JP2017523897A - 靴の紐掛けシステム及びこの紐掛けシステムを伴って製造される靴 - Google Patents

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アルベルト ロマニョーリ
アルベルト ロマニョーリ
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エナジー シーカーズ エセ.エレ.エレ.
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Abstract

1つ又は複数の靴紐2、3;16を備えるフットウェア1の紐掛けシステムが開示される。アッパー12の各縁部には2つの把持点があり、把持点のうちの一方7(2)、7(3);17は、アッパーの上記縁部に締結され、靴1の開放を達成しやすくなっており、もう一方6(2)、6(3)は、上記アッパー12の反対側の縁部に締結され、フットウェア1の閉鎖を達成しやすくなっている。【選択図】図1A

Description

本発明は、靴の紐掛けシステム及びこの紐掛けシステムを伴って製造される靴に関する。
フットウェアの足への密着性を保証する最も普及したシステムは、靴紐を利用するものである。靴紐は、通常は交差しながら、アッパーの縁部に実施されている複数のアイレット(穴)を通り、緩められた場合は靴を脱ぐことを可能にし、締められた場合は靴を密着させ、安全かつ快適な状態で靴が脱げることなく歩行することを可能にする。そのため、結び目を作ることによって、靴紐は所望の張力状態に係止される。一般に、靴紐は、細い革紐又は伸縮性若しくは非伸縮性の繊維布テープから作製され、ほつれを防止するとともに靴紐をアイレットに挿し込むのを容易にする役割を果たす「アグレット(aglet)」と呼ばれるプラスチック又は金属強化領域で終端する。最も一般的な靴紐の通し方は「交差型(crossed)」と呼ばれ、ここでは、靴紐の両方の端部が、1つのアイレットからその反対側の上方のアイレットに通される。靴紐を係止することができる結び目には様々なものがある。最も実施される結び目には、クラシックノット(蝶結び)又はダブルノットがある。最後に、紐掛けを緩めるためには、結び目を解き、両方の縁部を靴に対して外側へ、互いに反対の方向へ引っ張ることが必要であることを強調しておく。結び目を用いる靴紐の従来の紐掛けは、主に、手間がかかること、紐掛け作業(靴を緩めるために必要な作業とはかなり異なる)において結び目を作ることの実用性の低さ(子ども及び高齢者に限らず困難である)という明らかに重大な欠点を呈しており、別の重大な欠点は、短い耐久性(結び目が緩みやすく、望まれない場合にも頻繁に緩む)であり、これには、歩行中に靴紐を踏んで転んだ人が怪我をすることに関連するリスクが伴う。
現在、他の紐掛けシステムが市場で普及しているが、これは上記で列挙した欠点を解決していない。これらの中には、足を靴に拘束するのに必要な張力を保証するための、2つの対向するアイレット間で伸張される弾性のある紐の別個のセグメントの集成体を提供するシステムがある(ULACE(商標))。このようなシステムは、クラシックノットを排除することでこれに関連する欠点を排除しているが、紐セグメントの弾性のみによって作用を及ぼすことから、靴の足への安定な密着を達成することができず、実際に、靴は、紐掛けに働きかけることなく脱ぎ履きされ得ることを強調しておく。さらに、最後のアイレットに対応する靴の各縁部の内側部分において紐の端部を係止するために、紐の端部が係止されるまで紐が通される1対のプラスチックプレートを備える紐掛けシステム(LACE ANCHORS(商標))が市場に存在する。このようなシステムは、クラシックノットを排除することでこれに関連する欠点を排除しているが、靴の足への安定な密着を達成することができず、実際にこの場合も、靴は、紐掛けに働きかけることなく脱ぎ履きされ得る。市場に存在する他のシステムは、まず紐端部を繋ぎ合わせ、次に紐端部をピストン及びばねが設けられた部品に挿入し(片方の手でピストンを保持し、他方の手で紐端部を引っ張る)、この部品は、解放されると紐の摺動を係止し、最終的に紐端部が紐掛けの上方で(LOCK LACES(商標)、YANKZ(商標))又は足首の周りで(TAC LACE(商標))まとめられて留められる。このようなシステムは、クラシックノットを排除することでこれに関連する欠点を排除しているが、その締め及び開放を達成するために行う作業は即座に行われるものではなく、むしろおそらく従来の蝶結びよりも更に困難であり、実際、締めるためには、従来の紐掛けにおいて単一の紐を締めるのに必要な標準的な力の約2倍に等しいかなりの力を、繋ぎ合わされた紐の2つの端部に加える必要がある(子ども及び高齢者に限らず困難な作業である)。さらに、ここで確定される締めは十分に有効ではない。実際、各紐端部は紐掛け経路の約半分のところで張力がかけられることと、経路によって緩み方が異なる可能性が高いこととを想定すると、双方の個々の端部に同時に力を加えた場合には可能であるように、紐の繋ぎ合わされた端部に働きかけ、ひいては双方の端部に同じ力を加えることによって、双方の経路に有効に張力をかけることが可能でないことが明らかである。現在市場に出回っている紐掛けシステムについて調査を行ったが、単純な即座の動作によって、靴を足に密着させるように有効かつ確実に締めることと、同じ単純な動作によって靴の締めを有効に緩めることとを可能にするシステムは存在しないようである。
特許文献1は、紐及び一連の締結フックを含む、靴の紐掛けにおける張力を調整する構造に関する。紐は、その表面に、締結フックと係合する複数の開口を有する。フックを紐にある穴に適切に挿入することで、紐の張力を調整するとともに紐自体を固定することが提示されている。しかしながら、このシステムでは、フックは、紐部分にかかる張力を維持する役割しか果たさず、靴を閉鎖する役割は果たさない。靴の閉鎖は、古典的な蝶結びで紐端部を縛ることによって従来の方法で行われる。
