JP2018027182A - 包装体開封検知システム、コンピュータ装置、方法およびプログラム - Google Patents

包装体開封検知システム、コンピュータ装置、方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2018027182A
JP2018027182A JP2016160138A JP2016160138A JP2018027182A JP 2018027182 A JP2018027182 A JP 2018027182A JP 2016160138 A JP2016160138 A JP 2016160138A JP 2016160138 A JP2016160138 A JP 2016160138A JP 2018027182 A JP2018027182 A JP 2018027182A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
package
unit
sensor
opening
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016160138A
Other languages
English (en)
Inventor
友嗣 大野
Tomotsugu Ono
友嗣 大野
久保 雅洋
Masahiro Kubo
雅洋 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2016160138A priority Critical patent/JP2018027182A/ja
Publication of JP2018027182A publication Critical patent/JP2018027182A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Abstract

【課題】包装体をそのまま使用しながら、装置サイズの拡大を抑制してより精度よく包装体の開封状態を検知する技術を提供すること。
【解決手段】包装体9の開封状態に応じて変化するセンサ情報を検知可能なセンサ部11と、包装体9がセンサ部11の検知領域を通過する前の任意のタイミングを検知するタイミング検知部12と、検知されたタイミングを契機として、包装体9の検知領域の通過に伴いセンサ部11によって検知されるセンサ情報に基づいて、包装体9の開封状態を表す開封情報を決定する制御部13と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、包装体の開封状態を検知する技術に関する。
近年、医師及び薬剤師等の服薬指示通りに患者が服薬をしないこと(患者の服薬不履行:non−compliance)によって、医療費に無駄が生じることが問題となっている。具体的には、患者が処方された医薬品を服薬せずに廃棄することによってコストが増大したり、患者が服薬指示通りに服薬しないことによって治療効果が減少したりする問題が生じている。
また、製薬会社は、服薬指示通りに服薬しなかったことに起因して患者に副作用が発生する可能性があることや、本来消費されるべき医薬品が消費されないことによって事業機会を損失する可能性があることも指摘している。
さらに、近年の医療技術の進展に伴って、個々の患者の症状や体質に合わせた投薬計画を作成するなど、医薬品の治療効果を最大化する個別化医療も始まっている。このため、より正確な服薬管理が要求されてきている。
服薬管理のために、薬剤を内包した包装体や薬剤を収納した容器の状態を検知する技術が知られている。
例えば、特許文献1は、薬の服用時間を警報する警報装置を開示している。ここでは、包装材の一部を破断して内部の錠剤を取り出す型式の錠剤包装体において、その包装材上の錠剤取出し破断部に導電パターンが配線された錠剤包装体が対象とされる。この警報装置は、このような錠剤包装体をセットする受け部と、受け部にセットされた錠剤包装体の導電パターンと電気的に接続する電気接続部とを有する。そして、この警報装置は、電気接続部を介して導電パターンが破断されたことを検知すると、錠剤が取り出されたとみなして計時動作を開始する。そして、この警報装置は、所定時間を計時したとき警報音を発生することにより、服薬時間であることを使用者に知らせる。
また、特許文献2は、薬剤を収容した包装体に取り付ける検知具を開示している。ここでは、薬剤を収容した包装体に、通電可能な導線が付されてなる導線付き包装体が対象とされる。この検知具は、一対の挟込片からなる挟込部によって構成される。一対の挟込片は、このような導線付き包装体の導線と電気的に接続可能に構成される。また、少なくとも一方の挟込片は、導線付き包装体を相対的に位置決めする位置決め構造を備える。そして、この検知具は、位置決め構造によって位置決めされた導線付き包装体を挟込部に挟持することにより、導線と挟込部とが電気的に接続された取付け状態を維持する。また、この検知具は、導線が切断されるときの通電状態の変化を挟込部において検知することにより、導線付き包装体からの薬剤の排出を検知する。
また、特許文献3は、RFID(Radio frequency Identification)タグを備えた薬剤用包装材と、RFIDタグを読み取ることにより薬剤の服用量を監視する管理装置とを開示している。この薬剤用包装材は、薬剤を収納する複数の収納部と、複数の収納部それぞれを破断する破断部と、破断部それぞれに印刷で回路部を形成したRFIDタグとを備える。また、管理装置は、RFID読み取り装置によりRFIDタグの数を読み取る。そして、管理装置は、読み取ったRFIDタグの数と服用前の薬剤の数とに基づいて、薬剤の服用量を検知する。
また、特許文献4は、精密スケール付き薬箱と、服薬履歴を管理する服薬管理サーバとを備えた服薬管理支援システムを開示している。この精密スケール付き薬箱は、薬剤を収納する薬格納部と、蓋の開閉動作を感知する蓋開閉感知部と、精密スケール付き薬箱の質量を測定する薬質量測定部とを備える。また、服薬管理サーバは、蓋の開閉動作の前後の精密スケール付き薬箱の質量と、調剤情報と、薬剤及び梱包材の質量情報を含む薬剤情報とに基づいて、服薬量を推定する。
また、特許文献5は、複数の薬が包装された1枚のPTP(Press Through Package)シートを収納するPTP収納ケースを開示している。このPTP収納ケースは、上面が開口したケース本体と、PTPシートのほぼ全面を露出させる薬押出し用の開口部を有する蓋体と、PTPシートから押し出される薬を受ける受部とを有する。また、このPTP収納ケースは、受部に開設された開口から、PTPシートから押し出された薬が落下したことを検知するピエゾフィルムセンサを有する。さらに、このPTP収納ケースは、受部から落下した薬をケース外に取り出すためにケース本体に備えられた開閉蓋の開閉動作を検知する開閉スイッチを有する。そして、このPTP収納ケースは、ピエゾフィルムセンサによって薬の落下を検知後、開閉スイッチによって開閉蓋の開閉動作を検知した時刻を、錠剤の取り出し時刻として記憶する。
また、特許文献6は、薬包ケースを着脱可能に収納する本体装置を含む服薬用管理装置を開示している。薬包ケースは、薬包を入れるブロックからなる。また、ブロックの両壁には、薬包を挟んで互いに対面する位置に開口が形成される。また、本体装置は、各ブロックに収納される薬包が一対の開口を遮断しているか否かにより薬包の有無を検知する薬包センサを備える。薬包センサにより、服薬用管理装置は、薬包の取り出しを検知する。
また、特許文献7は、薬剤が収納される容器の開封を検知する方法を開示している。ここでは、封止部分にIC(integrated circuit)チップが装着された容器が対象とされている。また、容器を開封する作業者には、このICチップを非接触で読み取る読み取りリーダが装着される。封止部分は、作業者によって容器が開封される際に本体から離され廃棄される構造となっている。読み取りリーダは、ICチップの存在をあらかじめ定めた時間以上検知した後に、ICチップの存在を検知しない状態を検知すると、容器の開封が行われたものと判定する。
また、特許文献8は、ブリスターパッケージに保管されている薬剤の使用状況を検知するシステムを開示している。このブリスターパッケージは、薬剤が収納される各セルに対応して配置された切断可能導線を有する。切断可能導線は、各セルを密閉する破断可能壁に穴があけられると切断されるよう構成される。また、このブリスターパッケージは、切断可能導線の断線を監視するプロセッサと、薬剤の使用状況に関する情報を送信する無線送信器とを有する。そして、このブリスターパッケージは、切断可能導線の断線を検知すると、薬剤の使用状況に関する情報を外部に送信する。
特開平2−257960公報 特許第5555801号公報 特開2010−35789公報 特開2015−228080公報 特許第4522080号公報 特開2006−230850号公報 特開2005−82223号公報 特表2004−503271号公報
しかしながら、特許文献1〜8に記載の関連技術には、以下のような問題がある。
特許文献1に記載の警報装置、特許文献2に記載の検知具および特許文献8に記載のブリスターパッケージでは、包装体に導線を配線するという加工が必要である。また、特許文献3に記載の薬剤用包装材では、包装体にRFIDタグを取り付けるという加工が必要である。また、特許文献7に記載の方法では、包装体の封止部分にICチップを取り付けるという加工が必要である。このように、包装体を加工する必要があると、包装体の開封状態の検知を、形状の異なる様々な包装体に適用する上で、コスト増に繋がるという問題が生じる。
