添付の図面に関して以下に記載する詳細な説明は、様々な構成の説明として意図されており、本明細書で説明する概念が実践され得る構成のみを表すことは意図されていない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を与えるために具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念がこれらの具体的な詳細なしに実践され得ることは当業者に明らかであろう。場合によっては、そのような概念を曖昧にすることを回避するために、よく知られている構造および構成要素がブロック図の形態で示されている。
本明細書で開示するいくつかの態様に従って適合または構成されたUEは、異なるPLMNを探索している間にサービングPLMN上のページを選択的に無視する、および/または、サービングセルによる送信のためにスケジュールされたページを受信するために、異なるPLMNによってブロードキャストされたいくつかのSIBの読取りを中止することが可能であり得る。本明細書で開示する一態様によれば、UEは、たとえば、サービングセル上での情報ブロックの受信の間に別の周波数上の第2のセルの獲得を実行することを含め、情報ブロックの受信の間に他の有益な動作を実行することによって、PLMN探索を改善し得る。
図1は、本明細書で開示する1つまたは複数の機能を実行するように構成され得る処理回路102を利用する装置のためのハードウェア実装形態の簡略化された例を示す概念図100である。本開示の様々な態様によれば、パブリックランドモバイルネットワークを探索するための本明細書で開示する要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、処理回路102を使用して実装され得る。処理回路102は、ハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールの何らかの組合せによって制御される1つまたは複数のプロセッサ104を含み得る。プロセッサ104の例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、シーケンサ、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明する様々な機能を実行するように構成された他の適切なハードウェアを含む。1つまたは複数のプロセッサ104は、特定の機能を実行し、ソフトウェアモジュール116のうちの1つによって構成され、増強され、または制御され得る専用プロセッサを含み得る。たとえば、処理回路は、チャネルプロセッサ、フレームプロセッサ、または1つもしくは複数のワイヤレスネットワーク上での送信のためのデータの符号化および復号を処理するように適合された他のプロセッサとして構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ104は、初期化中にロードされたソフトウェアモジュール116の組合せを介して構成され、動作中に1つまたは複数のソフトウェアモジュール116のローディングまたはアンローディングによってさらに構成され得る。
図示の例では、処理回路102は、バス110によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス110は、処理回路102の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス110は、1つまたは複数のプロセッサ104およびストレージ106を含む様々な回路を互いにリンクさせる。ストレージ106は、メモリデバイスおよびマスストレージデバイスを含み得、本明細書ではコンピュータ可読媒体と呼ばれ得る。バス110は、タイミングソース、タイマー、周辺装置、電圧調整器、および電力管理回路などの様々な他の回路をリンクさせることもできる。バスインターフェース108は、バス110とトランシーバ112との間のインターフェースを提供し得る。トランシーバ112は、送信媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を提供する。装置の性質に応じて、ユーザインターフェース118(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティック)も設けられ得、直接またはバスインターフェース108を介して、バス110に通信可能に結合され得る。
プロセッサ104は、バス110を管理することと、ストレージ106を含み得るコンピュータ可読媒体に記憶されたソフトウェアの実行を含み得る一般的な処理とを担うことができる。この点で、プロセッサ104を含む処理回路102は、本明細書で開示する方法、機能および技法のうちのいずれかを実装するために使用され得る。ストレージ106は、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ104によって操作されるデータを記憶するために使用され得、ソフトウェアは、図7〜図10および図13〜図14に関して示す方法など、本明細書で開示する方法のうちの任意の1つを実装するように構成され得る。
処理回路102内の1つまたは複数のプロセッサ104はソフトウェアを実行することができる。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、または他の名称で呼ばれるかどうかにかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数、アルゴリズムなどを意味するように広く解釈されるべきである。ソフトウェアは、コンピュータ可読の形でストレージ106中または外部コンピュータ可読媒体中に存在することができる。コンピュータ可読媒体および/またはストレージ106は、非一時的コンピュータ可読媒体であり得る。非一時的コンピュータ可読媒体は、例として、磁気ストレージデバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタル多用途ディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(たとえば、「フラッシュドライブ」、カード、スティック、またはキードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ならびにコンピュータがアクセスし読み取ることができるソフトウェアおよび/または命令を記憶するための任意の他の適切な媒体を含む。コンピュータ可読媒体および/またはストレージ106は、例として、搬送波、伝送路、ならびに、コンピュータがアクセスし読み取ることができるソフトウェアおよび/または命令を送信するための任意の他の適切な媒体も含み得る。コンピュータ可読可読媒体および/またはストレージ106は、処理回路102中に存在するか、プロセッサ104中に存在するか、処理回路102の外部に存在するか、または処理回路102を含む複数のエンティティにわたって分散され得る。コンピュータ可読媒体および/またはストレージ106は、コンピュータプログラム製品において具現化され得る。例として、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料中のコンピュータ可読媒体を含み得る。当業者は、特定の適用例およびシステム全体に課された全体的な設計制約に応じて、本開示全体にわたって提示する説明した機能を最善の形で実装する方法を認識されよう。
ストレージ106は、本明細書でソフトウェアモジュール116と呼ばれる場合がある、ロード可能なコードセグメント、モジュール、アプリケーション、プログラムなどにおいて維持および/または編成されるソフトウェアを維持することができる。ソフトウェアモジュール116の各々は、処理回路102にインストールまたはロードされ、1つまたは複数のプロセッサ104によって実行されると、1つまたは複数のプロセッサ104の動作を制御するランタイムイメージ114に寄与する命令およびデータを含み得る。実行されると、いくつかの命令は、処理回路102に、本明細書で説明するいくつかの方法、アルゴリズム、およびプロセスに従って機能を実行させることができる。
ソフトウェアモジュール116のうちのいくつかは、処理回路102の初期化中にロードされてもよく、これらのソフトウェアモジュール116は、本明細書で開示する様々な機能の実行を可能にするように処理回路102を構成することができる。たとえば、いくつかのソフトウェアモジュール116は、プロセッサ104の内部デバイスおよび/または論理回路122を構成することができ、トランシーバ112、バスインターフェース108、ユーザインターフェース118、タイマー、数学的コプロセッサなどの外部デバイスへのアクセスを管理することができる。ソフトウェアモジュール116は、割込みハンドラおよびデバイスドライバと対話し、処理回路102によって提供される様々なリソースへのアクセスを制御する、制御プログラムおよび/またはオペレーティングシステムを含み得る。リソースは、メモリ、処理時間、トランシーバへのアクセス、ユーザインターフェース118などを含み得る。
処理回路102の1つまたは複数のプロセッサ104は、多機能とすることができ、それにより、ソフトウェアモジュール116のうちのいくつかがロードされ、異なる機能または同じ機能の異なるインスタンスを実行するように構成される。1つまたは複数のプロセッサ104は、さらに、たとえば、ユーザインターフェース118、トランシーバ112、およびデバイスドライバからの入力に応答して開始されるバックグラウンドタスクを管理するように適合され得る。複数の機能の実行をサポートするために、1つまたは複数のプロセッサ104は、マルチタスク環境を実現するように構成される場合があり、それにより、複数の機能の各々が、必要または要望に応じて、1つまたは複数のプロセッサ104によってサービスされるタスクのセットとして実装される。一例では、マルチタスク環境は、異なるタスク間でプロセッサ104の制御を渡す時分割プログラム120を使用して実装される場合があり、それにより、各タスクは、任意の未処理動作の完了後、および/または割込みなどの入力に応答して、時分割プログラム120に1つまたは複数のプロセッサ104の制御を戻す。タスクが1つまたは複数のプロセッサ104の制御を有するとき、処理回路は、事実上、制御するタスクに関連付けられた機能によって対処される目的に特化される。時分割プログラム120は、オペレーティングシステム、ラウンドロビンベースで制御を移すメインループ、機能の優先順位付けに従って1つもしくは複数のプロセッサ104の制御を割り振る機能、および/または、1つもしくは複数のプロセッサ104の制御を処理機能に提供することによって外部イベントに応答する割込み駆動のメインループを含み得る。
本開示全体にわたって提示する様々な概念は、多種多様な電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格にわたって実装され得る。ここで図2を参照すると、限定ではなく例示的な例として、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)200に関して、本開示の様々な態様が示されている。UMTS200は、コアネットワーク204、RAN(たとえば、UTRAN)202、およびUE210という3つの相互作用するドメインを含む。図示の例に利用可能ないくつかの選択肢の中で、UTRAN202は、電話、ビデオ、データ、メッセージング、ブロードキャスト、および/または他のサービスを含む様々なワイヤレスサービスを可能にするためのW-CDMAエアインターフェースを利用することができる。UTRAN202は、それぞれの無線ネットワークコントローラ(RNC)206によって各々が制御される、複数の無線ネットワークサブシステム(RNS)207を含み得る。ここで、UTRAN202は、図示したRNC206およびRNS207に加えて、任意の数のRNC206およびRNS207を含み得る。RNC206は、とりわけ、RNS207内の無線リソースを割り当て、再構成し、解放することを担う装置である。RNC206は、任意の適切なトランスポートネットワークを使用する、直接の物理接続、仮想ネットワークなどの様々なタイプのインターフェースを介して、UTRAN202中の他のRNC(図示せず)に相互接続され得る。
