JP2018000154A - 刈草飛散防止装置および集草機 - Google Patents

刈草飛散防止装置および集草機 Download PDF

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孝美 松本
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聡 今尾
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【課題】刈草を集草して列を形成する際に風で刈草が飛散するのを防止することができる刈草飛散防止装置および集草機を提供することを目的とする。
【解決手段】フレーム3とフレーム3に支持され刈り倒された草を列状に集める集草部4とを有する集草機1であって、集草部4が、フレーム3に回転可能に、かつ進行方向に対して互いにオフセットして設けられた第一回転盤41および第二回転盤42と、複数の櫛歯431と複数の櫛歯431を保持する長尺の保持部材432とを有する複数の櫛部43とを有し、保持部材432の一端部が第一回転盤41に固定され、他端部が第二回転盤42に固定されている集草機1に、取り付けられる刈草飛散防止装置8であって、フレーム3に取り付けられるアーム部81,82と、アーム部81,82に保持されて集草部3の前方に設置され、櫛歯431により掻き上げられた刈草を当てて地面側に返す面状の草当て部83とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、刈草飛散防止装置および集草機に関し、特に、刈り取られた刈草を集草して集草列を形成する際に風で刈草が飛散するのを防止するための刈草飛散防止装置および集草機に関する。
従来、牛などの家畜の餌となる牧草は、完全に乾燥させロール状に巻かれた状態で保存される。また、水分を含む牧草をロール状に巻いてラップフィルムで巻き付けて発酵させ、サイレージにする場合もある。
上述のような牧草ロールは、通常次のようにして作られる。圃場に栽培されて植生している牧草が刈取機により刈り倒された後、集草機により列状に集草され、集草列が形成される。その後、梱包機により、集草列が拾い上げられ、圧縮、成形されて牧草ロールとなる。
従来の集草機としては、フレームと、フレームに回転可能に、かつ進行方向に対して互いにオフセットして設けられた第一回転盤および第二回転盤と、第一回転盤および第二回転盤に設けられた複数の櫛部とを有する集草機が知られている(例えば、特許文献1参照)。この集草機は、例えばトラクターなどの移動手段の前方または後方に取り付けられ、トラクターに移送されて圃場を移動しながら、集草列を形成する。より詳細には、この集草機で集草する際は、油圧モータで第一回転盤を回転させることにより櫛部を回転させた状態で、トラクターを圃場内で前進させる。すると、櫛部が牧草を掻き上げる。このとき、外側の第二回転盤はオフセットされて第一回転盤より前方に配置されているため、集草機が前進することにより外側の牧草が徐々に内側に集められ、集草列が形成される。
欧州特許出願公開第2807913号明細書
しかしながら、従来の集草機では、風が強い日に集草を行うと、櫛部により掻き上げられた刈草が風にあおられて飛散し、集草列が良好に形成されないという問題があった。
そこで、本発明は、刈り取られた刈草を集草して集草列を形成する際に風で刈草が飛散するのを防止することができる刈草飛散防止装置および集草機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明による刈草飛散防止装置は、フレームと前記フレームに支持され刈り倒された草を列状に集める集草部とを有する集草機であって、前記集草部が、フレームに回転可能に、かつ進行方向に対して互いにオフセットして設けられた第一回転盤および第二回転盤と、複数の櫛歯と前記複数の櫛歯を保持する長尺の保持部材とを有する複数の櫛部とを有し、前記保持部材が前記集草機の使用時において長手方向が地面と略平行になるように、一端部が第一回転盤に固定され、他端部が第二回転盤に固定されている集草機に、取り付けられる刈草飛散防止装置であって、前記フレームに取り付けられるアーム部と、前記アーム部に保持されて前記集草部の前方に設置され、前記櫛歯により掻き上げられた刈草を当てて地面側に返す面状の草当て部とを有することを特徴とする。
上述の刈草飛散防止装置において、前記草当て部は、長方形形状を有しており、その長辺が前記櫛部に沿って設置されることが好ましい。
上述の刈草飛散防止装置において、前記草当て部の前記アーム部への取付角度を調節可能な取付角度調節機構を備え、前記取付角度調節機構は、前記草当て部の上面に設けられ、弧状の長孔を有する取付角度調整用板状部材と、前記アーム部の先端に設けられ、取付角度調整用孔を有する板状先端部と、前記長孔と前記取付角度調整用孔とに挿通させる取付角度調整用ボルトと、前記取付角度調整用ボルトを前記取付角度調整用板状部材および前記板状先端部に固定する取付角度調整用ナットとを有することが好ましい。
また、上述の刈草飛散防止装置において、前記草当て部は、第一の草当て面と第二の草当て面とを有し、前記第一の草当て面と前記第二の草当て面とは、断面く字状に互いに連結されていることが好ましい。
