JP2018005315A - 規則変換支援装置および規則変換支援プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
モデルの規則を定義するものをメタモデルと呼ぶ。モデルはメタモデルに従って作成されている必要がある。
ソースコード生成器は、入力となるモデルに対応するメタモデルに従って作成されている必要がある。
メタモデルに変更が生じると、変更前のメタモデルに従って作成されているモデルを、変更後のメタモデルに対応するモデルに変換する必要が生じる場合がある。
その場合、変更前のメタモデルに従って作成されたソースコード生成器を、変更後のメタモデルに対応するソースコード生成器に変換する必要が生じる。
特許文献1に開示された技術は、メタモデルの変更に応じてモデルを変換するためのソースコード等を自動で生成する技術である。
つまり、特許文献1に開示された技術は、メタモデルの変更に応じてソースコード生成器を変換する技術ではない。
そのため、特許文献1に開示された技術では、メタモデルの変更の影響が及ぶ箇所をソースコード生成器から抽出することはできない。
第1のソースコードモデルに基づいて第1のソースコードを生成するためのソースコード規則を含んだ第1の規則ファイルと、前記第1のソースコードモデルを生成するための第1のメタモデルと、前記第1のメタモデルを編集して得られる第2のメタモデルとを記憶する記憶部と、
前記第1のメタモデルと前記第2のメタモデルとの差分をメタモデル差分として抽出する差分抽出部と、
前記第1の規則ファイルから前記メタモデル差分に対応するソースコード規則を影響規則として特定する影響分析部とを備える。
規則変換支援装置100について、図1から図12に基づいて説明する。
図1に基づいて、規則変換支援装置100の構成を説明する。
規則変換支援装置100は、プロセッサ901とメモリ902と補助記憶装置903とディスプレイ904といったハードウェアを備えるコンピュータである。これらのハードウェアは、信号線を介して互いに接続されている。
メモリ902は揮発性の記憶装置である。メモリ902は、主記憶装置またはメインメモリとも呼ばれる。具体的には、メモリ902はRAM(Random Access Memory)である。
補助記憶装置903は不揮発性の記憶装置である。具体的には、補助記憶装置903は、ROM、HDDまたはフラッシュメモリである。ROMはRead Only Memoryの略称であり、HDDはHard Disk Driveの略称である。
プロセッサ901とメモリ902と補助記憶装置903とをまとめたハードウェアを「プロセッシングサーキットリ」という。
さらに、補助記憶装置903にはOS(Operating System)が記憶されている。OSの少なくとも一部は、メモリ902にロードされて、プロセッサ901によって実行される。
つまり、プロセッサ901は、OSを実行しながら、「部」の機能を実現するプログラムを実行する。
「部」の機能を実現するプログラムを実行して得られるデータは、メモリ902、補助記憶装置903、プロセッサ901内のレジスタまたはプロセッサ901内のキャッシュメモリといった記憶装置に記憶される。
ディスプレイ904は画像等を表示する表示部192として機能する。
「部」の機能を実現するプログラムは、磁気ディスク、光ディスクまたはフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体にコンピュータ読み取り可能に記憶することができる。不揮発性の記憶媒体は、一時的でない有形の媒体である。
「部」は「処理」または「工程」に読み替えてもよい。「部」の機能はファームウェアで実現してもよい。
記憶部191には、第1のメタモデル210、第1の規則ファイル212、第2のメタモデル220および第2の規則ファイル222などが記憶される。
第1のメタモデル210は、第1のソースコードモデルを生成するためのメタモデルである。
第2のメタモデル220は、第1のメタモデル210を編集して得られるメタモデルである。
第2の規則ファイル222は、第1の規則ファイル212を編集して得られるファイルである。
規則変換支援装置100の動作は規則変換支援方法に相当する。また、規則変換支援方法の手順は規則変換支援プログラムの手順に相当する。
ソースコード203が実行されることによって、複数の要素を有するデータが処理される。
ソースコードモデル201は、処理されるデータに含まれる要素同士の関係を表すモデルである。具体的には、ソースコードモデル201はUMLモデルである。
メタモデル200は、ソースコードモデル201の上位のモデルであり、ソースコードモデル201の規則となる情報を有する。
規則ファイル202には、ソースコードモデル201に基づいてソースコード203を生成するためのソースコード規則が含まれる。
ソースコード生成器204は、ソースコード203を生成するソフトウェアまたはハードウェアである。
ソースコード生成器204は、ソースコードモデル201と規則ファイル202とに基づいて、ソースコード203を生成する。
第1の規則ファイル212および第2の規則ファイル222は、規則ファイル202である。
第1のメタモデル210は、テーブルを構成する要素が定義されたメタモデル200である。