特許文献2は、靴紐が受ける移動及び応力にも関わらず、緩みにくい靴紐を開示している。この靴紐は、その表面に、一定の間隔を置いて配置されている一連の穴を有する。紐の先端は、概ね剛性であり、穴に滑り込むことが可能なサイズであり、不可避の足の動きを受けてもほどけないX字形の縛り目を作る。しかしながら、このような紐掛けシステムは、ほどき方が複雑であり、また、常に確実に所望の張力状態を維持するわけではない。さらに、紐が同じ動作によって開閉され得るとは示されていない。
特許文献3は、紐に係合する2つのカムからなる、紐の係止システムを開示している。係止効果を増大するために、紐には、カムにある歯と係合するように溝を付けることができる。
特許文献4は、アッパーに取外し可能に締結され得る、各紐端部用の把持部材を備える靴閉鎖システムを開示している。そのような把持部材をアッパーに結合することにより、靴の紐掛けが達成され、そのような把持部材を取り外すことにより、靴が緩められる。
特許文献5は、靴の開口部に締結されるゴム部材を備えるとともに、開口の結合縁部に対して横方向かつ略平行に延在する紐受け開口を有する、ゴム部材上のヘッドを備える、靴紐用のアイレットを開示している。靴の開閉が同じ動作によって達成され得ることは言及されていない。
特許文献6は、片側に係止用側方変位部を有するアイレットを開示している。この変位部は、靴の閉鎖フラップの縁部と、アイレットの他方の側との間に構成されている。この変位部は、アイレットの単一の点に配置されたピンのようなものである。この変位部は、紐を受けて、紐の張力を調整した後は動かないように紐を係止し得る。ここでも、靴の開閉のための単一の動作に関しては言及がない。
特許文献7は、基部部材と、様々な形状、サイズ、飾りを有し、基部から取り外すことができる外側リングとを伴う、アイレットの外側リングアセンブリを開示している。基部又はリングに締結しやすい手段が設けられている。これらの手段は、アイレットの穴から部分的に又は完全に突出する。各リングは、係止部材を挿入するための溝設計を有し得る。この場合も、単一の動作で靴を開閉し得ることは言及されていない。
特許文献8は、チャネルに連通する入口と出口とを有する本体を備える、靴において紐を係止する部品を開示している。紐は入口に挿入され、チャネルを通って最終的に出口に達する。紐把持手段及び紐係止手段が設けられ、このような手段は、チャネルから出た後でアッパーに締結される。
米国特許出願公開第2008/0016661号 国際公開第2004/075676号 英国特許第2334661号 独国特許第228601号 米国特許第1381949号 米国特許第1434723号 米国特許出願公開第2011/107619号 英国特許第2413356号
本発明の目的は、同じ単純な即座の動作によって、靴を足に密着させるように有効、迅速かつ確実に締めることと、その締めを有効かつ迅速に緩めることとの双方を可能にするフットウェア紐掛けシステムを達成することである。特に、本発明は、双方の場合で同じ動作を行うこと、すなわち外側に引っ張ることで、靴の締め及び開放を達成することを可能にする。靴を締めるのと緩めるのとで同じ単純な動作を行うことが、子ども及び高齢者に限らず(これらの使用者にとって本発明が特に重要ではあるが)、靴を履くか又は脱ぐことにおける重要な利点及び高い有用性をいかに示すかを強調しておく。
本発明の目的は、アッパーの各縁部において、互いに交差する2つの把持点が存在し、この2つの把持点のうちの一方は、アッパーの上記縁部に締結され、靴の開放を達成しやすくなっており、もう一方は、上記アッパーの反対側の縁部に締結され、靴の閉鎖を達成しやすくなっていることを特徴とする、靴の紐掛けシステムによって達成される。
本発明の目的である紐掛けシステムは、あらゆるタイプのフットウェア(靴、ブーツ等)に使用することができ、原理的には、多くの他の衣服(コート、ジャケット等)のための紐掛け方法とすることもできる。本発明は、上述した上記紐掛けシステムを伴って製造されるフットウェアにも関する。
本発明の更なる特徴及び利点は、男性用フットウェアの非限定的な事例に関する単なる一例として本発明の好ましい実施形態を示す添付図面と併せて、以下の記載からより明らかとなろう。
本発明の主題の紐掛けシステムの第1の実施形態に係るフットウェアの正面概略図である。 本発明の主題の紐掛けシステムの第1の実施形態に係るフットウェアの正面概略図である。 本発明の主題の紐掛けシステムの第1の実施形態に係るフットウェアの正面概略図である。 本発明に係る紐掛けシステムの靴紐の上面図である。 本発明に係る紐掛けシステムの靴紐の上面図である。 本発明に係る紐掛けシステムの靴紐の上面図である。 本発明に係る紐掛けシステムの靴紐の上面図である。 本発明に係る紐掛けシステムの一実施形態において取り付けられる、靴紐−アッパー間又は靴紐−靴紐間の摺動を係止又は係止解除する部品を示す図である。 本発明に係る紐掛けシステムの一実施形態において取り付けられる、靴紐−アッパー間又は靴紐−靴紐間の摺動を係止又は係止解除する部品を示す図である。 本発明に係る紐掛けシステムの一実施形態において取り付けられる、靴紐−アッパー間又は靴紐−靴紐間の摺動を係止又は係止解除する部品を示す図である。 本発明の主題の紐掛けシステムの第1の実施形態の第1の変形形態を示す図である。 本発明の主題の紐掛けシステムの第1の実施形態の第1の変形形態を示す図である。 本発明の主題の紐掛けシステムの第1の実施形態の第1の変形形態を示す図である。 本発明の主題の紐掛けシステムの第1の実施形態の第1の変形形態を示す図である。 本発明の主題の紐掛けシステムの第1の実施形態の第1の変形形態を示す図である。 本発明の主題の紐掛けシステムの第1の実施形態の第2の変形形態を示す図である。 本発明の主題の紐掛けシステムの第1の実施形態の第2の変形形態を示す図である。 本発明の主題の紐掛けシステムの第1の実施形態の第2の変形形態を示す図である。 本発明の主題の紐掛けシステムの第1の実施形態の第2の変形形態を示す図である。 本発明の主題の紐掛けシステムの第1の実施形態の第2の変形形態を示す図である。 本発明の主題の紐掛けシステムの第1の実施形態の第3の変形形態を示す図である。 