JP2017513367A - 高次アンビソニックス信号にダイナミックレンジ圧縮を適用するための方法および装置 - Google Patents

高次アンビソニックス信号にダイナミックレンジ圧縮を適用するための方法および装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017513367A
JP2017513367A JP2016558102A JP2016558102A JP2017513367A JP 2017513367 A JP2017513367 A JP 2017513367A JP 2016558102 A JP2016558102 A JP 2016558102A JP 2016558102 A JP2016558102 A JP 2016558102A JP 2017513367 A JP2017513367 A JP 2017513367A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hoa signal
hoa
gain
signal
matrix
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016558102A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6246948B2 (ja
Inventor
ボエム,ヨハンネス
カイラー,フロリアン
Original Assignee
ドルビー・インターナショナル・アーベー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from EP14305559.8A external-priority patent/EP2934025A1/en
Application filed by ドルビー・インターナショナル・アーベー filed Critical ドルビー・インターナショナル・アーベー
Publication of JP2017513367A publication Critical patent/JP2017513367A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6246948B2 publication Critical patent/JP6246948B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
    • H04S3/00Systems employing more than two channels, e.g. quadraphonic
    • H04S3/008Systems employing more than two channels, e.g. quadraphonic in which the audio signals are in digital form, i.e. employing more than two discrete digital channels
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10LSPEECH ANALYSIS OR SYNTHESIS; SPEECH RECOGNITION; SPEECH OR VOICE PROCESSING; SPEECH OR AUDIO CODING OR DECODING
    • G10L19/00Speech or audio signals analysis-synthesis techniques for redundancy reduction, e.g. in vocoders; Coding or decoding of speech or audio signals, using source filter models or psychoacoustic analysis
    • G10L19/008Multichannel audio signal coding or decoding using interchannel correlation to reduce redundancy, e.g. joint-stereo, intensity-coding or matrixing
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R5/00Stereophonic arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
    • H04S3/00Systems employing more than two channels, e.g. quadraphonic
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
    • H04S3/00Systems employing more than two channels, e.g. quadraphonic
    • H04S3/02Systems employing more than two channels, e.g. quadraphonic of the matrix type, i.e. in which input signals are combined algebraically, e.g. after having been phase shifted with respect to each other
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
    • H04S2420/00Techniques used stereophonic systems covered by H04S but not provided for in its groups
    • H04S2420/01Enhancing the perception of the sound image or of the spatial distribution using head related transfer functions [HRTF's] or equivalents thereof, e.g. interaural time difference [ITD] or interaural level difference [ILD]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
    • H04S2420/00Techniques used stereophonic systems covered by H04S but not provided for in its groups
    • H04S2420/11Application of ambisonics in stereophonic audio systems

Abstract

ダイナミックレンジ制御(DRC)は高次アンビソニックス(HOA)ベースの信号には単純に適用することはできない。HOA信号にDRCを実行する方法が、HOA信号を空間領域に変換し、変換されたHOA信号を解析し、前記解析の結果からダイナミック圧縮のために使用可能な利得因子を得ることを含む。利得因子は、HOA信号と一緒に伝送できる。DRCを適用するとき、HOA信号は空間領域に変換され、利得因子が抽出されて、空間領域において、変換されたHOA信号と乗算されて、利得補償された変換されたHOA信号が得られる。利得補償された変換されたHOA信号はもとのHOA領域に変換され、利得補償されたHOA信号が得られる。

