JP2017509253A - タッチキーボード調整 - Google Patents

Abstract

命令の記憶されている非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、該命令は一つ以上のプロセッサで実行されるとき、コンピューティング・システムに少なくとも、タッチキーボードにキーを表示する工程と、タッチキーボードにタイプするようにプロンプトを表示する工程と、アカウントに関連付けてタッチキーボード上のキーへの調整入力の場所および圧力を記憶する工程と、記憶された場所および圧力に基づきアカウントとのセッション中にタッチキーボードへの後続の入力を認識させる工程とを行わせるように構成され得る。

Description

本記載はタッチキーボードに関する。

タッチキーボードは画面またはディスプレイ上にキーを表示し、ユーザの指および／または手が画面またはディスプレイに接触したことを検出し得る。時々、ユーザは偶然に画面またはディスプレイの一部に接触する場合がある。

本記載はタッチキーボードに関する。

一例の実施形態では、命令の記憶されている非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、命令は、一つ以上のプロセッサによって実行されるとき、コンピューティング・システムに少なくとも、タッチキーボードにキーを表示する工程と、タッチキーボードにタイプするようにプロンプトを表示する工程と、アカウントに関連付けてタッチキーボード上のキーへの調整入力の場所および圧力を記憶する工程と、記憶された場所および圧力に基づき、アカウントとのセッション中にタッチキーボードへの後続の入力を認識する工程と、を行わせるように構成され得る。

一例の実施形態では、命令の記憶されている非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、命令は一つ以上のプロセッサによって実行されるとき、コンピューティング・システムに少なくとも、アカウントに関連付けられているログインを認証する工程と、タッチキーボードにキーを表示する工程であって、タッチキーボードはフラットディスプレイを備えており、フラットディスプレイへの接触の場所および圧力を検出するように構成されている、工程と、アカウントのユーザがタッチキーボードにタイプするようにディスプレイ上にテキストを表示する工程と、期待される入力に対するタッチキーボードへの接触の場所および圧力を記憶する工程であって、期待される入力は、表示されたテキストに基づく、工程と、複数の文字に対する最小圧力閾値および場所を決定する工程であって、最小圧力閾値および場所は、記憶された場所および圧力に基づく、工程と、アカウントとのセッション中に、少なくともタッチキーボードからの第１の入力を第１の文字に関連付けられている第１の圧力閾値と比較し、タッチキーボードからの第２の入力を第２の文字に関連付けられている第２の圧力閾値と比較する工程と、第１の入力が第１の圧力閾値を満たすことに基づき第１の文字を認識する工程と、第２の入力が第２の圧力閾値を満たさないことに基づき第２の入力を無視する工程と、を行わせるように構成され得る。

一例の実施形態では、コンピューティング・デバイスは、テキストを表示しタッチ入力を受け取るように構成されたタッチ画面と、一つ以上のプロセッサと、命令の記憶されている非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。その命令は一つ以上のプロセッサで実行されるとき、コンピューティング・デバイスに、少なくともタッチ画面にキーを表示する工程と、タッチ画面にタイプするようプロンプトを表示する工程と、タッチ画面上のキーへの入力の場所および圧力を記憶する工程と、記憶された場所および圧力に基づきタッチ画面への後続の入力を認識する工程とを行わせるように構成され得る。

一例の実施形態では、コンピューティング・デバイスは、キーを表示する手段と、キーを表示する手段にタイプするようにプロンプトを表示する手段と、キーを表示する手段上のキーへの入力の場所および圧力を記憶する手段と、記憶された場所および圧力に基づきキーを表示する手段への後続の入力を認識する手段を含み得る。

一つまたは複数の実施の詳細を添付の図面と下記の記載において説明する。他の特徴は係る記載と図面から、また請求の範囲から明らかになるであろう。

一例の実施形態によるサーバ、コンピューティング・デバイス、タッチキーボードを示す。 別の実施形態によるコンピューティング・デバイスを示す。 一例の実施形態によるタッチ画面と関連する構成要素の構成図を示す。 一例の実施形態によるセンサグリッドの構成図を示す。 一例の実施形態によるシステムの構成図を示す。 一例の実施形態によるコンピューティング・デバイス、タッチキーボード、タッチキーボードにタイプしているユーザを示す。 一例の実施形態による方法を示すフローチャートである。 一例の実施形態による他の方法を示すフローチャートである。 本明細書に記載する技術を実施するために使われ得るコンピュータ・デバイスと携帯コンピュータ・デバイスの例を示す。

図１Ａは一例の実施形態によるサーバ１０２、コンピューティング・デバイス１０４Ａ、およびタッチキーボード１０６を示す。タッチキーボード１０６はキーを表示し、ユーザが表示されたキーを押すか、タイプするか、またはその両方である接触の場所、力または圧力の大きさを検出し得る。サーバ１０２および／またはコンピューティング・デバイス１０４Ａは、有効な入力を認識するために、印加された力または圧力の大きさと、キーボードの色々な部分においての力または圧力の最小値または閾値の以前の決定に基づき接触を有効な入力として認識するかどうかを決定し得る。

ユーザはコンピューティング・デバイス１０４Ａを介してサーバ１０２にログインし、サーバ１０２はユーザのアカウントに関連付けられている設定に基づき、タッチキーボード１０６へのユーザからの入力を認識し得る。例えば、ユーザはタッチキーボード１０６にタイプするためのアカウントおよび／または設定を予め調整しており、サーバ１０２はユーザのアカウントに関連付けられている設定に基づき、タッチキーボードへの入力を認識したり無視したりできる。入力または接触を認識するか無視するかの設定および／または決定は実施形態の例によるサーバ１０２、コンピューティング・デバイス１０４Ａまたはタッチキーボード１０６に記憶されるか、実行されるか、またはその両方であり得る。

サーバ１０２は、インターネット等のネットワークを介してコンピューティング・デバイス１０４Ａと通信するリモートサーバを含み得る。サーバ１０２は単独サーバまたは複数サーバを含み得る。サーバ１０２はコンピューティング・デバイス１０４Ａを含むコンピューティング・デバイスに、検索結果、電子メール、文書編集、または他のプロダクティビティ・サービスを提供する等、リモート・コンピューティング・サービスを提供し得る。遠隔リモート・コンピューティング・サービスはコンピューティング・デバイス１０４Ａのブラウザを介してコンピューティング・デバイス１０４Ａに提供され、ブラウザはコンピューティング・デバイス１０４Ａ内から出力を表示し得る。

例えば、サーバ１０２は、コンピューティング・デバイス１０４Ａ（および他のコンピューティング・デバイス）から情報を受け取り、受け取った情報を処理し、コンピューティング・デバイス１０４Ａに画像データを送り、画像を表示するように促し得る。サーバ１０２がコンピューティング・デバイス１０４Ａから受け取った情報はタッチキーボード１０６からコンピューティング・デバイス１０４Ａが受け取った入力に基づき得る。例えば、サーバ１０２がコンピューティング・デバイス１０４Ａに文書編集サービスを提供しているとすると、ユーザはタッチキーボード１０６にタイプし、コンピューティング・デバイス１０４Ａは英数キーおよび／またはテキスト等のタッチキーボード１０６からの入力を受け、コンピューティング・デバイス１０４Ａは受け取った入力をサーバ１０２に送り、サーバ１０２はその入力を処理し、画像データをコンピューティング・デバイス１０４Ａに送り、英数キーおよび／またはユーザがタッチキーボード１０６に入力したテキストを表示するようコンピューティング・デバイス１０４Ａに促し得る。

