JP2018023752A - Chair for nursing care - Google Patents
Chair for nursing care Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018023752A JP2018023752A JP2017033746A JP2017033746A JP2018023752A JP 2018023752 A JP2018023752 A JP 2018023752A JP 2017033746 A JP2017033746 A JP 2017033746A JP 2017033746 A JP2017033746 A JP 2017033746A JP 2018023752 A JP2018023752 A JP 2018023752A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- footrest
- armrest
- care
- seat
- care chair
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
Abstract
Description
本発明は、被介護者が着座するための介護用椅子に関する。 The present invention relates to a care chair for a care recipient to sit on.
例えば身体障害者、高齢者又は負傷者等の介護を要する人(以下、「被介護者」という)が着座するための介護用椅子が知られている(例えば、特許文献1参照)。従来の介護用椅子は、本体部と、本体部に支持された座部と、本体部を移動させるための複数の車輪とを備えている。被介護者が座部に着座した状態で、介護者が介護用椅子を前方に押しながら歩くことにより、被介護者を例えばベッドからトイレまで移動させることができる。 For example, there is known a chair for care for a person who needs care (hereinafter referred to as “care recipient”) such as a physically handicapped person, an elderly person, or an injured person (for example, see Patent Document 1). A conventional care chair includes a main body, a seat supported by the main body, and a plurality of wheels for moving the main body. In the state where the cared person is seated on the seat, the cared person can move from the bed to the toilet, for example, by walking while pushing the care chair forward.
しかしながら、上述した従来の介護用椅子では、被介護者を例えばベッドから介護用椅子に移乗させる際に、介護者が被介護者を抱きかかえながら座部に着座させる必要があるため、介護者の身体的負担が大きいという課題がある。 However, in the above-described conventional care chair, when the care recipient is transferred from the bed to the care chair, for example, the caregiver needs to sit on the seat while holding the caregiver. There is a problem that the physical burden is large.
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、被介護者を容易に移乗させることができる介護用椅子を提供することを目的とする。 This invention is made | formed in view of such a subject, and it aims at providing the care chair which can transfer a care receiver easily.
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る介護用椅子は、被介護者が着座するための介護用椅子であって、本体部と、前記本体部を移動させるための車輪と、前記本体部にそれぞれが独立して移動可能に支持され、左右にそれぞれ配置された左側座部及び右側座部と、前記本体部にそれぞれが独立して昇降可能に支持され、左右にそれぞれ配置された左側フットレスト及び右側フットレストと、を備え、前記左側座部は、前記左側フットレストが前記右側フットレストよりも上方に位置した状態で、前記被介護者の臀部を支持する第1の支持位置と、前記被介護者の前記臀部を支持しない第1の非支持位置との間を移動可能であり、前記右側座部は、前記右側フットレストが前記左側フットレストよりも上方に位置した状態で、前記被介護者の前記臀部を支持する第2の支持位置と、前記被介護者の前記臀部を支持しない第2の非支持位置との間を移動可能である。 In order to solve the above problems, a nursing chair according to one aspect of the present invention is a nursing chair for a care recipient to sit on, and a main body and wheels for moving the main body, The left and right seats are supported by the main body so as to be independently movable, and the left and right seats are arranged respectively on the left and right sides. A left footrest and a right footrest, wherein the left seat is in a state where the left footrest is located above the right footrest, and a first support position for supporting the care receiver's buttocks, It is movable between a first non-supporting position that does not support the buttocks of the cared person, and the right seat is in a state where the right footrest is positioned above the left footrest, A second support position for supporting the buttocks of a caregiver, the is movable between a second non-supporting position without supporting the buttocks of the care-receiver.
本発明の一態様に係る介護用椅子によれば、被介護者を容易に移乗させることができる。 According to the care chair according to one embodiment of the present invention, a cared person can be easily transferred.
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、及び、構成要素の配置位置や接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。 Embodiments of the present invention will be described below. Note that each of the embodiments described below shows a preferred specific example of the present invention. Therefore, numerical values, shapes, materials, components, arrangement positions and connection forms of the components, and the like shown in the following embodiments are merely examples, and are not intended to limit the present invention. Therefore, among the constituent elements in the following embodiments, constituent elements that are not described in the independent claims showing the highest concept of the present invention are described as optional constituent elements.
また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。なお、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。 Each figure is a mimetic diagram and is not necessarily illustrated strictly. In each figure, substantially the same configuration is denoted by the same reference numeral, and redundant description is omitted or simplified.
(実施の形態1)
以下、実施の形態1に係る介護用椅子について説明する。
(Embodiment 1)
Hereinafter, the nursing chair according to Embodiment 1 will be described.
[1−1.介護用椅子の全体構成]
まず、図1を参照しながら、実施の形態1に係る介護用椅子2の全体構成について説明する。図1は、実施の形態1に係る介護用椅子2の外観を示す斜視図である。
[1-1. Overall structure of nursing chair]
First, the overall configuration of the
実施の形態1に係る介護用椅子2は、例えば病院、介護施設又は一般家庭等において被介護者4(後述する図10A参照)により使用される移動式の椅子である。介護者(図示せず)が介護用椅子2を前方に押しながら(又は手前に引きながら)歩くことにより、被介護者4は、介護用椅子2に着座した状態で移動することができる。
The
図1に示すように、介護用椅子2は、本体部6と、左側座部8a及び右側座部8bと、左側フットレスト10a及び右側フットレスト10bと、左側アームレスト12a及び右側アームレスト12bと、左側背もたれ部14a及び右側背もたれ部14bとを備えている。以下、介護用椅子2の各構成要素について詳細に説明する。
As shown in FIG. 1, the
なお、本明細書において、「左側」とは、介護用椅子2に着座している被介護者4から見て左側(X軸のプラス側)を意味する。また、「右側」とは、介護用椅子2に着座している被介護者4から見て右側(X軸のマイナス側)を意味する。
In the present specification, the “left side” means the left side (the positive side of the X axis) as viewed from the
[1−2.本体部]
次に、図1を参照しながら、本体部6について説明する。本体部6は、例えば金属製のパイプ等で形成され、介護用椅子2のフレームとして機能する。
[1-2. Main unit]
Next, the
図1に示すように、本体部6は、第1のフレーム16と、第2のフレーム18と、第3のフレーム20と、第4のフレーム22と、第5のフレーム24とを有している。
As shown in FIG. 1, the
第1のフレーム16は、略U字状に形成されており、介護用椅子2の前側に配置されている。第1のフレーム16は、略水平に延びる水平部16aと、水平部16aの左側の端部から上方(Z軸のプラス側)に略垂直に延びる左側垂直部16bと、水平部16aの右側の端部から上方に略垂直に延びる右側垂直部16cとを有している。水平部16aの両端部にはそれぞれ、一対の支持プレート26が固定されている。一対の支持プレート26の各下面にはそれぞれ、介護用椅子2を移動させるための一対の前輪28(車輪の一例)が支持されている。なお、一対の前輪28の各々は、例えば自在キャスタである。
The
第2のフレーム18は、直線状に形成されており、第1のフレーム16の右側垂直部16cの上端部から介護用椅子2の後方(Y軸のプラス側)に向けて略水平に延びている。後述する図6に示すように、第2のフレーム18の一端部は、第1のフレーム16の右側垂直部16cの上端部にネジ30で固定されている。
The
第3のフレーム20は、直線状に形成されており、第1のフレーム16の左側垂直部16bの上端部から介護用椅子2の後方に向けて略水平に延びている。上述と同様に、第3のフレーム20の一端部は、第1のフレーム16の左側垂直部16bの上端部にネジ(図示せず)で固定されている。
The
