JP2017509222A - モビリティアンカのモビリティ - Google Patents

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Abstract

本発明は、モバイル通信ネットワークにおいて、第1のモビリティアンカを第2のモビリティアンカにマイグレートする方法に関する。第1のモビリティアンカはモバイル通信システム内の第1のサブネットワークを扱い、第1のモビリティアンカには複数のユーザ機器が接続されている。第2のモビリティアンカは第2のサブネットワークを扱う。本方法は、ユーザ機器に到達可能なアドレスを有する第1のモビリティアンカにおけるベアラ状態のコピーを第2のモビリティアンカに設けるステップと、第1のモビリティアンカを通じて到達可能であった第1のサブネットワーク及び該サブネットワークに属するベアラに、現時点で第2のモビリティアンカを通じて到達可能であることを、第1のモビリティアンカの外部にある1以上のネットワークエンティティに通知するステップとを含む。【選択図】なし

Description

本発明は、モビリティアンカポイント(mobility anchor point)のマイグレーション(migration)を実施する方法及び装置と、モバイル通信ネットワークにおける仮想化、ゲートウェイ仮想化、ベアラマイグレーション及びゲートウェイマイグレーションとに関する。
災害時、3GPPネットワークのモビリティアンカポイントが実行されているロケーションが壊滅する場合がある。災害としては、地震又は津波が考えられ、数十秒から数分といった幾らかの事前警告時間が存在することになる。
このような状況を克服するために、モバイルネットワークのモビリティアンカポイントは、別のロケーションに移されるべきである。このモバイルネットワークは、本明細書において以下、PSGWとして略記される、パケットゲートウェイ(packet gateway, PGW)及びサービングゲートウェイ(serving gateway, SGW)を有している場合があるか、又はパケットゲートウェイのみを有している場合がある。そのようなシナリオにおいて、以下の要件が満たされることが好ましい。
・モビリティアンカポイントに関連付けられたUEのIPアドレスは変わってはならない。
・実行中のセッション(ベアラ)が中断されてはならない。
・エンドツーエンド接続及びアプリケーションに対して、マイグレーションは可視又は知覚可能であってはならない(例えば、アクティブなTCP接続は維持されるべきであり、UEはインターネット内の同じIPアドレスで可視であるべきである)。
災害時の他に、このような技術は例えば、エネルギー節減又はメンテナンスにも適用することができる。この場合、データセンタの一部がシャットダウンされるべきであり、そのデータセンタ内で実行中のアプリケーション(本事例ではモビリティアンカポイント)が別のロケーションにマイグレート(migrate)されるべきである。
以下のセクションにおいて、モビリティ管理分野の技術を簡単に説明する。しかし、説明する手法のほとんどは、モビリティアンカのモビリティではなく、エンドユーザデバイスのモビリティを扱うものである。説明する技術のいずれも、モビリティアンカポイントのマイグレーションに関する上記問題を正しく解決するものではない。
以下、モビリティアンカに関係する技術を説明する。
第1の技術は、3GPP技術仕様書において定められている発展型パケットコア(Evolved Packet Core, EPC)に関する。従来のEPCでは、SGWは標準化されたハンドオーバ手順によって変更することができる。これは、ベアラの処理が1つのSGWから別のSGWに移されるときの一種のマイグレーションとみなすことができる。しかし、従来の技術ではPGWをマイグレートすることができない。
第2の技術は、モバイルIPネットワークプロトコル規格に関する。それぞれプロキシモバイルIPv6(PMIP)、モバイルIP(MIP)は、変更することのできないアンカポイントの概念に基づいている。プロトコルは、(例えば、3GPPからWiFiのような非3GPPに変更する場合)異なるインタフェースを通じて同じIPアドレスを維持する。しかし、アンカポイント(3GPPアーキテクチャの場合、PGW内の、それぞれ、ローカルモビリティアンカ(LMA)、ホームエージェント(HA)の実装)は変更することができない。
アンカポイント(LMA、HA)がPSGWの外部で実装される解決策の場合、それぞれ、この新たなロケーション、アンカポイントは、災害時に脆弱な地点であり、マイグレートされるべきである。さらに、このような解決策は、3GPP規格(例えば、モビリティアクセスゲートウェイすなわちMAGをPSGW内に配置する)と一貫していない。
通信エンドポイントを伴う更なる技術を以下に説明する。通信関係のエンドポイントがモビリティ管理プロセスに関与する複数の案がある。これらの手法の欠点には2つの要素がある。第1に、このエンドポイント(本事例では、これらはモバイルユーザ機器(UE)及び例えばインターネット上のサーバである)の関与は、3GPPネットワークがモビリティアンカによってモビリティを扱うとき、既存のネットワークに対する変更を必要とする。第2に、これらの手法はそもそも別の問題のために設計されたものであるため、エンドポイントモビリティ解決策は、エンドポイント間の通信チャネルの一部が壊滅する災害事例をどのように克服することができるのか明らかでない。
第1の技術は、IETF規格において定められているホスト識別プロトコル(IETF HIP)に関する。通信エンドポイントは更新され、モビリティアンカは存在しない。代わりに、プロトコルは、ロケータと識別子とを切り離し、このためにネットワークレイヤとトランスポートレイヤとの間に新たなプロトコルレイヤを導入することを提案している。明らかに、これは実行中のアプリケーションに影響を及ぼし、通信エンドポイントにおける変更を要する。これはできれば回避すべきである。さらに、この技術が、差し迫った本問題をどのように解決することができるのか明らかでない。
第2の技術は、特許文献1に関する。この技術では、ベアラが1つのデバイスから別のデバイス、例えばスマートフォンからタブレットに移される。この技術では、通信エンドポイントが更新され、モビリティアンカポイントが存在しない。このため、この技術は別の問題を解決するものであり、本発明によって対処される問題をどのように解決するかについて寄与もヒントも何らもたらすものではない。
また更なる技術は、「終了及び再確立(terminate and re-establish)」手法に基づくマイグレーションを実施する。1つの解決策は単に、古いPSGWを通じて実行している全てのベアラを終了させることである。この場合、アタッチされているUEはネットワークへの再アタッチを開始し、新たなベアラが作成され、接続が再確立される。これには幾つかの欠点がある。
・UEのIPアドレスが変化する。ほとんどの上位レイヤプロトコル(TCP、UDP、VPN、・・・)は、ロケータ及び識別子の双方としてIPアドレスを用いるため、同じUEが新たなIPアドレスを用いてネットワークに再接続されると、このUEは新たなユーザのように見える。このため、セッションは中断される(UEは、古いIPアドレスの下で、通信パートナ、プロキシ、サーバにとって可視ではなくなる)。
・全てのUEが同時に再接続すると、MMEにとって過負荷となる。
このカテゴリにおける1つの既知の解決策は、特許文献2である。この解決策は、新たなSPGWにおいて新たなベアラをスタンバイベアラとして確立し、次に古いベアラを壊し、その後、新たなベアラをアクティベートすることを提案している。これは、上記で説明した一般的な事例の最適化である。この解決策は、新たなベアラをアクティベートするための時間を短くする。しかし、この解決策は、「終了及び再確立」手法における、列挙した基本的な欠点を克服するものではない。
欧州特許第1814279号 米国特許出願 US2012/0214492
本発明は、モバイル通信ネットワークにおいて、第1のモビリティアンカを第2のモビリティアンカにマイグレートする方法に関する。第1のモビリティアンカはモバイル通信システムのサブネットワークを扱い、第1のモビリティアンカには複数のユーザ機器(UE)が接続されている。本方法は、ユーザ機器に到達可能なアドレスを有する第1のモビリティアンカにおけるベアラ状態のコピーを第2のモビリティアンカに設けるステップと、第1のモビリティアンカの外部にある1以上のネットワークエンティティに対し、このモビリティアンカを通じて到達可能であったサブネットワークが現時点で第2のモビリティアンカを通じて到達可能であることを通知するステップとを含む。
この方法は、第1のモビリティアンカポイントの障害及び機能停止に対する高度のロバスト性が提供されるという第1の効果及び利点を有する。これは、第1のモビリティアンカポイントをホスティングしているデータセンタが位置するエリアにおける緊急事態又は災害の場合に、本方法が、第1のモビリティアンカポイントによって提供されているサービスを第2のモビリティアンカポイントにマイグレートすることを可能にすることを意味する。このマイグレーションは、災害の影響を受けているエリアの外で行われるため、第1のモビリティアンカポイント、及びマイグレーション後に第2のモビリティアンカポイントを用いるユーザに対して連続的なサービスを提供することを可能にする。第2の利点は、マイグレーションがシームレスに行われることであり、これは、マイグレーション手順中にサービスの中断がないか又は最小限であることを意味する。
