以下の詳細な説明では、請求項に係る対象事項の十分な理解をもたらすために、多くの具体的な詳細事項が説明されている。しかしながら、請求項に係る対象事項はそのような具体的な詳細事項によらず実施されてよいことが、当業者に理解されるであろう。また、周知の方法、プロシジャ、コンポーネント及び/又は回路は詳細には説明されていない。
以下の記述及び請求項において、「結合される」及び/又は「接続される」という用語が、派生するものとともに使用されているかもしれない。特定の実施形態において、「接続される」は、2つ以上の要素が互いに直接的に物理的及び/又は電気的に接していることを示すために使用されてよい。「結合される」は、2つ以上の要素が直接的に物理的及び/又は電気的に接していることを意味してもよい。しかしながら、「結合される」は、2つ以上の要素が互いに直接的に接してはいないが、それでも互いに協働及び/又は相互作用することを意味してもよい。例えば、「結合される」は、2つ以上の要素が互いに接触していないが、他の要素又は中間的な要素を介して間接的に共に繋がっている(又はジョイントされている)ことを意味してもよい。なお、「に(on)」、「を覆う(overlying)」及び「上に(over)」等の用語が以下の説明及び請求項で使用されるかもしれない。「に(on)」、「を覆う(overlying)」及び「上に(over)」は、2つ以上の要素が互いに直接的に物理的に接していることを示すために使用されてもよい。しかし、「上に(over)」は2つ以上の要素が互いに直接的に接していないことを意味してもよい。例えば、「上に(over)」は、ある要素が別の要素の上方にあるが、互いに接触しておらず、2つの要素の間に別の1つ以上の要素があってもよいことを意味してよい。更に、「及び/又は」という用語は、「及び」を意味してもよく、「又は」を意味してもよく、「排他的論理和(exclusive-or)」を意味してもよく、「1つ」を意味してもよく、「全部ではない幾つか」を意味してもよく、「全くない」を意味してもよく、及び/又は、「双方」を意味してよいが、請求項に係る対象事項の目的はそれらに限定されない。以下の記述及び請求項において、「有する」及び「含む」という用語が、派生するものとともに使用されるかもしれないが、それらは互いに同義語として意図されている。
図1を参照しながら、1つ以上の実施形態により拡張サービス・リクエスト機構を実現することが可能なネットワークのブロック図が説明される。図1に示されるように、ネットワーク100は、ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワーク110及びレガシー・ネットワーク112を有し、レガシー・ネットワーク112は第3世代(3G)ネットワーク及び/又は第2世代(2G)ネットワークを含んでいてもよい。1つ以上の実施形態において、ネットワーク100及びネットワーク112のうちの1つ以上は、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)標準規格に準拠していてよいが、請求項に係る対象事項の範囲はその例に限定されない。一実施形態において、ネットワーク110又はネットワーク112のうちの1つ以上は、他の標準規格を遵守していてもよく、他の標準規格は、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)標準規格、及び/又は、LTEアドバンスト(LTE-A)のような3GPP標準規格の他のバリエーションであるが、請求項に係る対象事項の範囲はその例に限定されない。
1つ以上の実施形態において、LTEネットワーク110は、パケット交換ネットワークを有し、LTE無線アクセス・ネットワークのうちの1つ以上のコンポーネントを含むEUTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)116と、EUTRAN116に結合されるMME(Mobility Management Entity)118とを有する。EUTRAN116は、LTE無線アクセス・ネットワークの様々なコンポーネントを含み、ユーザー装置(UE)114とLTEネットワーク110との間の無線リンクを提供し、そのコンポーネントはエンハンスト・ノードB(eNB)を含んでよいが、eNBに限定されない。MME(モビリティ管理エンティティ)118は、LTEネットワークの制御ノードとして機能し、特に、ページング、ベアラ・アクティベーション又はデアクティベーション等のような機能をUE114のために提供する。ME118は、LTEネットワーク110とレガシー・ネットワーク112との間のUEのモビリティに対する制御プレーン機能を提供する。LTE110は、不図示の他の様々な機能及び/又はノードを含み、そのノードは、特に、サービング・ゲートウェイ、PDN(Packet Date Network)ゲートウェイ等であるが、請求項に係る対象事項の範囲はその例に限定されない。LTEネットワーク110に接続されると、様々なインターネット・プロトコル(IP)サービス120が、LTEネットワーク120を介してUE114に提供される。