コンピューティング・デバイス１０４Ａは汎用コンピューティング・システムを含んでよく、サーバ１０２とデータ送受信可能で、ユーザにデータを表示し、タッチキーボード１０６等のキーボードからの入力を受け取ることが可能な任意のコンピューティング・デバイスを含んでよい。例えばコンピューティング・デバイス１０４Ａはタブレット式コンピューティング・デバイス、ラップトップまたはデスクトップコンピュータ、またはスマートフォンを含み得る。コンピューティング・デバイス１０４Ａはユーザに視覚情報を示すためにディスプレイ１１０Ａを含み得、タッチキーボード１０６に接続するためのインターフェースを含み得る。タッチキーボード１０６へのインターフェースはユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）またはイーサーネット（登録商標）等の有線式インターフェース、またはＩＥＥＥ ８０２．１５ ブルートゥース（登録商標）またはＩＥＥＥ ８０２．１１ ＷｉＦｉ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｆｉｄｅｌｉｔｙ）（登録商標）等の無線式であり得る。コンピューティング・デバイス１０４Ａはディスプレイ１１０Ａを囲むフレーム１０８Ａを含み得る。ディスプレイ１１０Ａは画像をユーザに示し得、その画像はコンピューティング・デバイス１０４Ａに記憶されたソフトウェアとサーバ１０２から受け取ったデータの組み合わせに基づき得る。

タッチキーボード１０６は独立型タッチキーボードであり、キーを表示し、ユーザが表示されたキーに接触するか、押すか、またはその両方をしたときを検出し得る。タッチキーボード１０６はディスプレイ１１４を囲むフレーム１１２を含み得る。ディスプレイ１１４はキーを表示し得る。キーボード１０６はユーザがディスプレイ１１４のどこにタッチして入力したかを検出するタッチセンサも含み得る。ディスプレイ１１４は、タッチキーボード１０６が物理的キーを持つキーボードより薄くなるように平らであり得る。タッチキーボード１０６はユーザがディスプレイに印加した力または圧力の大きさを検出し得る。例えば、タッチキーボード１０６は抵抗性および／または容量性素子を含み、抵抗および／または容量の変化を検出し得る。抵抗および／または容量の変化は接触の場所と力または圧力を示し得る。

一例の実施形態では、タッチキーボード１０６はディスプレイ１１４を含まなくてよい。例えば、タッチキーボード１１４は生地またはプラスチック等の材料に印刷されたキーボードの画像を含み得る。ディスプレイ１１４を含まないこの例のタッチキーボード１０６は、本明細書で述べたように接触の圧力および／または場所を検出し得る。一例の実施形態では、タッチキーボード１０６はキーの画像を含まないか、表示しないか、またはその両方をせず、例えば接触の場所および圧力を検出するトラックパッドを含み得る。

図１Ｂは別の実施形態によるコンピューティング・デバイス１０４Ｂを示す。コンピューティング・デバイス１０４Ｂは本明細書で述べたコンピューティング・デバイス１０４Ａのいずれかのまたは全ての特徴および機能を含み得る。この例では、ディスプレイ１１０Ｂはフレーム１０８Ｂに囲まれ、タッチ画面を含みえ、キーボード１１６を表示し得る。コンピューティング・デバイス１０４Ｂはユーザがディスプレイ１１０Ｂのキーボード１１６に印加した力または圧力の大きさ、その力または圧力の場所を本明細書で述べたディスプレイ１１０Ａおよび／またはタッチキーボード１０６と同じように検出する。

図１Ｃは一例の実施形態によるタッチ画面１４０と関係する構成要素の構成図である。タッチ画面１４０はコンピューティング・デバイス１０４Ａのディスプレイ１１０Ａ、タッチキーボード１０６のディスプレイ１１４、またはコンピューティング・デバイス１０４Ｂのディスプレイ１１０Ｂに含まれ得る。タッチ画面１４０は表面１５０、センサ１５２、コントローラ１５４を含み得る。

表面１５０はユーザが接触してタッチ画面１４０内で電気的応答を起こしてトリガするように構成され得る。例えば、表面１５０は、（ディスプレイ１１０Ａ，１１４，１１０Ｂでユーザに最も近い部分等）タッチ画面１４０の最も上で、センサ１５２の上方にあり得る。表面１５０は動作可能にセンサ１５２に接続され得る。タッチ画面１４０の最も上の表面１５０に圧力を印加する等、ユーザが（例えばタッチまたはタップの）入力をしたとき、センサ１５２は作動される。センサ１５２は、例えば、ＦＲ４（難燃性クラス４）プリント基板でよい。センサ１５２は表面１５０および／またはセンサ１５２に圧力の印加に反応して、圧力の印加に基づき、センサ１５２においての抵抗および／または容量の変化と抵抗および／または容量の変化の場所とを示す信号をコントローラ１５４に提供し得る。

コントローラ１５４は動作可能にセンサ１５２に接続され得る。コントローラ１５４は埋め込まれたマイクロコントロールチップでよく、例えば読出専用のファームウェアを含み得る。コントローラ１５４はプロセッサコア、メモリ、プログラム可能な入出力周辺機器を含む単一集積回路を含み得る。コントローラ１５４はコンピューティング・デバイス１０４Ａ，１０４Ｂおよび／またはタッチキーボード１０６に接触の場所および力または圧力、または接触の力または圧力と接触の場所に関連付けられているキー等の入力を提供し得る。

図１Ｄは一例の実施形態によるセンサグリッド１７０の構成図である。センサグリッド１７０は図１Ｃに示すセンサ１５２の一部等、タッチ画面１４０の一部として含まれ得る。他の実施も可能であり、図１Ｄに示すセンサグリッド１７０の詳しい描写は、単に解説のためである。例えば、グリッド１７０は（図１Ｄの例では８列５行を示したが）任意の行列数で、任意の形に形成し得る。センサグリッド１７０はセンサ１８０，１８２，１８４，１８６等任意の数のセンサを含み得る。センサ１８０，１８２，１８４，１８６は互いから（数ミリ等の）任意の距離を置いて配置され、触覚性の入力を検知するように設計され得る。センサ１８０，１８２，１８４，１８６は抵抗および／または容量の程度を検出または決定する等してタッチ画面１４０の表面１５０に対する圧力の印加を検知することにより触覚性の入力を検知し得る。抵抗および／または容量の程度は表面１５０および／またはセンサ１５２への圧力の変化または圧力の印加等、受け取る触覚性の入力によって変わり得る。

入力１７２は指腹による接触でありえ、ユーザが指を触覚式入力装置１１０上に置いた時のグリッド１７０上の位置を示す。図１Ｄに示すように入力１７２はグリッド１７０上のセンサ１８０，１８２，１８４，１８６の複数行列におよび得る。センサ１８０，１８２，１８４，１８６および／またはコントローラ１５４は、抵抗および／または容量の変化に基づき、および／または、ユーザの指が表面１５０に触れているのを検出したセンサ１８０，１８２，１８４，１８６の数または領域に基づき、ユーザの指によって印加された圧力の大きさを検知するか、決定するか、またはその両方であり得る。センサ１８０，１８２，１８４，１８６および／またはコントローラ１５４は接触入力１７２の場所を検知するか、決定するか、またはその両方であり得る。一例の実施形態において、場所は水平またはＸ方向と垂直またはＹ方向の両方で測定され得る。この場所が前述のタッチキーボード１０６のディスプレイ１１４またはディスプレイ１１０Ｂのキーボード１１６上のキーに対しマッピングされる。