本方法の別の態様によれば、UEへのデータ及びUEからのデータは、マイグレーション後に、第1のモビリティアンカではなく第2のモビリティアンカを通る。
これは、マイグレーション後、第1のモビリティアンカが、UEに通信サービスを提供するためにもはや不要であり、このため、第1のモビリティアンカに関係するリソースを解放することができるという効果を有する。
別の態様によれば、第1のモビリティアンカは第1のパケットゲートウェイ(PGW)にあり、第2のモビリティアンカは第2のパケットゲートウェイ(PGW)にあり、SGWを更に備えている。本方法は、セッション作成要求(CSR)をSGWに送信するステップと、SGWがCSRを第2のPGWに送信するステップと、サブネットワークの外部にある1以上のネットワークエンティティに、ユーザ機器宛てのパケット及びユーザ機器からのパケットが、現時点で第2のPGWを通してルーティングされることを通知する再ルーティング要求を発行するステップとを含む。
これは、マイグレーション前に第1のモビリティアンカを通じてインターネットに接続される通信エンドポイントを形成するユーザ機器のIPアドレスが、マイグレーション方法によって変更されないままであるという効果を有する。
別の態様によれば、CSRをSGWに送信することは、モビリティ管理エンティティ(MME)により行われ、CSRを第2のPGWに送信することは、SGWにより行われる。
これは、本方法が、3GPP規格に基づいて通信ネットワークに適用可能であるという効果を有する。
別の態様によれば、CSRを第2のPGWに送信することにより、ベアラのコピーが、サブネットワークに属するベアラのユーザ機器アドレスの既存のアドレスを用いて、第2のPGWに設けられる。
これは、既存の3GPP規格において定められているコンポーネントに対する追加の特徴及び変更をほとんど伴わずにマイグレーション方法を実施することができるという効果を有する。
別の態様によれば、SGWへのCSRは、第2のPGWもベアラを処理するように準備されるべきであることをSGWに通知する第2のPGWの指示を暗黙的に又は明示的に含むように構成される。
これは、マイグレーション手順をステップごとのプロセスにおいて実行することができ、マイグレーション中に、第1のモビリティアンカ及び第2のモビリティアンカのリソースを同時に用いることによる段階的な移行が可能になるという効果を有する。
別の態様によれば、SGWへのCSRは、PGWを変更することの要求を示すパラメータを含む。
これは、既存の3GPP規格において定められているコンポーネントに対する追加の特徴及び変更をほとんど伴わずにマイグレーション方法を実施することができるという効果を有する。
別の態様によれば、SGWは、PGWを変更することの要求を示し、マイグレーション期間中のSGWリロケーションを伴うハンドオーバを無効にする設定メッセージを受信するように構成され、及び/又は、SGWへのCSRは通常のCSRである。
これは、例えば、新たなタイプのメッセージを考え出すことによってSGWのインタフェースを拡張する必要がないという効果を有する。なぜならば、通常のハンドオーバの場合のような通常のCSRメッセージをマイグレーション中に用いることができるためである。このため、この特徴を用いて、マイグレーション機能を可能にするためのSGWのインタフェースに対する変更及び追加を低減することができる。
別の態様によれば、第1のモビリティアンカの外部にある1以上のネットワークエンティティに、第1のモビリティアンカを通じて到達可能であったサブネットワークが現時点で第2のモビリティアンカを通じて到達可能であることが、ボーダゲートウェイプロトコル更新メッセージを用いて通知され、又は、1以上のエンティティは、第1のPGW及び第2のPGWの前にある1以上のスイッチであり、第2のPGWは、ベアラのコピーを作成した後に、1つ又は複数のスイッチに、ベアラのトラフィックが第1のPGWではなく第2のPGWを通してルーティングされるようにルーティングを変更するように通知し、又は、1つ又は複数のエンティティは、1つ又は複数のエントランスポイント(entrance point)を第1のPGW及び第2のPGWに接続するMPLSスイッチであり、更新は、ネットワークエントランスポイントと新たなPGWとの間の新たなMPLSトンネルをセットアップすることによって行われ、又は、1つ又は複数のエンティティは、1つ又は複数のエントランスポイントを第1のPGW及び第2のPGWに接続するIPルータであり、内部ゲートウェイプロトコルを用いてネットワークエントランスポイントと新たなPGWとの間のルーティングを更新する。
これは、UEがインターネットと有することができる個々の接続の観点から、第1のモビリティアンカと第2のモビリティアンカとの間の移行が透過的(transparently)にかつ即座に生じ、それによって、進行中のTCP/IP接続がマイグレーション中に維持されるという効果を有する。
別の態様によれば、本方法は、第1のPGW及び第2のPGWの前にある1つ又は複数のスイッチを含むスイッチレイヤにおける再ルーティングを用いてマイグレーションが実行されるべきであることを示すCSRをSGWに送信するステップと、第2のPGWによって、第2のPGWにおいて対応するベアラが確立された後にトラフィックの再ルーティングをトリガするステップとを更に含む。
これは、ベアラがマイグレートされるインターネットからUEへのトラフィックのルーティングを適合させるために必要な変更を、僅かな数のスイッチに限定し、これによりなおマイグレーション効率を向上させる、すなわち、必要なリソース及びマイグレーションを行う時間を低減することができるという効果を有する。
別の態様によれば、再ルーティングは、第2のPGWが、CSRメッセージにより受信した情報に基づいてスイッチと通信すること、又は、第2のPGWが、再ルーティングのために用いるように事前構成されたスイッチと通信すること、又は、第2のPGWが、再ルーティングのために用いられるスイッチを決定するコントローラと通信することを含み、本方法は、第2のPGWによってトリガされて、1つ又は複数のスイッチにおけるスイッチングテーブルを、第1のPGWではなく第2のPGWを通してトラフィックを再ルーティングするように更新することを更に含む。
これは、再ルーティングを、3GPP規格又は提案される3GPP規格の拡張において利用可能なコンポーネント及び情報から開始することができるという効果を有する。
別の態様によれば、本方法は、SGW変更を伴うハンドオーバにおいて用いられるメッセージを用い、セッション作成要求メッセージは、第2のPGWがベアラを処理するように準備されるべきであることの指示を含み、指示は第2のPGWのアドレスを含むことが好ましく、SGWは、指示に応じて、第2のPGWに、第2のPGWにベアラのコピーを設けるためのセッション作成要求を送信する。
これは、既存の3GPP規格において定められているコンポーネントに対する追加の特徴及び変更をほとんど伴わずにマイグレーション方法を実施することができるという効果を有する。
別の態様によれば、本方法は、第2のPGWにおいて対応するベアラが確立された後、SGWから第2のPGWにアップリンクパケットをルーティングすることであって、ダウンリンクパケットはなおも第1のPGWを通してルーティングされていること、又は、再ルーティング要求が発行され、ダウンリンクトラフィックが第2のPGWを介してSGWに到達した後に、アップリンクパケットをSGWから第2のPGWにルーティングすることを更に含む。
これは、ベアラ処理の負荷が、マイグレーション中、第1のPSGWと第2のPSGWとの間で平衡しているため、第1のPSGWから第2のPSGWへの処理負荷の移行が突然ではなく段階的に生じるという技術的効果を有する。これは、ハンドオーバ中の遅延及びマイグレーション中の突然の過負荷のリスクが低減され、このため、マイグレーションプロセス全体がよりフェールセーフになるという更なる効果を有する。
別の態様によれば、アイドルベアラは、アクティブベアラについて再ルーティングが行われた後にマイグレートされる。
これは、アクティブベアラのマイグレーションがより早く完了するという技術的効果を有する。
別の態様によれば、本方法は、マイグレートされるアイドルベアラのために、SGWに、及びSGWから第2のPGWにCSRを送信することと、SGW及び第2のPGWの双方にコピーを設けた後に、ベアラが再びアクティブになった場合は、SGW及び第2のPGWを通じてトラフィックを送信することとを更に含む。
これは、最初はアイドルであり、その後、マイグレーション中にアクティブになるベアラのハンドオーバをより早く起こすことができ、このため、マイグレーション期間全体にわたってアクティブであるベアラのマイグレーションとの時間差が生まれるという効果を有する。
別の態様によれば、第2のPGWにアイドルベアラのコピーが設けられ、CSRをSGWに送信することは、モビリティ管理エンティティ(MME)により行われることが好ましい。
これは、データトラフィックに関する情報及びMMEにおいて利用可能な他の情報を、マイグレーションの幾つかの態様を制御するときに考慮することができるという効果を有する。
別の態様によれば、本方法は、再ルーティングが確立される前にアイドルベアラがアクティブになった場合、アクティブベアラのマイグレーションのための手順に従ってベアラをマイグレートすることと、再ルーティングが確立された後にアイドルベアラがアクティブになった場合、好ましくはMMEからSGWに送信されるCSR、及び好ましくはSGWから第2のPGWに送信されるCSRによってアイドルベアラをマイグレートすることとを更に含む。
