本発明は、通信技術に関し、特に、アップリンクデータ伝送確認装置、デバイスおよび方法に関する。
現在、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、以下では略して3GPPという)のロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution、以下では略してLTEという)プロジェクトは、端末の特別な適用シナリオに関連するカバレッジ拡張の研究テーマを提唱している。すなわち、このプロジェクトは、地下に位置する端末など、損失が比較的大きい端末のために、端末がネットワークにアクセスしてサービスを取得することを可能にするようにカバレッジ拡張支援を提供する。信号反復は、カバレッジ拡張を実施するための方法の1つである。異なる端末は異なる環境に位置し、異なる程度のカバレッジ拡張を必要とする。すなわち、異なる端末は、異なるカバレッジ拡張要件を有する。信号反復を一例として使用して、異なる端末もまた、異なる時間量の信号反復を必要とする。端末がアップリンクデータを基地局へ送信した後、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうか、すなわち、基地局がアップリンクデータを正確に受信したかどうかを知る必要がある。既存のプロトコルによれば、基地局は、物理ハイブリッド自動再送要求ARQ指示チャネル(Physical Hybrid ARQ Indicator Channel、以下では略してPHICHという)シグナリングを端末へ送信し、これにより、端末は、アップリンクデータの伝送状況を知る。カバレッジ拡張のシナリオでは、基地局は、PHICHシグナリングを繰り返し送信する必要がある。これにより、端末は、PHICHシグナリングを正確に受信し、基地局が以前のアップリンクデータを正確に受信したかどうかをPHICHシグナリングに従って決定して、以前のアップリンクデータを基地局へ再送信する必要があるかどうかを決定することができる。
先行技術では、PHICHの反復送信に起因するリソースの消費(PHICHシグナリングの反復送信によって比較的多量のリソースが消費される)を低減するために、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical downlink control channel、以下では略してPDCCHという)シグナリングにおける新規データインジケータ(New Data Indicator、以下では略してNDIという)フィールドを用いて、アップリンクデータの確認を指示することができる。NDIが、PDCCHシグナリングが新規データの伝送をスケジューリングすることを示す場合、端末の以前に伝送されたデータは正常に受信されたことを示し、あるいは、NDIが、PDCCHシグナリングが古いデータの伝送をスケジューリングすることを示す場合、端末の以前に伝送されたデータは正常に受信されていないこと、および、端末が以前のアップリンクデータを基地局へ再送する必要があることを示す。
しかし、先行技術では、端末が送信したアップリンクデータが確認されるとき、アップリンクデータが、非ランダムアクセス応答メッセージ(Message3、以下では略してMsg3という)であり、かつ、PDCCHシグナリングによってスケジューリングされたとして伝送された最後のアップリンクデータであり、基地局によって正常に受信された場合、基地局は、依然として、PDCCHシグナリングを端末へ送信する必要があり、これにより、端末は、基地局がアップリンクデータを正常に受信したことを確認することができる。加えて、カバレッジ拡張のシナリオでは、PDCCHシグナリングもまた、端末へ繰り返し伝送される必要があり、リソースの浪費を引き起こす。アップリンクデータが、PDCCHシグナリングによってスケジューリングされることなく伝送されるMsg3である場合、先行技術では、Msg3が正確に伝送されたかどうかを確認することができない。
本発明の実施形態は、アップリンクデータ伝送確認装置、デバイスおよび方法を提供し、これらは、端末が送信されたアップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを確認する場合にリソースの浪費が生じ、かつ、Msg3メッセージが正常に伝送されたかどうかを先行技術では確認することができないという、先行技術における技術的問題を解決するために用いられる。
本発明の実施形態の第1の態様は、
アップリンクデータを基地局へ送信するように構成された送受信モジュールと、
基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを第1事前設定期間内に検出して、検出結果を取得するように構成された検出モジュールと、
アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、前記検出結果に従って決定するように構成された判断モジュールと
を含む、アップリンクデータ伝送確認装置を提供する。
第1の態様に関連して、第1の態様の第1の可能な実施態様では、アップリンクデータが非ランダムアクセス応答メッセージMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの再送信を送受信モジュールに命令するために用いられる。
第1の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第1の態様の第2の可能な実施態様では、判断モジュールは具体的には、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、検出モジュールが第1事前設定期間内に検出していないとのことである場合、アップリンクデータは正常に伝送されたと決定し、または、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、検出モジュールが第1事前設定期間内に検出したとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されていないと決定するように構成される。
第1の態様に関連して、第1の態様の第3の可能な実施態様では、アップリンクデータがMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信したランダムアクセス競合解決メッセージMsg4の受信を送受信モジュールに命令するために用いられる。
第1の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第1の態様の第4の可能な実施態様では、判断モジュールは、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、検出モジュールが第1事前設定期間内に検出したとのことである場合、アップリンクデータは正常に伝送されたと決定し、または、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、検出モジュールが第1事前設定期間内に検出していないとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されていないと決定するようにさらに構成される。
第1の態様の第2の可能な実施態様に対する第1の態様のうちのいずれか1つに関連して、第1の態様の第5の可能な実施態様では、送受信モジュールは、アップリンクデータを送信する前に基地局が送信した第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを受信し、アップリンクデータの送信を送受信モジュールに命令するために、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが用いられるようにさらに構成される。
第1の態様の第5の可能な実施態様に対する第1の態様のうちのいずれか1つに関連して、第1の態様の第6の可能な実施態様では、第1事前設定期間は装置によって構成されるか、または、装置および基地局が事前定義した規則に従って装置によって決定される。
第1の態様の第6の可能な実施態様に関連して、第1の態様の第7の可能な実施態様では、第1事前設定期間は、装置のカバレッジ拡張要件レベルに従って基地局によって構成されるか、または、第1事前設定期間は、装置および基地局が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第1事前設定期間とのマッピング関係に従って装置によって決定される。
本発明の実施形態の第2の態様は、
端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを第2事前設定期間内に検出して、検出結果を取得するように構成された検出および受信モジュールと、
第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って決定するように構成された決定モジュールと
を含む、アップリンクデータ伝送確認装置を提供する。
第2の態様に関連して、第2の態様の第1の可能な実施態様では、アップリンクデータが非ランダムアクセス応答メッセージMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの再送信を端末に命令するために用いられる。
第2の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第2の態様の第2の可能な実施態様では、装置は第1送信モジュールをさらに含み、決定モジュールは具体的には、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータを、検出および受信モジュールが第2事前設定期間内に受信したとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信しないように第1送信モジュールに命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定するように構成されるか、または、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータを、検出および受信モジュールが第2事前設定期間内に受信していないとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように第1送信モジュールに命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定するように構成される。
第2の態様に関連して、第2の態様の第3の可能な実施態様では、アップリンクデータがMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、ランダムアクセス競合解決メッセージMsg4の受信を端末に命令するために用いられる。
第2の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第2の態様の第4の可能な実施態様では、装置は第2送信モジュールをさらに含み、決定モジュールは、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータを、検出および受信モジュールが第2事前設定期間内に受信したとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように第2送信モジュールに命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定するように構成されるか、または、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータを、検出および受信モジュールが第2事前設定期間内に受信していないとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信しないように第2送信モジュールに命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定するように構成される。
第2の態様の第2の可能な実施態様に対する第2の態様のうちのいずれか1つに関連して、第2の態様の第5の可能な実施態様では、第1送信モジュールは、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを、検出および受信モジュールが第2事前設定期間内に検出する前に、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信し、アップリンクデータの送信を端末に命令するために、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが用いられるようにさらに構成される。
第2の態様の第5の可能な実施態様に対する第2の態様のうちのいずれか1つに関連して、第2の態様の第6の可能な実施態様では、第2事前設定期間は装置によって構成されるか、または、装置および端末が事前定義した規則に従って装置によって構成される。
第2の態様の第6の可能な実施態様に関連して、第2の態様の第7の可能な実施態様では、第2事前設定期間は、端末のカバレッジ拡張要件レベルに従って装置によって構成されるか、または、第2事前設定期間は、装置および端末が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第2事前設定期間とのマッピング関係に従って装置によって決定される。
本発明の実施形態の第3の態様は、
アップリンクデータを基地局へ送信するように構成された送受信機と、
基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出して検出結果を取得し、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出結果に従って決定するように構成されたプロセッサと
を含む、アップリンクデータ伝送確認デバイスを提供する。
第3の態様に関連して、第3の態様の第1の可能な実施態様では、アップリンクデータが非ランダムアクセス応答メッセージMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの再送信を送受信機に命令するために用いられる。
第3の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第3の態様の第2の可能な実施態様では、プロセッサは具体的には、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されていないとのことである場合、アップリンクデータは正常に伝送されたと決定し、または、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されたとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されていないと決定するように構成される。
第3の態様に関連して、第3の態様の第3の可能な実施態様では、アップリンクデータがMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信したランダムアクセス競合解決メッセージMsg4の受信を送受信機に命令するために用いられる。
第3の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第3の態様の第4の可能な実施態様では、プロセッサは、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されたとのことである場合、アップリンクデータは正常に伝送されたと決定し、または、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されていないとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されていないと決定するようにさらに構成される。
第3の態様の第2の可能な実施態様に対する第3の態様のうちのいずれか1つに関連して、第3の態様の第5の可能な実施態様では、送受信機は、送信機がアップリンクデータを送信する前に、基地局が送信した第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを受信し、アップリンクデータの送信を送受信機に命令するために、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが用いられるようにさらに構成される。
第3の態様第5の可能な実施態様に対する第3の態様のうちのいずれか1つに関連して、第3の態様の第6の可能な実施態様では、第1事前設定期間はデバイスによって構成されるか、または、デバイスおよび基地局が事前定義した規則に従ってデバイスによって決定される。
第3の態様の第6の可能な実施態様に関連して、第3の態様の第7の可能な実施態様では、第1事前設定期間は、デバイスのカバレッジ拡張要件レベルに従って基地局によって構成されるか、または、第1事前設定期間は、デバイスおよび基地局が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第1事前設定期間とのマッピング関係に従ってデバイスによって決定される。
本発明の第4の態様は、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを、第2事前設定期間内に検出して検出結果を取得し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って決定するように構成されたプロセッサ
を含む、アップリンクデータ伝送確認デバイスを提供する。
第4の態様に関連して、第4の態様の第1の可能な実施態様では、アップリンクデータが非ランダムアクセス応答メッセージMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの再送信を端末に命令するために用いられる。
第4の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第4の態様の第2の可能な実施態様では、デバイスは送信機をさらに含み、プロセッサは具体的には、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータが第2事前設定期間内に受信されたとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信しないように送信機に命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定するように構成されるか、または、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータが第2事前設定期間内に受信されていないとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように送信機に命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定するように構成される。
第4の態様に関連して、第4の態様の第3の可能な実施態様では、アップリンクデータがMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信したランダムアクセス競合解決メッセージMsg4の受信を端末に命令するために用いられる。
第4の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第4の態様の第4の可能な実施態様では、装置は送信機をさらに含み、プロセッサは、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータが第2事前設定期間内に受信されたとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように送信機に命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定するようにさらに構成されるか、または、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータが第2事前設定期間内に受信されていないとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信しないように送信機に命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定するようにさらに構成される。
第4の態様の第2の可能な実施態様に対する第4の態様のうちのいずれか1つに関連して、第4の態様の第5の可能な実施態様では、送信機は、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかをプロセッサが第2事前設定期間内に検出する前に、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信し、アップリンクデータの送信を端末に命令するために、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが用いられるようにさらに構成される。
第4の態様の第5の可能な実施態様に対する第4の態様のうちのいずれか1つに関連して、第4の態様の第6の可能な実施態様では、第2事前設定期間は、デバイスによって構成されるか、または、デバイスおよび端末が事前定義した規則に従ってデバイスによって構成される。
第4の態様の第6の可能な実施態様に関連して、第4の態様の第7の可能な実施態様では、第2事前設定期間は、端末のカバレッジ拡張要件レベルに従ってデバイスによって構成されるか、または、第2事前設定期間は、デバイスおよび端末が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第2事前設定期間とのマッピング関係に従ってデバイスによって決定される。
本発明の実施形態の第5の態様は、
端末によって、アップリンクデータを基地局へ送信する送信ステップと、
基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に端末によって検出して検出結果を取得する、ステップと、
アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出結果に従って端末によって決定するステップと
を含む、アップリンクデータ伝送確認方法。
第5の態様に関連して、第5の態様の第1の可能な実施態様では、アップリンクデータが非ランダムアクセス応答メッセージMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの再送信を端末に命令するために用いられる。
第5の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第5の態様の第2の可能な実施態様では、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出結果に従って端末によって決定するステップは、
端末が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを第1事前設定期間内に検出しなかった場合、アップリンクデータが正常に伝送されたことを端末によって決定するステップ、または
端末が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを第1事前設定期間内に検出した場合、アップリンクデータが正常に伝送されていないことを端末によって決定するステップ
を含む。
第5の態様に関連して、第5の態様の第3の可能な実施態様では、アップリンクデータがMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信したランダムアクセス競合解決メッセージMsg4の受信を端末に命令するために用いられる。
第5の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第5の態様の第4の可能な実施態様では、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出結果に従って端末によって決定するステップは、
端末が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを第1事前設定期間内に検出した場合、アップリンクデータが正常に伝送されたことを端末によって決定するステップ、または
端末が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを第1事前設定期間内に検出しなかった場合、アップリンクデータが正常に伝送されていないことを端末によって決定するステップ
を含む。
第5の態様の第2の可能な実施態様に対する第5の態様のうちのいずれか1つに関連して、第5の態様の第5の可能な実施態様では、端末によってアップリンクデータを基地局へ送信するステップの前に、本方法は、
基地局が送信した第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末によって受信するステップであって、アップリンクデータの送信を端末に命令するために、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが用いられる、ステップ
をさらに含む。
第5の態様の第5の可能な実施態様に対する第5の態様のうちいずれか1つに関連して、第5の態様の第6の可能な実施態様では、第1事前設定期間は、第1事前設定期間は基地局によって構成されるか、または、端末および基地局が事前定義した規則に従って端末によって決定される。
第5の態様の第6の可能な実施態様に関連して、第5の態様の第7の可能な実施態様では、第1事前設定期間は、端末のカバレッジ拡張要件レベルに従って基地局によって構成されるか、または、第1事前設定期間は、端末および基地局が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第1事前設定期間とのマッピング関係に従って端末によって決定される。
本発明の実施形態の第6の態様は、
端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを、第2事前設定期間内に基地局によって検出して、検出結果を取得する、ステップと、
第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って基地局によって決定するステップと
を含む、アップリンクデータ伝送確認方法を提供する。
第6の態様に関連して、第6の態様の第1の可能な実施態様では、アップリンクデータが非ランダムアクセス応答メッセージMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの再送信を端末に命令するために用いられる。
第6の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第6の態様の第2の可能な実施態様では、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って基地局によって決定するステップは、
基地局が、端末が送信したアップリンクデータを第2事前設定期間内に受信した場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、基地局によって端末へ送信しないステップであって、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定する、ステップ、または
基地局が、端末が送信したアップリンクデータを第2事前設定期間内に受信しなかった場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、基地局によって端末へ送信するステップであって、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定する、ステップ
を含む。
第6の態様に関連して、第6の態様の第3の可能な実施態様では、アップリンクデータがMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信したランダムアクセス競合解決メッセージMsg4の受信を端末に命令するために用いられる。
第6の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第6の態様の第4の可能な実施態様では、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って基地局によって決定するステップは、
