JP2017509965A - ブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム - Google Patents

ブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム Download PDF

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Abstract

BCIシステムを提供する二段階アプローチを提供する。第1のステップ(段階)では、細胞外記録を増幅およびフィルタリングし、アナログデジタル変換(ADC)を行い、リアルタイムで活動電位を検出するための低電力実行可能プラットフォームを提供する。当該低電力実行可能プラットフォームは、特徴抽出およびスパイク分類のプロセッサー集中タスクを実行可能で、それゆえ、第2のステップで使用される各神経単位用の複数の所定のテンプレートを生成可能な遠隔装置に接続される。第2のステップでは、低電力実行可能プラットフォームは、細胞外記録を増幅およびフィルタリングし、ADCを実行して活動電位を検出し、第1のステップにおいて外部の受信機により生成された所定のテンプレートに対し、オンチップでマッチングしうる。この二段階アプローチは、オフラインおよびオンライン処理の両方の利益を享受でき、研究または監視目的または遠隔装置の制御のために、単一神経単位活動の複数の記録を実行するための効率的かつ安全な方法を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、ブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステムに関する。
神経科学者は、神経によって生成される細胞外作用の電位またはスパイクを記録して、神経システムを通じてどのように情報が表され、伝達されるかを理解できる。
最近まで、これらの実験は、通常、2、3時間の短い時間において、少数(たとえば、15個以下)の神経単位(ニューロン)をサンプリングしてなされていた。しかし、慢性電極配列の進歩により、数ヶ月にわたって、多く(たとえば、15個より多く)の神経単位からスパイクを記録することが可能になった。これらの技術は、治療的有用性のため、あるいは、脳プロセスの調査研究のため、神経系に直接通じるブレイン・コンピューターインターフェース(BCIs)の開発に刺激を与えた。BCIは、動物または患者と、あらゆる外部コンピューター、データ処理システム、その他のあらゆる接続電子機器と、の通信を可能とした。脳型コンピューターインターフェース(BMI)の一例としては、ロボットプロテーゼのような補助器具を操作するまひ患者の皮質からの神経信号を用いるものがある。
正確な結果を得るために、ブレイン・コンピューターインターフェース、あるいは、単一神経単位活動を記録する他のいかなる装置は、細胞外記録(法)によって活動電位を検出し、どの神経単位がどの活動電位に対応するかを特定する必要がある。活動電位は、各ニューロンが周知の波形有する活動電位を生成するという原理に基づいて、その形により分類される。データは、いくつかの個々の神経単位の活動に基づいて情報またはコマンドを処理する外部コンピューターに転送される。
BCIは、周知の波形形状によって活動電位を分類するために、脳に移植されるスパイク分類モジュールを用いることを提案してきた。しかし、この提案では、オンチップで実行するには難しい複雑な計算を伴い、そのため、多くの記録電極からのデータを処理する場合、過度の電力が消費されて過熱を引き起こす可能性があり、ひいては、埋め込み型装置の小型化可能範囲の制限にもなってしまう。したがって、神経モニタリングというテーマにおいて、健康に極めて危険である。この問題を取り組むために、設計者は、埋め込み型モジュールを検出技術に限定し、全ての信号を外部装置で実行して、できるだけ多くの処理を埋め込み型モジュールからなくそうとしている。
このように埋め込み型装置を簡略化すると、その一方で、埋め込み型装置と外部処理回路との間の通信オーバーヘッドに多大な負荷を生じてしまう。モニタリングされた信号は、外部処理回路に全部伝送されなくてはならず、そのほとんどが活動電位を含まない背景ノイズや信号の周期のような冗長情報の伝送に浪費されてしまい、大量の処理能力(bandwidth)を消費する結果となる。これは、スパイク検出および処理の分類を遅延してしまい、治療への応用において潜在的に致命的になりうる。
本発明の実施形態は、ハイブリッドなアプローチ、すなわち、処理機能の一部が外部装置で実行され、一部が埋め込み型装置においてローカルに実行されるアプローチを採用する。スパイク検出処理およびテンプレートマッチング処理が埋め込み型装置においてローカルに実行され、比較結果だけ、あるいは、以前に検出されていない活動電位プロファイルだけが外部装置に伝送される必要があるので、通信オーバーヘッドを低減できる。したがって、本発明は、埋め込み型装置を複雑化することなく、従来の装置に比べて速度を向上する。
本発明の一側面は、請求項1によるブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステムを提供することである。
また、本発明の一側面は、請求項28による埋め込み型装置を提供することである。
また、本発明の一側面は、請求項29による遠隔装置を提供することである。
追加的な特徴は、従属請求項に提示する。
