JP2018013860A - 自律移動体制御装置 - Google Patents

自律移動体制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018013860A
JP2018013860A JP2016141559A JP2016141559A JP2018013860A JP 2018013860 A JP2018013860 A JP 2018013860A JP 2016141559 A JP2016141559 A JP 2016141559A JP 2016141559 A JP2016141559 A JP 2016141559A JP 2018013860 A JP2018013860 A JP 2018013860A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
environment information
value
coordinate
autonomous mobile
estimated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016141559A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6642319B2 (ja
Inventor
達也 古室
Tatsuya Komuro
達也 古室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2016141559A priority Critical patent/JP6642319B2/ja
Publication of JP2018013860A publication Critical patent/JP2018013860A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6642319B2 publication Critical patent/JP6642319B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】移動エリア内で自律移動体を精度高く自律移動させることが可能であるとともに、運用に必要なコストを低廉化可能な自律移動体制御装置を提供する。【解決手段】本発明のCPU1は、第1仮想値を演算する他、特定環境情報200に基づき、確率的手法によって複数の第2仮想値を演算する。特定環境情報200は、地図情報500と環境情報150とを参照し、CPU1が環境情報150から地図情報500と整合する箇所を抽出することで得られる。また、地図情報500は、予め非幾何学的特徴部分である壁面50が除外されている。CPU1は、第1仮想値及び各第2仮想値から確定値を決定し、確定値を自動搬送車3の駆動装置19に出力する。【選択図】図4

Description

本発明は自律移動体制御装置に関する。
従来から、移動エリアに磁気テープやレール等を敷設することで特定の移動経路を形成し、この移動経路に沿って移動体を自動で移動させる技術が多々提案されている。これに対し、近年では、移動エリアに特定の移動経路を形成することなく、移動エリア内を自律移動する自律移動体も提案されている。このような自律移動体は、例えば特許文献1に開示されている。
この自律移動体は、駆動装置と、記憶装置と、環境情報検出装置と、自己移動量検出装置と、自律移動体制御装置とを備えている。駆動装置は、モータ等で構成されている。記憶装置は移動エリアの地図情報を記憶している。環境情報検出装置は、移動エリア内における自律移動体の周囲の環境情報を検出する。自己移動量検出装置は、移動エリア内における自律移動体の移動量を検出する。自律移動体制御装置は、駆動装置、記憶装置、環境情報検出装置及び自己移動量検出装置を制御する。
このような自律移動体制御装置では、移動エリア内で自律移動体を自律走行させるに当たり、環境情報検出装置を制御して環境情報を検出する。ここで、移動エリアには、幾何学的特徴部分と非幾何学的特徴部分とが含まれる。このため、環境情報検出装置が検出する環境情報には、幾何学的特徴部分に基づく幾何学的環境情報と、非幾何学的特徴部分に基づく非幾何学的環境情報とが含まれる。そして、これらの幾何学的環境情報及び非幾何学的環境情報と、記憶装置に記憶された地図情報とを基に、確率的手法によって、移動エリア内の自律移動体の座標及び姿勢からなる複数の仮想値を演算する。そして、地図情報の中から環境情報と最も重なり合う箇所の仮想値を確定値として決定する。こうして、自律移動体制御装置は、確定値を移動エリア内における自律移動体の現在の座標及び姿勢として認識するとともに、駆動装置及び自己移動量検出装置を制御して自律移動体を移動エリア内で移動させる。これらの処理を繰り返すことにより、自律移動体制御装置は、移動エリア内における自律移動体の現在の座標及び姿勢を補正しつつ、移動エリア内で自律移動体を自律移動させる。
ところで、移動エリアは、幾何学的特徴部分が多数存在する環境と、非幾何学的特徴部分が多数存在する環境、換言すれば、幾何学的特徴部分の乏しい環境とが混在し得る。非幾何学的特徴部分が多数存在する環境では、環境情報検出装置によって検出される非幾何学的環境情報が多くなるため、自律移動体制御装置が確率的手法によって自律移動体の現在の座標及び姿勢を精度高く求めることが困難となる。非幾何学的環境情報が多くなると、確率的手法によって各仮想値を演算する際の処理負担が大きくなり、演算に必要な時間が長くなるだけでなく、演算された各仮想値のバラツキが大きくなることで、自律移動体制御装置は、各仮想値から確定値を好適に決定することができなくなるためである。
そこで、上記の自律移動体制御装置では、移動エリアに複数の光学作用部材を設けている。これにより、本来は、環境情報検出装置が非幾何学的環境情報を多数検出してしまう環境であっても、光学作用部材を幾何学的環境情報として検出することが可能となる。つまり、この自律移動体制御装置では、環境情報検出装置が検出する非幾何学的環境情報を少なくする一方、検出する幾何学的環境情報を多くすることにより、移動エリアの環境に関係なく、確率的手法によって自律移動体の現在の座標及び姿勢を精度高く求めることが可能となっている。こうして、この自律移動体制御装置では、移動エリア内で自律移動体を精度高く自律移動させることが可能となっている。
特開2013−25351号公報
しかし、上記の自律移動体制御装置において、自律移動体の現在の座標及び姿勢を精度高く求めるためには、多数の光学作用部材が必要となるだけでなく、各光学作用部材を配置する位置を正確に測定する必要がある。また、移動エリアのレイアウトが変更されれば、その都度、各光学作用部材の配置を変更する必要が生じる。これらのため、この自律移動体制御装置では、運用に必要なコストが高騰化する。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、移動エリア内で自律移動体を精度高く自律移動させることが可能であるとともに、運用に必要なコストを低廉化可能な自律移動体制御装置を提供することを解決すべき課題としている。
第1の発明の自律移動体制御装置は、予め設定された移動エリア内を自律移動する自律移動体に用いられ、
前記自律移動体は、駆動装置と、前記移動エリアの地図情報を記憶する記憶装置と、前記移動エリア内における自己の移動量を検出する自己移動量検出装置と、前記移動エリア内における自己の周囲の環境情報を検出する環境情報検出装置とを備え、
前記移動エリア内における前記自律移動体のx座標、y座標及び姿勢を認識しつつ、前記駆動装置、前記記憶装置、前記自己移動量検出装置及び前記環境情報検出装置を制御する自律移動体制御装置であって、
前記移動エリアは、幾何学的特徴部分と非幾何学的特徴部分とを含み、
前記地図情報は、予め前記非幾何学的特徴部分が除外されてなり、
前記地図情報と前記環境情報とを参照し、前記環境情報から前記地図情報と整合する特定環境情報のみを抽出する抽出部と、
前記自律移動体の移動量に基づき、前記自律移動体の第1推定x座標、第1推定y座標及び第1推定姿勢からなる第1仮想値を演算する第1演算部と、