RNS207によってカバーされる地理的領域は、いくつかのセルに分割され、無線トランシーバ装置が各セルにサービスすることができる。無線トランシーバ装置は、通常、UMTS用途ではノードBと呼ばれるが、当業者によって、基地局(BS)、トランシーバ基地局(BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、アクセスポイント(AP)、または何らかの他の適切な用語で呼ばれることもある。明快にするために、図示した各RNS207に3つのノードB208が示されているが、RNS207は、任意の数のワイヤレスノードB208を含んでもよい。ノードB208は、コアネットワーク204へのワイヤレスアクセスポイントを任意の数のモバイル装置に提供する。モバイル装置の例は、セルラーフォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、ノートブック、ネットブック、スマートブック、携帯情報端末(PDA)、衛星ラジオ、全地球測位システム(GPS)デバイス、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲームコンソール、ウェアラブルコンピューティングデバイス(たとえば、スマートウォッチ、ヘルスもしくはフィットネストラッカーなど)、アプライアンス、センサー、自動販売機、または任意の他の同様の機能デバイスを含む。
モバイル装置は、通常、UMTS用途ではユーザ機器すなわちUE210と呼ばれるが、当業者によって、移動局(MS)、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末(AT)、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、端末、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の適切な用語で呼ばれることもある。UMTSでは、UE210は、ネットワークへのユーザの加入情報を含んでいるユニバーサル加入者識別モジュール(USIM)211をさらに含み得る。UE210は、複数のUSIM211を含み得る。説明のために、1つのUE210がいくつかのノードB208と通信しているように示されている。順方向リンクとも呼ばれるダウンリンク(DL)は、ノードB208からUE210への通信リンクを指し、逆方向リンクとも呼ばれるアップリンク(UL)は、UE210からノードB208への通信リンクを指す。
コアネットワーク204は、UTRAN202などの1つまたは複数のアクセスネットワークとインターフェースすることができる。図示のように、コアネットワーク204はUMTSコアネットワークである。しかしながら、当業者が認識するように、UMTSコアネットワーク204以外のタイプのコアネットワークへのアクセスをUE210に提供するために、本開示全体にわたって提示する様々な概念は、RANまたは他の適切なアクセスネットワークにおいて実装され得る。
図示したUMTSコアネットワーク204は、回線交換(CS)ドメインおよびパケット交換(PS)ドメインを含む。回線交換要素のうちのいくつかは、モバイルサービス交換センタ(MSC)、ビジターロケーションレジスタ(VLR)、およびゲートウェイMSC(GMSC)である。パケット交換要素は、サービングGPRSサポートノード(SGSN)と、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)とを含む。機器識別レジスタ(EIR)、VLR、ホームロケーションレジスタ(HLR)、および/または認証センタ(AuC)などのいくつかのネットワーク要素は、回線交換ドメインとパケット交換ドメインの両方によって共有され得る。
図示の例では、コアネットワーク204は、MSC212およびGMSC214によって回線交換サービスをサポートする。いくつかの用途では、GMSC214は、メディアゲートウェイ(MGW)と呼ばれる場合がある。1つまたは複数のRNC206がMSC212に接続され得る。MSC212は、呼セットアップ、呼ルーティング、およびUEモビリティ機能を制御する装置である。MSC212は、UE210がMSC212のカバレージエリア内にある持続時間の間、加入者関連情報を含んでいるVLRも含む。GMSC214は、UE210が回線交換ネットワーク216にアクセスするためのゲートウェイを、MSC212を通じて提供する。GMSC214は、特定のユーザが加入したサービスの詳細を反映するデータなどの加入者データを含んでいる、HLR215を含む。HLR215はまた、加入者固有の認証データを含んでいるAuCに関連付けられる。特定のUE210向けの呼が受信されると、GMSC214は、UE210のロケーションを判断するためにHLR215に問い合わせ、そのロケーションでサービスする特定のMSC212に呼を転送する。
図示したコアネットワーク204は、サービングGPRSサポートノード(SGSN)218およびゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)220を用いてパケット交換データサービスもサポートする。汎用パケット無線サービス(GPRS)は、標準の回線交換データサービスで利用可能な速度よりも速い速度でパケットデータサービスを提供するように設計されている。GGSN220は、パケットベースネットワーク222へのUTRAN202の接続を提供する。パケットベースネットワーク222は、インターネット、プライベートデータネットワーク、または何らかの他の適切なパケットベースネットワークであり得る。GGSN220の主要機能は、UE210にパケットベースネットワーク接続を提供することである。データパケットは、MSC212が回線交換ドメインにおいて実行するのと同じ機能をパケットベースドメインにおいて主に実行するSGSN218を通じて、GGSN220とUE210との間で転送され得る。
UTRAN202は、本開示に従って利用され得るRANの一例である。
図3を参照すると、限定ではなく例として、UTRANアーキテクチャを含むネットワーキング環境300の簡略化された概略図が示されている。RAN310は、セル302、304、および306を含む複数のセルラー領域(セル)を含み得、その各々は、1つまたは複数のセクタを含み得る。セルは、(たとえば、カバレージエリアによって)地理的に定義することができ、および/または、周波数、スクランブリングコードなどに従って定義することができる。すなわち、図示した地理的に定義されたセル302、304、および306は各々、たとえば、異なるスクランブリングコードを利用することによって、複数のセルにさらに分割され得る。たとえば、セル304aは、第1のスクランブリングコードを利用することができ、セル304bは、同じ地理的領域内にあり、同じノードB344によってサービスされているが、第2のスクランブリングコードを利用することによって区別され得る。
セクタに分割されたセルでは、複数のセクタはアンテナのグループによって形成されてよく、各々のアンテナがセルの一部分にあるUEとの通信を担う。たとえば、セル302では、アンテナグループ312、314、および316は、各々異なるセクタに対応し得る。セル304では、アンテナグループ318、320、および322は各々、異なるセクタに対応し得る。セル306では、アンテナグループ324、326、および328は各々、異なるセクタに対応し得る。
セル302、304、および306は、各セル302、304、または306の1つまたは複数のセクタと通信していてもよい、いくつかのUEを含み得る。たとえば、UE330および332は、ノードB342と通信していてもよく、UE334および336は、ノードB344と通信していてもよく、UE338および340は、ノードB346と通信していてもよい。ここで、各ノードB342、344、および346は、それぞれのセル302、304、および306の中のすべてのUE330、332、334、336、338、340に、コアネットワーク204(図2参照)へのアクセスポイントを提供するように構成され得る。
ソースセル304との呼の間、または任意の他の時間において、UE334は、ソースセル304の様々なパラメータ、ならびに、近隣セル302、306の様々なパラメータを監視し得る。さらに、これらのパラメータの品質に応じて、UE334は、近隣セル302、306のうちの1つまたは複数との通信を維持し得る。この期間中に、UE334は、アクティブセット、すなわち、UE334が同時に接続されるセルのリストを維持し得る。一例では、ダウンリンク専用物理チャネル(DPCH)またはフラクショナルダウンリンク専用物理チャネル(F-DPCH)をUE334に現在割り当てているUTRANセル302、304、および/または306が、アクティブセットを構成し得る。
アクセスネットワーク310およびコアネットワーク204は、UE330、332、334、336、338、340および/または348のうちの1つまたは複数のためのHPLMNに対応し得る。UE330、332、334、336、338、340および/または348のためのHPLMNは、USIM211によって示され得る。
いくつかのUE336および348は、アクセスネットワーク310およびコアネットワーク204に対応するHPLMNに関連付けられ得るが、物理的にはアクセスネットワーク310におけるセル302、304、および306のカバレージエリアの外に位置し得る。たとえば、1つのUE336は、ノードB352によって提供されるセル308のカバレージエリア内に位置し得る。ノードB352は、第2のPLMNに関連付けられたアクセスネットワーク350の一部であり得る。UE336はローミングデバイスとしてノードB352と通信していてもよく、第2のPLMNはUE336のためのVPLMNと見なされる。別の例では、UE348は任意のセル302、304、306および308のカバレージエリアの外に位置し得、圏外(OOS)状態であり得る。
ハンドオーバは、2つのセル302、304、306および/または308の間でのUE330、332、334、336、338、340または348の遷移として実行され得る。一例では、UE334は、第1のセル304内のロケーションから、第2のセル306に向かう方向354で、第2のセル306に移動することがあり、UE334との通信が、ソースセルと呼ばれる場合がある第1のセル304からターゲットセルと呼ばれる場合がある第2のセル306に移行する、サービングセル変更(SCC)またはハンドオーバが生じることがある。UE334において、それぞれのセルに対応するノードB344、346において、無線ネットワークコントローラ206(図2参照)において、またはワイヤレスネットワークにおける別の適切なノードにおいて、ハンドオーバ手順の管理が行われ得る。