一実施形態では、レガシー・ネットワーク112は少なくとも部分的に回線交換ネットワークを有し、及び、UTRAN(Universal Terrestrial Radio Access Network)及び/又はGSM(Global System for Mobile Communications)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)無線アクセス・ネットワーク(GERAN)122を有する。レガシー・ネットワーク112が3Gサービスを提供する場合には、UTRAN又はGERAN122はUTRANを含み、レガシー・ネットワーク112が2Gサービスを提供する場合には、UTRAN又はGERAN122はGERANを含む。EUTRAN又はGERAN122は、無線ネットワーク・アクセス・ネットワーク及び個々のコンポーネントを含み、UE114とレガシー・ネットワーク112との間で無線リンクを提供し、不図示の様々な他の要素のうち特に、ノードB(NodeB)及び無線ネットワーク・コントローラ(RNC)のような様々な要素又はノードを含んでよい。レガシー・ネットワーク112は、UE114に対するデータ・サービスを提供を提供するためにSGSN(Serving GPRS Support Node (SGSN)124を含み、かつ、UE114に対する音声サービスを提供するためにMSC(Mobile Switching Center)サーバー126を含み、例えば、回線交換呼のようにPSTN(Public Switched Telephone Network)を介してUE114に音声呼をつなぐ。
1つ以上の実施形態では、以下に詳細に説明されるように、UE114は、LTEネットワーク110に結合されて電話呼を発信又は受信する。そのような状況において、LTE110及び/又はUE114はボイス・オーバーLTE(VoLTE)サービスをサポートしていない場合があり、その場合、UE114は、電話呼を生成又は受信するためにPSTN128に結合すべきである。回線交換フォールバック(CSFB)プロシジャがネットワーク100により実装/サポートされており、それにより、UE114はLTEネットワークからレガシー・ネットワーク112へ利用形態を切り替え、音声サービスを利用する電話呼の持続時間の間、PSTN128を介して通信する。CSFBプロシジャの一部分として、CSFBを求める拡張サービス・リクエストがUE114により要求されてよい。1つ以上の実施形態によれば、拡張サービス・リクエスト・プロシジャが完了する前に、呼が打ち切られる又は終了させられる場合、拡張サービス・リクエスト・プロシジャはUE114により中断され、それにより、レガシー・ネットワーク112へのフォールバックは完了せず、UE114はLTEネットワーク110に接続されたままになる。フォールバック・プロシジャを完了又は中断するための方法例は、以下の図2に関連して図示及び説明される。
図2を参照しながら、1つ以上の実施形態による拡張サービス・リクエスト機構を実現するためにユーザー装置で実行される方法のフローチャートが説明される。図2は一実例の方法200を示しているにすぎず、方法200は図示されているものより多い又は少ないブロックを含んでもよく、様々な順序のブロックを含んでもよく、請求項に係る対象事項の範囲はこれらの例に限定されないことに留意すべきである。ブロック210では、UE114はEUTRAN116を利用してLTEネットワーク110により通信を行う。UE114はブロック212において音声呼を受信する又は電話をかけており、呼は回線交換呼であってもよい。音声呼に応対するために回線交換フォールバック(CSFB)プロシジャが必要とされる場合、UE114は、CSFBプロシジャを実行するためにブロック214において拡張サービス・リクエストを発動し、ブロック216において拡張サービス・リクエスト・タイマーT3417Extを開始する。音声呼を中断するか否かの判断がブロック218において為される。例えば、拡張サービス・リクエスト・プロシジャが完了する前に、UE114のユーザーは呼を終了するかもしれない。そのような場合、UE114は音声呼が中断された又は終了させられたことに気づき、それにより、UE114がレガシー・ネットワーク112へのフォールバックを完了する前に、CSFBプロシジャが中断される。ブロック220において、UE114はネットワーク(NW)からのシステム(無線アクセス技術(RAT))変更の指示を無視し、UE114は、LTEネットワーク110を介する通信を継続するために、EUTRAN116に接続されたままになってよい。従って、UE114は、拡張サービス・リクエスト・プロシジャを局所的に中断し、LTEネットワーク110のEUTRANと結合されたままになり、拡張サービス・リクエスト・タイマーT3417Extを止める。更に、UE114は拡張サービス・リクエストの再試行を試みなくてよい。
