JP2018004143A - 排気筒および燃焼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、網部の孔の配列が意匠上不自然になることを錯視(心理学)を用いて抑えることができる排気筒および燃焼装置を提供すること。【解決手段】燃焼装置の筐体に対して回転自在に取り付けられ、燃焼排気を屋外に排出するための排気筒10であって、円筒形状を有する枠体101と、枠体101に取り付けられ、燃焼排気が通過する孔111であって開口形状が六角形以上の多角形の孔111を有する網部110と、を備えた排気筒10。【選択図】図2

Description

本発明は、燃焼排気を屋外に排出するための排気筒、および、その排気筒を備えた燃焼装置に関する。
特許文献1には、燃焼排気を強制的に屋外に排出する燃焼器具に使用される排気トップが開示されている。特許文献1に記載された排気トップは、排気筒の正面側に取り付けられたガラリを備えている。ガラリの正面には、複数の角度板が所定の間隔で略平行に取り付けられている。そのため、隣り合う角度板同士の間の隙間形状(開口形状)は、略長方形である。ガラリは、例えば防鳥網などと呼ばれ、鳥、雨および風などがガラリを通して排気筒の内部に入ることを抑制する網部である。
例えば、特許文献1に開示された燃焼器具は、集合住宅などにおいて扉の内側に設置されることがある。この場合には、排気トップの少なくとも一部(例えば先端部)は、扉の外側に配置される。これにより、燃焼排気は、排気トップのガラリを通して扉の外側に排出される。また、扉の外側に配置された排気トップの少なくとも一部は、扉の外側から視認可能とされている。
また、非特許文献1には、文部科学省および日本学術振興会が交付する科学研究費助成事業で研究された錯視に関する研究成果が開示されている。非特許文献1には、1点を凝視して周辺視で円を数秒間見ていると、やがて円ではなく六角形のような多角形に見えてくる点が記載されている。また、その後、円が消失したときに見える残像は、多角形であり、網膜を刺激したはずの円形とは大きく異なる点が記載されている。逆に、六角形に順応した後に見える残像は、六角形と円形に分かれる点が記載されている。その結果として、円への順応が多角形の残像を作り、多角形への順応がしばしば円形の残像を作り、脳における曲線と角への順応が残像の中に残効として現れる点が記載されている。凝視ではなく動的刺激の場合には、円の回転順応刺激は六角形の残像を知覚し、六角形の回転順応刺激は円の残像を知覚する点が記載されている。
ここで、例えば特許文献1に記載されたような燃焼器具と扉との間の間隔は、一定ではなく集合住宅毎に異なる。また、燃焼器具と扉との間の間隔は、同じ集合住宅内であっても各戸毎に異なることがある。そのため、排気筒や排気トップは、燃焼器具の設置場所の状況に応じて燃焼器具の設置業者により取り付けられる。
特開平9−203518号公報
伊藤裕之、「順応による知覚的世界の適応的変容」、課題番号:23243076、文部科学省および日本学術振興会が交付する科学研究費助成事業 研究成果報告書、機関番号:17102、平成27年6月12日
しかし、排気筒や排気トップの取付方向が設計工程あるいは製造工程において規定されているにもかかわらず、燃焼器具の設置場所の状況によっては、排気筒や排気トップが、規定の設置状態から排気筒の円周方向(回転方向)にずれた状態で取り付けられることがある。すると、特許文献1に記載されたガラリのように、孔(隙間)の開口形状が略長方形である場合には、孔の配列方向が水平方向あるいは鉛直方向からずれた状態になる。これにより、網部の孔の配列が意匠上不自然になり、美感上好ましくないという問題が生ずる。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、網部の孔の配列が意匠上不自然になることを錯視(心理学)を用いて抑えることができる排気筒および燃焼装置を提供することを目的とする。
前記課題は、本発明によれば、燃焼装置の筐体に対して回転自在に取り付けられ、燃焼排気を屋外に排出するための排気筒であって、円筒形状を有する枠体と、前記枠体に取り付けられ、前記燃焼排気が通過する孔であって開口形状が六角形以上の多角形の孔を有する網部と、を備えたことを特徴とする排気筒により解決される。
前記構成によれば、枠体に取り付けられた網部は、燃焼排気が通過する孔を有する。その網部の孔の開口形状が六角形以上の多角形の孔を有するため、孔の開口形状が三角形および矩形である場合と比較すると、孔の開口形状を構成する線のうちで水平線および鉛直線と対比する斜線が多い。ここで、孔の開口形状を構成する線とは、孔の開口形状を構成する辺および対角線をいう。
例えば、孔の開口形状が菱形である場合には、菱形を構成する四辺が水平線および鉛直線と対比する斜線になるように孔が配置されることが多い。すると、孔の配列方向は、水平方向および鉛直方向になる。ここで、孔の配列方向とは、隣り合う孔の開口形状の中心同士を結ぶ方向をいう。つまり、孔の配列方向が水平方向および鉛直方向である状態が、孔の開口形状が菱形である場合における排気筒の規定の設置状態である。