前記特定環境情報に基づき、確率的手法によって前記自律移動体の第2推定x座標、第2推定y座標及び第2推定姿勢からなる複数の第2仮想値を演算する第2演算部と、
前記第1仮想値及び前記各第2仮想値から確定値を決定する第1出力モードを実行し、前記確定値を前記駆動装置に出力する第1出力モード部とを有することを特徴とする。
第1の発明の自律移動体制御装置では、抽出部が抽出した特定環境情報は、移動エリアにおける幾何学的特徴部分に基づく環境情報、すなわち、幾何学的環境情報のみで構成されている。このため、この特定環境情報に基づくことで、第2演算部が確率的手法によって複数の第2仮想値を演算する際の処理負担を軽減することができ、各第2仮想値を素早く演算することができる。また、演算された各第2仮想値のバラツキも小さくなる。このため、第1出力モードにおいて、移動エリア内における自律移動体の現在のx座標、y座標及び姿勢としての確定値を決定するに当たり、この確定値の精度を高くすることができる。このため、この自律移動体制御装置では、移動エリアにおける自律移動体のx座標、y座標及び姿勢を精度高く認識することが可能となる。
このように、この自律移動体制御装置では、移動エリアにおける非幾何学的特徴部分が除外された地図情報を用意し、この地図情報と環境情報とから特定環境情報を抽出すれば、精度の高い確定値を求めるに当たって、移動エリアに上記のような光学作用部材を設ける必要がない。また、この自律移動体制御装置では、移動エリアのレイアウトを変更した際も、記憶装置に記憶された地図情報を修正すれば足りるため、比較的容易にその対応を行うことができる。
したがって、第1の発明の自律移動体制御装置によれば、移動エリア内で自律移動体を精度高く自律移動させることが可能であるとともに、運用に必要なコストを低廉化することができる。
第2の発明の自律移動体制御装置は、予め設定された移動エリア内を自律移動する自律移動体に用いられ、
前記自律移動体は、駆動装置と、前記移動エリアの地図情報を記憶する記憶装置と、前記移動エリア内における自己の移動量を検出する自己移動量検出装置と、前記移動エリア内における自己の周囲の環境情報を検出する環境情報検出装置とを備え、
前記移動エリア内における前記自律移動体のx座標、y座標及び姿勢を認識しつつ、前記駆動装置、前記記憶装置、前記自己移動量検出装置及び前記環境情報検出装置を制御する自律移動体制御装置であって、
前記移動エリアは、幾何学的特徴部分と非幾何学的特徴部分とを含み、
前記環境情報は、前記幾何学的特徴部分に基づく幾何学的環境情報と、前記非幾何学的特徴部分に基づく非幾何学的環境情報とを含み、
前記自律移動体の移動速度と、前記移動エリア内における前記自律移動体の進行方向とに基づく基準値を演算する基準値演算部と、
前記基準値に基づき、前記環境情報から前記非幾何学的環境情報を削除した編集済環境情報を生成する生成部と、
前記自律移動体の移動量に基づき、前記自律移動体の第1推定x座標、第1推定y座標及び第1推定姿勢からなる第1仮想値を演算する第1演算部と、
前記編集済環境情報に基づき、確率的手法によって前記自律移動体の第2推定x座標、第2推定y座標及び第2推定姿勢からなる複数の第2仮想値を演算する第2演算部と、
前記第1仮想値及び前記各第2仮想値から確定値を決定する第1出力モードを実行し、前記確定値を前記駆動装置に出力する第1出力モード部とを有することを特徴とする。
第2の発明の自律移動体制御装置では、生成部が生成した編集済環境情報には、非幾何学的環境情報が存在しない。このため、この編集済環境情報に基づくことで、この自律移動体制御装置でも、第2演算部が確率的手法によって複数の第2仮想値を演算する際の処理負担を軽減することができ、各第2仮想値を素早く演算することができる。また、演算された各第2仮想値のバラツキも小さくなる。これにより、この自律移動体制御装置でも、確定値の精度が高くなり、移動エリアにおける自律移動体のx座標、y座標及び姿勢を精度高く認識することが可能となる。
このように、この自律移動体制御装置では、環境情報検出装置が検出した環境情報から、生成部が編集済環境情報を生成するため、第1の発明の自律移動体制御装置と同様、移動エリアに光学作用部材を設ける必要がない。また、この自律移動体制御装置では、移動エリアのレイアウトを変更した際も、第1の発明の自律移動体制御装よりも容易にその対応を行うことができる。
したがって、第2の発明の自律移動体制御装置によっても、移動エリア内で自律移動体を精度高く自律移動させることが可能であるとともに、運用に必要なコストを低廉化することができる。
第2の発明の自律移動体制御装置は、編集済環境情報に基づいて環境情報検出装置が検出する環境情報の範囲を決定する決定部を有していることが好ましい。この場合には、環境情報検出装置が不必要な環境情報を検出することを減らすことができるため、編集済環境情報を更新する際の処理を軽減することができる。
第1の発明の自律移動体制御装置及び第2の発明の自律移動体制御装置は、確定値に基づき、確定値と第1仮想値との変位量を演算する第3演算部と、変位量が閾値を超えなければ、第1仮想値から副確定値を決定する第2出力モードを実行し、副確定値を駆動装置に出力する第2出力モード部とを有し得る。そして、第1出力モード部は、変位量が閾値を超えれば、第1出力モードを実行することが好ましい。
第1出力モードにおいて得られた確定値に対して第1仮想値の変位量が閾値を超えない場合、すなわち、確定値に基づいた移動エリア内における自律移動体のx座標、y座標及び姿勢に対して、第1推定x座標、第1推定y座標及び第1推定姿勢の精度が高い場合には、さらに第2仮想値を演算する必要性が乏しい。そこで、確定値に対する第1仮想値の変位量が閾値を超えない場合には、第1仮想値を副確定値とし、この副確定値を移動エリア内における自律移動体の現在のx座標、y座標及び姿勢とすることで、自律移動体制御装置は処理負担を軽減することができる。
第1出力モードでは、各第2仮想値と、各第2仮想値と第1仮想値とのマッチング率とを重み付けすることにより、確定値を決定することが好ましい。この場合には、第1出力モードにおいて、より精度の高い確定値を決定することができる。
確率的手法は、SLAMアルゴリズムに基づくパーティクルフィルタであることが好ましい。この場合には、比較的容易に精度の高い複数の第2仮想値を演算することが可能となる。
自律移動体は、自律走行する産業車両であることが好ましい。産業車両が自律走行する工場や倉庫等の移動エリアでは、産業車両の周囲に非幾何学的特徴部分が多数存在する場合が多く、また、レイアウトの変更も頻繁に行われる。このため、産業車両に本発明の自律移動体制御装置を用いれば、移動エリア内で産業車両の現在の座標及び姿勢を精度高く求めることが可能となる。これにより、産業車両を移動エリアで精度高く自律走行させることが可能となり、作業効率を向上させることが可能となる。
第1の発明の自律移動体制御装置及び第2の発明の自律移動体制御装置によれば、移動エリア内で自律移動体を精度高く自律移動させることが可能であるとともに、運用に必要なコストを低廉化することができる。
図1は、実施例1の自律移動体制御装置が採用された産業車両を示す模式図である。 図2は、産業車両が移動エリア内を自律走行する状態を示す模式図である。 図3は、実施例1の自律移動体制御装置に係り、記憶装置に記憶された地図情報を示す模式図である。 図4は、実施例1の自律移動体制御装置が移動エリア内で産業車両を自律走行させる際の制御フローである。 図5は、実施例1の自律移動体制御装置に係り、環境情報検出装置が検出した環境情報のうち、図2に示す領域Xに対応する部分を示す拡大模式図である。 図6は、実施例1の自律移動体制御装置に係り、地図情報のうち、図2に示す領域Xに対応する部分を示す拡大模式図である。 図7は、実施例1の自律移動体制御装置に係り、環境情報から特定環境情報のみが抽出された状態を示す拡大模式図である。 図8は、実施例1の自律移動体制御装置に係り、図2のA地点における特定パーティクルの分散状態を示す模式図である。 図9は、実施例1の自律移動体制御装置に係り、図2のB地点における特定パーティクルの分散状態を示す模式図である。 図10は、比較例の自律移動体制御装置に係り、図2のB地点における特定パーティクルの分散状態を示す模式図である。 図11は、実施例2の自律移動体制御装置が採用された産業車両を示す模式図である。 図12は、実施例2の自律移動体制御装置が移動エリア内で産業車両を自律走行させる際の制御フローである。 図13は、実施例2の自律移動体制御装置に係り、環境情報検出装置が検出した環境情報の一部を示す拡大模式図である。図(A)は、図(A)〜(C)のうちで、産業車両が最も移動エリアの東側に位置している際に環境情報検出装置が検出した環境情報を示している。図(B)は、図(A)よりも産業車両が移動エリアの西側に移動した際に環境情報検出装置が検出した環境情報を示している。図(C)は、図(B)よりも産業車両が移動エリアの西側に移動した際に環境情報検出装置が検出した環境情報を示している。 図14は、実施例2の自律移動体制御装置に係り、編集済環境情報の一部を示す拡大模式図である。 図15は、実施例2の自律移動体制御装置に係り、地図情報のうち、図14に対応する部分を示す拡大模式図である。
