JP2018013131A - Bearing with sealing devices - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、例えば自動車の補機駆動ベルトやカムシャフト駆動ベルト等とともに使用される、エンジン補機用プーリ、アイドラプーリ、テンションプーリ等に好適な密封装置を備えた軸受に関する。 The present invention relates to a bearing provided with a sealing device suitable for an pulley for an engine accessory, an idler pulley, a tension pulley, etc. used together with, for example, an accessory driving belt or a camshaft driving belt of an automobile.
従来より、エンジンの回転動力を利用し、クランクシャフトの端部に固定したクランクプーリと自動車用のエアコンディショナに使用するコンプレッサ等の補機に設けられたプーリや、上記クランクプーリとカムシャフトの端部に固定したカムプーリとの間で、無端ベルト、タイミングベルト、チエーン等(以下これらをまとめて単に「ベルト」という。)を掛け渡して回転力を伝達する機構が用いられている。そして、この回転力伝達機構において、ベルトの張力調整のためにテンションプーリや、ベルトの走行経路を変更するためにアイドラプーリが使用されている。 Conventionally, a crank pulley fixed to the end of the crankshaft using the rotational power of the engine and a pulley provided in an auxiliary machine such as a compressor used in an air conditioner for automobiles, and the crank pulley and camshaft There is used a mechanism that transmits an endless belt, a timing belt, a chain or the like (hereinafter collectively referred to simply as a “belt”) between a cam pulley fixed to an end portion and transmitting a rotational force. In this torque transmission mechanism, a tension pulley is used to adjust the belt tension, and an idler pulley is used to change the belt travel path.
図4は、特許文献1に記載されている、回転力伝達機構の一例を示したものである。エンジン101内のピストン(不図示)と連結されたクランクシャフト103に、クランクシャフトプーリ103aが固定されている。そして、クランクシャフト103の回転力を、オルタネータ105、エアコン用コンプレッサ107、ウオーターポンプなどの補機類の回転軸に伝達するために、ベルト111が使用されている。すなわち、オルタネータ105の回転軸にオルタネータプーリ105aが、エアコン用コンプレッサ107の本体に回転軸と一体回転可能にコンプレッサプーリ107aが、ウオーターポンプの本体に回転軸と一体回転可能にウオーターポンププーリ109aがそれぞれ設けられ、上記クランクシャフトプーリ103aとこれら各プーリの間にベルト111が掛け渡されることで、クランクシャフト103の回転力が、各回転軸に伝達される。
FIG. 4 shows an example of a rotational force transmission mechanism described in
このとき、ベルトに所定以上の張力を付与するために、テンションプーリ113が設けられている。また、補機類の配置によっては、ベルトの走行経路を変更するために、アイドラプーリが用いられる場合もある。
At this time, a
これらテンションプーリ113及びアイドラプーリは、回転軸がシリンダブロック等(車体側部材)に固定されるので、この固定された軸とプーリとの間のプーリ回転時の摩擦ロスを低減させるため、プーリの内側に転がり軸受が内蔵されている場合がある。
In these
ところで、これらの各補機類に設けられるプーリ及び車体側部材に取り付けられるテンションプーリ113やアイドラプーリは、車両走行時に前方から吹き付ける雨やダスト、そして、タイヤが水溜りから跳ね上げる水や泥水を被りやすい。このような雨水やダスト、泥水等(以下これらをまとめて「泥水等」という。)が軸受内に浸入すると、軸受の機能に影響を及ぼしかねないので、通常は軸受の両端にシール(次述する図5のシール221、221参照)が設けられている。
By the way, the pulley provided in each of these auxiliary machines and the
かかるシールを設けることで、軸受内と外部とが隔絶され、通常の走行であれば外部からの泥水等の浸入が防止される。しかしながら、大雨のときや雨がやんだ後も水溜りを走行するときや、道路状態が必ずしも良好でない悪路を走行するときは、大量の泥水等がシールに当ることでシールが瞬間的に弾性変形してシールの密封性が一時的に低下し、その際に泥水等が軸受内に浸入するのではないかということが懸念される。 By providing such a seal, the inside of the bearing is isolated from the outside, and intrusion of muddy water and the like from the outside is prevented during normal traveling. However, when driving in a puddle after heavy rain or after rain has stopped, or when driving on rough roads where the road condition is not always good, the seal is instantaneously elastic because a large amount of muddy water hits the seal. There is a concern that the sealing performance of the seal may be temporarily deteriorated and the muddy water or the like may enter the bearing.
