JP2018017528A - 漏電判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】精度よく温度検出を実施するとともに、温度検出素子と電池との間に漏電が生じているか否かを判定する。【解決手段】組電池10に設けられたサーミスタT1〜Tnの端子間電圧に基づいて組電池10の温度を検出する電池監視装置30であって、サーミスタT1〜Tnの第1端子はプルアップ抵抗R1〜Rnを介して所定電圧に接続され、第2端子は検出抵抗52とスイッチ51との並列接続体50を介して組電池10の接地電圧に接続されており、電池監視装置30は、サーミスタT1〜Tnの第1端子の電圧を検出する電圧検出部31を備え、スイッチ51がオン状態とされている場合における電圧検出部31による検出値に基づいて電池の温度を検出し、検出抵抗52を含む経路を所定経路L1とし、スイッチ51がオフ状態とされている場合における所定経路L1の両端の電圧に基づいて、サーミスタT1〜Tnと組電池10との間における漏電を判定する。【選択図】 図1

Description

電池に設けられた温度検出素子の端子間電圧に基づいて電池の温度を検出する温度検出装置に適用され、温度検出素子と電池との間における漏電を判定する漏電判定装置に関する。
電池にサーミスタや感温ダイオードなどの温度検出素子を設け、その温度検出素子から出力される信号に基づいて、電池の温度を検出する構成が知られている(例えば、特許文献1)。
特許5907050号公報
温度検出装置の構成について、温度検出素子の電圧検出を簡易化するために、プルアップ抵抗を介して温度検出素子の第1端子を所定電圧に接続し、第2端子を電池の負極電圧に接続する構成とする。さらに、第1端子の電圧を温度検出素子の端子間電圧とみなして、電池の温度を検出する構成とする。
ここで、電池に温度検出素子を設ける場合、電池と温度検出素子との間で漏電が発生することが懸念される。電池と温度検出素子との間に漏電が発生した場合、上述した温度検出装置の構成では、電池から温度検出素子又は温度検出素子の第2端子を介して負極電圧に漏電電流が流れる。
そこで、温度検出素子の第2端子と負極電圧との間に漏電検出用の抵抗素子である検出抵抗を設ける構成が考えられる。しかしながら、当該構成にすると、精度よく温度検出を実施することを目的として温度検出素子の端子間電圧を検出するには、電圧検出部と温度検出素子の両端子とを接続する必要があり、回路構成が複雑化する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、精度よく温度検出を実施するとともに、温度検出素子と電池との間に漏電が生じているか否かを判定することを主たる目的とする。
第1の構成は、電池(10)に設けられた温度検出素子(T1〜Tn)の端子間電圧に基づいて前記電池の温度を検出する温度検出装置(30)に適用され、前記温度検出素子と前記電池との間における漏電を判定する漏電判定装置(30)であって、前記温度検出素子の第1端子はプルアップ抵抗(R1〜Rn)を介して所定電圧に接続され、第2端子は検出抵抗(52)とスイッチ(51)との並列接続体(50)を介して前記電池の負極電圧に接続されており、前記温度検出装置は、前記温度検出素子の前記第1端子の電圧を検出する電圧検出部(31)を備え、前記スイッチが閉状態とされている場合における前記電圧検出部による検出値に基づいて前記電池の温度を検出するものであって、前記検出抵抗を含み、前記検出抵抗の端子間電圧に応じて両端の電圧が変化する経路を所定経路(L1)とし、前記スイッチが開状態とされている場合における前記所定経路の両端の電圧に基づいて、前記温度検出素子と前記電池との間における漏電を判定する。