多くのワイヤレス通信ネットワークでは、UE334は、PLMNによって別のユーザとの音声通信を確立するように構成され得る。PLMNを識別する情報、PLMNに関連付けられたRANを特徴付ける情報、およびPLMN探索に関連する他の情報は、RANを介してブロードキャストされるシステム情報から受信され得る。UE334は、一般にモバイル国コード(MCC)およびモバイルネットワークコード(MNC)を含むPLMN IDに基づいて、PLMNを識別し得る。MCCは一般に、PLMNが位置する国を識別し、MNCは一般に、そのPLMNのサービスプロバイダまたは事業者を識別する。UE334は、所与の時間およびロケーションにおいてサービスが利用可能な様々なPLMNから、PLMNを選択するように構成され得る。UE334は、好ましいまたは適切なPLMNを自動的に探索するように構成され得、少なくともいくつかの事例では、UE334のユーザは、好ましいまたは適切なPLMNを見つけるために、ユーザインターフェース(UI)を通じてPLMN探索を手動で開始し得る。一例では、好ましいPLMNは、UE334が登録されている、追跡されている、またはさもなければ知られているPLMNであり得る。別の例では、好ましいPLMNは、UE334のユーザに関連付けられたサービスプロバイダに関連付けられ得る。別の例では、好ましいまたは適切なPLMNは、UE334によってサポートされる無線アクセス技術(RAT)を使用してアクセス可能であり得る。UE334は、サービスプロバイダ、RATおよび他の特性に従って優先されるPLMNのリストで構成され得、UE334は、PLMNの優先リストにおけるその存在によって、適切なPLMNを識別し得る。UE334は、リストにおけるその優先度に基づいて、好ましいPLMNを識別および/または選択し得る。
UE334は、複数の帯域にわたってスキャンし、複数のRATにわたってスキャンすることによって、PLMN探索を実行し得る。RATはワイヤレス通信システムのためのエアインターフェースを指すことがあり、一例はUTRANに関して上記で説明したW-CDMAエアインターフェースであるが、UTRAN、GSM(登録商標)、ロングタームエボリューション(LTE)、cdma2000、エボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)などに関して、限定はしないがTD-SCDMAエアインターフェースを含む、RATの多くの他の例がある。周波数スキャンおよび/またはRATスキャンはPLMNのリストを生成し得、そのリストから適切なまたは好ましいPLMNが選択され得る。
UE336または348がそのHPLMNに関連付けられない、および/またはそのHPLMNの外に位置するとき、UE336、348は、HPLMNに関連付けられたセル302、304、306が利用可能であるかどうかを判断するために、バックグラウンドPLMN探索を周期的に実行し得る。たとえば、UE336、348は、10分ごとにバックグラウンドPLMN探索を開始するように探索タイマーを設定し得る。UE336、348は、HPLMNに関連付けられたセル302、304、306について複数の周波数を探索し得る。バックグラウンドPLMN探索は、獲得データベーススキャンおよび全帯域スキャンを含み得る。各周波数について、PLMN探索は、獲得スキャンおよびシステム情報ブロック(SIB)読取りを含み得る。UE336、348は、PLMN探索の間に位置したまたは識別されたセルを獲得しようと試み得る。獲得は通常、1つまたは複数のダウンリンクスクランブリングコードならびにセルのためのスロットおよびフレーム同期情報を判断することを伴う。獲得情報(たとえば、獲得に使用される情報)は、同期コード、コードグループ識別、プライマリスクランブリングコード、セカンダリスクランブリングコード、および擬似雑音(PN)コードと呼ばれる場合がある擬似ランダムコードなどの拡散コードを含み得る。
UTRANエアインターフェースは、W-CDMA規格を利用するシステムなどの、スペクトラム拡散直接シーケンス符号分割多元接続(DS-CDMA)システムであり得る。スペクトラム拡散DS-CDMAは、チップと呼ばれる擬似ランダムビットのシーケンスとの乗算を通じてユーザデータを拡散する。UTRAN202のW-CDMAエアインターフェースは、そのようなDS-CDMA技術に基づいており、さらに周波数分割複信(FDD)を必要とする。FDDは、ノードB208とUE210との間のアップリンク(UL)およびダウンリンク(DL)に異なるキャリア周波数を使用する。DS-CDMAを利用し、時分割複信(TDD)を使用するUMTSの別のエアインターフェースは、TD-SCDMAエアインターフェースである。本明細書で説明する様々な例はW-CDMAエアインターフェースを指す場合があるが、基礎をなす原理は、TD-SCDMAエアインターフェースまたは任意の他の適切なエアインターフェースに等しく適用可能であることを当業者は認識されよう。
高速パケットアクセス(HSPA)エアインターフェースは、ユーザのためにスループットの向上および遅延の低減を容易にする、UE210とUTRAN202との間の3G/W-CDMAエアインターフェースに対する一連の拡張を含む。前の規格に対する他の修正の中でも、HSPAは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)、共有チャネル送信、および適応変調コーディングを利用する。HSPAを定義する規格は、HSDPA(高速ダウンリンクパケットアクセス)およびHSUPA(拡張アップリンクまたはEULとも呼ばれる高速アップリンクパケットアクセス)を含む。
図4は、UE450と通信しているノードB410の一例を示すブロック図であり、ノードB410は図2のノードB208であってよく、UE450は図2のUE210であってよい。ノードB410およびUE450の各々は、図1の処理回路102などの1つまたは複数の処理回路を含み得る。ダウンリンク通信において、ノードB410の送信プロセッサ420は、データソース412からデータを受信し、コントローラ/プロセッサ440から制御信号を受信することができる。送信プロセッサ420は、データおよび制御信号、ならびに基準信号(たとえば、パイロット信号)のための様々な信号処理機能を提供する。たとえば、送信プロセッサ420は、誤り検出のための巡回冗長検査(CRC)コード、順方向誤り訂正(FEC)を容易にするためのコーディングおよびインターリービング、様々な変調方式(たとえば、二位相偏移変調(BPSK)、四位相偏移変調(QPSK)、M位相偏移変調(M-PSK)、M直交振幅変調(M-QAM)など)に基づいた信号コンスタレーションへのマッピング、直交可変拡散率(OVSF)による拡散、および、一連のシンボルを生成するためのスクランブリングコードとの乗算を提供し得る。チャネルプロセッサ444からのチャネル推定値は、送信プロセッサ420のためのコーディング方式、変調方式、拡散方式、および/またはスクランブリング方式を決定するために、コントローラ/プロセッサ440によって使用され得る。これらのチャネル推定値は、UE450によって送信される基準信号から、またはUE450からのフィードバックから、導出され得る。送信プロセッサ420によって生成されたシンボルは、フレーム構造を作成するために、送信フレームプロセッサ430に与えられる。送信フレームプロセッサ430は、コントローラ/プロセッサ440からの情報でシンボルを多重化することによって、このフレーム構造を作成し、一連のフレームが得られる。次いで、これらのフレームは送信機432に与えられ、送信機432は、アンテナ434を通じたワイヤレス媒体によるダウンリンク送信のために、増幅、フィルタリング、およびフレームのキャリア上への変調を含む、様々な信号調整機能を提供する。アンテナ434は、たとえば、ビームステアリング双方向適応アンテナアレイまたは他の同様のビーム技術を含む、1つまたは複数のアンテナを含み得る。
UE450において、受信機454は、アンテナ452を通じてダウンリンク送信を受信し、その送信を処理してキャリア上に変調された情報を復元する。受信機454によって復元された情報は、受信フレームプロセッサ460に与えられ、受信フレームプロセッサ460は、各フレームをパースし、フレームからの情報をチャネルプロセッサ494に与え、データ、制御信号および基準信号を受信プロセッサ470に与える。次いで、受信プロセッサ470は、ノードB410中の送信プロセッサ420によって実行される処理の逆を実行する。より具体的には、受信プロセッサ470は、シンボルを逆スクランブルおよび逆拡散し、次いで、変調方式に基づいて、ノードB410によって送信された、最も可能性が高い信号コンスタレーションポイントを決定する。これらの軟判定は、チャネルプロセッサ494によって計算されるチャネル推定値に基づき得る。次いで、軟判定は、データ、制御信号、および基準信号を復元するために、復号およびデインターリーブされる。次いで、フレームの復号に成功したかどうかを判断するために、CRCコードが検査される。次いで、復号に成功したフレームによって搬送されたデータがデータシンク472に与えられ、データシンク472は、UE450および/または様々なユーザインターフェース(たとえば、ディスプレイ)において実行されているアプリケーションを表す。復号に成功したフレームによって搬送された制御信号は、コントローラ/プロセッサ490に与えられる。フレームが受信プロセッサ470によって正常に復号されなかったとき、コントローラ/プロセッサ490は、これらのフレームのための再送信要求をサポートするために、肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)プロトコルを使用することもできる。
アップリンクにおいて、UE450中のデータソース478からのデータ、および、コントローラ/プロセッサ490からの制御信号が、送信プロセッサ480に与えられる。データソース478は、UE450および様々なユーザインターフェース(たとえば、キーボード)において実行されているアプリケーションを表し得る。ノードB410によるダウンリンク送信に関して説明した機能と同様に、送信プロセッサ480は、CRCコード、FECを容易にするためのコーディングおよびインターリービング、信号コンスタレーションへのマッピング、OVSFによる拡散、ならびに、一連のシンボルを生成するためのスクランブリングを含む、様々な信号処理機能を提供する。ノードB410によって送信される基準信号から、または、ノードB410によって送信されるミッドアンブル中に含まれているフィードバックから、チャネルプロセッサ494によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディング方式、変調方式、拡散方式、および/またはスクランブリング方式を選択するために使用され得る。送信プロセッサ480によって生成されたシンボルは、フレーム構造を作成するために、送信フレームプロセッサ482に与えられ得る。送信フレームプロセッサ482は、コントローラ/プロセッサ490からの情報でシンボルを多重化することによって、このフレーム構造を作成し、一連のフレームが得られる。次いで、これらのフレームは送信機456に与えられ、送信機456は、アンテナ452を通じたワイヤレス媒体によるアップリンク送信のために、増幅、フィルタリング、およびフレームのキャリア上への変調を含む、様々な信号調整機能を提供する。
アップリンク送信は、UE450において受信機機能に関して説明した方式と同様の方式で、ノードB410において処理される。受信機435は、アンテナ434を通じてアップリンク送信を受信し、その送信を処理してキャリア上に変調された情報を復元する。受信機435によって復元された情報は、受信フレームプロセッサ436に与えられ、受信フレームプロセッサ436は、各フレームをパースし、フレームからの情報をチャネルプロセッサ444に与え、データ、制御信号、および基準信号を受信プロセッサ438に与える。受信プロセッサ438は、UE450中の送信プロセッサ480によって実行される処理の逆を実行する。次いで、復号に成功したフレームによって搬送されたデータおよび制御信号は、それぞれデータシンク439およびコントローラ/プロセッサ440に与えられ得る。フレームの一部が受信プロセッサ438によって正常に復号されなかった場合、コントローラ/プロセッサ440は、これらのフレームのための再送信要求をサポートするために、肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)プロトコルを使用することができる。
