JP2018022260A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018022260A
JP2018022260A JP2016151784A JP2016151784A JP2018022260A JP 2018022260 A JP2018022260 A JP 2018022260A JP 2016151784 A JP2016151784 A JP 2016151784A JP 2016151784 A JP2016151784 A JP 2016151784A JP 2018022260 A JP2018022260 A JP 2018022260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
unit
position information
variation coefficient
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2016151784A
Other languages
English (en)
Inventor
大原 茂之
Shigeyuki Ohara
茂之 大原
和彦 濱本
Kazuhiko Hamamoto
和彦 濱本
真一 横田
Shinichi Yokota
真一 横田
公文 誠
Makoto Kumon
誠 公文
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai University
Optech KK
Original Assignee
Tokai University
Optech KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai University, Optech KK filed Critical Tokai University
Priority to JP2016151784A priority Critical patent/JP2018022260A/ja
Publication of JP2018022260A publication Critical patent/JP2018022260A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

【課題】レントゲン画像に写った歯が虫歯になっているのか否かを素人が容易に判断できるように、レントゲン画像に患部を明示する加工を施す、画像処理装置を提供する。【解決手段】画像処理装置101は、レントゲン画像ファイル107を読み込み、マウスの左クリック等の、演算開始指示と画像位置情報を受けて、画像位置情報の箇所が虫歯であるか否かを判定し、所定の色に着色する。虫歯であるか否かの判定は、レントゲン画像の高周波成分の割合に基づく、変動係数によって判断する。【選択図】図1