本発明の主題の紐掛けシステムの第1の実施形態の第3の変形形態を示す図である。 本発明の主題の紐掛けシステムの第1の実施形態の第3の変形形態を示す図である。 本発明の第1の実施形態の第4の変形形態を概略的に示す図である。 本発明の第1の実施形態の第4の変形形態を概略的に示す図である。 本発明の第1の実施形態の第4の変形形態を概略的に示す図である。 第1の実施形態の第5の変形形態を示す図である。 第1の実施形態の第5の変形形態を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るフットウェアの正面概略図である。 本発明の第2の実施形態に係るフットウェアの正面概略図である。 本発明の第2の実施形態に係るフットウェアの正面概略図である。 本発明の第2の実施形態に基づく、アッパーに締結され、靴紐の端部と形状結合によって係合しやすい部品の断面図である。 本発明の第2の実施形態に基づく、アッパーに締結され、靴紐の端部と形状結合によって係合しやすい部品の断面図である。 本発明の第2の実施形態に基づく、アッパーに締結され、靴紐の端部と形状結合によって係合しやすい部品の断面図である。 本発明の第2の実施形態に基づく、アッパーに締結され、靴紐の端部と形状結合によって係合しやすい部品の断面図である。 本発明の第2の実施形態に基づく、アッパーに締結され、靴紐の端部と形状結合によって係合しやすい部品の断面図である。 図10A、図10B、図10C、図10D、図10Eと同様であるが、一変形形態を示す図である。 図10A、図10B、図10C、図10D、図10Eと同様であるが、一変形形態を示す図である。 図10A、図10B、図10C、図10D、図10Eと同様であるが、一変形形態を示す図である。 本発明の第2の実施形態の一変形形態を示す図である。 本発明の第2の実施形態の一変形形態を示す図である。 本発明の第2の実施形態の一変形形態を示す図である。 本発明の第2の実施形態の別の変形形態を示す図である。 本発明の第2の実施形態の更なる変形形態を示す図である。
図1A〜図1Cでは、本発明に係る靴紐を備える靴1が、概略正面図において示されている。靴紐2の端部6(2)、7(2)及び靴紐3の端部6(3)、7(3)が強調されている。図1Aは、着用状態の靴1を示しており、図1Bには、緩めステップ中の靴1が示されており、図1Cには、紐締めステップ中の靴1が示されている。
図2A〜図2Dでは、本発明の主題の紐掛けシステムに使用され、本発明の主題の紐掛けシステムを規定する靴紐2及び3が示されている。靴紐2は、同じ靴紐2内に少なくとも1つの穴4及び少なくとも1つのスリット(図2A〜図2Dでは、2つのスリット5及び5Aがそれぞれ示されている)の存在を特徴とする。スリットは、靴紐をアッパーに締結するように靴紐の本体の進入を可能にし、それにより本発明の主題の紐掛けシステムを達成する(5A)か、又は別の靴紐の進入を可能にする(5)。少なくとも1つの穴4は、靴紐の伸張状態を係止及び係止解除するのに有用な、靴紐を綴じる締結部品を取り付けるのに用いられ、少なくとも1つのスリット5A、5は、靴紐の端部及び他の靴紐の端部をそれぞれ同じ靴紐に挿し込むことを可能にするのに用いられる。本発明の主題の紐掛けシステムにおいて利用される靴紐2及び3は、任意の材料で作製することができ、任意の形状、任意のサイズ、任意の長さとすることができる。
図2A及び図2Bでは、一般にヘッドと呼ばれる端部6と、通常はテールと呼ばれる反対側の端部7とを有する靴紐2及び靴紐3が示されている。穴4及びスリット5、5Aは、靴紐2内の任意の位置に形成することができ、任意の形状及びサイズとすることができる。端部7には、任意の結び目を作ってもよいし、端部7を区別する及び/又は端部7の把持をより容易にする任意の他の物体を留めてもよい。
図2Cでは、2つの等しい端部6を特徴とする靴紐2の可能な一変形形態が示されている。その中心線によって軸Aを取ると、双方の部分は軸に対して鏡像対称である。
図2Dでは、紐2の一変形形態が示されている。見て取ることができるように、スリット5の周囲の領域は方形であり、スリット5Aの周囲の領域は円形である。この特定の設計は、使用者にとっての容易性の向上を可能にするとともに、靴紐2、3のより良好な交差を可能にする。
図2A〜図2Dに示す事例では、穴4及びスリット5、5Aは、靴紐2内の任意の位置に実施することができ、任意の形状及びサイズとすることができる。
図3Aでは、靴紐2と靴紐3との摺動に作用を及ぼすか又は靴紐2とアッパーとの間の摺動に作用を及ぼすことで、靴紐2又は3の張力状態の係止又は係止解除を可能にする部品8が示されている。部品8は、基部9(部品を靴紐2若しくは3に又は靴1のアッパーに締結しやすい)と、ステム10と、ヘッド11とからなり、この部品8上で、同じ靴紐2(又は3)がそれ自体に又はもう一方の別個の靴紐3(又は2)に、選択された穴4を通して留められる。基部9は、部品を所望の支持体に締結することを可能にし、ステム10は、円筒形であることが好ましく、ヘッド11は、単に、靴紐の穴4に差し込まれると穴4からの離脱を防止することができるステム10の増厚部である。部品8は、任意の材料から作製することができ、任意の形状及びサイズとすることができる。部品8は、金属材料から作製されることが好ましい。
図3Bは、靴紐−アッパー間の摺動を係止することが望まれる場合の部品8の取付けを示している。したがって、部品8は、ひいては符号12によって示されているアッパー上に安定して留められている。
図3Cは、図3Bと同じ場合であるが、後続の係止ステップを示している。
代替的に、靴紐2−靴紐3間の摺動を係止することが望まれる場合、部品8は、(アッパー12ではなく)靴紐2又は3に安定して留められ、ヘッド11を伴うステム10が、既存の穴4に対応して他方の靴紐3又は2を係止する。