コントローラ/プロセッサ440および490は、それぞれノードB410およびUE450における動作を指示するために使用され得る。たとえば、コントローラ/プロセッサ440および490は、タイミングと、周辺インターフェースと、電圧調整と、電力管理と、他の制御機能とを含む様々な機能を提供することができる。メモリ442および492のコンピュータ可読媒体は、それぞれ、ノードB410およびUE450のためのデータおよびソフトウェアを記憶することができる。ノードB410におけるスケジューラ/プロセッサ446は、UEにリソースを割り振り、UEのためのダウンリンク送信およびアップリンク送信をスケジュールするために使用され得る。
ワイヤレス電気通信システムでは、通信プロトコルアーキテクチャは、特定の適用例に応じて様々な形態をとり得る。たとえば、3GPP UMTSでは、シグナリングプロトコルスタックは、非アクセス層(NAS)およびアクセス層(AS)に分割される。NASは、UE210とコアネットワーク204(図2参照)との間のシグナリング用に上位レイヤを提供し、回線交換プロトコルおよびパケット交換プロトコルを含み得る。ASは、UTRAN202とUE210との間のシグナリング用に下位レイヤを提供し、制御プレーンおよびユーザプレーンを含み得る。ここで、ユーザプレーン(またはデータプレーン)はユーザトラフィックを搬送し、一方、制御プレーンは、制御情報(すなわちシグナリング)を搬送する。
次に図5を参照すると、3つのレイヤ502、504、506を有するAS500の一例が示されている。最下位レイヤ(レイヤ1)502は、様々な物理レイヤ信号処理機能を実装する。レイヤ1 502は、物理レイヤ508を含み得る。第2のレイヤ(レイヤ2)504は、データリンクレイヤ504と呼ばれる場合があり、物理レイヤ508の上に提供されるサブレイヤ510、512、514を含む。データリンクレイヤ504は、物理レイヤ508を介したUE210とノードB208との間のリンクを担う。
第3のレイヤ(レイヤ3)506は、無線リソース制御(RRC)レイヤ506と呼ばれる場合があり、無線リソース制御(RRC)レイヤ506は、UE210とノードB208との間の制御プレーン518のシグナリングを処理するサブレイヤを含む。RRCレイヤ506は、上位レイヤメッセージのルーティング、ブロードキャスト機能およびページング機能の処理、無線ベアラの確立および構成などのための、いくつかの機能エンティティ516を含む。
図示したエアインターフェースでは、データリンクレイヤ504は、複数のサブレイヤ510、512、514に分割される。制御プレーン518では、データリンクレイヤ504は、2つのサブレイヤ、すなわち、媒体アクセス制御(MAC)サブレイヤ510および無線リンク制御(RLC)サブレイヤ512を含む。ユーザプレーン520では、データリンクレイヤ504は、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)サブレイヤ514をさらに含む。図示されていないが、UE210は、ネットワーク側のパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイで終端するネットワークレイヤ(たとえば、IPレイヤ)、および接続の他端(たとえば、遠端のUE、サーバなど)で終端するアプリケーションレイヤを含む、L2レイヤ504の上のいくつかの上位レイヤを有し得る。PDCPサブレイヤ514は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間で多重化を実現する。PDCPサブレイヤ514はまた、無線送信のオーバーヘッドを低減する上位レイヤのデータパケットのヘッダ圧縮、データパケットの暗号化によるセキュリティ、およびノードB間のUE向けのハンドオーバーサポートを実現する。
RLCサブレイヤ512は一般に、データ転送のために、確認応答および再送信プロセスが誤り訂正に使用され得る確認応答モード(AM)、非確認応答モード(UM)、およびトランスペアレントモードをサポートする。RLCサブレイヤ512は、上位レイヤのデータパケットのセグメント化および再アセンブリ、ならびに、MACレイヤ510におけるハイブリッド自動再送要求(HARQ)による順序の狂った受信を補償するデータパケットの並べ替えを実現する。確認応答モードでは、RNC206およびUE210などのRLCピアエンティティは、とりわけ、RLCデータPDU、RLCステータスPDU、およびRLCリセットPDUを含む、様々なRLCプロトコルデータユニット(PDU)を交換することができる。本開示では、「パケット」という用語は、RLCピアエンティティ間で交換される任意のRLC PDUを指す場合がある。
MACサブレイヤ510は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を実現する。MACサブレイヤ510は、1つのセルの中の様々な無線リソース(たとえば、リソースブロック)をUEの間で割り振ることを担う。MACサブレイヤ510は、HARQ動作も担う。
UE210とUMTS200との間の関係を特徴付けるいくつかのRRC状態が定義される。RRC状態は、たとえば、UE210がセル上で知られているかどうか、およびUE210が不連続受信(DRX)用に構成されるかどうかを含む、UE210に関連付けられたアクティビティのレベルを識別し得る。RRC状態は、どの物理チャネルが利用可能であるかおよび/またはどの物理チャネルがUE210に割り振られるか、したがって、どのトランスポートチャネルがUE210との通信に使用され得るかを判断し得る。RRC状態はまた、どのタイプのRRC接続モビリティ手順がUE210との関連付けにおいて使用され得るかを判断し得る。
図6は、いくつかのRRC状態および、たとえば、上記で説明したUMTS200におけるUE210の動作モードを示す状態図である。UE210の2つの基本的な動作モードは、接続モード602およびアイドルモード612である。接続モード602は、UE210がどの種類の物理チャネルを使用し得るかを定義する、いくつかのサービス状態604、606、608、610にさらに分割され得る。図6は、接続モード602における主なRRCサービス状態604、606、608および/または610を示し、接続モード602およびアイドルモード612のサービス状態の間での遷移、ならびに接続モード602内の状態604、606、608および/または610の間でのいくつかの考えられる遷移を示している。アイドルモード612では、UE210は、システム情報およびセルブロードキャスト(CB)メッセージを受信することができる。UE210は、RRC接続を確立するための要求を送信するまで、アイドルモード612にとどまる。UTRAN202は通常、個々のアイドルモードUEについての情報を有するまたは維持することがなく、たとえば、あるセルの中のすべてのUEまたはページング機会を監視しているすべてのUEのみに対処し得る。
接続モード602では、UE210は、Cell_DCH状態604において専用チャネル(DCH)を使用し、Cell_FACH状態606において順方向アクセスチャネルを使用し、Cell_PCH状態608においてページングチャネル(PCH)を使用し、またはURA_PCH状態610においてUTRAN登録エリア(URA)を読み取るためにPCHを使用している場合がある。Cell_DCH状態604では、専用物理チャネルはUE210に割り振られ、UE210はセルまたはアクティブセットレベルでそのサービングRNC206によって知られている。Cell_FACH状態606では、専用物理チャネルはUE210に割り振られないが、代わりに、ランダムアクセスチャネル(RACH)および順方向アクセスチャネル(FACH)がシグナリングメッセージと少量のユーザプレーンデータの両方を送信するために使用される。Cell_FACH状態606におけるUE210の電力消費は通常、Cell_DCH状態604の電力消費よりも少ない。
Cell_PCH状態608では、UE210は、サービングRNC(SRNC)においてセルレベルで知られ続けているが、PCHを介してのみ到達され得る。この状態では、PCHの監視がDRX機能を含むので、UE210のバッテリー消費は、Cell_DCH状態604および/またはCell_FACH状態606におけるそのバッテリー消費よりも少ない場合がある。UE210がセル再選択を実行する場合、UE210はセル更新手順を実行するためにCell_FACH状態606に自律的に移動し、その後、セル更新手順の間に他のアクティビティが何もトリガされない場合、UE210はCell_PCH状態610に再び入る。新しいセルが別の無線アクセスシステムから選択された場合、RRC状態はアイドルモード612に変わり、その別のシステムへのアクセスがそのシステムの仕様に従って実行される。
URA_PCH状態610は、UE210が各セル再選択の後にセル更新を実行しない場合があるが、代わりにPCHからURA識別情報を読み取ることができ、(セル再選択の後に)URAが変わった場合にのみ、UE210がそのロケーションをSRNCに通知することができることを除き、Cell_PCH状態608に類似している。URA_PCH状態608におけるUE210の電力消費は通常、Cell_DCH状態604および/またはCell_FACH状態606の電力消費よりも少ない。
RRC接続が解放されたとき、またはRRC接続失敗の後、UE210は接続モード602を離れ、アイドルモード612に戻る。上記の状態の間でUE210を遷移することは、制御チャネル上で制御メッセージを交換することを伴う。たとえば、UE210は、シグナリング接続解放指示(SCRI:signaling connection release indication)をRNC206に送ることができる。受信されたSCRIの値に基づいて、RNC206は、RRC接続を解放し、UE210をアイドルモード612にドロップする代わりに、Cell_PCH状態608またはURA_PCH状態610を使用するようUE210に命令し得る。別の例では、RNC206は、Cell_DCH状態604から直接アイドルモード612にドロップするようUE210に命令することができる。
アイドルモード612では、UE210はCell_DCH状態604またはCell_FACH状態606に遷移することができ、アイドルモード612からの遷移はRRC接続要求によって開始される。この遷移は、必要な無線アクセスベアラ(RAB)をセットアップすることを伴う。Cell_FACH状態606またはCell_DCH状態604からCell_PCH状態608への遷移は、割り振られているRABをティアダウンすることを伴う。Cell_DCH状態604からCell_FACH状態606への遷移は、UE210に割り振られた電力およびコードを撤回することを伴う。
RRC再構成手順は、たとえば、Cell_PCH状態608からCell_FACH状態606に変更すること、およびCell_FACH状態606からCell_PCH状態608に変更することを含む、UE210のRRC状態を変更するために使用され得る。RRC再構成手順は、無線ベアラ確立手順、無線ベアラ再構成手順、無線ベアラ解放手順、トランスポートチャネル再構成手順、および物理チャネル再構成手順を含む。物理チャネル再構成手順は、物理チャネルを確立し、再構成し、解放するために使用され得る。