そこで、このような懸念を払拭するため、図5に示すような、アイドラプーリ207と一体のシール付転がり軸受203の軸方向外側に、さらにダストカバー223を設ける構成が提案されている。図示されたように、転がり軸受203の軸方向両端には一対のゴム製のシール221、221が外輪に取り付けられ、シール221の先端を内輪211に形成されたシール溝と当接させることにより軸受内を密封し、軸受外部から泥水等が浸入するのを防止している。そのシール221、221のさらに軸方向外側に、一対のダストカバー223,223が設けられている。このダストカバー223の存在により、大量の泥水や小石類がシール221に直接当ることによるシール221の変形を防止できる。またこのダストカバー223は、プーリ207との間でラビリンスを形成することで、泥水等の浸入をより確実に排除するようになっている。
In order to eliminate such concerns, a configuration has been proposed in which a
ところで、図5に示すような構造の場合、軸受203とシールとは一体品であるが、軸受203とダストカバー223とは別体品である。このため、車体等への軸受内蔵プーリ201の取り付けの際には、ダストカバー223は軸受内蔵プーリ201とは別途組みこむ必要が生じ、またこの際、ダストカバー223が軸受内臓プーリ201(軸受203)の円滑な回転を阻害しないよう、プーリ207、軸受203との相互の位置関係の調整も必要となってくる。このため、車体等への軸受内蔵プーリ201の取り付け効率を向上させるためには、このようなダストカバー223の別途組み込みや、相互の位置関係の調整を軸受内蔵プーリ201の取付け時に行わなくてもよい構造とされているのが好ましい。
In the case of the structure shown in FIG. 5, the
かかる要求を充たすために、ダストカバー相当部材を軸受に取付ける構成が提案されている(例えば特許文献3)。図6は特許文献3に記載された、密封装置付軸受内蔵プーリ301を示したもので、同図(a)は全体図、同(b)はシール部の拡大図である。プーリ307と一体の軸受外輪313にはシール部材321が取り付けられ、軸受内輪311にはダストカバー相当部材としてのスリンガ323が取り付けられている。そして、これらシール部材321とスリンガ323によって密封装置305が形成されている。かかる構成とする事で、軸受303のシール機能を果たしつつ、軸受内蔵プーリ301の車体への取付け性も良好とすることが可能となる。
In order to satisfy such a requirement, a configuration in which a dust cover equivalent member is attached to a bearing has been proposed (for example, Patent Document 3). FIG. 6 shows a
ところが、上述したシール部材321とスリンガ323とは別体となっているため、軸受303に組み込まれる前の運搬時や組立工程における部品ストック時に両部材321、323がバラバラに分離していると、部品管理が面倒になり、又組み込みの作業性も低下する。このため、両部材321、323を、部品を損傷することなくかつ一体状態で取り扱われるようになっているのがより好ましい。
However, since the sealing
本発明は、上述の様な事情に鑑み、密封装置の軸受への組み込み前の段階での取り扱い性をも向上させた密封装置を備えた軸受を提供することを目的とする。 In view of the circumstances as described above, it is an object of the present invention to provide a bearing provided with a sealing device that also improves the handleability of the sealing device at the stage before incorporation into the bearing.
上記目的を達成するために、本発明に係る密封装置を備えた軸受内蔵プーリは以下のように構成される。
(1)内輪と外輪と前記内輪と前記外輪との間に設けられた転動体とを有する軸受と、
前記軸受の軸方向両端に設けられた密封装置と、
を有する密封装置を備えた軸受であって、
前記密封装置は、前記外輪に取り付けられるシール部材と、前記シール部材の軸受外方に設けられ、前記内輪に取り付けられるスリンガとを有し、
前記シール部材及びスリンガの双方には、周方向に所定の長さ延び、軸方向においてシール部材がスリンガよりも軸受外方に位置する態様にて互いに重なり合う複数の係合部と、前記シール部材及びスリンガそれぞれ一方の該複数の係合部の間に設けられ相手側の他方の該複数の係合部を収容可能な複数の被係合部と、が設けられている密封装置を備えた軸受。
(2)前記シール部材は、前記スリンガの前記係合部よりも軸受内方に位置する第2係合部をさらに有する(1)に記載の密封装置を備えた軸受。
In order to achieve the above object, a pulley with a built-in bearing provided with a sealing device according to the present invention is configured as follows.
(1) a bearing having an inner ring, an outer ring, and a rolling element provided between the inner ring and the outer ring;
Sealing devices provided at both axial ends of the bearing;
A bearing with a sealing device having
The sealing device includes a seal member attached to the outer ring, and a slinger provided outside the bearing of the seal member and attached to the inner ring.
