JP2018025488A - 特性計測装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転操作される操作部材を備える操作機構の動作特性をより精度良く計測することが可能な特性計測装置を提供する。
【解決手段】特性計測装置10は、外力を加えることによりアクセルペダル30のパッド33を回動操作する駆動部25と、駆動部25がパッド33を回動操作したときの該パッド33からの反力を検出する荷重検出部としての圧力センサ17と、圧力センサ17の変位量を検出する変位量検出部としてのエンコーダ21と、圧力センサ17によって検出された前記反力とエンコーダ21によって検出された変位量とに基づいて、アクセルペダルの動作特性である、弾性係数、粘性係数、及び摩擦抵抗のうちの少なくとも1つを算出する算出部22Aとを備えている。駆動部25は、該駆動部25がパッド33を操作する際に、圧力センサ17を所定の回動中心Oを中心としてパッド33と同方向に回動させるように構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】特性計測装置10は、外力を加えることによりアクセルペダル30のパッド33を回動操作する駆動部25と、駆動部25がパッド33を回動操作したときの該パッド33からの反力を検出する荷重検出部としての圧力センサ17と、圧力センサ17の変位量を検出する変位量検出部としてのエンコーダ21と、圧力センサ17によって検出された前記反力とエンコーダ21によって検出された変位量とに基づいて、アクセルペダルの動作特性である、弾性係数、粘性係数、及び摩擦抵抗のうちの少なくとも1つを算出する算出部22Aとを備えている。駆動部25は、該駆動部25がパッド33を操作する際に、圧力センサ17を所定の回動中心Oを中心としてパッド33と同方向に回動させるように構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、操作機構の動作特性を計測する特性計測装置に関する。
特許文献1には、外力を与えて操作部材を直線運動させることにより、該操作部材を有する操作機構の動作特性を計測する特性計測装置が開示されている。特性計測装置には、操作部材の運動方向と同じ直線方向に移動し、該操作部材を押圧する駆動部が設けられている。駆動部の先端部には、操作部材から反力を受けて、該操作部材に作用している荷重を検出する荷重検出部が配設されている。また、駆動部には、該駆動部の変位量や変位速度を検出するセンサも設けられている。この特性計測装置では、駆動部によって操作部材を操作したときに、駆動部の変位量及び変位速度と、操作部材に作用している荷重との関係に基づいて、操作機構の粘性係数や摩擦抵抗などの力学的な特性である動作特性を計測する。
上述したように、特許文献1に記載の特性計測装置は操作部材を直線運動させて動作特性を計測する。一方で、操作部材としては、例えばアクセルペダルのパッドのように特定の回動軸を中心として回動操作されるものもある。特許文献1には、回動操作される操作部材を有する操作機構の動作特性の計測については何ら開示がない。特性計測装置としては、回動操作される操作部材を駆動対象として、該操作部材を有する操作機構の動作特性を精度良く計測することが望まれている。
上記課題を解決するための特性計測装置は、回動軸を中心として回動操作される操作部材を有する操作機構の動作特性を計測する特性計測装置であって、前記操作部材に対して外力を加えることにより前記操作部材を回動操作する駆動部と、前記駆動部に設けられて、該駆動部が前記操作部材を回動操作したときの前記操作部材からの反力を検出する荷重検出部と、前記荷重検出部の変位量を検出する変位量検出部と、前記荷重検出部によって検出された前記反力と前記変位量検出部によって検出された変位量とに基づいて、前記操作機構の前記動作特性である、弾性係数、粘性係数、及び摩擦抵抗のうちの少なくとも1つを算出する算出部とを備え、前記駆動部は、該駆動部が前記操作部材を回動操作する際に、前記荷重検出部を所定の回動中心を中心として前記操作部材と同方向に回動させるように構成されている。
上記構成では、駆動部は、操作部材を回動操作するとともに、荷重検出部も回動させる。駆動部を直線運動させて操作部材を回動操作する場合には、該駆動部に設けられている荷重検出部も直線運動することになる。この場合には、操作部材の運動方向と荷重検出部の運動方向との乖離が大きく、両者の運動方向にずれが生じる。そのため、操作部材に作用する荷重の作用方向と、荷重検出部に作用する反力の作用方向とのずれが大きくなりやすく、操作部材に作用している荷重の検出精度が低下する。
上記構成によれば、操作部材及び荷重検出部が操作部材の回動操作時に同方向に回動するため、操作部材に作用する荷重の作用方向と、荷重検出部に作用する反力の作用方向とのずれが抑えられる。そのため、駆動部を直線運動させて操作部材を回動操作する構成に比して、操作部材に作用している荷重の検出精度の低下が抑えられる。したがって、上記構成によれば、回動操作される操作部材を備える操作機構の動作特性をより精度良く計測することが可能な特性計測装置を提供することができる。
(第1実施形態)
特性計測装置の第1実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
図1に示すように、特性計測装置10は、箱状のハウジング11を有している。ハウジング11は、底壁11Aと、該底壁11Aの周縁部から立設された周壁11Bとを有している。底壁11Aの一方側の端部(図1における左端部)には、周壁11Bは立設されておらず、ハウジング11は図1における左側が開口している。周壁11Bには、ラック12が支持されている。ラック12は、棒状で円弧をなすように延びており、その内周面12Aに複数の歯が形成されている。ラック12は、周壁11Bに固定された複数の支持軸13によって支持されている。支持軸13は、ハウジング11の開口側に位置する第1支持軸14及び第2支持軸15と、第1支持軸14及び第2支持軸15よりもハウジング11の内部側(図1の右側)に位置する第3支持軸16とからなる。第1支持軸14と第2支持軸15とは離間しており、それらの距離L1はラック12の厚さT1と同じである(L1=T1)。そのため、ラック12は、その外周面12Bが第1支持軸14によって支持され、その内周面12Aが第2支持軸15によって支持されている。ラック12は、第1支持軸14と第2支持軸15との間を移動可能である。
