JP2018023051A - 無線アクセスネットワークノード、Mobile Edge Computingサーバ、および通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 歩行状態のユーザーによる、携帯端末の使用を防止することを可能にする。【解決手段】 本発明の無線アクセスネットワークノードは、第1のセルに在圏する端末装置を所持する利用者の歩行状態を判定する判定部と、前記判定部が前記利用者が歩行状態であると判定した場合に、前記端末装置の通信を制限する第1の制御を行う制御部と、を有することを特徴としている。【選択図】 図1

Description

本発明は、無線アクセスネットワークノード、Mobile Edge Computingサーバ、および通信システムに関する。
近年、通信技術の発達により、携帯端末は、ビル内や地下、駅のホームなど様々な場所での使用が可能となった。それに伴い、移動中に携帯端末を使用するユーザーによる事故の発生が問題となっている。
そのような問題に鑑みて、例えば特許文献1では自動車に搭載したシステムが、自動車が走行中であるか否かを判定し、走行中の自動車に搭載された携帯端末の通信を制限することについて記載されている。(特許文献1)
また、駅構内で待機している乗客が使用する携帯端末を、オフロードセルへハンドオーバーさせる技術も知られている。(特許文献2)
US2009/0085728 特開2014−99818
一方、歩きながら携帯端末を使用するユーザーによる接触事故や、駅のホームからの転落事故の発生も課題となっている。
そこで本発明では、第1のセルに在圏する端末装置を所持する利用者の歩行状態を判定する判定部と、前記判定部が前記利用者が歩行状態であると判定した場合に、前記端末装置の通信を制限する第1の制御を行う制御部と、を有する無線アクセスネットワークノードであることを特徴としている。
本発明の側面によれば、歩行状態のユーザーによる、携帯端末の使用を防止することを目的とする。
本発明の実施形態の一例における概念を説明する図 本発明の実施形態に係る無線アクセスネットワークノード2の構成の一例を示すブロック図 本発明の実施形態に係る動作を示すフローチャート 本発明の実施形態に係る動作を示すフローチャート 本発明の実施形態に係るデータベースが記憶するデータの一例を示すデータテーブル 本発明の実施形態に係る動作を示すフローチャート 本発明の実施形態に係るデータベースが記憶するデータの一例を示すデータテーブル 本発明の実施形態に係る動作を示すフローチャート 本発明の実施形態に係る基地局4の構成の一例を示すブロック図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、無線アクセスネットワークノード2と、端末装置5とからなる無線通信システムである。本実施形態において、無線アクセスネットワークノード2は複数のセル31〜35を形成しており、そのうち第1のセル31に端末装置5が在圏している。
本実施形態において無線アクセスネットワークノード2は、例えば基地局であってもよい。基地局としては、NB(Node B)、eNB(eNode B)、HNB(Home Node B)やHeNB(Home eNode B)があげられる。この中でもeNodeBは、Centralized Radio Access Network(C−RAN)アーキテクチャで使用されるBaseband Unit(BBU)であってもよい。言い換えると、eNodeBは、1又は複数のRemote Radio Head(RRH)に接続されるRAN(Radio Access Network)ノードであってもよい。
なお、無線アクセスネットワークノード2はマクロセル1をも形成していてもよい。その場合セル31〜35はスモールセルとして、マクロセル1と重複して形成されていてもよい。
図2は、本発明の実施形態に係る無線アクセスネットワークノード2の構成の一例を示すブロック図である。無線アクセスネットワークノード2は、判定部21、制御部22、解析部23、算出部24、測定部25、受信部26、送信部27、データベース28、無線インターフェース29、およびネットワークインターフェース30を有している。
本実施形態に係る無線アクセスネットワークノード2の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
まず無線アクセスネットワークノード2は、第1のセル31に在圏する端末装置5を所持する利用者の歩行状態を判定する(S101)。歩行状態とは、人間が歩行する速度で移動している状態を示す。すなわち歩行状態とは静止状態ではなく、また走行中の自動車等の乗り物に乗車している場合よりも遅い速さで移動している状態である。
端末装置5は無線アクセスネットワークノード2へ、自身の位置を示すGPS(Global Positioning System)情報や、基地局から受信した信号電力強度をMeasurement Reportによって定期的に報告してもよい。算出部24はこのGPS情報や信号電力強度の変化に基づいて、端末装置5の移動速度を算出してもよい。そして判定部21は、端末装置5の移動速度を予め設定された閾値と比較することによって、端末装置5を所持する利用者の歩行状態を判定してもよい。