Description

本発明は、ダイナミックレンジ圧縮(DRC: Dynamic Range Compression)をアンビソニックス信号に、特に高次アンビソニックス(HOA: Higher Order Ambosonics)信号に対して実行するための方法および装置に関する。
ダイナミックレンジ圧縮(DRC)の目的は、オーディオ信号のダイナミックレンジを縮小することである。オーディオ信号に対して時間変化する利得因子が適用される。典型的にはこの利得因子は、利得を制御するために使われる信号の振幅包絡に依存する。そのマッピングは一般には非線形である。大きな振幅はより小さな振幅にマッピングされる一方、小さな音は増幅されることもしばしばある。シナリオは、ノイズのある環境、深夜の聴取、小さなスピーカーまたはモバイル・ヘッドフォン聴取である。
オーディオをストリーミングまたはブロードキャストするための共通の概念は、送信前にDRC利得を生成し、受信およびデコード後にこれらの利得を適用することである。DRC使用の原理、すなわちオーディオ信号にDRCが通例どのように適用されるかが図1のa)に示されている。信号レベル、通例は信号包絡が検出され、関係した時間変化する利得gDRCが計算される。利得はオーディオ信号の振幅を変化させるために使われる。図1のb)はエンコード/デコードのためにDRCを使うことの原理を示しており、利得因子は符号化されたオーディオ信号と一緒に伝送される。デコーダ側では、デコードされたオーディオ信号に対して、そのダイナミックレンジを縮小するために利得が適用される。
3Dオーディオについては、異なる空間位置を表わすラウドスピーカー・チャネルに異なる利得が適用されることができる。その際、マッチする一組の利得を生成できるためには、送り側においてこれらの位置が知られている必要がある。これは通例、理想化された条件についてのみ可能である。現実的な場合には、スピーカーの数およびその配置は多くの仕方で変わりうる。これは、仕様よりも実際的な事情から影響される。高次アンビソニックスは、柔軟なレンダリングを許容するオーディオ・フォーマットである。HOA信号は、直接的に音レベルを表わすのでない係数チャネルから構成される。したがって、DRCを単純にHOAベースの信号に適用するわけにはいかない。
国際公開第2015/007889A号(PD130040)
J¨org Fliege、"Integration nodes for the sphere"、2010、オンライン、アクセス日2010-10-05、http://www.mathematik.uni-dortmund.de/lsx/research/projects/fliege/nodes/nodes.html J¨org Fliege and Ulrike Maier、"A two-stage approach for computing cubature formulae for the sphere"、Technical report, Fachbereich Mathematik, Universitat Dortmund, 1999
本発明は、少なくとも、HOA信号にどのようにしてDRCが適用できるかの問題を解決する。
HOA信号は、一つまたは複数の利得係数を得るために解析される。ある実施形態では、少なくとも二つの利得係数が得られ、HOA信号の解析は空間領域への変換(iDSHT)を含む。前記一つまたは複数の利得係数はもとのHOA信号と一緒に伝送される。すべての利得係数が等しいかどうかを指示するために、特別な指標が伝送されることができる。これは、いわゆる単純化モードの場合である。一方、非単純化モードでは少なくとも二つの異なる利得係数が使われる。デコーダでは、前記一つまたは複数の利得がHOA信号に適用されることができる(これは必須ではない)。ユーザーは、前記一つまたは複数の利得を適用するか否かの選択権をもつ。単純化モードの利点は、一つの利得因子しか使われず、利得因子はHOA領域において直接的にHOA信号の係数チャネルに適用できるので、空間領域への変換およびその後のHOA領域に戻す変換がスキップできるため、必要とされる計算が著しく少なくなるということである。単純化モードでは、利得因子は、HOA信号の零次の係数だけの解析によって得られる。
本発明のある実施形態によれば、HOA信号に対してDRCを実行する方法は、(逆DSHTによって)HOA信号を空間領域に変換し、変換されたHOA信号を解析し、前記解析の結果から、ダイナミックレンジ圧縮のために使用可能な利得因子を得ることを含む。さらなる段階において、得られた利得因子は(空間領域で)変換されたHOA信号と乗算され、利得圧縮された変換されたHOA信号が得られる。最後に、利得圧縮された変換されたHOA信号は(DSHTによって)HOA領域、すなわち係数領域に変換し戻され、利得圧縮されたHOA信号が得られる。
さらに、本発明のある実施形態によれば、HOA信号に対して単純化モードでDRCを実行する方法は、HOA信号を解析し、前記解析の結果から、ダイナミックレンジ圧縮のために使用可能な利得因子を得ることを含む。さらなる段階において、指標の評価に際し、得られた利得因子は(HOA領域において)HOA信号の係数チャネルと乗算され、利得圧縮された変換されたHOA信号が得られる。指標の評価に際して、HOA信号の変換がスキップできることが判別されることもできる。単純化モードを指示する、すなわちただ一つの利得因子が使われることを示す指標は、たとえばハードウェアまたは他の制約のために単純化モードしか使用できない場合には暗黙的に、あるいはたとえば単純化モードまたは非単純化モードいずれかのユーザー選択に際しては明示的に、設定されることができる。
さらに、HOA信号に対してDRC利得因子を適用する方法は、HOA信号、指標および利得因子を受領し、指標が非単純化モードを示すことを判別し、(逆DSHTを使って)HOA信号を空間領域に変換して変換されたHOA信号が得られ、利得因子を変換されたHOA信号に乗算してダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号が得られ、(DSHTを使って)ダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号をHOA領域(すなわち係数領域)に変換し戻して、ダイナミックレンジ圧縮されたHOA信号が得られる、ことを含む。利得因子は、HOA信号と一緒にまたは別個に受領されることができる。さらに、本発明のある実施形態によれば、HOA信号に対してDRC利得因子を適用する方法は、HOA信号、指標および利得因子を受領し、指標が単純化モードを示すことを判別し、前記判別に際して、利得因子をHOA信号に乗算してダイナミックレンジ圧縮されたHOA信号が得られる、ことを含む。利得因子は、HOA信号と一緒にまたは別個に受領されることができる。
HOA信号に対してDRC利得因子を適用する装置は請求項11において開示される。
ある実施形態では、本発明は、HOA信号に対してDRC利得因子を適用する方法であって上記のような段階を含む方法をコンピュータに実行させるための実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体を提供する。
ある実施形態では、本発明は、HOA信号に対してDRCを実行する方法であって上記のような段階を含む方法をコンピュータに実行させるための実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体を提供する。
本発明の有利な実施形態は従属請求項、以下の記述および図面において開示される。
本発明の例示的な実施形態が付属の図面を参照して記述される。
オーディオに適用されるDRCの一般的原理を示す図である。 本発明に基づくHOAベースの信号にDRCを適用するための一般的手法を示す図である。 N=1からN=6についての球状スピーカー格子を示す図である。 HOAについてのDRC利得の生成を示す図である。 HOA信号に対するDRCの適用を示す図である。 デコーダ側でのダイナミックレンジ圧縮処理を示す図である。 レンダリング段階と組み合わされた、QMF領域におけるHOAのためのDRCを示す図である。 単一DRC利得群の単純な場合についての、レンダリング段階と組み合わされた、QMF領域におけるHOAのためのDRCを示す図である。
本発明は、HOAに対していかにしてDRCが適用できるかを記述する。これは通常、HOAが音場記述ではないため、簡単ではない。図2は、本アプローチの原理を描いている。エンコードまたは送信側では、図2のa)に示されるように、HOA信号が解析され、HOA信号の解析からDRC利得gが計算され、DRC利得は符号化され、HOAコンテンツの符号化表現と一緒に送信される。これは、多重化されたビットストリームまたは二つ以上の別個のビットストリームでありうる。
デコードまたは受信側では、図2b)に示されるように、利得gがそのようなビットストリーム(単数または複数)から抽出される。デコーダにおける該ビットストリームのデコード後、利得gは後述するようにHOA信号に適用される。これにより、利得がHOA信号に適用される、すなわち、一般に、ダイナミックレンジが縮小されたHOA信号が得られる。最後に、ダイナミックレンジ調整されたHOA信号がHOAレンダラーにおいてレンダリングされる。
以下では、使用される想定および定義について説明する。
想定は、HOAレンダラーはエネルギーを保存するというものである。すなわち、N3D規格化球面調和関数が使用され、HOA表現内部において符号化された、単一方向性信号のエネルギーが、レンダリング後に維持される。たとえば特許文献1に、このエネルギーを保存するHOAレンダリングをどのように達成するかが記載されている。
使用される用語の定義は次のとおり。
Figure 2017513367
はτ個のHOAサンプルのブロックB=[b(1),b(2),…,b(t),…,b(τ)]を表わす。ここで、ベクトルb(t)=[b1,b2,…,bo,…,b(N+1)2]T=[B0 0,B1 -1,…,Bn m,…,BN N]Tであり、これはアンビソニックス係数をACN順で含む(係数次数(order)インデックスnおよび係数陪数(degree)インデックスmを用いてベクトル・インデックスo=n2+n+m+1)。NはHOA打ち切り次数を表わす。ベクトルbにおける高次係数の数は(N+1)2である。一つのデータ・ブロックについてのサンプル・インデックスはtである。τは通例、1サンプルから64サンプルまたはそれ以上の範囲でありうる。零次信号
Figure 2017513367
はBの第一行である。
Figure 2017513367
は、HOAサンプルのブロックを空間領域におけるL個のラウドスピーカー・チャネルのブロックにレンダリングする、エネルギーを保存するレンダリング行列を表わす。W∈RL×τとして、W=DBである。これが、図2のb)におけるHOAレンダラーの想定される手順である(HOAレンダリング)。
Figure 2017513367
は、すべての隣り合う位置が同じ距離を共有するよう非常に規則的な仕方で球状に位置されるLL=(N+1)2個のチャネルに関係したレンダリング行列を表わす。DLは良条件であり(well-conditioned)その逆DL -1が存在する。こうして、この両者が変換行列(DSHT:Discrete Spherical Harmonics Transform[離散球面調和関数変換])の対を定義する:
WL=DLB、B=DL -1WL
gはLL=(N+1)2個の利得DRC値のベクトルである。利得値は、τ個のサンプルのブロックに適用されると想定され、ブロックからブロックにかけてなめらかであると想定される。送信のために、同じ値を共有する利得値は利得群に組み合わされることができる。単一の利得群のみが使われる場合、これは、ここでg1によって示される単一のDRC利得値がすべてのスピーカー・チャネルのτ個のサンプルに適用されることを意味する。
すべてのHOA打ち切り次数Nについて、理想的なLL=(N+1)2個の仮想スピーカー格子および関係したレンダリング行列DLが定義される。仮想スピーカー位置は、仮想的な聴取者を取り囲む空間エリアをサンプリングする。N=1から6についての格子が図3に示される。ここで、あるスピーカーに関係したエリアは網掛けのセルである。一つのサンプリング位置は常に中央スピーカー位置(方位角=0、傾斜角=π/2;方位角は聴取位置に関係した正面方向から測られることに注意)に関係している。サンプリング位置、DL、DL -1は、DRC利得が生成されるとき、エンコーダ側で知られている。デコーダ側では、利得値を適用するためにDLおよびDL -1が知られる必要がある。
HOAのためのDRC利得の生成は次のように機能する。
HOA信号はWL=DLBによって空間領域に変換される。これらの信号を解析することによって、LL=(N+1)2個までのDRC利得glが生成される。コンテンツがHOAとオーディオ・オブジェクト(AO)の組み合わせである場合には、たとえばダイアログ・トラックのようなAO信号がサイド・チェイニング(side chaining)のために使用されうる。これは図4のb)に示されている。異なる空間エリアに関係した異なるDRC利得値を生成するとき、これらの利得がデコーダ側における空間イメージ安定性に影響しないよう、注意を払う必要がある。これを避けるために、最も単純な場合(いわゆる単純化モード)では、単一の利得がすべてのL個のチャネルに割り当てられてもよい。これは、すべての空間的信号Wを解析することによって、あるいは零次HOA係数サンプル・ブロック
Figure 2017513367
を解析することによって行なうことができ、空間領域への変換は必要とされない(図4のa)。これは、Wのダウンミックス信号を解析することと同一である。さらなる詳細は後述する。
図4において、HOAのためのDRC利得の生成が示されている。図4のa)は、いかにして(単一の利得群についての)単一の利得g1が、零次HOA成分
Figure 2017513367
から導出できるかを描いている。該零次HOA成分はDRC解析ブロック41sにおいて解析され、単一の利得g1が導出される。単一の利得g1はDRC利得エンコーダ42sにおいて別個にエンコードされる。エンコードされた利得は、次いで、エンコーダ43において、HOA信号Bと一緒にエンコードされ、エンコーダ43はエンコードされたビットストリームを出力する。任意的に、さらなる信号44がエンコードに含められることができる。図4のb)は、HOA表現を空間領域に変換することによっていかにして二つ以上のDRC利得が生成されるかを描いている。変換されたHOA信号WLは次いでDRC解析ブロック41において解析され、諸利得値gが抽出され、DRC利得エンコーダ42においてエンコードされる。また、ここでは、エンコードされた利得はHOA信号Bと一緒にエンコーダ43においてエンコードされ、任意的に、さらなる信号44がエンコードに含められる。一例として、背後からの音(たとえば背景音)が、前方方向および横方向から発する音より大きな減衰を受けることがありうる。これは、この例の場合、二つの利得群内において送信されることのできるg内の(N+1)2個の利得値につながる。任意的に、ここで、オーディオ・オブジェクト波形およびそれらの方向情報によるサイド・チェイニング(side chaining)を使うことも可能である。サイド・チェイニングとは、信号についてのDRC利得が別の信号から得られることを意味する。これは、HOA信号のパワーを低下させる。AO前景音と同じ空間音エリアを共有するHOAミックス中の気を散らす音は、空間的に遠方の音よりも強い減衰利得を得ることができる。
利得値は、受信器またはデコーダ側に伝送される。
τ個のサンプルのブロックに関係した可変数1ないしLL=(N+1)2個の利得値が伝送される。利得値は、伝送のために諸チャネル群に割り当てられることができる。ある実施形態では、伝送データを最小にするために、すべての等しい利得は一つのチャネル群に組み合わされる。単一の利得が伝送される場合、それはLL個のチャネルすべてに関係する。伝送されるのは、チャネル群利得値glgおよびその数である。受信器またはデコーダが利得値を正しく適用できるよう、チャネル群の使用は信号伝達される。
利得値は次のように適用される。
受信器/デコーダは、送信された符号化された利得値の数を判別し、関係した情報をデコードし(51)、それらの利得をLL=(N+1)2個のチャネルに割り当てる(52〜55)。一つの利得値(一つのチャネル群)だけが送信される場合には、それは、図5のa)に示されるように、直接、HOA信号に適用できる(52)(BDRC=g1B)。これは、デコードがずっと単純になり、要求する処理も著しく少なくなるので、利点がある。その理由は、行列演算が必要とされず、その代わり、利得値は直接、適用52される、たとえばHOA係数と乗算されることができるということである。
二つ以上の利得が送信される場合には、チャネル群利得はそれぞれL個のチャネル利得g=[g1,…,gL]に割り当てられる。
仮想的な規則的ラウドスピーカー格子については、DRC利得が適用されたラウドスピーカー信号は
Figure 2017513367
によって計算される。次いで、結果として得られる修正されたHOA表現は
Figure 2017513367
によって計算される。これは、図5のb)に示されるように、単純化できる。HOA信号を空間領域に変換し、利得を適用し、結果をHOA領域に戻す変換をする代わりに、利得ベクトルは
Figure 2017513367
によってHOA領域に変換される(53)。ここで、
Figure 2017513367
である。利得行列は、利得割り当てブロック54においてHOA係数に直接、適用される:BDRC=GB。
これは、(N+1)2<τのため、必要とされる計算演算の点でより効率的である。すなわち、デコードがずっと単純になり、要求する処理も著しく少なくなるため、この解決策は従来の解決策に対する利点をもつ。理由は、行列演算が必要とされず、その代わり、利得割り当てブロック54において利得値が直接、適用される、すなわちHOA係数に乗算されることができるということである。
ある実施形態では、利得行列を適用する一層効率的な仕方は、レンダラー行列修正ブロック57において、レンダラー行列を
Figure 2017513367
によって操作し、一つのステップにおいてDRCを適用しHOA信号をレンダリングする:
Figure 2017513367
ことである。これは図5のc)に示されている。これは、L<τであれば有益である。
まとめると、図5は、DRCをHOA信号に適用することのさまざまな実施形態を示している。図5のa)では、単一のチャネル群利得が送信され、デコードされ(51)、HOA係数に直接、適用される(52)。次いで、HOA係数は、通常のレンダリング行列を使ってレンダリングされる(56)。
図5のb)では、二つ以上のチャネル群利得が送信され、デコードされる(51)。デコードの結果、(N+1)2個の利得値の利得ベクトルgが得られる。利得行列Gが生成され、HOAサンプルのブロックに適用される(54)。次いで、これらは通常のレンダリング行列を使ってレンダリングされる。
図5のc)では、デコードされた利得行列/利得値をHOA信号に直接適用する代わりに、レンダラーの行列に直接適用する。これは、レンダラー行列修正ブロック57において実行される。これは、DRCブロック・サイズτが出力チャネルの数Lより大きければ計算上有益である。この場合、HOAサンプルは、修正されたレンダリング行列を使ってレンダリングされる(57)。
以下では、DRCのための理想的なDSHT(離散球面調和関数変換)行列の計算が記述される。そのようなDSHT行列は、DRCにおける使用のために特に最適化され、他の目的、たとえばデータ・レート圧縮のために使われるDSHT行列とは異なる。
理想的な球面レイアウトに関係する理想的なレンダリングおよびエンコード行列DLおよびDL -1のための要求が以下で導出される。最終的に、これらの要求は次のようなものである:
(1)レンダリング行列DLは可逆でなければならない。すなわち、DL -1が存在する必要がある;
(2)空間領域での振幅の和が、空間領域からHOA領域への変換後に零次のHOA係数として反映されるべきであり、その後の空間領域への変換後に保存されるべきである(振幅要件);
(3)HOA領域に変換し、空間領域に変換し戻すとき、空間的信号のエネルギーが保存されるべきである(エネルギー保存要件)。
理想的なレンダリング・レイアウトについてでさえも、要件2および3は互いと矛盾するように思える。従来技術から知られるようなDSHT変換行列を導出するための単純なアプローチを使うときは、要件(2)および(3)の一方または他方のみが誤差なしに充足できる。要件(2)および(3)の一方を誤差なしに充足することは、他方についての3dBを超える誤差につながる。これは通例、可聴なアーチファクトにつながる。この問題を克服する方法が以下で記述される。
まず、L=(N+1)2での理想的な球面レイアウトが選択される。(仮想)スピーカー位置のL個の方向がΩlによって与えられ、関係したモード行列が
Figure 2017513367
と表わされる。各φ(Ωl)は、方向Ωlの球面調和関数を含むモード・ベクトルである。球面レイアウト位置に関係したL個の求積利得(quadrature gains)がベクトル
Figure 2017513367
にまとめられる。これらの求積利得はそのような位置のまわりの球面面積(spherical areas)を見積もり(rate)、すべて合計すると半径1の球の表面に関係した4πの値になる。
第一のプロトタイプ・レンダリング行列〔チルダ付きのDL〕は次式によって導出される。
Figure 2017513367
のちの規格化段階(下記参照)のため、Lによる除算は省略できることを注意しておく。
第二に、コンパクトな特異値分解が実行され:
Figure 2017513367
第二のプロトタイプ行列が次式によって導出される。
Figure 2017513367
第三に、該プロトタイプ行列は規格化される:
Figure 2017513367
ここで、kは行列ノルム型を表わす。二つの行列ノルム型が同じように良好な性能を示す。k=1ノルムまたはフロベニウス・ノルムのいずれかが使用されるべきである。この行列は、要件3(エネルギー保存)を満たす。
第四に、最後の段階において、要件2を満たすための振幅誤差が代入される:
行ベクトルeが
Figure 2017513367
によって計算される。ここで、[1,0,0,…,0]は、値1をもつ最初の要素のほかはすべて零の(N+1)2個の要素の行ベクトルである。
Figure 2017513367

