JP2018019820A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技機の操作演出の興趣をより一層高くする遊技機を提供する。【解決手段】遊技機は、図柄表示装置の第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示中において、ルーレット操作演出を実行させる場合、当該ルーレット操作演出の実行前に特定予告演出を実行させることを規制する。また、発展演出への発展を報知する一撃操作演出を実行させる場合、当該一撃操作演出の実行前に特定予告演出を実行させることを可能とする。【選択図】図16
Description
本発明は、弾発式パチンコ遊技機等の遊技機に関する。
ぱちんこ遊技機は、遊技の進行を司る主制御基板と、遊技盤面の液晶ディスプレイや役物の制御を通じた遊技の演出を司る演出制御基板とを備えている。ぱちんこ遊技機の中には、特別図柄の変動表示中や特別遊技中に、遊技者に対して演出ボタンの操作を促し、演出ボタンの操作が行われたことを契機として演出を進展させる操作演出を実行するものがある。この種の遊技機の演出に関わる技術を開示した文献として、特許文献1がある。
ところで、この種の遊技機の操作演出は、演出ボタンの操作を契機として役物を落下させたり、キャラクタを登場させるものに過ぎず、遊技の興趣という点において改善の余地があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、遊技機における遊技の興趣をより一層高めることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の遊技機は、操作手段と、始動条件の成立により、大当たりに当選したか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、図柄表示手段において図柄を変動表示させた後に、前記判定結果を示す図柄を停止表示させる図柄表示制御手段と、前記判定手段が前記大当たりに当選したと判定した場合、前記図柄表示制御手段が前記図柄を停止表示させた後に、当選した大当たりに対応する特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、所定のリーチ演出と、前記リーチ演出から発展する発展演出と、操作受付有効期間内における前記操作手段に対する所定の操作に応じてルーレット演出が進展するルーレット操作演出と、操作受付有効期間内に前記操作手段に対して所定の操作が行われることを報知条件とし、操作受付有効期間内における前記所定の操作の直後に前記発展演出への発展を報知する一撃操作演出と、前記操作後の演出の進展の態様を示唆する特定予告演出とを含む複数の演出の中の1又は複数の演出を演出手段に実行させる演出制御手段と、前記演出制御手段が、前記図柄の変動表示中において、前記ルーレット操作演出を実行させる場合、当該ルーレット操作演出の実行前に前記特定予告演出を実行させることを規制し、前記一撃操作演出を実行させる場合、当該一撃操作演出の実行前に前記特定予告演出を実行させることを可能とする規制手段とを具備することを特徴とする遊技機を提供する。
本発明によれば、遊技機の操作演出の興趣をより一層高めることができる。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態である遊技機1の正面図である。図2は、遊技機1の背面側の斜視図である。図3は、遊技機1全体の構成を示すブロック図である。図1に示すように、遊技機1の筐体は、矩形状の外枠60と、外枠60の遊技領域6を視認可能に覆うガラス扉50とを有している。
図1は、本発明の第1実施形態である遊技機1の正面図である。図2は、遊技機1の背面側の斜視図である。図3は、遊技機1全体の構成を示すブロック図である。図1に示すように、遊技機1の筐体は、矩形状の外枠60と、外枠60の遊技領域6を視認可能に覆うガラス扉50とを有している。
ガラス扉50の一端部(遊技機1に正対して左側)はヒンジ機構部51を介して外枠60に連結されている。ガラス扉50の他端部(遊技機1に正対して右側)にはロック機構が設けられている。ガラス扉50のロック機構を専用の鍵により開錠すると、ガラス扉50をヒンジ機構部51により揺動させて遊技領域6を開放することができる。ガラス扉50には、ガラス扉50の開放を検出する扉開放スイッチ18aが設けられている。
ガラス扉50における遊技領域6を覆う部分の外側には、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄表示装置22、及び普通図柄保留表示器25が設けられている。
第1特別図柄表示装置20は、遊技領域6の第1始動口14への遊技球の入球(以下、適宜「始動入賞」という)を契機として行われた大当たり抽選の抽選結果を報知するものである。第2特別図柄表示装置21は、遊技領域6の第2始動口15への遊技球の入球(以下、適宜「始動入賞」という)を契機として行われる大当たり抽選の抽選結果を報知するものである。第1特別図柄表示装置20及び第2特別図柄表示装置21は、各々が識別可能な複数種類の特別図柄を変動可能に表示する。第1特別図柄表示装置20及び第2特別図柄表示装置21は、7セグメントのLEDで構成されている。以降の説明では、第1特別図柄表示装置20において変動表示される特別図柄を適宜「第1特別図柄」と呼び、第2特別図柄表示装置21において変動表示される特別図柄を適宜「第2特別図柄」と呼ぶ。
第1特別図柄保留表示器23は、第1特別図柄の変動の保留数を表示するものである。第2特別図柄保留表示器24は、第2特別図柄の変動の保留数を表示するものである。
ここで、第1特別図柄の変動の保留は、第1始動口14の始動入賞により第1特別図柄の変動を実行するための始動条件は成立したが、先に成立した始動条件の成立に基づく第1特別図柄又は第2特別図柄の変動が実行中であるときや特別遊技を実行中であるときに発生する。
同様に、第2特別図柄の変動の保留は、第2始動口15の始動入賞により第2特別図柄の変動を実行するための始動条件は成立したが、先に成立した始動条件の成立に基づく第1特別図柄又は第2特別図柄の変動が実行中であるときや特別遊技を実行中であるときに発生する。
第1特別図柄保留表示器23及び第2特別図柄保留表示器24の各々は左右2つのLEDから構成される。第1特別図柄保留表示器23及び第2特別図柄保留表示器24における保留数の表示態様について具体的に説明すると、第1特別図柄保留表示器23では、第1特別図柄の変動の保留数が1個の場合には左のLEDが点灯する。第1特別図柄の変動の保留数が2個の場合には右のLEDが点灯する。第1特別図柄の変動の保留数が3個の場合には左のLEDが点滅し、右のLEDが点灯する。第1特別図柄の変動の保留数が4個の場合には左右2つのLEDが点滅する。第2特別図柄保留表示器24における保留数の表示態様は第1特別図柄保留表示器23のそれと同じである。
普通図柄表示装置22は、普通図柄ゲート13を遊技球が通過したことを契機として行われる普通図柄抽選の抽選結果を報知するものである。普通図柄表示装置22は、各々を識別可能な複数種類の普通図柄を変動表示する。普通図柄保留表示器25は、普通図柄の変動の保留数を表示するものである。普通図柄保留表示器25は、左右2つのLEDから構成される。普通図柄保留表示器25における保留数の表示態様は第1特別図柄保留表示器23及び第2特別図柄保留表示器24のそれと同じである。
遊技機1の遊技領域6は略卵状をなしている。遊技領域6は、左右方向の中心よりも左側の左領域6Lと右側の右領域6Rとに分かれている。左領域6Lの左端部には、互いの間に遊技球よりも僅かに広い間隔を開けて弧状に延伸するレール5a、5bが設けられている。これらのレール5a、5bのうち内側のレール5bの上端部には球戻り防止片5cが設けられている。
遊技機1のガラス扉50の上部における左隅及び右隅の僅かに内側には、左右各3個の演出用照明装置(ランプ)34が設けられている。演出用照明装置34は、ランプ制御基板140による制御の下、発光による遊技の演出を行う。
遊技機1のガラス扉50の上部における左右各3個の演出用照明装置34の内側には、音声出力装置32(スピーカ)が設けられている。音声出力装置32は、画像制御基板150による制御の下、音響による遊技の演出(各種背景音楽(BGM)の出力やサウンドエフェクトの出力)を行う。
ガラス扉50における遊技領域6を覆う部分の下には、演出ボタン35が設けられている。演出ボタン35は、押下操作により演出態様を変化させるためのものである。演出ボタン35には、演出ボタン検出スイッチ35aが設けられている。演出ボタン検出スイッチ35aは、演出ボタン35が押されたことを検出すると、そのことを示すオン信号を出力する。
演出ボタン35の左には、十字キー39が設けられている。十字キー39は、上カーソルキー39A、下カーソルキー39B、左カーソルキー39C、及び右カーソルキー39Dからなる。上カーソルキー39A、下カーソルキー39B、左カーソルキー39C、及び右カーソルキー39Dに囲まれた位置には中央キー39Eが設けられている。
十字キー39の上カーソルキー39A、下カーソルキー39B、左カーソルキー39C、及び右カーソルキー39Dには、十字キー検出スイッチ39a、39b、39c、及び39dが設けられている。中央キー39Eには、中央キー検出スイッチ39eが設けられている。十字キー検出スイッチ39aは、上カーソルキー39Aが押されたことを検出すると、そのことを示すオン信号を出力する。十字キー検出スイッチ39bは、下カーソルキー39Bが押されたことを検出すると、そのことを示すオン信号を出力する。十字キー検出スイッチ39cは、左カーソルキー39Cが押されたことを検出すると、そのことを示すオン信号を出力する。十字キー検出スイッチ39dは、右カーソルキー39Dが押されたことを検出すると、そのことを示すオン信号を出力する。中央キー検出スイッチ39eは、中央キー39Eが押されたことを検出すると、そのことを示すオン信号を出力する。
ガラス扉50における演出ボタン35の裏側には遊技球を貯留する受け皿が設けられている。ガラス扉50における演出ボタン35の右下には、操作ハンドル3が設けられている。遊技者は、自身の右手で操作ハンドル3を握って時計回り方向に回す操作である発射操作を行う。
操作ハンドル3内にはタッチセンサ3aが設けられている。タッチセンサ3aは、遊技者の操作ハンドル3への接触による静電容量の変化を利用した静電容量型の近接スイッチから構成される。ガラス扉50の受け皿には、玉送りソレノイド4bが設けられている。玉送りソレノイド4bは、直進ソレノイドから構成される。操作ハンドル3の回動部の近傍には、発射ボリューム3bと発射用ソレノイド4aが設けられている。発射ボリューム3bは、可変抵抗器から構成される。発射用ソレノイド4aは、ロータリーソレノイドから構成される。
これらの各部3a、3b、4a、4bは、発射制御基板160による制御の下、受け皿内の遊技球の遊技領域6への発射に関わる動作を行う。より具体的に説明すると、遊技者の手が操作ハンドル3に触れると、タッチセンサ3aは、そのことを示すタッチ信号を発射制御基板160に供給する。遊技者の手が操作ハンドル3を回すと、発射ボリューム3bは、操作ハンドル3の回転量に応じて分圧した電圧を発射制御基板160に出力する。発射制御基板160は、タッチセンサ3aからタッチ信号が供給されている間、発射ボリューム3bの出力電圧に基づいて発射用ソレノイド4aや玉送りソレノイド4bを通電する制御を行う。
発射制御基板160の通電制御により、玉送りソレノイド4bは、受け皿にある遊技球を発射用ソレノイド4aに直結された打出部材に向けて1個ずつ送り出す。発射用ソレノイド4aは、打出部材を回転させる。受け皿から打出部材に向けて送り出された遊技球は、この打出部材の回転によってレール5a及び5b間に打ち出され、レール5a及び5bに導かれて上昇する。レール5a及び5b間を上昇した遊技球は、球戻り防止片5cを通過して遊技領域6に達し、遊技領域6内を予測不可能に落下する。
ここで、発射用ソレノイド4aの回転速度は、発射制御基板160に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間における発射数は、発射用ソレノイド4aが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。すなわち、1個の遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
遊技領域6の上部には、遊技球の流下に影響を与える飾り部材7が設けられている。遊技領域6の上部における飾り部材7の奥と遊技領域6の右端には、演出用駆動装置33a及び33bが設けられている。演出用駆動装置33a及び33bは、ランプ制御基板140による制御の下、装置自体の動きによる遊技の演出を行う。より具体的に説明すると、図4に示すように、演出用駆動装置33aは、環状の第1可動役物330aとその上縁を支持するアクチュエータとを有する。演出用駆動装置33bは、ランプ制御基板140から第1可動役物330aの駆動を指示する信号を受信すると、遊技領域6の上方における飾り部材7の裏側の位置(図1に示す位置)にある第1可動役物330aを遊技領域6の中央の位置(図4に示す位置)まで降下させる。図5に示すように、演出用駆動装置33bは、スティック状の第2可動役物330bとその下端を支持するアクチュエータとを有する。演出用駆動装置33bは、ランプ制御基板140から第2可動役物330bの駆動を指示する信号を受信すると、第2可動役物330bを遊技領域6の右端の位置(図1に示す位置)から遊技領域6の中央の位置(図5に示す位置)に向けて傾斜させる。
遊技領域6における左領域6Lの下方には複数個の一般入賞口12が設けられている。一般入賞口12には、一般入賞口12における遊技球の通過を検出する一般入賞口検出スイッチ12aが設けられている。一般入賞口検出スイッチ12aが遊技球の通過を検出すると、所定個数(例えば10個)の賞球が払い出される。
遊技領域6における右領域6Rの下方には第1大入賞口16が設けられている。第1大入賞口16は横長の矩形状をなしている。第1大入賞口16には、第1大入賞口16における遊技球の入球を検出する第1大入賞口検出スイッチ16aが設けられている。第1大入賞口検出スイッチ16aが遊技球の入球を検出すると、所定個数(例えば15個)の遊技球が払い出される。
第1大入賞口16には、特別電動役物である第1大入賞口開閉扉16b、及びこの第1大入賞口開閉扉16bの開閉を切り替える第1大入賞口開閉ソレノイド16cが設けられている。第1大入賞口開閉扉16bは、第1大入賞口16と略同寸法の矩形板状をなしている。第1大入賞口開閉扉16bの下縁は第1大入賞口16の下縁に揺動自在に枢着されている。第1大入賞口開閉ソレノイド16cがオフになると、第1大入賞口開閉扉16bは遊技領域6の盤面と略面一に起立して第1大入賞口16を塞いだ閉鎖状態になる。第1大入賞口開閉ソレノイド16cがオンになると、第1大入賞口開閉扉16bは第1大入賞口16の下縁を支点として前方に傾れた開放状態になる。
第1大入賞口開閉扉16bが閉鎖状態にある間は、第1大入賞口16の上方から落下してくる遊技球は、第1大入賞口16の前をそのまま通過する。このため、第1大入賞口開閉扉16bが閉鎖状態にある間は、遊技球は第1大入賞口16に入球しなくなる。一方、第1大入賞口開閉扉16bが開放状態にある間は、第1大入賞口16の上方から落下してくる遊技球の多くは、第1大入賞口開閉扉16bの上方を向いた受け皿面に当たって第1大入賞口16の側に導かれる。このため、第1大入賞口開閉扉16bが開放状態にある間は、遊技球は第1大入賞口16に入球し易くなる。
遊技領域6の中央下部には第2大入賞口17が設けられている。第2大入賞口17には、第2大入賞口17における遊技球の入球を検出する第2大入賞口検出スイッチ17aが設けられている。第2大入賞口検出スイッチ17aが遊技球の入球を検出すると、所定個数(例えば15個)の遊技球が払い出される。
第2大入賞口17には、特別電動役物である第2大入賞口開閉扉17b、及びこの第2大入賞口開閉扉17bの開閉を切り替える第2大入賞口開閉ソレノイド17cが設けられている。第2大入賞口開閉扉17bは、第2大入賞口17と略同寸法の矩形板状をなしている。第2大入賞口開閉扉17bの下縁は第2大入賞口17の下縁に揺動自在に枢着されている。第2大入賞口開閉ソレノイド17cがオフになると、第2大入賞口開閉扉17bは遊技領域6の盤面と略面一に起立して第2大入賞口17を塞いだ閉鎖状態になる。第2大入賞口開閉ソレノイド17cがオンになると、第2大入賞口開閉扉17bは第2大入賞口17の下縁を支点として前方に傾れた開放状態になる。
第2大入賞口開閉扉17bが閉鎖状態にある間は、第2大入賞口17の右斜め上方及び左斜め上方から落下してくる遊技球は、第2大入賞口17の前をそのまま通過する。このため、第2大入賞口開閉扉17bが閉鎖状態にある間は、遊技球は第2大入賞口17に入球しなくなる。一方、第2大入賞口開閉扉17bが開放状態にある間は、第2大入賞口17の上方から落下してくる遊技球の多くは、第2大入賞口開閉扉17bの上方を向いた受け皿面に当たって第2大入賞口17の側に導かれる。このため、第2大入賞口開閉扉17bが開放状態にある間は、遊技球は第2大入賞口17に入球し易くなる。
遊技領域6の中央下部における第2大入賞口17の上には、第1始動口14及び第2始動口15がある。第1始動口14及び第2始動口15は上下方向に並んでいる。第1始動口14には、第1始動口14における遊技球の通過を検出する第1始動口検出スイッチ14aが設けられている。第1始動口検出スイッチ14aが遊技球の通過を検出すると、所定個数(例えば、3個)の賞球が払い出される。
第2始動口15には、第2始動口15における遊技球の通過を検出する第2始動口検出スイッチ15aが設けられている。第2始動口検出スイッチ15aが遊技球の通過を検出すると、所定個数(例えば、3個)の賞球が払い出される。
第2始動口15には、一対の可動片15bが設けられている。これらの可動片15bは、始動口開閉ソレノイド15cにより開閉状態が切り替えられる。始動口開閉ソレノイド15cがオフになると、一対の可動片15bは各々が直立した閉鎖状態になる。始動口開閉ソレノイド15cがオンになると、一対の可動片15bが逆ハの字状に傾いた開放状態になる。可動片15bは、普通電動役物としての電動チューリップ(以下、適宜「電チュー」という)を構成している。可動片15bが閉鎖状態にある間は、第2始動口15の左右斜め上方から第2始動口15に向かって落下してくる遊技球の多くは、可動片15bの外面に当たって跳ね返る。このため、可動片15bが閉鎖状態にある間は、遊技球は第2始動口15を通過し難くなる。一方、可動片15bが開放状態にある間は、第2始動口15の左右斜め上方から第2始動口15に向かって落下してくる遊技球の多くは、可動片15bの内面に導かれて第2始動口15に到達する。このため、可動片15bが開放状態にある間は、遊技球は第2始動口15を通過し易くなる。
遊技領域6の右領域6Rにおける第1大入賞口16から上方に僅かに離れた位置には普通図柄ゲート13が設けられている。普通図柄ゲート13には、普通図柄ゲート13における遊技球の通過を検出するゲート検出スイッチ13aが設けられている。
ここで、遊技機1では、第1始動口14の始動入賞による第1特別図柄の始動条件の成立、及び第2始動口15の始動入賞による第2特別図柄の始動条件の成立を契機として大当たり抽選が実行され、大当たりに当選した場合は、第1特別図柄及び第2特別図柄のうち該当のものが所定期間の変動表示を経て大当たりの種類に応じた図柄で停止し、この停止図柄が示す大当たりの種類に応じた特別遊技が実行される。特別遊技では、第1大入賞口16又は第2大入賞口17の入賞個数が規定個数に達するか開放時間が規定時間に達するまでの間の第1大入賞口16又は第2大入賞口17の開放を1ラウンドのラウンド遊技とし、このラウンド遊技を複数回に亘って繰り返す。遊技機1の大当たりには次の7つの種類がある。
a1.第1の16R確変当たり
この大当たりは、第1特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に選ばれ得るものの1つである。この大当たりに当選した場合の特別遊技では、第1ラウンド〜第16ラウンドの16回のラウンド遊技を行う。16回の各ラウンド遊技では、第1大入賞口16の入賞個数が規定個数(例えば9個)に達するか29秒が経過するまでの第1大入賞口16の開放→2秒間の第1大入賞口16の閉鎖、という開閉態様で第1大入賞口16を開閉する。
この大当たりは、第1特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に選ばれ得るものの1つである。この大当たりに当選した場合の特別遊技では、第1ラウンド〜第16ラウンドの16回のラウンド遊技を行う。16回の各ラウンド遊技では、第1大入賞口16の入賞個数が規定個数(例えば9個)に達するか29秒が経過するまでの第1大入賞口16の開放→2秒間の第1大入賞口16の閉鎖、という開閉態様で第1大入賞口16を開閉する。
この大当たりに当選した場合、特別遊技の終了後の大当たり抽選に関わる遊技状態が、低確率遊技状態(大当たり抽選の当選確率が2/599となる状態)及び高確率遊技状態(大当たり抽選の当選確率が20/599となる状態)の2状態のうち遊技者に有利な高確率遊技状態になる。
また、この大当たりに当選した場合、特別遊技の終了後の普通電動役物(可動片15b)に関わる遊技状態が、電チューサポート状態(可動片15bが頻繁に長時間開放されて第2始動口15が始動入賞し易くなる状態)及び非電チューサポート状態(可動片15bが開放され難くなる状態)の2状態のうち遊技者に有利な電チューサポート状態になり、特別図柄に関わる遊技状態が、時間短縮状態(特別図柄の変動時間が相対的に短くなる状態)及び非時間短縮状態(特別図柄の変動時間が相対的に長くなる状態)の2状態のうち遊技者に有利な時間短縮状態となる。普通電動役物に関わる状態と特別図柄に関わる状態は互いに従属しており、普通電動役物に関わる状態が電チューサポート状態となるときは特別図柄に関わる状態は時間短縮状態となる。以降の説明では、普通電動役物に関わる状態が電チューサポート状態であり且つ特別図柄に関わる状態が時間短縮状態である状態を「時短遊技状態」と呼び、普通電動役物に関わる状態が非電チューサポート状態であり且つ特別図柄に関わる状態が非時間短縮状態である状態を「非時短遊技状態」と呼ぶ。
遊技機1は、非時短遊技状態の間は、普通図柄抽選の当選確率が1/65536となり、普通図柄の変動時間が29秒となり、普通図柄抽選の当選1回あたりの第2始動口15の可動片15bの開放時間が0.2秒となる。また、時短遊技状態の間は、普通図柄抽選の当選確率が65535/65536となり、普通図柄の変動時間が3秒となり、普通図柄抽選の当選1回あたりの第2始動口15の可動片15bの開放時間が3.5秒となる。
b1.第1の8R確変当たり
この大当たりは、第1特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に選ばれ得るものの1つである。この大当たりに当選した場合の特別遊技では、第1ラウンド〜第8ラウンドの8回のラウンド遊技を行う。8回のラウンド遊技では、第2大入賞口17の入賞個数が規定個数(例えば9個)に達するか29秒が経過するまでの第2大入賞口17の開放→2秒間の第2大入賞口17の閉鎖、という開閉態様で第2大入賞口17を開閉する。この大当たりに当選した場合、特別遊技の終了後の遊技状態は、高確率遊技状態且つ時短遊技状態になる。
この大当たりは、第1特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に選ばれ得るものの1つである。この大当たりに当選した場合の特別遊技では、第1ラウンド〜第8ラウンドの8回のラウンド遊技を行う。8回のラウンド遊技では、第2大入賞口17の入賞個数が規定個数(例えば9個)に達するか29秒が経過するまでの第2大入賞口17の開放→2秒間の第2大入賞口17の閉鎖、という開閉態様で第2大入賞口17を開閉する。この大当たりに当選した場合、特別遊技の終了後の遊技状態は、高確率遊技状態且つ時短遊技状態になる。
c1.第1の8R通常当たり
この大当たりは、第1特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に選ばれ得るものの1つである。この大当たりに当選した場合の特別遊技では、第1ラウンド〜第8ラウンドの8回のラウンド遊技を行う。8回のラウンド遊技における第2大入賞口17の開閉の態様は第1の8R確変当たりのそれと同じである。この大当たりに当選した場合、特別遊技の終了後の遊技状態が、低確率遊技状態且つ時短遊技状態になる。
この大当たりは、第1特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に選ばれ得るものの1つである。この大当たりに当選した場合の特別遊技では、第1ラウンド〜第8ラウンドの8回のラウンド遊技を行う。8回のラウンド遊技における第2大入賞口17の開閉の態様は第1の8R確変当たりのそれと同じである。この大当たりに当選した場合、特別遊技の終了後の遊技状態が、低確率遊技状態且つ時短遊技状態になる。
d1.第1の2R確変当たり
この大当たりは、第1特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に選ばれ得るものの1つである。この大当たりに当選した場合の特別遊技では、第1ラウンド〜第2ラウンドの2回のラウンド遊技を行う。2回のラウンド遊技では、第2大入賞口17の入賞個数が規定個数(例えば9個)に達するか0.4秒が経過するまでの第2大入賞口17の開放→2秒間の第2大入賞口17の閉鎖、という開閉態様で第2大入賞口17を開閉する。この大当たりに当選した場合、特別遊技の終了後の遊技状態が、高確率遊技状態且つ時短遊技状態になる。
この大当たりは、第1特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に選ばれ得るものの1つである。この大当たりに当選した場合の特別遊技では、第1ラウンド〜第2ラウンドの2回のラウンド遊技を行う。2回のラウンド遊技では、第2大入賞口17の入賞個数が規定個数(例えば9個)に達するか0.4秒が経過するまでの第2大入賞口17の開放→2秒間の第2大入賞口17の閉鎖、という開閉態様で第2大入賞口17を開閉する。この大当たりに当選した場合、特別遊技の終了後の遊技状態が、高確率遊技状態且つ時短遊技状態になる。
f1.第2の16R確変当たり
この大当たりは、第2特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に選ばれ得るものの1つである。この大当たりに当選した場合の特別遊技では、第1ラウンド〜第16ラウンドの16回のラウンド遊技を行う。16回のラウンド遊技における第1大入賞口16の開閉の態様は第1の16R確変当たりのそれと同じである。この大当たりに当選した場合、特別遊技の終了後の遊技状態が、高確率遊技状態且つ時短遊技状態になる。
この大当たりは、第2特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に選ばれ得るものの1つである。この大当たりに当選した場合の特別遊技では、第1ラウンド〜第16ラウンドの16回のラウンド遊技を行う。16回のラウンド遊技における第1大入賞口16の開閉の態様は第1の16R確変当たりのそれと同じである。この大当たりに当選した場合、特別遊技の終了後の遊技状態が、高確率遊技状態且つ時短遊技状態になる。
g1.第2の8R確変当たり
この大当たりは、第2特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に選ばれ得るものの1つである。この大当たりに当選した場合の特別遊技では、第1ラウンド〜第8ラウンドの8回のラウンド遊技を行う。8回のラウンド遊技における第2大入賞口17の開閉の態様は第1の8R確変当たりのそれと同じである。この大当たりに当選した場合、特別遊技の終了後の遊技状態が、高確率遊技状態且つ時短遊技状態になる。
この大当たりは、第2特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に選ばれ得るものの1つである。この大当たりに当選した場合の特別遊技では、第1ラウンド〜第8ラウンドの8回のラウンド遊技を行う。8回のラウンド遊技における第2大入賞口17の開閉の態様は第1の8R確変当たりのそれと同じである。この大当たりに当選した場合、特別遊技の終了後の遊技状態が、高確率遊技状態且つ時短遊技状態になる。
i1.第2の8R通常当たり
この大当たりは、第2特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に選ばれ得るものの1つである。この大当たりに当選した場合の特別遊技では、第1ラウンド〜第8ラウンドの8回のラウンド遊技を行う。8回のラウンド遊技における第2大入賞口17の開閉の態様は第1の8R確変当たりのそれと同じである。この大当たりに当選した場合、特別遊技の終了後の遊技状態が、低確率遊技状態且つ時短遊技状態になる。
この大当たりは、第2特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に選ばれ得るものの1つである。この大当たりに当選した場合の特別遊技では、第1ラウンド〜第8ラウンドの8回のラウンド遊技を行う。8回のラウンド遊技における第2大入賞口17の開閉の態様は第1の8R確変当たりのそれと同じである。この大当たりに当選した場合、特別遊技の終了後の遊技状態が、低確率遊技状態且つ時短遊技状態になる。
以下の説明では、第1の16R確変当たり、第1の8R確変当たり、第1の2R確変当たり、第2の16R確変当たり、及び第2の8R確変当たりを纏めて適宜「確変当たり」と呼ぶ。また、第1の8R通常当たり及び第2の8R通常当たりを纏めて適宜「通常当たり」と呼ぶ。また、第1の16R確変当たり及び第2の16R確変当たりを纏めて適宜「16R当たり」と呼ぶ。第1の8R確変当たり、第1の8R通常当たり、第2の8R確変当たり、及び第2の8R通常当たりを纏めて適宜「8R当たり」と呼ぶ。第1の2R確変当たりを適宜「2R当たり」と呼ぶ。
また、遊技機1では、普通図柄ゲート13の遊技球の通過による普通図柄の始動条件の成立を契機として普通図柄の当たりの当否を決める普通図柄抽選が実行され、この普通図柄抽選において当たりに当選した場合は、普通電動役物である可動片15bが所定期間に亘って開放状態になる。可動片15bが開放状態の間は、遊技球が第2始動口15を通過し易くなるため、第2特別図柄の始動条件が成立し易くなる。
遊技領域6の底辺の中央には、アウト口11が設けられている。一般入賞口12、第1始動口14、第2始動口15、第1大入賞口16、及び第2大入賞口17のいずれにも入球することなく遊技領域6の底辺に達した遊技球は、このアウト口11を介して排出される。
遊技領域6における飾り部材7と第1始動口14との間には画像表示装置31が嵌め込まれている。画像表示装置31は、画像制御基板150による制御の下、画像表示による遊技の演出を行う。
より詳細に説明すると、遊技機1は、特別図柄の変動の開始から停止までの図柄変動に合わせて図柄変動演出を行う。図6(a)に示すように、図柄変動演出では、画像表示装置31には、左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Z(以下、これらの図柄36L,36C,36R,36Zを適宜「演出図柄36」という)が表示される。左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Zは、第1特別図柄表示装置20及び第2特別図柄表示装置21と同期した変動により、第1特別図柄表示装置20及び第2特別図柄表示装置21の特別図柄が示すものと同じ大当たり判定結果を報知する。
左図柄36L、中図柄36C、右図柄36Rとして表示される図柄には、「1」図柄、「2」図柄、「3」図柄、「4」図柄、「5」図柄、「6」図柄、「7」図柄、「8」図柄、及び「9」図柄がある。また、第4図柄36Zの表示態様には、第1表示態様、第2表示態様、及び第3表示態様がある。
図6(a)に示すように、第1始動口14又は第2始動口15の始動入賞を契機とする特別図柄の変動表示が開始すると、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの各々が、「1」図柄→「2」図柄→「3」図柄→「4」図柄→「5」図柄→「6」図柄→「7」図柄→「8」図柄→「9」図柄→「1」図柄という一巡表示を開始し、第4図柄36Zが、第1表示態様→第2表示態様→第3表示態様→第1表示態様という一巡表示を開始する。特別図柄が、所定の変動時間Tに亘る変動表示を経て停止すると、左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Zは、停止表示された特別図柄と対応する組み合わせで停止し、停止表示された左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Zの組み合わせが大当たりのものであれば特別遊技が実行される。図柄変動演出における左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Zの組み合わせによって報知される大当たりの種類と、特別図柄によって報知される大当たりの種類は常に一致する。
図7は、大当たりの種類と、左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Zの組み合わせとの関係を示す図である。遊技機1では、大当たり抽選で16R確変当たりに当選した場合、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが「333」、「777」の何れかで第4図柄36Zが第3表示態様、という組み合わせで停止する。
大当たり抽選で8R確変当たりに当選した場合、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが「111」、「222」、「444」、「555」、「666」、「888」、「999」の何れかで第4図柄36Zが第2表示態様、という組み合わせで停止する。大当たり抽選で8R通常当たりに当選した場合、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが「111」、「222」、「444」、「555」、「666」、「888」、「999」の何れかで第4図柄36Zが第1表示態様、という組み合わせで停止する。
大当たり抽選で2R確変当たりに当選した場合、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが「135」で第4図柄36Zが第1表示態様、という組み合わせで停止する。大当たり抽選の結果がハズレである場合、以上の何れでもない組み合わせで停止する。
ここで、第4図柄36Zは、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rに比べると表示サイズが極めて小さい。このため、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが「777」及び「333」以外の同図柄組み合わせで停止した場合、8R確変当たり及び8R通常当たりの何れに当選したのかが分からないようになっている。左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが「777」又は「333」の図柄組み合わせで停止した場合、停止時点において、16R確変当たりに当選したことが容易に分かるようになっている。
図6(a)に示すように、左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Zが大当たりの組み合わせで停止して特別遊技を行う場合に、特別遊技に合わせて特別遊技演出を行う。特別遊技演出では、画像表示装置31には、右打ちを案内する画像やラウンド遊技のラウンド数を示す画像などが表示される。
図6(b)に示すように、画像表示装置31内の中央の下部には、当該変動の画像37(0)0が表示される。第1特別図柄の変動の保留がある場合、画像表示装置31における当該変動の画像37(0)の左側に、第1特別図柄における第1保留(変動順が1番目の保留)の画像371(1)、第2保留(変動順が2番目の保留)の画像371(2)、第3保留(変動順が3番目の保留)の画像371(3)、及び第4保留(変動順が4番目の保留)の画像371(4)の最大4個の画像が表示される。
また、第2特別図柄の変動の保留がある場合、画像表示装置31における当該変動の画像37(0)の右側に、第2特別図柄における第1保留(変動順が1番目の保留)の画像372(1)、第2保留(変動順が2番目の保留)の画像372(2)、第3保留(変動順が3番目の保留)の画像372(3)、及び第4保留(変動順が4番目の保留)の画像372(4)の最大4個の画像が表示される。ここで、図6(b)では、簡便のため、画像37(0)、371(1)、371(2)、371(3)のみを示している。
第1特別図柄保留表示器23の保留表示数が増加すると、増加後の保留数に応じた画像371(1)、371(2)、371(3)、又は371(4)が出現する。第2特別図柄保留表示器24の保留表示数が増加すると、増加後の保留数に応じた画像372(1)、372(2)、372(3)、又は372(4)が出現する。
第1特別図柄保留表示器23の保留表示数と対応する画像371(1)、371(2)、371(3)、又は371(4)の表示中は、特別図柄の1回の変動が終わる度に、当該変動の画像37(0)が消え、当該変動の変動画像37(0)の位置に第1保留の画像371(1)が移動し、第2保留以降の画像371(2)、371(3)、又は371(4)が各々の右隣の位置に移動する。
第2特別図柄保留表示器24の保留表示数と対応する画像372(1)、372(2)、372(3)、又は372(4)の表示中は、特別図柄の1回の変動が終わる度に、当該変動の画像37(0)が消え、当該変動の変動画像37(0)の位置に第1保留の画像372(1)が移動し、第2保留以降の画像372(2)、372(3)、又は372(4)が各々の左隣の位置に移動する。
以降の説明では、画像37(0)、371(1)、371(2)、371(3)、371(4)、372(1)、372(2)、372(3)、及び372(4)を適宜「保留表示画像37」という。
また、遊技機1は、図柄変動演出では、大当たり抽選の抽選結果や演出ボタン35の操作に基づいて、ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、全回転リーチ演出、再抽選演出、第1役物操作演出、第2役物操作演出、擬似連演出、ステップアップ演出、セリフ操作演出、ルーレット操作演出、ゲージ操作演出、タイミング操作演出、及び特定予告演出を含む複数種類の演出の中の1又は複数の演出を選択し、選択した1又は複数の演出を、画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。また、遊技機1は、特別遊技演出では、大当たり抽選の抽選結果や演出ボタン35の操作に基づいて、昇格演出を含む複数種類の演出の中の1又は複数の演出を選択し、選択した1又は複数の演出を、画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。図柄変動演出や特別遊技演出として実行される各演出の概要は次の通りである。
図8(a)に示すように、図柄変動演出の一部としてノーマルリーチ演出が実行される場合がある。ノーマルリーチ演出が実行されることがあるのは、特別図柄の変動時間T内の所定時刻tNRである。ノーマルリーチ演出では、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが、中図柄36Cが変動したまま左図柄36Lと右図柄36Rが仮停止したリーチ状態になる。
図8(b)に示すように、図柄変動演出の一部としてSPリーチ演出が実行される場合がある。SPリーチ演出が実行されることがあるのは、リーチの成立を伴う図柄変動(以下、適宜「リーチ変動」という)の終盤(リーチ成立後)の時刻tSPである。リーチの成立を伴わない図柄変動(以下、適宜「通常変動」という)では、SPリーチ演出が実行されることはない。SPリーチ演出は、ノーマルリーチ演出から発展する発展演出である。SPリーチ演出では、画面の左隅と右隅に左図柄36Lと右図柄36Rが離れ、画面の中央に複数のキャラクタによるアニメーションキャラクタ映像が表示される。SPリーチ演出に発展する場合の大当たりの信頼度は、SPリーチ演出に発展しない場合よりも高くなる。
図8(c)に示すように、図柄変動演出の一部としてSPSPリーチ演出が実行される場合がある。SPSPリーチ演出が実行されることがあるのは、リーチ変動の終盤(リーチ成立後)の時刻tSPSPである。通常変動では、SPSPリーチ演出が実行されることはない。SPSPリーチ演出は、ノーマルリーチ演出から発展する発展演出である。SPSPリーチ演出では、画面の左隅と右隅に左図柄36Lと右図柄36Rが離れ、画面の中央に複数のキャラクタによる歌唱の収録映像が表示される。SPSPリーチ演出に発展する場合の大当たりの信頼度は、SPSPリーチ演出に発展しない場合よりも高くなる。
図8(d)に示すように、図柄変動演出の一部として全回転リーチ演出が実行される場合がある。全回転リーチ演出は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが、同じ種類の図柄の組み合わせで揃ったまま変動する演出である。全回転リーチ演出が実行されることがあるのは、通常変動又はリーチ変動の終盤(リーチ成立後)の時刻tZKTである。全回転リーチ演出は、通常変動及びリーチ変動において実行されるようにしてもよいし、リーチ変動においてのみ実行されるようにしてもよい。全回転リーチ演出は、大当たり確定演出(演出図柄36が大当たりの組み合わせで停止する前にそのことを報知する演出)の1つである。
図9(a)及び図9(b)に示すように、図柄変動演出の一部として再抽選演出が実行される場合がある。再抽選演出が実行されることがあるのは、リーチ変動の終盤(リーチ成立後)の時刻tSCHUである。通常変動では、再抽選演出が実行されることはない。再抽選演出では、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが、16R確変当たりに固有の組み合わせ(「333」及び「777」の何れか)でない組み合わせで仮停止(僅かに揺れている表示態様での停止)する。その後、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが、僅かな時間に亘って再変動し、仮停止前と同じ又は異なる図柄組み合わせで再び仮停止し、その仮停止を特別図柄の停止時まで維持する。
図9(a)に示すように、16R確変当たりに当選している場合、再変動前の仮停止時の図柄組み合わせは、「111」、「222」、「444」、「555」、「666」、「888」、及び「999」の何れか(図9(a)の例では「222」)となり、再変動後の仮停止時の図柄組み合わせは、「333」及び「777」の何れか(図9(a)の例では「777」)となる。この再変動後の仮停止時の図柄組み合わせが「333」及び「777」の何れかとなる演出は、16R確変当たり確定演出(演出図柄36が16R確変当たりに固有の組み合わせで停止する前にそのことを報知する演出)の1つである。
図9(b)に示すように、16R確変当たり以外の大当たりに当選している場合、再変動の前後の仮停止時の図柄組み合わせが、「111」、「222」、「444」、「555」、「666」、「888」、及び「999」の何れか(図9(b)の例では「222」)となる。
図10(a)及び図10(b)に示すように、図柄変動演出の一部として第1役物操作演出が実行される場合がある。第1役物操作演出は、操作ボタン35の操作を契機として、第1可動役物330aを落下させる演出である。第1役物操作演出が実行されることがあるのは、リーチ変動の終盤(リーチ成立後)における時刻tAY0〜tAY2の期間である。第1役物操作演出では、演出ボタン35の操作受付有効期間内に演出ボタン35を押す押下操作が行われることを報知条件とし、操作受付有効期間内に押下操作が行われた場合に、第1可動役物330aを落下させ、これにより大当たり判定結果を報知する。
より詳細に説明すると、第1役物操作演出では、時刻tAY0において、演出ボタン35を模した画像及び演出ボタン35の操作受付有効期間の経過状況を示すインジケータ画像が出現し、時刻tAY1において、演出ボタン35の操作を促す案内画像(「押せ!」の文字画像)が出現する。第1役物操作演出では、この時刻tAY1から時刻tAY2までの期間を操作受付有効期間とし、この期間の経過に合わせてインジケータ画像内の時間マーカ(図においてハッチングが施されている領域の右端)が右に進む。操作受付有効期間内に押下操作が行われると、押下操作の直後に操作結果が報知される。押下操作が行われないまま操作受付有効期間の終了時刻tAY2になると、終了時刻tAY2において操作結果が報知される。操作結果の報知の態様には、役物落下ありと役物落下なしとがある。
図10(a)に示すように、役物落下ありの演出では、押下操作の直後に、第1可動役物330aが降下する。第1可動役物330aが降下する演出は、大当たり確定演出(演出図柄36が大当たりの組み合わせで停止する前にそのことを報知する演出)の1つである。特別図柄の変動表示内において、第1可動役物330aの降下があると、その後、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが大当たりの図柄組み合わせで停止表示する。
図10(b)に示すように、役物落下なしの演出では、押下操作の有無に関わらず、第1可動役物330aは降下しない。
また、図10(c)に示すように、第1役物操作演出における演出ボタン35の操作の前の時刻t’AY1に、第1役物操作特定予告演出が実行される場合がある。第1役物操作特定予告演出は、操作ボタン35の操作後の演出の進展の態様を示唆する演出である。第1役物操作特定予告演出では、第1可動役物330aを半透明で示した可動役物デジャブ画像が出現する。
図11(a)及び図11(b)に示すように、図柄変動演出の一部として、第2役物操作演出が実行される場合がある。第2役物操作演出は、演出ボタン35の操作を契機として、第2可動役物330bを傾動させる演出である。第2役物操作演出が実行されることがあるのは、リーチ変動の終盤(リーチ成立後)における時刻tSY0〜tSY2の期間である。第2役物操作演出では、演出ボタン35の操作受付有効期間内に演出ボタン35を押す押下操作が行われることを報知条件とし、操作受付有効期間内に押下操作が行われた場合に、第2可動役物330bを傾動させ、これによりSPリーチ演出又はSPSPリーチ演出への発展を報知する。