UE114が音声呼を中断しない場合、方法200はRAT変更を完了するために続き、その場合、UE114は拡張サービス・リクエスト・タイマーT3417Extの動作を維持する。NWからのシステム(無線アクセス技術(RAT))変更が成功すると、UE114はブロック222においてPSTN128上でUTRAN又はGERAN122により通信し、回線交換呼のように音声呼を取り扱う。音声呼の終了時に、UE114はブロック224においてLTEネットワーク110を再選択してもよい。プロシジャが完了する前に呼が終了した又は終了させられた場合に、拡張サービス・リクエスト・プロシジャを中断することにより、UE114は、レガシー・ネットワーク112からLTEネットワーク110への再選択にかかってしまう時間を回避し、従って、UMTS又はGSM/(E)GPRS-RAT技術で動作する第3及び第2世代ネットワークによる遅いデータ伝送速度に起因する被害を被らずに済み、そのような被害は、以下の図3に関連して図示及び説明されるように、ユーザーはLTEの高速データ・レートを犠牲にしてしまうので、非常に良くないユーザー体感を招いてしまう。
図3を参照しながら、1つ以上の実施形態による拡張サービス・リクエストを実現するためのユーザー装置及びネットワーク間の相互作用のフローチャートが説明される。図3に示されるように、UE114は、例えば図2及び図3に関連して上述したような拡張サービス・リクエスト方法300を実現するようにネットワーク100との通信を行っている。ステップ312において、UE114はEUTRAN116に登録され、UE114及びネットワーク100は回線交換フォールバック(CSFB)を行うことが可能であり、ユーザーはモバイル側発信(mobile originated:MO)呼をトリガしてもよい。ステップ314において、拡張サービス・リクエスト・プロシジャはUE114からネットワーク110へ伝達されてよい。UE114は、316において、拡張サービス・リクエスト・タイマーT3417Extの動作を開始する。ネットワーク100は、318において、リダイレクション情報CCO(Cell Change Order)又はパケット交換(PS)ハンドオーバー(HO)若しくはリダイレクションとともにRRC(Radio Resource Controller)コネクション・リリースを送信する。ステップ320において、UE114はUTRAN又はGERAN122にフォールバックする。呼が完了した後、UE114はステップ322においてEUTRAN116に対して再選択を行う。図2の方法200を実現することで、UE114は、タイム・フレーム324のうちの任意の時点で図3の方法の中断が可能であることに留意すべきである。UE114が時間フレーム324の中で方法300を中断することが可能である場合、UE114は、ステップ320におけるUTRAN又はGERAN122へのフォールバックに関わる時間、及び、ステップ322におけるEUTRAN116の再選択に関わる時間を費やす必要はない。従って、UE114は、UE114がLTEサービスを不必要に欠落させてしまう時間フレーム326を回避することが可能であり、UMTS又はGSM(E)GPRS-RAT技術で動作する第3及び第2世代ネットワークによる遅いデータ伝送速度を被らずにすみ、その遅いデータ伝送速度は、ユーザーがLTE高速データ・レートを犠牲にしてしまうことに起因して非常に悪いユーザー体感を招いてしまう。
図4を参照しながら、1つ以上の実施形態による拡張サービス・リクエストの実現が可能な情報処理システムのブロック図が説明される。図4の情報処理システム400は、上記の任意の1つ以上の要素を有形に具現化し、その要素は例えばUE114、EUTRAN116、MME118、UTRAN又はGERAN122、SGSN124又はMSCサーバー126を含み、特定のデバイスのハードウェア仕様に応じてそれらより多い又は少ないコンポーネントを備えていてよい。情報処理システム400は様々なタイプのコンピューティング・プラットフォームの一例を表現しているが、情報処理システム400は、図4に示されているものより多い又は少ない要素及び/又は異なる要素配置を含んでもよく、請求項に係る対象事項の範囲はそのような例に限定されない。
1つ以上の実施形態において、情報処理システム400はアプリケーション・プロセッサ410とベースバンド・プロセッサ412とを含んでよい。アプリケーション・プロセッサ410は、情報処理システム400のためのアプリケーション及び様々なサブシステムを動作させる汎用プロセッサとして使用されてよい。アプリケーション・プロセッサ410は、単独のコアを含んでいてもよいし、或いは代替的に、複数のプロセシング・コアを含んでいてもよいし、1つ又は複数のコアはディジタル信号プロセッサ又はディジタル信号プロセシング(DSP)コアを含んでいてもよい。更に、アプリケーション・プロセッサ410は、同じチップに配置されたグラフィックス・プロセッサ又はコプロセッサを含んでいてもよいし、或いは代替的に、アプリケーション・プロセッサ410に結合されるグラフィックス・プロセッサが、別々の離散的なグラフィックス・チップを含んでいてもよい。