温度検出素子の第2端子と負極電圧との間に検出抵抗とスイッチとの並列接続体を設ける構成とした。当該構成では、スイッチが閉状態とされていると、温度検出素子の第1端子の電圧と温度検出素子に生じる電圧とが略等しくなる。そして、温度検出素子の第1端子の電圧の検出値に基づいて、温度検出を実施することで、精度よく温度検出を実施することが可能になる。また、スイッチが開状態とされていると、温度検出素子と電池との間に漏電が生じている場合、電池から温度検出素子又は温度検出素子の第2端子を介して負極電圧に漏電電流が流れるため、検出抵抗に漏電電流が流れることになる。そこで、検出抵抗に生じる電圧に基づいて温度検出素子と電池との間に漏電が生じているか否かを判定することができる。つまり、上記構成によれば、精度よく温度検出を実施するとともに、温度検出素子と電池との間に漏電が生じているか否かを判定することが可能になる。
第2の構成は、第1の構成において、前記電池は、複数の単位電池(C1〜Cn)が直列接続されて構成される組電池であって、前記温度検出素子は前記複数の単位電池にそれぞれ設けられ、全ての前記温度検出素子の前記第2端子は、共通の前記並列接続体を介して前記電池の負極電圧に接続されている。
複数の温度検出素子に接続する並列接続体を共通化する。本構成によれば、簡易な回路構成で、全ての温度検出素子のうちの少なくとも一つと電池との間で漏電が生じているか否かを判定することが可能になる。
第3の構成は、第1の構成において、前記電池は、複数の単位電池が直列接続されて構成される組電池であって、前記温度検出素子は前記複数の単位電池にそれぞれ設けられ、一部の前記温度検出素子の前記第2端子のみが、前記並列接続体を介して前記電池の負極電圧に接続されている。
一部の温度検出素子の第2端子のみが、一部の温度検出素子についてのみ、検出抵抗及びスイッチの並列接続体を介して負極電圧に接続する構成とする。ここで、一部の温度検出素子とは、例えば、電池との間で漏電が生じることが懸念される温度検出素子のことである。本構成によれば、回路構成や制御を簡素化することができる。
第4の構成は、第1乃至第3の構成のいずれかにおいて、前記スイッチが開状態とされている場合に、前記電圧検出部による検出値に基づいて、前記温度検出素子と前記電池との間における漏電を判定する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の漏電判定装置。
検出抵抗を含む所定経路として、検出抵抗と温度検出素子とを含む経路、即ち、スイッチが開状態とされている状態での温度検出素子の第1端子から負極電圧への経路に設定する。スイッチが開状態とされている場合、温度検出素子の第1端子の電圧は、検出抵抗の端子間電圧に応じて変化する。つまり、温度検出素子の第1端子の電圧は漏電の有無によって変化するため、温度検出素子の第1端子の電圧に基づいて、漏電が生じているか否かを判定することが可能になる。さらに、温度検出に用いる電圧検出部、及び、漏電判定に用いる電圧検出部を共通化する。これにより、素子点数の増加や、回路構成の複雑化を抑制することができる。
第5の構成は、第1乃至第5の構成のいずれかにおいて、前記漏電が生じていると判定された場合に、前記スイッチの開状態を継続する。
電池から温度検出素子又は温度検出素子の第2端子を介して負極電圧に漏電電流が流れる場合に、当該漏電電流が流れる経路の抵抗値が小さいと、漏電電流が大きくなる。大きな漏電電流が流れ続けると、漏電電流が流れる経路上において、素子などの破壊が生じることが懸念される。例えば、電池のケースやカバーなどが融解することなどが考えられる。そこで、漏電が生じていると判定された場合に、スイッチの開状態を継続する構成とした。これにより、検出抵抗を介して漏電電流が流れることになり、漏電電流を小さく抑えることができる。そして、素子などの破壊を抑制することができる。
第1実施形態の電気的構成を表す図。 第2実施形態の電気的構成を表す図。 第3実施形態の電気的構成を表す図。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る漏電判定装置を具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。漏電判定装置は、例えばハイブリッド自動車や電気自動車に搭載される電源システムに適用される。
図1に示すように、電源システムは、組電池10と、第1〜第nのサーミスタT1〜Tnと、電池監視装置30とを備えている。温度に応じて抵抗値が変化するサーミスタT1〜Tnが「温度検出素子」に相当し、電池監視装置30は、「温度検出装置」と「漏電判定装置」とを兼ねるものである。なお、「温度検出装置」と「漏電判定装置」とは別体であってもよい。また、「温度検出素子」として、温度に応じて降伏電圧が変化する感温ダイオードなどを用いてもよい。