Figure 2017513367
の行ベクトルの和を表わす。今や、レンダリング行列DLは振幅誤差を代入することによって導出される:
Figure 2017513367
ここで、ベクトルeが
Figure 2017513367
のすべての行に加えられている。この行列は、要件2および要件3を満たす。DL -1の最初の行要素はみな1になる。
以下では、DRCについての詳細な要求について説明する。
第一に、空間領域において値g1をもつLL個の同一の利得が適用されるというのは、利得g1をHOA係数に適用することに等しい:
Figure 2017513367
これは、DL -1DL=Iという要件につながる。これは、L=(N+1)2ということと、DL -1が存在する必要がある(自明)ということを意味する。
第二に、空間領域で和信号を解析することは、零次HOA成分を解析することに等しい。DRC解析器は信号のエネルギーおよびその振幅を使う。こうして、和信号は振幅およびエネルギーに関係する。
HOAの信号モデル
Figure 2017513367
は、S個の方向性信号の行列である。
Figure 2017513367
は、方向Ω1,…,ΩSに関係したN3Dモード行列である。モード・ベクトル
Figure 2017513367
は、球面調和関数から集められる。N3D記法では、零次成分Y0 0S)=1は方向と独立である。
零次成分HOA信号は、和信号の正しい振幅を反映するために、方向性信号の和になる必要がある。
Figure 2017513367
1Sは、値1をもつS個の要素から集められたベクトルである。
このミックスでは、
Figure 2017513367
なので、方向性信号のエネルギーは保存される。諸信号XSが相関していない場合には、これは
Figure 2017513367
と単純化される。
空間領域における振幅の和は、HOAパン行列ML=DLΨeを用いて、
Figure 2017513367
によって与えられる。
これは、
Figure 2017513367
については、
Figure 2017513367
となる。この要件は、VBAPのようなパンにおいて時に使われる振幅和の要求に比較されることができる。経験的に、DL=Ψe -1である非常に対称的な球面スピーカー・セットアップについてはよい近似で達成できることが見られる。その場合、
Figure 2017513367
となるからである。すると、振幅要件は必要な精度内で達成できる。
これは、和信号についてのエネルギー要件が満たされることができることをも保証する。空間領域におけるエネルギー和は
Figure 2017513367
によって与えられ、これはよい近似で
Figure 2017513367
となり、理想的な対称的なスピーカー・セットアップの存在が要求される。
これは、
Figure 2017513367
という要求につながり、加えて、信号モデルから、再エンコードされた零次信号が振幅およびエネルギーを維持するためには、DL -1の最上行は[1,1,1,1,…](すなわち、「1」の要素をもつ長さLのベクトル)である必要があると結論できる。
第三に、エネルギー保存は必須要件である。信号
Figure 2017513367
のエネルギーは、HOAへの変換および信号の方向ΩSとは独立なラウドスピーカーへの空間的レンダリング後に保存されているべきである。これは、
Figure 2017513367
につながる。これは、DLを回転行列および対角利得行列から、DL=UVTdiag(a)(方向(ΩS)への依存性は明確のため除去した)とモデル化することによって達成できる:
Figure 2017513367
球面調和関数については、
Figure 2017513367
であり、
Figure 2017513367
に関係するすべての利得ao 2は上式を満たす。すべての利得が等しいように選択されれば、これはao 2=(N+1)-2につながる。
要件VVT=1は、L≧(N+1)2について達成でき、L<(N+1)2については近似されることができるのみである。
例として、理想的な球面上の位置をもつ場合(HOA次数N=1ないしN=3)について以下で述べる(表1〜3)。さらなるHOA次数(N=4ないしN=6)についての理想的な球面位置は最後に述べる(表4〜6)。下記の位置はすべて非特許文献1において公開された修正された位置から導かれる。これらの位置および関係した求積(quadrature)/高次求積(cubature)利得は非特許文献2において公開された。これらの表において、方位角は、聴取位置に関係した正面方向から反時計回りに測られ、傾斜角は聴取位置の上を傾斜0としてz軸から測られる。
Figure 2017513367
表1:a)HOA次数N=1についての仮想ラウドスピーカーの球面位置、b)空間変換(DSHT)についての結果として得られるレンダリング行列。
Figure 2017513367
表2:a)HOA次数N=2についての仮想ラウドスピーカーの球面位置、b)空間変換(DSHT)についての結果として得られるレンダリング行列。
Figure 2017513367
表3:a)HOA次数N=2についての仮想ラウドスピーカーの球面位置、b)空間変換(DSHT)についての結果として得られるレンダリング行列。
数値求積法(numerical quadrature)という用語はしばしば求積(quadrature)と省略され、特に一次元積分に適用されるときの数値積分と全く同義である。二次元以上の数値積分は本稿では高次求積(cubature)と呼ばれる。
DRC利得をHOA信号に適用する典型的な応用シナリオが、上記で述べた図5に示されている。たとえばHOAおよびオーディオ・オブジェクトのような混合コンテンツ用途については、DRC利得適用は、柔軟なレンダリングのために少なくとも二つの仕方で実現できる。
図6は、デコーダ側でのダイナミックレンジ圧縮(DRC)処理を例示的に示している。図6のa)では、DRCはレンダリングおよび混合前に適用される。図6のb)では、DRCはラウドスピーカー信号に適用される、すなわちレンダリングおよび混合後に適用される。
図6のa)では、DRC利得はオーディオ・オブジェクトおよびHOAに別個に適用される。DRC利得はオーディオ・オブジェクトDRCブロック610においてオーディオ・オブジェクトに適用され、DRC利得はHOA DRCブロック615においてHOAに適用される。ここで、ブロックHOA DRCブロック615の実現は、図5のものの一つに一致する。図6のb)では、単一の利得が、レンダリングされたHOAおよびレンダリングされたオーディオ・オブジェクト信号の混合信号のすべてのチャネルに適用される。ここでは、空間的な強調および減衰は可能ではない。関係したDRC利得は、消費者サイトのスピーカー・レイアウトがブロードキャストまたはコンテンツ制作サイトにおける生成の時点では知られていないので、レンダリングされた混合の和信号を解析することによって生成されることはできない。DRC利得は、
Figure 2017513367
を解析して導出することができる。ここで、ymは零次HOA信号bwとS個のオーディオ・オブジェクトxsのモノ・ダウンミックスとの混合である。
Figure 2017513367
以下では、開示される解決策のさらなる詳細について述べる。
HOAコンテンツについてのDRC
DRCはレンダリング前にHOA信号に適用されるか、あるいはレンダリングと組み合わされてもよい。HOAについてのDRCは時間領域またはQMFフィルタバンク領域で適用できる。
時間領域でのDRCのためには、DRCデコーダは、HOA信号cのHOA係数チャネルの数に応じて(N+1)2個の利得値
Figure 2017513367
を与える。
DRC利得は
Figure 2017513367
に従ってHOA信号に適用される。ここで、cはHOA係数の一つの時間サンプルのベクトル
Figure 2017513367
であり、
Figure 2017513367
およびその逆DL -1はDRC目的のために最適化された離散球面調和関数変換(DSHT)に関係した行列である。
ある実施形態では、サンプル当たり(N+1)4回の演算だけ計算負荷を減らすために、レンダリング段階を含めて、ラウドスピーカー信号を
Figure 2017513367
によって直接計算することが有利でありうる。ここで、Dはレンダリング行列であり、(DDL -1)は事前計算できる。
単純化モードのようにすべての利得g1,…,g(N+1)2が同じ値gdrcをもつ場合、単一の利得群が符号化器DRC利得を伝送するために使われた。この場合は、DRCデコーダによってフラグ付けされることができる。この場合、空間的フィルタにおける計算は必要とされないので、計算は
Figure 2017513367
に単純化される。
上記は、DRC利得値をどのように得て、適用するかを記述している。以下では、DRCについてのDSHT行列の計算について述べる。
以下では、DLはDDSHTと名称変更される。空間的フィルタDDSHTおよびその逆DDSHT -1を決定するための行列は次のように計算される。
表1〜表4からのHOA次数Nによってインデックス付けされて、球面位置の集合
Figure 2017513367
および関係した求積(高次求積)利得
Figure 2017513367
が選択される。これらの位置に関係したモード行列ΨDSHTは上記のように計算される。すなわち、モード行列ΨDSHT
Figure 2017513367
のようにモード・ベクトルを含む。ここで、各φ(Ωl)が、あらかじめ定義された方向Ωl=[θll]Tの球面調和関数を含むモード・ベクトルである。あらかじめ定義された方向は、表1〜6のようにHOA次数Nに依存する(例としては1≦N≦6)。第一のプロトタイプ行列は
Figure 2017513367
(その後の規格化のため、(N+1)2による除算はスキップできる)によって計算される。コンパクトな特異値分解が実行され
Figure 2017513367
新たなプロトタイプ行列が
Figure 2017513367
によって計算される。この行列は
Figure 2017513367
によって規格化される。行ベクトルeは
Figure 2017513367
によって計算される。ここで、[1,0,0,…,0]は、最初の要素が値1をもつほかはすべて0の(N+1)2個の要素の行ベクトルである。
Figure 2017513367