特許文献4に記載の服薬管理支援システムでは、質量に基づいて開封状態を検知するため、異物が薬箱内に混入したり、PTPシートが想定していない形状に切り離されたりする等の様々な要因により、誤った開封状態が検知される可能性がある。
特許文献5に記載のPTP収納ケースでは、薬剤を受ける分のスペースが必要であり、ケースのサイズが大きくなってしまうという問題がある。また、特許文献6に記載の服薬用管理装置では、薬包それぞれを収納するブロックからなる薬包ケースを収納するため、本体装置のサイズが大きくなってしまうという問題がある。
このように、特許文献1〜3、7〜8に記載の関連技術には、包装体の加工が必要であることにより、様々な包装体に適用する上でコスト増を招く問題がある。しかしながら、特許文献4〜6に記載の関連技術のように、包装体の加工を不要にすると、検知精度の低下や装置サイズの拡大という問題が生じてしまう。
本発明の目的は、上述の課題を解決するためになされたものである。すなわち、本発明は、多様な形状の包装体に適用できるように包装体をそのまま使用しながら、装置サイズの拡大を抑制してより精度よく包装体の開封状態を検知する技術を提供することを目的とする。
本発明の包装体開封検知システムは、包装体の開封状態に応じて変化するセンサ情報を検知可能なセンサ部と、前記包装体が前記センサ部の検知領域を通過する前の任意のタイミングを検知するタイミング検知部と、前記タイミングを契機として、前記包装体の前記検知領域の通過に伴い前記センサ部によって検知されるセンサ情報に基づいて、前記包装体の前記開封状態を表す開封情報を決定する制御部と、を備える。
また、本発明のコンピュータ装置は、上述の包装体開封検知システムにおける前記制御部を備える。
また、本発明の方法は、コンピュータ装置が、包装体の開封状態に応じて変化するセンサ情報を検知可能なセンサ部の検知領域を、前記包装体が通過する前の任意のタイミングを契機として、前記包装体の前記検知領域の通過に伴い前記センサ部によって検知されるセンサ情報に基づいて、前記包装体の前記開封状態を表す開封情報を決定する。
また、本発明のプログラムは、包装体の開封状態に応じて変化するセンサ情報を検知可能なセンサ部と、前記包装体が前記センサ部の検知領域を通過する前の任意のタイミングを検知するタイミング検知部とを用いて、前記タイミングを契機として、前記包装体の前記検知領域の通過に伴い前記センサ部によって検知されるセンサ情報に基づいて、前記包装体の前記開封状態を表す開封情報を決定する制御ステップをコンピュータ装置に実行させる。
本発明は、包装体をそのまま使用しながら、装置サイズの拡大を抑制してより精度よく包装体の開封状態を検知する技術を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態としての包装体開封検知システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態としての包装体開封検知システムの物理的な構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態としての包装体開封検知システムの動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態としての包装体開封検知システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態としての包装体開封検知システムの物理的な構成の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態としての包装体開封検知システムの物理的な構成の他の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態としての包装体開封検知システムの動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態としての包装体開封検知システムの具体例を説明する斜視図である。 本発明の第2の実施の形態としての包装体開封検知システムの他の具体例を説明する斜視図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例における光学ラインセンサの構成例を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例において未開封の包装体に対する光学ラインセンサの検知動作の一例を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例において開封済みの包装体に対する光学ラインセンサの検知動作の一例を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例において検知領域を通過する包装体を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例においてあるタイミングで光学ラインセンサによって得られる位置xと強度Iとの関係の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例において光学ラインセンサによって得られる位置xおよびy(t)と強度Iとの関係の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例においてセンサ情報、事前情報および開封情報の構成例および各情報間の関係を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例において得られる開封情報の一例を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例において光学ラインセンサによって得られる位置xおよびy(t)と強度Iとの関係の他の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例において未開封の包装体に対する光学ラインセンサの検知動作の他の一例を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例において開封済みの包装体に対する光学ラインセンサの検知動作の他の一例を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例においてタイミング検知部の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例においてタイミング検知部の他の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例における光学ラインセンサの他の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例における光学ラインセンサのさらに他の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例における光学ラインセンサのさらに他の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例において未開封の包装体に対する光学ポイントセンサの検知動作の一例を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例において開封済みの包装体に対する光学ポイントセンサの検知動作の一例を模式的に示す図である。 本発明の第3の実施の形態としての包装体開封検知システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態におけるガイド部の具体例を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態におけるガイド部の他の具体例を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態におけるガイド部のさらに他の具体例を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態においてガイド部のさらに他の具体例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態としての包装体開封検知システム1の構成を示すブロック図である。図1において、包装体開封検知システム1は、センサ部11と、タイミング検知部12と、制御部13とを備える。
包装体開封検知システム1は、包装体9の開封情報を検知するシステムである。包装体9は、1つ以上の被包装物を内包する。
開封情報は、包装体9の開封状態を表す情報である。例えば、開封情報は、包装体9が開封されたか否かを表す情報であってもよい。また、開封情報は、開封により変化した被包装物の数や量等を表す情報であってもよい。なお、開封情報の内容は、これらに限定されない。開封情報の内容は、後述するセンサ部11の種類や、その解像度(センサの数)等に基づいて、適宜定められる。
センサ部11は、検知領域における包装体9の開封状態に応じて変化するセンサ情報を検知する。
タイミング検知部12は、包装体9が検知領域を通過する前の任意のタイミングを検知する。
制御部13は、タイミング検知部12によって検知されたタイミングを契機として、包装体9の検知領域の通過に伴いセンサ部11によって取得されたセンサ情報に基づいて、包装体9の開封状態を表す開封情報を決定する。