また、上述の刈草飛散防止装置において、前記第一の草当て面と前記第二の草当て面との角度を調節可能な草当て面角度調節機構を備え、草当て面角度調節機構は、前記第一の草当て面と前記第二の草当て面とを互いに連結する蝶番と、前記第一の草当て面の側端部内側に設けられ、弧状に配列された複数の第一の草当て面角度調節用孔を有する第一の板状部材と、前記第二の草当て面の側端部内側に設けられ、前記第一の草当て面角度調節用孔と選択的に重なり合うように弧状に配列された複数の第二の草当て面角度調節用孔を有する第二の板状部材と、前記第一の草当て面と前記第二の草当て面との角度を所望の角度にしたときの位置で互いに重なり合う前記第一の草当て面角度調節用孔および前記第二の草当て面角度調節用孔に挿通させる草当て面角度調節用ボルトと、前記草当て面角度調節用ボルトを前記第一の板状部材および前記第二の板状部材に固定する草当て面角度調節用ナットとを有することが好ましい。
また、上記課題を解決するために、本発明による集草機は、上述の刈草飛散防止装置を備えることを特徴とする。
本発明の実施形態に係る集草機の構成を模式的に示す斜視図である。 発明の実施形態に係る集草機の構成を模式的に示す上面図である。 本発明の実施形態に係る集草機の刈草飛散防止装置の構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る集草機の刈草飛散防止装置の構成を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る集草機の集草列押さえ装置の構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る集草機の集草列押さえ装置の構成を示す上面一部断面図である。 本発明の実施形態に係る集草機の集草列押さえ装置の構成を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る集草機の集草列押さえ装置の変形例を模式的に示す部分斜視図である。 本発明の実施形態に係る集草機の集草列押さえ装置の変形例を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る集草機の使用状態を模式的に示す上面図である。 本発明の実施形態に係る集草機の集草列押さえ装置の使用状態を模式的に示す側面図である。
以下に、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本実施形態に係る集草機1は、図1および図2に示すように、本発明による刈草飛散防止装置8および集草列押さえ装置2を備える。集草機1は、トラクターTなどの移動手段の前方に接続され、移動手段に押されて移動する場合に、好適に用いられる。
集草機1は、フレーム3とフレーム3に支持された集草部4とを有している。集草部4は、フレーム3に回転可能に設けられた第一回転盤41と第二回転盤42とを有しており、第一回転盤41および第二回転盤42には、複数の櫛部43が保持されている。また、フレーム3上には、集草部4の動きを制御するための油圧装置5の油圧ユニット51が設置されている。
刈草飛散防止装置8は、図2および図3に示すように、フレーム3に取り付けられる第一のアーム部81および第二のアーム部82と、アーム部81,82に保持されて集草部4の前方に設置され、櫛歯43により掻き上げられた刈草を当てて地面側に返す面状の草当て部83とを有する。
集草列押さえ装置2は、図5および図6に示すように、集草部4の後方に配置される基部(本実施形態においては後述のコ字状フレーム331)と、基部に揺動可能に取り付けられた支持部21と、支持部21に回転可能に支持され、集草列W(図10および図11参照)を地面に押さえつけるための回転体22とを有している。
以下、各構成要素について、詳細に説明する。
[フレーム3]
フレーム3は、集草部4を支持するものであり、図2に示すように、フレーム基体31を有している。フレーム基体31の材質および形状は特に限定されるものではないが、剛性の高い金属製の棒状体が好適に用いられる。本実施の形態においては、フレーム基体31は断面矩形状の棒状体であり、棒状体の長手方向が、集草部4の移動方向と平行に配置されるようになっている。
フレーム基体31の一端部には、集草部4を移動させるための第一車輪61を回転可能に保持する第一車輪保持フレーム32が設けられている。第一車輪保持フレーム32は、基体フレーム3と同様の材料で構成される。第一車輪保持フレーム32は、図1に示すように、Uの字を逆にした形状のU字形状部321と、U字形状部321の対向する辺に渡して設けられた十字状棒状部322を有しており、十字状棒状部322には、第一車輪61を回転可能保持する保持部材611が取り付けられている。保持部材611は、十字状棒状部322に対して出し入れ可能かつ任意の位置で固定可能となっており、これによりフレーム3の高さ、ひいては集草部4の高さを調節できるようになっている。第一車輪保持フレーム32は、十字状棒状部322とU字形状部321とにより構成される。
フレーム基体31の他端部には、図2および図5に示すように、集草部4を移動させるための第二車輪62を回転可能に保持する第二車輪保持フレーム33が設けられている。第二車輪保持フレーム33は、フレーム基体31と同様の材料で構成される。第二車輪保持フレーム33は、断面略コ字状のコ字状フレーム331を有しており、その開放面が地面側になるように配置され、その上部中央部がフレーム基体31と接続されている。コ字状フレーム331の両側部には、外側に向けてそれぞれ地面と水平に延在する水平棒状部332が設けられている。水平棒状部332の端部には、それぞれ地面に垂直に延在する垂直棒状部333が設けられており、垂直棒状部333にはそれぞれ第二車輪62を回転可能に保持する保持部材621が取り付けられている。保持部材621は、垂直棒状部333に対して出し入れ可能かつ任意の位置で固定可能となっており、これによりフレーム3の高さ、ひいては集草部4の高さを調節できるようになっている。第二車輪保持フレーム33は、コ字状フレーム331と水平棒状部332と垂直棒状部333とにより構成される。
