JP2018006135A - 照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダウンライト型の照明装置において、部品点数を抑えるとともに、ケーシングの内部空間を広く確保しつつ、ケーシングに対して本体部を、安定した姿勢でスライド移動させることができる構造を提供する。
【解決手段】ケーシング10自体にスリット16を設け、スリット16に沿って移動子37をスライド移動させる。このため、ケーシング10とは別に、移動子37を移動させるためのレールを設ける必要がない。したがって、照明装置1の部品点数を低減できるとともに、ケーシング10の内部空間を広く確保することができる。また、移動子37は、スリット16の周縁を挟み込む一対の板状部材と、スリット16を貫通して一対の板状部材同士を固定する固定部材と、を有する。これにより、ケーシング10に対する移動子37の接触面積が増加する。その結果、スライド移動時の移動子37の姿勢を安定させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、照明装置に関する。
従来、天井に設けられた孔に嵌め込まれて使用される、いわゆるダウンライト型の照明装置が知られている。従来のダウンライト型の照明装置については、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1の照明装置は、天井に嵌め込まれるケーシング(本体ケース)に対して、灯具が昇降移動可能となっている。したがって、特許文献1の照明装置は、灯具をケーシング内に収容した状態で使用したり、あるいは、灯具を天井よりも下方へ引き出して使用したりすることができる。
特開平10−188654号公報
しかしながら、特許文献1の照明装置では、天井に嵌め込まれるケーシング(本体ケース)の内周面に、ケーシングとは別部材である一対のガイドレールが、ビスにより固定されている。そして、そのガイドレールに対してスライダのヘッド部を摺動させることで、灯具を昇降移動させている。
このような構造では、ケーシングとは別にガイドレールが必要であるため、照明装置の部品点数が増加する。また、ケーシングの内部空間が、ガイドレールによって狭められる。これらの欠点を克服するため、別部材のガイドレールを設けることなく、灯具を昇降移動させることができる構造が求められている。また、灯具による光の照射方向にばらつきが生じないように、ケーシングに対して灯具を安定した姿勢で昇降移動させたいという要求もある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、ダウンライト型の照明装置において、部品点数を抑えるとともに、ケーシングの内部空間を広く確保しつつ、ケーシングに対して本体部を、安定した姿勢でスライド移動させることができる構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願発明は、照明装置であって、略円筒状の側壁部を有するケーシングと、光源を保持し、前記ケーシング内に少なくとも一部分が収容される本体部と、を備え、前記ケーシングは、前記側壁部に形成されたスリットを有し、前記本体部は、前記スリットに沿ってスライド移動する移動子を有し、前記移動子は、前記側壁部における前記スリットの周縁を挟み込む一対の板状部材と、前記スリットを貫通して前記一対の板状部材同士を固定する固定部材と、を有し、前記スリットに対する前記移動子のスライド移動によって、前記ケーシングに対する前記本体部の位置を変更可能である。
本願発明によれば、ケーシング自体にスリットを設け、スリットに沿って移動子をスライド移動させる。このため、ケーシングとは別に、移動子を移動させるためのレールを設ける必要がない。したがって、照明装置の部品点数を低減できるとともに、ケーシングの内部空間を広く確保することができる。
特に、本発明の移動子は、スリットの周縁を挟み込む一対の板状部材と、スリットを貫通して一対の板状部材同士を固定する固定部材と、を有する。これにより、ケーシングに対する移動子の接触面積が増加する。その結果、スライド移動時の移動子の姿勢を安定させることができる。
照明装置の斜視図である。 照明装置の斜視図である。 照明装置の側面図である。 照明装置の側面図である。 照明装置の縦断面図である。 照明装置の縦断面図である。 移動子付近の縦断面図である。 移動子付近の横断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.照明装置の全体構成>
