JP2018013858A - 位置検知システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ペン先が死角に配置されても、一台の撮像装置を用いてペン先の位置を算出すること。【解決手段】位置を示すための被検知部11を後端側に有するペン10と、ペン10の被検知部11を撮像する撮像装置3と、撮像装置3から出力される被検知部11を撮像した2次元の画像データの座標に基づいて、ペン10の所定の位置の座標を算出する情報処理装置4と、を備え、情報処理装置4は、撮像装置3の撮像平面と撮像平面に垂直な撮像方向とが形成する撮像空間でのペン10の所定の位置の座標は、画像データの座標のうち、被検知部11の少なくとも3つの点の座標情報に基づいて算出する。【選択図】図2

Description

本発明は、デジタル会議システム等に備えられ、対象物の3次元空間内の位置を検知する位置検知システムに関する。
近年、種々のビジネスシーンにおける生産性向上のため、例えばWeb会議システムや電子黒板などの、アナログ情報とデジタル情報をシームレスに連携させた会議システムが確立されてきている。会議システムは一般的に、例えばペン先や指先による筆記動作中の動きなどのアナログ入力(アナログイベント)を検知する位置検知手段と、位置検知手段からの入力情報をデジタルイベントとして出力する情報処理装置から構成されている。
会議システムに備えられる位置検知手段としては、タッチパネルや電子黒板などがある。タッチパネルは専用の入力デバイスが必要となるため、紙などのアナログメディア上での筆記動作は検知できない。また、筆記動作を行える場所や人数が入力デバイスの数や形態によって限定されてしまう。更に、複数人が筆記動作を行えるようにするためには、複数の入力デバイスや大型の入力デバイスが必要になるため、導入コストが増大する。
一方、電子黒板では光学方式や超音波方式が主に用いられる。「光学方式」とは、ペンに発光点を設け、発光点が発する光を光学センサで検知して、三角測量の原理で発光点の位置を算出する方式である。会議システムに適用するには、センサ装置を卓上に配置することが望ましいが、筆記動作が行える場所や人数が限定されてしまう。また、センサ装置を会議室の壁などに配置すれば、ペンと光学センサの距離が大きくなり、検知精度が低下する。「超音波方式」とは、超音波発振デバイスをペン先に設け、ペン先が発する超音波を所定の位置からセンサ装置で観測し、発振源の位置を算出する方式である。この方式は、音速の変化や音波の反射の影響を受けやすく、正確な位置計測が難しい。以上述べたように、既存の会議システムに用いられる位置検知手段は、いずれもより多くの筆記動作を検知するための最適な手段とは言えない。
また、カメラなどのデジタル撮像装置によって撮像された画像データを解析することによっても、物体の位置を検知する手法が一般に知られている。デジタル撮像装置を用いてペン先の位置を検知すれば、会議システムにおける位置検知手段に応用することができる。また、パン機能、チルト機能、ズーム機能を有する撮像装置を用いれば、広い範囲を高精度に検知することができる。ペン先を撮像装置で直接検知するためには、ペン先を障害物で遮ってはならない。ところが、撮像装置と筆記動作を行う人の位置関係によって、ペンを持つ手そのものがペン先を覆うと、ペン先が死角に位置してしまうので、筆記動作が行える位置や体の向きは制限されてしまう場合がある。対象物の情報を位置検知手段で検知する場合には、対象物が位置検知手段の死角にあると、位置検知が難しい点は、どの方式においても考慮すべき、ユーザビリティ上の重大な課題となっている。例えば特許文献1では、光学方式の座標検出装置において、発光点をペン先以外の部分に設け、位置検出平面に投影してペン先座標を算出する構成が提案されている。
特開2004−38528号公報
しかしながら、従来例のように対象物の位置検知に三角測量の方法を用いる方式では、撮像装置を複数台設けることにより、制御の複雑化や処理速度の低下が懸念される。また、コストアップを抑える観点からは、撮像装置は一台であることが望ましいが、従来例の方式は二台の撮像装置でペン先を検知する構成であり、一台の撮像装置には適用することができない。そのため、一台の撮像装置を用いた位置検知手段では、ペン先が死角に配置された場合には、ペン先の位置検知は困難であるという課題がある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、ペン先が死角に配置されても、一台の撮像装置を用いてペン先の位置を算出することを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)位置を示すための被検知部を後端側に有するペンと、前記ペンの前記被検知部を撮像する撮像装置と、前記撮像装置から出力される前記被検知部を撮像した2次元の画像データの座標に基づいて、前記ペンの所定の位置の座標を算出する算出手段と、を備え、前記算出手段は、前記撮像装置の撮像平面と前記撮像平面に垂直な撮像方向とが形成する撮像空間での前記所定の位置の座標を、前記画像データの座標のうち、前記被検知部の少なくとも3つの点の座標情報に基づいて算出することを特徴とする位置検知システム。
本発明によれば、ペン先が死角に配置されても、一台の撮像装置を用いてペン先の位置を算出することができる。
実施例1〜3の会議システムの概要を示す模式図、及び位置検知システムの構成を説明する図 実施例1のペンの斜視図 実施例1のペンの座標を定義したモデル図、画像データ上の座標を定義したモデル図 実施例1〜3の長さDmと距離koの相関関係を示すグラフ 実施例1〜3のペンの先端座標を算出するモデルを説明する図 実施例1の角度α及び角度δの算出方法を説明する図 実施例2のペンの斜視図、及びペンの構成を示す断面図 実施例2の角度α及び角度δの算出方法を説明する図 実施例3のペンの斜視図、及びペンの構成を示す断面図 実施例3の角度αの算出方法を説明する図 実施例3の角度δの算出方法を説明する図
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[会議システムの概要]