本発明の実施形態は、無線BCIシステムに二段階アプローチを提供する。第一ステップとして、低電力埋め込み型プラットフォームは、細胞外記録を増幅およびフィルタリングし、アナログデジタル変換(ADC)を実行し、活動電位をリアルタイムで検出する。特徴抽出およびスパイク分類といったプロセッサー集中タスクを実行可能な外部受信機に、プロセッサーが無線接続されるので、第二処理ステップにおいて使用される各神経単位の所定の複数のテンプレートが生成される。第二ステップでは、低電力埋め込み型プラットフォームは、細胞外記録を増幅およびフィルタリングし、ADCを実行し、第一ステップにおいて外部受信機によって生成された所定のテンプレートとオンチップでマッチされうる活動電位を検出する。この二段階アプローチは、オフラインおよびオンラインの両方の利点を活かし、単一神経単位活動の複数の無線記録を実行するための効率的かつより安全な方法を提供する。実施形態は、調査またはモニタリングの適用のため、あるいは、あらゆる外部電子機器を制御するための、様々な単細胞記録法の実行に使用されうる。
本発明は、単なる例示ではあるが、以下の図面を参照して説明される。
本発明の実施形態の無線脳型コンピューターインターフェースの概略図である。 本発明の実施形態の無線脳型コンピューターインターフェースの拡張された概略図である。 図1のスパイク検出モジュールの概略図である。 スパイク検出の実行におけるフィルター順の影響を示す図である。 スパイク検出の実行におけるローパスカット周波数の影響を示す図である。 スパイク検出の実行におけるハイパスカット周波数の影響を示す図である。 スパイク検出の実行におけるADCサンプリングの影響を示す図である。 テンプレート構築の実行におけるADCサンプリングの影響を示す図である。 スパイク検出の実行におけるADC解像度の影響を示す図である。 テンプレート構築の実行におけるADC解像度の影響を示す図である。 三つのウェーブレット係数に基づく活動電位の分布を示す図である。 活動電位のクラスタのサイズによる温度−類似度の変数の影響を示す図である。 図9aに示す活動電位のクラスタの波形トレースを示す図である。 図9aに示す活動電位のクラスタから生成された複数のスパイクテンプレートの波形トレースを示す図である。 様々な距離メトリックに必要な能力および相対処理時間を示す図である。 テンプレートマッチングの実行におけるピーク−アラインメント誤差の影響を示す図である。 テンプレートマッチングの実行におけるウィンドウサイズの影響を示す図である。
図1は、本発明の実施形態に係る無線脳型コンピューターインターフェース(BCI)を示す図である。BCIは、スパイク検出モジュール10、テンプレート構築モジュール20およびテンプレートマッチングモジュール30を含む。テンプレート構築モジュール20は、スパイク検出モジュール10およびテンプレートマッチングモジュール30と無線で通信する。スパイク検出モジュール10およびテンプレートマッチングモジュール30は、有線接続を介して直接通信し、一つのチップ上で実行されてもよい。
スパイク検出モジュール10およびテンプレートマッチングモジュール30は、脳内の少なくとも一つの神経単位において、あるいは、当該神経単位の近くにおいて、信号を記録するために、一つ以上の電極が取り付けられており、脳の中または近くに移植される装置100内に配置される。テンプレート構築モジュール20は、遠隔装置200内に配置され、埋め込み型装置100と無線接続される。遠隔装置200は、患者に対して、体外での使用が目的とされ、あるいは、脳から離れた場所に移植されることができる。テンプレート構築モジュール20は、スパイク検出モジュール10およびテンプレートマッチングモジュール30と無線で通信する。テンプレートマッチングモジュール30は、テンプレートマッチングの結果を無線で送信してもよい。
あるいは、システムは、テンプレート構築モジュール20、スパイク検出モジュール10およびテンプレートマッチングモジュール30間の有線接続を介して実行されてもよい。本実施形態は、無線通信の利点を示す訳ではなく、オンラインおよびオンチップのスパイク検出および分類(sorting)にとって効率的な方法を示す。ケーブル接続によるデータ転送速度の軽減によって、埋め込み型装置100の電力消費を低減することもできる。有線の実施形態において、遠隔装置200は、身体の他の部分に移植されてもよい。遠隔装置200は、要求がないときは電源が落とされてもよく、これにより更なる電力消費の低減が図れる。
したがって、本実施形態は、プロセッサー集中のテンプレート構築を実行できる外部の受信機200と無線接続され、スパイクを検出してテンプレートとマッチングするための、低電力の埋め込み可能プラットフォーム100を含む。
スパイク検出モジュール10は、脳内の神経単位によって生成される活動電位、すなわち、公知技術である一つ以上の電極またはミクロ接触の電圧検出技術を用いて記録される活動電位を検出する。一つ以上の電極は、それぞれ、一つの場所あるいは複数の場所を記録する。各記録の場所で、スパイク検出モジュール10は、当該記録の場所に近接する複数の神経単位によって生成される複数の活動電位を検出してもよい。
