JP2017513839A - 凍結融解後に薬物ナノ結晶を形成するリポソーム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、例えば、様々な微生物または細胞内病原体によって引き起こされる気道感染症を治療するための、薬学的組成物に関する。特に、本発明は、凍結融解後に、改変された放出プロファイルを有し、該放出プロファイルが抗感染薬などの薬物の即時放出および持続放出を提供する、製剤に関する。これらは、様々な方法によって送達することができる。例えば、これらの製剤は、嚢胞性線維症(CF)、非CF性気管支拡張症、COPD、および非結核性抗酸菌(NTM)を含む細胞内肺感染症の治療、ならびにバイオテロリズム感染症、特に、吸入によって伝染し得るもの、例えば、炭疽、野兎病、肺ペスト、類鼻疽、およびQ熱の予防および治療のために、吸入によって送達することができる。
感染症は、様々な微生物によって引き起こされる。医療界にとっては治療の負担および費用の増大を含み、患者にとっては、より侵襲的な治療パラダイムおよび深刻な疾患またはさらには死亡の可能性という点で、無数の結果を、持続性の感染症は招く。微生物に既に感染している患者の感染症を根絶する速度または有効性を高めるだけでなく、感染しやすい患者が感染症にかかるのを防止することを目的とする予防処置を提供するために、改良された治療パラダイムが利用可能であれば、有益であると考えられる。
脂質二重層と、
凍結保存剤と
を含み、薬学的に活性な薬物のナノ結晶が脂質二重層によって取り囲まれており、ナノ粒子が200nmまたはそれ未満の寸法を有する、リポソーム
を含む製剤である。
第1の薬学的に活性な遊離薬物と、凍結融解後に形成されるナノ結晶の形態でリポソーム中に封入された第2の薬学的に活性な薬物とを含む製剤をエアロゾル化する段階;および
患者の肺にエアロゾルを吸入させる段階
を含み、遊離薬物が、製剤中の遊離薬物および封入薬物の両方の総量の1%〜50%を構成する、患者の感染症を治療する方法である。
請求項1および21のいずれかに記載の製剤に表面活性剤を添加し、かつ所望の薬物放出速度を得るために表面活性剤の量を調整する段階
を含み、
表面活性剤が非イオン性界面活性剤であり、かつ
表面活性剤が、ポリソルベート20およびBRIJ30からなる群より選択される、
薬物放出プロファイルを調整する方法である。
製剤を投与する段階が、注射、吸入、経鼻投与、経口、およびIV輸注からなる群より選択される経路によって実施される、
治療方法である。
第1の薬学的に活性な遊離薬物と、凍結融解後に形成されるナノ結晶の形態でリポソーム中に封入された第2の薬学的に活性な薬物とを含む製剤をエアロゾル化する段階;および
患者の肺にエアロゾルを吸入させる段階
を含み、
遊離薬物が、製剤中の遊離薬物および封入薬物の両方の総量の1%〜50%を構成し、
感染症が、マイコバクテリア、P.エルギノーサ、およびF.ツラレンシスからなる群より選択される微生物による感染症である、
患者の感染症を治療する方法である。
30%の遊離シプロフロキサシンと70%のリポソーム封入シプロフロキサシンとを含む製剤をエアロゾル化する段階;および
患者の肺にエアロゾルを吸入させる段階であって、90%またはそれ以上のリポソームが、エアロゾル化後に構造的完全性を維持する、段階
を含み、
抗生物質耐性感染症が、バイオフィルム中の微生物またはマクロファージに貪食された微生物を含み、
感染症が、バイオフィルム中の微生物による感染症であり、
感染症が、マクロファージに貪食された微生物による感染症であり、
感染症が、マイコバクテリア、P.エルギノーサ、およびF.ツラレンシスからなる群より選択される微生物による感染症であり、
リポソームが、約75nm〜約120nmの平均粒径を有し、かつ単層であり、
リポソームが、約30対70の割合(±10%)のコレステロールおよび水素添加ダイズホスファチジルコリン(HSPC)、すなわち天然ダイズレシチンの全面的に水素添加された半合成誘導体を含み、
製剤が、酢酸ナトリウムおよび等張緩衝液を含む、経肺送達に適した賦形剤をさらに含み、