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図1に示すように、実施例1のCPU1は、自動搬送車3に搭載されている。CPU1は本発明の自律移動体制御装置の一例である。自動搬送車3は、作業者が運転を行うことなく、図2に示す倉庫5内を自律走行可能な産業車両であり、本発明の自律移動体の一例である。また、倉庫5は本発明の移動エリアの一例である。
倉庫5内は、平坦に形成された複数の壁面50によって、互いに大きさが異なる第1〜4室51〜54が区画されている他、第1〜4室51〜54と接続する廊下55が区画されている。第1〜4室51〜54内には、各種の荷物棚56の他、作業机57等が配置されている。
廊下55は第1〜4廊下55a〜55dによって構成されている。第1廊下55aは、第1室51と接続して南北方向に延びている。第2廊下55bは、第3室53と接続するとともに、第1廊下55aと第3廊下55cと第4廊下55dとに接続しており、東西方向に延びている。第3廊下55cは、第4室54と接続するとともに第2廊下55bと接続しており、南北方向に延びている。第4廊下55dは、第2室52と接続するとともに第2廊下55bと接続しており、南北方向に延びている。
また、倉庫5内には、複数の柱58が設けられている。各柱は、第1〜4室51〜54及び第1〜4廊下55a〜55dにそれぞれ配置されている。そして、各壁面50は、各柱58に沿うように設けられている。なお、図2等では、説明を容易にするため、倉庫5内における各柱58の配置を簡略化して図示している。
ここで、荷物棚56や作業机57や柱58の形状は、比較的多くの幾何学的形状を含んで構成される。これに対し、壁面50は平坦に形成されていることから、その形状に含まれる幾何学的形状は少ない。このため、この倉庫5内において、荷物棚56、作業机57及び柱58は、本発明における幾何学的特徴部分とされており、壁面50は、本発明における非幾何学的特徴部分とされている。このため、柱58や壁面50の他に多数の荷物棚56や作業机57が配置される第1〜4室51〜54は、倉庫5内において幾何学的特徴部分に富んだ環境となる。これに対し、第1〜4廊下55a〜55dは、柱58と壁面50とで構成される。このように、柱58は存在するものの、その多くが壁面50によって構成されるため、第1〜4廊下55a〜55dには、倉庫5内において幾何学的特徴部分に乏しい環境となる。
図1に示すように、自動搬送車3は、上記のCPU1の他に、複数の駆動輪7、ROM9、RAM11、エンコーダ13、外界センサ15及び情報入力部17を備えている。また、図示を省略するものの、自動搬送車3は、公知の操舵装置及び電動モータ等を備えている。
各駆動輪7は、操舵装置及び電動モータ等とともに駆動装置19を構成しており、倉庫5内で自動搬送車3を走行させることが可能となっている。
ROM9には、自動搬送車3を自律走行させるための制御プログラムが記録されている。制御プログラムは、具体的には、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)アルゴリズムであり、確率的手法としてのパーティクルフィルタを実行する。
RAM11は本発明における記憶装置の一例である。RAM11には、図3に示す倉庫5の地図情報500を記憶している。この地図情報500は、倉庫5の東西方向をx軸とするとともに、倉庫5の南北方向をy軸とした際の倉庫5内の座標情報として作成されている。そして、この地図情報500には、幾何学的特徴部分である荷物棚56や作業机57や柱58の情報は存在するものの、非幾何学的特徴部分である各壁面50の情報については、作成時の編集によって予め除外されている。つまり、図2に示す現実の倉庫5とは異なり、図3に示す地図情報500には、各壁面50が存在しない。
また、図1に示すRAM11は、情報入力部17に入力された経路情報の他、第1、2仮想値や確定値の他、閾値等を一時的に記憶可能となっている。なお、第1、2仮想値等の詳細は後述する。
エンコーダ13は、本発明における自己移動量検出装置の一例であり、各駆動輪7の回転数や操舵装置の舵角を計測することにより、倉庫5内における自動搬送車3移動量を検出可能となっている。なお、エンコーダ13は、電動モータの回転数を計測することにより、倉庫5内における自動搬送車3移動量を検出するように構成されても良い。また、エンコーダ13に換えて、自己移動量検出装置としてGPS装置等を採用しても良い。
外界センサ15は、本発明における環境情報検出装置の一例であり、自動搬送車3の下部に取り付けられている。外界センサ15は、例えば図2のハッチングで示すように、自動搬送車3の周囲における一定の範囲にレーザを照射する。そして、壁面50や柱58等に反射して外界センサ15戻ってきたレーザを受信する。こうして、図5に示すように、倉庫5内における自動搬送車3の周囲の環境情報150を検出可能となっている。また、外界センサ15は環境情報150を検出すると同時に、壁面50や柱58等から自動搬送車3までの距離を計測する。
ここで、上記のように、倉庫5内には、幾何学的特徴部分である柱58等と、非幾何学的特徴部分である壁面50が存在する。このため、外界センサ15によって検出される環境情報150には、柱58等に基づく幾何学的環境情報150aと、壁面50に基づく非幾何学的環境情報150bとが含まれることになる。
図1に示す情報入力部17は、図示しない操作ディスプレイやキーボード等で構成されており、作業者が自動搬送車3の現在地及び目的地等の経路情報を入力することが可能となっている。
CPU1は、これらの駆動装置19、ROM9、RAM11、エンコーダ13、外界センサ15及び情報入力部17を制御して自動搬送車3を自律走行させる。具体的には、CPU1は、本発明における抽出部、第1演算部、第2演算部、第3演算部、第1出力モード部及び第2出力モード部として各演算処理を行う。これにより、CPU1は、後述する第1出力モード又は第2出力モードを実行しつつ、倉庫5内で自動搬送車3を自律走行させる。
次に、第1室51内の荷物棚56にある荷物(図示略)を自動搬送車3が第4室54内の荷物棚56まで搬送する場合を例に、倉庫5内で自動搬送車3を自律走行させる際のCPU1の各演算処理を具体的に説明する。
図4に示すように、自動搬送車3を自律走行させるに当たっては、まず、CPU1は、RAM11に記憶された倉庫5の地図情報500と、情報入力部17から入力された経路情報とに基づき、自動搬送車3の現在位置と、目的地である第4室54との地図情報500上における座標を演算する。そして、CPU1は、駆動装置19を制御することにより、第4室54に向けて自動搬送車3の走行を開始する(ステップS101)。
自動搬送車3が走行することにより、エンコーダ13は、各駆動輪7の回転数や操舵装置の舵角を計測して自動搬送車3の移動量を検出する。そして、この移動量に基づき、CPU1は、自動搬送車3の第1推定x座標、第1推定y座標及び第1推定姿勢θからなる第1仮想値を演算する(ステップS102)。この姿勢θは、自動搬送車3の進行方向において、x軸方向に対するy軸方向への傾きである。なお、CPU1に演算された第1仮想値はRAM11に記憶される。