次に、包装体開封検知システム1の物理的な構成の一例を図2に示す。図2において、包装体開封検知システム1は、CPU(Central Processing Unit)1001、メモリ1002およびネットワークインタフェース1003を含むコンピュータ装置100と、センサ部11と、タイミング検知部12とによって構成可能である。メモリ1002は、RAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリ等によって構成される。ネットワークインタフェース1003は、ネットワークに接続するインタフェースである。センサ部11は、上述したように、包装体9の開封状態に応じて変化するセンサ情報を検知可能な種類のセンサである。タイミング検知部12は、上述したように、包装体9が検知領域を通過する前の任意のタイミングを検知可能な装置であり、押下可能なスイッチや、近接センサ等であってもよい。その他、包装体開封検知システム1は、入力装置や出力装置をさらに含んでいてもよい。この場合、制御部13は、ネットワークインタフェース1003と、メモリ1002に記憶されたプログラムおよびデータを読み込んで実行するCPU1001とによって構成される。ただし、包装体開封検知システム1およびその各機能ブロックの物理的な構成は、上述の構成に限定されない。
以上のように構成された包装体開封検知システム1の動作を説明するフローチャートを図3に示す。
図3において、まず、タイミング検知部12は、包装体9が検知領域を通過する前の任意のタイミングを検知する(ステップS1)。これにより、包装体9が、検知領域の通過を開始することが期待される。
次に、制御部13は、包装体9が検知領域を通過中であることを想定して、センサ部11によって検知されるセンサ情報を取得する(ステップS2)。
次に、制御部13は、検知が完了したか否かを判断する(ステップS3)。例えば、制御部13は、開封情報を導出するために必要なセンサ情報がステップS2で得られたか否かに基づいて、検知が完了したか否かを判断すればよい。
ここで、検知が完了していないと判断した場合、制御部13は、ステップS2からの動作を繰り返す。
一方、検知が完了したと判断した場合、制御部13は、ステップS2で得られたセンサ情報に基づいて、包装体9の開封状態を表す開封情報を決定する(ステップS4)。
なお、包装体開封検知システム1は、決定した開封情報を、出力装置(図示せず)に出力してもよい。また、包装体開封検知システム1は、ステップS2で決定した開封情報を、メモリ1002に記憶してもよい。また、包装体開封検知システム1は、決定した開封情報や記憶した開封情報を、ネットワークインタフェース1003を介して接続される装置に送信してもよい。
以上で、包装体開封検知システム1は、動作を終了する。
次に、本発明の第1の実施の形態の効果について述べる。本発明の第1の実施の形態としての包装体開封検知システムは、包装体をそのまま使用しながら、装置サイズの拡大を抑制してより精度よく包装体の開封状態を検知することができる。
その理由について説明する。本実施の形態は、包装体の開封状態に応じて変化するセンサ情報を検知可能なセンサ部を備えている。そして、タイミング検知部が、包装体がセンサ部の検知領域を通過する前の任意のタイミングを検知する。すると、制御部が、そのタイミングを契機として、包装体の検知領域の通過に伴いセンサ部によって検知されるセンサ情報に基づいて、包装体の開封状態を表す開封情報を決定するからである。
このように、本実施の形態は、開封状態に応じてセンサ部の出力が異なるような形状の包装体であれば、そのような包装体を加工せずにそのまま適用することができる。また、本実施の形態は、包装体から排出された薬を受ける受部や薬包を個別に収納するブロック等のように、スペースが必要となる部材を含まないため、装置サイズの拡大を抑制できる。また、本実施の形態は、タイミング検知部により検知されたタイミングを契機としてセンサ情報から開封情報を得るため、包装体が検知領域を通過する際のセンサ情報をより確実に取得することができる。つまり、本実施の形態は、包装体が検知領域を通過していない際のセンサ情報に基づいて開封情報を決定してしまうことを防止し、より高精度な開封情報を得ることができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第1の実施の形態と同一の構成および同様に動作するステップには同一の符号を付して本実施の形態における詳細な説明を省略する。
図4は、本発明の第2の実施の形態としての包装体開封検知システム2の構成を示すブロック図である。図4において、包装体開封検知システム2は、センサ部21と、タイミング検知部22と、制御部23と、包装体収納部24とを備える。包装体収納部24は、包装体9を収納する容器である。また、本実施の形態において、包装体9は、シート状であるものとする。
ここで、包装体開封検知システム2の物理的な構成について説明する。図5は、包装体開封検知システム2の物理的な構成の一例を示す正面図、側面図および上面図である。
図5において、包装体収納部24は、包装体9を収納する収納空間が内部に形成された略直方体の容器である。包装体収納部24は、包装体9を出し入れする開口部241を有する。開口部241は、包装体9を出し入れするのに必要十分なサイズのスリットとして包装体収納部24の面の一つに形成されている。以降、開口部241が形成された面を、包装体収納部24の上面とも記載する。なお、この例では、対象となる包装体9は、収納された際にも上端部が開口部241より露出するサイズであることが望ましい。換言すると、対象となる包装体9のサイズに応じて、収納時にもその上端部が開口部241より露出するよう包装体収納部24のサイズが定められることが望ましい。これにより、包装体9の取り出しが容易となる。ただし、この場合であっても、収納開始時から、包装体9の上端部が露出しながらも収納された状態となるまでに、包装体9において開封状態に関わる全領域が、検知領域を通過するよう各部が構成されるものとする。
また、図5において、センサ部21は、包装体収納部24の壁面の内側に備えられている。以降、センサ部21が備えられた壁面を、包装体収納部24の正面とも記載する。タイミング検知部22は、開口部241を囲むように包装体収納部24の上面に備えられている。なお、制御部23は、センサ部21およびタイミング検知部22と通信可能に接続されたマイクロコンピュータとして包装体収納部24に内蔵されているが、図示が省略されているものとする。ここで、制御部23は、図2を参照して説明したコンピュータ装置100により構成可能である。ただし、制御部23のハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。
センサ部21は、検知領域を通過する包装体9の開封状態に応じて変化するセンサ情報を検知する。また、センサ部21は、包装体9が包装体収納部24へ収納される際または包装体収納部24から取り出される際に通過する空間を検知領域とするよう、包装体収納部24に取り付けられている。図5の例では、検知領域としては、包装体収納部24の収納空間のうち、開口部241付近の領域が設定されている。
タイミング検知部22は、包装体9の包装体収納部24への収納開始に基づく任意のタイミング、および、包装体収納部24からの取り出し開始に基づく任意のタイミングの少なくともいずれかを検知する。
例えば、タイミング検知部22は、接触センサまたは近接センサ等として構成されていてもよい。その場合、包装体9の収納開始時には、包装体9の下端部が開口部241を収納方向に通過したことが、タイミング検知部22によって検知可能である。また、包装体9の取り出し開始時には、包装体9の上端部が開口部241を取り出し方向に通過したことが、タイミング検知部22によって検知可能である。
また、例えば、タイミング検知部22は、押下可能なスイッチとして構成されていてもよい。その場合、利用者または包装体9の下端部により収納開始時にスイッチが押下されたことが、タイミング検知部22によって検知可能である。また、利用者により取り出し開始時にスイッチが押下されたことが、タイミング検知部22によって検知可能である。
なお、図5に示した包装体開封検知システム2の構成は一例であり、図示された構成に限定されない。例えば、包装体収納部24の形状は一例であり、図示された形状に限定されない。また、開口部241、センサ部21およびタイミング検知部22それぞれの形状や位置は一例であり、図示された形状や位置に限定されない。
また、例えば、包装体収納部24は、図6に示すように、複数の包装体9を収納可能に構成されていてもよい。この場合、包装体収納部24は、包装体9毎に開口部241を有していてもよい。なお、図6には、2つの包装体9を収納可能である例を示しているが、包装体収納部24が収納可能な包装体9の数は、限定されない。
また、図6に示すように、包装体収納部24は、包装体9同士の間隔を規制する間隔規制部25をさらに有していてもよい。この例では、間隔規制部25は、板状であり、包装体収納部24内の収納空間においてそれぞれの包装体9が収納されるべきスペースの間に立つよう底面に固定されている。間隔規制部25は、包装体9がセンサ部21の検知領域を通過する際の変形、傾き、ぐらつき等を抑制することにより、開封状態の検知精度の低下を防止する。なお、間隔規制部25の形状や位置は、図示されたものに限定されない。また、間隔規制部25の素材は問わないが、包装体9を傷つけない素材であることが好ましい。例えば、間隔規制部25は、樹脂である。
ただし、間隔規制部25は、センサ部21の検知領域を避けて設置されるか、センサ部21による検知に影響しない部材によって構成されることが望ましい。検知に影響しない部材とは、例えば、センサ部21が後述の光学センサであれば、透明な部材であってもよい。これにより、制御部23は、複数の包装体9が収納可能である場合でも、包装体9が1つずつ出し入れされることにより、同一のセンサ部21を用いて各包装体9の開封状態を検知することができる。
