JP2018003036A - 超音波防食システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ポンプ、海水淡水化プラント、発電プラント等に用いる配管全般の溶接部やすき間部などのMICが発生しやすい部位に対して、既設配管に対しても簡便に設置が可能であり、MICの発生を抑制できる防食システムを提供する。【解決手段】溶接部またはすき間部を有する鋼材の微生物腐食を防止する防食システムであって、鋼材は、溶接部またはすき間部が液体と接する接液部分を有し、鋼材の溶接部またはすき間部の非接液面に対して超音波を印加する超音波印加手段を備え、超音波印加手段として100kHz以下の周波数の超音波を印加することを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、超音波防食システムおよびそれを備えたプラントに係り、特に配管の溶接部またはすき間部に超音波を印加してMICを防止する超音波防食システムおよびそれを備えたプラントに関する。
従来、微生物腐食(Microbiologically Induced Corrosion、MIC)と呼ばれる特異的に高い腐食速度を有する腐食形態が知られている。これは、硫酸塩還元細菌、鉄酸化細菌、メタン古細菌などのMICの原因菌となる生物が金属表面で繁殖して、他の腐食現象では説明ができないほどの大きな腐食速度を有する腐食を言う。このメカニズムは完全には解明されていないが、金属の電位貴化によるアノード電流の発生による腐食や、硫化水素などの代謝物による腐食が発生するとされている。この現象には微生物の活動が原因となっているため、微生物が金属に作用しないようにすることが第一の対策となる。また、MICは溶接部やすき間部で特に発生しやすいことが非特許文献1に記載されている。こうした部位に局所的に集中して微生物の作用を抑えることがMIC防止に有効である。
流体の殺菌のための殺菌装置の例が、特許文献1に記載されている。特許文献1では、紫外線により流体を殺菌するため、少なくとも一つのフランジ、内管および外管を有するモジュール式の機構を持ち、かつ紫外線ランプを備える。さらに、バクテリア、微生物などの汚染物質を破壊するために追加の超音波反応装置を備えた構成も記載されている。また、超音波を配管外部から照射する方法が特許文献2に記載されている。さらに、飲用水に超音波を照射する殺菌処理方法が特許文献3に記載されている。
天谷 尚、菊池 靖志、小澤 正義、幸 英昭、武石 義明 著、「ステンレス(304)鋼溶接部での微生物腐食に及ぼす細菌付着挙動の影響」、溶接学会論文集 第19巻 第2号 P.345−353 (2001)
松村 吉信、中田 訓浩 著、「知っておきたい殺菌・除菌・滅菌技術」、生物工学会誌 第89巻 12号 P.739−743 (2012)
馬場 文雄、鈴木 紹夫、瀬尾 眞浩 著、「鉄イオン存在下における純粋な硫酸塩還元菌の代謝と培地の環境変化」、材料と環境 第45巻 P.588−594 (1996)
特許文献1に記載の殺菌装置では、配管に対してフランジを介して装置を挿入する構成となっているため、既設配管に対しては配管の加工が必要となる。すなわち、配管の切断、フランジとの溶接、配管との接続といった施工が必要となり、多大な時間と費用が必要となる。また、使用中の配管には加工が出来ないため装置の設置が出来ず、設置のためには稼動停止の必要がある。また、特許文献2に記載の超音波処理装置では、MICの原因菌の除去が可能かどうかは記載が無く不明である。さらに、特許文献3に記載の殺菌処理装置では、腐食発生を抑制するための超音波防食の施工場所や動作条件が明らかにされておらず、実際の防食施工には不十分である。
本発明は上記従来技術の不具合に鑑みなされたものであり、その目的は、ポンプ、海水淡水化プラント、発電プラント等に用いる配管全般の溶接部やすき間部などのMICが発生しやすい部位に対して、既設配管に対しても簡便に設置が可能であり、MICの発生を抑制できる防食システムを提供することにある。
上記目的を達成する本発明の特徴は、配管の溶接部やすき間部などのMICが発生しやすい部位に対して外部から超音波を印加して内部の微生物を殺菌することで、MICの抑制を図るとともに、MICの原因菌に有効な超音波の周波数や印加時間等の条件を規定したことにある。すなわち、本発明は溶接部またはすき間部を有する鋼材の微生物腐食を防止する防食システムであって、前記鋼材は、溶接部またはすき間部が液体と接する接液部分を有し、前記鋼材の溶接部またはすき間部の非接液面に対して超音波を印加する超音波印加手段を備え、前記超音波印加手段として100kHz以下の周波数の超音波を印加することを特徴とする。