また、自動搬送車3が走行することにより、外界センサ15は、自動搬送車3の周囲の環境情報150(図5参照)を随時検出する(ステップS103)。この環境情報150は、RAM11に記憶される。このため、RAM11には、自動搬送車3が走行するにつれて、環境情報150が徐々に蓄積されていくことになる。そして、CPU1は、環境情報150から特定環境情報200(図7参照)を抽出する(ステップS104)。抽出された特定環境情報200は、RAM11に記憶される。
この特定環境情報200の抽出について、自動搬送車3が図2に示す領域Xを走行する場合を例に具体的に説明する。領域Xは、第2廊下55bの一部であり、後述するB地点を含んでいる。そして、自動搬送車3が領域Xを走行することにより、外界センサ15は、図5に示す環境情報150を検出する。ここで、領域Xは第2廊下55bの一部であることから、外界センサ15は、柱58と壁面50とを検出する。このため、環境情報150は、各柱58に基づく幾何学的環境情報150aと、各柱58の間に存在する各壁面50に基づく非幾何学的環境情報150bとで構成される。なお、上記のように、外界センサ15は自動搬送車3の進行方向に向けて照射されることから、柱58の一部には外界センサ15のレーザが照射されない。このため、図2に示す実際の柱58の形状と、図5に示す幾何学的環境情報150aの形状とは、一部が異なることになる。
また、CPU1は、RAM11に記憶された地図情報500と、上記のように検出された環境情報150とを参照する。ここで、地図情報500には、壁面50が除外されているため、地図情報500において、領域Xに対応する部分は図6に示す通りとなる。そして、CPU1は、図5に示す環境情報150から、図3及び図6に示す地図情報500と整合する箇所を図7に示す特定環境情報200として抽出する。つまり、領域Xにおいては、環境情報150と地図情報500とが整合する箇所は、各柱58に基づく幾何学的環境情報150aとなる。このため、CPU1は、各柱58に基づく幾何学的環境情報150aを特定環境情報200として抽出する。換言すれば、特定環境情報200は、幾何学的環境情報150aのみで構成されることとなる。なお、本実施例では、図2に示す第1〜4廊下55a〜55dは、各柱58以外の幾何学的特徴部分が存在しない。このため、領域Xに限らず、自動搬送車3が第1〜4廊下55a〜55dのいずれの位置を走行していても、CPU1は、各柱58に基づく幾何学的環境情報150aを特定環境情報200として抽出することとなる。これに対し、例えば、自動搬送車3が第1室51を走行している場合には、CPU1は、各柱58に基づく幾何学的環境情報150aだけでなく、各荷物棚56に基づく幾何学的環境情報150aも特定環境情報200として抽出することとなる。
次に、CPU1は、特定環境情報200に基づき、パーティクルフィルタによって自動搬送車3の第2推定x座標、第2推定y座標及び第2推定姿勢θからなる複数の第2仮想値を演算する(図4に示すステップS105)。具体的には、CPU1は、自動搬送車3の仮想体である多数のパーティクルを自動搬送車3の周囲に分散させる。そして、各パーティクルから、特定環境情報200に基づき、倉庫5内における現在の自動搬送車3の座標及び姿勢に所定の大きさの尤度でマッチングする特定パーティクルを複数個抽出する。そして、各特定パーティクルのx座標、y座標及び姿勢θから、上記の第2仮想値、すなわち、各第2推定x座標、各第2推定y座標及び各第2推定姿勢θをそれぞれ演算する。
次に、CPU1は、RAM11内に記憶された情報を基に、既に第1出力モードを実行したことがあるか否かを判断する(ステップS106)。そして、第1出力モードを実行したことがある場合(ステップS106:YES)には、CPU1は、既に行った第1出力モードで得られた確定値に基づいて、上記の第1仮想値の変位量を演算する(ステップS107)。この変位量の演算は、具体的には、第1推定x座標、第1推定y座標及び第1推定姿勢θと、確定値に基づく倉庫5内における現在の自動搬送車3のx座標、y座標及び姿勢θとを比較することによって行う。なお、第1出力モード及び確定値についての詳細は後述する。
こうして演算された第1仮想値の変位量について、CPU1は、RAM11に記憶されている閾値を超えているか否かを判断する(ステップS108)。ここで、変位量が閾値を超えていなければ(ステップS108:NO)、倉庫5内における自動搬送車3の現在のx座標、y座標及び姿勢θに対して、第1推定x座標、第1推定y座標及び第1推定姿勢θの精度が高いことを意味する。このため、CPU1は、第2出力モードを実行する(ステップS109)。第2出力モードでは、CPU1は、第1仮想値の第1推定x座標、第1推定y座標及び第1推定姿勢θを倉庫5自動搬送車3の現在のx座標、y座標及び姿勢θである副確定値とする。こうして、CPU1は、倉庫5内における自動搬送車3の現在のx座標、y座標及び姿勢θを認識する。そして、CPU1は、この副確定値をRAM11に記憶させるともに、駆動装置19に出力することによって、自動搬送車3を自律走行させる。なお、第2出力モードでは、第1出力モードで得られた以前の確定値をRAM11から消去しない。
一方、変位量が閾値を超えている場合(ステップS108:YES)は、既に行った第1出力モードにおいて得られた確定値に対して、第1推定x座標、第1推定y座標及び第1推定姿勢θのずれが大きく、第1仮想値の精度が低いことを意味する。このような場合にまで第1仮想値を副確定値とすれば、CPU1が認識する倉庫5内における自動搬送車3のx座標、y座標及び姿勢θと、倉庫5内における自動搬送車3の現在のx座標、y座標及び姿勢θとの誤差が大きくなる。そこで、変位量が閾値を超えている場合には、CPU1は、第1出力モードを実行する(ステップS110)。なお、自動搬送車3を自律走行させた直後のように、第1出力モードを一度も実行したことがない場合(ステップS106:NO)についても、CPU1は、上記のステップS107〜S109の処理を行わずに、第1出力モードを実行する。
第1出力モードでは、ステップS102で演算された第1仮想値及びステップS105で演算された各第2仮想値から、確定値を決定する。この確定値は、CPU1が各第2仮想値と、各第2仮想値と第1仮想値とのマッチング率とを重み付けすることによって決定される。これにより、CPU1は、確定値の第2推定x座標、第2推定y座標及び第2推定姿勢θを倉庫5自動搬送車3の現在のx座標、y座標及び姿勢θとして認識する。そして、CPU1は、この確定値をRAM11に記憶させるともに、駆動装置19に出力することによって、自動搬送車3を自律走行させる。ここで、既にRAM11に以前の確定値が記憶されている場合には、新たに得られた確定値を上書きする。また、CPU1は、第1出力モードを実行したことについてもRAM11に記憶させる。
こうして、CPU1は、自動搬送車3が目的地である第4室54に到達していなければ(ステップS111:NO)、上記のステップS102〜ステップS110を繰り返すことにより、第1出力モード又は第2出力モードを実行する。これにより、CPU1は、自動搬送車3について、図2の矢印で示すように、第1室51から第1廊下55aを通って第2廊下55bに至り、第2廊下55bから第3廊下55cを通って第4室54に至る経路を通って、第4室54まで自律走行させることが可能となっている。そして、自動搬送車3が第4室54の荷物棚56に到達すれば(ステップS114:YES)、CPU1は自動搬送車3の制御を終了する。
このように、このCPU1では、特定環境情報200に基づいて各第2仮想値を演算するため、各第2仮想値を素早く演算することができる。また、CPU1は、第1出力モードにおいて、倉庫5内における自動搬送車3現在のx座標、y座標及び姿勢として精度の高い確定値を決定することが可能となっている。このため、このCPU1では、倉庫5における自動搬送車3のx座標、y座標及び姿勢を精度高く認識することが可能となっている。