基地局が、端末が送信したアップリンクデータを第2事前設定期間内に受信した場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、基地局によって端末へ送信するステップであって、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定する、ステップ、または
基地局が、端末が送信したアップリンクデータを第2事前設定期間内に受信しなかった場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、基地局によって端末へ送信しないステップであって、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定する、ステップ
を含む。
第6の態様の第2の可能な実施態様に対する第6の態様のうちのいずれか1つに関連して、第6の態様の第5の可能な実施態様では、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを、第2事前設定期間内に基地局によって検出するステップの前に、本方法は、
基地局によって第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するステップであって、アップリンクデータの送信を端末に命令するために、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが用いられる、ステップをさらに含む。
第6の態様の第5の可能な実施態様に対する第6の態様のうちのいずれか1つに関連して、第6の態様の第6の可能な実施態様では、第2事前設定期間は基地局によって構成されるか、または、基地局および端末が事前定義した規則に従って基地局によって構成される。
第6の態様の第6の可能な実施態様に関連して、第6の態様の第7の可能な実施態様では、第2事前設定期間は、端末のカバレッジ拡張要件レベルに従って基地局によって構成されるか、または、第2事前設定期間は、基地局および端末が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第2事前設定期間とのマッピング関係に従って、基地局によって決定される。
本発明の実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認装置、デバイスおよび方法によれば、送受信モジュールがアップリンクデータを基地局へ送信した後、検出モジュールは、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、判断モジュールは、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出モジュールの検出結果に従って決定する。本発明の実施形態によれば、検出モジュールは、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを事前設定された第1期間内に決定し、その後、判断モジュールは、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを検出結果に従って決定し、これにより、アップリンクデータが正常に受信された場合、基地局は、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを特別に送信して、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを確認装置が確認することを可能にする必要はない。それゆえに、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減され、確認装置は、Msg3が正常に伝送されたかどうかを、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを用いて確認することができる。
本発明の実施形態における、または先行技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下に、各実施形態または先行技術を説明するのに必要とされる添付の図面について簡単に記述する。明らかに、以下の説明の添付の図面は本発明のいくつかの実施形態を示すものであり、当業者はこれら添付の図面から難なく他の図面をさらに導出することができる。
本発明によるアップリンクデータ伝送確認装置の第1の実施形態の概略的構造図である。
本発明によるアップリンクデータ伝送確認装置の第2の実施形態の概略的構造図である。
本発明によるアップリンクデータ伝送確認装置の第3の実施形態の概略的構造図である。
本発明によるアップリンクデータ伝送確認装置の第4の実施形態の概略的構造図である。
本発明によるアップリンクデータ伝送確認デバイスの第1の実施形態の概略的構造図である。
本発明によるアップリンクデータ伝送確認デバイスの第2の実施形態の概略的構造図である。
本発明によるアップリンクデータ伝送確認デバイスの第3の実施形態の概略的構造図である。
本発明によるアップリンクデータ伝送確認方法の第1の実施形態の流れ図である。
本発明によるアップリンクデータ伝送確認方法の第2の実施形態の流れ図である。
本発明の実施形態の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下で、本発明の実施形態における添付の図面に関連して本発明の実施形態における技術的解決策を明確かつ十分に説明する。明らかに、説明される実施形態は本発明の実施形態の全部ではなく一部にすぎない。本発明の実施形態に基づいて当業者によって難なく得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
本出願に関連する端末、すなわちユーザ機器は、無線端末または有線端末であってもよい。無線端末は、声および/またはデータの接続性をユーザに提供するデバイス、無線接続機能を有するハンドヘルド型デバイス、または無線モデムに接続された他の処理デバイスを指してもよい。無線端末は、(RAN、Radio Access Networkなどの)無線アクセスネットワークを用いて1つ以上のコアネットワークと通信してもよい。無線端末は、携帯電話(「セルラー」電話ともいう)などの移動端末であってもよく、移動端末を有するコンピュータおよびマシン型通信(Machine Type Communication、以下では略してMTCという)デバイスは、例えば、無線アクセスネットワークと言語および/またはデータをやり取りする携帯型モバイル装置、ポケットサイズのモバイル装置、ハンドヘルド型モバイル装置、コンピュータ内蔵型モバイル装置、または車載式モバイル装置であってもよい。例えば、パーソナル通信サービス方式(PCS、Personal Communication Service)電話、コードレス電話機、セッション初期化プロトコル(SIP)電話、無線ローカル・ループ(WLL、Wireless Local Loop)局または携帯情報端末(PDA、Personal Digital Assistant)などのデバイスであってもよい。無線端末はまた、システム、加入者ユニット(Subscriber Unit)、加入者局(Subscriber Station)、移動局(Mobile Station)、移動局(Mobile)、遠隔局(Remote Station)、アクセスポイント(Access Point)、遠隔端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)、ユーザデバイス(User Device)またはユーザ機器(User Equipment)と呼ぶことができる。
本出願に関連する基地局(例えば、アクセスポイント)は、アクセスネットワーク内のエアインタフェースにおいて1つ以上のセクタを用いて無線端末と通信するデバイスを指してもよい。基地局は、受信された無線フレームとIPパケットとの間で変換を行い、無線端末とアクセスネットワークの残りの部分との間のルータとして機能するように構成されてもよく、ここで、アクセスネットワークの残りの部分はインターネットプロトコル(IP)ネットワークを含むことができる。また基地局はエアインタフェースの属性管理を調整することもできる。基地局は、GSM(登録商標)またはCDMAにおける基地局(BTS、Base Transceiver Station)であってもよく、WCDMA(登録商標)におけるNodeB(NodeB)であってもよく、または、LTEにおける進化型NodeB(NodeB、eNBまたはe-NodeB、evolved Node B)であってもよく、本出願において限定されない。
本発明の実施形態は、カバレッジ拡張のシナリオにおける端末によってPHICHチャネルを拡張することなく、端末が送信したアップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを確認する処理のシナリオに関する。
図1は、本発明によるアップリンクデータ伝送確認装置の第1の実施形態の概略的構造図である。装置は端末であってもよく、または、端末に組み込まれてもよい。図1に示すように、確認装置50は、アップリンクデータを基地局へ送信するように構成された送受信モジュール10と、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出して検出結果を取得するように構成された検出モジュール11と、検出結果に従って、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを決定するように構成された判断モジュール12とを含む。
具体的には、送受信モジュール10は、アップリンクデータを送信するために基地局によって割り当てられたアップリンクリソースを、基地局によるスケジューリングに従って知り、送受信モジュール10は、これらアップリンクリソース上でアップリンクデータを基地局へ送信し、ここで、本明細書のアップリンクデータは、非Msg3であってもよく、Msg3であってもよい。加えて、送受信モジュール10が送信したアップリンクデータが非Msg3である場合、基地局は、PDCCHシグナリングを用いてスケジューリングを行う必要がある。または、送受信モジュール10が送信したアップリンクデータがMsg3である場合、基地局は、PDCCHシグナリングを用いてスケジューリングを行う必要はなく、代わりに、ランダムアクセス応答(Random Access Response、以下では略してRARという)メッセージを用いてスケジューリングを行う。その後、アップリンクデータ伝送確認装置50は第1タイマを開始する。第1タイマは、第1事前設定期間に対応している。任意選択で、第1事前設定期間の長さは、基地局によって構成されてもよく、または、確認装置50および基地局が事前定義した規則に従って決定されてもよい。第1事前設定期間の長さは、端末のカバレッジ拡張要件に関連する。
検出モジュール11は、第2事前設定期間内に基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出して検出結果を取得し、ここで、第1物理ダウンリンク制御チャネルはPDCCHシグナリングであってもよく、または、ePDCCH(enhanced PDCCH、拡張PDCCH)シグナリングであってもよく、本発明のこの実施形態において限定されない。本明細書の第2事前設定期間は、具体的には、非Msg3については、基地局は、確認装置50をスケジューリングしてアップリンクデータを送信した後に第2タイマを開始し、または、Msg3については、基地局は、RARメッセージを確認装置50へ送信した後に第2タイマを開始する。対応する第2事前設定期間は、本明細書で述べたすべての第2タイマについて設定され、アップリンクデータが非Msg3またはMsg3のいずれであるかにかかわらず、基地局が第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを送信する限り、第2事前設定期間は設定される。これは、第1事前設定期間が満了する前に、確認装置50が第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを確実に正しく受信することができるようにするためである。任意選択で、第2事前設定期間は、基地局によって構成されてもよく、または、基地局および確認装置50が事前定義した規則に従って基地局によって構成されてもよい。任意選択で、第2事前設定期間は、確認装置50のカバレッジ拡張要件レベルに従って基地局によって構成されるか、または、基地局および確認装置50が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第2事前設定期間とのマッピング関係に従って基地局によって決定される。本明細書の確認装置50のカバレッジ拡張要件レベルは、端末のカバレッジ拡張要件であってもよく、または、端末と基地局との間で送信されるメッセージのカバレッジ拡張要件であってもよいことを留意すべきである。例えば、端末のカバレッジ拡張要件が異なる場合、または、端末と基地局との間で送信されるメッセージのカバレッジ拡張要件が異なる場合、信号反復の所要時間量は、拡張要件を満たすために異なる。したがって、差異は、アップリンクデータを送信した後に、端末が第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを待機するのに要する時間、アップリンクデータを送信するように端末をスケジューリングした後に、端末が、送信したアップリンクデータの受信を待機するのに要する時間、または、基地局が第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを送信した後に、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが端末に到達するのに要する時間に存在する可能性がある。したがって、第1事前設定期間または第2事前設定期間はカバレッジ拡張要件に関連する。
最後に、判断モジュール12は、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出モジュール11が取得した検出結果に従って決定してもよい。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認装置によれば、送受信モジュールがアップリンクデータを基地局へ送信した後、検出モジュールは、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、判断モジュールは、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出モジュールの検出結果に従って決定する。本発明のこの実施形態によれば、検出モジュールは、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを事前設定された第1期間内に決定し、その後、判断モジュールは、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを検出結果に従って決定し、これにより、アップリンクデータが正常に受信された場合、基地局は、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを特別に送信して、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを確認装置が確認することを可能にする必要はない。それゆえに、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減され、確認装置は、Msg3が正常に伝送されたかどうかを、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを用いて確認することができる。
さらに、図1に示す実施形態に基づいて、送受信モジュール10は、アップリンクデータを送信する前に、基地局が送信した第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを受信するようにさらに構成され、ここで、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの送信を送受信モジュール10に命令するために用いられる。
具体的には、送受信モジュール10がアップリンクデータを基地局へ送信する場合、アップリンクデータは一般に、基地局が割り当てたアップリンクリソース上で送信される必要がある。したがって、基地局は、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを用いて、アップリンクデータを送信する必要があるリソースを確認装置50に通知し、これにより、基地局は、送受信モジュール10が送信したアップリンクデータをこのようなリソース上で受信することができる。
図1の実施形態に基づいて、本発明のこの実施形態の実現可能な実施態様として、本実施形態は、アップリンクデータが非Msg3である場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを確認装置50によって確認する処理に関する。さらに、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの再送信を送受信モジュール10に命令するために用いられる。判断モジュール12は具体的には、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、検出モジュール11が第1事前設定期間内に検出していないとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定し、または、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、検出モジュール11が第1事前設定期間内に検出したとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されていないと決定するように構成される。
具体的には、送受信モジュール10が基地局へ送信したアップリンクデータが正常に伝送された場合、先行技術では、基地局は、PDCCHシグナリングを送信して、基地局がアップリンクデータを正常に受信したことを確認装置50に通知する。しかし、本実施形態では、基地局は、PDCCHシグナリングを確認装置50へ特別に送信する必要はなく、代わりに、確認装置50内の検出モジュール11は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを第1事前設定期間内に検出し、ここで、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、以前に送信されたアップリンクデータの再送信を送受信モジュール10に命令するために用いられる。検出結果が、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを検出したとのことである場合、判断モジュール12は、基地局がアップリンクデータを正常に受信していないと決定し、すなわち、アップリンクデータが正常に伝送されていないことを確認し、送受信モジュール10は、以前に送信されたアップリンクデータを第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングに従って基地局へ再送信する。検出結果が、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを検出していないとのことである場合、判断モジュール12は、基地局がアップリンクデータを正常に受信したと決定する。したがって、アップリンクデータが正常に受信された場合、基地局は、PDCCHシグナリングまたはePDCCHシグナリングを確認装置50へ特別に送信して基地局がアップリンクデータを正常に受信したことを通知する必要はなく、これにより、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減される。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認装置によれば、送受信モジュールが、アップリンクデータの基地局への送信を送受信モジュールに命令するために用いられ、かつ基地局によって送信された第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを受信した後、送受信モジュールは、非Msg3であるアップリンクデータを基地局へ送信し、検出モジュールは、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、判断モジュールは、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを検出モジュールの検出結果に従って決定する。本発明のこの実施形態によれば、アップリンクデータが正常に受信された場合、基地局は、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを特別に送信して、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを確認装置が確認することを可能にする必要はなく、これにより、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減される。
図1に示す実施形態に基づいて、本発明のこの実施形態の他の実現可能な実施態様として、本実施形態は、アップリンクデータがMsg3である場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを確認装置50によって確認する処理に関する。さらに、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信したランダムアクセス競合解決メッセージ(Message4、以下では略してMsg4という)の受信を送受信モジュール10に命令するために用いられる。判断モジュール12は、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、検出モジュール11が第1事前設定期間内に検出したとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定し、または、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、検出モジュール11が第1事前設定期間内に検出していないとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されていないと決定するようにさらに構成される。
具体的には、ランダムアクセス応答処理では、確認装置50は、基地局にランダムにアクセスしてもよい。すなわち、送受信モジュール10がアップリンクデータを送信する場合、基地局は、PDCCHシグナリングを用いてスケジューリングを行う必要はなく、代わりに、RARメッセージを用いてスケジューリングを行う。
アップリンクデータがMsg3である場合、アップリンクデータが正しく伝送されたかどうかを先行技術では確認することができない。しかし、本実施形態では、送受信モジュール10が送信したアップリンクデータが正常に伝送された場合、基地局は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを確認装置50へ送信し、ここで、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信したMsg4を対応するリソース上で受信するように送受信モジュール10に命令するために用いられる。すなわち、確認装置50内の検出モジュール11は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが検出された場合、判断モジュール12は、基地局がアップリンクデータを正常に受信したと決定し、この場合、送受信モジュール10は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングに従って、基地局が送信したMsg4を受信する。
送受信モジュール10が送信したアップリンクデータが正常に伝送されていない場合、検出モジュール11は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されてない場合、判断モジュール12は、基地局がアップリンクデータを正常に受信していないと決定する。
さらに、第1事前設定期間は、確認装置50のカバレッジ拡張要件レベルに従って基地局によって構成されるか、または、第1事前設定期間は、確認装置50および基地局が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第1事前設定期間とのマッピング関係に従って、確認装置50によって決定される。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認装置によれば、送受信モジュールはMsg3を基地局へ送信し、検出モジュールは、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、判断モジュールは、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出モジュールの検出結果に従って決定する。本発明のこの実施形態は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを用いて、かつ、アップリンクデータが、正常に受信されたか、または正常に受信されていない場合、Msg3が正常に伝送されたかどうかを基地局が確認することを可能にする。
図2は、本発明によるアップリンクデータ伝送確認装置の第2の実施形態の概略的構造図である。確認装置60は、基地局であってもよく、または、基地局に組み込まれてもよい。図2に示すように、確認装置60は、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを第2事前設定期間内に検出して、検出結果を取得するように構成された検出および受信モジュール20と、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って決定するように構成された決定モジュール21とを含む。
具体的には、端末は、アップリンクデータを確認装置60へ送信し、ここで、本明細書のアップリンクデータは、非Msg3であってもよく、または、Msg3であってもよい。加えて、端末が送信したアップリンクデータが非Msg3である場合、確認装置60は、PDCCHシグナリングを用いてスケジューリングを行う必要がある。端末が送信したアップリンクデータがMsg3である場合、確認装置60は、PDCCHシグナリングを用いてスケジューリングを行う必要はなく、代わりに、RARメッセージを用いてスケジューリングを行う。さらに、端末がアップリンクデータを確認装置60へ送信した後、第1タイマが開始される。第1タイマは、第1事前設定期間に対応している。任意選択で、第1事前設定期間の長さは、確認装置60によって構成されてもよく、または、端末および確認装置60が事前定義した規則に従って決定されてもよい。第1事前設定期間の長さは、端末のカバレッジ拡張要件に関連する。任意選択で、第1事前設定期間は、端末のカバレッジ拡張要件レベルに従って確認装置60によって構成されるか、または、確認装置60および端末が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第1事前設定期間とのマッピング関係に従って、確認装置60によって決定される。本明細書の確認装置60のカバレッジ拡張要件レベルは、端末のカバレッジ拡張要件であってもよく、または、端末と基地局との間で送信されるメッセージのカバレッジ拡張要件であってもよいことを留意すべきである。
端末が送信したアップリンクデータが非Msg3である場合、確認装置60は、端末をスケジューリングし、すなわち、アップリンクデータを確認装置60へ送信する必要があるリソースを端末に通知し、その後、確認装置60内の第2タイマを開始する。第2タイマは、第2事前設定期間に対応する。端末が送信したアップリンクデータがMsg3である場合、確認装置60は、RARメッセージを端末へ送信した後に第2タイマを開始する。同様に、第2タイマは第2事前設定期間に対応する。
