JP2017508519A - 挿管を容易にするためのシステムおよび方法 - Google Patents

挿管を容易にするためのシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 気管内チューブの配置等の挿管処置を容易にする装置。【解決手段】本装置はシャフトを含み、シャフトは、シャフトの先端部に近接した可撓領域を有する壁部を有する。シャフトの硬度は、可撓領域よりも遠位側および近位側の両側において、可撓領域の硬度よりも高い。シャフトに沿って伸長するコードは、シャフトの長手方向軸から離れる方向に先端部を移動するために使用される。【選択図】図12

Description

本発明は、気管内チューブの配置等の挿管処置を容易にするために設計された装置の改良に関する。
気管内挿管は、麻酔法(および救命救急医療)において中核となる技術である。気管内挿管は、全身麻酔下の患者への酸素供給および換気のための代表的な方法である。気管内挿管では、声帯を通して気管内に気管内チューブ(ETT)を通す必要がある。
気管内挿管の主たる従来の方法は、喉頭鏡による直接喉頭鏡検査を伴う。喉頭鏡は緩やかに湾曲したブレード部を有し、このブレード部は口腔内に通されて中咽頭内に位置し、声帯への直接的な視野を提供する。この方法によってほとんどの患者への挿管を成功させることができるが、この方法が困難または不可能である場合が麻酔(6%)および救命救急の他の分野(16%)において比較的定期的に発生する。
挿管が困難であると、死、脳障害および/または心臓発作につながる不十分な酸素供給によって患者に多大な害を与える結果になる可能性がある。また、挿管が困難であることによって挿管を複数回試行する場合または繰り返して試行する場合も、気道に外傷を与える結果になり得る。このような状況に対処することは、これまでも、これからも麻酔法および救命救急医療における主要な焦点である。このような状況の対処によって、複数の「気道」確保ストラテジーがもたらされ、改良器具が開発される結果となった。
挿管が困難になる原因は様々であり得るが、突き詰めると、原因の主要因は次の2つ、すなわち、声帯の可視化の困難性、および/または、声帯を通してETTを気管内に導くことの困難性、である。
これら2つの要因は概して、ビデオ咽頭鏡(videolaryngoscope)(声帯の可視化を向上させる)および/または特殊ETTイントロデューサ(specialised ETT introducer)(声帯を通してETTを案内する)を使用して対処される。しかしながら、これら技術の両方には、以下に詳述する様々な理由から、依然として挿管を困難化し得るかまたは失敗させ得る制限がある。
第1の要因(可視化の困難性)に関し、直接喉頭鏡検査は、口腔から声帯を直接可視化しかつETTを通すための経路を提供する「視野」を実現することに依存している。特定患者の要因(certain patient factors)または上気道の異常な解剖学的構造によって、この「視野」の実現が困難になり得、したがって挿管が困難になり得る。現在の麻酔実務では、この状況にはビデオ咽頭鏡(VLS)によって対処することが最も期待されている。この技術には、修正された喉頭鏡の先端部に光源および光学的機能が組み込まれている。離れたモニターに可視化される画像が形成される。この技術は、口腔から声帯を可視化するために直接的な「視野」を必要としないため、「間接」咽頭鏡検査と称される。これにより、挿管が困難なほとんどの患者の声帯の可視化を大きく向上させることができる。これら装置の多くは、気道の異常な解剖学的構造用に設計された鋭い湾曲のVLSブレード部を有する。このVLSブレード部によって有効に、麻酔医は「角の先を見る」(“see around corners”)ことができ、このVLSブレード部は気道確保において非常に重要な進歩であった。
第2の要因(ETTを導くことの困難性)に関し、挿管が成功するには、ETTが口腔と声帯との間の経路に沿って気管内に進む必要がある。
図1を参照する。従来の直接喉頭鏡検査の際に声帯が良好に可視化されることは、概して、ETTが中咽頭に沿って進むための浅い(緩やかに湾曲した)経路が存在していること、および、挿管が容易であることを暗示している。しかしながら、これが当てはまらないこともあり得、可視化が良好であるにもかかわらず、声帯を通してETTを導くことができない。
直接喉頭鏡検査の際に声帯が上手く可視化されない場合、多くは、中咽頭内でETTが進まなければならない鋭く湾曲した経路が存在することを意味している。このような鋭いアプローチ角によって、特殊なイントロデューサを使用せずに声帯を通してETTを導くことが不可能になり得る。
直接喉頭鏡検査を用いて得られる声帯の不十分な視野を、VLSを使用して改善する場合、ETTが中咽頭内の非常に鋭い経路を進まなければならないことが期待される。概して、このような鋭角部を上手く通り抜けるためにイントロデューサを使用することが不可欠であると考えられる。これがVLSの制限の1つである(すなわち、声帯はVLSによって良好に視認されるが、ETTを通すのがより困難になる)。
声帯を通してETTを案内するために特殊なイントロデューサが設計されている。このイントロデューサは、屈曲して挿管のために必要な経路形状に適合することができるため、ETTがうまく配置される見込みが高くなる。イントロデューサには大きく、(a)スタイレット(stylet)または(b)ブジー(bougie)の2種類がある。
スタイレットは、挿管前にETTの内腔に配置され、ETTの保形部材(shaper)または補剛部材(stiffener)として使用される。スタイレットは、挿管の際、ETTと組み合された単一ユニットとして機能し、次いでETTの先端部が声帯に進入した後、取り外される。ブジーは、声帯を通して気管内に最初に入る装置として使用される。この場合、ETTはブジーに被せられて滑動(輸送)されて気管に進入し、次いでブジーはETTの内腔を通して取り外される。ブジーは、ETTの導管として機能し、スタイレットより用途が広い。ブジーは、困難な挿管の際に声帯を通してETTを導くために使用される非常に重要な器具である。