第1のメタモデル210は、<<Enum>>、[Table]、[Column]、[PrimaryKay]および[ForeignKey]といった要素を含んでいる。
[Table]は、[name]という要素を有する。[name]は文字列である。
[Table]は、0個以上の[Column]を持つことができる。[Table]は、1個の[PrimaryKey]を持つ。[Table]は、0個以上の[ForeignKey]を持つことができる。
第1のソースコードモデル211は、「Customer」と「ItemOrder」といった要素を含んでいる。
「Customer」および「ItemOrder」は、図4の[Table]に対応する要素である。
「Customer」は、「CustomerID」、「CustomerName」および「CustomerAddress」といった要素を持っている。これらの要素は、図4の[Column]に対応する要素である。
さらに、「Customer」は、図4の[PrimaryKey]に対応する要素として、「CustomerID」を参照する要素を持っている。
「Customer」は、図4の[ForeignKey]に対応する要素を持っていない。
「ItemOrder」は、「OrderID」、「OrderData」、「OrderNum」および「CustomerID」といった要素を持っている。これらの要素は、図4の[Column]に対応する要素である。
さらに、「ItemOrder」は、図4の[PrimaryKey]に対応する要素として、「OrderID」を参照する要素を持っている。
さらに、「ItemOrder」は、図4の[ForeignKey]に対応する要素として、「CustomerID」を参照する要素を持っている。
第1の規則ファイル212は、(A)、(B)および(C)の規則データを含んでいる。
(A)の規則データは、図4の[Table]に対応する規則データであり、第1から第9のソースコード規則を含んでいる。
(B)の規則データは、図4の[PrimaryKey]から参照される[Column]に対応する規則データであり、第1から第7のソースコード規則を含んでいる。
(C)の規則データは、図4の[ForeignKey]から参照される[Column]に対応する規則データであり、第1から第12のソースコード規則を含んでいる。
第1のソースコード213は、CustomerテーブルとItemOrderテーブルとを生成するためのソースコード203である。
第2のメタモデル220は、図4の第1のメタモデル210が以下の(1)から(3)のように編集されることによって得られたメタモデル200である。
(1)図4の[Column]に[Nullable]という要素が追加された。
(2)図4の[PrimaryKey]が[PK]という要素に変更された。
(3)図4の[ForeignKey]が削除された。
ステップS110は差分抽出処理である。
ステップS110において、差分抽出部110は、第1のメタモデル210と第2のメタモデル220との差分を抽出する。
抽出される差分をメタモデル差分という。
抽出される追加要素、変更要素および削除要素がメタモデル差分である。
図4の第1のメタモデル210と図8の第2のメタモデル220とを互いに比較すると、第2のメタモデル220の[Column]に[Nullable]が追加されている。この[Nullable]は第1のメタモデル210には存在しない。
したがって、[Nullable]は追加要素である。
図4の第1のメタモデル210と図8の第2のメタモデル220とを互いに比較すると、primaryKeysという属性を有する要素が共通している。第1のメタモデル210における要素の名称は[PrimaryKey]であり、第2のメタモデル220における要素の名称は[PK]であり、互いの要素の名称が異なる。
したがって、第1のメタモデル210における[PrimaryKey]および第2のメタモデル220における[PK]は変更要素である。
図4の第1のメタモデル210と図8の第2のメタモデル220とを互いに比較すると、第1のメタモデル210から[ForeignKey]が削除されている。この[ForeignKey]は第2のメタモデル220に存在しない。
したがって、[ForeignKey]は削除要素である。
まず、差分抽出部110は、第1のメタモデル210と第2のメタモデル220とを用いて、合成メタモデル230を生成する。合成メタモデル230は、第1のメタモデル210と第2のメタモデル220とを合成して得られるメタモデル200である。つまり、合成メタモデル230は、第1のメタモデル210が有する要素と第2のメタモデル220が有する要素とを有する。
そして、差分抽出部110は、合成メタモデル230の中で追加要素に追加タグを付記する。
また、影響分析部120は、合成メタモデル230の中で変更要素に変更タグを付記する。
また、影響分析部120は、合成メタモデル230の中で削除要素に削除タグを付記する。
<<Added>>は追加タグである。<<Change>>は変更タグである。<<Deleted>>は削除タグである。
合成メタモデル230は、図4の第1のメタモデル210が有する要素と図8の第2のメタモデル220が有する要素とを有している。