スパイクの形状は、検出された活動電位の波形トレースによって形成された形状である。テンプレート構築モジュール20は、特定の神経単位により生成された活動電位のありふれた形状に対応されたスパイクテンプレートを生成する。テンプレート構築モジュール20は、スパイク検出モジュール10によって検出された一つ以上の活動電位に基づいてありふれた各スパイク形状のスパイクテンプレートを生成し、生成されたスパイクテンプレートを将来検出される活動電位とマッチングして、その結果により、同じまたは似たような形状を有する将来の活動電位を識別できる。テンプレート構築モジュール20は、単一神経単位から生成され、検出された複数の活動電位の平均に基づいて、スパイクテンプレートを生成してもよい。テンプレート構築モジュール20は、複数の異なる神経単位によって生成される複数の異なる活動電位に基づいて、複数の異なるスパイクテンプレートを生成してもよい。テンプレート構築モジュール20は、生成したスパイクテンプレートを記憶し、必要に応じてテンプレートマッチングモジュール30に提供する。
テンプレートマッチングモジュール30は、活動電位の形状に従って、異なる神経単位によって生成される当該活動電位をクラスタ化する。テンプレートマッチングモジュール30は、スパイク検出モジュール10によって検出された一つの活動電位を、テンプレート構築モジュール20によって生成された一つ以上のスパイクテンプレートと比較する。テンプレートマッチングモジュール30は、比較結果に基づいて信号を出力する。出力信号は、活動電位とスパイクテンプレートの一つとの肯定的なマッチ(合致)を示しうる。テンプレートマッチングモジュール30は、検出された一つ以上の活動電位を、テンプレート構築モジュール20によって予め生成された複数のスパイクテンプレートと比較してもよい。この場合、出力信号は、一つ以上の活動電位と複数のスパイクテンプレートとの一つ以上の肯定的なマッチを示しうる。テンプレートマッチングモジュール30は、外部装置に無線で出力信号を送信しうる。
場合によっては、否定的な比較結果の場合、テンプレートマッチングモジュール30は、未知のスパイク形状の新たなテンプレートを生成するために、検出された活動電位を、テンプレート構築モジュール20に送信してもよい。未知のスパイク形状は、装置によってこれまで検出されてこなかった重要な神経活動を表す可能性がある。しかし、否定的な比較は、検出された信号が全く活動電位ではないという可能性もあり、この場合、このような環境で生成されたいかなるテンプレートも不必要なので、テンプレート構築モジュール20が起動されるのは好ましくない。テンプレート構築モジュール20は、複数の未知のスパイク形状間の類似性に基づいて、新たなテンプレートを生成するかどうかを決定する。複数のノイズ信号は、一般的に、類似の形状を互いに有さないので、テンプレート構築モジュール20は、未知の活動電位と、活動電位ではないノイズ信号とを区別できる。
テンプレートマッチングモジュール30は、テンプレート構築モジュール20に生成され、当該テンプレート構築モジュール20から受信されたテンプレートをバッファに格納するためのローカルストレージを有する。ストレージのサイズは、ユーザーによって任意に選択される。期待していた神経単位活動が比較的少ない数の異なる活動電位しか表さない場合、テンプレートマッチングモジュール30におけるテンプレートにローカルストレージを使用することが、埋め込み可能プラットフォームが監視されずに効率的に動作するという本発明の効率性を向上するのに、有効な方法である。より複雑なケースでは、テンプレートマッチングモジュールのローカルストレージ容量は、全ての必要なテンプレートを格納するのに充分ではないかもしれないが、テンプレート構築モジュール20との通常通信がより効率的である。
いずれの場合でも、背景ノイズの変化や、活動電位の形状のシフトのような活動電位のグローバルな影響を含みうる記録状況における変化を補うために、テンプレートの定期的なアップデートが必要である。テンプレート構築モジュール20は、テンプレートに対応し、最近検出された活動電位の形状を平均化することによって、周期的にテンプレートのアップデートを実行できる。
詳細は後述するが、埋め込み型装置100が監視されることなく動作できるようにする能力は、スパイク仕分けやテンプレートマッチングプロセスの最適化された性質に部分的に依存する。これは、反対に、埋め込み型装置100および外部のテンプレート構築モジュール20との間の本発明の機能の分割を可能とする。加えて、記録可能なチャネルの数に関する拡張性は、高電力および/または帯域幅需要を回避することにより提供される。
図2に示されるように、スパイク検出モジュール10は、信号フィルタリング部11、アナログ−デジタル変換器(ADC)15、スパイク検出部16を有する。信号フィルタリング部11は、バンドパスフィルタ13を用いて脳内の少なくとも一つの神経単位において(あるいは付近で)記録された信号をフィルタリングする。細胞外記録は、近傍の複数の神経単位により生成される一つ以上の活動電位を含みうる。信号フィルタリング部11は、細胞外記録の信号対ノイズの割合(SNR)を増加するフィルター13を利用する。
実施形態では、信号フィルタリング部11は、楕円フィルター、バターワースフィルターおよびベッセルフィルターのうちの一つを利用する。あるいは、信号フィルタリング部11は、いかなる他のフィルター構造を用いてもよい。
信号フィルタリング部11は、リアルタイムで細胞外記録をフィルタリングする。信号フィルタリング部11によって用いられるフィルター13は、問題のデータ点に後続するデータ点ではなく、先立つデータ点に基づく各データ点を計算する原因フィルター(causal filter)であってもよい。