図4A〜図4Eでは、図1A〜図1Cに示す実施形態の一変形形態が示されている。フットウェア1には、ソールと、アッパー12と、アイレット13と(これらのアイレット13は、通常は単純な金属リングによって補強されている)が設けられている。アイレット13は、靴紐2又は3と適合するのであれば、任意の形状(円形、正方形、矩形、三角形、不規則形等)及び任意のサイズとすることができる。まず、アッパー12の左縁部に1つ及びアッパー12の右縁部に1つの、少なくとも1対のアイレット13を備えるフットウェア1の、図4Aに記載の軸測投影図を参照する。この軸測投影図では、フットウェアのネックからチップに向かう方向に見た場合の、アイレット13に対応して配されたフットウェア1の断面図の平面が示されている。
図4Bには、フットウェア1の断面図が示されている。
図4Cには、フットウェア1の断面を通して、靴紐2、3及び部品8を用いる本発明の主題の紐掛けシステムを実施する方法が示されている。
図4Dは、穴に対応して靴紐2に安定して留められる部品8及び穴に対応して靴紐3に安定して留められる別の部品8の使用を示している。
図4Eには、前述の図面において実施された紐掛けの端部において達成される構成が示されている。ここでは、双方の靴紐2、3とアッパー12との間の摺動が防止され、したがって、伸張操作の後もこのような靴紐に与えられた張力が維持される。
こうして、フットウェア1用の紐掛けシステムであって、各靴紐2、3の一端部6を、まず上記アッパー12にあるアイレット13に通してから同じ靴紐2、3にあるスリット5Aに通し、その他方の端部7を反対側に送ることによって、上記フットウェア1の閉鎖が達成され、アッパー12の上記縁部上の上記把持点は、上記靴紐2、3の端部7(2)、6(3);7(3)、6(2)である、フットウェア1用の紐掛けシステムが得られる。上記靴紐2、3のそれぞれは、別の靴紐3、2の端部6(2)、6(3)が靴紐3、2の第1のスリット5Aに入るのと同時にこれらの端部6(2)、6(3)が通りやすい第2のスリット5を有することが好ましい。
図5A、図5B、図5C、図5D、図5Eには、フットウェア1に取り付けられている、図1A〜図1Cに示す実施形態の第2の変形形態が示されている。この変形形態では、フットウェア1は、アイレット13に加えて、アイレット13と並んだ第2の対のアイレット14を有する。
図5に記載の軸測投影図では、フットウェアのネックからチップに向かう方向に見て実施された、アイレット13、14に対応して配されたフットウェア1の断面図の平面が示されている。
図5Bには、一般的なフットウェア1の断面図が記載されている。
図5Cには、フットウェア1の断面を通して、本発明の主題の靴紐2、3及び本発明の主題の部品8を用いる本発明の主題の紐掛けシステムを実施する方法が示されている。
図5Dは、靴紐2の端部6に安定して留められる部品8の使用及び靴紐3の端部6に安定して留められる別の部品8の存在を示している。
部品8の位置については、本発明の範囲から逸脱することなく当業者に利用可能な多くの変形形態がある。実際、図5Eには、部品8の位置の可能な一変形形態が記載されており、部品8は、具体的には、靴紐2では蝶結びに対応して、また靴紐3では穴に対応して、個々の靴紐に対して垂直に留められている。したがって、この操作は、図5Dに記載されているものと同様である。締結部品8は、靴紐2、3とアッパー12との間の摺動を係止するために、アッパー12の各縁部に締結されて、靴紐2、3の本体にある穴4と係合しやすいものとしてもよいし、少なくとも1つの靴紐2、3に締結されて、少なくとも1つの靴紐2、3又はアッパー12にある少なくとも1つの穴4、31と係合しやすいものとしてもよい。
図6A〜図6Cには、3対のアイレット13、14、15を有するフットウェア1に取り付けられている、図1A〜図1Cに示す実施形態の第3の変形形態が示されている。図6Aに記載の軸測投影図には、フットウェアのネックからチップに向かう方向に見た場合の、アイレット13に対応して配されたフットウェア1の断面図の平面が示されている。
図6Bには、フットウェア1の断面図が記載されている。
図6Cには、フットウェア1の断面を通して、第3の靴紐16の追加を伴って本発明の主題の靴紐2、3及び少なくとも1つの部品8を用いる本発明の主題の紐掛けシステムの実施態様が示されている。
図7A〜図7Cには、本発明の第1の実施形態の更なる変形形態が概略的に示されている。この変形形態は、第1の実施形態の容易化された態様をなし、これまでに記載した変形形態のうちの任意のものと組み合わせることができる。上記で示した細部と等しい細部には、等しい参照符号が与えられている。靴紐2及び3は、アッパー12にあるアイレット13と、靴紐2及び3自体に含まれるスリットとを通過する。靴紐2、3の端部と形状結合によって係合する部品が、符号28(アッパー上の靴紐の取付け部により近接している内側の部品)及び符号29(アッパー上の靴紐の取付け部からより離れている外側の部品)で示されている。図7A〜図7Cには、2対の部品28、29が示されている。これらの2つの部品28は、靴紐2、3のうちの一方(図面の上側の靴紐)に締結され、図面で下側に位置する他方の靴紐3、2は、その中で摺動自在である。対照的に、部品29は、図面で下側にあるものとして示す靴紐3、2(対応する部品28では締結されていない)に締結され、図面で上方に位置するものとして示す靴紐2、3(対応する部品28には締結されている)は、その中で摺動自在のままである。
図8A及び図8Bには、第1の実施形態の第5の変形形態が示されており、ここでは、靴紐2、3の端部が、部品28、29の内側に歯止めのように係合するギザギザ状の領域30を有する。
図9A〜図9Cには、概略的な正面図で本発明の第2の実施形態が示されている。前述の図面に関して示した細部と等しい細部には、等しい参照符号が用いられる。
図9Aには、靴紐2と、フットウェアのアッパーに締結される部品17とを備える一般的なフットウェア1の概略正面図が示されている。各部品17は、靴紐2の端部6を通すチャネルを有し、差し込み後に靴紐2と形状結合しやすい。図9Aは、着用状態のフットウェア1を示している。
図9Bは、靴紐2の緩めステップ中の図9Aと同様の図である。
図9Cは、図9A及び図9Bと同様であるが、靴紐2の紐締めステップ中の図である。
