JP2018013098A - 自動車用エンジン - Google Patents

自動車用エンジン Download PDF

Info

Publication number
JP2018013098A
JP2018013098A JP2016143792A JP2016143792A JP2018013098A JP 2018013098 A JP2018013098 A JP 2018013098A JP 2016143792 A JP2016143792 A JP 2016143792A JP 2016143792 A JP2016143792 A JP 2016143792A JP 2018013098 A JP2018013098 A JP 2018013098A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injector
fuel
adapter
engine
delivery rail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016143792A
Other languages
English (en)
Inventor
久晴 中島
Hisaharu Nakajima
久晴 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HKS Co Ltd
Original Assignee
HKS Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HKS Co Ltd filed Critical HKS Co Ltd
Priority to JP2016143792A priority Critical patent/JP2018013098A/ja
Publication of JP2018013098A publication Critical patent/JP2018013098A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/30Use of alternative fuels, e.g. biofuels

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】 後付けインジェクタによる燃料噴射のエンジン回転に対する応答性を改善し、かつコントロールユニットによる後付けインジェクタの燃料噴射タイミング及び噴射量の演算精度を改善すること。
【解決手段】 インテークマニホールド20が備える吸気通路21をエンジン本体10の燃焼室14に接続する接続通路41を備えたアダプタ40と、アダプタ40の接続通路41に燃料を噴射可能とするように該アダプタ40に取付けられるインジェクタ50と、アダプタ40に固定されてインジェクタ50を該アダプタ40との間に保持するとともに、インジェクタ50に燃料を配給する配給通路61を備えるデリバリレールとを有し、デリバリレール60には、インジェクタ50による燃料噴射条件をコントロールユニット70によって演算するために、該インジェクタ50に配給される燃料の状態を検出するセンサ65が配設されてなるもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は自動車用エンジンに関する。
従来、通常のガソリンエンジンを改造し、ガス燃料とガソリン燃料を切換えて使用できるバイフューエルエンジンを製作するために、特許文献1に記載の如く、エンジン本体とインテークマニホールドとの間に後付けで板状体を介装し、この板状体に予め形成したノズル取付部にガス燃料が噴射される噴射ノズルを取付け、この噴射ノズルから噴射されるガス燃料を板状体に設けた接続通路からエンジンの側に供給可能にしたものがある。
特許文献1に記載のエンジンは、エンジン本体の複数の気筒の燃焼室に対応する複数の吸気通路をインテークマニホールドに備え、このインテークマニホールドが備える各吸気通路を各気筒の燃焼室に接続する複数の接続通路を板状体に備えている。そして、ガス燃料が噴射される複数の噴射ノズルのそれぞれを板状体の各接続通路に対応するように取付け、各噴射ノズルから噴射されたガス燃料を各接続通路経由で各気筒の燃焼室に供給可能にしている。
特許文献1に記載のエンジンにおける燃料供給配管構造では、ポンプによって圧送され、レギュレータで調圧されたガス燃料がデリバリレールによって各気筒の燃焼室に対応する複数のインジェクタのそれぞれに配給され、各インジェクタに接続されたホースが上述の板状体に取付けた各噴射ノズルに接続される。従って、ガス燃料はデリバリレールから各インジェクタに配給され、コントロールユニットが各インジェクタ毎に演算して制御する噴射タイミング及び噴射量で各インジェクタから噴射された後、各インジェクタに接続されたホースを介して各噴射ノズルから各気筒の燃焼室に供給される。
特許5877699号公報
特許文献1に記載のエンジンには以下の問題点がある。