図1および図2は、本発明の一実施形態に係る照明装置1の斜視図である。図3および図4は、照明装置1の側面図である。図5および図6は、照明装置1の縦断面図である。この照明装置1は、例えば天井に設けられた孔に嵌め込まれて下方へ光を照射する、いわゆるダウンライト型の照明装置である。図1〜図6に示すように、照明装置1は、ケーシング10と、3本の取付ばね20と、本体部30と、通電ケーブル40と、を有する。なお、図2〜図4では、通電ケーブル40の図示が省略されている。
ケーシング10は、略円筒状の側壁部11と、環状板部12と、枠部13とを有する。環状板部12は、側壁部11の一端から内側へ向けて突出する。枠部13は、側壁部11の他端から外側へ向けて突出する。ケーシング10は、枠部13の内側に開口14を有する。図5および図6に示すように、照明装置1の使用時には、天井板90に設けられた孔91に、環状板部12が上、枠部13および開口14が下となる姿勢で、ケーシング10が嵌め込まれる。
ケーシング10は、例えば、鉄、ステンレス、アルミニウムなどの金属により、一体に形成される。ただし、ケーシング10は、樹脂などの他の材料により形成されていてもよい。また、ケーシング10は、複数の部材により形成されていてもよい。
3本の取付ばね20は、ケーシング10を天井に固定するための板ばねである。3本の取付ばね20は、ケーシング10の周囲に等角度間隔で設けられる。各取付ばね20の内側の端部は、側壁部11と枠部13との境目付近に固定される。図5および図6に示すように、照明装置1の使用時には、各取付ばね20が、天井板90の上面に弾性接触する。そして、枠部13と取付ばね20との間に、天井板90が挟まれる。これにより、天井板90に対してケーシング10が固定される。
なお、照明装置1に設けられる取付ばね20の数は、天井板90に対するケーシング10の固定強度を、十分に得ることができる数であればよい。例えば、取付ばね20の数は、2本や4本であってもよい。
本体部30は、LEDモジュール31を保持するユニットである。本体部30は、少なくとも一部分がケーシング10内に収容されるとともに、ケーシング10に対して、相対移動可能に取り付けられている。図1〜図6に示すように、本体部30は、LEDモジュール31、ヒートシンク32、透光板33、首振りホルダ34、回転ホルダ35、遮蔽板36、および一対の移動子37を有する。
LEDモジュール31は、光源であるLED素子311と、LED素子311を発光駆動させる回路基板312とを有する。回路基板312は、ベース板313に固定されている。LED素子311は、回路基板312のベース板313とは反対側の面に実装されている。回路基板312は、通電ケーブル40から得られる電力を用いて、LED素子311に駆動電流を供給する。LED素子311は、回路基板312から供給される駆動電流に基づいて発光する。
ヒートシンク32は、LEDモジュール31から生じた熱を、外部へ放出するための放熱部材である。ヒートシンク32は、例えば、熱伝導率の高いアルミニウム等の金属により形成されている。ヒートシンク32とベース板313とは、互いに面接触した状態で、ねじにより固定されている。また、ヒートシンク32は、広い表面積を確保するために、複数の板状のフィンを有する。LEDモジュール31から生じた熱は、ベース板313およびヒートシンク32へ伝導し、複数のフィンの表面から空気中に放出される。これにより、LEDモジュール31の過度な昇温が抑制される。
透光板33は、アクリル樹脂、ポリカーボネートなどの光透過性の高い材料により形成された、板状の部材である。透光板33は、LEDモジュール31の複数のLED素子311と対向する位置に配置される。透光板33とベース板313とは、円筒状のブラケット331を介して接続されている。すなわち、LEDモジュール31は、ベース板313、ブラケット331、および透光板33により形成される筐体の内部空間に配置される。これにより、LEDモジュール31への粉塵の付着が防止される。LED素子311から発せられた光は、透光板33を介して外部へ照射される。なお、透光板33は、光を単に透過するだけではなく、所望の配光が得られるように、光を拡散または集光させる機能を有していてもよい。図5および図6の例では、透光板33にフレネルレンズが採用されている。
首振りホルダ34は、LEDモジュール31、ヒートシンク32、および透光板33を保持する部材である。首振りホルダ34は、LEDモジュール31、ベース板313、ブラケット331、および透光板33の周囲の少なくとも一部分を覆う。また、ヒートシンク32は、首振りホルダ34に対して、例えばねじにより固定される。これにより、LEDモジュール31、ベース板313、ヒートシンク32、ブラケット331、および透光板33の、首振りホルダ34に対する位置が固定される。