無線ベアラ確立手順は、新しい無線ベアラを確立するために使用され得る。無線ベアラ再構成手順は、無線ベアラのパラメータを再構成するために使用され得る。無線ベアラ解放手順は、無線ベアラを解放するために使用され得る。トランスポートチャネル再構成手順は、トランスポートチャネルパラメータを再構成するために使用され得る。物理チャネル再構成手順は、物理チャネルを確立し、再構成し、解放するために使用され得る。
PCHは、効率的な電源切断またはスリープモード手順をサポートするための、物理レイヤが生成したページングインジケータの送信に関連付けられたダウンリンクトランスポートチャネルである。セル上でブロードキャストされるシステム情報は、アイドルモードで利用されるべきいくつかの共通チャネルを識別し得る。1つまたは複数のPCHは、セルにおいて確立され、システム情報の中でUE210に対して示される2次共通制御物理チャネル(SCCPCH)において搬送され得る。各PCHは、ページングインジケータ(PI)を搬送するために使用される固定レート物理チャネルであるページングインジケータチャネル(PICH)に一意に関連付けられる。UE210は、アイドルモードにおけるDRXが電力消費を低減するように構成され得る。電力消費は、UE210の最大動作時間に影響を及ぼす場合があり、UE210のデータ帯域幅を著しく制限する場合もある。
DRX用に構成された、RANにおいて動作するUE210は、アイドルモード612である間、あらかじめ定義された時間間隔(DRX間隔)にわたって、その無線受信機の電源を切断するように構成され得る。DRXが使用されるとき、UE210はDRXサイクルごとに1つのページング機会において単一のPIを監視することができ、DRXサイクルはDRX間隔および時間期間を含み、その時間期間の間、UE210はその受信機の電源を投入してページを受信する。ページング機会は、ネットワークが保留中のパケットまたは呼を有するUEのリストを送信するときに生じ得る。DRX間隔および連続したページ間の時間(ページング間隔)は、周期的、非周期的および/または間欠的であり得る。DRX間隔および/またはページング間隔はあらかじめ定義されてもよく、またはネットワーク条件、システム構成および他のそのような要因に基づいてUE210もしくはネットワークによって決定されてもよい。DRX間隔および/またはページング間隔は、ネットワーク上で送信されるシステム情報において通信され得る。
アイドルモード612におけるUE210は一般に、ページが到着する前にウェイクアップし、ネットワークと同期し、UEのリストを読み取ることが期待される。ページの間にUE210が読取りの準備ができたパケットを有するものとして識別された場合、UE210はパケットまたは呼を受信するために受信機準備完了(Receiver Ready)フレームを送信し得る。
DRXサイクルは、ネットワークによって定義され得る。場合によっては、UE210は、その電力消費をさらに低減するために、ページを無視することを選択し得る。いくつかのUMTS実装形態では、UE210は、そのDRXサイクルタイミングをネゴシエートするように構成され得、それにより、ネットワークは、ネゴシエートされたスケジュールに従ってUE210を参照するページを送信する。
DRX機能は、状態図600に従って動作する有限状態機械を使用して処理され得る。RRC接続モード602では、UE210は、本明細書で説明するように、RRC接続モード602のタイプに従って専用チャネルを取得する。アイドルモード612では、UE210は、UTRAN202の関与なしにコアネットワーク204(図2参照)によって追跡され得る。ページング手順は、ページング情報をアイドルモード612、ページング制御チャネル(PCCH)を使用するCell_PCH608またはURA_PCH610における選択されたUEに送信するために使用され得る。ネットワークにおける上位レイヤは、シグナリング接続を確立するために、または他の理由で、ページングを要求し得る。UTRAN202は、セル更新手順をトリガするために、Cell_PCH608またはURA_PCH610におけるUEのためのページングを開始し得る。加えて、UTRAN202は、更新されたシステム情報の読取りをトリガするために、アイドルモード612、Cell_PCH608またはURA_PCH610におけるUE210のためのページングを開始し得る。
多くのワイヤレス通信ネットワークでは、UE210は、PLMNによって別のユーザとの音声通信を確立するように構成され得る。PLMNは、一般にモバイル国コード(MCC)およびモバイルネットワークコード(MNC)を含むPLMN IDによって識別され得る。MCCは一般に、PLMNが位置する国を識別し、MNCは一般に、そのPLMNのサービスプロバイダまたは事業者を識別する。多くの場合、ユーザが所与の時間およびロケーションにおいてサービスのために利用することができる2つ以上のPLMNがある。
アイドルモード612では、UE210はコンタクトすべきPLMNを選択し得る。UE210は、ネットワークサービスにアクセスするために、選ばれたPLMNのセルを選択し得、選択されたセルの制御チャネルに同調することによって、選択されたセルにキャンプオンし得る。アイドルモード612であり、セルにキャンプオンしている間、UE210はシステム情報およびCBメッセージを受信し得る。RRC接続が必要な場合、UE210は、アイドルモードであり、セルにキャンプオンしたままであるように構成され得る。アイドルモードでは、UE210は、国際モバイル加入者識別情報(IMSI)、一時的モバイル加入者識別情報(TMSI)、またはパケットTMSI(P-TMSI)を含む1つまたは複数のNAS識別情報を通じて、ネットワークに対して識別され得る。UTRAN202は通常、アイドルモードUEに関する情報を維持せず、あるセルの中のすべてのUEへのまたはページング機会を監視しているすべてのUEへのブロードキャストを通じてアイドルモードUEをアドレス指定する。
UE210は、RNC206からおよび/またはノードB208から、コアネットワーク204によって生成または通信されたシステム情報を受信し得る。システム情報は、UTRAN202から受信された情報を復号し読み取るために使用される情報をUE210に提供するために、システム情報メッセージにおいてブロードキャストされる。システム情報は、ブロードキャストチャネル(BCH)またはFACHトランスポートチャネルにマッピングされた論理チャネル上で送られ得る。一例では、システム情報は、固定シグナリングレートで動作し得る、1次共通制御物理チャネル(PCCPCH)上での送信のためにBCHにマッピングされた論理ブロードキャスト制御チャネル(BCCH)上でブロードキャストされる。別の例では、BCCHは、SCCPCH上での送信のためにFACHにマッピングされる。
UTRAN202からUE210に送信されたシステム情報メッセージは通常、同じ性質のシステム情報要素を一緒にグループ化するシステム情報ブロック(SIB)を搬送する。静的パラメータ、またはめったに変化しないパラメータは、頻繁に変化するパラメータまたは動的パラメータを搬送しないSIBにおいてグループ化および搬送され得、その逆も同様である。単一のシステム情報メッセージは、送信されるべきSIBのサイズに基づいて、複数のSIBまたは単一のSIBの一部分を搬送することができる。システム情報の完全なセットは通常、2つ以上のフレームにおいて送信され得るBCHトランスポートブロックに分割される。複数のBCHトランスポートブロックにおける送信が必要とされるとき、いくつかのSIBは、RRCレイヤ516においてセグメント化され連結され得る。
SIBはツリーとして編成され得、MIBは参照およびスケジューリング情報をセルの中の複数のSIBに提供する。MIBは、参照およびスケジューリング情報を追加のSIBに提供するスケジューリングブロックのための参照およびスケジューリング情報を含み得る。MIBは通常、静的スケジュールに従ってBCH上で送信される。MIBは、いくつかのサポートされるPLMNタイプ、PLMN識別情報および/または他のコアネットワーク情報を識別し得る一方、SIBはより詳細なシステム情報を提供する。
MIBによって提供されるスケジューリング情報は、動的に変化する情報を通信するSIBのためのSIB固有のタイマーを含み得、これらのタイマーは、UE210による各ブロックの周期的な読取りを制御するためにUE210によって使用され得る。MIBは、静的なまたはゆっくり変化するパラメータがUE210において更新されるべきときを識別するフラグまたは「値タグ」を提供し得る。たとえば、UE210は、MIBにおける値タグを特定のSIBについて以前に読み取られた値タグと比較し得、変化した値タグのSIBのみを読み取り得る。したがって、MIBおよび/またはスケジューリングブロックを監視することによって、UE210は、いつ静的なSIBが変化したかを判断し得る。
UE210は通常、UE210に関連付けられたサービスプロバイダによって提供されるPLMNであり得るホームPLMN(HPLMN)にキャンプオンすることを好む。しかしながら、ホームPLMNはUE210がローミングしているときに常にアクセス可能であるとは限らないことがあり、UE210はビジターとしての異なるPLMN(ローミングPLMN)にキャンプオンすることがある。通常、UE210は、UE210がローミングエリアにあるとき、高優先度PLMN(HP-PLMN)および/またはHPLMNにおけるセルの位置を特定するためにバックグラウンドPLMN探索を実行する。PLMN探索は延長されることがあり、UE210がページング間隔の間にPLMN探索を完了することが困難であることがある。本明細書で開示するいくつかの態様によれば、UE210は、サービングセルに関連付けられていないPLMNの特性および/または適性を判断するために使用されるMIBおよび/またはSIBを読み取る間に、サービングセルのページングスケジュールまたは要件に適応するPLMN探索を実行するように構成または適合され得る。PLMNの特性および/または適性を判断するために使用されるSIBは、NASシステム情報、接続モードおよびアイドルモードで使用するためのUEタイマーおよびカウンタ、セル獲得、セル選択および/またはセル再選択のために使用されるセル情報、PLMN識別子およびネットワーク、セルおよび/またはサービスプロバイダの特性を識別する他の情報を含んでいることがある。いくつかのそのような情報は、たとえば、SIB-1および/またはSIB-3に含まれ得る。
図7〜図9は、PLMN探索の実行に関連するプロセスおよび方法を表すフローチャートを含む。説明を簡単にするために、プロセスまたは方法の各々は、一連の動作として図示および説明されているが、いくつかの動作は、1つまたは複数の態様によれば、本明細書で図示および説明する順序とは異なる順序でおよび/または他の動作と同時に行われ得るので、プロセスまたは方法、およびそれに関連するさらなる方法は動作の順序に限定されないことを理解し、諒解されたい。たとえば、方法は、代わりに、状態図などにおいて、一連の相互に関係する状態またはイベントとして表され得ることを諒解されたい。さらに、本明細書で説明する1つまたは複数の特徴に従って方法を実装するために、図示したすべての動作が必要とされ得るわけではない。