Description

本発明は、特に歯科医院等の医療施設に好適な画像処理装置に関する。
歯科治療において、歯科医師による虫歯の判定は極めて重要である。虫歯は、歯の表面から進行する形態のものと、歯の内部から進行する形態のものがある。前者は肉眼で判別可能であるが、後者の場合は肉眼での判別が極めて困難である。このため、歯科用CT装置(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)や単純X線装置、あるいはパノラマX線装置等が用いられる。
特許文献1には、歯の健康な領域から齲蝕病変領域を抽出するための方法が開示されている。
特開2011−103118号公報
歯科医師は、歯科用パノラマX線装置によって撮影したレントゲン画像を患者に見せて、この箇所が虫歯になっている、と説明する。しかし、白黒でエッジやコントラストが曖昧なレントゲン画像に写った歯が虫歯になっているのか否かを素人が判断することは極めて困難である。
本発明はかかる課題を解決し、レントゲン画像に写った歯が虫歯になっているのか否かを素人が容易に判断できるように、レントゲン画像に患部を明示する加工を施す、画像処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、歯牙または歯列のレントゲン画像データを読み込み、レントゲン画像データに記録されているレントゲン画像を表示する表示部と、表示部に表示されたレントゲン画像に対し、レントゲン画像におけるピクセルの位置を示す画像位置情報を生成するための操作部と、操作部から出力される操作情報を基に、画像位置情報を生成する画像位置情報取得部とを具備する。更に、レントゲン画像データの、画像位置情報にて指定されたピクセルの変動係数を算出する第一の変動係数算出部と、レントゲン画像データを積分して積分画像データを生成する積分演算部と、積分画像データの、画像位置情報にて指定されたピクセルの変動係数を算出する第二の変動係数算出部とを具備する。更に、第一の変動係数算出部が出力する第一の変動係数が第一閾値以上であり、かつ、第一の変動係数と、第二の変動係数算出部が出力する第二の変動係数との差が第二閾値以上である場合に、画像位置情報にて指定されたピクセルが虫歯であると判定する判定処理部と、判定処理部の判定結果を表示部に表示されているレントゲン画像に表示する、合成処理部とを具備する。
本発明により、レントゲン画像に写った歯が虫歯になっているのか否かを素人が容易に判断できるように、レントゲン画像に患部を明示する加工を施す、画像処理装置を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施形態に係る画像処理装置の利用状況を説明する概略図である。 画像処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 画像処理装置のソフトウェア機能を示すブロック図である。 判定処理部のソフトウェア機能を説明するブロック図である。 画像処理装置の、全体的な動作の流れを示すフローチャートである。 虫歯判定処理の動作の流れを示すフローチャートである。 虫歯に罹患している患者のレントゲン画像ファイルと、健康な歯の患者のレントゲン画像ファイルを、本実施形態の画像処理装置で表示したイメージである。
[画像処理装置の全体構成]
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理装置101の利用状況を説明する概略図である。
歯科用パノラマX線装置102は、患者103の歯列をスキャンして得られたレントゲン撮影データ104を生成して、レントゲン画像サーバ105にレントゲン原画像ファイル106として記録する。レントゲン画像サーバ105に記録されているレントゲン原画像ファイル106に必要に応じて画像圧縮等を施して取り出したレントゲン画像ファイル107、あるいはレントゲン画像サーバ105側の図示しないディスプレイに表示されたレントゲン画像をキャプチャーすることによって取り出したレントゲン画像ファイル107は、周知のUSBメモリやLAN等を通じて、パソコンである画像処理装置101に読み込まれる。画像処理装置101はレントゲン画像ファイル管理システムの構成要素として位置付けてもよく、レントゲン画像ファイル管理システムの外部接続装置として位置付けてもよい。画像処理装置101は、レントゲン画像ファイル107に後述する画像処理を施して、患者103に対し、どの歯がどの様に虫歯に変化しているのかを明示する。
なお、レントゲン撮影データ104を生成する機器は、歯科用パノラマX線装置102の他に、デンタル(口内法)のレントゲン装置や歯科用CTスキャン装置等もある。また、レントゲン画像ファイル107を得る方法は、歯科用パノラマX線装置102等のデジタルレントゲン撮像装置からレントゲン画像サーバ105を介して得る方法に限られない。フィルムを使用したアナログレントゲン写真をスキャナで読み込む等により、レントゲン画像ファイル107を得てもよい。
また、レントゲン画像ファイル107は、患者103の歯列全体を撮影したものに限らず、1本ないしは数本の歯牙を対象に撮影したものであってもよい。
[画像処理装置101のハードウェア構成]
図2は、画像処理装置101のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2中、周知のパソコンである画像処理装置101は、バス201に接続された、CPU202、ROM203、RAM204、ハードディスク装置やフラッシュメモリ等の不揮発性ストレージ205、液晶ディスプレイ等の表示部206、キーボードやマウス等の操作部207を備える。
不揮発性ストレージ205には、OSと、画像処理装置101のプログラムが格納されており、画像処理装置101はこれを実行することで、画像処理装置101の機能を実現する。
バス201には更に、周知のUSB等のシリアルポート208が接続されている。USBメモリに格納されたレントゲン画像ファイル107は、このシリアルポート208にUSBメモリが接続されることによって、画像処理装置101に読み込まれて、後述する画像処理が実行される。