制御部23は、本発明の第1の実施の形態における制御部13と略同様に開封情報を決定するが、次の点が異なる。すなわち、制御部23は、センサ部21によって検知される情報に基づくことに加えて、包装体9に関する事前情報に基づいて、開封情報を決定する。例えば、事前情報は、メモリ1002にあらかじめ記憶されている。事前情報とは、例えば、対象となる包装体9に内包される被包装物の数、内包される位置、被包装物の種別等をそれぞれ表す情報を含んでいてもよい。
また、制御部23は、タイミング検知部22によって検知されたタイミングを契機として、センサ部21を機能させるよう制御する。以降、センサ部21を機能させることを、センサ部21をON状態に切り替えるとも記載する。ON状態とは、センサ部21に電源が供給されており、かつ、スリープが解除されている状態を指し、センサ情報を取得可能な状態である。
また、制御部23は、開封情報を決定後の任意のタイミングで、センサ部21を機能させないよう制御する。以降、センサ部21を機能させないことを、センサ部21をOFF状態に切り替えるとも記載する。OFF状態とは、センサ部21に電源が供給されない状態、または、電源が供給されていてもセンサ情報を取得しないスリープ状態を指す。なお、スリープ状態では、センサ部21の消費電力は、ON状態よりも少ないものとする。
また、制御部23は、開封情報を決定するための検知が完了したか否かを判断する際に、センサ情報および事前情報の少なくともいずれかを参照する。例えば、制御部23は、センサ部21から得られるセンサ情報が変化しなくなってから一定時間以上経過した場合に、検知が完了したと判定することが可能である。
また、例えば、制御部23は、センサ情報に基づいて算出した、取り出された被包装物の数と残っている被包装物の数との合計が、事前情報に含まれる被包装物の内包数に等しくなった場合に、検知が完了したと判定することが可能である。なお、この場合、包装体9において被包装物が内包されうる全ての領域が、一方向(取出し方向または収納方向)のみの移動により検知領域を通過することが前提となる。つまり、包装体9の開封状態を取り出し時に検知する場合には、包装体9は、収納が完了した状態から取り出しが完了する状態まで、途中で収納方向に戻ることなく取り出し方向に移動することが前提である。また、包装体9の開封状態を収納時に検知する場合には、包装体9は、収納が開始された状態から収納が完了する状態まで、途中で取り出し方向に戻ることなく収納方向に移動することが前提である。
また、例えば、事前情報に包装体9の両端部の情報が含まれる場合、制御部23は、センサ情報に基づいて一方の端部を検知後に他方の端部を検知した場合に、検知が完了したと判定することが可能である。
以上のように構成された包装体開封検知システム2の動作を説明するフローチャートを図7に示す。
図7において、まず、タイミング検知部22は、包装体9の包装体収納部24への収納開始に基づく任意のタイミング、または、包装体収納部24からの取り出し開始に基づく任意のタイミングを検知する(ステップS101)。これにより、包装体9が、検知領域の通過を開始することが期待される。
次に、制御部23は、センサ部21をON状態に切り替える(ステップS102)。
次に、制御部23は、本発明の第1の実施の形態と同様にステップS2を実行し、包装体9の検知領域の通過に応じてセンサ部21によって検知されるセンサ情報を取得する。
次に、制御部23は、センサ情報と事前情報とに基づいて、検知が完了したかどうかを判定する(ステップS104)。
ここで、検知が完了していないと判定した場合、制御部23は、ステップS2からの動作を繰り返す。
一方、検知が完了したと判定した場合、制御部23は、ステップS2で得られたセンサ情報と、事前情報とに基づいて、開封情報を決定する(ステップS105)。
次に、制御部23は、センサ部21をOFF状態に切り替える(ステップS106)。
次に、制御部23は、取得した開封情報を出力する(ステップS107)。
前述のように、例えば、出力先は、メモリ1002、ネットワークインタフェース1003を介して接続された装置、または、出力装置(図示せず)等であってもよい。
以上で、包装体開封検知システム2は、動作を終了する。
次に、包装体開封検知システム2の具体例について、図面を参照して説明する。図8は、包装体開封検知システム2の物理的な構成の具体例を示す斜視図である。また、図9は、図8に示した包装体開封検知システム2を、複数の包装体9を収納可能に変形した場合の具体例を示す斜視図である。図8または図9に示す具体例では、包装体9は、1つ以上の薬剤を内包する。また、包装体9は、2つのシート状の部材からなる。一方のシート状の部材は、光を透過する部材からなり、1つ以上の箇所で凹状となるよう形成される。凹状の箇所が形成する空間は、薬剤を内包可能となっている。以降、凹状の箇所を、セルとも記載する。セルを有するシート状の部材には、他方のシート状の部材が貼り合わされる。他方のシート状の部材により、セルが閉塞される。以降、セルを有するシート状の部材を、薬剤側のシートとも記載する。また、他方のシート状の部材を、背面のシートとも記載する。背面のシートは、各セルに対応する箇所ごとに破断可能に構成され、破断により薬剤を取り出し可能となっている。ここでは、包装体9は、薬剤側のシートが包装体収納部24の正面に面するように出し入れされるものとする。
この具体例におけるセンサ部21は、ラインセンサとして構成される。センサ部21は、包装体9の開封状態の違いにより異なる出力を得る。センサ部21を光学ラインセンサ21Aとして構成した例を図10に示す。図10は、光学ラインセンサ21Aを、包装体9の薬剤側に関する情報を検知するよう配置した概略図である。光学ラインセンサ21Aは、光源211および受光部212からなる。光源211は、包装体9の薬剤側のシートに向かって光を照射する。受光部212は、薬剤側の面から反射されてきた光を受光する。
光源211は、例えば、波長が紫外〜赤外領域のいずれかのレーザーである。あるいは、光源211は、LED(Light Emitting Diode)等の素子であっても構わない。
受光部212は、例えば、シリコンフォトダイオードである。あるいは、受光部212は、InGaAs(インジウムガリウム砒素)フォトダイオードといった素子であっても構わない。ただし、受光部212としては、光源211の波長に対して感度がある素子が適切に選択される必要がある。
図11は、未開封のセルが検知領域を通過する際のあるタイミングにおいて、光学ラインセンサ21Aの動作を模式的に示す図である。光源211から照射された光は、薬剤側のシートを通過してセルに内包された薬剤に向かう。薬剤の表面では、拡散反射(乱反射)に近い反射が生じる。反射した光の一部は、受光部212に到達し、その光強度が観測される。なお、光源211から薬剤への光線および包装体9の面の法線のなす角θと、受光部212から薬剤への光線および包装体9の面の法線のなす角φとが、異なる角度となるように、光源211および受光部212が配置されることが望ましい。これは、正反射成分の影響を低減させるためである。
図12は、開封されたセルが検知領域を通過する際のあるタイミングにおいて、光学ラインセンサ21Aの動作を模式的に示す図である。光源211から照射された光は、薬剤が内包されていたセルに向かう。この光は、セル内に薬剤が存在しないため、薬剤側のシートを通過して、背面のシートにて反射する。背面のシートでは、一部の光が乱反射するものの、ほとんどの成分は正反射し、受光部212に到達する。受光部212により、その光強度が観測される。
図11〜図12に示したように、未開封のセルと開封されたセルとでは、受光部212により受光される光強度が異なる。このように、光学ラインセンサ21Aは、包装体9のセルの開封状態の違いにより異なる出力を得ることができる。
図13は、この具体例において、光学ラインセンサ21Aの検知領域を通過する包装体9を模式的に示す図である。ここでは、包装体9の短辺方向の位置を座標xで表し、長辺方向の位置を座標yで表す。また、包装体9の長辺幅をhとし、包装体9が検知領域を通過する速度をvとする。また、光学ラインセンサ21Aの解像度(センサのポイント数)をnとし、動作周波数をfとする。このとき、包装体9の短辺方向においてセンサ情報が検知される位置を、位置xと表す。また、包装体9の長辺方向においてセンサ情報が検知される位置yは、タイミングtの変数としてy(t)で表される。
まず、条件1として、h=10cm、v=5cm/s、n=5、f=10Hzである場合を想定する。このとき、図14は、あるタイミングt0(位置y(t0))における、位置xと強度Iとの関係を示す図である。薬剤が内包されているか否かの違いによって、位置x毎に異なる強度Iが観測される。また、図15は、位置xおよび位置y(t)において、受光部212で受光される光の強度Iを示す。位置xおよび位置y(t)に示された円は、その色の濃さにより強度Iを表している。すなわち、色が濃い(黒に近い)ほど、強度Iが大きいことを表し、色が薄い(白に近い)ほど、強度Iが小さいことを表している。図15からわかるように、薬剤が内包されているか否かによって異なる強度Iが観測される。制御部23は、位置と強度との関係をセンサ情報として取得し、強度閾値Iと照合することで、開封情報を決定できる。なお、強度閾値Iは、後述するように、事前情報に含まれていてもよい。