90%またはそれ以上のリポソームが、エアロゾル化された際に完全性を維持し、肺組織に接触後、1時間当たり0.5%〜10%のシプロフロキサシン放出速度を実現し、
95%またはそれ以上のリポソームが、エアロゾル化された際に完全性を維持し、肺組織に接触後、1時間当たり1%〜8%のシプロフロキサシン放出速度を実現する、
患者の抗生物質耐性感染症を治療する方法である。
シプロフロキサシンを封入したリポソームを製剤化する本発明の方法、ならびに嚢胞性線維症および他の医学的状態の予防および/または治療のためのそれらの送達、ならびにそれらと関連して使用される装置および製剤を説明する前に、本発明は、説明される特定の方法論、装置、および製剤に限定されず、したがって、方法、装置、および製剤は、当然、変わり得ることを理解すべきである。また、本明細書において使用される専門用語は、特定の態様を説明することだけを目的とし、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される本発明の範囲を限定することは意図しないことも理解すべきである。
シプロフロキサシンは、嚢胞性線維症患者でよく起こる、P.エルギノーサに起因する下気道感染症の治療に適応される、十分に定着しており手広く使用されている広域フルオロキノロン抗生物質である。吸入抗微生物剤の主な利点は、それらが一次感染部分へと抗生物質送達を導き、GIに関連する副作用を回避することであるが;しかし、この薬物は溶解性が乏しく苦いため、吸入に適した製剤の開発が制限されていた。さらに、シプロフロキサシンが急速に組織に分布するということは、肺中での薬物滞留時間が短くなることを意味し、したがって、経口薬物投与またはIV薬物投与を上回る治療恩恵は制限される。凍結でき、融解後に、改変された二相性放出プロファイルを提供する、シプロフロキサシンのリポソーム封入製剤は、改善された生物薬剤学的な特徴およびメカニズム、例えば、変更された薬物PKおよび体内分布、担体からの持続的薬物放出、疾患部位への送達の促進、および分解からの活性薬物種の保護を介して、これらの制限を減らし、CF患者におけるP.エルギノーサ肺感染に起因する肺感染症の治療技術を改善する。
ほとんどのリポソーム製剤は、凍結に対して安定ではない。バイアルに入れられた製剤が、氷点下の温度に供されると、冷たい表面(例えば、通常、バイアルの底または側面)と接触する水が優先的に凍り始めて水の結晶を形成し、その結果、製剤中の賦形剤および他の成分は、残存する液体体積において高濃度になる。時間とともに、液体すべてが最終的に凍るが、この濃縮効果は、多くの製造物の安定性を低下させることが公知である。pHも、凍結工程中および凍結状態において変化する場合があり、このこともまた、製剤の安定性に影響を及ぼし得る。最後に、凍結工程それ自体が、リン脂質超分子集合体に欠陥を生じさせる場合がある。リポソームは、脂質二重層の内部および外部の両方に水が存在するため、凍結工程に対して特に不安定である。脂質二重層は、水分子との水素結合を形成することができる。水結晶が形成すると、それらが原因となってリポソーム小胞が破裂する場合がある。融解の際、脂質成分は小胞に再編成されず、その代わりに、沈殿または凝集した状態で残る。
好ましい態様において、リポソームに封入されたシプロフロキサシンは、エアロゾル吸入装置に入れて患者に投与されるが、IV経路によって、注射または別の送達経路によって投与されてもよい。いくつかの態様において、シプロフロキサシンは、同様に封入されている他の医薬と組み合わせてリポソーム中に封入される。いくつかの態様において、シプロフロキサシンは、封入されない他の医薬と組み合わせてリポソーム中に封入される。いくつかの態様において、封入されていないシプロフロキサシンと、封入されていない医薬と、またはそれらの様々な組合せと組み合わせて、リポソームは投与される。