より詳細に説明すると、第2役物操作演出では、時刻tSY0において、演出ボタン35を模した画像及び演出ボタン35の操作受付有効期間の経過状況を示すインジケータ画像が出現し、時刻tSY1において、演出ボタン35の操作を促す案内画像(「押せ!」の文字画像)が出現する。第2役物操作演出では、終了時刻tSY1から時刻tSY2までの期間を操作受付有効期間とし、この期間の経過に合わせてインジケータ画像内の時間マーカ(図においてハッチングが施されている領域の右端)が右に進む。操作受付有効期間内に押下操作が行われると、押下操作の直後に操作結果が報知される。押下操作が行われないまま操作受付有効期間の終了時刻tSY2になると、終了時刻tSY2において操作結果が報知される。操作結果の報知の態様には、役物傾動ありと役物傾動なしとがある。
図11(a)に示すように、役物傾動ありの演出では、押下操作の直後に、第2可動役物330bが傾動する。第2可動役物330bが傾動する演出は、発展報知演出(SPリーチ演出やSPSPリーチ演出に発展する前に、SPリーチ演出又はSPSPリーチ演出に発展することを報知する演出)である。特別図柄の変動表示内において、第2可動役物330bの傾動があると、その後、SPリーチ演出又はSPSPリーチ演出が実行される。
図11(b)に示すように、役物傾動なしの演出では、押下操作の有無に関わらず、第2可動役物330bは傾動しない。
また、図11(c)に示すように、第2役物操作演出における演出ボタン35の操作の前の時刻t’SY1に、第2役物操作特定予告演出が実行される場合がある。第2役物操作特定予告演出は、操作ボタン35の操作後の演出の進展の態様を示唆する演出である。第2役物操作特定予告演出では、第2可動役物330bを半透明で示した可動役物デジャブ画像が出現する。
図12(a)、図12(b)、及び図12(c)に示すように、図柄変動演出の一部として擬似連演出が実行される場合がある。擬似連演出は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの擬似連チャンス目態様での仮停止とそれに続く再変動表示とからなる擬似変動を最大3回に渡って繰り返す演出である。擬似連チャンス目は、「112」、「445」、「556」、「889」、及び「991」である。擬似連演出における1回目の擬似変動が実行されるのことがあるのは、通常変動又はリーチ変動の序盤(リーチ成立前)の時刻tGJ1である。2回目の擬似変動は時刻tGJ1よりも後の時刻tGJ2において、3回目の擬似変動は時刻tGJ2よりも後の時刻tGJ3において、それぞれ実行され得る。擬似連演出における大当たりの信頼度は、擬似変動の回数が多いほど高くなる。擬似変動が3回の擬似連演出における3回目の擬似変動は、大当たり確定演出(演出図柄36が大当たりの組み合わせで停止する前にそのことを報知する演出)の1つである。特別図柄の変動表示内において、擬似変動の回数が3回に達すると、最終的に、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが大当たりの図柄組み合わせで停止表示する。
図13(a)及び図13(b)に示すように、図柄変動演出の一部としてステップアップ演出が実行される場合がある。ステップアップ演出は、4段階を上限とする通常段階内の各段階と大当たり確定の場合のみ通常段階の上限を経た後に進み得る特別段階との中から最終段階として指定された段階に至るまでステップ演出が発展する演出である。ステップアップ演出における通常段階1のステップ演出が実行されることがあるのは、通常変動又はリーチ変動の序盤〜中盤(リーチ成立前)の時刻tSUP1である。通常段階2のステップ演出は、時刻tSUP1よりも後の時刻tSUP2において、通常段階3のステップ演出は、時刻tSUP2よりも後の時刻tSUP3において、通常段階4のステップ演出は、時刻tSUP3よりも後の時刻tSUP4において、特別段階のステップ演出は、時刻tSUP4よりも後の時刻tSUPSにおいて、それぞれ実行され得る。
ステップアップ演出の通常段階1乃至特別段階の各段階のステップ演出では、各段階に固有の女の子のフォト画像を前段階のフォト画像に重ねたものが出現する。ステップアップ演出の各段階のステップ演出で出現するフォト画像のフレーム色には、青、緑、及び赤の3色がある。ステップアップ演出における相前後する段階間には発展分岐点があり、発展分岐点においてフォト画像のフレーム色が複数の発展先に分かれる。
図14は、ステップアップ演出における各段階のフォト画像及びフレーム色と大当たりの信頼度との関係を示す図である。図14に示すように、ステップアップ演出では、より高い段階に発展するほど大当たりの信頼度が高くなる。また、同じ段階のフォト画像であれば青のフレームよりも緑のフレームのほうが大当たりの信頼度が高くなり、緑のフレームよりも赤のフレームのほうが大当たりの信頼度が高くなる。特別段階のステップ演出では、通常段階4のフォト画像におけるフレーム内の背景色が金色になる。この特別段階のステップ演出は、大当たり確定演出(演出図柄36が大当たりの組み合わせで停止する前にそのことを報知する演出)の1つである。特別図柄の変動表示内において、ステップアップ演出の特別段階に進展すると、最終的に、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが大当たりの図柄組み合わせで停止表示する。
図15(a)に示すように、図柄変動演出の一部として、セリフ操作演出が実行される場合がある。セリフ操作演出は、演出ボタン35の操作に応じて、セリフ演出が進展する演出である。セリフ操作演出が実行されることがあるのは、通常変動又はリーチ変動の序盤(リーチ成立前)における時刻tSR0〜tSR2の期間である。セリフ操作演出では、演出ボタン35の操作受付有効期間内に演出ボタン35を押す押下操作が行われることを報知条件とし、操作受付有効期間内に押下操作が行われた場合に、操作結果を報知する。
より詳細に説明すると、セリフ操作演出では、時刻tSR0において、吹き出し枠、及び、キャラクタAのシルエット→キャラクタBのシルエット→キャラクタCのシルエット→キャラクタDのシルエット→キャラクタAのシルエットという一巡表示を繰り返すシルエット画像が出現する。時刻tSR1において、演出ボタン35を模した画像、演出ボタン35の操作受付有効期間の経過状況を示すインジケータ画像、及び演出ボタン35の操作を促す案内画像(「押せ!」の文字画像)が出現する。セリフ操作演出では、この時刻tSR1から時刻tSR2までの期間を操作受付有効期間とし、この期間の経過に合わせてインジケータ画像内の時間マーカ(図においてハッチングが施されている領域の右端)が右に進む。操作受付有効期間内に押下操作が行われると、押下操作の直後に操作結果が報知される。操作結果の報知の態様には、キャラクタAがセリフ発言者として現れるもの、キャラクタBがセリフ発言者として現れるもの、キャラクタCがセリフ発言者として現れるもの、及びキャラクタDがセリフ発言者として現れるものがある。操作受付有効期間内に押下操作が行われなければ、操作結果の報知に進むことなくセリフ操作演出が終わる。
図15(a)に示すように、キャラクタAがセリフ発言者となる演出では、押下操作が行われると、シルエット画像の一巡表示が停止してキャラクタAの画像が現われ、吹き出し枠内にキャラクタAのセリフが表示される。キャラクタBがセリフ発言者となる演出では、押下操作が行われると、シルエット画像の一巡表示が停止してキャラクタBの画像が現われ、吹き出し枠内にキャラクタBのセリフが表示される。キャラクタCがセリフ発言者となる演出では、押下操作が行われると、シルエット画像の一巡表示が停止してキャラクタCの画像が現われ、吹き出し枠内にキャラクタCのセリフが表示される。キャラクタDがセリフ発言者となる演出では、押下操作が行われると、シルエット画像の一巡表示が停止してキャラクタDの画像が現われ、吹き出し枠内にキャラクタDのセリフが表示される。キャラクタA、B、C、DのうちキャラクタDがセリフ発言者となるセリフ操作演出の大当たりの信頼度は、キャラクタA、B、Cがセリフ発言者となるセリフ操作演出より高いものの、両者の信頼度の間に大きな差はない。キャラクタA、B、C、Dがセリフ発言者となるセリフ操作演出は、賑やかし演出と呼ばれる、大当たりの信頼度への影響が無視し得る程度に低い演出(カス演出)である。
ただし、図15(b)に示すように、大当たり抽選によって大当たりに当選している場合、極めて低い確率で、シルエット画像の一巡表示の停止時にプレミアムキャラクタの画像が現れることがある。このプレミアムキャラクタの画像が現れる演出は、大当たり確定演出(演出図柄36が大当たりの組み合わせで停止する前にそのことを報知する演出)の1つである。特別図柄の変動表示内において、キャラクタA、B、C、及びDのシルエット画像の一巡表示の後にプレミアムキャラクタの画像が出現すると、最終的に、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが大当たりの図柄組み合わせで停止表示する。
また、図15(c)に示すように、プレミアムキャラクタの画像が現れることになっているセリフ操作演出における演出ボタン35の操作の前の時刻t’SRFに、セリフ操作特定予告演出が実行される場合がある。セリフ操作特定予告演出は、セリフ操作演出における操作ボタン35の操作後の演出の進展の態様を示唆する演出である。セリフ操作特定予告演出では、シルエット画像の一巡表示の最中における吹き出し枠の中に、プレミアムキャラクタを半透明で示したプレミアムキャラクタデジャブ画像が出現する。
図16(a)に示すように、図柄変動演出の一部として、ルーレット操作演出が実行される場合がある。ルーレット操作演出は、演出ボタン35の操作に応じて、ルーレット演出が進展する演出である。ルーレット操作演出が実行されることがあるのは、通常変動又はリーチ変動の序盤(リーチ成立前)における時刻tRL0〜tRL2の期間である。ルーレット操作演出では、演出ボタン35の操作受付有効期間内に演出ボタン35を押す押下操作が行われることを報知条件とし、操作受付有効期間内に押下操作が行われた場合に、操作結果を報知する。
より詳細に説明すると、ルーレット操作演出では、時刻tRL0において、「!」→「Chance」→「NEXT」→「SP」→「!」という一巡表示を繰り返すルーレット画像が出現し、時刻tRL1において、演出ボタン35を模した画像、演出ボタン35の操作受付有効期間の経過状況を示すインジケータ画像、及び演出ボタン35の操作を促す案内画像(「押せ!」の文字画像)が出現する。ルーレット操作演出では、この時刻tRL1から時刻tRL2までの期間を操作受付有効期間とし、この期間の経過に合わせてインジケータ画像内の時間マーカ(図においてハッチングが施されている領域の右端)が右に進む。操作受付有効期間内に押下操作が行われると、操作受付有効期間の経過を待って操作結果が報知される。操作結果の報知の態様には、ルーレットの出目が「!」となるもの、「Chance」となるもの、「NEXT」となるもの、及び「SP」となるものがある。操作受付有効期間内に押下操作が行われなければ、操作結果の報知に進むことなくルーレット操作演出が終わる。
ここで、「!」は、大当たりとなる可能性が低いことを示唆するものである。「Chance」は、当該変動表示においてノーマルリーチ演出が実行される可能性があることを示唆するものである。「NEXT」は、当該変動表示において擬似連演出が実行される可能性があることを示唆するものである。「SP」は、当該変動表示においてSPリーチ演出が実行される可能性があることを示唆するものである。
図16(a)に示すように、ルーレットの出目が「!」となる演出では、押下操作が行われると、ルーレット画像が「!」で停止する。ルーレットの出目が「Chance」となる演出では、押下操作が行われると、ルーレット画像が「Chance」で停止する。ルーレットの出目が「NEXT」となる演出では、押下操作が行われると、ルーレット画像が「NEXT」で停止する。ルーレットの出目が「SP」となる演出では、押下操作が行われると、ルーレット画像が「SP」で停止する。「!」、「Chance」、「NEXT」、及び「SP」のうちルーレッドの出目が「!」となるルーレット操作演出の大当たりの信頼度は、ルーレット出目が「Chance」、「NEXT」、及び「SP」となるルーレット操作演出の大当たりの信頼度より高いものの、両者の間に大きな差はない。「!」、「Chance」、「NEXT」、及び「SP」がルーレットの出目となるルーレット操作演出は、賑やかしと呼ばれる、大当たりの信頼度への影響が無視し得る程度に低い演出(カス演出)である。ただし、図16(b)に示すように、大当たり抽選によって大当たりに当選している場合、極めて低い確率で、ルーレット画像の一巡表示の停止時にプレミアムキャラクタの画像が現れることがある。このプレミアムキャラクタの画像が現れる演出は、大当たり確定演出(演出図柄36が大当たりの組み合わせで停止する前にそのことを報知する演出)の1つである。特別図柄の変動表示内において、ルーレット画像の一巡表示の後にプレミアムキャラクタの画像が出現すると、最終的に、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが大当たりの図柄組み合わせで停止表示する。
また、図16(c)に示すように、プレミアムキャラクタの画像が現れることになっているルーレット操作演出における演出ボタン35の操作の前の時刻t’RL1に、ルーレット操作特定予告演出が実行される場合がある。ルーレット操作特定予告演出は、ルーレット操作演出における操作ボタン35の操作後の演出の進展の態様を示唆する演出である。ルーレット操作特定予告演出では、一巡表示中のルーレット画像の右に、プレミアムキャラクタを半透明で示したプレミアムキャラクタデジャブ画像が出現する。
図17(a)、図17(b)、及び図17(c)に示すように、図柄変動演出の一部として、ゲージ操作演出が実行される場合がある。ゲージ操作演出は、操作ボタン35の操作に応じて、段階演出(大当たりの信頼度を示すポイントの獲得点を増やす演出)を進展させる演出である。ゲージ操作演出が実行されることがあるのは、通常変動又はリーチ変動の中盤(リーチ成立後)における時刻tGG0〜tGG5の期間である。ゲージ操作演出では、演出ボタン35の操作受付有効期間内に演出ボタン35を押す押下操作が行われることを報知条件とし、操作受付有効期間内に押下操作が行われた場合、操作受付有効期間の経過をまって操作結果を報知する。
より詳細に説明すると、ゲージ操作演出では、時刻tGG0において、画面の左側に、たいまつを模した形のゲージ画像が出現する。ゲージ画像は、ゲージ画像内の進展範囲の下端を0点とし、ゲージ画像内の進展範囲の上端を10000点とし、0〜10000間のどの段階まで獲得点(図においてハッチングを施してある部分の上辺)が上昇するかにより、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出への発展の期待度を示すものである。ゲージ画像の進展範囲の下端左には、「0」の目盛がある。ゲージ画像の進展範囲の上端左には、「10000」の目盛がある。ゲージ操作演出では、時刻tGG0から時刻tGG3までの期間を前半の進展期間とし、ゲージ進展量が上昇する。
ゲージ操作演出では、時刻tGG3において、ゲージ進展量の上昇がいったん止まり、演出ボタン35を模した画像、演出ボタン35の操作受付有効期間の経過状況を示すインジケータ画像、及び演出ボタン35の操作を促す案内画像(「押せ!」の文字画像)が出現する。ゲージ操作演出では、時刻tGG3から時刻tGG4までの期間を操作受付有効期間とし、この期間の経過に合わせてインジケータ画像内の時間マーカ(図においてハッチングが施されている領域の右端)が右に進む。遊技者が操作受付有効期間内に演出ボタン35を押すか、操作受付有効期間の終了時刻tGG4になると、ゲージの進展が再開する。ゲージ操作演出では、ゲージの進展の再開から時刻tGG5までの期間を後半の進展期間とし、ゲージ進展量が上昇する。時刻tGG5になると、ゲージの進展が止まり、最終獲得点が表示される。
図17(a)に示すように、最終獲得点が10000以上(図17(a)の例では10025)となる演出は、SPSP発展演出(SPSPリーチ演出に発展する前に、SPリーチ演出に発展することを報知する演出)である。ゲージ操作演出の最終獲得点が10000以上になると、SPSPリーチ演出が実行される。
図17(b)に示すように、最終獲得点が8000以上(図17(a)の例では8275)となる演出は、発展報知演出(SPリーチ演出やSPSPリーチ演出に発展する前に、SPリーチ演出又はSPSPリーチ演出に発展することを報知する演出)である。ゲージ操作演出の最終獲得点が8000以上になると、SPリーチ演出又はSPSPリーチ演出が実行される。
図17(c)に示すように、最終獲得点が3333又は7777となる演出は、16R確変当たり確定演出(演出図柄36が16R確変当たりに固有の組み合わせで停止する前にそのことを報知する演出)の1つである。ゲージ操作演出の最終獲得点が3333又は7777になると、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが16R確変当たりの図柄組み合わせで停止表示する。
また、図17(d)に示すように、8000以上のポイント獲得段階まで進展することになっているゲージ操作演出における演出ボタン35の操作の前の時刻t’GG3に、ゲージ操作特定予告演出が実行される場合がある。ゲージ操作特定予告演出は、ゲージ操作演出における操作ボタン35の操作後の演出の進展の態様を示唆する演出である。ゲージ操作特定予告演出では、ゲージの進展の最中におけるゲージの右に、最終獲得点(図17(b)の例では、10075)を半透明で示したデジャブ画像が出現する。
図18(a)及び図18(b)に示すように、図柄変動演出の一部として、タイミング操作演出が実行される場合がある。タイミング操作演出は、演出ボタン35のタイミング操作に成功した場合に、発展演出(SPリーチ演出又はSPSPリーチ演出)への発展の有無を報知する演出である。タイミング操作演出が実行されることがあるのは、通常変動又はリーチ変動の中盤(リーチ成立後)における時刻tTM0〜tTM5の期間である。タイミング操作演出では、演出ボタン35に対する操作を促す案内画像を表示させた上で操作ボタン35に対する操作を受け付け、操作ボタン35を所定タイミングに合わせて押下する押下操作が行われることを報知条件とし、所定タイミングに合わせた押下操作が行われたことを契機として、操作結果の報知に進展する。
より詳細に説明すると、タイミング操作演出では、時刻tTM0において、画面中央下部に、演出ボタン35を模した画像、及び演出ボタン35の操作を促す案内画像(「リズムに合せてPUSHせよ」の文字画像)が出現する。時刻tTM1において、中央下部の演出ボタン35の画像から左上に向かって線が延伸し、その先に演出ボタン35の1つ目の複製画像が出現する。時刻tTM2において、1つ目の複製画像から右上に線が延伸し、線の先に2つ目の複製画像が出現する。時刻tTM3において、2つ目の複製画像から左に線が延伸し、線の先に3つ目の複製画像が出現する。時刻tTM4において、3つ目の複製画像から右下に線が延伸し、線の先に4つ目の複製画像が出現する。時刻tTM5において、4つ目の複製画像から画面中央の演出ボタン35の画像に向かって線が延伸し、5つの演出ボタン35の画像を頂点とする5角形が完成する。
遊技者は、案内画像が消えた後、演出ボタン35の1つ目の画像の出現タイミングtTM1、2つ目の画像の出現タイミングtTM2、3つ目の画像の出現タイミングtTM3、及び4つ目の画像の出現タイミングtTM4に合わせて演出ボタン35を押す。演出ボタン35の操作タイミングが1つ目から4つ目の演出ボタン35の画像の出現タイミングtTM1、tTM2、tTM3、tTM4の何れかと合えば、単独操作の成功となる。単独操作に成功すると、操作タイミングと出現タイミングが合ったことに応じた演出態様の演出として、「GOOD」の文字画像が出現する。演出ボタン35の操作タイミングが演出ボタン35の画像の出現タイミングtTM1、tTM2、tTM3、tTM4の何れとも合わなければ、単独操作の失敗となる。単独操作に失敗すると、操作タイミングと出現タイミングが合わなかったことに応じた演出態様の演出として、「ミス」の文字画像が出現する。演出ボタン35の複数回に渡る押下の操作タイミングが1つ目から4つ目の演出ボタン35の画像の出現タイミングtTM1、tTM2、tTM3、tTM4の全てと合うと操作完遂となり、複数回の操作の操作タイミングが出現タイミングの全てと合ったことに応じた演出態様の演出として、「EXCELLENT」の文字画像が出現する。
図18(a)に示すように、「EXCELLENT」の文字画像が出現すると、5角形の完成後に、「SP」の文字画像が出現する場合がある。この「SP」の文字画像が出現する演出は、発展報知演出(SPリーチ演出やSPSPリーチ演出に発展する前に、SPリーチ演出又はSPSPリーチ演出に発展することを報知する演出)である。特別図柄の変動表示内において、「SP」の文字画像が出現すると、その後、SPリーチ演出又はSPSPリーチ演出が実行される。
図19(a)、図20(a)、及び図20(b)に示すように、図柄変動演出の一部として、裏ボタンタイミング操作演出(以下、「裏ボタン操作演出」という)が実行される場合がある。裏ボタン操作演出は、演出ボタン35の裏ボタン操作に成功した場合に、大当たりの当選の有無を報知する演出である。
裏ボタン操作演出には、リーチ裏ボタン操作演出とステップアップ裏ボタン操作演出とがある。リーチ裏ボタン操作演出(図19(a))が実行されることがあるのは、特別図柄が大当たりを示す図柄で停止することになっているリーチ変動内におけるリーチ成立時刻tNRの前後の期間である。ステップアップ裏ボタン操作演出が実行されることがあるのは、特別図柄が通常段階4のステップアップ演出を経た後に大当たりを示す図柄で停止することになっている通常変動又はリーチ変動内における通常段階2の時刻tSU2から通常段階4の時刻tSU4までの期間である。
リーチ裏ボタン操作演出では、演出ボタン35に対する操作を促す案内画像を表示させることなく操作ボタン35に対する操作を受け付け、操作ボタン35をリーチ成立のタイミングtNRに合わせた押下操作が行われることを報知条件とし、リーチ成立のタイミングtNRに合わせた押下操作が行われることことを契機として、操作結果の報知に進展する。より詳細に説明すると、リーチ裏ボタン操作演出では、演出ボタン35の操作タイミングがリーチの成立のタイミングtNRと合えば、裏ボタン操作の成功となる。裏ボタン操作に成功すると、操作ボタン35の操作タイミングがリーチの成立のタイミングtNRと合ったことに応じた演出態様の演出として、音声出力装置32から裏ボタン操作成功報知音声(「超絶かわいい」の音声)が出力される。裏ボタン操作成功音声が出力される演出は、大当たり確定演出(演出図柄36が大当たりの組み合わせで停止する前にそのことを報知する演出)の1つである。特別図柄の変動表示内において、裏ボタン操作成功音声が出力されると、最終的に、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが大当たりの図柄組み合わせで停止表示する。
ステップアップ裏ボタン操作演出では、演出ボタン35に対する操作を促す案内画像を表示させることなく操作ボタン35に対する操作を受け付け、操作ボタン35をステップアップ演出内の4か所の裏ボタン操作判定タイミングtUR1、tUR2、tUR3、tUR4に合わせた連打操作が行われることを報知条件とし、裏ボタン操作判定タイミングtUR1、tUR2、tUR3、tUR4に合わせた連打操作が行われることを契機として、操作結果の報知に進展する。より詳細に説明すると、ステップアップ裏ボタン操作演出では、演出ボタン35の複数回の操作の操作タイミングが判定タイミングtUR1、tUR2、tUR3、tUR4の全てと合えば、裏ボタン操作の成功となる。裏ボタン操作に成功すると、操作ボタン35の操作タイミングが判定タイミングtUR1、tUR2、tUR3、tUR4の全てと合ったことに応じた演出態様の演出として、演出図柄36上に裏ボタン操作成功画像(「おめでとう」の文字画像)が表示される。裏ボタン操作成功画像が表示される演出は、大当たり確定演出(演出図柄36が大当たりの組み合わせで停止する前にそのことを報知する演出)の1つである。特別図柄の変動表示内において、裏ボタン操作成功画像が表示されると、最終的に、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが大当たりの図柄組み合わせで停止表示する。
図21(a)、及び図21(b)に示すように、特別遊技中の特別遊技演出の一部として昇格演出が実行される場合がある。昇格演出は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが「111」、「222」、「444」、「555」、「666」、「888」、又は「999」の図柄組み合わせで停止したことを契機として行われる特別遊技において、特別遊技の実行の当初は、8R確変当たり及び8R通常当たりの何れに当選したのかを明示せずに、特別遊技の途中にどの大当たりに当選したのかを明示する演出である。昇格演出が実行されるのは、特別遊技の第4ラウンドの開始時刻tS4R後の時刻tSKK〜tRDEの期間である。昇格演出では、演出ボタン35を連打する連打操作を促す案内画像を表示させた上で操作ボタン35に対する操作を受け付け、演出ボタン35の操作受付有効期間内に連打操作が行われることを報知条件とし、操作受付有効期間内の連打の回数が所定回数(例えば、30回とする)に達した場合、操作結果を報知する。
より詳細に説明すると、昇格演出では、時刻tSKKにおいて、画面の中央に、「ゲージをチャージして確変をゲットせよ」の文字画像が出現する。時刻tRDSにおいて、横長の矩形状のゲージ画像、演出ボタン35を模した画像、演出ボタン35の連打操作受付有効期間の経過状況を示すインジケータ画像、及び演出ボタン35の操作を促す案内画像(「連打!」の文字画像)が出現する。ゲージ画像は、ゲージ画像内の進展範囲の左端をMINとし、ゲージ画像の進展範囲の右端をMAXとし、MIN〜MAX間の進展量により、確変大当たりの確度を示すものである。
昇格演出では、時刻tRDSから時刻tRDEまでの期間を操作受付有効期間とし、この期間の経過に合わせてインジケータ画像内の時間マーカ(図においてハッチングが施されている領域の右端)が右に進む。遊技者が操作受付有効期間内に演出ボタン35を連打すると、連打に合わせてゲージ画像内の進展量が右に進む。操作受付有効期間内の演出ボタン35の連打の回数が30回に達すると、連打の回数が所定回数に達した時点において操作結果が報知される。連打の回数が30回に達しないまま操作受付有効期間の終了時刻tRDEになると、終了時刻tRDEにおいて操作結果が報知される。操作結果の報知の態様には、昇格成功と昇格失敗とがある。
図21(a)に示すように、昇格成功の演出では、ゲージの進展量が「MAX」に達し、「成功」及び「確変おめでとう」の文字画像が表示される。特別遊技内において、昇格成功の演出が実行されると、特別遊技の終了後の遊技状態が、高確率遊技状態且つ時短遊技状態になる。
図21(b)に示すように、昇格失敗の演出では、ゲージの進展量が「MAX」の前で止まり、「失敗」の文字画像が表示される。特別遊技内において、昇格失敗の演出が実行されると、特別遊技の終了後の遊技状態が、低確率遊技状態且つ時短遊技状態になる。
また、遊技機1は、第1始動口14又は第2始動口15の始動入賞により特別図柄の変動の保留が発生すると、先読み保留表示変化演出を実行する場合がある。先読み保留表示変化演出は、保留表示画像37の表示態様の変化により保留内に大当たりがある可能性を示唆する演出である。
図22(a)及び図22(b)に示すように、先読み保留表示変化演出では、始動入賞により特別図柄の変動の保留が発生し、その保留(図22(a)及び図22(b)の例では、第1特別図柄の第3保留)と対応する変動を最終変動とする先読み保留表示変化演出が実行される場合、始動入賞から最終変動までの間の各変動の開始直後の時刻tHH(図22(a)及び図22(b)の例では、最終変動の2つ前の変動の開始直後の時刻tHH(2)、最終変動の1つ前の変動の開始直後の時刻tHH(1)、最終変動の開始直後の時刻tHH(0))において、最終変動と対応する保留表示画像37の表示態様が、青、緑、及び赤の何れかに変化する。先読み保留表示変化演出では、青<緑<赤の順に大当たりの信頼度が高くなる。
図2に示すように、遊技機1の裏面には、主制御基板110、演出制御基板120、払出制御基板130、電源基板170、遊技情報出力端子板30、電源プラグ171、電源スイッチ(不図示)、RAMクリアスイッチ(不図示)などが設けられている。遊技機1に対して起動操作が行われると、電源基板170から、主制御基板110、演出制御基板120、及び払出制御基板130に電力が供給されてこれら基板110、120、130が起動する。
主制御基板110は、遊技機1の基本動作を制御するものである。主制御基板110は、ワンチップマイコン110m、入力ポート(不図示)、及び出力ポート(不図示)を備えている。主制御基板110のワンチップマイコン110mは、メインCPU110a、メインROM110b、及びメインRAM110cから構成される。
主制御基板110の入力ポートには、払出制御基板130、一般入賞口検出スイッチ12a、ゲート検出スイッチ13a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15a、第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口検出スイッチ17a、扉開放スイッチ18a、磁気検出センサ18b、及び振動検出センサ18cが接続されている。
主制御基板110の出力ポートには、払出制御基板130、始動口開閉ソレノイド15c、第1大入賞口開閉ソレノイド16c、第2大入賞口開閉ソレノイド17c、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、普通図柄表示装置22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25、及び遊技情報出力端子板30が接続されている。遊技情報出力端子板30は、主制御基板110において生成された外部出力用信号を遊技店のホールコンピュータ等に出力するためのものである。遊技情報出力端子板30には、遊技店のホールコンピュータ等と接続するためのコネクタが設けられている。
主制御基板110のメインCPU110aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM110bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行う。また、メインCPU110aは、表示装置20〜22や表示器23〜25を直接制御したり、演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。メインCPU110aは、起動操作が行われると、初期化処理を実行し、初期化処理を終えて遊技が可能な状態になった以降は、大当たり乱数値(0〜599の乱数範囲の乱数値)、特別図柄乱数値(0〜99の乱数範囲の乱数値)、リーチ判定用乱数値(0〜99の乱数範囲の乱数値)、特図変動用乱数値(0〜99の乱数範囲の乱数値)、普通図柄乱数値(0〜65535の乱数範囲の乱数値)などを含む各種乱数値を各々の乱数範囲内で更新しつつ、特別図柄の変動、普通図柄の変動、及び特別遊技などの遊技の進行を制御する。
主制御基板110のメインROM110bには、遊技制御用プログラムなどのデータが記憶されている。メインROM110bには、特別図柄表示装置20、21用の大当たり判定テーブル、普通図柄表示装置22用の当たり判定テーブル、図柄決定テーブル、変動パターン決定テーブル、事前判定テーブル、特別遊技制御テーブル、大入賞口開閉制御テーブル、特別遊技終了時設定テーブルなどの各種テーブルが記憶されている。これらのテーブルの詳細については、後述する。
主制御基板110のメインRAM110cは、メインCPU110aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するものである。メインRAM110cには、特別図柄保留記憶領域、特図特電処理データ記憶領域、停止図柄データ記憶領域、普通図柄保留記憶領域、普図普電処理データ記憶領域、普通図柄データ記憶領域、ラウンド数(R)記憶領域、大入賞口入球数(C)記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域、時短遊技フラグ記憶領域、遊技状態バッファ、第1特別図柄保留数カウンタ、第2特別図柄保留数カウンタ、普通図柄保留数カウンタ、高確率遊技回数(X)カウンタ、時短回数(J)カウンタ、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、補助遊技タイマカウンタ、演出用伝送データ格納領域などの各種記憶領域が設けられている。ここで、断電時には、メインRAM110cの使用領域内のデータはチェックサムを付加した上でバックアップ電源によりバックアップされ、電源復旧時には、バックアップ電源によりバックアップされたデータがチェックサムによるデータチェックを経て復旧され得るようになっている。
電源基板170は、遊技機1に電源電圧を供給すると共に電源電圧が所定値以下になったか否かを示す断電検知信号を主制御基板110や演出制御基板120に供給する。電源基板170は、コンデンサからなるバックアップ電源を有している。電源基板170は、電源電圧が所定値を上回っている間は断電検知信号をハイレベルにし、電源電圧が所定値以下になると断電検知信号をローレベルにする。
演出制御基板120は、各種演出を制御するものである。演出制御基板120は、主制御基板110が生成したコマンドを受信し、受信したコマンドに基づいて、画像表示装置31において実行される画像表示、音声出力装置32において実行される音出力、演出用駆動装置33a、33bにおいて実行される動作、又は、演出用照明装置34において実行される明滅を制御する。より詳細に説明すると、演出制御基板120は、主制御基板110に対して、当該主制御基板110から演出制御基板120へ一方向に通信可能に接続されている。演出制御基板120は、サブCPU120a、サブROM120b、サブRAM120c、及びRTC120dを備えている。RTC120dは、現在の日付や時刻を示す時刻信号をサブCPU120aに出力する。RTC120dは、遊技機1に電源供給されているときはその供給電力によって動作し、遊技機1の電源が切られているときは電源基板170に搭載されたバックアップ電源の電力によって動作する。
サブCPU120aは、主制御基板110から送信されたコマンド、タイマからの入力信号に基づいて、サブROM120bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うと共に、当該処理に基づいて、対応するコマンドをランプ制御基板140や画像制御基板150に送信する。サブCPU120aは、起動操作が行われると、初期化処理を行い、初期化処理を終えて遊技が可能な状態になった以降は、演出用乱数値1〜25(各々が0〜99の乱数範囲をもった25種類の乱数値)などを含む各種乱数値を各々の乱数範囲内で更新しつつ、遊技の進行に応じた演出を制御する。ここで、演出用乱数値1〜25は、同じ乱数値が同時刻に取得されないようになっている。
演出制御基板120のサブROM120bには、演出制御用プログラムなどのデータが記憶されている。サブROM120b内には、変動演出パターン決定テーブルなどの各種テーブルが記憶されている。これらのテーブルの詳細は後述する。演出制御基板120のサブRAM120cは、サブCPU120aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。サブRAM120cには、演出情報記憶領域、演出図柄記憶領域、図柄変動演出パターン記憶領域、遊技状態記憶領域、演出パターン記憶領域などの各種記憶領域が設けられている。
払出制御基板130は、遊技球の払い出し制御を行うものである。払出制御基板130は、主制御基板110に対して、双方向に通信可能に接続されている。払出制御基板130は、図示しない払出CPU、払出ROM、及び払出RAMから構成されるワンチップマイコンを備えている。払出CPUは、払出球計数スイッチ132、タイマからの入力信号に基づいて、払出ROMに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うと共に、当該処理に基づいて、対応するコマンドを主制御基板110に送信する。払出制御基板130の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の遊技球を払い出すための払出装置の払出モータ131が接続されている。払出CPUは、主制御基板110から送信されるコマンドに基づいて、払出ROMから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うと共に、払出装置の払出モータ131を制御して所定の遊技球を払い出す。このとき、払出RAMは、払出CPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
ランプ制御基板140は、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34を制御するものである。ランプ制御基板140は、演出制御基板120、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34と接続されている。ランプ制御基板140は、演出制御基板120から送信される各種コマンドに基づいて、演出用駆動装置33a、33bを動作させるソレノイドやモータ等の駆動源の通電制御、演出用照明装置34における光の点灯制御、及び光の照射方向を変更するためのモータの駆動制御を行う。
画像制御基板150は、画像表示装置31及び音声出力装置32を制御するものである。画像制御基板150は、演出制御基板120に対して、双方向に通信可能に接続されている。画像制御基板150は、図示しないCPU、ROM、RAM、VDP、及び音響DSPを備えている。画像制御基板150のCPUは、RAMをワークエリアとして利用しつつ、ROMに格納されているプログラムを実行する。CPUは、演出制御基板120からコマンドが送信されると、そのコマンドの内容に従った制御信号を生成してVDP及び音響DSPに出力することによって、VDP及び音響DSPの動作を制御する。
画像制御基板150のVDPは、画像の生成に必要な素材データを記憶する画像用ROM、画像の描画処理を実行する描画エンジン、及び描画エンジンによって描画された画像を画像表示装置31に出力する出力回路を有している。描画エンジンは、CPUからの制御信号に基づいて、画像用ROMに記憶されている素材データを用いて、フレームバッファに画像を描画する。出力回路は、このフレームバッファに描画された画像を所定のタイミングで画像表示装置31に出力する。
画像制御基板150の音響DSPには、楽曲や音声、効果音等に関する各種音響データを記憶する音響用ROMと、音響DSPによるデータ処理等の作業領域として使用されるSDRAMが接続されている。音響DSPは、CPUからの制御信号に対応する音響データを音響用ROMからSDRAMに読み出してデータ処理を実行し、このデータ処理により得られた音信号をCPUからの制御信号に対応する利得で増幅し、増幅を経た音信号を音声出力装置32へ出力する。
次に、本実施形態に係る遊技機1の動作を説明する。
図23は、遊技機1の主制御基板110のメイン処理を示すフローチャートである。メイン処理は、起動操作により電源基板170から主制御基板110に電力が供給されて主制御基板110のメインCPU110aにシステムリセットが発生したことを契機として開始される。
図23は、遊技機1の主制御基板110のメイン処理を示すフローチャートである。メイン処理は、起動操作により電源基板170から主制御基板110に電力が供給されて主制御基板110のメインCPU110aにシステムリセットが発生したことを契機として開始される。
図23において、メインCPU110aは、初期化処理を行う(S10)。初期化処理では、メインCPU110aは、電源投入に応じて、メインROM110bから遊技制御用プログラムを読み込んで実行する。初期化処理では、メインCPU110aは、電源投入時点における遊技機1の背面のRAMクリアスイッチ(不図示)のオン/オフ、及び前回の断電時の電源断監視処理(S20)においてメインRAM110cに保存してバックアップされている電源断発生情報やチェックサムの内容に基づいて、データの復旧の要否を決定し、復旧を要しないと決定した場合はメインRAM110cをクリアし、復旧を要すると決定した場合はメインRAM110cのデータを復旧する。
次に、メインCPU110aは、電源遮断監視処理を行う(S20)。電源断監視処理では、メインCPU110aは、遊技機1の電源断が発生したか否かを監視し、電源断が発生した場合に、発射機構(タッチセンサ3a、発射ボリューム3b、発射用ソレノイド4a、及び玉送りソレノイド4b)による遊技球の発射の停止、出力ポートのクリア、払出装置による遊技球の払出の停止、メインRAM110cの各記憶領域内のチェックサムの作成と保存、及び電源断の発生情報の設定の一連の処理を行った後、メインRAM110cへのアクセスを禁止に設定し、電源断に備える。
次に、メインCPU110aは、遊技用乱数値更新処理を行う(S30)。遊技用乱数値更新処理では、メインCPU110aは、リーチ判定用乱数値及び特図変動用乱数値を更新する。次に、メインCPU110aは、初期乱数値更新処理を行う(S40)。初期乱数値更新処理では、メインCPU110aは、大当たり初期乱数値、普通図柄初期乱数値、及び特別図柄初期乱数値を更新する。
これ以降、メインCPU110aは、ステップS20〜ステップS40のループ処理を繰り返す。また、このループ処理と併せて、メインCPU110aは、リセット用クロックパルス発生回路によるリセット用クロックパルス信号の発生の度にタイマ割込み処理を実行する。
図24は、主制御基板110のタイマ割込処理を示すフローチャートである。主制御基板110のメインCPU110aは、主制御基板110内のリセット用クロックパルス発生回路におけるリセット用クロックパルス信号の発生周期である4ミリ秒毎にタイマ割込み処理を実行する。
図24において、メインCPU110aは、リセット用クロックパルス信号が発生すると、その時点におけるメインCPU110aのレジスタ内の情報をスタック領域に退避させる(S100)。次に、メインCPU110aは、時間制御処理を行う(S110)。時間制御処理は、メインRAM110c内における各種時間の計時に用いるカウンタを更新する処理である。時間制御処理では、メインCPU110aは、メインRAM110c内における特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、補助遊技タイマカウンタを1ずつ減算する。
次に、メインCPU110aは、乱数更新処理を行う(S120)。乱数更新処理では、メインCPU110aは、大当たり乱数値、普通図柄乱数値、及び特別図柄乱数値を更新する。より具体的に説明すると、メインCPU110aは、それぞれの乱数カウンタを+1して更新する。なお、加算した乱数カウンタが乱数範囲の最大値を超えた場合(乱数カウンタが1周した場合)には、乱数カウンタを0に戻し、その時の初期乱数値からそれぞれの乱数値を新たに更新する。
ステップS120の実行後、メインCPU110aは、初期乱数値更新処理を行う(S130)。初期乱数値更新処理では、メインCPU110aは、大当たり初期乱数値、普通図柄初期乱数値、及び特別図柄初期乱数値を更新する。
次に、メインCPU110aは、入力制御処理を行う(S200)。入力制御処理では、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ12a、第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口検出スイッチ17a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15a、ゲート検出スイッチ13aの各種スイッチに入力があったか否かを判定し、入力があった場合には所定のデータをセットする。入力制御処理の手順の詳細は後述する。
ステップS200の実行後、メインCPU110aは、特図特電制御処理を行う(S300)。特図特電制御処理では、メインCPU110aは、メインRAM110cに設けられた特図特電処理データの値を遊技機1における遊技の進行状況に応じて更新しつつ、特別図柄記憶判定処理(特図特電処理データ=0のときの処理)、特別図柄変動処理(特図特電処理データ=1のときの処理)、特別図柄停止処理(特図特電処理データ=2のときの処理)、大当たり遊技処理(特図特電処理データ=3のときの処理)、及び大当たり遊技終了処理(特図特電処理データ=4のときの処理)の5つの処理のうちの1つを選んで実行する。特図特電制御処理の手順の詳細は後述する。
ステップS300の実行後、メインCPU110aは、普図普電制御処理を行う(S400)。普図普電制御処理では、メインCPU110aは、メインRAM110cに設けられた普図普電処理データの値を遊技機1における遊技の進行状況に応じて更新しつつ、普通図柄記憶判定処理(普図普電処理データ=0のときの処理)、普通図柄変動処理(普図普電処理データ=1のときの処理)、普通図柄停止処理(普図普電処理データ=2のときの処理)、及び補助遊技処理(普図普電処理データ=3のときの処理)の4つの処理のうちの1つを選んで実行する。普図普電制御処理の手順の詳細は後述する。
ステップS400の実行後、メインCPU110aは、払出制御処理を行う(S500)。払出制御処理では、メインCPU110aは、メインRAM110c内における一般入賞口賞球カウンタ、第1始動口賞球カウンタ、及び第2始動口賞球カウンタを参照し、各カウンタが示す個数の遊技球の払出しを指示する払出個数指定コマンドを生成し、このコマンドを払出制御基板130に送信する。払出制御基板130は、払出個数指定コマンドを受け取ると、払出装置の払出モータ131を制御して遊技球を払い出す。
ステップS500の実行後、メインCPU110aは、データ生成処理を行う(S600)。データ生成処理では、メインCPU110aは、外部出力用データ、始動口開閉ソレノイドデータ、第1大入賞口開閉ソレノイドデータ、第2大入賞口開閉ソレノイドデータ、特別図柄表示装置データ、普通図柄表示装置データを生成する。
ステップS600の実行後、メインCPU110aは、出力制御処理を行う(S700)。出力制御処理では、メインCPU110aは、ステップS600のデータ生成処理で作成した外部出力用データ、始動口開閉ソレノイドデータ、第1大入賞口開閉ソレノイドデータ、第2大入賞口開閉ソレノイドデータの信号を出力させるポート出力処理を行う。また、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、及び普通図柄表示装置22の各LEDを点灯させるために、上記S600のデータ生成処理で作成した特別図柄表示装置データと普通図柄表示装置データとを出力する表示装置出力処理を行う。さらに、メインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを演出制御基板120に送信するコマンド送信処理も行う。