(1)特許文献1に記載のエンジンでは、各インジェクタから噴射される燃料は、板状体の各接続通路に直接到達することなく、各インジェクタと長いホースによって接続された各噴射ノズルを介して板状体の各接続通路に到達するに至る。従って、コントロールユニットによって制御された各インジェクタによる燃料噴射タイミングと、各気筒に到達する燃料到達タイミングとの間に大きな時間的ずれを伴い、エンジン回転に対するインジェクタによる燃料噴射の応答性は悪く、エンジンの燃焼性能を損なう。
(2)コントロールユニットが演算して制御している各インジェクタによる燃料噴射タイミング及び噴射量の適正値は、燃料が各気筒の燃焼室に実際に供給されるタイミングにできるだけ近いタイミングにおける燃料の圧力、温度の状態に基づいて演算されることが好ましい。ところが、特許文献1に記載のエンジンでは、各気筒の燃焼室に対して長いホース等を介して遠隔に位置するデリバリレールに設けた圧力センサ、温度センサによって燃料の圧力、温度を検出している。従って、このようにして圧力、温度が検出された燃料の状態は、デリバリレールから各気筒に至る長いホース等の経路を流れる過程で、その圧力を経路の抵抗によって減じ、或いはその温度を経路の環境によって変化するおそれがあり、コントロールユニットによる燃料噴射タイミング及び噴射量の演算値は適正値から乖離するものになる。即ち、コントロールユニットによって演算される各インジェクタの各気筒への燃料噴射タイミング及び噴射量の演算精度が悪く、エンジンの燃焼性能を損なう。
本発明の課題は、インジェクタの後付けによって異種燃料を供給できるように改造された自動車用エンジンにおいて、後付けインジェクタを有する燃料配管系の取り回しをコンパクトにするとともに、後付けインジェクタによる燃料噴射のエンジン回転に対する応答性を改善し、かつコントロールユニットによる後付けインジェクタの燃料噴射タイミング及び噴射量の演算精度を改善することにある。
請求項1に係る発明は、自動車用エンジンにおいて、エンジン本体とインテークマニホールドとの間に後付けされ、インテークマニホールドが備える吸気通路をエンジン本体の燃焼室に接続する接続通路を備えたアダプタと、アダプタの接続通路に燃料を噴射可能とするように該アダプタに取付けられるインジェクタと、アダプタに固定されてインジェクタを該アダプタとの間に保持するとともに、インジェクタに燃料を配給する配給通路を備えるデリバリレールとを有し、デリバリレールには、インジェクタによる燃料噴射条件をコントロールユニットによって演算するために、該インジェクタに配給される燃料の状態を検出するセンサが配設されてなるようにしたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において更に、前記アダプタにガス燃料インジェクタが取付けられたものである。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において更に、前記アダプタにガソリン燃料インジェクタが取付けられたものである。
請求項4に係る発明は、請求項1に係る発明において更に、前記アダプタにガス燃料インジェクタとガソリン燃料インジェクタのそれぞれが取付けられたものである。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれかに係る発明において更に、前記エンジンがディーゼルエンジンを改造した自動車用エンジンであって、エンジン本体におけるディーゼルエンジンのためのインジェクタ用取付孔が、点火プラグ用取付孔として利用されてなるようにしたものである。
(請求項1)
(a)エンジン本体とインジェクタとの間に後付けされるアダプタにインジェクタが取付けられ、インジェクタはアダプタに固定されるデリバリレールによって該アダプタとの間に保持される。従って、インジェクタ及びアダプタをエンジン本体に後付けするに際し、エンジン本体やインテークマニホールドに新たな加工を施す必要がなく、それらの後付けは容易になされる。そして、インジェクタとデリバリレールは、一体となって、エンジン本体とインテークマニホールドとの間に後付けされるアダプタに取付けられ、後付けインジェクタを有する燃料供給配管系の取り回しをコンパクトにし、エンジン本体の周辺の狭小スぺースに複数の気筒に対応する複数本の接続ホース等を配置する等もなく、簡易かつ整然と配設されてそれらの取付性を向上できる。
(b)インジェクタは、燃料をアダプタの接続通路に直接的に噴射し、この燃料をその後直ちに気筒の燃焼室に供給する。従って、コントロールユニットによって制御されたインジェクタによる燃料噴射タイミングと、気筒に到達する燃料到達タイミングとは大きな時間的ずれを伴うことなく、後付けインジェクタによる燃料噴射のエンジン回転に対する応答性を改善し、エンジンの燃焼性能を向上できる。
(c)デリバリレールに配設されたセンサが、該デリバリレールからインジェクタに配給される燃料の状態(圧力、温度等)を検出する。これにより、コントロールユニットは、上述(b)と相まって、気筒の燃焼室に実際に供給されるタイミングにできるだけ近いタイミングで検出された燃料の圧力、温度の状態に基づいて、当該インジェクタによる燃料噴射タイミング及び噴射量等の燃料噴射条件を演算するものになる。従って、コントロールユニットによる後付けインジェクタの燃料噴射タイミング及び噴射量等の燃料噴射条件の演算精度を改善し、エンジンの燃焼性能を向上できる。
(請求項2乃至4)