検出および受信モジュール20は、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを第2事前設定期間内に検出して、検出結果を取得し、確認装置60内の決定モジュール21は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを検出結果に従って決定する。例えば、検出結果が、確認装置60が非Msg3を正常に受信したとのことである場合、確認装置60は、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ特別に送信して確認装置60がアップリンクデータを正常に受信したことを端末に通知せず、代わりに、端末自身が、対応する物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に受信されたかどうかを決定して、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを決定する。または、検出結果が、確認装置60がMsg3を正常に受信していないとのことである場合、端末は、対応する物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に受信されたかどうかを決定して、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを決定する。したがって、確認装置60は、対応する物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを低減し、Msg3が正常に伝送されたかどうかを確認することができる。
アップリンクデータが非Msg3またはMsg3のいずれであるかにかかわらず、基地局が第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを送信する限り、第2事前設定期間は設定される。これは、第1事前設定期間が満了する前に、端末が、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを確実に正しく受信することができるようにするためであることを、本明細書において留意すべきである。任意選択で、第2事前設定期間は、確認装置60によって構成されてもよく、または、確認装置60および端末が事前定義した規則に従って、確認装置60によって構成されてもよい。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認装置によれば、確認装置の検出および受信モジュールは、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、決定モジュールは、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って決定し、これにより、アップリンクデータが正常に受信された場合、確認装置は、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを特別に送信して、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを端末が確認することを可能にする必要はない。したがって、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減され、端末は、Msg3が正常に伝送されたかどうかを、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを用いて確認することができる。
図3は、本発明によるアップリンクデータ伝送確認装置の第3の実施形態の概略的構造図である。図2に示す実施形態に基づいて、さらに、確認装置60は、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを、検出および受信モジュール20が第2事前設定期間内に検出する前に、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように構成された第1送信モジュール22をさらに含み、ここで、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの送信を端末に命令するために用いられる。
具体的には、端末がアップリンクデータを送信する場合、アップリンクデータを対応するリソース上で送信する必要がある。したがって、確認装置60は、対応するリソースを端末へ割り当てて、アップリンクデータをこのようなリソース上で送信するように端末に通知する必要がある。すなわち、確認装置60内の第1送信モジュール22は、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信し、ここで、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの送信を端末に命令するために用いられる。
図3に示す実施形態に基づいて、本発明のこの実施形態の実現可能な実施態様として、本実施形態は、アップリンクデータが非Msg3である場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、確認装置60とともに端末によって確認する処理に関する。さらに、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの送信を端末に命令するために用いられる。決定モジュール21は具体的には、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータを、検出および受信モジュール20が第2事前設定期間内に受信したとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信しないように第1送信モジュール22に命令し、これにより、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定するか、または、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータを、検出および受信モジュール20が第2事前設定期間内に受信していないとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように第1送信モジュール22に命令し、これにより、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定するように構成される。
具体的には、確認装置60が、端末が送信したアップリンクデータを正常に受信していない場合、本実施形態では、アップリンクデータの再送信を端末に命令するために用いられる第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが端末へ送信されるが、先行技術においても同様である。しかし、端末が送信したアップリンクデータを確認装置60が正常に受信した場合、先行技術では、確認装置60がPDCCHシグナリングを送信して、確認装置60がアップリンクデータを正常に受信したことを端末に通知し、カバレッジ拡張のシナリオでは、PDCCHシグナリングをさらに繰り返し送信する。しかし、本実施形態では、確認装置60は、PDCCHシグナリングを端末へ特別に送信する必要はなく、代わりに、端末は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出し、ここで、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、以前に送信されたアップリンクデータの再送信を端末に命令するために用いられる。端末が、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを第1事前設定期間内に検出した場合、端末は、確認装置60がアップリンクデータを正常に受信していないと決定し、すなわち、アップリンクデータが正常に伝送されていないことを確認し、端末は、以前に送信されたアップリンクデータを第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングに従って確認装置60へ再送信する。端末が第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを検出していない場合、端末は、確認装置60がアップリンクデータを正常に受信したと決定し、この場合、確認装置60内の第1送信モジュール22は、PDCCHシグナリングまたはePDCCHシグナリングを端末へ特別に送信して、基地局がアップリンクデータを正常に受信したことを通知する必要はなく、これにより、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減される。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認装置によれば、確認装置の検出および受信モジュールは、端末が送信した非Msg3が受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、決定モジュールは、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように第1送信モジュールに命令するかどうかを、検出結果に従って決定し、これにより、アップリンクデータが正常に受信された場合、確認装置は、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを特別に送信する必要はなく、代わりに、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを端末自身が確認し、したがって、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減される。
図4は、本発明によるアップリンクデータ伝送確認装置の第4の実施形態の概略的構造図である。本発明のこの実施形態の他の実現可能な実施態様として、本実施形態は、アップリンクデータがMsg3である場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、確認装置60とともに端末によって確認する処理に関する。第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、Msg4の受信を端末に命令するために用いられる。さらに、図3に示す実施形態に基づいて、確認装置60は第2送信モジュール23をさらに含む。決定モジュール21は、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータを、検出および受信モジュール20が第2事前設定期間内に受信したとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように第2送信モジュール23に命令し、これにより、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定するか、または、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータを、検出および受信モジュール20が第2事前設定期間内に受信していないとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信しないように第2送信モジュール23に命令し、これにより、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定するようにさらに構成される。
具体的には、ランダムアクセス応答処理では、確認装置60は一般に、PDCCHシグナリングを用いて端末をスケジューリングする必要はなく、代わりに、RARメッセージを用いてスケジューリングを行う。したがって、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、端末へ送信される必要はない。端末は、確認装置60にランダムにアクセスしてもよい。
アップリンクデータがMsg3である場合、Msg3が正しく正常に伝送されたかどうかを先行技術では確認することができない。しかし、本実施形態では、端末が送信したアップリンクデータを確認装置60が正常に受信した場合、第2送信モジュール23は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ直接送信し、ここで、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、確認装置60が送信したMsg4を対応するリソース上で受信するように端末に命令するために用いられる。すなわち、端末は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを第1事前設定期間内に検出し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが検出された場合、確認装置60がアップリンクデータを正常に受信したと決定され、この場合、端末基地局が送信したMsg4を受信する。
端末が送信したアップリンクデータを、確認装置60が正常に受信していない場合、確認装置60内の第2送信モジュール23は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信せず、代わりに、端末は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されていない場合、確認装置60がアップリンクデータを正常に受信していないと決定される。
さらに、第2事前設定期間は、端末のカバレッジ拡張要件レベルに従って確認装置60によって構成されるか、または、確認装置60および端末が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第2事前設定期間とのマッピング関係に従って、確認装置60によって決定される。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認装置によれば、確認装置の検出および受信モジュールは、端末が送信したMsg3が受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、第2送信モジュールは、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って決定し、これにより、端末は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを用いて、Msg3が正常に伝送されたかどうかを確認することができる。
図5は、本発明によるアップリンクデータ伝送確認デバイスの第1の実施形態の概略的構造図である。確認デバイス70は端末であってもよく、または、端末に組み込まれてもよい。確認デバイス70は、アップリンクデータを基地局へ送信するように構成された送受信機30と、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出して検出結果を取得し、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出結果に従って決定するように構成されたプロセッサ31とを含む。
具体的には、確認デバイス70は、アップリンクデータを送信するために基地局によって確認デバイスに割り当てられたアップリンクリソースを、基地局によるスケジューリングに従って知り、送受信機30は、これらアップリンクリソース上でアップリンクデータを基地局へ送信し、ここで、本明細書のアップリンクデータは非Msg3であってもよく、または、Msg3であってもよい。加えて、送受信機30が送信したアップリンクデータが非Msg3である場合、基地局は、PDCCHシグナリングを用いてスケジューリングを行う必要がある。または、送受信機30が送信したアップリンクデータがMsg3である場合、基地局は、PDCCHシグナリングを用いてスケジューリングを行う必要はなく、代わりに、RARメッセージを用いてスケジューリングを行う。その後、確認デバイス70は第1タイマを開始する。第1タイマは、第1事前設定期間に対応している。任意選択で、第1事前設定期間の長さは、基地局によって構成されてもよく、または、確認デバイス70および基地局が事前定義した規則に従って決定されてもよい。第1事前設定期間の長さは、端末のカバレッジ拡張要件に関連する。本明細書の確認デバイス70のカバレッジ拡張要件レベルは、端末のカバレッジ拡張要件であってもよく、または、端末と基地局との間で送信されるメッセージのカバレッジ拡張要件であってもよいことを留意すべきである。
プロセッサ31は、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第2事前設定期間内に受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出して検出結果を取得し、ここで、第1物理ダウンリンク制御チャネルは、PDCCHシグナリングであってもよく、または、ePDCCHシグナリングであってもよく、本発明のこの実施形態において限定されない。本明細書の第2事前設定期間は、具体的には、非Msg3については、基地局は、確認デバイス70をスケジューリングしてアップリンクデータを送信した後に第2タイマを開始し、または、Msg3については、基地局は、RARメッセージを確認デバイス70へ送信した後に第2タイマを開始する。本明細書で述べた第2タイマは、第2事前設定期間に対応している。アップリンクデータが非Msg3またはMsg3のいずれであるかにかかわらず、基地局が第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを送信する限り、第2事前設定期間は設定される。これは、第1事前設定期間が満了する前に、確認デバイス70が、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを確実に正しく受信することができるようにするためである。任意選択で、第2事前設定期間は、基地局によって構成されてもよく、または、基地局および確認デバイス70が事前定義した規則に従って基地局によって構成されてもよい。任意選択で、第2事前設定期間は、確認デバイス70のカバレッジ拡張要件レベルに従って基地局によって構成されるか、または、基地局および確認デバイス70が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第2事前設定期間とのマッピング関係に従って基地局によって決定される。最後に、プロセッサ31は、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを検出結果に従って決定する。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認デバイスによれば、送受信機がアップリンクデータを基地局へ送信した後、プロセッサは、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、その後、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出結果に従って決定する。本発明のこの実施形態によれば、プロセッサは、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを事前設定された第1期間内に決定し、その後、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを検出結果に従って決定し、これにより、アップリンクデータが正常に受信された場合、基地局は、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを特別に送信して、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを確認デバイスが確認することを可能にする必要はない。それゆえに、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減され、確認デバイスは、Msg3が正常に伝送されたかどうかを、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを用いて確認することができる。
さらに、図5に示す実施形態に基づいて、送受信機30は、アップリンクデータを送信する前に、基地局が送信した第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを受信するようにさらに構成され、ここで、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの送信を送受信機30に命令するために用いられる。
具体的には、送受信機30がアップリンクデータを基地局へ送信する場合、アップリンクデータは一般に、基地局が割り当てたアップリンクリソース上で送信される必要がある。したがって、基地局は、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを用いて、アップリンクデータを送信する必要があるリソースを確認デバイス70に通知してもよく、これにより、基地局は、送受信機30が送信したアップリンクデータをこのようなリソース上で受信することができる。
図3に示す実施形態に基づいて、本発明のこの実施形態の実現可能な実施態様として、本実施形態は、アップリンクデータが非Msg3である場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを確認デバイス70によって確認する処理に関する。さらに、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの再送信を送受信機30に命令するために用いられる。プロセッサ31は具体的には、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されていないとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定し、または、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されたとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されていないと決定するように構成される。
具体的には、送受信機30が基地局へ送信したアップリンクデータが正常に伝送された場合、先行技術では、基地局は、PDCCHシグナリングを送信して、基地局がアップリンクデータを正常に受信したことを確認デバイス70に通知する。しかし、本実施形態では、基地局は、PDCCHシグナリングを確認デバイス70へ特別に送信する必要はなく、代わりに、確認デバイス70内のプロセッサ31は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを第1事前設定期間内に検出し、ここで、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、以前に送信されたアップリンクデータの再送信を送受信機30に命令するために用いられる。第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが検出された場合、プロセッサ31は、基地局がアップリンクデータを正常に受信していないと決定し、すなわち、アップリンクデータが正常に伝送されていないことを確認し、送受信機30は、以前に送信されたアップリンクデータを第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングに従って基地局へ再送信する。第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが検出されていない場合、プロセッサ31は、基地局がアップリンクデータを正常に受信したと決定する。したがって、アップリンクデータが正常に受信された場合、基地局は、PDCCHシグナリングまたはePDCCHシグナリングを確認デバイス70へ特別に送信して、基地局がアップリンクデータを正常に受信したことを通知する必要はなく、これにより、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減される。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認デバイスによれば、アップリンクデータの基地局への送信を送受信機に命令するために用いられ、かつ基地局によって送信された第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信された後、送受信機は、非Msg3であるアップリンクデータを基地局へ送信し、プロセッサは、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出結果に従って決定する。本発明のこの実施形態によれば、アップリンクデータが正常に受信された場合、基地局は、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを特別に送信して、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを確認デバイスが確認することを可能にする必要はなく、これにより、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減される。
図5に示す実施形態に基づいて、本発明のこの実施形態の他の実現可能な実施態様として、本実施形態は、アップリンクデータがMsg3である場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを確認デバイス70によって確認する処理に関する。さらに、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信したMsg4の受信を送受信機30に命令するために用いられる。プロセッサ31は、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されたとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定し、または、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されていないとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されていないと決定するようにさらに構成される。
具体的には、ランダムアクセス応答処理では、確認デバイス70は、基地局にランダムにアクセスしてもよい。すなわち、送受信機30がアップリンクデータを送信する場合、基地局は、PDCCHシグナリングを用いてスケジューリングを行う必要はなく、代わりに、RARメッセージを用いてスケジューリングを行う。
アップリンクデータがMsg3である場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを先行技術では確認することができない。しかし、本実施例では、送受信機30が送信したアップリンクデータが正常に伝送された場合、基地局は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを確認デバイス70へ送信し、ここで、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信したMsg4を対応するリソース上で受信するように送受信機30に命令するために用いられる。すなわち、確認デバイス70内のプロセッサ31は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが検出された場合、プロセッサ31は、基地局がアップリンクデータを正常に受信したと決定し、この場合、送受信機30は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングに従って、基地局が送信したMsg4を受信する。
送受信機30が送信したアップリンクデータが正常に伝送されていない場合、プロセッサ31は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されてない場合、プロセッサ31は、基地局がアップリンクデータを正常に受信していないと決定する。