第4のフレーム22は、略L字状に形成されており、第2のフレーム18の一端部から下方に略垂直に延びて屈曲した後に、介護用椅子2の後方に向けて略水平に延びている。後述する図6に示すように、第4のフレーム22の一端部は、第2のフレーム18の一端部にネジ30で固定されている。第4のフレーム22の他端部には、介護用椅子2を移動させるための複数の後輪32(車輪の一例)が支持されている。なお、複数の後輪32の各々は、例えば固定キャスタである。
The
第5のフレーム24は、略L字状に形成されており、第3のフレーム20の一端部から下方に略垂直に延びて屈曲した後に、介護用椅子2の後方に向けて略水平に延びている。上述と同様に、第5のフレーム24の一端部は、第3のフレーム20の一端部にネジ(図示せず)で固定されている。第5のフレーム24の他端部には、介護用椅子2を移動させるための複数の後輪32(車輪の一例)が支持されている。
The
[1−3.左側座部及び右側座部]
次に、図1及び図2を参照しながら、左側座部8a及び右側座部8bについて説明する。図2は、実施の形態1に係る介護用椅子2の使用状態を示す斜視図である。
[1-3. Left side seat and right side seat]
Next, the
図1に示すように、左側座部8a及び右側座部8bは、着座した被介護者4の臀部を支持(載置)するためのものであり、左右にそれぞれ配置されている。
As shown in FIG. 1, the
左側座部8aは、板状に形成されており、略L字状の一対のリンク34を介して第3のフレーム20に旋回(移動の一例)可能に支持されている。左側座部8aの前後方向(Y軸方向)における両側部にはそれぞれ、一対の溝部38(図1及び図2では一方の溝部38のみ示す)が形成されている。一対の溝部38の各々は、左側座部8aの厚み方向に対して略垂直な方向に長尺状に延びている。一対のリンク34は、第3のフレーム20の長手方向に間隔を置いて配置され、第3のフレーム20に回動可能に支持されている。図2に示すように、一対のリンク34の各々の先端部にはそれぞれ、一対の溝部38に向けて突出する一対の突起36が形成されている。突起36は、溝部38に移動可能に挿入されている。
The
突起36が溝部38に対して溝部38の長手方向に沿って移動することにより、左側座部8aは、第1の支持位置(図1参照)と第1の非支持位置(図2参照)との間を旋回する。図1に示すように、第1の支持位置は、第2のフレーム18と第3のフレーム20との間において左側座部8aが略水平姿勢となる位置である。一方、図2に示すように、第1の非支持位置は、第3のフレーム20よりも外側において左側座部8aが略垂直姿勢となる位置である。したがって、左側座部8aは、第1の支持位置では被介護者4の臀部を支持し、第1の非支持位置では被介護者4の臀部を支持しない。なお、左側座部8aには、左側座部8aを第1の非支持位置で固定するためのストッパ機構(図示せず)が設けられている。
When the
右側座部8bは、板状に形成されており、略L字状の一対のリンク40を介して第2のフレーム18に旋回(移動の一例)可能に支持されている。右側座部8bの前後方向(Y軸方向)における両側部にはそれぞれ、一対の溝部44(図1及び図2では一方の溝部44のみ示す)が形成されている。一対の溝部44の各々は、右側座部8bの厚み方向に対して略垂直な方向に長尺状に延びている。一対のリンク40は、第2のフレーム18の長手方向に間隔を置いて配置され、第2のフレーム18に回動可能に支持されている。一対のリンク40の各々の先端部にはそれぞれ、一対の溝部44に向けて突出する一対の突起42が形成されている。突起42は、溝部44に移動可能に挿入されている。
The
突起42が溝部44に対して溝部44の長手方向に沿って移動することにより、右側座部8bは、左側座部8aと同様に、第2の支持位置(図1及び図2参照)と第2の非支持位置(後述する図10A参照)との間を旋回する。図1及び図2に示すように、第2の支持位置は、第2のフレーム18と第3のフレーム20との間において右側座部8bが略水平姿勢となる位置である。一方、後述する図10Aに示すように、第2の非支持位置は、第2のフレーム18よりも外側において右側座部8bが略垂直姿勢となる位置である。したがって、右側座部8bは、第2の支持位置では被介護者4の臀部を支持し、第2の非支持位置では被介護者4の臀部を支持しない。なお、右側座部8bには、右側座部8bを第2の非支持位置で固定するためのストッパ機構(図示せず)が設けられている。
As the
左側座部8a及び右側座部8bはそれぞれ独立して旋回することができる。被介護者4が左側座部8a及び右側座部8bに着座する場合には、左側座部8a及び右側座部8bをそれぞれ第1の支持位置及び第2の支持位置に位置させる。一方、被介護者4が左側座部8a及び右側座部8bに着座しない場合には、左側座部8a及び右側座部8bをそれぞれ第1の非支持位置及び第2の非支持位置に位置させる。
The
左側座部8aの右側座部8bに対向する位置には、第1の凹部46が形成されている。また、右側座部8bの左側座部8aに対向する位置には、第2の凹部48が形成されている。後述する図11に示すように、第1の凹部46及び第2の凹部48は、左側座部8a及び右側座部8bがそれぞれ洋式便器50の便座52上で第1の支持位置及び第2の支持位置に位置した際に、便座52の開口部52aを露出させる形状を有している。
A
[1−4.左側フットレスト及び右側フットレスト]
次に、図1〜図4を参照しながら、左側フットレスト10a及び右側フットレスト10bについて説明する。図3は、実施の形態1に係る左側フットレスト10a及び第1の昇降機構54を拡大して示す斜視図である。図4は、図3とは異なる角度から、実施の形態1に係る左側フットレスト10a及び第1の昇降機構54を拡大して示す斜視図である。
[1-4. Left footrest and right footrest]
Next, the
図1及び図2に示すように、左側フットレスト10a及び右側フットレスト10bはそれぞれ、着座した被介護者4の左足及び右足を支持(載置)するためのものであり、左右にそれぞれ配置されている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
左側フットレスト10aは、板状に形成されており、第1の昇降機構54を介して本体部6に下限位置(図1参照)と上限位置(図2及び後述する図10D参照)との間を昇降可能に支持されている。右側フットレスト10bは、第2の昇降機構56を介して本体部6に下限位置(図1参照)と上限位置(後述する図10E参照)との間を昇降可能に支持されている。
The
第1の昇降機構54及び第2の昇降機構56はそれぞれ、左側フットレスト10a及び右側フットレスト10bを昇降させるための機構であり、一対の支持プレート26の各上面に支持されている。第1の昇降機構54及び第2の昇降機構56はそれぞれ独立して動作するため、左側フットレスト10a及び右側フットレスト10bはそれぞれ独立して昇降することができる。なお、左側フットレスト10a及び右側フットレスト10bの各々は、略水平姿勢(水平方向に対して略平行な姿勢)を保ちながら下限位置と上限位置との間を昇降する。第1の昇降機構54及び第2の昇降機構56の各々の構成及び動作は同一(又は左右対称)であるため、以下では、第1の昇降機構54の構成及び動作についてのみ説明する。
The first elevating
図3及び図4に示すように、第1の昇降機構54は、支柱58と、下側プレート60と、上側プレート62と、一対のプーリ64及び66と、駆動チェーン68と、第1のガイドポスト70と、フットレバー72と、第2のガイドポスト74と、昇降プレート76とを有している。
As shown in FIGS. 3 and 4, the first elevating
支柱58は、支持プレート26の上面に固定され、支持プレート26の上面から上方に略垂直に延びている。下側プレート60及び上側プレート62はそれぞれ、支柱58の下端部及び上端部に固定されている。下側プレート60及び上側プレート62は、互いに対向する位置に配置されている。
The
一対のプーリ64及び66はそれぞれ、支柱58の上端部近傍及び下端部近傍に回転可能に支持されている。駆動チェーン68は、一対のプーリ64及び66に回転可能に巻き掛けられている。なお、駆動チェーン68に代えて、ワイヤーを一対のプーリ64及び66に回転可能に巻き掛けてもよい。
The pair of
第1のガイドポスト70は、下側プレート60と上側プレート62との間に固定され、略垂直に延びている。フットレバー72は、左側フットレスト10aの昇降を操作するためのものであり、リニアブッシュ78を介して第1のガイドポスト70に昇降可能に支持されている。また、フットレバー72は、駆動チェーン68の一部に接続されている。
The
第2のガイドポスト74は、下側プレート60と上側プレート62との間に固定され、略垂直に延びている。昇降プレート76は、左側フットレスト10aを昇降させるためのものであり、リニアブッシュ80を介して第2のガイドポスト74に昇降可能に支持されている。また、昇降プレート76は、駆動チェーン68の一部に接続されている。
The
昇降プレート76には、左側フットレスト10aが回動可能に支持されている。これにより、左側フットレスト10aは、Y軸方向に延びる回動軸(図示せず)を中心に、略水平姿勢(図1参照)と略垂直姿勢(後述する図10A参照)との間を回動することができる。被介護者4が介護用椅子2に着座する場合には、左側フットレスト10aを略垂直姿勢から略水平姿勢に回動させる。一方、被介護者4が介護用椅子2に着座しない場合には、左側フットレスト10aを略水平姿勢から略垂直姿勢に回動させる。
A
次に、第1の昇降機構54の動作について説明する。図3に示すように、フットレバー72が左側フットレスト10aよりも上方に位置する状態から、例えば介護者がフットレバー72を足で踏むことにより、フットレバー72が第1のガイドポスト70に沿って下降する。これに伴って、駆動チェーン68が所定方向(図3において反時計方向)に回転することにより、昇降プレート76は、駆動チェーン68によって上方に引っ張られながら第2のガイドポスト74に沿って上昇する。その結果、図2に示すように、左側フットレスト10aは、フットレバー72よりも上方に位置するようになる。
Next, the operation of the
一方、フットレバー72が左側フットレスト10aよりも下方に位置する状態から、例えば介護者がフットレバー72を足で持ち上げることにより、フットレバー72が第1のガイドポスト70に沿って上昇する。これに伴って、駆動チェーン68が上記所定方向と反対方向(図3において時計方向)に回転することにより、昇降プレート76は、駆動チェーン68によって下方に引っ張られながら第2のガイドポスト74に沿って下降する。その結果、図1に示すように、左側フットレスト10aは、フットレバー72よりも下方に位置するようになる。
On the other hand, from a state where the
[1−5.左側アームレスト及び右側アームレスト]
次に、図1、図2及び図5〜図7を参照しながら、左側アームレスト12a及び右側アームレスト12bについて説明する。図5は、実施の形態1に係る右側アームレスト12bの一部を拡大して示す斜視図である。図6は、図5のVI−VI線断面斜視図である。図7は、図5のVII−VII線断面斜視図である。
[1-5. Left armrest and right armrest]
Next, the
図1及び図2に示すように、左側アームレスト12a及び右側アームレスト12bはそれぞれ、着座した被介護者4の左腕及び右腕を支持するためのものであり、左右に配置されている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
左側アームレスト12aは、第3のフレーム20に傾動可能に支持されている。また、右側アームレスト12bは、第2のフレーム18に傾動可能に支持されている。左側アームレスト12a及び右側アームレスト12bはそれぞれ独立して傾動することができる。左側アームレスト12a及び右側アームレスト12bの各々が傾動する最大角度θ(図2参照)は、例えば約30°である。
The
図1及び図2に示すように、右側アームレスト12bは、支持フレーム82(右側支持フレームの一例)と、クッション部材84とを有している。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
支持フレーム82は、例えば金属製のパイプ等で形成され、一対の回動部82a及び82bと、支持部82cとを有している。一対の回動部82a及び82bはそれぞれ、第2のフレーム18の両端部から互いに略平行に延びている。図5及び図6に示すように、一方の回動部82aの一端部は、第2のフレーム18の一端部に回動可能に支持されている。また、図5及び図7に示すように、他方の回動部82bの一端部は、第2のフレーム18の他端部に回動可能に支持されている。なお、図7に示すように、他方の回動部82bの一端部と第2のフレーム18の他端部との間には、ねじりコイルバネ86が配置されている。支持部82cは、横長の略矩形状に形成され、他方の回動部82bの他端部から介護用椅子2の前方(Y軸のマイナス側)に向けて略水平に延びている。
The
クッション部材84は、支持フレーム82の支持部82cに支持されている。クッション部材84は、例えば数cm程度の厚みを有する略矩形状の平板状に形成されている。クッション部材84は、柔軟性を有する材料で形成されている。
The
一対の回動部82a及び82bの各々が第2のフレーム18を中心に回動することにより、右側アームレスト12bは、略垂直姿勢(図1参照)と傾斜姿勢(図2参照)との間を傾動する。図1に示すように、右側アームレスト12bは、略垂直姿勢では、第2のフレーム18から上方に略垂直に延びるようになる。一方、図2に示すように、右側アームレスト12bは、傾斜姿勢では、第2のフレーム18よりも外側に斜め上方に延びるようになる。なお、右側アームレスト12bは、ねじりコイルバネ86の弾性復元力によって、傾斜姿勢から略垂直姿勢に向けて付勢されている。
As each of the pair of
また、図6に示すように、一方の回動部82aの一端部には、右側アームレスト12bを略垂直姿勢で固定するためのロック機構88が設けられている。ロック機構88は、ロックレバー88aと、ロックレバー88aに設けられたロックピン88bと、ロックレバー88aを付勢するコイルバネ88cとを有している。ロックピン88bは、コイルバネ88cの弾性復元力によって、一方の回動部82aの一端部に形成された孔90に挿入された状態に付勢されている。