(d)上述(a)乃至(c)の後付けインジェクタとしては、ガス燃料インジェクタ、ガソリン燃料インジェクタ、又はガス燃料インジェクタとガソリン燃料インジェクタの両者とすることができる。
(請求項5)
(e)ディーゼルエンジンを改造し、エンジン本体におけるディーゼルエンジンのためのインジェクタ用取付孔を、点火プラグ用取付孔として利用できる。これにより、ディーゼルエンジンに大きな変更を施すことなく、該ディーゼルエンジンを簡易に火花点火方式のガスエンジン、ガソリンエンジン、又はガスとガソリンのバイフューエルエンジンに改造できる。
図1はエンジンの一実施形態を示す模式図である。 図2はエンジンを示す分解斜視図である。 図3はアダプタにおけるインジェクタ設置部を示す模式断面図である。 図4はアダプタにおけるインジェクタ保持構造部を示す模式断面図である。 図5はエンジンの変形例を示す要部の模式断面図である。 図6はアダプタの中心軸に直交する断面内におけるインジェクタの配置状態を示す模式図である。 図7はアダプタの中心軸に直交する断面内におけるインジェクタの他の配置状態を示す模式図である。
図1に示した自動車用エンジン100は、ディーゼルエンジンを改造したガスエンジンである。
エンジン100は、シリンダブロック11とシリンダヘッド12によってエンジン本体10を構成する。エンジン本体10は、シリンダブロック11の内部にピストン13を往復動可能に嵌挿し、シリンダブロック11とシリンダヘッド12の内面及びピストン13の上面との間に燃焼室14が形成されてなる気筒を有する。エンジン本体10は、通常、複数の気筒を配列して有する。
エンジン本体10は、各気筒の燃焼室14に開口する複数の吸気ポート15と複数の排気ポート16をシリンダヘッド12に設け、各吸気ポート15にはインテークマニホールド20が備える複数の吸気通路21のそれぞれが接続され、各排気ポート16には排気マニホールド30が備える複数の排気通路31のそれぞれが接続される。各吸気ポート15の出口側開口部には吸気バルブ15Vが配設され、各排気ポート16の入口側開口部には排気バルブ16Vが配設される。
エンジン100は、エンジン本体10のシリンダヘッド12とインテークマニホールド20との間に、インテークマニホールド20が備える各吸気通路21を各気筒の燃焼室14に接続する複数の接続通路41を備えたアダプタ40を後付けして備える。
アダプタ40は、図2に示す如く、シリンダヘッド12における複数の気筒の配列方向に沿って長手状をなす板状ブロック体からなる。アダプタ40は、シリンダヘッド12において各吸気ポート15の入口側開口部が開口している接合面12Jにガスケット12Gを介する等の状態で接合し得る接合面42Jと、インテークマニホールド20において各吸気通路21の出口側開口部が開口している接合面20Kにガスケット20Gを介する等の状態で接合し得る接合面42Kを備える。インテークマニホールド20は、その接合面20Kとシリンダヘッド12の接合面12Jとの間に、アダプタ40(及びガスケット20G、12G)を挟んでシリンダヘッド12にボルト締結され、それらのシリンダヘッド12とインテークマニホールド20との間にアダプタ40を固定的に後付け可能にする。
エンジン100は、図3に示す如く、アダプタ40の各接続通路41にCNG、LPG等のガス燃料を噴射可能にする複数のガス燃料インジェクタ50のそれぞれを取付けて備える。
このとき、エンジン100は、各インジェクタ50にガス燃料を配給する配給通路61を備えるデリバリレール60を有する。ガス燃料の圧力を調節するレギュレータが単一の配管を介してデリバリレール60の配給通路61に接続される。デリバリレール60は、図4に示す如く、取付ボルト62によりアダプタ40に固定され、インジェクタ50を該アダプタ40との間に保持する。取付ボルト62は、デリバリーレール60に設けたボルト挿通孔62Aに挿通され、カラー63を貫通した貫通端をアダプタ40に設けたねじ孔62Bに螺合される。これにより、デリバリレール60はアダプタ40との締結間隔をカラー63により規定された状態で、アダプタ40との間にインジェクタ50を挟み込み保持する。
インジェクタ50は、先端部に被着したOリング51Aを介して、アダプタ40の接続通路41に交差配置するように該アダプタ40に設けたインジェクタ用取付孔43に密に挿填されるとともに、先端寄り段差部に軸方向で係着させたクッションリング51Bをアダプタ40におけるインジェクタ用取付孔43の外側対向端面に圧接可能にする。また、インジェクタ50は、基端部に被着したOリング52Aをデリバリレール60の配給通路61に交差配置するように該デリバリレール60に設けたインジェクタ用取付孔64に密に挿填されるとともに、基端寄り段差部に軸方向で係着させたクッションリング52Bをデリバリレール60におけるインジェクタ用取付孔64の外側開口端面に圧接可能にする。従って、インジェクタ50がアダプタ40とデリバリレール60との間に保持された状態で、Oリング51A、52Aがガス燃料等の外部へのリークを防止し、クッションリング51B、52Bがインジェクタ50の作動に基づく振動を低減し、騒音の発生を抑制する。