図7は、一般化されたPLMN探索手順を示すフローチャートである。ブロック702において、UE210は、VPLMNのサービングセルにキャンプオンしている間にHPLMNを探索するための要求をNASから受信し得る。ブロック704において、UE210は、通常はDRXサイクルの開始時におよび/またはサービングセルからのページの処理を完了した後に、HPLMN探索を開始し得る。PLMN探索の間、UE210は、潜在的な獲得ターゲットを識別するために、UE210によってサポートされる周波数帯域におけるすべての利用可能なセルをスキャンし得る。UE210は、各識別されたセルのシステム情報を読み取るために、ブロック706においてセル獲得を実行して、任意の利用可能なセルを獲得し得る。通常、対象とするシステム情報は、獲得ターゲットによってブロードキャストされたMIB、SIB-1およびSIB-3において見出され得る。したがって、ブロック708において、UE210は、候補PLMNのセルにキャンプオンしようとし得、BCCHチャネルをセットアップし得る。ブロック710において、UE210は、候補セルがHP-PLMNおよび/またはHPLMNに対応するかどうかを受信されたシステム情報に基づいて判断するために、候補セルのMIBおよびSIBを読み取り得る。ブロック712において、候補セルがHP-PLMNおよび/またはHPLMNに対応すると判断された場合、システム情報はブロック714においてNASに提供され、次いで、NASはUE210が候補セルにキャンプオンすることを要求し得る。ブロック712において、候補セルがHP-PLMNおよび/またはHPLMNに対応しないと判断された場合、ブロック704においてバックグラウンドPLMN探索が再開され得る。ローミングPLMNの隣接するページング機会の間のタイミングギャップにおいてバックグラウンドPLMN探索を実行することが好ましい場合がある。しかしながら、次のページが生じる前に候補セルのSIBの受信を完了することが可能ではない場合がある。UE210が次のページを読み取るためにページング機会の発生前に探索を一時停止しない場合、ページが消失することがある。
ページを受信することと候補セルからシステム情報を獲得することとの間の緊張は、1つの手法では、ページを受信するために各スケジュールされたページング機会のPLMN探索を一時停止することによって解消され得る。しかしながら、UE210がサービングセル周波数に同調し、ネットワークによってブロードキャストされたページを読み取るのに十分な時間を有するように、ページング機会の発生の直前にPLMN探索が一時停止される場合でも、UE210が連続したページの間で利用可能な時間内にすべてのSIBを完全に受信することができない可能性があるので、この手法は、各ページを受信するためにバックグラウンドPLMN探索が一時停止される場合、PLMN探索を完了することを困難または不可能にすることがある。したがって、従来のシステムでは、ページング間隔はPLMN探索の間、無視され得る。
図8は、バックグラウンドPLMN探索が進行中であるときにページがスキップされる、バックグラウンドPLMN探索手順を示す。バックグラウンドPLMN探索手順は、DRXサイクルの開始時におよび/またはローミングUE210がビジターPLMNのサービングセルからのページの処理を完了した後に、ブロック802において開始し得る。ブロック804において、UE210は、NASからの要求に応答してHPLMNの探索を開始し得る。ブロック806において、UE210は、ページングスケジュールに基づいてタイマーを開始し得、タイマーは次のページがいつ生じるかを示す。PLMN探索の間、UE210は、UE210によってサポートされる周波数帯域におけるすべての利用可能なセルをスキャンし得、ブロック808において、各利用可能なセルのMIB、SIB1およびSIB3におけるシステム情報を読み取るために任意の利用可能なセルの獲得を実行し得る。
ブロック810において、UE210は、候補PLMNのセルにキャンプオンしようとし得、BCCHチャネルをセットアップし得る。次いで、UE210は、候補セルがHP-PLMNおよび/またはHPLMNに対応するかどうかを受信されたシステム情報に基づいて判断するために、ブロック812において候補セルのMIBおよびSIBを読み取り得る。UE210は、ページタイマーを周期的にチェックし得るか、またはページタイマーによってその満了時に中断され得る。この点について、UE210は、ブロック814においてタイマーが満了したかどうかを判断し、タイマーが満了した場合、ブロック816に進み得る。タイマーが満了していない場合、UE210は、ブロック812においてBCCHチャネル上でSIBの読取りを継続し得る。
ブロック814においてページタイマーが満了したと判断すると、UE210は、ブロック816において、SIBが受信されているかどうかを判断し得、SIBが受信されている場合、ブロック820に進み得る。ブロック820において、UE210は、現在のページング機会を無視し、ブロック812に進む前に、次のページング機会のためにページタイマーをリセットし得る。UE210は、現在のページング機会が無視された後、ブロック812においてSIBの受信を継続し得る。ブロック816においてSIBが現在受信されていないとUE210が判断した場合、UE210はブロック818においてBCCHチャネルをドロップし、ページを受信し得る。
図8に示すように、UE210がバックグラウンドPLMN(BPLMN)および/またはHP-PLMN探索の間にセルのSIBの読取り中である場合、ページ機会が近づいている場合でも、また、SIBの読取りの継続がページの消失をもたらすことがある場合でも、UE210はSIBの読取りを継続し得る。たとえば、SIBは探索が開始されたHPLMNセルを識別し得るので、UE210はSIBの読取りを継続するように構成され得る。UE210がバックグラウンドPLMN探索によって識別されたセルのSIBを読み取ろうとするたびにページを消失する可能性が非常に高い。したがって、UE210がローミングエリアにあるとき、ページ消失が頻繁に生じることがあり、連続したページ消失が生じることがある。ネットワークは通常、UE210から応答が受信されないページを繰り返すが、PLMN探索において識別されたセルのSIBを読み取る動作は複数のページングサイクルに拡張する場合があり、UE210がモバイル着信呼を消失し得る可能性がある。SIBがより低い繰返し率でスケジュールされるとき、結果として生じるUE210の劣悪な性能および劣悪なユーザエクスペリエンスは悪化し得る。
本開示のいくつかの態様によれば、UE210は、PLMN探索の間にページを消失するリスクを減らす修正されたPLMN探索手順を利用するように構成され得る。修正されたPLMN探索では、UE210はページを受信し得るが、すでに受信されたSIBのキャプチャを繰り返すことなしに探索が継続され得るように、ページを受信する前にすでに受信されているMIBおよび任意のSIBを記憶し得る。
別の態様では、修正されたPLMN探索は、MIBおよび/またはいくつかの高優先度SIBが受信されているときのみ、UE210がページを無視することを伴い得る。一例では、UE210は、PLMN探索の間にUE210の近傍にあるものとして検出されたおよび/または識別された各セルのMIBならびにSIB-1およびSIB-3のみを優先させ得る。他のSIBの読取りは、より優先度の低いタスクとして処理され得、低優先度SIBが受信されている間にページング機会が生じる場合でも、UE210はページを受信し得る。MIBは、SIB-1およびSIB-3のスケジューリング情報を提供する。このスケジューリング情報は、ページ機会が消失するべきかまたは観測されるべきかを判断するために使用され得る。一例では、SIB-1またはSIB-3がページと同じ時間に送信されるべきであることをスケジューリング情報が示すとき、ページが消失する。しかしながら、他のSIBがページと同じ時間に送信されるようにスケジュールされる場合、UE210はバックグラウンドPLMN探索を一時停止し、識別されたセルについてすでに受信されている、MIBまたはSIBにおいて受信された任意の情報をメモリまたは他の記憶媒体に記憶し得る。次いで、UE210はページを受信し得、ページの受信後、UE210はバックグラウンドPLMN探索の一時停止の前にキャプチャされたMIBおよびSIB情報をストレージから取り出し、任意の残りのSIBの受信を継続し得る。
動作時、MIBおよびSIBのうちのいくつかはそれらがページの間に読み取られ得るようにスケジュールされ得るので、限られた数のページがPLMN探索の間に消失することがあり、ページのタイミングがUE210の獲得情報もしくは他の重要な情報を含むMIBもしくはSIBと競合するときのみ、および/または古くなっている可能性がある情報を更新するために、ページがスキップされることがある。場合によっては、ネットワークの構成がページ送信と常に競合するSIBの送信スケジュールをもたらすとき、SIB送信の持続時間ならびに/または互いに対するページ送信およびSIB送信のタイミングおよび周期により、UE210はページを消失することがある。一例では、MIBは80msにスケジュールされ得、SIB-1は320msにスケジュールされ得、SIB-3は640msにスケジュールされ得るが、ページ間隔は640msとして定義され得る。このスケジューリング構成では、ページを消失することなしにMIBおよびSIB-1を受信することが可能であり得るが、SIB-3はページが消失した場合に受信され得る。PLMN探索を完了するためにMIB-3における情報が必要な場合、ページが消失し得る。ページのスケジューリングが獲得情報または他の重要な情報を含まない異なるSIBのスケジューリングと競合するとき、ページが受信され得る。本明細書で説明するプロセスは、UE210が、バックグラウンドPLMN探索を完了するのに重要なこれらのSIBをキャプチャしている間に、いくつかのページを選択的に紛失するのを可能にする。UE210が重要なSIBを読み取ることができるように、ページを消失するようにUE210を構成することによって、消失したページの数を最小限に抑えることができる一方、現在の探索を完了することができ、次のセルを探索することができる。
図9は、本明細書で開示するいくつかの態様によるワイヤレス通信の方法900を示すフローチャートである。プロセスは、UE210において動作可能であり得る。一例では、方法900は、いくつかの例では、UE210がローミングしているまたは圏外である間に開始されるおよび/または実施されるバックグラウンドPLMN探索を含み得る、PLMN探索を実施することを含み得る。PLMN探索は、スキャンされるべき周波数および/または探索されるべきRATの順序を選択するように構成され得る。スキャンされる周波数の順序を決定するためのアルゴリズムが定義または構成され得る。一例では、UE210は最初に、既知のセルの獲得データベースに含まれる周波数をスキャンし得る。HPLMNセルの位置が特定されない場合、UE210はセルが識別されるまで全帯域スキャンを実行し得る。UE210は、十分な信号強度がセルの存在を示す周波数のリストを生成し、次いで、信号強度が低下する順にそのような周波数のセルを獲得しようとし得る。
獲得の間、UE210は、周波数に同調し、プライマリスクランブリングコード、セカンダリスクランブリングコード、およびPN位置またはオフセットなどの獲得情報を判断することができる。次いで、UE210はセルのBCCHを受信することが可能であり得る。BCCHは、MIBおよびいくつかのSIBを含むシステム情報メッセージを含み得る。MIBおよびSIBは、セルがHPLMNに対応するかどうかを判断するためにUE210が使用し得る、セル識別子などの情報およびPLMN情報を提供し得る。好ましいPLMNは、セルによって使用されるRATを通じてアクセス可能なPLMNとして識別され得る。