図1は、実施例1の位置検知システム2を用いた会議システム1の概要を示す模式図である。図1(a)に示すように、会議システム1は、会議室に設けられた位置検知システム2、及び、プロジェクタやスクリーンなどの表示装置5で構成され、撮像装置3と表示装置5は会議室の壁などに設置されている。図1(b)は、位置検知システム2の構成を説明する図である。位置検知システム2は、位置指示手段であるであるペン10、デジタルビデオカメラなどの撮像手段である撮像装置3、及びペン10の先端の位置座標を算出する算出手段である情報処理装置4で構成されている。会議の参加者が紙などのメディア6上に、ペン10を用いて筆記動作(アナログの入力イベント)を行うと、会議システム1は、表示装置5にデジタルイベント(例えば表示装置5への表示)を出力する。詳細には、図1(b)において、撮像装置3はペン10を撮像し、撮像したペン10の画像データを情報処理装置4に出力する。情報処理装置4は、撮像装置3から入力されたペン10の画像データに基づいて、ペン10のペン先の座標を算出する。なお、ペン10の画像データからペン先の座標を算出する詳細な手法については後述する。情報処理装置4は、算出されたペン10のペン先の座標データに基づいて、表示装置5上にペン10でメディア6に書かれた情報を表示するデジタルイベントを起こす。ここでいう「画像データ」とは、撮像装置3により撮像されたデジタル画像の画素データのことであり、可視光か不可視光かは問わず、色相や輝度といった情報を有するものとする。なお、撮像装置3の撮像方向(図1(a)の図中、奥側から手前側に向かう方向)を基準に、座標系(I、J、K)を図1(a)に示すように、定義する。即ち、撮像装置3により撮像される撮像空間は、I軸とJ軸で形成される撮像装置3の撮像平面と、撮像平面と垂直な撮像方向であるK軸から構成されている。I軸方向は、画像データにおける左右方向(水平方向)、J軸は画像データにおける上下方向(垂直方向)、K軸は画像データにおける奥行き方向とする。
[ペンの構成]
続いて、撮像装置3から出力される画像データからペン10のペン先の座標を算出する手法について詳細に説明する。図2は、ペン10の構成を説明する模式図である。ペン10全体は略円筒形状をしており、先端Pは、情報処理装置4にて座標を算出する被算出点であるペン先を示す。また、ペン10には、先端Pの座標を算出するための被検知部11が設けられ、被検知部11は円筒形状を有している。被検知部11は、ペン10の後端側の円筒部に、円筒の中心軸であるX軸と略垂直な方向に、外周の全周にわたり黒色などの線が引かれ、線形状部(輪形状部)を形成している。また、撮像装置3によりペン10を撮像した画像データ上で被検知部11が検知されやすくするために、被検知部11の色相や輝度は、ペン10の基体とはコントラストを有している。そのため、情報処理装置4は、ペン10の基体とのコントラストの違いによって、撮像装置3によって撮像された画像データに基づいて、被検知部11の位置情報を算出することができる。
[ペンの座標系]
次に、算出されたペン10の被検知部11の位置情報をもとに、ペン10の先端Pの座標を算出する手法について説明する。図3は、ペン10の先端Pの座標を算出するために必要な座標系を定義したモデル図である。図3(a)は、前述した撮像装置3の撮像方向を基準に定義された座標系(I,J,K)におけるペン10の各座標を説明する模式図である。図中、点A、Bは、撮像装置3にてペン10の被検知部11を撮像したときの被検知部11の端部を示し、点Cは、被検知部11のペン10の円筒形状部分(弧)の中点、即ち端部Aと端部Bを結ぶ弧の中点である。なお、撮像装置3でペン10を撮像した場合には、画像データには点A、点C、点Bを結んだ円弧が記録される。
ここで、端部A(以下、点Aともいう)の座標をA(ia,ja,ka)、端部B(以下、点Bともいう)の座標をB(ib,jb,kb)、中点C(以下、点Cともいう)の座標をC(ic,jc,kc)と定義する。また、被算出点であるペン10のペン先である先端Pの座標をP(i,j,k)とし、ペン10の中心軸であるX軸上の被検知部11の仮想中心Oの座標をO(io,jo,ko)とする。図中、Dは、端部Aと端部Bとの直線距離、即ち線分ABの長さを示している。前述したように、被検知部11の形状は円筒形状であるため、長さDは被検知部11の円筒部の直径でもある。本実施例では、撮像装置3の画像データに記録された被検知部11の端部Aと中点Cと端部Bを結ぶ被検知部11の円弧の画像データに基づいて、ペン10の先端Pの座標P(i,j,k)を算出する。
次に、撮像装置3にて被検知部11を撮像した2次元の画像データ上の座標系(Im,Jm)の定義について説明する。図3(b)は、図中上部に示すペン10の実際の位置情報を示す座標系(I,J,K)と、図中下部に示す撮像装置3により撮像された画像データの位置情報を示す座標系(Im,Jm)の関係を説明する模式図である。図中上部に示す座標系(I,J,K)において、点A、B、C、O、Pは、ペン10の被検知部11の位置情報に基づいた位置を示している。また、点A’、B’、C’、O’、P’は、ペン10の被検知部11の位置情報に基づいたIJ平面における位置を示している。なお、破線で囲まれた部分が撮像装置3により撮像された部分であり、撮像装置3から情報処理装置4に出力される画像データとなる。
次に、図3(b)の下部に示す画像データの座標系(Im,Jm)において、座標系(I,J,K)の点A、点B、点Cに対応する、画像データ上の位置情報をそれぞれAm(ima,jma)、Bm(imb,jmb)、Cm(imc,jmc)とする。これらの位置情報が、情報処理装置4が検知可能な画像データ上の被検知部11の位置情報である。なお、座標系(I,J,K)のI、J成分と座標系(Im,Jm)のIm、Jm成分は、それぞれ比例関係(I∝Im、J∝Jm)にある。そのため、図1(a)の会議システム1が設置された会議室等で、様々な位置や状態のペン10を撮像装置3により撮像し、撮像装置3から情報処理装置4に出力される画像データを取得する。このようにして、ペン10の座標系(I,J,K)における座標情報と、ペン10の画像データの座標系(Im,Jm)における座標情報との相関関係を求めるキャリブレーションを予め行っておく。これにより、座標系(I,J,K)のI、J成分は、画像データの座標系(Im,Jm)上の座標情報に基づいて、算出することができる。
座標系(I,J,K)におけるペン10の先端Pの座標P(i,j,k)を算出するために、まず仮想中心Oの座標O(io,jo,ko)を算出する。仮想中心Oの座標のI、J成分io、joは、画像データ上の対応する座標Om(imo,jmo)に基づいて求めることができる。座標Omは、仮想中心Oと同様に、線分AmBmの中点であるため、座標OmのI成分であるimo、J成分であるjmoは、以下の式(1)、(2)により求めることができる。
imo=(ima+imb)/2・・・(1)
jmo=(jma+jmb)/2・・・(2)
前述したように、予めキャリブレーションにより、座標系(I,J,K)のI、J成分と座標系(Im,Jm)のIm、Jm成分との相関関係が求められている。その結果、座標OmのI成分であるimo、J成分であるjmoから、仮想中心Oの座標のI、J成分であるio、joを求めることができる。