Further, as shown in FIG. 6, a
ロックピン88bが孔90に挿入されることにより、ロック機構88はロック状態となる。このロック状態では、右側アームレスト12bが略垂直姿勢に固定され、右側アームレスト12bの傾動動作がロックされる。一方、ロックレバー88aを操作することによってロックピン88bが孔90から引き抜かれることにより、ロック機構88は解除状態となる。この解除状態では、右側アームレスト12bの傾動動作が許容される。
By inserting the
図1及び図2に示すように、左側アームレスト12aは、支持フレーム92(左側支持フレームの一例)と、クッション部材94とを有している。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
支持フレーム92は、例えば金属製のパイプ等で形成され、一対の回動部92a及び92bと、支持部92cとを有している。一対の回動部92a及び92bはそれぞれ、第3のフレーム20の両端部から互いに略平行に延びている。一方の回動部92aの一端部は、第3のフレーム20の一端部に回動可能に支持されている。また、他方の回動部92bの一端部は、第3のフレーム20の他端部に回動可能に支持されている。なお、他方の回動部92bの一端部と第3のフレーム20の他端部との間には、ねじりコイルバネ(図示せず)が配置されている。支持部92cは、横長の略矩形状に形成され、他方の回動部92bの他端部から介護用椅子2の前方に向けて略水平に延びている。
The
クッション部材94は、支持フレーム92の支持部92cに支持されている。クッション部材94は、例えば数cm程度の厚みを有する略矩形状の平板状に形成されている。クッション部材94は、柔軟性を有する材料で形成されている。
The
一対の回動部92a及び92bの各々が第3のフレーム20を中心に回動することにより、左側アームレスト12aは、略垂直姿勢(図1参照)と傾斜姿勢(後述する図10E参照)との間を傾動する。図1に示すように、左側アームレスト12aは、略垂直姿勢では、第3のフレーム20から上方に略垂直に延びるようになる。一方、後述する図10Eに示すように、左側アームレスト12aは、傾斜姿勢では、第3のフレーム20よりも外側に斜め上方に延びるようになる。なお、左側アームレスト12aは、ねじりコイルバネの弾性復元力によって、傾斜姿勢から略垂直姿勢に向けて付勢されている。
As each of the pair of
また、図1に示すように、一方の回動部92aの一端部には、左側アームレスト12aを略垂直姿勢に固定するためのロック機構96が設けられている。ロック機構96の構成は、上述したロック機構88の構成と同一であるので、その説明を省略する。
Further, as shown in FIG. 1, a
なお、図1に示すように、一方の回動部92aの他端部と支持部92cとの間には、略U字状の左側取っ手98aが接続されている。また、一方の回動部82aの他端部と支持部82cとの間には、略U字状の右側取っ手98bが接続されている。左側取っ手98a及び右側取っ手98bは、介護者又は着座している被介護者4が手で把持するためのものである。左側取っ手98a及び右側取っ手98bはそれぞれ、左側アームレスト12a及び右側アームレスト12bから介護用椅子2の前方に突出している。
As shown in FIG. 1, a substantially U-shaped
[1−6.左側背もたれ部及び右側背もたれ部]
次に、図1、図8及び図9を参照しながら、左側背もたれ部14a及び右側背もたれ部14bについて説明する。図8は、実施の形態1に係る左側背もたれ部14aを拡大して示す斜視図である。図9は、図8のIX−IX線断面斜視図である。
[1-6. Left backrest and right backrest]
Next, the
図1に示すように、左側背もたれ部14a及び右側背もたれ部14bはそれぞれ、着座した被介護者4の背中を支持するためのものであり、左右に配置されている。
As shown in FIG. 1, the
図8及び図9に示すように、左側背もたれ部14aは、左側アームレスト12aを介して本体部6に回動可能に支持されている。具体的には、左側背もたれ部14aは、左側アームレスト12aの支持部92cに回動可能に支持されている。左側背もたれ部14aは、略水平姿勢(図1において実線で示す)と略垂直姿勢(図1において二点鎖線で示す)との間を回動する。図1において実線で示すように、左側背もたれ部14aは、略水平姿勢では、略垂直姿勢の左側アームレスト12aから略水平に延びるようになる。一方、図1において二点鎖線で示すように、左側背もたれ部14aは、略垂直姿勢では、略垂直姿勢の左側アームレスト12aから上方に略垂直に延びるようになる。
As shown in FIGS. 8 and 9, the
また、右側背もたれ部14bは、右側アームレスト12bを介して本体部6に回動可能に支持されている。具体的には、右側背もたれ部14bは、右側アームレスト12bの支持部82cに回動可能に支持されている。右側背もたれ部14bは、略水平姿勢(図1において実線で示す)と略垂直姿勢(図1において二点鎖線で示す)との間を回動する。図1において実線で示すように、右側背もたれ部14bは、略水平姿勢では、略垂直姿勢の左側アームレスト12aから略水平に延びるようになる。一方、図1において二点鎖線で示すように、右側背もたれ部14bは、略垂直姿勢では、略垂直姿勢の右側アームレスト12bから上方に略垂直に延びるようになる。
Moreover, the
左側背もたれ部14a及び右側背もたれ部14bはそれぞれ独立して回動することができる。被介護者4が介護用椅子2に着座する場合には、左側背もたれ部14a及び右側背もたれ部14bの各々を略垂直姿勢から略水平姿勢に回動させる。この状態では、左側背もたれ部14a及び右側背もたれ部14bは、互いに向かい合うように配置される。一方、被介護者4が介護用椅子2に着座しない場合には、左側背もたれ部14a及び右側背もたれ部14bの各々を略水平姿勢から略垂直姿勢に回動させる。
The
なお、図2に示すように、左側背もたれ部14a及び右側背もたれ部14bはそれぞれ、左側アームレスト12a及び右側アームレスト12bが傾動した際に、左側アームレスト12a及び右側アームレスト12bと一体的に傾動する。
As shown in FIG. 2, when the
[1−7.介護用椅子の使用方法]
次に、図10A〜図10E及び図11を参照しながら、実施の形態1に係る介護用椅子2の使用方法について説明する。図10A〜図10Eの各々は、実施の形態1に係る介護用椅子2の使用方法の一例を説明するための斜視図である。図11は、実施の形態1に係る介護用椅子2の使用方法の他の例を説明するための斜視図である。
[1-7. How to use a care chair]
Next, the usage method of the
以下、介護用椅子2の使用方法の一例として、介護者が被介護者4をベッド100から介護用椅子2に移乗させる場合について説明する。
Hereinafter, the case where a caregiver transfers the
まず、図10Aに示すように、介護者は、被介護者4を、ベッド100の端部で座位姿勢を取らせる。その後、図10Bに示すように、介護者は、介護用椅子2をベッド100の端部に近付ける。これにより、第4のフレーム22及び第5のフレーム24の各々の他端部は、ベッド100と床面102との間に差し込まれる。また、左側アームレスト12a及び右側アームレスト12bはそれぞれ、ベッド100の上方において被介護者4の左側及び右側に位置するようになる。
First, as shown in FIG. 10A, the caregiver causes the
なお、図10A及び図10Bに示す状態では、左側座部8a及び右側座部8bはそれぞれ、第1の非支持位置及び第2の非支持位置に位置している。左側フットレスト10a及び右側フットレスト10bの各々は略垂直姿勢を取り、且つ、フットレバー72よりも下側における下限位置に位置している。左側アームレスト12a及び右側アームレスト12bの各々は、略垂直姿勢を取っている。このとき、ロック機構88及び96の各々はロック状態となっているので、左側アームレスト12a及び右側アームレスト12bの各々は略垂直姿勢で固定されている。また、左側背もたれ部14a及び右側背もたれ部14bの各々は、略垂直姿勢を取っている。これにより、図10Bに示すように介護用椅子2をベッド100の端部に近付けた際に、介護用椅子2の各部品が被介護者4にぶつかることが無い。
In the state shown in FIGS. 10A and 10B, the
その後、図10Cに示すように、介護者は、左側背もたれ部14a及び右側背もたれ部14bの各々を略垂直姿勢から略水平姿勢に回動させ、且つ、左側フットレスト10a及び右側フットレスト10bの各々を略垂直姿勢から略水平姿勢に回動させる。その後、介護者は、被介護者4の左足及び右足をそれぞれ左側フットレスト10a及び右側フットレスト10bに載置させる。
Thereafter, as shown in FIG. 10C, the caregiver rotates each of the
その後、図10Dに示すように、介護者は、第1の昇降機構54のフットレバー72を足で踏むことにより、左側フットレスト10aを下限位置から上限位置まで上昇させる。これにより、左側フットレスト10aが右側フットレスト10bよりも上方に位置するので、被介護者4の左足が右足よりも上方に位置するようになる。
Thereafter, as shown in FIG. 10D, the caregiver raises the
その後、図10Dに示すように、介護者は、ロック機構88を解除状態にした後に、右側アームレスト12bを被介護者4の右腋窩部に挟ませた状態で被介護者4の上半身を右側に傾動させる。これにより、右側アームレスト12bは、被介護者4の上半身とともに略垂直姿勢から傾斜姿勢に傾動する。このとき、右側アームレスト12bのクッション部材84は、被介護者4の右腋窩部から右下肋部まで(又は、右腋窩部から右側胸部まで)の部位を支持する。
Thereafter, as shown in FIG. 10D, the caregiver turns the
このように、被介護者4の上半身が右側に傾動し、且つ、被介護者4の左足が右足よりも上方に位置した状態では、被介護者4の臀部の左半分がベッド100の上面から浮き上がるようになる。この状態で、図10Dに示すように、介護者は、左側座部8aを第1の非支持位置から第1の支持位置に旋回させる。これにより、左側座部8aは、被介護者4の臀部の左半分とベッド100の上面との間に差し込まれる。その後、介護者は、被介護者4の上半身を真っ直ぐに戻させ、ロック機構88をロック状態にする。
Thus, in the state where the upper half of the cared
その後、図10Eに示すように、介護者は、第1の昇降機構54のフットレバー72を足で持ち上げることにより、左側フットレスト10aを上限位置から下限位置まで下降させる。また、介護者は、第2の昇降機構56のフットレバー72を足で踏むことにより、右側フットレスト10bを下限位置から上限位置まで上昇させる。これにより、右側フットレスト10bが左側フットレスト10aよりも上方に位置するので、被介護者4の右足が左足よりも上方に位置するようになる。
Thereafter, as shown in FIG. 10E, the caregiver lowers the
その後、図10Eに示すように、介護者は、ロック機構96を解除状態にした後に、左側アームレスト12aを被介護者4の左腋窩部に挟ませた状態で被介護者4の上半身を左側に傾動させる。これにより、左側アームレスト12aは、被介護者4の上半身とともに略垂直姿勢から傾斜姿勢に傾動する。このとき、左側アームレスト12aのクッション部材94は、被介護者4の左腋窩部から左下肋部まで(又は、左腋窩部から左側胸部まで)の部位を支持する。
Thereafter, as shown in FIG. 10E, the caregiver puts the
このように、被介護者4の上半身が左側に傾動し、且つ、被介護者4の右足が左足よりも上方に位置した状態では、被介護者4の臀部の右半分がベッド100の上面から浮き上がるようになる。この状態で、図10Eに示すように、介護者は、右側座部8bを第2の非支持位置から第2の支持位置に旋回させる。これにより、右側座部8bは、被介護者4の臀部の右半分とベッド100の上面との間に差し込まれる。
Thus, in the state where the upper half of the cared
その後、介護者は、被介護者4の上半身を真っ直ぐに戻させ、ロック機構96をロック状態にする。その後、介護者は、第2の昇降機構56のフットレバー72を足で持ち上げることにより、右側フットレスト10bを上限位置から下限位置まで下降させる。これにより、被介護者4は、左側座部8a及び右側座部8bに着座した姿勢を取るようになる。
Thereafter, the caregiver returns the upper body of the cared
以上のようにして、被介護者4をベッド100から介護用椅子2に移乗させることができる。その後、介護者は、左側取っ手98a及び右側取っ手98bをそれぞれ両手で把持して、介護用椅子2を前方に押しながら(又は手前に引きながら)歩くことにより、被介護者4を移動させることができる。このとき、被介護者4は、左側取っ手98a及び右側取っ手98bをそれぞれ両手で把持してもよい。
As described above, the cared
例えば、被介護者4をベッド100からトイレまで移動させた場合には、図11に示すように、左側座部8a及び右側座部8bはそれぞれ洋式便器50の便座52上で第1の支持位置及び第2の支持位置に位置するようになる。このとき、第1の凹部46及び第2の凹部48は便座52の開口部52aを露出させるので、被介護者4は、左側座部8a及び右側座部8bに着座した状態で用を足すことができる。
For example, when the cared
なお、介護者が被介護者4のズボン等を脱衣又は着衣させる際には、上述と同様に、被介護者4の上半身が右側(又は左側)に傾動し、且つ、被介護者4の左足が右足よりも上方(又は、右足が左足よりも上方)に位置した姿勢を取らせればよい。これにより、被介護者4の臀部が左側座部8a及び右側座部8bから浮き上がるので、被介護者4のズボン等を容易に脱衣又は着衣させることができる。