図10A〜図10Eには、図9A〜図9Cに示すフットウェア1の実施形態に係る部品17の実施形態のいくつかの変形形態が示されている。図10Aはその正面図を示しており、図10Bはその側面図を示しており、図10Cはその断面図を示している。
部品17は、部材18及び部材19からなる。部材18及び19は、任意の形状とすることができるが、筒形部材であることが好ましい。部材18及び19は、金属(例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金、鋼)又は必要な剛性及び機械的強度特性を呈するプラスチック材料から作製されることが好ましい。部品17は、部材20及び部材21も備える。部材20及び21は、円い冠形(circular crown shape)とすることが好ましく、意図的に実施されている穴に対応して又は更には既存のアイレットに対応して、部品17をフットウェア1のアッパー12に留める役割を果たす。
本発明によれば、部材18及び部材19は靴紐2が通りやすくなっている(これに関しては図10Cを参照)。この目的で、部材18及び19は底部及び頂部が開口している。
フットウェア1のアッパーとは反対側の部材18の端部には、把持部材22を設けることができる。そのような把持部材22の形状は、本発明に関して限定するものではない。しかしながら、把持部材22の形状は、部材18を通る靴紐2の通過を妨げない(又は妨げが可能な限り最小限である)ことが好適である。
また、好ましくは周縁溝が設けられている円盤の形状であり、部材21に安定して締結される部材23を設けてもよい。部材23は、その中央に、部材19及び18と位置合わせされている貫通穴24(図10Cを参照)を有し、貫通穴24は、靴紐2の進入並びに部材19及び次に部材18内への通過を可能にする。部材23は、存在する場合はいつでも、靴紐2の経路を逸らす機能を有する。部材23には、部材21の表面に締結されるリング25を連結することもできる。リング25は、部材19へのそのアクセスを妨げることなく靴紐2を案内する役割を果たす。部材18は少なくとも1つの歯付き溝26及び1つの穴27を有することが有利である(図10Bを参照)。穴27はねじ加工され得る。穴27は、ねじ又はばねピストンの挿入を可能にする。部材18、19内の靴紐2の把持を容易にしやすい他の手段も等価に使用可能である。
図10D及び図10Eには、アッパー12への部品17の装着が示されている。
図11A〜図11Cには、部品17の一変形形態が概略的に示されている。
図12A〜図12Cには、第2の実施形態の一変形形態が概略的に示されている。この事例は、図6A〜図6Cに示すものと同様かつそれに対応するものである。この事例においても、3対のアイレット13、14、15が、フットウェア1のアッパーに設けられている。単一の靴紐2が配され、図10A〜図10E及び図11A〜図11Cに示す部品17に保持されている。
図13及び図14では、図12A〜図12Cに記載の変形形態の2つの部分変形形態が示されている。図13では、部品17によって支持されているリング25が見え、図14では、部品17は、その代わりに貫通穴24を更に有する部材23を支持している。
以下、本発明に係る紐掛けシステムの操作を記載する。
図1Bには、図1Aと同じフットウェア1が仮想線で示されており、ここに本発明の主題の紐掛けシステムの操作が示されている。靴紐2、3は部品8から解放されているため靴紐2、3の摺動が自由であり、そのため単純な動作、すなわち上記靴紐2、3の端部7(2)及び7(3)を同時に反対方向に、フットウェア1の外側へ向かって引っ張ることによって、紐掛けが緩められる。この動作により、アッパー12の縁部が広がって離れ、フットウェア1の開放が達成される。このような図は、紐掛けシステムが緩められて足を抜くことが可能な「非着用」ステップにおけるフットウェア1を示している。
図1Cでは、図1Bと同じフットウェア1が仮想線で示されており、ここに本発明の主題の紐掛けシステムの操作が示されている。単純な動作、すなわち上記靴紐2、3の端部6(2)及び6(3)を同時に反対方向に、フットウェアの外側へ向かって引っ張ることにより、アッパー12の縁部を互いに近付けることによって、一般的なフットウェア1の紐掛けが締められる。それから、これらの2つの靴紐の穴4に部品8を収容することにより、靴紐の所望の張力状態を係止することが可能になる。図1Cは、図1Aと同一の「着用」ステップを示している。ステム10及び特にヘッド11は、選択された穴4に対応して靴紐2(又は3)を係止することができる。それにより、靴紐2、3はしっかりと拘束され、フットウェア1を着用している場合、歩行中に靴紐2、3が緩むリスクがない。
図3Cには、靴紐−アッパー間の摺動を係止することを望む場合の部品8の取付けを示しており、アッパー12に対する靴紐2の摺動が係止されているのが強調されている。
図4Cには、靴紐2及び3が辿る経路が記載されている。フットウェアの左縁部において、靴紐2の端部6(2)がまずフットウェアの内側から外側へ向かってアイレット13に通され、それから靴紐2のスリット5Aに通される。このような操作により、靴紐2がアッパー12の左縁部にしっかりと係止される。それから、右縁部において、靴紐3の端部6(3)がまずフットウェアの内側から外側へ向かってアイレット13に通され、それから靴紐3のスリット5Aに通される。このような操作により、靴紐3がアッパー12の右縁部にしっかりと係止される。この時点において、靴紐2の端部6(2)を靴紐3のスリット5に通すことができるか、又は靴紐3の端部6(3)を靴紐2のスリット5に通すことができる。したがって、靴紐2の端部6(2)が靴紐3のスリット5に通され、ひいては、靴紐2の端部6(2)が、靴紐3のスリット5Aに挿入され、端部6(3)が、靴紐2のスリット5Aに挿入される場合が考慮される。靴紐は、本発明の主題の設計において、紐掛けを緩める又は締めることを可能にする。実際、左右の縁部を互いに離間させるためには(ひいては靴の紐掛けを緩めて靴を履くか又は脱ぐためには)、以下の単純な動作が行われる。靴紐2の端部7(2)及び靴紐3の端部7(3)を同時に外側へ引っ張る。左右の縁部を互いに近付けるためには(ひいては靴の紐掛けを締めるためには)、以下の単純な動作が行われる。靴紐2の端部6(2)及び靴紐3の端部6(3)を同時に外側へ引っ張る。本特許の主題の紐掛けシステムは、左右の縁部が上述のように近付けられたら、その靴紐の張力を保証し、ひいては紐掛けの緩みを回避するために、部品8が存在するようになっている。