また、シリアルポート208の代わりに、図示しないLANに接続するためのNIC(Network Information Card)がバス201に接続され、画像処理装置101がLAN経由でレントゲン画像ファイル107を読み込んでもよい。
[画像処理装置101のソフトウェア機能]
図3は、画像処理装置101のソフトウェア機能を示すブロック図である。
レントゲン画像ファイル107は、先ず合成処理部301に読み込まれ、表示部206に表示される。操作者である歯科医師は、マウス等のポインティングデバイスである操作部207を操作して、表示部206に表示されているレントゲン画像の、虫歯と思しき箇所をクリックする。なお、これ以降、画像処理装置101にはOSにMicrosoft社のWindows(登録商標)が使用され、前述の虫歯と思しき箇所をクリックする操作は、マウスの左クリックであるものとする。
マウスが左クリックされると、操作部207から発生された操作情報が制御部302内の画像位置情報取得部303によって、レントゲン画像上におけるピクセルの座標情報(画像位置情報)に変換される。この画像位置情報は、ウィンドウ設定部304a、304bと合成処理部301に与えられる。
また、制御部302は操作部207であるマウスの左クリックを検出すると、平均値算出部305a、305b、標準偏差算出部306a、306b、除算部307a、307b、判定処理部308、合成処理部301を、図5及び図6にて後述するフローチャートにしたがって、順次稼働させる。更に、制御部302はレントゲン画像ファイル107の存在を検出すると、積分演算部309を稼働させる。すなわち、制御部302は、積分演算部309、平均値算出部305a、305b、標準偏差算出部306a、306b、除算部307a、307b、判定処理部308、合成処理部301の動作タイミングを制御する(矢印A302a)。
ウィンドウ設定部304aは、レントゲン画像ファイル107に対し、操作部207であるマウスの左クリックによって指定された画像位置情報を中心に、縦30ピクセル、横30ピクセルの領域を、演算対象領域として設定する。
一方、ウィンドウ設定部304bは、積分演算部309がレントゲン画像ファイル107を積分した結果得られる積分画像データに対し、前述のウィンドウ設定部304aと同様の処理を行い、操作部207であるマウスの左クリックによって指定された画像位置情報を中心に、縦30ピクセル、横30ピクセルの領域を、演算対象領域として設定する。
平均値算出部305aは、演算対象領域のピクセルの輝度の平均値を算出する。標準偏差算出部306aは、演算対象領域のピクセルの輝度の標準偏差を算出する。除算部307aは、標準偏差を平均値で除算して、変動係数Vaを算出する。すなわち、平均値算出部305a、標準偏差算出部306a及び除算部307aは、マウスの左クリックによって指定されたレントゲン画像ファイル107の画像位置情報におけるピクセルの変動係数Vaを算出する。ここで、平均値算出部305a、標準偏差算出部306a及び除算部307aは、第一の変動係数算出部を構成する。
積分演算部309から出力される積分画像データを処理する平均値算出部305b、標準偏差算出部306b及び除算部307bも、上述の平均値算出部305a、標準偏差算出部306a及び除算部307aと処理内容は全く同じである。すなわち、平均値算出部305b、標準偏差算出部306b及び除算部307bは、マウスの左クリックによって指定された積分画像データの画像位置情報におけるピクセルの変動係数Vbを算出する。ここで、平均値算出部305b、標準偏差算出部306b及び除算部307bは、第二の変動係数算出部を構成する。
判定処理部308は、マウスの左クリックによって指定された、レントゲン画像ファイル107の画像位置情報におけるピクセルの変動係数Vaと、積分画像データの画像位置情報におけるピクセルの変動係数Vbとを読み込み、当該ピクセルは虫歯であるか、健全な歯であるか、虫歯の疑いがあるかを判定する。
判定処理部308の結果は合成処理部301に供給され、マウスの左クリックによって指定されたレントゲン画像ファイル107の画像位置情報におけるピクセルを着色する。当該ピクセルが虫歯であると判定したら、赤に着色する。当該ピクセルが健全な歯であると判定したら、緑に着色する。当該ピクセルが虫歯の疑いがあると判定したら、黄色に着色する。
図4は、判定処理部308のソフトウェア機能を説明するブロック図である。
第一コンパレータ401は、変動係数Vaと第一閾値402「0.1」との大小を比較し、変動係数Vaが0.1以上であれば、論理の真を出力する。
加算器403には、変動係数Vaと、変動係数Vbの符号を反転した値が入力され、加算器403は変動係数Vaから変動係数Vbを減算した値Va−Vbを出力する。
第二コンパレータ404は、加算器403から出力された、変動係数Vaから変動係数Vbを減算した値Va−Vbと第二閾値405「0.01」との大小を比較し、Va−Vbが0.01以上であれば、論理の真を出力する。
ANDゲート406には第一コンパレータ401の出力信号と第二コンパレータ404の出力信号が入力され、第一コンパレータ401と第二コンパレータ404の論理値が共に真であった時に論理の真を出力する。このANDゲート406の論理出力が論理の真であると、画像位置情報にて指定された当該ピクセルの箇所は虫歯であると判定される。
NORゲート407にも、ANDゲート406と同様、第一コンパレータ401の出力信号と第二コンパレータ404の出力信号が入力され、第一コンパレータ401と第二コンパレータ404の論理値が共に偽であった時に論理の真を出力する。このNORゲート407の論理出力が論理の真であると、画像位置情報にて指定された当該ピクセルの箇所は健全な歯であると判定される。
XORゲート408にも、ANDゲート406及びNORゲート407と同様、第一コンパレータ401の出力信号と第二コンパレータ404の出力信号が入力され、第一コンパレータ401と第二コンパレータ404の論理値が、何れか一方が真で他方が偽であった時に論理の真を出力する。このXORゲート408の論理出力が論理の真であると、画像位置情報にて指定された当該ピクセルの箇所は虫歯の疑いがある歯であると判定される。