本発明によれば、ポンプ、海水淡水化プラント、発電プラント等に用いる配管全般の溶接部やすき間部などのMICが発生しやすい部位に対して、既設配管に対しても簡便に設置が可能であり、MICの発生を抑制できる防食システムを提供することができる。
以下、本発明の防食システムの実施形態について適宜図面を参照しながら説明する。
従来、金属材料を接液部で使用する場合、MICの抑制法として殺菌法または電気防食法が用いられている。殺菌法としては殺菌剤の添加、オゾンの添加、紫外線の照射、超音波の照射などが用いられている。このうち、殺菌剤またはオゾンの添加や、紫外線の照射は配管内部に直接作用させる必要がある一方、超音波の照射は配管の内部と外部のいずれからも作用させることができる。配管の内部に超音波を直接印加する場合、配管の内部に超音波振動子を挿入する必要がある。一般に超音波振動子は電気により駆動するため、振動子を挿入可能な距離は電源ケーブルの長さに制約される。また、分岐のある配管では振動子を目的の方向に導くことは困難である。さらに、振動子とケーブルが配管内に入ることによる汚染や流れへの影響、そして振動子とケーブルを配管内に入れるための孔開けなどが、プラント稼動の制約上、不可能なことがある。
本実施形態の防食システムでは、配管などの鋼材の溶接部またはすき間部の非接液面に対して超音波を印加する超音波印加手段を設けた構成を採用する。超音波印加手段としては、鋼材に対して超音波を印加できるものであればよく、例えば、超音波振動子が挙げられる。このように超音波印加手段を鋼材の非接液面に設けることで、例えば、配管の外部から配管の内部に対して超音波を印加できることから、任意の場所に超音波を印加できる。配管の管壁を通して超音波振動を内部の液体に印加することで、音波を伝達するとともにキャビテーションを発生できる。キャビテーションとは、液体中の超音波振動により局所的に低圧の部分が生じて小さな真空の空洞が発生したものを言う。再び周囲が高圧になることにより空洞が押しつぶられる際に液体中に衝撃波を発生するため、この衝撃波が微生物を破壊する効果がある。また、音波の振幅により物体が加速度を持つことにより、管壁から微生物を剥離する効果がある。
防食対象の金属材料は、鋳鉄や圧延鋼、機械構造用炭素鋼、ダイス鋼、ニッケル鋳鉄等の鉄鋼材料、青銅や黄銅等の銅合金、キュプロニッケルやモネルなどのニッケル基合金である。また、オーステナイト系ステンレス鋼やフェライト系ステンレス鋼、二相系ステンレス鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼、析出硬化系ステンレス鋼等のステンレスの圧延鋼または鋳造鋼も防食対象となる。
超音波振動子としては様々の超音波発生原理によるものを使用できる。例えばランジュバン型振動子、ピエゾ素子などが挙げられる。
このような超音波印加手段を用いた防食システムおよび防食システムを有する配管の例を、以下図面を用いて説明する。図1は配管の溶接部を対象とした超音波防食装置を示す図である。超音波防食装置1では、配管10にあり、溶接金属部12と溶接熱影響部(Heat Affected Zone,HAZ)13からなる溶接部11に対して、円環状の超音波振動子2を接触させている。超音波振動子2はケーブル4を介して超音波発信機3に接続されている。超音波振動子は超音波発信機3からの信号に応じて任意の周波数の超音波を配管10に印加する。これにより、配管10の内壁を介して、配管10の内部にある液体20に超音波が印加される。この時、超音波の作用により、液体20にキャビテーションが発生して、配管10の内壁に存在する微生物23が破壊される。また、同時に液体20に印加された超音波による加速度により、微生物23が配管10の内壁から剥離する。
図2は図1の紙面上側から見た断面図である。円筒形の配管10の外面に円環状の超音波振動子2が配置されている。超音波振動子2の超音波振動を配管10に伝えるために両者に介在して接する部分の形状は、クランプ形にしても良い。
次に、超音波処理装置を使用して、海水22の中に含まれる微生物23を死滅させた実施例を示す。以降、微生物を死滅することを単に殺菌と称する。
図3は装置全体の正面断面図である。超音波処理装置は超音波処理槽5を有し、底面には超音波振動子2が配設されている。超音波振動子2の直上にガラス瓶14を配設して、ガラス瓶14の高さの半分まで液面が来るまで超音波処理槽に水21を満たした。ガラス瓶14には海水22と、微生物23を投入した。この装置を用いて、表1に示す条件で殺菌効果を測定した。
図4は微生物23の生存率を、超音波の印加時間と周波数に対して示したグラフである。殺菌処理を生存状態から死滅状態への化学反応として扱い、生存微生物数の時間依存性を測定すると、生存微生物数の対数を取った値と処理時間は傾きが負の直線として表せることが非特許文献2に記載されている。すなわち、超音波による生存微生物数の時間は、以下の式で近似できる。