回転ホルダ35は、ヒートシンク32に固定される略U字状の部材である。首振りホルダ34と回転ホルダ35とは、一対のねじ341によって接続されている。照明装置1の使用時には、回転ホルダ35に対して首振りホルダ34を、略水平に配置された一対のねじ341を中心として回動させることができる。首振りホルダ34を回動させると、首振りホルダ34とともに、LEDモジュール31、ベース板313、ヒートシンク32、ブラケット331、および透光板33も、一対のねじ341を中心として回動する。
遮蔽板36は、ケーシング10の環状板部12と回転ホルダ35との間に配置される板状の部材である。回転ホルダ35と遮蔽板36とは、ケーシング10の中心軸(円筒状の側壁部11の中心軸)9を中心として、相対回転可能に接続されている。遮蔽板36に対して回転ホルダ35を回転させると、回転ホルダ35とともに、首振りホルダ34、ヒートシンク32、ベース板313、LEDモジュール31、ブラケット331、および透光板33も、中心軸9を中心として回転する。
通電ケーブル40は、LEDモジュール31に電力を供給するためのケーブルである。通電ケーブル40は、環状板部12、遮蔽板36、および回転ホルダ35の各々の中央に設けられた貫通孔に挿通されている。通電ケーブル40の一端は、LEDモジュール31の回路基板312に接続される。また、通電ケーブル40の他端には、プラグ41が設けられている。照明装置1の使用時には、プラグ41が電源(図示省略)に接続されて、LEDモジュール31に、発光のための電力が供給される。
<2.本体部の昇降移動について>
この照明装置1は、ケーシング10に対して、本体部30を昇降移動させるための構造を有する。以下では、当該構造について、詳細に説明する。
図7は、移動子37付近の部分縦断面図である。図8は、移動子37付近の部分横断面図である。図1〜図8に示すように、ケーシング10の側壁部11には、一対の平坦部15が設けられている。一対の平坦部15は、中心軸9に対して、互いに反対側に位置する。また、各平坦部15は、側壁部11の周方向の一部において、中心軸9と平行な長尺板状に加工されている。平坦部15の外側面および内側面は、いずれも平坦な面となっている。また、ケーシング10は、一対の平坦部15のそれぞれに形成されたスリット16を有する。各スリット16は、平坦部15を径方向(中心軸9に対する径方向)に貫通し、かつ、中心軸9に対して平行に形成された細孔である。
一方、本体部30は、スリット16に沿ってスライド移動する一対の移動子37を有する。図7および図8に示すように、移動子37は、外側板状部材51、内側板状部材52、および固定部材としてのねじ53を有する。
外側板状部材51は、平坦部15の外側に位置する平板状の部材である。外側板状部材51の内側の面と、平坦部15の外側の面とは、互いに面接触する。内側板状部材52は、平坦部15の内側に位置する平板状の部材である。内側板状部材52の外側の面と、平坦部15の内側の面とは、互いに面接触する。すなわち、外側板状部材51および内側板状部材52は、平坦部15の一部分を、径方向に挟み込む。
ねじ53は、外側板状部材51に設けられた貫通孔、スリット16、および内側板状部材52に設けられた貫通孔に挿入されるとともに、遮蔽板36の端部362にスリット16に対向して設けられたねじ孔361に螺合される。なお、図5〜図8では、ねじ53のねじ山の図示を省略している。外側板状部材51は、ねじ53の頭部531と、ケーシング10の平坦部15との間に、挟まれる。また、内側板状部材52は、遮蔽板36の端部362と、ケーシング10の平坦部15との間に、挟まれる。このため、遮蔽板36のねじ孔361に対してねじ53を締結すると、外側板状部材51と内側板状部材52とが、互いに接近する方向へ締め付けられる。
一対の移動子37は、それぞれ、スリット16に沿ってスライド移動可能である。一対の移動子37がスライド移動すると、ケーシング10に対する本体部30の位置も、中心軸9に沿って移動する。具体的には、本体部30は、その全体または大部分がケーシング10の内部に収容される収容位置(図1、図3、図5の位置)と、その大部分がケーシング10の開口14よりも外側へ露出する露出位置(図2、図4、図6の位置)との間で移動することができる。
このように、この照明装置1では、ケーシング10自体にスリット16が設けられ、スリット16に沿って移動子37がスライド移動可能となっている。このため、ケーシング10とは別に、移動子37をスライド移動させるためのレールを設ける必要がない。このようにすれば、照明装置1の部品点数を低減できるとともに、ケーシング10の内部空間を広く確保することができる。