さらに、第1事前設定期間は、確認デバイス70のカバレッジ拡張要件レベルに従って基地局によって構成されるか、または、第1事前設定期間は、確認デバイス70および基地局が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第1事前設定期間とのマッピング関係に従って、確認デバイス70によって決定される。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認デバイスによれば、送受信機はMsg3を基地局へ送信し、プロセッサは、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、その後、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出結果に従って決定する。本発明のこの実施形態は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを用いて、かつ、アップリンクデータが、正常に受信されたか、または正常に受信されていない場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを基地局が確認することを可能にする。
図6は、本発明によるアップリンクデータ伝送確認デバイスの第2の実施形態の概略的構造図である。確認デバイス80は、基地局であってもよく、または、基地局に組み込まれてもよい。図6に示すように、確認デバイス80は、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを、第2事前設定期間内に検出して検出結果を取得し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って決定するように構成されたプロセッサ40を含む。
具体的には、端末は、アップリンクデータを確認デバイス80へ送信し、ここで、本明細書のアップリンクデータは、非Msg3であってもよく、または、Msg3であってもよい。加えて、端末が送信したアップリンクデータが非Msg3である場合、確認デバイス80は、スケジューリングを行う必要がある。端末が送信したアップリンクデータがMsg3である場合、確認デバイス80は、PDCCHシグナリングを用いてスケジューリングを行う必要はなく、代わりに、RARメッセージを用いてスケジューリングを行う。さらに、端末がアップリンクデータを確認デバイス80へ送信した後、第1タイマが開始される。第1タイマは、第1事前設定期間に対応している。任意選択で、第1事前設定期間の長さは、確認デバイス80によって構成されてもよく、または、端末および確認デバイス80が事前定義した規則に従って決定されてもよい。第1事前設定期間の長さは、端末のカバレッジ拡張要件に関連する。任意選択で、第1事前設定期間は、端末のカバレッジ拡張要件レベルに従って確認デバイス80によって構成されるか、または、確認デバイス80および端末が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第1事前設定期間とのマッピング関係に従って、確認デバイス80によって決定される。本明細書の確認デバイス80のカバレッジ拡張要件レベルは、端末のカバレッジ拡張要件であってもよく、または、端末と基地局との間で送信されるメッセージのカバレッジ拡張要件であってもよいことを留意すべきである。
端末が送信したアップリンクデータが非Msg3である場合、確認デバイス80は、端末をスケジューリングし、すなわち、アップリンクデータを確認デバイス80へ送信する必要があるリソースを端末に通知し、その後、確認デバイス80内の第2タイマを開始する。第2タイマは、第2事前設定期間に対応する。端末が送信したアップリンクデータがMsg3である場合、確認デバイス80は、RARメッセージを端末へ送信した後に第2タイマを開始する。同様に、第2タイマは第2事前設定期間に対応する。
プロセッサ40は、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを、第2事前設定期間内に検出して検出結果を取得し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って決定する。例えば、確認デバイス80が非Msg3を正常に受信した場合、確認デバイス80は、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ特別に送信して確認デバイス80がアップリンクデータを正常に受信したことを端末に通知せず、代わりに、端末自身が、対応する物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に受信されたかどうかを決定して、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを決定する。または、確認デバイス80がMsg3を正常に受信していない場合、端末自身が、対応する物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に受信されたかどうかを決定して、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを決定する。したがって、確認デバイス80は、対応する物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを低減し、Msg3メッセージが正常に伝送されたかどうかを確認することができる。
アップリンクデータが非Msg3またはMsg3のいずれであるかにかかわらず、基地局が第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを送信する限り、第2事前設定期間は設定される。これは、第1事前設定期間が満了する前に、端末が、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを確実に正しく受信することができるようにするためであることを、本明細書において留意すべきである。任意選択で、第2事前設定期間は、確認デバイス80によって構成されてもよく、または、確認デバイス80および端末が事前定義した規則に従って、確認デバイス80によって構成されてもよい。本明細書の確認デバイス80のカバレッジ拡張要件レベルは、端末のカバレッジ拡張要件であってもよく、または、端末と基地局との間で送信されるメッセージのカバレッジ拡張要件であってもよいことを留意すべきである。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認デバイスによれば、確認デバイスのプロセッサは、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って決定し、これにより、アップリンクデータが正常に受信された場合、確認デバイスは、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを特別に送信して、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを端末が確認することを可能にする必要はない。したがって、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減され、端末は、Msg3が正常に伝送されたかどうかを、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを用いて確認することができる。
図7は、本発明によるアップリンクデータ伝送確認デバイスの第3の実施形態の概略的構造図である。さらに、図6に示す実施形態に基づいて、確認デバイス80は、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを、プロセッサ40が第2事前設定期間内に検出する前に、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように構成された送信機41をさらに含み、ここで、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの送信を端末に命令するために用いられる。
具体的には、端末がアップリンクデータを送信する場合、アップリンクデータを対応するリソース上で送信する必要がある。したがって、確認デバイス80は、対応するリソースを端末へ割り当てて、アップリンクデータをこのようなリソース上で送信するように端末に通知する必要がある。すなわち、確認デバイス80内の送信機41は、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へさらに送信し、ここで、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの送信を端末に命令するために用いられる。
図7に示す実施形態に基づいて、本発明のこの実施形態の実現可能な実施態様として、本実施形態は、アップリンクデータが非Msg3である場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、確認デバイス80とともに端末によって確認する処理に関する。さらに、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの送信を端末に命令するために用いられる。プロセッサ40は具体的には、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータが第2事前設定期間内に受信されたとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信しないように送信機41に命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定するように構成されるか、または、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータが第2事前設定期間内に受信されていないとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように送信機41に命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定するように構成される。
具体的には、確認デバイス80が、端末が送信したアップリンクデータを正常に受信していない場合、本実施形態では、アップリンクデータの再送信を端末に命令するために用いられる第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが端末へ送信されるが、先行技術においても同様である。しかし、端末が送信したアップリンクデータを確認デバイス80が正常に受信した場合、先行技術では、確認デバイス80がPDCCHシグナリングを送信して、確認デバイス80がアップリンクデータを正常に受信したことを端末に通知し、カバレッジ拡張のシナリオでは、PDCCHシグナリングをさらに繰り返し送信する。しかし、本実施形態では、確認デバイス80は、PDCCHシグナリングを端末へ特別に送信する必要はなく、代わりに、端末は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出し、ここで、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、以前に送信されたアップリンクデータの再送信を端末に命令するために用いられる。送信機41が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、端末が第1事前設定期間内に検出した場合、端末は、確認デバイス80がアップリンクデータを正常に受信していないと決定し、すなわち、アップリンクデータが正常に伝送されていないことを確認し、端末は、以前に送信されたアップリンクデータを第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングに従って確認デバイス80へ再送信する。端末が第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを検出していない場合、端末は、確認デバイス80がアップリンクデータを正常に受信したと決定し、この場合、確認デバイス80は、PDCCHシグナリングまたはePDCCHシグナリングを端末へ特別に送信して、基地局がアップリンクデータを正常に受信したことを通知する必要はなく、これにより、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減される。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認デバイスによれば、確認デバイスのプロセッサは、端末が送信した非Msg3が受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように送信機に命令するかどうかを、検出結果に従って決定し、これにより、アップリンクデータが正常に受信された場合、確認デバイスは、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを特別に送信する必要はなく、代わりに、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを端末自身が確認し、したがって、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減される。
図7に示す実施形態に基づいて、本発明のこの実施形態の他の実現可能な実施態様として、本実施形態は、アップリンクデータがMsg3である場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、確認デバイス80とともに端末によって確認する処理に関する。本実施形態の送信機は、図7の実施形態の送信機41として共用されてもよい。しかし、アップリンクデータがMsg3である場合、(Msg3はRARメッセージを用いてスケジューリングされるので、)送信機41は、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信する必要はないことを留意すべきである。さらに、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信するMsg4の受信を端末に命令するために用いられる。さらに、プロセッサ40は、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータが第2事前設定期間内に受信されたとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように送信機41に命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定するように構成されるか、または、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータが第2事前設定期間内に受信されていないとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信しないように送信機41に命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定するように構成される。
具体的には、ランダムアクセス応答処理では、確認デバイス80は一般に、PDCCHシグナリングを用いてスケジューリングを行う必要はなく、代わりに、RARメッセージを用いてスケジューリングを行う。したがって、端末は、確認デバイス80にランダムにアクセスしてもよい。
本実施形態では、端末が送信したアップリンクデータを確認デバイス80が正常に受信した場合、送信機41は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ直接送信し、ここで、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、確認デバイス80が送信したMsg4を対応するリソース上で受信するように端末に命令するために用いられる。すなわち、端末は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを第1事前設定期間内に検出し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが検出された場合、確認デバイス80がアップリンクデータを正常に受信したと決定され、この場合、端末基地局が送信したMsg4を受信する。
端末が送信したアップリンクデータを、確認デバイス80が正常に受信していない場合、確認デバイス80は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信せず、代わりに、端末は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されていない場合、確認デバイス80がアップリンクデータを正常に受信していないと決定される。
さらに、第2事前設定期間は、端末のカバレッジ拡張要件レベルに従って確認デバイス80によって構成されるか、または、確認デバイス80および端末が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第2事前設定期間とのマッピング関係に従って、確認デバイス80によって決定される。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認デバイスによれば、確認デバイスのプロセッサは、端末が送信したMsg3が受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、送信機は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って決定し、これにより、端末は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを用いて、Msg3が正常に伝送されたかどうかを確認することができる。
図8は、本発明によるアップリンクデータ伝送確認方法の第1の実施形態の流れ図である。図8に示すように、本方法は、以下を含むことができる。
S101.端末はアップリンクデータを基地局へ送信する。
S102.端末は、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを第1事前設定期間内に検出して、検出結果を取得する。
S103.端末は、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを検出結果に従って決定する。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認方法については、上述のアップリンクデータ伝送確認装置またはアップリンクデータ伝送確認デバイスの実行処理を参照することができる。この方法の実施の原理および技術的効果は同一であり、ここでは詳細を繰り返さない。
さらに、図8に示す実施形態に基づいて、ステップS101の前に、本方法は、基地局が送信した第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末によって受信するステップをさらに含み、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの送信を端末に命令するために用いられる。
上述の実施形態に基づいて、本発明のこの実施形態の実現可能な実施態様として、本実施形態は、アップリンクデータが非Msg3である場合に、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを端末によって確認する特定の処理に関する。具体的には、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの再送信を端末に命令するために用いられる。端末が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを第1事前設定期間内に検出しなかった場合、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定し、または、端末が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを第1事前設定期間内に検出した場合、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定する。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認方法については、上述のアップリンクデータ伝送確認装置またはアップリンクデータ伝送確認デバイスの実行処理を参照することができる。この方法の実施の原理および技術的効果は同一であり、ここでは詳細を繰り返さない。
図8に示す実施形態に基づいて、本発明のこの実施形態の他の実現可能な実施態様として、本実施形態は、アップリンクデータがMsg3である場合に、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを端末によって確認する特定の処理に関する。具体的には、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信するMsg4の受信を端末に命令するために用いられる。端末が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを第1事前設定期間内に検出した場合、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定し、または、端末が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを第1事前設定期間内に検出しなかった場合、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定する。
さらに、第1事前設定期間は、基地局によって構成されるか、または、端末および基地局が事前定義した規則に従って端末によって決定される。さらに、第1事前設定期間は、端末のカバレッジ拡張要件レベルに従って基地局によって構成されるか、または、第1事前設定期間は、端末および基地局が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第1事前設定期間とのマッピング関係に従って端末によって決定される。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認方法については、上述のアップリンクデータ伝送確認装置またはアップリンクデータ伝送確認デバイスの実行処理を参照することができる。この方法の実施の原理および技術的効果は同一であり、ここでは詳細を繰り返さない。
図9は、本発明によるアップリンクデータ伝送確認方法の第2の実施形態の概略的流れ図である。図9に示すように、本方法は、以下を含むことができる。
S201.基地局は、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを第2事前設定期間内に検出して、検出結果を取得する。
S202.基地局は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを検出結果に従って決定する。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認方法については、上述のアップリンクデータ伝送確認装置またはアップリンクデータ伝送確認デバイスの実行処理を参照することができる。この方法の実施の原理および技術的効果は同一であり、ここでは詳細を繰り返さない。
さらに、図9に示す実施形態に基づいて、S201の前に、本方法は、基地局によって第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するステップをさらに含み、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの送信を端末に命令するために用いられる。
さらに、上述の実施形態に基づいて、本発明のこの実施形態の実現可能な実施態様として、本実施形態における本方法は、アップリンクデータが非Msg3である場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、基地局とともに端末によって確認する特定の処理に関する。具体的には、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの再送信を端末に命令するために用いられる。基地局が、端末が送信したアップリンクデータを第2事前設定期間内に受信した場合、基地局は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信せず、これにより、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定する。または、基地局が、端末が送信したアップリンクデータを第2事前設定期間内に受信しなかった場合、基地局は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信し、これにより、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定する。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認方法については、上述のアップリンクデータ伝送確認装置またはアップリンクデータ伝送確認デバイスの実行処理を参照することができる。この方法の実施の原理および技術的効果は同一であり、ここでは詳細を繰り返さない。
さらに、図9に示す実施形態に基づいて、本発明のこの実施形態の他の実現可能な実施態様として、本実施形態における本方法は、アップリンクデータがMsg3である場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、基地局とともに端末によって確認する特定の処理に関する。具体的には、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信するMsg4の受信を端末に命令するために用いられる。基地局が、端末が送信したアップリンクデータを第2事前設定期間内に受信した場合、基地局は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信し、これにより、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定する。または、基地局が、端末が送信したアップリンクデータを第2事前設定期間内に受信しなかった場合、基地局は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信せず、これにより、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定する。
さらに、第2事前設定期間は、基地局によって構成されるか、または、基地局および端末が事前定義した規則に従って基地局によって構成される。さらに、第2事前設定期間は、端末のカバレッジ拡張要件レベルに従って基地局によって構成されるか、または、基地局および端末が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第2事前設定期間とのマッピング関係に従って、基地局によって決定される。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認方法については、上述のアップリンクデータ伝送確認装置またはアップリンクデータ伝送確認デバイスの実行処理を参照することができる。この方法の実施の原理および技術的効果は同一であり、ここでは詳細を繰り返さない。
当業者は、本方法の実施形態の各ステップの全部または一部を関連ハードウェアに命令するプログラムによって実現することができることを理解するであろう。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。プログラムが走ると、本方法の実施形態の各ステップが行われる。前述の記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスクといった、プログラムコードを記憶することのできる任意の媒体を含む。
最後に、前述の実施形態は単に、本発明の技術的解決策を説明するためのものにすぎず、本発明を限定するためのものではないことに留意すべきである。本発明は、前述の実施形態に関連して詳細に説明されているが、当業者は、本発明の実施形態の技術的解決策の範囲を逸脱することなく、さらに、前述の実施形態に記述されている技術的解決策に改変を加え、あるいは、前述の実施形態の一部または全部の技術的特徴に対する等価の置換を行うことができることを理解するはずである。
10 送受信モジュール
11 検出モジュール
12 判断モジュール
20 検出および受信モジュール
21 決定モジュール
22 第1送信モジュール
23 第2送信モジュール
30 送受信機
31、40 プロセッサ
41 送信機
50、60 確認装置
70、80 確認デバイス