図2に示すように、ADC15は、スパイク検出がデジタル領域で実行されるように、スパイク検出部16の前に位置する。しかし、他の実施形態では、ADC15は、スパイク検出がアナログ領域で実行されるように、スパイク検出部16の後に位置してもよい。
図3はスパイク検出モジュール10の概略図であり、信号フィルタリング部11が、プリアンプ12、フィルター13および任意の利得アンプ14を含むことを示す。プレアンプ12は、フィルタリングが適応される前に、細胞外記録のSNRを最大化する。実施形態では、プリアンプ12は、低ノイズ、低電力のプリアンプである。利得アンプ14は、プログラム可能な利得アンプであってもよく、ADC15に対する入力ダイナミックレンジを最大化する。スパイク検出部16は、フィルタリングされたデータにおけるテンプレートマッチングにより直接検出が行われた場合に、選択的に設けられる。
実施形態では、スパイク検出モジュール10は、集積回路として実現されてもよい。集積回路は、信号フィルタリング部11、ADC15、スパイク検出部16を、オンチップで含む。通信オフチップは、未加工データからスパイクパケットに低減されたデータを扱ってもよく、この場合、オフチップ通信のデータ速度が大幅に軽減される。オフチップデータ通信の電力消費は、バスの電気容量の機能、供給電圧およびデータ速度による。スパイクパケットの伝送によって、オフチップデータ速度は大幅に軽減され、システム電力消費を低減できる。
図4は、高、中、低SNRを有する信号に対する、楕円フィルターを有するスパイク検出部16の能力(performance)における、フィルター13の影響の順を示す。信号フィルタリング部11により適用されるフィルター13は、1番目、2番目、3番目または4番目のフィルターの一つとなりうる。低い順番のフィルターは、低いレベルの位相ひずみを提供する。
帯域幅の低減は、細胞外記録のSNRを増大しうる。狭すぎる帯域幅は、スパイク検出部16の能力を低減しうる。実施形態では、スパイク検出部16の能力は、人工のテスト信号の処理に基づいて、周知の技術を用いて測定されたときの神経単位活動の検出の正確性のパーセンテージとして、約90%以上に維持されるべきである。
図5は、高、中、低SNRを有する信号に対する、スパイク検出部16の能力における、ローパスカット周波数の影響を示す。フィルター13のローパスカット周波数は、スパイク検出部16の能力が最大限となるように、選択される。実施形態では、ローパス周波数は、3kHzである。
図6は、高、中、低SNRを有する信号に対する、スパイク検出部16の能力における、ハイパスカット周波数の影響を示す。フィルター13のハイパスカット周波数は、スパイク検出部16の能力が最大限となるように、選択される。本発明の実施形態では、ハイパス周波数は、100、200Hz、300Hzの一つである。
ADC15は、少なくとも一つの神経単位の近傍において記録された信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換する。実施形態では、ADC15は、信号フィルタリング部11により出力されたフィルタリング済みの信号を変換する。あるいは、ADC15は、細胞外記録をデジタル信号(デジタル信号は、それから信号フィルタリング部11によりフィルタリングされる)に変換する。デジタル環境において信号フィルタリング部により適用されるフィルター13は、問題のデータ点に後続するデータ点と同様に、問題のデータ点を先行するデータ点に基づく各データ点を計算する非原因フィルターでありうる。
細胞外記録のデータ速度は、サンプリング速度およびADC15の分解能を調節することによって修正できる。細胞外記録の低減されたデータ速度は、スパイク検出モジュール10における電力消費を軽減されたレベルにできる。低すぎるサンプリング速度または分解能は、スパイク検出部16の能力およびテンプレート構築モジュール20の能力を低減しうる。スパイク検出部16の能力は、80%以上に維持される必要がある。フィルタリングを変化するときとは対照的に、スパイク検出を最適化させるのにサンプリング速度およびADC分解能の変化が主要なパラメーターであるなら、フィルタリングが変化される主要なパラメーターである場合よりも達成可能な性能が低くなるように、電力コストも低くなりうる。しかし、各フィルタリング、サンプリング速度およびADC分解能の制御を通じて、スパイク検出部16の能力は、90%以上になりうる。テンプレート構築モジュール20の能力は、人工的に生成された信号からテンプレートを生成することについて、50%以上に維持される必要がある。
図7aおよび図7bは、それぞれ、高、中、低SNRを有する信号に対する、スパイク検出部16およびテンプレート構築モジュール20の能力について、ADCサンプリング速度の影響を示す。本発明の実施形態において、ADC15のサンプリング速度は、7kHZよりも大きい。
図8aおよび図8bは、それぞれ、高、中、低SNRを有する信号に対する、スパイク検出部16およびテンプレート構築モジュール20の能力について、ADC分解能の影響を示す。
スパイク検出部16は、信号フィルタリング部11によりフィルタリングされ、ADC15により変換された細胞外記録に含まれる一つ以上の活動電位を検出する。スパイク検出部16は、細胞外記録の振幅を、振幅閾値と比較することにより一つ以上の活動電位を検出する。振幅閾値は、手動でも設定できるが、スパイク検出部16の無線接続形態として、スパイク検出の期待速度を達成するためのトライアンドエラーに基づくキャリブレーション工程として、スパイク検出部16により自動でも選択されうる。あるいは、振幅閾値の演算のために、未加工データの短い部分が遠隔装置200へ伝送されてもよい。