上記に基づき、複数の異なる治療および投与手段が、ひとりの患者を治療するのに使用され得ることが、当業者に理解されると考えられる。したがって、例えば、静脈内シプロフロキサシンまたは抗生物質などとしてこのような医用薬剤を既に与えられている患者は、本発明の製剤の吸入の恩恵を受ける可能性がある。一部の患者は、吸入によってシプロフロキサシン含有リポソーム製剤のみを与えられる場合がある。このような患者は、嚢胞性線維症の症状を有しているか、細胞内感染症を含む肺感染症に罹患していると診断されているか、または患者へのシプロフロキサシンのような抗生物質の投与の恩恵を症状が受ける可能性がある医学的状態の症状を有している可能性がある。また、本発明の製剤は、診断に使用されてもよい。1つの態様において、例えば、患者は、肺感染症を診断するための手順の一環として本発明の製剤の投与を受けてよく、その場合、患者の症状のうちの1つまたは複数が、製剤に応答して改善する。
本発明のリポソーム製剤は、本明細書において説明する他の薬物と同時に投与されてよい。例えば、本発明のリポソームは、DNアーゼ、粘液溶解剤、塩素イオンチャネルを上方制御するか、もしくは細胞の上皮表面を通過するイオンの流れを増加させる化学物質;気管支拡張薬、ステロイド、P2Y2アゴニスト、α-1抗トリプシン(AAT)のようなエラスターゼ阻害物質、N-アセチルシステイン、バイオフィルム細菌に対する抗生物質の活性を増強するサリチル酸ナトリウムのような作用物質、インターフェロンγ、インターフェロンα;またはアミフロキサシン、シノキサシン、シプロフロキサシン、ダノフロキサシン、ジフロキサシン、エノキサシン、エンロフロキサシン、フレロキサシン、イルロキサシン、ロメフロキサシン、ミロキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、ペフロキサシン、ロソキサシン、ルフロキサシン、サラフロキサシン、スパルフロキサシン、テマフロキサシン、およびトスフロキサシンからなる群より選択されるフルオロキノロン;またはトブラマイシン、コリスチン、アジスロマイシン、アミカシン、セファクロル(Ceclor)、アズトレオナム、アモキシシリン、セフタジジム、セファレキシン(Keflex)、ゲンタマイシン、バンコマイシン、イミペネム、ドリペネム、ピペラシリン、ミノサイクリン、もしくはエリスロマイシンの群より選択される抗生物質などの薬物と共に使用されてよい。
これまで、本発明者らは、嚢胞性線維症患者および非CF性気管支拡張症患者、ならびにNTM感染症に罹患している人において感染症を治療するための本発明の適用を主として考察してきた。しかし、本発明が、それらの様式以外でも有用であり利点があることは、当業者には明らかである。この治療方法は、人工呼吸器関連肺炎、市中肺炎、気管支肺炎、大葉性肺炎を非限定的に含む気管支拡張症、結核、肺炎を非限定的に含む鼻腔、気道、内耳、または肺の感染症;肺炎連鎖球菌、クラミジア(Chlamydia)、マイコプラズマ肺炎、ブドウ球菌(staphylococci)による感染症を伴う他の疾患状態に、感染が起こる可能性がある病態に対する、例えば、挿管された患者もしくは人工呼吸を施されている患者、肺移植患者における感染症、気管支炎、百日咳(百人咳)、内耳感染症、連鎖球菌咽頭感染症、吸入炭疽、野兎病、または副鼻腔炎に対する予防治療または予防に適用される。
以下の実施例は、本発明を作製および使用する方法の完全な開示および説明を当業者に提供するために発表され、本発明者らが自分達の発明とみなすものの範囲を限定することも意図せず、下記の実施例が、実施される唯一の実験であると示すことも意図しない。使用する数値(例えば、量、温度など)に関しては正確性を徹底するよう努力を払ったが、いくつかの実験上の誤差およびずれは考慮されるべきである。別段の定めがない限り、部は重量部であり、分子量は平均分子量であり、温度の単位は摂氏温度であり、圧力は、大気圧またはほぼ大気圧である。
シプロフロキサシン(50mg/mL)を、水素添加ダイズホスファチジルコリン(HSPC)(70.6mg/mL)、すなわち天然ダイズレシチン(SPC)の全面的に水素添加された半合成誘導体、およびコレステロール(29.4mg/mL)からなるリポソーム中に封入する。脂質を、75〜120nmの平均粒径を有する二重層の構造にする。無菌懸濁液を、等張緩衝液(25mMヒスチジン、145mM NaCl、pH6.0、300mOsm/kg)に懸濁する。これらのリポソームシプロフロキサシン調製物は、約1%の未封入シプロフロキサシンを含み、例えば噴霧によって患者にエアロゾルとして投与することができる。リポソームシプロフロキサシンはまた、酢酸ナトリウム緩衝液に溶かした20mg/mLの遊離シプロフロキサシンと組み合わせ、エアロゾルとして患者に投与することもできる。