Both the seal member and the slinger have a plurality of engagement portions that extend in a predetermined length in the circumferential direction and overlap each other in a mode in which the seal member is positioned on the outer side of the bearing with respect to the slinger in the axial direction, A bearing provided with a sealing device provided with a plurality of engaged portions provided between the plurality of engaging portions on one side of each slinger and capable of accommodating the other engaging portions on the other side.
(2) The bearing provided with the sealing device according to (1), wherein the seal member further includes a second engagement portion positioned inside the bearing relative to the engagement portion of the slinger.
本発明によれば、密封装置が、外輪に取り付けられるシール部材と内輪に取り付けられるスリンガとを有し、シール部材及びスリンガの双方には、軸方向でシール部材がスリンガよりも軸受外方に位置する状態で互いに重なり合う複数の係合部が設けられているため、軸受に取付ける前の搬送時等に、シール部材とスリンガとが分離するのが防止される。これにより、密封装置の取り扱い性や軸受への組み込み性が向上する。 According to the present invention, the sealing device includes the seal member attached to the outer ring and the slinger attached to the inner ring, and the seal member is positioned on the outer side of the bearing in the axial direction in both the seal member and the slinger. Since the plurality of engaging portions that overlap with each other are provided, the seal member and the slinger are prevented from being separated at the time of conveyance before being attached to the bearing. Thereby, the handleability of the sealing device and the ease of incorporation into the bearing are improved.
以下、本発明の実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings as appropriate.
(First embodiment)
図1〜2は、アイドラプーリとして用いられる軸受内蔵プーリを示したもので、図1は軸受内蔵プーリの断面図、図2はシール部材とスリンガの重ね合わせを説明する図であり、(a)は重ね合わす前の状態、(b)は重ね合わせた状態を示す斜視図である。本実施形態の、軸受内蔵プーリ1は、図1に示すように、車体に取り付けられた支持軸に取り付けられる転がり軸受3と、この転がり軸受の軸方向両端に設けられた密封装置5と、転がり軸受3の外側に一体的に設けられベルトが巻き掛けられるためのプーリ7と、を有する。
FIGS. 1 and 2 show a pulley with a built-in bearing used as an idler pulley, FIG. 1 is a cross-sectional view of the pulley with a built-in bearing, and FIG. 2 is a diagram for explaining the overlapping of a seal member and a slinger. Is a state before superposition, (b) is a perspective view showing a superposition state. As shown in FIG. 1, a
転がり軸受3(以下単に「軸受」ともいう。)は、複列のアンギュラ玉軸受であり、固定側の軌道輪としての内輪11と、回転側の軌道輪としての外輪13と、内輪11と外輪13との間に転動可能に配置される複列(2列)の複数の転動体15と、一対の保持器17、17と、を備える。なおモーメント荷重があまりかからない場合には、単列の深溝玉軸受を用いることもできる。
The rolling bearing 3 (hereinafter also simply referred to as “bearing”) is a double-row angular contact ball bearing, and includes an
内輪11は、好ましくは軸受鋼(例えばSUJ2)製とされ、外周面に2列の内輪軌道溝11aが形成されている。内周面は円筒状とされて、上述した車体側部材に取り付けられた支持軸や、各補機類の回転軸や本体に固定されるようになっている。
The
外輪13は、好ましくは軸受鋼(例えばSUJ2)製とされ、内周面に上記内輪軌道溝11aと対向する2列の外輪軌道溝13aが形成されている。外周面(外側)には、後述するプーリ7が一体に取り付けられている。