ステップS101で判定部21が、端末装置5を所持する利用者が歩行状態であると判定した場合、制御部22が端末装置の通信を制限する第1の制御を行う(S103)。第1の制御としては、例えば端末装置5の通信帯域を狭めること、端末装置5の通信レートを低下させること、一定時間モバイルデータ通信(通話を除く)を停止させることの他、端末装置5の画面に警告(「止まれ」の文字など)を表示することがあげられる。端末装置5の通信帯域を狭めるための具体的な手段としては、例えば通信帯域が狭いスモールセル31から通信帯域の広いマクロセル1へのハンドオーバーをブロックすることなどがあげられる。
一方、ステップS101で判定部21が、端末装置5を所持する利用者が歩行状態でないと判定した場合には、制御部22は第1の制御を行わない(S102)。ここで制御部22は、端末装置5へマクロセル1へのハンドオーバーを行わせてもよい。
制御部22はステップS102の代わりに、またはステップS102の後で再びステップS101を実行してもよい。また制御部22は、ステップS103を実行した後で再びステップS101を実行しても良い。制御部22は、この動作を何度繰り返しても良い。
無線アクセスネットワークノード2が端末装置5のマクロセル1へのハンドオーバーを第1の制御として制御できるよう、端末装置5のマクロセル1へのハンドオーバーは、端末装置5が主導で行うことができないこととしてもよい。すなわち、端末装置5がセルサーチを行う際に、マクロセル1をサーチできないこととしてもよい。端末装置5のマクロセル1へのハンドオーバーはすべて、PS(Packet Switched)ハンドオーバーなど無線アクセスネットワークノード2が主導で行うものとしてもよい。端末装置5がマクロセル1をサーチできないこととする手段としては例えば、LTE(Long Term Evolution)におけるSystem Information Block(セルの再選択の場合にはSystem Information Block Type 3)のセルサーチリストのブラックリストにマクロセル1を追加することなどがあげられる。
ここで、測定部25が第1のセル31におけるトラフィックの大きさを測定してもよい。この場合制御部22は、端末装置5を所持する利用者が歩行状態であるか否かに関する判定部21による判定結果に加え、測定部25によって測定されたトラフィックの大きさにも基づいて第1の制御を行うこととしてもよい。
具体的には制御部22は、ステップS101で判定部21が端末装置5を所持する利用者が歩行状態であると判定したことに加えて、測定部25による測定の結果、第1のセル31におけるトラフィックの大きさが予め設定された閾値よりも大きい場合に、第1の制御を行うこととしてもよい。
またデータベース28は、端末装置を用いた通信を歩行状態で行っている利用者についての統計データや利用者の年齢データを保持していてもよく、そのような統計データや年齢データにも基づいて、制御部22が第1の制御を行うこととしてもよい。例えば制御部22は、端末装置5を所持する利用者が歩行状態であるという判定結果に加え、歩行状態での通信を頻繁に行っている利用者や、未成年の利用者に対して第1の制御を行うこととしてもよい。
本実施形態にかかる動作によれば、端末装置を所持する利用者が歩行状態である場合にその利用者による端末装置の通信を制限することによって、歩行しながらの携帯電話などの使用を抑制することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態は、第1の実施形態をより詳細に説明するものであり、第1の実施形態で述べたことは、本実施形態においても適用可能である。
すなわち本実施形態においても、無線アクセスネットワークノード2はマクロセル1をも形成していてもよい。その場合セル31〜35はスモールセルとして、マクロセル1と重複して形成されていてもよい。
本実施形態に係る無線アクセスネットワークノード2の動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。
まず受信部26は端末装置5から、端末装置5の識別情報および第1の位置情報を受信する(S201)。端末装置5は無線アクセスネットワークノード2へこれらの情報を、例えばMeasurement Reportや、LTEにおける即時MDT(Minimization of Drive Testing)の情報として送信してもよい。
端末装置5の識別情報としては、例えばIMSI(International Mobile Subscriber Idendity)やTMI(Temporary Mobile Identifier)などがあげられる。
第1の位置情報は、端末装置5が位置する場所を示す情報であり、例えば端末装置5の位置を示す第1のGPS情報や、端末装置5が在圏する第1のセル31のCell Identity(ID)などであってもよい。