特性計測装置の第1実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
図1に示すように、特性計測装置10は、箱状のハウジング11を有している。ハウジング11は、底壁11Aと、該底壁11Aの周縁部から立設された周壁11Bとを有している。底壁11Aの一方側の端部(図1における左端部)には、周壁11Bは立設されておらず、ハウジング11は図1における左側が開口している。周壁11Bには、ラック12が支持されている。ラック12は、棒状で円弧をなすように延びており、その内周面12Aに複数の歯が形成されている。ラック12は、周壁11Bに固定された複数の支持軸13によって支持されている。支持軸13は、ハウジング11の開口側に位置する第1支持軸14及び第2支持軸15と、第1支持軸14及び第2支持軸15よりもハウジング11の内部側(図1の右側)に位置する第3支持軸16とからなる。第1支持軸14と第2支持軸15とは離間しており、それらの距離L1はラック12の厚さT1と同じである(L1=T1)。そのため、ラック12は、その外周面12Bが第1支持軸14によって支持され、その内周面12Aが第2支持軸15によって支持されている。ラック12は、第1支持軸14と第2支持軸15との間を移動可能である。
ラック12の一端には、荷重検出部としての圧力センサ17が設けられている。圧力センサ17は、直方体状であって、ラック12に連結されている底面17Aの反対側に受圧面17Bが形成されている。受圧面17Bに圧力が作用すると、該圧力に対応した信号が圧力センサ17から出力される。圧力センサ17には、当接部18が連結されている。当接部18は、四角柱状に形成された基端部18Aと、該基端部18Aに連結された半球状の先端部18Bとからなる。基端部18Aの一端面が圧力センサ17の受圧面17Bに連結されている。
ラック12の内周面12Aには、ピニオン19が当接している。ピニオン19は円板状をなしており、その周面に複数の歯が形成されている。ピニオン19に形成されている歯は、ラック12に形成されている歯と噛み合っている。ラック12は、ピニオン19と第3支持軸16とによっても支持されている。ピニオン19は、周壁11Bに対して回転可能に支持されている。ピニオン19には、モータ20が接続されている。モータ20はピニオン19を回転操作する。モータ20には、エンコーダ21が設けられており、該エンコーダ21によってモータ20の回転量が検出される。
特性計測装置10には、電子制御部22も設けられている。電子制御部22には、圧力センサ17やエンコーダ21からの出力信号が入力される。電子制御部22は、モータ20への通電制御を実行し、ピニオン19を回転させる。ピニオン19を図1の反時計回りに回転させると、ハウジング11の開口を通じて該ハウジング11から突出する方向にラック12が回動する。なお、ラック12が回動するときの回動中心を図1に回動中心Oとして示している。回動中心Oを中心としてラック12が回動可能なように、第1支持軸14、第2支持軸15、第3支持軸16、及びピニオン19は配置されている。ラック12が回動すると、当接部18が操作機構であるアクセルペダル30に当接する。
アクセルペダル30は、板状に形成された台座31を有している。台座31は、底板31Aと、該底板31Aに対して傾斜して延びている傾斜板31Bとからなる。底板31Aには、ヒンジ部32が立設されている。ヒンジ部32の上端部には、長方形板状のパッド33の下端部が接続されている。パッド33は、特性計測装置10側の面が操作面33Aを構成している。ヒンジ部32は、パッド33に比して薄肉に形成されている。そのため、パッド33はヒンジ部32を回動中心として回動する。換言すれば、ヒンジ部32はアクセルペダル30の回動軸として機能し、パッド33は操作部材として機能する。パッド33と台座31との間には、ばね34が設けられている。ばね34は、特性計測装置10側(図1の右方)に回動させるようにパッド33を付勢している。以下では、操作面33Aに外力が作用しておらず、ばね34の付勢力によってパッド33が所定位置に保持されている状態を、アクセルペダル30の初期位置という。
図2に実線で示すように、アクセルペダル30が初期位置にある状態において、モータ20によってピニオン19を反時計回りに回転させて、ラック12をアクセルペダル30側に回動させると、上記所定位置にあったアクセルペダル30のパッド33は当接部18によって押圧されてヒンジ部32を中心として回動する。このように、モータ20、ピニオン19、ラック12、及び当接部18は、アクセルペダル30のパッド33に対して外力を加えることにより該パッド33を回動操作する駆動部25を構成している。当接部18がパッド33を押圧しているときには、該パッド33に作用する荷重の反力が、パッド33から当接部18に作用する。この反力は、当接部18を介して圧力センサ17に伝達されて検出される。
一方で、モータ20によってピニオン19を時計回りに回転させると、ラック12はアクセルペダル30から離間する方向に回動する。そのため、図1に示すように、当接部18はパッド33から離間した状態となり、該パッド33がばね34の付勢力によって上記所定位置まで戻されることで、アクセルペダル30は初期位置となる。
なお、ラック12が回動する際には、該ラック12に設けられている圧力センサ17もラック12の回動中心Oを中心として一体に回動する。すなわち、ラック12を含む駆動部25は、該駆動部25がアクセルペダル30のパッド33を操作する際に、圧力センサ17を回動中心Oを中心としてパッド33と同方向に回動させるように構成されている。