実施形態において、スパイク検出部16は細胞外記録における背景ノイズの標準偏差を見積る。スパイク検出部16は、見積もられた標準偏差に基づいて振幅閾値を選択してもよい。振幅閾値は、見積もられた標準偏差の3から5倍である。
スパイク検出部16は、細胞外記録の絶対値のメジアンに基づいて背景ノイズの標準偏差を見積もることができる。
実施形態では、振幅閾値Thrは、自動的に、次のように設定される。
スパイク検出モジュール10は、マルチプレクサー17を含み、細胞外記録による複数の記録のために、スパイク検出部16からの出力を合成する。マルチプレクサー17からの合成された出力は、テンプレート構築モジュール20またはテンプレートマッチングモジュール30に送信される。スパイク検出部16からの出力は、検出された活動電位をそれぞれ含む複数のスパイクパケットからなる。あるいは、複数のスパイクパケットは、マルチプレクサー17の代わりに、シリアルバス介して出力される。スパイクパケットは、チャンネルIDおよびタイムスタンプと共に提供される各スパイクパケットと共に、連続して伝送されることができる。
テンプレート構築モジュール20は、特徴抽出部21およびスパイク分類部22を有する。特徴抽出部21は、検出された活動電位の複数のウェーブレット係数を計算するために、ウェーブレット変換を採用する。ウェーブレット変換は、信号と一組のウェーブレットとの間の畳み込み(convolution)により定義される信号の時間−周波数表現である。ウェーブレットは、拡大(あるいは縮小され)、平行移動(シフト)されたバージョンのユニークなウェーブレット関数である。ウェーブレット係数は、異なるタイムシフトおよび(縮小または拡大された)スケールにおけるウェーブレット関数で、活動電位の畳み込みを演算することによって得られる。したがって、ウェーブレット変換は、独立した拡大およびシフト変数の関数上にだけ、時間の関数の信号をマッピングする。ウェーブレット関数の縮小したバージョンは、信号の高周波成分をマッピングし、拡大したバージョンは、信号低周波成分をマッピングする。
あるいは、特徴抽出部21は、検出された活動電位の複数の主成分を計算する主成分分析を実行するか、また、スパイク振幅、幅、山のピークから谷のピークまでのエネルギーのようなスパイク特徴を用いることができる。
特徴抽出部21は、算出された複数のウェーブレット係数から好ましいウェーブレット係数の組を選択する。好ましいウェーブレット係数の組は、複数の活動電位間の区別を示す一つ以上のウェーブレット係数を含む。特徴抽出部21は、正規性から算出された偏差に基づいて、好ましいウェーブレット係数の組を選択する。特徴抽出部21は、算出されたウェーブレット係数に対して、コルモゴルフ−スミルノフ検定を適用する。好ましいウェーブレット係数の組は、最も低い正規分布を有する一つ以上の係数を含みうる。実施形態では、好ましいウェーブレット係数の組は、10個の選択されたウェーブレット係数を含む。
図9は、三つの好ましいウェーブレット係数によって定義される三次元空間における複数の活動電位の分布を示す。
スパイク分類部22は、クラスタにおいて複数の活動電位によって共有される一つ以上の主要特徴から、スパイクテンプレートを生成する。活動電位のクラスタは、近い値の好ましいウェーブレット係数を有する。活動電位のクラスタは、好ましいウェーブレット係数の組によって定義される多次元空間において、近接している。スパイク分類部22は、超常磁性クラスタリング(SPC)アルゴリズムを適用することによって、活動電位のクラスタを検出する。スパイク分類部22は、好ましいウェーブレット係数の組に基づく、超常磁性クラスタリング(SPC)アルゴリズムを適用する。
あるいは、スパイク分類部22は、K平均分類、期待値最大化アルゴリズム、クラスタの手動限界(manual delimitation)、または他のクラスタリングアルゴリズムを実行する。
SPCアルゴリズムは、各データ点と、各データ点にそれぞれ最も近いデータ点と間の相互作用をシミュレーションする。ここで、シミュレーションされる相互作用の強さは、距離間隔の増大に従って指数関数的に減少する。ポッツ模型との物理的類似性において、各データ点は、ランダムな初期状態が割り当てられ、近接する(すなわち、クラスタに対応する)点は、互いに状態を変化する。最も近い点が互いに変化する確率は、ポッツ模型における温度と同様の変数に依存する。
温度が高い程、近接する点が互いに状態を変化する可能性が低い。温度が低い程、相互作用の強さが低くても、近接する点が互いに状態を変化する可能性が高い。特定の温度の中間範囲には、「超常磁性フェーズ」があり、ここでは、近接する点だけが共に状態を変化する。
活動電位のクラスタは、クラスタサイズの基準に基づいて検出されうる。SPCアルゴリズムは、温度−類似度の変数が変わるように、複数のクラスタのサイズでバリエーションを計算する。超常磁性フェーズに類似する範囲において、温度−類似度の変数が増加すると、比較的多い数の要素を有するクラスタが生成される。クラスタサイズの基準が合致する場合、温度−類似の変数は一定となり、活動電位の一つ以上の検出されたクラスタから一つ以上の主要特徴が選択される。あるいは、比較的大きい数の要素を有するクラスタが、異なる温度から選択される。