Figure 2017513367
の行の和を表わす。最適化されたDSHT行列DDSHTは今、
Figure 2017513367
によって導出される。eの代わりに−eを使えば、本発明はやや悪くなるがそれでも使用可能な結果を与えることが見出されている。
QMFフィルタバンク領域におけるDRCについては、次が当てはまる。
DRCデコーダは、(N+1)2個の空間的チャネルについてすべての時間周波数タイルn,mについて利得値gch(n,m)を与える。時間スロットnおよび周波数帯域mについての利得は
Figure 2017513367
に配置される。
QMFフィルタバンク領域ではマルチバンドDRCが適用される。処理段階は図7に示されている。再構成されたHOA信号は、(逆DSHT):WDSHT=DDSHTCによって空間領域に変換される。ここで、
Figure 2017513367
はτ個のHOAサンプルのブロックであり、
Figure 2017513367
はQMFフィルタバンクの入力時間粒度にマッチする空間的サンプルのブロックである。次いで、QMF分解フィルタバンクが適用される。
Figure 2017513367
が時間周波数タイル(n,m)毎の空間的チャネルのベクトルを表わすとする。すると、DRC利得が適用される:
Figure 2017513367
計算上の複雑さを最小にするため、DSHTおよびラウドスピーカー・チャネルへのレンダリングが組み合わされる:
Figure 2017513367
ここで、DはHOAレンダリング行列を表わす。すると、QMF信号は、さらなる処理のためにミキサーに入力されることができる。
図7は、レンダリング段階と組み合わされたQMF領域におけるHOAのためのDRCを示している。DRCについての単一の利得群のみが使用された場合には、このことはDRCデコーダによってフラグ付けされるべきである。やはり計算上の単純化が可能になるからである。この場合、ベクトルg(n,m)における利得はみな同じ値gDRC(n,m)を共有する。QMFフィルタバンクはHOA信号に直接適用されることができ、利得gDRC(n,m)はフィルタバンク領域において乗算されることができる。
図8は、レンダリング段階と組み合わされた、QMF領域(直交ミラー・フィルタ(Quadrature Mirror Filter)のフィルタ領域)におけるHOAについてのDRCであって、単一DRC利得群の単純な場合についての計算上の単純化をもつものを示している。
上記に鑑みて明白になったように、ある実施形態では、本発明は、ダイナミックレンジ圧縮利得因子をHOA信号に適用する方法に関する。本方法は、HOA信号および一つまたは複数の利得因子を受領する段階と、前記HOA信号を空間領域に変換40する段階であって、仮想ラウドスピーカーの球面位置および求積利得qから得られる変換行列を用いたiDSHTが使用され、変換されたHOA信号が得られる、段階と、前記利得因子を変換されたHOA信号と乗算する段階であって、ダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号が得られる、段階と、離散球面調和関数変換(DSHT)を使って、前記ダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号を係数領域であるもとのHOA領域に変換する段階であって、ダイナミックレンジ圧縮されたHOA信号が得られる、段階とを含む。
さらに、前記変換行列は
Figure 2017513367
に従って計算され、
Figure 2017513367

Figure 2017513367
の規格化されたバージョンであり、U、Vは
Figure 2017513367
から得られ、ΨDSHTは仮想ラウドスピーカーの使用された球面位置に関係する球面調和関数の転置されたモード行列であり、eT
Figure 2017513367
の転置されたバージョンである。
さらに、ある実施形態では、本発明は、DRC利得因子をHOA信号に適用する装置に関する。本装置は、HOA信号および一つまたは複数の利得因子を受領する段階と、前記HOA信号を空間領域に変換40する段階であって、仮想ラウドスピーカーの球面位置および求積利得qから得られる変換行列を用いたiDSHTが使用され、変換されたHOA信号が得られる、段階と、前記利得因子を変換されたHOA信号と乗算する段階であって、ダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号が得られる、段階と、離散球面調和関数変換(DSHT)を使って、前記ダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号を係数領域であるもとのHOA領域に変換する段階であって、ダイナミックレンジ圧縮されたHOA信号が得られる、段階とを実行するよう適応されたプロセッサまたは一つまたは複数の処理要素を有する。
さらに、前記変換行列は
Figure 2017513367
に従って計算され、
Figure 2017513367

Figure 2017513367
の規格化されたバージョンであり、U、Vは
Figure 2017513367
から得られ、ΨDSHTは仮想ラウドスピーカーの使用された球面位置に関係する球面調和関数の転置されたモード行列であり、eT
Figure 2017513367
の転置されたバージョンである。
さらに、ある実施形態では、本発明は、コンピュータ上で実行されたときに、前記コンピュータに、ダイナミックレンジ圧縮利得因子を高次アンビソニックス(HOA)信号に適用する方法を実行させるコンピュータ実行可能な命令を有するコンピュータ可読記憶媒体に関する。前記方法は、HOA信号および一つまたは複数の利得因子を受領する段階と、前記HOA信号を空間領域に変換40する段階であって、仮想ラウドスピーカーの球面位置および求積利得qから得られる変換行列を用いたiDSHTが使用され、変換されたHOA信号が得られる、段階と、前記利得因子を変換されたHOA信号と乗算する段階であって、ダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号が得られる、段階と、離散球面調和関数変換(DSHT)を使って、前記ダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号を係数領域であるもとのHOA領域に変換する段階であって、ダイナミックレンジ圧縮されたHOA信号が得られる、段階とを含む。
さらに、前記変換行列は
Figure 2017513367
に従って計算され、
Figure 2017513367