電子制御部22には、算出部22Aが設けられている。算出部22Aは、圧力センサ17によって検出された反力とエンコーダ21によって検出されたモータ20の回転量とに基づいて、アクセルペダル30の弾性係数、粘性係数、及び摩擦抵抗を算出する。モータ20の回転量は、ラック12の移動量に相関しており、圧力センサ17の変位量に相当する。
図3に示すフローチャートを参照して、アクセルペダル30の弾性係数、粘性係数、及び摩擦抵抗を算出する特性算出処理に係る一連の処理の流れについて説明する。なお、特性算出処理に関する制御スクリプトは、予め電子制御部22に記憶されている。電子制御部22は、この制御スクリプトを読み込むことにより、特性算出処理を開始する。
図3に示すように、特性算出処理に係る一連の処理が開始されると、電子制御部22はまず、駆動部25の押圧開始状態を算出する(ステップS300)。この押圧開始状態は、当接部18が初期位置にあるアクセルペダル30のパッド33に当接し始めるときの駆動部25の状態である。押圧開始状態は、圧力センサ17及びエンコーダ21の各検出信号に基づいて算出される。すなわち、当接部18がパッド33に当接していない状態から、ラック12をアクセルペダル30側に回動させて当接部18をパッド33に当接させる。当接部18がパッド33に当接して該パッド33を押圧すると、パッド33からの反力が圧力センサ17によって検出される。そのため、圧力センサ17の検出信号が増大し始めた時点の変位量をエンコーダ21によって検出することで駆動部25の押圧開始状態を算出できる。この押圧開始状態についての情報は、電子制御部22に記憶される。
その後、電子制御部22は、駆動部25を押圧開始状態に設定する(ステップS301)。そして、駆動部25を駆動して、アクセルペダル30のパッド33をばね34の弾性力や粘性力、ヒンジ部32の粘性力や摩擦力等々の反力に抗して回動操作する(ステップS302)。これにより、駆動部25は、押圧開始状態から、アクセルペダル30のパッド33の回動操作を開始する。このときのモータ20の制御電圧は、予め実験やシミュレーションによって求められた所定の電圧に設定されている。こうしてパッド33を回動操作すると、次に、圧力センサ17によって反力Fを検出し、エンコーダ21によって駆動部25の押圧開始状態からの変位量X及びモータ20の負荷Rを検出する(ステップS303)。
その後、ステップS304の処理に移行して、圧力センサ17によって検出された反力Fの増加率が第1判定値FR未満か否かを判定する。第1判定値FRは、アクセルペダル30が動作不良となった場合の反力の増加率に対応させて設定されている。なお、反力Fの増加率は、ステップS303の処理において前回検出した反力Fと、今回検出した反力Fとに基づいて算出することができ、例えば今回検出した反力Fを前回検出した反力Fで除算することで算出する。なお、特性算出処理を開始してから初めてステップS304の処理を実行する場合には、反力Fの増加率を例えば「0」などの所定値に設定すればよい。このステップS304の処理において、反力Fの増加率が第1判定値FR未満であると判定した場合には(ステップS304:YES)、次にモータ20の負荷Rが第2判定値MR未満であるか否かを判定する(ステップS305)。第2判定値MRは、モータ20が動作不良となった場合の負荷に対応させて設定されている。ステップS305の処理において、負荷Rが第2判定値MR未満であると判定した場合(ステップS305:YES)には、アクセルペダル30及びモータ20に動作不良が生じていないと判断できる。この場合には、次に、アクセルペダル30のパッド33の変位速度X’が予め設定されている設定速度で一定になっているか否かを判定する(ステップS306)。パッド33の変位速度X’は、駆動部の変位量Xと駆動を開始してからの経過時間tとから算出できる。この変位速度X’が予め設定されている設定速度と同じ場合には(ステップS306:YES)、次の処理に移行して、停止条件が成立したか否かを判定する(ステップS307)。一方で、ステップS306の処理において、変位速度X’が予め設定されている設定速度と異なっている場合には(ステップS306:NO)、ステップS308の処理に移行して、変位速度X’を上記設定速度に合わせるようにモータ20の制御電圧を補正した後、ステップS307の処理に移行する。
ステップS307の処理では、駆動部25の押圧開始状態からの変位量Xが、制御スクリプトの最終命令の指令位置までの変位量XR以上となったときに停止条件が成立したと判定する。本実施形態では、制御スクリプトには、アクセルペダル30が初期位置にあるときのパッド33を最大回動位置まで操作し、その後に初期位置の状態まで戻す往復操作を2回行うことが指令されている。そのため、2回目の往復操作を実行しアクセルペダル30が初期位置となったときの変位量が上記変位量XRとして設定している。なお、1回目の往復操作と2回目の往復操作とにおいて、上記設定速度を変化させる。これにより、反力Fと変位量Xとの関係を異なった速度において算出する。
今回の処理では、駆動部25を駆動し始めたばかりであり、変位量Xが停止条件が成立するほど大きくなっていないため、ステップS307の処理において否定判定される。こうして否定判定されると(ステップS307:NO)、ステップS303の処理に戻って以降の処理を繰り返す。すなわち、停止条件が成立するまでは、ステップS303〜S307までの処理が繰り返し実行される。これにより、反力F、変位量X、及び負荷Rが繰り返し検出される。なお、反力F及び変位量Xは、検出される度にモータ20の駆動を開始してからの経過時間tに関連付けて電子制御部22に記憶される。
その後、ステップS307の処理において、検出された変位量Xが上記変位量XR以上であると判定した場合には(ステップS307:YES)、算出部22Aが、検出した反力Fと変位量Xとに基づいてアクセルペダル30の弾性係数、粘性係数、及び摩擦抵抗などの特性値を算出する(ステップS309)。そして、電子制御部22がモータ20の制御電圧を「0」にして、駆動部25の駆動を停止する(ステップS310)。これにより、特性算出処理に係る一連の処理を終了する。