これに関して、図4Dでは、下にある部品8の位置のより近くで靴紐2の端部6(2)に配されている穴4(図2)が、部品8に留められているのを見て取ることができる。さらに、下にある部品8の位置のより近くで靴紐3の端部6(3)に配されている穴4が、部品8に留められている。
以下、図5Cに示す変形形態に係る靴紐2及び3が辿る経路を記載する。一方の縁部において、靴紐2の端部6(2)がまずフットウェアの外側から内側に向かってアイレット13に通してからアイレット14(内側から外側へ)に通され、それから靴紐2のスリット5Aに通した後で、再びアイレット13に(外側から内側へ)通される。この操作により、靴紐2が左縁部にしっかりと係止される。したがって、他方の縁部では、靴紐3の端部6(3)がまずフットウェアの外側から内側へアイレット13に通してからアイレット14に(内側から外側へ)通され、それから靴紐3のスリット5Aに通した後で、再びアイレット13に(外側から内側へ)通される。このような操作により、靴紐3が右縁部にしっかりと係止される。この段階において、靴紐2の端部6(2)を靴紐3のスリット5に通すことができるか、又は靴紐3の端部6(3)を靴紐2のスリット5に通すことができる。靴紐2の端部6(2)がひいては靴紐3のスリット5に通され、ひいては、靴紐2の端部6(2)が、靴紐3のスリット5Aに挿入され、端部6(3)が靴紐2のスリット5Aに挿入される場合が考慮される。
本発明の主題の設計における靴紐は、紐掛けを緩める又は締めることを可能にする。実際、左右の縁部を互いに離すためには(ひいては靴の紐掛けを緩めて靴を履くか又は脱ぐためには)、以下の単純な操作が行われる。すなわち、靴紐2の端部7(2)及び靴紐3の端部7(3)が同時に外側へ引っ張られる。
左右の縁部を近付けるためには(ひいては靴の紐掛けを締めるためには)、以下の単純な操作が行われる。すなわち、靴紐2の端部6(2)及び靴紐3の端部6(3)が同時に外側へ引っ張られる。本特許の主題の紐掛けシステムは、左右の縁部が上述したように近付けられたら、その靴紐の張力を保証し、ひいては紐掛けの緩みを回避するために、部品8が存在するようになっている。図5Dに見て取ることができるように、この段階において、端部6(2)は、部品8が靴紐2及び靴紐3の穴4(これらの穴は互いに重なっていなければならない)に入るまで回転され、端部6(3)も、部品8が靴紐3及び靴紐2の穴4(これらの穴は互いに重なっていなければならない)に入るまで回転される。このような構成では、靴紐2と靴紐3との間の摺動は阻止され、ひいては、引張り動作が行われた後、そのような靴紐にかかっている張力が維持される。
部品8は、靴紐2、3とアッパー12との間の摺動を防止するために、アッパー12に配されている穴31に挿入することができる。
以下、図6Cを参照しながら、靴紐2、3及び16が辿る経路を記載する。
左縁部において、靴紐3の端部が、まず靴の内側から外側へこれらの2つの縁部のうちのいずれか一方のアイレットに通され、次に、靴紐3のヘッドが、靴紐3のスリット5に通される。このような操作により、靴紐3が、縁部に、例えば左縁部にしっかりと係止される。他方の縁部において、靴紐16の端部が、まず靴の内側から外側へアイレット13に通され、次に、靴紐16のヘッドが、靴紐16のスリット5に通される。このような操作により、靴紐16が、縁部に、例えば右縁部にしっかりと係止される。それから靴紐2が用いられて、その靴紐2の端部が、一方の縁部のアイレット15に通してから反対側の縁部のアイレット14に通され、それから一方の縁部のアイレット13に通した後に、靴紐3のスリット5A及び靴紐16のスリット5Aに通され、その一方で、他方の端部が、一方の縁部の反対側の縁部のアイレット15に通してから一方の縁部のアイレット14に通され、それから一方の縁部の反対側の縁部のアイレット13に通した後に、靴紐16のスリット5A及び靴紐3のスリット5Aに通される。
本発明の主題の設計における靴紐は、紐掛けを緩めたり締めたりすることを可能にする。実際、左右の縁部を互いに離すためには(ひいては靴の紐掛けを緩めて靴を履くか又は脱ぐためには)、以下の単純な動作が行われる。すなわち、靴紐3の端部及び靴紐16の端部が同時に外側へ引っ張られる。
左右の縁部を近付けるためには(ひいては靴の紐掛けを締めるためには)、以下の単純な動作が行われる。すなわち、靴紐2の2つの端部が同時に外側へ引っ張られる。本特許の主題の紐掛けシステムは、左右の縁部が上述のように近付けられたら、その靴紐の張力を保証し、ひいては紐掛けの緩みを回避するために、部品8が存在するようになっている。
同じ図6Cにおいて、右縁部においてアッパーにしっかりと留められる部品8の使用が示されており、左縁部においてアッパーにしっかりと留められる別の部品8が存在するようになっている。この段階において、下にある部品の位置のより近くで靴紐2の端部に配されている穴4が、部品に留められ、同様に、下にある部品の位置のより近くで同じ靴紐2の他方の端部に配されている穴4が、部品に留められる。このような構成では、靴紐3と2との間及び靴紐16と2との間の摺動が阻止され、ひいては、引張り動作が行われた後、そのような靴紐にかかっている張力が維持される。
図7A〜図7Cに示す変形形態に関して、靴紐を締めることを望む場合、2つの部品29を外側へ引っ張り、それにより靴紐2、3のうちの下側にある方の靴紐を外側へ引っ張りながら、ひいてはピン8を下側の靴紐にある穴4に挿入することにより、フットウェア1の閉鎖が係止される。
例えば靴を脱ぐために靴を再び開放したい場合は、靴紐2、3をピン8から持ち上げて、部品28を外側へ引っ張る。これにより、アッパーの2つの縁部が広がって離れ、靴の開放が達成される。