イントロデューサには欠点があり、機能しない可能性がある。図2および3を参照する。イントロデューサが中咽頭内で非常に鋭いアプローチ角に沿って進まなければならない場合、声帯を通して先端部を導くことが非常に困難になり得る。イントロデューサは、屈曲して鋭いアプローチ角の形状になることができるが、成功する配置を決定する際に、2つの力ベクトルを考慮する必要がある。イントロデューサのシャフトの長手方向のベクトルに沿って力が印加されるが、この力は、声帯方向を向く先端部に位置合わせされたベクトル平面に、この先端部が前進することができるように伝達される必要がある。一定の口腔咽頭のアプローチ角では、長手方向のベクトルに沿って印加された力が、求められるベクトルで先端部を前進させることができない(すなわち、シャフトからイントロデューサを押しても、鋭く屈曲した遠位先端部が声帯を通って前進しない)。
イントロデューサが鋭いアプローチ角に沿って進んだ後に声帯を通って首尾よく導かれる場合、イントロデューサは、今度は、気管の声帯直下の前壁に当たって動かなくなり得る。気管の内腔は、声帯におけるイントロデューサのアプローチ方向とは異なる他の鋭い角に沿っている。これにより、イントロデューサまたはETTを、声帯を通したにもかかわらず、気管内に導くことが非常に困難になり得る(図5参照)。これにより、挿管が失敗する結果にもなり得る。いくつかの慣用のブジーには、前方に折り曲げて角度をつけた「クーデ式」(“coude”)先端部(推奨されている)を有するものもあるが、これは、上述のように鋭いアプローチ角が存在する場合に前方の気管壁に当たって動かなくなる可能性を高め得る。
声帯の可視化がより困難であり、声帯へのアプローチ角がより鋭いほど、イントロデューサを首尾よく使用することがより困難であることを意味する。VLSでは、「視野」によらずに見ることによって、上述のような挿管が困難になる失敗が特に起こりやすい。VLSを使用する場合に挿管が困難であるかまたは失敗する原因として、周知のよく報告される原因には、良好な可視化にもかかわらず、ETTまたはイントロデューサを声帯内に導くことができないことが含まれる(図4参照)。
したがって、上述のような問題がより起こりにくい改良装置を提供する必要がある。本発明は、従来の装置に関連する大きな困難なく患者の挿管が可能な装置を提供することによって上述のような問題を減少しようとするものである。
先行技術の公報を本明細書中で参照する場合、そのような参照が、当該公報がオーストラリアまたは他の国における技術常識の一部を成すことを承認するものではないことがはっきりと理解されよう。
好ましい一態様では、本発明は、調節可能な遠位先端部を有するブジーに関する。好ましくは、ブジーは、遠位先端部の移動を容易にする遠位ばねを有する。この移動は、ばねをブジー上の近位キャップに接続する内部ワイヤによって制御されている。キャップをブジーから外してわずかな距離引くことによって、ワイヤに近位方向に印加された長手方向の力がばねを屈曲させる。これにより、ブジーの先端部を前方平面において90°まで移動する。キャップが解放されると、ブジーの先端部(およびばね)は、ばねの蓄えられた弾性エネルギーを使用することによって元の中立位置に戻る。
好ましくは、本ブジーは、喉頭鏡またはVLSと組み合された既存のブジーと同様に操作可能に設計されている。ブジーの先端部は、口腔咽喉内の鋭いアプローチ角が存在する場合に、上方に曲がることができ、声帯内に導かれることができる(図10および図11参照)。先端部はまた、声帯を通過する時に、前方の気管壁(図12および図13)に引っかからないように、受動的に下方に曲がることもできる。したがって、先端部は、困難な(すなわち鋭い)中咽頭の通過を補助することができる2つの移動平面を有する。また、先端部は、ばねの衝撃吸収特性によって気道の外傷を低減し得る。
本ブジーは、既存のブジーの多くの特徴と共に使用および習得することが容易である。好ましくは、本ブジーは、気管からブジーを取り除かずにETTを輸送または交換することができる特性を含む従来のブジーの特性のすべてを保持する。
中咽頭内に鋭いアプローチ角が存在する場合、本発明は、喉頭鏡検査の際、従来のブジーと同様に最初に挿入される。可撓性シャフトは、口腔咽喉の通路の形状と、シャフトを遠位方向に前進させることによって声帯方向に導かれる先端部と、を一致させるように曲げられる(屈曲される)ことができる。ブジーの遠位先端部が声帯に接近する時に、近位キャップは、アシスタント(例:看護師、技師、麻酔医、外科医、または、他の救命救急医)によって近位方向に引かれる(約1cm)。これにより、ブジーの遠位端は前方に曲がり、声帯と真直ぐに整列する。シャフトをさらに遠位方向に前進させることによって、ブジーの遠位端は声帯を通って気管内に入ることができる。
好ましい一態様における本発明では、気管内チューブと共に使用するための装置が提供される。本装置には、近位端、遠位端、近位端から遠位端までの長さ、近位端および遠位端を通る長手方向中心軸、および、遠位端から近位端までの壁部を有するシャフトが含まれ、遠位端は、先端部を含む。壁部は、遠位端から近位端方向の長さを有する通路を形成し、先端部に近接した可撓領域を含む。可撓領域を除く壁部の剛性は、可撓領域よりも遠位側および近位側の両側において、可撓領域の剛性よりも高く、シャフトの長さの大部分は気管内チューブ内に適合するように構成されている。本装置には、遠位端および近位端を有する1本または複数本のコードであって、1つ以上の遠位端は壁部の内側部分に取り付けられている、コードと、1本または複数本のコードを引いて先端部をシャフトの長手方向中心軸から離れる方向に移動するために1つ以上の近位端に操作可能に取り付けられたハンドルと、がさらに含まれる。
他の好ましい一態様では、本発明は、気管内チューブと共に使用するための装置を提供する。本装置には、近位端、遠位端、近位端から遠位端までの長さ、通路、ならびに、近位端および遠位端を通る長手方向中心軸を有するシャフトが含まれ、遠位端は先端部および先端部に近接したばねを含み、ばねは先端部方向を向く先導端部および近位端方向を向く後続端部を有する。ばねの先導端部は、先端部の最遠位部分から、少なくともばねの内径の最大値よりも大きな距離離間し、シャフトの長さの大部分は、気管内チューブ内に適合するように構成されている。本装置には、一方の端部が通路に取り付けられたコードと、コードを遠位方向に引いて先端部をシャフトの長手方向中心軸から離れる方向に移動するためにコードの他方の端部に操作可能に取り付けられたハンドルであって、コードは通路の長さの大部分に沿って伸長している、ハンドルと、がさらに含まれる。