ブロック902において、UE210は、UE210のサービングセルのためのページングスケジュールを決定し得る。ページングスケジュールは、1つまたは複数のページング機会を定義し得る。UE210は、UE210がサービングセルにキャンプオンしている間に受信されたシステム情報によってページングスケジュールを決定し得る。サービングセルは、第1のPLMNに関連付けられ得る。UE210は、ローミングしており、サービングセルにキャンプオンしていることがある。第1のPLMNは、訪問先PLMNであり得る。
ブロック904において、UE210は、連続したページング機会の間に第2のPLMNの探索を開始し得る。第2のPLMNの探索は、UE210に関連付けられたホームPLMNを見つけるために開始され得る。
ブロック906において、UE210は、第2のPLMNのセルのブロードキャストチャネル上でMIBを読み取り得る。PLMN探索の間に第2のPLMNのセルの位置が特定されていることがある。UE210は、MIBおよび/または対応するSIBにおいて送信されたシステム情報から第2のPLMNの識別情報および特性を判断するように構成され得る。
ブロック908において、UE210は、MIBにおいて提供されたスケジューリング情報に基づいて、第2のPLMNのセルのブロードキャストチャネル上でSIBの少なくとも一部分を読み取り得る。一例では、(ページングスケジュールから決定された)ページが、SIBの読取りが完了され得る前に生じるようにスケジュールされるとき、UE210はSIBを読み取っていてもよい。UE210は、たとえば、SIB-1またはSIB-3であり得る、部分的に読み取られたSIBを有し得る。
ブロック910において、UE210は、部分的に読み取られたSIBが第2のPLMNを識別するための情報を含むかどうかを判断し得る。第2のPLMNを識別することができる情報は、たとえば、SIB-1および/またはSIB-3に含まれるセル識別子および他のPLMN関連の情報を含み得る。第2のPLMNを識別することができる情報は、プライマリスクランブリングコード、セカンダリスクランブリングコード、およびPN位置またはオフセットなどの獲得情報を含み得る。
ブロック910において、部分的に読み取られたSIBが第2のPLMNを識別するための情報を含まないとUE210が判断した場合、ブロック912において、UE210は、部分的に読み取られたSIBが1つまたは複数のページング機会のうちの第1のページング機会と少なくとも部分的に同時に送信のためにスケジュールされるとき、部分的に読み取られたSIBの読取りを中止すると決定し得る。
本開示の一態様では、UE210が部分的に読み取られたSIBの読取りを中止するとき、UE210は、第2のPLMNのセルのブロードキャストチャネルから受信されたMIBまたは1つもしくは複数のSIBのうちの少なくとも1つを記憶し得る。UE210は、第1のページング機会に基づいてかつ記憶媒体に記憶することに基づいて、サービングセルからページを受信し得る。UE210は、ページを受信した後、MIBまたは1つもしくは複数のSIBのうちの少なくとも1つを取り出し得る。UE210は、記憶媒体からMIBまたは1つもしくは複数のSIBのうちの少なくとも1つを取り出した後、第2のPLMNのセルのブロードキャストチャネル上で部分的に読み取られたSIBを読み取り得る。
ブロック910において、部分的に読み取られたSIBが第2のPLMNを識別するための情報を含むとUE210が判断した場合、ブロック914において、UE210は、部分的に読み取られたSIBが第1のページング機会と少なくとも部分的に同時に送信のためにスケジュールされるとき、第1のページング機会を無視すると決定し得る。
図10は、処理回路1002を利用し、本明細書で開示するいくつかの態様に従ってバックグラウンドPLMN探索を実施するように適合された装置のためのハードウェア実装形態の簡略化された例を示す図1000である。処理回路1002は、図1の処理回路102に関して図示したいくつかの態様に従って提供され得る。処理回路1002は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、シーケンサおよび/または状態機械を含み得る1つまたは複数のプロセッサ1012を有する。処理回路1002は、バス1016によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス1016は、処理回路1002の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス1016は、コンピュータ可読記憶媒体1014および1つまたは複数のプロセッサ1012ならびに/あるいは本明細書で説明するいくつかの機能を実行するように協働し、モジュールおよび/または回路1004、1006、1008および1010によって表されるハードウェアデバイスを含む様々な回路を互いにリンクさせる。バス1016は、タイミングソース、タイマー、周辺装置、電圧調整器、および電力管理回路などの様々な他の回路をリンクさせることもできる。バスインターフェース1018は、バス1016とトランシーバ1020またはユーザインターフェース1022などの他のデバイスとの間のインターフェースを提供し得る。トランシーバ1020は、様々な他の装置と通信するためのワイヤレス通信リンクを提供し得る。場合によっては、トランシーバ1020および/またはユーザインターフェース1022はバス1016に直接接続し得る。
プロセッサ1012は、コンピュータ可読記憶媒体1014上にコードとして記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担う。ソフトウェアは、プロセッサ1012によって実行されると、処理回路1002が任意の特定の装置について上記で説明した様々な機能を実行し得るように、処理回路1002の1つまたは複数の構成要素を構成する。コンピュータ可読記憶媒体1014はまた、PCCHにおいて受信されたMIBおよびSIBから読み取られたシステム情報を含む、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ1012によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。処理回路1002は、モジュール1004、1006、1008および1010のうちの少なくとも1つをさらに含む。モジュール1004、1006、1008および1010は、コンピュータ可読記憶媒体1014に常駐するおよび/または記憶されたコードからロードされた、プロセッサ1012で実行しているソフトウェアモジュール、プロセッサ1012に結合された1つもしくは複数のハードウェアモジュール、またはそれらの何らかの組合せであってもよい。モジュール1004、1006、1008および/または1010は、マイクロコントローラ命令、状態機械構成パラメータ、またはそれらの何らかの組合せを含み得る。
一構成では、ワイヤレス通信のための装置1000は、第1のPLMNのサービングセルのためのページングスケジュールを含むDRXスケジュールを決定するように構成されたモジュールおよび/または回路1004と、ページング間隔の間に好ましいPLMNのPLMN探索を開始し、実施するように構成されたモジュールおよび/または回路1006と、PLMN探索によって識別された第2のPLMNに対応するセルのブロードキャストチャネル上で受信されたMIBおよび1つまたは複数のSIBを読み取るように構成されたモジュールおよび/または回路1008と、ブロードキャストチャネル上のスケジュールされたまたは部分的に読み取られたSIBが第2のPLMNを識別するための情報を含むかどうかを判断するように構成されたSIB判断モジュールおよび/または回路1010とを含む。処理回路1002は、スケジュールされたまたは部分的に読み取られたSIBがページングスケジュールによってスケジュールされたページと同時に送信のためにスケジュールされるとき、スケジュールされたSIBを読み取ることを控えるかどうかおよび/または部分的に読み取られたSIBの読取りを中止するかどうかを判断するように構成され得る。スケジュールされたまたは部分的に読み取られたSIBが第2のPLMNを識別するための情報を含まないとき、ページが処理され得、スケジュールされたまたは部分的に読み取られたSIBが第2のPLMNを識別するための情報を含むとき、ページが無視され得る。上述の手段は、たとえば、UE450に組み込まれたまたはUE450の動作を制御するプロセッサのうちの1つの何らかの組合せを使用して実装され得る。
PLMNを識別するため、およびPLMNのセルを獲得するためにUE210によって使用されるシステム情報は、RNC206を通じておよび/またはノードB208から、コアネットワーク204によって一定の間隔でブロードキャストされ得る。PLMNに関連付けられたセルを獲得したUE210は、その構成を更新するために、および他の理由で、PLMN探索を容易にするまたは完了するのに十分な情報を受信するまで、システム情報の受信を継続し得る。
本明細書で開示するいくつかの態様によれば、第1のセルを獲得したUE210は、たとえば、バックグラウンドPLMN探索の間の第2のセルの獲得を含む他の機能を実行するために、セルによってブロードキャストされたシステム情報のいくつかの送信を選択的に無視し得る。本明細書で説明したように、UE210は、UE210に対応するHPLMNに一致する特性を有するセルを見つけるために複数の周波数をスキャンすることによって、HPLMNのバックグラウンドPLMN探索を実施し得る。UE210は、PLMN探索の間に見つかった各セルのBCCH上で送信された情報ブロックにおけるシステム情報を読み取り、調査し得る。
バックグラウンドPLMN探索の間、UE210は、PLMNを識別するためにほんのいくつかの特定の情報ブロックを使用し得、本明細書で開示するいくつかの態様に従って適合されたUE210は、これらの特定の情報ブロックの受信の間に他の有益な動作を実行することによって、HPLMNの探索を改善し得る。一例では、第1のセルを獲得したUE210は、第1のセル上での情報ブロックの送信の間に、別の周波数上で第2のセルの探索および獲得を実行し得る。UE210はまた、第1のセルの再獲得の前に時間が許す場合、第2のセルから情報ブロックを受信し得る。UE210は、第1のセルからの情報ブロックのスケジュールされたブロードキャストが十分な時間を許容する場合、第2のセルを獲得し得る。UE210が周波数を変更し、第2のセルを獲得し、次いで第1の周波数に戻ることを可能にするしきい値時間が構成され得る。場合によっては、UE210は、第1の周波数に戻る前にMIBまたはSIBを読み取り得る。
図11は、UE210が現在のセル上で情報ブロックを待機するのではなく新しいセルを獲得するように適合され得る一例を示すタイミング図1100である。この例では、PICH1104が第1のセルのBCCH1102において受信されるとき、UE210は第1のセル上で1つまたは複数のチャネル1102を読み取っていてもよい。UE210は、第1のセルのMIB1106またはPLMNが識別するSIBが送信のためにスケジュールされる前に利用可能な時間量1110を決定するように、本明細書で開示するいくつかの態様に従って適合され得る。PLMNが識別するSIBは、PLMNを識別するためにPLMN探索の間に使用される情報を含むSIBであり得る。利用可能な時間1110がしきい値最小時間を超えた場合、UE210は第2のセルを獲得するために第1のセルのBCCH1102をドロップし得る。場合によっては、利用可能な時間1110は、MIBおよびSIBの送信の間および/または第1のセル上のSIBの間の時間に対応し得る。しきい値または利用可能な最小時間(TMIN)は、第1のセルのBCCHをドロップするための時間間隔(t1DROP)1114と、第2のセルを獲得するための時間間隔(t2ACQ)1116と、第2のセルのBCCHをセットアップするための時間間隔(t2SU)1118と、第2のセルのBCCHをドロップするための時間間隔(t2DROP)1120と、第1のセルを獲得するための時間間隔(t1ACQ)1122と、第1のセルのBCCHをセットアップするための時間間隔(t1SU)1124とを含み得る。一例では、PICH1104とMIB1106もしくはSIBとの間、またはMIB/SIB間の利用可能な最小時間1110は、