組電池10は、図示しない走行用モータを含む車載電気負荷に電力を供給するものである。組電池10は、「単位電池」としての電池セルC1〜Cnが複数直列接続されて構成されており、端子間電圧が数百Vとなるものである。電池セルC1〜Cnは、具体的には、リチウムイオン電池等の2次電池を用いることができる。なお、一次電池であってもよい。また、組電池10が「電池」に相当する。「単位電池」は、複数の電池セルが直列接続されたものであってもよい。
「温度検出装置」としての電池監視装置30は、組電池10の温度を検出するとともに監視する機能を有している。また、電池監視装置30は、組電池10の温度の検出値を上位の制御装置100に出力する。電池監視装置30の電圧検出部31は、各サーミスタT1〜Tnの端子間電圧の検出値を取得し、電池監視装置30の温度検出部32は、電圧検出部31による検出値に基づいて、各電池セル11の温度を検出する。電圧検出部31は、具体的には、アナログデジタルコンバータである。制御装置100は、CPU,ROM,RAMなどから構成される周知のマイクロコンピュータである。また、温度検出部32は、CPU,ROM,RAMなどから構成される周知のマイクロコンピュータである。
本実施形態では、組電池10を構成する電池セルC1〜Cnに対してサーミスタT1〜Tnがそれぞれ設けられている。電池セルC1〜CnとサーミスタT1〜Tnは絶縁されている。なお、組電池10を構成する電池セルC1〜Cnのうち一部の電池セルC1〜Cnにのみサーミスタが設けられている構成であってもよい。本実施形態では、n個の電池セルC1〜Cnのうち、電位の高い方から順に、第1のサーミスタT1、第2のサーミスタT2,…,第nのサーミスタTnがそれぞれ設けられている。組電池10を構成する電池セルC1〜Cnのうち正極の電圧が最高の電池セルC1の温度が第1のサーミスタT1により検出され、正極の電圧が最低の電池セルCnの温度が第nのサーミスタTnにより検出される構成としている。
第iのサーミスタTi(i=1,2,…n−1,n)の第1端子は、プルアップ抵抗Riを介して所定電圧(例えば、5V)に接続されるとともに、マルチプレクサ40を介して電池監視装置30の電圧検出部31に接続されている。また、第iのサーミスタTi(i=1,2,…n−1,n)の第2端子は、後述するスイッチ51及び検出抵抗52の並列接続体50を介して、組電池10の接地電圧(組電池10の負極電圧、より具体的には、組電池10を構成する電池セルC1〜Cnのうち正極の電圧が最低の電池セルCnの負極電圧)に接続されるとともに、電池監視装置30の電圧検出部31に接続されている。電圧検出部31は、組電池10の接地電圧(負極電圧)に対する各サーミスタT1〜Tnの第1端子の電圧を検出する。
電池監視装置30の温度検出部32は、温度検出対象となる電池セル11に対応した第iのサーミスタTiと電圧検出部31とを接続するべく、マルチプレクサ40に信号を出力する。そして、電圧検出部31は、第iのサーミスタTiの第1端子の電圧の検出値を取得し、デジタル値に変換した上で、温度検出部32に送信する。温度検出部32は、電圧検出部31から取得した第iのサーミスタTiの第1端子の電圧値に基づいて、第iのサーミスタTiに対応する温度検出対象となる電池セルCiの温度を検出する。
ここで、サーミスタT1〜Tnのいずれかと電池セル11とが車両の振動などの理由により接触することで漏電が生じ、電池セル11からサーミスタT1〜Tnを介して接地電圧に漏電電流が流れることが懸念される。当該漏電電流によって、例えば、電池のケースやカバーなどが融解することなどが懸念される。図1に示す例では、破線Aで囲まれた領域内において漏電が生じており、電池セル11とサーミスタTnの第1端子P1とが、絶縁抵抗RZを介して接続され、電池セル11から絶縁抵抗RZ及びサーミスタTnを介して接地電圧に対し漏電電流が流れている。