一方で、ステップS304の処理において、反力Fの増加率が第1判定値FR以上であると判定した場合には(ステップS304:NO)、アクセルペダル30の動作不良が疑われるため、ステップS310の処理に移行する。そして、駆動部25の駆動を停止することで、特性値の算出を行わずに特性算出処理に係る一連の処理を終了する。また、ステップS305の処理において、モータ20の負荷Rが第2判定値MR以上であると判定した場合には、モータ20の動作不良が疑われる。そのため、次にステップS311の処理に移行して、カウンタCTをインクリメントする。その後、カウンタCTが第3判定値MRT未満か否かを判定する(ステップS312)。モータ20の負荷は外乱によって瞬間的に増大する場合がある。そのため、カウンタCTが第3判定値MRT以上であり、長い時間にわたって負荷が大きい状態が継続していると判定した場合には(ステップS312:NO)、モータ20の動作不良が生じていると判断する。そのため、ステップS310の処理に移行して駆動部25の駆動を停止することで、特性値を算出せずに特性算出処理に係る一連の処理を終了する。一方で、カウンタCTが第3判定値MRT未満であると判定した場合には(ステップS312:YES)、モータ20の負荷が外乱によって一時的に増大した場合であって、モータ20の動作不良は生じていないと判断し、ステップS306の処理に移行する。
次に、ステップS309の処理におけるアクセルペダル30の弾性係数、粘性係数、及び摩擦抵抗の算出方法について説明する。
算出部22Aには、アクセルペダル30のパッド33からの反力Fを算出するための関係式として下記(式1)が記憶されている。
算出部22Aには、アクセルペダル30のパッド33からの反力Fを算出するための関係式として下記(式1)が記憶されている。
F=K・X+C・X’+F0・・・(式1)
上式右辺の「K」は弾性係数、「C」は粘性係数、「F0」は摩擦抵抗を示している。なお、上述したように、「X」はアクセルペダル30の変位量、「X’」はアクセルペダル30の変位速度を示している。
上式右辺の「K」は弾性係数、「C」は粘性係数、「F0」は摩擦抵抗を示している。なお、上述したように、「X」はアクセルペダル30の変位量、「X’」はアクセルペダル30の変位速度を示している。
算出部22Aには、弾性係数Kの基準値Km、粘性係数Cの基準値Cm、摩擦抵抗の基準値F0mが予め記憶されている。算出部22Aでは、これらの基準値を上記式(1)に代入するとともに、検出された変位量X及び変位速度X’を代入することにより、検出された変位量Xの情報に基づいて、経過時間tに関連付けて反力Fの算出値Fmを算出する。これにより、算出部22Aは、経過時間tに関連付けて、検出した反力F、変位量X、及び算出した反力である算出値Fmの情報を記憶する。すなわち、算出部22Aには、例えば、駆動部25の駆動を開始してから0.1秒後の反力F、変位量X、及び算出値Fmの情報や、駆動部25の駆動を開始してから0.2秒後の反力F、変位量X、及び算出値Fmの情報などが記憶されている。
ここで、反力Fは、圧力センサ17によって検出された実測値であり、算出値Fmは、弾性係数K、粘性係数C、及び摩擦抵抗F0をそれぞれ基準値に設定したときの仮定値である。そして、反力Fには、実際の弾性係数K、粘性係数C、及び摩擦抵抗F0の影響が反映されている。したがって、反力Fと算出値Fmとの差には、弾性係数Kの基準値Kmと実際値との差、粘性係数Cの基準値Cmと実際値との差、及び摩擦抵抗F0の基準値F0mと実際値との差がそれぞれ反映されている。そのため、算出部22Aは、反力Fと算出値Fmとの差ΔFを、経過時間tに関連付けてそれぞれ算出し、この差ΔFの2乗の総和が最小となるような弾性係数K、粘性係数C、及び摩擦抵抗F0を算出する。ステップS310の処理では、このように最小2乗法等の公知の計算方法を用いることによって、アクセルペダル30の弾性係数K、粘性係数C、及び摩擦抵抗F0を算出する。
こうしてアクセルペダル30の弾性係数K、粘性係数C、及び摩擦抵抗F0などの特性値を算出すると、電子制御部22は計測結果を表示するとともに記憶し、特性算出処理に係る一連の処理を終了する。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
(1)本実施形態では、駆動部25は、アクセルペダル30のパッド33を回動操作するとともに、圧力センサ17も回動させる。図4に示すように、パッド33及び圧力センサ17がパッド33の回動操作時に同方向に回動すると、パッド33への荷重の作用方向Aと、圧力センサ17への反力の作用方向Bとのずれが抑えられる。図4には、パッド33への荷重の作用方向Aと圧力センサ17への反力の作用方向Bとが互いに反対の関係になっており、これらの力が等しくなっている場合を示している。
(1)本実施形態では、駆動部25は、アクセルペダル30のパッド33を回動操作するとともに、圧力センサ17も回動させる。図4に示すように、パッド33及び圧力センサ17がパッド33の回動操作時に同方向に回動すると、パッド33への荷重の作用方向Aと、圧力センサ17への反力の作用方向Bとのずれが抑えられる。図4には、パッド33への荷重の作用方向Aと圧力センサ17への反力の作用方向Bとが互いに反対の関係になっており、これらの力が等しくなっている場合を示している。
一方で、図5に示すように、駆動部25を直線運動させてアクセルペダル30のパッド33を回動操作する構成では、駆動部25に設けられている圧力センサ17も直線運動することになる。この場合には、パッド33の運動方向と圧力センサ17の運動方向とが一致せず、両者の運動方向にずれが生じる。そのため、パッド33への荷重の作用方向Aと、圧力センサ17への反力の作用方向Bとのずれが大きくなりやすい。したがって、パッド33への荷重の作用方向Aと圧力センサ17への反力の作用方向Bとが互いに反対の関係にはならず、所定角度θ分だけずれる。そのため、パッド33に作用している荷重と圧力センサ17で検出される反力とにずれが生じ、パッド33に作用している荷重の検出精度が低下する。