When the caregiver undresses or wears the pants or the like of the cared
なお、被介護者4を介護用椅子2からベッド100に移乗させる際には、上述した図10A〜図10Eの動作と逆の動作をすれば良い。
In addition, what is necessary is just to perform operation | movement contrary to operation | movement of FIG. 10A-FIG. 10E mentioned above, when transferring the
[1−8.効果]
上述したように、本実施の形態の介護用椅子2は、被介護者4が着座するための介護用椅子である。介護用椅子2は、本体部6と、本体部6を移動させるための前輪28及び後輪32と、本体部6にそれぞれが独立して移動可能に支持され、左右にそれぞれ配置された左側座部8a及び右側座部8bと、本体部6にそれぞれが独立して昇降可能に支持され、左右にそれぞれ配置された左側フットレスト10a及び右側フットレスト10bとを備える。左側座部8aは、左側フットレスト10aが右側フットレスト10bよりも上方に位置した状態で、被介護者4の臀部を支持する第1の支持位置と、被介護者4の臀部を支持しない第1の非支持位置との間を移動可能である。右側座部8bは、右側フットレスト10bが左側フットレスト10aよりも上方に位置した状態で、被介護者4の臀部を支持する第2の支持位置と、被介護者4の臀部を支持しない第2の非支持位置との間を移動可能である。
[1-8. effect]
As described above, the
これによれば、左側フットレスト10aが右側フットレスト10bよりも上方に位置した状態では、被介護者4の左足が右足よりも上方に位置することにより、例えばベッド100の端部等に着座している被介護者4の臀部の左半分が浮き上がるようになる。この状態で、左側座部8aを第1の非支持位置から第1の支持位置に(又は、第1の支持位置から第1の非支持位置に)移動させることにより、左側座部8aを被介護者4の臀部の下側に容易に差し込む(又は、被介護者4の臀部の下側から容易に抜き取る)ことができる。
According to this, in the state where the
同様に、右側フットレスト10bが左側フットレスト10aよりも上方に位置した状態では、被介護者4の右足が左足よりも上方に位置することにより、例えばベッド100の端部等に着座している被介護者4の臀部の右半分が浮き上がるようになる。この状態で、右側座部8bを第2の非支持位置から第2の支持位置に(又は、第2の支持位置から第2の非支持位置に)移動させることにより、右側座部8bを被介護者4の臀部の下側に容易に差し込む(又は、被介護者4の臀部の下側から容易に抜き取る)ことができる。
Similarly, in the state where the
したがって、介護者は、被介護者4を例えばベッド100の端部等に着座させたままで、被介護者4を例えばベッド100と介護用椅子2との間で容易に移乗させることができる。その結果、介護者の身体的負担を大幅に減じることができる。
Accordingly, the care giver can easily transfer the
さらに、介護用椅子2は、本体部6にそれぞれが独立して傾動可能に支持され、左右にそれぞれ配置された左側アームレスト12a及び右側アームレスト12bを備える。左側アームレスト12aは、右側フットレスト10bが左側フットレスト10aよりも上方に位置した状態で、本体部6よりも外側に傾動可能である。右側アームレスト12bは、左側フットレスト10aが右側フットレスト10bよりも上方に位置した状態で、本体部6よりも外側に傾動可能である。
Furthermore, the
これによれば、左側アームレスト12aが本体部6よりも外側に傾動し、且つ、右側フットレスト10bが左側フットレスト10aよりも上方に位置することにより、例えばベッド100の端部等に着座している被介護者4の臀部の右半分をより容易に浮き上がらせることができる。また、右側アームレスト12bが本体部6よりも外側に傾動し、且つ、左側フットレスト10aが右側フットレスト10bよりも上方に位置することにより、例えばベッド100の端部等に着座している被介護者4の臀部の左半分をより容易に浮き上がらせることができる。
According to this, the
さらに、介護用椅子2は、左側アームレスト12aから前方に突出した左側取っ手98aと、右側アームレスト12bから前方に突出した右側取っ手98bとを備える。
Furthermore, the
これによれば、介護者は、左側取っ手98a及び右側取っ手98bをそれぞれ両手で把持することにより、介護用椅子2の移動を容易に行うことができる。また、被介護者4は、介護用椅子2に着座した状態で移動する際に、左側取っ手98a及び右側取っ手98bをそれぞれ両手で把持することにより、着座姿勢を安定させることができる。
According to this, the caregiver can easily move the
さらに、左側アームレスト12aは、本体部6よりも外側に傾動した際に、着座している被介護者4の少なくとも左腋窩部を支持する。右側アームレスト12bは、本体部6よりも外側に傾動した際に、着座している被介護者4の少なくとも右腋窩部を支持する。
Furthermore, the
これによれば、左側アームレスト12aは被介護者4の少なくとも左腋窩部を支持するので、被介護者4が左側アームレスト12aとともに左側に傾動した際に、被介護者4の姿勢を安定させることができる。また、右側アームレスト12bは被介護者4の少なくとも右腋窩部を支持するので、被介護者4が右側アームレスト12bとともに右側に傾動した際に、被介護者4の姿勢を安定させることができる。
According to this, since the
さらに、介護用椅子2は、本体部6に回動可能に支持され、左右にそれぞれ配置された左側背もたれ部14a及び右側背もたれ部14bを備える。左側背もたれ部14a及び右側背もたれ部14bはそれぞれ、左側アームレスト12a及び右側アームレスト12bと一体的に傾動する。
Furthermore, the
これによれば、左側背もたれ部14a及び右側背もたれ部14bが本体部6に回動可能に支持されているので、着座している被介護者4の背中を左側背もたれ部14a及び右側背もたれ部14bにより支持することができる。また、被介護者4を移乗させる際には、左側背もたれ部14a及び右側背もたれ部14bを回動させることにより、左側背もたれ部14a及び右側背もたれ部14bが被介護者4にぶつかるのを抑制することができる。
According to this, since the left back
さらに、左側座部8aは、第1の支持位置から第1の非支持位置に移動することにより、略水平姿勢から略垂直姿勢に旋回する。右側座部8bは、第2の支持位置から第2の非支持位置に移動することにより、略水平姿勢から略垂直姿勢に旋回する。
Further, the
これによれば、左側座部8a及び右側座部8bはそれぞれ、第1の非支持位置及び第2の非支持位置に位置させた際に略垂直姿勢を取るので、左側座部8a及び右側座部8bをコンパクトに配置することができる。
According to this, the
さらに、左側座部8aは、右側座部8bに対向する位置に形成された第1の凹部46を有する。右側座部8bは、左側座部8aに対向する位置に形成された第2の凹部48を有する。第1の凹部46及び第2の凹部48は、左側座部8a及び右側座部8bがそれぞれ洋式便器50の便座52上で第1の支持位置及び第2の支持位置に位置した際に、便座52の開口部52aを露出させる。
Further, the
これによれば、第1の凹部46及び第2の凹部48は、便座52の開口部52aを露出させるので、被介護者4は、左側座部8a及び右側座部8bに着座した状態で用を足すことができる。
According to this, since the
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る介護用椅子について説明する。なお、以下の各実施の形態では、上記実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
(Embodiment 2)
Next, a nursing chair according to
[2−1.介護用椅子の構成]
図12及び図13を参照しながら、実施の形態2に係る介護用椅子2Aの構成について説明する。図12は、実施の形態2に係る介護用椅子2Aの外観を示す斜視図である。図13は、実施の形態2に係る左側座部8Aa及び右側座部8Abを拡大して示す斜視図である。なお、説明の都合上、図12及び図13では、介護用椅子2Aの構成要素の一部を省略又は簡略化して図示してある。
[2-1. Composition of care chair]
The configuration of the
図12に示すように、実施の形態2に係る介護用椅子2Aは、上記実施の形態1で説明した構成要件に加えて、ハンドルバー104を備えている。ハンドルバー104は、略U字状に形成され、本体部6に回動可能に支持されている。ハンドルバー104は、本体部6から上方に延びる使用位置(図12において実線で示す)と、本体部6から下方に延びる不使用位置(図12において一点鎖線で示す)との間を回動する。
As shown in FIG. 12, the
例えば被介護者4(図10A参照)をベッド100(図10A参照)から介護用椅子2Aに移乗させる際には、ハンドルバー104を不使用位置に位置させる。これにより、ハンドルバー104が被介護者4の移乗作業の邪魔になることが無い。
For example, when the care receiver 4 (see FIG. 10A) is transferred from the bed 100 (see FIG. 10A) to the
例えば被介護者4を介護用椅子2Aで移動させる際には、ハンドルバー104を使用位置に位置させる。これにより、介護者は、ハンドルバー104を両手で把持しながら、介護用椅子2Aを前方に押して(又は手前に引いて)歩くことができる。
For example, when the
また、図12に示すように、実施の形態2に係る介護用椅子2Aでは、左側取っ手98Aa及び右側取っ手98Abの各形状が上記実施の形態1と異なっている。左側取っ手98Aa及び右側取っ手98Abの各々は、直線状に形成されている。
As shown in FIG. 12, in the
また、図13に示すように、実施の形態2に係る介護用椅子2Aでは、左側座部8Aa及び右側座部8Abをそれぞれ独立して移動させるための機構が上記実施の形態1と異なっている。
Moreover, as shown in FIG. 13, in the
左側座部8Aaは、直線状のリンク106aを介して本体部6にスライド移動可能に支持されている。リンク106aの一端部は、回動軸108aを介して本体部6に回動可能に支持されている。リンク106aの他端部は、回動軸110aを介して左側座部8Aaに回動可能に支持されている。これにより、左側座部8Aaは、第1の支持位置(図12参照)と第1の非支持位置(図13参照)との間を、略水平姿勢を保った状態でスライド移動する。なお、第1の非支持位置は、本体部6よりも左方外側の位置である。
The left seat 8Aa is supported by the
右側座部8Abは、直線状のリンク106bを介して本体部6にスライド移動可能に支持されている。リンク106bの一端部は、回動軸108bを介して本体部6に回動可能に支持されている。リンク106bの他端部は、回動軸110bを介して右側座部8Abに回動可能に支持されている。これにより、右側座部8Abは、第2の支持位置(図12及び図13参照)と第2の非支持位置(図示せず)との間を、略水平姿勢を保った状態でスライド移動する。なお、第2の非支持位置は、本体部6よりも右方外側の位置であり、本体部6に対して第1の非支持位置と略対称な位置である。
The right seat 8Ab is supported by the
また、図13に示すように、実施の形態2に係る介護用椅子2Aは、左側座部8Aa及び右側座部8Abをそれぞれ第1の支持位置及び第2の支持位置に固定するための固定部112を備えている。固定部112は、左側座部8Aaに設けられた突部112aと、右側座部8Abに設けられた凹部112bとを有している。図12に示すように、左側座部8Aa及び右側座部8Abをそれぞれ第1の支持位置及び第2の支持位置に位置した際には、突部112aが凹部112bに着脱可能に係合する。これにより、左側座部8Aa及び右側座部8Abはそれぞれ、第1の支持位置及び第2の支持位置に固定される。
As shown in FIG. 13, the
[2−2.効果]
上述したように、本実施の形態の介護用椅子2Aは、さらに、左側座部8Aa及び右側座部8Abをそれぞれ第1の支持位置及び第2の支持位置に固定する固定部112を備える。
[2-2. effect]
As described above, the
これによれば、左側座部8Aa及び右側座部8Abをそれぞれ第1の支持位置及び第2の支持位置に固定することにより、被介護者4は、左側座部8Aa及び右側座部8Abに安定して着座することができる。
According to this, the cared
さらに、左側座部8Aaは、第1の支持位置と第1の非支持位置との間を、略水平姿勢を保った状態でスライド移動する。右側座部8Abは、第2の支持位置と第2の非支持位置との間を、略水平姿勢を保った状態でスライド移動する。 Furthermore, the left seat 8Aa slides between the first support position and the first non-support position while maintaining a substantially horizontal posture. The right seat 8Ab slides between the second supporting position and the second non-supporting position while maintaining a substantially horizontal posture.