図２は一例の実施形態によるシステム２００の構成図である。システム２００は、図１Ｄに関連して上で示し述べた入力１７２等、有効なキー入力としてタッチキーボード１０６上の接触を認識するかどうかを決定し得る。システム２００は、また、キーボード１１６上の接触を認識するかどうかを決定し得る。本明細書では、タッチキーボード１０６に対して接触について述べる一方、本明細書で述べる機能およびプロセスはキーボード１１６に対しても適用する。システム２００の機能および／またはモジュールはサーバ１０２、コンピューティング・デバイス１０４Ａ，１０４Ｂ、および／またはタッチキーボード１０６の任意の組み合わせにより含まれ得る。例えば、機能および／またはモジュールは、ユーザがコンピューティング・デバイス１０４Ａを介してサーバ１０２にログインする遠隔コンピュータ環境で、または、ユーザがコンピューティング・デバイス１０４Ｂにログインするか、コンピューティング・デバイス１０４Ｂがログインを要求せず全ユーザについて同じ設定を記憶しているローカルコンピュータ環境で、または、一人以上のユーザ用にキーボード１０６が調整される一例におけるキーボード１０６によって、サーバ１０２が実行する。機能および／またはモジュールは、また、サーバ１０２、コンピューティング・デバイス１０４Ａ，１０４Ｂおよび／またはキーボード１０６間で分配され得る。本明細書で述べた機能および／またはモジュールの任意の組み合わせもタッチ式ＤＪ装置、トラックパッド、マウス、スマートフォンに含まれるか実行され得る。

システム２００は、接触場所、タッチキーボード１０６に対する接触によって印加される力または圧力の大きさ、タッチキーボード１０６の色々な場所における有効な接触を認識するのに必要とされる力または圧力の最小値または閾値の以前の決定に基づき、タッチキーボード１０６への接触を有効なキーボード入力として認識するかどうかを決定し得る。力または圧力の最小値または閾値はタッチキーボード１０６上の場所によって異なり得る。例えば、タッチキーボード１０６上でスペースバーが表示されている場所における第１の力または圧力の最小値または閾値は、タッチキーボード１０６上でキーが表示されている一つ以上の場所における第２の力または圧力の最小値または閾値より大きいかもしれない。別の例では、典型的な場合にタイプを開始する前にユーザが指を置いているガイドキー「ａ」、「ｓ」、「ｄ」、「ｆ」、「ｊ」、「ｋ」、「ｌ」とアポストロフィ（‘）は、ユーザが単にタッチキーボード１０６上に指を置いているときにシステム２００が入力を認識しないよう、キーボード上の他のキーよりも大きい、すなわち、高い閾値を持ち得る。また、最小値または閾値は、同じキーに関連付けられている異なる場所について異なっていてもよい。

システム２００は調整エンジン２０２を含み得る。調整エンジンは、タッチキーボード１０６に対する接触がキーストロークとして意図された意図的な接触であったか、キーストロークとして意図されたのではない偶然の接触であったか、を決定するためにユーザのアカウントを調整し得る。調整エンジン２０２は、ユーザにサンプルテキストをタイプするよう促し、ユーザがサンプルテキストをタイプするのを監視し、色々な場所に対して接触を有効なキーストロークおよび／または入力であると認識するための圧力または力の閾値または最小値を決定し得る。調整は、タッチキーボード１０６を使用するためのアカウントをユーザが設定するとき、またはユーザがアカウントを設定した後の任意のときに、調整エンジン２０２によって行われることができ、この設定（圧力または力の閾値および場所ごとの違い等）は、後にユーザがタッチキーボード１０６にタイプするときにアクセスされることができる。

調整エンジン２０２は、調整プロセスの間、力または圧力の閾値を決定し得る。調整エンジン２０２はプレゼンター２０４を含み得る。プレゼンター２０４は、調整プロセスの間、コンピューティング・デバイス１０４のディスプレイにプロンプトを表示させ得る。プロンプトには、例えばユーザがタッチキーボード１０６にタイプするよう、テキストが含まれ得る。ディスプレイに表示されるテキストは、ユーザがタッチキーボード１０６にタイプするにつれて変化してよく、これによって、調整のためにユーザが有意な量のテキストをタッチキーボード１０６にタイプすることを可能とする。

調整エンジン２０２はまたリスナー２０６を含み得る。リスナー２０６は調整プロセスの間、タッチキーボード１０６への接触（入力１７２等）を検出し得る。リスナーは各接触に対し、プロンプトされたテキストおよび／またはタッチキーボード１０６上の接触の場所に基づく決定されたキーと、タッチキーボード１０６上の接触の場所と、接触の圧力または力の大きさとを決定し得る。キーストロークがプロンプトされたテキストと一致しないか、力または圧力の大きさが小さいか、またはその両方である場合等、システムが意図されたキーストロークはないと決定する場合、決定されたキーは「なし」または「ヌル」であってもよい。

図３は一例の実施形態によるコンピューティング・デバイス１０４、タッチキーボード１０６、タッチキーボード１０６をタイプしているユーザを示す。この例では、プレゼンター２０４はコンピューティング・デバイスのディスプレイに「この文章をキーボードにタイプして下さい。」とのテキストを表示するように命令したところであり得る。リスナー２０６はタッチキーボード１０６へのユーザの指および／または手３０２，３０４からの入力１７２等の接触を検出し得る。調整エンジン２０２はテキスト中の文字「この文章をキーボードにタイプして下さい。」を期待される入力として認識し、テキスト中の一連の文字と一連の接触を関連付け得る。

調整エンジン２０２は、また、キーまたは文字の場所を決定し得る。ほとんどの接触が意図したキー内である一方、一部の接触はキー外またはキーとキーの間である場合がある。異なるユーザは異なるタイプ・パターンを有し得る。例えば、第１のユーザが「ｏ」をタイプしようとして、「ｏ」と「ｐ」の間でタッチキーボード１０６に接触する一方、第２のユーザは「ｐ」をタイプしようとして「ｏ」と「ｐ」の間でタッチキーボード１０６に接触するかもしれない。調整エンジン２０２は第１のユーザのアカウントに対しては文字「ｏ」を「ｏ」と「ｐ」の間の場所に関連付けて記録し、第２のユーザのアカウントに対しては文字「ｐ」を「ｏ」と「ｐ」の間の場所に関連付けて記録するかもしれない。場所は例えば、一例の実施形態では、タッチキーボード１０６の左上角等の基準点に対するＸ値とＹ値を含み得る。