アプリケーション・プロセッサ410は、キャッシュ・メモリのようなオン・ボード・メモリを含んでいてもよく、更に、外部メモリ・デバイスに結合されていてもよく、外部メモリ・デバイスは、例えば、アプリケーションを保存して動作中にアプリケーションを実行するための同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(SDRAM)414と、情報処理システム400が給電されていない場合でもアプリケーション及び/又はデータを保存しているNANDフラッシュ416とを含んでよい。1つ以上の実施形態において、上記の方法で動作するように情報処理システム400及び/又は何れかのコンポーネント又はサブシステムを動作させる又は構成するための命令は、非一時的な記憶媒体を含む製品に保存されてよい。1つ以上の実施形態において、記憶媒体は、本願で示されて説明される何らかのメモリ・デバイスを含んでよいが、請求項に係る対象事項の範囲はその例に限定されない。ベースバンド・プロセッサ412は情報処理システム400のためにブロードバンド無線機能を制御してもよい。ベースバンド・プロセッサ412は、そのようなブロードバンド無線機能を制御するためのコードをNORフラッシュ418に保存してもよい。ベースバンド・プロセッサ412は、ワイヤレス・ワイド・エリア・ネットワーク(WWAN)トランシーバ420を制御し、WWANトランシーバ420は、ブロードバンド・ネットワーク信号を変調及び/又は復調するために使用され、例えば、「3GPP LTE」又はLTE-アドバンスト・ネットワーク等により通信するために使用される。
一般に、WWANトランシーバ420は例えば以下の無線通信技術及び/又はスタンダードのうちの任意の1つ以上に従って動作してよく、無線通信技術及びスタンダードはそれらに限定されない:例えば、GSM(Global System for Mobile Communications)無線通信技術,GPRS(General Packet Radio Service (GPRS))無線通信技術,EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution (EDGE))無線通信技術,及び/又は,3GPP(Third Generation Partnership Project (3GPP))無線通信技術:例えば、 UMTS(Universal Mobile Telecommunications System),FOMA(Freedom of Multimedia Access),3GPP-LTE(3GPP Long Term Evolution),3GPP(LTEアドバンスト)(3GPP Long Term Evolution Advanced),CDMA2000(Code division multiple access 2000),CDPD(Cellular Digital Packet Data),モビテックス(Mobitex),3G(Third Generation),CSD(Circuit Switched Data),HSCSD(High-Speed Circuit- Switched Data),UMTS(3G)(Universal Mobile Telecommunications System (Third Generation)), W-CDMA(UMTS)(Wideband Code Division Multiple Access (Universal Mobile Telecommunications System)),HSPA(High Speed Packet Access),HSDPA(High-Speed Downlink Packet Access),HSUPA(High-Speed Uplink Packet Access),HSPA+(High Speed Packet Access Plus),UMTS-TDD(Universal Mobile Telecommunications System-Time-Division Duplex),TD-CDMA(Time Division-Code Division Multiple Access),TD-SCDMA(Time Division-Synchronous Code Division Multiple Access),「3GPP Rel.8(Pre-4G)」(3rd Generation Partnership Project Release 8(Pre-4th Generation)),UTRA(UMTS Terrestrial Radio Access),E-UTRA(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access),「LTEアドバンス(4G)」(Long Term Evolution Advanced (4th Generation)),cdmaOne (2G),CDMA2000(3G)(Code division multiple access 2000 (Third