The
転動体としての玉15は、好ましくは軸受鋼(例えばSUJ2)製とされ、それぞれ2列とされている外輪軌道溝13aと内輪軌道溝11aとの間に転動可能に2列に配置されている。なお、転動体として、玉に代えてころを使用してもよい。
The
一対の保持器17、17が、玉15を周方向に所定間隔で保持するために設けられている。但し、この保持器は必須のものではなく、軸受にかかる荷重が大きい場合は、保持器の無い総玉軸受であってもよい。
A pair of
プーリ7は合成樹脂製とされ、射出成形によって作製されたものである。このプーリ7は全体的にはドーナツ状とされ、前記外輪13の外周面に沿って伸びた基底部7a、この基底部7aと径方向に隔てて配置されベルトが掛け渡される外周部7b、基底部7aと外周部7bとを接続する中間部7cとを備えている。このプーリ7は、軸受3を成形型の中に配置し、軸受3の外側に合成樹脂をインサート成形することにより、軸受3と一体とされている。なお、合成樹脂製のプーリに代え、金属製のプーリや焼結金属製のプーリを使用することも可能である。
The
密封装置5は、軸受3の軸方向両端に一対設けられ、外輪に取り付けられるシール部材21と、内輪11に取り付けられるスリンガ23とを有する。
The
シール部材21は、外径側の芯金25と、この芯金25と一体で内径側にシールリップ部27aを備えた弾性部材27とを有する。
The
芯金25は、全体が略T字状とされ、外径側の頂部25aと、この頂部25aから内径側に屈曲された屈曲部25bと、屈曲部25bから内径側に延びたストレート部25cと、ストレート部25cから軸受内方に折り曲げられた折曲部25dとを備える。屈曲部25bの外径側は弾性部材27で覆われ、この弾性部材27が外輪内周面に形成されたシール溝に取り付けられることで、シール部材21は外輪13と一体に回転する。
The
弾性部材27は、内径側に内輪11に当接するまで伸びたシールリップ部27aと、芯金25のストレート部25cの内径側から軸受外方に伸びたアキシアルリップ部27bと、芯金25の頂部25a側において軸受内径側にかつ周方向に所定の長さにわたって延びた、係合部としての複数の係合凸部27cと(図2参照)、この複数の係合凸部27c間に設けられスリンガの係合凸部23cを収容可能な、被係合部としての凹部27dと、芯金25の屈曲部25bから軸受内方に伸びたストック突起部27eとを備える。
The
スリンガ23は、好ましくは金属製とされ、シール部材21の軸方向外側に設けられている。このスリンガ23は、内輪11に圧入される円筒部23aと、この円筒部23aから径方向外側にほぼストレートに延びる環状のフランジ部23bと、このフランジ部23bの外径側において軸受内方で外径側にかつ周方向に所定の長さにわたって延びた、係合部としての複数の係合凸部23c(図2参照)と、この複数の係合凸部23c間に設けられ上述したシール部材21の係合凸部27cを収容可能な、被係合部としての凹部23dと、を有する。フランジ部23bには弾性部材27のアキシアルリップ部27bが当接し、外部からの水等の浸入を防止するようになっている。
The
またスリンガ23の係合凸部23cは、軸受に組み込まれたときには、上述したシール部材21の係合凸部27cとスリンガ23の係合凸部23cが軸受外方となる態様にて互いに重なり合っている。このように、シール部材21の係合凸部27cよりもスリンガ23の係合凸部23cが軸受内方となる態様にて互いに重なり合っていることで、シール部材21、スリンガ23が一旦重ね合わされると、軸受3に組み込まれる前において、図2中X−X方向の力を受けても、両部材21、23が分離しにくくなっている。
Further, when the engaging
ここで図2を参照して、シール部材21とスリンガ23とを互いに重ね合わせる方法について説明する。先ず、図2(a)に示すように、スリンガ23の係合凸部23cがシール部材21の凹部27dと互いに対向するように、両部材21、23の周方向の位相を合わせる。この状態で、両部材21、23を軸方向に互いに接近する方向に(図2(a)においてはスリンガ23をA方向に)移動させ、スリンガ23の係合凸部23cをシール部材21の凹部27d内に収容させる。このときには又、スリンガ23に設けられた凹部23d内に、シール部材21の係合凸部27cが収容されている。そして、シール部材21の係合凸部27cよりもスリンガ23の係合凸部23cが軸受内方となる位置までスリンガ23をA方向に移動させた後、この状態で、シール部材21を矢印B方向に約90度回転させる。これにより、スリンガ23の係合凸部23cがシール部材21の係合凸部27cの下側にもぐり込み、シール部材21の係合凸部27cがスリンガ23の係合凸部23cよりも軸受外方となる態様にて互いに重なり合う。
Here, with reference to FIG. 2, a method of superposing the
次に上述した軸受の作動について説明する。 Next, the operation of the above-described bearing will be described.
車両走行時には、エンジンのクランクシャフトから、各補機類に設けられたプーリや、テンションプーリ、アイドラプーリには、掛け渡されているベルトを介して回転力が伝達される。これらプーリは、密封装置を備えた軸受が内蔵されていることで、外部からの泥水や小石類の浸入が防止されるようになっている。 When the vehicle travels, the rotational force is transmitted from the crankshaft of the engine to the pulleys, tension pulleys, and idler pulleys provided in each auxiliary machine via a belt that is stretched. These pulleys have a built-in bearing provided with a sealing device to prevent intrusion of muddy water and pebbles from the outside.