図16は、この具体例におけるセンサ情報、事前情報および開封情報の構成例および各情報間の関係を示す。ここでは、事前情報は、全て未開封の状態での包装体9中の薬剤の数、薬剤の種類(または包装体9自体の種類)および強度閾値Iを含む。強度閾値Iは、開封か未開封かを判定する際の強度の閾値である。事前情報は、想定される包装体9の薬剤の種類(または包装体9自体の種類)毎に用意される。また、センサ情報は、位置x、位置y(t)と強度Iとの関係を表す情報を含む。また、開封情報は、包装体9中の薬剤の取出数(または残存数)、包装体9中の薬剤の取出位置(または残存位置)、薬剤の種類(または包装体9自体の種類)を含む。取出数および取出位置とは、開封済みと判定されたセルの数および位置である。また、残存数および残存位置とは、未開封と判定されたセルの数および位置である。図16は、このようなセンサ情報および事前情報に基づいて、開封情報が決定されることを表している。
この結果、制御部23は、例えば、図17に模式的に示すような開封情報を得たとする。図17において、1〜12の数字それぞれを囲む12個の矩形は、未開封と判定された12個のセルを表している。また、2個の点線の矩形は、開封済みと判定されたセルを表している。つまり、この開封情報は、薬剤の取出数が2であること、それぞれの取出位置、薬剤の残存数が12であること、および、それぞれの残存位置を表す情報を含んでいる。
また、条件2として、h=10cm、v=5cm/s、n=50、f=100Hzである場合を想定する。このとき、図18は、位置(x、y(t))と強度(I)との関係を示す。薬剤が内包されているか否かに応じて、異なる強度Iが観測される。この結果、制御部23は、センサ情報と事前情報に基づいて、包装体9中の取出数および取出位置(または残存数および残存位置)を検知できる。
また、条件2のようにセンサの解像度nが充分高ければ、包装体9に記載された文字や記号等に応じて、異なる強度Iが観測される。そこで、制御部23は、センサ情報から文字や記号等の情報を取得し、事前情報に含まれる薬剤の種類を表す情報と照合することにより、包装体9に内包された薬剤の種類を検知する。つまり、制御部23は、センサ情報と事前情報とに基づいて、包装体9中の取出数および取出位置(または残存数および残存位置)に加えて、薬剤の種類を表す情報を含む開封情報を得ることができる。
ここで、光学ラインセンサ21Aは、背面のシート側に配置されてもよい。具体的には、光学ラインセンサ21Aは、包装体収納部24において、収納される包装体9の背面が面する背面に備えられてもよい。図19は、未開封のセルが検知領域を通過する際のあるタイミングにおいて、背面のシート側に配置された光学ラインセンサ21Aの動作を模式的に示す図である。光源211から照射された光は、背面のシートに向かう。背面のシートでは正反射に近い反射が生じる。反射した光の一部は、受光部212に到達し、その光強度が観測される。なお、光源211からセルの位置への光線および背面のシートの法線のなす角θと、受光部212からセルの位置への光線および背面のシートの法線のなす角φとが、異なる角度となるように、光源211および受光部212が配置されることが望ましい。これは、正反射成分が観測されないようにするためである。
また、図20は、開封されたセルが検知領域を通過する際のあるタイミングにおいて、背面のシート側に配置された光学ラインセンサ21Aの動作を模式的に示す図である。光源211から照射された光は、包装体9に向かう。背面のシートが破断されているため、背面のシートにて光の一部は反射し、一部は透過し、一部は拡散する。受光部212では、そのときの光強度が観測される。
図19〜図20に示したように、光学ラインセンサ21Aが背面のシート側に配置された場合も、未開封のセルと開封されたセルとでは、受光部212により受光される光強度が異なる。したがって、制御部23は、この場合も、センサ情報と事前情報に基づいて、開封情報を検知できる。
ここで、上記の具体例では、包装体9が検知領域を通過する速度vが既知で一定であるものとして説明した。これに限らず、制御部23は、センサ情報および事前情報に基づいて、速度vを類推してもよい。また、速度vを測定するための他のセンサが配置されていてもよい。この場合、制御部23は、他のセンサの出力に基づいて、速度vを測定してもよい。
また、この具体例におけるタイミング検知部22の構成例を図21に示す。図21において、タイミング検知部22は、開口部241を囲むように包装体収納部24の上面に設けられ、押下可能なスイッチ22Aとして構成されている。スイッチ22Aは、開口部241を通過する前の包装体9または利用者によって押下される。スイッチ22Aは、押下されたタイミングを、包装体9の収納開始または取り出し開始に基づく任意のタイミングとして、制御部23に通知する。
また、この具体例におけるタイミング検知部22の他の構成例を図22に示す。図22に示すように、タイミング検知部22は、包装体収納部24の正面に設けられ、利用者によって押下可能なスイッチ22Bとして構成可能である。スイッチ22Bは、押下されたタイミングを、包装体9の収納開始または取り出し開始に基づく任意のタイミングとして、制御部23に通知する。
また、この具体例において、センサ部21は、図10に示した光学ラインセンサ21Aの例に限定されない。例えば、図23は、センサ部21の他の構成例としての光学ラインセンサ21Bを示す断面図である。図23では、ライン上に、光源211と受光部212とが交互に配置されている。
また、図24は、センサ部21のさらに他の構成例としての光学ラインセンサ21Cを示す断面図である。図24では、光源211と受光部212とが、包装体9を挟んで対向するように配置される。ここでは、光源211は、包装体9の薬剤側のシートに面するよう配置され、受光部212は、背面のシートに面するよう配置された例が示されているが、光源211および受光部212の位置は、入れ替え可能である。
図23および図24に示した構成の光学ラインセンサ21Bおよび21Cは、光学ラインセンサ21Aと同様に、包装体9の開封状態の違いにより受光部212において異なる光強度を観測することができる。したがって、このような構成のセンサ部21からのセンサ情報と、事前情報とに基づいて、制御部23は、開封情報を決定可能である。
また、この具体例において、センサ部21は、ラインセンサに限らず、ポイント型のセンサとしても構成可能である。センサ部21を光学ポイントセンサ21Dとして構成した具体例を図25に示す。図25において、光学ポイントセンサ21Dを構成する光源211および受光部212は、検知領域を通過する包装体9の側面側に配置される。
図26は、未開封のセルが検知領域を通過する際のあるタイミングにおいて、光学ポイントセンサ21Dの動作を模式的に示す図である。光源211から照射された光は、薬剤側のシートを通過してセルに内包された薬剤に向かう。薬剤の表面では、光の拡散が生じる。拡散した光の一部は、受光部212に到達し、その光強度が観測される。
図27は、開封されたセルが検知領域を通過する際のあるタイミングにおいて、光学ポイントセンサ21Dの動作を模式的に示す図である。光源211から照射された光は、包装体9の開封されたセルに向かう。開封されたセルでは、背面側のシートが破断されており、かつ、内包された薬剤がないため、光の一部は反射し、一部は透過し、一部は拡散する。受光部212により、そのときの光強度が観測される。
図26に示した未開封のセルで観測される光強度は、図27で示した開封されたセルで観測される光強度に比べて十分に大きいと考えられる。したがって、両者は判別可能である。その結果、制御部23は、光学ポイントセンサ21Dを用いた場合も、センサ情報と事前情報とに基づいて、開封情報を得ることができる。
また、センサ部21は、複数波長を含む光源と受光部とで構成されてもよい。具体的には、センサ部21は、白色光源(例えば、白色LED)と、カラーフィルタを含む受光部とで構成されていてもよい。または、センサ部21は、波長の異なる複数の光源(例えば、青色・緑色・赤色LED)と、受光部とで構成されていてもよい。この場合、センサ部21からは、異なる波長毎の光強度がセンサ情報として得られる。そして、制御部23は、そのようなセンサ情報と事前情報に基づいて、開封情報を得ることができる。
なお、センサ部21は、包装体9の開封状態の違いにより異なる出力を得られるセンサの種類であればよい。例えば、センサ部21は、光学センサ以外の静電容量センサ、磁気センサ、超音波センサ、圧力センサ等であってもよい。センサ部21をいずれのセンサを用いて構成した場合も、制御部23は、センサ情報と事前情報とに基づいて、開封情報を検知できる。
以上で、具体例の説明を終了する。
次に、本発明の第2の実施の形態の効果について述べる。本発明の第2の実施の形態としての包装体開封検知システムは、包装体をそのまま使用しながら、包装体収納部のサイズ拡大および消費電力の増大を抑制して、さらに精度よく包装体の開封状態を検知することができる。
その理由について説明する。本実施の形態では、本発明の第1の実施の形態と同様の構成に加えて、包装体収納部を備えている。また、センサ部が、包装体が包装体収納部に収納される際および包装体収納部から取り出される際のすくなくともいずれかにおいて通過する空間を検知領域とするからである。また、タイミング検知部が、包装体収納部への包装体の収納開始に基づく任意のタイミング、および、取り出し開始に基づく任意のタイミングの少なくともいずれかを検知するからである。
これにより、本実施の形態は、利用者が包装体を収納または取り出しする際に開封状態の検知を行うことができ、種々の形状の包装体に対して、その開封状態の変化を適切なタイミングでとらえてより精度よく開封状態を検知することができる。
また、これにより、センサ部は、包装体が通過する空間において、包装体の全体ではなく包装体の一部分のみを検知領域として、検知領域を通過する包装体の一部分ごとに順次開封状態を検知すればよい。したがって、本実施の形態は、包装体の全体について一度に開封状態を検知するセンサ部を必要としないので、サイズ拡大を抑制することができる。