本発明は、通信技術に関し、特に、アップリンクデータ伝送確認装置、デバイスおよび方法に関する。
現在、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、以下では略して3GPPという)のロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution、以下では略してLTEという)プロジェクトは、端末の特別な適用シナリオに関連するカバレッジ拡張の研究テーマを提唱している。すなわち、このプロジェクトは、地下に位置する端末など、損失が比較的大きい端末のために、端末がネットワークにアクセスしてサービスを取得することを可能にするようにカバレッジ拡張支援を提供する。信号反復は、カバレッジ拡張を実施するための方法の1つである。異なる端末は異なる環境に位置し、異なる程度のカバレッジ拡張を必要とする。すなわち、異なる端末は、異なるカバレッジ拡張要件を有する。信号反復を一例として使用して、異なる端末もまた、異なる時間量の信号反復を必要とする。端末がアップリンクデータを基地局へ送信した後、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうか、すなわち、基地局がアップリンクデータを正確に受信したかどうかを知る必要がある。既存のプロトコルによれば、基地局は、物理ハイブリッド自動再送要求ARQ指示チャネル(Physical Hybrid ARQ Indicator Channel、以下では略してPHICHという)シグナリングを端末へ送信し、これにより、端末は、アップリンクデータの伝送状況を知る。カバレッジ拡張のシナリオでは、基地局は、PHICHシグナリングを繰り返し送信する必要がある。これにより、端末は、PHICHシグナリングを正確に受信し、基地局が以前のアップリンクデータを正確に受信したかどうかをPHICHシグナリングに従って決定して、以前のアップリンクデータを基地局へ再送信する必要があるかどうかを決定することができる。
先行技術では、PHICHの反復送信に起因するリソースの消費(PHICHシグナリングの反復送信によって比較的多量のリソースが消費される)を低減するために、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical downlink control channel、以下では略してPDCCHという)シグナリングにおける新規データインジケータ(New Data Indicator、以下では略してNDIという)フィールドを用いて、アップリンクデータの確認を指示することができる。NDIフィールドが、PDCCHシグナリングが新規データの伝送をスケジューリングすることを示す場合、端末の以前に伝送されたデータは正常に受信されたことを示し、あるいは、NDIフィールドが、PDCCHシグナリングが古いデータの伝送をスケジューリングすることを示す場合、端末の以前に伝送されたデータは正常に受信されていないこと、および、端末が以前のアップリンクデータを基地局へ再送する必要があることを示す。
しかし、先行技術では、端末が送信したアップリンクデータが確認されるとき、アップリンクデータが、非ランダムアクセス応答メッセージ(Message3、以下では略してMsg3という)であり、かつ、PDCCHシグナリングによってスケジューリングされたとして伝送された最後のアップリンクデータであり、基地局によって正常に受信された場合、基地局は、依然として、PDCCHシグナリングを端末へ送信する必要があり、これにより、端末は、基地局がアップリンクデータを正常に受信したことを確認することができる。加えて、カバレッジ拡張のシナリオでは、PDCCHシグナリングもまた、端末へ繰り返し伝送される必要があり、リソースの浪費を引き起こす。アップリンクデータが、PDCCHシグナリングによってスケジューリングされることなく伝送されるMsg3である場合、先行技術では、Msg3が正確に伝送されたかどうかを確認することができない。
本発明の実施形態は、アップリンクデータ伝送確認装置、デバイスおよび方法を提供し、これらは、端末が送信されたアップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを確認する場合にリソースの浪費が生じ、かつ、Msg3メッセージが正常に伝送されたかどうかを先行技術では確認することができないという、先行技術における技術的問題を解決するために用いられる。
本発明の実施形態の第1の態様は、
アップリンクデータを基地局へ送信するように構成された送受信モジュールと、
基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを第1事前設定期間内に検出して、検出結果を取得するように構成された検出モジュールと、
アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、前記検出結果に従って決定するように構成された判断モジュールと
を含む、アップリンクデータ伝送確認装置を提供する。
第1の態様に関連して、第1の態様の第1の可能な実施態様では、アップリンクデータが非ランダムアクセス応答メッセージMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの再送信を送受信モジュールに命令するために用いられる。
第1の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第1の態様の第2の可能な実施態様では、判断モジュールは具体的には、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、検出モジュールが第1事前設定期間内に検出していないとのことである場合、アップリンクデータは正常に伝送されたと決定し、または、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、検出モジュールが第1事前設定期間内に検出したとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されていないと決定するように構成される。
第1の態様に関連して、第1の態様の第3の可能な実施態様では、アップリンクデータがMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信したランダムアクセス競合解決メッセージMsg4の受信を送受信モジュールに命令するために用いられる。
第1の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第1の態様の第4の可能な実施態様では、判断モジュールは、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、検出モジュールが第1事前設定期間内に検出したとのことである場合、アップリンクデータは正常に伝送されたと決定し、または、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、検出モジュールが第1事前設定期間内に検出していないとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されていないと決定するようにさらに構成される。
第1の態様の第2の可能な実施態様に対する第1の態様のうちのいずれか1つに関連して、第1の態様の第5の可能な実施態様では、送受信モジュールは、アップリンクデータを送信する前に基地局が送信した第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを受信し、アップリンクデータの送信を送受信モジュールに命令するために、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが用いられるようにさらに構成される。
第1の態様の第5の可能な実施態様に対する第1の態様のうちのいずれか1つに関連して、第1の態様の第6の可能な実施態様では、第1事前設定期間は装置によって構成されるか、または、装置および基地局が事前定義した規則に従って装置によって決定される。
第1の態様の第6の可能な実施態様に関連して、第1の態様の第7の可能な実施態様では、第1事前設定期間は、装置のカバレッジ拡張要件レベルに従って基地局によって構成されるか、または、第1事前設定期間は、装置および基地局が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第1事前設定期間とのマッピング関係に従って装置によって決定される。
本発明の実施形態の第2の態様は、
端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを第2事前設定期間内に検出して、検出結果を取得するように構成された検出および受信モジュールと、
第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って決定するように構成された決定モジュールと
を含む、アップリンクデータ伝送確認装置を提供する。
第2の態様に関連して、第2の態様の第1の可能な実施態様では、アップリンクデータが非ランダムアクセス応答メッセージMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの再送信を端末に命令するために用いられる。
第2の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第2の態様の第2の可能な実施態様では、装置は第1送信モジュールをさらに含み、決定モジュールは具体的には、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータを、検出および受信モジュールが第2事前設定期間内に受信したとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信しないように第1送信モジュールに命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定するように構成されるか、または、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータを、検出および受信モジュールが第2事前設定期間内に受信していないとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように第1送信モジュールに命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定するように構成される。
第2の態様に関連して、第2の態様の第3の可能な実施態様では、アップリンクデータがMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、ランダムアクセス競合解決メッセージMsg4の受信を端末に命令するために用いられる。
第2の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第2の態様の第4の可能な実施態様では、装置は第2送信モジュールをさらに含み、決定モジュールは、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータを、検出および受信モジュールが第2事前設定期間内に受信したとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように第2送信モジュールに命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定するように構成されるか、または、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータを、検出および受信モジュールが第2事前設定期間内に受信していないとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信しないように第2送信モジュールに命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定するように構成される。
第2の態様の第2の可能な実施態様に対する第2の態様のうちのいずれか1つに関連して、第2の態様の第5の可能な実施態様では、第1送信モジュールは、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを、検出および受信モジュールが第2事前設定期間内に検出する前に、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信し、アップリンクデータの送信を端末に命令するために、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが用いられるようにさらに構成される。
第2の態様の第5の可能な実施態様に対する第2の態様のうちのいずれか1つに関連して、第2の態様の第6の可能な実施態様では、第2事前設定期間は装置によって構成されるか、または、装置および端末が事前定義した規則に従って装置によって構成される。
第2の態様の第6の可能な実施態様に関連して、第2の態様の第7の可能な実施態様では、第2事前設定期間は、端末のカバレッジ拡張要件レベルに従って装置によって構成されるか、または、第2事前設定期間は、装置および端末が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第2事前設定期間とのマッピング関係に従って装置によって決定される。
本発明の実施形態の第3の態様は、
アップリンクデータを基地局へ送信するように構成された送受信機と、
基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出して検出結果を取得し、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出結果に従って決定するように構成されたプロセッサと
を含む、アップリンクデータ伝送確認デバイスを提供する。
第3の態様に関連して、第3の態様の第1の可能な実施態様では、アップリンクデータが非ランダムアクセス応答メッセージMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの再送信を送受信機に命令するために用いられる。
第3の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第3の態様の第2の可能な実施態様では、プロセッサは具体的には、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されていないとのことである場合、アップリンクデータは正常に伝送されたと決定し、または、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されたとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されていないと決定するように構成される。
第3の態様に関連して、第3の態様の第3の可能な実施態様では、アップリンクデータがMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信したランダムアクセス競合解決メッセージMsg4の受信を送受信機に命令するために用いられる。
第3の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第3の態様の第4の可能な実施態様では、プロセッサは、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されたとのことである場合、アップリンクデータは正常に伝送されたと決定し、または、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されていないとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されていないと決定するようにさらに構成される。
第3の態様の第2の可能な実施態様に対する第3の態様のうちのいずれか1つに関連して、第3の態様の第5の可能な実施態様では、送受信機は、送信機がアップリンクデータを送信する前に、基地局が送信した第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを受信し、アップリンクデータの送信を送受信機に命令するために、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが用いられるようにさらに構成される。
第3の態様第5の可能な実施態様に対する第3の態様のうちのいずれか1つに関連して、第3の態様の第6の可能な実施態様では、第1事前設定期間はデバイスによって構成されるか、または、デバイスおよび基地局が事前定義した規則に従ってデバイスによって決定される。
第3の態様の第6の可能な実施態様に関連して、第3の態様の第7の可能な実施態様では、第1事前設定期間は、デバイスのカバレッジ拡張要件レベルに従って基地局によって構成されるか、または、第1事前設定期間は、デバイスおよび基地局が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第1事前設定期間とのマッピング関係に従ってデバイスによって決定される。
本発明の実施形態の第4の態様は、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを、第2事前設定期間内に検出して検出結果を取得し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って決定するように構成されたプロセッサ
を含む、アップリンクデータ伝送確認デバイスを提供する。
第4の態様に関連して、第4の態様の第1の可能な実施態様では、アップリンクデータが非ランダムアクセス応答メッセージMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの再送信を端末に命令するために用いられる。
第4の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第4の態様の第2の可能な実施態様では、デバイスは送信機をさらに含み、プロセッサは具体的には、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータが第2事前設定期間内に受信されたとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信しないように送信機に命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定するように構成されるか、または、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータが第2事前設定期間内に受信されていないとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように送信機に命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定するように構成される。
第4の態様に関連して、第4の態様の第3の可能な実施態様では、アップリンクデータがMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信したランダムアクセス競合解決メッセージMsg4の受信を端末に命令するために用いられる。
第4の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第4の態様の第4の可能な実施態様では、装置は送信機をさらに含み、プロセッサは、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータが第2事前設定期間内に受信されたとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように送信機に命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定するようにさらに構成されるか、または、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータが第2事前設定期間内に受信されていないとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信しないように送信機に命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定するようにさらに構成される。
第4の態様の第2の可能な実施態様に対する第4の態様のうちのいずれか1つに関連して、第4の態様の第5の可能な実施態様では、送信機は、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかをプロセッサが第2事前設定期間内に検出する前に、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信し、アップリンクデータの送信を端末に命令するために、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが用いられるようにさらに構成される。
第4の態様の第5の可能な実施態様に対する第4の態様のうちのいずれか1つに関連して、第4の態様の第6の可能な実施態様では、第2事前設定期間は、デバイスによって構成されるか、または、デバイスおよび端末が事前定義した規則に従ってデバイスによって構成される。
第4の態様の第6の可能な実施態様に関連して、第4の態様の第7の可能な実施態様では、第2事前設定期間は、端末のカバレッジ拡張要件レベルに従ってデバイスによって構成されるか、または、第2事前設定期間は、デバイスおよび端末が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第2事前設定期間とのマッピング関係に従ってデバイスによって決定される。
本発明の実施形態の第5の態様は、
端末によって、アップリンクデータを基地局へ送信する送信ステップと、
基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に端末によって検出して検出結果を取得する、ステップと、
アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出結果に従って端末によって決定するステップと
を含む、アップリンクデータ伝送確認方法。
第5の態様に関連して、第5の態様の第1の可能な実施態様では、アップリンクデータが非ランダムアクセス応答メッセージMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの再送信を端末に命令するために用いられる。
第5の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第5の態様の第2の可能な実施態様では、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出結果に従って端末によって決定するステップは、
端末が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを第1事前設定期間内に検出しなかった場合、アップリンクデータが正常に伝送されたことを端末によって決定するステップ、または
端末が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを第1事前設定期間内に検出した場合、アップリンクデータが正常に伝送されていないことを端末によって決定するステップ
を含む。
第5の態様に関連して、第5の態様の第3の可能な実施態様では、アップリンクデータがMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信したランダムアクセス競合解決メッセージMsg4の受信を端末に命令するために用いられる。
第5の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第5の態様の第4の可能な実施態様では、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出結果に従って端末によって決定するステップは、
端末が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを第1事前設定期間内に検出した場合、アップリンクデータが正常に伝送されたことを端末によって決定するステップ、または
端末が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを第1事前設定期間内に検出しなかった場合、アップリンクデータが正常に伝送されていないことを端末によって決定するステップ
を含む。
第5の態様の第2の可能な実施態様に対する第5の態様のうちのいずれか1つに関連して、第5の態様の第5の可能な実施態様では、端末によってアップリンクデータを基地局へ送信するステップの前に、本方法は、
基地局が送信した第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末によって受信するステップであって、アップリンクデータの送信を端末に命令するために、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが用いられる、ステップ
をさらに含む。
第5の態様の第5の可能な実施態様に対する第5の態様のうちいずれか1つに関連して、第5の態様の第6の可能な実施態様では、第1事前設定期間は、第1事前設定期間は基地局によって構成されるか、または、端末および基地局が事前定義した規則に従って端末によって決定される。
第5の態様の第6の可能な実施態様に関連して、第5の態様の第7の可能な実施態様では、第1事前設定期間は、端末のカバレッジ拡張要件レベルに従って基地局によって構成されるか、または、第1事前設定期間は、端末および基地局が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第1事前設定期間とのマッピング関係に従って端末によって決定される。
本発明の実施形態の第6の態様は、
端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを、第2事前設定期間内に基地局によって検出して、検出結果を取得する、ステップと、
第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って基地局によって決定するステップと
を含む、アップリンクデータ伝送確認方法を提供する。
第6の態様に関連して、第6の態様の第1の可能な実施態様では、アップリンクデータが非ランダムアクセス応答メッセージMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの再送信を端末に命令するために用いられる。
第6の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第6の態様の第2の可能な実施態様では、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って基地局によって決定するステップは、
基地局が、端末が送信したアップリンクデータを第2事前設定期間内に受信した場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、基地局によって端末へ送信しないステップであって、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定する、ステップ、または
基地局が、端末が送信したアップリンクデータを第2事前設定期間内に受信しなかった場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、基地局によって端末へ送信するステップであって、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定する、ステップ
を含む。
第6の態様に関連して、第6の態様の第3の可能な実施態様では、アップリンクデータがMsg3である場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信したランダムアクセス競合解決メッセージMsg4の受信を端末に命令するために用いられる。
第6の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第6の態様の第4の可能な実施態様では、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って基地局によって決定するステップは、