これは、マイグレーションが、マイグレーション中にアクティブになるアイドルベアラをも扱うことができるという効果を有する。
別の態様によれば、第1のモビリティアンカは第1のパケットゲートウェイ(PGW)にあり、第2のモビリティアンカは第2のPGWにあり、第1のPGWはSGWとは異なる第1のSGWに接続され、第2のPGWは、第2のSGWとも呼ばれるSGWに接続され、本方法は、セッション作成要求(CSR)を第2のSGWに送信することと、CSRを第2のPGWに送信することと、ベアラ変更要求(MBR)を第1のPGWに送信することと、サブネットワークの外部にある1つ又は複数のネットワークエンティティに、ユーザ機器宛てのパケット及びユーザ機器からのパケットが、現時点で第2のPGWを通してルーティングされることを通知する再ルーティング要求を発行することとを含む。
これは、本方法が、マイグレートされるモビリティアンカを構成するSGW及びPGWの双方をマイグレートすることができるという効果を有する。さらに、マイグレーションの前に第1のモビリティアンカを通じてインターネットに接続されていた通信エンドポイントを形成するユーザ機器のIPアドレスが、マイグレーション方法によって変更されないままとなる。
第1のSGW及び第2のSGWを含む方法の更なる態様は、第1のSGWにCSRを送信することにより、第1のPGW内に存在するベアラのコピーが第2のPGWに設けられることである。
これは、ベアラのコピーを実際のハンドオーバの前に作成することができ、これにより、ハンドオーバを早期のリソースアロケーションを通じて準備し、これにより、ハンドオーバが生じるときに必要な処理及びコピーの量を低減し、これにより、クリティカルパスにおけるハンドオーバ手順の効率を改善し、遅延を低減するという効果を有する。
第1のSGW及び第2のSGWを含む方法の更なる態様は、第1のPGWへのMBRの送信が第2のSGWから行われ、第1のPGWに第2のSGWを介してトラフィックをリダイレクトするように指示することである。
これは、マイグレーションがステップごとのプロセスにおいて行われ、ベアラ処理が第1のSGWから第2のSGWに移され、そのため第1のSGWのリソースを早期に解放することができるという利点を有する。
第1のSGW及び第2のSGWを含む方法の別の態様によれば、SGW変更を伴うハンドオーバにおいて用いられるメッセージは、モバイル管理エンティティ(MME)から、ユーザ機器が接続されるeNBへと送信されるパス切り替え要求ACKメッセージを含み、eNBは、それまでにパス切り替え要求を送信することなく、このパス切り替え要求ACKメッセージを受理するように構成される。
これは、eNBがeNBのインタフェースを変更する必要なくマイグレーション方法に関わり、マイグレーション方法をサポートすることができるという効果を有する。
第1のSGW及び第2のSGWを含む方法の別の態様によれば、SGWハンドオーバ手順が、第1のPGWからSGWにベアラのトラフィックをリダイレクトするために用いられ、ベアラのうちの1つのベアラをリダイレクトした後に、ベアラのアップリンクトラフィックがSGWを通って第1のPGWに流れ、ベアラのダウンリンクトラフィックが第1のPGWを通ってSGWに流れ、第2のPGWは、第1のPGWによって処理されたベアラの状態のコピーを用いて、第2のPGWがベアラのためのパケットを処理することができるように準備され、マイグレーション中のベアラの変更を扱うために、第2のPGWを通してトラフィックを再ルーティングする前に、本方法は、依然として第1のPGWを通してルーティングされているベアラの状態が変更された場合、第2のPGWを更新することであって、該更新はSGWによって開始されることが好ましいこと、又は、第2のPGWを通してベアラを再ルーティングする前の、ベアラの変更を防ぐこと、又は、第2のPGWにおいてベアラが確立されると、全てのアップリンクユーザデータ及びシグナリングデータを第2のPGWにリダイレクトすることを含む。
これは、第2のPGWにおけるベアラの状態が利用可能であり、最新であり、それによってベアラのリダイレクトが実際に生じたときに、第2のPGWにおけるベアラ状態のセットアップ及び初期化によって生じる遅延を回避することができるという効果を有する。さらに、ベアラ状態のコピーは、ベアラの実際のリダイレクトの前に、アクティブベアラの動作中のクリティカルなベアラ処理と同時に生じる。
本発明は更に、第2のモビリティアンカとして動作し、モバイル通信ネットワークにおいて、第1のモビリティアンカを第2のモビリティアンカにマイグレートする装置に関する。第1のモビリティアンカはモバイル通信システム内のあるサブネットワークを扱い、第1のモビリティアンカには複数のUEが接続されており、UEへのデータ及びUEからのデータは、マイグレーション後に、第1のモビリティアンカではなく第2のモビリティアンカを通るようになっている。本装置は、第1のモビリティアンカにおけるベアラ状態の、ベアラ状態ごとのコピーを第2のモビリティアンカに設けるためのモジュールと、第1のモビリティアンカの外部にある1以上のネットワークエンティティに対し、第1のモビリティアンカを通じて到達可能であったサブネットワークが現時点で第2のモビリティアンカを通じて到達可能であることを通知するモジュールとを備えている。
別の態様によれば、本装置は、本方法及び上記で説明したその様々な態様によるステップを実行するモジュールを更に備えている。
本発明について、図面を用いて詳細に説明する。
本発明の形態の概略図である。 アクティブベアラのマイグレーションの際の、コンポーネント間におけるインタラクションのステップごとの説明を含む本発明の形態の概略図である。 アクティブベアラのマイグレーションの際の、コンポーネント間におけるインタラクションのステップごとの説明を含む本発明の形態の概略図である。 アクティブベアラのマイグレーションの際の、コンポーネント間におけるインタラクションのステップごとの説明を含む本発明の形態の概略図である。 アクティブベアラのマイグレーションの際の、コンポーネント間におけるインタラクションのステップごとの説明を含む本発明の形態の概略図である。 アクティブベアラのマイグレーションの際の、コンポーネント間におけるインタラクションのステップごとの説明を含む本発明の形態の概略図である。 アクティブベアラのマイグレーションの際の、コンポーネント間におけるインタラクションのステップごとの説明を含む本発明の形態の概略図である。 アクティブベアラのマイグレーションの際の、コンポーネント間におけるインタラクションのステップごとの説明を含む本発明の形態の概略図である。 アクティブベアラのマイグレーションの際の、コンポーネント間におけるインタラクションのステップごとの説明を含む本発明の形態の概略図である。 アクティブベアラのマイグレーションの際の、コンポーネント間におけるインタラクションのステップごとの説明を含む本発明の形態の概略図である。 アクティブベアラのマイグレーションの際の、コンポーネント間におけるインタラクションのステップごとの説明を含む本発明の形態の概略図である。 アクティブベアラのマイグレーションの際の、コンポーネント間におけるインタラクションのステップごとの説明を含む本発明の形態の概略図である。 アンカポイントマイグレーションの際にシステムのコンポーネント間で交換されるメッセージの、可能性のあるシーケンスを示すシグナリングシーケンス図である。 3GPP TS 23.401に基づく図5.5.1.3−1から採用されたSGWリロケーションを用いるX2ベースのハンドオーバのシグナリングシーケンス図である。 インターネットとPGWとの間のトラフィックフローに位置するスイッチを有する本発明の形態の別の概略図である。 アンカポイントマイグレーションの際にシステムのコンポーネント間で交換されるメッセージの、可能性のあるシーケンスを示すシグナリングシーケンス図である。 アイドルベアラのマイグレーションに関係するシステムのコンポーネント間で交換されるメッセージの、可能性のあるシーケンスを示すシグナリングシーケンス図である。
まず、以下の説明において用いられる幾つかの用語を定義する。
[略語のリスト]
APN アクセスポイント名(Access Point Name)
BGP ボーダゲートウェイプロトコル(Border Gateway Protocol)
CSR セッション作成要求(Create Session Request)
DL ダウンリンク(Downlink)
eNB 発展型ノードB(Evolved Node B)(又はeノードB)
EPC 発展型パケットコア(Evolved Packet Core)
HIP ホスト識別プロトコル(Host Identify Protocol)
MBR ベアラ変更要求(Modify Bearer Request)
MIP モバイルIP(Mobile IP)
MME モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity)
OAM オペレーション及び管理(Operation and Management)
OCS オンライン課金システム(Online Charging System)
OF オープンフロー(OpenFlow)
OFCS オフライン課金システム(Offline Charging System)
PDN パケットデータネットワーク(Packet Data Network)
PGW パケットデータネットワークゲートウェイ(Packet Data Network Gateway)