また、この照明装置1では、円筒状の側壁部11に単にスリット16を形成するのではなく、側壁部11に設けられた平坦部15に、スリット16が形成されている。そして、移動子37の外側板状部材51および内側板状部材52が、平坦部15を挟み込んでいる。これにより、ケーシング10に対する移動子37の接触面積が増加する。したがって、ケーシング10と移動子37との間の摩擦力が増加し、ケーシング10に対する移動子37のがたつきが抑制される。その結果、スライド移動時の移動子37の姿勢を安定させることができる。
平坦部15と移動子37との間の摩擦力は、上述したねじ53の締め付け力によって、調節可能である。したがって、ねじ53を適度に締め付ければ、ケーシング10に対して本体部30を、収容位置と露出位置との間の任意の位置で静止させることができる。
特に、この照明装置1では、外側板状部材51が、ナイロン(登録商標)等の樹脂からなる。このように、外側板状部材51に、ケーシング10よりも弾性率の小さい弾性部材を用いれば、平坦部15に対して外側板状部材51を、より密着させることができる。これにより、スライド移動時の移動子37の姿勢を、より安定させることができる。特に、弾性部材としてナイロン(登録商標)を用いれば、ケーシング10に対する移動のしやすさと、移動後の位置の安定性とを両立しやすい点で、好ましい。
なお、外側板状部材51に代えて、内側板状部材52に、弾性部材を用いてもよい。また、外側板状部材51および内側板状部材52の双方に、弾性部材を用いてもよい。また、弾性部材は、樹脂以外の弾性を有する部材であってもよい。例えば、弾性部材は、ばね様の形状を有する金属部材であってもよい。
また、図8に示すように、平坦部15の外側面は、側壁部11の平坦部15以外の部分の外側面よりも、中心軸9側(径方向内側)へ向けて凹んでいる。そして、外側板状部材51の少なくとも一部分は、当該凹みに収容されている。このようにすれば、外側板状部材51や、ねじ53の頭部531のうち、側壁部11の外側面よりも外側へ突出する部分の寸法を、抑制できる。したがって、照明装置1の外形寸法を抑えることができる。
また、この照明装置1は、図4中の二点鎖線のように、本体部30を露出位置に配置し、かつ、首振りホルダ34を中心軸9に対して傾斜させて使用することもできる。この場合、ケーシング10と本体部30との間に、隙間が生じる。したがって、もし、遮蔽板36が無ければ、照明装置1の下方から、スリット16を介して天井裏(天井板90の上方の空間)が見えてしまう。しかしながら、この照明装置1では、本体部30が露出位置に配置されたときに、ケーシング10の開口14とスリット16との間に、遮蔽板36が配置される。したがって、スリット16を介して天井裏が見えることを防止できる。
また、この照明装置1では、ヒートシンク32の少なくとも一部分が、ケーシング10の内側に配置される。特に、本体部30が収容位置に配置されたときには、ヒートシンク32の全体が、ケーシング10の内側に配置される。このため、ケーシング10の側壁部11には、複数の通気孔17が形成されている。ケーシング10の内外の空気は、複数の通気孔17を介して流動する。これにより、ヒートシンク32における熱交換が、効率よく行われる。また、この照明装置1では、ケーシング10の内部空間と外部空間との間で、通気孔17だけではなく、スリット16を介した空気の流動も生じる。したがって、スリット16が無い場合よりも、ヒートシンク32による熱交換を、より効率よく行うことができる。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態では、ケーシングの側壁部に平坦部が設けられ、当該平坦部にスリットが形成されていた。しかしながら、スリットの周囲は、必ずしも平坦でなくてもよい。例えば、スリットの周囲は、側壁部の他の部分よりも曲率が小さい(曲率半径が大きい)円弧状の面であってもよい。すなわち、ケーシングの側壁部は、外側板状部材および内側板状部材に当接される第1側壁部と、外側板状部材および内側板状部材に当接されない第2側壁部とを有し、第1側壁部の曲率が、第2側壁部の曲率よりも小さければよい。
また、上記の実施形態では、ケーシングに2本のスリットが設けられていた。しかしながら、ケーシングに設けられるスリットの数は、必ずしも2本には限られず、3本や4本であってもよい。すなわち、ケーシングは、互いに平行な複数のスリットを有していればよい。また、複数のスリットは、必ずしも中心軸9に平行である必要はない。例えば、ケーシング10の側壁部11を展開した平面において互いに平行な複数のスリットが、中心軸9に対して傾いて形成されていてもよい。スリットが中心軸9に対して傾いていれば、本体部がスリットに沿って露出位置に移動しようとする力を、傾斜角に応じて低減することができる。したがって、任意の位置で本体部の姿勢を安定させることが容易となる。このとき、収容位置と露出位置との間で昇降すると同時に本体部は中心軸9を中心に回転するが、回転ホルダを備えているため、任意の向きに光を照射することができる。本体部は、スリットごとに移動子を有していればよい。ただし、上記の実施形態のように、スリットの数を2本のみとすれば、スリットによるケーシングの強度低下を、最小限にとどめることができる点で好ましい。