以上、ANDゲート406、NORゲート407、XORゲート408の出力論理値は、後続の合成処理部301に供給され、マウスの左クリックによって指定されたレントゲン画像ファイル107の画像位置情報におけるピクセルを何色に着色するのかの判定に使われる。
[動作の流れ]
図5は、画像処理装置101の、全体的な動作の流れを示すフローチャートである。
処理を開始すると(S501)、先ず、制御部302は積分画像データが既に存在するか否かを確認する(S502)。もし積分画像データがなければ(S502のYES)、制御部302は積分演算部309を稼働させて、レントゲン画像ファイル107に積分演算処理を施した、積分画像データを作成する(S503)。積分演算としては例えば周知の移動平均や、画像データに対して縮小と拡大を行う等の手法が採用される。既に積分画像データが存在する場合は(S502のNO)、制御部302は積分演算部309を稼働させない。
次に、制御部302は合成処理部301を稼働させて、レントゲン画像ファイル107のレントゲン画像を表示部206に表示する(S504)。そして、操作部207からマウスの左クリック等の操作情報が入力されるのを待つ(S505)。
制御部302は、表示部206に表示されているレントゲン画像にマウスカーソルが存在する状態で、マウスの左クリックが発生したことを検出したら、画像位置情報取得部303は、マウスカーソルの位置をレントゲン画像ファイル107における画像位置情報に変換する。そして、マウスによって指定された画像位置情報を中心に、縦30ピクセル、横30ピクセルの領域を虫歯判定処理の対象となる領域とする。そして、その虫歯判定処理の対象となる領域に属する30×30=900ピクセルに対し、虫歯判定処理を実行する(S506)。そして、一連の処理を終了する(S507)。
ステップS501からステップS507までの処理は繰り返され、マウスの左クリックが発生する度に(S505)、虫歯判定処理が実行される(S506)。
なお、ステップS507における、マウスの1回のクリックにおける処理対象ピクセル数は、レントゲン画像ファイル107の解像度等に応じて適宜変更される。
図6は、虫歯判定処理の動作の流れを示すフローチャートである。図6に示す虫歯判定処理のフローチャートは、1個のピクセルに対して実行される処理である。したがって、図6に示す虫歯判定処理は、図5のステップS506において、処理対象となる900ピクセルの各々に対して実行されるので、合計900回、実行される。
処理を開始すると(S601)、先ず、制御部302はウィンドウ設定部304aを稼働させて、レントゲン画像ファイル107の、画像位置情報によって指定されたピクセルを中心に、縦30ピクセル、横30ピクセルの領域を演算対象Aとして設定する(S602)。
次に、制御部302は平均値算出部305aを稼働させる。平均値算出部305aは、演算対象Aの全ピクセルの輝度の平均値を算出する(S603)。
次に、制御部302は標準偏差算出部306aを稼働させる。標準偏差算出部306aは、演算対象Aの全ピクセルの輝度の標準偏差を算出する(S604)。
次に、制御部302は除算部307aを稼働させる。除算部307aは、演算対象Aの標準偏差を平均値で除算し、演算対象Aの変動係数Vaを算出する(S605)。
次に、制御部302はウィンドウ設定部304bを稼働させて、積分画像データの、画像位置情報によって指定されたピクセルを中心に、縦30ピクセル、横30ピクセルの領域を演算対象Bとして設定する(S606)。
次に、制御部302は平均値算出部305bを稼働させる。平均値算出部305bは、演算対象Bの全ピクセルの輝度の平均値を算出する(S607)。
次に、制御部302は標準偏差算出部306bを稼働させる。標準偏差算出部306bは、演算対象Bの全ピクセルの輝度の標準偏差を算出する(S608)。
次に、制御部302は除算部307bを稼働させる。除算部307bは、演算対象Bの標準偏差を平均値で除算し、演算対象Bの変動係数Vbを算出する(S609)。
次に、制御部302は判定処理部308を稼働させる。先ず、判定処理部308はVaが第一閾値402にある0.1以上、かつ、Va−Vbが第二閾値405にある0.01以上であるか否かを判定する(S610)。なお、図6のステップS610及びS612中、「&&」は論理積を意味する。もし、Vaが0.1以上、かつ、Va−Vbが0.01以上であるならば(S610のYES)、画像位置情報によって指定された当該ピクセルは、虫歯である可能性が極めて高い。そこで、判定処理部308は当該ピクセルが虫歯である旨の判定結果を合成処理部301に出力する。合成処理部301は、画像位置情報取得部303から入力された画像位置情報と、判定処理部308から得られた判定結果に基づいて、表示部206に表示しているレントゲン画像に対し、画像位置情報にて指定された箇所のピクセルを赤色に着色する(S611)。
ステップS610がYESである場合は、図4のANDゲート406が論理の真を出力した状態である。
ステップS610において、Vaが0.1以上でない、あるいはVa−Vbが0.01以上でないならば(S610のNO)、判定処理部308は次にVaが0.1未満、かつ、Va−Vbが0.01未満であるか否かを判定する(S612)。もし、Vaが0.1未満、かつ、Va−Vbが0.01未満であるならば(S612のYES)、画像位置情報によって指定された当該ピクセルは、虫歯ではなく、正常な歯である可能性が極めて高い。そこで、判定処理部308は当該ピクセルが正常である旨の判定結果を合成処理部301に出力する。合成処理部301は、画像位置情報取得部303から入力された画像位置情報と、判定処理部308から得られた判定結果に基づいて、表示部206に表示しているレントゲン画像に対し、画像位置情報にて指定された箇所のピクセルを緑色に着色する(S613)。
ステップS612がYESである場合は、図4のNORゲート407が論理の真を出力した状態である。