PMIP プロキシモバイルIP(Proxy Mobile IP)
PSGW PGW及びSGW
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明の一実施形態は、モバイル通信システムのモビリティアンカを透過的(transparently)にマイグレート(migrate)することができるシナリオを考慮する。これは、EPCの場合、SPGWを、あるロケーションから別のロケーションに、例えば、あるデータセンタ(DC)から別のDCに移すことができることを意味しうる。別の実施形態では、これは、PGWのみがマイグレートされることを意味しうる。以下に、モビリティアンカポイントがSPGWを備えている幾つかの実施形態を説明する。しかし、他の実施形態では、モビリティアンカポイントはPGWのみを備えていてもよい。
一実施形態では、マイグレーション(migration)は、上記ユーザ機器に到達可能なアドレスを有する上記第1のモビリティアンカ(PGW又はSPGW)におけるベアラ(bearer)状態のコピーを、第2のモビリティアンカ(第2のSPGW)に設けることを含む。本実施形態は更に、第1のモビリティアンカを通じて到達可能であったサブネットワークが現時点では第2のモビリティアンカを通じて到達可能であることを、第1のモビリティアンカの外部にある1以上のネットワークエンティティに通知することを含む。
このために、1つの実施形態によれば、a)古いSPGWを通じて実行されるベアラの処理を、新たなSPGWへ次々に移し、b)全てのベアラが移された後に、全てのトラフィックを、新たなSPGWを介して再ルーティング(reroute)することが提案される。これは、1つの実施形態では、3GPPにより定められたSGWハンドオーバ手順の修正バージョンを用いて行われる。
・第1のステップにおいて、ベアラ処理は、古いSGWから新たなSGWにリダイレクトされる。これは、ダウンリンク(DL)トラフィックの場合はトラフィックフローが「古いPGW→新たなSGW」であり、アップリンク(UL)トラフィックの場合はトラフィックフローが「新たなSGW→古いPGW」となるように行われる。
・これと並行して、新たなPGWが必要な情報を用いて準備される。これにより、ベアラのパケットが到着し次第それらのパケットを処理することができる。
・このようにして全てのベアラがマイグレートされた後(依然として古いPGW及び新たなSGWを介して実行されており、新たなPGWは必要な全ての情報を有している)、ボーダゲートウェイプロトコル(BGP)更新メッセージがモバイルドメイン外部のネットワークに対して発行される。このメッセージは、古いPGWがルータとしての役割を果たしていたサブネットワークが、現在は新たなPGWを介して到達可能であることを示すものである。このメッセージが伝わると、ルータはトラフィックを新たなPGWにリダイレクトすることになる。
・マイグレーションが完了し、古いPSGWにおけるリソースを解放することができる。
古いPGW及び新たなPGW(以下、第1のPGW及び第2のPGWとも呼び、マイグレーションのソース及びターゲットとなる)は、別々のエンティティである。対照的に、幾つかの実施形態では、古いSGW及び新たなSGWは全く同一のエンティティとすることができる。すなわち、マイグレーションはSGWの変更を伴わない。
このプロセスは、モビリティ管理エンティティ(MME)へのメッセージによりトリガすることができる。その後、ベアラごとに、一実施形態ではMME(又は何らかの他のエンティティ)がセッション作成要求(CSR)を発行する。このCSRは、新たなSGWへと送信され、新たなSGWにマイグレートされることになる古いSGWからのハンドオーバに加えて、新たなPGWが必要な情報を用いて準備されるべきであることをも示すものである。このため、1つの実施形態では、新たなSGWは、a)必要な設定を行うためのセッション作成要求メッセージを新たなPGWに送信し、b)トラフィックを、新たなSGWを介してリダイレクトするよう古いPGWに指示するベアラ変更メッセージ(Modify Bearer message)を古いPGWに送信する。
別の実施形態では、マイグレーションがSGWの変更を伴わない場合、MMEは、トリガされた後に、続いて新たなPGWが必要な情報を用いて準備されるべきであることを示すCSRを発行し、このCSRはSGWに送信される。このため、1つの実施形態では、SGWはセッション作成要求メッセージを新たなPGWに送信して必要なセットアップを行う。さらに、SGWは、マイグレーションの際に全てのシグナリングを新たなPGW及び古いPGWに複製し、新たなPGW及び古いPGWの同期を維持する。
この手順の2つの変形形態は、別々の実施形態に従って定めることができる。第1の変形形態では、MMEは初期CSRにおいて、マイグレーションを所望することをシグナリングする。第2の変形形態では、SGWは、既に存在するCSRメッセージを受信した場合にこのマイグレーションを実行するように事前に構成される(代償として、このCSRメッセージが最初に設計された対象の機能を不能にする)。更なる実施形態による、本明細書において説明するゲートウェイ(GW)マイグレーションへの第3の手法では、GWの前に既にあるトラフィックをリダイレクトするためにスイッチが用いられる。
本発明は幾つかの利点を提供するが、これらのうちの幾つかは、同一ロケーションにあるか又は分離されたPSGWのための新規のマイグレーション方式に関する。
・3GPP EPCネットワークのモビリティアンカポイントを、別のロケーションにマイグレートすることができる。
本発明の主な利点及び動機は、3GPP EPCネットワークのアンカポイント、及び結果としてPSGWを、動作及び進行中のセッションに影響することなくマイグレートすることができるということである。
・接続されたUEのIPアドレスを変更する必要がない。
マイグレーションは、接続されたUEのIPアドレス、そしてそのため、アクティブなセッションに影響を与えることなく生じる。
・セッションが中断されない。
IPアドレスは変更されず、マイグレーション(新たなPSGWへの変更)はアクティブな接続のエンドポイントにとって透過的に行われるため、セッションは中断されない。大きな遅延、遅延ジッタは想定されない。新たなPSGWへの移行の準備がされているため、GWの実際の変更は、アプリケーションに対する知覚可能な影響なく可能な限り最小の時間で行われる。
・MMEは、シグナリング速度を制御することができる(MMEは過負荷とならないが、独自の可能な速度でシグナリングを行うことができる)。
MMEは、マイグレートすべきUE(ベアラ)とそのスピードとを決定することができる。これにより、PSGW全体が瞬時にオフになり、影響を受けたUEが再アタッチを実行する場合に生じるシグナリングトラフィックピークを回避できる。マイグレーションプロセスの際の安定性の問題は、それぞれ制御下に置かれて回避することができる。
・アイドル接続が効率的にマイグレートされる。
アイドルUE及びそれらのそれぞれのベアラ(GTPパス)のマイグレーションは、古いGWから新たなGWへの通常のハンドオーバに非常に類似した最小限の必要なメッセージを用いて転送され、新たなセッションは、新たなPSGWによって直接ハンドリングすることができる。これらは、新たな変更されたセッション要求がMME、S−GW及びP−GW間で交換された後に、新たなPSGWによって完全に処理される。新たなメッセージ及び手順の最小の組を3GPP規格に組み込まなくてはならない。
・仮想化ベースのマイグレーション:
本開示において説明される手順は、PSGWが仮想化された構成で実行されるシナリオに適しているが、従来の仮想化されていない構成の場合にも機能する。文献において従来検討されているほとんどのそのような構成における特徴のうちの1つは、データプレーン及び制御プレーンの独立したスケーリングである。提案される手順はシグナリングに依存するため、そのような手法との組み合わせは、マイグレーションの時間に関して特に有利であり、より多くのリソースを制御プレーンに割り当てることができ、これによってマイグレーションプロセスが高速になる。
1つの実施形態において検討されるシナリオでは、PSGWは最初、あるデータセンタ内に位置し、マイグレーション後は別のデータセンタ内に位置することになる。データセンタごとにインターネットへの異なった接続があることを前提とする。このため、インターネットにおけるルータの観点から、2つのデータセンタにおけるPSGWの組み合わせには、異なったリンクを介して到達可能とすることができる。
構成の概要を図1に示している。この構成は、古いPGW101と古いSGW102とからなり、これは、トラフィックがマイグレーション前に通るPGW及びSGWの組み合わせである。さらに、トラフィックがマイグレートされることになる新たなPGW201及び新たなSGW202がある。その他に、MME301及び基地局401が存在する。
ゲートウェイマイグレーションに関する本発明の一実施形態による方法は、全部で4つのステップで構成される。
1.古いPSGWのベアラが新たなPSGWにマイグレートされるべきであることをMMEに通知する(ステップS201)。
2.アクティブ状態のベアラをマイグレートする(ステップS202)。
3.アイドル状態のベアラをマイグレートする(ステップS203)。
4.外部ルーティングを更新する(ステップS204)。
