JP2017526619A5

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Publication number: JP2017526619A5
Application number: JP2016572424A
Authority: JP
Filing date: 2015-06-01
Publication date: 2018-07-12
Anticipated expiration: 2035-06-01

Claims

遺伝的に変更されていない幹細胞を含む、対象において抗炎症性細胞の産生及び／又は機能を増加させるための医薬であって、前記遺伝的に変更されていない幹細胞が、少なくとも０．１μｇ／１０^６細胞の量でアンジオポエチン−１（Ａｎｇ１）を発現する、医薬。
対象において抗炎症性細胞の産生及び／又は機能を増加させるための医薬の製造における遺伝的に変更されていない幹細胞を含む組成物の使用であって、前記遺伝的に変更されていない幹細胞が、少なくとも０．１μｇ／１０^６細胞の量でアンジオポエチン−１（Ａｎｇ１）を発現する、使用。
前記抗炎症性細胞が、Ｔｈ２細胞、ＴＲｅｇ細胞又はＭ２型マクロファージである、請求項１に記載の医薬又は請求項２に記載の使用。
前記使用が、前記対象においてＭ２型マクロファージの数を増加させる、請求項１〜３のいずれか一項に記載の医薬又は使用。
前記使用が、
・前記対象において、Ｍ２型マクロファージの数を総単核細胞集団の少なくとも１０％まで増加させる；
・前記対象において、Ｍ２型マクロファージの数を総単核細胞集団の少なくとも２０％まで増加させる；
・前記対象において、Ｍ２型マクロファージの数を総単核細胞集団の少なくとも４０％まで増加させる；
・前記対象において、Ｍ２型マクロファージの数を総単核細胞集団の少なくとも８０％まで増加させる；
・Ｍ１からＭ２表現型へのマクロファージの分極を促進する；
・炎症誘発性ヘルパーＴ細胞のＴｈ２細胞若しくはＴＲｅｇ細胞への分化を促進する；
・前記対象において、抗炎症性サイトカインのレベルを増加させる；
・前記対象において、ＩＬ−１０のレベルを増加させる；
・前記対象において、炎症誘発性サイトカインのレベルを減少させる；
・前記対象において、ＩＬ−６、ＴＮＦ−アルファ及び／若しくはＩＬ−１７のうちのいずれか１つのレベルを減少させる；
・前記対象において、炎症誘発性細胞の産生及び／若しくは機能を阻害する；又は
・前記対象において、Ｔｈ１７細胞若しくはＭ１型マクロファージの産生及び／若しくは機能を阻害する、
請求項１〜４のいずれか一項に記載の医薬又は使用。
・前記Ｍ２型マクロファージが、ＣＤ１４＋＋ＣＤ１６＋である；又は
・前記炎症誘発性ヘルパーＴ細胞が、Ｔｈ１７細胞である、
請求項３〜５のいずれか一項に記載の医薬又は使用。
前記対象における抗炎症性細胞の産生及び／又は機能を増加させることが、
・前記対象におけるＩＬ−６レベルの減少；
・前記対象におけるＴＮＦ−アルファレベルの減少；及び／又は
・前記対象におけるＩＬ−１０レベルの増加
をもたらす、請求項１〜６のいずれか一項に記載の医薬又は使用。
前記使用が、対象の炎症性疾患を治療する、請求項１〜７のいずれか一項に記載の医薬又は使用。
前記遺伝的に変更されていない幹細胞が、
・少なくとも０．５μｇ／１０^６細胞の量のＡｎｇ１；