基地局が、端末が送信したアップリンクデータを第2事前設定期間内に受信した場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、基地局によって端末へ送信するステップであって、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定する、ステップ、または
基地局が、端末が送信したアップリンクデータを第2事前設定期間内に受信しなかった場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、基地局によって端末へ送信しないステップであって、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定する、ステップ
を含む。
第6の態様の第2の可能な実施態様に対する第6の態様のうちのいずれか1つに関連して、第6の態様の第5の可能な実施態様では、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを、第2事前設定期間内に基地局によって検出するステップの前に、本方法は、
基地局によって第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するステップであって、アップリンクデータの送信を端末に命令するために、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが用いられる、ステップをさらに含む。
第6の態様の第5の可能な実施態様に対する第6の態様のうちのいずれか1つに関連して、第6の態様の第6の可能な実施態様では、第2事前設定期間は基地局によって構成されるか、または、基地局および端末が事前定義した規則に従って基地局によって構成される。
第6の態様の第6の可能な実施態様に関連して、第6の態様の第7の可能な実施態様では、第2事前設定期間は、端末のカバレッジ拡張要件レベルに従って基地局によって構成されるか、または、第2事前設定期間は、基地局および端末が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第2事前設定期間とのマッピング関係に従って、基地局によって決定される。
本発明の実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認装置、デバイスおよび方法によれば、送受信モジュールがアップリンクデータを基地局へ送信した後、検出モジュールは、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、判断モジュールは、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出モジュールの検出結果に従って決定する。本発明の実施形態によれば、検出モジュールは、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを事前設定された第1期間内に決定し、その後、判断モジュールは、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを検出結果に従って決定し、これにより、アップリンクデータが正常に受信された場合、基地局は、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを特別に送信して、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを確認装置が確認することを可能にする必要はない。それゆえに、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減され、確認装置は、Msg3が正常に伝送されたかどうかを、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを用いて確認することができる。
本発明の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下に、各実施形態を説明するのに必要とされる添付の図面について簡単に記述する。明らかに、以下の説明の添付の図面は本発明のいくつかの実施形態を示すものであり、当業者はこれら添付の図面から難なく他の図面をさらに導出することができる。
本発明によるアップリンクデータ伝送確認装置の第1の実施形態の概略的構造図である。
本発明によるアップリンクデータ伝送確認装置の第2の実施形態の概略的構造図である。
本発明によるアップリンクデータ伝送確認装置の第3の実施形態の概略的構造図である。
本発明によるアップリンクデータ伝送確認装置の第4の実施形態の概略的構造図である。
本発明によるアップリンクデータ伝送確認デバイスの第1の実施形態の概略的構造図である。
本発明によるアップリンクデータ伝送確認デバイスの第2の実施形態の概略的構造図である。
本発明によるアップリンクデータ伝送確認デバイスの第3の実施形態の概略的構造図である。
本発明によるアップリンクデータ伝送確認方法の第1の実施形態の流れ図である。
本発明によるアップリンクデータ伝送確認方法の第2の実施形態の流れ図である。
本発明の実施形態の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下で、本発明の実施形態における添付の図面に関連して本発明の実施形態における技術的解決策を明確に説明する。明らかに、説明される実施形態は本発明の実施形態の全部ではなく一部にすぎない。本発明の実施形態に基づいて当業者によって難なく得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
本出願に関連する端末、すなわちユーザ機器は、無線端末または有線端末であってもよい。無線端末は、声および/またはデータの接続性をユーザに提供するデバイス、無線接続機能を有するハンドヘルド型デバイス、または無線モデムに接続された他の処理デバイスを指してもよい。無線端末は、(RAN、Radio Access Networkなどの)無線アクセスネットワークを用いて1つ以上のコアネットワークと通信してもよい。無線端末は、携帯電話(「セルラー」電話ともいう)などの移動端末であってもよく、移動端末を有するコンピュータおよびマシン型通信(Machine Type Communication、以下では略してMTCという)デバイスは、例えば、無線アクセスネットワークと言語および/またはデータをやり取りする携帯型モバイル装置、ポケットサイズのモバイル装置、ハンドヘルド型モバイル装置、コンピュータ内蔵型モバイル装置、または車載式モバイル装置であってもよい。例えば、パーソナル通信サービス方式(PCS、Personal Communication Service)電話、コードレス電話機、セッション初期化プロトコル(SIP)電話、無線ローカル・ループ(WLL、Wireless Local Loop)局または携帯情報端末(PDA、Personal Digital Assistant)などのデバイスであってもよい。無線端末はまた、システム、加入者ユニット(Subscriber Unit)、加入者局(Subscriber Station)、移動局(Mobile Station)、移動局(Mobile)、遠隔局(Remote Station)、アクセスポイント(Access Point)、遠隔端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)、ユーザデバイス(User Device)またはユーザ機器(User Equipment)と呼ぶことができる。
本出願に関連する基地局(例えば、アクセスポイント)は、アクセスネットワーク内のエアインタフェースにおいて1つ以上のセクタを用いて無線端末と通信するデバイスを指してもよい。基地局は、受信された無線フレームとIPパケットとの間で変換を行い、無線端末とアクセスネットワークの残りの部分との間のルータとして機能するように構成されてもよく、ここで、アクセスネットワークの残りの部分はインターネットプロトコル(IP)ネットワークを含むことができる。また基地局はエアインタフェースの属性管理を調整することもできる。基地局は、GSM(登録商標)またはCDMAにおける基地局(BTS、Base Transceiver Station)であってもよく、WCDMA(登録商標)におけるNodeB(NodeB)であってもよく、または、LTEにおける進化型NodeB(NodeB、eNBまたはe-NodeB、evolved Node B)であってもよく、本出願において限定されない。
本発明の実施形態は、カバレッジ拡張のシナリオにおける端末によってPHICHチャネルを拡張することなく、端末が送信したアップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを確認する処理のシナリオに関する。
図1は、本発明によるアップリンクデータ伝送確認装置の第1の実施形態の概略的構造図である。装置は端末であってもよく、または、端末に組み込まれてもよい。図1に示すように、確認装置50は、アップリンクデータを基地局へ送信するように構成された送受信モジュール10と、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出して検出結果を取得するように構成された検出モジュール11と、検出結果に従って、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを決定するように構成された判断モジュール12とを含む。
具体的には、送受信モジュール10は、アップリンクデータを送信するために基地局によって割り当てられたアップリンクリソースを、基地局によるスケジューリングに従って知り、送受信モジュール10は、これらアップリンクリソース上でアップリンクデータを基地局へ送信し、ここで、本明細書のアップリンクデータは、非Msg3であってもよく、Msg3であってもよい。加えて、送受信モジュール10が送信したアップリンクデータが非Msg3である場合、基地局は、PDCCHシグナリングを用いてスケジューリングを行う必要がある。または、送受信モジュール10が送信したアップリンクデータがMsg3である場合、基地局は、PDCCHシグナリングを用いてスケジューリングを行う必要はなく、代わりに、ランダムアクセス応答(Random Access Response、以下では略してRARという)メッセージを用いてスケジューリングを行う。その後、アップリンクデータ伝送確認装置50は第1タイマを開始する。第1タイマは、第1事前設定期間に対応している。任意選択で、第1事前設定期間の長さは、基地局によって構成されてもよく、または、確認装置50および基地局が事前定義した規則に従って決定されてもよい。第1事前設定期間の長さは、端末のカバレッジ拡張要件に関連する。
検出モジュール11は、第2事前設定期間内に基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出して検出結果を取得し、ここで、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングはPDCCHシグナリングであってもよく、または、ePDCCH(enhanced PDCCH、拡張PDCCH)シグナリングであってもよく、本発明のこの実施形態において限定されない。本明細書の第2事前設定期間は、具体的には、非Msg3については、基地局は、確認装置50をスケジューリングしてアップリンクデータを送信した後に第2タイマを開始し、または、Msg3については、基地局は、RARメッセージを確認装置50へ送信した後に第2タイマを開始する。対応する第2事前設定期間は、本明細書で述べたすべての第2タイマについて設定され、アップリンクデータが非Msg3またはMsg3のいずれであるかにかかわらず、基地局が第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを送信する限り、第2事前設定期間は設定される。これは、第1事前設定期間が満了する前に、確認装置50が第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを確実に正しく受信することができるようにするためである。任意選択で、第2事前設定期間は、基地局によって構成されてもよく、または、基地局および確認装置50が事前定義した規則に従って基地局によって構成されてもよい。任意選択で、第2事前設定期間は、確認装置50のカバレッジ拡張要件レベルに従って基地局によって構成されるか、または、基地局および確認装置50が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第2事前設定期間とのマッピング関係に従って基地局によって決定される。本明細書の確認装置50のカバレッジ拡張要件レベルは、端末のカバレッジ拡張要件であってもよく、または、端末と基地局との間で送信されるメッセージのカバレッジ拡張要件であってもよいことを留意すべきである。例えば、端末のカバレッジ拡張要件が異なる場合、または、端末と基地局との間で送信されるメッセージのカバレッジ拡張要件が異なる場合、信号反復の所要時間量は、拡張要件を満たすために異なる。したがって、差異は、アップリンクデータを送信した後に、端末が第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを待機するのに要する時間、アップリンクデータを送信するように端末をスケジューリングした後に、端末が、送信したアップリンクデータの受信を待機するのに要する時間、または、基地局が第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを送信した後に、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが端末に到達するのに要する時間に存在する可能性がある。したがって、第1事前設定期間または第2事前設定期間はカバレッジ拡張要件に関連する。
最後に、判断モジュール12は、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出モジュール11が取得した検出結果に従って決定してもよい。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認装置によれば、送受信モジュールがアップリンクデータを基地局へ送信した後、検出モジュールは、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、判断モジュールは、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出モジュールの検出結果に従って決定する。本発明のこの実施形態によれば、検出モジュールは、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを事前設定された第1期間内に決定し、その後、判断モジュールは、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを検出結果に従って決定し、これにより、アップリンクデータが正常に受信された場合、基地局は、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを特別に送信して、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを確認装置が確認することを可能にする必要はない。それゆえに、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減され、確認装置は、Msg3が正常に伝送されたかどうかを、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを用いて確認することができる。
さらに、図1に示す実施形態に基づいて、送受信モジュール10は、アップリンクデータを送信する前に、基地局が送信した第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを受信するようにさらに構成され、ここで、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの送信を送受信モジュール10に命令するために用いられる。
具体的には、送受信モジュール10がアップリンクデータを基地局へ送信する場合、アップリンクデータは一般に、基地局が割り当てたアップリンクリソース上で送信される必要がある。したがって、基地局は、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを用いて、アップリンクデータを送信する必要があるリソースを確認装置50に通知し、これにより、基地局は、送受信モジュール10が送信したアップリンクデータをこのようなリソース上で受信することができる。
図1の実施形態に基づいて、本発明のこの実施形態の実現可能な実施態様として、本実施形態は、アップリンクデータが非Msg3である場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを確認装置50によって確認する処理に関する。さらに、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの再送信を送受信モジュール10に命令するために用いられる。判断モジュール12は具体的には、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、検出モジュール11が第1事前設定期間内に検出していないとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定し、または、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、検出モジュール11が第1事前設定期間内に検出したとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されていないと決定するように構成される。
具体的には、送受信モジュール10が基地局へ送信したアップリンクデータが正常に伝送された場合、先行技術では、基地局は、PDCCHシグナリングを送信して、基地局がアップリンクデータを正常に受信したことを確認装置50に通知する。しかし、本実施形態では、基地局は、PDCCHシグナリングを確認装置50へ特別に送信する必要はなく、代わりに、確認装置50内の検出モジュール11は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを第1事前設定期間内に検出し、ここで、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、以前に送信されたアップリンクデータの再送信を送受信モジュール10に命令するために用いられる。検出結果が、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを検出したとのことである場合、判断モジュール12は、基地局がアップリンクデータを正常に受信していないと決定し、すなわち、アップリンクデータが正常に伝送されていないことを確認し、送受信モジュール10は、以前に送信されたアップリンクデータを第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングに従って基地局へ再送信する。検出結果が、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを検出していないとのことである場合、判断モジュール12は、基地局がアップリンクデータを正常に受信したと決定する。したがって、アップリンクデータが正常に受信された場合、基地局は、PDCCHシグナリングまたはePDCCHシグナリングを確認装置50へ特別に送信して基地局がアップリンクデータを正常に受信したことを通知する必要はなく、これにより、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減される。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認装置によれば、送受信モジュールが、アップリンクデータの基地局への送信を送受信モジュールに命令するために用いられ、かつ基地局によって送信された第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを受信した後、送受信モジュールは、非Msg3であるアップリンクデータを基地局へ送信し、検出モジュールは、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、判断モジュールは、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを検出モジュールの検出結果に従って決定する。本発明のこの実施形態によれば、アップリンクデータが正常に受信された場合、基地局は、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを特別に送信して、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを確認装置が確認することを可能にする必要はなく、これにより、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減される。
図1に示す実施形態に基づいて、本発明のこの実施形態の他の実現可能な実施態様として、本実施形態は、アップリンクデータがMsg3である場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを確認装置50によって確認する処理に関する。さらに、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信したランダムアクセス競合解決メッセージ(Message4、以下では略してMsg4という)の受信を送受信モジュール10に命令するために用いられる。判断モジュール12は、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、検出モジュール11が第1事前設定期間内に検出したとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定し、または、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、検出モジュール11が第1事前設定期間内に検出していないとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されていないと決定するようにさらに構成される。
具体的には、ランダムアクセス応答処理では、確認装置50は、基地局にランダムにアクセスしてもよい。すなわち、送受信モジュール10がアップリンクデータを送信する場合、基地局は、PDCCHシグナリングを用いてスケジューリングを行う必要はなく、代わりに、RARメッセージを用いてスケジューリングを行う。
アップリンクデータがMsg3である場合、アップリンクデータが正しく伝送されたかどうかを先行技術では確認することができない。しかし、本実施形態では、送受信モジュール10が送信したアップリンクデータが正常に伝送された場合、基地局は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを確認装置50へ送信し、ここで、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信したMsg4を対応するリソース上で受信するように送受信モジュール10に命令するために用いられる。すなわち、確認装置50内の検出モジュール11は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが検出された場合、判断モジュール12は、基地局がアップリンクデータを正常に受信したと決定し、この場合、送受信モジュール10は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングに従って、基地局が送信したMsg4を受信する。
送受信モジュール10が送信したアップリンクデータが正常に伝送されていない場合、検出モジュール11は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されてない場合、判断モジュール12は、基地局がアップリンクデータを正常に受信していないと決定する。
さらに、第1事前設定期間は、確認装置50のカバレッジ拡張要件レベルに従って基地局によって構成されるか、または、第1事前設定期間は、確認装置50および基地局が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第1事前設定期間とのマッピング関係に従って、確認装置50によって決定される。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認装置によれば、送受信モジュールはMsg3を基地局へ送信し、検出モジュールは、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、判断モジュールは、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出モジュールの検出結果に従って決定する。本発明のこの実施形態は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを用いて、かつ、アップリンクデータが、正常に受信されたか、または正常に受信されていない場合、Msg3が正常に伝送されたかどうかを基地局が確認することを可能にする。
図2は、本発明によるアップリンクデータ伝送確認装置の第2の実施形態の概略的構造図である。確認装置60は、基地局であってもよく、または、基地局に組み込まれてもよい。図2に示すように、確認装置60は、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを第2事前設定期間内に検出して、検出結果を取得するように構成された検出および受信モジュール20と、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って決定するように構成された決定モジュール21とを含む。
具体的には、端末は、アップリンクデータを確認装置60へ送信し、ここで、本明細書のアップリンクデータは、非Msg3であってもよく、または、Msg3であってもよい。加えて、端末が送信したアップリンクデータが非Msg3である場合、確認装置60は、PDCCHシグナリングを用いてスケジューリングを行う必要がある。端末が送信したアップリンクデータがMsg3である場合、確認装置60は、PDCCHシグナリングを用いてスケジューリングを行う必要はなく、代わりに、RARメッセージを用いてスケジューリングを行う。さらに、端末がアップリンクデータを確認装置60へ送信した後、第1タイマが開始される。第1タイマは、第1事前設定期間に対応している。任意選択で、第1事前設定期間の長さは、確認装置60によって構成されてもよく、または、端末および確認装置60が事前定義した規則に従って決定されてもよい。第1事前設定期間の長さは、端末のカバレッジ拡張要件に関連する。任意選択で、第1事前設定期間は、端末のカバレッジ拡張要件レベルに従って確認装置60によって構成されるか、または、確認装置60および端末が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第1事前設定期間とのマッピング関係に従って、確認装置60によって決定される。本明細書の確認装置60のカバレッジ拡張要件レベルは、端末のカバレッジ拡張要件であってもよく、または、端末と基地局との間で送信されるメッセージのカバレッジ拡張要件であってもよいことを留意すべきである。
端末が送信したアップリンクデータが非Msg3である場合、確認装置60は、端末をスケジューリングし、すなわち、アップリンクデータを確認装置60へ送信する必要があるリソースを端末に通知し、その後、確認装置60内の第2タイマを開始する。第2タイマは、第2事前設定期間に対応する。端末が送信したアップリンクデータがMsg3である場合、確認装置60は、RARメッセージを端末へ送信した後に第2タイマを開始する。同様に、第2タイマは第2事前設定期間に対応する。