なお、コ字状フレーム331の両下端部、および、上部中央部のフレーム基体31とは反対側には、それぞれトラクターTなどの移動手段と連結するための連結手段を取り付けるための取付部材71,72が設けられている。
フレーム3は、図2に示すように、集草部4の第一回転盤41および第二回転盤42を回転可能に支持するアームフレーム34を有している。アームフレーム34は、フレーム基体31と同様の材料で構成される。アームフレーム34は、フレーム基体31の両側方下方にそれぞれ配置されており、フレーム基体31と直行する方向に延在する直行棒状部341と、フレーム基体31と平行な方向に延在する平行棒状部342と、直行棒状部341と平行棒状部342とを接続する接続棒状部343とを有している。
直行棒状部341のフレーム基体31側端部には、第一回転盤41が回転可能に取り付けられている。平行棒状部342には、第二回転盤42を跨ぐような跨越部材344が設けられており、跨越部材344には、第二回転盤42が回転可能に取り付けられている。また、平行棒状部342には、第三車輪63を回転可能に保持する保持部材631が取り付けられている。保持部材631は、平行棒状部342に対して出し入れ可能かつ任意の位置で固定可能となっており、これによりフレーム3の高さ、ひいては集草部4の高さを調節できるようになっている。アームフレーム34は、直行棒状部341と平行棒状部342と接続棒状部343と跨越部材344とにより構成される。
また、フレーム3は、第二車輪保持フレーム33を構成するコ字状フレーム331の側部と、アームフレーム34を構成する直行棒状部341とを連結する連結フレーム35を有する。連結フレーム35は、フレーム基体31と同様の材料で構成される。
フレーム3は、本実施の形態においては、上述のように、フレーム基体31と第一車輪保持フレーム32と第二車輪保持フレーム33とアームフレーム34と連結フレーム35とにより構成するようにしたが、これに限定されることなく、適宜設計してよい。
[油圧装置5]
油圧装置5は、左右のアームフレーム34の開閉を制御するための油圧シリンダ52および第一回転盤41の回転を制御するための油圧モータ53と、油圧ユニット51とを有する。油圧ユニット51は、油圧モータ53を作動させる油圧発生装置、油圧制御装置および油圧タンクがユニット化されたものであり、フレーム基体31の上面であってアームフレーム34近傍に載置されている。油圧モータ53用の油圧発生装置は、トラクターTのエンジンからPTO(Power take−off)を介して動力を得るようになっている。油圧シリンダ52を作動させる油圧発生装置、油圧制御装置および油圧タンクは、トラクターT側に搭載されている。なお、油圧モータ53や油圧シリンダ52を作動させる油圧発生装置、油圧制御装置および油圧タンクは、集草機1側、トラクターT側のどちらにどのように設けられていてもよい。
油圧シリンダ52は、一端がフレーム基体31の上面であってアームフレーム34近傍に取り付けられおり、他端がアームフレーム34の直行棒状部341に取り付けられている。油圧シリンダ52を伸長させれば、アームフレーム34が地面に対して水平な状態となり、油圧シリンダ52を収縮させれば、アームフレーム34が引き上げられてアームフレーム34の外側先端が上方に持ち上げられた状態となる。これにより、集草部4により集草を行う際には、集草部4を横に広げて使用し、公道や圃場内を移動させる際などには、集草部4を立てて邪魔にならないようにすることができる。油圧モータ53は、第一回転盤41の裏面近傍に設けられている。油圧モータ53は、第一回転盤41の回転軸(図示しない)に接続されており、第一回転盤41を回転させるようになっている。また、油圧モータ53は、それぞれ配管54を介して油圧ユニット51に接続されている。
[集草部4]
集草部4は、本実施の形態においては、図1および図2に示すように、フレーム基体31の両側方にそれぞれ1つずつ配置されている。2つの集草部4は、それぞれに第一回転盤41と第二回転盤42とを有している。第一回転盤41と第二回転盤42は、円板形状を有しており、平面を進行方向に向けて配置されている。第一回転盤41と第二回転盤42とは、進行方向に対して互いにオフセットされ、外側に位置する第二回転盤42が進行方向前方に配置されている。第一回転盤41と第二回転盤42は、フレーム基体31と同様の材料で構成される。
集草部4は櫛部43を有しており、櫛部43は、図1に示すように、複数の櫛歯431とこれらの櫛歯431を保持する長尺の保持部材432とを有している。保持部材432の一端は第一回転盤41に固定されており、他端は第二回転盤42に固定されている。櫛部43は複数設けられており、第一回転盤41および第二回転盤42の周縁部近傍に等間隔で配置されている。これにより、第一回転盤41が油圧モータ53により回転されると、それに追従して第二回転盤42および櫛部43が回転するようになっている。
[刈草飛散防止装置8]