但し、tは殺菌処理時間、kは速度定数、初期の生存微生物数はN0、t秒殺菌処理後の生存微生物数はNtとした。t秒殺菌処理後の生存率をR(%)とすると、以下の式2、式3で表せる。
生存率の測定にはアデノシン三リン酸(Adenosine TriPhosphate、ATP)測定を実施した。ATP測定は、全ての生物の細胞内に存在するATPを蛍光試薬および酵素と組み合わせて発光させ、その発光量とATP濃度が比例関係にあることを利用した分析法である。手順として、消去試薬により死滅微生物に由来する溶液中のATPを消去した後、生存微生物に由来するATPを抽出して発光測定をすることで、生存微生物のATP濃度を測定可能である。図4より、超音波の印加時間に応じて生存率は減少する傾向を示しており、微生物の殺菌効果は28kHz以上100kHz以下で有効であり、好ましくは28kHz以上60kHz以下であり、45kHzで最も有効であることがわかった。一般に、殺菌に有効とされる超音波によるキャビテーション発生は、周波数が低い方が効果が高い。一方、物質の剥離に有効とされる超音波による振動加速度は、周波数が高い方が効果が高い。本実施例では、振動加速度により微生物を壁面等から遊離させるとともに微生物同士の凝集を解く効果と、キャビテーションによる殺菌効果の相乗効果により、45kHzで最も殺菌効果を得ることができる。
さらに、生存率が10%、すなわち生存微生物数が1/10になるまでに必要な超音波印加時間をt1とすると、t1は式4から求められる。
表2に各周波数に対するkの値を示す。最も超音波による殺菌効果が高い45kHzでは、580秒で生存率が10分の1となった。ここで、MICの原因菌とされる硫酸塩還元細菌を倍地中で培養した場合、約8時間で菌数が10倍になることが非特許文献3に記載されている。海水中では増殖速度はより緩やかになると考えられるが、安全側に基準を取ると、超音波処理の方法としては少なくとも8時間ごとに600秒間印加することにより、MICの原因菌を増殖させること無く常に少ない数に抑えることができる。これを一般化すると、生存微生物数が1/n(nは0より大きい実数)になるまでに必要な超音波印加時間t1を、生存微生物数がn倍となるのに必要な増殖時間t2の間隔ごとに印加すれば、微生物数は初期生存微生物数からn倍の範囲内におさまり、微生物腐食を防止できる。以上の説明では、生存微生物数の減少の割合を1/10、増加の割合を10倍としているが、使用する環境中での微生物の増殖速度が著しく早いまたは遅い場合は適宜変更して構わない。また、微生物数の計測精度やばらつきが著しく大きいまたは小さい場合も、前記割合を変更して構わない。また、そのほか状況に応じて前記割合を変更して構わない。さらに、実際に超音波処理装置5が使用される環境下でのt1およびt2を測定あるいは推定することがより好ましい。
(実施例1)
図5は本発明の超音波処理装置を使用した海水淡水化システム60の一実施例のブロック図である。海水淡水化システム60は、ポンプ装置として海水取水ポンプ30を備えている。
図5は本発明の超音波処理装置を使用した海水淡水化システム60の一実施例のブロック図である。海水淡水化システム60は、ポンプ装置として海水取水ポンプ30を備えている。
海水淡水化システム60では、導水路41を通じて海水22を海岸40近くに設けた吸込み槽42に導いている。吸込み槽42には、ポンプ装置30の吸込み部を含む主要部が浸漬されている。ポンプ装置30の吐出側には吐出配管43が接続されており、吐出配管43はポンプ装置30が吸込んだ海水中の砂等の異物をろ過する二層ろ過器44に導かれている。
二層ろ過器44で濾過された海水22は、ろ過海水槽45に導かれる。そして、ろ過海水槽45に備えられたポンプ46により、保安フィルタ47に供給される。保安フィルタ47で鉄粒などの異物が除去された海水は、動力回収タービン50が接続された高圧ポンプ49に送られる。高圧ポンプ49で加圧された海水は、配管48を経由してRO膜(逆浸透膜)モジュール52に供給され、塩分等を除去されて真水となって配管53を経て生産水槽54に蓄えられる。一方、RO膜モジュール52で水分を減少させて濃縮された濃縮水は、配管51から動力回収タービン50に導かれ、高圧ポンプ49を駆動する動力の一部として回収される、動力回収タービン50で動力回収されて低圧となった濃縮水は、濃縮水は以下309からこの海水淡水化システム60外に送られる。
ここで、詳細を後述するように、ポンプ装置30の揚水管の内外面は海水に浸漬する。また、高圧ポンプ49やポンプ46の内面は、海水に接している。そのため、腐食が発生しやすい環境下にある。さらに、高圧ポンプ49から下流の配管部分は金属配管が用いられており、5MPa以上の内圧で海水が流動している。これらの金属配管では、表面組織と表面粗さが不均一となる溶接部で微生物に起因するMICが進展しやすいことが知られている。MICの発生を防止するために、本実施形態に係る超音波防食装置が有効となる。