ステップS201において端末装置5は、端末装置5が通信可能な1つまたは複数の基地局から受信した信号の受信角度や受信強度をも、無線アクセスネットワークノード2へ送信しても良い。これによって無線アクセスネットワークノード2は、端末装置5が第1のセル1の中でもどのあたりに位置しているのかをより詳細に把握することができる。
図5に、本実施形態にかかるデータベースに登録される情報の一例を示す。データベース28は、第1のセル31に関する第1のセル識別情報と、端末装置5が過去に在圏した第2のセル(例えばセル32〜35)に関する第2のセル識別情報とを、端末装置5の識別情報と対応づけて記憶する。
第1のセル識別情報は第1の位置情報に対応するものであり、第1のセルのCell IDであってもよい。例えば第1の位置情報が第1のGPS情報のみ、または第1のGPS情報およびマクロセル1のCell IDである場合には、無線アクセスネットワークノード2における特定部(図示せず)が、第1のGPS情報から第1のセル31のCell IDを第1のセル識別情報として導いてもよい。また第1の位置情報が第1のセル31のCell IDのみ、または第1のGPS情報および第1のセル31のCell IDである場合には、特定部はそのCell IDを第1のセル識別情報として導いてもよい。
すなわち第1のセル識別情報は、上述した第1の位置情報自体またはそれから導かれるものであって、端末装置5が在圏する第1のセル31を特定するための識別情報である。言い換えると、第1の位置情報は第1のセル31に対応する。
ここで特定部は、セルを識別可能な情報と端末装置5に関する情報(例えば端末装置5のユーザー情報や端末の種別など)とを対応付けたデータを参照することによって、第1のセル識別情報を導いてもよい。
なお本実施形態において、第1の位置情報がマクロセル1のCell IDのみである場合は、端末装置5を所持する利用者が歩行状態でないと判定されて端末装置5がマクロセル1へハンドオーバーされた後の状態である。よってこのような場合には、判定部22は第1の制御を実行しないこととしてもよい(S204)。
第1のセル識別情報が、端末装置5の識別情報と対応付けてデータベース28に記憶された後、次に無線アクセスネットワークノード2が端末装置5から位置情報を受信すると、第1のセルは第2のセルとなり、第1のセル識別情報は第2のセル識別情報となる。これによって、第1のセル識別情報として記憶されていた第1のセルのCell IDは、第2のセルのCell IDとなる。そして、次に無線アクセスネットワークノード2が端末装置5から受信した位置情報が対応するセルが、新たに第1のセルとなる。こうしてデータベース28には、第1のセル識別情報と第2のセル識別情報とが記憶されることとなる。
続いて判定部21はデータベース28を参照し、端末装置5の識別情報を第1のセル識別情報および第2のセル識別情報と照合することによって(S202)、端末装置5を所持する利用者の歩行状態を判定する(S203)。ここで判定部21は例えば、第1のセル識別情報と第2のセル識別情報が異なる場合に端末装置5を所持する利用者が歩行状態であると判定することができる。また判定部21は例えば、第1のセル識別情報と第2のセル識別情報とが一定の程度離れたセルを示している場合に、端末装置5を所持する利用者が歩行状態であると判定することができる。
ステップS203で判定部21が、端末装置5を所持する利用者が歩行状態であると判定した場合、制御部22が第1の制御を行う(S205)。
一方、ステップS203で判定部21が、端末装置5を所持する利用者が歩行状態でないと判定した場合には、制御部22は第1の制御を行わない(S204)。
ステップS204およびS205の詳細については、第1の実施形態で説明したステップS102およびS103と同様である。
制御部22は、ステップS204の代わりに、またはステップS204の後で再びステップS201〜S203を実行してもよい。また制御部22は、ステップS205を実行した後で再びステップS201〜S203を実行しても良い。制御部22は、この動作を何度繰り返しても良い。
本実施形態にかかる動作によれば、端末装置を所持する利用者が歩行状態であるか否かがセル識別情報に基づいて判定され、端末装置を所持する利用者が歩行状態である場合にその利用者による端末装置の通信を制限することによって、歩行しながらの携帯電話などの使用を抑制することができる。
(第3の実施形態)
本実施形態は、第1の実施形態をより詳細に説明するものであり、第1の実施形態で述べたことは、本実施形態においても適用可能である。
本実施形態に係る無線アクセスネットワークノード2の動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。