好ましいさらなる態様では、本発明は、患者の声帯を通して気管内に気管内チューブを導入する方法であって、気管は入口および長手方向中心軸を有する、方法を提供する。本方法は、ブジーの遠位端の一部を患者の声帯方向に前進させるステップであって、遠位端は先端部および可撓領域を含む、ステップと、遠位先端部を前方または上方に移動する可撓領域の一部を、先端部が気管の長手方向中心軸とほぼ平行な方向を向くまで、さらに声帯(喉頭鏡検査またはビデオ喉頭鏡検査の際に可視化される声帯)方向に引き込むステップと、ブジーの遠位端を、先端部が気管の長手方向中心軸に対してほぼ平行になった後で前進させるステップと、患者に気管内チューブを挿入するために、気管内チューブをブジーに被せて案内する間、ブジーを適所に維持するステップと、を含む。
好ましいさらなる態様では、本発明は、患者の声帯を通して気管内に気管内チューブを導入する方法を提供する。本方法は、ブジーの遠位端の一部を患者の声帯方向に前進させるステップであって、遠位端は先端部および可撓領域を含む、ステップと、前方および上方に移動する第1の方向における可撓領域の一部を、片手で、さらに声帯方向に引き込みながら、第1の方向とはほぼ反対の第2の方向(例えば、気管の長手方向軸の平面における後方および下方)に先端部を導くステップと、先端部がほぼ第2の方向を向いた後で、片手で、ブジーの遠位端を気管内に前進させるステップと、患者に気管内チューブを挿入するために、気管内チューブをブジーに被せて案内する間、ブジーを適所に維持するステップと、を含む。
前述の全般的な説明も以下の詳細な説明も共に例示および説明のみのためのものであり、請求項に記載の本発明を限定するものではないことを理解されたい。本明細書および特許請求の範囲では、用語「含んでいる(comprising)」、ならびに、「含む(comprises)」および「含む(comprises)」を含む語尾変化形は、記載された各整数を含むが、1つ以上のさらなる整数を含むことを排除するものではない。本明細書において使用される場合、「近位」とは、意図されるユーザの視点から見て、ユーザに近い部分を説明し、「遠位」とは、意図されるユーザから離れた部分を説明する。
出願時の、本明細書に添付の請求項は、参照により本説明文に援用される。
添付の図面は、本明細書の一部に援用され、かつ、本明細書の一部を成しており、本発明のいくつかの実施形態を例示し、また、説明文と共に本発明の原理を説明することに使用される。
本発明によれば、気管内チューブの配置等の挿管処置を容易にできる。
標準的な喉頭鏡と共に使用される従来のブジーの部分的な断面側面図である。 従来のブジーの先端部を標準的な喉頭鏡を使用して声帯を通して導こうとする試みの部分的な断面側面図である。 図2の試みのさらなる進行の部分的な断面側面図である。 ビデオ咽頭鏡と共に使用され、挿管が不成功に終わった従来のブジーの部分的な断面側面図であり、図4Aは、ビデオ咽頭鏡のスクリーン上で視認され得る画像を示している図4のブジーの先端部の部分的な正面図である。 声帯の通過後に気管の前壁に当たって動かなくなったクーデ式先端部を有する従来のブジーの部分的な断面側面図である。 本発明の好ましい実施形態に係るブジーの部分的な断面側面図である。 図6のブジーの部分的な平面図である。 屈曲したポジションの、図6のブジーの部分的な断面側面図である。 屈曲したポジションの「S」字形状を有する図6のブジーの部分的な平面図である。 本発明の好ましい方法に係る、患者に挿入されている図6のブジーの部分的な断面側面図である。 ビデオ咽頭鏡と共に使用した場合の、図10の方法に係る、気管に進入する図6のブジーの先端部の部分的な断面側面図であり、図11Aは、ビデオ咽頭鏡のスクリーン上で視認され得る画像を示している図11で使用された図6のブジーの先端部の部分的な正面図である。 図10の方法に係る、気管を滑り降りる図6のブジーの先端部の部分的な断面側面図である。 図10の方法に係る、気管内に挿入された図6のブジーの先端部およびシャフトの部分的な断面側面図である。 本発明の他の好ましい実施形態に係るブジーの部分的な断面側面図である。 屈曲したポジションの、図14のブジーの部分的な断面側面図である。
ここで、本発明の好ましい実施形態を詳細に参照する。これら実施形態の例を、添付の図面に例示する。
図6〜図13は、シャフト102を有するブジー100の好ましい実施形態を示す。シャフト102は、ばね104、シャフト102の一方の端部におけるキャップ106、および、ブジーの遠位部分を移動するためにキャップ106に接続されたコード108を有する。使用時、ユーザはキャップ106を近位方向に引き、コード108を引き込む。コード108は好ましくは、ばね104の内側の一部に取り付けられている。ブジーの遠位部分の移動は好ましくは、2つの方向において行われる。第1の、一次移動は能動的であり、二次移動は受動的かつ一次移動の方向とはほぼ反対方向の移動である。ばね104の一部の前方への能動的移動によって、ブジーの遠位先端部は、同じ一次方向(声帯方向)に移動する。ばね104の遠位部分の受動的移動によって、シャフト102の遠位先端部は、次いで、第1の能動的な一次移動の方向とは反対の二次方向に移動することができる。受動的な二次移動によってブジーの遠位先端部は気管の長手方向軸と一直線に揃い、特に鋭い(すなわち急峻な)口腔咽喉内のアプローチ角が生じている場合(すなわち、困難な気道にVLSが使用される場合)の気管等の困難な通路内にブジーを制御して挿入する性能が向上する。以下に、ブジー100の好ましい要素およびそれら要素の相互の関係性を説明する。
図6〜図9を参照する。ブジー100には、近位端110、遠位端112、および、近位端110から遠位端112までの壁部114を有するシャフト102が含まれる。壁部114は好ましくは、遠位端112から近位端110の方向の長さを有する通路116を形成している。遠位端112は好ましくは、患者の気道に進入するように構成された先端部118を含む。壁部114には、好ましくは、ばね104の形で先端部118に近接した好ましくは弾性的に可撓な領域が含まれる。
図6および図7に示すように、ばね104は、先導端部(または遠位端)120、後続端部(または近位端)122、および、好ましくは通路116の内側部分を形成する内側部分124を有する。好ましくは、ばね104の先導端部120は、先端部118の最遠位部分から離間されており、より好ましくは少なくともばね104の内径の最大値よりも大きな距離離間されている。有利なことに、ばねを先端部の遠位先端(distal point)から離間することによって、以下でさらに詳細に説明するように、ブジーが困難な通路を通り抜けるために使用される場合に2つ以上の方向に移動するブジー100の性能が向上する。再び図6を参照する。ばね104を除く壁部114の、ばね104よりも遠位側および近位側の両側の部分の剛性は、ばね104の剛性よりも高いことが好ましい。ばね104を除く壁部の、ばね104よりも遠位側および近位側の両側の部分は、同じ材料から作られていることが好ましい。