図10aは、図9の複数の活動電位にSPCアルゴリズムが適用された結果を示す。クラスタサイズは、温度−類似性変数の関数として表され、縦の点線は、超常磁性フェーズに遷移するポイントを示す。スパイクテンプレートを生成するのに使用される一つ以上の主要特徴は、クラスタサイズの基準に合致する活動電位のクラスタから選択される。図10bは、複数の活動電位の重ね合わせを示す。大量にクラスタ化された領域が、クラスタ化されない周囲の活動電位と共に、特定される。図10cは、図10cの活動電位のクラスタの主要特徴から生成される複数のスパイクテンプレートを示す。
テンプレートマッチングモジュール30は、検出した活動電位をスパイクテンプレートと比較するように設けられる。テンプレートマッチングモジュール30は、マルチプレクサー17またはスパイク検出モジュール10のシリアルバスからの出力を受信できる。当該出力は、検出された活動電位をそれぞれ含む複数のスパイクパケットを含む。一実施形態では、スパイク検出モジュール10からのパケット化された出力は、各チャネルのために検出された活動電位を格納するように構成される入力デマルチプレクサーまたは入力バッファなしで、テンプレートマッチングモジュール30が動作することを可能とする。これは、特定のチャネルでスパイク用に実行されるテンプレートマッチングのために、チャネルIDとタイムスタンプが使用されるからである。
テンプレートマッチングモジュール30は、検出された活動電位およびスパイクテンプレートの間の距離に基づいて、肯定的なマッチを示す信号を出力しうる。テンプレートマッチングモジュール30は、平方ユークリッド距離メトリック、ノルム1距離メトリック、ノルム無限遠点メトリック、マハラノビス距離メトリック、最近傍距離メトリックまたは他の適切な距離メトリックを用いて、検出された活動電位をスパイクテンプレートと比較する。
図11は、様々な適切な距離メトリックを用いるテンプレートマッチングモジュール30が必要とする能力および相対プロセッサタイムを示す。この実施形態では、距離メトリックは、ユークリッド距離メトリックdである。ユークリッド距離メトリックは、次の式から計算される。ここでyiは、検出された活動電位の要素であり、Tiはスパイクテンプレートの要素である。
あるいは、テンプレートマッチングモジュール30は、以下に計算されるノルム1距離メトリックを使用してもよい。
テンプレートマッチングモジュール30により使用される距離メトリックは、実行の最小レベルを維持したまま、テンプレートマッチングモジュール30における、電力消費またはプロセッサー時間使用を最小化するように選択できる。
テンプレートマッチングモジュール30は、検出された活動電位をスパイクテンプレートと実質的に並べるアライメント部31を有する。アライメント部31は、所定のピークアライメント誤差の範囲内で、活動電位をスパイクテンプレートとアライメントするが、最先端の振幅閾値のような信号遷移に基づいてアライメントしてもよい。
図12は、適切な距離メトリックのバリエーションごとに、テンプレートマッチングモジュール30の能力におけるピーク−アライメント誤差の影響を示す。間違ったピーク−アライメントは、テンプレートマッチングモジュール30の能力の低減をまねきうるが、ピーク−アライメント誤差における低減は、テンプレートマッチングモジュール30における電力消費のレベルの向上につながる。テンプレートマッチングモジュール30の能力は、80%以上に維持される必要がある。アライメント部31は、約0.125msより小さいピーク−アライメント誤差を有するように構成される。
テンプレートマッチングモジュール30は、活動電位をクロッピングすることによって、ウィンドウサイズを選択する。ウィンドウサイズが低減されると、テンプレートマッチングモジュール30に格納されるデータ量が低減され、適切な距離の計算の複雑さが低減される。
図13は、適切な距離メトリックごとの、テンプレートマッチングモジュール30の能力におけるウィンドウサイズの影響を示す。ウィンドウサイズが低減されると、テンプレートマッチングモジュール30の能力が低減する。テンプレートマッチングモジュール30の能力は、70%以上に維持される必要がある。テンプレートマッチングモジュール30は、約0.5msと同等に小さいウィンドウサイズを用いるように構成される。
テンプレートマッチングモジュール30は、処理部を用いて実行されうる。テンプレートマッチングモジュール30のプロセッサベースの実行は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)のような再構成可能論理装置を用いるよりも、効率的な動作を実現する。
本発明は、無線BCIシステムを提供するのに、二段階アプローチを提供する。二段階アプローチは、オフライン処理およびオンライン処理の両方の利点を活かし、神経研究の効率的かつ安全な方法を提供する。無線BCIシステムは、分類された便利なフォームで、神経の波形および神経単位活動の伝送に基づく特定の神経単位の発火を確認可能とする。
本発明の実施形態は、人工装具の制御に用いられる。たとえば、本発明による信号の伝送は、一つ以上の義肢を制御しうる。義肢は、失われた手足の普段の動きに関与する一つ以上の神経単位の活動を検出することによって、制御される。義肢は、身体の関連する部位の制御に通常関与する神経単位の活動に基づいて、制御されてもよい。