ステップS700の実行後、メインCPU110aは、ステップS100でスタック領域に退避した情報をメインCPU110aのレジスタに復帰させる(S800)。
図25は、入力制御処理の詳細を示すフローチャートである。図25において、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ入力処理を行う(S210)。一般入賞口検出スイッチ入力処理では、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ12aからの検出信号の入力があったか否かを判定する。検出信号の入力がない場合はそのまま次のステップS220に進む。検出信号の入力があった場合は、メインRAM110c内の一般入賞口賞球カウンタに所定個数(例えば、10個)を加算して更新する。
ステップS210の実行後、メインCPU110aは、大入賞口検出スイッチ入力処理を行う(S220)。大入賞口検出スイッチ入力処理では、メインCPU110aは、第1大入賞口検出スイッチ16a又は第2大入賞口検出スイッチ17aからの検出信号の入力があったか否かを判定する。メインCPU110aは、第1大入賞口検出スイッチ16a及び第2大入賞口検出スイッチ17aのいずれからも検出信号の入力がなかった場合はそのまま次のステップS230に進む。第1大入賞口検出スイッチ16a又は第2大入賞口検出スイッチ17aからの検出信号の入力があった場合、メインRAM110c内の大入賞口用賞球カウンタに所定個数(例えば、15個)を加算して更新し、メインRAM110c内の大入賞口入球数(C)記憶領域の大入賞口入球数(C)を+1して更新する。
ステップS220の実行後、メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ入力処理を行う(S230)。第1始動口検出スイッチ入力処理では、メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ14aからの検出信号の入力があったか否かを判定する。メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ14aからの検出信号の入力がなかった場合はそのまま次のステップS240に進む。第1始動口検出スイッチ14aからの検出信号の入力があった場合は、賞球カウンタの更新、第1特別図柄保留数(U1)が4未満であるか否かの判定、第1特別図柄保留数(U1)が4未満である場合における第1特別図柄保留数(U1)の更新、特別図柄保留記憶領域への乱数値の格納、大当たり抽選の事前判定とその判定結果に応じた始動入賞指定コマンドのセット、第1特別図柄保留数(U1)に応じた特別図柄保留数指定コマンドのセット、などの一連の処理を行う。第1始動口検出スイッチ入力処理の手順の詳細は後述する。
ステップS230の実行後、メインCPU110aは、第2始動口検出スイッチ入力処理を行う(S240)。第2始動口検出スイッチ入力処理では、メインCPU110aは、第2始動口検出スイッチ15aからの検出信号の入力があったか否かを判定する。メインCPU110aは、第2始動口検出スイッチ15aからの検出信号の入力がなかった場合はそのまま次のステップS250に進む。第2始動口検出スイッチ15aからの検出信号の入力があった場合は、賞球カウンタの更新、第2特別図柄保留数(U2)が4未満であるか否かの判定、第2特別図柄保留数(U2)が4未満である場合における第2特別図柄保留数(U2)の更新、特別図柄保留記憶領域への乱数値の格納、大当たり抽選の事前判定とその判定結果に応じた始動入賞指定コマンドのセット、第2特別図柄保留数(U2)内の保留数(U2)に応じた特別図柄保留数指定コマンドのセット、などの一連の処理を行う。第2始動口検出スイッチ入力処理の手順と第1始動口検出スイッチ入力処理の手順は、データの書き込み先の相違を除いて同じである。
次に、メインCPU110aは、ゲート検出スイッチ入力処理を行う(S250)。ゲート検出スイッチ入力処理では、メインCPU110aは、ゲート検出スイッチ13aからの検出信号の入力があったか否を判定する。メインCPU110aは、ゲート検出スイッチ13aからの検出信号の入力がなかった場合はそのまま今回の入力制御処理を終了する。ゲート検出スイッチ13aからの検出信号の入力があった場合、メインCPU110aは、ゲート通過指定コマンドを生成し、生成したゲート通過指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。また、この場合、メインCPU110aは、普通図柄保留数(G)を計数する普通図柄保留数カウンタのカウント値(G)が4未満であるか否かを判定する。そして、普通図柄保留数カウンタのカウント値(G)が4未満である場合は、カウント値(G)を+1して更新すると共に、普通図柄乱数値を取得し、取得した普通図柄乱数値を普通図柄保留記憶領域に記憶する。
図26は、第1始動口検出スイッチ入力処理の詳細を示すフローチャートである。図26において、メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ14aからの検出信号の入力があった場合(S230−1:Yes)、ステップS230−2に進む。第1始動口検出スイッチ14aからの検出信号の入力がなかった場合(S230−1:No)、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS230−2において、メインCPU110aは、始動口賞球カウンタに所定個数(例えば、3個)を加算して更新する(S230−2)。その後、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)を計数する第1特別図柄保留数カウンタのカウント値(U1)が4未満であるか否かを判定する(S230−3)。
メインCPU110aは、第1特別図柄保留数カウンタのカウント値(U1)が4未満でない場合(S230−3:No)、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。また、第1特別図柄保留数カウンタのカウント値(U1)が4未満である場合(S230−3:Yes)、カウント値(U1)を+1して更新する(S230−4)。
ステップS230−4の実行後、メインCPU110aは、大当たり乱数値を取得すると共に、特別図柄保留記憶領域の第1特別図柄保留記憶領域の第1〜第4記憶部におけるデータ未格納で且つ番号の最も小さい記憶部をデータの格納先とし、取得した大当たり乱数値をデータの格納先の記憶部に記憶する(S230−5)。
図27(a)は、特別図柄保留記憶領域を示す図である。図27(a)に示すように、特別図柄保留記憶領域は、当該変動と対応する第0記憶部、第1特別図柄の保留と対応する第1特別図柄保留記憶領域、及び第2特別図柄の保留と対応する第2特別図柄保留記憶領域を有している。第1特別図柄保留記憶領域と第2特別図柄保留記憶領域の各々は、第1保留と対応する第1記憶部、第2保留と対応する第2記憶部、第3保留と対応する第3記憶部、及び第4保留と対応する第4記憶部を有している。図27(b)に示すように、特別図柄保留記憶部内の各記憶部は、大当たり乱数値、特別図柄乱数値、リーチ判定用乱数値、及び特図変動用乱数値のセットを記憶し得るようになっている。
ステップS230−5の実行後、メインCPU110aは、特別図柄乱数値を取得し、取得した特別図柄乱数値を第1特別図柄保留記憶領域におけるデータの格納先の記憶部に記憶する(S230−6)。
ステップS230−6の実行後、メインCPU110aは、特図変動用乱数値及びリーチ判定用乱数値を取得し、取得した特図変動用乱数値及びリーチ判定用乱数値を第1特別図柄保留記憶領域におけるデータの格納先の記憶部に記憶する(S230−7)。
ステップS230−7の実行後、メインCPU110aは、事前判定処理を行う(S230−8)。この事前判定処理では、メインCPU110aは、メインROM110bの事前判定テーブルを参照し、本ステップS230−8の実行時点(始動条件の成立時)における高確率遊技フラグ記憶領域及び時短遊技フラグ記憶領域のフラグのセットの有無と、ステップS230−5〜S230−7において第1特別図柄保留記憶領域の記憶部に記憶した大当たり乱数値、特別図柄乱数値、リーチ判定用乱数値、及び特図変動用乱数値との組み合わせに基づいて、今回の第1特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の入賞情報を決定する。
図28は、大当たり抽選の結果を事前に判定するための事前判定テーブルを示す図である。事前判定テーブルには、大当たり乱数値、特別図柄乱数値、遊技状態(時短遊技状態又は非時短遊技状態)、リーチ判定用乱数値、特図変動用乱数値、入賞情報、及び始動入賞指定コマンドの組が、第1特別図柄表示装置20における第1特別図柄の始動条件が成立したときに参照するものと第2特別図柄表示装置21における第2特別図柄の始動条件が成立したときに参照するものとに分けて記憶されている。
ステップS230−8の実行後、メインCPU110aは、ステップS230−8の事前判定処理において決定した入賞情報と対応する始動入賞指定コマンドを生成し、この始動入賞指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする(S230−9)。その後、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数カウンタのカウント値(U1)を参照し、第1特別図柄保留数(U1)を示す特別図柄保留数指定コマンドを生成し、この特別図柄保留数指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする(S230−10)。
演出用伝送データ格納領域にセットされた始動入賞指定コマンドや特別図柄保留数指定コマンドは、タイマ割込処理の出力制御処理(S700)において演出制御基板120に送信される。演出制御基板120は、始動入賞指定コマンドの記述内容に基づいて、今回の第1特別図柄の始動条件の成立に基づく特別図柄の変動に先立つ演出の内容を決定し、決定した演出の内容を指定するコマンドを画像制御基板150やランプ制御基板140に送信する。
ここで、第2始動口検出スイッチ入力処理(S240)の手順は、ステップS230−3及びS230−4における保留数の参照先が第2特別図柄保留数カウンタとなる点、ステップS230−5〜S230−7における乱数値の記憶先が第2特別図柄保留記憶領域となる点、ステップS230−8における乱数値の参照先が第2特別図柄保留記憶領域となる点、及びステップS230−10における保留数の参照先が第2特別図柄保留数カウンタとなる点を除いて第1始動口検出スイッチ入力処理(S230)のそれと同じである。
図29は、特図特電制御処理の詳細を示すフローチャートである。図29において、メインCPU110aは、特図特電処理データをロードする(S301)。続くステップS302において、メインCPU110aは、このロードした特図特電処理データから分岐アドレスを参照し、特図特電処理データ=0であれば特別図柄記憶判定処理(ステップS310)に処理を移し、特図特電処理データ=1であれば特別図柄変動処理(ステップS320)に処理を移し、特図特電処理データ=2であれば特別図柄停止処理(ステップS330)に処理を移し、特図特電処理データ=3であれば大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移し、特図特電処理データ=4であれば大当たり遊技終了処理(ステップS350)に処理を移す。
図30は、特別図柄記憶判定処理の詳細を示すフローチャートである。図30において、メインCPU110aは、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する(S310−1)。より具体的に説明すると、メインCPU110aは、メインRAM110c内の特別図柄時間カウンタを参照し、特別図柄時間カウンタが0でなければ特別図柄の変動表示中であると判定し、特別図柄時間カウンタが0であれば特別図柄の変動表示中でないと判定する。メインCPU110aは、特別図柄の変動表示中である場合(S310−1:Yes)、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。また、特別図柄の変動表示中でない場合(S310−1:No)、ステップS310−2に進む。
ステップS310−2において、メインCPU110aは、メインRAM110cの第2特別図柄保留数カウンタのカウント値(U2)を参照し、第2特別図柄保留数(U2)が1以上であるかを判定する。メインCPU110aは、第2特別図柄保留数(U2)が1以上である場合(S310−2:Yes)、第2特別図柄保留数カウンタのカウント値(U2)を−1して更新する(S310−3)。ここで、遊技機1は、第2特別図柄の変動の保留を第1の特別図柄の変動の保留よりも優先して消化する機種である。こういった機種の遊技機では、時短遊技状態の間は、第1特別図柄の始動条件が成立してもその事前判定を行わないようになっている。
メインCPU110aは、第2特別図柄保留数カウンタのカウント値(U2)が1以上でない場合(S310−2:No)、第1特別図柄保留数カウンタのカウント値(U1)を参照し、第1特別図柄保留数(U1)が1以上であるかを判定する(S310−4)。
メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)が1以上でない場合(S310−4:No)、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)が1以上である場合(S310−4:Yes)、第1特別図柄保留数カウンタのカウント値(U1)を−1して更新する(S310−6)。ステップS310−3又はS310−6の実行後、メインCPU110aは、記憶領域シフト処理を行う(S310−7)。この記憶領域シフト処理では、メインCPU110aは、第1特別図柄保留記憶領域及び第2特別図柄保留記憶領域のうちステップS310−3又はS310−6において保留数を減算した方の図柄と対応するものを処理対象として次のような処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS310−3における第2特別図柄保留数カウンタのカウント値(U2)の減算を行った場合、第2特別図柄保留記憶領域の第2〜第4記憶部内のデータを各々の1つ前の記憶部にシフトさせ、第2特別図柄保留記憶領域の第1記憶部内のデータを判定記憶領域である第0記憶部に書き込む。この第0記憶部へのデータの書き込みにより、それまで第0記憶部に記憶されていた乱数値(大当たり乱数値、特別図柄乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動用乱数値)は消去される。
また、メインCPU110aは、ステップS310−6における第1特別図柄保留数カウンタのカウント値(U1)の減算を行った場合、第1特別図柄保留記憶領域の第2〜第4記憶部内のデータを各々の1つ前の記憶部にシフトさせ、第1特別図柄保留記憶領域の第1記憶部内のデータを第0記憶部に書き込む。この第0記憶部へのデータの書き込みにより、それまで第0記憶部に記憶されていた乱数値(大当たり乱数値、特別図柄乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動用乱数値)は消去される。
ステップS310−7の実行後、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)及び第2特別図柄保留数(U2)を演出制御基板120に通知するための特別図柄保留数指定コマンドを生成し、この特別図柄保留数指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする(S310−8)。
ステップS310−8の実行後、メインCPU110aは、大当たり判定処理を行う(S311)。この大当たり判定処理では、メインCPU110aは、今回の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果(大当たり又はハズレ)を決定し、大当たりである場合には大当たりの種類を決定し、決定した大当たりの種類と対応する大当たり用の図柄指定コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域にセットする。ハズレである場合は、ハズレ用の図柄指定コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域にセットする。
より詳細に説明すると、メインCPU110aは、この大当たり判定処理では、図31(大当たり判定処理の詳細を示すフローチャート)の例に示すように、今回の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たり及びハズレのいずれであるかを判定する(S311−1)。具体的には、メインCPU110aは、メインROM110bの大当たり抽選判定テーブルを参照し、本ステップS311−1の実行時点における高確率遊技フラグ記憶領域のフラグのセットの有無とステップS310−7で第0記憶部に記憶した大当たり乱数値との組み合わせに基づいて、抽選結果を決定する。
図32(a)は、このステップS311−1で参照される大当たり抽選判定テーブルを示す図である。図32(a)に示すように、大当たり抽選判定テーブルには、大当たり乱数値と大当たり抽選の抽選結果(大当たり又はハズレ)の組が、低確率遊技状態のときに参照するものと高確率遊技状態のときに参照するものとに分けて記憶されている。
この大当たり抽選判定テーブルにおける低確率遊技状態で大当たりになる大当たり乱数値の個数と高確率遊技状態で大当たりになる大当たり乱数値の個数を比較すると、低確率遊技状態における大当たりの大当たり乱数値は「7」と「8」の2個となっているのに対し、高確率遊技状態における大当たりの大当たり乱数値は「7」〜「26」の20個となっている。大当たり乱数値の乱数範囲は0〜598である。よって、低確率遊技状態のときの大当たりの当選確率は2/599(=1/299.5)であり、高確率遊技状態のときの大当たりの当選確率は10倍アップして20/599(=1/29.9)である。
メインCPU110aは、ステップS311−1の判定結果が大当たりである場合(S311−1:Yes)、ステップS311−2に進む、また、ステップS311−1の判定結果がハズレである場合(S311−1:No)、ステップS311−5に進む。
ステップS311−2において、メインCPU110aは、大当たり図柄決定処理を行う。この大当たり図柄決定処理では、メインCPU110aは、メインROM110bの大当たり用図柄決定テーブルを参照し、ステップS310−8で第0記憶部に記憶した特別図柄乱数値に基づいて、当該変動の停止図柄の停止図柄データを決定し、決定した停止図柄データをメインRAM110c内の停止図柄データ記憶領域に記憶する。ここで、停止図柄データは、変動を経て停止表示される特別図柄の種類と対応する2桁の数(「00」〜「07」)を示すものである。
図33(a)は、大当たり用図柄決定テーブルを示す図である。大当たり用図柄決定テーブルには、特別図柄乱数値、特別図柄の種類(大当たりの種類)、停止図柄データ、及び図柄指定コマンドの組が、第1特別図柄表示装置20における第1特別図柄の始動条件が成立したときに参照するものと第2特別図柄表示装置21における第2特別図柄の始動条件が成立したときに参照するものとに分けて記憶されている。
演出図柄指定コマンドは、変動を経て停止表示される特別図柄の種類を演出制御基板120に通知するためのコマンドである。
本ステップS311−2において停止図柄データ記憶領域に記憶される停止図柄データは、特別図柄停止処理における大当たり図柄の判定時、大当たり遊技処理における大入賞口の作動態様の決定時、大当たり遊技終了処理における遊技状態の決定時に参照される。詳しくは、後述する。
次に、メインCPU110aは、ステップS311−2で決定した停止図柄データと対応する大当たり用の図柄指定コマンドを生成し、この図柄指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする(S311−3)。
次に、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域及び時短遊技フラグ記憶領域におけるフラグのセットの有無に基づいて現時点(大当たり抽選時)の遊技状態を求め、求めた遊技状態を示す遊技状態情報を遊技状態バッファに記憶する(S311−4)。具体的には、メインCPU110aは、高確率遊技フラグと時短遊技フラグの両方がセットされていない場合、「00H」のデータを遊技状態情報として遊技状態バッファにセットする。また、高確率遊技フラグがセットされており時短遊技フラグがセットされていない場合、「01H」のデータを遊技状態情報として遊技状態バッファにセットする。また、高確率遊技フラグがセットされておらず時短遊技フラグがセットされている場合、「02H」のデータを遊技状態情報として遊技状態バッファにセットする。また、高確率遊技フラグと時短遊技フラグの両方がセットされている場合、「03H」のデータを遊技状態情報として遊技状態バッファにセットする。
ステップS311−5において、メインCPU110aは、ハズレ図柄決定処理を行う。このハズレ図柄決定処理では、メインCPU110aは、メインROM110bのハズレ用図柄決定テーブルを参照してハズレの停止図柄の停止図柄データを決定し、決定した停止図柄データを停止図柄データ記憶領域に記憶する。
図33(b)は、ハズレ用図柄決定テーブルを示す図である。ハズレ用図柄決定テーブルには、特別図柄の種類、停止図柄データ、及び図柄指定コマンドの組が、第1特別図柄表示装置20における第1特別図柄の始動条件が成立したときに参照するものと第2特別図柄表示装置21における第2特別図柄の始動条件が成立したときに参照するものとに分けて記憶されている。
次に、メインCPU110aは、ステップS311−5で決定した停止図柄データと対応するハズレ用の図柄指定コマンドを生成し、この図柄指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする(S311−6)。
図30の説明に戻る。大当たり判定処理(S311)の実行後、メインCPU110aは、変動パターン決定処理を行う(S312)。変動パターン決定処理では、メインCPU110aは、メインROM110bの変動パターン決定テーブルを参照し、ステップS311−1における大当たり抽選の抽選結果(大当たり又はハズレ)、本ステップS312の実行時点における時短遊技フラグ記憶領域のフラグのセットの有無、ステップS310−3又はステップS310−6における更新後の保留数(U2)又は(U1)、ステップS310−7で第0記憶部に記憶した大当たり乱数値、リーチ判定用乱数値、並びに特図変動用乱数値の組み合わせに基づいて、当該変動の変動パターンを決定する。
変動パターン決定テーブルには、第1特別図柄の変動時に参照するものと第2特別図柄の変動時に参照するものの2種類がある。図34は、第1特別図柄の変動時に参照する変動パターン決定テーブルを示す図である。図35は、第2特別図柄の変動時に参照する変動パターン決定テーブルを示す図である。
特別図柄の変動パターン決定テーブルには、特別図柄の種類(大当たりの種類)、遊技状態(時短遊技状態又は非時短遊技状態)、保留数、リーチ判定用乱数値、特図変動用乱数値、特別図柄の変動パターンの種類、変動時間、及び変動開始コマンドの組が記憶されている。変動開始コマンドは、変動パターンの種類を演出制御基板120に通知するためのコマンドである。
特別図柄の変動パターン決定テーブルでは、大当たり抽選の抽選結果が大当たりである場合、変動時間の長い変動パターンが選択され易くなっている。例えば、図34に示す第1特別図柄の変動パターン決定テーブルにおける特別図柄1(16R確変当たり)と対応する変動パターンの選択肢は、変動パターン11、変動パターン12、変動パターン13、変動パターン15、変動パターン16、及び変動パターン17の7種類である。
変動パターン11は、擬似連演出が無し(擬似変動の回数が0回)でSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT1である。変動パターン12は、擬似連演出の1回の擬似変動を経てSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT2(T2>T1)である。変動パターン13は、擬似連演出の2回の擬似変動を経てSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT3(T3>T2)である。
変動パターン14は、擬似連演出が無し(擬似変動の回数が0回)でSPSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT4(T4>T3)である。変動パターン15は、擬似連演出の1回の擬似変動を経てSPSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT5(T5>T4)である。変動パターン16は、擬似連演出の2回の擬似変動を経てSPSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT6(T6>T5)である。
変動パターン17は、擬似連演出の3回の擬似変動を経て全回転リーチ演出に発展するものであり、変動時間はT7である。これらのうち大当たり確定演出となる変動パターン17を除いた6種類の選択率の大小関係は、変動パターン11<変動パターン12<変動パターン13<変動パターン14<変動パターン15<変動パターン16となっている。
また、特別図柄の変動パターン決定テーブルでは、大当たり抽選の抽選結果がハズレである場合、変動時間の長い変動パターンが選択され難くなっている。例えば、図34に示す第1特別図柄の変動パターン決定テーブルにおける、特別図柄0(ハズレ)、非時短遊技状態、リーチあり(リーチ判定用乱数値が「70〜99」)の組み合わせと対応する変動パターンの選択肢は、変動パターン9、変動パターン1、変動パターン2、変動パターン3、変動パターン4、変動パターン5、変動パターン6の7種類である。
変動パターン9は、ノーマルリーチ演出後に発展することなくハズレになるものであり、変動時間はT9(T9<T1)である。
変動パターン1は、擬似連演出が無し(擬似変動の回数が0回)でSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT1である。変動パターン2は、擬似連演出の1回の擬似変動を経てSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT2である。変動パターン3は、擬似連演出の2回の擬似変動を経てSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT3である。
変動パターン4は、擬似連演出が無し(擬似変動の回数が0回)でSPSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT4である。変動パターン5は、擬似連演出の1回の擬似変動を経てSPSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT5である。変動パターン6は、擬似連演出の2回の擬似変動を経てSPSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT6である。
これらの7種類の選択率の大小関係は、変動パターン9<変動パターン1<変動パターン2<変動パターン3<変動パターン4<変動パターン5<変動パターン6となっている。
また、特別図柄の変動パターン決定テーブルと、先に示した事前判定テーブル(図28)とを比較すると、事前判定テーブルでは、第1特別図柄の変動の保留数(U1)や第2特別図柄の変動の保留数(U2)を参照しなくともテーブル内の該当のデータを探索し得るようになっている。これに対し、変動パターン決定テーブルでは、大当たり抽選の抽選結果がハズレである場合は、第1特別図柄の変動の保留数(U1)や第2特別図柄の変動の保留数(U2)を参照しない限りテーブル内の該当のデータを探索し得ないようになっている。このため、事前判定テーブルでは、リーチの種類の判別はできるものの、「通常変動」と「短縮変動」の判別はできないようになっている。
図30において、メインCPU110aは、ステップS312において決定した変動パターンに対応する変動開始コマンドを生成し、この変動開始コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする(S313)。
次に、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域及び時短遊技フラグ記憶領域におけるフラグのセットの有無に基づいて現時点の遊技状態を求め、求めた遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドを生成し、この遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする(S314)。
次に、メインCPU110aは、特別図柄の変動表示を開始するための処理を行う(S315)。具体的に説明すると、メインCPU110aは、第1特別図柄表示装置20又は第2特別図柄表示装置21に特別図柄の変動表示(LEDの点滅)を行わせるための変動表示データを所定の処理領域にセットする。所定の処理領域に変動表示データがセットされると、上記ステップS600でLEDの点灯又は消灯のデータが作成され、作成されたデータがステップS700において出力されることで、第1特別図柄表示装置20又は第2特別図柄表示装置21の変動表示が行われる。
次に、メインCPU110aは、上記ステップS312において決定した変動パターンに基づいた変動時間を特別図柄時間カウンタにセットする(S316)。特別図柄時間カウンタは上記ステップS110において4ms毎に減算処理されていく。
次に、メインCPU110aは、特図特電処理データ=1をセットし(S317)、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。この後の特図特電制御処理では、ステップS302において特別図柄変動処理に処理が移り、特別図柄変動処理が行われる。
図36は、特別図柄変動処理の詳細を示すフローチャートである。図36において、メインCPU110aは、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定する(S320−1)。具体的には、メインCPU110aは、ステップS316でセットした特別図柄時間カウンタを参照し、特別図柄時間カウンタが0であれは特別図柄の変動時間が経過したと判定し、特別図柄時間カウンタが0でなければ特別図柄の変動時間が未だ経過していないと判定する。メインCPU110aは、特別図柄の変動時間が経過したと判定した場合(S320−1:Yes)、ステップS320−2に進む。また、特別図柄の変動時間が経過していないと判定した場合(S320−1:No)、今回の特別図柄変動処理を終了し、次のサブルーチンを実行する。
ステップS320−2において、メインCPU110aは、特別図柄の変動表示を停止させるための処理を行う。具体的に説明すると、メインCPU110aは、上記ステップS315でセットされた変動表示データをクリアして、上記ステップS311−2又はS311−5でセットされた特別図柄を第1特別図柄表示装置20又は第2特別図柄表示装置21に停止表示させるための停止図柄データを所定の処理領域にセットする(S320−2)。これにより、第1特別図柄表示装置20又は第2特別図柄表示装置21に特別図柄が停止表示される。
次に、メインCPU110aは、変動停止コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする(S320−3)。
次に、メインCPU110aは、特別図柄時間カウンタに図柄停止時間(0.5秒=125カウンタ)をセットする(S320−4)。なお、特別図柄時間カウンタは上記ステップS110において4ms毎に減算処理されていく。
次に、メインCPU110aは、特図特電処理データに2をセットし(S320−5)、今回の特別図柄変動処理を終了する。この後の特図特電制御処理では、ステップS302において特別図柄停止処理に処理が移り、特別図柄停止処理が行われる。
図37は、特別図柄停止処理の詳細を示すフローチャートである。図37において、メインCPU110aは、特別図柄の停止時間が経過したか否かを判定する(S330−1)。具体的には、メインCPU110aは、ステップS320−4でセットした特別図柄時間カウンタを参照し、特別図柄時間カウンタが0であれば特別図柄の停止時間が経過したと判定し、特別図柄時間カウンタが0でなければ特別図柄の停止時間が未だ経過していないと判定する。メインCPU110aは、特別図柄の停止時間が経過したと判定した場合(S330−1:Yes)、ステップS330−2に進む。また、特別図柄の停止時間が経過していないと判定した場合(S330−1:No)、今回の特別図柄停止処理を終了し、次のサブルーチンを実行する。
ステップS330−2において、メインCPU110aは、時短遊技終了判定処理を行う。この時短遊技終了判定処理では、メインCPU110aは、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがセットされているか否かを確認する。時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがセットされていない場合はそのまま次のステップS330−3に進む。時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがセットされている場合は、時短回数(J)記憶領域内の時短回数(J)を−1して更新し、更新後の時短回数(J)が0か否かを判定する。その結果、時短回数(J)が0である場合には、時短遊技フラグ記憶領域にセットされている時短遊技フラグをクリアしてから次のステップS330−3に進む。時短回数(J)が「0」でない場合には、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットしたまま次のステップS330−3に進む。
ステップS330−3において、メインCPU110aは、高確率遊技終了判定処理を行う。この高確率遊技終了判定処理では、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグがセットされているか否かを確認する。高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグがセットされていない場合はそのまま次のステップS330−4に進む。高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグがセットされている場合は、高確率遊技回数(X)記憶領域内の高確率遊技回数(X)を−1して更新し、更新後の高確率遊技回数(X)が0か否かを判定する。その結果、高確率遊技回数(X)が0である場合には、高確率遊技フラグ記憶領域にセットされている高確率遊技フラグをクリアしてから次のステップS330−4に進む。高確率遊技回数(X)が0でない場合には、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグをセットしたまま次のステップS330−4に進む。
ステップS330−4において、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域及び時短遊技フラグ記憶領域におけるフラグのセットの有無に基づいて現時点の遊技状態を求め、求めた遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドを生成し、この遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
次に、メインCPU110aは、停止図柄データ記憶領域内の停止図柄データが大当たりのものであるかハズレのものであるかを判定する(S330−5)。停止図柄データ記憶領域内の停止図柄データがハズレのものである場合(S330−5:No)、メインCPU110aは、特図特電処理データに0をセットし(S330−6)、今回の特別図柄停止処理を終了する。この後の特図特電制御処理では、ステップS302において特別図柄記憶判定処理に処理が移り、特別図柄記憶判定処理が行われる。
停止図柄データ記憶領域内の停止図柄データが大当たりのものである場合(S330−5:Yes)、メインCPU110aは、特図特電処理データに3をセットする(S330−10)。次に、メインCPU110aは、その時点における遊技状態、高確率遊技回数(X)、及び時短回数(J)をリセットする(S330−11)。具体的に説明すると、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグがセットされている場合は、高確率遊技フラグ記憶領域及び高確率遊技回数(X)記憶領域のデータをクリアする。また、メインCPU110aは、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがセットされている場合は、時短遊技フラグ記憶領域及び時短回数(J)記憶領域のデータをクリアする。
ステップS330−11の実行後、メインCPU110aは、大当たり開始準備設定処理を行う(S330−12)。大当たり開始準備設定処理では、メインCPU110aは、メインROM110bの特別遊技制御テーブルを参照し、停止図柄データ記憶領域内の停止図柄データに基づいて、16R当たり用大入賞口開閉制御テーブル、8R当たり用大入賞口開閉制御テーブル、及び2R当たり用大入賞口開閉制御テーブルのうち参照先とするものを決定する。
図38は、特別遊技制御テーブルを示す図である。図39(a)は、16R当たり用大入賞口開閉制御テーブルを示す図である。図39(b)は、8R当たり用大入賞口開閉制御テーブルを示す図である。図39(c)は、2R当たり用大入賞口開閉制御テーブルを示す図である。
特別遊技制御テーブルには、停止図柄データ、オープニング時間、参照先の大入賞口開閉制御テーブルのテーブル番号、及びエンディング時間の組が、大当たりの種類毎に記憶されている。ここで、16R当たり用大入賞口開閉制御テーブルのテーブル番号は01であり、8R当たり用大入賞口開閉制御テーブルのテーブル番号は02であり、2R当たり用大入賞口開閉制御テーブルのテーブル番号は03である。
16R当たり用大入賞口開閉制御テーブルには、16R当たりの第1ラウンド〜第16ラウンドの開放時間と閉鎖時間、及び開放する大入賞口の種類を示すデータが記憶されている。8R当たり用大入賞口開閉制御テーブルには、8R当たりの第1ラウンド〜第8ラウンドの開放時間と閉鎖時間、及び開放する大入賞口の種類を示すデータが記憶されている。2R当たり用大入賞口開閉制御テーブルには、2R当たりの第1ラウンド〜第2ラウンドの開放時間と閉鎖時間、及び開放する大入賞口の種類を示すデータが記憶されている。
メインCPU110aは、ステップS330−12において決定した大入賞口開閉制御テーブルに基づいて、大当たりの種類を判定し、大当たりの種類に応じたオープニング指定コマンドを生成し、このオープニング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする(S330−13)。
メインCPU110aは、ステップS330−12において決定した大入賞口開閉制御テーブルに基づいて、大当たりの種類に応じた開始インターバル時間を決定し、この開始インターバル時間を特別図柄時間カウンタにセットし(S330−14)、今回の特別図柄停止処理を終了する。この後の特図特電制御処理では、ステップS302において大当たり遊技処理に処理が移り、大当たり遊技処理が行われる。
図40は、大当たり遊技処理の詳細を示すフローチャートである。図39において、メインCPU110aは、現在オープニング中であるか否かを判定する(S340−1)。具体的には、メインCPU110aは、ラウンド数(R)記憶領域内のラウンド数(R)を参照し、ラウンド数(R)が0であればオープニング中であると判定し、ラウンド数(R)が0でなければオープニング中でないと判定する。メインCPU110aは、オープニング中である場合(S340−1:Yes)、ステップS340−2に進む。また、オープニング中でない場合(S340−1:No)、ステップS340−6に進む。
ステップS340−2において、メインCPU110aは、開始インターバル時間が経過したか否かを判定する。具体的には、メインCPU110aは、特別図柄停止処理のステップS330−14でセットされた特別図柄時間カウンタを参照し、特別図柄時間カウンタが0であれば開始インターバル時間が経過したと判定し、特別図柄時間カウンタが0でなければ開始インターバル時間が未だ経過していないと判定する。メインCPU110aは、開始インターバル時間が経過したと判定した場合(S340−2:Yes)、ステップS340−3に進む。また、開始インターバル時間が未だ経過していないと判定した場合(S340−2:No)、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−3において、メインCPU110aは、大当たり開始設定処理を行う。大当たり開始設定処理では、メインCPU110aは、ラウンド数(R)記憶領域内のラウンド数(R)を+1して更新する。ここで、開始インターバル時間が経過した時点では未だ動作が1回も行われておらず、ラウンド数(R)記憶領域内のラウンド数(R)は0である。よって、本ステップS340−3における更新後のラウンド数(R)は1になる。
ステップS340−3の実行後、メインCPU110aは、大入賞口開放処理を行う(S340−4)。この大入賞口開放処理では、第1大入賞口開閉扉16b又は第2大入賞口開閉扉17bを開放するために、第1大入賞口開閉ソレノイド16c又は第2大入賞口開閉ソレノイド17cを通電させる通電データをセットする。また、メインCPU110aは、ステップS330−12で決定した大入賞口開閉制御テーブルを参照して、現在のラウンド数(R)における第1大入賞口16又は第2大入賞口17の開放時間を求め、この開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS340−4の実行後、メインCPU110aは、ラウンド開始コマンド送信判定処理を行う(S340−5)。ラウンド開始コマンド送信判定処理では、メインCPU110aは、ラウンド数(R)記憶領域内のラウンド数(R)に応じたラウンド開始コマンドを生成し、このラウンド開始コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−6において、メインCPU110aは、現在エンディング中であるか否かを判定する。メインCPU110aは、エンディング中でないと判定した場合(S340−6:No)、ステップS340−7に進む。また、エンディング中であると判定した場合(S340−6:Yes)、ステップS340−18に進む。
ステップS340−7において、メインCPU110aは、大入賞口の閉鎖中であるか否かを判定する(S340−7)。具体的には、メインCPU110aは、メインRAM110cの所定領域に通電データ(第1大入賞口開閉ソレノイド16c又は第2大入賞口開閉ソレノイド17cを通電させる通電データ)がセットされていない場合は、大入賞口の閉鎖中であると判定し、メインRAM110cの所定領域に通電データがセットされている場合は、大入賞口の閉鎖中でないと判定する。メインCPU110aは、大入賞口の閉鎖中である場合(S340−7:Yes)、ステップS340−8に進む。大入賞口の閉鎖中でない場合(S340−7:No)、ステップS340−9に進む。
ステップS340−8において、メインCPU110aは、閉鎖時間が経過したか否かを判定する。ここで、閉鎖時間は、後述するステップS340−10において特別遊技タイマカウンタにセットされるものである。メインCPU110aは、閉鎖時間が経過したと判定した場合(S340−8:Yes)、ステップS340−4の大入賞口開放処理に進み、大入賞口開放処理とそれに続くラウンド開始コマンド送信判定処理(S340−5)を行い、今回の大当たり遊技処理を終了する。メインCPU110aは、閉鎖時間が経過していないと判定した場合(S340−8:No)、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−9において、メインCPU110aは、大入賞口の開放終了条件が成立したか否かを判定する。具体的には、メインCPU110aは、大入賞口入球数(C)記憶領域内の大入賞口入球数(C)が規定個数(9個)に達するか、開放時間が経過した場合、開放終了条件が成立したと判定する。また、メインCPU110aは、大入賞口入球数(C)記憶領域内の大入賞口入球数(C)が規定個数(9個)に達しておらず、且つ、開放時間が経過していない場合、開放終了条件が成立していないと判定する。メインCPU110aは、開放終了条件が成立したと判定した場合(S340−9:Yes)、ステップS340−10に進む。また、開放終了条件が成立していないと判定した場合(S340−9:No)、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−10において、メインCPU110aは、大入賞口閉鎖処理を行う。大入賞口閉鎖処理では、メインCPU110aは、第1大入賞口開閉扉16b又は第2大入賞口開閉扉17bを閉鎖するために、第1大入賞口開閉ソレノイド16c又は第2大入賞口開閉ソレノイド17cを通電させる通電データを停止する。また、メインCPU110aは、ステップS330−12で決定された大入賞口開閉制御テーブルを参照して、現在のラウンド数(R)に基づいて、第1大入賞口16又は第2大入賞口17の閉鎖時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。これにより、大入賞口が閉鎖することになる。