まず受信部26は端末装置5から、端末装置5の識別情報、第1の位置情報および時刻情報を受信する(S301)。端末装置5および第1の位置情報に関しては、第2の実施形態で説明したものと同様である。本実施形態では、これらに時刻情報が加わる点で第2の実施形態と異なっている。時刻情報は、端末装置5の最新の時刻、言い換えると受信部26が端末装置5から端末装置5の識別情報や第1の位置情報を受信した時刻を示す情報である。本実施形態においても受信部26は端末装置5からこれらの情報を、例えばMeasurement Reportや、LTEにおける即時MDT(Minimization of Drive Testing)の情報として受信してもよい。
図7に、本実施形態にかかるデータベース28に登録される情報の一例を示す。データベース28は、図5を用いて説明した情報の他に、受信部26が第1の位置情報を受信した時刻および、第2の位置情報を受信した時刻を時刻情報として記憶している。端末装置5が次に位置情報を無線アクセスネットワークノード2へ送信すると、無線アクセスネットワークノード2が第1の位置情報を受信した時刻は第2の位置情報を受信した時刻となって、データベース28に記憶される。
続いて判定部21はデータベース28を参照し、端末装置5の識別情報を第1のセル識別情報、第2のセル識別情報および時刻情報と照合することによって(S302)、端末装置5を所持する利用者の歩行状態を判定する(S303)。
図7を参照すると、端末装置5は第1のセル31に在圏する直前に、第2のセル32に在圏していたことがわかる。端末装置5が第2のセル32に在圏していた時間は、2016/5/23の00:10:20から2016/5/23の00:10:40までの00:00:20(20秒間)である。判定部21は、端末装置5が第2のセル32に在圏していた時間(本実施形態においては20秒間)が予め設定された時間の範囲内であるかを判定する。予め設定された時間とは、端末装置を所持する利用者が歩行状態である場合に、例えば同じスモールセル内に在圏していると予想される時間を示す。この予め設定された時間は統計データに基づくものであってもよい。
端末装置5が第2のセル32に在圏していた時間が予め設定された時間よりも短い場合には、判定部21は、端末装置5を所持する利用者が走行中の自動車等の乗り物に乗車しており歩行状態でないと判定する。
一方、端末装置5が第2のセル32に在圏していた時間が予め設定された時間よりも長い場合には、判定部21は端末装置5を所持する利用者が静止状態である可能性があると判定し、歩行状態であるとは判定しない。この場合において、仮に端末装置5を所持する利用者が歩行状態であるならば、端末装置5は上記の予め設定された時間の範囲内で第1のセル31に在圏した後、次のセルへ移動するはずである。よってこの場合、判定部21は端末装置5が第1のセル31から次のセルへ移動した後に再び時刻情報を参照して、端末装置5を所持する利用者が歩行状態であると判定することができる。
なお、判定部21が上記の判定に時刻情報を参照するトリガーとして、無線アクセスネットワークノード2における比較部(図示せず)が、第1のセル識別情報と最新の第2のセル識別情報とが異なることを検知し、フラグを用いて判定部21へ通知してもよい。またこのトリガーとして比較部が、第2のセル識別情報の変化を検知し、フラグを用いて判定部21へ通知してもよい。
ステップS303で判定部21が、端末装置5を所持する利用者が歩行状態であると判定した場合、制御部22が第1の制御を行う(S305)。ステップS305の詳細については、第1の実施形態で説明したステップS103と同様である。
ステップS303で判定部21が、端末装置5を所持する利用者が歩行状態でないと判定した場合には、第1の実施形態で説明したステップS102と同様に、制御部22が第1の制御を行わない(S304)こととしてもよい。
制御部22は、ステップS304の代わりに、またはステップS304の後で再びステップS302を実行してもよい。また制御部22は、ステップS305を実行した後で再びステップS301〜S303を実行しても良い。制御部22は、この動作を何度繰り返しても良い。
本実施形態にかかる動作によれば、端末装置を所持する利用者が歩行状態であるか否かが、セル内に端末装置が在圏した時間に基づいて判定され、端末装置を所持する利用者が歩行状態である場合にその利用者による端末装置の通信を制限することによって、歩行しながらの携帯電話などの使用を抑制することができる。
(第4の実施形態)
本実施形態では、無線アクセスネットワークノード2がMobile Edge Computing(MEC)サーバ2である。
MECは、ネットワークのエッジにIT(Information Technology)サービスのアプリケーションやデータを設置するものである。具体的には、MECはアプリケーション開発者及びコンテンツプロバイダに対して、モバイル加入者に近接した無線アクセスネットワーク内でのクラウド・コンピューティング能力及びITサービス環境を提供する。この環境は、超低遅延及び広帯域幅に加えて、アプリケーション及びサービスによって活用されることができる無線ネットワーク情報(加入者位置、セル負荷など)への直接アクセスを提供する。