また、他の理由について説明する。本実施の形態では、制御部は、タイミング検知部によって検知されたタイミングを契機として、センサ部を機能させるよう制御する。また、制御部は、開封情報を決定後の任意のタイミングで、センサ部を機能させないよう制御するからである。
これにより、本実施の形態は、センサ部を常に機能させておく必要がない。これに対して、背景技術で説明した特許文献5に記載のPTP収納ケースでは、使用者が薬を押し出すタイミングがわからないので、ピエゾフィルムセンサを常にON状態としておく必要がある。このため、電力を消費するという問題が生じる。また、特許文献6に記載の服薬用管理装置では、使用者が薬包を取り出すタイミングがわからないので、薬包センサを常にON状態としておく必要がある。このため、電力を消費するという問題が生じる。本実施の形態は、上述した理由により、センサ部を常に機能させておく必要がないので、消費電力を抑制することができる。
また、さらに他の理由について説明する。本実施の形態では、制御部が、センサ部によって検知されるセンサ情報に基づくことに加えて、包装体に関する事前情報に基づいて、開封情報を決定するからである。事前情報としては、例えば、対象となる包装体に初期状態で内包されている被包装物の個数や内包位置、被包装物の種類などを含む。
このように、本実施の形態は、センサ情報を事前情報と照合することで、第1の実施の形態に比べて、より精度よく開封状態を検知することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第1または第2の実施の形態と同一の構成および同様に動作するステップには同一の符号を付して本実施の形態における詳細な説明を省略する。
図28は、本発明の第3の実施の形態としての包装体開封検知システム3の構成を示すブロック図である。図28において、包装体開封検知システム3は、本発明の第2の実施の形態としての包装体開封検知システム2に対して、包装体収納部24に替えて包装体収納部34を備える点が異なる。また、包装体収納部34は、ガイド部36を有する。
ガイド部36は、包装体収納部34に対する包装体9の収納時または取り出し時の移動をガイドする。例えば、ガイド部36は、包装体9を保持して収納方向および取り出し方向に移動可能に構成されることにより、包装体9の移動をガイドしてもよい。
ここで、包装体開封検知システム3におけるガイド部36の具体的な構成例について説明する。
図29は、図8に示した本発明の第2の実施の形態の具体例としての包装体開封検知システム2に対して、ガイド部36を追加して包装体開封検知システム3を構成した例を示す斜視図である。
図30は、図9に示した本発明の第2の実施の形態の他の具体例として複数の包装体9を収納可能な包装体開封検知システム2に対して、ガイド部36を追加して包装体開封検知システム3を構成した例を示す斜視図である。包装体収納部34は、収納可能な包装体9毎にガイド部36を有している。また、この場合、包装体収納部34は、本発明の第2の実施の形態で説明した間隔規制部25を有していてもよい。ただし、図30では、間隔規制部25の図示を省略している。
図29または図30において、ガイド部36は、一対の保持部361aおよび361bと、スライダ362とからなる。保持部361aおよび361bは、包装体9の側部の一部を挟み込むことにより保持する。スライダ362は、保持部361aおよび361bと一体に形成され、包装体収納部34の側面に沿って取り出し方向または収納方向に移動可能である。
ガイド部36は、包装体収納部34への包装体9の収納開始に基づく任意のタイミングで、包装体9を保持する。例えば、保持部361aおよび361bは、接離可能に構成され、離間した状態でその間に進出してきた包装体9を検知すると包装体9を挟みこんでもよい。包装体9の保持により、包装体収納部34からの意図しない包装体9の取り出しを抑制する。ただし、ガイド部36が、収納開始に基づく任意のタイミングで包装体9を保持する機構は、上述した例に限定されない。
また、ガイド部36は、包装体収納部34からの包装体9の取り出し完了に基づく任意のタイミングで、包装体9の保持を解除してもよい。例えば、保持部361aおよび361bは、包装体9を挟み込んだ状態で取り出し方向への移動により所定の取り出し位置にあることを検知すると、離間することにより包装体9の保持を解除してもよい。解除により、包装体収納部34からの包装体9の取り出しが可能となる。ただし、ガイド部36が、取り出し完了に基づく任意のタイミングで包装体9の保持を解除する機構は、上述した例に限定されない。
ここで、図29および図30に示すように、本実施の形態では、対象となる包装体9は、上端部から下端部までの全体が包装体収納部34に収納されるサイズであってもよい。つまり、対象となる包装体9は、本発明の第2の実施の形態の構成例のように収納時にも上端が開口部241より露出するサイズでなくてよい。包装体9は、その全体が包装体収納部34に収納されていても、ガイド部36により開口部241からの取出しが容易である。
なお、ガイド部36の構成は、図29〜図30に示した構成に限らない。例えば、ガイド部36の他の構成例を図31に示す。図31において、ガイド部36は、保持部361cとスライダ362とからなる。スライダ362は、包装体9の下端部を挟み込むことにより保持する。スライダ362は、保持部361cと一体に形成され、包装体収納部34の側面に沿って取り出し方向または収納方向に移動可能である。なお、包装体収納部34が複数の包装体9を収納可能である場合は、保持部361cおよびスライダ362からなるガイド部36は、収納可能な包装体9毎に設けられる。
また、ガイド部36のさらに他の構成例を図32に示す。図32において、ガイド部36は、一対の保持部361dおよび361eと、操作ボタン363とからなる。保持部361dおよび361eは、板状に構成されて包装体9の面の少なくとも一部を挟みこむ。また、保持部361dおよび361eは、挟んだ包装体9を取り出し方向また収納方向に搬送する搬送機構(図示せず)を有していてもよい。搬送機構は、操作ボタン363によって包装体9を搬送するよう動作する。例えば、搬送機構は、保持部361dおよび361eの包装体9に接する面にそれぞれ配置された送りローラによって構成されていてもよい。この場合、一対の送りローラが、包装体9を挟んだ状態で互いに異なる方向に回転することにより、包装体9を取り出し方向または収納方向に搬送する。送りローラは、操作ボタン363の回転運動に伴って回転するよう操作ボタン363に接続される。操作ボタン363が回転操作されることにより、包装体9は、保持部361dおよび361eに保持されたまま収納方向または取り出し方向に搬送されて、包装体収納部34に収納されたり取り出されたりする。
なお、図29〜図32に示したガイド部36の構成例において、スライダ362や操作ボタン363は、利用者により手動で操作されるものであってもよい。あるいは、スライダ362や操作ボタン363は、モーター等により自動で動作するものであってもよい。
また、スライダ362や操作ボタン363は、包装体9を収納時には、収納が完了する所定の位置に達するまで収納方向にのみ操作可能であり、取り出し時には、取り出しが完了する所定の位置に達するまで取り出し方向にのみ操作可能であることが望ましい。
また、包装体収納部34は、開口部241の開閉機構を有していてもよい。この場合、開閉機構は、包装体9全体が包装体収納部34に収納されている状態において、開口部241を閉じるよう構成される。なお、開閉機構は、手動の操作により開閉可能に構成されていてもよいし、制御部23の制御に基づき自動で開閉可能に構成されていてもよい。例えば、制御部23は、包装体9全体の収納完了に基づく任意のタイミング(例えば、収納完了から所定時間経過後)で、開口部241を閉じるよう開閉機構を制御してもよい。また、この場合、制御部23は、包装体9の取り出し開始に基づく任意のタイミングにおいて、開口部241を開けるよう開閉機構を制御してもよい。
以上のように構成された包装体開封検知システム3の動作について説明する。包装体開封検知システム3における制御部23の動作は、図7を参照して説明した本発明の第2の実施の形態の動作と同様である。
ただし、ステップS101とS102との間で、ガイド部36が動作する点が異なる。ガイド部36の収納時の動作の流れについて説明する。
まず、ガイド部36は、収納開始に基づく任意のタイミングで、包装体9を保持する。例えば、前述のように、ガイド部36は、包装体9を保持していない状態で、保持可能な位置に包装体9が進出してくると、包装体9を保持すればよい。
次に、ガイド部36は、包装体9を収納方向に搬送する。
以上で、ガイド部36の収納時の動作の説明を終了する。
次に、ガイド部36の取り出し時の動作の流れについて説明する。
まず、ガイド部36は、包装体9を保持したまま、包装体9を取り出し方向に搬送する。
次に、ガイド部36は、包装体9の取り出し完了に基づく任意のタイミングで、包装体9の保持を解除する。例えば、ガイド部36は、包装体9を保持した状態で所定の取り出し位置に到達すると、包装体9の保持を解除すればよい。
なお、ガイド部36は、手動操作により上述したように動作するよう構成されてもよい。また、ガイド部36は、自動で上述したように動作するよう構成されてもよい。自動で動作する場合、ガイド部36は、各種タイミングを検知するセンサや、コンピュータ制御により動作する保持機構、保持解除機構および搬送機構等を適宜有するものとする。また、その場合、ガイド部36の動作は、制御部23によって制御されてもよい。
以上で、包装体開封検知システム3の動作の説明を終了する。
次に、本発明の第3の実施の形態の効果について述べる。
本発明の第3の実施の形態としての包装体開封検知システムは、包装体をそのまま使用しながら、包装体収納部のサイズの拡大を抑制してよりいっそう精度よく包装体の開封状態を検知することができる。