図6および図7を参照する。ブジー100は好ましくは、ブジーの遠位部分を移動する引込み手段を含む。好ましくは、引込み手段は、一方の端部においてキャップ106に接続され、他方の端部においてばね104に接続されたコード108を含む。ばね機構等の他の引込み手段が使用され得ること、および、以下に説明するコードの実施形態が例示に過ぎないことが理解されよう。図6および図7を続けて参照する。コード108には、キャップ106に接続された近位端126、および、好ましくは通路116の一部に取り付けられた遠位端が含まれる。より好ましくは、コード108の遠位端は、ばね104の内側部分124に取り付けられている。図7に示すように、コード108の遠位端は好ましくは、2箇所以上の位置において、より好ましくは、少なくとも2箇所の位置において内側部分124に取り付けられている。したがって、コード108の遠位端は好ましくは、通路116内の2箇所の離間した異なる第1および第2の取付け点132,134にそれぞれが取り付けられるための第1の遠位ワイヤ128および第2の遠位ワイヤ130を含む。取付け点132,134は好ましくは、シャフトの長手方向中心軸に対して90°〜180°の範囲で互いに離間している。2本のワイヤがキャップ106に接続され、実質的にシャフト102の内部を全長に亘って延び、案内部136を通過し、かつ、次いで分岐して取付け点132および134に接続されるように使用され得ることが理解されよう。第1の取付け点132および第2の取付け点134は好ましくは、ばね104の先導端部120の近位側に、より好ましくはばね104の遠位側の半分内に、より好ましくはばね104の後続端部122よりも先導端部120の近くに位置している。第1の遠位ワイヤ128および第2の遠位ワイヤ130は好ましくは、案内部136を通過し、キャップ106に接続されている。案内部136は好ましくは、通路116の一部に取り付けられている。有利なことに、コードの取付け点をばねの先導端部の近位側に位置決めすることによって、以下でさらに詳細に説明するように、ブジーが困難な通路を切り抜けるために使用される場合に2つ以上の方向に移動するブジー100の性能が向上する。
図6〜図9を参照する。キャップ106は好ましくは、コード108を引き込み(引いて)ブジー100の遠位部分を移動するためにユーザが掴むように構成されている。キャップ106の形状は、ユーザのニーズに合わせるために様々な形状であってもよい。ブジーの遠位部分を移動するためにコードおよびキャップ以外の引込み機構が使用され得ることが理解されよう。単なる例示であるが、ブジーの近位部分には、ユーザがトリガーを絞ってブジー100の遠位部分を移動しもよいように、引込み可能な、ばね式ハンドルが含まれ得る。
図6および図7に示すように、ブジー100は好ましくは、ばね104の外側、および、シャフト102の壁部のばね104の両側部分の外側を被覆するための薄い柔軟な医療グレードのプラスチックコーティングのスリーブ138を含む。
好ましい寸法を以下に記載するが、目的の用途に合わせてそれら寸法を変化させてもよいことが理解されよう。シャフト102の長さは好ましくは、60cm〜80cmの範囲内であり、より好ましくは70cmである。シャフト102の外径は好ましくは、4.0mm〜5.0mmの範囲内であり、より好ましくは4.5mmである。先端部118の長さは好ましくは、20mm〜30mmの範囲内であり、一方、キャップ106の長さは好ましくは、10mm〜20mmの範囲内である。上記寸法は、小児科向けの使用のために所望に応じて変更され得ることが理解されよう。
ばね104の長さは好ましくは、長手方向中心軸に沿って、20mm〜40mmの範囲内であり、好ましい外径は4.6mm〜4.8mmである。好ましくは、ばね104の外径はシャフト102の外径と等しく、その結果、ブジーの寸法が全長に亘って均一である。
スリーブ138の長さは好ましくは、ばね104、および、壁部のばねの両側部分を被覆するのに十分な長さである。例えば、スリーブ138の長さは好ましくは、30mm〜60mmの範囲内である。所望であればスリーブ138がブジーの全長に亘って伸長するように変更され得ることが理解されよう。
第1のワイヤ128および第2のワイヤ130の直径は、それぞれ、好ましくは約0.3mmである。第1の取付け点132および第2の取付け点134は、それぞれ、好ましくはばね104の先導端部120から約5mm〜10mm離れて位置している。第1のワイヤ128および第2のワイヤ130をばね104の先導端部から5mm〜10mm離して取り付けることによって、先端部118は、ワイヤの張力によってもたらされる平面とは反対の二次平面において移動することができる。これにより、ブジー100の先端部はワイヤによって前方平面/背面平面において能動的に移動可能になり、次いで、気管の前壁と接触する時、受動的に後方に移動することができる(以下に詳細に説明する)。その結果、図9に示すような「S」字形状が形成され、好ましくは、遠位端が鋭いアプローチ角で声帯を通過する場合に気管の前壁に当たって動かなくなることを防止する。これら寸法は、典型例に過ぎず、適宜変えてもよいことが理解されよう。さらに、上記範囲は、本発明の範囲から逸脱することなく上記範囲の部分集合を含み得る。
ブジー100の好ましい部品を記載してきたが、ここで図10〜図13を参照し好ましい使用方法を説明する。図10および図11を参照する。麻酔医が標準的な喉頭鏡(図10)または好ましくはビデオ咽頭鏡(図11)を患者に挿入する。ブジー100の初期位置は好ましくは、キャップ106がシャフト102の端部に位置している中立位置にある。初期位置では、好ましくはコードに張力はかかっておらず、ばねおよび遠位端は、シャフトの他の部分と一直線に揃っている。次いで、麻酔医は、患者に、好ましくは口腔等の気道通路を通してブジー100を挿入する。ブジー100の遠位端が患者に進入した後、図10および図11に示すようにブジー100の遠位端の一部を患者の声帯方向に前進させる。処置を容易にするために、好ましくは上気道の画像140(図11A)を、ビデオ咽頭鏡12を使用して取得してもよい。好ましくは、ブジーの遠位部分が患者内にある間に先端部に近接した画像を取得する。
先端部に近接した撮像装置(例えば、ビデオ咽頭鏡12)から取得した画像を、有線機構または無線機構によって装置に接続された別個のスクリーン上で見てもよい。画像化スクリーンにはスマートフォンが含まれ得、また、画像化スクリーンはスマートフォンのアプリケーションを利用し得る。