このとき、菱形を構成する線のうちで水平線および鉛直線と対比する斜線としては、4本の辺が存在する。菱形の2本の対角線は、水平線および鉛直線になる。このように、孔の開口形状が菱形である場合には、水平線および鉛直線と対比する斜線が比較的少ないため、排気筒が規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられると、孔の配列方向が水平方向および鉛直方向からずれた状態であると判別されやすい。そのため、網部の孔の配列が意匠上不自然になり、美感上好ましくないと感じられることがある。これは、孔の開口形状が三角形および矩形などである場合においても同じである。
これに対して、前記構成では、孔の開口形状が三角形および矩形である場合と比較すると、孔の開口形状を構成する線のうちで水平線および鉛直線と対比する斜線が多い。すると、排気筒が規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、孔の配列方向が規定の方向からずれた状態であると判別されにくくなる。これにより、排気筒が規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、網部の孔の配列が意匠上不自然になることを抑えることができる。
好ましくは、前記開口形状は、正六角形であることを特徴とする。
前記構成によれば、正六角形を構成する線のうちで水平線および鉛直線と対比する斜線としては、4本の辺と、2本の対角線と、が存在する。すなわち、孔の開口形状が正六角形である場合には、正六角形を構成する六辺のうちの二辺が水平または鉛直になるように孔が配置されることが多い。そうすると、斜線としては、4本の辺と、2本の対角線と、が存在する。これによれば、孔の開口形状が三角形および矩形である場合と比較すると、孔の開口形状(正六角形)を構成する線のうちで水平線および鉛直線と対比する斜線が多いため、排気筒が規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、孔の配列方向が規定の方向からずれた状態であると判別されにくくなる。これにより、排気筒が規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、網部の孔の配列が意匠上不自然になることを抑えることができる。
また、孔の開口形状が正六角形であるため、孔の開口形状が円形である場合とは異なり、正六角形で平面を充填することができる。そのため、網部において隣り合う孔同士の間の不要な隙間(肉)を減らすことができる。これにより、より広い開口面積を網部において確保することができる。
好ましくは、前記開口形状は、正八角形であることを特徴とする。
前記構成によれば、正八角形を構成する線のうちで水平線および鉛直線と対比する斜線としては、4本の辺と、4本の対角線と、が存在する。すなわち、孔の開口形状が正八角形である場合には、正八角形を構成する八辺のうちの二辺が水平または鉛直になるように孔が配置されることが多い。そうすると、斜線としては、4本の辺と、4本の対角線と、が存在する。これによれば、孔の開口形状が三角形および矩形である場合と比較すると、孔の開口形状(正八角形)を構成する線のうちで水平線および鉛直線と対比する斜線が多いため、排気筒が規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、孔の配列方向が規定の方向からずれた状態であると判別されにくくなる。これにより、排気筒が規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、網部の孔の配列が意匠上不自然になることを抑えることができる。
好ましくは、前記開口形状は、正十二角形であることを特徴とする。
前記構成によれば、正十二角形を構成する線のうちで水平線および鉛直線と対比する斜線としては、8本の辺と、8本の対角線と、が存在する。すなわち、孔の開口形状が正十二角形である場合には、正十二角形を構成する十二辺のうちの二辺が水平または鉛直になるように孔が配置されることが多い。そうすると、斜線としては、8本の辺と、8本の対角線と、が存在する。これによれば、孔の開口形状が三角形および矩形である場合と比較すると、孔の開口形状(正十二角形)を構成する線のうちで水平線および鉛直線と対比する斜線が多いため、排気筒が規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、孔の配列方向が規定の方向からずれた状態であると判別されにくくなる。これにより、排気筒が規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、網部の孔の配列が意匠上不自然になることを抑えることができる。
好ましくは、前記網部は、金属製の板状部材であり、前記網部の表面は、平面であることを特徴とする。
前記構成によれば、網部は板状部材であり、網部の表面は平面であるため、網部がエキスパンドメタルやラスメタルにより形成された場合と比較すると、網部の美感を向上させることができる。
前記課題は、本発明によれば、前記燃焼装置の燃焼室の内部に設けられ、バーナの燃焼により加熱されて熱交換を行う熱交換器と、前記燃焼室に直接的または間接的に接続され、前記熱交換器が熱交換を行った後の燃焼排気を屋外に排出するための前記のいずれかの排気筒と、を備えたことを特徴とする燃焼装置により解決される。
前記構成によれば、燃焼装置は、熱交換器と、前記のいずれかの排気筒と、を備えている。熱交換器は、燃焼室の内部に設けられ、バーナの燃焼により加熱されて熱交換を行う。排気筒は、燃焼室に直接的または間接的に接続され、熱交換器が熱交換を行った後の燃焼排気を屋外に排出するためのものである。