そこで、サーミスタT1〜Tnの第2端子と接地電圧との間に漏電検出用の抵抗素子である検出抵抗41を設ける構成が考えられる。しかしながら、精度よく温度検出を実施するためには、サーミスタT1〜Tnの端子間電圧を検出する必要がある。このため、単に検出抵抗41を設けるだけでは、電圧検出部31とサーミスタT1〜Tnの両端子とを接続する必要が生じ、回路構成が複雑化する。
そこで、本実施形態の構成では、サーミスタT1〜Tnの第2端子と、接地電圧との間にスイッチ51と検出抵抗52との並列接続体50を設けている。スイッチ51のオン抵抗が小さくスイッチ51における電圧降下が無視できるほど小さい場合、スイッチ51がオン状態(閉状態)とされていると、サーミスタTiの第1端子の電圧とサーミスタTiに生じる電圧とが等しくなる。スイッチ51は、例えば、MOS−FETのような半導体スイッチング素子である。なお、リレースイッチでもよい。
電池監視装置30の温度検出部32は、温度検出対象となる電池セル11に対応した第iのサーミスタTiと電圧検出部31とを接続するべく、マルチプレクサ40に信号を出力するとともに、スイッチ51をオン状態に駆動する。これにより、温度検出部32は、温度検出対象となる電池セル11に対応した第iのサーミスタTiの第1端子の電圧を、第iのサーミスタTiの端子間電圧として取得することができる。
更に、検出抵抗52を含み、検出抵抗52の端子間電圧に応じて両端の電圧が変化する経路を所定経路L1とする。図1に示すように具体的には、所定経路L1は、検出抵抗52を含み、サーミスタTiの第1端子と接地電圧とを接続する経路である(図にはi=nとした場合の所定経路L1を示している)。所定経路L1の両端電圧は、サーミスタTi及び検出抵抗52のそれぞれにおける電圧降下の和に相当する。漏電が生じていると、検出抵抗52に漏電電流が流れる結果、検出抵抗52における電圧降下が大きくなり、その結果、所定経路L1の両端電圧が高くなる。即ち、所定経路L1の両端電圧に基づいて、漏電の有無を判定することができる。
そこで、本実施形態の構成における漏電判定部33は、漏電電流が流れているか否かを判定するために、検出抵抗52に並列接続されているスイッチ51をオフ状態(開状態)とする。そして、所定経路L1の両端の電圧に基づいて、サーミスタT1〜Tnと組電池10(電池セル11)との間における漏電を判定する。漏電判定部33は、漏電判定の結果を制御装置100に通知する。漏電判定部33は、CPU,ROM,RAMなどから構成される周知のマイクロコンピュータである。ここで、温度検出部32としての機能と、漏電判定部33としての機能とを単一のマイクロコンピュータで実現してもよい。
漏電判定部33は、漏電判定対象となる電池セル11に対応した第iのサーミスタTiと電圧検出部31とを接続するべく、マルチプレクサ40に信号を出力するとともに、スイッチ51をオフ状態にする。これにより、漏電判定部33は、温度検出対象となる電池セル11に対応した第iのサーミスタTiの第1端子の電圧を、所定経路L1の両端電圧として取得することができる。
つまり、所定経路L1をサーミスタTiの第1端子と接地電圧とを接続する経路とすることで、漏電判定に用いる所定経路L1の両端の電圧が第iのサーミスタTiの第1端子の電圧と等しくなる。これにより、温度検出に用いる電圧検出部と、漏電判定に用いる電圧検出部とを共通化する。これにより、素子点数の増加や、回路構成の複雑化を抑制することができる。
漏電判定部33は、具体的には、スイッチ51がオフ状態とされている状態の任意のサーミスタTiの第1端子の電圧が所定範囲を超える場合に、組電池10とサーミスタT1〜Tnの少なくともいずれか一つとの間で漏電が生じていると判定する。ここで、検出抵抗52の抵抗値は、漏電が生じた場合に、漏電が生じていない場合と比較して、充分にサーミスタTiの第1端子の電圧が大きくなるように設定するとよい。