ステップS612において、Vaが0.1未満でありながら、Va−Vbが0.01未満ではない、あるいはVaが0.1未満ではなく、Va−Vbが0.01未満であるならば(S612のNO)、画像位置情報によって指定された当該ピクセルは、虫歯である疑いがあるものと推測される。そこで、判定処理部308は当該ピクセルが虫歯の疑いがある旨の判定結果を合成処理部301に出力する。合成処理部301は、画像位置情報取得部303から入力された画像位置情報と、判定処理部308から得られた判定結果に基づいて、表示部206に表示しているレントゲン画像に対し、画像位置情報にて指定された箇所のピクセルを黄色に着色する(S614)。
ステップS611、S613及びS614の何れも、実行後に一連の処理を終了する(S615)。
なお、ステップS602における、ウィンドウ設定部304aが設定する演算対象Aのピクセル数、及びステップS606における、ウィンドウ設定部304bが設定する演算対象Bのピクセル数は、レントゲン画像ファイル107の解像度等に応じて適宜変更される。
また、ステップS610及びS612における、第一閾値402と第二閾値405の値も、レントゲン画像ファイル107の解像度やコントラスト等に応じて適宜変更される。
[表示例]
図7Aは、虫歯に罹患している患者103のレントゲン画像ファイル107を、本実施形態の画像処理装置101で表示したイメージである。
図7Bは、健康な歯の患者103のレントゲン画像ファイル107を、本実施形態の画像処理装置101で表示したイメージである。
図7A及び図7Bにおいて、領域R701は虫歯と判定されて赤に着色されている領域であり、領域G702は正常な歯と判定されて緑に着色されている領域であり、領域Y703は虫歯の疑いがある歯と判定されて黄色に着色されている領域である。
図7Aを見ると、虫歯であると判定された領域R701が歯の中心部分を占めていることが判る。
逆に、図7Bを見ると、健康な歯と判定された領域G702が歯の大部分を占めていることが判る。なお、図7Bにおいて、歯の周辺が虫歯を示す領域R701となっているが、これは後述する理由のため、歯の周辺部分がどうしても虫歯と誤認識してしまうためである。
歯を歯科用パノラマX線装置102で撮影すると、そのレントゲン写真では、健康な歯の場合、歯の中心部分において、輝度の変化が殆どない画像となる傾向がある。これに対し、虫歯の場合、歯の表面に留まらず、歯の内部であっても、虫歯となってう触が進行した箇所は、輝度の変化が大きい箇所となって現れる。しかしながら、熟達した歯科医師はこの輝度の変化を虫歯と認識できるが、レントゲン写真を見慣れていない一般人は、この輝度の変化が虫歯であると認識することが極めて困難である。
発明者らは、この輝度の変化を捉えて、虫歯であるか否かを判定することを考えた。
改めて図3を見ると、レントゲン画像ファイル107の変動係数Vaと、積分演算部309にて画像の高周波成分を除去した積分画像データの変動係数Vbとをそれぞれ計算している。健康な歯であれば、輝度の変化が殆どない(画像の高周波成分が少ない)ので、変動係数VaとVbとの間に大きな差は生じない。しかし、虫歯である場合、画像の高周波成分が多いため、VaがVbに対して極端に大きくなる。判定処理部308は、この変動係数VaとVbの大きさ及び差を見て、画像位置情報にて指定された箇所のピクセルが虫歯であるか否かを判定する。
なお、着色の態様は、基のレントゲン画像が見えなくなる不透明な態様、基のレントゲン画像が透けて見える透明な態様の、何れであってもよい。
以上に説明したように、本実施形態の画像処理装置101は、レントゲン画像ファイル107を読み込み、マウスの左クリック等の、演算開始指示と画像位置情報を受けて、画像位置情報の箇所が虫歯であるか否かを判定し、所定の色に着色する。虫歯であるか否かの判定は、レントゲン画像の高周波成分の割合に基づく、変動係数によって判断する。このような画像処理によって、患者は自らの歯が虫歯に侵されているのか否かを明確に認識することが可能になる。また、変動係数の演算処理は四則演算と平方根で実現できるものであり、演算の負荷は極めて軽い。したがって、本実施形態の画像処理装置101における画像処理は、パソコンのアプリケーションプログラムとして実装するに留まらず、例えばスマートフォン等の携帯型計算機や歯科用パノラマX線装置102に組み込むことも容易である。更に、この画像処理は図1に示したレントゲン画像サーバ105に組み込んで利用することも可能であり、あるいはこの画像処理をクラウドサービスとして提供することも可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含む。
例えば、上記した実施形態は本発明をわかりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることは可能であり、更にはある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計するなどによりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行するためのソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の揮発性あるいは不揮発性のストレージ、または、ICカード、光ディスク等の記録媒体に保持することができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
101…画像処理装置、102…歯科用パノラマX線装置、103…患者、104…レントゲン撮影データ、105…レントゲン画像サーバ、106…レントゲン原画像ファイル、107…レントゲン画像ファイル、201…バス、202…CPU、203…ROM、204…RAM、205…不揮発性ストレージ、206…表示部、207…操作部、208…シリアルポート、301…合成処理部、302…制御部、303…画像位置情報取得部、304a、304b…ウィンドウ設定部、305a、305b…平均値算出部、306a、306b…標準偏差算出部、307a、307b…除算部、308…判定処理部、309…積分演算部、401…第一コンパレータ、402…第一閾値、403…加算器、404…第二コンパレータ、405…第二閾値、406…ANDゲート、407…NORゲート、408…XORゲート