特性計測装置10では、アクセルペダル30のパッド33に作用する荷重を反力によって検出し、上述したように、弾性係数K、粘性係数C、及び摩擦抵抗F0を算出することでアクセルペダル30の動作特性を計測する。したがって、パッド33に作用している荷重の検出精度が低下すると、動作特性の計測精度も低下することとなる。
本実施形態によれば、駆動部25を直線運動させてパッド33を回動操作する構成に比して、パッド33に作用している荷重の検出精度の低下が抑えられる。したがって、回動操作されるパッド33を有するアクセルペダル30の動作特性をより精度良く計測することが可能になる。
(2)ラック12とパッド33とでは、その構成上、回動半径や回動中心がそれぞれ異なる場合もある。駆動部25がパッド33を回動操作する際に、パッド33の操作面33Aに対する当接部18の先端部18Bの当接位置は、その回動操作に合わせて変更される。本実施形態では、当接部18の先端部18Bを半球状に形成しているため、パッド33と当接部18とが回動したときに、これらの当接位置が先端部18Bの球面に沿って変位し、パッド33と当接部18との摺動が抑えられる。その結果、回動操作に伴い当接部18とパッド33との間で発生する摩擦を抑えることができる。
(3)圧力センサ17の変位量を検出することによって、アクセルペダル30の変位量Xを検出している。そのため、アクセルペダル30に変位量Xを検出するためのセンサを取り付ける必要がない。したがって、アクセルペダル30の構成に変更を加えることなく動作特性を計測することができる。
(4)特性算出処理では、反力Fの増加率やモータ20の負荷Rに基づいて、アクセルペダル30やモータ20の動作不良を判定している。これにより、アクセルペダル30やモータ20の動作不良の影響をアクセルペダル30の動作特性の計測に反映しにくくできる。また、アクセルペダル30やモータ20に過大な荷重が作用することも抑えることができる。
(5)アクセルペダル30のパッド33を回動操作する際には、その変位速度X’が設定速度で一定になるようにモータ20への制御電圧が補正される。そのため、アクセルペダル30の動作特性を計測する際にパッド33の操作速度の変化による影響を考慮する必要がない。
上記第1実施形態は以下のように変更して実施することができる。
・当接部18を、駆動部25ではなくアクセルペダル30に配置してもよい。
図6に示すように、当接部18は、アクセルペダル30におけるパッド33の操作面33Aに設けられている。駆動部25は、パッド33を回動操作する際に、圧力センサ17が当接部18に接触して該パッド33を押圧する。こうした構成によれば、駆動部25がパッド33を回動操作する際に、圧力センサ17の受圧面17Bに対する当接部18の先端部18Bの当接位置は、その回動操作に合わせて変更される。すなわち、圧力センサ17と当接部18とが回動したときに、これらの当接位置が先端部18Bの球面に沿って変位し、圧力センサ17と当接部18との摺動が抑えられる。そのため、回動操作に伴い当接部18と圧力センサ17との間で発生する摩擦を抑えることができ、上記(2)と同様の作用効果を得ることはできる。
・当接部18を、駆動部25ではなくアクセルペダル30に配置してもよい。
図6に示すように、当接部18は、アクセルペダル30におけるパッド33の操作面33Aに設けられている。駆動部25は、パッド33を回動操作する際に、圧力センサ17が当接部18に接触して該パッド33を押圧する。こうした構成によれば、駆動部25がパッド33を回動操作する際に、圧力センサ17の受圧面17Bに対する当接部18の先端部18Bの当接位置は、その回動操作に合わせて変更される。すなわち、圧力センサ17と当接部18とが回動したときに、これらの当接位置が先端部18Bの球面に沿って変位し、圧力センサ17と当接部18との摺動が抑えられる。そのため、回動操作に伴い当接部18と圧力センサ17との間で発生する摩擦を抑えることができ、上記(2)と同様の作用効果を得ることはできる。
・上記各実施形態において、当接部18を省略することも可能である。
(第2実施形態)
特性計測装置の第2実施形態について、図7及び図8を参照して説明する。本実施形態では、アクセルペダル30のパッド33の操作面33Aに対して圧力センサ17の受圧面17Bを平行に配置する調節機構を備える点が第1実施形態と異なっている。以下では、第1実施形態と異なる構成について説明し、第1実施形態と同様の構成についてはその詳細な説明は省略する。
(第2実施形態)
特性計測装置の第2実施形態について、図7及び図8を参照して説明する。本実施形態では、アクセルペダル30のパッド33の操作面33Aに対して圧力センサ17の受圧面17Bを平行に配置する調節機構を備える点が第1実施形態と異なっている。以下では、第1実施形態と異なる構成について説明し、第1実施形態と同様の構成についてはその詳細な説明は省略する。
図7に示すように、調節機構41はラック12の一端に連結されている。調節機構41は、板状の支持板42と、該支持板42から突出している連結片43とを有している。連結片43は、回転軸44を介してラック12の一端に連結されている。回転軸44と連結片43とは一体に回転可能に互いに固定されている。一方で、回転軸44は相対回転可能にラック12に支持されている。回転軸44にはアクチュエータ45が連結されている。アクチュエータ45は、回転軸44を回転動作させる。支持板42においてアクセルペダル30のパッド33の操作面33Aと対向している対向面42Aには、その中心部分に圧力センサ17が連結されている。また、支持板42には、圧力センサ17を挟むように互いに離間して配置された2つの距離センサ46も設けられている。各距離センサ46は、パッド33の操作面33Aまでの距離を検出する。距離センサ46の検出信号は、電子制御部22に入力される。電子制御部22には、角度調節部47が設けられている。