前記のいずれかの排気筒では、網部の孔の開口形状が六角形以上の多角形の孔を有するため、孔の開口形状が三角形および矩形である場合と比較すると、孔の開口形状を構成する線のうちで水平線および鉛直線と対比する斜線が多い。すると、排気筒が規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、孔の配列方向が規定の方向からずれた状態であると判別されにくくなる。これにより、排気筒が規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、網部の孔の配列が意匠上不自然になることを抑えることができる。
本発明によれば、規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、網部の孔の配列が意匠上不自然になることを抑えることができる排気筒および燃焼装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る燃焼装置が設置された例を表す斜視図である。 本実施形態に係る燃焼装置を表す正面図である。 本実施形態に係る燃焼装置を表す正面図である。 本実施形態に係る燃焼装置の内部を表す平面図である。 本発明の実施形態に係る排気筒を表す斜視図である。 本実施形態に係る排気筒を表す正面図である。 本実施形態に係る排気筒を表す側面図である。 比較例に係る排気筒を表す正面図である。 本発明の他の実施形態に係る排気筒を表す正面図である。 本実施形態の変形例に係る排気筒を表す正面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る排気筒を表す正面図である。 本実施形態の変形例に係る排気筒を表す正面図である。 網部の孔の変形例を表す正面図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る燃焼装置が設置された例を表す斜視図である。
図2は、本実施形態に係る燃焼装置を表す正面図である。
図3は、本実施形態に係る燃焼装置を表す側面図である。
図1に表したように、本実施形態に係る燃焼装置2は、例えばマンションやアパートなどの集合住宅の通路やベランダなどに設置される。図1に表した例では、燃焼装置2は、玄関扉6の横に設置されている。図1および図3に表したように、集合住宅の外観をより良くするため、燃焼装置2は、扉8により覆い隠され、扉8の内側に設置されることがある。このような燃焼装置は、例えば扉内排気型などと呼ばれる。
燃焼装置2は、筐体20に対して回転自在に取り付けられた排気筒10を備えている。排気筒10は、筐体20の内部に設けられた燃焼器具30(図4参照)の燃焼室311(図4参照)に直接的または間接的に接続されており、燃焼室311において発生した燃焼排気を屋外に排出するためのものである。図3に表したように、排気筒10の先端部は、扉8に設けられた孔8aを通して扉8の外側に配置される。これにより、図1に表した矢印A1のように、燃焼排気は、排気筒10を通して扉8の外側、すなわち屋外に排出される。また、排気筒10は、扉8の外側から視認可能とされている。
図2に表したように、排気筒10は、枠体101と、網部110と、を有する。枠体101は、円筒形状を有している。網部110は、枠体101に取り付けられている。網部110は、例えば防鳥網などと呼ばれ、鳥、雨および風などが排気筒10の内部に入ることを抑制する。排気筒10の詳細については、後述する。
図4は、本実施形態に係る燃焼装置の内部を表す平面図である。
燃焼装置2の筐体20の内部には、例えば図4に表した燃焼器具30が設置されている。なお、図4に表した燃焼器具30は、一例であり、これだけには限定されない。燃焼器具30の燃焼室311には、第1のバーナ303と、第2のバーナ304と、給湯潜熱熱交換器301と、給湯熱交換器302と、風呂熱交換器308と、が設けられている。
第1のバーナ303および第2のバーナ304は、給湯熱交換器302および風呂熱交換器308の近傍に設けられ、給湯熱交換器302および風呂熱交換器308を加熱する。給湯熱交換器302は、多数のフィンを有し、第1のバーナ303および第2のバーナ304の少なくともいずれかにより加熱される。風呂熱交換器308は、給湯熱交換器302と同様に、多数のフィンを有し、第1のバーナ303および第2のバーナ304の少なくともいずれかにより加熱される。給湯潜熱熱交換器301は、給湯熱交換器302および風呂熱交換器308の上側に設けられ、燃焼室311の排ガスに含まれる潜熱を回収する。すなわち、給湯潜熱熱交換器301は、第1のバーナ303および第2のバーナ304の少なくともいずれかの燃焼により給湯熱交換器302および風呂熱交換器308が熱交換を行った後の燃焼排気と接触する位置に設けられている。
燃焼室311には、燃焼ファン305と、ガス管321と、が接続されている。ガス管321は、第1のガス分岐管322および第2のガス分岐管323を介して燃焼室311に接続されている。
燃焼ファン305は、第1のバーナ303および第2のバーナ304の燃焼に必要な空気を燃焼室311に送る。ガス管321は、第1のガス分岐管322と、第2のガス分岐管323と、に分岐している。ガス管321は、第1のガス分岐管322を介して、第1のバーナ303に対して燃焼に必要なガスを導く。また、ガス管321は、第2のガス分岐管323を介して、第2のバーナ304に対して燃焼に必要なガスを導く。