Claims (3)

  1. 歯牙または歯列のレントゲン画像データを読み込み、前記レントゲン画像データに記録されているレントゲン画像を表示する表示部と、
    前記表示部に表示された前記レントゲン画像に対し、前記レントゲン画像におけるピクセルの位置を示す画像位置情報を生成するための操作部と、
    前記操作部から出力される操作情報を基に、前記画像位置情報を生成する画像位置情報取得部と、
    前記レントゲン画像データの、前記画像位置情報にて指定されたピクセルの変動係数を算出する第一の変動係数算出部と、
    前記レントゲン画像データを積分して積分画像データを生成する積分演算部と、
    前記積分画像データの、前記画像位置情報にて指定されたピクセルの変動係数を算出する第二の変動係数算出部と、
    前記第一の変動係数算出部が出力する第一の変動係数が第一閾値以上であり、かつ、前記第一の変動係数と、前記第二の変動係数算出部が出力する第二の変動係数との差が第二閾値以上である場合に、前記画像位置情報にて指定された前記ピクセルが虫歯であると判定する判定処理部と、
    前記判定処理部の判定結果を前記表示部に表示されている前記レントゲン画像に表示する、合成処理部と
    を具備する、画像処理装置。
  2. 前記判定処理部は更に、前記第一の変動係数が前記第一閾値未満であり、かつ、前記第一の変動係数と前記第二の変動係数との差が前記第二閾値未満である場合に、前記画像位置情報にて指定された前記ピクセルが健康な歯であると判定する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記合成処理部は、前記画像位置情報にて指定された前記ピクセルが虫歯であると、前記判定処理部が判定した場合には前記ピクセルを第一の色で着色し、前記画像位置情報にて指定された前記ピクセルが健康な歯であると、前記判定処理部が判定した場合には前記ピクセルを前記第一の色とは異なる第二の色で着色する、
    請求項2に記載の画像処理装置。
JP2016151784A 2016-08-02 2016-08-02 画像処理装置 Ceased JP2018022260A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016151784A JP2018022260A (ja) 2016-08-02 2016-08-02 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016151784A JP2018022260A (ja) 2016-08-02 2016-08-02 画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018022260A true JP2018022260A (ja) 2018-02-08