これによれば、左側座部8Aa及び右側座部8Abの各々の移動を容易に行うことができる。 According to this, each movement of left seat part 8Aa and right seat part 8Ab can be performed easily.
(実施の形態3)
次に、図14を参照しながら、実施の形態3に係る介護用椅子2Bの構成について説明する。図14は、実施の形態3に係る介護用椅子2Bを示す平面図である。なお、説明の都合上、図14では、介護用椅子2Bの構成要素の一部を省略又は簡略化して図示してある。
(Embodiment 3)
Next, the configuration of the
図14に示すように、実施の形態3に係る介護用椅子2Bでは、本体部6Bの前側における中央部には、連結部114が設けられている。本体部6Bは、連結部114を中心に左右に開閉することができる。
As shown in FIG. 14, in the
以下、実施の形態3に係る介護用椅子2Bの使用方法について簡単に説明する。介護者は、ベッド100(図10A参照)の端部で被介護者4(図10A参照)に座位姿勢を取らせた後に、図14の(b)に示すように本体部6Bを左右に開いた状態で、介護用椅子2Bをベッド100の端部に近付ける。
Hereinafter, a method of using the
その後、介護者は、図14の(a)に示すように本体部6Bを閉じることにより、左側座部8a及び右側座部8bを被介護者4の臀部とベッド100との間に差し込むことができる。
Thereafter, the caregiver can insert the
(実施の形態4)
[4−1.介護用椅子の構成]
次に、図15及び図16を参照しながら、実施の形態4に係る介護用椅子2Cの構成について説明する。図15は、実施の形態4に係る介護用椅子2Cの構成を簡略的に示す図である。図16は、実施の形態4に係る介護用椅子2Cの使用例を示す図である。図16の(a)は、比較例に係る介護用椅子2’の使用例を示す図であり、図16の(b)は、実施の形態4に係る介護用椅子2Cの使用例を示す図である。
(Embodiment 4)
[4-1. Composition of care chair]
Next, the configuration of the
図15に示すように、実施の形態4に係る介護用椅子2Cでは、左側フットレスト10Ca及び右側フットレスト10Cbの各構成が上記実施の形態1と異なっている。具体的には、左側フットレスト10Ca及び右側フットレスト10Cbの各々は、下限位置から上限位置に向けて上昇している状態で(すなわち上昇中に)、略水平姿勢から傾斜姿勢に傾動する。これにより、左側フットレスト10Ca及び右側フットレスト10Cbの各々は、下限位置に位置した際には略水平姿勢となり、上限位置に位置した際には傾斜姿勢となる。
As shown in FIG. 15, in the
左側フットレスト10Caは、傾斜姿勢では、水平方向(X軸方向)に対して且つ右側フットレスト10Cbに向けて下り傾斜する。右側フットレスト10Cbは、傾斜姿勢では、水平方向に対して且つ左側フットレスト10Caに向けて下り傾斜する。 In the inclined posture, the left footrest 10Ca is inclined downward with respect to the horizontal direction (X-axis direction) and toward the right footrest 10Cb. In the inclined posture, the right footrest 10Cb is inclined downward with respect to the horizontal direction and toward the left footrest 10Ca.
次に、左側フットレスト10Caを傾動させるための傾動機構116aについて説明する。傾動機構116aは、モータ118と、モータ側ギヤ120と、位置検出センサ(図示せず)と、制御部(図示せず)と、フットレスト側ギヤ122とを有している。
Next, the
モータ118は、左側フットレスト10Caに取り付けられ、正方向及び逆方向に回転可能な出力軸を有している。モータ側ギヤ120は、モータ118の出力軸に固定されている。位置検出センサは、左側フットレスト10Caの高さ位置(Z軸方向における位置)を検出する。制御部は、位置検出センサからの検出信号に基づいて、モータ118の出力軸を正方向又は逆方向に回転させる。このとき、制御部は、左側フットレスト10Caの高さ位置と、モータ118の出力軸の回転数とを同期させる。フットレスト側ギヤ122は、左側フットレスト10Caに固定され、モータ側ギヤ120と噛み合わされている。
The
左側フットレスト10Caが下限位置から上限位置に向けて上昇を開始した際には、制御部は、位置検出センサからの検出信号に基づいて、モータ118の出力軸を正方向(図15において矢印Pで示す方向)に回転させる。これにより、モータ118の出力軸の回転がモータ側ギヤ120及びフットレスト側ギヤ122を介して左側フットレスト10Caに伝達されることにより、左側フットレスト10Caは、略水平姿勢から傾斜姿勢に向けて傾動を開始する。
When the left footrest 10Ca starts to rise from the lower limit position toward the upper limit position, the control unit moves the output shaft of the
一方、左側フットレスト10Caが上限位置から下限位置に向けて下降を開始した際には、制御部は、位置検出センサからの検出信号に基づいて、モータ118の出力軸を逆方向(図15において矢印Qで示す方向)に回転させる。これにより、モータ118の出力軸の回転がモータ側ギヤ120及びフットレスト側ギヤ122を介して左側フットレスト10Caに伝達されることにより、左側フットレスト10Caは、傾動姿勢から略水平姿勢に向けて傾動を開始する。
On the other hand, when the left footrest 10Ca starts to descend from the upper limit position toward the lower limit position, the control unit turns the output shaft of the
なお、右側フットレスト10Cbを傾動させるための傾動機構116bの構成は、上述した傾動機構116aの構成と同一であるため、その説明を省略する。
In addition, since the structure of the
以下、実施の形態4に係る介護用椅子2Cの使用方法について簡単に説明する。図16の(a)に示すように、比較例に係る介護用椅子2’では、左側フットレスト10a及び右側フットレスト10bの各々は、略水平姿勢を保ちながら昇降する。そのため、例えば左側フットレスト10aが下限位置から上限位置に向けて上昇している際に、被介護者4の左膝が外側に開くと、被介護者4の上半身が右側に傾動し難くなる。その結果、被介護者4の臀部の左半分がベッド等(図示せず)の上面から浮き上がり難くなり、左側座部(図示せず)を被介護者4の臀部の下側に差し込み難くなる場合がある。
Hereinafter, a method of using the
これに対して、図16の(b)に示すように、実施の形態4に係る介護用椅子2Cでは、左側フットレスト10Ca及び右側フットレスト10Cbの各々は、下限位置から上限位置に向けて上昇している状態で、略水平姿勢から傾斜姿勢に傾動する。そのため、例えば左側フットレスト10Caが下限位置から上限位置に向けて上昇している際には、被介護者4の左膝が自然と内側に閉じるようになるため、被介護者4の上半身が右側に傾動し易くなる。その結果、被介護者4の臀部の左半分がベッド等(図示せず)の上面から浮き上がり易くなり、左側座部(図示せず)を被介護者4の臀部の下側に容易に差し込むことができる。
On the other hand, as shown in FIG. 16B, in the
同様に、右側フットレスト10Cbが下限位置から上限位置に向けて上昇している際には、被介護者4の右膝が自然と内側に閉じるようになるため、被介護者4の上半身が左側に傾動し易くなる。その結果、被介護者4の臀部の右半分がベッド等の上面から浮き上がり易くなり、右側座部(図示せず)を被介護者4の臀部の下側に容易に差し込むことができる。
Similarly, when the right footrest 10Cb is rising from the lower limit position toward the upper limit position, the right knee of the cared
なお、左側フットレスト10Ca及び右側フットレスト10Cbの各々の水平方向に対する傾斜角度φ(図15参照)は、10°〜30°であることが好ましい。傾斜角度φが30°を超える場合には、被介護者4の左膝(右膝)が内側に閉じた際に、被介護者4の上半身が右側(左側)に倒れ過ぎてしまい、被介護者4の体のバランスが崩れるおそれがある。一方、傾斜角度φが10°よりも小さい場合には、被介護者4の左膝(右膝)を効果的に内側に閉じさせることが難しい。
In addition, it is preferable that the inclination | tilt angle (phi) (refer FIG. 15) with respect to the horizontal direction of each of left footrest 10Ca and right footrest 10Cb is 10 degrees-30 degrees. When the inclination angle φ exceeds 30 °, when the left knee (right knee) of the cared
[4−2.効果]
上述したように、本実施の形態の介護用椅子2Cは、左側フットレスト10Ca及び右側フットレスト10Cbの各々は、下限位置と上限位置との間を独立して昇降可能である。左側フットレスト10Caは、下限位置に位置した際には、水平方向に対して略平行な略水平姿勢となり、上限位置に位置した際には、水平方向に対して且つ右側フットレスト10Cbに向けて下り傾斜する傾斜姿勢となる。右側フットレスト10Cbは、下限位置に位置した際には、水平方向に対して略平行な略水平姿勢となり、上限位置に位置した際には、水平方向に対して且つ左側フットレスト10Caに向けて下り傾斜する傾斜姿勢となる。
[4-2. effect]
As described above, in the
これによれば、左側フットレスト10Caが上限位置に位置した際には、被介護者4の左膝が自然と内側に閉じるようになるため、被介護者4の上半身が右側に傾動し易くなる。その結果、被介護者4の臀部の左半分がベッド等の上面から浮き上がり易くなり、左側座部を被介護者4の臀部の下側に容易に差し込むことができる。同様に、右側フットレスト10Cbが上限位置に位置した際には、被介護者4の右膝が自然と内側に閉じるようになるため、被介護者4の上半身が左側に傾動し易くなる。その結果、被介護者4の臀部の右半分がベッド等の上面から浮き上がり易くなり、右側座部を被介護者4の臀部の下側に容易に差し込むことができる。
According to this, when the left footrest 10Ca is positioned at the upper limit position, the left knee of the cared
さらに、左側フットレスト10Ca及び右側フットレスト10Cbの各々は、下限位置から上限位置に上昇している状態で、略水平姿勢から傾斜姿勢に傾動する。 Further, each of the left footrest 10Ca and the right footrest 10Cb tilts from a substantially horizontal posture to an inclined posture in a state where the left footrest 10Ca and the right footrest 10Cb are elevated from the lower limit position to the upper limit position.
これによれば、左側フットレスト10Ca(右側フットレスト10Cb)の上昇に連動して、被介護者4の左膝(右膝)を徐々に内側に閉じさせることができ、被介護者4に違和感を与えるのを抑制することができる。
According to this, in conjunction with the rise of the left footrest 10Ca (right footrest 10Cb), the left knee (right knee) of the cared
なお、左側フットレスト10Ca及び右側フットレスト10Cbの各々は、上限位置に位置している状態で、略水平姿勢から傾斜姿勢に傾動するように構成してもよい。 Note that each of the left footrest 10Ca and the right footrest 10Cb may be configured to tilt from a substantially horizontal posture to an inclined posture in a state of being located at the upper limit position.