一例の実施形態では、調整エンジン２０２はユーザのタイプ・パターンに基づき、ディスプレイ１１４によって表示されるキーの画像を変えるかもしれない。調整エンジンはユーザが特定のキーをタイプしようとしたときに接触する場所に基づきキーの画像の場所を変え得る。例えば、ユーザが「ｏ」をタイプしようとして「ｏ」と「ｐ」の間でタッチキーボード１０６に接触すれば、調整エンジン２０２は「ｏ」と「ｐ」を右に動かし、ユーザが「ｏ」をタイプしようとしているとき、タッチキーボード１０６に接触している場所が「ｏ」になるようにするかもしれない。各々のキーをタイプしようとしてユーザがキーボード１０６に接触する場所へキーを動かすことにより、調整エンジン２０２はユーザのタイプ・パターンにそった、ユーザがタイプしやすいキーボードを生成し得る。

一例の実施形態では、調整プロセスの間に加えて、または代えて、ログイン・セッションの間等、使用している間に圧力の閾値を決定してよい。例えば、調整エンジン３０２は、ユーザによるログイン・セッションの間、入力プロセッサ２２２（後述）がキーへの接触を無視した後、ユーザがそのキーを再びタイプしたり再度接触したりする場合、力または圧力の閾値を低下させることによって等、最小の力または圧力の閾値を更新してもよい。あるいは、調整エンジン３０２は、入力プロセッサ２２２が認識した文字をユーザが削除する場合、力または圧力の閾値を上昇させてもよい。一例の実施形態では、調整エンジン３０２は、記憶してある入力と新しい入力とを平均化することによって、時間を通じて閾値を調整してもよい。

図２に戻り、システム２００はまた、メモリ２０８を含み得る。メモリ２０８は、一つ以上のプロセッサによって実行されるときに、コンピューティング・システムが本明細書で述べた機能およびプロセスの組み合わせを行うように構成された命令２１０を記憶し得る。メモリ２０８はまた、データ２１２を記憶し得る。データ２１２は本明細書で述べる機能およびプロセスに関する情報と本明細書で述べる機能およびプロセスに関係しない情報の両方とを含み得る。

メモリ２０８はまた、複数の入力ユニット２１４を記憶し得る。図２には入力ユニット２１４が一つだけ示されているが、メモリ２０８は複数の入力ユニット２１４を記憶し得る。調整エンジン２０２は調整中にリスナー２０６が検出した接触に基づき、入力ユニット２１４をメモリ２０８に記憶させ得る。メモリ２０８は、例えば、タッチキーボード１０６が表示するキーごとに一つ以上の入力ユニット２１４を記憶し得る。メモリ２０８は例えばタッチキーボード１０６で表示されるキーごとに複数の入力ユニット２１４を記憶し得、各入力ユニット２１４はユーザが各々のキーをタイプしようとしてタッチキーボード１０６に接触したかもしれない場所に対応し得る。場所はタッチキーボード１０６上の基準点に関してＸ値とＹ値を含み得る。複数アカウントがある例では、メモリ２０８は各アカウントに対してこれらの入力ユニット２１４のバージョンを記憶し得る。

各入力ユニット２１４は、タッチキーボード１０６上の英数キーおよび／またはアスキー（ＡＳＣＩＩ：Ａｍｅｒｉｃａｎ Ｓｔａｎｄａｒｄ Ｃｏｄｅ ｆｏｒ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｉｎｔｅｒｃｈａｎｇｅ）文字またはユニコード文字等の、キー２１６に関連付けられているか、これを含むか、その両方であり得る。入力ユニット２１４はまた、場所２１８を含み得る。場所２１８はタッチキーボード１０６上の検出された場所であり得る。場所２１８は例えば、関連付けられているキー２１６が表示されるか、ユーザが関連付けられているキー２１６をタイプしようとして、タッチキーボード１０６に接触したか、またはその両方であるところのＸ値とＹ値で表されることができるタッチキーボード１０６上の場所に対応し得る。入力ユニット２１４はまた、圧力閾値２２０を含み得る。圧力閾値２２０は、タッチキーボード１０６への所与の接触の間に、入力ユニット２１４に関連付けられている場所２１８において、関連付けられているキー２１４が有効な入力として認識されるために検出されることが必要である圧力または力の最小値または閾値を示してよい。接触が圧力閾値２２０を満たさない場合、タッチキーボードからの入力が認識されないか、システム２００がその接触を無視するか、またはその両方である。

システム２００は入力プロセッサ２２２を含み得る。入力プロセッサ２２２は接触等のタッチキーボード１０６からの入力を処理し、もしあればどの文字を認識すべきか決定する。

入力プロセッサ２２２はレシーバ２２４を含み得る。レシーバ２２４は入力１７２を含む接触入力等タッチキーボード１０６からの入力を受け得る。レシーバ２２４は例えばコントローラ１５４からの入力を受け取り得る。入力はＸ値とＹ値を含み得る接触の場所および、接触の圧力を含み得る。

入力プロセッサ２２２はまた、比較部２２６を含み得る。比較部２２６は受けとった入力とメモリ２０８で記憶している入力ユニット２１４とを比較し得る。比較部２２６は、例えば、もしあれば入力ユニット２１４がタッチキーボード１０６上の接触があった場所に対応する場所２１８を含んでいるかを決定し得る。どの入力ユニット２１４も接触の場所に対応する場所２１８を含んでいなければ、入力プロセッサ２２２はタッチキーボード１０６からの入力を認識しないか、その接触を無視するか、その両方であり得る。入力ユニット２１４が接触の場所に対応する場所２１８を含んでいれば、比較部は接触の圧力または力を入力ユニット２１４に含まれている圧力閾値２２０と比較し得る。接触の圧力または力が圧力閾値２２０を満たすか超える場合、入力プロセッサ２２２はその入力を入力ユニットに記憶されたキー２１６として認識し得る。接触の圧力または力が圧力閾値２２０に満たない、すなわち、圧力閾値２２０を超えない場合、入力プロセッサ２２２はその入力を無視するか、この接触に基づき、タッチキーボード１０６からのどの入力も認識しないか、その両方があり得る。

システム２００はアカウント管理部２２８を含み得る。アカウント管理部２２８は一人または複数のユーザに対するアカウントを管理および／または記憶し得る。アカウント管理部２２８は例えば、名前２３０、各ユーザに対する認証２３２を記憶し得る。名前２３０はユーザに関連付けられているユーザ名を含み得る。認証２３２は、名前２３０に関連付けられているパスワード、生体情報、および／またはアドレス情報等の認証を含み得る。

アカウント管理部２２８はまた、セッション管理部２３４を含み得る。セッション管理部２３４は、ユーザをログインさせるために名前と認証を要求する等、ログインを管理し得る。

ユーザがログインすると、セッション管理部２３４は、ログインした名前のアカウントに関連付けられている入力ユニット２１４をタッチキーボード１０６から受け取った入力および／または接触と関連付け得る。セッション管理部２３４は例えば、第１のアカウントでログインした後のセッション中は、入力プロセッサ２２２に、受け取った接触を第１のアカウントに関連付けられている入力ユニット２１４の第１のセットと比較させ、第２のアカウントでログインした後のセッション中は、入力プロセッサ２２２に、受け取った接触を第２のアカウントに関連付けられている入力ユニット２１４の第２のセットと比較させ得る。入力ユニット２１４の異なる複数のセットを比較することで、異なる複数のユーザが同じコンピューティング・デバイス１０４および／またはタッチキーボード１０６を使うことができ、それらのユーザの各々の調整にシステム２００を応答させ得る。別のコンピューティング・デバイス１０４および／またはタッチキーボード１０６を介してそのアカウントにログインされていたとしても、セッション管理部２３４は入力プロセッサ２２２に受け取った接触とそのアカウントに関連付けられている入力ユニット２１４とを比較させることができ、ユーザが別の装置を介してログインし、同じ調整設定を使って別のタッチキーボードでタイプすることができる。