generation)),EV-DO(Evolution-Data Optimized or Evolution-Data Only),AMPS(1G)(Advanced Mobile Phone System (1st Generation)),TACS/ETACS(Total Access Communication System/Extended Total Access Communication System),D-AMPS(2G)(Digital AMPS (2nd Generation)),PTT(Push-to-talk),MTS(Mobile Telephone System),IMTS(Improved Mobile Telephone System),AMTS(Advanced Mobile Telephone System),OLT (Norwegian for Offentlig Landmobil Telefoni, Public Land Mobile Telephony),MTD (Swedish abbreviation for Mobiltelefonisystem D, or Mobile telephony system D),Autotel/PALM(Public Automated Land Mobile),ARP (Finnish for Autoradiopuhelin,「車載無線電話」),NMT (Nordic Mobile Telephony),Hicap(High capacity version of NTT (Nippon Telegraph and Telephone),CDPD(Cellular Digital Packet Data (CDPD)),モビテックス,DataTAC,iDEN(Integrated Digital Enhanced Network),PDC(Personal Digital Cellular),CSD(Circuit Switched Data),PHS(Personal Handy-phone System),WiDEN(Wideband Integrated Digital Enhanced Network),iBurst,UMA(Unlicensed Mobile Access)(3GPPジェネリック・アクセス・ネットワーク又はGANスタンダードとも言及される),Zigbee,Bluetooth(登録商標),及び/又は,一般的なテレメトリ・トランシーバー,及び,一般的な任意のタイプのRF回路又はRFIセンシティブ回路等であってもよい。そのようなスタンダードは、将来的に進展する可能性があり、及び/又は、新たなスタンダードが普及する可能性もあり、請求項に係る対象事項はこれらの例に限定されないことに留意すべきである。
WWANトランシーバ420は1つ以上のパワー・アンプ(又は電力増幅器)742をそれぞれ1つ以上のアンテナ424に結合し、アンテナはWWANブロードバンド・ネットワークを介して無線周波数信号を送受信するためのものである。ベースバンド・プロセッサ412は、1つ以上の適切なアンテナ428に結合されるワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)トランシーバ426も制御し、そのトランシーバは、Wi-Fi、ブルートゥース(登録商標)及び/又は振幅変調(AM)又は周波数変調(FM)無線スタンダード(IEEE802.11a/b/g/nスタンダードを含む)等を介して通信を行うことが可能である。これらはアプリケーション・プロセッサ410及びベースバンド・プロセッサ412の単なる例示的な手段にすぎず、請求項に係る対象事項の範囲はこれらに限定されない点に留意すべきである。例えば、任意の1つ以上のSDRAM414、NANDフラッシュ416及び/又はNORフラッシュ418は、他のタイプのメモリ技術を含んでいてもよく、例えば、磁気メモリ、カルコゲナイド(chalcogenide)メモリ、相変化メモリ、オボニック(ovonic)メモリ等を含んでよいが、請求項に係る対象事項の範囲はこれらの例に限定されない。
1つ以上の実施形態において、アプリケーション・プロセッサ410は、様々な情報又はデータを表示するディスプレイ430を駆動し、更に、例えば指又はスタイラスによるタッチ・スクリーンを介したユーザーからのタッチ入力を受信してもよい。周辺光センサー434は周辺光の量を検出するために使用され、情報処理システム400は、例えば、周辺光センサー434により検出された周辺光強度の関数として、ディスプレイ430に対する輝度又はコントラスト値を制御するように動作する。1つ以上のカメラ436は、アプリケーション・プロセッサ410により処理される画像、及び/又は、NANDフラッシュ416に少なくとも一時的に保存される画像をキャプチャー(又は捕捉)するために使用されてよい。更に、アプリケーション・プロセッサは、ジャイロスコープ438、加速度計440、磁力計442、オーディオ・コーデック/デコーダー(CODEC)444、及び/又は、適切なGPSアンテナ448に結合されるグローバル・ポジショニング・システム(GPS)コントローラ446に結合し、情報処理システム400の位置、動き及び/又は向き等を含む様々な環境特性を検出する。