ステップS201は、人間か、又は古いPSGW101、102を新たなロケーションにマイグレートすべきことを決定したOAM(オペレーション及び管理)システムのような管理エンティティにより、トリガすることができる。このため、このエンティティは、ステップS201において、マイグレーション決定をMME301に送信する。この情報を受信した後、MMEは、ステップS202において適切なシグナリングメッセージをSGW102に発行することによって、PSGW101、102に関連付けられたアクティブベアラのマイグレーションをトリガする。ベアラは、モバイルネットワークが、このベアラに対応する特定のUEとインターネットとの間の通信パスにおける進行中のデータ送信をサポートするために必要な状態を保持している場合に、アクティブである。逆に、アイドルベアラの場合、現時点ではUEのためのS1_MME及びS1_U接続が存在していないが、UEとインターネットとの間の今後のデータ伝送を予期して、PSGWにおいてベアラセットアップ及びベアラ状態の形態の整備がされている。
以下において、まず、図1A〜図1Kに示すステップ及び図2に示すシグナリングシーケンスに基づいてアクティブなベアラのマイグレーションがどのように実行されるか(上記の手順におけるステップS202)を説明し、次に、全体の手順における他に必要なステップ3及び4を説明する。ステップS202について、本明細書に記載される、全部で3つの異なる変形形態又は実施形態が存在する。
第1の変形形態は、図1A〜図1Kに示すステップ及び図2に示すシグナリングシーケンスによる、特別なシグナリングを用いたアクティブベアラマイグレーションに関する。このセクションに記載のアクティブベアラマイグレーション手順は、単一のアクティブベアラのためのものである。アクティブベアラマイグレーション手順の説明の出発点としての役割を果たすべきシナリオを図1Aに示している。図1Aでは、アクティブベアラに基づく双方向通信パスが古いPGW101及び古いSGW102を通じて確立されている。本実施形態によるアクティブベアラマイグレーション手順のための基本的な着想は、図3に示すSGWリロケーションを用いたハンドオーバのための既存の3GPP手順から導かれる。PGWのリロケーションが可能ではない既存の3GPP手順では、MMEは、新たなトラフィックを準備するために新たなSGWにシグナリングし、次にそのSGWは、トラフィックを新たなSGWにリダイレクトするように古いPGWに対してシグナリングする。新たなPGWもこのベアラのトラフィックのために準備される更なるステップが追加され、このため、MMEはこれに応じてこの情報を送信することができる。このために、既存の3GPP手順からの既存のメッセージのうちの幾つか、例えばCSR(セッション作成要求)メッセージを、この変更を反映するように修正する必要がある。
・S101: マイグレーションは、MMEから新たなSGWに送信される「セッション作成要求」(CSR)というS101のメッセージから開始する。このステップは、図1Bのシナリオに示されている。3GPP規格に準拠したメッセージと比べた変更点を「」により示している。この変更点とは、この手順(通常の3GPP手順には存在しないステップS102及びS103であり、これらに対応するステップが図3においてステップ2〜4として示されている)において新たなPGWが新たなベアラのために準備されるべきであることをMMEが指示するということである。このため、メッセージは2つのPGWアドレスを、このような要求の全ての他の標準パラメータに加えて含むことができる。2つのPGWアドレスとは、このシグナリングプロセスに関与する古いPGW101のPGWアドレスと新たなPGW201のPGWアドレスとである。
・S102: 新たなSGW202は、PGWからのダウンリンクトラフィックのためのTEID(tunnel endpoint identifier, トンネルエンドポイント識別子)を割り当てることができ、新たなPGWに「セッション作成要求」S102メッセージを送信する。このステップは図1Cのシナリオに示されている。既存の3GPP規格による通常かつ既存の「セッション作成要求」は、このタスクにとって十分とすることができることに留意されたい。新たなPGWがこの時点で自己のIPアドレス範囲外にある既存のUE IPアドレスを用いてベアラをセットアップしなければならない場合に、必要な唯一の変更が生じる場合がある。このUE IPアドレスはメッセージS102を用いて送信される。
・S103: 新たなPGWは、必要なセットアップを行うと、応答メッセージをにより返答する。まだデータをトランスポートしていない新たなPGWにおいて新たに作成されたベアラセットアップを図1Dに示している。PGWは、この新たなPGWを介した送信に用いるために自己のPGW TEIDの組を割り当てる場合がある。
・S104: 新たなSGWは、標準的な手順に従って「ベアラ変更要求」を古いPWGに発行する。このステップは図1Cのシナリオに示している。
・S105: 旧PGWが適宜、返答する。
・S106: SGWは「セッション作成応答」メッセージによりMMEに返答する。本手順のこの段階において、マイグレートされるベアラのダウンリンクトラフィックは既に新たなSGWを介して実行されている一方で、アップリンクトラフィックは依然として旧SGWを介して送信されている。この状況を図1Eのシナリオに示している。
・S107: MMEは、このベアラのUEが現在アタッチされているeNBに対し、「パス切り替え要求ACK」メッセージに類似したメッセージを送る。このステップを図1Fのシナリオに示している。このメッセージは、新たなSGW IPアドレスと、アップリンクTEIDとを含んでいる。eNBは、新たなIPアドレス及びアップリンクTEIDを使い始め、このためトラフィックを新たなSGWに送る。このようなメッセージは3GPP規格に存在するが、図3のステップ5を参照すると、eNBはこれを「パス切り替え要求」を送信していない状態で受理しなければならない。
・S108: eNBは、現在、トラフィックが新たなSGWに送られていることを確認する。3GPP規格と比べて、これは新たなメッセージタイプであるが、このメッセージはオプションである。
この手順が実行された後、ベアラは現在、古いPGW101及び新たなSGW201を介して処理されているのに対し、新たなPGW201はスタンバイ設定にあり、いつでもトラフィックの処理を開始することが可能である。この状況を、図1G及び図1Hのシナリオに示している。MMEは、MMEの処理能力に応じて順次又は並行して、マイグレートされる全てのベアラについてこの手順を実行する。この状況を図1Iのシナリオに示している。
このため、このセクションに記載されているアクティブなベアラのマイグレーション手順は、(SGWの変更を伴うハンドオーバのための既存の3GPP規格と比較して)MMEとSGWとの間の初期CSRメッセージの変更(S101)によるものであり、マイグレーションプロセスにあっても、SGWリロケーションによるハンドオーバも可能にする。
第2の変形形態は、特殊なSGWでのアクティブベアラマイグレーションに関する。この変形形態では、既存のシグナリング及びインタフェース、特にMMEからSGWに送信される最初のCSR(S101)に対する変更の量を可能な限り低減することができる。このために、PSGWマイグレーションの際にSGWリロケーションを伴うハンドオーバを行う可能性が禁止される。このとき、前回の事例とは異なり、特殊なメッセージは必要とされないが、GWリロケーションを伴うハンドオーバの場合に用いられる通常のCSRメッセージを用いることができる。ここでSGWは、このようなCSRを受信すると、古いPGWへのベアラ変更要求と、新たなPGWに向けたセッション作成要求との双方を発行するように構成されている。
図2に比べて、CSRにおいて新たなPGWを明確に示す必要がない場合があるものの、マイグレーションプロセスの開始時に新たなPGWが新たなSGWにおいて既に構成されていることを除いて、変更点はない。このため、この場合には特別なシグナリングは不要である。
新たなSGW202は、自己の手順及び新たなPGW201とのメッセージ交換において僅かに変更する必要がある。
以下は、1つの実施形態による、ベアラのマイグレーション後であるもののマイグレーション完了前のシグナリングの扱いに関する。アクティブベアラのハンドオーバの後であるがステップS204において外部ルーティングを更新する前に、ベアラの状態のうちの幾つかが変更される場合に更新される必要のある2つのPGW、すなわち旧PGW及び新PGWが存在する。これは、この移行期間中、新たなSGW202のジョブである。
新たなSGW202は、3GPP規格において定められているように、古いPGW101への接続を維持しなくてはならず、すなわち、古いPGW101との通常のデータ及びシグナリング交換を行う。同時に、新たなSGWは、新たなPGWへの全てのシグナリングメッセージのコピーを生成し、新たなPGW201を古いPGW101と同期した状態に保つ。例えば、自身のピアが動作中であるかどうかを見いだすためのエコー要求(Echo Request)メッセージと、MMEから送信されるセッション削除メッセージとが複製される。
ベアラを削除する必要があり、古いPGW101が新たなSGW202により受信されるベアラ削除要求(Delete Bearer Request)メッセージを送信する場合などに、古いPGWから発信され、ベアラの状態を変更するメッセージに対して特別な処理が必要である。