リポソームシプロフロキサシン(CFI)の調製物は、50mg/mLのバッチARA048、ARA51、およびARA52を用いて作製した。0.1%ポリソルベート20、90mg/mLスクロース、pH約5における最終濃度12.5mg/mLのCFIを得るために、0.5mLの180mg/mLスクロース、0.1mLの1%ポリソルベート20、0.1mLのpH4酢酸緩衝液、および0.05mLの水を用いて0.25mLの50mg/mLCFIを希釈することによって、12.5mg/mLのCFI製剤を調製した。
実施例2の様式と同一の様式で調製したバッチARA051由来のCFI試料に対して、IVR実験を繰り返した。この結果を図6に示している。この事例において、凍結融解の前後のCFI試料のインビトロ放出プロファイルを報告した。凍結融解前のCFI試料は、対照CFIと同様であったのに対し、凍結融解後は、T=0での放出の1%から約12%への増加が認められ、次いで、その時点から、シプロフロキサシンナノ結晶の存在と一致する遅延放出プロファイルが認められた。
この実験では、リポソーム内スクロースおよびリポソーム外スクロースの両方を含む2バッチのCFIを使用した。1バッチの50mg/mL CFI、ARA054-01は、内部に50mMスクロース(約17.1mg/mL)を有しており、一方、2つ目のARA054-02は、内部に150mMスクロース(約51.3mg/mL)を有していた。どちらも、25mMヒスチジンおよびリポソームの外部の300mMスクロース(約102.6mg/mL)、pH6.0中で調製した。0.25mL〜0.5mLの水および0.25mLの180mg/mLスクロースを添加することによって、これらのロットを4倍希釈して、外部スクロース濃度を最終的に約70.7mg/mLにした。これらの製剤はどれも、いかなる表面活性剤も含まなかった。2つ1組のバイアルを調製し、各製剤の1つのバイアルを液体窒素中で凍結し、次いで、融解して、それらの製剤が凍結融解工程に耐え得るか、およびまた、遅いIVRプロファイルに基づいてシプロフロキサシンナノ結晶が存在することに帰すことができるかどうかを確認した。対照CFIロット0060もまた使用した。
この実験では、リポソーム外の空間にのみ90mg/mLスクロースを含む1バッチのCFIを使用した。表面活性剤はリポソームに添加しなかった。2つ1組のバイアルを準備した。一方のバイアルは、液体窒素中で凍結し、次いで、融解した。他方のバイアルは凍結せず、対照としての機能を果たした。
この実験では、リポソーム外の空間にのみ90mg/mLスクロースを含む1バッチのCFIを使用した。ポリソルベート20の代わりに、様々な濃度(0.01%、0.05%、0.1%、0.2%、および0.3%)のBRIJ 30をリポソームに添加した。各製剤のバイアル1本を液体窒素中で凍結し、次いで、融解した。BRIJ 30を含まず凍結融解に曝されていないCFIを、対照として使用した。
この実験では、90mg/mLスクロースおよび0.05%ポリソルベート20(図10)、0.1%ポリソルベート20(図11)、または0.2%ポリソルベート20(図12)を含む、凍結融解後の12.5mg/mLリポソームシプロフロキサシン製剤のクライオTEM画像を撮影した。凍結融解後、0.1%ポリソルベート20を含むCFI製剤を、PARI eFlowメッシュネブライザーを用いて噴霧し、集めたエアロゾルも、クライオTEM画像法によって解析した(図13)。脂質含有量は約22.5mg/mLであった。これは、スクロースと脂質の比率が重量基準で約4:1であることを意味する。クライオTEMは、試料を12.5mg/mLシプロフロキサシンから5mg/mLに希釈し、次いで、液体エタン中で試料を凍結し、ガラス化することによって実施した。ポリソルベート20が最も少ない試料(図10)は、より長いナノ結晶を有する細長いリポソームが多いのに対し、0.1%ポリソルベート20を含む試料(図11)は、より短いナノ結晶を有する円形リポソームが多く、メッシュ噴霧の後でも未変化と考えられた(図13)。0.2%ポリソルベート20を含む試料の方が、多くの「空」リポソームを有しており、このことは、より多くの封入薬物が放出され、したがって、即時放出薬物の割り当てが増えていることと一致する。