刈草飛散防止装置8は、フレーム3に取り付けられる第一のアーム部81および第二のアーム部82を有しており、本実施の形態においては、図2および図3に示すように、第一のアーム部81はアームフレーム34の接続棒状部343に、第二のアーム部82はアームフレーム34の直行棒状部341に取り付けられている。アーム部81,82は、集草部4の後方に位置するアームフレーム34から、集草部4の上方または側方を越えて集草部の前方に延出している。
より詳細には、第一のアーム部81は、棒状部材からなり、集草部4の後方に位置するアームフレーム34の接続棒状部343から、集草部4の上方を跨ぐようにして、集草部4の前方へ、その先端が延出するように形成されている。より具体的には、第一のアーム部81は、本実施の形態においては、上方に向けて接続棒状部343に取り付けられており、棒状部材を上斜め前方に向けて屈曲させる第一屈曲部811と、棒状部材を前方に向けて屈曲させる第二屈曲部812と、棒状部材を下斜め前方に向けて屈曲させる第三屈曲部813とを有している。棒状部材は、剛性の高い金属で構成することが好ましい。
第二のアーム部82は、棒状部材からなり、集草部4の後方に位置するアームフレーム34の直行棒状部341の側部から、集草部4の第一回転盤41の側部を回り込むようにして、集草部4の前方へ、その先端が延出するように形成されている。より具体的には、第二のアーム部82は、本実施の形態においては、直行棒状部341の側部から側方上方に向けて取り付けられており、棒状部材を上斜め前方に向けて屈曲させる屈曲部821を有している。棒状部材は、剛性の高い金属で構成することが好ましい。
アーム部81,82は、草当て部83を集草部4の前方で保持できればよく、アーム部81,82のフレーム3への取り付け位置や形状などは、上記に限定されるものではない。
草当て部83は、櫛歯431により掻き上げられた刈草を当てて地面側に返すことができるような面状体であれば、外形形状や材質などは特に限定されるものではないが、本実施形態のように、長方形の板状体で構成し、その長辺が櫛部43に沿って設置されることが好ましい。また、剛性の高い金属で構成することが好ましい。金属の長方形の板状体以外で構成する場合の一例としては、面取りされた長方形の枠と枠内に張られた樹脂製のメッシュとにより構成したものが挙げられる。
また、草当て部83は櫛歯431により掻き上げられた刈草を当てる草当て面が1つで構成されていてもよいが、刈草の上方への飛散と後方への飛散の両方を防止する観点から、図1,図3,図4に示すように、第一の草当て面831と第二の草当て面832とを有し、第一の草当て面831と第二の草当て面832とは、断面く字状に互いに連結されていることが好ましい。また、草当て面は、平面であってもよいし湾曲面であってもよく、とくに1つの草当て面で構成する場合は、前面が凹となる湾曲面とすることが好ましい。
本実施形態においては、第一の草当て面831は、図4に示すように、第二の草当て面832と連結される側の先端部に、板状体を内側に屈曲させて形成され、後述する蝶番841を取り付けて第二の草当て面832と連結するための連結部8311と、反対側の先端部に、板状体を外側に屈曲させて形成され、第一の草当て面831を補強するための補強部8312とを有している。
また、第二の草当て面832は、図4に示すように、第一の草当て面831と連結される側の先端部に、板状体を外側にく字状に屈曲させて形成され、後述する蝶番841を取り付けて第一の草当て面831と連結するための連結部8321と、反対側の先端部に、板状体を外側にく字状に屈曲させて形成され、第一の草当て面831を補強するための補強部8322とを有している。連結部8321の蝶番841側と補強部8322の先端側は、第二の草当て面832の主面と平行になるように形成されている。補強部8322の先端側の第二の草当て面832の主面と平行な面には、図示しない孔を設けておき、必要に応じて、図示しない第三の草当て面をボルトとナットにより固着できるようにしてもよい。
本実施形態においては、第一の草当て面831と第二の草当て面832とは、蝶番841により、断面く字状に互いに連結されている。これにより、第一の草当て面831と第二の草当て面832との角度を風向きに応じて調節することができ、蝶番841は草当て面角度調節機構として機能する。また、草当て面角度調節機構は、調節された角度で第一の草当て面831と第二の草当て面832とをより確実に固定するための固定機構を備えていてもよい。
本実施形態においては、固定機構は、第一の草当て面831の両側端部内側に設けられた頂部が面取りされた三角形状の第一の板状部材842と、第二の草当て面832の両側端部内側に設けられた帯状弧形状の第二の板状部材843とを有する。第一の板状部材842と第二の板状部材843とは、第二の板状部材843が内側となるように互いに重なるように設けられている。第一の板状部材842の第一の草当て面831側端部には、第二の板状部材843が挿通可能な挿通孔8422が設けられている。また、第一の板状部材842および第二の板状部材843には、弧状に配列された複数の草当て面角度調節用孔8421,8431が、互いに選択的に重なり合うように、設けられている。本実施形態においては、第一の草当て面角度調節用孔8421と第二の草当て面角度調節用孔8431は、それぞれ5つずつ設けられているが、個数はこれに限定されるものではなく、適宜設計してよい。また、固定機構は、草当て面角度調節用孔8421,8431に挿通させる草当て面角度調節用ボルト844と、草当て面角度調節用ボルト844に固着させる図示しない草当て面角度調節用ナットとを有している。