Figure 2017513367
の規格化されたバージョンであり、U、Vは
Figure 2017513367
から得られ、ΨDSHTは仮想ラウドスピーカーの使用された球面位置に関係する球面調和関数の転置されたモード行列であり、eT
Figure 2017513367
の転置されたバージョンである。
さらに、ある実施形態では、本発明は、HOA信号に対してDRCを実行する方法に関する。本方法は、単純化モードまたは非単純化モードのいずれかであるモードを設定または決定する段階と、非単純化モードにおいて、逆DSHTを使ってHOA信号を空間領域に変換する段階と、非単純化モードにおいては、変換されたHOA信号を解析し、単純化モードにおいては、前記HOA信号を解析する段階と、前記解析の結果から、ダイナミックレンジ圧縮のために使用可能な一つまたは複数の利得因子を得る段階であって、単純化モードにおいては一つだけの利得因子が得られ、非単純化モードにおいては二つ以上の異なる利得因子が得られる、段階と、単純化モードにおいては、得られた利得因子を前記HOA信号と乗算し、利得圧縮されたHOA信号が得られ、非単純化モードにおいては、得られた利得因子を前記変換されたHOA信号と乗算し、利得圧縮された変換されたHOA信号が得られ、前記利得圧縮された変換されたHOA信号をもとのHOA領域に変換して、利得圧縮されたHOA信号が得られる、段階とを含む。
ある実施形態では、本方法はさらに、単純化モードまたは非単純化モードのどちらかを示す指標を受領する段階と、前記指標が非単純化モードを示す場合には非単純化モードを選択し、前記指標が単純化モードを示す場合には単純化モードを選択する段階とを含み、前記HOA信号を空間領域に変換する段階および前記ダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号をもとのHOA領域に変換する段階は非単純化モードにおいてのみ実行され、単純化モードにおいては、前記HOA信号とただ一つの利得因子が乗算される。
ある実施形態では、本方法はさらに、単純化モードにおいては、前記HOA信号を解析し、非単純化モードにおいては、変換されたHOA信号を解析する段階と、次いで、前記解析の結果から、ダイナミックレンジ圧縮のために使用可能な一つまたは複数の利得因子を得る段階であって、非単純化モードにおいては二つ以上の異なる利得因子が得られ、単純化モードにおいては一つだけの利得因子が得られる、段階とを含み、単純化モードにおいては、得られた利得因子を前記HOA信号と前記乗算することによって利得圧縮されたHOA信号が得られ、非単純化モードにおいては、得られた二つ以上の利得因子を前記変換されたHOA信号と乗算することによって、前記利得圧縮された変換されたHOA信号が得られ、非単純化モードにおいて、前記HOA信号を空間領域に前記変換することは、逆DSHTを使う。
ある実施形態では、前記HOA信号は周波数サブバンドに分割され、前記利得因子(単数または複数)は、各周波数サブバンドに対して別個に得られ、サブバンド毎の個々の利得を用いて適用される。ある実施形態では、前記HOA信号(または変換されたHOA信号)を解析し、一つまたは複数の利得因子を得て、得られた利得因子を前記HOA信号(または変換されたHOA信号)と乗算し、利得圧縮された変換されたHOA信号をもとのHOA領域に変換する段階は、各周波数サブバンドに別個に、サブバンド毎の個々の利得を用いて適用される。HOA信号を周波数サブバンドに分割することと、HOA信号を空間領域に変換することとの逐次順は入れ替えることができることおよび/または諸サブバンドを合成することと利得圧縮された変換されたHOA信号をもとのHOA領域に変換することとの逐次順は入れ替えることができることを注意しておく。これらの入れ替えは、互いに独立にできる。
ある実施形態では、本方法はさらに、前記利得因子を乗算する段階の前に、前記変換されたHOA信号を前記得られた利得因子およびこれらの利得因子の数と一緒に伝送する段階を含む。
ある実施形態では、前記変換行列は、モード行列ΨDSHTおよび対応する求積利得から計算され、モード行列ΨDSHT
Figure 2017513367
に基づくモード・ベクトルを含み、各
Figure 2017513367
はあらかじめ定義された方向Ωl=[θll]Tの球面調和関数を含むモード・ベクトルである。あらかじめ定義された方向はHOA次数Nに依存する。
ある実施形態では、HOA信号Bは空間領域に変換されて、変換されたHOA信号WDSHTが得られ、変換されたHOA信号WDSHTは利得値diag(g)を
Figure 2017513367
に従ってサンプルごとに乗算されており、本方法は、変換されたHOA信号を
Figure 2017513367
に従って異なる第二の空間領域に変換するさらなる段階を含み、ここで、^Dは
Figure 2017513367
に従って初期化フェーズにおいて事前計算され、DはHOA信号を前記異なる第二の空間領域に変換するレンダリング行列である。
ある実施形態では、NがHOA次数であり、τがDRCブロック・サイズであるとして、少なくとも(N+1)2<τである場合には、本方法はさらに、前記利得ベクトルを
Figure 2017513367
に従ってHOA領域に変換53する段階であって、Gは利得行列であり、DLは前記DSHTを定義するDSHT行列である、段階と、前記HOA信号BのHOA係数に前記利得行列Gを
Figure 2017513367
に従って適用する段階であって、DRC圧縮されたHOA信号BDRCが得られる、段階とを含む。
ある実施形態では、Lが出力チャネルの数であり、τがDRCブロック・サイズであるとして、少なくともL<τの場合には、本方法はさらに、前記利得行列Gを
Figure 2017513367
に従ってレンダラー行列Dに適用する段階であって、ダイナミックレンジ圧縮されたレンダラー行列^Dが得られる、段階と、前記ダイナミックレンジ圧縮されたレンダラー行列を用いて前記HOA信号をレンダリングする段階とを含む。
ある実施形態では、本発明は、HOA信号に対してDRC利得因子を適用する方法に関する。本方法は、HOA信号を、指標および一つまたは複数の利得因子と一緒に受領する段階であって、前記指標は単純化モードまたは非単純化モードのいずれかを示し、前記指標が単純化モードを示す場合には一つの利得因子のみが受領される、段階と、前記指標に従って単純化モードまたは非単純化モードのいずれかを選択する段階と、単純化モードでは前記利得因子を前記HOA信号と乗算し、ダイナミックレンジ圧縮されたHOA信号が得られ、非単純化モードでは、前記HOA信号を空間領域に変換し、変換されたHOA信号が得られ、前記利得因子を前記変換されたHOA信号と乗算し、ダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号が得られ、前記ダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号をもとのHOA領域に変換し、ダイナミックレンジ圧縮されたHOA信号が得られる、段階とを含む。
さらに、ある実施形態では、本発明は、HOA信号に対してDRCを実行する装置に関する。本装置は、単純化モードまたは非単純化モードのいずれかであるモードを設定または決定する段階と、非単純化モードにおいて、逆DSHTを使ってHOA信号を空間領域に変換する段階と、非単純化モードにおいては、変換されたHOA信号を解析し、単純化モードにおいては、前記HOA信号を解析する段階と、前記解析の結果から、ダイナミックレンジ圧縮のために使用可能な一つまたは複数の利得因子を得る段階であって、単純化モードにおいては一つだけの利得因子が得られ、非単純化モードにおいては二つ以上の異なる利得因子が得られる、段階と、単純化モードにおいては、得られた利得因子を前記HOA信号と乗算し、利得圧縮されたHOA信号が得られ、非単純化モードにおいては、得られた利得因子を前記変換されたHOA信号と乗算し、利得圧縮された変換されたHOA信号が得られ、前記利得圧縮された変換されたHOA信号をもとのHOA領域に変換して、利得圧縮されたHOA信号が得られる、段階とを実行するよう適応されたプロセッサまたは一つまたは複数の処理要素を有する。
非単純化モードのみのためのある実施形態では、HOA信号に対してDRCを実行する装置は、変換されたHOA信号を解析し、前記解析の結果から、ダイナミックレンジ圧縮のために使用可能な一つまたは複数の利得因子を得て、得られた利得因子を前記変換されたHOA信号と乗算し、利得圧縮された変換されたHOA信号が得られ、前記利得圧縮された変換されたHOA信号をもとのHOA領域に変換して、利得圧縮されたHOA信号が得られる、段階を実行するよう適応されたプロセッサまたは一つまたは複数の処理要素を有する。ある実施形態では、本装置はさらに、得られた利得因子(単数または複数)を乗算する前に、前記HOA信号を得られた利得因子(単数または複数)と一緒に送信するための送信ユニットを有する。
さらに、ある実施形態では、本発明は、HOA信号に対してDRC利得因子を適用する装置に関する。本装置は、HOA信号を、指標および一つまたは複数の利得因子と一緒に受領する段階であって、前記指標は単純化モードまたは非単純化モードのいずれかを示し、前記指標が単純化モードを示す場合には一つの利得因子のみが受領される、段階と、前記指標に従って単純化モードまたは非単純化モードのいずれかを選択する段階と、単純化モードでは前記利得因子を前記HOA信号と乗算し、ダイナミックレンジ圧縮されたHOA信号が得られ、非単純化モードでは、前記HOA信号を空間領域に変換し、変換されたHOA信号が得られ、前記利得因子を前記変換されたHOA信号と乗算し、ダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号が得られ、前記ダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号をもとのHOA領域に変換し、ダイナミックレンジ圧縮されたHOA信号が得られる、段階とを実行するよう適応されたプロセッサまたは一つまたは複数の処理要素を有する。
さらに、ある実施形態では、本装置はさらに、得られた利得因子を乗算する前に、前記HOA信号を得られた利得因子と一緒に送信するための送信ユニットを有する。ある実施形態では、HOA信号は周波数サブバンドに分割され、前記変換されたHOA信号を解析すること、利得因子を得ること、得られた利得因子を前記変換されたHOA信号と乗算することおよび前記利得圧縮された変換されたHOA信号をもとのHOA領域に変換することは、サブバンド毎の個々の利得を用いて、別個に各周波数サブバンドに適用される。
DRC利得因子をHOA信号に適用する装置のある実施形態では、HOA信号は複数の周波数サブバンドに分割され、一つまたは複数の利得因子を得ること、得られた利得因子を前記HOA信号または前記変換されたHOA信号と乗算すること、非単純化モードにおいては利得圧縮された変換されたHOA信号をもとのHOA信号に変換することは、サブバンド毎の個々の利得を用いて、別個に各周波数サブバンドに適用される。
さらに、非単純化モードのみが使用されるある実施形態では、本発明は、HOA信号にDRC利得因子を適用する装置に関する。本装置は、HOA信号にDRC利得因子を適用する装置に関する。本装置は、HOA信号を利得因子とともに受領する段階と、前記HOA信号を(iDSHTを使って)空間領域に変換する段階であって、変換されたHOA信号が得られる、段階と、前記利得因子を前記変換されたHOA信号と乗算する段階であって、ダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号が得られる、段階と、前記ダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号をもとのHOA領域(すなわち係数領域)に(DSHTを使って)変換する段階であって、ダイナミックレンジ圧縮されたHOA信号が得られる、段階とを実行するよう適応されたプロセッサまたは一つまたは複数の処理要素を有する。
以下の表4〜表6は、N=4,5または6での次数NのHOAについての仮想ラウドスピーカーの球面位置をリストしている。
本発明の基本的な新規な特徴をその好ましい実施形態に適用した場合について図示し、説明し、指摘してきたが、本発明の精神から外れることなく、記載される装置および方法においてさまざまな省略、代替および変更が、開示されるデバイスの形および詳細ならびにその動作において、当業者によってなされてもよいことは理解されるであろう。実質的に同じ仕方で実質的に同じ機能を実行し、同じ結果を達成する要素のあらゆる組み合わせが本発明の範囲内であることはっきりと意図されている。ある記載された実施形態からの要素の、他の記載された実施形態への代用も完全に意図されており、考えられている。
本発明は、純粋に例として記述されたのであり、本発明の範囲から外れることなく詳細の修正をなすことができることは理解されるであろう。本記述および(適切な場合には)請求項および図面において開示されている各特徴は、独立に、あるいは任意の適切な組み合わせにおいて提供されうる。特徴は、適宜、ハードウェア、ソフトウェアまたは両者の組み合わせにおいて実装されうる。
Figure 2017513367
表4:HOA次数N=4についての仮想ラウドスピーカーの球面位置。
Figure 2017513367
表5:HOA次数N=5についての仮想ラウドスピーカーの球面位置。
Figure 2017513367
表6:HOA次数N=6についての仮想ラウドスピーカーの球面位置。

Claims (21)