Claims (15)
- 脂質二重層と、
凍結保存剤と
を含み、薬学的に活性な薬物のナノ結晶が該脂質二重層によって取り囲まれており、該ナノ結晶が200nmまたはそれ未満の寸法を有する、リポソーム
を含む、製剤。 - 表面活性剤
をさらに含み、かつ
前記凍結保存剤がポリオールである、請求項1に記載の製剤。 - 前記ポリオールが、トレハロースおよびスクロースからなる群より選択され、かつ
前記表面活性剤が非イオン性界面活性剤である、請求項2に記載の製剤。 - 薬学的に許容される担体
をさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の製剤。 - 前記担体中に溶解させた薬学的に活性な薬物
をさらに含む、請求項4に記載の製剤。 - 前記リポソームがその中に分散されている、液状形態の薬学的に活性な薬物
をさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の製剤。 - 前記薬物が抗感染症薬である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の製剤。
- 前記抗感染症薬が、キノロン、スルホンアミド、アミノグリコシド、テトラサイクリン、パラアミノ安息香酸、ジアミノピリミジン、β-ラクタム、β-ラクタム阻害物質およびβ-ラクタマーゼ阻害物質、クロラムフェニコール、マクロライド、リンコマイシン、クリンダマイシン、スペクチノマイシン、ポリミキシンB、コリスチン、バンコマイシン、バシトラシン、イソニアジド、リファンピン、エタンブトール、エチオナミド、アミノサリチル酸、シクロセリン、カプレオマイシン、スルホン、クロファジミン、サリドマイド、ポリエン系抗真菌薬、フルシトシン、イミダゾール、トリアゾール、グリセオフルビン、テルコナゾール、ブトコナゾールシクロピラックス(butoconazole ciclopirax)、シクロピロックスオラミン、ハロプロジン、トルナフタート、ナフチフィン、テルビナフィン、ならびにそれらの組合せからなる群より選択され、
前記脂質二重層が、脂肪酸;リゾ脂質;スフィンゴ脂質;スフィンゴミエリン;糖脂質;グルコリピド;スフィンゴ糖脂質;パルミチン酸;ステアリン酸;アラキドン酸;オレイン酸;スルホン化単糖、スルホン化二糖、スルホン化オリゴ糖、またはスルホン化多糖を有する脂質;エーテル結合およびエステル結合した脂肪酸を有する脂質、重合脂質、ジアセチルホスファート、ステアリルアミン、カルジオリピン、リン脂質、非対称アシル鎖を有する合成リン脂質;ならびに共有結合ポリマーを有する脂質からなる群より選択される脂質を含み、かつ
前記リポソームが、ホスファチジルコリン、リゾホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジン酸、ホスファチジルセリン、およびそれらの混合物からなる群より選択されるリン脂質を含み;該リン脂質が、コレステロール、ステアリルアミン、ステアリン酸、トコフェロール、およびそれらの混合物からなる群より選択される改質物質との混合物中に提供され;かつ該リポソームが単層または多重層である、請求項7に記載の製剤。 - 前記ナノ結晶が、100ナノメートルまたはそれ未満の寸法を有し、
前記脂質二重層がHSPCおよびコレステロールを含み、
前記凍結保存剤が、スクロースおよびトレハロースからなる群より選択され、
前記表面活性剤が、ポリソルベート20およびBRIJ30からなる群より選択され、かつ
前記薬物がシプロフロキサシンである、
請求項1〜8のいずれか一項に記載の製剤。 - リポソームが、1:10〜10:1(w/w)の比または好ましくは1:1〜5:1(w/w)の比で存在するポリオールおよびホスファチジルコリン豊富リン脂質を含み、
前記ナノ結晶が、50ナノメートル〜75ナノメートルの寸法を有し、
前記表面活性剤が、0.01%〜1%の量または好ましくは0.05%〜0.4%の量で存在し、