このような場合の1つの可能な解決策(「マイグレーションの際にPGW主導のシグナリングを行わない」)は、マイグレーション期間においてこのようなメッセージを処理しないということである。マイグレーションの際、新たなSGWは、そのようなメッセージを受理しないか又は3GPPにより定められているようにそれぞれに対して否定的な返答を用いる。PGWも変更される可能性があるか、又は変更する必要がある場合、古いPGWもそのような要求を既に拒否することができ、そのため一切の変更が回避される。
より複雑な別の解決策(「ミラーPGW主導のシグナリング」)は、新たなSGWを変更して、これに応じて、古いPGWにより受信されるシグナリングを新たなPGW201に転送するようにすることである。このとき、新たなPGWはこれらの信号を理解しなくてはならず、実施される手順は、これに応じて、マイグレーション中に内部で状態を更新する必要がある。新たなPGW201は、3GPP規格に従って応答することができ、SGWが新たなPGW201からのメッセージをフィルタリングしなくてはならない場合がある。例として、古いPGWから新たなSGWに送信されるベアラ削除要求メッセージについて説明する。新たなSGWは、ベアラ削除応答メッセージを用いて返答する。新たなSGWは、同じ応答メッセージを新たなPGW201にも送ることができ、新たなPGW201も自己のリストからそれぞれのベアラを除去することになる。これは新たなPGWにおける変更を必要とすることに留意されたい。なぜなら、新たなPGWは対応するベアラ削除要求メッセージを送信していないにも関わらず、これに応じて動作することになるからである。
一実施形態による、移行期間中のシグナリングを処理する第3のオプションは、新たなGWにおけるベアラ状態の新たなセットアップの直後に、新たなPGW201に対して、単一のベアラトラフィックをリダイレクトすることである。これは、新たなSGW202が全てのアップリンク(UL)ユーザデータ及びシグナリングデータを新たなPGW201にすぐに送信することを意味する。この手順によって、新たなPGWの状態は最新に保たれる。しかし、古いPGW101はこれ以上更新されず、各状態がタイムアウトする場合がある。そのため、少なくとも、エコー要求メッセージ、エコー応答メッセージ等のパス管理メッセージが時折、送信される場合がある。
ダウンリンク(DL)トラフィックは依然として古いPGW101に向けられているため、少なくともDLについて、前回のオプションのもとで記載したように、新たなSGW202の支援により新たなPGW201において、トラフィック状態情報が更新され、及び/又は最新の状態に保たれなくてはならない。
概して、マイグレーション期間は短いことが想定される(約数秒から最大で数分)ため、少数の状態のみが変化し、いくつかの状態における一時的な不整合は許容可能である場合がある。
以下は、本発明の実施形態によるアップリンクトラフィックの処理に関する。1つの実施形態に基づいて、新たなSGWが送信するアップリンク方向におけるデータプレーンパケットは、新たなSGWが新たなPGWを介していつアップリンクパケットの送信を開始するかを決定することが必要であるため、特別な処理に従う。アクティブなベアラのマイグレーションに関係する図において、このステップの図は単純化され、図1J及び図1K間の移行に関する。その一方で、詳細を以下に記載する。本発明の実施形態に従ってこれをどのように実施することができるかの2つの可能なオプションが存在する。
第1のオプションは以下のとおりである。アップリンクパケットのためのルートが、初期セッション作成応答メッセージS103の後に新たなPGWを介して直接構成される。アップリンクパケットは、ステップS107が実行された後に初めて新たなSGWに到達する。このために、新たなPGW及び古いPGWは、分離したアップリンク及びダウンリンクを用いて機能するように構成されなくてはならない。アップリンクは新たなPGWを通して延びる一方で、ダウンリンクは依然として古いPGWを介して延びている。さらに、インターネット上のルータは、ルータの観点からトポロジ上、正しくないソースIPを有するパケットを受理することになる。IP10.0.250.54を有するUEからのパケットが、新たなPGW及びリンク2を介して送信される。しかし、「インターネット」は、これらのパケットが自身のルーティングテーブルに従ってリンク1を介して到達することを予期している。
この第1のオプションの利点は、直接の再ルーティングによって古いPSGWに対する負荷が低減するため、何らかの形でオフロードされるべき古いデータセンタにおけるリソースを解放することができるということである。
第2のオプションは以下のとおりである。新たなSGWは内部に自己学習メカニズムを有する。新たなPGWを介してパケットがダウンリンクにおいて到達し始めるや否や、新たなSGWは、アップリンクも再ルーティングすることができることを認識する。
アクティブベアラマイグレーションのための第3の変形形態は、オープンフロー(OF)技術に基づく。この変形形態は、図4に示すように、更なるネットワーク要素が存在することを前提とする。図1の初期ネットワークアーキテクチャと比較した変更点は、インターネットとPGWとの間のトラフィックフロー上に位置する2つのスイッチ103及び203が利用可能であるということである。このアーキテクチャを図4に示している。さらに、これらの2つのスイッチは、これらのスイッチ間でデータを交換する手段も有することが想定される。このような構成は、PSGWが全てデータセンタにおいて、好ましくは仮想化配置で実行されている場合に生じる。このとき、そのようなスイッチは、トップオブラック(top-of-rack)、エンドオブロー(end-of-row)、又はアグリゲーションレイヤスイッチとして利用可能である。
このマイグレーション手法のシグナリングシーケンスを図5に示している。
・S301: MMEはCSRを新たなSGWに送信する。この要求において、MMEは、スイッチレイヤにおける再ルーティングを用いた方法がマイグレーションのために用いられるべきであることを指示する。この手順において用いられるスイッチ103の識別情報は、このステップにおいて共に送信することができるが、送信される必要はない。例えば、この情報を用いて新たなPGWを事前構成するか、又はSDNに基づくスイッチコントローラに、トラフィックをどのように最良に再ルーティングするかを決定させることも可能である。
・S302: SGWは、自身がスイッチに基づく方法を用いた再ルーティングを実行するべきであることを示すCSRを新たなPGWに転送し、既にセットアップされたベアラのコピーを作成するのに必要な全ての必要な情報、特にUEのIPアドレスを共に送信する。このステップにおける新たなPGWは、以下の方法のうちの1つに従っていずれのスイッチを更新しなくてはならないかも決定する。a)この情報をステップS302において受信し、これにより、この情報を用いる。b)必要なスイッチのアドレス、IDを用いて事前構成されている。c)SDNに基づくコントローラに切り替え要求を転送し、次にこのコントローラ自体が、いずれのスイッチを変更するかを決定する。
・S303: 新たなPGWがトラフィックの再ルーティングをトリガする。これは、新たなPGWに直接スイッチと通信させることによって、又は、SDNに基づくスイッチが利用可能である場合、「ルーティング更新」コマンドをSDNコントローラに送信することによって行うことができる。第2の場合、例えばOpenFlowコントローラとすることができるSDNコントローラは、このステップにおいて新たなPGWによって送信された情報を考慮することによって、影響を受けたベアラのトラフィックのためのルーティングを変更するための適切なスイッチ、特に注目すべきはソース及び宛先のIPアドレス及びベアラの使用ポートを決定する。
・S304: スイッチ、SDNコントローラがそれぞれルーティング更新を承認する。
・S305: SGWはセッション作成応答によりMMEに返答する。オプションとして、SGWは古いPGW101に、現在のベアラを削除することができることも通知することができることに留意されたい。これについては図5に明示的に示されていない。
・S306〜S308: 図2に示した手順と同様である。
上記の第2スイッチ203のための構成は、ベアラ単位の粒度(granularity)で再構成する必要がないため、記載していない。むしろ、第2スイッチ203は、マイグレーション手順全体が開始する前に、すなわちステップS201の後に構成し、第2スイッチ203が、古いPGWが担当していたIPアドレス範囲の全てのパケットを新たなPGWに向けて転送するようにすることができる。第1スイッチ103のみがベアラ単位の粒度で更新される必要がある。
この解決策は、古いPGW101から新たなPGW201への処理タスクの切り替えがより迅速に行われ、古いPGWがトラフィックの処理から直接オフロードされるという利点を有する。さらに、全てのベアラがマイグレートされなくてはならないことに起因してある程度時間がかかる場合があるマイグレーション期間中に、メッセージが新たなSGWによって受信され、これによってベアラの変更がもたらされることが生じる可能性があり、例えば、ベアラのマイグレーション後であるがマイグレーション完了前のシグナリング処理に対する、段落内に記載したモビリティ管理シグナリングが生じる可能性がある。特殊なシグナリング又は特殊なSGWを用いたアクティブベアラマイグレーションについての段落内に存在する前回の方法において、SGWは、この情報を用いてマイグレーション期間中に古いPGW及び新たなPGWの双方を更新しなくてはならず、これによってシグナリング負荷が2倍になる。このセクションに示したスイッチに基づく方法の場合は、これを回避することができる。下流側で、スイッチに基づく方法は、スイッチの存在を必要とし、3GPPにおいて通常指定されているものとは異なるシグナリングも用いる。