  1. ダイナミックレンジ圧縮利得因子を高次アンビソニックス(HOA)信号に適用する方法であって、
    ・HOA信号および一つまたは複数の利得因子を受領する段階と;
    ・前記HOA信号を空間領域に変換する段階であって、仮想ラウドスピーカーの球面位置および求積利得qから得られる変換行列を用いたiDSHTが使用され、変換されたHOA信号が得られる、段階と;
    ・前記利得因子を前記変換されたHOA信号と乗算する段階であって、ダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号が得られる、段階と;
    ・離散球面調和関数変換(DSHT)を使って、前記ダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号を係数領域であるもとのHOA領域に変換する段階であって、ダイナミックレンジ圧縮されたHOA信号が得られる、段階とを含み、
    前記変換行列は
    Figure 2017513367
    に従って計算され、
    Figure 2017513367

    Figure 2017513367
    の規格化されたバージョンであり、U、Vは
    Figure 2017513367
    から得られ、ΨDSHTは仮想ラウドスピーカーの使用された球面位置に関係する球面調和関数の転置されたモード行列であり、eT
    Figure 2017513367
    の転置されたバージョンである、
    方法。
  2. ・単純化モードまたは非単純化モードのどちらかを示す指標を受領する段階と;
    ・前記指標が非単純化モードを示す場合には非単純化モードを選択し、前記指標が単純化モードを示す場合には単純化モードを選択する段階とをさらに含み、
    前記HOA信号を空間領域に変換する段階および前記ダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号をもとのHOA領域に変換する段階は非単純化モードにおいてのみ実行され、
    単純化モードにおいては、前記HOA信号とただ一つの利得因子が乗算される、
    請求項1記載の方法。
  3. ・単純化モードにおいては、前記HOA信号を解析し、非単純化モードにおいては、前記変換されたHOA信号を解析する段階と;
    ・前記解析の結果から、ダイナミックレンジ圧縮のために使用可能な一つまたは複数の利得因子を得る段階であって、非単純化モードにおいては二つ以上の異なる利得因子が得られ、単純化モードにおいては一つだけの利得因子が得られる、段階とをさらに含み、
    単純化モードにおいては、得られた利得因子を前記HOA信号と前記乗算することによって利得圧縮されたHOA信号が得られ、
    非単純化モードにおいては、得られた二つ以上の利得因子を前記変換されたHOA信号と乗算することによって、前記利得圧縮された変換されたHOA信号が得られ、非単純化モードにおいて、前記HOA信号を空間領域に変換する前記段階は、逆DSHTを使う、
    請求項2記載の方法。
  4. 前記HOA信号は周波数サブバンドに分割され、前記HOA信号または前記変換されたHOA信号を解析する段階、一つまたは複数の利得因子を得る段階、得られた利得因子を前記変換されたHOA信号と乗算する段階および前記利得圧縮された変換されたHOA信号をもとのHOA領域に変換する段階は、各周波数サブバンドに別個に、サブバンド毎の個々の利得を用いて適用される、請求項3記載の方法。
  5. 前記HOA信号を周波数サブバンドに分割する段階と、前記HOA信号を空間領域に変換する段階との逐次順は入れ替えることができ、諸サブバンドを合成することと前記利得圧縮された変換されたHOA信号をもとのHOA領域に変換することとの逐次順は入れ替えることができ、これらの入れ替えは互いに独立にできる、請求項4記載の方法。
  6. 前記利得因子を乗算する段階の前に、前記変換されたHOA信号を前記得られた利得因子およびこれらの利得因子の数と一緒に伝送する段階を含む、請求項1ないし5のうちいずれか一項記載の方法。
  7. 前記変換行列は、モード行列ΨDSHTおよび対応する求積利得から計算され、前記モード行列ΨDSHT
    Figure 2017513367
    に基づくモード・ベクトルを含み、各
    Figure 2017513367
    はあらかじめ定義された方向Ωl=[θll]Tの球面調和関数を含むモード・ベクトルであり、前記あらかじめ定義された方向はHOA次数Nに依存する、請求項1ないし6のうちいずれか一項記載の方法。
  8. 前記HOA信号Bは空間領域に変換されて、変換されたHOA信号WDSHTが得られ、前記変換されたHOA信号WDSHTは利得値diag(g)を
    Figure 2017513367
    に従ってサンプルごとに乗算されており、当該方法は、前記変換されたHOA信号を
    Figure 2017513367
    に従って異なる第二の空間領域に変換するさらなる段階を含み、ここで、^Dは
    Figure 2017513367
    に従って初期化フェーズにおいて事前計算され、ここで、DはHOA信号を前記異なる第二の空間領域に変換するレンダリング行列である、請求項1ないし7のうちいずれか一項記載の方法。
  9. NがHOA次数であり、τがDRCブロック・サイズであるとして、少なくとも(N+1)2<τである場合には、当該方法はさらに、
    ・前記利得ベクトルを
    Figure 2017513367
    に従ってHOA領域に変換する段階であって、Gは利得行列であり、DLは前記DSHTを定義するDSHT行列である、段階と、
    ・前記HOA信号BのHOA係数に前記利得行列Gを
    Figure 2017513367
    に従って適用する段階であって、DRC圧縮されたHOA信号BDRCが得られる、段階とをさらに含む、
    請求項1ないし8のうちいずれか一項記載の方法。
  10. Lが出力チャネルの数であり、τがDRCブロック・サイズであるとして、少なくともL<τの場合には、当該方法はさらに、
    ・前記利得行列Gを
    Figure 2017513367
    に従ってレンダラー行列Dに適用する段階であって、ダイナミックレンジ圧縮されたレンダラー行列^Dが得られる、段階と、
    ・前記ダイナミックレンジ圧縮されたレンダラー行列を用いて前記HOA信号をレンダリングする段階とを含む、
    請求項1ないし8のうちいずれか一項記載の方法。
  11. DRC利得因子をHOA信号に適用する装置であって、当該装置は、
    ・HOA信号および一つまたは複数の利得因子を受領する段階と;
    ・前記HOA信号を空間領域に変換する段階であって、仮想ラウドスピーカーの球面位置および求積利得qから得られる変換行列を用いたiDSHTが使用され、変換されたHOA信号が得られる、段階と;
    ・前記利得因子を前記変換されたHOA信号と乗算する段階であって、ダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号が得られる、段階と;
    ・離散球面調和関数変換(DSHT)を使って、前記ダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号を係数領域であるもとのHOA領域に変換する段階であって、ダイナミックレンジ圧縮されたHOA信号が得られる、段階とを実行するよう適応されたプロセッサまたは一つまたは複数の処理要素を有しており、
    前記変換行列は
    Figure 2017513367
    に従って計算され、
    Figure 2017513367

    Figure 2017513367
    の規格化されたバージョンであり、U、Vは
    Figure 2017513367
    から得られ、ΨDSHTは仮想ラウドスピーカーの使用された球面位置に関係する球面調和関数の転置されたモード行列であり、eT
    Figure 2017513367
    の転置されたバージョンである、
    装置。
  12. 前記プロセッサまたは一つまたは複数の処理要素がさらに、
    ・単純化モードまたは非単純化モードのどちらかを示す指標を受領する段階と;
    ・前記指標が非単純化モードを示す場合には非単純化モードを選択し、前記指標が単純化モードを示す場合には単純化モードを選択する段階とを実行するよう適応されており、
    前記HOA信号を空間領域に変換する段階および前記ダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号をもとのHOA領域に変換する段階は非単純化モードにおいてのみ実行され、
    単純化モードにおいては、前記HOA信号とただ一つの利得因子が乗算される、
    請求項11記載の装置。
  13. 前記プロセッサまたは一つまたは複数の処理要素がさらに、
    ・単純化モードにおいては、前記HOA信号を解析し、非単純化モードにおいては、前記変換されたHOA信号を解析する段階と;
    ・前記解析の結果から、ダイナミックレンジ圧縮のために使用可能な一つまたは複数の利得因子を得る段階であって、非単純化モードにおいては二つ以上の異なる利得因子が得られ、単純化モードにおいては一つだけの利得因子が得られる、段階とを実行するよう適応されており、
    単純化モードにおいては、得られた利得因子を前記HOA信号と前記乗算することによって利得圧縮されたHOA信号が得られ、
    非単純化モードにおいては、得られた二つ以上の利得因子を前記変換されたHOA信号と乗算することによって、前記利得圧縮された変換されたHOA信号が得られ、非単純化モードにおいて、前記HOA信号を空間領域に変換する前記段階は、逆DSHTを使う、
    請求項12記載の装置。
  14. 前記HOA信号は周波数サブバンドに分割され、前記HOA信号または前記変換されたHOA信号を解析する段階、一つまたは複数の利得因子を得る段階、得られた利得因子を前記変換されたHOA信号と乗算する段階および前記利得圧縮された変換されたHOA信号をもとのHOA領域に変換する段階は、各周波数サブバンドに別個に、サブバンド毎の個々の利得を用いて適用される、請求項13記載の装置。
  15. 前記HOA信号を周波数サブバンドに分割する段階と、前記HOA信号を空間領域に変換する段階との逐次順は入れ替えることができ、諸サブバンドを合成することと前記利得圧縮された変換されたHOA信号をもとのHOA領域に変換することとの逐次順は入れ替えることができる、請求項14記載の装置。
  16. 前記プロセッサまたは一つまたは複数の処理要素がさらに、前記利得因子を乗算する段階の前に、前記変換されたHOA信号を前記得られた利得因子およびこれらの利得因子の数と一緒に伝送する段階を含む、請求項11ないし15のうちいずれか一項記載の装置。
  17. 前記変換行列は、モード行列ΨDSHTおよび対応する求積利得から計算され、前記モード行列ΨDSHT
    Figure 2017513367
    に基づくモード・ベクトルを含み、各
    Figure 2017513367
    はあらかじめ定義された方向Ωl=[θll]Tの球面調和関数を含むモード・ベクトルであり、前記あらかじめ定義された方向はHOA次数Nに依存する、請求項11ないし16のうちいずれか一項記載の装置。
  18. 前記HOA信号Bは空間領域に変換されて、変換されたHOA信号WDSHTが得られ、前記変換されたHOA信号WDSHTは利得値diag(g)を
    Figure 2017513367
    に従ってサンプルごとに乗算されており、前記プロセッサまたは一つまたは複数の処理要素がさらに、前記変換されたHOA信号を
    Figure 2017513367
    に従って異なる第二の空間領域に変換するよう適応されており、ここで、^Dは
    Figure 2017513367
    に従って初期化フェーズにおいて事前計算され、ここで、DはHOA信号を前記異なる第二の空間領域に変換するレンダリング行列である、請求項11ないし17のうちいずれか一項記載の装置。
  19. NがHOA次数であり、τがDRCブロック・サイズであるとして、少なくとも(N+1)2<τである場合には、前記プロセッサまたは一つまたは複数の処理要素がさらに、
    ・前記利得ベクトルを
    Figure 2017513367
    に従ってHOA領域に変換する段階であって、Gは利得行列であり、DLは前記DSHTを定義するDSHT行列である、段階と、
    ・前記HOA信号BのHOA係数に前記利得行列Gを
    Figure 2017513367
    に従って適用する段階であって、DRC圧縮されたHOA信号BDRCが得られる、段階とを実行するよう適応される、
    請求項11ないし18のうちいずれか一項記載の装置。
  20. Lが出力チャネルの数であり、τがDRCブロック・サイズであるとして、少なくともL<τの場合には、前記プロセッサまたは一つまたは複数の処理要素がさらに、
    ・前記利得行列Gを
    Figure 2017513367
    に従ってレンダラー行列Dに適用する段階であって、ダイナミックレンジ圧縮されたレンダラー行列^Dが得られる、段階と、
    ・前記ダイナミックレンジ圧縮されたレンダラー行列を用いて前記HOA信号をレンダリングする段階とを実行するよう適応される、
    請求項11ないし18のうちいずれか一項記載の装置。
  21. コンピュータ上で実行されたときに、前記コンピュータに、ダイナミックレンジ圧縮利得因子を高次アンビソニックス(HOA)信号に適用する方法を実行させるコンピュータ実行可能な命令を有するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記方法は、
    ・HOA信号および一つまたは複数の利得因子を受領する段階と;
    ・前記HOA信号を空間領域に変換する段階であって、仮想ラウドスピーカーの球面位置および求積利得qから得られる変換行列を用いたiDSHTが使用され、変換されたHOA信号が得られる、段階と;
    ・前記利得因子を前記変換されたHOA信号と乗算する段階であって、ダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号が得られる、段階と;
    ・離散球面調和関数変換(DSHT)を使って、前記ダイナミックレンジ圧縮された変換されたHOA信号を係数領域であるもとのHOA領域に変換する段階であって、ダイナミックレンジ圧縮されたHOA信号が得られる、段階とを含み、
    前記変換行列は
    Figure 2017513367
    に従って計算され、
    Figure 2017513367