図8に示すように、この特性計測装置40は、モータ20を制御してラック12を回動させることにより、ラック12に連結されている圧力センサ17を回動させる。そして、圧力センサ17の受圧面17Bをパッド33の操作面33Aに当接させて、該パッド33を押圧する。特性計測装置40では、ラック12を回動させてパッド33を回動操作させている間、各距離センサ46によって検出される操作面33Aまでの距離が互いに等しくなるように、角度調節部47がアクチュエータ45を制御して回転軸44を回転させる。これにより、ラック12及びパッド33の回動によって、支持板42の対向面42Aとパッド33の操作面33Aとの対応が変化するような場合であっても、支持板42の対向面42Aがパッド33の操作面33Aと平行になるように制御される。そのため、圧力センサ17の受圧面17Bがパッド33の操作面33Aに対して平行になる。支持板42、連結片43、回転軸44、アクチュエータ45、及び各距離センサ46によって調節機構41が構成されている。この調節機構41は、駆動部25を構成する一部材である。
本実施形態によれば、図8に示すように、駆動部25によってアクセルペダル30のパッド33を回動させたときに、受圧面17Bと操作面33Aとが常に面接触するようになる。そのため、パッド33に作用する荷重の作用方向と、圧力センサ17に作用する反力の作用方向とのずれを一層好適に抑えることができる。したがって、本実施形態によっても、上記(1)と同様の作用効果を得ることができる。
上記第2実施形態は以下のように変更して実施することができる。
・調節機構41としては距離センサ46を備える構成に限られない。例えば、図9に示す構成を採用してもよい。
・調節機構41としては距離センサ46を備える構成に限られない。例えば、図9に示す構成を採用してもよい。
図9に示す特性計測装置50では、調節機構41を構成する一部材として、カメラ51を備えている。カメラ51で撮像された画像データは、電子制御部22に入力される。角度調節部47は、アクセルペダル30のパッド33を回動操作している間、カメラ51から入力される画像データを解析して、支持板42の対向面42Aがパッド33の操作面33Aと平行になるようにアクチュエータ45を制御する。こうした構成によっても、圧力センサ17の受圧面17Bをパッド33の操作面33Aに対して平行にすることは可能である。
上記各実施形態は以下のように変更して実施することができる。
・特性算出処理では、アクセルペダル30のパッド33を回動操作する際に、該パッド33の変位速度X’が設定速度で一定になるように制御している。そして、この設定速度を、1回目の往復操作と2回目の往復操作とにおいて変化させるようにしている。この設定速度は、アクセルペダル30の動作を加味した設定速度にすることが望ましい。
・特性算出処理では、アクセルペダル30のパッド33を回動操作する際に、該パッド33の変位速度X’が設定速度で一定になるように制御している。そして、この設定速度を、1回目の往復操作と2回目の往復操作とにおいて変化させるようにしている。この設定速度は、アクセルペダル30の動作を加味した設定速度にすることが望ましい。
・特性算出処理では、アクセルペダル30のパッド33を回動操作する際に、該パッド33の変位速度X’が設定速度で一定になるようにモータ20の制御電圧を補正するようにしていたが、こうした処理を省略することも可能である。すなわち、図3において、ステップS305の処理及びステップS312の処理において肯定判定された場合に、ステップS306の処理を行わずにステップS307の処理に移行するようにしてもよい。この構成では、モータ20の制御電圧は、予め実験やシミュレーションによって求められた所定の電圧に設定されることになる。
・特性算出処理では、モータ20の負荷Rが第2判定値MR以上であると判定した場合には、モータ20の動作不良が生じていると判断した。この場合、併せてアクセルペダル30の動作不良が生じていると判断するようにしてもよい。また、モータ20の負荷Rが第2判定値MR以上であると判定した場合には、モータ20の動作不良を判断せずに、アクセルペダル30の動作不良が生じていると判断してもよいし、モータ20及びアクセルペダル30のいずれかの不良が生じていると判断してもよい。
・特性算出処理では、図3に示すステップS305の処理を省略して、モータ20の動作不良判定を行わないようにしてもよい。すなわち、ステップS304の処理において肯定判定された場合に、ステップS305の処理を行わずにステップS306の処理に移行するようにしてもよい。
・特性算出処理では、図3に示すステップS304の処理を省略して、アクセルペダル30の動作不良判定を行わないようにしてもよい。すなわち、ステップS303の処理を実行した後、ステップS304の処理を行わずにステップS305の処理に移行するようにしてもよい。なお、上述した各変更例は適宜組み合わせて実行することも可能である。
・特性算出処理において、図3に示すステップS304の処理で否定判定した場合や、ステップS312の処理において否定判定した場合、すなわち、アクセルペダル30やモータ20の動作不良と判定した場合に、特性値を算出せずに駆動部25の駆動を停止していた。こうした構成に代えて、アクセルペダル30やモータ20の動作不良と判定した場合であっても、それまで検出した反力F及び変位量Xから特性値を算出し、その後に駆動部25の駆動を停止するようにしてもよい。
・駆動部の構成は上述したものに限られない。例えば、図10及び図11に示す構成を採用してもよい。なお、図10及び図11に示す構成は、第1実施形態における変形例を示しているが、第2実施形態においても同様の構成を採用することは可能である。以下では、第1実施形態と異なる構成について説明し、第1実施形態と同様の構成についてはその詳細な説明は省略する。