実施例1のCPU1における作用効果について、比較例と対比しつつ、より詳細に説明する。比較例では、RAM11に記憶される地図情報に壁面50の情報が含まれている。これにより、比較例では、外界センサが検出する環境情報150と地図情報とが整合することとなる。そして、比較例では、CPU1が環境情報150から特定環境情報200の抽出を行わない。このため、比較例では、幾何学的環境情報150a及び非幾何学的環境情報150bが含まれる環境情報150に基づいて、CPU1が各第2仮想値を演算するようになっている。
ところで、一般的に、パーティクルフィルタ等の確率的手法を用いた場合、各第2仮想値は一定のバラツキを有して演算される。この各第2仮想値のバラツキは、環境情報150に含まれる幾何学的環境情報150aの割合によって変化し、幾何学的環境情報150aが多いほど、各第2仮想値のバラツキが小さくなる。
ここで、実施例1では、CPU1が抽出した特定環境情報200は、幾何学的環境情報150aのみで構成されている。これにより、実施例1のCPU1が地図情報500上のx座標、y座標及び姿勢θが「xA:yA:θA」となる第1室51のA地点(図2参照)においてパーティクルフィルタを実行した場合、図8に示すように、特定環境情報200に基づいて抽出された特定パーティクルP1〜P10は、A地点に近い範囲に分布する。つまり、特定パーティクルP1〜P10同士のバラツキは小さい。
同様に、実施例1のCPU1が地図情報500上のx座標、y座標及び姿勢θが「xB:yB:θB」となる第2廊下55bのB地点(図2参照)においてパーティクルフィルタを実行した場合も、図9に示すように、特定環境情報200に基づいて抽出された特定パーティクルP1〜P10は、B地点に近い範囲で分布する。つまり、この場合も特定パーティクルP1〜P10同士のバラツキは小さい。なお、A地点及びB地点における各特定パーティクルP1〜P10の分布は一例である。
これに対し、比較例では、CPU1が環境情報150に基づいて各第2仮想値を演算する。ここで、A地点が存在する第1室51の他、第2〜4室52〜54では、室内に柱58や壁面50の他に、多くの荷物棚56や作業机57等が配置されている。このため、比較例においても、第1〜4室51〜54で外界センサ15が環境情報150を検出した際には、その環境情報150には、幾何学的環境情報150aが多く含まれ、反対に、非幾何学的環境情報150bは少なくなる。このため、比較例のCPU1がA地点でパーティクルフィルタを実行した場合、環境情報150に基づいて抽出された特定パーティクルP1〜P10は、実施例1のCPU1による場合と同様、A地点に近い範囲に分布する。
しかし、B地点が存在する第2廊下55bの他、第1、3、4廊下55a、55c、55dでは、柱58は存在するものの、大部分が壁面50となる。つまり、B地点での環境情報150には、幾何学的環境情報150aが少なく、非幾何学的環境情報150bが多くなる。このため、比較例のCPU1がB地点でパーティクルフィルタを実行した場合、図10に示すように、環境情報150に基づいて抽出された特定パーティクルP1〜P10のバラツキが大きくなる。
このように、比較例のCPU1では、環境情報150に含まれる非幾何学的環境情報150bが多くなると、各第2仮想値、ひいては、特定パーティクルP1〜P10を抽出する際の処理負担が大きくなり、演算に必要な時間が長くなるだけでなく、各特定パーティクルP1〜P10バラツキが大きくなることで、各第2仮想値から確定値を好適に決定することができなくなる。この結果、比較例のCPU1では、第1〜4廊下55a〜55dを走行する際の自動搬送車3の現在のx座標、y座標及び姿勢を精度高く認識することができなくなる。
この点、実施例1のCPU1は、特定環境情報200に基づくことで、各第2仮想値を演算する際の処理負担を軽減することができ、各第2仮想値を素早く演算することができる。また、第1室51のように倉庫5において幾何学的特徴部分に富んだ環境だけでなく、第2廊下55bや第4廊下55dのように倉庫5内において幾何学的特徴部分に乏しい環境においても、各第2仮想値を演算するに当たって抽出された特定パーティクルP1〜P10のバラツキが小さくなる。このため、このCPU1では、第1出力モードにおいて決定する確定値の精度を高くすることができる。このため、このCPU1では、第1〜4室51〜54や第1〜4廊下55a〜55dに関係なく、つまり、幾何学的特徴部分に富んだ環境や幾何学的特徴部分に乏しい環境に関係なく、倉庫5内における自動搬送車3の現在のx座標、y座標及び姿勢を精度高く認識することが可能となっている。この結果、このCPU1では、自動搬送車3を倉庫5内で精度高く自律走行させることが可能であり、自動搬送車3の作業効率を向上させることが可能となっている。
そして、このCPU1では、倉庫5における壁面50が除外された地図情報500を用意し、この地図情報500と環境情報150とから特定環境情報200を抽出すれば、精度の高い確定値を求めるに当たって、倉庫5に光学作用部材のような部材を別途に設ける必要がない。また、倉庫5では、レイアウトの変更が頻繁に行われ得るものの、そのような場合であっても、このCPU1では、RAM11に記憶された地図情報500を修正すれば足りるため、比較的容易にその対応を行うことが可能となっている。
したがって、実施例1のCPU1によれば、倉庫5内で自動搬送車3を精度高く自律移動させることが可能であるとともに、運用に必要なコストを低廉化することができる。
特に、CPU1は、既に第1出力モードを実行し、その際に得られた確定値をRAM11が記憶している場合には、その確定値に基づいて第1仮想値の変位量を演算する。そして、変位量が閾値を超えていなければ、第1仮想値を副確定値とする第2出力モードを実行する。これにより、CPU1は、第1仮想値の精度が高く、各第2仮想値を演算して確定値を決定する必要性が乏しい場合には、処理負担を軽減しつつ、自動搬送車3を自律走行させることが可能となっている。
(実施例2)
図11に示すように、実施例2のCPU10は、自動搬送車30に搭載されている。CPU10も本発明の自律移動体制御装置の一例である。また、上記の自動搬送車3と同様、自動搬送車30も倉庫5内を自律走行可能な産業車両であり、本発明の自律移動体の一例である。
自動搬送車30の構成は、CPU10を除いて自動搬送車3と同様であるため、同一の構成については、同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。ここで、自動搬送車30において、RAM11に記憶される地図情報600(図15参照)は、上記の地図情報500と異なり、非幾何学的特徴部分である各壁面50の情報が除外されていない。つまり、この地図情報600は、各壁面50、各荷物棚56及び各柱58等を含んだ倉庫5内の座標情報である。
CPU10は、駆動装置19、ROM9、RAM11、エンコーダ13、外界センサ15及び情報入力部17を制御して自動搬送車30を自律走行させる。具体的には、CPU10は、本発明における基準値演算部、生成部、決定部、第1演算部、第2演算部、第3演算部、第1出力モード部及び第2出力モード部として各演算処理を行う。これにより、CPU10も、第1出力モード又は第2出力モードを実行しつつ、倉庫5内で自動搬送車30を自律走行させる。
以下、実施例1のCPU1と同様、第1室51内の荷物棚56にある荷物を第4室54内の荷物棚56まで搬送する場合を例に、倉庫5内で自動搬送車30を自律走行させる際のCPU10の各演算処理を具体的に説明する。
図12に示すように、自動搬送車30を自律走行させるに当たっても、まず、CPU10は、RAM11に記憶された地図情報600と、情報入力部17から入力された経路情報とに基づき、自動搬送車30の現在位置と、目的地である第4室54との地図情報600上における座標を演算する。そして、CPU10は、駆動装置19を制御することにより、第4室54に向けて自動搬送車30の走行を開始する(ステップS201)。
自動搬送車30が走行することにより、エンコーダ13は、自動搬送車30の移動量を検出する。そして、この移動量に基づき、CPU1と同様、CPU10は、自動搬送車30の第1推定x座標、第1推定y座標及び第1推定姿勢θからなる第1仮想値を演算する(ステップS202)。なお、この第1仮想値についてもRAM11に記憶される。