あるいは、本発明の実施形態は、患者の意志コントロールの下で、手足の動きを生成するための脊髄、末梢神経または筋肉を含むモーター構造に伝達される電気的刺激の制御に用いられてもよい。
あるいは、本発明の実施形態は、時間周期を通じて、一つ以上の神経単位の活動を観察するために使用されてもよい。たとえば、本発明は、動物の神経単位活動を記録するのに用いられる。本発明の低電力無線BCIは、記録中は動物に自由行動を許し、より多くの種類の実験と、動物の保護の改善との両方を提供できる。
本発明の実施形態は、他の臨床的応用に神経単位活動を監視するのにも用いることができる。本発明は、てんかん患者において、発作のはじまりを示す一つ以上の神経系の活動を検出しうる。医療機器は、本発明の無線BCIを用いて一つ以上の神経系の活動を監視することによって、発作の始まりを高い確率で予測することができ、さらに、予測した発作の防止のために電気的刺激を伝達することができる。
当業者は、特許請求の範囲に定義される本発明の範囲内で、上記の実施形態に種々の変更を適用できる。様々な互換性がある実施形態の特徴は組合せ可能である。たとえば、上記の特定のフィルター形状は、上述のいかなるカットオフ周波数とも互換性があり、フィルターの組合せは、同様に上述のいかなるクラスタリングアルゴリズムとも互換性がある。当業者は、本発明の効果を達成するのに、明細書の記載から、本発明の範囲内で特徴を入れ替えることができる。

Claims (29)

  1. 一つ以上の神経単位により生成された少なくとも一つの活動電位を検出するスパイク検出モジュールと、
    検出された前記一つ以上の活動電位を、一つ以上の所定のスパイクテンプレートと比較するテンプレートマッチングモジュールと、
    前記一つ以上の所定のスパイクテンプレートを生成し、前記スパイク検出モジュールおよび前記テンプレートマッチングモジュールから遠隔に設けられるテンプレート構築モジュールと、
    を有するブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  2. 前記スパイク検出モジュールおよび前記テンプレートマッチングモジュールは、検出された前記少なくとも一つの活動電位を送信し、前記一つ以上の所定のスパイクテンプレートを受信するように、埋め込み型装置内に設けられ、
    前記テンプレート構築モジュールは、送信された前記少なくとも一つの活動電位を受信し、前記少なくとも一つの所定のスパイクテンプレートを送信するように、遠隔装置内に設けられる請求項1に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  3. 前記テンプレート構築モジュールは、前記スパイク検出モジュールおよび前記テンプレートマッチングモジュールと無線通信する請求項1または請求項2に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  4. 前記スパイク検出モジュールは、
    一つ以上の細胞外記録をフィルタリングする信号フィルタリング部と、
    前記一つ以上の細胞外記録を変換するアナログデジタル変換部と、
    前記一つ以上の細胞外記録内の少なくとも一つの活動電位を検出するスパイク検出部と、
    を含む請求項1〜3のいずれか一項に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  5. 前記信号フィルタリング部は、楕円フィルター、バターワースフィルターおよびベッセルフィルターのうちの一つを用いて、前記一つ以上の細胞外記録をフィルタリングする請求項4に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  6. 前記信号フィルタリング部は、二番目のフィルターを用いて、前記一つ以上の細胞外記録をフィルタリングする請求項4または請求項5に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  7. 前記信号フィルタリング部のハイパスカット周波数は、前記スパイク検出部の能力値が最大化するように選択される請求項4〜6のいずれか一項に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  8. 前記信号フィルタリング部の前記ハイパスカット周波数は、約300Hzである請求項7に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  9. 前記信号フィルタリング部のローパスカット周波数は、前記スパイク検出部の能力値が最大化するように選択される請求項4〜8のいずれか一項に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  10. 前記信号フィルタリング部のローパスカット周波数は、約3kHzである請求項9に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  11. 前記アナログデジタル変換部のサンプリング速度は、前記スパイク検出部の能力が90%より大きくなるように最小化される請求項4〜10のいずれか一項に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  12. 