一例の実施形態では、アカウント管理部２２８はタッチキーボード１０６へのタイプ・パターンに基づきユーザおよび／またはアカウントを認識、認証し得る。例えば、メモリ２０８は所与のアカウントに対してキー間の平均間隔および／またはキーへの平均圧力を記憶していてよい。名前および認証を要求するのではなく、アカウント管理部２２８は単にユーザにタイプを開始させ、キー間の間隔および／またはキーへの圧力等、タッチキーボード１０６へのタイプ・パターンに基づきユーザを識別および認証することができる。

システム２００は一つ以上のプロセッサ２３６を含み得る。一つ以上のプロセッサ２３６はメモリ２０８に記憶された命令２１０等の命令を実行できる一つ以上のマイクロプロセッサを含み得る。一つ以上のプロセッサ２３６は、調整エンジン２０２、入力プロセッサ２２２、アカウント管理部２２８、キーボードインターフェース２３８および／またはコンピューティング・デバイス・インターフェース２４０等のシステム２００のモジュールまたは機能を実行し得る。

システム２００はキーボードインターフェース２３８を含み得る。キーボードインターフェース２３８はタッチキーボード１０６との間で（コントローラ１５４から等）信号を送受信してよい。キーボードインターフェース２３８は、例えば、タッチキーボード１０６から場所および圧力を含む接触入力を受け取り、その接触入力を入力プロセッサ２２２に渡してよい。

システム２００はコンピューティング・デバイス・インターフェース２４０を含み得る。コンピューティング・デバイス・インターフェース２４０はコンピューティング・デバイス１０４Ａ，１０４Ｂと信号を送受信し得る。コンピューティング・デバイス・インターフェース２４０は例えば、接触入力を受け、１０４Ａ，１０４Ｂに表示出力を生成するために表示信号を送信する。

システム２００は入出力モジュール２４２を含み得る。入出力モジュール２４２は入力を受け取って出力を送る単一モジュールを含むか、入力を受ける第１モジュールと出力を送る第２のモジュールとを含み得る。入出力モジュール２４２は、サーバ１０２、コンピューティング・デバイス１０４Ａ，１０４Ｂ、および／またはタッチキーボード１０６と通信するための一つまたは複数の有線または無線のインターフェースを含み得る。

図４は一例の実施形態による方法４００を示すフローチャートである。この例によると、方法４００はタッチキーボード１０６からの入力に対しアカウントを調整すること（４０２）を含み得る。一例の実施形態では、タッチキーボード１０６はフラットディスプレイを含み得る。調整することは期待される入力に対し、タッチキーボードへの接触の場所および圧力を記憶することを含み得る。アカウントを調整すること（４０２）は、期待される入力のためにテキストを示すことを含み得る。調整エンジン２０２は、例えばコンピューティング・デバイス１０４にサンプルのテキストをユーザに示すように命令し、接触入力のリッスンおよび／または検出を行い、示したテキストと受け取った入力に基づき入力ユニット２１４を記憶することによって、タッチキーボード１０６を調整することができる（４０２）。アカウントを調整すること（４０２）は、期待される入力に対応する複数の文字の各々に対する接触の場所および圧力を記憶することを含み得る。

アカウントを調整すること（４０２）は、複数の文字の各々について、その文字に関連付けられている複数の接触と圧力に基づき、最小圧力閾値を決定することを含み得る。調整エンジン２０２はまた、どの接触入力がキーボード入力を示しているか、どれが偶然の接触であるかを決定し得る。実施形態の例では、同じキーまたは文字に関連付けられている複数の接触について、調整エンジン２０２は全ての接触のうちの最も低い圧力に基づき圧力閾値２２０を決定してもよく、より低い圧力または力の接触の部分を無視してもよく、計算された標準偏差に基づき外れ値を無視してもよい。

方法４００はまた受け取ったログイン情報に基づきアカウントを認証すること（４０４）を含み得る。アカウントを認識すること（４０４）は名前および、アカウントに関連付けられているユーザ名とパスワード等の認証情報等ログイン情報を受け取ることを含み得る。アカウントを認識すること（４０４）は、そのアカウントに関連付けられている入力ユニット２１４のセットを読み込むことを含んでよく、それを用いて入力プロセッサは接触入力を認識するか否かを決定する。

方法４００はまた、受け取ったタッチキーボードへの接触の場所および圧力を記憶してある接触の場所および圧力と比べることに基づきタッチキーボード１０６からの入力を認識すること（４０６）を含み得る。入力はアカウントとのセッション中に認識され得る。セッション中は、アカウントに関連付けられている入力ユニット２１４のセットが読み込まれているかもしれない。入力を認識すること（４０６）は、入力プロセッサ２２２のレシーバ２２４がタッチキーボード１０６上の接触を表す接触入力（タッチキーボード１０６上の場所と力または圧力とを含む）を受け取ることを含んでよい。また、入力を認識すること（４０６）は、比較部２２６が、接触入力の圧力または力を接触入力の場所に一致するか接触入力の場所を含む場所２１８における入力ユニット２１４の圧力閾値２２０と比較することを含んでよい。接触入力の圧力または力が圧力閾値２２０を満たすか超える場合、入力プロセッサ２２２は接触入力の場所２１８に関連付けられているキー２１６を認識し得る。

方法４００はまた、タッチキーボードの接触の場所および圧力を、調整されたアカウントと比べることに基づき、タッチキーボードからの入力を無視することを含み得る。接触入力の圧力または力が圧力閾値２２０に満たないか圧力閾値２２０を超えないとき、入力プロセッサ２２２はその接触入力を破棄したり、無視したりまた、その両方であり得る。

図５は一例の実施形態による別の方法５００を示すフローチャートである。方法５００はタッチキーボードにタイプするようプロンプトを表示すること（５０２）を含み得る。方法５００はアカウントに関連付けてタッチキーボードのキーへの調整入力の場所および圧力を記憶すること（５０４）を含み得る。方法５００は、また、その記憶された場所および圧力に基づいたアカウントとのセッション中にタッチキーボードへの後続の入力を認識すること（５０６）を含み得る。

一例の実施形態では、タッチキーボード１０６はキーを表示するディスプレイを含み得る。
一例の実施形態では、タッチキーボード１０６は入力および／または接触の場所および圧力を監視する抵抗式タッチキーボードを含み得る。

一例の実施形態では、タッチキーボード１０６は汎用コンピューティング・システムにキー入力信号を送信するよう構成された独立型タッチキーボードを含み得る。
一例の実施形態では、タッチキーボード１０６はコンピューティング・デバイス１０４等汎用コンピューティング・システムにキーボード入力信号を無線で送信するように構成された独立型タッチキーボードを含み得る。

一例の実施形態では、タッチキーボード１０６はキーを表示しプロンプトを表示するように構成された独立型タッチキーボードを含み得る。サーバ１０２は、調整入力の場所および圧力を記憶し、後続の入力を認識するように構成された遠隔サーバを含み得る。