一方、仮想中心Oの座標のK成分であるkoは奥行き方向の座標であるため、IJ平面に対応する画像データからは、直接算出することができない。そこで、ペン10の円筒形状の被検知部11の直径である線分AmBmの長さDmを用いて算出する。長さDmは、次の式(3)により求めることができる。
Dm=√((imb−ima)+(jmb−jma))・・・(3)
ここで、長さDmは撮像装置3からのK軸方向の距離であるkoに伴って変動するため、前述したキャリブレーション時に予め長さDmと距離k0との相関関係を求めておく。図4は、キャリブレーション時に求めた長さDmとペン10の座標系(I,J,K)のK成分である距離k0との相関関係を表したグラフである。図4において、撮像装置3からの距離k0が大きいほど(撮像装置3から遠いほど)、長さDmは小さくなり、撮像装置3からの距離k0が小さいほど(撮像装置3に近いほど)、長さDmは大きくなる。例えば、長さDmと距離k0との相関関係について、図4に示す相関関係が得られた場合には、長さDm=Dm1のときはko=ko1と算出することができる。すなわち、画像データ上の長さDmを用いて、撮像装置3からの距離koを算出することができる。
なお、撮像装置3から被検知部11までの距離koが大きいため、画像データにおける長さDmが小さくなり、高精度な検知が困難な場合は、長さDmを大きくするために、被検知部11の拡大画像の画像データを用いてもよい。その際は、画像データの拡大比率も考慮して、長さDmと距離k0との相関関係を求めておけばよい。以上説明したように、画像データ上の被検知部11の端部A、Bの座標Am、Bmの位置情報を用いて、座標系(I,J,K)における仮想中心Oの座標O(io,jo,ko)を算出することができる。
[ペンの先端座標の算出]
続いて、座標系(I,J,K)における仮想中心Oの座標を用いて、ペン10の先端Pの座標を算出する。図5は、IJK空間におけるペン10の先端座標を算出するモデルを示しており、図5に基づいて、IJK空間における仮想中心Oと先端Pの座標を説明する。図5において、仮想中心Oと先端Pを結んだ線分OPの長さをLとする。また、仮想中心O、先端PをIJ平面に投影した点をそれぞれ点O’、点P’とし、直線O’P’とI軸がなす角度を角度α、直線OPと直線O’P’がなす角を角度δとする。更に、点O’、点P’からI軸に垂線を引いたときのI軸との交点をそれぞれio、ipとする。同様に、点O’、点P’からJ軸に垂線を引いた時のJ軸との交点をそれぞれjo、jpとする。また、仮想中心O、先端PをJK平面に投影し、仮想中心O、先端Pに対応する点からK軸に垂線を引いたときのK軸との交点をそれぞれko、kpとする。
図5に示す位置関係から、線分OPの長さのI成分(I軸方向の長さ)、J成分(J軸方向の長さ)、K成分(K軸方向の長さ)を算出する。線分OPの長さのI成分は、線分ipioの長さである。線分ipioの長さは、線分O’P’×cosαで表される。更に、線分O’P’は、線分OP×cosδで表される。したがって、線分ipioの長さipioは、線分OPの長さLを用いて表すと、以下の式(4)のように表される。
長さipio=(L×cosδ)×cosα=Lcosδcosα・・・(4)
同様に、線分OPの長さのJ成分は、線分jpjoの長さである。線分jpjoの長さは、線分O’P’×sinαで表される。更に、線分O’P’は、線分OP×cosδで表される。線分jpjoの長さjpjoは、線分OPの長さLを用いて表すと、以下の式(5)のように表される。
長さjpjo=(L×cosδ)×sinα=Lcosδsinα・・・(5)
また、線分OPの長さのK成分の長さkpkoは、線分OP×sinδで表される。したがって、長さkpkoは、線分OPの長さLを用いて表すと、以下の式(6)のように表される。
長さkpko=L×sinδ=Lsinδ・・・(6)
したがって、ペン10の先端Pの座標P(i,j,k)は、既に算出した仮想中心Oの座標O(io,jo,ko)を用いて、以下の式(7)〜(9)のように表すことができる。
i=io−Lcosδcosα・・・(7)
j=jo−Lcosδsinα・・・(8)
k=ko−Lsinδ・・・・・・・(9)
その結果、式(7)〜(9)により、線分OPの長さL、角度α、角度δが求まれば、先端Pの座標P(i,j,k)を算出することができる。なお、仮想中心Oとペン10の先端Pまでの距離Lは、ペン10の構造で決まるので、既知の定数としてよい。
[角度αの算出]
次に、角度αの算出方法について説明する。図6(a)は、図3(b)の上部に示すペン10をIJ平面に投影した図である。また、図5で説明したように、直線O’P’とI軸がなす角度は角度αである。図6(a)において、点A’からI軸に垂線を引き、I軸と交差する点を点Eとし、直線O’P’と交差する点を点Dとし、直線O’P’がI軸と交差する点を点Fとする。また、端部A’と端部B’を結ぶ線分A’B’は、ペン10の仮想中心O’を通る線であり、直線O’P’とは直交する。三角形DEFは直角三角形であり、∠DFEの角度はαなので、∠FDEの角度は、(90°−α)となる。一方、三角形A’O’Dも直角三角形であり、∠A’DO’=∠FDE=(90°−α)なので、∠DA’O’の角度はαとなる。
IJK空間での点Aの座標は(ia,ja,ka)、点Bの座標は(ib,jb,kb)なので、図6(a)に示す位置関係から、点A’と点B’とのI軸方向の距離は、|ia−ib|、J軸方向の距離は|ja−jb|で表される。そこで、tanα=|(ia−ib)/(ja−jb)|となる。したがって、角度αは、以下の式(10)で求めることができる。
α=arctan|(ia−ib)/(ja−jb)|・・・(10)
更に、角度αは、点A、点Bの画像データ上の座標位置を用いて、次の式(11)により求めることができる。
α=arctan|(ima−imb)/(jma−jmb)|・・・(11)
[角度δの算出]
次に、角度δの算出方法について説明する。図6(a)において、点Aと点Bを結んだ直線ABをIJ平面に投影した直線A’B’を通るV軸(破線の矢印)を定義する。更に、仮想中心OをIJ平面に投影した点O’を通り、V軸と直交するW軸(図6(a)の破線の矢印)を、図6(b)に示すように定義する。図6(b)はVWK空間を示し、点O、点P、点CCは、WK平面に投影された点O、点P、点Cを示す。また、点P’、点O’、点C’は、IJ平面(VW平面)に投影された点P、点O、点Cを示す。