また、複数のスリットは、中心軸の周囲に、等角度間隔で設けられていることが好ましい。そうすれば、本体部の姿勢を、より安定させることができる。ただし、複数のスリットの位置関係は、必ずしも完全に等角度間隔でなくてもよい。すなわち、隣り合うスリットの間隔は、多少不均一であってもよい。
また、上記の実施形態では、本体部の回転ホルダと移動子とを、遮蔽板によって接続していた。しかしながら、回転ホルダと移動子とを接続する部材と、遮蔽板とを、別個に設けてもよい。
また、上記の実施形態では、本体部が、回転ホルダと首振りホルダとを有していた。このため、照明装置の使用状況に応じて、LEDモジュールからの光の照射の向きを、多方向に変更することができた。しかしながら、本発明の照明装置の本体部は、このような回転自由度をもたず、移動子とともに直線的な移動のみを行うものであってもよい。
また、上記の実施形態では、光源としてLED素子を用いていた。しかしながら、本発明の照明装置の光源は、LED素子に限らず、発光するものであればよい。例えば、LED素子に代えて、白熱電球や蛍光灯等の他の光源を用いてもよい。
また、各部材の細部の形状については、本願の各図に示された形状と、相違していてもよい。
また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
<4.発明の抽出>
上記の実施形態および変形例から抽出される発明として、例えば、以下の発明を挙げることができる。
第1発明は、照明装置であって、略円筒状の側壁部を有するケーシングと、光源を保持し、前記ケーシング内に少なくとも一部分が収容される本体部と、を備え、前記ケーシングは、前記側壁部に形成されたスリットを有し、前記本体部は、前記スリットに沿ってスライド移動する移動子を有し、前記移動子は、前記側壁部における前記スリットの周縁を挟み込む一対の板状部材と、前記スリットを貫通して前記一対の板状部材同士を固定する固定部材と、を有し、前記スリットに対する前記移動子のスライド移動によって、前記ケーシングに対する前記本体部の位置を変更可能である。
第2発明は、第1発明の照明装置であって、前記一対の板状部材の少なくとも一方は、前記ケーシングよりも弾性率の小さい弾性部材である。
第3発明は、第2発明の照明装置であって、前記ケーシングは、金属からなり、前記弾性部材は、樹脂からなる。
第4発明は、第1発明から第3発明までのいずれか1発明の照明装置であって、前記固定部材は、前記一対の板状部材を互いに接近する方向へ締め付けるねじである。
第5発明は、第1発明から第4発明までのいずれか1発明の照明装置であって、前記側壁部は、前記一対の板状部材に当接される第1側壁部と、前記一対の板状部材に当接されない第2側壁部とを有し、前記第1側壁部の曲率は、前記第2側壁部の曲率よりも小さい。
第6発明は、第5発明の照明装置であって、前記第1側壁部の外側面は、前記第2側壁部の外側面よりも、凹んでいる。
第7発明は、第1発明から第6発明までのいずれか1発明の照明装置であって、前記ケーシングは、2本の前記スリットを有し、前記本体部は、前記スリットごとに前記移動子を有する。
第8発明は、第1発明から第7発明までのいずれか1発明の照明装置であって、前記スリットは、前記側壁部の中心軸に対して平行である。
第9発明は、第1発明から第8発明までのいずれか1発明の照明装置であって、前記本体部は、その全体または大部分が前記ケーシングの内部に収容される収容位置と、その大部分が前記ケーシングの開口よりも外側へ露出する露出位置と、の間で移動可能である。
第10発明は、第9発明の照明装置であって、前記本体部とともに移動する遮蔽板をさらに有し、前記露出位置において、前記開口と前記スリットとの間に、前記遮蔽板が配置される。
第11発明は、第1発明から第10発明までのいずれか1発明の照明装置であって、前記本体部は、前記ケーシングの内側に少なくとも一部分が配置されるヒートシンクをさらに有する。
第1発明〜第11発明によれば、ケーシング自体にスリットを設け、スリットに沿って移動子をスライド移動させる。このため、ケーシングとは別に、移動子を移動させるためのレールを設ける必要がない。したがって、照明装置の部品点数を低減できるとともに、ケーシングの内部空間を広く確保することができる。
また、第1発明〜第9発明の移動子は、スリットの周縁を挟み込む一対の板状部材と、スリットを貫通して一対の板状部材同士を固定する固定部材と、を有する。これにより、ケーシングに対する移動子の接触面積が増加する。その結果、スライド移動時の移動子の姿勢を安定させることができる。