ステップS340−10の実行後、メインCPU110aは、1回のラウンド遊技が終了したか否かを判定する(S340−11)。具体的には、メインCPU110aは、大入賞口入球数(C)記憶領域内の大入賞口入球数(C)が規定個数(9個)に達した場合に、1回のラウンド遊技が終了したと判定する。また、メインCPU110aは、大入賞口入球数(C)記憶領域内の大入賞口入球数(C)が規定個数(9個)に達していない場合に、1回のラウンド遊技が終了していないと判定する。メインCPU110aは、1回のラウンド遊技が終了したと判定した場合(S340−11:Yes)、ステップS340−12に進む。また、1回のラウンド遊技が終了していないと判定した場合(S340−11:No)、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−12において、メインCPU110aは、ラウンドデータ初期化処理を行う。ラウンドデータ初期化処理では、メインCPU110aは、大入賞口入球数(C)記憶領域内の大入賞口入球数(C)をリセットして0にする。
ステップS340−12の実行後、メインCPU110aは、ラウンド数(R)記憶領域内のラウンド数(R)が最大値(具体的には、ステップS330−12において決定した大入賞口開閉制御テーブルの最終ラウンドの数)になったか否かを判定する(S340−13)。
ラウンド数(R)が最大値になっていないと判定した場合(S340−13:No)、メインCPU110aは、ラウンド数(R)記憶領域内のラウンド数(R)を+1して更新し(S340−14)、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ラウンド数(R)が最大値になったと判定した場合(S340−13:Yes)、メインCPU110aは、ラウンド数(R)記憶領域内のラウンド数(R)をリセットして0にする(S340−15)。
ステップS340−15の実行後、メインCPU110aは、上記ステップS330−12で決定した大入賞口開閉制御テーブルに基づいて、大当たりの種類を判定し、大当たりの種類に応じたエンディング指定コマンドを生成し、このエンディング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする(S340−16)。
ステップS340−16の実行後、メインCPU110aは、大当たりの種類に応じた終了インターバル時間(例えば、2秒)を決定し、この終了インターバル時間を特別遊技タイマカウンタにセットする(S340−17)。
メインCPU110aは、ステップS340−17の実行後、又は、ステップS340−6においてエンディング中であると判定した場合(S340−6:Yes)、終了インターバル時間が経過したか否かを判定する(S340−18)。具体的には、メインCPU110aは、ステップS340−17でセットした特別遊技タイマカウンタを参照し、特別遊技タイマカウンタが0であれば終了インターバル時間が経過したと判定し、特別遊技タイマカウンタが0でなければ終了インターバル時間が未だ経過していないと判定する。メインCPU110aは、終了インターバル時間が未だ経過していないと判定した場合(S340−18:No)、今回の大当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、終了インターバル時間が経過したと判定した場合(S340−18:Yes)、特図特電処理データに4をセットし(S340−19)、今回の特別図柄変動処理を終了する。この後の特図特電制御処理では、ステップS302において大当たり遊技終了処理に処理が移り、大当たり遊技終了処理が行われる。
図41は、大当たり遊技終了処理の詳細を示すフローチャートである。図41において、メインCPU110aは、ステップS311−2で停止図柄データ記憶領域にセットした停止図柄データ及びステップS311−4で遊技状態バッファにセットした遊技情報をロードする(S350−1)。
ステップS350−1の実行後、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ設定処理を行う(S350−2)。高確率遊技フラグ設定処理では、メインCPU110aは、メインROM110bの特別遊技終了時設定テーブルを参照し、ステップS350−1においてロードした停止図柄データ及び遊技情報に基づいて、特別遊技の終了時の高確率遊技フラグのセットの要否を決定する。
図42は、特別遊技終了時設定テーブルを示す図である。特別遊技終了時設定テーブルには、停止図柄データ、遊技状態バッファの記憶内容を示すデータ、時短遊技状態の要否を示すデータ、時短遊技回数を示すデータ、高確率状態の要否を示すデータ、及び高確率遊技回数を示すデータの組が記憶されている。
具体的には、ステップS350−1では、ステップS350−1においてロードした停止図柄データが「01〜02、04〜06」である場合は、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグをセットし、それ以外の「03、07」である場合は、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグをセットしない。
ステップS350−2の実行後、メインCPU110aは、高確率遊技回数設定処理を行う(S350−3)。高確率遊技状態設定処理では、メインCPU110aは、メインROM110bの特別遊技終了時設定テーブルを参照し、ステップS350−1においてロードした停止図柄データ及び遊技情報に基づいて、特別遊技の終了時に遊技回数(X)記憶領域に記憶する残り変動回数(X)を決定する。
具体的には、ステップS350−2では、ステップS350−1においてロードした停止図柄データが「01〜02、04〜06」である場合は、遊技回数(X)記憶領域に10000回をセットし、それ以外の「03、07」である場合は、遊技回数(X)記憶領域に0回をセットする。
ステップS350−3の実行後、メインCPU110aは、時短遊技フラグ設定処理を行う(S350−4)。時短遊技フラグ設定処理では、メインCPU110aは、メインROM110bの特別遊技終了時設定テーブルを参照し、ステップS350−1においてロードした停止図柄データ及び遊技情報に基づいて、特別遊技の終了時の時短遊技フラグのセットの要否を決定する。
具体的には、ステップS350−3では、ステップS350−1においてロードした停止図柄データが「01〜07」である場合は、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットする。
ステップS350−4の実行後、メインCPU110aは、時短回数設定処理を行う(S350−5)。時短回数設定処理では、メインCPU110aは、メインROM110bの特別遊技終了時設定テーブルを参照し、ステップS350−1においてロードした停止図柄データ及び遊技情報に基づいて、特別遊技の終了時に遊技回数(J)記憶領域に記憶する残り変動回数(J)を決定する。
具体的には、本ステップS350−4では、ステップS350−1においてロードした停止図柄データが「01〜02、04〜06」である場合は、遊技回数(J)記憶領域に10000回をセットし、それ以外の「03、07」である場合は、遊技回数(J)記憶領域に100回をセットする。
ステップS350−5の実行後、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域及び時短遊技フラグ記憶領域におけるフラグのセットの有無に基づいて現時点の遊技状態を求め、現時点の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドを生成し、この遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする(S350−6)。
ステップS350−6の実行後、メインCPU110aは、特図特電処理データに0をセットし(S350−7)、大当たり遊技終了処理を終了する。この後の特図特電制御処理では、ステップS302において特別図柄記憶判定処理に処理が移り、特別図柄記憶判定処理が行われる。
図43は、普図普電制御処理の詳細を示すフローチャートである。図43において、メインCPU110aは、普図普電処理データをロードする(S401)。続くステップS402において、メインCPU110aは、このロードした特図特電処理データから分岐アドレスを参照し、普図普電処理データ=0であれば普通図柄記憶判定処理に処理を移し、普図普電処理データ=1であれば普通図柄変動処理に処理を移し、普図普電処理データ=2であれば普通図柄停止処理に処理を移し、普図普電処理データ=3であれば補助遊技処理に処理を移す。
普通図柄記憶判定処理、普通図柄変動処理、普通図柄停止処理、及び補助遊技処理の概要は次の通りである。普通図柄記憶判定処理(普図普電処理データ=0の処理)では、メインCPU110aは、普通図柄保留数カウンタのカウント値(G)が1以上であるか否かを判定する。普通図柄保留数カウンタのカウント値(G)が0である場合は今回の普通図柄記憶判定処理を終了する。普通図柄保留数カウンタのカウント値(G)が1以上である場合は、普通図柄保留数カウンタのカウント値(G)を−1して更新した後、普通図柄保留記憶領域内の第2〜第4記憶部内のデータを1つ前の記憶部にシフトさせ、第1記憶部内のデータを第0記憶部に書き込む。このとき、既に普通図柄保留記憶領域の第0記憶部に書き込まれていた普通図柄乱数値は消去されることとなる。その後、メインCPU110aは、メインROM110bの普通図柄抽選判定テーブルを参照し、時短遊技フラグ記憶領域におけるフラグのセットの有無と普通図柄保留記憶領域の第0記憶部内の普通図柄乱数値との組み合わせに基づいて、普通図柄抽選の抽選結果(当たり又はハズレ)を決定し、この抽選結果に応じた普通図柄変動時間(非時短遊技状態であれば29秒、時短遊技状態であれば0.2秒)を決定する。
図32(b)は、普通図柄抽選判定テーブルを示す図である。普通図柄抽選判定テーブルは、主制御基板110のメインROM110bに格納されている。普通図柄抽選判定テーブルには、普通図柄乱数値と普通図柄抽選の抽選結果(当たり又はハズレ)の組が、非時短遊技状態のときに参照するものと時短遊技状態のときに参照するものとに分けて記憶されている。
この普通図柄抽選判定テーブルにおける非時短遊技状態で当たりになる普通図柄判定用乱数値の個数と時短遊技状態で当たりになる普通図柄判定用乱数値の個数を比較すると、非時短遊技状態における当たりの普通図柄判定用乱数値は1個(0)のみとなっているのに対し、時短遊技状態における当たりの普通図柄判定用乱数値は65535個(0〜65534)となっている。普通図柄判定用乱数値の乱数範囲は0〜65535である。よって、非時短遊技状態のときの当たりの当選確率は、1/65536であり、時短遊技状態のときの当たりの当選確率は65535/65536=1/1.00002である。
普通図柄抽選の抽選結果の決定後、メインCPU110aは、この普通図柄変動時間を普通図柄時間カウンタにセットすると共に普通図柄表示装置22の普通図柄の変動を開始させ、普図普電処理データに1をセットする。
普通図柄変動処理(普図普電処理データ=1のときの処理)では、メインCPU110aは、普通図柄変動時間が経過したか(普通図柄時間カウンタが0になったか)を判定し、普通図柄変動時間が経過していないと判定した場合、今回の普通図柄変動処理を終了する。普通図柄変動時間が経過したと判定した場合、普通図柄表示装置22の普通図柄を普通図柄抽選結果に応じた図柄で停止表示させると共に所定の普通図柄停止時間を普通図柄時間カウンタにセットし、普図普電処理データに2をセットする。
普通図柄停止処理(普図普電処理データ=2のときの処理)では、メインCPU110aは、普通図柄停止時間が経過したか(普通図柄時間カウンタが0になったか)を判定し、普通図柄停止時間が経過していないと判定した場合、今回の普通図柄停止処理を終了する。普通図柄停止時間が経過したと判定した場合、普通図柄表示装置22の停止図柄が当たりの図柄であったか否かを判定する。普通図柄表示装置22の停止図柄が当たりの図柄でなかった場合は、普図普電処理データに0をセットし、普通図柄表示装置22の停止図柄が当たりの図柄であった場合は、普図普電処理データに3をセットする。
補助遊技処理(普図普電処理データ=3のときの処理)では、メインCPU110aは、第2始動口15の開放時間(非時短遊技状態であれば0.2秒、時短遊技状態であれば3.5秒)を決定し、この開放時間に亘って第2始動口15を開放状態にし、その後に第2始動口15を閉鎖状態にし、普図普電処理データに0をセットする。
図44は、遊技機1の演出制御基板120のメイン処理を示すフローチャートである。メイン処理は、起動操作により電源基板170から演出制御基板120のサブCPU120aにシステムリセットが発生したことを契機として開始される。
図44において、サブCPU120aは、初期化処理を行う(S1000)。初期化処理では、サブCPU120aは、電源投入に応じて、サブROM120bから起動プログラムを読み込むと共に、サブRAM120c内の各種フラグを初期化する。初期化処理の終了後は、サブCPU120aは、演出用乱数値1〜25等を更新する処理(S1100)を繰り返す。また、この乱数値の更新処理と併せて、サブCPU120aは、リセット用クロックパルス発生回路によるリセット用クロックパルス信号の発生の度にタイマ割込み処理を実行する。
図45は、演出制御基板120のタイマ割り込み処理を示すフローチャートである。演出制御基板120のサブCPU120aは、初期化処理が終了して遊技が可能になった後、演出制御基板120内のリセット用クロックパルス発生器の発生周期である2ミリ秒毎に図45に示す一連の処理を実行する。
図40において、サブCPU120aは、サブCPU120aのレジスタ内の情報をスタック領域に退避させる(S1400)。
次に、サブCPU120aは、タイマ更新処理を行う(S1500)。タイマ更新処理では、サブCPU120aは、RTC120dから入力される時刻信号に基づいて、各種カウンタを−1して更新する。
次に、サブCPU120aは、コマンド解析処理を行う(S1600)。コマンド解析処理では、サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドを解析し、この解析結果に基づいて、画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34による演出の内容を決定し、決定した演出の内容を示すコマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。コマンド解析処理の詳細は、後述する。
次に、サブCPU120aは、演出入力制御処理を行う(S1700)。演出入力制御処理では、サブCPU120aは、演出ボタン35、十字キー39、中央キー39Eの検出スイッチ35a、39a、39b、39c、39d、39eの入力信号に応じた処理を行う。演出入力制御処理の詳細は、後述する。
次に、サブCPU120aは、データ出力処理を行う(S1800)。データ出力処理では、サブCPU120aは、ステップS1600のコマンド解析処理、及びステップS1700の演出入力制御処理においてサブRAM120cの送信バッファに記憶したコマンドを画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信する。
次に、サブCPU120aは、ステップS1400でスタック領域に退避した情報をサブCPU120aのレジスタに復帰させる(S1900)。
図46、図47、及び図48は、コマンド解析処理(図40のステップS1600)の詳細を示すフローチャートである。図46において、サブCPU120aは、受信バッファ内に主制御基板110から受信したコマンドがあるか否かを確認する(S1601)。サブCPU120aは、受信バッファ内にコマンドがある場合(S1601:Yes)、ステップS1610に進む。受信バッファ内にコマンドがない場合(S1601:No)、今回のコマンド解析処理を終了する。
ステップS1610において、サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが特別図柄保留数指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが特別図柄保留数指定コマンドである場合(S1610:Yes)、ステップS1611に進む。また、受信バッファ内のコマンドが特別図柄保留数指定コマンドでない場合(S1610:No)、ステップ1620に進む。
ステップS1611において、サブCPU120aは、特別図柄保留数更新処理を行う。特別図柄保留数更新処理では、サブCPU120aは、特別図柄保留数指定コマンドを解析して、画像表示装置31に表示させる保留表示画像37の表示個数を決定し、この保留表示画像37の表示個数に対応する特図表示個数指定コマンドを送信バッファにセットする。
特別図柄保留数更新処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、画像表示装置31内の保留表示画像37の出現又は消去に関わる演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1620において、サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが始動入賞指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが始動入賞指定コマンドである場合(S1620:Yes)、ステップS1621に進む。また、受信バッファ内のコマンドが始動入賞指定コマンドでない場合(S1620:No)、ステップS1630に進む。
ステップS1621において、サブCPU120aは、始動入賞指定コマンド記憶処理を行う。始動入賞指定コマンド記憶処理では、サブCPU120aは、演出情報記憶領域の第1演出情報記憶領域及び第2演出情報記憶領域のうち受信バッファ内の始動入賞指定コマンドと対応するものを選択し、選択した演出情報記憶領域の第1〜第4記憶部におけるデータ未格納で且つ番号の最も小さい記憶部をデータの格納先とし、受信バッファ内の始動入賞指定コマンドをデータの格納先の記憶部に記憶する。
図27(c)は、演出情報記憶領域を示す図である。図27(c)に示すように、演出情報記憶領域は、当該変動と対応する第0記憶部、第1特別図柄の保留と対応する第1演出情報記憶領域、及び第2特別図柄の保留と対応する第2演出情報記憶領域を有している。第1演出情報記憶領域と第2演出情報記憶領域の各々は、第1保留と対応する第1記憶部、第2保留と対応する第2記憶部、第3保留と対応する第3記憶部、及び第4保留と対応する第4記憶部を有している。図27(d)に示すように、演出情報記憶領域内の各記憶部は、始動入賞指定コマンド及び先読み保留表示変化演出シナリオデータを記憶し得るようになっている。
図46において、ステップS1621の実行後、サブCPU120aは、先読み保留表示変化演出選択処理を行う(S1622)。先読み保留表示変化演出選択処理では、サブCPU120aは、ステップS1621で演出情報記憶領域に記憶した始動入賞指定コマンドについて、この始動入賞指定コマンドと対応する図柄の変動を最終変動とする先読み保留表示変化演出の実行の要否を判定し、先読み保留表示変化演出を実行する場合に、最終変動に至るまでの保留表示変化演出のシナリオを決定し、このシナリオを示す先読み保留表示変化演出シナリオデータを演出情報記憶領域内の該当の記憶部に記憶する。先読み保留表示変化演出選択処理の詳細は後述する。
ステップS1630において、サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが図柄指定コマンドであるか否かを確認する。サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが図柄指定コマンドである場合(S1630:Yes)、ステップS1631に進む。受信バッファ内のコマンドが図柄指定コマンドでない場合(S1630:No)、ステップS1640に進む。
ステップS1631において、サブCPU120aは、演出図柄決定処理を行い、演出図柄決定処理の実行後に今回のコマンド解析処理を終了する。演出図柄決定処理では、サブCPU120aは、図柄指定コマンドを解析して、左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Zの停止図柄番号を決定し、決定した停止図柄番号をサブRAM120c内の演出図柄記憶領域に記憶し、停止図柄番号を画像制御基板150及びランプ制御基板140に通知するための停止図柄指定コマンドを生成し、生成した停止図柄指定コマンドを送信バッファにセットする。演出図柄決定処理の詳細は後述する。
演出図柄決定処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、当該変動における変動停止時の図柄組み合わせを決定する。
ステップS1640において、サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが変動開始コマンドであるか否かを確認する。サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが変動開始コマンドである場合(S1640:Yes)、ステップS1641に進む。また、受信バッファ内のコマンドが変動開始コマンドでない場合(S1640:No)、ステップS1670(図48)に進む。
ステップS1641において、サブCPU120aは、記憶領域シフト処理を行う。記憶領域シフト処理では、サブCPU120aは、第2演出情報記憶領域の第1〜第4記憶部の1つ以上にデータが記憶されている場合、第2演出情報記憶領域の第2〜第4記憶部内のデータを1つ前の記憶部にシフトさせ、第2演出情報記憶領域の第1記憶部内のデータを第0記憶部に書き込む。この第0記憶部へのデータの書き込みにより、それまで第0記憶部に記憶されていたデータ(始動入賞指定コマンド、先読み保留表示変化演出シナリオデータ)は消去される。第2演出情報記憶領域にデータが記憶されておらず、第1演出情報記憶領域の第1〜第4記憶部の1つ以上にデータが記憶されている場合、第1演出情報記憶領域の第2〜第4記憶部内のデータを1つ前の記憶部にシフトさせ、第1演出情報記憶領域の第1記憶部内のデータを第0記憶部に書き込む。この第0記憶部へのデータの書き込みにより、それまで第0記憶部に記憶されていたデータは消去される。
次に、サブCPU120aは、演出情報記憶領域に、先読み保留表示変化演出シナリオデータが記憶されているか否かを判定する(S1642)。サブCPU120aは、先読み保留表示変化演出シナリオデータが記憶されている場合(S1642:Yes)、ステップS1643に進む。先読み保留表示変化演出シナリオデータが記憶されていない場合(S1642:No)、ステップS1644に進む。
ステップS1643において、サブCPU120aは、先読み演出制御処理を行う。先読み演出制御処理では、サブCPU120aは、演出情報記憶領域内の先読み保留表示変化演出シナリオデータを参照し、当該変動における保留表示画像37の表示態様の変化の有無を決定し、当該変動において保留表示画像37の表示態様を変化させる場合は、保留表示画像37の表示態様の変化を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。
先読み演出制御処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、保留表示画像37の表示態様の変化を指示する演出パターン指定コマンドを受信すると、先読み保留表示変化演出の実行時刻(図22の時刻tHH)に合わせて、先読み保留表示変化演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1645において、サブCPU120aは、変動演出パターン決定処理を行う。変動演出パターン決定処理は、当該変動における演出図柄36や第1可動役物330a、330bの挙動に関わる演出の流れである図柄変動演出パターンを決定する処理である。変動演出パターン決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値1を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの変動演出パターン決定テーブルを参照し、受信バッファ内の変動開始コマンドと演出用乱数値1との組み合わせに基づいて、図柄変動演出パターンを決定し、決定した図柄変動演出パターンの情報をサブRAM120c内の図柄変動演出パターン記憶領域に記憶する。また、サブCPU120aは、決定した図柄変動演出パターンの演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。
図49は、変動演出パターン決定テーブルを示す図である。変動演出パターン決定テーブルには、演出用乱数値1、図柄変動演出パターン、及び演出パターン指定コマンドの組が、変動開始コマンドと対応するもの毎に記憶されている。各変動開始コマンドと対応する複数の図柄変動演出パターンの中には、再抽選演出を含むものもあれば含まないものもある。また、第2役物操作演出や第1役物操作演出を含むものもあれば含まないものもある。
例えば、MODEデータが「E6H」でDATAデータが「11H」の変動開始コマンド(16R確変当たり、変動時間T1、SPリーチ演出あり、擬似変動0回)と対応する図柄変動演出パターンの選択肢には、図柄変動演出パターン11、図柄変動演出パターン12、図柄変動演出パターン13、図柄変動演出パターン14、図柄変動演出パターン15などがある。図柄変動演出パターン11の演出の流れは、ノーマルリーチ演出→SPリーチ演出→図柄停止(16R確変当たり)となっている。図柄変動演出パターン12の演出の流れは、ノーマルリーチ演出→第2役物操作演出(役物傾動なし)→SPリーチ演出→図柄停止(16R確変当たり)となっている。図柄変動演出パターン13の演出の流れは、ノーマルリーチ演出→第2役物操作演出(役物傾動なし)→SPリーチ演出→第1役物操作演出(役物落下あり)→図柄停止(16R確変当たり)となっている。図柄変動演出パターン14の演出の流れは、ノーマルリーチ演出→第2役物操作演出(役物傾動なし)→SPリーチ演出→再抽選演出(16R確変当たり報知)→図柄停止(16R確変当たり)となっている。図柄変動演出パターン15の演出の流れは、ノーマルリーチ演出→第2役物操作演出(役物傾動あり)→SPリーチ演出→再抽選演出(16R確変当たり報知)→図柄停止(16R確変当たり)となっている。
また、MODEデータが「E6H」でDATAデータが「12H」の変動開始コマンド(16R確変当たり、変動時間T2、SPリーチ演出あり、擬似変動1回)と対応する図柄変動演出パターンの選択肢には、図柄変動演出パターン21、図柄変動演出パターン22などがある。図柄変動演出パターン21の演出の流れは、擬似連演出(1回)→ノーマルリーチ演出→SPリーチ演出→再抽選演出→図柄停止(16R確変当たり)となっている。図柄変動演出パターン22の演出の流れは、擬似連演出(1回)→ノーマルリーチ演出→第2役物操作演出(役物傾動なし)→SPリーチ演出→図柄停止(16R確変当たり)となっている。
また、MODEデータが「E6H」でDATAデータが「13H」の変動開始コマンド(16R確変当たり、変動時間T3、SPリーチ演出あり、擬似変動2回)と対応する図柄変動演出パターンの選択肢には、図柄変動演出パターン31、図柄変動演出パターン32などがある。図柄変動演出パターン31の演出の流れは、擬似連演出(2回)→ノーマルリーチ演出→SPリーチ演出→再抽選演出→図柄停止(16R確変当たり)となっている。図柄変動演出パターン32の演出の流れは、擬似連演出(2回)→ノーマルリーチ演出→第2役物操作演出(役物傾動なし)→SPリーチ演出→図柄停止(16R確変当たり)となっている。
また、MODEデータが「E6H」でDATAデータが「14H」の変動開始コマンド(16R確変当たり、変動時間T4、SPSPリーチ演出あり、擬似変動0回)と対応する図柄変動演出パターンの選択肢には、図柄変動演出パターン41、図柄変動演出パターン42などがある。図柄変動演出パターン41の演出の流れは、ノーマルリーチ演出→SPSPリーチ演出→図柄停止(16R確変当たり)となっている。図柄変動演出パターン42の演出の流れは、ノーマルリーチ演出→第2役物操作演出(役物傾動あり)→SPSPリーチ演出→図柄停止(16R確変当たり)となっている。
また、MODEデータが「E6H」でDATAデータが「01H」の変動開始コマンド(ハズレ、変動時間T1、SPリーチ演出あり、擬似変動0回)と対応する図柄変動演出パターンの選択肢には、図柄変動演出パターン01、図柄変動演出パターン02などがある。図柄変動演出パターン01の演出の流れは、ノーマルリーチ演出→SPリーチ演出→図柄停止(ハズレ)となっている。図柄変動演出パターン02の演出の流れは、ノーマルリーチ演出→第2役物操作演出(役物傾動なし)→SPリーチ演出→図柄停止(ハズレ)となっている。
変動演出パターン決定処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、当該変動の変動時間Tの開始から終了までの間、コマンドの図柄変動演出パターンに従った一連の演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
図46のステップS1645において、サブCPU120aは、変動演出パターン決定処理で決定した図柄変動演出パターンが第1役物操作演出を含むものであるか否かを判定する。サブCPU120aは、第1役物操作演出を含む場合(S1645:Yes)、ステップS1646に進む。第1役物操作演出を含まない場合(S1645:No)、ステップS1649に進む。
ステップS1646において、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内における第1役物操作演出の操作受付有効期間の開始時刻(図10の時刻tAY1)までの残り時間を求め、この時間をリセット用クロックパルスの発生周期である2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cの第1役物操作演出用の操作受付有効期間開始タイマカウンタにセットする。また、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内に第1役物操作演出の操作受付有効期間の終了時刻(図10の時刻tAY2)までの残り時間を求め、この時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cの第1役物操作演出用の操作受付有効期間終了タイマカウンタにセットする。操作受付有効期間開始タイマカウンタ及び操作受付有効期間終了タイマカウンタは、ステップS1500のタイマ更新処理の実行の度にカウントダウンされる。操作受付有効期間開始タイマカウンタは、操作受付有効期間の開始時刻(図10の時刻tAY1)において0になり、操作受付有効期間終了タイマカウンタは、操作受付有効期間の終了時刻(図10の時刻tAY2)において0になる。
ステップS1647において、サブCPU120aは、サブRAM120cの操作演出待機フラグ記憶領域に第1操作演出待機フラグをセットする。第1操作演出待機フラグは、第1役物操作演出の実行待ちであることを示すフラグである。
ステップS1648において、サブCPU120aは、第1役物操作特定予告演出選択処理を行う。第1役物操作特定予告演出選択処理では、サブCPU120aは、第1役物操作特定予告演出(図10(c))の実行の要否を判定し、第1役物操作特定予告演出を実行する場合に、第1役物操作特定予告演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。第1役物操作特定予告演出選択処理の詳細は後述する。
第1役物操作特定予告演出選択処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、第1役物操作特定予告演出の実行時刻(図10の時刻t’AY1)に合わせて、第1役物操作特定予告演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
図47のステップS1649において、サブCPU120aは、変動演出パターン決定処理で決定した図柄変動演出パターンが第2役物操作演出を含むものであるか否かを判定する。サブCPU120aは、第2役物操作演出を含む場合(S1649:Yes)、ステップS1650に進む。第2役物操作演出を含まない場合(S1646:No)、ステップS1653に進む。
ステップS1650において、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内における第2役物操作演出の操作受付有効期間の開始時刻(図11の時刻tSY1)までの残り時間を求め、この時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cの第2役物操作演出用の操作受付有効期間開始タイマカウンタにセットする。また、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内における第2役物操作演出の操作受付有効期間の終了時刻(図11の時刻tSY2)までの残り時間を求め、この時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cの第2役物操作演出用の操作受付有効期間終了タイマカウンタにセットする。操作受付有効期間開始タイマカウンタ及び操作受付有効期間終了タイマカウンタは、ステップS1500のタイマ更新処理の実行の度にカウントダウンされる。操作受付有効期間開始タイマカウンタは、操作受付有効期間の開始時刻(図11の時刻tSY1)において0になり、操作受付有効期間終了タイマカウンタは、操作受付有効期間の終了時刻(図11の時刻tSY2)において0になる。
ステップS1651において、サブCPU120aは、サブRAM120cの操作演出待機フラグ記憶領域に第2操作演出待機フラグをセットする。第2操作演出待機フラグは、第2役物操作演出の実行待ちであることを示すフラグである。
ステップS1652において、サブCPU120aは、第2役物操作特定予告演出選択処理を行う。第2役物操作特定予告演出選択処理では、サブCPU120aは、第2役物操作特定予告演出(図11(c))の実行の要否を判定し、第2役物操作特定予告演出を実行する場合に、第2役物操作特定予告演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。第2役物操作特定予告演出選択処理の詳細は後述する。
第2役物操作特定予告演出選択処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、第2役物操作特定予告演出の実行時刻(図11の時刻t’SY1)に合わせて、第2役物操作特定予告演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1653において、サブCPU120aは、ステップアップ演出選択処理を行う。ステップアップ演出選択処理では、サブCPU120aは、受信バッファ内の変動開始コマンドに基づいて、ステップアップ演出(図13(a)、図13(b))の実行の要否を判定し、ステップアップ演出を実行する場合に、最終段階に至るまでのステップアップ演出のシナリオを決定し、このシナリオに従った演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。ステップアップ演出選択処理の詳細は、後述する。
ステップアップ演出選択処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、ステップアップ演出内の1又は複数のステップ演出の実行時刻(図13の時刻tSUP1、tSUP2、tSUP3、tSUP4、tSPS)に合わせて、ステップアップ演出の各ステップ演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1654において、サブCPU120aは、セリフ操作演出選択処理を行う。セリフ操作演出選択処理では、サブCPU120aは、受信バッファ内の変動開始コマンドに基づいて、セリフ操作演出(図15(a)、図15(b))の実行の要否を判定し、セリフ操作演出を実行する場合に、セリフ操作演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。セリフ操作演出選択処理の詳細は、後述する。
セリフ操作演出選択処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、セリフ操作演出の実行時刻(図15の時刻tSR0)に合わせて、セリフ操作演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、セリフ操作演出における操作結果の報知態様を、演出ボタン35の操作の有無に応じて変化させる。
ステップS1655において、サブCPU120aは、セリフ操作演出の実行の要否の判定においてセリフ操作演出を実行することになったか否かを確認する。サブCPU120aは、セリフ操作演出を実行することになった場合(S1655:Yes)、ステップS1656に進む。セリフ操作演出を実行しないことになった場合(S1655:No)、ステップS1657に進む。
ステップS1656において、サブCPU120aは、セリフ操作特定予告演出選択処理を行う。セリフ操作特定予告演出選択処理では、サブCPU120aは、セリフ操作特定予告演出(図15(c))の実行の要否を判定し、セリフ操作特定予告演出を実行する場合に、セリフ操作特定予告演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。セリフ操作特定予告演出選択処理の詳細は後述する。
セリフ操作特定予告演出選択処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、セリフ操作特定予告演出の実行時刻(図15の時刻t’SR1)に合わせて、セリフ操作特定予告演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1657において、サブCPU120aは、ルーレット操作演出選択処理を行う。ルーレット操作演出選択処理では、サブCPU120aは、受信バッファ内の変動開始コマンドに基づいて、ルーレット操作演出(図16(a)、図16(b))の実行の要否を判定し、ルーレット操作演出を実行する場合に、ルーレット操作演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。ルーレット操作演出選択処理の詳細は、後述する。
ルーレット操作演出選択処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、ルーレット操作演出の実行時刻(図16の時刻tRL0)に合わせて、ルーレット操作演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、演出ボタン35の操作の有無に応じて、ルーレット操作演出における操作結果の報知態様を変化させる。
ステップS1658において、サブCPU120aは、ルーレット操作演出の実行の要否の判定においてルーレット操作演出を実行することになったか否かを確認する。サブCPU120aは、ルーレット操作演出を実行することになった場合(S1658:Yes)、ステップS1659に進む。ルーレット操作演出を実行しないことになった場合(S1658:No)、ステップS1660に進む。
ステップS1659において、サブCPU120aは、ルーレット操作特定予告演出選択処理を行う。ルーレット操作特定予告演出選択処理では、サブCPU120aは、ルーレット操作特定予告演出(図16(c))の実行の要否を判定し、ルーレット操作特定予告演出を実行する場合に、ルーレット操作特定予告演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。ルーレット操作特定予告演出選択処理の詳細は後述する。
ルーレット操作特定予告演出選択処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、ルーレット操作特定予告演出の実行時刻(図16の時刻t’RL1)に合わせて、ルーレット操作特定予告演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1660において、サブCPU120aは、ゲージ操作演出選択処理を行う。ゲージ操作演出選択処理では、サブCPU120aは、受信バッファ内の変動開始コマンドに基づいて、ゲージ操作演出(図17(a)、図17(b)、図17(c))の実行の要否を判定し、ゲージ操作演出を実行する場合に、ゲージ操作演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。ゲージ操作演出選択処理の詳細は、後述する。
ゲージ操作演出選択処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、ゲージ操作演出の実行時刻(図17の時刻tCG0)に合わせて、画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34によるゲージ操作演出の実行を開始する。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、演出ボタン35の操作の有無に応じて、ゲージ操作演出における操作結果の報知態様を変化させる。
ステップS1661において、サブCPU120aは、ゲージ操作演出の実行の要否の判定においてゲージ操作演出を実行することになったか否かを確認する。サブCPU120aは、ゲージ操作演出を実行することになった場合(S1661:Yes)、ステップS1662に進む。ゲージ操作演出を実行しないことになった場合(S1661:No)、ステップS1663に進む。
ステップS1662において、サブCPU120aは、ゲージ操作特定予告演出選択処理を行う。ゲージ操作特定予告演出選択処理では、サブCPU120aは、ゲージ操作特定予告演出(図17(d))の実行の要否を判定し、ゲージ操作特定予告演出を実行する場合に、ゲージ操作特定予告演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。ゲージ操作特定予告演出選択処理の詳細は後述する。
ゲージ操作特定予告演出選択処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、ゲージ操作特定予告演出の実行時刻(図17の時刻t’GG3)に合わせて、ゲージ操作特定予告演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1660において、サブCPU120aは、タイミング操作演出選択処理を行う。タイミング操作演出選択処理では、サブCPU120aは、受信バッファ内の変動開始コマンドに基づいて、タイミング操作演出(図18(a)、図18(b)、図18(c))の実行の要否を判定し、タイミング操作演出を実行する場合に、タイミング操作演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。タイミング操作演出選択処理の詳細は、後述する。
タイミング操作演出選択処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、タイミング操作演出の実行時刻(図18の時刻tTM0)に合わせて、タイミング操作演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、演出ボタン35の操作の有無に応じて、タイミング操作演出における操作結果の報知態様を変化させる。
ステップS1664において、サブCPU120aは、リーチ裏ボタン操作演出選択処理を行う。リーチ裏ボタン操作演出選択処理では、サブCPU120aは、受信バッファ内の変動開始コマンドに基づいて、リーチ裏ボタン操作演出(図19(a))の実行の要否を判定し、リーチ裏ボタン操作演出を実行する場合に、リーチ裏ボタン操作演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。リーチ裏ボタン操作演出選択処理の詳細は、後述する。
リーチ裏ボタン操作演出選択処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、当該変動の変動時間T内のリーチ成立タイミング(図19のタイミングtNR)に合わせた裏ボタン操作の成功を条件として、リーチ裏ボタン操作演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1665において、サブCPU120aは、ステップアップ裏ボタン操作演出選択処理を行う。ステップアップ裏ボタン操作演出選択処理では、サブCPU120aは、受信バッファ内の変動開始コマンドに基づいて、ステップアップ裏ボタン操作演出(図20(a))の実行の要否を判定し、ステップアップ裏ボタン操作演出を実行する場合に、ステップアップ裏ボタン操作演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。ステップアップ裏ボタン操作演出選択処理の詳細は、後述する。
ステップアップ裏ボタン操作演出選択処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、当該変動の変動時間T内のステップアップ裏ボタン操作判定タイミング(図20のタイミングtUR1、tUR2、tUR3、tUR4)に合わせた裏ボタン操作の成功を条件として、ステップアップ裏ボタン操作演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1670において、サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが変動停止コマンドであるか否かを確認する。サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが変動停止コマンドである場合(S1670:Yes)、ステップS1671に進む。また、受信バッファ内のコマンドが変動停止コマンドでない場合(S1670:No)、ステップS1680に進む。
ステップS1671において、サブCPU120aは、演出図柄停止処理を行う。演出図柄停止処理では、サブCPU120aは、演出図柄36を停止させるための停止指定コマンドを生成し、生成した停止指定コマンドを送信バッファにセットする。
演出図柄停止処理において送信バッファにセットされた停止指定コマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、演出図柄36の停止に関わる演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1680において、サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが遊技状態指定コマンドであるか否かを確認する。サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが遊技状態指定コマンドである場合(S1680:Yes)、ステップS1681に進む。また、受信バッファ内のコマンドが遊技状態指定コマンドでない場合(S1680:No)、ステップS1690に進む。