第1のガス分岐管322には、第1のガス電磁弁306が設けられている。第2のガス分岐管323には、第2のガス電磁弁307が設けられている。第1のガス電磁弁306および第2のガス電磁弁307は、弁の開度を調整し、第1のバーナ303および第2のバーナ304に対するガスの供給量を制御する。
燃焼室311には、ドレン(水)の受け部としての給湯受け皿309がさらに設けられている。燃焼室311において燃焼排気中に存在する水蒸気が比較的低い温度の給湯潜熱熱交換器301の表面で結露し滴下すると、滴下したドレンは、給湯受け皿309に溜められる。給湯受け皿309は、ドレン排出管328を通してドレンを排出する。
燃焼装置2の動作について、給湯動作を例に挙げて説明する。給湯動作は、水供給源(例えば水道)から供給された水を加熱し、給湯栓に供給する動作である。給湯栓が開かれると、図4に表した矢印A3のように、水供給源から供給される水の圧力によって、水が給湯潜熱熱交換器301に供給される。図4に表した矢印A4および矢印A5のように、給湯潜熱熱交換器301に供給された水は、給湯潜熱熱交換器301の入口管324および出口管325を流れ、第1のバーナ303および第2のバーナ304の少なくともいずれかにより加熱される。給湯潜熱熱交換器301において加熱された水の温度は、例えば約30±8℃程度である。
続いて、図4に表した矢印A6および矢印A7のように、給湯潜熱熱交換器301において加熱された水は、給湯熱交換器302の入口管326および出口管327を流れ、第1のバーナ303および第2のバーナ304の少なくともいずれかにより加熱される。給湯熱交換器302において加熱された水の温度は、例えば約80℃程度である。図4に表した矢印A8のように、給湯潜熱熱交換器301および給湯熱交換器302において加熱された水(湯)は、バイパス管(図示せず)に導かれた水と適宜混合し、給湯設定温度と略同じ温度で給湯栓に導かれる。
図5は、本発明の実施形態に係る排気筒を表す斜視図である。
図6は、本実施形態に係る排気筒を表す正面図である。
図7は、本実施形態に係る排気筒を表す側面図である。
なお、図6(a)は、排気筒10が規定の設置状態にある場合を例示する正面図である。図6(b)は、排気筒10が規定の設置状態から円周方向(回転方向)にずれた状態にある場合を例示する正面図である。
図5に表したように、本実施形態に係る排気筒10は、枠体101と、網部110と、を有する。枠体101は、円筒形状を有している。網部110は、枠体101の内部、すなわち円筒の内側に取り付けられている。網部110は、燃焼室311において発生した燃焼排気が通過する孔111を有する。燃焼排気は、網部110の孔111を通過し、屋外に排出される。本実施形態の網部110は、開口形状が六角形以上の多角形の孔111を有する。具体的には、図6に表した例では、孔111の開口形状は、正六角形である。網部110には、複数の孔111が形成されている。網部110は、金属製の板状部材であり、打抜き加工により形成されている。
ここで、図3に関して前述したように、燃焼装置2は、扉8により覆い隠され、扉8の内側に設置されることがある。このとき、燃焼装置2の筐体20と、扉8と、の間の間隔D1(図3参照)は、一定ではなく集合住宅毎に異なる。また、燃焼装置2の筐体20と、扉8と、の間の間隔D1は、同じ集合住宅内であっても各戸毎に異なることがある。そのため、排気筒10は、燃焼装置2の設置場所の状況に応じて燃焼装置2の設置業者により取り付けられる。
しかし、排気筒10の取付方向が設計工程あるいは製造工程において規定されているにもかかわらず、燃焼装置2の設置場所の状況によっては、排気筒10が、規定の設置状態から排気筒10(具体的には枠体101)の円周方向(回転方向)にずれた状態で取り付けられることがある。すると、孔111の配列方向が規定の方向からずれた状態になる。ここで、本願明細書において「孔の配列方向」とは、隣り合う孔の開口形状の中心同士を結ぶ方向をいう。これにより、網部の孔の配列が意匠上不自然になり、美感上好ましくない場合がある。これについて、図面を参照しつつ、さらに説明する。
図8は、比較例に係る排気筒を表す正面図である。
なお、図8(a)は、比較例に係る排気筒10Aが規定の設置状態にある場合を例示する正面図である。図8(b)は、比較例に係る排気筒10Aが規定の設置状態から円周方向(回転方向)にずれた状態にある場合を例示する正面図である。
比較例に係る排気筒10Aは、枠体101Aと、網部110Aを有する。網部110Aは、燃焼排気が通過する孔111Aを有する。図8(a)および図8(b)に表したように、比較例の孔111Aの開口形状は、菱形である。網部110Aは、例えばエキスパンドメタルやラスメタルにより形成されている。そのため、網部110Aの表面は、段差を有する。
図8(a)に表したように、孔111Aの開口形状が菱形である場合には、菱形を構成する4本の辺121、122、123、124が水平線および鉛直線と対比する斜線になるように孔111Aが配置されることが多い。すると、隣り合う孔111Aの開口形状の中心112、113同士を結ぶ方向(孔111Aの配列方向A16)は、鉛直方向になる。また、隣り合う孔111Aの開口形状の中心114、115同士を結ぶ方向(孔111Aの配列方向A17)は、水平方向になる。つまり、図8(a)に表した状態が、孔111Aの開口形状が菱形である場合における排気筒10Aの規定の設置状態である。