検出および受信モジュール20は、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを第2事前設定期間内に検出して、検出結果を取得し、確認装置60内の決定モジュール21は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを検出結果に従って決定する。例えば、検出結果が、確認装置60が非Msg3を正常に受信したとのことである場合、確認装置60は、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ特別に送信して確認装置60がアップリンクデータを正常に受信したことを端末に通知せず、代わりに、端末自身が、対応する物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に受信されたかどうかを決定して、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを決定する。または、検出結果が、確認装置60がMsg3を正常に受信していないとのことである場合、端末は、対応する物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に受信されたかどうかを決定して、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを決定する。したがって、確認装置60は、対応する物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを低減し、Msg3が正常に伝送されたかどうかを確認することができる。
アップリンクデータが非Msg3またはMsg3のいずれであるかにかかわらず、基地局が第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを送信する限り、第2事前設定期間は設定される。これは、第1事前設定期間が満了する前に、端末が、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを確実に正しく受信することができるようにするためであることを、本明細書において留意すべきである。任意選択で、第2事前設定期間は、確認装置60によって構成されてもよく、または、確認装置60および端末が事前定義した規則に従って、確認装置60によって構成されてもよい。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認装置によれば、確認装置の検出および受信モジュールは、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、決定モジュールは、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って決定し、これにより、アップリンクデータが正常に受信された場合、確認装置は、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを特別に送信して、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを端末が確認することを可能にする必要はない。したがって、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減され、端末は、Msg3が正常に伝送されたかどうかを、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを用いて確認することができる。
図3は、本発明によるアップリンクデータ伝送確認装置の第3の実施形態の概略的構造図である。図2に示す実施形態に基づいて、さらに、確認装置60は、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを、検出および受信モジュール20が第2事前設定期間内に検出する前に、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように構成された第1送信モジュール22をさらに含み、ここで、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの送信を端末に命令するために用いられる。
具体的には、端末がアップリンクデータを送信する場合、アップリンクデータを対応するリソース上で送信する必要がある。したがって、確認装置60は、対応するリソースを端末へ割り当てて、アップリンクデータをこのようなリソース上で送信するように端末に通知する必要がある。すなわち、確認装置60内の第1送信モジュール22は、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信し、ここで、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの送信を端末に命令するために用いられる。
図3に示す実施形態に基づいて、本発明のこの実施形態の実現可能な実施態様として、本実施形態は、アップリンクデータが非Msg3である場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、確認装置60とともに端末によって確認する処理に関する。さらに、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの送信を端末に命令するために用いられる。決定モジュール21は具体的には、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータを、検出および受信モジュール20が第2事前設定期間内に受信したとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信しないように第1送信モジュール22に命令し、これにより、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定するか、または、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータを、検出および受信モジュール20が第2事前設定期間内に受信していないとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように第1送信モジュール22に命令し、これにより、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定するように構成される。
具体的には、確認装置60が、端末が送信したアップリンクデータを正常に受信していない場合、本実施形態では、アップリンクデータの再送信を端末に命令するために用いられる第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが端末へ送信されるが、先行技術においても同様である。しかし、端末が送信したアップリンクデータを確認装置60が正常に受信した場合、先行技術では、確認装置60がPDCCHシグナリングを送信して、確認装置60がアップリンクデータを正常に受信したことを端末に通知し、カバレッジ拡張のシナリオでは、PDCCHシグナリングをさらに繰り返し送信する。しかし、本実施形態では、確認装置60は、PDCCHシグナリングを端末へ特別に送信する必要はなく、代わりに、端末は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出し、ここで、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、以前に送信されたアップリンクデータの再送信を端末に命令するために用いられる。端末が、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを第1事前設定期間内に検出した場合、端末は、確認装置60がアップリンクデータを正常に受信していないと決定し、すなわち、アップリンクデータが正常に伝送されていないことを確認し、端末は、以前に送信されたアップリンクデータを第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングに従って確認装置60へ再送信する。端末が第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを検出していない場合、端末は、確認装置60がアップリンクデータを正常に受信したと決定し、この場合、確認装置60内の第1送信モジュール22は、PDCCHシグナリングまたはePDCCHシグナリングを端末へ特別に送信して、基地局がアップリンクデータを正常に受信したことを通知する必要はなく、これにより、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減される。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認装置によれば、確認装置の検出および受信モジュールは、端末が送信した非Msg3が受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、決定モジュールは、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように第1送信モジュールに命令するかどうかを、検出結果に従って決定し、これにより、アップリンクデータが正常に受信された場合、確認装置は、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを特別に送信する必要はなく、代わりに、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを端末自身が確認し、したがって、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減される。
図4は、本発明によるアップリンクデータ伝送確認装置の第4の実施形態の概略的構造図である。本発明のこの実施形態の他の実現可能な実施態様として、本実施形態は、アップリンクデータがMsg3である場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、確認装置60とともに端末によって確認する処理に関する。第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、Msg4の受信を端末に命令するために用いられる。さらに、図3に示す実施形態に基づいて、確認装置60は第2送信モジュール23をさらに含む。決定モジュール21は、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータを、検出および受信モジュール20が第2事前設定期間内に受信したとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように第2送信モジュール23に命令し、これにより、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定するか、または、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータを、検出および受信モジュール20が第2事前設定期間内に受信していないとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信しないように第2送信モジュール23に命令し、これにより、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定するようにさらに構成される。
具体的には、ランダムアクセス応答処理では、確認装置60は一般に、PDCCHシグナリングを用いて端末をスケジューリングする必要はなく、代わりに、RARメッセージを用いてスケジューリングを行う。したがって、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、端末へ送信される必要はない。端末は、確認装置60にランダムにアクセスしてもよい。
アップリンクデータがMsg3である場合、Msg3が正しく正常に伝送されたかどうかを先行技術では確認することができない。しかし、本実施形態では、端末が送信したアップリンクデータを確認装置60が正常に受信した場合、第2送信モジュール23は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ直接送信し、ここで、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、確認装置60が送信したMsg4を対応するリソース上で受信するように端末に命令するために用いられる。すなわち、端末は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを第1事前設定期間内に検出し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが検出された場合、確認装置60がアップリンクデータを正常に受信したと決定され、この場合、端末基地局が送信したMsg4を受信する。
端末が送信したアップリンクデータを、確認装置60が正常に受信していない場合、確認装置60内の第2送信モジュール23は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信せず、代わりに、端末は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されていない場合、確認装置60がアップリンクデータを正常に受信していないと決定される。
さらに、第2事前設定期間は、端末のカバレッジ拡張要件レベルに従って確認装置60によって構成されるか、または、確認装置60および端末が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第2事前設定期間とのマッピング関係に従って、確認装置60によって決定される。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認装置によれば、確認装置の検出および受信モジュールは、端末が送信したMsg3が受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、第2送信モジュールは、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って決定し、これにより、端末は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを用いて、Msg3が正常に伝送されたかどうかを確認することができる。
図5は、本発明によるアップリンクデータ伝送確認デバイスの第1の実施形態の概略的構造図である。確認デバイス70は端末であってもよく、または、端末に組み込まれてもよい。確認デバイス70は、アップリンクデータを基地局へ送信するように構成された送受信機30と、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出して検出結果を取得し、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出結果に従って決定するように構成されたプロセッサ31とを含む。
具体的には、確認デバイス70は、アップリンクデータを送信するために基地局によって確認デバイスに割り当てられたアップリンクリソースを、基地局によるスケジューリングに従って知り、送受信機30は、これらアップリンクリソース上でアップリンクデータを基地局へ送信し、ここで、本明細書のアップリンクデータは非Msg3であってもよく、または、Msg3であってもよい。加えて、送受信機30が送信したアップリンクデータが非Msg3である場合、基地局は、PDCCHシグナリングを用いてスケジューリングを行う必要がある。または、送受信機30が送信したアップリンクデータがMsg3である場合、基地局は、PDCCHシグナリングを用いてスケジューリングを行う必要はなく、代わりに、RARメッセージを用いてスケジューリングを行う。その後、確認デバイス70は第1タイマを開始する。第1タイマは、第1事前設定期間に対応している。任意選択で、第1事前設定期間の長さは、基地局によって構成されてもよく、または、確認デバイス70および基地局が事前定義した規則に従って決定されてもよい。第1事前設定期間の長さは、端末のカバレッジ拡張要件に関連する。本明細書の確認デバイス70のカバレッジ拡張要件レベルは、端末のカバレッジ拡張要件であってもよく、または、端末と基地局との間で送信されるメッセージのカバレッジ拡張要件であってもよいことを留意すべきである。
プロセッサ31は、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第2事前設定期間内に受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出して検出結果を取得し、ここで、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、PDCCHシグナリングであってもよく、または、ePDCCHシグナリングであってもよく、本発明のこの実施形態において限定されない。本明細書の第2事前設定期間は、具体的には、非Msg3については、基地局は、確認デバイス70をスケジューリングしてアップリンクデータを送信した後に第2タイマを開始し、または、Msg3については、基地局は、RARメッセージを確認デバイス70へ送信した後に第2タイマを開始する。本明細書で述べた第2タイマは、第2事前設定期間に対応している。アップリンクデータが非Msg3またはMsg3のいずれであるかにかかわらず、基地局が第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを送信する限り、第2事前設定期間は設定される。これは、第1事前設定期間が満了する前に、確認デバイス70が、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを確実に正しく受信することができるようにするためである。任意選択で、第2事前設定期間は、基地局によって構成されてもよく、または、基地局および確認デバイス70が事前定義した規則に従って基地局によって構成されてもよい。任意選択で、第2事前設定期間は、確認デバイス70のカバレッジ拡張要件レベルに従って基地局によって構成されるか、または、基地局および確認デバイス70が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第2事前設定期間とのマッピング関係に従って基地局によって決定される。最後に、プロセッサ31は、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを検出結果に従って決定する。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認デバイスによれば、送受信機がアップリンクデータを基地局へ送信した後、プロセッサは、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、その後、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出結果に従って決定する。本発明のこの実施形態によれば、プロセッサは、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを事前設定された第1期間内に決定し、その後、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを検出結果に従って決定し、これにより、アップリンクデータが正常に受信された場合、基地局は、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを特別に送信して、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを確認デバイスが確認することを可能にする必要はない。それゆえに、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減され、確認デバイスは、Msg3が正常に伝送されたかどうかを、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを用いて確認することができる。
さらに、図5に示す実施形態に基づいて、送受信機30は、アップリンクデータを送信する前に、基地局が送信した第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを受信するようにさらに構成され、ここで、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの送信を送受信機30に命令するために用いられる。
具体的には、送受信機30がアップリンクデータを基地局へ送信する場合、アップリンクデータは一般に、基地局が割り当てたアップリンクリソース上で送信される必要がある。したがって、基地局は、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを用いて、アップリンクデータを送信する必要があるリソースを確認デバイス70に通知してもよく、これにより、基地局は、送受信機30が送信したアップリンクデータをこのようなリソース上で受信することができる。
図3に示す実施形態に基づいて、本発明のこの実施形態の実現可能な実施態様として、本実施形態は、アップリンクデータが非Msg3である場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを確認デバイス70によって確認する処理に関する。さらに、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの再送信を送受信機30に命令するために用いられる。プロセッサ31は具体的には、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されていないとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定し、または、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されたとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されていないと決定するように構成される。
具体的には、送受信機30が基地局へ送信したアップリンクデータが正常に伝送された場合、先行技術では、基地局は、PDCCHシグナリングを送信して、基地局がアップリンクデータを正常に受信したことを確認デバイス70に通知する。しかし、本実施形態では、基地局は、PDCCHシグナリングを確認デバイス70へ特別に送信する必要はなく、代わりに、確認デバイス70内のプロセッサ31は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを第1事前設定期間内に検出し、ここで、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、以前に送信されたアップリンクデータの再送信を送受信機30に命令するために用いられる。第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが検出された場合、プロセッサ31は、基地局がアップリンクデータを正常に受信していないと決定し、すなわち、アップリンクデータが正常に伝送されていないことを確認し、送受信機30は、以前に送信されたアップリンクデータを第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングに従って基地局へ再送信する。第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが検出されていない場合、プロセッサ31は、基地局がアップリンクデータを正常に受信したと決定する。したがって、アップリンクデータが正常に受信された場合、基地局は、PDCCHシグナリングまたはePDCCHシグナリングを確認デバイス70へ特別に送信して、基地局がアップリンクデータを正常に受信したことを通知する必要はなく、これにより、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減される。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認デバイスによれば、アップリンクデータの基地局への送信を送受信機に命令するために用いられ、かつ基地局によって送信された第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信された後、送受信機は、非Msg3であるアップリンクデータを基地局へ送信し、プロセッサは、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出結果に従って決定する。本発明のこの実施形態によれば、アップリンクデータが正常に受信された場合、基地局は、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを特別に送信して、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを確認デバイスが確認することを可能にする必要はなく、これにより、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減される。
図5に示す実施形態に基づいて、本発明のこの実施形態の他の実現可能な実施態様として、本実施形態は、アップリンクデータがMsg3である場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを確認デバイス70によって確認する処理に関する。さらに、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信したMsg4の受信を送受信機30に命令するために用いられる。プロセッサ31は、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されたとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定し、または、検出結果が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されていないとのことである場合、アップリンクデータが正常に伝送されていないと決定するようにさらに構成される。
具体的には、ランダムアクセス応答処理では、確認デバイス70は、基地局にランダムにアクセスしてもよい。すなわち、送受信機30がアップリンクデータを送信する場合、基地局は、PDCCHシグナリングを用いてスケジューリングを行う必要はなく、代わりに、RARメッセージを用いてスケジューリングを行う。
アップリンクデータがMsg3である場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを先行技術では確認することができない。しかし、本実施例では、送受信機30が送信したアップリンクデータが正常に伝送された場合、基地局は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを確認デバイス70へ送信し、ここで、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信したMsg4を対応するリソース上で受信するように送受信機30に命令するために用いられる。すなわち、確認デバイス70内のプロセッサ31は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが検出された場合、プロセッサ31は、基地局がアップリンクデータを正常に受信したと決定し、この場合、送受信機30は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングに従って、基地局が送信したMsg4を受信する。
送受信機30が送信したアップリンクデータが正常に伝送されていない場合、プロセッサ31は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されてない場合、プロセッサ31は、基地局がアップリンクデータを正常に受信していないと決定する。