アダプタ40に取付けられたインジェクタ50の中心軸O(ガス噴射方向)が、アダプタ40における接続流路41の中心軸cを含む断面内で、該中心軸cに対する交差角θ(図1)は、例えば0度乃至180度の範囲内で、インテークマニホールド20の吸気通路21から流入する空気とインジェクタ50から噴射されるガス燃料とがアダプタ40の接続流路41で混合して生成される混合気の混合、更には吸気ポート15を経て燃焼室14へ供給される流れを円滑化することができる適度な値に設定される。
また、アダプタ40に取付けられたインジェクタ50の中心軸O(ガス噴射方向)が、アダプタ40における接続流路41の中心軸cに直交する断面内で、鉛直軸zに対する交差角α(図6、図7)は、例えば0度乃至360度の範囲内で、インテークマニホールド20の吸気通路21から流入する空気とインジェクタ50から噴射されるガス燃料とがアダプタ40の接続流路41で混合して生成される混合気の混合、更には吸気ポート15を経て燃焼室14へ供給される流れを円滑化することができる適度な値に設定される。
また、アダプタ40に取付けられたインジェクタ50の中心軸O(ガス噴射方向)が、アダプタ40における接続流路41の中心軸cに直交する断面内で、該中心軸cを通る鉛直軸zに対する点をzeとするとき、この点zeが該中心軸cに対するオフセット量e(図7)は、上記交差角θ、αの設定と同様に混合気の混合、流れの円滑化を実現するため、インテークマニホールド20の吸気通路21やアダプタ40の接続流路41の通路径等に応じて適度な値に設定される。
尚、本発明者の知見によれば、上述した交差角θ、α、オフセット量eはエンジン100の仕様に応じて適宜選定されるが、それらの好適値は以下の通りである。θの好適値は30度以上150度以下、より好適には40度以上70度以下、又は110度以上140度以下である。αの好適値は0度以上40度以下、より好適には0度以上20度以下である。eの好適値は、アダプタ40における接続流路41の流路直径をDとするとき、−3D/10乃至3D/10の範囲、より好適にはD/10乃至−D/10の範囲である。
デリバリレール60は、インジェクタ50による燃料噴射条件(燃料噴射タイミング及び噴射量等)をコントロールユニット70によって演算するために必要となる、該デリバリレール60の配給通路61から該インジェクタ50に配給されるガス燃料の状態(圧力、温度等)を検出するセンサ65を備える。センサ65は、デリバリレール60に設けられ、配給通路61内のガス流に接する圧力センサ65A、温度センサ65Bとからなる。
エンジン100は、ディーゼルエンジンを改造されたものであり、エンジン本体10のシリンダヘッド12に設けられていたディーゼルエンジンのためのインジェクタ用取付孔であった部分を、点火プラグ用取付孔17として利用する。即ち、シリンダヘッド12における燃焼室14の天井部に位置していたディーゼルエンジンのためのインジェクタ用取付孔が、点火プラグ18を螺着できる点火プラグ用取付孔17に加工されて利用される。
従って、エンジン100にあっては、デリバリレール60に配設されたセンサ65(圧力センサ65A、温度センサ65B)によって該デリバリレール60の配給通路61から各気筒に対応するインジェクタ50に配給されるガス燃料の状態(圧力、温度)を検出し、この検出結果がコントロールユニット70に転送される。
コントロールユニット70は、エンジン100の負荷等の運転状態Nに応じてインジェクタ50によるガス燃料の噴射条件(燃料噴射タイミング及び噴射量)を演算するに際し、上述のセンサ65(圧力センサ65A、温度センサ65B)の検出結果を加味する。こうして、コントロールユニット70がその演算結果に基づくガス燃料の噴射条件Rでインジェクタ50を駆動すると、レギュレータによって圧力が調節済のデリバリレール60内のガス燃料が、当該噴射条件でインジェクタ50からアダプタ40の接続通路41に直接的に噴射され、インテークマニホールド20の吸気通路21から流入する空気と混合された混合気となって、その後直ちに燃焼室14に供給される。これにより、各気筒の燃焼室14に供給されたガス燃料の混合気は、点火プラグ18の火花によって点火されて燃焼するものになる。
従って、本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)エンジン本体10とインジェクタ50との間に後付けされるアダプタ40にインジェクタ50が取付けられ、インジェクタ50はアダプタ40に固定されるデリバリレール60によって該アダプタ40との間に保持される。従って、インジェクタ50及びアダプタ40をエンジン本体10に後付けするに際し、エンジン本体10やインテークマニホールドに新たな加工を施す必要がなく、それらの後付けは容易になされる。そして、インジェクタ50とデリバリレール60は、一体となって、エンジン本体10とインテークマニホールドとの間に後付けされるアダプタ40に取付けられ、後付けインジェクタ50を有する燃料供給配管系の取り回しをコンパクトにし、複数の気筒に対応する複数本の接続ホース等をエンジン本体10の周辺の狭小スぺースに配置する等もなく、簡易かつ整然と配設されてそれらの取付性を向上できる。
(b)インジェクタ50は、燃料をアダプタ40の接続通路41に直接的に噴射し、この燃料をその後直ちに気筒の燃焼室14に供給する。従って、コントロールユニット70によって制御されたインジェクタ50による燃料噴射タイミングと、気筒に到達する燃料到達タイミングとは大きな時間的ずれを伴うことなく、後付けインジェクタ50による燃料噴射のエンジン回転に対する応答性を改善し、エンジンの燃焼性能を向上できる。