このとき、菱形を構成する線のうちで水平線および鉛直線と対比する斜線としては、4本の辺121、122、123、124が存在する。菱形の対角線141は、鉛直線になる。菱形の対角線142は、水平線になる。
ここで、図5〜図7に関して前述したように、排気筒10Aが、規定の設置状態から排気筒10A(具体的には枠体101A)の円周方向にずれた状態で取り付けられることがある。すると、図8(b)に表したように、水平線および鉛直線と対比する斜線が比較的少ないため、孔111Aの配列方向A16、A17が水平方向および鉛直方向からずれた状態であると判別されやすい。そのため、網部110Aの孔111Aの配列が意匠上不自然になり、美感上好ましくないと感じられることがある。
これに対して、図5〜図7に戻り本実施形態に係る排気筒10について説明すると、網部110は、開口形状が六角形以上の多角形の孔111を有する。六角形以上の多角形の孔111を視認して順応した人間の脳は、残効として、しばしば円形の残像を作る。一方で、燃焼装置2は、水平線および鉛直線で構成された略四角形の形状である。そのため、孔111は、水平線および鉛直線と比較される。円形の残像が作られると、排気筒10が円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、水平方向および鉛直方向からずれた状態であるとは判別されにくい。そのため、網部110の孔111の配列は、意匠上自然になり、美感上好ましい。
一方で、残像が六角形以上の多角形のままである場合には、孔111は、六角形以上の多角形のまま水平線および鉛直線と比較される。そのため、孔の開口形状が三角形、矩形、菱形などである場合と比較すると、孔111の開口形状を構成する線のうちで水平線および鉛直線と対比する斜線が多い。すると、図6(b)に表したように、排気筒10が規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、孔111の配列方向が規定の方向からずれた状態であると判別されにくくなる。これにより、排気筒10が規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、網部110の孔111の配列が意匠上不自然になることを抑えることができる。
図1に表したように、本実施形態に係る燃焼装置2が例えばマンションやアパートなどの集合住宅の通路に設置された場合において、通路を通る人が孔111を見ることがある。このとき、六角形を左下から見た場合には、六角形の左下の角が視覚的には最も近い頂点であり、最も大きい角度を有する頂点になる。例えば、図5を参照しつつ説明すると、図5は排気筒10を右上から見たときの斜視図であるため、六角形の右上の角が視覚的には最も近い頂点であり、最も大きい角度を有する頂点になる。六角形を下から見た場合には、底部にある角が視覚的には最も近い頂点であり、最も大きい角度を有する頂点になる。六角形を右下から見た場合には、六角形の右下の角が視覚的には最も近い頂点であり、最も大きい角度を有する頂点になる。このように、本発明者が得た知見によれば、通路を通る人が通路に設置された孔111を通行しながら見ると、最も近い頂点であり最も大きい角度を有する頂点が次々と変わり、あたかも六角形が回動しているように、視点が移動する。六角形の回転順応刺激は、円の残像を知覚する、そのため、排気筒10が規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、孔111は、円と認識され、同じく意匠上不自然とはならない。
具体的に説明すると、孔111の開口形状は、正六角形である。この場合には、図6(a)に表したように、正六角形を構成する6本の辺121、122、123、124、125、126のうちの2本の辺が水平または鉛直になるように孔が配置されることが多い。図6(a)に表した例では、辺121および辺124が水平である。
すると、隣り合う孔111の開口形状の中心112、115同士を結ぶ方向(孔111Aの配列方向A11)は、鉛直方向になる。また、隣り合う孔111の開口形状の中心112、113同士を結ぶ方向(孔111Aの配列方向A12)は、斜め方向になる。また、隣り合う孔111の開口形状の中心112、114同士を結ぶ方向(孔111Aの配列方向A13)は、斜め方向になる。つまり、図6(a)に表した状態が、孔111の開口形状が正六角形である場合における排気筒10の規定の設置状態である。
このとき、正六角形を構成する線のうちで水平線および鉛直線と対比する斜線としては、4本の辺122、123、125、126と、2本の対角線141、142と、が存在する。1本の対角線143は、鉛直線になる。
これによれば、孔の開口形状が三角形、矩形および菱形などである場合と比較すると、孔111の開口形状(正六角形)を構成する線のうちで水平線および鉛直線と対比する斜線が多い。そのため、排気筒10が規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、孔111の配列方向が規定の方向からずれた状態であると判別されにくくなる。これにより、排気筒10が規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、網部110の孔111の配列が意匠上不自然になることを抑えることができる。