・図10に示すように、駆動部55は、円板状に形成され、ハウジング11の周壁11Bに回転可能に支持されている第1ピニオン56を有している。第1ピニオン56には、モータ20が連結されている。第1ピニオン56の周面には歯が形成されている。第1ピニオン56の上部には、第2ピニオン57の下部が当接している。第2ピニオン57は、円板状に形成され、ハウジング11の周壁11Bに回転可能に支持されている。第2ピニオン57の周面には歯が形成されている。第1ピニオン56に形成された歯と第2ピニオン57に形成された歯は噛み合っている。第1ピニオン56の直径は、第2ピニオン57の直径よりも大きい。第2ピニオン57の周面は、ラック12に当接している。第2ピニオン57に形成された歯は、ラック12の内周面12Aに形成された歯とも噛み合っている。この構成では、モータ20によって第1ピニオン56が回転すると、第2ピニオン57が回転し、これによりラック12が回動する。第1ピニオン56及び第2ピニオン57は、モータ20、ラック12、及び当接部18とともに駆動部55を構成している。こうした構成によれば、第1ピニオン56のトルクを第2ピニオン57によって増幅してラック12に作用させることができるため、モータ20の小型化に貢献できる。さらに、モータ20の搭載位置を下げることも可能になり、特性計測装置10の重心を下げてその安定性の向上に貢献できる。
また、第1ピニオン56と第2ピニオン57の相対位置は適宜変更が可能である。
図11に示すように、第1ピニオン56の右端部に、第2ピニオン57の左端部を当接させるようにしてもよい。こうした構成であっても、上記作用効果と同様の作用効果を得ることができる。なお、第1ピニオン56の直径と第2ピニオン57の直径との関係は上述したものに限られず、第1ピニオン56の直径が第2ピニオン57の直径よりも小さくてもよいし、第1ピニオン56の直径と第2ピニオン57の直径とが同じであってもよい。さらには、駆動部55に設けられるピニオンの数を3つ以上にすることも可能である。
図11に示すように、第1ピニオン56の右端部に、第2ピニオン57の左端部を当接させるようにしてもよい。こうした構成であっても、上記作用効果と同様の作用効果を得ることができる。なお、第1ピニオン56の直径と第2ピニオン57の直径との関係は上述したものに限られず、第1ピニオン56の直径が第2ピニオン57の直径よりも小さくてもよいし、第1ピニオン56の直径と第2ピニオン57の直径とが同じであってもよい。さらには、駆動部55に設けられるピニオンの数を3つ以上にすることも可能である。
・上記実施形態では、エンコーダ21によってモータ20の回転量を検出するようにしたが、モータ20の回転量を検出する構成はこれに限られない。要は、モータの回転量を検出可能なセンサを採用することができる。
・変位量検出部は、エンコーダ21に限られず、他の構成を採用してもよい。例えば、図12に示すように、エンコーダ21に代えて、画像センサ60を設けてもよい。画像センサ60は、ハウジング11の周壁11Bに固定されている。画像センサ60は、ラック12の外周面12Bの画像を撮像し、電子制御部22に出力する。電子制御部22では、画像センサ60によって検出された画像データに基づいて、ラック12の変位量を検出する。例えば、ラック12の外周面12Bに変位量と相関する目印を付すことによって、ラック12の変位量を検出することができる。ラック12と圧力センサ17とは一体に回動する。そのため、ラック12の変位量を検出することで圧力センサ17の変位量を検出できる。
また、図13に示すように、エンコーダ21に代えて、ワイヤ式の変位センサ61を設けてもよい。この変位センサ61は、ハウジング11の底壁11Aに固定されており、センサ部61Aと、該センサ部61Aから引出可能に設けられたワイヤ61Bとを有している。ワイヤ61Bの先端は、圧力センサ17に連結されている。この構成では、圧力センサ17の回動に伴い、センサ部61Aから引き出されるワイヤ61Bの長さが変化することによって、圧力センサ17の変位量を検出する。変位センサ61の出力信号は、電子制御部22に入力される。なお、エンコーダ21、画像センサ60、及び変位センサ61のうち複数を組み合わせて用いることも可能である。
・特性計測装置の構成は上述したものに限られない。例えば、図14に示す構成を採用することができる。
図14に示すように、この特性計測装置70は、吊り下げ式のアクセルペダル80を対象として動作特性を計測する。特性計測装置70のハウジング11には、その周壁11Bにラック71が支持されている。ラック71は、棒状で円弧をなすように延びている。ラック71は、ハウジング11の内部側(図14の右側)の部分ほど上方に位置している。ラック71の外周面71Aには、複数の歯が形成されている。ラック71は、周壁11Bに固定された複数の支持軸13によって支持されている。ラック71の一端には、圧力センサ17が設けられている。圧力センサ17には、当接部18が連結されている。ラック71の外周面71Aには、ピニオン19が当接している。
図14に示すように、この特性計測装置70は、吊り下げ式のアクセルペダル80を対象として動作特性を計測する。特性計測装置70のハウジング11には、その周壁11Bにラック71が支持されている。ラック71は、棒状で円弧をなすように延びている。ラック71は、ハウジング11の内部側(図14の右側)の部分ほど上方に位置している。ラック71の外周面71Aには、複数の歯が形成されている。ラック71は、周壁11Bに固定された複数の支持軸13によって支持されている。ラック71の一端には、圧力センサ17が設けられている。圧力センサ17には、当接部18が連結されている。ラック71の外周面71Aには、ピニオン19が当接している。
特性計測装置70では、モータ20によってピニオン19を図14の反時計回りに回転させると、ハウジング11の開口を通じて該ハウジング11から突出する方向にラック71が回動する。ラック71が回動すると、当接部18がアクセルペダル80に当接する。
アクセルペダル80は、壁部81に固定された支持部82を有している。支持部82には、回動軸83が軸支されている。回動軸83には棒状のロッド84の一端が連結されている。ロッド84は、鉛直下方に湾曲した形状に形成されており、その他端に長方形板状のパッド85が連結されている。パッド85は、特性計測装置10側の面が操作面85Aを構成している。パッド85と壁部81との間には、ばね86が設けられている。ばね86は、特性計測装置70側(図14の右方)にロッド84を付勢している。