追加要素である[Nullable]には追加タグが付記されている。
変更前の変更要素である[PrimaryKey]には変更タグが付記されている。また、変更後の追加要素である[PK]には<<updated>>という参照が付記されている。
削除要素である[ForeignKey]、[ForeignKey]の参照元および[ForeignKey]の参照先には削除タグが付記されている。
ステップS120は影響分析処理である。
ステップS120において、影響分析部120は、第1の規則ファイル212から、ステップS110で抽出されたメタモデル差分に対応するソースコード規則を特定する。特定されるソースコード規則を影響規則という。
メタモデル差分に対応するソースコード規則とは、メタモデル差分の影響を受けるソースコード規則である。
まず、影響分析部120は、ステップS110で生成された合成メタモデル230から、タグが付記された要素を抽出する。抽出される要素がメタモデル差分である。
そして、影響分析部120は、第1の規則ファイル212に含まれる規則データに対して構文解析および字句解析を行い、メタモデル差分の影響を受けるソースコード規則を特定する。特定されるソースコード規則が影響規則である。
影響分析部120は、第1の規則ファイル212の中で追加要素に対応する影響規則に追加タグを付記する。
影響分析部120は、第1の規則ファイル212の中で変更要素に対応する影響規則に変更タグを付記する。
影響分析部120は、第1の規則ファイル212の規則ファイルの中で削除要素に対応する影響規則に削除タグを付記する。
したがって、規則データ(A)において第3行から第5行までのソースコード規則は、追加要素[Nullable]に対応する影響規則である。
そこで、影響分析部120は、規則データ(A)において第3行から第5行までのソースコード規則に追加タグを付記する。
したがって、規則データ(B)において第3行から第5行までのソースコード規則は、追加要素[Nullable]に対応する影響規則である。
そこで、影響分析部120は、規則データ(B)において第3行から第5行までのソースコード規則に追加タグを付記する。
したがって、規則データ(B)において第1行のソースコード規則は、変更要素[PraimaryKey]および変更要素[PK]に対応する影響規則である。
そこで、影響分析部120は、規則データ(B)において第1行のソースコード規則に変更タグを付記する。
したがって、規則データ(A)において第8行のソースコード規則は、削除要素[ForeignKey]に対応する影響規則である。
そこで、影響分析部120は、規則データ(A)において第1行のソースコード規則に削除タグを付記する。
したがって、規則データ(C)において第1行から第12行までのソースコード規則は、削除要素[ForeignKey]に対応する影響規則である。
そこで、影響分析部120は、規則データ(C)において第1行から第12行までのソースコード規則に削除タグを付記する。
規則データ(A)において第3行から第5行までの影響規則には追加タグが付記されている。
規則データ(A)において第8行の影響規則には削除タグが付記されている。
規則データ(B)において第1行の影響規則には変更タグが付記されている。
規則データ(B)において第3行から第5行までの影響規則には追加タグが付記されている。
規則データ(C)において第1行から第12行までの影響規則には削除タグが付記されている。
ステップS130は規則編集処理である。
ステップS130において、規則編集部130は、追加要素と変更要素と削除要素とのうちのメタモデル差分の種類に基づいて影響規則を編集することによって、第2の規則ファイル222を生成する。
編集条件は、編集可能規則と編集不可規則とのそれぞれの条件である。
編集可能規則は、自動で編集することができる影響規則である。
編集不可規則は、自動で編集することができない影響規則である。
具体的には、追加要素に対応する影響規則は、追加すべき内容が不明であるため、編集不可規則である。
また、変更要素に対応する影響規則は、変更の前後の内容が判明しているため、編集可能規則である。
また、削除要素に対応する影響規則は、削除すればよいため、編集可能規則である。
具体的には、規則編集部130は、第2の規則ファイル222の中で影響規則に対応する箇所に影響規則に付記されたタグを記す。
第2の規則ファイル222は、図11の第1の規則ファイル212と同じく、規則データ(A)と規則データ(B)と規則データ(C)とを含んでいる。
規則データ(A)において第3行から第5行までの影響規則には追加タグが付記されている。追加要素に対応する影響規則は編集不可規則であるため、規則データ(A)において第3行から第5行までの影響規則は編集されていない。
規則データ(A)において第8行には削除タグが付記されている。削除要素に対応する影響規則は編集可能規則であるため、規則データ(A)において第8行の影響規則は削除されている。
規則データ(B)において第1行の影響規則には変更タグが付記されている。変更要素に対応する影響規則は編集可能規則であるため、規則データ(B)において第1行の影響規則は編集されている。具体的には、PrimaryKeyという文字列がPKという文字列に変更されている。