また、図13に示すように、自動搬送車30が走行するにつれて、外界センサ15は、自動搬送車30の周囲の環境情報150を検出する(図12のステップS203)。ここで、図13では、自動搬送車30が図2示す第2廊下55bを東側から西側に向かって走行する際に検出される環境情報150を示している。同図に示すように、自動搬送車30が第2廊下55bを東側から西側に向かって走行することにより、検出される環境情報150は。図の(A)〜(C)の順で逐次変化する。そして、この環境情報150は、RAM11に蓄積されていく。なお、上記のように、第2廊下55bの他、第1、3、4廊下55a、55c、55dは、柱58と壁面50とで構成される。このため、環境情報150は、柱58に基づく幾何学的環境情報150aが含まれるものの、その大部分は、壁面50に基づく非幾何学的環境情報150bが占めることになる。
また、図12に示すように、自動搬送車30が走行することにより、CPU10は、自動搬送車30の移動速度と、倉庫5内における自動搬送車30の進行方向とに基づく基準値を演算する(ステップS204)。この基準値はRAM11に記憶される。
次に、CPU10は、環境情報150から非幾何学的環境情報150bの削除が必要であるか否かを判断する(ステップS205)。なお、この判断は、例えば、RAM11に蓄積される環境情報150において、非幾何学的環境情報150bの割合が一定値を超える等の条件が満たされているか否かによって行う。
そして、環境情報150から非幾何学的環境情報150bの削除が必要であると判断した場合(ステップS205:YES)には、CPU10は、環境情報150から非幾何学的環境情報150bを削除した編集済環境情報300(図14参照)を生成する(ステップS206)。編集済環境情報300はRAM11に記憶される。
この編集済環境情報300を生成するに当たっては、CPU10は、ステップS204で演算した基準値に基づき、自動搬送車30が走行するにつれて蓄積された環境情報150のうち、変化の度合いが基準値を満たさないものを非幾何学的環境情報150bと特定して、これを環境情報150から削除する。この点について、図2及び図13を基に、自動搬送車30が第2廊下55bを東側から西側に向かって走行する場合を例に具体的に説明する。第2廊下55bを東側から西側に向かって走行中の自動搬送車30の周囲は、壁面50のみが存在する状態が一定程度続く状態となり、時折、柱58が存在する状態となる。そして、また、壁面50のみが存在する状態が一定程度続く状態となることが繰り返される。このため、壁面50のみが存在する場所を自動搬送車30が走行する際、外界センサ15は壁面50のみを検出するため、壁面50のみを検出している間は、環境情報150が殆ど変化しなくなる。一方、柱58が存在する場所を自動搬送車30が走行する際には、外界センサ15が壁面50の他に柱58を検出するため、環境情報150が変化する。
こうして、図14に示すように、CPU10は、蓄積された環境情報150のうち、変化の度合いが基準値を満たさないものは、外界センサ15が壁面50を検出している、すなわち、非幾何学的環境情報150bであると判断し、これを削除して編集済環境情報300を生成する。この結果、図15に示すように、地図情報600には、壁面50や柱58等が存在するものの、図14に示す編集済環境情報300には、柱58に基づく幾何学的環境情報150aは存在するものの、壁面50に基づく非幾何学的環境情報150bは存在しなくなる。
そして、CPU10は、自動搬送車30が倉庫5内をさらに走行し、外界センサ15が環境情報150をさらに検出することにより、それに応じて編集済環境情報300を更新する。この結果、外界センサ15が荷物棚56や作業机57を検出すれば、編集済環境情報300には、柱58に基づく幾何学的環境情報150aと同様、荷物棚56や作業机57に基づく幾何学的環境情報150aも存在することになる。
また、このように編集済環境情報300を生成した後は、CPU10は、編集済環境情報300に基づいて外界センサ15が検出する環境情報150の範囲を決定する(図12に示すステップS207)。具体的には、CPU10は、外界センサ15が荷物棚56、作業机57及び柱58を検出できる一方、可能な限り壁面50を検出しないように、外界センサ15が照射するレーザの向きや範囲を調整する。
そして、CPU10は、編集済環境情報300に基づき、パーティクルフィルタによって自動搬送車30の第2推定x座標、第2推定y座標及び第2推定姿勢θからなる複数の第2仮想値を演算する(ステップS208)。各第2仮想値の演算は、実施例1のCPU1と同様、各特定パーティクルのx座標、y座標及び姿勢θから、各第2推定x座標、各第2推定y座標及び各第2推定姿勢θをそれぞれ演算する。
一方、環境情報150から非幾何学的環境情報150bの削除が不要であると判断した場合(ステップS205:NO)には、CPU10は、環境情報150に基づき、パーティクルフィルタによって自動搬送車30の第2推定x座標、第2推定y座標及び第2推定姿勢θからなる複数の第2仮想値を演算する(ステップS209)。
次に、CPU10は、RAM11内に記憶された情報を基に、既に第1出力モードを実行したことがあるか否かを判断する(ステップS210)。そして、第1出力モードを実行したことがある場合(ステップS210:YES)には、CPU10は、実施例1のCPU1と同様、確定値に基づいて第1仮想値の変位量を演算(ステップS211)し、第1仮想値の変位量が閾値を超えているか否かを判断する(ステップS212)。そして、変位量が閾値を超えていなければ(ステップS212:NO)、CPU10は、第2出力モードを実行して、第1仮想値の第1推定x座標、第1推定y座標及び第1推定姿勢θを倉庫5自動搬送車30の現在のx座標、y座標及び姿勢θである副確定値とする(ステップS213)。こうして、CPU10は、倉庫5内における自動搬送車30の現在のx座標、y座標及び姿勢θを認識する。そして、CPU1は、この副確定値をRAM11に記憶させるともに、駆動装置19に出力することによって、自動搬送車30を自律走行させる。
一方、変位量が閾値を超えている場合(ステップS212:YES)や、第1出力モードを一度も実行したことがない場合(ステップS210:NO)には、CPU10は、第1出力モードを実行する(ステップS214)。
第1出力モードでは、ステップS202で演算された第1仮想値と、ステップS208又はステップS209で演算された各第2仮想値とから、CPU10が確定値を決定する。この確定値の決定は、実施例1のCPU1と同様にして行われる。これにより、実施例1のCPU1と同様、CPU10は、確定値の第2推定x座標、第2推定y座標及び第2推定姿勢θを倉庫5自動搬送車30の現在のx座標、y座標及び姿勢θとして認識する。そして、CPU10は、この確定値をRAM11に記憶させるともに、駆動装置19に出力することによって、自動搬送車30を自律走行させる。なお、既にRAM11に以前の確定値が記憶されている場合には、新たに得られた確定値を上書きする。また、CPU10は、第1出力モードを実行したことについてもRAM11に記憶させる。
こうして、CPU10は、自動搬送車30が目的地である第4室54に到達していなければ(ステップS215:NO)、上記のステップS202〜ステップS214を繰り返すことにより、第1出力モード又は第2出力モードを実行する。これにより、CPU10も、自動搬送車30を第4室54まで自律走行させることが可能となっている。そして、自動搬送車30が第4室54に到達すれば(ステップS215:YES)、CPU10は自動搬送車30の制御を終了する。
このように、CPU10が生成した編集済環境情報300には、非幾何学的環境情報150bが存在しない。このため、ステップS208において、この編集済環境情報300に基づいて各第2仮想値を演算することにより、実施例1のCPU1と同様、CPU10でも、各第2仮想値を演算する際の処理負担を軽減することができ、各第2仮想値を素早く演算することが可能となっている。また、編集済環境情報300に基づくことで、第1〜4廊下55a〜55dのように倉庫5内の幾何学的特徴部分に乏しい環境においても、各第2仮想値を演算するに当たって抽出された特定パーティクルのバラツキが小さくなる。