図5で示したように、角度δは、直線OPと直線O’P’がなす角度であり、図6(b)の∠O’OPの角度は、(90°−δ)となる。∠POCCの角度は90°なので、∠O’OCCの角度はδとなる。線分OCは、被検知部11の円筒部の半径に相当するので線分OCの長さは(D/2)で表される。線分OCをVW平面へ投影したときの高さ(距離)をhとすると、高さhは、以下の式(12)で表される。
h=D/2×sinδ・・・(12)
また、線分OCは、画像データ上でも同様の位置関係にあるため、画像データ上の高さhに相当する点Omと点Cmとを直線で結んだ線分OmCmの高さhmを用いて、式(12)は、次の式(13)で表される。
hm=Dm/2×sinδ・・・(13)
したがって、角度δは、次の式(14)により求めることができる。
δ=arcsin(2×hm/Dm)・・・(14)
ここで、線分AmBmの長さDmは前述したように、点Am、点Bmの座標により求めることができる。また、高さhmは、図3(b)に示す線分OmCmの長さであるから、既に求めた画像データの仮想中心OmのIJ成分であるimo、jmoを用いて、次の式(15)により算出することができる。
hm=√((imo−imc)+(jmo−jmc)
=√(((ima+imb)/2−imc)+((jma+jmb)/2−jmc))・・・(15)
よって、高さhm、長さDmは、画像データの点Am、点Bm、点Cmの座標を用いて表すことができ、これらから角度δを算出することができる。
以上説明した通り、本実施例の構成によって、画像データで検知可能な3点の座標、Am、Bm、Cmの座標、及び距離Lを用いて、仮想中心OのIJK空間の座標(io,jo,ko)、角度α、角度δを求めることができる。その結果、前述した式(7)〜(9)により、ペン10の先端Pの座標P(i,j,k)を算出することができる。ここで、画像データ上の点Am、点Bm、点Cmはペン10の後端側に設けられた被検知部11にて検知される点である。そのため、ペン10の先端Pが、例えばペン10の操作者により遮られ、ペン10の先端Pが死角に配置された場合でも、被検知部11が検知できれば先端Pの位置を算出することができる。その結果、会議の参加者が筆記動作を行う際に、手を置く位置を考慮する必要がなくなるため、ユーザビリティを向上させることができる。
なお、被検知部11が円筒形状部の全周にわたり線形状をなしている構成について述べたが、これに限定されるものではなく、基準点となる仮想中心Oと角度α、δが特定できる形状であればよい。また、算出に用いる3つの座標は、端部である点A、点B、及び点Aと点Bを結ぶ円弧上の中点である点Cに限定されず、座標が特定できる位置に設けられた点であればよい。ところで、ペン10の被検知部11が撮像装置3の正面に位置している場合には、画像データ上の点Aと点B間は、円弧形状ではなく、直線形状となることがある。この場合は、角度δは0°となり、ペン10が撮像装置3の撮像平面、即ちIJ平面と平行になる場合であるが、上述した式を用いて先端Pの座標を算出することができる。また、ペン10の先端Pの座標をより高精度に検知したい場合は、本実施例では1箇所しか設けなかったペン10の被検知部を複数箇所設けてもよい。
以上説明したように、本実施例によれば、ペン先が死角に配置されても、一台の撮像装置を用いてペン先の位置を算出することができる。
実施例1では、被検知部が線形状を有するペンの先端の座標を算出する実施例について説明した。実施例2では、光学式の被検知部が複数設けられたペンの先端の座標を算出する実施例について説明する。なお、実施例1と共通する構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
[ペンの構成]
図7(a)は、本実施例のペン20の構成を説明する模式図である。図7(a)に示すように、ペン20全体は略円筒形状をしており、先端Pは、情報処理装置4にて座標を算出する被算出点であるペン先である。また、ペン20の後端側には、先端Pの座標を算出するための複数の被検知部21、22が設けられている。第1の被検知部である被検知部21、及び第2の被検知部である被検知部22は、各々、全周にわたる赤外光の発光部を有している。また、図中のXは、円筒の中心軸であるX軸を示している。
図7(b)は、図7(a)に示すペン20のX軸周りの断面を示す図である。ペン20は、赤外光を発光する光源23、導光体24を具備している。光源23は、ペン20の周方向に複数設けられている。導光体24は、樹脂製などの光学素子であり、反射面24a、24bが設けられており、導光体24はペン20の全周方向に赤外光を導光するため、円筒形状を成している。光源23から発せられた赤外光は導光体24に入射され、赤外光の一部は反射面24aにおいて反射され、被検知部21に導光される。一方、反射面24aで反射されなかった赤外光は、反射面24bで反射され、被検知部22に導光される。被検知部21、22は、導光された赤外光をペン20の外部から撮像装置3により検知できるよう、透明な樹脂部材で構成されている。情報処理装置4は、主に被検知部21、22とペン20の基体との輝度の差を利用して、撮像装置3によって撮像された画像データに基づいて、被検知部21、22の形状及び位置を検知し、被検知部21、22の位置情報を算出することができる。
[ペンの先端座標の算出]
続いて、画像データにより得られた被検知部21、22の位置情報をもとに、ペン20の先端Pの座標を算出する手法について説明する。図8(a)は、ペン20の被検知部21、22をIJ平面に投影した図である。被検知部21の両端部をそれぞれ点A1、点B1とし、被検知部22の両端部をそれぞれ点A2、点B2とし、図8(a)に示す点A1’、点B1’、点A2’、点B2’は、IJ平面に投影した点を示す。また、被検知部21、22の仮想中心をそれぞれO1、O2とし、それぞれのIJK空間での座標をO1(io1,jo1,ko1)、O2(io2,jo2,ko2)とする。図8(a)に示す仮想中心O1’、O2’は、仮想中心O1、O2をIJ平面に投影した点を示す。更に、ペン20の先端Pの座標は、P(i,j,k)とし、図8(a)の点P’は、先端PをIJ平面に投影した点を示す。角度αは、点O1’と点P’を結ぶ線分O1’P’とI軸が交差する角度である。同様に、角度αは、点O2’と点P’を結ぶ線分O2’P’とI軸が交差する角度でもある。
点A1と点B1の画像データ上の点Am1、Bm1とし、画像データ上の位置情報をそれぞれAm1(ima1,jma1)、Bm1(imb1,jmb1)とする。同様に、点A2と点B2の画像データ上の点Am2、Bm2とし、画像データ上の位置情報をそれぞれAm2(ima2,jma2)、Bm2(imb2,jmb2)とする。点A1と点B1の画像データ上の点Am1、Bm1から仮想中心O1の座標が、点A2と点B2の画像データ上の点Am2、Bm2から仮想中心O2の座標が、それぞれ実施例1で述べた手法によって算出できる。