また、刈草飛散防止装置8は、草当て部83のアーム部81,82への取付角度を調節可能な取付角度調節機構を備えることが好ましい。
本実施形態においては、取付角度調節機構は、草当て部83を構成する第一の草当て面831の上面に設けられた取付角度調整板状部材851と、アーム部81,82の先端にそれぞれ設けられた板状先端部852とを有している。取付角度調整用板状部材851の形状や材質に限定はないが、本実施の形態のように、剛性の高い金属からなる半円ドーナツ形状の板状部材で構成されることが好ましい。取付角度調整用板状部材851には、弧状の長孔8511が設けられている。また、板状先端部852についても、形状や材質に限定はないが、本実施の形態のように、剛性の高い金属からなる長方形形状の板状部材で構成されることが好ましい。板状先端部852には、図示しない円形の取付角度調整用孔が設けられている。
また、取付角度調節機構は、長孔8511と取付角度調整用孔とに挿通させる取付角度調整用ボルト853と、取付角度調整用ボルト853に固着させる図示しない取付角度調整用ナットとを有する。
[集草列押さえ装置2]
集草列押さえ装置2は基部を有しており、図1,図2および図5に示すように、本実施形態においては、基部はフレーム3のコ字状フレーム331により構成されている。また、本実施形態においては、基部であるコ字状フレーム331は、集草部4の後方であってトラクターTなどの移動手段の前方に配置されている。
基部であるコ字状フレーム331の互いに対向する2つ部材の内面には、図5に示すように、回転体22を支持するための支持部21が、それぞれ揺動可能に取り付けられている。支持部21は、図6に示すように、棒状部材からなり、支持する回転体22とコ字状フレーム331との干渉を防止するために、棒状部材をコ字状フレーム331の内側に向けて屈曲させる第一屈曲部211と、棒状部材と回転体22の側面との干渉を防止するために、回転体22の側面に平行になるように棒状部材を外側に向けて屈曲させる第二屈曲部212とを有している。棒状部材は、剛性の高い金属で構成することが好ましい。
2本の棒状部材の第一屈曲部211側の端部には、それぞれ第一ベアリング23が設けられており、第一ベアリング23は2枚のワッシャー24に挟まれた状態でリベット25により軸支されている。図5に示すように、リベット25およびワッシャー24の外側面は、それぞれ基部であるコ字状フレーム331の内面に、例えば溶接されるなどして、固着されている。
回転体22は、図5〜図7に示すように、固定軸221と固定軸221に回転可能に軸支された円筒形状の円筒部222と円筒部222の表面に形成された複数の断面がV字形状の凸部223と、凸部223の間に形成された凹部224とを有している。
図6に示すように、支持部21の第二屈曲部212側の端部には、回転体22の固定軸221が、ワッシャー26を介してボルト27により固定されている。固定軸221は、剛性の高い金属で構成することが好ましい。
円筒部222は、板状部材を円筒状に形成加工されてなる。円筒部222は、剛性の高い金属で構成することが好ましい。
固定軸221は円筒部222内に収容されている。円筒部222内において、固定軸221に第二ベアリング225が軸支されており、第二ベアリング225の内側面には、第二ベアリング225の回転を円筒部222に伝えるための伝達部材226が設けられている。伝達部材226は、ドーナツ形状を有しており、穴部には固定軸221が挿通され、穴部近傍に第二ベアリング225部が固着されている。また、伝達部材226の周面は円筒部222の内周面に固着されており、これにより、円筒部222が固定軸221を軸として回転するようになっている。
凸部223は、円筒部222と略同じ長さの板状部材を長手方向に沿って断面がV字状になるように折り曲げて形成されている。V字形状の開放端部は、凸部223の長手方向が円筒部222の長手方向に沿うように、円筒部222の外周面に固着されている。凸部223は、複数設けられており、これにより一の凸部223とこれに隣接する凸部223との間に凹部224が形成されている。凹部224は、集草列Wを受容するようになっており、凸部223は凹部224により受容された集草列Wを下方へ送るようになっている。凸部223は、剛性の高い金属で構成することが好ましい。
本実施形態においては、凸部223は6個設けるようにしたが、これに限定されることはなく、適宜設けるようにするとよい。ただし、凸部223の数が少ないと、草を下方へ送る効果が十分に得られず、集草列Wの高さが大きい部分がトラクターTなどの車体の下端部に持っていかれ、それがたまると詰まってしまう場合がある。また、凸部223の数が多いと、その分凹部224の体積が減少し、集草列Wを十分に受容することができず、やはり、集草列Wの高さが大きい部分がトラクターTなどの車体の下端部に持っていかれ、それがたまると詰まってしまう場合がある。このため、凸部223の数は、凸部223の形状や大きさ、回転体22の重さなどによるが、6〜8個とすることが好ましい。
また、本実施形態においては、凸部223は断面V字形状としたが、これに限定されることはなく、例えば、断面U字形状としてもよく、断面コ字形状としてもよく、また、断面V字形状の頂部を平坦にした形状でもよい。また、本実施形態においては、断面V字形状の凸部223を円筒部222の周面長手方向に沿って連続的に設けるようにしたが、断続的に設けるようにしてもよい。さらには、棒状の突起を円筒部222の周面長手方向および円周方向に所定の間隔で複数設けるようにしてもよい。