以下は、ステップS203によるアイドルベアラマイグレーションの一実施形態の記載に関する。単純な形態のアイドルベアラマイグレーションは、上記で記載したアクティブベアラマイグレーションと同じ手順に従う。この手法は、アイドルベアラであっても全てのベアラを再確立しなくてはならず、高いシグナリング負荷と、外部ルーティングを更新することができ、アクティブベアラを新たなサイトで処理することができるようになるまでの長い時間とに繋がるという欠点を有する。
したがって、アイドルベアラマイグレーションが外部ルーティングの更新後に行われる「遅延型アイドルベアラマイグレーション(delayed idle bearer migration)」と呼ばれる最適化が提案される。この方法は以下のステップを含む。
1.MMEに、古いPSGWのベアラを新たなPSGWにマイグレートするべきであることを通知する(ステップS201)。
2.アクティブベアラをマイグレートする(ステップS202)。
3.外部ルーティングを更新する(ステップS203b、変更されている)。
4.アイドルベアラをマイグレートする(ステップS204b、変更されている)。
基本的な着想は、マイグレーション期間中、ほとんどのベアラがアイドル状態に留まるという想定の下で、外部ルーティングが更新された後に初めてアイドルベアラをマイグレートするというものである。これは、マイグレーションの全体の時間を早めることができるという利点を有する。
MMEは、ステップS201に基づいてPSWGがマイグレートされるべきであるという情報を受信すると、PSGW101、102に関連付けられている全てのアイドルベアラについてこの決定を記録する。図6は、ステップS204bの詳細を示している。MMEは、MMEからSGW、及びSGWからPGWへの適切な「セッション作成要求」メッセージを発行することにより、新たなPSGWにおいてアイドルベアラの状態を再確立する。このメッセージングシーケンスは、通常の3GPPが定めているアタッチ手順のうちの1つに類似しているが、ここではeNBが関与していないことに留意されたい。この方法は、マイグレーション期間中にアイドルベアラがアイドル状態に留まっている限り良好に機能する。
しかし、アクティブベアラのマイグレーション処理中にアクティブになるアイドルベアラには特殊な処理が必要である。すなわち、ベアラはステップS201が実行されるときにアイドル状態であるが、ステップS204bが実行される前にアクティブになる。これは例えば、モバイルUE自体が新たな送信データを有する場合に生じる。
MMEは、現在、マイグレーション段階にある特定のアイドルベアラについてそのような状況を示す非アクセス層(Non Access Stratum, NAS)プロトコルサービス要求メッセージを受信すると、上記で示したように、セッション作成要求を新たなSGWに直接発行する。次に、新たなSGWは以下のうちのいずれかを行う。
・マイグレーションが依然として手順のステップS202にある場合、図2又は図5によるアクティブベアラについての手順と同じ手順に従うか、又は、
・ステップS203bが既に正常に実行されている場合は、図6に基づいて新たなPSGWによりベアラを再確立する。
上記で説明したように、この遅延型アイドルベアラマイグレーションは、特にアクティブベアラに関するマイグレーションを劇的に高速化することができる。なぜならば、アクティブベアラのためのシグナリングのみを実行すればよく、次に外部ルーティングの更新をトリガすることができるためである。しかし、この手法は1つの不利な面を有する。ステップS203bの実行に成功した後の移行期間において、新たなPSGWはアイドルベアラのためのダウンリンクパケットを処理するために必要な状態情報を有していない。このため、そのようなパケットはドロップされなければならない。アップリンクで到達するパケットの場合(例えば、UEがサービスを要求する場合)、MMEは接続を望むかどうかに関して通知を受け、オンデマンド形式で必要なセットアップを行うことができる。
このため、「遅延型アイドルベアラマイグレーション」の最適化は、移行期間において幾つかのパケットがドロップされなければならないという代償を伴う。
以下の内容は、本発明の実施形態に基づく課金の態様に関する。課金は、PGWが課金インフラストラクチャと相互作用する1つの領域である。このセクションでは、本発明によって課金がどのように扱われるのかを説明する。
・オンライン課金の場合、マイグレーション事例の特殊な処理は不要である。
−新たなPGWは、新たなSGWからCSRを受信すると(S102、既存の手順と比較して変更がない)、オンライン課金システム(OCS)にクレジット(credit)を要求する。
−クレジットが許可されると、ベアラ状態が確立される。
−クレジットが利用可能でない場合は、ベアラがドロップされるか、又は確立されない。
−考えられる1つの欠点は、古いPGWが特定の量のクレジットを要求したものの、それを使い切らず、新たなPGWがベアラをドロップしなければならないという状況が生じ得るということである。しかし、この状況は、既存の課金アーキテクチャにおける変更を正当化しない稀な事例と考えられる。
−マイグレーション後に、古いPGW及び新たなPGWは、OCSに更新情報を送信し、利用情報をまとめなければならない。しかし、既に今日、UEは様々なAPN、PDNにサービスを要求することができるため、同様の手順は既に定められている可能性さえある。
・オフライン課金の場合、各PGW(古いPGW及び新たなPGWの双方)が、互いに独立して独自の課金記録を作成する。オフライン課金システム(offline charging system, OFCS)は、様々な課金記録を合算することができさえすればよい。
本発明の実施形態に関して説明した方法、要素、ユニット及び装置は、ハードウェアで実施することもできるし、ソフトウェアで実施することもできるし、それらの双方の組み合わせとして実施することもできることが、当業者には容易に明らかであろう。特に、本発明の実施形態及びこれらの実施形態に関して説明したモジュールの要素は、コンピュータ上で動作するか又はマイクロプロセッサによって実行される1以上のコンピュータプログラムによって実施することができることが理解されるであろう。本発明を実施するいずれの装置も、特に、ネットワークエンティティとして動作するコンピューティングデバイスの形態を取ることができる。

Claims (21)

  1. モバイル通信ネットワークにおいて、第1のモビリティアンカを第2のモビリティアンカにマイグレートする方法であって、
    前記第1のモビリティアンカは前記モバイル通信システム内のあるサブネットワークを扱うものであり、前記第1のモビリティアンカには複数のユーザ機器(UE)が接続されており、
    前記ユーザ機器に到達可能なアドレスを有する前記第1のモビリティアンカにおけるベアラの状態のコピーを、前記第2のモビリティアンカに設けるステップと、
    前記第1のモビリティアンカを通じて到達可能であった前記サブネットワークが現時点で前記第2のモビリティアンカを通じて到達可能であることを、前記第1のモビリティアンカの外部にある1以上のネットワークエンティティに通知するステップと
    を含む方法。
  2. マイグレーション後に前記UEとの間でやり取りされるデータは、前記第1のモビリティアンカに代わって前記第2のモビリティアンカを通るものである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のモビリティアンカは第1のパケットゲートウェイ(PGW)にあり、前記第2のモビリティアンカは第2のパケットゲートウェイ(PGW)にあり、
    SGWを更に備え、
    セッション作成要求(CSR)を前記SGWに送信するステップと、
    前記SGWがCSRを前記第2のPGWに送信するステップと、
    前記ユーザ機器との間でやり取りされるパケットが、現時点で前記第2のPGWを通じてルーティングされることを、前記サブネットワークの外部にある1以上のネットワークエンティティに通知する再ルーティング要求を発行するステップと
    を含む請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記SGWに対するCSRの送信がモビリティ管理エンティティ(MME)により行われ、及び/又は、
    前記第2のPGWに対するCSRの送信が前記SGWにより行われ、及び/又は、
    前記第2のPGWに対するCSRの送信により、前記第2のPGWにおけるベアラのコピーが、前記サブネットワークに属するベアラのユーザ機器アドレスの既存のアドレスを用いて設けられる、請求項3に記載の方法。
  5. 前記SGWに対する前記CSRは、前記第2のPGWがベアラを処理できるように準備されるべきであることをも前記SGWに通知するための前記第2のPGWの指示を暗黙的又は明示的に含むものである、請求項4に記載の方法。
  6. 前記SGWに対する前記CSRは、前記PGWを変更するための要求を示すパラメータを含むものである、請求項5に記載の方法。
  7. 前記SGWは、前記PGWを変更するための要求を示し、かつマイグレーション期間におけるSGWのリロケーションを伴うハンドオーバを無効にする設定メッセージを受信するものであり、及び/又は、
    前記SGWに対する前記CSRは通常のCSRである、請求項5に記載の方法。