続けて図11を参照する。ばね104の一部は、好ましくはキャップ106を引くことによって引き込まれる。キャップ106を引くことによって、遠位のばね/可撓性先端部の、ブジーのシャフトの長手方向中心軸から離れるとともに声帯方向へ向かって気管内へ入る一次移動が行われる。これにより、ブジーの先端部は一次方向(すなわち、前方、上方および声帯方向に)能動的に移動される。
図12を参照する。ブジーの先端部が声帯を通って気管内に入った後、先端部118は、二次方向(すなわち、後方、下方および声帯から離れる方向)に受動的に移動して気管の長手方向中心軸とほぼ平行になる。好ましくは、麻酔医または麻酔医のアシスタントがコードの端部に取り付けられたキャップ106を使用してコード108を引き寄せる場合に、ばね部分を引き込む。キャップを引き寄せることによってコード108にかかる長手方向の張力は、ばね104に伝達され、ばね104がその背面側において縮む。これにより、ばねおよびブジーの遠位端は背面方向に90°まで屈曲する。第1の遠位ワイヤ128および第2の遠位ワイヤ130をばねの先導端部の近位側かつばね内に取り付けることによって、ブジーの遠位先端部が、ワイヤの張力によってもたらされる平面とは反対の二次平面において容易に移動される。これにより、先端部118は、コード108によって前方平面/背面平面において能動的に移動可能になり、次いで、気管の前壁と接触する時、受動的に後方に移動する。その結果、「S」字形状が形成され、遠位先端部が声帯を通過する時に、特にこの声帯の通過が鋭角部で行われる場合に、遠位先端部が気管の前壁に当たって動かなくなることを防止する。
図13を参照する。キャップ106を解放すると、ワイヤにかかる長手方向の張力が解放され、ばね104は、屈曲時(背面側において圧縮される時)に得られる弾性エネルギーを使用して元の中立位置に戻る。このばねの受動的反動によって、遠位先端部118は元の中立位置に戻され、キャップ106は、ブジー100のシャフト102の近位部分に戻る。先端部118が気管の長手方向中心軸に対してほぼ平行になった後、ブジー100の遠位端112を気管内に前進させる。次いで、患者に気管内チューブを挿入するために、気管内チューブをブジーに被せて案内する間、ブジー100は適所に維持される。次いで、ブジーは、ETT内から近位方向に引き出されて取り除かれ、ETTは好ましくは患者の換気に使用されるために適所にとどまる。
好ましくは、基本的な処置は、アシスタントを必要とせずに麻酔医によって行われる。例えば、ブジーの先端部が声帯方向に前進した後、麻酔医は、片手で、ばねの一部を引き込みブジーの先端部を、先端部の一次方向(すなわち、前方、上方および声帯方向)に能動的に移動する。ブジーの先端部が声帯を通して気管内に案内された後、遠位のばねおよびブジーの先端部は、二次方向(すなわち、後方、下方および声帯から離れる方向)に受動的に移動して気管の長手方向中心軸と平行な方向を向き得る。次いで、先端部がほぼ二次方向を向いた後、ブジーの遠位端を、片手で気管内にさらに深く前進させる。代替的に、挿管およびETTの輸送の際に従来のブジーを使用する場合に通常は必要とされるアシスタントを使用することが同様に適している。
本発明の発明から逸脱することなく、上記ステップが異なる順序で行われ得、ステップが変更され得、いくつかのステップが追加もしくは完全に省略され得ることが理解されよう。例えば、上述のようなばねの形の可撓領域を組み込んだ気道イントロデューサを、他の処置のために使用してもよく、内部でのナビゲーションが困難な他の通路を通して使用してもよい。例として、鼻道等の気道のナビゲーション、結腸内視鏡検査等の他の処置、ならびに/または、人為による挿入がなされる場合の処置(例えば、腹腔鏡処置)および手術器具の先端部が困難なエリアを迂回して進むように構成されている必要がある場合の処置が含まれる。
図14および図15はブジー200の他の実施形態を示す。ブジー200は、ブジー200が、プルワイヤ208がブジー200の長さの大部分に沿って通過するサイズおよび構成を有する内腔242を有する点以外は、ブジー100と同様である。ワイヤ208は、遠位端212の遠位側に単一の取付け点244で取り付けられている。他の相違点は、可撓領域が遠位端212に一連の波形部として形成されていることである。波形部は好ましくは、単一の鋳型から同じ材料で一体的に形成されるが、厚さが異なる。可撓領域を、シャフトと同一であるが硬度の低い材料から形成してもよい。ブジー200の動作は、上述のブジー100の動作と同様である。
前述の説明は例示に過ぎず、本発明の範囲から逸脱することなく大幅に変更され得る。単なる例示であるが、先端部の形状を丸みのある先端部、および/または、直線的もしくはクーデ式もしくはリバースクーデ式の先端部に変えてもよい。可撓領域を、上述のようにばねとして構成してもよく、一連の波形部を有する可撓な単一構造としてもよい。可撓領域に波形部を形成する場合、波形部は、シャフトの残部と同じ材料から形成され得る。ばねを利用する場合、所望に応じてばねは、シャフトと同一の材料から形成され得、また、ばねのように機能する十分な弾性および剛性を有する医療グレードプラスチック等の非金属材料から形成され得る。
可撓領域を、所望によりばねなしで作ってもよい。例示に過ぎないが、シャフトは複数の層で形成され得、各層の長さおよび可撓性または剛性が様々であり得る。一例として、可撓領域を、柔軟な内側プラスチック層および硬い外側コーティング層(例えば「ジャケット」)で形成してもよい。柔軟な内側の層の長さは、硬い外側の層の長さよりも長くてもよい。剛性の高い外側のシース層によって、主シャフトには保持され、形成され、かつ、導かれるための硬さが提供され、好ましくは突出している柔軟な内側の層は、角度の付いた気道経路の通り抜けを容易にする案内システム(例えば、ワイヤ)によって、曲げられること、操縦されること、または、導かれることができる。他の例として、遠位の可撓領域は、可撓領域の材料とは異なる材料から構成された別個の遠位先端部を有しなくてもよい。遠位の可撓セグメントを形成する材料は、ばねであれ、他の可撓性材料であれ、ブジーの遠位先端部までの全長に亘って延在し得、ブジーの遠位先端部で終端を成し得る。