さらに、本実施形態においては、板状部材を折り曲げ加工して断面V字形状としたものを円筒部222に固着することにより凸部223を設けるようにしたが、これに限定されることはなく、円筒部の周面に長手方向に沿って凹みを設ける加工を施すことにより、凸部と凹部を形成するようにしてもよい。
また、集草列押さえ装置2は、回転体22の地面からの初期の高さを調節する高さ調節機構28を備えていることが好ましい。
高さ調節機構28は、図7に示すように、基部であるコ字状フレーム331および/または支持部21に設けられた被係止部281と、支持部21を吊り上げる吊り上げ部282とを有する。吊り上げ部282は、複数の環状部材を一定長連結した鎖部2821a,2821bを有しており、被係止部281に複数の環状部材の内いずれかを選択的に係止させることにより、回転体22の地面からの初期の高さを調節できるようになっている。
本実施の形態においては、被係止部281は、図5および図7に示すように、鉤状部材からなり、基部であるコ字状フレーム331の内面上方であって第一ベアリング23の取り付け位置よりも進行方向後方側に設けられている。
また、本実施の形態においては、図7に示すように、吊り上げ部282は、複数の環状部材を一定長連結した第一鎖部2821aおよび第二鎖部2821bと、第一鎖部2821aと第二鎖部2821bとの間に連結されたコイルばね2822とからなる。そして、第一鎖部2821aを構成する環状部材を被係止部281に選択的に係止させるようになっている。第二鎖部2821bのコイルばね2822側とは反対側の端部は、支持部21の第二屈曲部212の上部側近傍に固定されている。
本実施の形態においては、被係止部281を基部であるコ字状フレーム331側のみに設けたが、支持部21側にも設け、第二鎖部2821bを構成する環状部材を支持部21側の被係止部に選択的に係止させてもよい。また、被係止部を支持部21側のみに設け、第一鎖部2821aのコイルばね2822側とは反対側の端部は、基部であるコ字状フレーム331に固定させてもよい。
また、本実施の形態においては、吊り上げ部282は、第一鎖部2821aと第二鎖部2821bとの間にコイルばね2822を連結したが、コイルばね2822を設けることなく、全てを鎖部により構成してもよいし、コイルばね2822に替えて棒状部材を連結してもよい。ただし、移動中の衝撃を吸収して、回転体22の無駄な揺動を防止するために、コイルばね2822を設けることが好ましい。
[集草列押さえ装置の変形例]
次に、集草列押さえ装置の変形例について説明する。上述では、支持部21は、コ字状フレーム331との干渉を防止するために、第一屈曲部211と第二屈曲部212を有していたが、図8に示すように、例えばカラー29などのスペーサーを介してコ字状フレーム331に取り付けて干渉を防止することができれば、第一屈曲部211と第二屈曲部212を有しない支持部21´を用いてもよい。
さらに、支持部21´は、図8及び図9に示すように、左右の揺動角度が異なることにより回転体22の軸にねじれが生じるのを防止するためのねじれ防止バー213を有していてもよい。ねじれ防止バー213は、回転体22の軸と平行に設けられており、ねじれ防止バー213の両端部は、両支持部21´における回転体22の近傍から進行方向後方側に向けて略垂直に延出する垂直部214のそれぞれの先端に固定されている。
さらに、支持部21´は、図8及び図9に示すように、支持部21´が回転してしまうのを防止するための回転規制部215を有していてもよい。回転規制部215は、垂直部214の先端部から上方に突出して設けられている。この回転規制部215は、支持部21´が揺動を規制させたい位置に達したときにコ字状フレーム331の上方のコーナー部331Cに当接するようになっており、これにより、支持部21´が回転するのを防止するようになっている。なお、上述の支持部21に、垂直部214および回転規制部215を設けてもよいことはいうまでもない。
また、上述では、支持部21は、コ字状フレーム331の互いに対向する2つ部材の内面に取り付けるようにしたが、図8に示すように、コ字状フレーム331は、板状突出部3311を有していてもよく、この板状突出部3311に支持部21´あるいは支持部21を揺動可能に取り付けてもよい。
また、上述では、支持部21の端部に第一ベアリング23を設けるようにしたが、第一ベアリング23を設けることなく、支持部21´あるいは支持部21の端部にボルト30(図8参照)を一定の遊びがある状態で挿通させる穴216(図9参照)を設けるとともに、板状突出部3311にもボルト30を挿通させる穴(図示しない)を形成し、ボルト30をこれらの穴に挿通させ、ボルト30の頂部とは逆側の端部にナイロンナット(図示しない)を固着するようにしてもよい。
また、上述では、回転体22の地面からの高さを調節する高さ調節機構28を設けるようにしたが、設けなくてもよい。この場合、図8に示すように、回転体22が反動などにより進行方向前側に揺動してしまわないように規制する揺動規制部3312を設けることが好ましい。揺動規制部3312は、直方体形状を有しており、コ字状フレーム331の互いに対向する2つ部材の内面の所定の位置に、内側に向けて突出して支持部21´に干渉するように設けられている。