このとき、左側フットレスト10Ca及び右側フットレスト10Cbの各々は、下限位置から上限位置に向けて上昇している状態では略水平姿勢を保っており、上限位置に到達したタイミングで略水平姿勢から傾斜姿勢に傾動する。なお、左側フットレスト10Ca及び右側フットレスト10Cbの各々を傾動させるための機構としては、例えば上述した傾動機構116a,116bを用いることができる。
At this time, each of the left footrest 10Ca and the right footrest 10Cb maintains a substantially horizontal posture in a state in which the left footrest 10Ca and the right footrest 10Cb are raised from the lower limit position toward the upper limit position. Tilt. In addition, as the mechanism for tilting each of the left footrest 10Ca and the right footrest 10Cb, for example, the
さらに、左側フットレスト10Ca及び右側フットレスト10Cbの各々は、傾斜姿勢において水平方向に対して10°〜30°の角度で傾斜して配置される。 Furthermore, each of the left footrest 10Ca and the right footrest 10Cb is disposed to be inclined at an angle of 10 ° to 30 ° with respect to the horizontal direction in the inclined posture.
これによれば、左側フットレスト10Ca(右側フットレスト10Cb)が上限位置に位置した際に、被介護者4の体のバランスを保ちながら、被介護者4の左膝(右膝)を効果的に内側に閉じさせることができる。
According to this, when the left footrest 10Ca (right footrest 10Cb) is positioned at the upper limit position, the left knee (right knee) of the cared
(実施の形態5)
次に、図17を参照しながら、実施の形態5に係る介護用椅子2Dの構成について説明する。図17は、実施の形態5に係る介護用椅子2Dの構成を簡略的に示す図である。なお、説明の都合上、図17では、左側フットレストに関する構成の図示を省略してある。
(Embodiment 5)
Next, the configuration of the
図17に示すように、実施の形態5に係る介護用椅子2Dでは、右側フットレスト10Dbを傾動させるための傾動機構116Dbの構成が上記実施の形態4と異なっている。具体的には、傾動機構116Dbは、モータ124と、傾斜ボルト126と、ナット128と、位置検出センサ(図示せず)と、制御部(図示せず)とを有している。
As shown in FIG. 17, in the
モータ124は、本体部6に取り付けられ、正方向及び逆方向に回転可能な出力軸を有している。傾斜ボルト126は、モータ124の出力軸に固定されており、本体部6に回転可能に支持されている。位置検出センサは、右側フットレスト10Dbの高さ位置(Z軸方向における位置)を検出する。制御部は、位置検出センサからの検出信号に基づいて、モータ124の出力軸を正方向又は逆方向に回転させる。このとき、制御部は、右側フットレスト10Dbの高さ位置と、モータ124の出力軸の回転数とを同期させる。ナット128は、右側フットレスト10Dbを厚み方向に貫通するように配置されている。ナット128には、傾斜ボルト126が回転可能に捻じ込まれている。
The
右側フットレスト10Dbが下限位置から上限位置に向けて上昇を開始した際には、制御部は、位置検出センサからの検出信号に基づいて、モータ118の出力軸を正方向(図17において矢印Rで示す方向)に回転させる。これにより、傾斜ボルト126がナット128に対して正方向に回転することにより、右側フットレスト10Dbは、略水平姿勢から傾斜姿勢に向けて傾動を開始する。このとき、右側フットレスト10Dbの傾斜角度は、傾斜ボルト126のネジ山のピッチとモータ124の出力軸の回転数との関係から定まる。
When the right footrest 10Db starts to rise from the lower limit position toward the upper limit position, the control unit sets the output shaft of the
一方、右側フットレスト10Dbが上限位置から下限位置に向けて下降を開始した際には、制御部は、位置検出センサからの検出信号に基づいて、モータ124の出力軸を逆方向(図17において矢印Sで示す方向)に回転させる。これにより、傾斜ボルト126がナット128に対して逆方向に回転することにより、右側フットレスト10Dbは、傾動姿勢から略水平姿勢に向けて傾動を開始する。
On the other hand, when the right footrest 10Db starts to descend from the upper limit position toward the lower limit position, the control unit turns the output shaft of the
なお、左側フットレスト(図示せず)を傾動させるための傾動機構(図示せず)の構成は、上述した傾動機構116Dbの構成と同一であるため、その説明を省略する。 Note that the configuration of a tilt mechanism (not shown) for tilting the left footrest (not shown) is the same as the configuration of the tilt mechanism 116Db described above, and a description thereof will be omitted.
したがって、本実施の形態においても、上記実施の形態4と同様の効果を得ることができる。 Therefore, also in the present embodiment, the same effect as in the fourth embodiment can be obtained.
(実施の形態6)
次に、図18A及び図18Bを参照しながら、実施の形態6に係る介護用椅子2Eの構成について説明する。図18A及び図18Bは、実施の形態6に係る介護用椅子2Eの構成を簡略的に示す図である。なお、説明の都合上、図18A及び図18Bでは、左側フットレストに関する構成の図示を省略してある。
(Embodiment 6)
Next, the configuration of the
図18A及び図18Bに示すように、実施の形態6に係る介護用椅子2Eでは、右側フットレスト10Ebを傾動させるための傾動機構116Ebの構成が上記実施の形態5と異なっている。具体的には、上記実施の形態5では、モータ124(図17参照)により傾斜ボルト126を回転させたが、本実施の形態では、第2の昇降機構56のプーリ66の回転を利用して傾斜ボルト126を回転させる。
As shown in FIGS. 18A and 18B, in the
傾動機構116Ebは、上記実施の形態5で説明したモータ124に代えて、プーリ側傘歯車130と、傾斜ボルト側傘歯車132とを有している。プーリ側傘歯車130は、第2の昇降機構56のプーリ66の回転軸に固定されている。傾斜ボルト側傘歯車132は、傾斜ボルト126の下端部に固定され、プーリ側傘歯車130と噛み合わされている。
The tilt mechanism 116Eb includes a pulley
図8Aに示すように、フットレバー72が右側フットレスト10Ebよりも上方に位置する状態から、例えば介護者がフットレバー72を足で踏むことにより、右側フットレスト10Ebが下限位置から上限位置に向けて上昇を開始する。このとき、駆動チェーン68が一対のプーリ64及び66の間を回転するのに伴って、一対のプーリ64及び66の各々が回転する。図18Bに示すように、プーリ66の回転がプーリ側傘歯車130及び傾斜ボルト側傘歯車132を介して傾斜ボルト126に伝達されることにより、傾斜ボルト126が正方向(図18Bにおいて矢印Rで示す方向)に回転する。これにより、上記実施の形態5で説明したように、傾斜ボルト126がナット(図示せず)に対して正方向に回転することによって、右側フットレスト10Ebは、略水平姿勢から傾斜姿勢に向けて傾動を開始する。
As shown in FIG. 8A, from the state where the
一方、フットレバー72が右側フットレスト10Ebよりも下方に位置する状態から、例えば介護者がフットレバー72を足で持ち上げることにより、右側フットレスト10Ebが上限位置から下限位置に向けて下降を開始する。このとき、駆動チェーン68が一対のプーリ64及び66の間を回転するのに伴って、一対のプーリ64及び66の各々が回転する。図18Bに示すように、プーリ66の回転がプーリ側傘歯車130及び傾斜ボルト側傘歯車132を介して傾斜ボルト126に伝達されることにより、傾斜ボルト126が逆方向(図18Bにおいて矢印Sで示す方向)に回転する。これにより、上記実施の形態5で説明したように、傾斜ボルト126がナットに対して逆方向に回転することによって、右側フットレスト10Ebは、傾斜姿勢から略水平姿勢に向けて傾動を開始する。
On the other hand, from the state where the
なお、左側フットレスト(図示せず)を傾動させるための傾動機構(図示せず)の構成は、上述した傾動機構116Ebの構成と同一であるため、その説明を省略する。 Note that the configuration of the tilt mechanism (not shown) for tilting the left footrest (not shown) is the same as the configuration of the tilt mechanism 116Eb described above, and therefore the description thereof is omitted.
したがって、本実施の形態においても、上記実施の形態4と同様の効果を得ることができる。 Therefore, also in the present embodiment, the same effect as in the fourth embodiment can be obtained.