一例の実施形態では、認識すること（５０６）はアカウントに関連付けられているログインを受け取り、アカウントに関連付けられている記憶された場所および圧力を読み出すことを含み得る。

一例の実施形態では、認識すること（５０６）はタイプ入力の場所および圧力をアカウントに関連付けられている調整入力の記憶された場所および圧力と比較することを含み得る。

一例の実施形態では、方法５００はさらに、入力の圧力が、所定の場所に対する閾値よりも低いことに基づき所定の場所への入力を無視することを含み得、所定の場所に対する閾値はタッチキーボードへの他の場所に対する閾値より大きい。

一例の実施形態では、方法５００はさらに、第２のアカウントに関連付けてタッチキーボード上のキーへの調整入力の場所および圧力の第２のセットを記憶し、記憶された場所および圧力の第２のセットに基づきその第２のアカウントとのセッション中、後続の入力を認識することを含み得る。

一例の実施形態では、方法５００はさらに記憶された場所および圧力に基づいたアカウントの第２のセッション中、第２のタッチキーボードへの後続の入力を認識することを含み得る。

一例の実施形態では、方法５００はさらに記憶された場所および圧力に基づき各々のキーに対する圧力閾値を決定することを含み得る。
図６は本明細書で述べた技術といっしょに用いられ得る一般的なコンピュータ・デバイス６００と携帯コンピュータ・デバイスの例を示す。コンピューティング・デバイス６００はラップトップ、デスクトップ、ワークステーション、携帯情報端末（ＰＤＡ）、サーバ、ブレードサーバ、メインフレーム、他の適当なコンピュータ等、各種形式のデジタルコンピュータを代表する意図にある。コンピューティング・デバイス６５０は携帯情報端末、携帯電話、スマートフォン、他の類似のコンピューティング・デバイス等、各種形式の携帯装置を代表する意図にある。本明細書に示す構成要素、それらの接続、関係とその機能は例示に限り、本明細書で述べおよび／または主張した発明の実施形態を限定するものではない。

コンピューティング・デバイス６００はプロセッサ６０２、メモリ６０４、記憶装置６０６、メモリ６０４と高速拡張ポート６１０につながる高速インターフェース６０８、低速バス６１４と記憶装置６０６につながる低速インターフェース６１２を含む。各構成要素６０２，６０４，６０６，６０８，６１０，６１２は各種バスを用いて相互に接続され、共通のマザーボードにまたは適当な方法にて取り付けられ得る。プロセッサ６０２は、高速インターフェース６０８に接続されるディスプレイ６１６等、外部入出力装置上のＧＵＩに対してグラフィック情報を表示するためにメモリ６０４または記憶装置６０６に記憶された命令を含む、コンピューティング・デバイス６００内で実行される命令を処理することができる。他の実施形態では、複数のメモリ、各種のメモリとともに、複数のプロセッサおよび／または複数のバスが適宜用いられ得る。また、複数のコンピューティング・デバイス６００が接続され、各装置は（例えば、サーババンク、ブレードサーバのグループ、または、マルチプロセッサシステムとして）必要な動作の一部を提供し得る。

メモリ６０４はコンピューティング・デバイス６００内に情報を記憶している。一実施形態では、メモリ６０４は揮発性記憶装置である。他の実施形態では、メモリ６０４は不揮発性記憶装置である。メモリ６０４はまた、磁気または光ディスク等他の形式のコンピュータ可読媒体であり得る。

記憶装置６０６はコンピューティング・デバイス６００に対して大容量記憶を提供することができる。一実施形態では、記憶装置６０６は、フロッピー（登録商標）ディスク装置、ハードディスク装置、光ディスク装置、またはテープ装置、フラッシュメモリ、または他の類似の個体記憶装置、記憶エリアネットワークまたは他の構成中の装置を含む一連の装置等コンピュータ可読媒体であるかそれらを含み得る。コンピュータプログラム製品は、情報担体により有形に具体化される。コンピュータプログラム製品は、また、実行されたとき、上述したもののように一つまたは複数の方法を行う命令を含み得る。情報担体は、メモリ６０４、記憶装置６０６、プロセッサ６０２上のメモリ等、コンピュータまたは機械可読媒体である。

高速コントローラ６０８はコンピューティング・デバイス６００に対して帯域幅集約型操作を管理する一方で、低速コントローラ６１２はより低い帯域幅集約型操作を管理する。このような機能の割り当ては例示のみである。一実施形態では高速コントローラ６０８は（例えばグラフィックプロセッサまたはアクセラレータを介して）メモリ６０４、ディスプレイ６１６に、各種の拡張カード（図示せず）を受け入れ得る高速拡張ポート６１０に接続される。本実施形態では、低速コントローラ６１２は記憶装置６０６と低速拡張ポート６１４に接続されている。各種の通信ポート（例えば、ＵＳＢ、ブルートゥース、イーサーネット、ワイヤレスイーサーネット）を含み得る低速拡張ポートは、キーボード、ポインティングデバイス、スキャナー、例えばネットワークアダプタを介したスイッチまたはルータ等のネットワーク装置等一つ以上の入出力装置に接続し得る。

コンピューティング・デバイス６００は図に示すように複数の異なる様式にて実装し得る。例えば、標準サーバ６２０として、または、そのようなサーバのグループにより複数回、実装し得る。また、ラックサーバーシステム６２４の一部として実装される。また、ラップトップコンピュータ６２２等パーソナルコンピュータで実装され得る。また別に、コンピューティング・デバイス６００からの構成要素は装置６５０等の携帯装置（図示せず）の他の構成要素と組み合わされてもよい。そのような装置の各々が一つ以上のコンピューティング・デバイス６００，６５０を含みえ、全システムが互いに通信し合う複数のコンピューティング・デバイス６００，６５０から構成されてもよい。

コンピューティング・デバイス６５０は、他の構成要素の中で、プロセッサ６５２、メモリ６６４、ディスプレイ６５４等入出力装置、通信インターフェース６６６、トランシーバ６６８を含む。装置６５０には、追加の記憶を提供するマイクロドライブまたは他の装置等記憶装置も提供され得る。構成要素６５０，６５２，６６４，６５４，６６６，６６８の各々は各種のバスを使って互いに接続され、そのいくつかは共通のマザーボードにまたは適切な方法にて実装され得る。

プロセッサ６５２はメモリ６６４に記憶されている命令を含む、コンピューティング・デバイス６５０内の命令を実行することができる。プロセッサは個別、複数のアナログ、デジタルプロセッサを含むチップのチップセットとして実装され得る。プロセッサは例えば、ユーザインターフェースの制御、装置６５０で動作するアプリケーション、装置６５０によるワイヤレス通信等、装置６５０の他の構成要素の調整を提供するかもしれない。