ステップS1681において、サブCPU120aは、遊技状態設定処理を行う。遊技状態設定処理では、サブCPU120aは、受信バッファ内の遊技状態指定コマンドを解析して、現在の遊技状態を求め、求めた遊技状態を示す遊技状態情報をサブRAM120cの遊技状態記憶領域に記憶する。
ステップS1690において、サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドがオープニング指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドがオープニング指定コマンドである場合(S1690:Yes)、ステップS1691に進む。また、受信バッファ内のコマンドがオープニング指定コマンドでない場合(S1690:No)、ステップS1692に進む。
ステップS1691において、サブCPU120aは、特別遊技演出選択処理を行う。特別遊技演出選択処理では、サブCPU120aは、受信バッファ内のオープニング指定コマンドに基づいて、オープニング演出パターンを決定し、決定したオープニング演出パターンの情報をサブRAM120cの演出パターン記憶領域に記憶する。また、サブCPU120aは、オープニング指定コマンドが8R確変当たり又は8R通常当たりのものである場合に、第4ラウンドにおいて昇格演出を実行することとし、サブRAM120cの第4ラウンドのラウンド別演出情報記憶領域に昇格演出の内容を示す昇格演出実行データを記憶する。特別遊技演出選択処理の詳細は、後述する。
特別遊技演出選択処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、特別遊技のオープニング演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1692において、サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドがラウンド開始コマンドであるか否かを判定する。サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドがラウンド開始コマンドである場合(S1692:Yes)、ステップS1693に進む。また、受信バッファ内のコマンドがラウンド開始コマンドでない場合(S1692:No)、ステップS1694に進む。
ステップS1693において、サブCPU120aは、ラウンド演出制御処理を行う。ラウンド演出制御処理では、サブCPU120aは、受信バッファ内のラウンド開始コマンドを解析すると共に、今回のラウンドが昇格演出の実行ラウンド(8R確変当たり又は8R通常当たりの第4ラウンド)であるか否かを判定する。サブCPU120aは、この判定結果に基づいて、今回のラウンドの演出パターンを決定し、決定した演出パターンの情報をサブRAM120cの演出パターン記憶領域に記憶し、この演出パターンの演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。ラウンド演出制御処理の詳細は、後述する。
ラウンド演出制御処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、特別遊技のラウンド演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS16934において、サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドがエンディング指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドがエンディング指定コマンドである場合(S1694:Yes)、ステップS1695に進む。受信バッファ内のコマンドがエンディング指定コマンドでない場合(S1694:No)、今回のコマンド解析処理を終了する。
ステップS1695において、サブCPU120aは、特別遊技終了演出制御処理を行う。特別遊技終了演出制御処理では、サブCPU120aは、受信バッファ内のエンディング指定コマンドを解析して、エンディング演出パターンを決定し、決定した演出パターンの情報をサブRAM120cの演出パターン記憶領域に記憶する。また、サブCPU120aは、決定した演出パターンの演出パターン指定コマンドを生成し、この演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。また、サブCPU120aは、特別遊技中にセットしていたフラグがある場合はそれらをクリアする。
特別遊技終了演出制御処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、特別遊技のエンディング演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
図50は、先読み保留表示変化演出選択処理(図46のステップS1622)の詳細を示すフローチャートである。図50において、サブCPU120aは、始動入賞指定コマンド記憶処理において始動入賞指定コマンドを記憶した演出情報記憶領域内の記憶部と対応する保留を先読み判定対象保留とし、この先読み判定対象保留の変動が発展演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)を有する変動であるか否かを判定する(S1622−1)。サブCPU120aは、発展演出を有する変動である場合(S1622−1:Yes)、ステップS1622−2に進む。発展演出を有する変動でない場合(S1622−1:No)、今回の先読み保留表示変化演出選択処理を終了する。
ステップS1622−2において、サブCPU120aは、先読み判定対象保留よりも変動順が前の保留内に発展演出を有する変動があるか否かを判定する。サブCPU120aは、発展演出を有する変動がない場合(S1622−2:No)、ステップS1622−3に進む。発展演出を有する変動がある場合(S1622−2:Yes)、今回の先読み保留表示変化演出選択処理を終了する。
ステップS1622−3において、サブCPU120aは、先読み保留表示変化演出実行判定処理を行う。先読み保留表示変化演出実行判定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値2を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの先読み保留表示変化演出実行判定テーブルを参照し、先読み判定対象保留の始動入賞指定コマンドが示す事前判定結果(大当たり又はハズレ)と演出用乱数値2との組み合わせに基づいて、先読み保留表示変化演出の実行の要否を判定する。
図51(a)は、先読み保留表示変化演出実行判定テーブルを示す図である。先読み保留表示変化演出実行判定テーブルには、演出用乱数値2と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの組が、事前判定結果が大当たりのときに参照するものとハズレのときに参照するものに分けて記憶されている。具体的には、大当たりについては、55個(0〜54)の演出用乱数値2が先読み保留表示変化演出を実行することを示すデータと対応付けられており、45個(55〜99)の演出用乱数値2が先読み保留表示変化演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。ハズレについては、45個(0〜44)の演出用乱数値2が先読み保留表示変化演出を実行することを示すデータと対応付けられており、55個(45〜99)の演出用乱数値2が先読み保留表示変化演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。
ステップS1622−4において、サブCPU120aは、先読み保留表示変化演出実行判定処理の判定結果が「実行する」及び「実行しない」の何れであったかを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「実行する」である場合(S1622−4:Yes)、ステップS1622−5に進む。判定結果が「実行しない」である場合(S1622−4:No)、今回の先読み保留表示変化演出選択処理を終了する。
ステップS1622−5において、サブCPU120aは、先読み保留表示変化最終段階決定処理を行う。先読み保留表示変化最終段階決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値3を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの最終段階保留表示態様決定テーブルを参照し、先読み判定対象保留の始動入賞指定コマンドが示す事前判定結果(大当たり又はハズレ)と演出用乱数値3との組み合わせに基づいて、先読み保留表示変化演出における最終段階の保留表示画像37の表示態様を決定する。
図51(b)は、最終段階保留表示態様決定テーブルを示す図である。最終段階保留表示態様決定テーブルには、演出用乱数値3と最終段階の保留表示態様(「青」、「緑」、及び「赤」)を示すデータの組が、事前判定結果が大当たりのときに参照するものとハズレのときに参照するものに分けて記憶されている。具体的には、大当たりについては、10個(0〜9)の演出用乱数値3が「青」の保留表示態様を示すデータと対応付けられており、30個(10〜39)の演出用乱数値3が「緑」の保留表示態様を示すデータと対応付けられており、60個(40〜99)の演出用乱数値3が「赤」の保留表示態様を示すデータと対応付けられている。ハズレについては、60個(0〜59)の演出用乱数値3が「青」の保留表示態様を示すデータと対応付けられており、30個(60〜89)の演出用乱数値3が「緑」の保留表示態様を示すデータと対応付けられており、10個(90〜99)の演出用乱数値3が「赤」の保留表示態様を示すデータと対応付けられている。
ステップS1622−6において、サブCPU120aは、先読み保留表示変化演出シナリオ決定処理を行う。先読み保留表示変化演出シナリオ決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値4を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの先読み保留表示変化演出シナリオ決定テーブルを参照し、先読み判定対象保留の始動入賞指定コマンドが示す事前判定結果(大当たり又はハズレ)、最終段階の保留表示態様、保留数、及び演出用乱数値4の組み合わせに基づいて、先読み保留表示変化演出シナリオを決定する。
先読み保留表示変化演出シナリオ決定テーブルには、事前判定結果が大当たりの場合に参照するものとハズレの場合に参照するものの2種類がある。図52は、事前判定結果が大当たりの場合に参照する先読み保留表示変化演出シナリオ決定テーブルを示す図である。図53は、事前判定結果がハズレの場合に参照する先読み保留表示変化演出シナリオ決定テーブルを示す図である。
先読み保留表示変化演出シナリオ決定テーブルには、演出用乱数値4と先読み保留表示変化演出シナリオデータの組が、先読み保留表示変化演出の最終段階の保留表示態様と保留数の組み合わせと対応するもの毎に記憶されている。大当たりの先読み保留表示変化演出シナリオ決定テーブル(図52)とハズレの先読み保留表示変化演出シナリオ決定テーブル(図53)とでは、「成り下がり」と呼ばれる保留表示変化演出の演出シナリオHR39及びHR49への演出用乱数値4の割り当ての有無が異なっている。
より具体的に説明すると、このテーブルでは、青と保留数1の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHB11がある。保留表示変化演出シナリオHB11は、最終変動で保留表示画像37を青にする、というシナリオである。保留表示変化演出シナリオHB11には、100個(0〜99)の演出用乱数値4が対応付けられている。青と保留数2の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHB21及びHB22がある。保留表示変化演出シナリオHB21及びHB22は、保留表示画像37が青になる時刻が異なるシナリオである。保留表示変化演出シナリオHB21には70個(0〜69)の演出用乱数値4が、保留表示変化演出シナリオHB22には30個(70〜99)の演出用乱数値4が、それぞれ対応付けられている。
青と保留数3の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHB31、HB32、及びHB33がある。保留表示変化演出シナリオHB31、HB32、及びHB33は、保留表示画像37が青になる時刻が異なるシナリオである。保留表示変化演出シナリオHB31、HB32、及びHB33には、20個〜50個の演出用乱数値4が、それぞれ対応付けられている。青と保留数4の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHB41、HB42、HB43、及びHB44がある。保留表示変化演出シナリオHB41、HB42、HB43、及びHB44は、保留表示画像37が青になる時刻が異なるシナリオである。保留表示変化演出シナリオHB41、HB42、HB43、及びHB44には、10個〜40個の演出用乱数値4が、それぞれ対応付けられている。
緑と保留数1の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHG11がある。保留表示変化演出シナリオHG11は、最終変動で保留表示画像37を緑にする、というシナリオである。保留表示変化演出シナリオHG11には、100個(0〜99)の演出用乱数値4が対応付けられている。緑と保留数2の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHG21及びHG22がある。保留表示変化演出シナリオHG21及びHG22は、保留表示画像37が緑になる時刻とそこに至る前の青への変化の有無が異なるシナリオである。保留表示変化演出シナリオHG21には70個(0〜69)の演出用乱数値4が、保留表示変化演出シナリオHG22には30個(70〜99)の演出用乱数値4が、それぞれ対応付けられている。
緑と保留数3の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHG31〜HG38がある。保留表示変化演出シナリオHG31〜HG38は、保留表示画像37が緑になる時刻とそこに至る前の青への変化の有無が異なるシナリオである。保留表示変化演出シナリオHG31〜HG38には、5個〜20個の演出用乱数値4が、それぞれ対応付けられている。緑と保留数4の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHG41〜HG48がある。保留表示変化演出シナリオHG41〜HG48は、保留表示画像37が緑なる時刻とそこに至る前の青への変化の有無が異なるシナリオである。保留表示変化演出シナリオHG41〜HG48には、5個〜20個の演出用乱数値4が、それぞれ対応付けられている。
赤と保留数1の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHR11がある。保留表示変化演出シナリオHR11は、最終変動で保留表示画像37を赤にする、というシナリオである。保留表示変化演出シナリオHR11には、100個(0〜99)の演出用乱数値4が対応付けられている。赤と保留数2の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHR21、HR22、HR23、及びHR24がある。保留表示変化演出シナリオHR21、HR22、HR23、及びHR24は、保留表示画像37が赤になる時刻とそこに至る前の青、緑への変化の有無が異なるシナリオである。保留表示変化演出シナリオHR21、HR22、HR23、及びHR24には、10個〜40個の演出用乱数値4が、それぞれ対応付けられている。
赤と保留数3の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHR31〜HR39がある。保留表示変化演出シナリオHR31〜HR39は、保留表示画像37が赤になる時刻とそこに至る前の青、緑への変化の有無が異なるシナリオである。ここで、保留表示変化演出シナリオHR31〜HR38は、青→緑→赤というように、後の変動において前の変動のものよりも信頼度の高い保留表示態様に変化する「成り上がり」のシナリオであるのに対し、保留表示変化演出シナリオHR39は、緑→赤→緑というように、後の変動において前の変動のものよりも信頼度の低い保留表示態様に変化する「成り下がり」のシナリオである。大当たりのテーブル(図52)では、保留表示変化演出シナリオHR31〜HR38に5個〜20個の演出用乱数値4が対応付けられており、保留表示変化演出シナリオHR39に1個(99)の演出用乱数値4が対応付けられている。これに対し、ハズレのテーブル(図53)では、保留表示変化演出シナリオHR31〜HR38に5個〜20個の演出用乱数値4が対応付けられている。また、ハズレのテーブルでは、保留表示変化演出シナリオHR39には演出用乱数値4が1つも対応付けられていない。
赤と保留数4の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHR41〜HR49がある。保留表示変化演出シナリオHR41〜HR49は、保留表示画像37が赤になる時刻とそこに至る前の青、緑への変化の有無が異なるシナリオである。保留表示変化演出シナリオHR41〜HR49のうち保留表示変化演出シナリオHR41〜48は「成り上がり」のシナリオであり、保留表示変化演出シナリオHR49は「成り下がり」のシナリオである。大当たりのテーブル(図52)では、保留表示変化演出シナリオHR41〜HR48に5個〜20個の演出用乱数値4が対応付けられており、保留表示変化演出シナリオHR49に1個(99)の演出用乱数値4が対応付けられている。これに対し、ハズレのテーブル(図53)では、保留表示変化演出シナリオHR41〜HR48に5個〜20個の演出用乱数値4が対応付けられている。また、ハズレのテーブルでは、保留表示変化演出シナリオHR49には演出用乱数値4が1つも対応付けられていない。
このように、遊技機1では、赤と保留数3の組み合わせ及び赤と保留数4の組み合わせについて、「成り下がり」の保留表示変化演出シナリオHR39及びHR49が大当たりのテーブルからのみ選択され得るようになっている。このため、遊技機1では、「成り下がり」の先読み保留表示変化演出は、最終変動大当たり確定演出(最終変動の図柄停止前に最終変動で大当たりになることを報知する演出)となる。
図50のステップS1622−7において、サブCPU120aは、先読み保留表示変化演出シナリオ決定処理で決定した先読み保留表示変化演出シナリオのシナリオデータを演出情報記憶領域内の記憶部に記憶する。
ここで、先読み保留表示変化演出選択処理では、先読み判定対象保留内に発展演出があって変動順が前の保留内に発展演出がない場合(S1622−1:Yes→S1622−2:No)に、先読み保留表示変化演出実行判定処理が行われる。このような処理の流れにより、演出制御基板120は、先読み保留表示変化演出を実行させる場合に、当該先読み保留表示変化演出の最終変動の変動表示中の演出として発展演出を実行させ、当該先読み保留表示変化演出の最終変動よりも前の変動表示中の演出として発展演出が実行されることを規制する。
図54は、演出図柄決定処理(図46のステップS1631)の詳細を示すフローチャートである。図54において、サブCPU120aは、当該変動が大当たりの図柄で停止するか否かを判定する(S1631−1:Yes)。サブCPU120aは、当該変動が大当たりの図柄で停止する場合(S1631−1:Yes)、ステップS1631−2に進む。当該変動が大当たりの図柄で停止しない場合(S1631−1:No)、ステップS1631−3に進む。
ステップS1631−2において、サブCPU120aは、左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Zの図柄組み合わせを当選した大当たりの種類と対応するものの中から選択し、選択した図柄組み合わせにおける左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Zの4つの停止図柄番号を決定する。
ステップS1631−3において、サブCPU120aは、左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Zの図柄組み合わせをハズレと対応するものの中から選択し、選択した図柄組み合わせにおける左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Zの4つの停止図柄番号を決定する。
ステップS1631−4において、サブCPU120aは、決定した4つの停止図柄番号をサブRAM120cの演出図柄記憶領域に記憶する。
ステップS1631−5において、サブCPU120aは、決定した4つの停止図柄番号を通知するための停止図柄指定コマンドを生成し、生成した停止図柄指定コマンドを送信バッファにセットする。
図55は、第1役物操作特定予告演出選択処理(図46のステップS1648)の詳細を示すフローチャートである。図55において、サブCPU120aは、第1役物操作特定予告演出実行判定処理を行う(S1648−1)。第1役物操作特定予告演出実行判定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値5を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの第1役物操作特定予告演出実行判定テーブルを参照し、受信バッファ内の変動開始コマンドが示す大当たり判定結果(大当たり又はハズレ)、及び演出用乱数値5に基づいて、第1役物操作特定予告演出の実行の要否を判定する。
図56は、第1役物操作特定予告演出実行判定テーブルを示す図である。第1役物操作特定予告演出実行判定テーブルには、演出用乱数値5と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの組が、大当たり判定結果が大当たりのときに参照するものとハズレのときに参照するものとに分けて記憶されている。具体的には、大当たりについては、20個(0〜19)の演出用乱数値5が第1役物操作特定予告演出を実行することを示すデータと、80個(20〜99)の演出用乱数値5が第1役物操作特定予告演出を実行しないことを示すデータと、それぞれ対応付けられている。ハズレについては、100個(0〜99)の演出用乱数値5が第1役物操作特定予告演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。ハズレについては、第1役物操作特定予告演出を実行することを示すデータには演出用乱数値5が1つも対応付けられていない。テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、大当たり判定結果が大当たりでないときに選択され難い演出である役物落下ありの第1役物操作演出を実行させる場合に、第1役物操作特定予告演出を実行させることを可能とし、大当たり判定結果が大当たりでないときに選択され易い演出である役物落下なしの第1役物操作演出を実行させる場合に、第1役物操作特定予告演出を実行させることを規制する。
ステップS1648−2において、サブCPU120aは、第1役物操作特定予告演出実行判定処理の判定結果が「実行する」及び「実行しない」の何れであったかを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「実行する」である場合(S1648−2:Yes)、ステップS1648−3に進む。判定結果が「実行しない」である場合(S1648−2:No)、今回の第1役物操作特定予告演出選択処理を終了する。
ステップS1648−3において、サブCPU120aは、第1役物操作特定予告演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットし、今回の第1役物操作特定予告演出選択処理を終了する。
図57は、第2役物操作特定予告演出選択処理(図47のステップS1652)の詳細を示すフローチャートである。図57において、サブCPU120aは、第2役物操作特定予告演出実行判定処理を行う(S1652−1)。第2役物操作特定予告演出実行判定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値6を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの第2役物操作特定予告演出実行判定テーブルを参照し、受信バッファ内の変動開始コマンドが示す大当たり判定結果(大当たり又はハズレ)、当該変動におけるSPリーチ演出又はSPSPリーチ演出への発展の有無、及び演出用乱数値6の組み合わせに基づいて、第2役物操作特定予告演出の実行の要否を判定する。
図58は、第2役物操作特定予告演出実行判定テーブルを示す図である。第2役物操作特定予告演出実行判定テーブルには、演出用乱数値6と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの組が、大当たり判定結果と発展の有無の組み合わせと対応するもの毎に分けて記憶されている。具体的には、大当たり判定結果が大当たりで発展ありの組み合わせについては、75個(0〜74)の演出用乱数値6が、第2役物操作特定予告演出を実行することを示すデータと、25個(75〜99)の演出用乱数値6が、第2役物操作特定予告演出を実行しないことを示すデータと、それぞれ対応付けられている。大当たり判定結果が大当たりで発展なしの組み合わせについては、100個(0〜99)の演出用乱数値6が第2役物操作特定予告演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。この組み合わせについては、第2役物操作特定予告演出を実行することを示すデータには演出用乱数値6が1つも対応付けられていない。
大当たり判定結果がハズレで発展ありの組み合わせについては、80個(0〜79)の演出用乱数値6が第2役物操作特定予告演出を実行することを示すデータと、20個(80〜99)の演出用乱数値6が第2役物操作特定予告演出を実行しないことを示すデータと、それぞれ対応付けられている。大当たり判定結果がハズレで発展なしの組み合わせについては、100個(0〜99)の演出用乱数値6が第2役物操作特定予告演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。この組み合わせについては、第2役物操作特定予告演出を実行することを示すデータには演出用乱数値6が1つも対応付けられていない。
テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、大当たり判定結果が大当たりでないときに選択され難い演出である役物傾動ありの第2役物操作演出を実行させる場合に、第2役物操作特定予告演出を実行させることを可能とし、大当たり判定結果が大当たりでないときに選択され易い演出である役物傾動なしの第2役物操作演出を実行させる場合に、第2役物操作特定予告演出を実行させることを規制する。
ステップS1652−2において、サブCPU120aは、第2役物操作特定予告演出実行判定処理の判定結果が「実行する」及び「実行しない」の何れであったかを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「実行する」である場合(S1652−2:Yes)、ステップS1652−3に進む。判定結果が「実行しない」である場合(S1652−2:No)、今回の第2役物操作特定予告演出選択処理を終了する。
ステップS1652−3において、サブCPU120aは、第2役物操作特定予告演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットし、今回の第2役物操作特定予告演出選択処理を終了する。
図59は、ステップアップ演出選択処理(図47のステップS1653)の詳細を示すフローチャートである。図59において、サブCPU120aは、ステップアップ演出実行判定処理を行う(S1653−1)。ステップアップ演出実行判定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値7を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bのステップアップ演出実行判定テーブルを参照し、受信バッファ内の変動開始コマンドが示す大当たり判定結果(大当たり又はハズレ)と演出用乱数値7との組み合わせに基づいて、ステップアップ演出の実行の要否を判定する。
図60(a)は、ステップアップ演出実行判定テーブルを示す図である。ステップアップ演出実行判定テーブルには、演出用乱数値7と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの組が、大当たり判定結果が大当たりのときに参照するものとハズレのときに参照するものに分けて記憶されている。具体的には、大当たりについては、55個(0〜54)の演出用乱数値7がステップアップ演出を実行することを示すデータと対応付けられており、45個(55〜99)の演出用乱数値7がステップアップ演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。ハズレについては、45個(0〜44)の演出用乱数値7がステップアップ演出を実行することを示すデータと対応付けられており、55個(45〜99)の演出用乱数値7がステップアップ演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。
ステップS1653−2において、サブCPU120aは、ステップアップ演出実行判定処理の判定結果が「実行する」及び「実行しない」の何れであったかを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「実行する」である場合(S1653−2:Yes)、ステップS1653−3に進む。判定結果が「実行しない」である場合(S1653−2:No)、今回のステップアップ演出選択処理を終了する。
ステップS1653−3において、サブCPU120aは、ステップアップ演出最終段階決定処理を行う。ステップアップ演出最終段階決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値8を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bのステップアップ演出最終段階決定テーブルを参照し、受信バッファ内の変動開始コマンドが示す大当たり判定結果(大当たり又はハズレ)と演出用乱数値8との組み合わせに基づいて、ステップアップ演出の最終段階を決定する。
図60(b)は、ステップアップ演出最終段階決定テーブルを示す図である。ステップアップ演出最終段階決定テーブルには、演出用乱数値8と最終段階を示すデータの組が、大当たり判定結果が大当たりのときに参照するものとハズレのときに参照するものに分けて記憶されている。具体的には、大当たりについては、3個(0〜2)の演出用乱数値8が「通常段階1(青)」を示すデータと、5個(3〜7)の演出用乱数値8が「通常段階2(青)」を示すデータと、7個(8〜14)の演出用乱数値8が「通常段階2(緑)」を示すデータと、11個(15〜25)の演出用乱数値8が「通常段階3(青)」を示すデータと、12個(26〜37)の演出用乱数値8が「通常段階3(緑)」を示すデータと、13個(38〜51)の演出用乱数値8が「通常段階3(赤)」を示すデータと、14個(52〜63)の演出用乱数値8が「通常段階4(青)」を示すデータと、16個(64〜80)の演出用乱数値8が「通常段階4(緑)」を示すデータと、18個(81〜98)の演出用乱数値8が「通常段階4(赤)」を示すデータと、1個(99)の演出用乱数値8が「特別段階」を示すデータと、それぞれ対応付けられている。
ハズレについては、18個(0〜17)の演出用乱数値8が「通常段階1(青)」を示すデータと、16個(18〜33)の演出用乱数値8が「通常段階2(青)」を示すデータと、14個(34〜47)の演出用乱数値8が「通常段階2(緑)」を示すデータと、13個(48〜60)の演出用乱数値8が「通常段階3(青)」を示すデータと、12個(61〜72)の演出用乱数値8が「通常段階3(緑)」を示すデータと、11個(73〜83)の演出用乱数値8が「通常段階3(赤)」を示すデータと、7個(84〜90)の演出用乱数値8が「通常段階4(青)」を示すデータと、5個(91〜95)の演出用乱数値8が「通常段階4(緑)」を示すデータと、4個(96〜99)の演出用乱数値8が「通常段階4(赤)」を示すデータと、それぞれ対応付けられている。また、ハズレについては、「特別段階」を示すデータには演出用乱数値8が1つも対応付けられていない。
ステップS1653−4において、サブCPU120aは、ステップアップ演出シナリオ決定処理を行う。ステップアップ演出シナリオ決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値9を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bのステップアップ演出シナリオ決定テーブルを参照し、先のステップで決定した最終段階と演出用乱数値9の組み合わせに基づいて、ステップアップ演出シナリオを決定する。
図61は、ステップアップ演出シナリオ決定テーブルを示す図である。ステップアップ演出シナリオ決定テーブルには、演出用乱数値9とステップアップ演出シナリオデータの組が、ステップアップ演出の最終段階と対応するもの毎に記憶されている。
より具体的に説明すると、このテーブルでは、通常段階1(青)と対応する選択肢には、ステップアップ演出シナリオGS11がある。ステップアップ演出シナリオGS11は、通常段階1(青)のステップ演出だけのシナリオである。ステップアップ演出シナリオGS11には100個(0〜99)の演出用乱数値9が対応づけられている。
通常段階2(青)と対応する選択肢には、ステップアップ演出シナリオGS21がある。ステップアップ演出シナリオGS21は、通常段階1(青)のステップ演出→通常段階2(青)のステップ演出と発展するシナリオである。ステップアップ演出シナリオGS21には100個(0〜99)の演出用乱数値9が対応づけられている。
通常段階2(緑)と対応する選択肢には、ステップアップ演出シナリオGS22がある。ステップアップ演出シナリオGS22は、通常段階1(青)のステップ演出→通常段階2(緑)のステップ演出と発展するシナリオである。ステップアップ演出シナリオGS22には100個(0〜99)の演出用乱数値9が対応づけられている。
通常段階3(青)と対応する選択肢には、ステップアップ演出シナリオGS31及びGS32がある。ステップアップ演出シナリオGS31は、通常段階1(青)のステップ演出→通常段階2(青)のステップ演出→通常段階3(青)のステップ演出と発展するシナリオである。ステップアップ演出シナリオGS32は、通常段階1(青)のステップ演出→ステップ飛ばし→通常段階3(青)のステップ演出と発展するシナリオである。ステップアップ演出シナリオGS31には90個(0〜89)の演出用乱数値9が、ステップアップ演出シナリオGS32には10個(90〜99)の演出用乱数値9が、それぞれ対応付けられている。
通常段階3(緑)と対応する選択肢には、ステップアップ演出シナリオGS33、GS34、及びGS35がある。ステップアップ演出シナリオGS33、GS34、及びGS35は、通常段階3(緑)に至る前の通常段階1、2のフォト画像のフレーム色や途中のステップ演出の飛ばしの有無が異なるシナリオである。ステップアップ演出シナリオGS33、GS34、及びGS35には、10個〜45個の演出用乱数値9が、それぞれ対応付けられている。
通常段階3(赤)と対応する選択肢には、ステップアップ演出シナリオGS36、GS37、GS38、及びGS39がある。ステップアップ演出シナリオGS36、GS37、GS38、及びGS39は、通常段階3(赤)に至る前の通常段階1、2のフォト画像のフレーム色や途中のステップ演出の飛ばしの有無が異なるシナリオである。ステップアップ演出シナリオGS36、GS37、GS38、及びGS39には、10個〜30個の演出用乱数値9が、ぞれぞれ対応付けられている。
通常段階4(青)と対応する選択肢には、ステップアップ演出シナリオGS41、GS42、及びGS43がある。ステップアップ演出シナリオGS41、GS42、及びGS43は、通常段階4(青)に至る前の通常段階1、2、3におけるステップ演出の飛ばしの有無が異なるシナリオである。ステップアップ演出シナリオGS41、GS42、及びGS43には、5個〜90個の演出用乱数値9が、それぞれ対応付けられている。
通常段階4(緑)と対応する選択肢には、ステップアップ演出シナリオGS51〜GS60がある。ステップアップ演出シナリオGS51〜GS60は、通常段階4(緑)に至る前の通常段階1、2、3のフォト画像のフレーム色や途中のステップ演出の飛ばしの有無が異なるシナリオである。ステップアップ演出シナリオGS51〜GS60には、5個〜20個の演出用乱数値9が、それぞれ対応付けられている。
通常段階4(赤)と対応する選択肢には、ステップアップ演出シナリオGS61〜GS70がある。ステップアップ演出シナリオGS61〜GS70は、通常段階4(赤)に至る前の通常段階1、2、3のフォト画像のフレーム色や途中のステップ演出の飛ばしの有無が異なるシナリオである。ステップアップ演出シナリオGS61〜GS70には、5個〜20個の演出用乱数値9が、それぞれ対応付けられている。
特別段階と対応する選択肢には、ステップアップ演出シナリオGS81〜GS90がある。ステップアップ演出シナリオGS81〜GS90は、特別段階に至る前の通常段階1、2、3、4のフォト画像のフレーム色や途中のステップ演出の飛ばしの有無が異なるシナリオである。ステップアップ演出シナリオGS81〜GS90には、5個〜20個の演出用乱数値9が、それぞれ対応付けられている。
図59のステップS1653−5において、サブCPU120aは、ステップアップ演出シナリオ決定処理で決定したステップアップ演出シナリオの演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。
図62は、セリフ操作演出選択処理(図47のステップS1654)の詳細を示すフローチャートである。図62において、サブCPU120aは、セリフ操作演出実行判定処理を行う(S1654−1)。セリフ操作演出実行判定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値10を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bのセリフ操作演出実行判定テーブルを参照し、受信バッファ内の変動開始コマンドが示す大当たり判定結果(大当たり又はハズレ)と演出用乱数値10との組み合わせに基づいて、セリフ操作演出の実行の要否を判定する。
図63(a)は、セリフ操作演出実行判定テーブルを示す図である。セリフ操作演出実行判定テーブルには、演出用乱数値10と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの組が、大当たり判定結果が大当たりのときに参照するものとハズレのときに参照するものに分けて記憶されている。具体的には、大当たりについては、45個(0〜44)の演出用乱数値10がセリフ操作演出を実行することを示すデータと対応付けられており、55個(45〜99)の演出用乱数値10がセリフ操作演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。ハズレについては、55個(0〜54)の演出用乱数値10がセリフ操作演出を実行することを示すデータと対応付けられており、45個(55〜99)の演出用乱数値10がセリフ操作演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。
ステップS1654−2において、サブCPU120aは、セリフ操作演出実行判定処理の判定結果が「実行する」及び「実行しない」の何れであったかを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「実行する」である場合(S1654−2:Yes)、ステップS1654−3に進む。判定結果が「実行しない」である場合(S1654−2:No)、今回のセリフ操作演出選択処理を終了する。
ステップS1654−3において、サブCPU120aは、進展態様決定処理を行う。進展態様決定処理は、セリフ操作演出の進展パターンを決定する処理である。進展パターンは、セリフ操作演出おける演出ボタン35の操作を契機として進展する操作結果の報知態様を示すものである。進展態様決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値11を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bのセリフ操作演出進展態様決定テーブルを参照し、受信バッファ内の変動開始コマンドが示す大当たり判定結果(大当たり又はハズレ)と演出用乱数値11との組み合わせに基づいて、セリフ演出の進展パターンを決定する。
図63(a)は、セリフ操作演出進展態様決定テーブルを示す図である。セリフ操作演出進展態様決定テーブルには、演出用乱数値11と進展パターンの組が、大当たり判定結果が大当たりのときに参照するものとハズレのときに参照するものに分けて記憶されている。
具体的には、このテーブルにおける大当たりと対応する選択肢には、進展パターンSP11〜SR15(セリフを発言するキャラクタがキャラクタAであるもの)、進展パターンSR21〜SR25(セリフを発言するキャラクタがキャラクタBであるもの)、進展パターンSR31〜SR35(セリフを発言するキャラクタがキャラクタCであるもの)、進展パターンSR41〜SR45(セリフを発言するキャラクタがキャラクタDであるもの)、進展パターンSR50(プレミアムキャラクタが出現)がある。
大当たりについては、進展パターンSR11〜SR15、SR21〜SR25、SR31〜SR35には、5個の演出用乱数値11が対応付けられている。進展パターンSR41〜45には、4〜5個の演出用乱数値11が対応付けられている。進展パターンSR50には、1個の演出用乱数値11が対応付けられている。
ハズレについては、進展パターンSR11〜SR15、SR21〜SR25、SR31〜SR35には、4〜5個の演出用乱数値11が対応付けられている。進展パターンSR41〜SR45には、7個の演出用乱数値11が対応付けられている。進展パターンSR50には、演出用乱数値11が1つも対応付けられていない。
ここで、このテーブルでは、進展パターンSR11〜SR15、SR21〜SR25、SR31〜SR35における大当たりの場合の選択率とハズレの場合の選択率の差は最大1%であるのに対し、進展パターンSR41〜SR45における大当たりの場合の選択率とハズレの場合の選択率の差は最大3%である。進展パターンSR11〜SR15(キャラクタAがセリフを発言するもの)、SR21〜SR25(キャラクタBがセリフを発言するもの)、及びSR31〜SR35(キャラクタCがセリフを発言するもの)と進展パターンSR41〜SR45(キャラクタDがセリフを発言するもの)とを比較すると、進展パターンSR11〜SR15、SR21〜SR25、及びSR31〜SR35は大当たり判定結果が大当たりでないときに選択され難くなっており、進展パターンSR41〜SR45は大当たり判定結果が大当たりでないときに選択され易くなっている。
ステップS1654−4において、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内におけるセリフ操作演出の操作受付有効期間の開始時刻(図15の時刻tSR1)までの残り時間を求め、この時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cのセリフ操作演出用の操作受付有効期間開始タイマカウンタにセットする。また、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内におけるセリフ操作演出の操作受付有効期間の終了時刻(図15の時刻tSR2)までの残り時間を求め、この時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cのセリフ操作演出用の操作受付有効期間終了タイマカウンタにセットする。操作受付有効期間開始タイマカウンタ及び操作受付有効期間終了タイマカウンタは、ステップS1500のタイマ更新処理の実行の度にカウントダウンされる。操作受付有効期間開始タイマカウンタは、操作受付有効期間の開始時刻(図15の時刻tSR1)において0になり、操作受付有効期間終了タイマカウンタは、操作受付有効期間の終了時刻(図15の時刻tSR2)において0になる。
ステップS1654−5において、サブCPU120aは、サブRAM120cのセリフ操作演出待機フラグ記憶領域にセリフ操作演出待機フラグをセットする。セリフ操作演出待機フラグは、セリフ操作演出の実行待ちであることを示すフラグである。
ステップS1654−6において、サブCPU120aは、進展態様決定処理で決定した進展パターンの演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットし、今回のセリフ操作演出選択処理を終了する。
図64は、セリフ操作特定予告演出選択処理(図47のステップS1656)の詳細を示すフローチャートである。図64において、サブCPU120aは、セリフ操作特定予告演出実行判定処理を行う(S1656−1)。セリフ操作特定予告演出実行判定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値12を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bのセリフ操作特定予告演出実行判定テーブルを参照し、受信バッファ内の変動開始コマンドが示す大当たり判定結果(大当たり又はハズレ)、及び演出用乱数値12の組み合わせに基づいて、セリフ操作特定予告演出の実行の要否を判定する。