また、本発明による集草列押さえ装置は、回転体22の自重により集草列を押さえつけて集草列の高さを低く整えるが、牧草の種類や乾燥の度合いによって、回転体22に重さ調節部材(図示しない)を取り付けるようにしてもよい。重さ調節部材は、例えば、回転体22の側面に取り付けられるドーナツ形状の金属板であってもよいし、回転体22の凸部223と円筒部222との間隙に挿入する金属棒であってもよい。また、重さ調節部材は、着脱自在としてもよい。この場合、例えば、回転体22の側面および金属板にネジ溝を形成し、ボルトで互いに固着するようにしたり、金属棒を頂部と先端部にネジ溝を有する長尺のボルト状に形成し、凸部223と円筒部222との間隙に挿入した後、金属棒の先端にナットを締め付けて、凸部223の両端部にボルトの頂部とナットを係止させるようにしたりするとよい。
次に、本実施の形態に係る集草機1の使用方法について説明する。集草機1は、図10に示すように、トラクターTなどの移動手段の前方に、連結手段を介して連結して使用する。また、集草機1は、集草する際には、油圧シリンダ52を伸長させることによりアームフレーム34を地面に対して水平な状態にさせて、集草部4をトラクターTの前方側方に広げ、第三車輪63を地面に接地させた状態で使用する。なお、集草せずに集草部4を移送する際は、油圧シリンダ52を収縮させるによりアームフレーム34の先端を引き上げて、集草部4を第二回転盤42が第一回転盤41の上方に来るように立てた状態で、トラクターTを走行させる。
集草する際には、まず、刈り倒された牧草の成長具合や密度等に応じて、各車輪61,62,63を保持する保持部材611,621,631を出し入れして、フレーム3の高さを調節することにより、集草部4の地面からの高さを調節する。さらに、集草列押さえ装置2の回転体22の地面からの位置を調節する。具体的には、回転体22の凹部224に受容された集草列Wを凸部223により下方へ送り込むことができ、かつ回転体22により集草列Wを押さえつけて集草列Wの高さを十分に調整できる位置に回転体22がくるように、支持部21を揺動させ、その位置で支持部21を吊り上げるように吊り上げ部282の被係止部281までの長さを決めて、対応する位置の環状部材を被係止部281に係止させる。回転体22の位置は、円筒部222の直径の下端側から1/3以上1/2(回転軸に対応する位置)未満の位置に集草列Wの上面がくるようにすることが好ましい。
また、風向きに応じて、草当て部83のアーム部81,82への取付角度を調節する。具体的には、取付角度調整用ボルト853と取付角度調整用ナットとを緩めた状態で、取付角度調整用ボルト853に長孔8511の内面を沿わせるようにして、草当て部83を動かし、第一の草当て面831の角度を位置決めして、取付角度調整用ボルト853に取付角度調整用ナットを締め付け、取付角度調整用板状部材851と板状先端部852とを挟持して固定する。例えば、追い風の場合は、櫛歯431により掻き上げられた刈草が前方に飛散しないように、図4(B)に示すように、第一の草当て面831の先端を下げて、前方に飛ばされた刈草が第一の草当て面831の内側の面に当たって地面に返されるようにするとよい。逆に向かい風の場合は、櫛歯431により掻き上げられた刈草が後方へ飛散しないように、第一の草当て面831の先端を上げて、後方に飛ばされた刈草が第一の草当て面831の内側の面に当たって地面に返されるようにするとよい。
さらに、第一の草当て面831と第二の草当て面832との角度を調節する。具体的には、図4(A)に示すように、草当て面角度調節用ボルト844を取り外した状態で、第二の草当て面832を動かし、第一の草当て面831と第二の草当て面832との角度を位置決めして、そのときに互いに重なり合う第一の草当て面角度調節用孔8421および第二の草当て面角度調節用孔8431に草当て面角度調節用ボルト844を挿通させ、草当て面角度調節用ナットを締め付けて、第一の板状部材842と第二の板状部材843とを固定する。集草機1は前進しながら集草するため、櫛歯431により掻き上げられた刈草は相対的に後方へ行くので、基本的には、第二の草当て面832が地面と垂直になるように、第一の草当て面831と第二の草当て面832との角度を調節することが好ましい。
その後、油圧モータ53で第一回転盤41を回転させることにより櫛部43を回転させた状態で、トラクターTを牧草が刈り倒された圃場内で前進させる。すると、櫛部43が刈草を掻き上げる。このとき、外側の第二回転盤42が第一回転盤41より前方に配置されているため、集草部4が前進することにより集草部4の外側の牧草が徐々に内側に集められ、集草列Wが形成される。
このとき、櫛部43により掻き上げられた刈草は、風を受けて飛ばされたとしても、草当て部83に当たって地面に返されるため、飛散することがなく、良好に集草列Wが形成される。
また、図11(A)に示すように、形成された集草列Wが、集草部4に後続する集草列押さえ装置2の回転体22に触れた状態で、トラクターTが進行方向Sに進むと、回転体22が集草列Wにより後方へ押されて回転する。そして、前方に位置する回転体22の凹部224aに草が受容されていく。このとき、集草列Wに特に嵩高い部分があり回転体22が回転しきれない場合は、支持部21がリベット25を軸として後方(図11において矢印Yの方向)に揺動する。これにより、回転体22の地面から高さが大きくなるため、回転体22が回転可能になる。凹部224aに受容された草は、図11(B)に示すように、凸部223aにより下方へと送りこまれていく。下方へ送り込まれた草は、図11(C)に示すように、回転体22の自重で地面に押しつけられ、集草列Wは高さが調整されて低くなる。そして、次の凹部224bに草が受容されるということが繰り返される。