MECサーバ2は、無線アクセスネットワークに配置されるその他のノードと統合して配置される。具体的には、MECサーバ2は、LTE基地局(eNodeB)サイト、3G Radio Network Controller(RNC)サイト、又はセル集約サイトに配置されることができる。セル集約サイトは、多数の局所的なアクセスポイントを制御するために、企業の屋内に置かれてもよいし、公共の建物又はアリーナの屋内/屋外に置かれてもよい。
本実施形態において判定部21は、監視カメラ(図示せず)から端末装置5を含む映像を受信し、その映像に基づいて、端末装置5を所持する利用者が歩行状態であるか否かを判定してもよい。
具体的な動作については、図8を用いて説明する。まず受信部26は、監視カメラから端末装置5を含む映像データを受信する(S401)。
続いて解析部23は、監視カメラから受信した映像データを映像解析する(S402)。判定部21はこの映像解析の結果に基づいて、端末装置5を所持する利用者の歩行状態を判定する(S403)。判定部21は、端末装置5を所持する利用者が予め設定された速度の範囲内で移動している場合に、端末装置5を所持する利用者が歩行状態であると判定することとしてもよい。
判定部21が、端末装置5を所持する利用者が歩行状態でないと判定した場合には、制御部22は第2の制御を行わない(S405)。第2の制御とは、MECサーバ2が第1の基地局4へ、端末装置5の通信を制限する第1の制御を行うよう要求するものである。ここでいう第1の制御とは、第1の実施形態のステップS103で説明した第1の制御と同様である。
判定部21は、映像データの送信元である監視カメラの設置場所に基づいて、第1のセル31に在圏する端末装置5の位置を判定してもよい。そして判定部21は、判定された端末装置5の位置に基づいて、第1のセル31を形成する基地局4を判定してもよい(S404)。
第1の基地局4としては、第1の実施形態で説明したeNodeBやHNBなどがあげられる。本実施形態における第1の基地局4は、図9に示すように制御部41、メモリ42、受信部43、送信部44、無線インターフェース45、ネットワークインターフェース46を有する。
判定部21が端末装置5を所持する利用者が歩行状態であると判定した場合、制御部22は第1の基地局4へ、第2の制御を行う(S406)。
基地局4は上記要求を、MECサーバ2から無線インターフェース45を介して受信部43で受信する。そして基地局4の制御部41が、端末装置5の通信を制限するための動作を行う。
制御部22は、ステップS405の代わりに、またはステップS405の後で再びステップS401〜S403を実行してもよい。また制御部22は、ステップS406を実行した後で再びステップS401〜S403を実行しても良い。制御部22は、この動作を何度繰り返しても良い。
本実施形態にかかる動作によれば、端末装置を所持する利用者が歩行状態であるか否かがMECサーバによって判定され、端末装置を所持する利用者が歩行状態である場合にその利用者による端末装置の通信を制限することによって、歩行しながらの携帯電話などの使用を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態を説明した。本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々に変形して実施をすることが可能である。上述した実施形態は例示であり、実施形態の組合せやそれらの各構成要素や各処理プロセスの組合せに様々な変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
例えば、本明細書に記載されている処理におけるステップは、必ずしもシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、処理におけるステップは、シーケンス図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。
また、本明細書において説明した基地局は、例えば、通信処理部、要求部、情報取得部、及び/又は報告部等の構成要素を備えるものであってもよい。さらに、これらの構成要素を備えるモジュール(例えば、基地局装置、又は基地局装置のためのモジュール)が提供されてもよい。また、当該構成要素の処理を含む方法が提供されてもよく、当該構成要素の処理をプロセッサに実行させるためのプログラムが提供されてもよい。また、当該プログラムを記録した記録媒体が提供されてもよい。当然ながら、このようなモジュール、方法、プログラム及び記録媒体も本発明に含まれる。
また、本明細書において説明した端末装置は、例えば、RF(Radio Frequency)トランシーバ、アンテナ、ベースバンドプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、およびメモリ等の構成要素を有するものであってもよい。