図65は、セリフ操作特定予告演出実行判定テーブルを示す図である。セリフ操作特定予告演出実行判定テーブルには、演出用乱数値12と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの組が、進展態様決定処理において進展パターンSR50(プレミアムキャラクタが出現)が決定されたときに参照するものと、それ以外のものが決定されたときに参照するものとに分けて記憶されている。具体的には、進展パターンSR50については、1個(0)の演出用乱数値12がセリフ操作特定予告演出を実行することを示すデータと、99個(2〜99)の演出用乱数値12がセリフ操作特定予告演出を実行しないことを示すデータと、それぞれ対応付けられている。進展パターンSR50以外のものについては、100個(0〜99)の演出用乱数値12がセリフ操作特定予告演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。進展パターンSR50以外のものについては、セリフ操作特定予告演出を実行することを示すデータには演出用乱数値12が1つも対応付けられていない。テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、図柄の変動表示中において、セリフ操作演出を実行させる場合、当該セリフ操作演出における演出ボタン35の操作の実行前に特定予告演出を実行させることを規制する。
ステップS1656−2において、サブCPU120aは、セリフ操作特定予告演出実行判定処理の判定結果が「実行する」及び「実行しない」の何れであったかを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「実行する」である場合(S1656−2:Yes)、ステップS1656−3に進む。判定結果が「実行しない」である場合(S1656−2:No)、今回のセリフ操作特定予告演出選択処理を終了する。
ステップS1656−3において、サブCPU120aは、セリフ操作特定予告演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットし、今回のセリフ操作特定予告演出選択処理を終了する。
図66は、ルーレット操作演出選択処理(図47のステップS1657)の詳細を示すフローチャートである。図66において、サブCPU120aは、ルーレット操作演出実行判定処理を行う(S1657−1)。ルーレット操作演出実行判定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値13を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bのルーレット操作演出実行判定テーブルを参照し、受信バッファ内の変動開始コマンドが示す大当たり判定結果(大当たり又はハズレ)と演出用乱数値13との組み合わせに基づいて、ルーレット操作演出の実行の要否を判定する。
図67(a)は、ルーレット操作演出実行判定テーブルを示す図である。ルーレット操作演出実行判定テーブルには、演出用乱数値13と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの組が、大当たり判定結果が大当たりのときに参照するものとハズレのときに参照するものに分けて記憶されている。具体的には、大当たりについては、55個(0〜54)の演出用乱数値13がルーレット操作演出を実行することを示すデータと対応付けられており、55個(55〜99)の演出用乱数値13がルーレット操作演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。ハズレについては、55個(0〜54)の演出用乱数値13がルーレット操作演出を実行することを示すデータと対応付けられており、45個(55〜99)の演出用乱数値13がルーレット操作演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。
ステップS1657−2において、サブCPU120aは、ルーレット操作演出実行判定処理の判定結果が「実行する」及び「実行しない」の何れであったかを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「実行する」である場合(S1657−2:Yes)、ステップS1657−3に進む。判定結果が「実行しない」である場合(S1657−2:No)、今回のルーレット操作演出選択処理を終了する。
ステップS1657−3において、サブCPU120aは、進展態様決定処理を行う。進展態様決定処理は、ルーレット操作演出の進展パターンを決定する処理である。進展パターンは、ルーレット操作演出おける演出ボタン35の操作を契機として進展する操作結果の報知態様を示すものである。進展態様決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値14を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bのルーレット操作演出進展態様決定テーブルを参照し、受信バッファ内の変動開始コマンドが示す大当たり判定結果(大当たり又はハズレ)、大当たり判定結果(大当たり又はハズレ)、当該変動におけるリーチ成立の有無、当該変動における擬似連演出の有無、当該変動におけるSPリーチ演出、及び演出用乱数値14との組み合わせに基づいて、ルーレット操作演出の進展パターンを決定する。
図67(b)は、ルーレット操作演出進展態様決定テーブルを示す図である。ルーレット操作演出進展態様決定テーブルには、演出用乱数値14と進展パターンの組が、大当たり判定結果(大当たり又はハズレ)、リーチ成立の有無、擬似連演出の有無、SPリーチ演出への発展の有無の組み合わせと対応するもの毎に記憶されている。
具体的には、このテーブルにおける大当たり、リーチ成立なし、擬似連演出なし、及びSPリーチ演出なしの組み合わせと対応する選択肢には、進展パターンRL11(ルーレットの出目が「!」)、進展パターンRL12(ルーレットの出目が「Chance」)、進展パターンRL13(ルーレットの出目が「NEXT」)、及び進展パターンRL14(ルーレットの出目が「SP」)がある。進展パターンRL11には95個の演出用乱数値14が、進展パターンRL12には2個の演出用乱数値14が、進展パターンRL13には2個の演出用乱数値14が、進展パターンRL14には1個の演出用乱数値14が、それぞれ対応付けられている。
大当たり、リーチ成立あり、擬似連演出なし、及びSPリーチ演出なしの組み合わせと対応する選択肢には、進展パターンRL11、RL12、RL13、及びRL14がある。進展パターンRL11には80個の演出用乱数値14が、進展パターンRL12には15個の演出用乱数値14が、進展パターンRL13には3個の演出用乱数値14が、進展パターンRL14には2個の演出用乱数値14が、それぞれ対応付けられている。
大当たり、リーチ成立あり、擬似連演出あり、及びSPリーチ演出なしの組み合わせと対応する選択肢には、進展パターンRL11、RL12、RL13、及びRL14がある。進展パターンRL11には85個の演出用乱数値14が、進展パターンRL12には8個の演出用乱数値14が、進展パターンRL13には5個の演出用乱数値14が、進展パターンRL14には2個の演出用乱数値14が、それぞれ対応付けられている。
大当たり、リーチ成立あり、擬似連演出あり、及びSPリーチ演出ありの組み合わせと対応する選択肢には、進展パターンRL11、RL12、RL13、RL14、及びRL15(プレミアムキャラクタが出現)がある。進展パターンRL11には85個の演出用乱数値14が、進展パターンRL12には5個の演出用乱数値14が、進展パターンRL13には5個の演出用乱数値14が、進展パターンRL14には4個の演出用乱数値14が、進展パターンRL15には1個の演出用乱数値14が、それぞれ対応付けられている。
ハズレ、リーチ成立なし、擬似連演出なし、及びSPリーチ演出なしの組み合わせと対応する選択肢には、進展パターンRL11、RL12、RL13、及びRL14がある。進展パターンRL11には97個の演出用乱数値14が、進展パターンRL12には1個の演出用乱数値14が、進展パターンRL13には1個の演出用乱数値14が、進展パターンRL14には1個の演出用乱数値14が、それぞれ対応付けられている。
ハズレ、リーチ成立あり、擬似連演出なし、及びSPリーチ演出なしの組み合わせと対応する選択肢には、進展パターンRL11、RL12、RL13、及びRL14がある。進展パターンRL11には84個の演出用乱数値14が、進展パターンRL12には13個の演出用乱数値14が、進展パターンRL13には2個の演出用乱数値14が、進展パターンRL14には1個の演出用乱数値14が、それぞれ対応付けられている。
ハズレ、リーチ成立あり、擬似連演出あり、及びSPリーチ演出なしの組み合わせと対応する選択肢には、進展パターンRL11、RL12、RL13、RL14、及びRL15がある。進展パターンRL11には88個の演出用乱数値14が、進展パターンRL12には7個の演出用乱数値14が、進展パターンRL13には4個の演出用乱数値14が、進展パターンRL14には1個の演出用乱数値14が、それぞれ対応付けられている。進展パターンRL15には、演出用乱数値14が1つも対応付けられていない。
ここで、このテーブルでは、進展パターンRL11における大当たりの場合の選択率とハズレの場合の選択率の差は最大4%であるのに対し、進展パターンRL12、RL13、及びRL14における大当たりの場合の選択率とハズレの場合の選択率の差は最大1%である。進展パターンRL11(ルーレットの出目が「!」)と進展パターンRL12(ルーレットの出目が「Chance」)、RL13(ルーレットの出目が「NEXT」)、及びRL14(ルーレットの出目が「SP」)とを比較すると、進展パターンRL11は大当たり判定結果が大当たりでないときに選択され易くなっており、進展パターンRL12、RL13、及びRL14は大当たり判定結果が大当たりでないときに選択され難くなっている。
ステップS1557−4において、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内におけるルーレット操作演出の操作受付有効期間の開始時刻(図16の時刻tRL1)までの残り時間を求め、この時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cのルーレット操作演出用の操作受付有効期間開始タイマカウンタにセットする。また、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内におけるルーレット操作演出の操作受付有効期間の終了時刻(図16の時刻tRL2)までの残り時間を求め、この時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cのルーレット操作演出用の操作受付有効期間終了タイマカウンタにセットする。操作受付有効期間開始タイマカウンタ及び操作受付有効期間終了タイマカウンタは、ステップS1500のタイマ更新処理の実行の度にカウントダウンされる。操作受付有効期間開始タイマカウンタは、操作受付有効期間の開始時刻(図16の時刻tRL1)において0になり、操作受付有効期間終了タイマカウンタは、操作受付有効期間の終了時刻(図16の時刻tRL2)において0になる。
ステップS1557−5において、サブCPU120aは、サブRAM120cのルーレット操作演出待機フラグ記憶領域にルーレット操作演出待機フラグをセットする。ルーレット操作演出待機フラグは、ルーレット操作演出の実行待ちであることを示すフラグである。
ステップS1557−6において、サブCPU120aは、進展態様決定処理で決定した進展パターンの演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットし、今回のルーレット操作演出選択処理を終了する。
図68は、ルーレット操作特定予告演出選択処理(図47のステップS1659)の詳細を示すフローチャートである。図68において、サブCPU120aは、ルーレット操作特定予告演出実行判定処理を行う(S1659−1)。ルーレット操作特定予告演出実行判定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値15を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bのルーレット操作特定予告演出実行判定テーブルを参照し、大当たり判定結果(大当たり又はハズレ)、及び演出用乱数値15の組み合わせに基づいて、ルーレット操作特定予告演出の実行の要否を判定する。
図69は、ルーレット操作特定予告演出実行判定テーブルを示す図である。ルーレット操作特定予告演出実行判定テーブルには、演出用乱数値15と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの組が、進展態様決定処理において進展パターンRL15(プレミアムキャラクタによるセリフ)が決定されたときに参照するものと、それ以外のものが決定されたときに参照するものとに分けて記憶されている。具体的には、進展パターンRL15については、1個(0)の演出用乱数値12がルーレット操作特定予告演出を実行することを示すデータと、99個(1〜99)の演出用乱数値12がルーレット操作特定予告演出を実行しないことを示すデータと、それぞれ対応付けられている。進展パターンRL15以外のものについては、100個(0〜99)の演出用乱数値12がルーレット操作特定予告演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。進展パターンRL15以外のものについては、ルーレット操作特定予告演出を実行することを示すデータには演出用乱数値12が1つも対応付けられていない。テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、図柄の変動表示中において、ルーレット操作演出を実行させる場合、当該ルーレット操作演出における演出ボタン35の操作の実行前に特定予告演出を実行させることを規制する。
ステップS1659−2において、サブCPU120aは、ルーレット操作特定予告演出実行判定処理の判定結果が「実行する」及び「実行しない」の何れであったかを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「実行する」である場合(S1659−2:Yes)、ステップS1659−3に進む。判定結果が「実行しない」である場合(S1659−2:No)、今回のルーレット操作特定予告演出選択処理を終了する。
ステップS1659−3において、サブCPU120aは、ルーレット操作特定予告演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットし、今回のルーレット操作特定予告演出選択処理を終了する。
図70は、ゲージ操作演出選択処理(図47のステップS1660)の詳細を示すフローチャートである。図70において、サブCPU120aは、ゲージ操作演出実行判定処理を行う(S1660−1)。ゲージ操作演出実行判定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値16を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bのゲージ操作演出実行判定テーブルを参照し、受信バッファ内の変動開始コマンドが示す大当たり判定結果(大当たり又はハズレ)と演出用乱数値16との組み合わせに基づいて、ゲージ操作演出の実行の要否を判定する。
図71は、ゲージ操作演出実行判定テーブルを示す図である。ゲージ操作演出実行判定テーブルには、演出用乱数値16と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの組が、大当たり判定結果が大当たりのときに参照するものとハズレのときに参照するものに分けて記憶されている。具体的には、大当たりについては、55個(0〜54)の演出用乱数値16がゲージ操作演出を実行することを示すデータと対応付けられており、45個(55〜99)の演出用乱数値16がゲージ操作演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。ハズレについては、45個(0〜44)の演出用乱数値16がゲージ操作演出を実行することを示すデータと対応付けられており、55個(45〜99)の演出用乱数値16がゲージ操作演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。
ステップS1660−2において、サブCPU120aは、ゲージ操作演出実行判定処理の判定結果が「実行する」及び「実行しない」の何れであったかを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「実行する」である場合(S1660−2:Yes)、ステップS1660−3に進む。判定結果が「実行しない」である場合(S1660−2:No)、今回のゲージ操作演出選択処理を終了する。
ステップS1660−3において、サブCPU120aは、最終段階決定処理を行う。最終段階決定処理は、ゲージ操作演出の最終獲得点を決定する処理である。最終段階決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値17、18、及び19を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの参照先決定テーブルを参照し、受信バッファ内の変動開始コマンドが示す大当たり判定結果(大当たり又はハズレ)、SPリーチ演出への発展の有無、及びSPSPリーチ演出への発展の有無に基づいて、サブROM120bの上位テーブル1、2、3、4、5、及び6、中位テーブル、並びに下位テーブルのうち参照先とするものを決定する。サブCPU120aは、上位テーブル1、2、3、4、5、及び6のうちの参照先のものを参照し、演出用乱数値17に基づいて、百の位の数を決定する。サブCPU120aは、中位テーブルを参照し、演出用乱数値18に基づいて、十の位の数を決定する。サブCPU120aは、下位テーブルを参照し、演出用乱数値19に基づいて、一の位の数を決定する。その上で、サブCPU120aは、百の位の数、十の位の数、及び一の位の数を加算し、この加算結果を最終獲得点とする。
図72は、参照先決定テーブルを示す図である。図73(a)は、上位テーブル1を示す図である。図73(b)は、上位テーブル2を示す図である。図73(c)は、上位テーブル3を示す図である。図73(d)は、上位テーブル4を示す図である。図73(e)は、上位テーブル5を示す図である。図73(f)は、上位テーブル6を示す図である。図74(a)は、中位テーブルを示す図である。図74(b)は、下位テーブルを示す図である。
参照先決定テーブルでは、大当たり、SPリーチ演出発展なし、及びSPSPリーチ演出発展なしの組み合わせの参照先は、上位テーブル1、中位テーブル、及び下位テーブルとなっている。上位テーブル1、中位テーブル、及び下位テーブルにより決定した百の位の数、十の位の数、及び一の位の数の加算結果は、3001〜7999の範囲の数になる。
大当たり、SPリーチ演出発展あり、及びSPSPリーチ演出発展なしの組み合わせの参照先は、上位テーブル2、中位テーブル、及び下位テーブルとなっている。上位テーブル2、中位テーブル、及び下位テーブルにより決定した百の位の数、十の位の数、及び一の位の数の加算結果は、3001〜9999の範囲の数になる。
大当たり、SPリーチ演出発展なし、及びSPSPリーチ演出発展ありの組み合わせの参照先は、上位テーブル3、中位テーブル、及び下位テーブルとなっている。上位テーブル3、中位テーブル、及び下位テーブルにより決定した百の位の数、十の位の数、及び一の位の数の加算結果は、3001〜13599の範囲の数になる。
ハズレ、SPリーチ演出発展なし、及びSPSPリーチ演出発展なしの組み合わせの参照先は、上位テーブル4、中位テーブル、及び下位テーブルとなっている。上位テーブル4、中位テーブル、及び下位テーブルにより決定した百の位の数、十の位の数、及び一の位の数の加算結果は、3001〜7999の範囲における3333以外の数になる。
ハズレ、SPリーチ演出発展あり、及びSPSPリーチ演出発展なしの組み合わせの参照先は、上位テーブル5、中位テーブル、及び下位テーブルとなっている。上位テーブル5、中位テーブル、及び下位テーブルにより決定した百の位の数、十の位の数、及び一の位の数の加算結果は、3001〜9999の範囲における3333と7777を除いた数になる。
ハズレ、SPリーチ演出発展なし、及びSPSPリーチ演出発展ありの組み合わせの参照先は、上位テーブル6、中位テーブル、及び下位テーブルとなっている。上位テーブル6、中位テーブル、及び下位テーブルにより決定した百の位の数、十の位の数、及び一の位の数の加算結果は、3001〜13599の範囲における3333と7777を除いた数になる。
より具体的に説明すると、図73において、上位テーブル1、2、3、4、5、及び6の選択肢には、1500から10000の間の500刻みの数、3333、及び7777がある。上位テーブル1では、1500〜7500の間の各数と3333に1個〜25個の演出用乱数値17が対応づけられている。8000〜10000の間の各数と7777には演出用乱数値17が1つも対応付けられていない。上位テーブル2では、1500〜9500の間の各数、3333、及び7777に1個〜24個の演出用乱数値17が対応づけられている。10000には演出用乱数値17が1つも対応付けられていない。上位テーブル3では、1500〜10000の間の各数、3333、及び7777に1個〜24個の演出用乱数値17が対応づけられている。上位テーブル4では、1500〜7500の間の各数に2個〜25個の演出用乱数値17が対応づけられている。8000〜10000の間の各数、3333、及び7777には演出用乱数値17が1つも対応付けられていない。上位テーブル5では、1500〜9500の間の各数に1個〜25個の演出用乱数値17が対応づけられている。10000、3333、及び7777には演出用乱数値17が1つも対応付けられていない。上位テーブル6では、1500〜10000の間の各数に1個〜25個の演出用乱数値17が対応づけられている。3333と7777には演出用乱数値17が1つも対応付けられていない。
図74において、中位テーブルの選択肢には、150から400の間の50刻みの数がある。これらの各数には、15個〜20個の演出用乱数値18が対応付けられている。下位テーブルの選択肢には、1〜99の間の数のうち33と77を除いたものがある。これらの各数には、1個〜2個の演出用乱数値19が対応付けられている。ここで、上位テーブル1、2、3が参照先とされ、参照先のテーブル1、2、又は3から決定した数が3333又は7777であった場合、中位テーブル及び下位テーブルから決まる数を加算せずに、3333又は7777を最終獲得点とする。
ステップS1660−4において、サブCPU120aは、進展態様決定処理を行う。進展態様決定処理は、ゲージ操作演出におけるゲージ進展パターンを決定する処理である。ゲージ進展パターンは、最終段階決定処理で決定される最終獲得点を100%とした場合におけるゲージ操作演出内の時刻tGG0、tGG1、tGG2、tGG3、tGG4、及びtGG5の進展割合を示すものである。例えば、最終獲得点が10000点であり、時刻tGG0の進展割合が0%、tGG1の進展割合が20%、時刻tGG2の進展割合が30%、時刻tGG3の進展割合が60%、時刻tGG4の進展割合が90%、時刻tGG5の進展割合が100%とすると、ゲージ進展量の上昇の態様は、0(tGG0)→2000(tGG1)→3000(tGG2)→6000(tGG3)→9000(tGG4)→10000(tGG5)というようになる。進展態様決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値20を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bのゲージ操作演出進展態様決定テーブルを参照し、ゲージ進展パターンを決定する。
図75は、ゲージ操作演出進展態様決定テーブルを示す図である。ゲージ操作演出進展態様決定テーブルには、演出用乱数値20とゲージ進展パターンの組が記憶されている。ゲージ操作演出進展態決定テーブルの選択肢には、ゲージ進展パターンGG11、GG12、GG13、及びGG14がある。ゲージ進展パターンGG11、GG12、GG13、及びGG14は、時刻tGG0と時刻tGG5の進展割合が共通(時刻tGG0が0%で時刻tGG5が100%)で、時刻tGG1、tGG2、tGG3、及びtGG4の進展割合が異なる値となっている。ゲージ進展パターンGG11、GG12、GG13、及びGG14には、25個の演出用乱数値20が、それぞれ対応付けられている。
ステップS1660−5において、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内におけるゲージ操作演出の操作受付有効期間の開始時刻(図17の時刻tGG3)までの残り時間を求め、この時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cのゲージ操作演出用の操作受付有効期間開始タイマカウンタにセットする。また、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内におけるゲージ操作演出の操作受付有効期間の終了時刻(図13の時刻tGG4)までの残り時間を求め、この時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cのゲージ操作演出用の操作受付有効期間終了タイマカウンタにセットする。操作受付有効期間開始タイマカウンタ及び操作受付有効期間終了タイマカウンタは、ステップS1500のタイマ更新処理の実行の度にカウントダウンされる。操作受付有効期間開始タイマカウンタは、操作受付有効期間の開始時刻(図17の時刻tGG3)において0になり、操作受付有効期間終了タイマカウンタは、操作受付有効期間の終了時刻(図17の時刻tGG4)において0になる。
ステップS1660−6において、サブCPU120aは、サブRAM120cのゲージ操作演出待機フラグ記憶領域にゲージ操作演出待機フラグをセットする。ゲージ操作演出待機フラグは、ゲージ操作演出の実行待ちであることを示すフラグである。
ステップS1660−7において、サブCPU120aは、最終段階決定処理で決定した最終獲得点と進展態様決定処理で決定したゲージ進展パターンを指定する演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットし、今回のゲージ操作演出選択処理を終了する。
図76は、ゲージ操作特定予告演出選択処理(図47のステップS1662)の詳細を示すフローチャートである。図76において、サブCPU120aは、ゲージ操作特定予告演出実行判定処理を行う(S1662−1)。ゲージ操作特定予告演出実行判定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値21を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bのゲージ操作特定予告演出実行判定テーブルを参照し、最終獲得点、及び演出用乱数値21の組み合わせに基づいて、ゲージ操作特定予告演出の実行の要否を判定する。
図77は、ゲージ操作特定予告演出実行判定テーブルを示す図である。ゲージ操作特定予告演出実行判定テーブルには、演出用乱数値21と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの組が、最終段階決定処理(図70のステップS1660−3)において10000以上の点が最終獲得点とされたときに参照するものと、8000〜9999の点が最終獲得点とされたときに参照するものと、8000未満の点が最終獲得点とされたときに参照されるものとに分けて記憶されている。
具体的には、10000以上については、55個(0〜54)の演出用乱数値21がゲージ操作特定予告演出を実行することを示すデータと、45個(55〜99)の演出用乱数値21がゲージ操作特定予告演出を実行しないことを示すデータと、それぞれ対応付けられている。8000〜9999については、20個(0〜19)の演出用乱数値21がゲージ操作特定予告演出を実行することを示すデータと、80個(20〜99)の演出用乱数値21がゲージ操作特定予告演出を実行しないことを示すデータと、それぞれ対応付けられている。8000未満については、100個(0〜99)の演出用乱数値21がゲージ操作特定予告演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。8000未満についてはゲージ操作特定予告演出を実行することを示すデータには演出用乱数値21が1つも対応付けられていない。テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、図柄の変動表示中において、8000点以上の段階まで進展し得る演出としてゲージ操作演出を実行させる場合、当該ゲージ操作演出の実行前に特定予告演出を実行させることを可能とする。また、8000点以上の段階まで進展し得ない演出としてゲージ操作演出を実行させる場合、当該ゲージ操作演出における演出ボタン35の操作の実行前に特定予告演出を実行させることを規制する。
ステップS1662−2において、サブCPU120aは、ゲージ操作特定予告演出実行判定処理の判定結果が「実行する」及び「実行しない」の何れであったかを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「実行する」である場合(S1662−2:Yes)、ステップS1662−3に進む。判定結果が「実行しない」である場合(S1662−2:No)、今回のゲージ操作特定予告演出選択処理を終了する。
ステップS1662−3において、サブCPU120aは、ゲージ操作特定予告演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットし、今回のゲージ操作特定予告演出選択処理を終了する。
図78は、タイミング操作演出選択処理(図47のステップS1663)の詳細を示すフローチャートである。図78において、サブCPU120aは、タイミング操作演出実行判定処理を行う(S1663−1)。タイミング操作演出実行判定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値22を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bのタイミング操作演出実行判定テーブルを参照し、受信バッファ内の変動開始コマンドが示す大当たり判定結果(大当たり又はハズレ)と演出用乱数値22との組み合わせに基づいて、タイミング操作演出の実行の要否を判定する。
図79は、タイミング操作演出実行判定テーブルを示す図である。タイミング操作演出実行判定テーブルには、演出用乱数値22と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの組が、大当たり判定結果が大当たりのときに参照するものとハズレのときに参照するものに分けて記憶されている。具体的には、大当たりについては、55個(0〜54)の演出用乱数値22がタイミング操作演出を実行することを示すデータと、45個(55〜99)の演出用乱数値22がタイミング操作演出を実行しないことを示すデータと、それぞれ対応付けられている。ハズレについては、45個(0〜44)の演出用乱数値22がタイミング操作演出を実行することを示すデータと、55個(45〜99)の演出用乱数値22がタイミング操作演出を実行しないことを示すデータと、それぞれ対応付けられている。
ステップS1663−2において、サブCPU120aは、タイミング操作演出実行判定処理の判定結果が「実行する」及び「実行しない」の何れであったかを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「実行する」である場合(S1663−2:Yes)、ステップS1663−3に進む。判定結果が「実行しない」である場合(S1663−2:No)、今回のタイミング操作演出選択処理を終了する。
ステップS1663−3において、サブCPU120aは、進展態様決定処理を行う。進展態様決定処理は、タイミング操作演出の進展パターンを決定する処理である。進展パターンは、演出ボタン35の画像の出現タイミング(図17の時刻tTM1、tTM2、tTM3、tTM4)に合わせた操作が行われたことを契機として進展する操作結果の報知態様を示すものである。進展態様決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値23を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bのタイミング操作演出進展態様決定テーブルを参照し、受信バッファ内の変動開始コマンドが示すSPリーチ演出への発展の有無、SPSPリーチ演出への発展の有無、及び演出用乱数値23の組み合わせに基づいて、タイミング操作演出の進展パターンを決定する。
図80は、タイミング操作演出進展態様決定テーブルを示す図である。タイミング操作演出進展態様決定テーブルには、演出用乱数値23と進展パターンの組が、SPリーチ演出の有無、及びSPSPリーチ演出の有無の組み合わせと対応するもの毎に記憶されている。
このテーブルにおけるSPリーチ演出発展なし、SPSPリーチ演出発展なしの組み合わせと対応する選択肢には、進展パターンTM11がある。進展パターンTM11には、100個(0〜99)の演出用乱数値23が対応付けられている。進展パターンTM11では、操作を完遂すると(演出ボタン35の複数回に渡る押下の操作タイミングが1つ目から4つ目の演出ボタン35の画像の出現タイミングtTM1、tTM2、tTM3、tTM4の全てと合うと)、「EXCELLENT」の文字画像が出現する。また、単独操作に成功すると、成功の度に「GOOD」の文字画像が出現し、単独操作に失敗すると、失敗の度に「ミス」の文字画像が出現する。また、演出ボタン35の画像の出現の前から演出ボタン35を押しっぱなしにしていると、以降の操作が全て無効になる。また、進展パターンTM11では、操作を完遂しても、発展報知画像(「SP」の文字画像)は出現しない。
このテーブルにおけるSPリーチ演出発展あり、SPSPリーチ演出発展なしの組み合わせと対応する選択肢には、進展パターンTM11及びTM12がある。進展パターンTM11には、45個(0〜44)の演出用乱数値23が対応付けられており、進展パターンTM12には55個(45〜99)の演出用乱数値23が対応付けられている。進展パターンTM12では、操作を完遂すると「EXCELLENT」の文字画像が出現する。また、単独操作に成功すると、成功の度に「GOOD」の文字画像が出現し、単独操作に失敗すると、失敗の度に「ミス」の文字画像が出現する。また、演出ボタン35の画像の出現の前から演出ボタン35を押しっぱなしにしていると、以降の操作が全て無効になる。また、進展パターンTM12では、進展パターンTM11と異なり、操作を完遂すると、発展報知画像(「SP」の文字画像)が出現する。
このテーブルにおけるSPリーチ演出発展なし、SPSPリーチ演出発展ありの組み合わせと対応する選択肢には、進展パターンTM11及びTM12がある。進展パターンTM11には、55個(0〜54)の演出用乱数値23が対応付けられており、進展パターンTM12には45個(55〜99)の演出用乱数値23が対応付けられている。
テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、当該変動においてSPリーチ演出又はSPSPリーチ演出への発展がある場合は、操作の完遂後の発展報知画像の表示を可能とする。また、当該変動においてSPリーチ演出及びSPSPリーチ演出の何れへの発展もない場合は、操作の完遂後の発展報知画像の表示を規制する。
ステップS1663−4において、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内における演出ボタン35の1つ目の画像の出現タイミング(図18の時刻tTM1)までの残り時間を求め、この時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cのタイミング操作判定時刻(1)タイマカウンタにセットする。サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内における演出ボタン35の2つ目の画像の出現タイミング(図18の時刻tTM2)までの残り時間を求め、この時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cのタイミング操作判定時刻(2)タイマカウンタにセットする。サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内における演出ボタン35の3つ目の画像の出現タイミング(図18の時刻tTM3)までの残り時間を求め、この時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cのタイミング操作判定時刻(3)タイマカウンタにセットする。サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内における演出ボタン35の4つ目の画像の出現タイミング(図18の時刻tTM4)までの残り時間を求め、この時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cのタイミング操作判定時刻(4)タイマカウンタにセットする。
タイミング操作判定時刻(1)タイマカウンタ、タイミング操作判定時刻(2)タイマカウンタ、タイミング操作判定時刻(3)タイマカウンタ、及びタイミング操作判定時刻(4)タイマカウンタは、ステップS1500のタイマ更新処理の実行の度にカウントダウンされる。タイミング操作判定時刻(1)タイマカウンタは、演出ボタン35の1つ目の画像の出現タイミング(図18の時刻tTM1)において0になり、タイミング操作判定時刻(2)タイマカウンタは、演出ボタン35の2つ目の画像の出現タイミング(図18の時刻tTM2)において0になり、タイミング操作判定時刻(3)タイマカウンタは、演出ボタン35の3つ目の画像の出現タイミング(図18の時刻tTM3)において0になり、及びタイミング操作判定時刻(4)タイマカウンタは、演出ボタン35の4つ目の画像の出現タイミング(図18の時刻tTM4)において0になる。
ステップS1663−5において、サブCPU120aは、演出ボタン35の画像を頂点とする5角形の完成の時刻(図18の時刻tTM5)までの残り時間を求め、この時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cのタイミング操作演出用の操作受付有効期間終了タイマカウンタにセットする。操作受付有効期間終了タイマカウンタは、ステップS1500のタイマ更新処理の実行の度にカウントダウンされる。操作受付有効期間終了タイマカウンタは、5角形の完成の時刻(図18の時刻tTM5)において0になる。
ステップS1663−6において、サブCPU120aは、サブRAM120cのタイミング操作演出待機フラグ記憶領域にタイミング操作演出待機フラグをセットする。タイミング操作演出待機フラグは、タイミング操作演出の実行待ちであることを示すフラグである。
ステップS1663−7において、サブCPU120aは、進展態様決定処理において決定した進展パターンを示す演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットし、今回のタイミング操作演出選択処理を終了する。
図81は、リーチ裏ボタン操作演出選択処理(図47のステップS1664)の詳細を示すフローチャートである。図81において、サブCPU120aは、当該変動でリーチが成立するか否かを判定する(S1664−1)。サブCPU120aは、当該変動でリーチが成立する場合(S1664−1:Yes)、ステップS1664−2に進む。当該変動でリーチが成立しない場合(S1664−1:No)、今回のリーチ裏ボタン操作演出選択処理を終了する。
ステップS1664−2において、サブCPU120aは、進展態様決定処理を行う。進展態様決定処理は、裏ボタン操作演出の進展パターンを決定する処理である。進展パターンは、リーチ成立のタイミングtNRに合わせた操作が行われたことを契機として進展する操作結果の報知態様を示すものである。進展態様決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値24を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bのリーチ裏ボタン操作演出進展態様決定テーブルを参照し、受信バッファ内の変動開始コマンドが示す大当たり判定結果(大当たり又はハズレ)と演出用乱数値24の組み合わせに基づいて、リーチ裏ボタン操作演出の進展パターンを決定する。
図82は、リーチ裏ボタン操作演出進展態様決定テーブルを示す図である。リーチ裏ボタン操作演出進展態様決定テーブルには、演出用乱数値24と進展パターンの組が、大当たり判定結果が大当たりのときに参照するものとハズレのときに参照するものとに分けて記憶されている。
このテーブルにおける大当たりと対応する選択肢には、進展パターンRC11、RC12、及びRC13がある。進展パターンRC11には、10個(0〜9)の演出用乱数値24が対応付けられており、進展パターンRC12には70個(10〜79)の演出用乱数値24が対応付けられており、進展パターンRC13には20個(80〜99)の演出用乱数値24が対応付けられている。進展パターンRC11、RC12、及びRC13は、裏ボタン操作に成功したとき(操作ボタン35の操作タイミングがリーチの成立のタイミングtNRと合ったとき)の裏ボタン操作成功音声の出力の有無、及び操作に失敗したとき(操作ボタン35の操作タイミングがリーチの成立のタイミングtNRと合わなかったとき)におけるそのことを示す画像表示の有無が異なる。
具体的に説明すると、進展パターンRC11では、裏ボタン操作に成功すると、裏ボタン操作成功音声が出力される。また、演出ボタン35を押しっぱなしにしていると、以降の操作が全て無効になる。進展パターンRC12では、裏ボタン操作の成否に関わらず、裏ボタン操作成功音声は出力されない。また、演出ボタン35を押しっぱなしにしていると、以降の操作が全て無効になる。進展パターンRC13では、裏ボタン操作に成功すると、裏ボタン操作成功音声が出力される。また、演出ボタン35を押しっぱなしにしていると、以降の操作が全て無効になる。進展パターンRC13では、操作に失敗すると、「惜しい」の文字画像が表示される。
このテーブルにおけるハズレと対応する選択肢には、進展パターンRC12、及びRC14がある。進展パターンRC12には、80個(0〜79)の演出用乱数値24が対応付けられており、進展パターンRC14には、20個(80〜99)の演出用乱数値24が対応付けられている。進展パターンRC14では、裏ボタン操作の成否に関わらず、裏ボタン操作成功音声は出力されない。また、演出ボタン35を押しっぱなしにしていると、以降の操作が全て無効になる。裏ボタン操作に失敗すると、「惜しい」の文字画像が表示される。また、進展パターンRC14では、演出ボタン35を押しっぱなしにしていると、以降の操作が全て無効になる。
テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、当該変動において大当たりと対応する図柄で停止することになっている場合、裏ボタン操作成功音声の出力を可能とする。また、当該変動においてハズレと対応する図柄で停止することになっている場合、裏ボタン操作の成否に関わらず、裏ボタン操作成功音声の出力を規制する。
ここで、先に挙げたタイミング操作演出進展態様決定テーブル(図80)とリーチ裏ボタン操作演出進展態様決定テーブル(図82)とを比較すると、タイミング操作演出進展態様決定テーブル内には2つの進展パターンTM11及びTM12があり、これら2つの進展パターンTM11及びTM12はいずれも、単独操作の失敗時にそのことを示す「ミス」の文字画像が表示されるようになっている。これに対し、リーチ裏ボタン操作演出進展態様決定テーブルでは、4つの進展パターンRC11、RC12、RC13、及びRC14のうち進展パターンRC13及びRC14だけが、操作の失敗時にそのことを示す「惜しい」の文字画像が表示されるようになっており、進展パターンRC13及びRC14の選択率は20%と低くなっている。このようにしているのは、「惜しい」の文字画像があまりに頻繁に出現すると、遊技者が裏ボタン操作を容易く成功できるようなってしまい、遊技の興趣が却って損なわれてしまうためである。
ステップS1664−3において、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内におけるリーチの成立時刻(図19の時刻tNR)までの残り時間を求め、この時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cのリーチ裏ボタン判定時刻タイマカウンタにセットする。リーチ裏ボタン判定時刻タイマカウンタは、ステップS1500のタイマ更新処理の実行の度にカウントダウンされる。リーチ裏ボタン判定時刻タイマカウンタは、リーチの成立の時刻(図19の時刻tNR)において0になる。
ステップS1664−4において、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内におけるリーチの成立から所定時間(例えば、2秒とする)だけ後の時刻をリーチ裏ボタン操作受付有効期間の終了時刻t’NRとし、この時刻t’NRまでの残り時間を求め、求めた残り時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cのリーチ裏ボタン操作演出用の操作受付有効期間終了タイマカウンタにセットする。リーチ裏ボタン操作演出用の操作受付有効期間終了タイマカウンタは、ステップS1500のタイマ更新処理の実行の度にカウントダウンされる。操作受付有効期間終了タイマカウンタは、リーチ成立から2秒後に0になる。
ステップS1664−5において、サブCPU120aは、サブRAM120cのリーチ裏ボタン操作演出待機フラグ記憶領域にリーチ裏ボタン操作演出待機フラグをセットする。リーチ裏ボタン操作演出待機フラグは、リーチ裏ボタン操作演出の実行待ちであることを示すフラグである。
ステップS1664−4において、サブCPU120aは、進展態様決定処理において決定した進展パターンを示す演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットし、今回のリーチ裏ボタン操作演出選択処理を終了する。
図83は、ステップアップ裏ボタン操作演出選択処理(図47のステップS1665)の詳細を示すフローチャートである。図83において、サブCPU120aは、当該変動の図柄変動演出としてステップアップ演出を実行するか否かを判定する(S1665−1)。サブCPU120aは、ステップアップ演出を実行する場合(S1665−1:Yes)、ステップS1665−2に進む。ステップアップ演出を実行しない場合(S1665−1:No)、今回のステップアップ裏ボタン操作演出選択処理を終了する。