また、漏電判定部33は、スイッチ51のオン状態におけるサーミスタTiの第1端子の電圧と、スイッチ51のオフ状態におけるサーミスタTiの第1端子の電圧とを取得する構成としてもよい。スイッチ51のオフ状態におけるサーミスタTiの第1端子の電圧と、スイッチ51のオフ状態におけるサーミスタTiの第1端子の電圧との差異は、検出抵抗52の電圧降下に相当し、検出抵抗52に流れる電流に比例する。そこで、漏電判定部33は、スイッチ51のオフ状態におけるサーミスタTiの第1端子の電圧と、スイッチ51のオフ状態におけるサーミスタTiの第1端子の電圧との差異、即ち、検出抵抗52の電圧降下に基づいて、漏電が生じているか否かを判定する構成としてもよい。
本実施形態の構成では、全てのサーミスタT1〜Tnの第2端子は、共通の並列接続体50を介して接地電圧に接続されている。当該構成によれば、簡易な回路構成で、全てのサーミスタT1〜Tnうちの少なくとも一つと組電池10(電池セル11)との間で漏電が生じているか否かを判定することが可能になる。
また、漏電判定部33は、漏電が生じていると判定された場合に、スイッチ51のオフ状態を継続する。組電池10からサーミスタTi又はサーミスタTiの第2端子を介して接地電圧に漏電電流が流れる場合に、当該漏電電流が流れる経路の抵抗値が小さいと、漏電電流が大きくなる。大きな漏電電流が流れ続けると、漏電電流が流れる経路上において、素子などの破壊が生じることが懸念される。例えば、電池セルC1〜Cnのケースやカバーなどが融解することなどが考えられる。そこで、漏電が生じていると判定された場合に、スイッチ51のオフ状態を継続する構成とした。これにより、検出抵抗52を介して漏電電流が流れることになり、漏電電流を小さく抑えることができる。そして、素子などの破壊を抑制することができる。
(第2実施形態)
図2に第2実施形態の構成を示す。第1実施形態では、全てのサーミスタT1〜Tnの第2端子が、共通の並列接続体50を介して接地電圧に接続されている構成とした。これを変更し、一部のサーミスタTnの第2端子のみが、並列接続体50を介して接地電圧に接続されている構成としている。
ここで、第2端子が並列接続体50を介して接地電圧に接続されているサーミスタTnは、サーミスタT1〜Tnのうち電池セルCnとの間で漏電が生じることが懸念されるものである。本構成によれば、漏電が生じることが懸念されるサーミスタTnについてのみ並列接続体50に接続されることになるため、回路構成を簡素化することができる。
図2に示す例では、1つのサーミスタTnの第2端子のみが並列接続体50に接続される構成としているが、これを変更し、複数のサーミスタ(例えば、サーミスタTn−1,Tn)の第2端子のみが共通の並列接続体50に接続される構成としてもよい。また、複数のサーミスタ(例えば、サーミスタTn−1,Tn)の第2端子のみが互いに異なる並列接続体に接続される構成としてもよい。
図2に示す第2実施形態の構成では、電池監視装置30からマルチプレクサ40に対して出力する信号と、スイッチ51を駆動する信号とを共通化させることで、電池監視装置30からマルチプレクサ40及びスイッチ51に対する配線を簡素化するとともに、電池監視装置30の端子数を削減することができる。
即ち、電池監視装置30とマルチプレクサ40との間に複数の並列配線を設ける構成とする。そして、当該並列配線を介して電池監視装置30からマルチプレクサ40に対して、どのサーミスタTiの第1端子と、電圧検出部31とを接続するかを指令するパラレル信号を出力する構成とする。さらに、並列配線のうちの1の配線をスイッチ51(又はスイッチ51を駆動する駆動回路)に接続する(図示略)。そして、パラレル信号のうちの1ビットを用いて、スイッチ51のオンオフ状態を変更する構成とする。
例えば、n=3とした場合に、電池監視装置30とマルチプレクサ40との間に、2ビットのパラレル信号を伝送するための2本の並列配線を設ける構成とする。そして、電池監視装置30から(0,0)という2ビットを表す電圧信号が入力されると、サーミスタT1の第1端子と電圧検出部31とを接続するようにマルチプレクサ40を設定する。同様に、電池監視装置30から(0,1)を表す電圧信号が入力されると、サーミスタT2の第1端子と電圧検出部31とを接続するようにマルチプレクサ40を設定する。電池監視装置30から(1,0)を表す電圧信号が入力されると、サーミスタT3の第1端子と電圧検出部31とを接続するようにマルチプレクサ40を設定する。ここで、電池監視装置30から(1,1)を表す電圧信号が入力されると、サーミスタT3の第1端子と電圧検出部31とを接続するようにマルチプレクサ40を設定する。