RFトランシーバ(RF)トランシーバは、基地局と通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバにより行われるアナログRF信号処理は、周波数アップコンバージョン、周波数ダウンコンバージョン、及び増幅を含むものであってもよい。RFトランシーバは、アンテナ及びベースバンドプロセッサと結合されるものであってもよい。すなわち、RFトランシーバは、変調シンボルデータ(又はOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルデータ)をベースバンドプロセッサから受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナに供給してもよい。また、RFトランシーバは、アンテナによって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをベースバンドプロセッサに供給してもよい。
ベースバンドプロセッサは、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理(データプレーン処理)とコントロールプレーン処理を行う。デジタルベースバンド信号処理は、(a) データ圧縮/復元、(b)データのセグメンテーション/コンカテネーション、(c)伝送フォーマット(伝送フレーム)の生成/分解、(d)伝送路符号化/復号化、(e)変調(シンボルマッピング)/復調、及び(f)Inverse Fast Fourier Transform(IFFT)によるOFDMシンボルデータ(ベースバンドOFDM信号)の生成等を含むものであってもよい。一方、コントロールプレーン処理は、レイヤ1(e.g.,送信電力制御)、レイヤ2(e.g.,無線リソース管理、及びhybrid automatic repeat request(HARQ)処理)、及びレイヤ3(e.g.,アタッチ、モビリティ、及び通話管理に関するシグナリング)の通信管理を含でもよい。
例えば、LTE及びLTE−Advancedの場合、ベースバンドプロセッサによるデジタルベースバンド信号処理は、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤ、RLC(Radio Link Control)レイヤ、MAC(Medium Access Control)レイヤ、およびPHY(Physical)レイヤの信号処理を含んでもよい。また、ベースバンドプロセッサ2003によるコントロールプレーン処理は、NAS(Non−Access Stratum)プロトコル、RRC(Radio Resource Control)プロトコル、及びMAC CE(MAC Control Element)の処理を含んでもよい。
ベースバンドプロセッサは、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g.,DSP(Digital Signal Processor))とコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g.,CPU(Central Processing Unit)、またはMPU(Micro Processing Unit))を含んでもよい。この場合、コントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサは、後述するアプリケーションプロセッサと共通化されてもよい。
アプリケーションプロセッサは、CPU、MPU、マイクロプロセッサ、又はプロセッサコアとも呼ばれる。アプリケーションプロセッサは、複数のプロセッサ(複数のプロセッサコア)を含んでもよい。アプリケーションプロセッサは、メモリ又は図示されていないメモリから読み出されたシステムソフトウェアプログラム(OS(Operating System))及び様々なアプリケーションプログラム(例えば、通話アプリケーション、WEBブラウザ、メーラ、カメラ操作アプリケーション、音楽再生アプリケーション)を実行することによって、端末装置の各種機能を実現する。
いくつかの実装において、ベースバンドプロセッサ及びアプリケーションプロセッサは、1つのチップ上に集積されてもよい。言い換えると、ベースバンドプロセッサ及びアプリケーションプロセッサは、1つのSoC(System on Chip)デバイスとして実装されてもよい。SoCデバイスは、システムLSI(Large Scale Integration)またはチップセットと呼ばれることもある。
メモリは、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリ又はこれらの組合せである。メモリは、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)若しくはDRAM(Dynamic RAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクMROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。例えば、メモリは、ベースバンドプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、及びSoCからアクセス可能な外部メモリデバイスを含んでもよい。メモリは、ベースバンドプロセッサ内、アプリケーションプロセッサ内、又はSoC内に集積された内蔵メモリデバイスを含んでもよい。さらに、メモリは、UICC(Universal Integrated Circuit Card)内のメモリを含んでもよい。