(c)デリバリレール60に配設されたセンサ65(圧力センサ65A、温度センサ65B)が、該デリバリレール60からインジェクタ50に配給される燃料の状態(圧力、温度等)を検出する。これにより、コントロールユニット70は、上述(b)と相まって、気筒の燃焼室14に実際に供給されるタイミングにできるだけ近いタイミングで検出された燃料の圧力、温度の状態に基づいて、当該インジェクタ50による燃料噴射タイミング及び噴射量等の燃料噴射条件を演算するものになる。従って、コントロールユニット70による後付けインジェクタ50の燃料噴射タイミング及び噴射量等の燃料噴射条件の演算精度を改善し、エンジンの燃焼性能を向上できる。
(d)ディーゼルエンジンを改造し、エンジン本体10におけるディーゼルエンジンのためのインジェクタ用取付孔を、点火プラグ用取付孔17として利用できる。これにより、ディーゼルエンジンに大きな変更を施すことなく、ディーゼルエンジンを簡易に火花点火方式のガスエンジンに改造できる。
尚、上記実施例に係るエンジン100は、アダプタ40に取付けたガス燃焼インジェクタ50を、ガソリン燃料インジェクタに変更することにより、ディーゼルエンジンを改造したガソリンエンジンに変更することができる。
この変形例に係るガソリンエンジンは、ガス燃料インジェクタ50をガソリン燃料インジェクタに変更したこと以外の点を上記実施例のエンジン100と同様とし、上記実施例のエンジン100における前述(a)乃至(d)と実質的に同様の作用効果を奏する。
また、上記実施例に係るエンジン100は、図5に示す如く、アダプタ40にガス燃料インジェクタ50を取付けることに加え、該アダプタ40にガソリン燃料インジェクタ80を併せ取付けることにより、ディーゼルエンジンを改造したバイフューエルエンジン(ガソリン燃料とガス燃料を切換えて燃焼できるエンジン)に変形することができる。
このとき、この変形例に係るバイフューエルエンジンは、アダプタ40との間にガソリン燃料インジェクタ80を保持するとともに、インジェクタ80にガソリン燃料を配給する配給通路91を備えるデリバリレール90を有する。デリバリレール90は、ガス燃料インジェクタ50のためのデリバリレール60と同様に、取付ボルト92、カラー93を用いてアダプタ40に固定される。
ガソリン燃料インジェクタ80は、ガス燃料インジェクタ50と同様に、先端部に被着したクッションリング82Aを介してアダプタ40に設けたインジェクタ用取付孔44に密に挿填される。また、インジェクタ80は、基端部に被着したOリング81をデリバリレール90に設けたインジェクタ用取付孔94に密に挿填されるとともに、基端寄りの段差部に軸方向で係着させたクッションリング82Bをデリバリレール90におけるインジェクタ用取付孔94の外側開口端面に圧接可能にする。Oリング81、クッションリング82Aがガソリン燃料等の外部へのリークを防止し、クッションリング82A、82Bがインジェクタ80の作動に基づく振動を制限する
デリバリレール90は、デリバリレール60と同様に、インジェクタ80による燃料噴射条件(燃料噴射タイミング及び噴射量等)をコントロールユニット70によって演算するために必要となる、該デリバリレール90の配給通路91から該インジェクタ80に配給されるガソリン燃料の状態(圧力、温度等)を検出するセンサを備える。
コントロールユニット70は、エンジン100の運転状態(回転数、要求負荷等)や燃料の残量に応じて噴射する燃料を決定し、ガス燃料インジェクタ50とガソリン燃料インジェクタ80を選択的に作動させることにより、ガス燃料とガソリン燃料の噴射を切換える。
この変形例に係るバイフューエルエンジンは、ガス燃料インジェクタ50とともにガソリン燃料インジェクタ80を後付けするようにしたこと以外の点を上記実施例のエンジン100と同様とし、上記実施例のエンジン100における前述(a)乃至(d)と実質的に同様の作用効果を奏する。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明の自動車用エンジンは、燃料としてアルコール等の液体燃料を用いることもでき、アダプタにアルコール燃料インジェクタを取付けるものであっても良い。
また、本発明はディーゼルエンジンを改造するもの以外の自動車用エンジンにも適用できる。
本発明によれば、インジェクタの後付けによって異種燃料を供給できるように改造された自動車用エンジンにおいて、後付けインジェクタを有する燃料配管系の取り回しをコンパクトにするとともに、後付けインジェクタによる燃料噴射のエンジン回転に対する応答性を改善し、かつコントロールユニットによる後付けインジェクタの燃料噴射タイミング及び噴射量の演算精度を改善することができる。
10 エンジン本体
14 燃焼室
17 点火プラグ用取付孔
18 点火プラグ
20 インテークマニホールド
21 吸気通路
40 アダプタ
41 接続通路
50 ガス燃料インジェクタ
60 デリバリレール
61 配給通路
65 センサ
70 コントロールユニット
80 ガソリン燃料インジェクタ
90 デリバリレース
91 配給通路
100 自動車用エンジン