複数の層を使用する場合、各層は、異なる剛性度を助長する1つ以上の特徴を含み得る。一例を挙げると、各層は、長さが異なることに加えてまたは長さが異なる代わりに、厚さが異なっていてもよく、編組ワイヤ(wire braiding)もしくはモノフィラメント(単線、二重線もしくはリボン状等の様々なワイヤ形状を有する)等の埋め込み型の支持構造を有してもよく、かつ/または、他層に対して異なる材料から形成されていてもよい。各層は、層の長さ方向に様々な剛性を有して製造され得る。編組ワイヤを層内に封入する2、3の利点には、トルク制御がより良好であること、柔軟な遠位部分を様々に湾曲可能であること、および、耐キンク性が含まれる。
シャフトは、所望により複数の内腔を有し得る。例えば、シャフトは、シャフトの内側に沿って伸長する1つ以上の小さい内腔を有する単一の主要な内腔を形成し得る。内側の任意の各内腔の直径、形状、および、長さは、互いにおよび/またはシャフトの長さに対して異なり得る。1つ以上の内腔が、ブジーの先端部を導く補助をするワイヤまたはガイドワイヤ等のナビゲーション制御用に構成され得る。ワイヤまたはガイドワイヤの使用の代替または追加として、ナビゲーション制御では、ブジー内の小さい方の背面側内腔内に位置し、滑りやすさを高めた外側コーティング(例:テフロン(登録商標))を有するさらに直径の小さい剛性チューブが利用され得る。この剛性内部チューブはワイヤのように機能し、好ましくは遠位先端部に(ばねに関し上述した距離と同じように、遠位先端部から可変の距離で)取り付けられている。剛性内部チューブは好ましくは、背面側内腔を通ってブジーの近位端まで進むように構成され、この場合、好ましくは近位方向に突出し、かつ、つかまれるか、または、引かれるように構成されている。剛性内部チューブの近位端は、ユーザがこの内部チューブの移動を順調に進行できるように様々に構成され得ることが理解されよう。剛性内部チューブを、所望により中空にしなくてもよいことがさらに理解されよう。内部チューブの遠位端は、所望に応じて、より良好なナビゲーションのために、湾曲していても、成形されていてもよく、それにより内腔の同様の形状の部分と係合し得る。
引込み機構には、好ましくはコードが含まれる。好ましくは、コードは金属ワイヤから形成されている。所望であれば、コードを他の材料(布地またはプラスチック等)から形成してもよい。上記から、コードの代わりに内部チューブが使用可能であること、および、用語「コード」の使用には、任意の縦材であって、当該縦材の一方の端部に印加された牽引力または張力を他方の端部に伝達することができる縦材が包含されることが理解されよう。複数のワイヤが設けられている場合、案内部が可撓領域の近位側に含まれ得る(図6参照)。通路の内面には、先端部の移動の際の1本または複数本のワイヤの案内を容易にするために、溝が含まれ得る。好ましくは、シャフトが患者の中に入っている間は、ワイヤのいずれの部分も、シャフトの内部の外に出ない。ワイヤが患者の中に入っている間にワイヤがシャフトの外に出ると、繊細な組織構造に損傷を与えるリスクが増大する。
− ブジーは、様々な引込み機構によって変更され得る。引込み機構では、トリガー機構と連動するように構成され得るばねまたは他の「ばねのような」機構が所望に応じて利用され得る。例示に過ぎないが、改良型カムおよびばね機構を利用する引込み可能なクリックペン機構(click pen mechanism)に類似した、引込み可能なペン型機構(pen-type mechanism)が利用され得る。クリック可能なボタンが、ブジーのシャフトの近位側に取り付けられている。このボタンはカム機構に取り付けられており、このカム機構はボタンが上下にクリックされる場合に動く。ブジーの遠位先端部(遠位側の可撓性ばね機構を有する)に取り付けられた内部ワイヤが、近位側のボタン「クリック−カム」機構(button “click-cam” mechanism)に取り付けられている。第2のばねが、ブジーのシャフト内の、ブジーの先端部の移動のために使用される遠位ばねに近接した位置の「クリック−カム」機構に連結されている。この第2のばねは好ましくは、近位のボタンがクリックされて出し入れされる時に引込みを容易にするためにワイヤに取り付けられた張力装置として使用される。ボタンの中立位置は、クリックペンの中立位置とは反対であり得る(すなわち、押下されて「ペン開放」(“pen open”)位置にあるボタンが中立であり、クリックして上げた「ペン閉鎖」(“pen closed”)位置にあるボタンが遠位先端部を移動するワイヤの能動的引込みを容易にする)。
他の引込み機構には、シャフト屈曲機構が含まれ得る。例えば、シャフトの遠位ばね機構に近接した部分を屈曲させることによって、ブジーの遠位先端部に接続された内部ワイヤを引き込む。内部ワイヤは、ブジーのシャフト内部に、シャフトの屈曲箇所に近接した箇所において接続されている。シャフトの屈曲箇所には、第2のばねまたは波形部が含まれ得るか、または、ブジーのシャフトの残部よりも可撓な部分が含まれ得る。シャフトの屈曲によって、遠位側の可撓性機構に接続された内部ワイヤが引き込まれる結果、ブジーの先端部がブジーの長手方向中心軸から離れる方向に移動する。
さらなる例示的な引込み機構には、シャフト滑動機構が含まれ得る。一例を挙げると、滑動機構がブジーのシャフト内に遠位ばね機構に近接して位置する。遠位ばね機構に取り付けられた内部ワイヤは、滑動機構の内面の近位側に接続されている。滑動部がブジーのシャフトの外側に位置し、かつ、近位方向に滑動して内部ワイヤを引き込むことができる結果、上述のシャフト屈曲機構と同様にブジーの遠位先端部を移動することができる。
引込み機構の他の例には、外部ワイヤ機構の使用が含まれる。一例を挙げると、可撓性ばね機構の遠位側に取り付けられた内部ワイヤは、シャフトの遠位側20cm〜30cmに近接した箇所において、ブジーのシャフトを出てブジーのシャフトの外部ワイヤになる。この場合、ワイヤの外部位置を直接的に引いて内部ワイヤを引き込むことができ、ブジーの遠位先端部の移動を容易にすることができる。好ましくは、外部ワイヤの近位部分は、ブジーのシャフトの、ワイヤの出口箇所に近接した外側に取り付けられている。
遠位の可撓領域の移動を制御する機構は、自動工程を伴い得る。この自動化には、装置の内部シャフト内に適合するように構成され、内部ワイヤに連結され、また、トルクを生じかつ遠位先端部を移動するマイクロモータシステムまたは微細運動システム(例えば、長手方向スクイグルモータまたは振動モータ)を使用することを伴い得る。このモータを取り付けた機構には、DCバッテリ(例えば、SR416SWバッテリ)または外部電源(例えば、USB)によって電力が供給され得る。自動化機構は、光学的撮像装置に連結され、かつ、光学的装置の画像化スクリーンを利用する外部機構によって有線または無線の機構において制御され得る。この機構には、スマートフォンのアプリケーションを利用し得るスマートフォンの使用が含まれ得る。