メモリは、上述の複数の実施形態で説明された端末装置による処理を行うための命令群およびデータを含むソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)を格納してもよい。いくつかの実装において、ベースバンドプロセッサ又はアプリケーションプロセッサは、当該ソフトウェアモジュールをメモリから読み出して実行することで、上述の実施形態で説明された端末装置の処理を行うよう構成されてもよい。
1 マクロセル
2 無線アクセスネットワークノード
21 判定部
22 制御部
23 解析部
24 算出部
25 測定部
26 受信部
27 送信部
28 データベース
29 無線インターフェース
30 ネットワークインターフェース
31〜35 セル
4 第1の基地局
41 制御部
42 メモリ
43 受信部
44 送信部
45 無線インターフェース
46 ネットワークインターフェース
5 端末装置

Claims (10)

  1. 第1のセルに在圏する端末装置を所持する利用者の歩行状態を判定する判定部と、
    前記判定部が前記利用者が歩行状態であると判定した場合に、前記端末装置の通信を制限する第1の制御を行う制御部と、を有する
    無線アクセスネットワークノード。
  2. 前記判定部が、前記第1のセルに関する第1のセル識別情報と前記端末装置が過去に在圏した第2のセルに関する第2のセル識別情報とを前記端末装置の識別情報と対応づけて記憶するデータベースを参照し、
    前記端末装置を所持する利用者の歩行状態を判定する、
    請求項1に記載の無線アクセスネットワークノード。
  3. 前記端末装置から、前記端末装置の第1のGPS(Global Positioning System)情報および前記第1のセルのCell Identity(ID)の少なくともいずれかを含む第1の位置情報を受信する受信部を有し、
    前記第1のセル識別情報が、前記第1の位置情報に対応する前記第1のセルのCell IDである、
    請求項2に記載の無線アクセスネットワークノード。
  4. 前記第1のセルが、スモールセルであり、
    前記第1の制御が、前記第1のセルと重複して形成されるマクロセルへの、前記端末装置のハンドオーバーをブロックする、
    請求項1乃至3に記載の無線アクセスネットワークノード。
  5. 前記端末装置が第1のセルに在圏する直前に在圏していた前記第2のセルに在圏していた時間が予め設定された時間の範囲内である場合に、前記判定部が前記端末装置を所持する利用者が歩行状態であると判定する、
    請求項2乃至4に記載の無線アクセスネットワークノード。
  6. 前記第1のセルにおけるトラフィックの大きさを測定する測定部を有し、
    前記制御部がさらに、前記トラフィックの大きさに基づいて前記第1の制御を行う、
    請求項1乃至5に記載の無線アクセスネットワークノード。
  7. 第1のセルに在圏する端末装置の歩行状態を判定する判定部と、
    前記判定部が前記端末装置を所持する利用者が歩行状態であると判定した場合に、前記第1のセルを形成する第1の基地局へ前記端末装置の通信を制限する第1の制御を行うよう要求する第2の制御を行う制御部と、を有する
    Mobile Edge Computing(MEC)サーバ。
  8. 監視カメラから前記端末装置の映像データを受信する受信部と、
    前記映像データを映像解析する解析部と有し、
    前記判定部は前記映像解析の結果に基づいて、前記端末装置を所持する利用者の歩行状態を判定する、
    請求項7に記載のMECサーバ。
  9. 前記判定部は、
    前記監視カメラの設置場所に基づいて前記端末装置の位置を判定し、
    前記端末装置の前記位置に基づいて前記第1の基地局を判定する、
    請求項8に記載のMECサーバ。
  10. MECサーバと第1の基地局から形成される通信システムであって、
    前記MECサーバは、
    第1のセルに位置する端末装置を所持する利用者の歩行状態を判定する判定部と、
    前記判定部が前記端末装置を所持する利用者が歩行状態であると判定した場合に、前記第1のセルを形成する第1の基地局へ前記端末装置の通信を制限する第1の制御を行うよう要求する第2の制御を行う制御部とを有し、
    前記第1の基地局は、
    前記要求を受信する受信部と、
    前記第1の制御を行う制御部とを有する、
    通信システム。
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