Claims (5)

  1. 自動車用エンジンにおいて、
    エンジン本体とインテークマニホールドとの間に後付けされ、インテークマニホールドが備える吸気通路をエンジン本体の燃焼室に接続する接続通路を備えたアダプタと、
    アダプタの接続通路に燃料を噴射可能とするように該アダプタに取付けられるインジェクタと、
    アダプタに固定されてインジェクタを該アダプタとの間に保持するとともに、インジェクタに燃料を配給する配給通路を備えるデリバリレールとを有し、
    デリバリレールには、インジェクタによる燃料噴射条件をコントロールユニットによって演算するために、該インジェクタに配給される燃料の状態を検出するセンサが配設されてなることを特徴とする自動車用エンジン。
  2. 前記アダプタにガス燃料インジェクタが取付けられた請求項1に記載の自動車用エンジン。
  3. 前記アダプタにガソリン燃料インジェクタが取付けられた請求項1に記載の自動車用エンジン。
  4. 前記アダプタにガス燃料インジェクタとガソリン燃料インジェクタのそれぞれが取付けられた請求項1に記載の自動車用エンジン。
  5. 前記エンジンがディーゼルエンジンを改造した自動車用エンジンであって、
    エンジン本体におけるディーゼルエンジンのためのインジェクタ用取付孔が、点火プラグ用取付孔として利用されてなる請求項1乃至4のいずれかに記載の自動車用エンジン。
JP2016143792A 2016-07-21 2016-07-21 自動車用エンジン Pending JP2018013098A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016143792A JP2018013098A (ja) 2016-07-21 2016-07-21 自動車用エンジン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016143792A JP2018013098A (ja) 2016-07-21 2016-07-21 自動車用エンジン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018013098A true JP2018013098A (ja) 2018-01-25