代替的に、コントローラ446は、グローバル・ナビゲーション・衛星システム(GNSS)コントローラを有してもよい。オーディオCODEC444は、例えばヘッドフォン及びマイクロフォン・ジャック等のようなオーディオ・ポート450を介して情報処理システムに結合される外部デバイスにより又は内部デバイスにより、スピーカー出力及びマイクロフォン入力を提供するために、1つ以上のオーディオ・ポート450に結合される。更に、アプリケーション・プロセッサ410は、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)ポート、HDMI(登録商標)(high-definition multimedia interface)ポート、シリアル・ポート等のような1つ以上のI/Oポート454に結合するために、1つ以上の入力/出力(I/O)トランシーバ452に結合してもよい。更に、1つ以上のI/Oトランシーバ452は、安全なディジタル(SD)カード又は加入者識別モジュール(SIM)カード等のような選択的なリムーバブル・メモリのための1つ以上のメモリ・スロットに結合するが、請求項に係る対象事項の範囲はこれらの例に限定されない。
図5を参照しながら、1つ以上の実施形態によるタッチ・スクリーンを選択的に含む図4の情報処理システムの斜視図が説明される。図5は、セルラー電話、スマートフォン又はタブレット型デバイス等として有形に具現化された図4の情報処理システム400の実施例を示す。情報処理システム400は、ディスプレイ430を有するハウジング510を有し、1つ以上のアプリケーション・プロセッサ410を制御するために、ユーザーの指516及び/又はスタイラス518により、触覚的な入力制御及びコマンドを受信するためのタッチ・スクリーン432を含む。ハウジング510は、情報処理システム400の1つ以上のコンポーネントを収容しており、例えば、1つ以上のアプリケーション・プロセッサ410、SDRAM414、NANDフラッシュ416、NORフラッシュ418、ベースバンド・プロセッサ412及び/又はWWANトランシーバ420のうちの1つ以上を収容してもよい。情報処理システム400は、更に、物理アクチュエーター領域520を選択的に含んでもよく、その領域520は、1つ以上のボタン又はスイッチにより情報処理システムを制御するためのキーボード又はボタンを含んでよい。情報処理システム400は、例えばセキュア・ディジタル(SD)カード又は加入者識別モジュール(SIM)カードの形式で、フラッシュ・メモリとして不揮発性メモリを受信するメモリ・ポート又はスロット456を含んでもよい。選択的に、情報処理システム400は、情報処理システム400を他の電子デバイス、ドック(dock)、ディスプレイ、バッテリ充電器等に接続するためのコネクション・ポート454及び1つ以上のスピーカー及び/又はマイクロフォン524を更に含んでいてもよい。更に、情報処理システム400は、ハウジング510の1つ以上の側面に、ヘッドフォン又はスピーカー・ジャック528及び1つ以上のカメラ436を含んでいてもよい。図5の情報処理システム400は、図示されているものより多い又は少ない要素を様々な配置で含んでいてもよく、請求項に係る対象事項の範囲はこの例に限定されないことに留意すべきである。
1つ以上の実施形態において、ユーザー装置(UE)は、無線機、無線機に結合されるプロセッサ、プロセッサに結合されるメモリを有し、メモリ内の命令は、プロセッサに:パケット交換ネットワークで通信すること;音声呼を取り扱うために回線交換フォールバックのための拡張サービス・リクエスト・プロシジャを開始すること;及び、拡張サービス・リクエスト・プロシジャの完了前に音声呼が終了した場合、ネットワーからの無線アクセス技術(RAT)変更の指示を無視すること;を実行させる。プロセッサは、拡張サービス・リクエスト・プロシジャの完了前に音声呼が終了した場合、回線交換ネットワークへのフォールバックを完了することなく、パケット交換ネットワークと通信したままにするように構成されてもよい。プロセッサは、音声呼が完了した後に、パケット交換ネットワークを再選択するように構成されてもよい。パケット交換ネットワークはロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークを含み、回線交換ネットワークは第2世代(2G)ネットワーク又は第3世代(3G)ネットワークを含んでよい。パケット交換ネットワークはエボルブド・ユニバーサル地上無線アクセス・ネットワーク(EUTRAN)と、インターネット・プロトコル(IP)サービスに結合するモバイル管理エンティティ(MME)とを含んでよい。回線交換ネットワークは、ユニバーサル地上無線アクセス・ネットワーク(UTRAN)及び/又は移動通信用グローバル・システム(GSM(登録商標))/GSMエボリューション用エンハンスト・データ・レート(EDGE)無線アクセス・ネットワーク(GERAN)と、サービングGPRSサポート・ノード(SGSN)と、音声呼を取り扱うために公衆交換電話網(PSTN)につながるモバイル交換センター(MSC)サーバーとを含んでよい。プロセッサは、音声呼を、パケット交換ネットワークを介するボイス・オーバーLTE(VoLTE)呼として取り扱い、パケット交換ネットワークがもはやVoLTE呼をサポートしない場合、拡張サービス・リクエスト・プロシジャを開始するように構成されてもよい。