また、孔111の開口形状が正六角形であるため、孔111の開口形状が円形である場合とは異なり、正六角形で平面を充填することができる。そのため、網部110において隣り合う孔111同士の間の不要な隙間(肉)を減らすことができる。これにより、より広い開口面積を網部110において確保することができる。
さらに、網部110が、金属製の板状部材であり、打抜き加工により形成されている。そのため、網部110の表面は、平面である。そのため、網部がエキスパンドメタルやラスメタルにより形成された場合と比較すると、網部110の美感を向上させることができる。
図9は、本発明の他の実施形態に係る排気筒を表す正面図である。
図10は、本実施形態の変形例に係る排気筒を表す正面図である。
なお、図9(a)および図10(a)は、排気筒10B、10Cが規定の設置状態にある場合を例示する正面図である。図9(b)および図10(b)は、排気筒10B、10Cが規定の設置状態から円周方向(回転方向)にずれた状態にある場合を例示する正面図である。
図9(a)および図9(b)に表したように、本実施形態に係る排気筒10Bは、網部110Bを有する。なお、図9(a)および図9(b)では、説明の便宜上、枠体を省略している。図5〜図7に関して前述した枠体101と同様に、本実施形態に係る排気筒10Bの枠体は、円筒形状を有している。網部110Bは、枠体の内部、すなわち円筒の内側に取り付けられている。
網部110Bは、燃焼室311において発生した燃焼排気が通過する孔111Bおよび孔118Bを有する。孔111Bの開口形状は、孔118Bと比較すると大型の正八角形である。また、孔118Bの開口形状は、孔111Bと比較すると小型の矩形である。つまり、網部110Bは、開口形状が正八角形の孔111Bを有する。他の構造は、図5〜図7に関して前述した排気筒10と同じである。
相対的に小型の矩形と、相対的に大型の正八角形と、が併存する場合には、人間は、相対的に大型の正八角形を強く認識する。そのため、多角形の孔111Bを視認して順応した人間の脳は、残効として、円形の残像を作りやすい。円形の残像が作られると、排気筒10Bが円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、水平方向および鉛直方向からずれた状態であるとは判別されにくい。そのため、網部110Bの孔111Bの配列は、意匠上自然になり、美感上好ましい。
一方で、残像が正八角形のままである場合には、孔111Bは、正八角形のまま水平線および鉛直線と比較される。この場合には、図9(a)に表したように、正八角形を構成する8本の辺121、122、123、124、125、126、127、128のうちの2本の辺が水平になり、他の2本の辺が鉛直になるように孔111Bが配置されることが多い。図9(a)に表した例では、辺121および辺125が水平である。また、辺123および辺127が鉛直である。
すると、隣り合う孔111Bの開口形状の中心112、113同士を結ぶ方向(孔111Bの配列方向A21)は、鉛直方向になる。また、隣り合う孔111の開口形状の中心112、114同士を結ぶ方向(孔111Bの配列方向A22)は、水平方向になる。つまり、図9(a)に表した状態が、孔111Bの開口形状が正八角形である場合における排気筒10Bの規定の設置状態である。
このとき、正八角形を構成する線のうちで水平線および鉛直線と対比する斜線としては、4本の辺122、124、126、128と、4本の対角線141、142、143、145と、が存在する。1本の対角線144は、鉛直線になる。
これによれば、孔の開口形状が三角形、矩形および菱形などである場合と比較すると、孔111Bの開口形状(正八角形)を構成する線のうちで水平線および鉛直線と対比する斜線が多い。そのため、排気筒10Bが規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、孔111Bの配列方向が規定の方向からずれた状態であると判別されにくくなる。これにより、排気筒10Bが規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、網部110Bの孔111Bの配列が意匠上不自然になることを抑えることができる。
なお、図10(a)および図10(b)に表した変形例に係る排気筒10Cのように、開口形状が矩形の孔は、必ずしも設けられていなくともよい。変形例に係る排気筒10Cの網部110Cは、燃焼室311において発生した燃焼排気が通過する孔111Cを有する。孔111Cの開口形状は、正八角形である。他の構造は、図9(a)および図9(b)に表した排気筒10Bと同じである。変形例に係る排気筒10Cにおいても、図9(a)および図9(b)に表した排気筒10Bの効果と同じ効果が得られる。但し、より広い開口面積を確保するという点においては、図9(a)および図9(b)に表した排気筒10Bがより好ましい。
図11は、本発明のさらに他の実施形態に係る排気筒を表す正面図である。
なお、図11(a)は、排気筒10Dが規定の設置状態にある場合を例示する正面図である。図11(b)は、排気筒10Dが規定の設置状態から円周方向(回転方向)にずれた状態にある場合を例示する正面図である。
図11(a)および図11(b)に表したように、本実施形態に係る排気筒10Dは、網部110Dを有する。なお、図11(a)および図11(b)では、説明の便宜上、枠体を省略している。図5〜図7に関して前述した枠体101と同様に、本実施形態に係る排気筒10Dの枠体は、円筒形状を有している。網部110Dは、枠体の内部、すなわち円筒の内側に取り付けられている。