・少なくとも０．７μｇ／１０ ^６細胞の量のＡｎｇ１；
・約０．０５μｇ／１０ ^６細胞未満の量の血管内皮細胞増殖因子（ＶＥＧＦ）；又は
・少なくとも約２０：１の比率のＡｎｇ１：ＶＥＧＦ
を発現する、請求項１〜８のいずれか一項に記載の医薬又は使用。
前記遺伝的に変更されていない幹細胞が、間葉系前駆細胞である、請求項１〜９のいずれか一項に記載の医薬又は使用。
前記炎症性疾患が、糖尿病であるか、又は、異常な創傷治癒、心臓発作の症状、脳卒中の症状、末梢血管疾患の症状、切断、腎臓疾患の症状、腎不全、失明、神経障害、腎症、網膜症、炎症、性交不能症若しくは非アルコール性脂肪性肝炎（ＮＡＳＨ）からなる群から選択される糖尿病に関連する状態若しくは症状である、請求項８〜１０のいずれか一項に記載の医薬又は使用。
前記炎症性疾患が、ＩＩ型糖尿病である、請求項８〜１０のいずれか一項に記載の医薬又は使用。
前記炎症性疾患が、関節リウマチである、請求項８〜１０のいずれか一項に記載の医薬又は使用。
前記炎症性疾患が、糖尿病性腎症である、請求項８〜１０のいずれか一項に記載の医薬又は使用。
・１ｋｇあたり約０．１×１０^６個〜約３×１０^６個の幹細胞を前記対象に；
・１ｋｇあたり約０．３×１０ ^６個〜約２×１０ ^６個の幹細胞を前記対象に；
・１ｋｇあたり約１×１０ ^６個〜約２×１０ ^６個の幹細胞を前記対象に；
・１ｋｇあたり約２×１０ ^６個の幹細胞を前記対象に；
・１ｋｇあたり約０．５×１０ ^６個〜約３．０×１０ ^６個の幹細胞を前記対象に；
・１ｋｇあたり約１．０×１０ ^６個〜約２．０×１０ ^６個の幹細胞を前記対象に；
・約１．０×１０ ^８個〜約４．０×１０ ^８個の幹細胞を前記対象に；
・約１．５×１０ ^８個〜約３．０×１０ ^８個の幹細胞を前記対象に
投与することを含む、請求項１〜１４のいずれか一項に記載の医薬又は使用。
以下：
・ＨｂＡ１ｃ値（総ヘモグロビンのパーセンテージ）の減少；
・空腹時インスリンレベルの減少；
・ＩＬ−６レベルの減少；
・ＴＮＦ−αレベルの減少；及び／又は
・アディポネクチンレベルの増加
のうちのいずれか１つが、前記糖尿病、ＩＩ型糖尿病、又は糖尿病に関連する状態若しくは症状が前記対象にて治療されたことを示し；
以下：
・ＡＣＲ２０；
・ＡＣＲ５０；
・ＡＣＲ７０；
・ＩＬ−６レベルの減少；及び／又は
・疾患活動性スコアの減少
のうちのいずれか１つが、前記関節リウマチが治療されたことを示し；
以下：
・ｅＧＦＲ及び／若しくはｍＧＦＲの減少の阻害；
・ｅＧＦＲ及び／若しくはｍＧＦＲの改善；並びに／又は
・ＩＬ−６レベルの減少
のうちのいずれか１つが、前記糖尿病性腎症が治療されたことを示す、
請求項８〜１５のいずれか一項に記載の医薬又は使用。
前記対象が、
・メトホルミンにより十分にコントロールされていないブドウ糖レベル；
・７．５％を超えるベースラインのＨｂＡ１ｃ値；
・８％以上のベースラインのＨｂＡ１ｃ値
を有し、又は
前記対象のベースラインのｅＧＦＲが、
・約３５ｍｌ／分／１．７３ｍ ^２；
・約３０ｍｌ／分／１．７３ｍ ^２；
・約２８ｍｌ／分／１．７３ｍ ^２；又は
・約２５ｍｌ／分／１．７３ｍ ^２
よりも大きい
請求項１１、１２又は１４〜１６のいずれか一項に記載の医薬又は使用。
前記幹細胞が、全身的に、静脈内に、又は多用量で投与される、請求項１〜１７のいずれか一項に記載の医薬又は使用。