特に、第2発明および第3発明によれば、ケーシングに対して弾性部材を密着させることができる。これにより、スライド移動時の移動子の姿勢を、より安定させることができる。
特に、第6発明によれば、側壁部の外側面から板状部材等が外側へ突出することを抑制できる。
特に、第7発明によれば、スリットの数を2本のみとすることで、スリットによるケーシングの強度低下を最小限にとどめることができる。
特に、第10発明によれば、本体部が露出位置に配置されたときに、スリットを介して天井裏が見えることを防止できる。
特に、第11発明によれば、ケーシングの内外の空気が、スリットを介して流動する。これにより、スリットが無い場合よりも、ヒートシンクによる熱交換が効率よく行われる。
1 照明装置
9 中心軸
10 ケーシング
11 側壁部
12 環状板部
13 枠部
14 開口
15 平坦部
16 スリット
17 通気孔
20 取付ばね
30 本体部
31 LEDモジュール
32 ヒートシンク
33 透光板
34 首振りホルダ
35 回転ホルダ
36 遮蔽板
37 移動子
40 通電ケーブル
51 外側板状部材
52 内側板状部材
53 ねじ
311 LED素子
312 回路基板
313 ベース板
331 ブラケット
341 ねじ
361 ねじ孔
531 頭部

Claims (11)

  1. 略円筒状の側壁部を有するケーシングと、
    光源を保持し、前記ケーシング内に少なくとも一部分が収容される本体部と、
    を備え、
    前記ケーシングは、
    前記側壁部に形成されたスリット
    を有し、
    前記本体部は、
    前記スリットに沿ってスライド移動する移動子
    を有し、
    前記移動子は、
    前記側壁部における前記スリットの周縁を挟み込む一対の板状部材と、
    前記スリットを貫通して前記一対の板状部材同士を固定する固定部材と、
    を有し、
    前記スリットに対する前記移動子のスライド移動によって、前記ケーシングに対する前記本体部の位置を変更可能である照明装置。
  2. 請求項1に記載の照明装置であって、
    前記一対の板状部材の少なくとも一方は、前記ケーシングよりも弾性率の小さい弾性部材である照明装置。
  3. 請求項2に記載の照明装置であって、
    前記ケーシングは、金属からなり、
    前記弾性部材は、樹脂からなる照明装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の照明装置であって、
    前記固定部材は、前記一対の板状部材を互いに接近する方向へ締め付けるねじである照明装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の照明装置であって、
    前記側壁部は、
    前記一対の板状部材に当接される第1側壁部と、
    前記一対の板状部材に当接されない第2側壁部と
    を有し、
    前記第1側壁部の曲率は、前記第2側壁部の曲率よりも小さい照明装置。
  6. 請求項5に記載の照明装置であって、
    前記第1側壁部の外側面は、前記第2側壁部の外側面よりも、凹んでいる照明装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の照明装置であって、
    前記ケーシングは、2本の前記スリットを有し、
    前記本体部は、前記スリットごとに前記移動子を有する照明装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の照明装置であって、
    前記スリットは、前記側壁部の中心軸に対して平行である照明装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の照明装置であって、
    前記本体部は、
    その全体または大部分が前記ケーシングの内部に収容される収容位置と、
    その大部分が前記ケーシングの開口よりも外側へ露出する露出位置と、
    の間で移動可能である照明装置。
  10. 請求項9に記載の照明装置であって、
    前記本体部とともに移動する遮蔽板
    をさらに有し、
    前記露出位置において、前記開口と前記スリットとの間に、前記遮蔽板が配置される照明装置。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の照明装置であって、
    前記本体部は、
    前記ケーシングの内側に少なくとも一部分が配置されるヒートシンク
    をさらに有する照明装置。
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