即ち、仮想中心O1、O2に対応する画像データの点を点Om1、Om2とし、画像データ上の位置情報をそれぞれOm1(imo1,jmo1)、Om2(imo2,jmo2)とする。点Om1は、点Am1と点Bm1との中点であるため、点Om1の位置情報は、以下の式(16)、(17)により求めることができる。
imo1=(ima1+imb1)/2・・・(16)
jmo1=(jma1+jmb1)/2・・・(17)
同様に、点Om2は、点Am2と点Bm2との中点であるため、点Om2の位置情報は、以下の式(18)、(19)により求めることができる。
imo2=(ima2+imb2)/2・・・(18)
jmo2=(jma2+jmb2)/2・・・(19)
実施例1で説明したように、図1(a)の会議システム1が設置された会議室等で、様々な位置や状態のペン20を撮像装置3により撮像し、撮像装置3から情報処理装置4に出力される画像データを取得する。このようにして、ペン20の座標系(I,J,K)における位置情報と、ペン20の画像データの座標系(Im,Jm)における位置情報との相関関係を求めるキャリブレーションを予め行っておく。これにより、座標系(I,J,K)のI、J成分と座標系(Im,Jm)のIm、Jm成分との相関関係が求められている。したがって、座標Om1のI成分であるimo1、J成分であるjmo1から、仮想中心O1の座標のI、J成分であるio1、jo1を求めることができる。同様に、座標Om2のI成分であるimo2、J成分であるjmo2から、仮想中心O2の座標のI、J成分であるio2、jo2を求めることができる。
一方、仮想中心O1、O2の座標のK成分であるko1、ko2は奥行き方向の座標であるため、IJ平面に対応する画像データからは、直接算出することができない。そこで、実施例1と同様に、画像データ上のペン20の円筒形状の被検知部21、22の直径である線分Am1Bm1の長さDm1、線分Am2Bm2の長さDm2を用いて算出する。ここで、長さDm1、Dm2は撮像装置3からのK軸方向の距離であるko1、ko2に伴って変動するため、前述したキャリブレーション時に予め長さDmと距離k0との相関関係を求めておく。そして、実施例1と同様に、図4のグラフから、画像データ上の長さDm1、Dm2を用いて、撮像装置3からの距離ko1、ko2を算出することができる。
また、ペン20の先端Pと仮想中心O1、又は先端Pと仮想中心O2を用いることにより、実施例1の図5で説明したペンの先端Pの座標を算出するモデルと同様のモデルとすることができる。即ち、仮想中心O1の座標を(io1,jo1,ko1)、仮想中心O2の座標を(io2,jo2,ko2)とすると、ペン20の先端Pの座標P(i,j,k)は、以下の式(20)〜(22)、又は式(23)〜(25)のように表すことができる。
i=io1−L1cosδcosα・・・(20)
j=jo1−L1cosδsinα・・・(21)
k=ko1−L1sinδ・・・・・・・(22)
又は、
i=io2−L2cosδcosα・・・(23)
j=jo2−L2cosδsinα・・・(24)
k=ko2−L2sinδ・・・・・・・(25)
ここで、L1、L2は、図8(a)において、仮想中心O1又はO2とペン20の先端Pを結んだ線分O1P、O2Pの長さである。長さL1、L2は、ペン20の構成により決定されるため、既知の定数としてよい。そのため、式(20)〜(22)、又は式(23)〜(25)より、角度α、角度δを求めることができれば、ペン20の先端Pの座標を算出することができる。なお、説明を簡略化するため、角度α、角度δを仮想中心O1、O2の座標を用いた式で表すことができる場合には、角度α、角度δを画像データ上の点Am1、Bm1、Am2、Bm2を用いて算出できるものとする。
図8(a)において、角度αは線分O1’P’、O2’P’がI軸と交差する角度である。図8(a)において、線分O1’O2’のI軸方向の長さは|io2−io1|であり、J軸方向の長さは|jo2−jo1|であり、tanαは、tanα=|(jo2−jo1)/(io2−io1)|と表すことができる。したがって、角度αは、仮想中心O1、O2の座標を用いて、次の式(26)により算出することができる。
α=arctan|(jo2−jo1)/(io2−io1)|・・・(26)
次に、角度δの算出方法について説明する。図8(a)において、IJ平面に投影した直線A1’B1’を通るV軸(破線の矢印)を定義する。更に、IJ平面に投影した仮想中心O1’を通り、V軸と直交するW軸を、図8(b)に示すように定義する。図8(b)はVWK空間を示し、点O1’、点O2’、点P’は、VW平面に投影された点O1、点O2、点Pを示す。K軸のko1、ko2は、仮想中心O1、O2のK成分を示す。点Gは、仮想中心O2からW軸に引いた垂線と、仮想中心O1からK軸に引いた垂線が交差する交点を示す。また、L1、L2はそれぞれ仮想中心O1と先端Pを結ぶ線分O1Pの長さ、仮想中心O2と先端Pを結ぶ線分O2Pの長さを示す。
角度δは、直線O1Pと直線O1’P’がなす角度であり、∠O2O1Gの角度と等しい。ここで、線分O1O2の長さは|L2−L1|である。また、線分O2Gの長さは|ko2−ko1|である。仮想中心O1と点Gを結ぶ線分O1Gの長さをgとすると、長さgは、図8(a)より仮想中心O1、O2の座標を用いて、次の式(27)ように表すことができる。
g=√((io2−io1)+(jo2−jo1))・・・(27)
したがって、角度δは、図8(b)より、以下に示す式(28)〜(30)のいずれかの式によって、仮想中心O1、O2の座標を用いて算出することができる。
δ=arcsin(|ko2−ko1|/(L2−L1))・・・(28)
δ=arccos(g/(L2−L1))・・・・・・・・・・・(29)
δ=arctan(|ko2−ko1|/g)・・・・・・・・(30)
このようにして、角度α、δは、仮想中心O1、O2の座標を用いて表すことができるため、画像データ上の点Am1、Bm1、Am2、Bm2の座標を用いて算出することができる。