Family

ID=61019930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016143792A Pending JP2018013098A (ja) 2016-07-21 2016-07-21 自動車用エンジン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018013098A (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0373666U (ja) * 1989-11-21 1991-07-24
JPH11506514A (ja) * 1995-05-09 1999-06-08 ジ エナジー リサーチ アンド ディベロプメント コーポレイション 液体燃料噴射装置
WO2000041905A1 (en) * 1999-01-13 2000-07-20 Bg Intellectual Property Ltd Multiple fuel vehicle
JP2000345942A (ja) * 1999-06-02 2000-12-12 Suzuki Motor Corp 燃料供給装置
JP2005201170A (ja) * 2004-01-16 2005-07-28 Yamaha Motor Co Ltd ガス燃料車両のエンジン制御装置及びエンジン及び車両
JP2008038663A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Kubota Corp 多気筒デュアル燃料エンジン
WO2011148904A1 (ja) * 2010-05-24 2011-12-01 翼システム株式会社 液体燃料を用いる内燃機関に後から設置可能な後付式の気体燃料供給キット
US20130042836A1 (en) * 2011-08-17 2013-02-21 Intellectual Property Holdings, Llc Fuel injector adapter device and method
JP5877699B2 (ja) * 2011-12-01 2016-03-08 有限会社マイカープラザ 燃料供給装置用アタッチメント、これを用いた燃料供給装置及び自動車

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0373666U (ja) * 1989-11-21 1991-07-24
JPH11506514A (ja) * 1995-05-09 1999-06-08 ジ エナジー リサーチ アンド ディベロプメント コーポレイション 液体燃料噴射装置
WO2000041905A1 (en) * 1999-01-13 2000-07-20 Bg Intellectual Property Ltd Multiple fuel vehicle
JP2000345942A (ja) * 1999-06-02 2000-12-12 Suzuki Motor Corp 燃料供給装置
JP2005201170A (ja) * 2004-01-16 2005-07-28 Yamaha Motor Co Ltd ガス燃料車両のエンジン制御装置及びエンジン及び車両
JP2008038663A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Kubota Corp 多気筒デュアル燃料エンジン
WO2011148904A1 (ja) * 2010-05-24 2011-12-01 翼システム株式会社 液体燃料を用いる内燃機関に後から設置可能な後付式の気体燃料供給キット
US20130042836A1 (en) * 2011-08-17 2013-02-21 Intellectual Property Holdings, Llc Fuel injector adapter device and method
JP5877699B2 (ja) * 2011-12-01 2016-03-08 有限会社マイカープラザ 燃料供給装置用アタッチメント、これを用いた燃料供給装置及び自動車

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100448295B1 (ko) 내연기관에대한다점기체연료분사방법및장치
US9115671B2 (en) Hybrid carburetor and fuel injection assembly for an internal combustion engine
JPH05209567A (ja) 燃料分配器
US6095437A (en) Air-assisted type fuel injector for engines
EP2895727B1 (en) Gas mixer for internal combustion engines
KR101393217B1 (ko) 이중 연료 엔진의 가스 유입 밸브 조립체
US3965873A (en) Flow equalizing means
JP2013011185A (ja) 内燃機関用吸気装置
US9611810B2 (en) Gaseous fuel mixer with exhaust gas recirculation
US9702327B2 (en) System and method for introducing gas into engine cylinder
US20200408155A1 (en) Mass-Flow Throttle for Large Natural Gas Engines
GB2059503A (en) Fuel Supply Devices for Multi- cylinder Internal Combustion Engines
KR20140124933A (ko) 이중연료엔진용 메인 피드 파이프의 연료가스 누출 검출장치
US9869278B2 (en) Gaseous fuel mixer and shutoff valve
US9689363B2 (en) Gaseous fuel mixer
US9458807B2 (en) Four-stroke engine
JP2018013098A (ja) 自動車用エンジン
JP4220510B2 (ja) V形2気筒エンジン
EP2703631B1 (en) Injector configuration of a cylinder head of a dual fuel internal combustion engine
US4020805A (en) Intake manifold flow equilizing means
RU2493426C2 (ru) Устройство впрыскивания топлива
JP3555111B2 (ja) V形2気筒エンジン
US9605623B2 (en) Gaseous fuel mixer and method
US4038950A (en) Intake manifold of the internal combustion engine
EP1104848B1 (en) Air/fuel mixing device for a gaseous fuel internal combustion engine

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200602

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210119

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211012

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220405