ここで、CPU10は、環境情報150に基づいて第2仮想値を演算する場合もあり得る(ステップS209)。しかし、この際の環境情報150では、非幾何学的環境情報150bの割合が少ないため、たとえ環境情報150に基づいたとしても、特定パーティクルのバラツキは小さくなる。これらのため、CPU10でも、第1出力モードにおいて決定する確定値の精度を高くすることができ、自動搬送車30を倉庫5内で精度高く自律走行させることが可能となっている。
また、実施例1のCPU1と異なり、このCPU10では、地図情報600を予め編集する必要がない。このため、倉庫5のレイアウトが変更された際、CPU10では、実施例1のCPU1よりも容易にその対応を行うことが可能となっている。
さらに、CPU10は、編集済環境情報300に基づいて外界センサ15が検出する環境情報150の範囲を決定するため、外界センサ15が壁面50を検出することを減らすことができる。このため、CPU10は、自動搬送車30の走行に応じて編集済環境情報300を更新する際、その処理を軽減することが可能となっている。このCPU10における他の作用は、実施例1のCPU1と同様である。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、CPU1は、第2出力モードを実行せずに、常に第1出力モードを実行して自動搬送車3を自律走行させても良い。CPU10についても同様である。
また、CPU1は、パーティクルフィルタ以外の確率的手法によって複数の第2仮想値を演算しても良く、複数の確率的手法を組み合わせることによって、各第2仮想値を演算しても良い。CPU10についても同様である。
さらに、実施例1では、1つのCPU1が第1演算部、第2演算部、第3演算部、判断部、主決定部、副決定部、第1出力モード部、第2出力モード部、第3出力モード部及び補正モード部として各演算処理を行う。しかし、これに限らずCPU1を複数とし、各CPU1に上記の演算処理を分担させても良い。CPU10についても同様である。
また、CPU1やCPU10を自動搬送車3、30の外部に設け、CPU1やCPU10は、無線通信によって、駆動装置19、ROM9、RAM11、エンコーダ13、外界センサ15及び情報入力部17を遠隔制御する構成としても良い。
また、自動搬送車3、30は、上記の自律走行を行う場合と、作業者の運転によって走行する場合とを切り替え可能に構成されても良い。
本発明は、自律移動が可能なロボット、自動車及び産業車両等に利用可能である。
1…CPU(自律移動体制御装置、抽出部、第1演算部、第2演算部、第3演算部、第1出力モード部及び第2出力モード部)
3…自動搬送車(自律移動体、産業車両)
5…倉庫(移動エリア)
10…CPU(自律移動体制御装置、基準値演算部、生成部、決定部、第1演算部、第2演算部、第3演算部、第1出力モード部及び第2出力モード部)
11…RAM(記憶装置)
13…エンコーダ(自己移動量検出装置)
15…外界センサ(環境情報検出装置)
19…駆動装置
50…壁面(非幾何学的特徴部分)
56…荷物棚(幾何学的特徴部分)
57…作業机(幾何学的特徴部分)
58…柱(幾何学的特徴部分)
150…環境情報
150a…幾何学的環境情報
150b…非幾何学的環境情報
200…特定環境情報
300…編集済環境情報
500、600…地図情報

Claims (7)

  1. 予め設定された移動エリア内を自律移動する自律移動体に用いられ、
    前記自律移動体は、駆動装置と、前記移動エリアの地図情報を記憶する記憶装置と、前記移動エリア内における自己の移動量を検出する自己移動量検出装置と、前記移動エリア内における自己の周囲の環境情報を検出する環境情報検出装置とを備え、
    前記移動エリア内における前記自律移動体のx座標、y座標及び姿勢を認識しつつ、前記駆動装置、前記記憶装置、前記自己移動量検出装置及び前記環境情報検出装置を制御する自律移動体制御装置であって、
    前記移動エリアは、幾何学的特徴部分と非幾何学的特徴部分とを含み、
    前記地図情報は、予め前記非幾何学的特徴部分が除外されてなり、
    前記地図情報と前記環境情報とを参照し、前記環境情報から前記地図情報と整合する特定環境情報のみを抽出する抽出部と、
    前記自律移動体の移動量に基づき、前記自律移動体の第1推定x座標、第1推定y座標及び第1推定姿勢からなる第1仮想値を演算する第1演算部と、
    前記特定環境情報に基づき、確率的手法によって前記自律移動体の第2推定x座標、第2推定y座標及び第2推定姿勢からなる複数の第2仮想値を演算する第2演算部と、
    前記第1仮想値及び前記各第2仮想値から確定値を決定する第1出力モードを実行し、前記確定値を前記駆動装置に出力する第1出力モード部とを有することを特徴とする自律移動体制御装置。
  2. 予め設定された移動エリア内を自律移動する自律移動体に用いられ、
    前記自律移動体は、駆動装置と、前記移動エリアの地図情報を記憶する記憶装置と、前記移動エリア内における自己の移動量を検出する自己移動量検出装置と、前記移動エリア内における自己の周囲の環境情報を検出する環境情報検出装置とを備え、
    前記移動エリア内における前記自律移動体のx座標、y座標及び姿勢を認識しつつ、前記駆動装置、前記記憶装置、前記自己移動量検出装置及び前記環境情報検出装置を制御する自律移動体制御装置であって、
    前記移動エリアは、幾何学的特徴部分と非幾何学的特徴部分とを含み、
    前記環境情報は、前記幾何学的特徴部分に基づく幾何学的環境情報と、前記非幾何学的特徴部分に基づく非幾何学的環境情報とを含み、
    前記自律移動体の移動速度と、前記移動エリア内における前記自律移動体の進行方向とに基づく基準値を演算する基準値演算部と、
    前記基準値に基づき、前記環境情報から前記非幾何学的環境情報を削除した編集済環境情報を生成する生成部と、
    前記自律移動体の移動量に基づき、前記自律移動体の第1推定x座標、第1推定y座標及び第1推定姿勢からなる第1仮想値を演算する第1演算部と、
    前記編集済環境情報に基づき、確率的手法によって前記自律移動体の第2推定x座標、第2推定y座標及び第2推定姿勢からなる複数の第2仮想値を演算する第2演算部と、
    前記第1仮想値及び前記各第2仮想値から確定値を決定する第1出力モードを実行し、前記確定値を前記駆動装置に出力する第1出力モード部とを有することを特徴とする自律移動体制御装置。
  3. 前記編集済環境情報に基づいて前記環境情報検出装置が検出する前記環境情報の範囲を決定する決定部を有している請求項2記載の自律移動体制御装置。
  4. 前記確定値に基づき、前記確定値と前記第1仮想値との変位量を演算する第3演算部と、
    前記変位量が閾値を超えなければ、前記第1仮想値から副確定値を決定する第2出力モードを実行し、前記副確定値を前記駆動装置に出力する第2出力モード部とを有し、
    前記第1出力モード部は、前記変位量が前記閾値を超えれば、前記第1出力モードを実行する請求項1乃至3のいずれか1項記載の自律移動体制御装置。
  5. 前記第1出力モードでは、前記各第2仮想値と、前記各第2仮想値と前記第1仮想値とのマッチング率とを重み付けすることにより、前記確定値を決定する請求項1乃至4のいずれか1項記載の自律移動体制御装置。
  6. 前記確率的手法は、SLAMアルゴリズムに基づくパーティクルフィルタである請求項1乃至5のいずれか1項記載の自律移動体制御装置。
  7. 前記自律移動体は、自律走行する産業車両である請求項1乃至6のいずれか1項記載の自律移動体制御装置。
JP2016141559A 2016-07-19 2016-07-19 自律移動体制御装置 Active JP6642319B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016141559A JP6642319B2 (ja) 2016-07-19 2016-07-19 自律移動体制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016141559A JP6642319B2 (ja) 2016-07-19 2016-07-19 自律移動体制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018013860A true JP2018013860A (ja) 2018-01-25