Family

ID=61165660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016151784A Ceased JP2018022260A (ja) 2016-08-02 2016-08-02 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018022260A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2018127949A1 (ja) * 2017-01-05 2019-11-07 佳知 高石 骨質評価装置,方法およびプログラムならびに骨折リスク評価装置,方法およびプログラム

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011011055A (ja) * 2009-06-19 2011-01-20 Carestream Health Inc 齲蝕定量方法
JP2014509908A (ja) * 2011-03-21 2014-04-24 ケアストリーム ヘルス インク 歯の表面の分類のための方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011011055A (ja) * 2009-06-19 2011-01-20 Carestream Health Inc 齲蝕定量方法
JP2014509908A (ja) * 2011-03-21 2014-04-24 ケアストリーム ヘルス インク 歯の表面の分類のための方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2018127949A1 (ja) * 2017-01-05 2019-11-07 佳知 高石 骨質評価装置,方法およびプログラムならびに骨折リスク評価装置,方法およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Geetha et al. Dental caries diagnosis in digital radiographs using back-propagation neural network
US20200364624A1 (en) Privacy Preserving Artificial Intelligence System For Dental Data From Disparate Sources
KR101839789B1 (ko) 치과 영상의 판독 데이터 생성 시스템
Yasa et al. An artificial intelligence proposal to automatic teeth detection and numbering in dental bite-wing radiographs
KR20220108028A (ko) 자동화된 의료 이미지 주석 및 분석
US20210358604A1 (en) Interface For Generating Workflows Operating On Processing Dental Information From Artificial Intelligence
JP6938410B2 (ja) 口腔疾患診断システム及び口腔疾患診断プログラム
Yoon et al. Digital radiographic image processing and analysis
Gráfová et al. Study of edge detection task in dental panoramic radiographs
Yuce et al. Detection of pulpal calcifications on bite-wing radiographs using deep learning
Xu et al. Robust automated teeth identification from dental radiographs using deep learning
JP2018022260A (ja) 画像処理装置
Kalender et al. Cone beam computed tomography evaluation of maxillary molar root canal morphology in a Turkish Cypriot population
JP2018022261A (ja) 画像処理装置
JP5469819B2 (ja) 医用画像診断支援装置及び医用画像診断支援プログラム
Soares et al. Application of image processing techniques to aid in the detection of vertical root fractures in digital periapical radiography
Oktay et al. Detection, segmentation, and numbering of teeth in dental panoramic images with mask regions with convolutional neural network features
Sahu et al. Assessment of diagnostic accuracy of a direct digital radiographic-CMOS image with four types of filtered images for the detection of occlusal caries
US10366479B2 (en) Technique for normalizing scintigraphy image
KR102200060B1 (ko) 치아의 정밀 진단 모듈로의 간편한 이동 방법 및 그 장치
Ahmad et al. Performance of compound enhancement algorithms on dental radiograph images
Tumbelaka et al. Identification of pulpitis at dental X-ray periapical radiography based on edge detection, texture description and artificial neural networks
JP5670535B2 (ja) 医用画像診断支援装置及び医用画像診断支援プログラム
Singh et al. Diagnosis of carious legions using digital processing of dental radiographs
Lopes et al. A C-shaped canal in a maxillary second molar: prexion 3D cone-beam computed tomography analysis

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160902

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190605

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200703

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200707

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20201124