1つ以上の実施形態において、回線交換フォールバックのための拡張サービス・リクエスト・プロシジャを実現する方法は、パケット交換ネットワークで通信すること;音声呼を取り扱うために回線交換フォールバックのための拡張サービス・リクエスト・プロシジャを開始すること;を含む。本方法は、拡張サービス・リクエスト・プロシジャの完了前に音声呼が終了した場合、拡張サービス・リクエスト・プロシジャを中断し、パケット交換ネットワークと通信したままにし;そうでない場合、音声呼を取り扱うために回線交換ネットワークと通信すること;を更に含む。拡張サービス・リクエスト・プロシジャを中断することは、アクセス・ストラタムによるネットワーからのシステム(無線アクセス技術(RAT))変更の指示を無視することを含んでもよい。本方法は、音声呼が完了した後に、パケット交換ネットワークを再選択することを含んでよい。 パケット交換ネットワークはロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークを含み、回線交換ネットワークは第2世代(2G)ネットワーク又は第3世代(3G)ネットワークを含んでよい。パケット交換ネットワークはエボルブド・ユニバーサル地上無線アクセス・ネットワーク(EUTRAN)と、インターネット・プロトコル(IP)サービスに結合するモバイル管理エンティティ(MME)とを含んでよい。回線交換ネットワークは、ユニバーサル地上無線アクセス・ネットワーク(UTRAN)及び/又は移動通信用グローバル・システム(GSM)/GSMエボリューション用エンハンスト・データ・レート(EDGE)無線アクセス・ネットワーク(GERAN)と、サービングGPRSサポート・ノード(SGSN)と、音声呼を取り扱うために公衆交換電話網(PSTN)につながるモバイル交換センター(MSC)サーバーとを含んでよい。音声呼はパケット交換ネットワークを介するボイス・オーバーLTE(VoLTE)呼として取り扱われ、パケット交換ネットワークがVoLTE呼をサポートすることができない場合、拡張サービス・リクエスト・プロシジャが開始されてもよい。
1つ以上の実施形態において、製品は、記憶媒体に保存される命令を有する非一時的な記憶媒体を有し、命令は、実行されると、ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークで通信すること;及び、音声呼を取り扱うために回線交換フォールバックのための拡張サービス・リクエスト・プロシジャを開始すること;をもたらす。回線交換フォールバック・プロシジャの完了前に音声呼が終了した場合、命令は、回線交換フォールバック・プロシジャを中断し、LTEネットワークと通信したままにし;そうでない場合、音声呼を取り扱うために回線交換ネットワークと通信すること;をもたらす。サービス・リクエスト・プロシジャを中断することが、ネットワーからの無線アクセス技術(RAT)変更の指示を無視することを含んでよい。命令は、実行されると、音声呼が完了した後に、LTEネットワークを再選択することをもたらしてもよい。回線交換ネットワークは第2世代(2G)ネットワーク又は第3世代(3G)ネットワークを含んでよい。LTEネットワークは、エボルブド・ユニバーサル地上無線アクセス・ネットワーク(EUTRAN)と、インターネット・プロトコル(IP)サービスに結合するモバイル管理エンティティ(MME)とを含んでよい。回線交換ネットワークは、ユニバーサル地上無線アクセス・ネットワーク(UTRAN)及び/又は移動通信用グローバル・システム(GSM)/GSMエボリューション用エンハンスト・データ・レート(EDGE)無線アクセス・ネットワーク(GERAN)と、サービングGPRSサポート・ノード(SGSN)と、音声呼を取り扱うために公衆交換電話網(PSTN)につながるモバイル交換センター(MSC)サーバーとを含んでよい。
以上、請求項に係る対象事項が或る程度の具体性とともに説明されてきたが、その要素は、請求項に係る対象事項の精神及び/又は範囲から逸脱することなく、当業者によって変更されてよいことが、認められるべきである。拡張サービス・リクエスト・プロシジャを中断することに関連する対象事項及びそれに付随する多くの有用性は、上記の説明から理解されるものと確信し、請求項に係る対象事項の範囲及び/又は精神から逸脱することなく、全ての材料の長所を犠牲にすることなく、及び/又は、実質的な変更を与えることなく、コンポーネントの形状、構造及び/又は配置に関して様々な変更が為されてよい(説明された上記の形状は単なる実施形態に過ぎない)。そのような変更を網羅及び/又は包含するように請求項は意図されている。