(実施の形態7)
[7−1.介護用椅子の構成]
次に、図19及び図20を参照しながら、実施の形態7に係る介護用椅子2Fの構成について説明する。図19は、実施の形態7に係る介護用椅子2Fの外観を示す斜視図である。図20は、実施の形態7に係る介護用椅子2Fの第1の弾性部材140aの機能を説明するための図である。
(Embodiment 7)
[7-1. Composition of care chair]
Next, the configuration of the
図19に示すように、実施の形態7に係る介護用椅子2Fでは、左側アームレスト12Fa及び右側アームレスト12Fbの各構成が上記実施の形態1と異なっている。具体的には、左側アームレスト12Faの支持フレーム92の回動部92bには接続ピン134aが形成され、本体部6の第3のフレーム20には接続部136aが形成されている。接続部136aはZ軸方向に延び、その上端部には接続ピン138aが形成されている。一対の接続ピン134a及び138aの間には、第1の弾性部材140aが接続されている。第1の弾性部材140aは、コイルバネで構成され、支持フレーム92の回動部92bの長手方向に沿って伸縮可能に配置されている。
As shown in FIG. 19, in the
右側アームレスト12Fbの支持フレーム82の回動部82bには接続ピン134bが形成され、本体部6の第2のフレーム18には接続部136bが形成されている。接続部136bはZ軸方向に延び、その上端部には接続ピン138bが形成されている。一対の接続ピン134b及び138bの間には、第2の弾性部材140bが接続されている。第2の弾性部材140bは、コイルバネで構成され、支持フレーム82の回動部82bの長手方向に沿って伸縮可能に配置されている。
A connecting
以下、第1の弾性部材140aの機能について説明する。図20の(a)に示すように、左側アームレスト12Faが略垂直姿勢となっている際には、第1の弾性部材140aは自然長となっている。図20の(b)に示すように、左側アームレスト12Faが略垂直姿勢から傾斜姿勢に(すなわち、本体部6よりも外側に)傾動した際には、第1の弾性部材140aが自然長から伸長する。これにより、左側アームレスト12Faは、第1の弾性部材140aによって傾斜姿勢から略垂直姿勢に向けて(すなわち、本体部6の内側に向けて)付勢される。
Hereinafter, the function of the first
被介護者(図示せず)が左側アームレスト12Faを左腋窩部に挟ませた状態で上半身を左側に傾動させた際には、左側アームレスト12Faは、第1の弾性部材140aの付勢力を受けながら、被介護者の上半身とともに略垂直姿勢から傾斜姿勢に傾動する。これにより、左側アームレスト12Faが略垂直姿勢から傾斜姿勢に急激に傾動するのを抑制することができる。また、被介護者の上半身を真っ直ぐに戻す際には、左側アームレスト12Faを、第1の弾性部材140aの付勢力により傾斜姿勢から略垂直姿勢に復帰させることができる。
When the cared person (not shown) tilts the upper body to the left with the left armrest 12Fa sandwiched between the left armpit and the left armrest 12Fa, the left armrest 12Fa receives the biasing force of the first
なお、第2の弾性部材140bの機能は、上述した第1の弾性部材140aの機能と同様である。すなわち、右側アームレスト12Fbが略垂直姿勢から傾斜姿勢に傾動した際に、第2の弾性部材140bは、右側アームレスト12Fbを傾斜姿勢から略垂直姿勢に向けて付勢する。
The function of the second
なお、本実施の形態では、第1の弾性部材140a及び第2の弾性部材140bの各々をコイルバネで構成したが、これに限定されず、例えば伸縮可能なゴム等で構成してもよい。
In the present embodiment, each of the first
[7−2.効果]
上述したように、本実施の形態の介護用椅子2Fは、さらに、左側アームレスト12Faが本体部6よりも外側に傾動した際に、左側アームレスト12Faを本体部6の内側に向けて付勢する第1の弾性部材140aと、右側アームレスト12Fbが本体部6よりも外側に傾動した際に、右側アームレスト12Fbを本体部6の内側に向けて付勢する第2の弾性部材140bとを備える。
[7-2. effect]
As described above, the
これによれば、被介護者の上半身を左側に傾動させる際に、第1の弾性部材140aの付勢力により、左側アームレスト12Faが本体部6の外側に急激に傾動するのを抑制することができる。また、被介護者の上半身を真っ直ぐに戻す際には、左側アームレスト12Faを、第1の弾性部材140aの付勢力により元の略垂直姿勢に復帰させることができる。
According to this, when the upper body of the cared person is tilted to the left side, the left armrest 12Fa can be prevented from abruptly tilting to the outside of the
同様に、被介護者の上半身を右側に傾動させる際に、第2の弾性部材140bの付勢力により、右側アームレスト12Fbが本体部6の外側に急激に傾動するのを抑制することができる。また、被介護者の上半身を真っ直ぐに戻す際には、右側アームレスト12Fbを、第2の弾性部材140bの付勢力により元の略垂直姿勢に復帰させることができる。
Similarly, when the upper body of the cared person is tilted to the right side, the right armrest 12Fb can be prevented from tilting suddenly to the outside of the
さらに、左側アームレスト12Faは、本体部6に傾動可能に支持された支持フレーム92を有する。右側アームレスト12Fbは、本体部6に傾動可能に支持された支持フレーム82を有する。第1の弾性部材140aは、コイルバネで構成され、支持フレーム92に沿って伸縮可能に配置されている。第2の弾性部材140bは、コイルバネで構成され、支持フレーム82に沿って伸縮可能に配置されている。
Further, the left armrest 12Fa has a
これによれば、第1の弾性部材140a及び第2の弾性部材140bの省スペース化を図ることができる。
According to this, space saving of the 1st
(実施の形態8)
[8−1.介護用椅子の構成]
次に、図21を参照しながら、実施の形態8に係る介護用椅子2Gの構成について説明する。図21は、実施の形態8に係る介護用椅子2Gの第1の弾性部材140aの機能を説明するための図である。
(Embodiment 8)
[8-1. Composition of care chair]
Next, the configuration of the
図21に示すように、実施の形態8に係る介護用椅子2Gでは、第1の弾性部材140a及び第2の弾性部材(図示せず)の各配置が上記実施の形態7と異なっている。
As shown in FIG. 21, in the
接続部136Gaの長さは、上記実施の形態7の接続部136a(図20参照)の長さよりも長く、その先端部は、接続ピン134aの近傍に配置されている。これにより、第1の弾性部材140aは、水平方向(X軸方向)に沿って伸縮可能に配置されている。
The length of the connecting portion 136Ga is longer than the length of the connecting
なお、第2の弾性部材140bの配置については、第1の弾性部材140aの配置と同様であるため、その説明を省略する。
Note that the arrangement of the second
[8−2.効果]
上述したように、本実施の形態の介護用椅子2Gは、第1の弾性部材140a及び第2の弾性部材140bの各々は、コイルバネで構成され、水平方向に沿って伸縮可能に配置されている。
[8-2. effect]
As described above, in the
これによれば、第1の弾性部材140a及び第2の弾性部材140bの各々の伸縮量をより大きくすることができる。
According to this, the amount of expansion / contraction of each of the first
(実施の形態9)
[9−1.介護用椅子の構成]
次に、図22を参照しながら、実施の形態9に係る介護用椅子2Hの構成について説明する。図22は、実施の形態9に係る介護用椅子2Hの外観を示す斜視図である。
(Embodiment 9)
[9-1. Composition of care chair]
Next, the configuration of the
図22に示すように、実施の形態9に係る介護用椅子2Hは、上記実施の形態1で説明した構成要件に加えて、一対の補助車輪142を備えている。一対の補助車輪142はそれぞれ、本体部6の左右の外側に配置され、本体部6に昇降可能に支持されている。なお、一対の補助車輪142の前後方向(Y軸方向)における位置は、例えば介護用椅子2Hの重心に対応する位置等、任意の位置でよい。一対の補助車輪142の昇降動作は、手動又は自動で行われる。また、一対の補助車輪142の各々は、例えば固定キャスタであり、前輪28及び後輪32よりも大径である。
As shown in FIG. 22, the
例えば被介護者(図示せず)をベッド(図示せず)から介護用椅子2Hに移乗させる際には、図22において二点鎖線で示すように、一対の補助車輪142の各々を上昇させて床面から浮かせておく。これにより、介護用椅子2Hは、比較的小径の一対の前輪28及び複数の後輪32により移動されるので、介護用椅子2Hの移動方向を細かく調節することができる。
For example, when a care receiver (not shown) is transferred from a bed (not shown) to the
また、被介護者を介護用椅子2Hに載せた状態で移動させる際には、図22において実線で示すように、一対の補助車輪142の各々を下降させて床面に接触させる。これにより、介護用椅子2Hは、比較的小径の一対の前輪28及び複数の後輪32と、比較的大径の一対の補助車輪142とにより移動されるので、例えば床面に段差等がある場合であっても、介護用椅子2Hをスムーズに移動させることができる。
Further, when the care recipient is moved in a state of being placed on the
なお、一対の補助車輪142の各々をモータ等で回転させることにより、介護用椅子2Hを電動車椅子として用いてもよい。
The
[9−2.効果]
上述したように、本実施の形態の介護用椅子2Hは、さらに、本体部6に昇降可能に支持され、前輪28及び後輪32よりも大径の補助車輪142を備える。
[9-2. effect]
As described above, the
これによれば、介護用椅子2Hをスムーズに移動させることができる。
According to this, the
(変形例等)
以上、本発明について実施の形態1〜9に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態1〜9に限定されるものではない。
(Modifications, etc.)
As mentioned above, although this invention was demonstrated based on Embodiment 1-9, this invention is not limited to said Embodiment 1-9.
例えば、介護用椅子2(2A,2B,2C,2D,2E,2F、2G,2H)は、右側アームレスト12b(12Fb)の傾動動作と左側フットレスト10a(10Ca)の昇降動作とを連動させ、且つ、左側アームレスト12a(12Fa,12Ga)の傾動動作と右側フットレスト10b(10Cb,10Db,10Eb)の昇降動作とを連動させる連動機構を備えてもよい。
For example, the care chair 2 (2A, 2B, 2C, 2D, 2E, 2F, 2G, 2H) links the tilting motion of the
この場合、連動機構は、例えば、左側アームレスト12a(12Fa,12Ga)及び右側アームレスト12b(12Fb)の各傾動動作を検知するセンサと、センサからの検知信号に基づいて左側フットレスト10a(10Ca)及び右側フットレスト10b(10Cb,10Db,10Eb)の各々を昇降させるアクチュエータとを有する。
In this case, the interlocking mechanism includes, for example, a sensor that detects each tilting motion of the
センサが右側アームレスト12b(12Fb)の略垂直姿勢から傾斜姿勢への動作(又は、傾斜姿勢から略垂直姿勢への動作)を検知した際に、アクチュエータは、センサからの検知信号に基づいて左側フットレスト10a(10Ca)を自動的に上昇(又は下降)させる。また、センサが左側アームレスト12a(12Fa,12Ga)の略垂直姿勢から傾斜姿勢への動作(又は、傾斜姿勢から略垂直姿勢への動作)を検知した際に、アクチュエータは、センサからの検知信号に基づいて右側フットレスト10b(10Cb,10Db,10Eb)を自動的に上昇(又は下降)させる。
When the sensor detects the movement of the
これによれば、被介護者4の移乗作業をより一層効率良く行うことができる。なお、連動機構は、上述したように電気的に連動させる場合に限定されず、機械的に連動させるようにしてもよい。
According to this, the transfer work of the cared
その他、上記実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。 In addition, it is realized by arbitrarily combining the components and functions in each embodiment without departing from the scope of the present invention, or the form obtained by making various modifications conceived by those skilled in the art to the above embodiment. Forms are also included in the present invention.
2,2’,2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G,2H 介護用椅子
4 被介護者
6 本体部
8a,8Aa 左側座部
8b,8Ab 右側座部
10a,10Ca 左側フットレスト
10b,10Cb,10Db,10Eb 右側フットレスト
12a,12Fa,12Ga 左側アームレスト
12b,12Fb 右側アームレスト
14a 左側背もたれ部
14b 右側背もたれ部
28 前輪(車輪)
32 後輪(車輪)
46 第1の凹部
48 第2の凹部
50 便器
52 便座
52a 開口部
82 支持フレーム(右側支持フレーム)
92 支持フレーム(左側支持フレーム)
98a,98Aa 左側取っ手
98b,98Ab 右側取っ手
112 固定部
140a 第1の弾性部材
140b 第2の弾性部材
142 補助車輪
2, 2 ', 2A, 2B, 2C, 2D, 2E, 2F, 2G, 2H Care-
32 Rear wheel
46
92 Support frame (left support frame)
98a, 98Aa
Claims (18)
本体部と、
前記本体部を移動させるための車輪と、
前記本体部にそれぞれが独立して移動可能に支持され、左右にそれぞれ配置された左側座部及び右側座部と、
前記本体部にそれぞれが独立して昇降可能に支持され、左右にそれぞれ配置された左側フットレスト及び右側フットレストと、を備え、
前記左側座部は、前記左側フットレストが前記右側フットレストよりも上方に位置した状態で、前記被介護者の臀部を支持する第1の支持位置と、前記被介護者の前記臀部を支持しない第1の非支持位置との間を移動可能であり、
前記右側座部は、前記右側フットレストが前記左側フットレストよりも上方に位置した状態で、前記被介護者の前記臀部を支持する第2の支持位置と、前記被介護者の前記臀部を支持しない第2の非支持位置との間を移動可能である
介護用椅子。 A care chair for a care recipient to sit,
The main body,
Wheels for moving the main body,
A left seat and a right seat, each of which is supported by the main body so as to be independently movable and arranged on the left and right sides,
Each of the main body part is supported so as to be able to move up and down independently, and includes a left footrest and a right footrest arranged on the left and right, respectively.
The left seat has a first support position for supporting the cared person's buttocks with the left footrest positioned above the right footrest, and a first not supporting the cared person's buttocks. Between the unsupported positions of
The right seat has a second support position that supports the buttocks of the cared person in a state where the right footrest is positioned above the left footrest, and a second support position that does not support the buttocks of the cared person. A care chair that is movable between two unsupported positions.