前記アナログデジタル変換部のサンプリング速度は、約7kHzまで軽減される請求項11に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  13. 前記アナログデジタル変換部の分解能は、前記スパイク検出部の能力が90%より大きくなるように最小化される請求項4〜12のいずれか一項に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  14. 前記アナログデジタル変換部の分解能は、6ビットである請求項13に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  15. 前記アナログデジタル変換部の分解能は、前記テンプレート構築モジュールの能力が50%より大きくなるように最小化される請求項13に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  16. 前記アナログデジタル変換部の分解能は、10ビットである請求項15に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  17. 前記スパイク検出部は、細胞外記録における背景ノイズの標準偏差の見積りに基づいて、振幅閾値を自動的に選択する請求項4〜16のいずれか一項に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  18. 振幅閾値を手動で選択するための手段をさらに有する請求項4〜16のいずれか一項に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  19. 前記背景ノイズの標準偏差は、フィルタリングされた前記細胞外記録の絶対値のメジアンに基づいて見積もられる請求項17に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  20. 前記テンプレート構築モジュールは、
    検出された少なくとも一つの活動電位のそれぞれの特徴の組を計算する特徴抽出部と、
    同様の特徴を有する活動電位のクラスタによって共有される一つ以上の主要特徴から前記一つ以上の所定のテンプレートを生成するスパイク分類部と、
    を含む請求項1〜19のいずれか一項に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  21. 前記特徴抽出部は、複数のウェーブレット係数を含むウェーブレット変換を計算し、正規性から計算された偏差に基づいて前記複数のウェーブレット係数から任意の組を選択し、
    前記スパイク分類部は、前記任意のウェーブレット係数に基づいて、超常磁性クラスタリングアルゴリズムを適用することによって、活動電位のクラスタを検出する請求項20に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  22. 前記スパイク分類部は、クラスタサイズの基準に基づいて、前記一つ以上の所定のテンプレートを生成するために用いられる活動電位のクラスタを検出する請求項20または請求項21に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  23. 前記テンプレートマッチングモジュールは、平方ユークリッド距離メトリック、ノルム1距離メトリック、ノルム無限遠点メトリック、マハラノビス距離メトリックおよび最近傍距離メトリックのうちの一つを用いて、検出された前記少なくとも一つの活動電位を、前記少なくとも一つの所定のスパイクテンプレートと比較するように設けられている請求項1〜22のいずれか一項に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  24. 前記テンプレートマッチングモジュールは、平方ユークリッド距離メトリックまたはノルム1距離メトリックを用いる請求項23に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  25. 前記テンプレートマッチングモジュールは、検出された前記少なくとも一つの活動電位を、前記一つ以上のスパイクテンプレートと実質的に並べるピークアラインメント部を含む請求項1〜24のいずれか一項に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  26. 前記ピークアラインメント部は、約0.125msより小さいピークアラインメント誤差を有する請求項25に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  27. 前記テンプレートマッチングモジュールは、約0.5msのウィンドウサイズを用いる請求項1〜26のいずれか一項に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステム。
  28. 請求項2に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステムの一部を構成する、ブレイン・コンピューターインターフェースのための埋め込み型装置。
  29. 請求項2に記載のブレイン・コンピューターインターフェースのためのシステムの一部を構成する、ブレイン・コンピューターインターフェースのための遠隔装置。
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