プロセッサ６５２は制御インターフェース６５８とディスプレイ６５４に接続されたディスプレイインターフェース６５６を介してユーザと通信し得る。ディスプレイ６５４は例えばＴＦＴ ＬＣＤ（Ｔｈｉｎ−Ｆｉｌｍ−Ｔｒａｎｓｉｓｔｏｒ Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ）、ＯＬＥＤ（Ｏｒｇａｎｉｃ Ｌｉｇｈｔ Ｅｍｉｔｔｉｎｇ Ｄｉｏｄｅ）ディスプレイ、また適切な他のディスプレイ技術であり得る。ディスプレイインターフェース６５６はユーザにグラフィック情報と他の情報を示すディスプレイ６５４を駆動する適切な電気回路からなり得る。制御インターフェース６５８はユーザからコマンドを受け取り、それをプロセッサに送るために変換する。また、外部インターフェース６６２はプロセッサ６５２と通信して、他の装置と装置６５０の近距離通信を可能にするために提供され得る。外部インターフェース６６２は例えばある実装例では有線通信を提供し、他の実装例では無線通信を提供しえ、また、複数のインターフェースが使用され得る。

メモリ６６４はコンピューティング・デバイス６５０内の情報を記憶している。メモリ６６４は一つまたは複数のコンピュータ可読媒体、揮発性記憶装置、または不揮発性記憶装置として実装することができる。拡張メモリ６７４も提供され、例えば、ＳＩＭＭ（Ｓｉｎｇｌｅ Ｉｎ Ｌｉｎｅ Ｍｅｍｏｒｙ Ｍｏｄｕｌｅ）カードインターフェースを含み得る拡張インターフェース６７２を介して、装置６５０につながれる。このような拡張メモリ６７４は装置６５０のための追加記憶スペースを供給したり、また、装置６５０のためのアプリケーションまたは他の情報を記憶したりし得る。具体的には、拡張メモリ６７４は上述したプロセスを実行したり、補ったりする命令を含む場合があり、セキュアな情報も含む場合がある。このように、例えば、拡張メモリ６７４は装置６５０のセキュリティモジュールとして提供され、装置６５０のセキュアな使用を許可する命令を用いてプログラムされ得る。また、セキュアなアプリケーションは、ハッキングが不可能な方法により、ＳＩＭＭカード上の情報を識別する等追加の情報とともにＳＩＭＭカードを介して提供され得る。

メモリは以降で述べるように例えばフラッシュメモリおよび／またはＮＶＲＡＭメモリを含み得る。一実施形態では、コンピュータプログラム製品は、情報担体により有形に具体化される。コンピュータプログラム製品は、また、実行されたとき、上述したもののように一つまたは複数の方法を行う命令を含む。情報担体は、例えばトランシーバ６６８または外部インターフェース６６２を介して受け取り得るメモリ６６４、拡張メモリ６７４、プロセッサ６５２上のメモリ等、コンピュータまたは機械可読媒体である。

装置６５０は必要であればデジタルシグナルプロセス回路を含み得る通信インターフェース６６６を介して無線で通信し得る。通信インターフェース６６６は、とりわけＧＳＭ（登録商標）ボイスコール、ＳＭＳ、ＥＭＳ、ＭＭＳメッセージ、ＣＤＭＡ、ＴＤＭＡ、ＰＤＣ、ＷＣＤＭＡ（登録商標）、ＣＤＭＡ２０００、ＧＰＲＳ等、各種のモードまたはプロトコルのもと、通信を提供し得る。このような通信は例えばラジオ周波数トランシーバ６６８を介して発生し得る。またブルートゥース、ＷｉＦｉ、または他のそのようなトランシーバ（図示せず）を使用する等、単領域通信も発生し得る。また、ＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）レシーバーモジュール６７０は追加のナビゲーション、位置に関係した無線データを装置６５０上で動いているアプリケーションが適宜使用するよう装置６５０に提供し得る。

装置６５０はまた、ユーザから口頭の情報を受け取り、使用可能なデジタル情報に変換し得る音声コーデック６６０を用いて音声で通信でき得る。同様に音声コーデック６６０は例えば装置６５０の受話器でスピーカーを通して等、ユーザ用に聞こえる音を生成し得る。そのような音は音声電話呼び出しからの音、録音された音（例えば、音声メッセージ、音楽ファイル等）、装置６５０で動作しているアプリケーションによって生成された音も含み得る。

図に示したように、コンピューティング・デバイス６５０は様々な様式で実装し得る。例えば、携帯電話６８０として実装し得る。また、スマートフォン６８２、携帯情報端末、または他の同様な携帯装置の一部としても実装し得る。

本明細書で述べた色々な技術の実装はデジタル電子回路またはコンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、それらの組み合わせで実現し得る。実装はコンピュータプログラム製品つまり、例えばプログラム可能なプロセッサ、コンピュータ、複数のコンピュータのデータ処理装置により実行された、またはその操作を制御する、例えば機械可読記憶装置または伝搬されるシグナルにおいて、情報担体に有形な形で含まれたコンピュータプログラムとして実現し得る。上述したコンピュータプログラム等のコンピュータプログラムはコンパイル言語、インタプリタ言語を含むどのような形式のプログラミング言語でも書くことができ、独立型プログラム、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、コンピュータ環境において使用に適切な他の単位を含むどのような形式でも据え付けられる。コンピュータプログラムは一つのコンピュータまたは一つのサイトまたは複数のサイトにわたって分配されて通信ネットワークを介して互いに接続された複数のコンピュータで実行されるように据え付けられる。

方法の工程は入力データを操作し、出力を生成することによって機能するためにコンピュータプログラムを実行する一つ以上のプログラム可能なプロセッサによって実行され得る。例えばＦＰＧＡ（ｆｉｅｌｄ ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ｇａｔｅ ａｒｒａｙ）またはＡＳＩＣ（ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ ｓｐｅｃｉｆｉｃ ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ ｃｉｒｃｕｉｔ）の特殊目的用論理回路によって方法の工程は実行され、装置に実装され得る。

コンピュータプログラムを実行するのに適切なプロセッサは例として、一般と特殊目的両マイクロプロセッサ、あらゆる種類のデジタルコンピュータの一つ以上のプロセッサを含む。一般にプロセッサは読み取り専用メモリまたはランダムアクセスメモリまたは両方から命令とデータを受け取る。コンピュータの要素は命令を実行する一つ以上のプロセッサ、命令およびデータを記憶する一つ以上のメモリ装置を含み得る。一般に、コンピュータは例えば磁気、磁気光ディスクまたは光ディスクのデータを記憶するための一つ以上の大記憶装置を含むかデータを送受信するために操作可能に接続され得る。コンピュータプログラム命令とデータを具体化するに適切な情報担体は、例として、例えばＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、フラッシュメモリ装置の半導体メモリ装置、例えば内部ハードディスクまたはリムーバブルディスクの磁気ディスク、磁気光ディスク、ＣＤ ＲＯＭ、ＤＶＤ−ＲＯＭディスクを含む全ての形式の不揮発性メモリを含み得る。プロセッサとメモリは、特殊目的論理回路によって補われるか、それに含まれ得る。

実装は、ユーザとの対話を提供するために、ユーザに情報表示する、例えばブラウン管（ＣＲＴ）モニタまたは液晶（ＬＣＤ）モニタのディスプレイ装置および、ユーザがコンピュータに入力を提供できるようにキーボードと例えばマウスまたはトラックボールのポインティング装置を備えたコンピュータで実現し得る。他の種類の装置もユーザとの対話を提供するために使用することができる。例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、例えば視覚フィードバック、音響フィードバック、触覚フィードバック、あらゆる形式の知覚フィードバックが在り得る。ユーザからの入力は音響、スピーチ、触覚入力を含むどの形式でも受け取ることができる。