さらに、第1事前設定期間は、確認デバイス70のカバレッジ拡張要件レベルに従って基地局によって構成されるか、または、第1事前設定期間は、確認デバイス70および基地局が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第1事前設定期間とのマッピング関係に従って、確認デバイス70によって決定される。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認デバイスによれば、送受信機はMsg3を基地局へ送信し、プロセッサは、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、その後、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、検出結果に従って決定する。本発明のこの実施形態は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを用いて、かつ、アップリンクデータが、正常に受信されたか、または正常に受信されていない場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを基地局が確認することを可能にする。
図6は、本発明によるアップリンクデータ伝送確認デバイスの第2の実施形態の概略的構造図である。確認デバイス80は、基地局であってもよく、または、基地局に組み込まれてもよい。図6に示すように、確認デバイス80は、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを、第2事前設定期間内に検出して検出結果を取得し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って決定するように構成されたプロセッサ40を含む。
具体的には、端末は、アップリンクデータを確認デバイス80へ送信し、ここで、本明細書のアップリンクデータは、非Msg3であってもよく、または、Msg3であってもよい。加えて、端末が送信したアップリンクデータが非Msg3である場合、確認デバイス80は、スケジューリングを行う必要がある。端末が送信したアップリンクデータがMsg3である場合、確認デバイス80は、PDCCHシグナリングを用いてスケジューリングを行う必要はなく、代わりに、RARメッセージを用いてスケジューリングを行う。さらに、端末がアップリンクデータを確認デバイス80へ送信した後、第1タイマが開始される。第1タイマは、第1事前設定期間に対応している。任意選択で、第1事前設定期間の長さは、確認デバイス80によって構成されてもよく、または、端末および確認デバイス80が事前定義した規則に従って決定されてもよい。第1事前設定期間の長さは、端末のカバレッジ拡張要件に関連する。任意選択で、第1事前設定期間は、端末のカバレッジ拡張要件レベルに従って確認デバイス80によって構成されるか、または、確認デバイス80および端末が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第1事前設定期間とのマッピング関係に従って、確認デバイス80によって決定される。本明細書の確認デバイス80のカバレッジ拡張要件レベルは、端末のカバレッジ拡張要件であってもよく、または、端末と基地局との間で送信されるメッセージのカバレッジ拡張要件であってもよいことを留意すべきである。
端末が送信したアップリンクデータが非Msg3である場合、確認デバイス80は、端末をスケジューリングし、すなわち、アップリンクデータを確認デバイス80へ送信する必要があるリソースを端末に通知し、その後、確認デバイス80内の第2タイマを開始する。第2タイマは、第2事前設定期間に対応する。端末が送信したアップリンクデータがMsg3である場合、確認デバイス80は、RARメッセージを端末へ送信した後に第2タイマを開始する。同様に、第2タイマは第2事前設定期間に対応する。
プロセッサ40は、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを、第2事前設定期間内に検出して検出結果を取得し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って決定する。例えば、確認デバイス80が非Msg3を正常に受信した場合、確認デバイス80は、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ特別に送信して確認デバイス80がアップリンクデータを正常に受信したことを端末に通知せず、代わりに、端末自身が、対応する物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に受信されたかどうかを決定して、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを決定する。または、確認デバイス80がMsg3を正常に受信していない場合、端末自身が、対応する物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に受信されたかどうかを決定して、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを決定する。したがって、確認デバイス80は、対応する物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを低減し、Msg3メッセージが正常に伝送されたかどうかを確認することができる。
アップリンクデータが非Msg3またはMsg3のいずれであるかにかかわらず、基地局が第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを送信する限り、第2事前設定期間は設定される。これは、第1事前設定期間が満了する前に、端末が、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを確実に正しく受信することができるようにするためであることを、本明細書において留意すべきである。任意選択で、第2事前設定期間は、確認デバイス80によって構成されてもよく、または、確認デバイス80および端末が事前定義した規則に従って、確認デバイス80によって構成されてもよい。本明細書の確認デバイス80のカバレッジ拡張要件レベルは、端末のカバレッジ拡張要件であってもよく、または、端末と基地局との間で送信されるメッセージのカバレッジ拡張要件であってもよいことを留意すべきである。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認デバイスによれば、確認デバイスのプロセッサは、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って決定し、これにより、アップリンクデータが正常に受信された場合、確認デバイスは、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを特別に送信して、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを端末が確認することを可能にする必要はない。したがって、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減され、端末は、Msg3が正常に伝送されたかどうかを、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを用いて確認することができる。
図7は、本発明によるアップリンクデータ伝送確認デバイスの第3の実施形態の概略的構造図である。さらに、図6に示す実施形態に基づいて、確認デバイス80は、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを、プロセッサ40が第2事前設定期間内に検出する前に、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように構成された送信機41をさらに含み、ここで、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの送信を端末に命令するために用いられる。
具体的には、端末がアップリンクデータを送信する場合、アップリンクデータを対応するリソース上で送信する必要がある。したがって、確認デバイス80は、対応するリソースを端末へ割り当てて、アップリンクデータをこのようなリソース上で送信するように端末に通知する必要がある。すなわち、確認デバイス80内の送信機41は、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へさらに送信し、ここで、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの送信を端末に命令するために用いられる。
図7に示す実施形態に基づいて、本発明のこの実施形態の実現可能な実施態様として、本実施形態は、アップリンクデータが非Msg3である場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、確認デバイス80とともに端末によって確認する処理に関する。さらに、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの送信を端末に命令するために用いられる。プロセッサ40は具体的には、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータが第2事前設定期間内に受信されたとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信しないように送信機41に命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定するように構成されるか、または、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータが第2事前設定期間内に受信されていないとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように送信機41に命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定するように構成される。
具体的には、確認デバイス80が、端末が送信したアップリンクデータを正常に受信していない場合、本実施形態では、アップリンクデータの再送信を端末に命令するために用いられる第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが端末へ送信されるが、先行技術においても同様である。しかし、端末が送信したアップリンクデータを確認デバイス80が正常に受信した場合、先行技術では、確認デバイス80がPDCCHシグナリングを送信して、確認デバイス80がアップリンクデータを正常に受信したことを端末に通知し、カバレッジ拡張のシナリオでは、PDCCHシグナリングをさらに繰り返し送信する。しかし、本実施形態では、確認デバイス80は、PDCCHシグナリングを端末へ特別に送信する必要はなく、代わりに、端末は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出し、ここで、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、以前に送信されたアップリンクデータの再送信を端末に命令するために用いられる。送信機41が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを、端末が第1事前設定期間内に検出した場合、端末は、確認デバイス80がアップリンクデータを正常に受信していないと決定し、すなわち、アップリンクデータが正常に伝送されていないことを確認し、端末は、以前に送信されたアップリンクデータを第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングに従って確認デバイス80へ再送信する。端末が第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを検出していない場合、端末は、確認デバイス80がアップリンクデータを正常に受信したと決定し、この場合、確認デバイス80は、PDCCHシグナリングまたはePDCCHシグナリングを端末へ特別に送信して、基地局がアップリンクデータを正常に受信したことを通知する必要はなく、これにより、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減される。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認デバイスによれば、確認デバイスのプロセッサは、端末が送信した非Msg3が受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように送信機に命令するかどうかを、検出結果に従って決定し、これにより、アップリンクデータが正常に受信された場合、確認デバイスは、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを特別に送信する必要はなく、代わりに、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを端末自身が確認し、したがって、物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングのオーバーヘッドが低減される。
図7に示す実施形態に基づいて、本発明のこの実施形態の他の実現可能な実施態様として、本実施形態は、アップリンクデータがMsg3である場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、確認デバイス80とともに端末によって確認する処理に関する。本実施形態の送信機は、図7の実施形態の送信機41として共用されてもよい。しかし、アップリンクデータがMsg3である場合、(Msg3はRARメッセージを用いてスケジューリングされるので、)送信機41は、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信する必要はないことを留意すべきである。さらに、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信するMsg4の受信を端末に命令するために用いられる。さらに、プロセッサ40は、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータが第2事前設定期間内に受信されたとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するように送信機41に命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定するように構成されるか、または、検出結果が、端末が送信したアップリンクデータが第2事前設定期間内に受信されていないとのことである場合、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信しないように送信機41に命令し、これにより、端末が、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定するように構成される。
具体的には、ランダムアクセス応答処理では、確認デバイス80は一般に、PDCCHシグナリングを用いてスケジューリングを行う必要はなく、代わりに、RARメッセージを用いてスケジューリングを行う。したがって、端末は、確認デバイス80にランダムにアクセスしてもよい。
本実施形態では、端末が送信したアップリンクデータを確認デバイス80が正常に受信した場合、送信機41は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ直接送信し、ここで、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、確認デバイス80が送信したMsg4を対応するリソース上で受信するように端末に命令するために用いられる。すなわち、端末は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを第1事前設定期間内に検出し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが検出された場合、確認デバイス80がアップリンクデータを正常に受信したと決定され、この場合、端末基地局が送信したMsg4を受信する。
端末が送信したアップリンクデータを、確認デバイス80が正常に受信していない場合、確認デバイス80は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信せず、代わりに、端末は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを、第1事前設定期間内に検出し、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが第1事前設定期間内に検出されていない場合、確認デバイス80がアップリンクデータを正常に受信していないと決定される。
さらに、第2事前設定期間は、端末のカバレッジ拡張要件レベルに従って確認デバイス80によって構成されるか、または、確認デバイス80および端末が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第2事前設定期間とのマッピング関係に従って、確認デバイス80によって決定される。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認デバイスによれば、確認デバイスのプロセッサは、端末が送信したMsg3が受信されたかどうかを検出して検出結果を取得し、送信機は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを、検出結果に従って決定し、これにより、端末は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを用いて、Msg3が正常に伝送されたかどうかを確認することができる。
図8は、本発明によるアップリンクデータ伝送確認方法の第1の実施形態の流れ図である。図8に示すように、本方法は、以下を含むことができる。
S101.端末はアップリンクデータを基地局へ送信する。
S102.端末は、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングが受信されたかどうかを第1事前設定期間内に検出して、検出結果を取得する。
S103.端末は、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを検出結果に従って決定する。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認方法については、上述のアップリンクデータ伝送確認装置またはアップリンクデータ伝送確認デバイスの実行処理を参照することができる。この方法の実施の原理および技術的効果は同一であり、ここでは詳細を繰り返さない。
さらに、図8に示す実施形態に基づいて、ステップS101の前に、本方法は、基地局が送信した第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末によって受信するステップをさらに含み、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの送信を端末に命令するために用いられる。
上述の実施形態に基づいて、本発明のこの実施形態の実現可能な実施態様として、本実施形態は、アップリンクデータが非Msg3である場合に、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを端末によって確認する特定の処理に関する。具体的には、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの再送信を端末に命令するために用いられる。端末が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを第1事前設定期間内に検出しなかった場合、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定し、または、端末が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを第1事前設定期間内に検出した場合、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定する。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認方法については、上述のアップリンクデータ伝送確認装置またはアップリンクデータ伝送確認デバイスの実行処理を参照することができる。この方法の実施の原理および技術的効果は同一であり、ここでは詳細を繰り返さない。
図8に示す実施形態に基づいて、本発明のこの実施形態の他の実現可能な実施態様として、本実施形態は、アップリンクデータがMsg3である場合に、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを端末によって確認する特定の処理に関する。具体的には、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信するMsg4の受信を端末に命令するために用いられる。端末が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを第1事前設定期間内に検出した場合、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定し、または、端末が、基地局が送信した第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを第1事前設定期間内に検出しなかった場合、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定する。
さらに、第1事前設定期間は、基地局によって構成されるか、または、端末および基地局が事前定義した規則に従って端末によって決定される。さらに、第1事前設定期間は、端末のカバレッジ拡張要件レベルに従って基地局によって構成されるか、または、第1事前設定期間は、端末および基地局が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第1事前設定期間とのマッピング関係に従って端末によって決定される。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認方法については、上述のアップリンクデータ伝送確認装置またはアップリンクデータ伝送確認デバイスの実行処理を参照することができる。この方法の実施の原理および技術的効果は同一であり、ここでは詳細を繰り返さない。
図9は、本発明によるアップリンクデータ伝送確認方法の第2の実施形態の概略的流れ図である。図9に示すように、本方法は、以下を含むことができる。
S201.基地局は、端末が送信したアップリンクデータが受信されたかどうかを第2事前設定期間内に検出して、検出結果を取得する。
S202.基地局は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するかどうかを検出結果に従って決定する。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認方法については、上述のアップリンクデータ伝送確認装置またはアップリンクデータ伝送確認デバイスの実行処理を参照することができる。この方法の実施の原理および技術的効果は同一であり、ここでは詳細を繰り返さない。
さらに、図9に示す実施形態に基づいて、S201の前に、本方法は、基地局によって第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信するステップをさらに含み、第2物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの送信を端末に命令するために用いられる。
さらに、上述の実施形態に基づいて、本発明のこの実施形態の実現可能な実施態様として、本実施形態における本方法は、アップリンクデータが非Msg3である場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、基地局とともに端末によって確認する特定の処理に関する。具体的には、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、アップリンクデータの再送信を端末に命令するために用いられる。基地局が、端末が送信したアップリンクデータを第2事前設定期間内に受信した場合、基地局は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信せず、これにより、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定する。または、基地局が、端末が送信したアップリンクデータを第2事前設定期間内に受信しなかった場合、基地局は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信し、これにより、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定する。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認方法については、上述のアップリンクデータ伝送確認装置またはアップリンクデータ伝送確認デバイスの実行処理を参照することができる。この方法の実施の原理および技術的効果は同一であり、ここでは詳細を繰り返さない。
さらに、図9に示す実施形態に基づいて、本発明のこの実施形態の他の実現可能な実施態様として、本実施形態における本方法は、アップリンクデータがMsg3である場合、アップリンクデータが正常に伝送されたかどうかを、基地局とともに端末によって確認する特定の処理に関する。具体的には、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングは、基地局が送信するMsg4の受信を端末に命令するために用いられる。基地局が、端末が送信したアップリンクデータを第2事前設定期間内に受信した場合、基地局は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信し、これにより、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されたと決定する。または、基地局が、端末が送信したアップリンクデータを第2事前設定期間内に受信しなかった場合、基地局は、第1物理ダウンリンク制御チャネル・シグナリングを端末へ送信せず、これにより、端末は、アップリンクデータが正常に伝送されなかったと決定する。
さらに、第2事前設定期間は、基地局によって構成されるか、または、基地局および端末が事前定義した規則に従って基地局によって構成される。さらに、第2事前設定期間は、端末のカバレッジ拡張要件レベルに従って基地局によって構成されるか、または、基地局および端末が事前定義したカバレッジ拡張要件レベルと第2事前設定期間とのマッピング関係に従って、基地局によって決定される。
本発明のこの実施形態で提供されるアップリンクデータ伝送確認方法については、上述のアップリンクデータ伝送確認装置またはアップリンクデータ伝送確認デバイスの実行処理を参照することができる。この方法の実施の原理および技術的効果は同一であり、ここでは詳細を繰り返さない。
当業者は、本方法の実施形態の各ステップの全部または一部を関連ハードウェアに命令するプログラムによって実現することができることを理解するであろう。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。プログラムが走ると、本方法の実施形態の各ステップが行われる。前述の記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスクといった、プログラムコードを記憶することのできる任意の媒体を含む。
最後に、前述の実施形態は単に、本発明の技術的解決策を説明するためのものにすぎず、本発明を限定するためのものではないことに留意すべきである。本発明は、前述の実施形態に関連して詳細に説明されているが、当業者は、本発明の実施形態の技術的解決策の範囲を逸脱することなく、さらに、前述の実施形態に記述されている技術的解決策に改変を加え、あるいは、前述の実施形態の一部または全部の技術的特徴に対する等価の置換を行うことができることを理解するはずである。
10 送受信モジュール
11 検出モジュール
12 判断モジュール
20 検出および受信モジュール
21 決定モジュール
22 第1送信モジュール
23 第2送信モジュール
30 送受信機
31、40 プロセッサ
41 送信機
50、60 確認装置
70、80 確認デバイス