さらに、電池監視装置30は、マルチプレクサ40に出力する信号の最下位ビットに対応する配線をスイッチ51(又はスイッチ51を駆動する駆動回路)に接続する。さらに、スイッチ51(又はスイッチ51を駆動する駆動回路)を、1が入力されるとオフ状態となり、0が入力されるとオン状態となるように設定する。なお、スイッチ51に接続される配線に対応するビットは最下位ビットでなくてもよい。
上記構成によれば、電池監視装置30から(1,0)の信号がマルチプレクサ40に出力されると、サーミスタT3の第1端子と電圧検出部31とが接続されるとともに、スイッチ51がオン状態とされる。この場合、サーミスタT3の端子間電圧が電圧検出部31に入力されるため、温度検出部32は、サーミスタT3に対応する電池セルC3の温度を検出することができる。
また、電池監視装置30から(1,1)の信号がマルチプレクサ40に出力されると、サーミスタT3の第1端子と電圧検出部31とが接続されるとともに、スイッチ51がオフ状態とされる。この場合、所定経路L1の両端電圧が電圧検出部31に入力されるため、漏電判定部33は、サーミスタT3と電池セルC3との間で漏電が生じているか否かを判定できる。
(第3実施形態)
図3に示すように、第1実施形態の構成からマルチプレクサ40を省略する構成としてもよい。当該構成では、各サーミスタT1〜Tnの第1端子と電池監視装置30とが直接接続される。当該構成では、サーミスタT1〜Tnと同数のアナログデジタルコンバータ(電圧検出部31)を備える構成とするとよい。
また、サーミスタT1〜Tnと同数のアナログデジタルコンバータ(電圧検出部31)を備える構成に代えて、電池監視装置30の内部において、サーミスタT1〜Tnの第1端子のうちの任意のものと、アナログデジタルコンバータ(電圧検出部31)とを接続及び遮断する構成としてもよい。
(他の実施形態)
・「所定経路」を検出抵抗52のみを含むように設定してもよい。即ち、漏電判定部は、検出抵抗52の端子間電圧に基づいて、サーミスタと組電池10との間における漏電を判定する構成としてもよい。本構成では、検出抵抗52の両端に電圧センサ(電圧検出部)を接続し、その電圧センサの検出値を「漏電判定装置」としての電池監視装置30が取得する構成とするとよい。
・漏電判定部は、検出抵抗52に流れる電流を検出し、その検出値に基づいて漏電を判定する構成としてもよい。
・温度検出素子は、温度に応じて端子間電圧が変化するものであればよく、例えば、感温ダイオードであってもよい。
・上記実施形態では、一つの組電池10に対して一つの電池監視装置30を設ける構成としたが、これを変更し、一つの組電池10に対して複数の電池監視装置30を設ける構成としてもよい。また、複数の組電池10に対して一つの電池監視装置30を設ける構成としてもよい。
・上記実施形態では「電池」として複数の電池セルが直列接続された組電池を用いたが、組電池に代えて、1の電池セルのみを有する電池を用いてもよい。
・上記実施形態では、組電池10の負極電圧、より具体的には、組電池10を構成する電池セルC1〜Cnのうち正極の電圧が最低の電池セルCnの負極電圧と、組電池10の接地電圧とが等しい構成としたが、これを変更してもよい。即ち、組電池10の負極電圧と組電池10の接地電圧とは等しくなくてもよい。例えば、2つの組電池が直列接続されており、各組電池に対して電池監視装置が設けられている構成において、低電圧側の組電池の負極が接地電圧に接続されている場合、高電圧側の組電池の負極電圧は接地電圧と異なるものとなる。当該構成において、高電圧側の組電池に対応する電池監視装置は、高電圧側の組電池とサーミスタとの間における漏電を判定することができる。
・上記実施形態では、「温度検出装置」及び「漏電判定装置」としての機能を、電池監視装置30が備える構成としたが、これを変更してもよい。即ち、「温度検出装置」及び「漏電判定装置」としての機能(つまり、温度検出部32及び漏電判定部33)のいずれか一方又は両方を制御装置100が備える構成としてもよい。