  8. 前記第1のモビリティアンカを通じて到達可能であった前記サブネットワークが現時点で前記第2のモビリティアンカを通じて到達可能であることが、前記第1のモビリティアンカの外部にある前記1以上のネットワークエンティティに、ボーダゲートウェイプロトコル更新メッセージを用いて通知され、又は、
    前記1以上のエンティティが、前記第1のPGW及び前記第2のPGWの前にある1以上のスイッチであり、前記第2のPGWは、ベアラのコピーの作成後に、ベアラのトラフィックが前記第1のPGWに代えて前記第2のPGWを通じてルーティングされるようにルーティングを変更するよう前記1以上のスイッチに通知し、又は、
    前記1以上のエンティティが、1以上のエントランスポイントを前記第1のPGW及び前記第2のPGWに接続するMPLSスイッチであり、前記ルーティングの更新は、ネットワークエントランスポイントと新たなPGWとの間の新たなMPLSトンネルをセットアップすることによって行われ、又は、
    前記1以上のエンティティが、1以上のエントランスポイントを前記第1のPGW及び前記第2のPGWに接続するIPルータであり、前記ルーティングの更新は、内部ゲートウェイプロトコルを用いてネットワークエントランスポイントと新たなPGWとの間のルーティングを更新することによって行われる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記第1のPGW及び前記第2のPGWの前にある1以上のスイッチを含むスイッチレイヤにおける再ルーティングによりマイグレーションが行われるべきであることを示すCSRを前記SGWに送信するステップと、
    前記第2のPGWが、対応するベアラが前記第2のPGWに設けられた後にトラフィックの再ルーティングをトリガするステップと
    を含む請求項3〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記再ルーティングは、
    前記第2のPGWが、前記CSRメッセージにより受信した情報に基づいて前記スイッチと通信するステップと、
    前記第2のPGWが、前記再ルーティングに用いるために事前に構成された前記スイッチと通信するステップと、
    前記第2のPGWが、前記再ルーティングに用いられることになる前記スイッチを決定するコントローラと通信するステップと
    のいずれかを含み、
    前記第2のPGWによりトリガされた1以上のスイッチにおけるスイッチングテーブルを更新し、前記第1のPGWに代えて前記第2のPGWを通じてトラフィックを再ルーティングするステップを更に含む請求項9に記載の方法。
  11. SGWの変更を伴うハンドオーバにおいて利用されるメッセージが用いられ、
    前記CSRメッセージは、前記第2のPGWがベアラを処理できるように準備されるべきであるという指示を含み、前記指示は好ましくは前記第2のPGWのアドレスを含み、
    前記SGWは、前記指示に応じて、前記第2のPGWにベアラのコピーを設けるためにCSRを前記第2のPGWに送信する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 対応するベアラが前記第2のPGWにおいて確立された後に、前記SGWから前記第2のPGWにアップリンクパケットをルーティングするステップであって、ダウンリンクパケットはなおも前記第1のPGWを通じてルーティングされる、ステップと、
    前記再ルーティング要求が発行され、ダウンリンクトラフィックが前記第2のPGWを通じて前記SGWに到達した後に、前記SGWから前記第2のPGWにアップリンクパケットをルーティングするステップと
    のいずれかを含み、及び/又は、
    アクティブベアラについて前記再ルーティングが行われた後にアイドルベアラがマイグレートされる、請求項3〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. マイグレートされる前記アイドルベアラに関し、前記SGWと、前記SGWから前記第2のPGWとに対してCSRを送信するステップと、
    前記SGWと前記第2のPGWとの双方に前記コピーが設けられた後に、ベアラが再びアクティブになった場合は、前記SGW及び前記第2のPGWを通じてトラフィックを送るステップと
    を含む請求項12に記載の方法。
  14. 前記第2のPGWに前記アイドルベアラのコピーが設けられ、
    前記SGWに対するCSRの送信が、好ましくはモビリティ管理エンティティ(MME)により行われる、請求項15に記載の方法。
  15. 前記再ルーティングが確立される前にアイドルベアラがアクティブになった場合に、前記アクティブベアラのマイグレーションのための手順に従って前記ベアラをマイグレートするステップと、
    前記再ルーティングが確立された後にアイドルベアラがアクティブになった場合に、好ましくはMMEから前記SGWに送信されるCSRと、好ましくは前記SGWから前記第2のPGWに送信されるCSRとにより前記アイドルベアラをマイグレートするステップと
    を含む請求項12〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記第1のモビリティアンカは第1のパケットゲートウェイ(PGW)を有し、前記第2のモビリティアンカは第2のPGWを有し、前記第1のPGWは前記SGWとは異なる第1のSGWに接続され、前記第2のPGWは、第2のSGWとも呼ばれる前記SGWに接続され、
    セッション作成要求(CSR)を前記第2のSGWに送信するステップと、
    CSRを前記第2のPGWに送信するステップと、
    ベアラ変更要求(MBR)を前記第1のPGWに送信するステップと、
    前記ユーザ機器との間でやり取りされるパケットが現時点で前記第2のPGWを通じてルーティングされるべきであることを、前記サブネットワークの外部にある1以上のネットワークエンティティに通知する再ルーティング要求を発行するステップと
    を含む請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記第1のSGWに対するCSRの送信により、前記第1のPGWに存在するベアラのコピーが前記第2のPGWに設けられ、及び/又は、
    前記第1のPGWに対するMBRの送信が前記第2のSGWにより行われ、前記第2のSGWを通じてトラフィックをリダイレクトするよう前記第1のPGWに指示がなされる、請求項16に記載の方法。
  18. SGWの変更を伴うハンドオーバにおいて用いられるメッセージは、前記モバイル管理エンティティ(MME)から、前記ユーザ機器が接続されているeNBへと送信されるパス切り替え要求ACKメッセージを含み、
    前記eNBは、それまでにパス切り替え要求を送信することなく、前記パス切り替え要求ACKメッセージを受理するものである、請求項16又は17に記載の方法。
  19. SGWのハンドオーバ手順は、ベアラのトラフィックを前記第1のPGWから前記第2のSGWにリダイレクトするために用いられるものであり、
    ベアラのうちの1つのリダイレクト後に、
    ベアラのアップリンクトラフィックが前記第2のSGWを経て前記第1のPGWへと流れ、
    ベアラのダウンリンクトラフィックが前記第1のPGWを経て前記第2のSGWへと流れ、
    前記第2のPGWは、前記第1のPGWによって処理されたベアラの状態のコピーを用いて、該第2のPGWがベアラについてのパケットを処理することができるように準備され、
    マイグレーション中のベアラの変更を扱うために、前記第2のPGWを通じて前記トラフィックを再ルーティングする前に、
    なおも前記第1のPGWを通じてルーティングされているベアラの状態が変更された場合に、前記第2のPGWを更新するステップであって、前記更新が好ましくは前記第2のSGWによって開始される、ステップと、
    前記第2のPGWを通じてベアラを再ルーティングする前の、ベアラの変更を防ぐステップと、
    前記第2のPGWにおいてベアラが確立されると、全てのアップリンクユーザデータ及びシグナリングデータを前記第2のPGWにリダイレクトするステップと
    のいずれかを含む請求項16〜18のいずれか1項に記載の方法。
  20. モバイル通信ネットワークにおいて、第2のモビリティアンカとして動作し、第1のモビリティアンカを前記第2のモビリティアンカにマイグレートする装置であって、
    前記第1のモビリティアンカは前記モバイル通信システム内のあるサブネットワークを扱い、前記第1のモビリティアンカには複数のユーザ機器(UE)が接続されており、マイグレーション後に前記UEとの間でやり取りされるデータは、前記第1のモビリティアンカに代わって前記第2のモビリティアンカを通り、
    前記第1のモビリティアンカにおけるベアラ状態の、該ベアラ状態ごとのコピーを前記第2のモビリティアンカに設けるモジュールと、
    前記第1のモビリティアンカを通じて到達可能であった前記サブネットワークが現時点で前記第2のモビリティアンカを通じて到達可能であることを、前記第1のモビリティアンカの外部にある1以上のネットワークエンティティに通知するモジュールと
    を備えた装置。
  21. 請求項2〜19のいずれか1項に記載のステップを実行するモジュールを更に備えた請求項20に記載の装置。
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