ステップS1665−2において、サブCPU120aは、当該変動内のステップアップ演出が通常段階4まで発展するものであるか否かを判定する。サブCPU120aは、通常段階4まで発展する場合(S1665−2:Yes)、ステップS1665−3に進む。通常段階4まで発展しない場合(S1665−2:No)、今回のステップアップ裏ボタン操作演出選択処理を終了する。
ステップS1665−3において、サブCPU120aは、進展態様決定処理を行う。進展態様決定処理は、ステップアップ裏ボタン操作演出の進展パターンを決定する処理である。進展パターンは、裏ボタン操作判定タイミング(図20の時刻tUR1、tUR2、tUR3、tUR4)に合わせた操作が行われたことを契機として進展する操作結果の報知態様を示すものである。進展態様決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値25を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bのステップアップ裏ボタン操作演出進展態様決定テーブルを参照し、受信バッファ内の変動開始コマンドが示す大当たり判定結果(大当たり又はハズレ)と演出用乱数値25の組み合わせに基づいて、ステップアップ裏ボタン操作演出の進展パターンを決定する。
図84は、ステップアップ裏ボタン操作演出進展態様決定テーブルを示す図である。ステップアップ裏ボタン操作演出進展態様決定テーブルには、演出用乱数値25と進展パターンの組が、大当たり判定結果が大当たりのときに参照するものとハズレのときに参照するものとに分けて記憶されている。
このテーブルにおける大当たりと対応する選択肢には、進展パターンRU11、RU12、及びRU13がある。進展パターンRU11には、10個(0〜9)の演出用乱数値25が対応付けられており、進展パターンRU12には、70個(10〜79)の演出用乱数値25が対応付けられており、進展パターンRU13には、20個(80〜99)の演出用乱数値25が対応付けられている。進展パターンRU11、RU12、及びRU13は、裏ボタン操作に成功したとき(演出ボタン35の複数回の操作の操作タイミングが判定タイミングtUR1、tUR2、tUR3、tUR4の全てと合ったとき)の裏ボタン操作成功画像の表示の有無、及び操作に失敗したとき(演出ボタン35の操作タイミングが判定タイミングtUR1、tUR2、tUR3、tUR4の何れとも合わなかったとき)におけるそのことを示す画像表示の有無が異なる。
具体的に説明すると、進展パターンRU11では、裏ボタン操作に成功すると、裏ボタン操作成功画像が表示される。また、演出ボタン35を押しっぱなしにしていると、以降の操作が全て無効になる。進展パターンRU12では、裏ボタン操作の成否に関わらず、裏ボタン操作成功画像は表示されない。また、演出ボタン35を押しっぱなしにしていると、以降の操作が全て無効になる。進展パターンRU13では、裏ボタン操作に成功すると、裏ボタン操作成功画像が表示される。また、演出ボタン35を押しっぱなしにしていると、以降の操作が全て無効になる。進展パターンRU13では、操作に失敗すると、「惜しい」の文字画像が表示される。
このテーブルにおけるハズレと対応する選択肢には、進展パターンRU12、及びRU14がある。進展パターンRU12には、80個(0〜79)の演出用乱数値25が対応付けられており、進展パターンRU14には、20個(80〜99)の演出用乱数値25が対応付けられている。進展パターンRU14では、裏ボタン操作の成否に関わらず、裏ボタン操作成功画像は表示されない。また、演出ボタン35を押しっぱなしにしていると、以降の操作が全て無効になる。進展パターンRU14では、操作に失敗すると、「惜しい」の文字画像が表示される。
テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、ステップアップ裏ボタン操作演出を実行させる場合、当該変動表示において大当たりと対応する図柄で停止することになっている場合、裏ボタン操作成功画像の表示を可能とする。また、当該変動表示においてハズレと対応する図柄で停止することになっている場合、裏ボタン操作の成否に関わらず、裏ボタン操作成功画像の表示を規制する。
ここで、先に挙げたタイミング操作演出進展態様決定テーブル(図80)とステップアップ裏ボタン操作演出進展態様決定テーブル(図84)とを比較すると、タイミング操作演出進展態様決定テーブル内には2つの進展パターンTM11及びTM12があり、これら2つの進展パターンTM11及びTM12はいずれも、単独操作の失敗時にそのことを示す「ミス」の文字画像が表示されるようになっている。これに対し、リーチ裏ボタン操作演出進展態様決定テーブルでは、4つの進展パターンRU11、RU12、RU13、及びRU14のうち進展パターンRU13及びRU14だけが、操作の失敗時にそのことを示す「惜しい」の文字画像が表示されるようになっており、進展パターンRU13及びRU14の選択率は20%と低くなっている。このようにしているのは、「惜しい」の文字画像があまりに頻繁に出現すると、遊技者が裏ボタン操作を容易く成功できるようなってしまい、遊技の興趣が却って損なわれてしまうためである。
ステップS1665−4において、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内における1つ目の裏ボタン操作判定タイミング(図20の時刻tUR1)までの残り時間を求め、この時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cの裏ボタン操作判定時刻(1)タイマカウンタにセットする。サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内における2つ目の裏ボタン操作判定タイミング(図20の時刻tUR2)までの残り時間を求め、この時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cの裏ボタン操作判定時刻(2)タイマカウンタにセットする。サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内における3つ目の裏ボタン操作判定タイミング(図20の時刻tUR3)までの残り時間を求め、この時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cの裏ボタン操作判定時刻(3)タイマカウンタにセットする。サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内における4つ目の裏ボタン操作判定タイミング(図20の時刻tUR4)までの残り時間を求め、この時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cの裏ボタン操作判定時刻(4)タイマカウンタにセットする。
裏ボタン操作判定時刻(1)タイマカウンタ、裏ボタン操作判定時刻(2)タイマカウンタ、裏ボタン操作判定時刻(3)タイマカウンタ、及び裏ボタン操作判定時刻(4)タイマカウンタは、ステップS1500のタイマ更新処理の実行の度にカウントダウンされる。裏ボタン操作判定時刻(1)タイマカウンタは、1つ目の裏ボタン操作判定タイミング(図20の時刻tUR1)において0になり、裏ボタン操作判定時刻(2)タイマカウンタは、2つ目の裏ボタン操作判定タイミング(図20の時刻tUR2)において0になり、裏ボタン操作判定時刻(3)タイマカウンタは、3つ目の裏ボタン操作判定タイミング(図20の時刻tUR3)において0になり、裏ボタン操作判定時刻(4)タイマカウンタは、4つ目の裏ボタン操作判定タイミング(図20の時刻tUR4)において0になる。
ステップS1665−5において、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内におけるステップアップ演出の通常段階4のステップ演出の実行時刻(図20の時刻tSUP4)までの残り時間を求め、求めた残り時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cのステップアップ裏ボタン操作演出用の操作受付有効期間終了タイマカウンタにセットする。ステップアップ裏ボタン操作演出用の操作受付有効期間終了タイマカウンタは、ステップS1500のタイマ更新処理の実行の度にカウントダウンされる。操作受付有効期間終了タイマカウンタは、通常段階4のステップ演出の実行時刻(図20の時刻tSUP4)において0になる。
ステップS1665−6において、サブCPU120aは、サブRAM120cのステップアップ裏ボタン操作演出待機フラグ記憶領域にステップアップ裏ボタン操作演出待機フラグをセットする。ステップアップ裏ボタン操作演出待機フラグは、ステップアップ裏ボタン操作演出の実行待ちであることを示すフラグである。
ステップS1665−7において、サブCPU120aは、進展態様決定処理において決定した進展パターンを示す演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットし、今回のリ裏ボタン操作演出選択処理を終了する。
図85は、特別遊技演出選択処理(図48のステップS1691)の詳細を示すフローチャートである。図70において、サブCPU120aは、今回の特別遊技の契機となった大当たりの種類が2R確変当たりであるか否かを判定する(S1691−1)。大当たりの種類が2R確変当たりである場合(S1691−1:Yes)、ステップS1691−2に進む。2R確変当たりでない場合(S1691−1:No)、ステップS1691−3に進む。
ステップS1691−2において、サブCPU120aは、2R当たりのオープニング演出を行うことを決定し、2R当たりのオープニング演出パターンの情報を演出パターン記憶領域に記憶する。
ステップS1691−3において、サブCPU120aは、今回の特別遊技の契機となった大当たりの種類が16R確変当たりであるか否かを判定する。大当たりの種類が16R確変当たりである場合(S1691−3:Yes)、ステップS1691−4に進む。16R確変当たりでない場合(S1691−3:No)、ステップS1691−5に進む。
ステップS1691−4において、サブCPU120aは、16R当たりのオープニング演出を行うことを決定し、16R当たりのオープニング演出パターンの情報を演出パターン記憶領域に記憶する。
ステップS1691−5において、サブCPU120aは、今回の特別遊技の契機となった大当たりの種類が8R確変当たりであるか否かを判定する。大当たりの種類が8R確変当たりである場合(S1691−5:Yes)、ステップS1691−6に進む。8R通常当たりである場合(S1691−5:No)、ステップS1691−7に進む。
ステップS1691−6において、サブCPU120aは、昇格成功演出を行うことを決定し、サブRAM120cの第4ラウンドのラウンド別演出情報記憶領域に、昇格成功演出を実行することを示す昇格演出実行データを記憶する。
ステップS1691−7において、サブCPU120aは、昇格失敗演出を行うことを決定し、サブRAM120cの第4ラウンドのラウンド別演出情報記憶領域に、昇格失敗演出を実行することを示す昇格演出実行データを記憶する。
ステップS1691−6又はS1691−7の実行後、サブCPU120aは、8R当たりのオープニング演出を行うことを決定し、8R当たりのオープニング演出パターンの情報を演出パターン記憶領域に記憶する(S1691−8)。
ステップS1691−9において、サブCPU120aは、ステップS1691−2、S1691−4、又はS1691−8で決定したオープニング演出の演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。その後、今回の特別遊技選択処理を終了する。
図86は、ラウンド演出制御処理(図48のステップS1693)の詳細を示すフローチャートである。図86において、サブCPU120aは、受信バッファ内のラウンド開始コマンドが第4ラウンドのものであるか否かを判定する(S1693−1)。サブCPU120aは、受信バッファ内のラウンド開始コマンドが第4ラウンドのものである場合(S1693−1:Yes)、ステップS1693−2に進む。第4ラウンド以外のラウンドのものである場合(S1693−1:No)、ステップS1963−6に進む。
ステップS1693−2において、サブCPU120aは、サブRAM120cのラウンド別演出情報記憶領域に昇格演出実行データが記憶されているか否かを確認する。サブCPU120aは、昇格演出実行データが記憶されている場合(S1693−2:Yes)、ステップS1693−3に進む。昇格演出実行データが記憶されていない場合(S1693−2:No)、ステップS1693−6に進む。
ステップS1693−3において、サブCPU120aは、ラウンド別演出情報記憶領域内の昇格演出実行データが昇格成功演出の実行を示すものか、それとも、昇格失敗演出の実行を示すものであるかを確認する。サブCPU120aは、昇格演出実行データが昇格成功演出の実行を示すものである場合(S1693−3:Yes)、ステップS1693−4に進む。昇格演出実行データが昇格失敗演出の実行を示すものである場合(S1693−3:No)、ステップS1693−5に進む。
ステップS1693−4において、サブCPU120aは、サブRAM120cの昇格演出成功待機フラグ記憶領域に昇格成功演出待機フラグをセットし、ステップS1693−5に進む。昇格成功演出待機フラグは、昇格成功演出の実行待ちであることを示すフラグである。
ステップS1693−5において、サブCPU120aは、今回のラウンド(第4ラウンド)のラウンド遊技内における連打操作の操作受付有効期間の開始時刻(図21の時刻tRDS)までの残り時間を求め、この時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cの昇格演出用の操作受付有効期間開始タイマカウンタにセットする。また、サブCPU120aは、今回のラウンド遊技内における昇格演出の操作受付有効期間の終了時刻(図21の時刻tRDE)までの残り時間を求め、この時間を2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cの昇格演出用の操作受付有効期間終了タイマカウンタにセットする。操作受付有効期間開始タイマカウンタ及び操作受付有効期間終了タイマカウンタは、ステップS1500のタイマ更新処理の実行の度にカウントダウンされる。操作受付有効期間開始タイマカウンタは、連打操作の操作受付有効期間の開始時刻(図21の時刻tRDS)において0になる。操作受付有効期間終了タイマカウンタは、連打操作の操作受付有効期間の終了時刻(図21の時刻tRDE)において0になる。
ステップS1693−6において、サブCPU120aは、今回のラウンドのラウンド演出の演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。
図87、図88、図89、図90、図91、図92、及び図93は、演出入力制御処理(図45のステップS1700)の詳細を示すフローチャートである。図87において、サブCPU120aは、操作情報記憶領域更新処理を行う。操作情報記憶領域更新処理は、サブRAM120cの操作情報記憶領域の情報を更新する処理である。
図94(a)は、操作情報記憶領域を示す図である。図94(b)は、操作情報記憶領域の更新例を示す図である。図94(a)に示すように、操作情報記憶領域は、上カーソルキーサンプリング信号記憶領域、下カーソルキーサンプリング信号記憶領域、左カーソルキーサンプリング信号記憶領域、右カーソルキーサンプリング信号記憶領域、中央キーサンプリング信号記憶領域、演出ボタンサンプリング信号記憶領域、演出ボタンオンエッジ記憶領域、演出ボタンオフエッジ記憶領域、演出ボタンオフエッジ数記憶領域、及び演出ボタンオン−オフエッジ間信号数記憶領域を有している。
演出ボタンサンプリング信号記憶領域、演出ボタンオンエッジ記憶領域、演出ボタンオフエッジ記憶領域、演出ボタンオフエッジ数記憶領域、及び演出ボタンオン−オフエッジ間信号数記憶領域の各々は、最新のサンプリングタイミングの情報を記憶する最新サンプリング記憶部と、1つ前(2m秒前)のサンプリングタイミングの情報を記憶する前サンプリング記憶部とを有している。
操作情報記憶領域更新処理では、サブCPU120aは、上カーソルキー39Aの検出スイッチ39aの入力信号に基づいて、上カーソルキーサンプリング信号記憶領域を更新する。また、下カーソルキー39Bの検出スイッチ39bの入力信号に基づいて、下カーソルキーサンプリング信号記憶領域を更新する。また、左カーソルキー39Cの検出スイッチ39cの入力信号に基づいて、左カーソルキーサンプリング信号記憶領域を更新する。また、右カーソルキー39Dの検出スイッチ39dの入力信号に基づいて、右カーソルキーサンプリング信号記憶領域を更新する。また、中央キー39Eの検出スイッチ39eの入力信号に基づいて、中央キーサンプリング信号記憶領域を更新する。また、演出ボタン35の検出スイッチ35aの入力信号に基づいて、演出ボタンサンプリング信号記憶領域、演出ボタンオンエッジ記憶領域、演出ボタンオフエッジ記憶領域、及び演出ボタンオン−オフエッジ間信号数記憶領域を更新する。
より具体的に説明すると、2m秒毎のサンプリングタイミングにおいて、サブCPU120aは、検出スイッチ39aの入力信号がONならば上カーソルキーサンプリング信号記憶領域に1を書き込み、検出スイッチ39aの入力信号がOFFならば上カーソルキーサンプリング信号記憶領域に0を書き込む。また、検出スイッチ39bの入力信号がONならば下カーソルキーサンプリング信号記憶領域に1を書き込み、検出スイッチ39bの入力信号がOFFならば下カーソルキーサンプリング信号記憶領域に0を書き込む。また、検出スイッチ39cの入力信号がONならば左カーソルキーサンプリング信号記憶領域に1を書き込み、検出スイッチ39cの入力信号がOFFならば左カーソルキーサンプリング信号記憶領域に0を書き込む。また、検出スイッチ39dの入力信号がONならば右カーソルキーサンプリング信号記憶領域に1を書き込み、検出スイッチ39dの入力信号がOFFならば右カーソルキーサンプリング信号記憶領域に0を書き込む。また、検出スイッチ39eの入力信号がONならば中央キーサンプリング信号記憶領域に1を書き込み、検出スイッチ39eの入力信号がOFFならば中央キーサンプリング信号記憶領域に0を書き込む。
サブCPU120aは、演出ボタンサンプリング信号記憶領域、演出ボタンオンエッジ記憶領域、演出ボタンオフエッジ記憶領域、及び演出ボタンオン−オフエッジ間信号数記憶領域の最新サンプリング記憶部の情報を、前サンプリング記憶部にそれぞれコピーする。その上で、図94(b)の更新例に示すように、サブCPU120aは、検出スイッチ35aの入力信号がONならば演出ボタンサンプリング信号記憶領域の最新サンプリング記憶部に1を書き込み、検出スイッチ35aの入力信号がOFFならば演出ボタンサンプリング信号記憶領域の最新サンプリング記憶部に0を書き込む。サブCPU120aは、演出ボタンサンプリング信号記憶領域の前サンプリング信号記憶部が0で最新サンプリング記憶部が1であれば、演出ボタンオンエッジ信号記憶領域の最新サンプリング記憶部に1を書き込み、それ以外の組み合わせ(前サンプリング信号が1→最新サンプリング信号が1、前サンプリング信号が0→最新サンプリング信号が0、又は、前サンプリング信号が1→最新サンプリング信号が0)であれば、演出ボタンオンエッジ信号記憶領域の最新サンプリング記憶部に0を書き込む。
サブCPU120aは、演出ボタンサンプリング信号記憶領域の前サンプリング信号記憶部が1で最新サンプリング記憶部が0であれば、演出ボタンオフエッジ信号記憶領域の最新サンプリング記憶部に1を書き込み、それ以外の組み合わせ(前サンプリング信号が1→最新サンプリング信号が1、前サンプリング信号が0→最新サンプリング信号が0、又は、前サンプリング信号が0→最新サンプリング信号が1)であれば、演出ボタンオフエッジ信号記憶領域の最新サンプリング記憶部に0を書き込む。
サブCPU120aは、演出ボタンサンプリング信号記憶領域の最新サンプリング記憶部に1を書き込んだならば、演出ボタンオン−オフエッジ間信号数記憶領域の最新サンプリング記憶部の数を+1した数に書き換え、演出ボタンサンプリング信号記憶領域の最新サンプリング記憶部に0を書き込んだならば、演出ボタンオン−オフエッジ間信号数記憶領域の最新サンプリング記憶部を0にリセットする。
図87のステップS1702において、サブCPU120aは、サブRAM120cのセリフ操作演出待機フラグ記憶領域にセリフ操作演出待機フラグがセットされているか否かを判定する。セリフ操作演出待機フラグは、当該変動の変動開始時のセリフ操作演出選択処理(図47のステップS1654)においてセリフ操作演出を実行するとの決定があったときに、セットされるものである。サブCPU120aは、セリフ操作演出待機フラグがセットされている場合(S1702:Yes)、ステップS1703に進む。セリフ操作演出待機フラグがセットされていない場合(S1703:No)、ステップS1708に進む。
ステップS1703において、サブCPU120aは、セリフ操作演出用の操作受付有効期間開始タイマカウンタが0であるか否かを判定する。セリフ操作演出の操作受付有効期間の開始時刻(図15の時刻tSR1)以後は、このステップの判定結果は「Yes」になる。サブCPU120aは、操作受付有効期間開始タイマカウンタが0である場合(S1703:Yes)、ステップS1704に進む。操作受付有効期間開始タイマカウンタが0でない場合(S1703:No)、ステップS1708に進む。
ステップS1704において、サブCPU120aは、セリフ操作演出用の操作受付有効期間終了タイマカウンタが0であるか否かを判定する。セリフ操作演出の操作受付有効期間内(図15の時刻tSR1〜tSR2)であれば、このステップの判定結果は「No」となり、セリフ操作演出の操作受付有効期間の終了時刻(図15の時刻tSR2)において、このステップの判定結果は「Yes」になる。サブCPU120aは、操作受付有効期間終了タイマカウンタが0でない場合(S1704:No)、ステップS1705に進む。操作受付有効期間終了タイマカウンタが0である場合(S1704:Yes)、ステップS1707に進む。
ステップS1705において、サブCPU120aは、演出ボタンオンエッジ記憶領域の最新サンプリング信号記憶部に1が書き込まれているか否かを判定する。演出ボタン35が押された直後であれば、このステップの判定結果は「Yes」となる。サブCPU120aは、1が書き込まれている場合(S1705:Yes)、ステップS1706に進む。0が書き込まれている場合(S1705:No)、ステップS1708に進む。
ステップS1706において、サブCPU120aは、セリフ操作演出における操作結果の報知への進展を指示する操作結果報知指定コマンドを送信バッファにセットし、ステップS1707に進む。この操作結果報知指定コマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、この操作結果報知指定コマンドを受信すると、キャラクタ及びセリフの表示に関わる演出(図15)を、画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1707において、サブCPU120aは、サブRAM120cのセリフ操作演出待機フラグ記憶領域をクリアする。その後、ステップS1708に進む。
図87のステップS1708において、サブCPU120aは、サブRAM120cのルーレット操作演出待機フラグ記憶領域にルーレット操作演出待機フラグがセットされているか否かを判定する。ルーレット操作演出待機フラグは、当該変動の変動開始時のルーレット操作演出選択処理(図47のステップS1659)においてルーレット操作演出を実行するとの決定があったときに、セットされるものである。サブCPU120aは、ルーレット操作演出待機フラグがセットされている場合(S1708:Yes)、ステップS1709に進む。ルーレット操作演出待機フラグがセットされていない場合(S1708:No)、ステップS1714に進む。
ステップS1709において、サブCPU120aは、ルーレット操作演出用の操作受付有効期間開始タイマカウンタが0であるか否かを判定する。ルーレット操作演出の操作受付有効期間の開始時刻(図16の時刻tRL1)以後は、このステップの判定結果は「Yes」になる。サブCPU120aは、操作受付有効期間開始タイマカウンタが0である場合(S1709:Yes)、ステップS1710に進む。操作受付有効期間開始タイマカウンタが0でない場合(S1709:No)、ステップS1713に進む。
ステップS1710において、サブCPU120aは、ルーレット操作演出用の操作受付有効期間終了タイマカウンタが0であるか否かを判定する。ルーレット操作演出の操作受付有効期間内(図16の時刻tRL1〜tRL2)であれば、このステップの判定結果は「No」となり、ルーレット操作演出の操作受付有効期間の終了時刻(図16の時刻tRL2)において、このステップの判定結果は「Yes」になる。サブCPU120aは、操作受付有効期間終了タイマカウンタが0でない場合(S1710:No)、ステップS1711に進む。操作受付有効期間終了タイマカウンタが0である場合(S1710:Yes)、ステップS1714に進む。
ステップS1711において、サブCPU120aは、演出ボタンオンエッジ記憶領域の最新サンプリング信号記憶部に1が書き込まれているか否かを判定する。演出ボタン35が押された直後であれば、このステップの判定結果は「Yes」となる。サブCPU120aは、1が書き込まれている場合(S1711:Yes)、ステップS1712に進む。0が書き込まれている場合(S1711:No)、ステップS1714に進む。
ステップS1712において、サブCPU120aは、ルーレット操作演出における操作結果の報知への進展を指示する操作結果報知指定コマンドを送信バッファにセットし、ステップS1713に進む。この操作結果報知指定コマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、操作結果報知指定コマンドを受信すると、ルーレットの出目の表示に関わる演出(図16)を、画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1713において、サブCPU120aは、サブRAM120cのルーレット操作演出待機フラグ記憶領域をクリアする。その後、ステップS1714に進む。
図88のステップS1714において、サブCPU120aは、サブRAM120cのゲージ操作演出待機フラグ記憶領域にゲージ操作演出待機フラグがセットされているか否かを判定する。ゲージ操作演出待機フラグは、当該変動の変動開始時のゲージ操作演出選択処理(図47のステップS1660)においてゲージ操作演出を実行するとの決定があったときに、セットされるものである。サブCPU120aは、ゲージ操作演出待機フラグがセットされている場合(S1714:Yes)、ステップS1715に進む。ゲージ操作演出待機フラグがセットされていない場合(S1714:No)、ステップS1720に進む。
ステップS1715において、サブCPU120aは、ゲージ操作演出用の操作受付有効期間開始タイマカウンタが0であるか否かを判定する。ゲージ操作演出の操作受付有効期間の開始時刻(図17の時刻tGG3)以後は、このステップの判定結果は「Yes」になる。サブCPU120aは、操作受付有効期間開始タイマカウンタが0である場合(S1715:Yes)、ステップS1716に進む。操作受付有効期間開始タイマカウンタが0でない場合(S1715:No)、ステップS1720に進む。
ステップS1716において、サブCPU120aは、ゲージ操作演出用の操作受付有効期間終了タイマカウンタが0であるか否かを判定する。ゲージ操作演出の操作受付有効期間内(図17の時刻tGG3〜tGG4)であれば、このステップの判定結果は「No」となり、ゲージ操作演出の操作受付有効期間の終了時刻(図17の時刻tGG4)において、このステップの判定結果は「Yes」になる。サブCPU120aは、操作受付有効期間終了タイマカウンタが0でない場合(S1716:No)、ステップS1717に進む。操作受付有効期間終了タイマカウンタが0である場合(S1716:Yes)、ステップS1718に進む。
ステップS1717において、サブCPU120aは、演出ボタンオンエッジ記憶領域の最新サンプリング信号記憶部に1が書き込まれているか否かを判定する。演出ボタン35が押された直後であれば、このステップの判定結果は「Yes」となる。サブCPU120aは、1が書き込まれている場合(S1717:Yes)、ステップS1718に進む。0が書き込まれている場合(S1717:No)、ステップS1720に進む。
ステップS1718において、サブCPU120aは、ゲージ操作演出における操作結果の報知への進展を指示する操作結果報知指定コマンドを送信バッファにセットし、ステップS1719に進む。この操作結果報知指定コマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、この操作結果報知指定コマンドを受信すると、ゲージ進展量の再上昇と最終獲得点の表示に関わる演出(図17)を、画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1719において、サブCPU120aは、サブRAM120cのゲージ操作演出待機フラグ記憶領域をクリアする。その後、ステップS1720に進む。
図89のステップS1720において、サブCPU120aは、サブRAM120cのタイミング操作演出待機フラグ記憶領域にタイミング操作演出待機フラグがセットされているか否かを判定する。タイミング操作演出待機フラグは、当該変動の変動開始時のタイミング操作演出選択処理(図47のステップS1663)においてタイミング操作演出を実行するとの決定があったときに、セットされるものである。サブCPU120aは、タイミング操作演出待機フラグがセットされている場合(S1720:Yes)、ステップS1721に進む。タイミング操作演出待機フラグがセットされていない場合(S1720:No)、ステップS1736に進む。
ステップS1721において、サブCPU120aは、タイミング操作演出用の操作受付有効期間終了タイマカウンタが0であるか否かを判定する。タイミング操作演出における演出ボタン35の画像の5角形の完成の時刻(図18の時刻tTM5)までの間は、このステップの判定結果は「No」になる。サブCPU120aは、操作受付有効期間終了タイマカウンタが0でない場合(S1721:No)、ステップS1722に進む。操作受付有効期間終了タイマカウンタが0である場合(S1721:Yes)、ステップS1735に進む。
ステップS1722において、サブCPU120aは、タイミング操作演出用のタイミング操作演出判定時刻(4)タイマカウンタが0であるか否かを判定する。タイミング操作演出の演出ボタン35の4つ目の画像の出現タイミング(図18の時刻tTM4)までの間は、このステップの判定結果は「No」になる。サブCPU120aは、タイミング操作演出判定時刻(4)タイマカウンタが0でない場合(S1722:No)、ステップS1723に進む。タイミング操作演出判定時刻(4)タイマカウンタが0である場合(S1722:Yes)、ステップS1726に進む。
ステップS1723において、サブCPU120aは、タイミング操作演出用のタイミング操作演出判定時刻(3)タイマカウンタが0であるか否かを判定する。タイミング操作演出の演出ボタン35の3つ目の画像の出現タイミング(図18の時刻tTM3)までの間は、このステップの判定結果は「No」になる。サブCPU120aは、タイミング操作演出判定時刻(3)タイマカウンタが0でない場合(S1723:No)、ステップS1724に進む。タイミング操作演出判定時刻(3)タイマカウンタが0である場合(S1723:Yes)、ステップS1726に進む。
ステップS1724において、サブCPU120aは、タイミング操作演出用のタイミング操作演出判定時刻(2)タイマカウンタが0であるか否かを判定する。タイミング操作演出の演出ボタン35の2つ目の画像の出現タイミング(図18の時刻tTM2)までの間は、このステップの判定結果は「No」になる。サブCPU120aは、タイミング操作演出判定時刻(2)タイマカウンタが0でない場合(S1724:No)、ステップS1725に進む。タイミング操作演出判定時刻(2)タイマカウンタが0である場合(S1724:Yes)、ステップS1726に進む。
ステップS1725において、サブCPU120aは、タイミング操作演出用のタイミング操作演出判定時刻(1)タイマカウンタが0であるか否かを判定する。タイミング操作演出の演出ボタン35の1つ目の画像の出現タイミング(図18の時刻tTM1)までの間は、このステップの判定結果は「No」になる。サブCPU120aは、タイミング操作演出判定時刻(1)タイマカウンタが0でない場合(S1725:No)、ステップS1727に進む。タイミング操作演出判定時刻(1)タイマカウンタが0である場合(S1725:Yes)、ステップS1726に進む。
ステップS1726において、サブCPU120aは、演出ボタンオン−オフエッジ間信号数記憶領域の最新サンプリング信号記憶部の値が所定値以上であるか否かを判定する。このステップにおける所定値は、演出ボタン35が継続操作されている(押しっぱなしにされている)と判定するのに十分な期間(例えば、1秒間とする)を2ミリ秒で除算した値とする。タイミング操作演出の演出ボタン35の画像の出現タイミング(図18の時刻tTM1、tTM2、tTM3、又はtTM4)において、演出ボタン35が1秒以上に渡って継続操作されていれば、このステップの判定結果は「Yes」となる。サブCPU120aは、演出ボタンオン−オフエッジ間信号数記憶領域の最新サンプリング信号記憶部の値が所定値以上である場合(S1726:Yes)、ステップS1735に進む。演出ボタンオン−オフエッジ間信号数記憶領域の最新サンプリング信号記憶部の値が所定値未満である場合(S1726:No)、ステップS1727に進む。
ステップS1727において、サブCPU120aは、演出ボタンオンエッジ記憶領域の最新サンプリング信号記憶部に1が書き込まれているか否かを判定する。サブCPU120aは、1が書き込まれている場合(S1727:Yes)、ステップS1728に進む。0が書き込まれている場合(S1727:No)、ステップS1736に進む。
ステップS1728において、サブCPU120aは、操作判定処理を行う。操作判定処理は、今回の操作が成功であるか否かを判定する処理である。操作判定処理では、サブCPU120aは、演出ボタン35の今回の操作の操作タイミングと、演出ボタン35の1つ目の画像、2つ目の画像、3つ目の画像、及び4つ目の画像の各出現タイミングと各々との時間差を求め、求めた時間差の中に所定の基準値未満のものがあれば操作成功とし、基準値未満のものがなければ操作失敗とする。
ステップS1729において、サブCPU120aは、ステップS1728の操作判定処理の判定結果が操作成功であるか否かを確認する。サブCPU120aは、操作失敗である場合(S1729:No)、ステップS1730に進む。操作成功である場合(S1729:Yes)、ステップS1731に進む。
ステップS1730において、サブCPU120aは、演出ボタン35の操作の操作タイミングが演出ボタン35の画像の出現タイミングと合わなかったことを示す失敗指定コマンドを送信バッファにセットし、ステップS1736に進む。この失敗指定コマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、失敗指定コマンドを受信すると、「ミス」の文字画像の表示に関わる演出(図18)を、画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1731において、サブCPU120aは、サブRAM120cのタイミング操作成功数記憶領域の操作成功数NTMを+1して更新する。その後、ステップS1732に進む。
ステップS1732において、サブCPU120aは、更新後の操作成功数NTMが4に達したか否かを判定する。サブCPU120aは、操作成功数NTMが4で達していない場合(S1732:No)、ステップS1733に進む。操作成功数NTMが4に達した場合(S1732:Yes)、ステップS1734に進む。
ステップS1733において、サブCPU120aは、演出ボタン35の操作の操作タイミングが演出ボタン35の画像の出現タイミングと合ったことを示す成功指定コマンドを送信バッファにセットし、ステップS1736に進む。この成功指定コマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、成功指定コマンドを受信すると、「GOOD」の文字画像の表示に関わる演出(図18)を、画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1734において、サブCPU120aは、演出ボタン35の複数回に渡る操作の操作タイミングが演出ボタン35の画像の4回の出現タイミングの全てと合ったことを示す完遂指定コマンドを送信バッファにセットし、ステップS1736に進む。この完遂指定コマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、成功指定コマンドを受信すると、「EXCELLENT」の文字画像の表示に関わる演出(図18)を、画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。また、画像制御基板150及びランプ制御基板140は、当該変動の変動開始時のタイミング操作演出選択処理(図47のステップS1663)において、タイミング操作演出進展態様決定テーブル(図80)内の進展パターンTM12が決定されていた場合、「SP」の文字画像の表示に関わる演出(図18)を、画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1735において、サブCPU120aは、サブRAM120cのタイミング操作演出待機フラグ記憶領域をクリアする。その後、ステップS1736に進む。
ここで、タイミング操作演出において、例えば、遊技者が、演出ボタン35の画像の出現の前から後にかけて連打操作(演出ボタン35を複数回に渡って押す操作)を行った場合、複数回の操作のうち何れの操作タイミングも演出ボタン35の画像の出現タイミングと合わなければ、操作の度に、S1720〜S1726内の処理の後に、S1727:Yes→S1728→S1729:No→S1730と処理が進み、「ミス」の文字画像が表示される。複数回の操作のうち何れかの操作タイミングが演出ボタン35の画像の出現タイミングと合えば、その時点においてステップS1729の判定結果が「Yes」となる。その後、S1731→S1732:No→S1733と処理が進むと、「GOOD」の文字画像が表示される。S1731→S1732:Yes→S1734と処理が進むと、「EXCELLENT」の文字画像が表示される。
また、遊技者が、演出ボタン35の画像の出現の前から演出ボタン35を押しっぱなしにした場合、ステップS1726の判定結果が「Yes」となり、ステップS1735に進んでタイミング操作演出待機フラグがクリアされる。タイミング操作演出待機フラグのクリア以降は、ステップS1720の判定結果は「No」となり、演出ボタン35の操作の如何に関わらず、「ミス」、「GOOD」、及び「EXCELLENT」の何れの文字画像も表示されなくなる。
このような処理の流れにより、演出制御基板120は、タイミング操作演出を実行させる場合、演出ボタン35に対する操作が複数回に渡って行われ、複数回のうちの何れかの操作の操作タイミングが、演出ボタン35の画像の出現タイミングと合ったときは、操作タイミングと出現タイミングが合ったことに応じた演出態様で操作結果を報知する演出(「GOOD」や「EXCELLENT」の文字画像を表示させる演出)の実行を可能とする。また、複数回のうちの何れの操作の操作タイミングも、演出ボタン35の画像の出現タイミングと合わなかっときは、操作タイミングと出現タイミングが合ったことに応じた演出態様で操作結果を報知する演出(「GOOD」や「EXCELLENT」の文字画像を表示させる演出)の実行を規制し、操作タイミングと出現タイミングが合わなかったことに応じた演出態様で操作結果を報知する演出(「ミス」の文字画像を表示させる演出)の実行を可能とする。また、演出ボタン35に対する操作が演出ボタン35の画像の出現タイミングを含む所定期間(1秒間)以上に渡って継続して行われたときは、操作結果を報知する演出自体の実行を規制する。また、演出ボタン35の継続操作の開始タイミングが、演出ボタン35の画像の出現タイミングと合っているときは、操作結果を報知する演出自体の実行を可能とする。
図90のステップS1736において、サブCPU120aは、サブRAM120cのリーチ裏ボタン操作演出待機フラグ記憶領域にリーチ裏ボタン操作演出待機フラグがセットされているか否かを判定する。リーチ裏ボタン操作演出待機フラグは、当該変動の変動開始時のリーチ裏ボタン操作演出選択処理(図47のステップS1664)においてリーチ裏ボタン操作演出を実行するとの決定があったときに、セットされるものである。サブCPU120aは、リーチ裏ボタン操作演出待機フラグがセットされている場合(S1736:Yes)、ステップS1737に進む。リーチ裏ボタン操作演出待機フラグがセットされていない場合(S1736:No)、ステップS1746に進む。
ステップS1737において、サブCPU120aは、リーチ裏ボタン操作演出用の操作受付有効期間終了タイマカウンタが0であるか否かを判定する。リーチ裏ボタン操作の操作受付有効期間の終了時刻(図19におけるリーチの成立時刻tNRの1秒後)までの間は、このステップの判定結果は「No」となる。サブCPU120aは、操作受付有効期間終了タイマカウンタが0でない場合(S1737:No)、ステップS1738に進む。操作受付有効期間終了タイマカウンタが0である場合(S1737:Yes)、ステップS1745に進む。
ステップS1738において、サブCPU120aは、リーチ裏ボタン操作演出用のリーチ裏ボタン判定時刻タイマカウンタが0であるか否かを判定する。リーチの成立のタイミング(図19の時刻tNR)までの間は、このステップの判定結果は「No」となる。サブCPU120aは、リーチ裏ボタン判定時刻タイマカウンタが0である場合(S1738:Yes)、ステップS1739に進む。リーチ裏ボタン判定時刻タイマカウンタが0でない場合(S1738:No)、ステップS1740に進む。
ステップS1739において、サブCPU120aは、演出ボタンオン−オフエッジ間信号数記憶領域の最新サンプリング信号記憶部の値が所定値以上であるか否かを判定する。このステップにおける所定値は、演出ボタン35が継続操作されている(押しっぱなしにされている)と判定するのに十分な期間(例えば、1秒間とする)を2ミリ秒で除算した値とする。リーチの成立のタイミング(図19の時刻tNR)において、演出ボタン35が1秒以上に渡って継続操作されていれば、このステップの判定結果は「Yes」となる。サブCPU120aは、演出ボタンオン−オフエッジ間信号数記憶領域の最新サンプリング信号記憶部の値が所定値未満である場合(S1739:No)、ステップS1740に進む。演出ボタンオン−オフエッジ間信号数記憶領域の最新サンプリング信号記憶部の値が所定値以上である場合(S1739:Yes)、ステップS1745に進む。
ステップS1740において、サブCPU120aは、演出ボタンオンエッジ記憶領域の最新サンプリング信号記憶部に1が書き込まれているか否かを判定する。演出ボタン35が押された直後であれば、このステップの判定結果は「Yes」となり、演出ボタン35が押されていないか、継続操作されている(押しっぱなしにされている)ならば、このステップの判定結果は「No」となる。サブCPU120aは、1が書き込まれている場合(S1740:Yes)、ステップS1741に進む。0が書き込まれている場合(S1740:No)、ステップS1745に進む。
ステップS1741において、サブCPU120aは、操作判定処理を行う。操作判定処理は、今回の操作が成功であるか否かを判定する処理である。操作判定処理では、サブCPU120aは、演出ボタン35の今回の操作の操作タイミングとリーチの成立のタイミングとの時間差を求め、求めた時間差が所定の基準値未満であれば操作成功とし、基準値以上であれば操作失敗とする。
ステップS1742において、サブCPU120aは、ステップS1741の操作判定処理の判定結果が操作成功であるか否かを確認する。サブCPU120aは、操作失敗である場合(S1742:No)、ステップS1743に進み、操作成功である場合(S1742:Yes)、ステップS1744に進む。
ステップS1743において、サブCPU120aは、演出ボタン35の操作の操作タイミングがリーチの成立のタイミングと合わなかったことを示す失敗指定コマンドを送信バッファにセットし、ステップS1746に進む。この失敗指定コマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、当該変動の変動開始時のリーチ裏ボタン操作演出選択処理(図47のステップS1664)において、リーチ裏ボタン操作演出進展態様決定テーブル(図82)内の進展パターンRC13又はRC14が決定されている場合、失敗指定コマンドを受信すると、「惜しい」の文字画像の表示に関わる演出を、画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1744において、サブCPU120aは、演出ボタン35の操作の操作タイミングがリーチの成立のタイミングと合ったことを示す成功指定コマンドを送信バッファにセットし、ステップS1745に進む。この成功指定コマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、当該変動の変動開始時のリーチ裏ボタン操作演出選択処理(図47のステップS1664)において、リーチ裏ボタン操作演出進展態様決定テーブル(図82)内の進展パターンRC11又はRC13が決定されている場合、成功指定コマンドを受信すると、「超絶かわいい」の音声の出力に関わる演出(図19)を、画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1745において、サブCPU120aは、サブRAM120cのリーチ裏ボタン操作演出待機フラグ記憶領域をクリアする。その後、ステップS1746に進む。
ここで、リーチ裏ボタン操作演出において、例えば、遊技者が、リーチの成立の前から後にかけて連打操作(演出ボタン35を複数回に渡って押す操作)を行った場合、複数回の操作のうち何れの操作タイミングもリーチの成立のタイミングと合わなければ、操作の度に、S1736〜S1739内の処理の後に、S1740:Yes→S1741→S1742:No→S1743と処理が進み、「惜しい」の文字画像が表示され得る。複数回の操作のうち何れかの操作タイミングが演出ボタン35の画像の出現タイミングと合えば、その時点においてS1742の判定結果が「Yes」となってステップS1744に進み、「超絶かわいい」の音声が出力され得る。