以上説明したように、ペン20の構成によって、画像データで検知可能な4つの点Am1、Bm1、Am2、Bm2の座標、及び距離L1、L2を用いて、2つの仮想中心O1、O2の座標、角度α、角度δを求めることができる。これにより、ペン20の先端Pの座標を算出することができる。また、本実施例のペン20の構成では、実施例1の構成に比べ、次の2つの理由により、先端Pの座標をより高精度に算出することができる。まず、本実施例のペン20の構成は、被検知部を複数設けていることにより、角度δは仮想中心O1及び仮想中心O2の2つの座標を用いて算出することができる。これにより、実施例1で説明した点Cの座標を用いる場合に比べ、検知する座標間の距離が大きいため、より高い精度で角度δを算出することができる。即ち、角度δの算出を高精度化するためには、仮想中心O1と仮想中心O2との距離である被検知部21と被検知部22との距離をより大きく取ればよい。次に、被検知部21、22を光学式にすることにより、ペン20の基体との輝度による差分を大きくすることができ、その結果、画像データ上での被検知部の検知精度を向上させることができる。とりわけ、赤外光は自然光の影響を受けにくく、可視光よりも高精度な検知が可能となる利点を有している。
なお、ペン20の構成は上述した構成に限定するものではなく、例えば被検知部21、22の形状及び位置は、仮想中心O1、O2と角度α、δが算出できるような形状、設置位置であればよい。また、光源23は赤外光に限定されるものではなく、画像データ上での被検知部の検知が行える光源であればよい。更に、導光体24の形状及び材質は、被検知部21、22に光源23からの光を導光できる形状、材質であればよい。
以上説明したように、本実施例によれば、ペン先が死角に配置されても、一台の撮像装置を用いてペン先の位置を算出することができる。
実施例1、2では、角度δを画像データの座標を用いて算出していた。実施例3では、角度δを被検知部から発する波長と強度特性を利用して算出する点が実施例1.2とは異なる点である。なお、以下では、実施例1、2と共通する箇所については、同一の符号を付して説明を省略する。
[ペンの構成]
図9(a)は、本実施例のペン30の構成を説明する模式図である。図9(a)に示すように、ペン30全体は略円筒形状をしており、先端Pは、情報処理装置4にて座標を算出する被算出点であるペン先である。また、ペン30の後端側には、先端Pの座標を算出するための被検知部31が設けられている。被検知部31は、発光部であり、全周にわたりX軸方向に所定の幅を持たせた帯状の形状を有している。また、図中のXは、円筒の中心軸であるX軸を示している。
図9(b)は、図9(a)に示すペン30のX軸周りの断面を示す図である。ペン30は、白色光を発光する光源32、レンズ33、回折素子34を具備している。光源32は、ペン30の周方向に複数設けられている。レンズ33は、光源32からの光を回折素子34の回折面34aに集光する。回折面34aに入射した白色光は、波長毎に異なる方向に分離され、被検知部31に導光される。被検知部31のペン30の先端部側のペン30の基体との第1の境界部である端部を31a、後端側のペン30の基体との第2の境界部である端部を31bとする。回折面34aに入射した白色光の波長に応じて、端部31a側には短波長光(青色光)(図中、短波長(B))、端部31b側に長波長光(赤色光)(図中、長波長(R))が導光される。被検知部31は、分離、導光された光をペン30の外部から検知できるよう、透明な樹脂部材などで構成されている。なお、ペン30の全周方向において集光、回折を行うため、レンズ33と回折素子34は円筒形状を有している。撮像装置3によって撮像された画像データ上では、主に被検知部31とペン30の基体との輝度の差を利用して、被検知部31の形状及び位置が検知され、被検知部31の位置情報を算出することができる。なお、本実施例では、被検知部31から発する光の波長の分布に応じて角度δを算出する。そのため、撮像装置3は、被検知部31から発する光の波長及びその強度を検知する光センサを有し、ペン30を撮像するとともに、撮像時の被検知部31から出射される光の波長毎の強度を測定し、情報処理装置4に出力するものとする。
[ペンの先端座標の算出]
続いて、画像データにより得られた被検知部31の位置情報をもとに、ペン30の先端の座標Pを算出する手法について説明する。図10は、ペン30の被検知部31の端部である端部31a、31bをIJ平面に投影した図である。被検知部31の端部31aの両端部をそれぞれ点A3、点B3とし、端部31bの両端部をそれぞれ点A4、点B4とし、図10に示す点A3’、点B3’、点A4’、点B4’は、IJ平面に投影した点を示す。なお、点A3’と点B3’を結ぶ弧状の線は、端部31aを示している。同様に、点A4’と点B4’を結ぶ弧状の線は、端部31bを示している。また、端部31a、31bの仮想中心をそれぞれO3、O4とし、それぞれのIJK空間での座標をO3(io3,jo3,ko3)、O4(io4,jo4,ko4)とする。図10に示す仮想中心O3’、O4’は、仮想中心O3、O4をIJ平面に投影した点を示す。更に、ペン30の先端Pの座標は、P(i,j,k)とし、図10の点P’は、先端PをIJ平面に投影した点を示す。角度αは、点O3’と点P’を結ぶ線分O3’P’とI軸が交差する角度である。同様に、角度αは、点O4’と点P’を結ぶ線分O4’P’とI軸が交差する角度でもある。
図10は、実施例3におけるペン30の先端Pの座標を算出するためのモデル図であり、これは、実施例2の図8(a)に示す算出モデルと同様のモデル図である。ここで、図10に示す点A3、B3、A4、B4の画像データ上での点をそれぞれ点Am3、Bm3、Am4、Bm4とする。これら4つの点の座標を用いて、仮想中心O3(io3,jo3,ko3)、仮想中心O4(io4,jo4,ko4)、角度αは、実施例2で説明した算出方法により求めることができる。なお、実施例2では、ペン20の先端Pの座標を、仮想中心O1、O2の座標と、式(20)〜(22)、又は式(23)〜(25)を用いて算出している。本実施例では、式(20)〜(22)でのL1をL3に、又は式(23)〜(25)でのL2をL4とする。L3、L4は、それぞれ仮想中心O3と先端Pを結ぶ線分O3P、仮想中心O4と先端Pを結ぶ線分O4Pの長さを指す。長さL3、L4は、ペン30の構成により決定されるため、既知の定数としてよい。
[角度δの算出]
次に、本実施例での角度δの算出手法について説明する。図11(a)、(c)は、VWK空間のWK平面に投影されたペン30の被検知部31を示す模式図である。なお、VWK空間は、実施例2の図8において定義したものと同一である。図11(a)、(c)において、点O3、点O4は、仮想中心O3、O4をWK平面に投影した点を示し、点P’、点Pは、それぞれペン30の先端PのVW平面に投影した点、WK平面に投影した点を示す。また、角度δ0、−δ0は、線分O3P又は線分O4PがW軸(VW平面)と交差する角度を示す。図11(a)では、ペン30の先端Pは撮像装置3の方向に向いており、図11(c)では、ペン30の先端Pは撮像装置3から離れる方向を向いている。また、図中の矢印は、被検知部から発する光の波長に応じた進行方向を示している。例えば、図11(a)では、短波長(B)の光は撮像装置3に向かって進み、長波長(R)の光は撮像装置3から離れる方向に進んでいる。一方、図11(c)では、短波長(B)の光は撮像装置3から離れる方向に進み、長波長(R)の光は、撮像装置3に向かって進んでいる。