その理由について説明する。本実施の形態は、本発明の第2の実施の形態と同一の構成に加えて、包装体収納部が、包装体の収納または取り出しに伴い包装体の移動をガイドするガイド部を有するからである。
これにより、本実施の形態は、包装体の収納または取り出し時に包装体が検知領域を通過する際の変形や傾き、ぐらつき等を防止する。また、その結果、本実施の形態は、さらに精度よく包装体の開封状態を検知することができる。
なお、本実施の形態において、ガイド部が、取り出し完了に基づく任意のタイミングで包装体の保持を解除する例について説明した。このように包装体の保持を解除する代わりに、ガイド部は、次のように構成されてもよい。すなわち、ガイド部は、取り出し方向の移動時には、包装体の保持を維持したまま取り出し位置まで移動し、取り出し位置より先への取り出し方向への移動が規制されていてもよい。取り出し位置とは、ガイド部に保持された包装体の少なくとも一部が包装体収納部から露出した取り出し状態となる位置である。このようなガイド部の移動の規制は、例えば、スライダの移動を案内するレールや溝等を、所定の取り出し位置までとすることで可能である。あるいは、このようなガイド部の移動の規制は、取り出し位置にあるガイド部を取り出し方向に移動させないストッパを設けることでも可能である。これにより、本実施の形態の包装体開封検知システムは、包装体に内包された被包装物の取り出しを可能としながら、包装体収納部から包装体が完全に取り出されてしまうことによる次回の収納忘れや、異なる包装体の収納を防止することができる。その結果、本実施の形態は、同一の包装体について開封状態の履歴を検知することができ、服薬管理を支援することができる。
また、本実施の形態において、ガイド部が、包装体を保持して収納方向または取り出し方向に移動可能に構成される例について説明した。これに限らず、ガイド部は、包装体の収納時または取り出し時の移動をガイドする構成であれば、他の構成であってもよい。例えば、ガイド部は、包装体収納部の各側面の内側に、上下方向に延びる一対の溝として形成されてもよい。この場合、一対の溝は、包装体の側部と係合することにより、包装体の移動をガイドする。
また、上述した本発明の第2および第3の実施の形態において、事前情報が、制御部を構成するコンピュータ装置のメモリに保存されているものとして説明した。これに限らず、事前情報は、サーバ上に保存されていてもよい。この場合、制御部は、ネットワークを介して事前情報を取得することにより動作すればよい。
また、上述した本発明の第2および第3の実施の形態において、包装体がシート状であり、薬剤を内包するものである例を中心に説明した。ただし、包装体の形状や非包装物は、これらに限定されない。
また、上述した本発明の各実施の形態において、制御部が、メモリに記憶されたコンピュータ・プログラムを実行するCPUによって実現される例を中心に説明したが、制御の一部または全部が専用のハードウェアにより実現されていてもよい。
また、上述した本発明の各実施の形態において、包装体開封検知システムの機能ブロックは、複数の装置に分散されて実現されてもよい。例えば、センサ部およびタイミング検知部が包装体収納部に備えられ、制御部が遠隔のコンピュータ装置上に実現されてもよい。この場合、包装体収納部および制御部は、それぞれネットワークインタフェースを備え、必要となる情報を互いに送受信すればよい。
また、上述した本発明の各実施の形態において、各フローチャートを参照して説明した制御部の動作を、本発明のコンピュータ・プログラムとしてコンピュータ装置の記憶装置(記憶媒体)に格納しておく。そして、係るコンピュータ・プログラムを当該CPUが読み出して実行するようにしてもよい。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータ・プログラムのコードあるいは記憶媒体によって構成される。
また、上述した各実施の形態は、適宜組み合わせて実施されることが可能である。
また、本発明は、上述した各実施の形態に限定されず、様々な態様で実施されることが可能である。
また、上述した各実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
包装体の開封状態に応じて変化するセンサ情報を検知可能なセンサ部と、
前記包装体が前記センサ部の検知領域を通過する前の任意のタイミングを検知するタイミング検知部と、
前記タイミングを契機として、前記包装体の前記検知領域の通過に伴い前記センサ部によって検知されるセンサ情報に基づいて、前記包装体の前記開封状態を表す開封情報を決定する制御部と、
を備えた包装体開封検知システム。
(付記2)
前記制御部は、前記タイミングを契機として、前記センサ部を機能させるよう制御することを特徴とする付記1に記載の包装体開封検知システム。
(付記3)
前記制御部は、前記開封情報を決定後の任意のタイミングで、前記センサ部を機能させないよう制御することを特徴とする付記1または付記2に記載の包装体開封検知システム。
(付記4)
前記制御部は、前記センサ情報に基づくことに加えて、前記包装体に関する事前情報に基づいて、前記開封情報を決定することを特徴とする付記1から付記3のいずれか1つに記載の包装体開封検知システム。
(付記5)
前記包装体を収納する包装体収納部をさらに備え、
前記センサ部は、前記包装体が前記包装体収納部に収納される際および前記包装体収納部から取り出される際のすくなくともいずれかにおいて通過する空間を前記検知領域とし、
前記タイミング検知部は、前記タイミングとして、前記包装体の前記包装体収納部への収納開始に基づく任意のタイミング、および、前記包装体収納部からの取り出し開始に基づく任意のタイミングの少なくともいずれかを検知することを特徴とする付記1から付記4のいずれか1つに記載の包装体開封検知システム。
(付記6)
前記包装体収納部は、前記包装体の収納時または取り出し時の移動をガイドするガイド部を有することを特徴とする付記5に記載の包装体開封検知システム。
(付記7)
前記ガイド部は、前記包装体を保持して収納方向および取り出し方向に移動可能に構成されることを特徴とする付記6に記載の包装体開封検知システム。
(付記8)
前記ガイド部は、前記包装体収納部への前記包装体の収納開始に基づく任意のタイミングで前記包装体を保持することを特徴とする付記7に記載の包装体開封検知システム。
(付記9)
前記ガイド部は、前記包装体収納部からの前記包装体の取り出し完了に基づく任意のタイミングで前記包装体の保持を解除することを特徴とする付記7または付記8に記載の包装体開封検知システム。
(付記10)
前記ガイド部は、前記包装体の少なくとも一部が前記包装体収納部から露出した取り出し状態となる取り出し位置まで前記包装体の保持を維持したまま前記取り出し方向に移動した場合、前記取り出し位置より前記取り出し方向側への移動が規制されることを特徴とする付記7または付記8に記載の包装体開封検知システム。
(付記11)
前記包装体収納部は、複数の前記包装体を収納可能であり、収納可能な前記包装体毎に前記ガイド部を有することを特徴とする付記6から付記10のいずれか1つに記載の包装体開封検知システム。
(付記12)
前記包装体収納部は、複数の前記包装体を収納可能であり、前記包装体同士の間隔を規制する間隔規制部をさらに有することを特徴とする付記5から付記11のいずれか1つに記載の包装体開封検知システム。
(付記13)
付記1から付記12のいずれか1つに記載の包装体開封検知システムにおける前記制御部を備えたコンピュータ装置。
(付記14)
コンピュータ装置が、
包装体の開封状態に応じて変化するセンサ情報を検知可能なセンサ部の検知領域を、前記包装体が通過する前の任意のタイミングを契機として、前記包装体の前記検知領域の通過に伴い前記センサ部によって検知されるセンサ情報に基づいて、前記包装体の前記開封状態を表す開封情報を決定する方法。
(付記15)
包装体の開封状態に応じて変化するセンサ情報を検知可能なセンサ部と、
前記包装体が前記センサ部の検知領域を通過する前の任意のタイミングを検知するタイミング検知部とを用いて、
前記タイミングを契機として、前記包装体の前記検知領域の通過に伴い前記センサ部によって検知されるセンサ情報に基づいて、前記包装体の前記開封状態を表す開封情報を決定する制御ステップをコンピュータ装置に実行させるプログラム。
1、2、3 包装体開封検知システム
9 包装体
11、21 センサ部
12、22 タイミング検知部
13、23 制御部
24、34 包装体収納部
25 間隔規制部
36 ガイド部
21A、21B、21C 光学ラインセンサ
21D 光学ポイントセンサ
22A、22B スイッチ
211 光源
212 受光部
241 開口部
361a、361b、361c、361d 保持部
362 スライダ
363 操作ボタン
100 コンピュータ装置
1001 CPU
1002 メモリ
1003 ネットワークインタフェース

Claims (10)

  1. 包装体の開封状態に応じて変化するセンサ情報を検知可能なセンサ部と、
    前記包装体が前記センサ部の検知領域を通過する前の任意のタイミングを検知するタイミング検知部と、
    前記タイミングを契機として、前記包装体の前記検知領域の通過に伴い前記センサ部によって検知されるセンサ情報に基づいて、前記包装体の前記開封状態を表す開封情報を決定する制御部と、
    を備えた包装体開封検知システム。
  2. 前記制御部は、前記タイミングを契機として、前記センサ部を機能させるよう制御することを特徴とする請求項1に記載の包装体開封検知システム。