前記左側アームレストは、前記右側フットレストが前記左側フットレストよりも上方に位置した状態で、前記本体部よりも外側に傾動可能であり、
前記右側アームレストは、前記左側フットレストが前記右側フットレストよりも上方に位置した状態で、前記本体部よりも外側に傾動可能である
請求項1に記載の介護用椅子。 The care chair further includes a left armrest and a right armrest that are supported by the main body so as to be independently tiltable and arranged on the left and right, respectively.
The left armrest is tiltable outward from the main body in a state where the right footrest is positioned above the left footrest.
The care chair according to claim 1, wherein the right armrest is tiltable outward from the main body in a state where the left footrest is positioned above the right footrest.
請求項2に記載の介護用椅子。 The care chair further includes an interlocking mechanism that interlocks the tilting motion of the right armrest and the lifting motion of the left footrest, and interlocks the tilting motion of the left armrest and the lifting motion of the right footrest. Item 3. The care chair according to Item 2.
前記左側アームレストから前方に突出した左側取っ手と、
前記右側アームレストから前方に突出した右側取っ手と、を備える
請求項2又は3に記載の介護用椅子。 The care chair further includes:
A left handle protruding forward from the left armrest;
The care chair according to claim 2, further comprising a right handle protruding forward from the right armrest.
前記右側アームレストは、前記本体部よりも外側に傾動した際に、着座している前記被介護者の少なくとも右腋窩部を支持する
請求項2〜4のいずれか1項に記載の介護用椅子。 The left armrest supports at least the left axilla of the cared person sitting when tilted outward from the main body,
The care chair according to any one of claims 2 to 4, wherein the right armrest supports at least a right axillary part of the care receiver who is seated when tilted outward from the main body part.
前記左側背もたれ部及び前記右側背もたれ部はそれぞれ、前記左側アームレスト及び前記右側アームレストと一体的に傾動する
請求項2〜5のいずれか1項に記載の介護用椅子。 The care chair further includes a left backrest portion and a right backrest portion that are rotatably supported by the main body and are arranged on the left and right, respectively.
The care chair according to any one of claims 2 to 5, wherein the left backrest and the right backrest are tilted integrally with the left armrest and the right armrest, respectively.
前記左側アームレストが前記本体部よりも外側に傾動した際に、前記左側アームレストを前記本体部の内側に向けて付勢する第1の弾性部材と、
前記右側アームレストが前記本体部よりも外側に傾動した際に、前記右側アームレストを前記本体部の内側に向けて付勢する第2の弾性部材と、を備える
請求項2〜6のいずれか1項に記載の介護用椅子。 The care chair further includes:
A first elastic member that biases the left armrest toward the inside of the main body when the left armrest tilts outward from the main body;
7. A second elastic member that biases the right armrest toward the inside of the main body when the right armrest tilts outward from the main body. 7. The nursing chair described in 1.
前記右側アームレストは、前記本体部に傾動可能に支持された右側支持フレームを有し、
前記第1の弾性部材は、コイルバネで構成され、前記左側支持フレームに沿って伸縮可能に配置され、
前記第2の弾性部材は、コイルバネで構成され、前記右側支持フレームに沿って伸縮可能に配置されている
請求項7に記載の介護用椅子。 The left armrest has a left support frame that is tiltably supported by the main body,
The right armrest has a right support frame that is tiltably supported by the main body,
The first elastic member is composed of a coil spring, and is arranged to be extendable and contractable along the left support frame.
The care chair according to claim 7, wherein the second elastic member is configured by a coil spring and is arranged to be stretchable along the right support frame.
請求項7に記載の介護用椅子。 The care chair according to claim 7, wherein each of the first elastic member and the second elastic member is configured by a coil spring and is arranged to be extendable and contractable along a horizontal direction.
請求項1〜9のいずれか1項に記載の介護用椅子。 The said care chair is further provided with the fixing | fixed part which fixes the said left side seat part and the said right side seat part to a said 1st support position and a said 2nd support position, respectively. The care chair described.
前記右側座部は、前記第2の支持位置から前記第2の非支持位置に移動することにより、略水平姿勢から略垂直姿勢に旋回する
請求項1〜10のいずれか1項に記載の介護用椅子。 The left seat portion is swung from a substantially horizontal posture to a substantially vertical posture by moving from the first support position to the first non-support position,
The care of any one of claims 1 to 10, wherein the right seat portion turns from a substantially horizontal posture to a substantially vertical posture by moving from the second support position to the second non-support position. Chair.
前記右側座部は、前記第2の支持位置と前記第2の非支持位置との間を、略水平姿勢を保った状態でスライド移動する
請求項1〜10のいずれか1項に記載の介護用椅子。 The left side seat slides between the first support position and the first non-support position while maintaining a substantially horizontal posture,
The caregiver according to any one of claims 1 to 10, wherein the right seat portion slides between the second support position and the second non-support position while maintaining a substantially horizontal posture. Chair.
前記右側座部は、前記左側座部に対向する位置に形成された第2の凹部を有し、
前記第1の凹部及び前記第2の凹部は、前記左側座部及び前記右側座部がそれぞれ洋式便器の便座上で前記第1の支持位置及び前記第2の支持位置に位置した際に、前記便座の開口部を露出させる
請求項1〜12のいずれか1項に記載の介護用椅子。 The left side seat has a first recess formed at a position facing the right side seat,
The right seat has a second recess formed at a position facing the left seat,
The first concave portion and the second concave portion are formed when the left seat portion and the right seat portion are positioned at the first support position and the second support position, respectively, on a toilet seat of a Western-style toilet. The chair for care according to any one of claims 1 to 12, wherein an opening of the toilet seat is exposed.
前記左側フットレストは、前記下限位置に位置した際には、水平方向に対して略平行な略水平姿勢となり、前記上限位置に位置した際には、前記水平方向に対して且つ前記右側フットレストに向けて下り傾斜する傾斜姿勢となり、
前記右側フットレストは、前記下限位置に位置した際には、前記水平方向に対して略平行な略水平姿勢となり、前記上限位置に位置した際には、前記水平方向に対して且つ前記左側フットレストに向けて下り傾斜する傾斜姿勢となる
請求項1〜13のいずれか1項に記載の介護用椅子。 Each of the left footrest and the right footrest can be moved up and down independently between a lower limit position and an upper limit position,
When the left footrest is positioned at the lower limit position, the left footrest is in a substantially horizontal posture substantially parallel to the horizontal direction, and when the left footrest is positioned at the upper limit position, the left footrest is directed to the horizontal direction and toward the right footrest. It becomes a tilt posture that tilts down,
When the right footrest is positioned at the lower limit position, the right footrest is in a substantially horizontal posture substantially parallel to the horizontal direction, and when the right footrest is positioned at the upper limit position, the right footrest is positioned in the horizontal direction and on the left footrest. The care chair according to any one of claims 1 to 13, wherein the care chair is inclined to be inclined downward.
請求項14に記載の介護用椅子。 The care chair according to claim 14, wherein each of the left footrest and the right footrest tilts from a substantially horizontal posture to an inclined posture in a state where the left footrest and the right footrest are raised from the lower limit position to the upper limit position.
請求項14に記載の介護用椅子。 The care chair according to claim 14, wherein each of the left footrest and the right footrest tilts from a substantially horizontal posture to an inclined posture while being positioned at the upper limit position.
請求項14〜16のいずれか1項に記載の介護用椅子。 The care chair according to any one of claims 14 to 16, wherein each of the left footrest and the right footrest is disposed at an angle of 10 ° to 30 ° with respect to the horizontal direction in an inclined posture. .
請求項1〜17のいずれか1項に記載の介護用椅子。 The care chair according to any one of claims 1 to 17, further comprising an auxiliary wheel that is supported by the main body portion so as to be movable up and down and has a diameter larger than that of the wheel.
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016149987 | 2016-07-29 | ||
JP2016149987 | 2016-07-29 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018023752A true JP2018023752A (en) | 2018-02-15 |
Family
ID=61193519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017033746A Pending JP2018023752A (en) | 2016-07-29 | 2017-02-24 | Chair for nursing care |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018023752A (en) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210136359A (en) * | 2020-05-07 | 2021-11-17 | 오승욱 | The transportable toilet bowl for patient |
KR102419189B1 (en) * | 2022-02-08 | 2022-07-11 | 주식회사 디자인칼라스 | Care chair for move of disabled person |
KR20230056173A (en) * | 2021-10-20 | 2023-04-27 | (주)엠아이티코리아 | moving apparatus for nursing patient |
KR102546699B1 (en) * | 2023-04-21 | 2023-06-22 | 주식회사 엘티에스코리아 | Functional chair device for patient transport |
KR20230111297A (en) * | 2022-01-18 | 2023-07-25 | (주)휴먼아이티 | movable and height adjustable lift chair |
KR102637549B1 (en) * | 2023-05-12 | 2024-02-16 | 주식회사 케어박스 | Chair device for a people-transporting |
-
2017
- 2017-02-24 JP JP2017033746A patent/JP2018023752A/en active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210136359A (en) * | 2020-05-07 | 2021-11-17 | 오승욱 | The transportable toilet bowl for patient |
KR102362427B1 (en) * | 2020-05-07 | 2022-02-14 | 오승욱 | The transportable toilet bowl for patient |
KR20230056173A (en) * | 2021-10-20 | 2023-04-27 | (주)엠아이티코리아 | moving apparatus for nursing patient |
KR102632958B1 (en) * | 2021-10-20 | 2024-02-02 | (주)엠아이티코리아 | moving apparatus for nursing patient |
KR20230111297A (en) * | 2022-01-18 | 2023-07-25 | (주)휴먼아이티 | movable and height adjustable lift chair |
KR102640421B1 (en) | 2022-01-18 | 2024-02-23 | (주)휴먼아이티 | movable and height adjustable lift chair |
KR102419189B1 (en) * | 2022-02-08 | 2022-07-11 | 주식회사 디자인칼라스 | Care chair for move of disabled person |
KR102546699B1 (en) * | 2023-04-21 | 2023-06-22 | 주식회사 엘티에스코리아 | Functional chair device for patient transport |
KR102637549B1 (en) * | 2023-05-12 | 2024-02-16 | 주식회사 케어박스 | Chair device for a people-transporting |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2018023752A (en) | Chair for nursing care | |
JP6714766B2 (en) | Assistance device | |
JP2013530740A (en) | Mobility support equipment | |
JP2007181639A (en) | Stand-up assist chair | |
JP2013526331A (en) | Multifunctional chair | |
JP2016193100A (en) | Support machine for standing-up and sitting-down, and walking in standing position | |
WO2019111356A1 (en) | Aid device | |
KR102080917B1 (en) | Electric wheelchair | |
KR20120091663A (en) | An electric motion wheelchair | |
JP2017164065A (en) | bed | |
JPWO2017061151A1 (en) | Assistance device | |
JP5250793B2 (en) | wheelchair | |
WO2019049401A1 (en) | Chair for nursing care | |
JP6081631B1 (en) | wheelchair | |
JP7213999B2 (en) | assistive device | |
JP3224115U (en) | Standing assistance chair | |
JP2015077312A (en) | Robot | |
JP7289507B2 (en) | wheelchair | |
KR101539018B1 (en) | A multi-functional wheelchair and the comprising method thereof | |
JP2013123556A (en) | Bed | |
JP4461482B2 (en) | Portable toilet with handrail | |
JP2018138114A (en) | Care chair | |
JP2004016370A (en) | Bed for nursing care | |
JP3151138U (en) | Nursing wheelchair | |
JP7076833B2 (en) | Long-term care chair with footrest |