そして、図10に示すように、後続のトラクターTが、高さが調整された集草列Wをまたぐようにして走行する。このとき、集草列Wは高さが調整されているため、トラクターTの車体前方下端に集草列Wが引っかかって詰まるのを抑制することができる。
なお、上述の実施の形態においては、集草列押さえ装置2の支持部21が揺動可能に取り付けられている基部は、集草機1のコ字状フレーム331により構成するようにしたが、集草機1のフレーム3とは別体で構成してもよい。この場合、集草列押さえ装置2は、集草機1の後方であって移動手段の前方に位置するように、集草機1および/または移動手段に連結手段を用いて連結する。また、集草機1に追従して集草列押さえ装置2を走行させるように、基部に車輪を設けることが好ましい。
また、基部を別体で構成する場合、基部の形状はコ字状フレーム331と同様の形状としてもよいし、直方体のような形状としてもよい。直方体のような形状にする場合、両側面に支持部21を取り付けるとよい。また、被係止部281を設ける場合も基部の両側面に設けるとよい。
また、本実施の形態においては、集草機1はトラクターTの前方に取り付けるようにしたが、トラクターTの後方に取り付けてもよい。
1:集草機
2:集草列押さえ装置
21:支持部
22:回転体
221:固定軸,222:円筒部,223:凸部,224:凹部
28:高さ調節機構
281:被係止部,282:吊り上げ部
2821a,2821b:鎖部,2822:コイルばね
3:フレーム
33:第二車輪保持フレーム
331:コ字状フレーム(基部)
4:集草部
5:油圧装置
8:刈草飛散防止装置
81,82:アーム部
83:草当て部
831:第一の草当て面
832:第二の草当て面
841:蝶番
842:第一の板状部材
843:第二の板状部材
844:草当て面角度調節用ボルト
851:取付角度調整用板状部材
852:板状先端部
853:取付角度調整用ボルト
W:集草列
T:トラクター

Claims (6)

  1. フレームと前記フレームに支持され刈り倒された草を列状に集める集草部とを有する集草機であって、前記集草部が、フレームに回転可能に、かつ進行方向に対して互いにオフセットして設けられた第一回転盤および第二回転盤と、複数の櫛歯と前記複数の櫛歯を保持する長尺の保持部材とを有する複数の櫛部とを有し、前記保持部材が前記集草機の使用時において長手方向が地面と略平行になるように、一端部が第一回転盤に固定され、他端部が第二回転盤に固定されている集草機に、取り付けられる刈草飛散防止装置であって、
    前記フレームに取り付けられるアーム部と、
    前記アーム部に保持されて前記集草部の前方に設置され、前記櫛歯により掻き上げられた刈草を当てて地面側に返す面状の草当て部と
    を有することを特徴とする刈草飛散防止装置。
  2. 前記草当て部は、長方形形状を有しており、その長辺が前記櫛部に沿って設置されることを特徴とする請求項1に記載の刈草飛散防止装置。
  3. 前記草当て部の前記アーム部への取付角度を調節可能な取付角度調節機構を備え、
    前記取付角度調節機構は、前記草当て部の上面に設けられ、弧状の長孔を有する取付角度調整用板状部材と、
    前記アーム部の先端に設けられ、取付角度調整用孔を有する板状先端部と、
    前記長孔と前記取付角度調整用孔とに挿通させる取付角度調整用ボルトと、
    前記取付角度調整用ボルトを前記取付角度調整用板状部材および前記板状先端部に固定する取付角度調整用ナットと
    を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の刈草飛散防止装置。
  4. 前記草当て部は、第一の草当て面と第二の草当て面とを有し、前記第一の草当て面と前記第二の草当て面とは、断面く字状に互いに連結されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の刈草飛散防止装置。
  5. 前記第一の草当て面と前記第二の草当て面との角度を調節可能な草当て面角度調節機構を備え、
    草当て面角度調節機構は、前記第一の草当て面と前記第二の草当て面とを互いに連結する蝶番と、
    前記第一の草当て面の側端部内側に設けられ、弧状に配列された複数の第一の草当て面角度調節用孔を有する第一の板状部材と、
    前記第二の草当て面の側端部内側に設けられ、前記第一の草当て面角度調節用孔と選択的に重なり合うように弧状に配列された複数の第二の草当て面角度調節用孔を有する第二の板状部材と、
    前記第一の草当て面と前記第二の草当て面との角度を所望の角度にしたときの位置で互いに重なり合う前記第一の草当て面角度調節用孔および前記第二の草当て面角度調節用孔に挿通させる草当て面角度調節用ボルトと、
    前記草当て面角度調節用ボルトを前記第一の板状部材および前記第二の板状部材に固定する草当て面角度調節用ナットと
    を有することを特徴とする請求項4に記載の刈草飛散防止装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の刈草飛散防止装置を備えることを特徴とする集草機。
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