リポソーム温度を-20℃〜-80℃の範囲内の低温まで低下させ、該リポソームを該低温で1週間またはそれ以上の期間該低温で保存し、そして該温度を5℃〜30℃の範囲内の温度まで上昇させることによって該リポソームを融解した場合に、90%またはそれ以上の該リポソームが構造的完全性を維持する、
請求項1〜9のいずれか一項に記載の製剤。 - 20ナノメートル〜1マイクロメートルの範囲内の直径を有するリポソームを有し、1マイクロメートル〜12マイクロメートルの範囲内の空力学的直径を有する粒子へとエアロゾル化されており、該リポソームの少なくとも90%が、エアロゾル化後に構造的完全性を該リポソームが維持することを可能にする組成物を含む、前記請求項のいずれか一項に記載の製剤。
- 薬学的に活性な薬物の溶液を供給する段階;
該溶液を囲む球形の脂質二重層を形成させ、それによって、溶液をリポソーム中に封入する段階;
該リポソームを凍結する段階;
凍結した該リポソームをある期間にわたって維持する段階;
該リポソームの温度を、該溶液の凝固点を上回る温度〜該薬学的に活性な薬物のナノ結晶が形成される温度まで上昇させる段階であって、該ナノ結晶が、100ナノメートル〜50ナノメートルの寸法を有する、段階
を含む方法によって製造されたリポソーム製剤。 - 凍結が、-20℃〜-80℃の温度までであり、かつ該凍結が、1週間またはそれ以上の期間維持され、
前記リポソームが、凍結保存剤および表面活性剤を含み、
該凍結保存剤が好ましくはポリオールであり、
該ポリオールが好ましくは、スクロースおよびトレハロースからなる群より選択され、
該表面活性剤が好ましくは非イオン性界面活性剤であり、かつ
前記薬物が好ましくは抗感染症薬である、請求項12に記載の製剤。 - 前記抗感染症薬が、キノロン、スルホンアミド、アミノグリコシド、テトラサイクリン、パラアミノ安息香酸、ジアミノピリミジン、β-ラクタム、β-ラクタム阻害物質およびβ-ラクタマーゼ阻害物質、クロラムフェニコール、マクロライド、リンコマイシン、クリンダマイシン、スペクチノマイシン、ポリミキシンB、コリスチン、バンコマイシン、バシトラシン、イソニアジド、リファンピン、エタンブトール、エチオナミド、アミノサリチル酸、シクロセリン、カプレオマイシン、スルホン、クロファジミン、サリドマイド、ポリエン系抗真菌薬、フルシトシン、イミダゾール、トリアゾール、グリセオフルビン、テルコナゾール、ブトコナゾールシクロピラックス、シクロピロックスオラミン、ハロプロジン、トルナフタート、ナフチフィン、テルビナフィン、ならびにそれらの組合せからなる群より選択され、
前記脂質二重層が、脂肪酸;リゾ脂質;スフィンゴ脂質;スフィンゴミエリン;糖脂質;グルコリピド;スフィンゴ糖脂質;パルミチン酸;ステアリン酸;アラキドン酸;オレイン酸;スルホン化単糖、スルホン化二糖、スルホン化オリゴ糖、またはスルホン化多糖を有する脂質;エーテル結合およびエステル結合した脂肪酸を有する脂質、重合脂質、ジアセチルホスファート、ステアリルアミン、カルジオリピン、リン脂質、非対称アシル鎖を有する合成リン脂質;ならびに共有結合ポリマーを有する脂質からなる群より選択される脂質を含み、
前記リポソームが、ホスファチジルコリン、リゾホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジン酸、ホスファチジルセリン、およびそれらの混合物からなる群より選択されるリン脂質を含み;該リン脂質が、コレステロール、ステアリルアミン、ステアリン酸、トコフェロール、およびそれらの混合物からなる群より選択される改質物質との混合物中に提供され;かつ該リポソームが単層または多重層である、請求項13に記載の製剤。 - 前記脂質二重層がHSPCおよびコレステロールを含み、
前記凍結保存剤が、スクロースおよびトレハロースからなる群より選択され、
前記表面活性剤が、ポリソルベート20およびBRIJ30からなる群より選択され、かつ
前記薬物がシプロフロキサシンである、請求項12〜14のいずれか一項に記載の製剤。
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