本実施例では、被検知部31から出射される光は、波長毎に角度δ方向に分離される。したがって、角度δの値によって撮像装置3に入射する光の波長毎の強度が変化する。図11(b)、(d)は、撮像装置3の光センサが検知した被検知部31からの出射光の波長と強度をグラフしたものであり、それぞれ、ペン30の被検知部31の状態が図11(a)、(c)のときの波長と強度の関係を示している。図11(b)、(d)において、縦軸は各波長の強度を示し、横軸は波長を示している。なお、横軸において、Bは短波長、Gは中波長、Rは長波長を示す。例えば、角度δが図11(a)に示すような角度δ0である場合には、被検知部31からは短波長の光が撮像装置3に向かって発せられるので、撮像装置3の光センサは主に短波長(B)の光を検知する。そのため、被検知部31の画像データは、図11(b)に示すように短波長(B)側の強度が大きくなる。一方、角度δが図11(b)に示すように(−δ0)である場合には、被検知部31からは長波長の光が撮像装置3に向かって発せられるので、撮像装置3の光センサは主に長波長光(R)の光を検知する。そのため、被検知部31の画像データは、図11(d)に示すように長波長(R)側の強度が大きくなる。すなわち、キャリブレーションにより予め測定しておいた各波長の強度分布と、撮像装置3で撮像時に光センサで取得した被検知部31から出射される光の波長の強度分布とを照らし合わせることにより、角度δを求めることができる。
以上説明したように、画像データで検知可能な4つの点Am3、Bm3、Am4、Bm4、距離L3、L4、及び画像データの撮像時の波長及び強度を用いて、仮想中心O3、O4の座標、角度α、角度δを求めることができる。これにより、実施例1、2と同様に、ペン30の先端Pの座標を算出することができる。また、本実施例では、撮像装置3の光センサより撮像時の被検知部31から発する光の波長及び強度を検知し、検知結果に基づいて角度δを算出しているため、角度δの検知精度を向上させることができる。その結果、ペン30の先端Pの座標をより高精度に算出することができる。
本実施例では、白色光を用いる構成について説明したが、使用する光の波長帯域はこれに限定するものではなく、波長と波長の強度分布を用いて角度δを検知できればよい。また、ペン30の構成は本実施例の構成に限定するものではなく、例えば被検知部31は、仮想中心O3、O4と角度α、δが算出できる形状や位置に配置されていればよい。また、レンズ33及び回折素子34は、光源32からの光を被検知部31に波長毎に分離して導光できればよい。
本実施例では、回折素子34を用いて白色光を分光する構成について述べたが、角度δを特定できる波長の分布が得られればよい。例えば、光源32として、異なる波長の光を発光する複数の光源を用いてもよい。また、被検知部31は、端部31a側に短波長光、端部31b側に長波長光を分離する構成について述べたが、これに限定されるものではなく、角度δを特定できる波長の分布が得られればよい。
以上、実施例1〜3で説明した通り、本発明に係る構成によって、撮像装置でペンの後端側に設けた被検知部を撮像し、得られた画像データをもとにペン先の座標を算出できる。したがって、ペンの先端部が死角に配置された場合でも、その位置を算出することが可能となる。よって、会議の参加者が筆記動作を行う際に、手を置く位置を考慮する必要がなくなるため、ユーザビリティが向上できる。また、画像データ上で被検知部の少なくとも3点の座標を検知することで、撮像装置を一台しか有さない位置検知システムにおいても、ペン先の位置を算出することが可能となる。なお、実施例1、2では、ペンの先端が撮像装置の方向に向かっている場合の角度δを用いたが、ペンの先端が撮像装置から離れる方向の角度(−δ)の場合にでも、上述した式に角度(−δ)を代入することにより、先端Pの位置を算出することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、ペン先が死角に配置されても、一台の撮像装置を用いてペン先の位置を算出することができる。
3 撮像装置
4 情報処理装置
10 ペン
11 被検知部

Claims (22)

  1. 位置を示すための被検知部を後端側に有するペンと、
    前記ペンの前記被検知部を撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置から出力される前記被検知部を撮像した2次元の画像データの座標に基づいて、前記ペンの所定の位置の座標を算出する算出手段と、
    を備え、
    前記算出手段は、前記撮像装置の撮像平面と前記撮像平面に垂直な撮像方向とが形成する撮像空間での前記所定の位置の座標を、前記画像データの座標のうち、前記被検知部の少なくとも3つの点の座標情報に基づいて算出することを特徴とする位置検知システム。
  2. 前記撮像装置は、1つであることを特徴とする請求項1に記載の位置検知システム。
  3. 前記所定の位置は、前記ペンの先端部であることを特徴とする請求項2に記載の位置検知システム。
  4. 前記被検知部には、前記ペンの全周にわたって、前記ペンの基体の輝度又は色相とコントラストを成す輪形状部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の位置検知システム。
  5. 前記算出手段は、前記画像データでの前記被検知部の2つの端部の座標、前記2つの端部を結ぶ前記被検知部の外周の円弧上の中点の座標、及び前記被検知部と前記ペンの先端部との距離に基づいて、前記ペンの先端部の座標を算出することを特徴とする請求項4に記載の位置検知システム。
  6. 前記算出手段は、前記被検知部の前記2つの端部を直線で結んだ中点の座標、前記ペンと前記撮像平面との角度、前記ペンと前記撮像方向との角度に基づいて、前記ペンの先端部の座標を算出することを特徴とする請求項5に記載の位置検知システム。
  7. 前記算出手段は、予め測定された前記撮像空間での前記被検知部の前記2つの端部の座標と、前記画像データでの前記被検知部の前記2つの端部の座標との相関関係、及び予め測定された前記撮像空間での前記被検知部の前記撮像装置からの距離と、前記画像データでの前記被検知部の前記2つの端部の直線距離との相関関係の情報を有し、前記画像データでの前記被検知部の前記2つの端部の座標、及び前記2つの端部の直線距離に基づいて、前記被検知部の前記2つの端部を直線で結んだ中点の前記撮像空間での座標を算出することを特徴とする請求項6に記載の位置検知システム。