また、遊技者が、リーチの成立のタイミングの前から演出ボタン35を押しっぱなしにした場合、ステップS1739の判定結果が「Yes」となり、ステップS1745に進んでタイミング操作演出待機フラグがクリアされる。タイミング操作演出待機フラグのクリア以降は、ステップS1736の判定結果は「No」となり、演出ボタン35の操作の如何に関わらず、「惜しい」の文字画像の表示も「超絶かわいい」の音声の出力もされなくなる。
このような処理の流れにより、演出制御基板120は、タイミング操作演出を実行させる場合、演出ボタン35に対する操作が複数回に渡って行われ、複数回のうちの何れかの操作の操作タイミングがリーチの成立のタイミングと合ったときは、操作タイミングとリーチの成立のタイミングが合ったことに応じた演出態様で操作結果を報知する演出(「超絶かわいい」の音声を出力する演出)の実行を可能とする。また、複数回のうちの何れかの操作の操作タイミングもリーチの成立のタイミングと合わなかっときは、操作タイミングとリーチの成立のタイミングが合ったことに応じた演出態様で操作結果を報知する演出(「超絶かわいい」の音声を出力する演出)の実行を規制し、操作タイミングとリーチの成立のタイミングが合わなかったことに応じた演出態様で操作結果を報知する演出(「惜しい」の文字画像を表示させる演出)の実行を可能とする。また、演出ボタン35に対する操作がリーチの成立のタイミングを含む所定期間(1秒)以上に渡って継続して行われたときは、操作結果を報知する演出自体の実行を規制する。また、演出ボタン35の継続操作の開始タイミングが、リーチの成立のタイミングと合っているときは、操作結果を報知する演出自体の実行を可能とする。
図91のステップS1746において、サブCPU120aは、サブRAM120cのステップアップ裏ボタン操作演出待機フラグ記憶領域にステップアップ裏ボタン操作演出待機フラグがセットされているか否かを判定する。ステップアップ裏ボタン操作演出待機フラグは、当該変動の変動開始時のステップアップ裏ボタン操作演出選択処理(図47のステップS1665)においてステップアップ裏ボタン操作演出を実行するとの決定があったときに、セットされるものである。サブCPU120aは、ステップアップ裏ボタン操作演出待機フラグがセットされている場合(S1746:Yes)、ステップS1747に進む。ステップアップ裏ボタン操作演出待機フラグがセットされていない場合(S1746:No)、ステップS1761に進む。
ステップS1747において、サブCPU120aは、ステップアップ裏ボタン操作演出用の操作受付有効期間終了タイマカウンタが0であるか否かを判定する。ステップアップ演出における通常段階4のステップ演出の実行時刻(図20の時刻tSUP4)までの間は、このステップの判定結果は「No」になる。サブCPU120aは、操作受付有効期間終了タイマカウンタが0でない場合(S1747:No)、ステップS1748に進む。操作受付有効期間終了タイマカウンタが0である場合(S1747:Yes)、ステップS1760に進む。
ステップS1748において、サブCPU120aは、ステップアップ裏ボタン操作演出用のステップアップ裏ボタン操作演出判定時刻(4)タイマカウンタが0であるか否かを判定する。ステップアップ裏ボタン操作演出の4つ目の裏ボタン操作判定タイミング(図20の時刻tUR4)までの間は、このステップの判定結果は「No」になる。サブCPU120aは、ステップアップ裏ボタン操作演出判定時刻(4)タイマカウンタが0でない場合(S1748:No)、ステップS1749に進む。ステップアップ裏ボタン操作演出判定時刻(4)タイマカウンタが0である場合(S1748:Yes)、ステップS1752に進む。
ステップS1749において、サブCPU120aは、ステップアップ裏ボタン操作演出用のステップアップ裏ボタン操作演出判定時刻(3)タイマカウンタが0であるか否かを判定する。ステップアップ裏ボタン操作演出の3つ目の裏ボタン操作判定タイミング(図20の時刻tUR3)までの間は、このステップの判定結果は「No」になる。サブCPU120aは、ステップアップ裏ボタン操作演出判定時刻(3)タイマカウンタが0でない場合(S1749:No)、ステップS1750に進む。ステップアップ裏ボタン操作演出判定時刻(3)タイマカウンタが0である場合(S1749:Yes)、ステップS1752に進む。
ステップS1750において、サブCPU120aは、ステップアップ裏ボタン操作演出用のステップアップ裏ボタン操作演出判定時刻(2)タイマカウンタが0であるか否かを判定する。ステップアップ裏ボタン操作演出の2つ目の裏ボタン操作判定タイミング(図20の時刻tUR2)までの間は、このステップの判定結果は「No」になる。サブCPU120aは、ステップアップ裏ボタン操作演出判定時刻(2)タイマカウンタが0でない場合(S1750:No)、ステップS1751に進む。ステップアップ裏ボタン操作演出判定時刻(2)タイマカウンタが0である場合(S1750:Yes)、ステップS1752に進む。
ステップS1751において、サブCPU120aは、ステップアップ裏ボタン操作演出用のステップアップ裏ボタン操作演出判定時刻(1)タイマカウンタが0であるか否かを判定する。ステップアップ裏ボタン操作演出の1つ目の裏ボタン操作判定タイミング(図20の時刻tUR1)までの間は、このステップの判定結果は「No」になる。サブCPU120aは、ステップアップ裏ボタン操作演出判定時刻(1)タイマカウンタが0でない場合(S1751:No)、ステップS1753に進む。ステップアップ裏ボタン操作演出判定時刻(1)タイマカウンタが0である場合(S1751:Yes)、ステップS1752に進む。
ステップS1752において、サブCPU120aは、演出ボタンオン−オフエッジ間信号数記憶領域の最新サンプリング信号記憶部の値が所定値以上であるか否かを判定する。このステップにおける所定値は、演出ボタン35が継続操作されている(押しっぱなしにされている)と判定するのに十分な期間(例えば、1秒間とする)を2ミリ秒で除算した値とする。ステップアップ裏ボタン操作判定タイミング(時刻tUR1、tUR2、tUR3、又はtUR4)において、演出ボタン35が1秒以上に渡って継続操作されていれば、このステップの判定結果は「Yes」となる。サブCPU120aは、演出ボタンオン−オフエッジ間信号数記憶領域の最新サンプリング信号記憶部の値が所定値以上である場合(S1752:Yes)、ステップS1760に進む。演出ボタンオン−オフエッジ間信号数記憶領域の最新サンプリング信号記憶部の値が所定値未満である場合(S1752:No)、ステップS1753に進む。
ステップS1753において、サブCPU120aは、演出ボタンオンエッジ記憶領域の最新サンプリング信号記憶部に1が書き込まれているか否かを判定する。演出ボタン35が押された直後であれば、このステップの判定結果は「Yes」となり、演出ボタン35が押されていないか、継続操作されている(押しっぱなしにされている)ならば、このステップの判定結果は「No」となる。サブCPU120aは、1が書き込まれている場合(S1753:Yes)、ステップS1754に進む。0が書き込まれている場合(S1753:No)、ステップS1761に進む。
ステップS1754において、サブCPU120aは、操作判定処理を行う。操作判定処理は、今回の操作が成功であるか否かを判定する処理である。操作判定処理では、サブCPU120aは、演出ボタン35の今回の操作の操作タイミングと4つの裏ボタン操作判定タイミングの各々との時間差を求め、求めた時間差の中に所定の基準値未満のものがあれば操作成功とし、基準値未満のものがなければ操作失敗とする。
ステップS1755において、サブCPU120aは、ステップS1754の操作判定処理の判定結果が成功であるか否かを確認する。サブCPU120aは、操作失敗である場合(S1755:No)、ステップS1756に進む。操作成功である場合(S1755:Yes)、ステップS1757に進む。
ステップS1756において、サブCPU120aは、演出ボタン35の操作の操作タイミングが裏ボタン操作判定タイミングと合わなかったことを示す失敗指定コマンドを送信バッファにセットし、ステップS1761に進む。この失敗指定コマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、当該変動の変動開始時のステップアップ裏ボタン操作演出選択処理(図47のステップS1665)において、ステップアップ裏ボタン操作演出進展態様決定テーブル(図84)内の進展パターンRU13又はRU14が決定されている場合、失敗指定コマンドを受信すると、「惜しい」の文字画像の表示に関わる演出を、画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1757において、サブCPU120aは、サブRAM120cの裏ボタン操作成功数記憶領域の操作成功数NURを+1して更新する。その後、ステップS1758に進む。
ステップS1758において、サブCPU120aは、更新後の操作成功数NURが4に達したか否かを判定する。サブCPU120aは、操作成功数NURが4で達していない場合(S1758:No)、ステップS1759に進む。操作成功数NURが4に達した場合(S1758:Yes)、ステップS1761に進む。
ステップS1759において、サブCPU120aは、演出ボタン35の複数回に渡る操作の操作タイミングが4つの裏ボタン操作判定タイミングの全てと合ったことを示す完遂指定コマンドを送信バッファにセットし、ステップS1761に進む。この完遂指定コマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、当該変動の変動開始時のステップアップ裏ボタン操作演出選択処理(図47のステップS1665)において、ステップアップ裏ボタン操作演出進展態様決定テーブル(図84)内の進展パターンRU11又はRU13が決定されている場合、成功指定コマンドを受信すると、「おめでとう」の文字画像の表示に関わる演出(図20)を、画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1760において、サブCPU120aは、サブRAM120cのステップアップ裏ボタン操作演出待機フラグ記憶領域をクリアする。その後、ステップS1761に進む。
ここで、ステップアップ裏ボタン操作演出において、例えば、遊技者が、演出ボタン35の画像の出現の前から後にかけて連打操作(演出ボタン35を複数回に渡って押す操作)を行った場合、複数回の操作のうち何れの操作タイミングもステップアップ裏ボタン操作判定タイミングと合わなければ、操作の度に、S1746〜S1752内の処理の後に、S1753:Yes→S1754→S1755:No→S1756と処理が進み、今回の進展パターンが進展パターンRU13又はRU14である場合に、「惜しい」の文字画像が表示され得る。複数回の操作のうち何れかの操作タイミングがステップアップ裏ボタン操作判定タイミングと合えば、その時点においてS1755の判定結果が「Yes」となる。その後、S1757→S1758:Yes→S1759と処理が進むと、今回の演出バターンが進展パターンRC11又はRC13である場合に、「おめでとう」の文字画像が表示され得る。
また、遊技者が、演出ボタン35の画像の出現の前から演出ボタン35を押しっぱなしにした場合、ステップS1752の判定結果が「Yes」となり、ステップS1760に進んでステップアップ裏ボタン操作演出待機フラグがクリアされる。ステップアップ裏ボタン操作演出待機フラグのクリア以降は、ステップS1746の判定結果は「No」となり、演出ボタン35の操作の如何に関わらず、「惜しい」及び「おめでとう」の何れの文字画像も表示されなくなる。
このような処理の流れにより、演出制御基板120は、ステップアップ裏ボタン操作演出を実行させる場合、演出ボタン35に対する操作が複数回に渡って行われ、複数回のうちの何れかの操作の操作タイミングがステップアップ裏ボタン操作判定タイミングと合ったときは、操作タイミングとステップアップ裏ボタン操作判定タイミングが合ったことに応じた演出態様で操作結果を報知する演出(「おめでとう」の文字画像を表示させる演出)の実行を可能とする。また、複数回のうちの何れの操作の操作タイミングもステップアップ裏ボタン操作判定タイミングと合わなかっときは、操作タイミングとステップアップ裏ボタン操作判定タイミングが合ったことに応じた演出態様で操作結果を報知する演出(「おめでとう」の文字画像を表示させる演出)の実行を規制し、操作タイミングとステップアップ裏ボタン操作判定タイミングが合ったことに応じた演出態様で操作結果を報知する演出(「惜しい」の文字画像を表示させる演出)の実行を可能とする。また、演出ボタン35に対する操作がステップアップ裏ボタン操作判定タイミングを含む所定期間(1秒間)以上に渡って行われたときは、操作結果を報知する演出自体の実行を規制する。また、演出ボタン35の継続操作の開始タイミングが、ステップアップ裏ボタン操作判定タイミングと合っているときは、操作結果を報知する演出自体の実行を可能とする。
図92のステップS1761において、サブCPU120aは、サブRAM120cの第1役物操作演出待機フラグ記憶領域に第1役物操作演出待機フラグがセットされているか否かを判定する。第1役物操作演出待機フラグは当該変動の変動開始時の変動演出パターン決定処理(図46のステップS1644)において第1役物操作演出を含む図柄変動演出パターンの選択があったときに、セットされるものである。サブCPU120aは、第1役物操作演出待機フラグがセットされている場合(S1761:Yes)、ステップS1762に進む。第1役物操作演出待機フラグがセットされていない場合(S1761:Yes)、ステップS1767に進む。
ステップS1762において、サブCPU120aは、第1役物操作演出用の操作受付有効期間開始タイマカウンタが0であるか否かを判定する。第1役物操作演出用の操作受付有効期間の開始時刻(図10の時刻tAY1)以後は、このステップの判定結果は「Yes」になる。サブCPU120aは、操作受付有効期間開始タイマカウンタが0である場合(S1762:Yes)、ステップS1763に進む。操作受付有効期間開始タイマカウンタが0でない場合(S1762:No)、ステップS1767に進む。
ステップS1763において、サブCPU120aは、第1役物操作演出用の操作受付有効期間終了タイマカウンタが0であるか否かを判定する。第1役物操作演出の操作受付有効期間内(図10の時刻tAY1〜tAY2)であれば、このステップの判定結果は「No」となり、第1役物操作演出の操作受付有効期間の終了時刻(図10の時刻tAY2)において、このステップの判定結果は「Yes」となる。サブCPU120aは、操作受付有効期間終了タイマカウンタが0でない場合(S1763:No)、ステップS1764に進む。操作受付有効期間終了タイマカウンタが0である場合(S1763:Yes)、ステップS1765に進む。
ステップS1764において、サブCPU120aは、演出ボタンオンエッジ記憶領域の最新サンプリング信号記憶部に1が書き込まれているか否かを判定する。演出ボタン35が押された直後であれば、このステップの判定結果は「Yes」となる。サブCPU120aは、1が書き込まれている場合(S1764:Yes)、ステップS1765に進む。0が書き込まれている場合(S1764:No)、ステップS1767に進む。
ステップS1765において、サブCPU120aは、第1役物操作演出における操作結果の報知への進展を指示する操作結果報知指定コマンドを送信バッファにセットし、ステップS1766に進む。この操作結果報知指定コマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。当該変動の変動開始時の変動演出パターン決定処理(図46のステップS1644)において、役物落下ありの第1役物操作演出を含む図柄変動演出パターンが選択されていた場合、画像制御基板150及びランプ制御基板140は、操作結果報知指定コマンドを受信すると、第1可動役物330aの落下に関わる演出(図10(a))を、画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1766において、サブCPU120aは、サブRAM120cの第1役物操作演出待機フラグ記憶領域をクリアする。その後、ステップS1767に進む。
図92のステップS1767において、サブCPU120aは、サブRAM120cの第2役物操作演出待機フラグ記憶領域に第2役物操作演出待機フラグがセットされているか否かを判定する。第2役物操作演出待機フラグは、当該変動の変動開始時の変動演出パターン決定処理(図46のステップS1644)において第2役物操作演出を含む図柄変動演出パターンの選択があったときに、セットされるものである。サブCPU120aは、第2役物操作演出待機フラグがセットされている場合(S1767:Yes)、ステップS1768に進む。第2役物操作演出待機フラグがセットされていない場合(S1767:Yes)、ステップS1773に進む。
ステップS1768において、サブCPU120aは、第2役物操作演出用の操作受付有効期間開始タイマカウンタが0であるか否かを判定する。第2役物操作演出用の操作受付有効期間の開始時刻(図11の時刻tSY2)以後は、このステップの判定結果は「Yes」になる。サブCPU120aは、操作受付有効期間開始タイマカウンタが0である場合(S1768:Yes)、ステップS1769に進む。操作受付有効期間開始タイマカウンタが0でない場合(S1768:No)、ステップS1773に進む。
ステップS1769において、サブCPU120aは、第2役物操作演出用の操作受付有効期間終了タイマカウンタが0であるか否かを判定する。第2役物操作演出の操作受付有効期間内(図11の時刻tSY1〜tSY2)であれば、このステップの判定結果は「No」となり、第2役物操作演出の操作受付有効期間の終了時刻(図11の時刻tSY2)において、このステップの判定結果は「Yes」となる。サブCPU120aは、操作受付有効期間終了タイマカウンタが0でない場合(S1769:No)、ステップS1770に進み、操作受付有効期間終了タイマカウンタが0である場合(S1769:Yes)、ステップS1771に進む。
ステップS1770において、サブCPU120aは、演出ボタンオンエッジ記憶領域の最新サンプリング信号記憶部に1が書き込まれているか否かを判定する。演出ボタン35が押された直後であれば、このステップの判定結果は「Yes」となる。サブCPU120aは、1が書き込まれている場合(S1770:Yes)、ステップS1771に進む。0が書き込まれていない場合(S1771:No)、ステップS1773に進む。
ステップS1771において、サブCPU120aは、第2役物操作演出における操作結果の報知への進展を指示する操作結果報知指定コマンドを送信バッファにセットし、ステップS1772に進む。この操作結果報知指定コマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。当該変動の変動開始時の変動演出パターン決定処理(図46のステップS1644)において、役物傾動ありの第2役物操作演出を含む図柄変動演出パターンが選択されていた場合、画像制御基板150及びランプ制御基板140は、操作結果報知指定コマンドを受信すると、第2可動役物330bの傾動に関わる演出(図11(a))を、画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1772において、サブCPU120aは、サブRAM120cの第2役物操作演出待機フラグ記憶領域をクリアする。その後、ステップS1773に進む。
図93のステップS1773において、サブCPU120aは、昇格演出用の操作受付有効期間開始タイマカウンタが0であるか否かを判定する。昇格演出内の連打演出の操作受付有効期間の開始時刻(図21の時刻tRDS)以後は、このステップの判定結果は「Yes」になる。サブCPU120aは、操作受付有効期間開始タイマカウンタが0である場合(S1773:Yes)、ステップS1774に進む。操作受付有効期間開始タイマカウンタが0でない場合(S1773:No)、ステップS1784に進む。
ステップS1774において、サブCPU120aは、昇格演出用の操作受付有効期間終了タイマカウンタが0であるか否かを判定する。昇格演出の連打操作の操作受付有効期間内(図21の時刻tRDS〜tRDE)であれば、このステップの判定結果は「No」となり、連打操作の操作受付有効期間の終了時刻(図21の時刻tRDE)において、このステップの判定結果は「Yes」となる。サブCPU120aは、操作受付有効期間終了タイマカウンタが0でない場合(S1774:No)、ステップS1775に進む。操作受付有効期間終了タイマカウンタが0である場合(S1774:Yes)、ステップS1780に進む。
ステップS1775において、サブCPU120aは、演出ボタンオン−オフエッジ間信号数記憶領域の最新サンプリング信号記憶部の値が所定値以上であるか否かを判定する。このステップにおける所定値は、演出ボタン35が継続操作されている(押しっぱなしにされている)と判定するのに十分な期間(例えば、1秒間とする)を2ミリ秒で除算した値とする。演出ボタン35が1秒以上に渡って継続操作(押しっぱなし)されていれば、このステップの判定結果は「Yes」となる。サブCPU120aは、演出ボタンオン−オフエッジ間信号数記憶領域の最新サンプリング信号記憶部の値が所定値未満である場合(S1775:No)、ステップS1776に進む。演出ボタンオン−オフエッジ間信号数記憶領域の最新サンプリング信号記憶部の値が所定値以上である場合(S1775:Yes)、ステップS1784に進む。
ステップS1776において、サブCPU120aは、演出ボタンオンエッジ記憶領域の最新サンプリング信号記憶部に1が書き込まれているか否かを判定する。演出ボタン35が押された直後であれば、このステップの判定結果は「Yes」となる。サブCPU120aは、1が書き込まれている場合(S1776:Yes)、ステップS1777に進む。0が書き込まれている場合(S1776:No)、ステップS1784に進む。
ステップS1777において、サブCPU120aは、サブRAM120cの連打数記憶領域の連打数NRDを+1して更新する。その後、ステップS1778に進む。
ステップS1778において、サブCPU120aは、更新後の連打数NRDが30に達したか否かを判定する。「連打!」の案内画像の表示後の演出ボタン35の押下の回数が30回に達したならば、このステップの判定結果は「Yes」となり、30回に達していないならば、このステップの判定結果は「No」となる。サブCPU120aは、連打数NRDが30に達していない場合(S1778:No)、ステップS1779に進む。連打数NRDが30に達した場合(S1778:Yes)、ステップS1780に進む。
ステップS1779において、サブCPU120aは、演出進展指定コマンドを送信バッファにセットし、ステップS1783に進む。この演出進展指定コマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、演出進展指定コマンドを受信すると、ゲージ画像のゲージ進展量を所定量だけ右に進める演出を実行させる。
ステップS1780において、サブRAM120cの昇格成功演出待機フラグ記憶領域に昇格成功演出待機フラグがセットされているか否かを判定する。昇格成功演出待機フラグは、8R確変大当たりの特別遊技における第4ラウンドのラウンド遊技の開始時にセットされるものである。サブCPU120aは、昇格成功演出待機フラグがセットされている場合(S1780:Yes)、ステップS1781に進む。昇格成功演出待機フラグがセットされていない場合(S1780:No)、ステップS1784に進む。
ステップS1781において、サブCPU120aは、昇格失敗演出の実行を指示する昇格失敗演出指定コマンドを送信バッファにセットし、ステップS1784に進む。この昇格失敗演出指定コマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、昇格失敗演出指定コマンドを受信すると、昇格失敗演出(図21(b))を、画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1782において、サブCPU120aは、昇格成功演出の実行を指示する昇格成功演出指定コマンドを送信バッファにセットし、ステップS1783に進む。この昇格成功演出指定コマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、昇格成功演出指定コマンドを受信すると、昇格成功演出(図21(a))を、画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33a、33b、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1783において、サブCPU120aは、サブRAM120cの昇格演出待機フラグ記憶領域をクリアする。その後、ステップS1784に進む。
ステップS1784において、サブCPU120aは、演出ボタン35、十字キー39、又は中央キー39Eの操作に応じた操作指定コマンドを生成し、生成した操作指定コマンドを送信バッファにセットする。この操作指定コマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、操作指定コマンドを受信すると、演出ボタン35、十字キー39、又は中央キー39Eの操作に応じた演出を実行する。
以上が、本実施形態の詳細である。本実施形態によると、次の効果が得られる。
第1に、本実施形態では、演出ボタン35の操作を契機として操作結果の報知に進展する複数種類の操作演出(第1役物操作演出、第2役物操作演出、セリフ操作演出、ルーレット操作演出、ゲージ操作演出、タイミング操作演出)があり、これらのうちの1又は複数の演出が図柄変動演出として実行されるようになっている。また、これら複数種類の操作演出のうち第1役物操作演出、第2役物操作演出、セリフ操作演出、ルーレット操作演出、及びゲージ操作演出では、大当たり判定結果や演出ボタン35の操作後の進展の態様の如何に関わらず、共通の通常予告演出(演出ボタン35の操作を促す案内画像やインジケータ画像を表示させる演出)が実行され、その後に、第1役物操作演出、第2役物操作演出、セリフ操作演出、ルーレット操作演出、及びゲージ操作演出の各々の操作結果の報知の態様に応じた個別の特定予告演出が実行され得るようになっている。よって、本実施形態によると、操作演出の興趣をより高めることができる。
第1に、本実施形態では、演出ボタン35の操作を契機として操作結果の報知に進展する複数種類の操作演出(第1役物操作演出、第2役物操作演出、セリフ操作演出、ルーレット操作演出、ゲージ操作演出、タイミング操作演出)があり、これらのうちの1又は複数の演出が図柄変動演出として実行されるようになっている。また、これら複数種類の操作演出のうち第1役物操作演出、第2役物操作演出、セリフ操作演出、ルーレット操作演出、及びゲージ操作演出では、大当たり判定結果や演出ボタン35の操作後の進展の態様の如何に関わらず、共通の通常予告演出(演出ボタン35の操作を促す案内画像やインジケータ画像を表示させる演出)が実行され、その後に、第1役物操作演出、第2役物操作演出、セリフ操作演出、ルーレット操作演出、及びゲージ操作演出の各々の操作結果の報知の態様に応じた個別の特定予告演出が実行され得るようになっている。よって、本実施形態によると、操作演出の興趣をより高めることができる。
第2に、本実施形態では、演出制御基板120は、図柄の変動表示中において、ルーレット操作演出の複数種類の演出態様の演出のうち大当たり判定結果が大当たりでないときに選択され易いルーレット操作演出(ルーレット出目が「!」となるセリフ操作演出)と、第1役物操作演出の複数種類の演出態様の演出のうち大当たり判定結果が大当たりでないときに選択され難い演出(役物落下ありの第1役物操作演出)とを実行させる場合、ルーレット操作演出における演出ボタン35の操作の前に、操作後の演出の進展の態様を示す特定予告演出を実行させることを規制し、第1役物操作演出における演出ボタン35の操作の前に、操作後の演出の進展の態様を示す特定予告演出を実行させることを可能とする。よって、本実施形態によると、図柄の変動表示中に、第1役物操作演出とルーレット操作演出を共に実行させる場合における遊技の興趣をより高めることができる。
第3に、本実施形態では、演出制御基板120は、図柄の変動表示中において、セリフ操作演出の複数種類の演出態様の演出のうち大当たり判定結果が大当たりでないときに選択され易いセリフ操作演出(キャラクタA、B、Cがセリフ発言者となるセリフ操作演出)と、第1役物操作演出の複数種類の演出態様の演出のうち大当たり判定結果が大当たりでないときに選択され難い演出(役物落下ありの第1役物操作演出)とを実行させる場合、セリフ操作演出における演出ボタン35の操作の前に、操作後の演出の進展の態様を示す特定予告演出を実行させることを規制し、第1役物操作演出における演出ボタン35の操作の前に、操作後の演出の進展の態様を示す特定予告演出を実行させることを可能とする。よって、本実施形態によると、図柄の変動表示中に、第1役物操作演出とセリフ操作演出を共に実行させる場合における遊技の興趣をより高めることができる。
第4に、本実施形態では、演出制御基板120は、図柄の変動表示中において、ルーレット操作演出の複数種類の演出態様の演出のうち大当たり判定結果が大当たりでないときに選択され易いルーレット操作演出(ルーレット出目が「!」となるセリフ操作演出)と、ゲージ操作演出の複数種類の演出態様の演出のうち大当たり判定結果が大当たりでないときに選択され難い演出(最終獲得点が8000以上のゲージ操作演出)とを実行させる場合、ルーレット操作演出における演出ボタン35の操作の前に、操作後の演出の進展の態様を示す特定予告演出を実行させることを規制し、ゲージ操作演出における演出ボタン35の操作の前に、操作後の演出の進展の態様を示す特定予告演出を実行させることを可能とする。よって、本実施形態によると、図柄の変動表示中に、ゲージ操作演出とルーレット操作演出を共に実行させる場合における遊技の興趣をより高めることができる。
第5に、本実施形態では、演出制御基板120は、図柄の変動表示中において、セリフ操作演出の複数種類の演出態様の演出のうち大当たり判定結果が大当たりでないときに選択され易いセリフ操作演出(キャラクタA、B、Cがセリフ発言者となるセリフ操作演出)と、ゲージ操作演出の複数種類の演出態様の演出のうち大当たり判定結果が大当たりでないときに選択され難い演出(最終獲得点が8000以上のゲージ操作演出)とを実行させる場合、セリフ操作演出における演出ボタン35の操作の前に、操作後の演出の進展の態様を示す特定予告演出を実行させることを規制し、ゲージ操作演出における演出ボタン35の操作の前に、操作後の演出の進展の態様を示す特定予告演出を実行させることを可能とする。よって、本実施形態によると、図柄の変動表示中に、ゲージ操作演出とセリフ操作演出を共に実行させる場合における遊技の興趣をより高めることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
上記第1実施形態では、8000点以上の段階まで進展し得る演出としてゲージ操作演出を実行させる場合、当該ゲージ操作演出の実行前に特定予告演出を実行させることを可能とし、8000点以上の段階まで進展し得ない演出としてゲージ操作演出を実行させる場合、当該ゲージ操作演出の実行前に特定予告演出を実行させることを規制した。これに対し、本実施形では、図95(d)に示すように、最終獲得点が、大当たり確定目である7777又は3333の何れか(図95(d)の例では7777)になる演出としてゲージ操作演出を実行させる場合、当該ゲージ操作演出の実行前に特定予告演出を実行させることを可能とし、それ以外の場合、当該ゲージ操作演出の実行前に特定予告演出を実行させることを規制する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
上記第1実施形態では、8000点以上の段階まで進展し得る演出としてゲージ操作演出を実行させる場合、当該ゲージ操作演出の実行前に特定予告演出を実行させることを可能とし、8000点以上の段階まで進展し得ない演出としてゲージ操作演出を実行させる場合、当該ゲージ操作演出の実行前に特定予告演出を実行させることを規制した。これに対し、本実施形では、図95(d)に示すように、最終獲得点が、大当たり確定目である7777又は3333の何れか(図95(d)の例では7777)になる演出としてゲージ操作演出を実行させる場合、当該ゲージ操作演出の実行前に特定予告演出を実行させることを可能とし、それ以外の場合、当該ゲージ操作演出の実行前に特定予告演出を実行させることを規制する。
上記第1実施形態と本実施形態とでは、ゲージ操作特定予告演出選択処理(図76)のステップS1662−1において参照されるゲージ操作特定予告実行判定テーブルの内容が異なる。図96は、ゲージ操作特定予告実行判定テーブルを示す図である。本実施形態のゲージ操作特定予告演出実行判定テーブルには、演出用乱数値21と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの組が、最終段階決定処理(図70のステップS1660−3)において7777が最終獲得点とされたときに参照するものと、3333が最終獲得点とされたときに参照するものと、それ以外のときに参照されるものとに分けて記憶されている。
具体的には、7777については、55個(0〜54)の演出用乱数値21が、ゲージ操作特定予告演出を実行することを示すデータと、45個(55〜99)の演出用乱数値21が、ゲージ操作特定予告演出を実行しないことを示すデータと、それぞれ対応付けられている。3333については、20個(0〜19)の演出用乱数値21がゲージ操作特定予告演出を実行することを示すデータと、80個(20〜99)の演出用乱数値21がゲージ操作特定予告演出を実行しないことを示すデータと、それぞれ対応付けられている。7777と33333の何れでもない点については、100個(0〜99)の演出用乱数値21がゲージ操作特定予告演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。7777と3333の何れでもない点については、ゲージ操作特定予告演出を実行することを示すデータには演出用乱数値21が1つも対応付けられていない。
テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、ゲージ操作演を実行させる場合、当該変動表示において大当たりと対応する図柄で停止することになっているとき、ゲージ操作演出における演出ボタン35の操作の前に、操作後の進展の態様を示す特定予告演出を実行させることを可能とする。また、当該変動表示においてハズレと対応する図柄で停止することになっているとき、ゲージ操作演出における演出ボタン35の操作の前に、操作後の進展の態様を示す特定予告演出が実行されることを規制する。
以上が、本実施形態の詳細である。本実施形態によると、図柄の変動表示中に、ゲージ操作演出を実行させる場合における遊技の興趣をより高めることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。上記第1及び第2実施形態では、第2役物操作演出を実行させる場合は、大当たり判定結果が大当たりであってもハズレであっても、特定予告演出を実行可能になっていた。これに対し、本実施形態では、大当たり判定結果に応じて特定予告演出の実行の有無が変わるようになっている。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。上記第1及び第2実施形態では、第2役物操作演出を実行させる場合は、大当たり判定結果が大当たりであってもハズレであっても、特定予告演出を実行可能になっていた。これに対し、本実施形態では、大当たり判定結果に応じて特定予告演出の実行の有無が変わるようになっている。
上記第1及び第2実施形態と本実施形態とでは、第2役物特定予告演出選択処理(図57)のステップS1652−1において参照される第2役物特定予告演出実行判定テーブルの内容が異なる。図97は、第2役物特定予告演出実行判定テーブルを示す図である。本実施形態の第2役物特定予告演出実行判定テーブルには、演出用乱数値6と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの組が、大当たり判定結果と発展の有無の組み合わせと対応するもの毎に分けて記憶されている。
このテーブルにおける大当たり判定結果がハズレで発展ありの組み合わせについては、100個(0〜99)の演出用乱数値6が特定予告演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。また、大当たり判定結果がハズレで発展なしの組み合わせについては、100個(0〜99)の演出用乱数値6が特定予告演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。大当たり判定結果がハズレであるものについては、特定予告演出を実行することを示すデータには演出用乱数値6が1つも対応付けられていない。
テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、第2役物操作演出を実行させる場合、当該変動表示において大当たりと対応する図柄で停止することになっているとき、第2役物操作演出における演出ボタン35の操作の前に、操作後の進展の態様を示す特定予告演出が実行されること可能とする。また、当該変動表示においてハズレと対応する図柄で停止することになっているとき、第2役物操作演出における演出ボタン35の操作の前に、操作後の進展の態様を示す特定予告演出が実行されること規制する。
以上が、本実施形態の詳細である。本実施形態によると、図柄の変動表示中に、ゲージ操作演出を実行させる場合における遊技の興趣をより高めることができる。
以上、本発明の第1〜第3実施形態について説明したが、かかる実施形態に以下の変形を加えてもよい。
(1)上記第1〜第3実施形態において、タイミング操作演出内の演出ボタン35の画像の出現タイミング(演出ボタン35を押すタイミング)の数は4つであった。しかし、演出ボタン35の画像の出現タイミングの数を3つ以下にしてもよいし、5つ以上にしてもよい。
(2)上記第1〜第3実施形態では、ステップアップ裏ボタン操作演出内の裏ボタン操作判定タイミングの数は4つであった。しかし、裏ボタン操作判定タイミングの数を3つ以下にしてもよいし、5つ以上にしてもよい、。
(3)上記第1〜第3実施形態では、SPリーチ演出及びSPSPリーチ演出は、ノーマルリーチ演出から発展するものであった。しかし、ノーマルリーチ演出からSPリーチ演出に発展し、SPリーチ演出からSPSPリーチ演出に発展するような演出を図柄変動演出として実行し得るようにしてもよい。
(4)上記第1〜第3実施形態の昇格演出では、連打操作の操作受付有効期間内に連打操作が行われることを報知条件とし、操作受付有効期間内の連打の回数が所定回数(30回とする)に達したときに、昇格成功演出又は昇格失敗演出に進展するようになっていた。これに対し、操作受付有効期間内に、複数の連打判定タイミングを設け、複数の連打判定タイミングの全部又は一部の連打判定タイミングに演出ボタン35が押された(連打判定タイミングにおいて演出ボタンオンエッジ記憶領域の最新サンプリング信号記憶部の値が1であった)ときに、昇格成功演出又は昇格失敗演出に進展するようにしてもよい。また、この場合において、演出ボタン35の操作の操作タイミングと連打判定タイミングが合ったときに、操作タイミングと連打判定タイミングが合ったことに応じた演出態様で操作結果を報知する演出(例えば、「ドンピシャ」という文字画像を表示させる演出)の実行を可能とし、演出ボタン35の操作の操作タイミングと連打判定タイミングが合わなかったときに、操作タイミングと連打判定タイミングが合わなかったことに応じた演出態様で操作結果を報知する演出(例えば、「ダメ」という文字画像を表示させる演出)の実行を可能とし、演出ボタン35に対する操作が連打判定タイミングを含む所定期間以上に渡って継続して行われた場合に、操作結果を報知する演出(例えば、「ドンピシャ」や「ダメ」の文字画像を表示する演出、昇格成功演出、及び昇格失敗演出の中の一または複数の演出)の実行を規制するようにしてもよい。
(6)上記第1〜第3実施形態のタイミング操作演出では、演出ボタン35の画像の出現タイミングにおける演出ボタンオン−オフエッジ間信号数記憶領域の最新サンプリング信号記憶部の値が所定値以上である場合に、演出ボタン35の画像の出現タイミングを含む所定期間に渡って演出ボタン35が継続して操作されていたとみなし、操作結果演出の実行を規制した。しかし、演出ボタン35の画像の出現タイミングよりも僅かに前のタイミングと演出ボタン35の画像の出現タイミングの2つのタイミングにおいて、演出ボタンサンプリング信号記憶領域の最新サンプリング記憶部の値が1であった場合に、演出ボタン35の画像の出現タイミングを含む所定期間に渡って演出ボタン35が継続して操作されていたとみなし、操作結果演出の実行を規制するようにしてもよい。
(7)上記第1〜第3実施形態のリーチ裏ボタン操作演出では、リーチの成立のタイミングにおける演出ボタンオン−オフエッジ間信号数記憶領域の最新サンプリング信号記憶部の値が所定値以上である場合に、リーチの成立のタイミングを含む所定期間に渡って演出ボタン35が継続して操作されていたとみなし、操作結果演出の実行を規制した。しかし、リーチの成立のタイミングよりも僅かに前のタイミングとリーチの成立のタイミングの2つのタイミングにおいて、演出ボタンサンプリング信号記憶領域の最新サンプリング記憶部の値が1であった場合に、リーチの成立のタイミングを含む所定期間に渡って演出ボタン35が継続して操作されていたとみなし、操作結果演出の実行を規制するようにしてもよい。
(8)上記第1〜第3実施形態のステップアップ裏ボタン操作演出では、演出ボタン35の画像の出現タイミングにおける演出ボタンオン−オフエッジ間信号数記憶領域の最新サンプリング信号記憶部の値が所定値以上である場合に、ステップアップ裏ボタン操作判定タイミングを含む所定期間に渡って演出ボタン35が継続して操作されていたとみなし、操作結果演出の実行を規制した。しかし、ステップアップ裏ボタン操作判定タイミングよりも僅かに前のタイミングとステップアップ裏ボタン操作判定タイミングの2つのタイミングにおいて、演出ボタンサンプリング信号記憶領域の最新サンプリング記憶部の値が1であった場合に、ステップアップ裏ボタン操作判定タイミングを含む所定期間に渡って演出ボタン35が継続して操作されていたとみなし、操作結果演出の実行を規制するようにしてもよい。
(9)上記第1〜第3実施形態の第1役物操作演出において特定予告演出が実行されることがあるのは、第1役物操作演出の開始後であって操作受付有効期間の開始前の時刻であった。しかし、第1役物操作演出の特定予告演出の実行時刻を、図柄の変動表示中における第1役物操作演出自体の実行開始前(図10における時刻tAY0の前)にしてもよい。
(10)上記第1〜第3実施形態の第2役物操作演出において特定予告演出が実行されることがあるのは、第2役物操作演出の開始後であって操作受付有効期間の開始前の時刻であった。しかし、第2役物操作演出の特定予告演出の実行時刻を、図柄の変動表示中における第2役物操作演出自体の実行開始前(図11における時刻tSY0の前)にしてもよい。
(11)上記第1〜第3実施形態のセリフ操作演出において特定予告演出が実行されることがあるのは、セリフ操作演出の開始後であって操作受付有効期間の開始前の時刻であった。しかし、セリフ操作演出の特定予告演出の実行時刻を、図柄の変動表示中におけるセリフ操作演出自体の実行開始前(図15における時刻tSR0の前)にしてもよい。
(12)上記第1〜第3実施形態のルーレット操作演出において特定予告演出が実行されることがあるのは、ルーレット操作演出の開始後であって操作受付有効期間の開始前の時刻であった。しかし、ルーレット操作演出の特定予告演出の実行時刻を、図柄の変動表示中におけるルーレット操作演出自体の実行開始前(図16における時刻tLR0の前)にしてもよい。
(13)上記第1〜第3実施形態のゲージ操作演出において特定予告演出が実行されることがあるのは、ゲージ操作演出の開始後であって操作受付有効期間の開始前の時刻であった。しかし、ゲージ操作演出の特定予告演出の実行時刻を、図柄の変動表示中におけるゲージ操作演出自体の実行開始前(図17における時刻tGG0の前)にしてもよい。
1…遊技機、2…遊技盤、14…第1始動口、14a…第1始動口検出スイッチ、15…第2始動口、15a…第2始動口検出スイッチ、16…第1大入賞口、16a…第1大入賞口検出スイッチ、17…第2大入賞口、17a…第2大入賞口検出スイッチ、20…第1特別図柄表示装置、21…第2特別図柄表示装置、31…画像表示装置、110…主制御基板、110a…メインCPU、110b…メインROM、110c…メインRAM、120…演出制御基板、120a…サブCPU、120b…サブROM、120c…サブRAM、150…画像制御基板
Claims (1)
- 操作手段と、
始動条件の成立により、大当たりに当選したか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて、図柄表示手段において図柄を変動表示させた後に、前記判定結果を示す図柄を停止表示させる図柄表示制御手段と、
前記判定手段が前記大当たりに当選したと判定した場合、前記図柄表示制御手段が前記図柄を停止表示させた後に、当選した大当たりに対応する特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて、所定のリーチ演出と、前記リーチ演出から発展する発展演出と、操作受付有効期間内における前記操作手段に対する所定の操作に応じてルーレット演出が進展するルーレット操作演出と、操作受付有効期間内に前記操作手段に対して所定の操作が行われることを報知条件とし、操作受付有効期間内における前記所定の操作の直後に前記発展演出への発展を報知する一撃操作演出と、前記操作後の演出の進展の態様を示唆する特定予告演出とを含む複数の演出の中の1又は複数の演出を演出手段に実行させる演出制御手段と、
前記演出制御手段が、前記図柄の変動表示中において、前記ルーレット操作演出を実行させる場合、当該ルーレット操作演出の実行前に前記特定予告演出を実行させることを規制し、前記一撃操作演出を実行させる場合、当該一撃操作演出の実行前に前記特定予告演出を実行させることを可能とする規制手段と
を具備することを特徴とする遊技機。
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