JP6642319B2 JP6642319B2 (ja) 2020-02-05

Family

ID=61019570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016141559A Active JP6642319B2 (ja) 2016-07-19 2016-07-19 自律移動体制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6642319B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112729289A (zh) * 2020-12-23 2021-04-30 联通物联网有限责任公司 应用于自动导引车的定位方法、装置、设备和存储介质
JP2022502791A (ja) * 2018-11-28 2022-01-11 三菱電機株式会社 ロボットの姿勢を推定するシステムおよび方法、ロボット、並びに記憶媒体

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008126401A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Samsung Electronics Co Ltd パーティクルフィルター基盤の移動ロボットの姿勢推定方法、装置及び媒体
JP2013025351A (ja) * 2011-07-15 2013-02-04 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 位置・姿勢推定可能な移動体システム及び自律移動ロボットシステム
US20140129027A1 (en) * 2012-11-02 2014-05-08 Irobot Corporation Simultaneous Localization And Mapping For A Mobile Robot
JP2014211862A (ja) * 2013-04-02 2014-11-13 パナソニック株式会社 自律移動装置及び自律移動装置の自己位置推定方法
JP2016024598A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 自律移動装置の制御方法
JP2017130006A (ja) * 2016-01-20 2017-07-27 株式会社豊田自動織機 自律移動体制御装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008126401A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Samsung Electronics Co Ltd パーティクルフィルター基盤の移動ロボットの姿勢推定方法、装置及び媒体
JP2013025351A (ja) * 2011-07-15 2013-02-04 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 位置・姿勢推定可能な移動体システム及び自律移動ロボットシステム
US20140129027A1 (en) * 2012-11-02 2014-05-08 Irobot Corporation Simultaneous Localization And Mapping For A Mobile Robot
JP2014211862A (ja) * 2013-04-02 2014-11-13 パナソニック株式会社 自律移動装置及び自律移動装置の自己位置推定方法
JP2016024598A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 自律移動装置の制御方法
JP2017130006A (ja) * 2016-01-20 2017-07-27 株式会社豊田自動織機 自律移動体制御装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022502791A (ja) * 2018-11-28 2022-01-11 三菱電機株式会社 ロボットの姿勢を推定するシステムおよび方法、ロボット、並びに記憶媒体
CN112729289A (zh) * 2020-12-23 2021-04-30 联通物联网有限责任公司 应用于自动导引车的定位方法、装置、设备和存储介质
CN112729289B (zh) * 2020-12-23 2024-02-27 联通物联网有限责任公司 应用于自动导引车的定位方法、装置、设备和存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP6642319B2 (ja) 2020-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108762264B (zh) 基于人工势场与滚动窗口的机器人的动态避障方法
JP6492024B2 (ja) 移動体
CN108983603B (zh) 一种机器人与物体的对接方法及其机器人
US20090093907A1 (en) Robot System
US20060058921A1 (en) Mobile robot
KR101133037B1 (ko) 자율이동차량용 충돌회피를 위한 경로갱신방법 및 그 장치
JP5800613B2 (ja) 移動体の位置・姿勢推定システム
US20160062357A1 (en) Mobile Body and Position Detection Device
KR20170088228A (ko) 다중로봇의 자기위치인식에 기반한 지도작성 시스템 및 그 방법
CN107560620B (zh) 一种路径导航方法和芯片及机器人
CN111307147A (zh) 一种融合定位反光板与激光特征的agv高精度定位方法
JP2021077090A (ja) 複数のビークルの移動制御方法、移動制御装置、移動制御システム、プログラム及び記録媒体
KR101907268B1 (ko) 경로 선택에 기반한 자율 주행 방법 및 장치
JP2018013860A (ja) 自律移動体制御装置
JP6642026B2 (ja) 自律移動体制御装置
CN113341999A (zh) 一种基于优化d*算法的叉车路径规划方法及装置
JP2015055906A (ja) 移動体の走行制御手段に対して制御指令を出力する位置検出装置及び移動体システム
JP2019061452A (ja) 地図情報更新方法
KR101420625B1 (ko) 무인 운반차 구동시스템 및 그 구동방법
JP2019215773A (ja) 無人搬送車の走行制御装置及び走行制御方法
US20230022637A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and program
CN108363391B (zh) 机器人及其控制方法
CN116964539A (zh) 系统、方法以及作业车辆
US20220332554A1 (en) Control method for mobile object, mobile object, and computer-readable storage medium
JP7468392B2 (ja) 自己位置推定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191216

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6642319

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151