図6は実際の海水淡水化システム60に適用した超音波防食システムの正面断面模式図である。配管10は海水淡水化プラント60の配管48の一部であり、フランジ15を介して隣接した配管と接続されている。また、配管は長手方向に垂直に溶接を円環状に施した溶接部11によって、上下の部分が接続されている。超音波防食装置1は配管の溶接部11の外側に設けた。まず、配管10aは、超音波を印加せずに海水を通水した。配管10bは、超音波印加時間は600秒間、超音波周波数は45kHz、印加間隔は8時間として、海水を通水した。配管10aと配管10bの材料は二相ステンレス鋼S31803とし、温度25℃、通水期間2ヶ月として、浸漬試験による腐食量を確認した。
試験結果を表3に示す。試験後、超音波印加を行わない配管10aは重量が0.055%減少するとともに、29μmの孔食が見られた。浸漬期間から年換算した腐食速度は171μm/yであった。一方、超音波を8時間ごとに600秒印加した配管10bは重量変化として0.004%減少が見られたが、孔食は見られなかった。これは、原因となる微生物が死滅した効果によると考えられる。以上より、超音波防食装置を使用することでMICを防止することができた。
本実施形態の防食システムによれば、配管外部から超音波を照射することで配管内部の微生物を殺菌するための装置構成と処理方法を示すことで、配管内におけるMICの発生を抑制することにより配管を長寿命化することが可能となる。また、既設配管への殺菌装置の設置を可能としたので、幅広い形状の配管に対してMICを抑制することができる。また、MICが発生しやすい溶接部やすき間部などに対して任意に設置可能であり、超音波の印加条件を規定しているため、効率良く確実な防食施工ができる。
以上、本実施形態の超音波防食装置について詳述したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能である。
1…超音波防食装置、2…超音波振動子、3…超音波発振機、4…ケーブル、5…超音波処理装置、10…配管、10a…配管、10b…配管、11…溶接部、12…溶接金属部、13…溶接熱影響部(HAZ)、14…ガラス瓶、15…フランジ、20…液体、21…水、22…海水、23…微生物、30…海水取水ポンプ(ポンプ装置)、40…海岸、41…導水路、42…吸込み槽、43…吐出配管、44…二層ろ過器、45…ろ過海水槽、46…ポンプ、47…保安フィルタ、48…配管、49…高圧ポンプ、50…動力回収タービン、51…配管、52…RO膜モジュール、53…配管、54…生産水槽、55…濃縮水配管、60…海水淡水化システム
Claims (8)
- 溶接部またはすき間部を有する鋼材の微生物腐食を防止する防食システムであって、
前記鋼材は、溶接部またはすき間部が液体と接する接液部分を有し、
前記鋼材の溶接部またはすき間部の非接液面に対して超音波を印加する超音波印加手段を備え、前記超音波印加手段として100kHz以下の周波数の超音波を印加することを特徴とする防食システム。 - 前記超音波印加手段を鋼材の接液部の裏側直上に配接して、前記超音波印加手段から印加される超音波振動によって接液部と接する液体にキャビテーションを発生させることを特徴とする請求項1に記載の防食システム。
- 前記鋼材の表面に付着する表面付着物が微生物または微生物由来の代謝物または微生物由来のバイオフィルムであることを特徴とする請求項1または2に記載の防食システム。
- 前記超音波印加手段は、超音波印加によって生存微生物数が1/n(nは0よりも大きい実数)になるまでに必要な超音波印加時間をt1、生存微生物数がn倍になるまでに必要な時間をt2として、時間t2ごとに超音波を時間t1以上印加することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の防食システム。
- 前記超音波印加手段で印加する超音波の周波数が28kHz以上100kHz以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の防食システム。
- 前記超音波の周波数が45kHzであり、超音波の印加条件が8時間ごとに600秒間印加することを特徴とする請求項5に記載の防食システム。
- 前記鋼材が配管であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の防食システム。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の防食システムを使用したことを特徴とするプラント。
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