  8. 前記算出手段は、前記ペンと前記撮像平面との角度を、前記画像データでの前記被検知部の前記2つの端部の水平方向及び垂直方向の距離に基づいて算出することを特徴とする請求項7に記載の位置検知システム。
  9. 前記算出手段は、前記撮像方向との角度を、前記被検知部の円筒部の半径と、前記画像データでの前記被検知部の前記2つの端部を直線で結んだ中点から前記円弧上の中点までの距離に基づいて算出することを特徴とする請求項8に記載の位置検知システム。
  10. 前記被検知部は、光源からの光により発光する第1の被検知部及び第2の被検知部を有し、
    前記第1の被検知部及び第2の被検知部は、それぞれ前記ペンの全周にわたる輪形状を有し、前記ペンの長さ方向に離して設けられていることを特徴とする請求項3に記載の位置検知システム。
  11. 前記算出手段は、前記画像データでの前記第1の被検知部の2つの端部の座標、前記第2の被検知部の2つの端部の座標、前記第1の被検知部と前記ペンの先端部との距離、及び前記第2の被検知部と前記ペンの先端部との距離に基づいて、前記ペンの先端部の座標を算出することを特徴とする請求項10に記載の位置検知システム。
  12. 前記算出手段は、前記第1の被検知部の前記2つの端部を直線で結んだ中点の座標、前記第2の被検知部の前記2つの端部を直線で結んだ中点の座標、前記ペンと前記撮像平面との角度、及び前記ペンと前記撮像方向との角度に基づいて、前記ペンの先端部の座標を算出することを特徴とする請求項11に記載の位置検知システム。
  13. 前記算出手段は、予め測定された前記撮像空間での前記第1の被検知部の前記2つの端部の座標及び前記第2の被検知部の前記2つの端部の座標と、前記画像データでの前記第1の被検知部の前記2つの端部の座標及び前記第2の被検知部の前記2つの端部の座標との相関関係、及び予め測定された前記撮像空間での前記第1の被検知部の前記撮像装置からの距離及び前記第2の被検知部の前記撮像装置からの距離と、前記画像データでの前記第1の被検知部の前記2つの端部の直線距離及び前記第2の被検知部の前記2つの端部の直線距離との相関関係の情報を有し、前記画像データでの前記第1の被検知部の前記2つの端部の座標、前記第2の被検知部の前記2つの端部の座標、及びそれぞれの前記2つの端部の直線距離に基づいて、前記第1の被検知部の前記2つの端部を直線で結んだ中点の前記撮像空間での座標及び前記第2の被検知部の前記2つの端部を直線で結んだ中点の前記撮像空間での座標を算出することを特徴とする請求項12に記載の位置検知システム。
  14. 前記算出手段は、前記ペンと前記撮像平面との角度を、前記画像データでの前記第1の被検知部の前記2つの端部を直線で結んだ中点と前記第2の被検知部の前記2つの端部を直線で結んだ中点との水平方向及び垂直方向の距離に基づいて算出することを特徴とする請求項13に記載の位置検知システム。
  15. 前記算出手段は、前記ペンと前記撮像平面に垂直な前記撮像方向との角度を、前記第2の被検知部と前記ペンの先端部までの距離と前記第1の被検知部から前記ペンの先端部までの距離の差と、前記画像データでの前記第1の被検知部の前記2つの端部を直線で結んだ中点と前記第2の被検知部の2つの端部を直線で結んだ中点との距離に基づいて算出することを特徴とする請求項14に記載の位置検知システム。
  16. 前記被検知部は、前記ペンの全周にわたる円筒形状で、前記ペンの長さ方向に前記ペンの先端部側の前記ペンの基体との境界である第1の境界部、及び前記ペンの先端部から離れた後端側の前記ペンの基体との境界である第2の境界部を有することを特徴とする請求項3に記載の位置検知システム。
  17. 前記被検知部は、光源と、前記光源からの光を波長に応じて異なる方向に分離する回折素子と、を有し、
    前記光源から出射された光は、光の波長に応じて、前記第1の境界部から前記第2の境界部の間に分離されることを特徴とする請求項16に記載の位置検知システム。
  18. 前記算出手段は、前記画像データでの前記第1の境界部の2つの端部、前記第2の境界部の2つの端部、及び前記第1の境界部及び前記第2の境界部と前記ペンの先端部との距離に基づいて、前記ペンの先端部の座標を算出することを特徴とする請求項10に記載の位置検知システム。
  19. 前記算出手段は、前記第1の境界部の前記2つの端部を直線で結んだ中点の座標、前記第2の境界部の前記2つの端部を直線で結んだ中点の座標、前記ペンと前記撮像平面との角度、前記ペンと前記撮像方向との角度に基づいて、前記ペンの先端部の座標を算出することを特徴とする請求項18に記載の位置検知システム。
  20. 前記算出手段は、予め測定された前記撮像空間での前記第1の境界部の前記2つの端部の座標及び前記第2の境界部の前記2つの端部の座標と、前記画像データでの前記第1の境界部の前記2つの端部の座標及び前記第2の境界部の前記2つの端部の座標との相関関係、及び予め測定された前記撮像空間での前記第1の境界部の前記撮像装置からの距離及び前記第2の境界部の前記撮像装置からの距離と、前記画像データでの前記第1の境界部の前記2つの端部の直線距離及び前記第2の境界部の前記2つの端部の直線距離との相関関係の情報を有し、前記画像データでの前記第1の境界部の前記2つの端部の座標及び前記第2の境界部の前記2つの端部の座標、及びそれぞれの前記2つの端部の直線距離に基づいて、前記第1の境界部の前記2つの端部を直線で結んだ中点の前記撮像空間での座標及び前記第2の境界部の前記2つの端部を直線で結んだ中点の前記撮像空間での座標を算出することを特徴とする請求項19に記載の位置検知システム。
  21. 前記算出手段は、前記ペンと前記撮像平面との角度を、前記画像データでの前記第1の境界部の前記2つの端部を直線で結んだ中点と前記第2の境界部の前記2つの端部を直線で結んだ中点との水平方向及び垂直方向の距離に基づいて算出することを特徴とする請求項20に記載の位置検知システム。
  22. 前記撮像装置は、前記被検知部が発する光の波長及び強度を検知可能な光センサを有し、
    前記算出手段は、前記撮像方向との角度を、予め測定された前記光センサにより検知された前記光の波長毎の強度分布と、前記撮像方向との角度との相関関係に基づいて算出することを特徴とする請求項21に記載の位置検知システム。
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