    Figure 2017513367
    の規格化されたバージョンであり、U、Vは
    Figure 2017513367
    から得られ、ΨDSHTは仮想ラウドスピーカーの使用された球面位置に関係する球面調和関数の転置されたモード行列であり、eT
    Figure 2017513367
    の転置されたバージョンである、
    コンピュータ可読記憶媒体。
JP2016558102A 2014-03-24 2015-03-24 高次アンビソニックス信号にダイナミックレンジ圧縮を適用するための方法および装置 Active JP6246948B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP14305423 2014-03-24
EP14305423.7 2014-03-24
EP14305559.8A EP2934025A1 (en) 2014-04-15 2014-04-15 Method and device for applying dynamic range compression to a higher order ambisonics signal
EP14305559.8 2014-04-15
PCT/EP2015/056206 WO2015144674A1 (en) 2014-03-24 2015-03-24 Method and device for applying dynamic range compression to a higher order ambisonics signal

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017219647A Division JP6545235B2 (ja) 2014-03-24 2017-11-15 高次アンビソニックス信号にダイナミックレンジ圧縮を適用するための方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017513367A true JP2017513367A (ja) 2017-05-25
JP6246948B2 JP6246948B2 (ja) 2017-12-13

Family

ID=52727138

Family Applications (6)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016558102A Active JP6246948B2 (ja) 2014-03-24 2015-03-24 高次アンビソニックス信号にダイナミックレンジ圧縮を適用するための方法および装置
JP2017219647A Active JP6545235B2 (ja) 2014-03-24 2017-11-15 高次アンビソニックス信号にダイナミックレンジ圧縮を適用するための方法および装置
JP2019112767A Active JP6762405B2 (ja) 2014-03-24 2019-06-18 高次アンビソニックス信号にダイナミックレンジ圧縮を適用するための方法および装置
JP2020150380A Active JP7101219B2 (ja) 2014-03-24 2020-09-08 高次アンビソニックス信号にダイナミックレンジ圧縮を適用するための方法および装置
JP2022107586A Active JP7333855B2 (ja) 2014-03-24 2022-07-04 高次アンビソニックス信号にダイナミックレンジ圧縮を適用するための方法および装置
JP2023132200A Pending JP2023144032A (ja) 2014-03-24 2023-08-15 高次アンビソニックス信号にダイナミックレンジ圧縮を適用するための方法および装置

Family Applications After (5)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017219647A Active JP6545235B2 (ja) 2014-03-24 2017-11-15 高次アンビソニックス信号にダイナミックレンジ圧縮を適用するための方法および装置
JP2019112767A Active JP6762405B2 (ja) 2014-03-24 2019-06-18 高次アンビソニックス信号にダイナミックレンジ圧縮を適用するための方法および装置
JP2020150380A Active JP7101219B2 (ja) 2014-03-24 2020-09-08 高次アンビソニックス信号にダイナミックレンジ圧縮を適用するための方法および装置
JP2022107586A Active JP7333855B2 (ja) 2014-03-24 2022-07-04 高次アンビソニックス信号にダイナミックレンジ圧縮を適用するための方法および装置
JP2023132200A Pending JP2023144032A (ja) 2014-03-24 2023-08-15 高次アンビソニックス信号にダイナミックレンジ圧縮を適用するための方法および装置

Country Status (13)

Country Link
US (7) US9936321B2 (ja)
EP (3) EP3123746B1 (ja)
JP (6) JP6246948B2 (ja)
KR (5) KR20230156153A (ja)
CN (8) CN106165451B (ja)
AU (4) AU2015238448B2 (ja)
BR (5) BR122020020719B1 (ja)
CA (3) CA3153913C (ja)
HK (2) HK1258770A1 (ja)
RU (2) RU2760232C2 (ja)
TW (6) TWI794032B (ja)
UA (1) UA119765C2 (ja)
WO (1) WO2015144674A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9607624B2 (en) 2013-03-29 2017-03-28 Apple Inc. Metadata driven dynamic range control
US9934788B2 (en) * 2016-08-01 2018-04-03 Bose Corporation Reducing codec noise in acoustic devices
TWI594231B (zh) * 2016-12-23 2017-08-01 瑞軒科技股份有限公司 分頻壓縮電路,音訊處理方法以及音訊處理系統
BR112019020887A2 (pt) * 2017-04-13 2020-04-28 Sony Corp aparelho e método de processamento de sinal, e, programa.
US10999693B2 (en) * 2018-06-25 2021-05-04 Qualcomm Incorporated Rendering different portions of audio data using different renderers

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013519918A (ja) * 2010-02-11 2013-05-30 ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション 携帯機器内でオーディオ信号のラウドネスを非破壊的に正規化するシステムおよび方法
WO2014013070A1 (en) * 2012-07-19 2014-01-23 Thomson Licensing Method and device for improving the rendering of multi-channel audio signals
JP2015526759A (ja) * 2012-07-16 2015-09-10 トムソン ライセンシングThomson Licensing ノイズ削減のための多チャネルhoaオーディオ信号をエンコードする方法および装置ならびにノイズ削減のための多チャネルhoaオーディオ信号をデコードする方法および装置