キャップを上述のようなトリガーと置き換えてもよい。キャップが、麻酔医がブジーの遠位部分を動かすことができるように様々に形成され得ることが理解されよう。
一実施形態に関し説明した特徴は、本発明の範囲を逸脱することなく、適宜、他の実施形態に適用され得るか、または、他の実施形態の特徴と組み合され得るか、もしくは、これら特徴と交換され得る。
好ましい形態の本発明は、多方向の移動によって向上した先端部ナビゲーションであって、困難な通路を越えなければならない気道挿管または他の医療処置または外科的処置での使用に適した先端部ナビゲーションの利点を提供する。使いやすさが他の利点である。例えば、一実施形態では1人の人が本器具を使用してもよく、他の実施形態では、アシスタントまたは2人目の人にとってキャップの牽引は容易な操作である。従来のナビゲーション器具では、2人以上の人が必要であることが多く、困難な挿管のために従来のブジーを使用して、ETTをブジーに被せて輸送する場合にアシスタントを要するのが通常である。
本明細書の検討および本明細書に開示された本発明の実務から、当業者には本発明の他の実施形態が明らかであろう。本明細書および実施例が単なる例示として考慮され、添付の請求項が本発明の真の範囲および精神を示すことが意図されている。

Claims (36)

  1. 気管内チューブと共に使用するための装置であって、
    近位端、遠位端、前記近位端から前記遠位端までの長さ、前記近位端および前記遠位端を通る長手方向中心軸、ならびに、前記遠位端から前記近位端までの壁部を有するシャフトであって、前記遠位端は先端部を含み、前記壁部は前記遠位端から前記近位端方向の長さを有する通路を形成し、前記壁部は前記先端部に近接した可撓領域を含み、前記可撓領域を除く前記壁部の剛性は、前記可撓領域よりも遠位側および近位側の両側において、前記可撓領域の剛性よりも高く、前記シャフトの前記長さの大部分は前記気管内チューブ内に適合するように構成されている、シャフトと、
    遠位端および近位端を有する1本または複数本のコードであって、前記1つ以上の遠位端は前記壁部の内側部分に取り付けられている、コードと、
    前記1本または複数本のコードを引いて前記シャフトの前記長手方向中心軸から離れる方向に前記先端部を移動するために、前記1本または複数本のコードの前記1つ以上の近位端に操作可能に取り付けられたハンドルと、を備える、
    装置。
  2. 前記可撓領域は、弾性的に可撓である、
    請求項1に記載の装置。
  3. 前記可撓領域は、ばねを備える、
    請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記可撓領域は、一連の波形部を備える、
    請求項1または2に記載の装置。
  5. 前記可撓領域は、柔軟な内側プラスチック層および硬い外側コーティング層を備える複数の層を有する、
    請求項1または2に記載の装置。
  6. 前記複数の層の1層以上には、埋め込み型の支持構造が組み込まれている、
    請求項5に記載の装置。
  7. 前記可撓領域を除く前記壁部は、前記可撓領域よりも遠位側および近位側の両側において、同じ材料で形成されている、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記1本または複数本のコードの前記遠位端は、
    前記可撓領域の内側部分に取り付けられている、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置。
  9. 前記可撓領域は、前記先端部に接続している遠位端を有し、1本または複数本のコードの遠位端が前記壁部の前記内側部分に、前記可撓領域の前記遠位端の近位側で取り付けられている、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の装置。
  10. 前記可撓領域は、前記先端部に接続している遠位端、および、前記可撓領域を除く前記壁部に接続している近位端を有し、前記1本または複数本のコードの前記遠位端が前記可撓領域の前記近位端よりも前記可撓領域の前記遠位端に近い前記壁部の前記内側部分に取り付けられている、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の装置。
  11. 前記1本または複数本のコードの前記遠位端は、前記壁部の前記内側部分に、前記可撓領域の遠位側の半分内で取り付けられている、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の装置。
  12. 前記1本または複数本のコードの前記遠位端は、前記壁部の前記内側部分に、前記可撓領域の近位側の半分内で取り付けられている、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の装置。
  13. 前記1本または複数本のコードは、前記通路の前記長さの大部分に沿って前記通路内を近位方向に伸長している、
    請求項1〜12のいずれか一項に記載の装置。
  14. 前記1本または複数本のコードは、前記シャフトの前記通路の内側を、実質的に全長に亘って伸長している、請求項1〜13のいずれか一項に記載の装置。
  15. 前記ハンドルは、ばね式トリガーで操作するハンドルである、
    請求項1〜14のいずれか一項に記載の装置。
  16. 前記ハンドルには、ボタンに接続されたカムおよびばねの機構であって、前記ボタンが押下される場合に前記1本または複数本のコードを引き寄せるカムおよびばねの機構が組み込まれている、
    請求項1〜14のいずれか一項に記載の装置。
  17. 前記ハンドルは前記装置の拡張シャフトに組み込まれ、前記拡張シャフトは、前記拡張シャフトの前記近位端における第2の可撓領域が組み込まれたシャフト屈曲機構を有し、 前記第2の可撓領域の屈曲によって、前記1本または複数本のコードが引かれる、請求項1〜14のいずれか一項に記載の装置。
  18. 前記ハンドルは、前記装置の前記壁部の前記可撓領域に近接した外面に搭載された滑動部を備え、前記滑動部の一部は前記装置の前記通路の内側に搭載され、前記滑動部の移動によって前記1本または複数本のコードが近位方向に引かれる、
    請求項1〜14のいずれか一項に記載の装置。