それにより、2つの異なる隣接部品(28及び29)の同じ方向への摺動は、互いに反対の2つの動作(靴1の開放及び閉鎖)を意味する。
部品28、29は、例えば部品28を或る色で製造するとともに部品29を別の色で製造することにより、区別することができることが有利である。
図8A及び図8Bに示す変形形態は、図7A〜図7Cに示す変形形態と類似した操作を伴うが、係止は、部品8ではなく(この変形形態では部品8は存在しない)靴紐2、3の端部表面のギザギザ状の領域30と部品28との間で作動されるラチェット歯車によって達成される。
部品28は、靴1の外側へ向かう下側の靴紐の摺動は可能にするが、反対方向の摺動は可能にしない内側フラップを有する。したがって、部品29を外側へ引っ張るとき、下側の靴紐は、部品28内を自由に通過する。この動作が止められ、靴紐が元に戻ろうとするとき、部品28が靴紐を係止する。したがって、靴1を開放するためには、部品28に働きかけてフラップを解放し、部品28を外側へ摺動させることによって下側の靴紐2、3の摺動を可能にすることが必要である。
図8Bでは、靴紐の摺動を容易にするため、靴紐を部品29内に進入させず、靴1のアッパー12の上方での詰まり又は裂け目の形成のリスクを避けるために、靴紐は、部品28の直後で切断されている。
以下、第2の実施形態に関する操作を記載する。これは、第1の実施形態及びその変形形態に関して示したものと非常に類似した操作である。
図9Bを参照する。部品17の端部に働きかけると、まずそこに収容されている靴紐2の摺動の係止解除が達成され、このような部品17を外側へ引っ張ることにより、靴1が緩められ、ひいては靴1が開放される。
図9Cには、逆の操作が示されている。靴紐2の反対側の端部を外側へ引っ張り、それから靴紐2を部品17内で摺動させ、最終的に、部品17に働きかけることで所望の張力及びひいては係止を得る。
以下、図10A〜図10Eを参照する。部材19、20及び21は、部品17をアッパー12に留めることを可能にする。部材18、19、20及び21には、靴紐2を通すことができる。靴紐2は、部材19に挿通した後に部材18に通され、穴27に挿入される好適な手段(例えばボトルネック又はねじ又はばねピストンとすることができる)によって適所に保持される。この場合、このねじの圧力によって、所望の張力レベルでの靴紐2の係止が決まりし、このねじの圧力の除去によって、靴紐2の解放が決まる。それにより、誰が靴1を着用して歩行しても、靴紐は適所にしっかりと維持される。
図10D及び図10Eには、部品17の装着が示されている。部材18、19、21、23がアッパー12の縁部の穴31に挿入され、円形部材20によって係止される。
図11A〜図11Cには、歯付き溝26の使用が示されている。歯付き溝26は、靴紐2を適所に所望の張力で保持する役割を果たす。
部品17及びそのいくつかの構成部材の使用が、図12A〜図12C並びに図13及び図14において特に明確に見て取れる。特に、図12Cを参照すると、靴紐2は、捩れながらアイレット13、14及び15を通る。靴紐2は、次に部品17に入り、その頂部から外へ出て、部品17において係止される。靴1の閉鎖を望む場合、靴紐2の端部を外側へ引っ張り、次に、同じ部品17に設けられている好適な手段によって靴紐2を係止する。靴1の開放を望む場合、まず靴紐2の端部を解放し、それから把持部材22を外側へ引っ張る。
図13に示す変形形態に関しても同じ操作が達成される。この図により、靴紐2を反対側の部品17内に案内することに関して部品17に締結されたリング25の使用を見て取ることができる。
図14では、その代わりに、靴紐2の各端部が対応する部品17に進入するのに通る穴24を有する部材23の機能を見て取ることができる。
本発明の範囲から逸脱することなく、多くの変形形態が当業者に利用可能であることが明らかである。
さらに、上述されたことに基づき、本発明は、産業用途とみなされるのに必要な特徴の全てを有することを指摘しておく。本発明は、素材、半製品から最終製品への加工作業によって達成することができる、広範に行き渡る経済的利益を示す製品を考案したものである。
1 フットウェア
2 (1の)靴紐
3 (1の)靴紐
4 (2又は3の)穴
5 (2又は3の)スリット
5A (2又は3の)スリット
6 (2又は3の)端部
6(2) (2の)端部
6(3) (3の)端部
7 (2又は3の)端部
7(2) (2の)端部
7(3) (3の)端部
8 (2又は3の)係止部品
9 (8の)基部
10 (8の)ステム
11 (8の)ヘッド
12 アッパー
13 (1の)アイレット
14 (1の)アイレット
15 (1の)アイレット
16 (1の)靴紐
17 (1の)部品
18 (17の)筒形部材
19 (19の)筒形部材
20 (17の)円形部材
21 (17の)円形部材
22 (17の)把持部材
23 (17の)円盤部材
24 (23の)穴
25 (23の)リング
26 (18の)歯付き溝
27 (26の)穴
28 (2又は3の)開放用部品
29 (2又は3の)閉鎖用部品
30 (2又は3の)ギザギザ状の領域
31 (12の)穴

Claims (17)

  1. フットウェア(1)の紐掛けシステムであって、アッパー(12)の各縁部において、互いに交差する2つの把持点が存在し、該2つの把持点のうちの一方(7(2)、7(3);17)は前記アッパーの縁部に締結され、前記フットウェア(1)の開放を達成しやすくなっており、もう一方(6(2)、6(3))は前記アッパー(12)の反対側の縁部に締結され、前記フットウェア(1)の閉鎖を達成しやすくなっていることを特徴とする、フットウェア(1)の紐掛けシステム。
  2. 前記フットウェア(1)の閉鎖は、各靴紐(2、3)の一端部(6)を、まず前記アッパー(12)にある1つのアイレット(13)に通してから同じ靴紐(2、3)にあるスリット(5A)に通し、前記靴紐(2、3)の他方の端部(7)を反対側に送ることによって達成されることと、前記アッパー(12)の前記縁部にある前記把持点は、前記靴紐(2、3)の前記端部(7(2)、6(3);7(3)、6(2))であることとを特徴とする、請求項1に記載のフットウェア(1)の紐掛けシステム。