  3. 前記制御部は、前記開封情報を決定後の任意のタイミングで、前記センサ部を機能させないよう制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装体開封検知システム。
  4. 前記制御部は、前記センサ情報に基づくことに加えて、前記包装体に関する事前情報に基づいて、前記開封情報を決定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の包装体開封検知システム。
  5. 前記包装体を収納する包装体収納部をさらに備え、
    前記センサ部は、前記包装体が前記包装体収納部に収納される際および前記包装体収納部から取り出される際のすくなくともいずれかにおいて通過する空間を前記検知領域とし、
    前記タイミング検知部は、前記タイミングとして、前記包装体の前記包装体収納部への収納開始に基づく任意のタイミング、および、前記包装体収納部からの取り出し開始に基づく任意のタイミングの少なくともいずれかを検知することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の包装体開封検知システム。
  6. 前記包装体収納部は、前記包装体の収納時または取り出し時の移動をガイドするガイド部を有することを特徴とする請求項5に記載の包装体開封検知システム。
  7. 前記ガイド部は、前記包装体を保持して収納方向および取り出し方向に移動可能に構成されることを特徴とする請求項6に記載の包装体開封検知システム。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の包装体開封検知システムにおける前記制御部を備えたコンピュータ装置。
  9. コンピュータ装置が、
    包装体の開封状態に応じて変化するセンサ情報を検知可能なセンサ部の検知領域を、前記包装体が通過する前の任意のタイミングを契機として、前記包装体の前記検知領域の通過に伴い前記センサ部によって検知されるセンサ情報に基づいて、前記包装体の前記開封状態を表す開封情報を決定する方法。
  10. 包装体の開封状態に応じて変化するセンサ情報を検知可能なセンサ部と、
    前記包装体が前記センサ部の検知領域を通過する前の任意のタイミングを検知するタイミング検知部とを用いて、
    前記タイミングを契機として、前記包装体の前記検知領域の通過に伴い前記センサ部によって検知されるセンサ情報に基づいて、前記包装体の前記開封状態を表す開封情報を決定する制御ステップをコンピュータ装置に実行させるプログラム。
JP2016160138A 2016-08-17 2016-08-17 包装体開封検知システム、コンピュータ装置、方法およびプログラム Pending JP2018027182A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016160138A JP2018027182A (ja) 2016-08-17 2016-08-17 包装体開封検知システム、コンピュータ装置、方法およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016160138A JP2018027182A (ja) 2016-08-17 2016-08-17 包装体開封検知システム、コンピュータ装置、方法およびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018027182A true JP2018027182A (ja) 2018-02-22

Family

ID=61248131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016160138A Pending JP2018027182A (ja) 2016-08-17 2016-08-17 包装体開封検知システム、コンピュータ装置、方法およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018027182A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6376302B1 (ja) * 2017-09-20 2018-08-22 東亞合成株式会社 硬化性組成物、及びシーリング材組成物
JP6376300B1 (ja) * 2018-02-19 2018-08-22 東亞合成株式会社 硬化性組成物、及び接着剤組成物

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6376302B1 (ja) * 2017-09-20 2018-08-22 東亞合成株式会社 硬化性組成物、及びシーリング材組成物
JP2019056098A (ja) * 2017-09-20 2019-04-11 東亞合成株式会社 硬化性組成物、及びシーリング材組成物
JP6376300B1 (ja) * 2018-02-19 2018-08-22 東亞合成株式会社 硬化性組成物、及び接着剤組成物
JP2019143010A (ja) * 2018-02-19 2019-08-29 東亞合成株式会社 硬化性組成物、及び接着剤組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2745827B1 (en) Pill dispensing system for monitoring compliant receipt of pills by a patient
US5412372A (en) Article dispenser for monitoring dispensing times
US9233051B2 (en) Blister holder provided with means designed to detect the number of extracted products from the blister and with GSM/GPRS communication means to remotely dialogue with a control center
US11207243B2 (en) System, method, and module for integrated medication management
US9672327B2 (en) System and apparatus for item management
KR101840485B1 (ko) 약제 공급 장치
CN106413660B (zh) 关于泡罩包装遵从性的改进
US10945917B2 (en) Detection apparatus for detecting taking-out of contained object from blister pack, detection method therefor, and medication management system
US11705236B2 (en) System and apparatus for item management
US20140261881A1 (en) System and Apparatus for Item Management Including Item Detection
JP2018027182A (ja) 包装体開封検知システム、コンピュータ装置、方法およびプログラム
CN114206296A (zh) 用于药物管理的智能容器、传感器和方法
JP6813239B2 (ja) お薬カレンダー製造用薬剤分配システム
EP3473977B1 (en) Detecting device for detecting removal of accommodated object from blister pack, detecting method for same, and medication management system
US20200160959A1 (en) Drug dispensing device, control program for drug dispensing device, and recording medium with recorded control program
KR102268025B1 (ko) 자동 피딩기능을 내장한 한약파우치 마킹 장치
JP4350259B2 (ja) 医薬品収納装置
EP4029489A1 (en) Conveyor and medicine inspection support system
US20220339071A1 (en) Portable medication container
EP2815736A1 (en) Apparatus for indicating insertion of medicine, medicine insertion apparatus, auto-packaging apparatus having the same and medicine insertion area indication method thereof
GB2539215A (en) Dispensers and methods of use thereof
WO2016051397A1 (en) A device for administrering medications
JP2024510050A (ja) 報知機能を有する錠剤分配装置
CA2846365A1 (en) System and apparatus for item management including item detection
KR20160051305A (ko) 약제 투입 상태를 표시하는 약제 포장 장치 및 그 약제 포장 방법