網部110Dは、燃焼室311において発生した燃焼排気が通過する孔111Dを有する。孔111Dの開口形状は、正十二角形である。つまり、網部110Dは、開口形状が正十二角形の孔111Dを有する。他の構造は、図5〜図7に関して前述した排気筒10と同じである。開口形状が正十二角形の孔111Dを視認して順応した人間の脳は、残効として、円形の残像を作りやすい。一方で、残像が正十二角形のままである場合には、孔111Dは、正十二角形のまま水平線および鉛直線と比較される。
この場合には、図11(a)に表したように、正十二角形を構成する12本の辺121、122、123、124、125、126、127、128、129、130、131、132のうちの2本の辺が水平になり、他の2本の辺が鉛直になるように孔111Dが配置されることが多い。図11(a)に表した例では、辺121および辺127が水平である。また、辺124および辺130が鉛直である。
すると、隣り合う孔111Dの開口形状の中心112、115同士を結ぶ方向(孔111Dの配列方向A31)は、鉛直方向になる。また、隣り合う孔111の開口形状の中心112、113同士を結ぶ方向(孔111Dの配列方向A32)は、斜め方向になる。また、隣り合う孔111の開口形状の中心112、114同士を結ぶ方向(孔111Dの配列方向A33)は、斜め方向になる。つまり、図11(a)に表した状態が、孔111Dの開口形状が正八角形である場合における排気筒10Dの規定の設置状態である。
このとき、正十二角形を構成する線のうちで水平線および鉛直線と対比する斜線としては、8本の辺122、123、125、126、128、129、131、132と、8本の対角線141、142、143、144、145、147、148、149と、が存在する。1本の対角線146は、鉛直線になる。
これによれば、孔の開口形状が三角形、矩形および菱形などである場合と比較すると、孔111Dの開口形状(正十二角形)を構成する線のうちで水平線および鉛直線と対比する斜線が多い。そのため、排気筒10Dが規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、孔111Dの配列方向が規定の方向からずれた状態であると判別されにくくなる。これにより、排気筒10Dが規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、網部110Dの孔111Dの配列が意匠上不自然になることを抑えることができる。
なお、孔111Dと孔111Dとの間の隙間には、孔が形成されていてもよい。この場合には、孔111Dと孔111Dとの間の隙間には、開口形状が三角形の孔が形成される。
図12は、本実施形態の変形例に係る排気筒を表す正面図である。
なお、図12(a)は、排気筒10Eが規定の設置状態にある場合を例示する正面図である。図12(b)は、排気筒10Eが規定の設置状態から円周方向(回転方向)にずれた状態にある場合を例示する正面図である。
図12(a)および図12(b)に表した排気筒10Eは、図5〜図7に関して前述した排気筒10に対する変形例である。すなわち、本変形例に係る排気筒10Eは、枠体101と、網部110Eと、を有する。網部110Eは、枠体101の内部、すなわち円筒の内側に取り付けられている。
網部110Eは、燃焼室311において発生した燃焼排気が通過する孔111Eを有する。孔111Eの開口形状は、正六角形である。つまり、網部110Eは、開口形状が正六角形の孔111Eを有する。孔111Eの内側には、6つの小孔117が設けられている。小孔117の開口形状は、正三角形である。つまり、孔111Eは、6つの正三角形の小孔117が集合してできている。他の構造は、図5〜図7に関して前述した排気筒10と同じである。小孔117の開口形状は正三角形であるが、小孔117が集合してできた孔111Eは、六角形状の孔であると視認される可能性が高い。そのため、人間の脳は、残効として、円形の残像を作りやすい。一方で、残像が六角形状のままである場合には、小孔117が集合してできた孔111Eは、六角形状のまま水平線および鉛直線と比較される。
この場合には、図12(a)に表したように、正六角形を構成する6本の辺121、122、123、124、125、126のうちの2本の辺が水平または鉛直になるように孔が配置されることが多い。図12(a)に表した例では、辺121および辺124が水平である。
すると、隣り合う孔111Eの開口形状の中心112、115同士を結ぶ方向(孔111Eの配列方向A11)は、鉛直方向になる。また、隣り合う孔111Eの開口形状の中心112、113同士を結ぶ方向(孔111Eの配列方向A12)は、斜め方向になる。また、隣り合う孔111Eの開口形状の中心112、114同士を結ぶ方向(孔111Eの配列方向A13)は、斜め方向になる。つまり、図12(a)に表した状態が、6つの正三角形の小孔117が集合してできた孔111Eの開口形状が正六角形である場合における排気筒10Eの規定の設置状態である。
このとき、正六角形を構成する線のうちで水平線および鉛直線と対比する斜線としては、4本の辺122、123、125、126と、2本の対角線141、142と、が存在する。1本の対角線143は、鉛直線になる。