Family Cites Families (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2012A (en) * 1841-03-18 Machine foe
DE3640752A1 (de) 1986-11-28 1988-06-09 Akzo Gmbh Anionische polyurethane
US5956674A (en) * 1995-12-01 1999-09-21 Digital Theater Systems, Inc. Multi-channel predictive subband audio coder using psychoacoustic adaptive bit allocation in frequency, time and over the multiple channels
US6311155B1 (en) * 2000-02-04 2001-10-30 Hearing Enhancement Company Llc Use of voice-to-remaining audio (VRA) in consumer applications
US6670115B1 (en) * 1999-11-24 2003-12-30 Biotronic Technologies, Inc. Devices and methods for detecting analytes using electrosensor having capture reagent
US6959275B2 (en) * 2000-05-30 2005-10-25 D.S.P.C. Technologies Ltd. System and method for enhancing the intelligibility of received speech in a noise environment
US20040010329A1 (en) * 2002-07-09 2004-01-15 Silicon Integrated Systems Corp. Method for reducing buffer requirements in a digital audio decoder
US6975773B1 (en) * 2002-07-30 2005-12-13 Qualcomm, Incorporated Parameter selection in data compression and decompression
HUP0301368A3 (en) * 2003-05-20 2005-09-28 Amt Advanced Multimedia Techno Method and equipment for compressing motion picture data
CN1839426A (zh) * 2003-09-17 2006-09-27 北京阜国数字技术有限公司 多分辨率矢量量化的音频编解码方法及装置
CN1677491A (zh) * 2004-04-01 2005-10-05 北京宫羽数字技术有限责任公司 一种增强音频编解码装置及方法
WO2005096273A1 (fr) * 2004-04-01 2005-10-13 Beijing Media Works Co., Ltd Ameliorations apportees a un procede et un dispositif de codage/decodage audio
CN1677490A (zh) * 2004-04-01 2005-10-05 北京宫羽数字技术有限责任公司 一种增强音频编解码装置及方法
CN1677493A (zh) * 2004-04-01 2005-10-05 北京宫羽数字技术有限责任公司 一种增强音频编解码装置及方法
WO2007120453A1 (en) * 2006-04-04 2007-10-25 Dolby Laboratories Licensing Corporation Calculating and adjusting the perceived loudness and/or the perceived spectral balance of an audio signal
US7565018B2 (en) * 2005-08-12 2009-07-21 Microsoft Corporation Adaptive coding and decoding of wide-range coefficients
KR20070020771A (ko) * 2005-08-16 2007-02-22 삼성전자주식회사 다중주파수 이동통신시스템에서 단말의 순방향 전송률 변화정보를 이용한 송수신 방법 및 장치
US20070177654A1 (en) * 2006-01-31 2007-08-02 Vladimir Levitine Detecting signal carriers of multiple types of signals in radio frequency input for amplification
US8027479B2 (en) * 2006-06-02 2011-09-27 Coding Technologies Ab Binaural multi-channel decoder in the context of non-energy conserving upmix rules
US8798776B2 (en) * 2008-09-30 2014-08-05 Dolby International Ab Transcoding of audio metadata
MX2011011399A (es) * 2008-10-17 2012-06-27 Univ Friedrich Alexander Er Aparato para suministrar uno o más parámetros ajustados para un suministro de una representación de señal de mezcla ascendente sobre la base de una representación de señal de mezcla descendete, decodificador de señal de audio, transcodificador de señal de audio, codificador de señal de audio, flujo de bits de audio, método y programa de computación que utiliza información paramétrica relacionada con el objeto.
CN102203854B (zh) * 2008-10-29 2013-01-02 杜比国际公司 使用预先存在的音频增益元数据的信号削波保护
US8817991B2 (en) * 2008-12-15 2014-08-26 Orange Advanced encoding of multi-channel digital audio signals
CN104378075B (zh) * 2008-12-24 2017-05-31 杜比实验室特许公司 频域中的音频信号响度确定和修改
JP5190968B2 (ja) * 2009-09-01 2013-04-24 独立行政法人産業技術総合研究所 動画像の圧縮方法及び圧縮装置
GB2473266A (en) * 2009-09-07 2011-03-09 Nokia Corp An improved filter bank
TR201901336T4 (tr) * 2010-04-09 2019-02-21 Dolby Int Ab Mdct-tabanlı karmaşık tahmin stereo kodlama.
EP2450880A1 (en) 2010-11-05 2012-05-09 Thomson Licensing Data structure for Higher Order Ambisonics audio data
EP2469741A1 (en) 2010-12-21 2012-06-27 Thomson Licensing Method and apparatus for encoding and decoding successive frames of an ambisonics representation of a 2- or 3-dimensional sound field
US20120307889A1 (en) * 2011-06-01 2012-12-06 Sharp Laboratories Of America, Inc. Video decoder with dynamic range adjustments
EP2541547A1 (en) * 2011-06-30 2013-01-02 Thomson Licensing Method and apparatus for changing the relative positions of sound objects contained within a higher-order ambisonics representation
CN105792086B (zh) * 2011-07-01 2019-02-15 杜比实验室特许公司 用于自适应音频信号产生、编码和呈现的系统和方法
US8996296B2 (en) * 2011-12-15 2015-03-31 Qualcomm Incorporated Navigational soundscaping
EP2665208A1 (en) * 2012-05-14 2013-11-20 Thomson Licensing Method and apparatus for compressing and decompressing a Higher Order Ambisonics signal representation
US20130315402A1 (en) * 2012-05-24 2013-11-28 Qualcomm Incorporated Three-dimensional sound compression and over-the-air transmission during a call
US9332373B2 (en) * 2012-05-31 2016-05-03 Dts, Inc. Audio depth dynamic range enhancement
CN104584588B (zh) * 2012-07-16 2017-03-29 杜比国际公司 用于渲染音频声场表示以供音频回放的方法和设备
EP2690621A1 (en) * 2012-07-26 2014-01-29 Thomson Licensing Method and Apparatus for downmixing MPEG SAOC-like encoded audio signals at receiver side in a manner different from the manner of downmixing at encoder side
TWI673707B (zh) 2013-07-19 2019-10-01 瑞典商杜比國際公司 將以L<sub>1</sub>個頻道為基礎之輸入聲音訊號產生至L<sub>2</sub>個揚聲器頻道之方法及裝置,以及得到一能量保留混音矩陣之方法及裝置,用以將以輸入頻道為基礎之聲音訊號混音以用於L<sub>1</sub>個聲音頻道至L<sub>2</sub>個揚聲器頻道
US9984693B2 (en) * 2014-10-10 2018-05-29 Qualcomm Incorporated Signaling channels for scalable coding of higher order ambisonic audio data
US11019449B2 (en) * 2018-10-06 2021-05-25 Qualcomm Incorporated Six degrees of freedom and three degrees of freedom backward compatibility
TWD224673S (zh) 2021-06-18 2023-04-11 大陸商台達電子企業管理(上海)有限公司 雙輸入電源供應器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013519918A (ja) * 2010-02-11 2013-05-30 ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション 携帯機器内でオーディオ信号のラウドネスを非破壊的に正規化するシステムおよび方法
JP2015526759A (ja) * 2012-07-16 2015-09-10 トムソン ライセンシングThomson Licensing ノイズ削減のための多チャネルhoaオーディオ信号をエンコードする方法および装置ならびにノイズ削減のための多チャネルhoaオーディオ信号をデコードする方法および装置
WO2014013070A1 (en) * 2012-07-19 2014-01-23 Thomson Licensing Method and device for improving the rendering of multi-channel audio signals

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
""WD1-HOA TEXT OF MPEG-H 3D AUDIO"", 107. MPEG MEETING;13-1-2014 - 17-1-2014; SAN JOSE; (MOTION PICTURE EXPERT, vol. NR:N14264, JPN5017002435, 21 February 2014 (2014-02-21), ISSN: 0003659389 *
HELLERUD, ERIK: ""Encoding higher order ambisonics with AAC"", AUDIO ENGINEERING SOCIETY, vol. 124th Audio Engineering Soc, JPN6017038243, 1 May 2008 (2008-05-01), pages 501 - 508, ISSN: 0003659390 *

Also Published As

Publication number Publication date
TW202301318A (zh) 2023-01-01
CN109036441B (zh) 2023-06-06
TWI711034B (zh) 2020-11-21
US10893372B2 (en) 2021-01-12
RU2016141386A (ru) 2018-04-26
AU2019205998A1 (en) 2019-08-01
CN109087653A (zh) 2018-12-25
US20200359150A1 (en) 2020-11-12
RU2760232C2 (ru) 2021-11-23
CN109087654B (zh) 2023-04-21
RU2016141386A3 (ja) 2018-04-26
AU2015238448A1 (en) 2016-11-03
EP3123746A1 (en) 2017-02-01
KR20210005320A (ko) 2021-01-13
RU2018118336A (ru) 2018-11-01
TW202022852A (zh) 2020-06-16
AU2021204754B2 (en) 2023-01-05
KR20190090076A (ko) 2019-07-31
JP2022126881A (ja) 2022-08-30
CN109087654A (zh) 2018-12-25
CN109285553A (zh) 2019-01-29
CA2946916C (en) 2022-09-06
JP2023144032A (ja) 2023-10-06
TW201942897A (zh) 2019-11-01
TW201539431A (zh) 2015-10-16
TWI794032B (zh) 2023-02-21
EP4273857A3 (en) 2024-01-17
HK1259306A1 (zh) 2019-11-29
JP6545235B2 (ja) 2019-07-17
WO2015144674A1 (en) 2015-10-01
KR20230003642A (ko) 2023-01-06
US11838738B2 (en) 2023-12-05
TWI760084B (zh) 2022-04-01
BR122020020730B1 (pt) 2022-10-11
CN108962266A (zh) 2018-12-07
TWI662543B (zh) 2019-06-11
RU2658888C2 (ru) 2018-06-25
CN117133298A (zh) 2023-11-28
TW202145196A (zh) 2021-12-01
AU2019205998B2 (en) 2021-04-08
BR112016022008A2 (ja) 2017-08-15
JP2021002841A (ja) 2021-01-07
US10362424B2 (en) 2019-07-23
CN108962266B (zh) 2023-08-11
CA2946916A1 (en) 2015-10-01
KR102201027B1 (ko) 2021-01-11
US20210314719A1 (en) 2021-10-07
KR102479741B1 (ko) 2022-12-22
EP3451706A1 (en) 2019-03-06
TW202044234A (zh) 2020-12-01
HK1258770A1 (zh) 2019-11-22
US9936321B2 (en) 2018-04-03
RU2018118336A3 (ja) 2021-09-13
CN109087653B (zh) 2023-09-15
TWI695371B (zh) 2020-06-01
US20170171682A1 (en) 2017-06-15
EP3451706B1 (en) 2023-11-01
CN106165451B (zh) 2018-11-30
UA119765C2 (uk) 2019-08-12
AU2023201911A1 (en) 2023-05-04
CA3153913A1 (en) 2015-10-01
CA3155815A1 (en) 2015-10-01
KR20160138054A (ko) 2016-12-02
EP3123746B1 (en) 2018-05-23
BR112016022008B1 (pt) 2022-08-02
KR102005298B1 (ko) 2019-07-30
JP7101219B2 (ja) 2022-07-14
US20200068330A1 (en) 2020-02-27
BR122020020719B1 (pt) 2023-02-07
US20190320280A1 (en) 2019-10-17
CN117153172A (zh) 2023-12-01
US10567899B2 (en) 2020-02-18
BR122018005665B1 (pt) 2022-09-06
JP6762405B2 (ja) 2020-09-30
JP2019176508A (ja) 2019-10-10
CA3153913C (en) 2024-04-02
KR102596944B1 (ko) 2023-11-02
CN109036441A (zh) 2018-12-18
US20240098436A1 (en) 2024-03-21
TW202322103A (zh) 2023-06-01
CN106165451A (zh) 2016-11-23
JP7333855B2 (ja) 2023-08-25
AU2021204754A1 (en) 2021-08-05
TWI718979B (zh) 2021-02-11
EP4273857A2 (en) 2023-11-08
AU2015238448B2 (en) 2019-04-18
JP6246948B2 (ja) 2017-12-13
BR122020014764B1 (pt) 2022-10-11
US20190052990A1 (en) 2019-02-14
KR20230156153A (ko) 2023-11-13
US10638244B2 (en) 2020-04-28
CN109285553B (zh) 2023-09-08
JP2018078570A (ja) 2018-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7101219B2 (ja) 高次アンビソニックス信号にダイナミックレンジ圧縮を適用するための方法および装置
TWI833562B (zh) 應用動態範圍壓縮至高階保真立體音響信號之方法和裝置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170915

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171017

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6246948

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250