特性計測装置70は、ラック71を回動させて当接部18をアクセルペダル80に当接して押圧することにより、アクセルペダル80のパッド85を回動軸83を中心として回動操作する。このように、モータ20、ピニオン19、ラック71、及び当接部18は、アクセルペダル80のパッド85に対して外力を加えることにより該パッド85を回動操作する駆動部72を構成している。こうした構成では、パッド85を回動操作する際に、ラック71の回動中心を中心として圧力センサ17を回動させることができる。そのため、こうした構成によっても、上述した実施形態と同様に、アクセルペダル80の動作特性をより精度良く計測することができる。
・算出部22Aに、弾性係数Kの基準値Km、粘性係数Cの基準値Cm、摩擦抵抗の基準値F0mを予め記憶させた例を示したが、これらの基準値を特性算出処理の実行に際してその都度算出するようにしてもよい。
・算出部22Aは、アクセルペダル30の弾性係数K、粘性係数C、及び摩擦抵抗F0の全てを算出したが、こうした構成に限られない。例えば、アクセルペダル30の摩擦抵抗F0だけを算出するものであってもよい。要は、アクセルペダル30の弾性係数K、粘性係数C、及び摩擦抵抗F0のうちの少なくとも1つを算出すればよい。
・ラック12の回動中心Oがアクセルペダル30の回動軸と重なるように、アクセルペダル30の配置やラック12の形状などを設定することも可能である。
・ラック12の内周面12A、またはラック71の外周面71Aに形成されている複数の歯は、内周面12Aまたは外周面71Aの全体に形成してもよいし、ピニオンと噛み合う上で必要な領域にのみ形成してもよい。
・ラック12の内周面12A、またはラック71の外周面71Aに形成されている複数の歯は、内周面12Aまたは外周面71Aの全体に形成してもよいし、ピニオンと噛み合う上で必要な領域にのみ形成してもよい。
・第1支持軸14と第2支持軸15との距離L1は、ラック12の厚さT1と同じでなくてもよい。例えば、第1支持軸14と第2支持軸15とが斜向かいの位置関係にあれば、第1支持軸14と第2支持軸15との距離L1がラック12の厚さT1と距離L1よりも長くなることもある。
・操作機構としてアクセルペダル30以外の部品を対象として動作特性を計測するようにしてもよい。例えば、ブレーキペダルやクラッチペダルを対象として動作特性を計測してもよい。また、ミシンなどに用いられる回動式のフットコントローラを対象としてもよい。これらの操作機構を対象とした場合であっても、上述した特性計測装置によれば、動作特性をより精度よく計測することができる。
10…特性計測装置、11…ハウジング、11A…底壁、11B…周壁、12…ラック、12A…内周面、12B…外周面、13…支持軸、14…第1支持軸、15…第2支持軸、16…第3支持軸、17…圧力センサ(荷重検出部)、17A…底面、17B…受圧面、18…当接部、18A…基端部、18B…先端部、19…ピニオン、20…モータ、21…エンコーダ(変位量検出部)、22…電子制御部、22A…算出部、25…駆動部、30…アクセルペダル(操作機構)、31…台座、31A…底板、31B…傾斜板、32…ヒンジ部(回動軸)、33…パッド(操作部材)、33A…操作面、34…ばね、40…特性計測装置、41…調節機構、42…支持板、42A…対向面、43…連結片、44…回転軸、45…アクチュエータ、46…距離センサ、47…角度調節部、50…特性計測装置、51…カメラ、55…駆動部、56…第1ピニオン、57…第2ピニオン、60…画像センサ、61…変位センサ、61A…センサ部、61B…ワイヤ、70…特性計測装置、71…ラック、71A…外周面、80…アクセルペダル(操作機構)、81…壁部、82…支持部、83…回動軸、84…ロッド、85…パッド(操作部材)、85A…操作面、86…ばね。
Claims (1)
- 回動軸を中心として回動操作される操作部材を有する操作機構の動作特性を計測する特性計測装置であって、
前記操作部材に対して外力を加えることにより前記操作部材を回動操作する駆動部と、
前記駆動部に設けられて、該駆動部が前記操作部材を回動操作したときの前記操作部材からの反力を検出する荷重検出部と、
前記荷重検出部の変位量を検出する変位量検出部と、
前記荷重検出部によって検出された前記反力と前記変位量検出部によって検出された変位量とに基づいて、前記操作機構の前記動作特性である、弾性係数、粘性係数、及び摩擦抵抗のうちの少なくとも1つを算出する算出部とを備え、
前記駆動部は、該駆動部が前記操作部材を回動操作する際に、前記荷重検出部を所定の回動中心を中心として前記操作部材と同方向に回動させるように構成されている特性計測装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2016158010A JP2018025488A (ja) | 2016-08-10 | 2016-08-10 | 特性計測装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115452419A (zh) * | 2022-11-10 | 2022-12-09 | 磐吉奥科技股份有限公司 | 汽车踏板性能测试装置、测试系统及测试方法 |
-
2016
- 2016-08-10 JP JP2016158010A patent/JP2018025488A/ja active Pending
Cited By (1)
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CN115452419A (zh) * | 2022-11-10 | 2022-12-09 | 磐吉奥科技股份有限公司 | 汽车踏板性能测试装置、测试系统及测试方法 |
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