これによれば、孔の開口形状が三角形、矩形および菱形などである場合と比較すると、6つの正三角形の小孔117が集合してできた孔111Eの開口形状(正六角形)を構成する線のうちで水平線および鉛直線と対比する斜線が多い。そのため、排気筒10Eが規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、孔111Eの配列方向が規定の方向からずれた状態であると判別されにくくなる。これにより、排気筒10Eが規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、網部110Eの孔111Eの配列が意匠上不自然になることを抑えることができる。
図13は、網部の孔の変形例を表す正面図である。
図6(a)、図6(b)、および図9(a)〜図12(b)に関して前述した孔111、111B、111C、111D、111Eを構成する多角形の頂部は、意匠上やわらかい印象を与える為に、やや丸みを持たせた方が好ましい。さらに、多角形は正多角形である必要はなく、網部110の太さも均一である必要もない。
例えば図13に表した孔111Fのように、孔111Fを構成する多角形の頂部には、丸みを有するラウンド部が設けられることが好ましい。これより、意匠上やわらかい印象を与えることができる。また、孔111Fを構成する多角形は、正六角形ではない。具体的には、2本の辺121、124は、4本の辺122、123、125、126よりも短い。そして、2本の辺121、124のそれぞれと、隣り合う辺と、の間の幅(太さ)D11、D14は、4本の辺122、123、125、126のそれぞれと、隣り合う辺と、の間の幅D12、D13、D15、D16よりも短い(細い)。
図13に表したように、孔111Fを構成する多角形が正六角形ではなく、網部の太さが均一ではなくとも、人間は、孔111Fを構成する多角形があたかも正六角形であるかのように視認し、孔111Fを違和感なく視認することができる。これにより、排気筒が規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、網部の孔111Fの配列が意匠上不自然になることを抑えることができる。
本発明は、網部の孔の配列が意匠上不自然とならないように、錯視(心理学)を用いたものである。錯視とは、いわゆる目の錯覚のことである。錯覚は、字義通りの「だまし」であれば認知的な錯覚ということになる。認知的な錯覚は、訂正できる(たとえば、勘違いは指摘すれば直る)。これに対して、錯視は、知覚的な錯覚である。知覚的な錯覚は、「だまし」を訂正できない。換言すれば、訂正できない「だまし」(錯視)を用いて、排気筒が規定の設置状態から円周方向にずれた状態で取り付けられた場合であっても、網部の孔の配列が意匠上不自然とはならないようにしたものである。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。上記実施形態の構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
2・・・燃焼装置、 6・・・玄関扉、 8・・・扉、 8a・・・孔、 10、10A、10B、10C、10D、10E・・・排気筒、 20・・・筐体、 30・・・燃焼器具、 101、101A・・・枠体、 110、110A、110B、110C、110D、110E・・・網部、 111、111A、111B、111C、111D、111E、111F・・・孔、 112、113、114、115・・・中心、 117・・・小孔、 118B・・・孔、 121、122、123、124、125、126、127、128、129、130、131、132・・・辺、 141、142、143、144、145、146、147、148、149・・・対角線、 301・・・給湯潜熱熱交換器、 302・・・給湯熱交換器、 303・・・第1のバーナ、 304・・・第2のバーナ、 305・・・燃焼ファン、 306・・・第1のガス電磁弁、 307・・・第2のガス電磁弁、 308・・・風呂熱交換器、 309・・・給湯受け皿、 311・・・燃焼室、 321・・・ガス管、 322・・・第1のガス分岐管、 323・・・第2のガス分岐管、 324・・・入口管、 325・・・出口管、 326・・・入口管、 327・・・出口管、 328・・・ドレン排出管

Claims (6)

  1. 燃焼装置の筐体に対して回転自在に取り付けられ、燃焼排気を屋外に排出するための排気筒であって、
    円筒形状を有する枠体と、
    前記枠体に取り付けられ、前記燃焼排気が通過する孔であって開口形状が六角形以上の多角形の孔を有する網部と、
    を備えたことを特徴とする排気筒。
  2. 前記開口形状は、正六角形であることを特徴とする請求項1記載の排気筒。
  3. 前記開口形状は、正八角形であることを特徴とする請求項1記載の排気筒。
  4. 前記開口形状は、正十二角形であることを特徴とする請求項1記載の排気筒。
  5. 前記網部は、金属製の板状部材であり、
    前記網部の表面は、平面であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の排気筒。
  6. 前記燃焼装置の燃焼室の内部に設けられ、バーナの燃焼により加熱されて熱交換を行う熱交換器と、
    前記燃焼室に直接的または間接的に接続され、前記熱交換器が熱交換を行った後の燃焼排気を屋外に排出するための請求項1〜5のいずれか1項に記載の前記排気筒と、
    を備えたことを特徴とする燃焼装置。

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