制御装置100が温度検出部32及び漏電判定部33をともに備える構成では、電池監視装置30は、電圧検出部31によって、各サーミスタT1〜Tnの第1端子の電圧を検出し、その検出値のデジタル値を保持し、制御装置100に通知する機能を有する構成とするとよい。さらに、電池監視装置30は、「温度検出装置」及び「漏電判定装置」としての制御装置100の指令に応じて、マルチプレクサ40及びスイッチ51の状態を変更する構成とするとよい。制御装置100が「温度検出装置」及び「漏電判定装置」としての機能を有する構成では、電池監視装置30から、マイクロコンピュータを省略できる。
「温度検出装置」及び「漏電判定装置」としての制御装置100は、電池監視装置30に対して、マルチプレクサ40及びスイッチ51の状態の切り替えを指令するとともに、各状態における各サーミスタT1〜Tnの第1端子の電圧の検出値を電池監視装置30から取得する。そして、制御装置100は、取得した各サーミスタT1〜Tnの第1端子の電圧の検出値に基づいて、各電池セルC1〜Cnの温度を検出するとともに、各サーミスタT1〜Tnにおける漏電を判定する。
また、「漏電判定装置」としての機能を電池監視装置30と、制御装置100とで分担する構成としてもよい。つまり、「漏電判定装置」は、電池監視装置30と制御装置100とによって構成されるものであってもよい。
・電池監視装置30と制御装置100とは、同一の基板上に実装されていてもよいし、異なる基板に実装されていてもよい。
10…組電池、30…電池監視装置、31…電圧検出部、50…並列接続体、51…スイッチ、52…検出抵抗、L1…所定経路、Ri…プルアップ抵抗、T1…第1のサーミスタ。

Claims (5)

  1. 電池(10)に設けられた温度検出素子(T1〜Tn)の端子間電圧に基づいて前記電池の温度を検出する温度検出装置(30,100)に適用され、前記温度検出素子と前記電池との間における漏電を判定する漏電判定装置(30,100)であって、
    前記温度検出素子の第1端子はプルアップ抵抗(R1〜Rn)を介して所定電圧に接続され、第2端子は検出抵抗(52)とスイッチ(51)との並列接続体(50)を介して前記電池の負極電圧に接続されており、
    前記温度検出装置は、前記温度検出素子の前記第1端子の電圧を検出する電圧検出部(31)から検出値を取得し、前記スイッチが閉状態とされている場合における前記電圧検出部による検出値に基づいて前記電池の温度を検出するものであって、
    前記検出抵抗を含み、前記検出抵抗の端子間電圧に応じて両端の電圧が変化する経路を所定経路(L1)とし、
    前記スイッチが開状態とされている場合における前記所定経路の両端の電圧に基づいて、前記温度検出素子と前記電池との間における漏電を判定する漏電判定装置。
  2. 前記電池は、複数の単位電池(C1〜Cn)が直列接続されて構成される組電池であって、
    前記温度検出素子は前記複数の単位電池にそれぞれ設けられ、
    全ての前記温度検出素子の前記第2端子は、共通の前記並列接続体を介して前記電池の負極電圧に接続されている請求項1に記載の漏電判定装置。
  3. 前記電池は、複数の単位電池(C1〜Cn)が直列接続されて構成される組電池であって、
    前記温度検出素子は前記複数の単位電池にそれぞれ設けられ、
    一部の前記温度検出素子の前記第2端子のみが、前記並列接続体を介して前記電池の負極電圧に接続されている請求項1に記載の漏電判定装置。
  4. 前記電圧検出部から検出値を取得し、
    前記スイッチが開状態とされている場合に、前記電圧検出部による検出値に基づいて、前記温度検出素子と前記電池との間における漏電を判定する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の漏電判定装置。
  5. 前記漏電が生じていると判定された場合に、前記スイッチの開状態を継続する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の漏電判定装置。
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