規則データ(B)において第3行から第5行までの影響規則には追加タグが付記されている。追加要素に対応する影響規則は編集不可規則であるため、規則データ(B)において第3行から第5行までの影響規則は編集されていない。
規則データ(C)において第1行から第12行まで削除タグが付記されている。削除要素に対応する影響規則は編集可能規則であるため、規則データ(C)において第1行から第12行までの影響規則は削除されている。
ステップS140において、表示部192は、ステップS130で生成された第2の規則ファイル222を表示する。
メタモデル200の変更に伴う規則ファイル202の影響箇所を漏れなく抽出し、自動変換が可能な影響箇所を自動で変換することが可能となる。これにより、規則ファイル202の編集漏れおよび規則ファイル202の編集の省力化を図ることができる。その結果、ソフトウェア開発を効率化することが可能となる。
実施の形態において、規則変換支援装置100の機能はハードウェアで実現してもよい。
図13に、規則変換支援装置100の機能がハードウェアで実現される場合の構成を示す。
規則変換支援装置100は処理回路990を備える。処理回路990はプロセッシングサーキットリともいう。
処理回路990は、差分抽出部110と影響分析部120と規則編集部130と記憶部191といった「部」の機能を実現する専用の電子回路である。
具体的には、処理回路990は、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、ASIC、FPGAまたはこれらの組み合わせである。GAはGate Arrayの略称であり、ASICはApplication Specific Integrated Circuitの略称であり、FPGAはField Programmable Gate Arrayの略称である。
Claims (12)
- 第1のソースコードモデルに基づいて第1のソースコードを生成するためのソースコード規則を含んだ第1の規則ファイルと、前記第1のソースコードモデルを生成するための第1のメタモデルと、前記第1のメタモデルを編集して得られる第2のメタモデルとを記憶する記憶部と、
前記第1のメタモデルと前記第2のメタモデルとの差分をメタモデル差分として抽出する差分抽出部と、
前記第1の規則ファイルから前記メタモデル差分に対応するソースコード規則を影響規則として特定する影響分析部と
を備える規則変換支援装置。 - 前記差分抽出部は、前記第2のメタモデルに追加された追加要素と、前記第1のメタモデルと前記第2のメタモデルとに共通する要素であって一部異なる要素である変更要素と、第1のメタモデルから削除された削除要素とを前記メタモデル差分として抽出する
請求項1に記載の規則変換支援装置。 - 前記影響分析部は、前記第1の規則ファイルの中で前記追加要素に対応する影響規則に追加タグを付記し、前記第1の規則ファイルの中で前記変更要素に対応する影響規則に変更タグを付記し、前記第1の規則ファイルの中で前記削除要素に対応する影響規則に削除タグを付記する
請求項2に記載の規則変換支援装置。 - 前記追加タグと前記変更タグと前記削除タグとのうちの前記影響規則に付記されたタグに基づいて前記影響規則を編集することによって、第2の規則ファイルを生成する規則編集部を備える
請求項3に記載の規則変換支援装置。 - 前記規則編集部は、前記影響規則が編集条件を満たす場合に前記影響規則を編集する
請求項4に記載の規則変換支援装置。 - 前記規則編集部は、前記第2の規則ファイルの中で前記影響規則に対応する箇所に前記影響規則に付記されたタグを記す
請求項5に記載の規則変換支援装置。 - 前記第2の規則ファイルを表示する表示部を備える
請求項6に記載の規則変換支援装置。 - 前記追加要素と前記変更要素と前記削除要素とのうちの前記メタモデル差分の種類に基づいて前記影響規則を編集することによって、第2の規則ファイルを生成する規則編集部を備える
請求項2に記載の規則変換支援装置。 - 前記規則編集部は、前記影響規則が編集条件を満たす場合に前記影響規則を編集する
請求項8に記載の規則変換支援装置。 - 前記規則編集部は、前記第2の規則ファイルの中で前記影響規則に対応する箇所に前記メタモデル差分の種類を記す
請求項9に記載の規則変換支援装置。 - 前記第2の規則ファイルを表示する表示部を備える
請求項10に記載の規則変換支援装置。 - 第1の規則ファイルと第1のメタモデルと第2のメタモデルとを用いる規則変換支援プログラムであり、
前記第1の規則ファイルは、第1のソースコードモデルに基づいて第1のソースコードを生成するためのソースコード規則を含んだファイルであり、
前記第1のメタモデルは、前記第1のソースコードモデルを生成するためのメタモデルであり、
前記第2のメタモデルは、前記第1のメタモデルを編集して得られるメタモデルであり、
前記第1のメタモデルと前記第2のメタモデルとの差分をメタモデル差分として抽出する差分抽出部と、
前記第1の規則ファイルから前記メタモデル差分に対応するソースコード規則を影響規則として特定する影響分析部として
コンピュータを機能させるための規則変換支援プログラム。
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