また本実施形態では、この密封装置5が、シール部材21とスリンガ23とを有し、シール部材21の係合凸部27cがスリンガ23の係合凸部23cよりも軸受外方となる態様にて互いに重なり合っていることで、軸受3に組み込まれる前に、シール部材21、スリンガ23が分離しにくくなっている。これにより、軸受3への組み込み前の段階での搬送時や、組み込み工程への供給時の、密封装置の取り扱い性を向上させることができる。
In the present embodiment, the
また、上述したシール部材21のストック突起部27eは、シール部材21、スリンガ23が組み合わされた状態で水平に置かれて運搬されるときや、軸受3への組み込み工程で水平に置かれてストックしておく際に、隣接したスリンガ23のストレート部23bと当接して所定の隙間を確保するためのものである。このストック突起部27eが設けられていることで、水平に重ねられてストックされた状態でのシール部材21の変形を防止できる。
In addition, the
以上説明したように、本実施形態の密封装置5を備えた軸受3によれば、密封装置5の軸受3への組み込み前の段階での取り扱い性を向上させることができる。
(第2実施形態)
As described above, according to the
(Second Embodiment)
次に、図3を参照して、第2実施形態について説明する。本実施形態では、シール部材21´に第2係合凸部27fが設けられている点が第1実施形態と異なる。すなわち、本実施形態では、シール部材21´には、スリンガ23の係合凸部23dのさらに軸受内方側に第2係合凸部27fが設けられている。かかる構成とすることで、密封装置が水平に置かれて搬送等されるときに、スリンガ23の係合凸部23dがシール部材21´の第2係合凸部27fと当接することにより、両部材21´、23が互いに密着して、アキシアルリップ27bが変形してしまうのを防止できるようになっている。
Next, a second embodiment will be described with reference to FIG. The present embodiment is different from the first embodiment in that the second engagement
また、スリンガ23の係合凸部23cとシール部材21´の係合凸部27c及び第2係合凸部27fとの間でラビリンスを形成することにより、このラビリンスを通過する外部からの泥水等の軸受内への浸入を制限することができる。なお、本実施形態によっても、前記第1実施形態と同一の効果を得ることができる。
Further, by forming a labyrinth between the engaging
なお、本発明は上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。例えば、アイドラプーリに密封装置を備えた軸受を組み込んだ例について説明したが、アイドラプーリ以外のテンションプーリや補機類に設けられるプーリに、密封装置を備えた軸受を使用することもできる。 In addition, this invention is not limited to what was illustrated to the said embodiment, In the range which does not deviate from the summary of this invention, it can change suitably. For example, although the example which incorporated the bearing provided with the sealing apparatus in the idler pulley was demonstrated, the bearing provided with the sealing apparatus can also be used for the pulley provided in tension pulleys and accessories other than an idler pulley.
3 軸受
5 密封装置
11 内輪
13 外輪
15 転動体
21 シール部材
23 スリンガ
23c、27c 係合凸部
23d、27d 凹部
27f 第2係合凸部
3
Claims (2)
前記軸受の軸方向両端に設けられた密封装置と、
を有する密封装置を備えた軸受であって、
前記密封装置は、前記外輪に取り付けられるシール部材と、前記シール部材の軸受外方に設けられ、前記内輪に取り付けられるスリンガとを有し、
前記シール部材及びスリンガの双方には、周方向に所定の長さ延び、軸方向においてシール部材がスリンガよりも軸受外方に位置する態様にて互いに重なり合う複数の係合部と、前記シール部材及びスリンガそれぞれ一方の該複数の係合部の間に設けられ相手側の他方の該複数の係合部を収容可能な複数の被係合部と、が設けられている
ことを特徴とする密封装置を備えた軸受。 A bearing having an inner ring, an outer ring, and a rolling element provided between the inner ring and the outer ring;
Sealing devices provided at both axial ends of the bearing;
A bearing with a sealing device having
The sealing device includes a seal member attached to the outer ring, and a slinger provided outside the bearing of the seal member and attached to the inner ring.
Both the seal member and the slinger have a plurality of engagement portions that extend in a predetermined length in the circumferential direction and overlap each other in a mode in which the seal member is positioned on the outer side of the bearing with respect to the slinger in the axial direction, And a plurality of engaged portions provided between the plurality of engaging portions on one side of the slinger and capable of accommodating the other engaging portions on the other side. Bearings.
2. The bearing provided with the sealing device according to claim 1, wherein the seal member further includes a second engagement portion located inside the bearing relative to the engagement portion of the slinger.
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