実装は例えばデータサーバとしてバックエンドコンポーネント、または例えばアプリケージョンサーバのミドルウェアコンポネント、例えばグラフィックユーザインターフェースまたはユーザが実装されたものと対話できるようにウェブブラウザをもつクライアントコンピュータのフロントエンドコンポーネントを含む、またはこれらバックエンド、ミドルウェア、フロントエンドコンポーネントのどの組み合わせも含む、コンピューティング・システムで実現し得る。コンポーネントは例えば通信ネットワークのデジタルデータ通信のどのような形式または媒体によってでも相互に接続し得る。通信ネットワークの例として、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）と例えばインターネットのワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）が含まれる。

記載した実装の明らかな特徴を本明細書で記載するように説明してきたが、当業者には多くの変形、置き換え、変更、等価なものを考え得るであろう。したがって、添付の請求項の範囲は本開示がその趣旨から逸脱しない範囲でこれらすべての変形および変更に及ぶ意図と理解される。

Claims (20)

1. 命令の記憶されている非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は一つ以上のプロセッサによって実行されるとき、コンピューティング・システムに少なくとも
   タッチキーボードにタイプするようにプロンプトを表示する工程と、
   アカウントに関連付けて前記タッチキーボード上のキーへの調整入力の場所および圧力を記憶する工程と、
   記憶された前記場所および圧力に基づき前記アカウントとのセッション中に前記タッチキーボードへの後続の入力を認識する工程と、を行わせるように構成されている、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
2. 前記タッチキーボードは前記キーを表示するディスプレイを備える、請求項１に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
3. 前記タッチキーボードは入力の場所および圧力を監視する抵抗式タッチキーボードを含む、請求項１に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
4. 前記タッチキーボードは汎用コンピューティング・システムにキーボード入力信号を送信するように構成された独立型タッチキーボードを含む、請求項１に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
5. 前記タッチキーボードは汎用コンピューティング・システムに無線でキーボード入力信号を送信するように構成された独立型タッチキーボードを含む、請求項１に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
6. 前記コンピューティング・システムは少なくとも、
   前記キーを表示し、前記プロンプトを表示するように構成された独立型タッチキーボードと、
   前記調整入力の前記場所および圧力を記憶し、前記後続の入力を認識するように構成されたリモートサーバと、を備える、請求項１に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
7. 前記認識する工程は、前記アカウントに関連付けられているログインを受け取ることと、前記アカウントに関連付けられている記憶された場所および圧力を読み出すこととを含む、請求項１に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
8. 前記認識する工程は、タイプ入力の場所および圧力を、前記アカウントに関連付けられている調整入力に関する記憶された前記場所および圧力と比較することを含む、請求項１に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
9. 前記命令はさらに、前記コンピューティング・システムに、所定の場所への入力を、その入力の圧力が前記所定の場所に対する閾値より小さいことに基づき無視する工程を行わせるように構成されており、前記所定の場所に対する前記閾値は前記タッチキーボード上の他の場所に対する閾値より大きい、請求項１に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
10. 前記命令はさらに、前記コンピューティング・システムに、
    第２のアカウントに関連付けて前記タッチキーボード上の前記キーへの調整入力の第２のセットの場所および圧力を記憶する工程と、
    前記第２のセットの記憶された場所および圧力に基づき、前記第２のアカウントとのセッション中に後続の入力を認識する工程とを行わせるように構成されている、請求項１に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
11. 前記命令はさらに、前記コンピューティング・システムに、記憶された前記場所および圧力に基づき前記アカウントとの第２のセッション中、第２のタッチキーボードへの後続の入力を認識する工程を行わせるよう構成されている、請求項１に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
12. 記憶された前記場所および圧力に基づき前記キーの各々の圧力閾値を決定することをさらに含む、請求項１に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
13. 命令の記憶されている非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は一つ以上のプロセッサによって実行されるとき、コンピューティング・システムに少なくとも
    アカウントに関連付けられているログインを認証する工程と、
    タッチキーボードにキーを表示する工程であって、前記タッチキーボードはフラットディスプレイを備えており、前記フラットディスプレイへの接触の場所および圧力を検出するように構成されている、工程と、
    前記アカウントのユーザが前記タッチキーボードにタイプするようにディスプレイ上にテキストを表示する工程と、
    期待される入力に対する前記タッチキーボードへの接触の場所および圧力を記憶する工程であって、前記期待される入力は、表示された前記テキストに基づく、工程と、
    複数の文字に対する最小圧力閾値および場所を決定する工程であって、前記最小圧力閾値および場所は、記憶された前記場所および圧力に基づく、工程と、
    前記アカウントとのセッション中に、少なくとも前記タッチキーボードからの第１の入力を第１の文字に関連付けられている第１の圧力閾値と比較し、前記タッチキーボードからの第２の入力を第２の文字に関連付けられている第２の圧力閾値と比較する工程と、
    前記第１の入力が前記第１の圧力閾値を満たすことに基づき前記第１の文字を認識する工程と、
    前記第２の入力が前記第２の圧力閾値を満たさないことに基づき前記第２の入力を無視する工程と、を行わせるように構成されている、
    非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
14. 前記システムは、前記タッチキーボードからの入力を受け取るコンピューティング・デバイスに接続されたサーバを含む、請求項１３に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
15. コンピューティング・デバイスであって、
    テキストを表示しタッチ入力を受け取るように構成されたタッチ画面と、
    一つ以上のプロセッサと、
    命令の記憶されている非一時的なコンピュータ可読記憶媒体と、を備え、前記命令は一つ以上のプロセッサによって実行されるとき、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、
    前記タッチ画面にキーを表示する工程と、
    前記タッチ画面にタイプするようにプロンプトを表示する工程と、
    前記タッチ画面上の前記キーへの入力の場所および圧力を記憶する工程と、
    記憶された前記場所および圧力に基づき前記タッチ画面への後続の入力を認識する工程と、を行わせるように構成されている、コンピューティング・デバイス。
16. 前記タッチ画面は入力の場所および圧力を監視する抵抗式タッチ画面を含む、請求項１５に記載のコンピューティング・デバイス。
17. 前記場所および圧力を記憶する工程は、アカウントに関連付けて調整入力の場所および圧力を記憶することを含み、
    前記認識する工程は、前記アカウントに関連付けられているログインを受け取ることと、前記アカウントに関連付けられている、記憶された場所および圧力を読み出すこととを含む、請求項１５に記載のコンピューティング・デバイス。
18. 前記認識する工程は、タイプ入力の場所および圧力を前記入力の記憶された前記場所および圧力と比較することを含む、請求項１５に記載のコンピューティング・デバイス。
19. 前記命令はさらに、前記コンピューティング・デバイスに、所定の場所への入力の圧力が前記所定の場所に対する閾値より小さいことに基づき前記入力を無視する工程を行わせるように構成され、前記所定の場所に対する前記閾値は前記タッチ画面上の他の場所に対する閾値より大きい、請求項１５に記載のコンピューティング・デバイス。
20. 前記命令はさらに、前記コンピューティング・デバイスに、記憶された前記場所および圧力に基づき前記キーの各々の圧力閾値を決定する工程を行わせるように構成されている、請求項１５に記載のコンピューティング・デバイス。