  19. 前記ハンドルは、前記装置の前記通路内に収容された1つ以上のモータと通信する機構を備え、前記1つ以上のモータは、前記1本または複数本のコードに連結され、かつ、前記機構の作動時に前記1本または複数本のコードに張力を与える、
    請求項1〜14のいずれか一項に記載の装置。
  20. 前記機構は前記1つ以上のモータに接続されたスマートフォンまたは携帯可能なコンピュータデバイスを備え、前記スマートフォンまたは携帯可能なコンピュータデバイスはさらに、前記装置の前記遠位端の先端部に組み込まれた光学センサによってキャプチャされた画像を表示するように適合されている、請求項19に記載の装置。
  21. 前記シャフトの前記遠位端の先端部は、前記1本または複数本のコードを引く結果として前記シャフトの前記長手方向軸から離れる方向に能動的に移動することに加えて、前記シャフトの前記遠位端の先端部に印加される力に応じて反対の運動面(plane of motion)において受動的に移動し得る、請求項1〜20のいずれか一項に記載の装置。
  22. 前記コードは1本のコードである、
    請求項1〜21のいずれか一項に記載の装置。
  23. 前記コードの前記遠位端は複数の端部に分岐しており、複数の取付け点を介して前記壁部の前記内側部分に取り付けられている、
    請求項22に記載の装置。
  24. 前記複数の取付け点である2つの取付け点を介して前記壁部の前記内側に、遠位端において接続された2本のコードを備える、
    請求項1〜21のいずれか一項に記載の装置。
  25. 前記取付け点は、前記長手方向中心軸に対して90°〜180°の範囲で互いに離間している、
    請求項23または24に記載の装置。
  26. 気管内チューブと共に使用するための装置であって、
    近位端、遠位端、前記近位端から前記遠位端までの長さ、通路、ならびに、前記近位端および前記遠位端を通る長手方向中心軸を有するシャフトであって、前記遠位端は先端部および前記先端部に近接したばねを含み、前記ばねは前記先端部方向を向く先導端部を有し、前記ばねは前記近位端方向を向く後続端部を有し、前記ばねの前記先導端部は前記先端部の最遠位部分から少なくとも前記ばねの内径の最大値よりも大きな距離離間し、前記シャフトの前記長さの大部分は前記気管内チューブ内に適合するように構成されている、シャフトと、
    一方の端部が前記通路に取り付けられたコードと、
    前記コードを引いて前記先端部を前記シャフトの前記長手方向中心軸から離れる方向に移動するために前記コードの他方の端部に操作可能に取り付けられ、前記コードは前記通路の前記長さの大部分に沿って伸長している、ハンドルと、
    を備える、
    装置。
  27. 前記ばねを除く前記シャフトは、前記ばねよりも遠位側および近位側の両側において、同じ材料で形成されている、
    請求項26に記載の装置。
  28. 前記コードは、前記ばねの内側部分に取り付けられている、
    請求項26または27に記載の装置。
  29. 前記コードは、前記通路内の2つの取付け点に取り付けられている、
    請求項26〜28のいずれか一項に記載の装置。
  30. 前記取付け点は、前記長手方向中心軸に対して90°〜180°の範囲で互いに離間している、
    請求項29に記載の装置。
  31. 前記コードは、前記通路に、前記ばねの前記先導端部の近位側で取り付けられている、 請求項26〜30のいずれか一項に記載の装置。
  32. 前記コードは、前記通路に、前記ばねの前記後続端部よりも前記ばねの前記先導端部の近くに取り付けられている、
    請求項26〜30のいずれか一項に記載の装置。
  33. 前記コードは、前記通路に、前記ばねの前記先導端部よりも前記ばねの前記後続端部の近くに取り付けられている、
    請求項26〜30のいずれか一項に記載の装置。
  34. 前記コードは、前記通路に、前記ばねの遠位側の半分内で取り付けられている、
    請求項26〜30のいずれか一項に記載の装置。
  35. 患者の声帯を通して気管内に気管内チューブを導入する方法であって、
    前記気管は入口および長手方向中心軸を有し、
    ブジーの遠位端の一部を前記患者の前記声帯方向に前進させるステップであって、前記遠位端は先端部および可撓領域を含む、ステップと、
    前記可撓領域の一部を引き込み、前記ブジーの前記先端部を一次方向に能動的に移動するステップと、
    前記ブジーの前記先端部が能動的に引き込まれた位置にある間に、前記ブジーの先端部が前記声帯を通って前記気管の近位に進入するように案内するステップと、
    前記先端部の二次方向への受動的な移動を可能にすることによって、前記気管の前記長手方向中心軸とほぼ平行な方向に前記先端部を導きながら、前記可撓領域の前記引き込まれた部分を中立位置に戻すステップと;
    前記先端部が前記気管の前記長手方向中心軸に対してほぼ平行になった後で、前記ブジーの前記遠位端を前記気管内にさらに深く前進させるステップと、
    前記患者に気管内チューブを挿入するために、前記気管内チューブを前記ブジーに被せて案内する間、前記ブジーを適所に維持するステップと、
    を含む、
    方法。
  36. 患者の声帯を通して気管内に気管内チューブを導入する方法であって、
    前記気管内チューブとしてのブジーの遠位端の一部を前記患者の前記声帯方向に前進させるステップであって、前記遠位端は先端部および可撓領域を含む、ステップと、
    片手で、前記可撓領域の一部を引き込み、前記ブジーの前記先端部を一次方向(すなわち、前方、上方および前記声帯方向)に能動的に移動するステップと、
    前記ブジーの前記先端部が能動的に引き込まれた位置にある間に、片手で、前記ブジーの前記先端部が前記声帯を通って前記気管の近位に進入するように案内するステップと、
    前記先端部の二次方向への受動的な移動を可能にすることによって、片手で、前記気管の前記長手方向中心軸とほぼ平行な方向に前記先端部を導きながら、前記引き込まれたブジーの先端部を中立位置に戻すステップと
    前記先端部がほぼ前記二次方向を向いた後で、片手で、前記ブジーの前記遠位端を前記気管内にさらに深く前進させるステップと、
    前記患者に気管内チューブを挿入するために、前記気管内チューブを前記ブジーに被せて案内する間、前記ブジーを適所に維持するステップと、
    を含む、
    方法。
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