  3. 少なくとも一方の靴紐(2、3)は、別の靴紐(3、2)の前記端部(6(3)、6(2))が通りやすい第2のスリット(5)を有し、したがって、前記端部(6(2)、6(3))は、前記靴紐(3、2)の前記スリット(5A)に通されることを特徴とする、請求項2に記載のフットウェア(1)の紐掛けシステム。
  4. 少なくとも1つの締結部品(8)であって、前記アッパー(12)の各縁部に締結され、前記靴紐(2、3)の本体にある穴(4)と係合しやすくなっており、靴紐(2、3)とアッパー(12)との間の摺動を係止する、少なくとも1つの締結部品(8)を更に備えることを特徴とする、請求項2又は3に記載の紐掛けシステム。
  5. 締結部品(8)であって、少なくとも一方の靴紐(2、3)に締結され、少なくとも一方の靴紐(2、3)又は前記アッパー(12)にある穴(4、31)と係合しやすくなっており、靴紐(2、3)とアッパー(12)との間の摺動を係止する、締結部品(8)を更に備えることを特徴とする、請求項2又は3に記載のフットウェア(1)の紐掛けシステム。
  6. アイレット(13)に通された前記靴紐の一端部は、前記アッパーの同じ縁部にある、前記アイレット(13)に隣接する第2のアイレット(14)にも通されることを特徴とする、請求項2〜5のいずれか1項に記載の紐掛けシステム。
  7. 一方の靴紐(3)の端部が、2つの前記縁部のうちのいずれか一方の縁部のアイレット(13)に内側から外側へ通され、次に、他方の縁部において、前記靴紐(3)のヘッドが、前記靴紐(3)のスリット(5)に通され、別の靴紐(16)の前記端部が、まず前記アイレット(13)に内側から外側へ通され、次に、前記靴紐のヘッドが、同じ靴紐(16)の前記スリット(5)に通され、それから第3の靴紐(2)が用いられて、該第3の靴紐(2)の一端部が、一方の縁部のアイレット(15)に通してから反対側の縁部の別のアイレット(14)に通され、それから前記一方の縁部の第3のアイレット(13)に通した後、前記第1の靴紐(3)の前記スリット(5A)及び前記第2の靴紐(16)の前記スリット(5A)に通され、他方の端部が、前記一方の縁部とは反対側の前記縁部のアイレット(15)に通してから前記一方の縁部の別のアイレット(14)に通され、それから前記一方の縁部とは反対側の前記縁部の第3のアイレット(13)に通した後、前記第2の靴紐(16)の前記スリット(5A)及び前記第1の靴紐(3)の前記スリット(5A)に通され、前記アッパー(12)又は前記靴紐(2、3、16)のうちの少なくとも1つにある係止部品(8)によって、前記靴紐(2、3、16)の張力の固定が得られることを特徴とする、請求項1に記載の紐掛けシステム。
  8. 前記把持点は、靴紐(2、3)が通される2つの部品(28)であって、各部品は、個々の靴紐(2、3)に締結され、他方の靴紐(3、2)は該部品内で自由に摺動する、2つの部品(28)と、2つの部品(29)であって、各部品は、他方の前記部品(28)から自由なままの個々の靴紐(3、2)に締結され、他方の前記部品(28)に締結されている前記靴紐(2、3)は、該部品の内側で自由に摺動する、2つの部品(29)とからなることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の紐掛けシステム。
  9. 前記靴紐のうちの各靴紐の一端部には、ギザギザ状の領域(30)であって、前記部品(28)のうちの少なくとも1つとともにラチェット歯車を形成しやすくなっており、それにより係止を達成する、ギザギザ状の領域(30)を有することを特徴とする、請求項2、3、6、7及び8のいずれか1項に記載の紐掛けシステム。
  10. 各縁部における前記把持点は、このような縁部に留められる部品(17)であって、反対側の縁部に留められる靴紐(2)の一端部(6(2))を通すチャネル(18、19)を有し、差し込み後に前記靴紐(2)の前記端部と形状結合しやすくなっている、部品(17)と、前記靴紐の前記端部(6(2))とからなることを特徴とする、請求項1に記載の紐掛けシステム。
  11. 前記部品(17)は、靴紐(2)が通りやすい、好ましくは筒状の部材(18)及び部材(19)からなることを特徴とする、請求項10に記載の紐掛けシステム。
  12. 前記部品(17)は、該部品(17)を靴のアッパーに留めるために、好ましくは円い冠形の部材(20)及び部材(21)も備えることを特徴とする、請求項10又は11に記載の紐掛けシステム。
  13. 前記靴(1)の前記アッパー(12)とは反対側の部材(18)の前記端部には、把持部材(22)が設けられることを特徴とする、請求項10〜12のいずれか1項に記載の紐掛けシステム。
  14. 前記紐掛けシステムには、周縁溝を備える円盤の形状であることが好ましい部材(23)であって、部材(21)にしっかりと締結される、部材(23)も設けられることと、前記部材(23)は、その中心に、部材(19及び18)と位置合わせされる貫通穴(24)であって、靴紐(2)の進入並びに部材(19)及び次に部材(18)内への通過を可能にし、前記靴紐(2)の経路を逸らす機能を有する、貫通穴(24)を有することとを特徴とする、請求項10〜13のいずれか1項に記載の紐掛けシステム。
  15. 前記部品(23)には、前記部材(21)の表面に締結されるリング(25)も連結され、該リング(25)は、靴紐(2)を案内する役割を果たすことを特徴とする、請求項14に記載の紐掛けシステム。
  16. 部材(18)は、少なくとも1つの歯付き溝(26)と、ねじ、カム又はばねピストンの挿入を可能にする、好ましくはねじ付きの穴(27)とを有することを特徴とする、請求項10〜15のいずれか1項に記載の紐掛けシステム。
  17. フットウェア(1)であって、請求項1〜16のうちのいずれか1項に記載の紐掛けシステムを備えることを特徴とする、フットウェア。
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