TMIN=t1DROP+t2ACQ+t2SU+t2DROP+t1ACQ+1SU
=15ms+150ms+15ms+15ms+30ms+15ms
=240ms
として計算され得る。
後者の例では、第2のセルを獲得するための150ミリ秒の時間間隔1116は第2のセルの第1の獲得に対応するが、第1のセルを獲得するための30ミリ秒の時間間隔1122は再獲得時間に対応する。
後者の例に基づいて、MIBの送信とPLMNが識別するSIBの送信との間、または第1のセルのPLMNが識別する2つのSIB間の利用可能な時間1110が250ミリ秒を越えた場合、第1のセルのBCCH1102は、バックグラウンドPLMN探索における獲得または他の動作1128を実行するためにドロップされ得る。場合によっては、UE210が第1のセルを再獲得し、第1のセルからMIBまたはPLMNが識別するSIBを受信するために時間内にBCCH1102をセットアップすることができる場合、MIBまたはSIBは利用可能な時間1110内に第2のセル上で読み取られ得る。第1のセル上でのSIBの読取りを完了した後、UE210は、第2のセル上でのブロードキャストにおいて以前に受信された獲得情報および他の記憶されたシステム情報を使用して第2のセルを再獲得し得る。以前に受信された獲得情報ならびに/または以前に読み取られたMIBおよびSIBの使用は、第2のセルの再獲得のための時間を低減し得る。一例では、セルの典型的な第1の獲得試行のために費やされる時間1116は、約150ミリ秒であり得る。しかしながら、UE210が第1の獲得試行の間に取得された獲得情報を記憶するように適合されるとき、再獲得時間は大幅に低減され得、場合によっては、再獲得時間1122は10ミリ秒未満であり得る。したがって、MIB/SIB間で利用可能な250ミリ秒1110のうちの140ミリ秒以上は、第2のセル上で情報を読み取るために使用され得る。
図12は、本明細書で開示するいくつかの態様に従ってUE210が2つのセルからの信号を監視する一例を示すタイミング図1200である。この例では、UE210は、第1の周波数上で第1のセルによってブロードキャストされ得る第1のBCCHチャネル1202を監視しおよび/または読み取り得る。UE210は、第2の周波数上で第2のセルによってブロードキャストされ得る第2のBCCHチャネル1204を監視しおよび/または読み取り得る。UE210は、UEアクティビティ1206をサポートする時分割方式でいくつかの機能を実行する処理回路を含み得る。一例では、1つまたは複数の処理回路は、図4に示すUE450内に示すプロセッサ460、470、480、482、490、および494のうちの1つまたは複数を含み得る。UE210は、本明細書で開示するいくつかの方法1206を実行するように構成および制御され得る。
この例では、UE210は最初に、第1の周波数に同調されてもよく、第1のBCCH1202の監視または読取り1232を行っていてもよい。第1の時点(T0)1220において開始すると、UE210は、第1のBCCH1202上でMIB1244およびSIB-1 1246を受信し得る。MIB1244を受信すると、UE210は、SIB-1 1246おおよびSIB-3 1248を含む後続のSIBのための送信スケジュールを決定し得る。この例では、SIB-1 1246は、SIB-1が送信のためにスケジュールされる前に第2のセルの第2のBCCH1204の獲得および第1のBCCH1202の再獲得を可能にする最小(しきい値)時間1208未満である時間間隔1214の後に送信されるようにスケジュールされる。したがって、UE210は、SIB-1 1246を読み取るために第1のBCCH1202の受信を継続し得る。
第2の時点(T1)1222において、SIB-1 1246は受信されており、UE210は、次のPLMNが識別するSIBがSIB-3 1248であると判断し得、SIB-3 1248は、SIB-1 1246の送信の後に開始する時間間隔1218が完了するまでセル上で送信されるようにスケジュールされない。UE210は、PLMNが識別するSIB1246、1248の間の時間間隔1218がしきい値時間1208よりも大きいと判断し得、介在する時間間隔1218の間にPLMN探索を再開することおよび/または第2のセルを獲得することを選択し得る。上記で説明したように、しきい値時間1208は、第2のセルを獲得し、第1のセルを再獲得するために使用される時間に基づき得る。UE210は、時間間隔1216の後に満了するようにタイマーを設定し得る。タイマーに関連付けられた時間間隔1216は、SIB間の利用可能な時間1218および/または第1のセルの再獲得1238を実行するための時間に基づいて決定され得る。タイマーに関連付けられた時間間隔1216は、しきい値時間1208に対応する、またはこれを超える値を有し得る。タイマーは、第1のBCCH1202上でSIB-3 1248を読み取るために、いつUE210が第2のセルをドロップし、第1のセルを再獲得すべきかを示すために使用され得る。UE210は、タイマーが満了する前に、第2のセルを獲得し、第2のBCCH1204を読み取るか監視し得る。UE210が第2のセルについての獲得および/または他のシステム情報を以前に記憶していない場合、第2のセルを獲得し、第2のBCCH1204を読み取るために使用される時間はかなりのものになり得る。
第3の時点(T2)1224において、UE210は、第2のセルの獲得1234が完了した後、第2のBCCH1204を受信し得る1236。通常、UE210は、第2のBCCH1204上で送信されたMIBを受信しようとする。
第4の時点(T3)1226において、時間T1 1222においてUE210によって設定されたタイマーが満了し得、UE210は第1のセルの再獲得1238を実行し得る。UE210は第1のセルの獲得情報および他のシステム情報を記憶している場合があるが、第2のセルの獲得は第2のセルの第1の獲得であり得るので、第1のセルを再獲得し、第1のBCCH1202の受信を開始するための時間は、第2のセルを獲得するための時間よりもかなり短くてもよい。第2のセルの獲得の後、第2のセルの獲得情報およびシステム情報は、第2のセルのより迅速な後続の獲得を可能にするためにUE210によって記憶され、それによって、しきい値時間1208の短縮を可能にし得る。
第5の時点(T4)1228において、UE210は、SIB-3 1248を読み取るための時間内に第1のBCCH1202の受信1240を開始し得る。SIB-3を読み取った後、UE210は第1のBCCH1202からMIB1244、SIB-1 1246、およびSIB-3 1248を読み取っていてもよい。MIB1244、SIB-1 1246、およびSIB-3 1248で見つかった第1のセルのシステム情報の利用可能性は、PLMN探索のためには十分であり得る。
第6の時点(T5)1230において、UE210は、第2のBCCH1204を受信し、第2のセルに関連付けられた周波数のPLMN探索のために使用される第2のセルのシステム情報を完全にするために、第2のセルを再獲得し得る1242。
図13は、ワイヤレス通信の方法1300を示すフローチャートである。方法は、図4のUE450に対応し得るUE210において動作可能であり得る。説明を簡単にするために、方法は一連の動作として図示および説明されているが、いくつかの動作は、1つまたは複数の態様によれば、本明細書で図示および説明する順序とは異なる順序でおよび/または他の動作と同時に行われ得るので、方法、およびそれに関連するさらなる方法は動作の順序によって限定されないことがあることを理解し、諒解されたい。たとえば、方法は、代わりに、状態図などにおいて、一連の相互に関係する状態またはイベントとして表され得ることを諒解されたい。さらに、本明細書で説明する1つまたは複数の特徴に従って方法を実装するために、図示したすべての動作が必要とされ得るわけではない。
方法1300は、たとえば、UE210がローミングしているまたは圏外である間に開始されるおよび/または実施されるバックグラウンドPLMN探索であり得る、PLMN探索を実施している間に実行され得る。PLMN探索は、どの周波数をスキャンすべきかを判断するための様々なアルゴリズムを使用し得る。一態様では、UE210は最初に、既知のセルの獲得データベースに含まれる周波数をスキャンし得る。HPLMNセルの位置が特定されない場合、UE210はセルが識別されるまで全帯域スキャンを実行し得る。様々なアルゴリズムは、スキャンされる周波数の順序を決定するために使用され得る。UE210は、十分な信号強度がセルの存在を示す周波数のリストを生成し、次いで、そのような周波数のセルを順番に獲得しようとし得る。獲得の間、UE210は、周波数に同調し、プライマリスクランブリングコード、セカンダリスクランブリングコード、およびPN位置またはオフセットなどの獲得情報を判断することができる。次いで、UE210はセルのBCCHを受信することが可能であり得る。ブロードキャストチャネルは、MIBおよびいくつかのSIBを含むシステム情報メッセージを含み得る。MIBおよびSIBは、セルがHPLMNに対応するかどうかを判断するためにUE210が使用し得る、セル識別子およびPLMN情報などの情報を含み得る。
一態様では、UE210に関連付けられた第1のセルのブロードキャストチャネル上の第1の情報ブロックは、ブロック1302において受信され得る。UE210は、第1のセルのBCCHチャネル上で第1の情報ブロックを受信し得る。第1の情報ブロックは、他の情報ブロックのためのスケジューリング情報を定義するMIBであり得る。一態様では、MIBは、比較的速い周期または反復を有し得る。たとえば、MIBは40msまたは80msの周期を有し得る。別の態様では、他の情報ブロックのためのスケジューリング情報は、SIB-1などの別の情報ブロックに含まれ得る。
ブロック1304において、UE210は、第2の情報ブロックが第1のセル上でブロードキャストされることになる前の時間間隔がしきい値時間期間を超えるかどうかを判断し得る。一例では、UE210は、第1の情報ブロックのブロードキャストの完了時に開始するかまたはそれに接近し得る時間間隔を計算し得る。時間間隔は、第2の情報ブロックのブロードキャストの開始時またはその前に終了し得る。時間間隔は、第1の情報ブロックにおいて見つかったスケジューリング情報に基づいて決定され得る。第2の情報ブロックは、PLMN探索に関連する情報を含む、受信されるべき次のブロックであり得る。たとえば、第2の情報ブロックは、セルIDを含むSIB-1、またはPLMN情報を含むSIB-3であり得る。第2の情報ブロックの周期は、第1の情報ブロックの周期よりも大きくてもよい。たとえば、SIB-1の周期は約320msであってもよく、SIB-3の周期は約640msであってもよい。SIBの周期はネットワーク事業者によって構成可能であり、スケジューリング情報によって示され得ることが諒解され得る。UE210は、第2の情報ブロックがブロードキャストされることになる前に満了するようにタイマーを開始し得る。
ブロック1306において、UE210は、時間間隔がしきい値時間を超えるかどうかを判断し得る。しきい値時間は、構成可能な時間の長さであり得る。しきい値時間は、上記でより詳細に説明したように、第2のセルを獲得するために使用される時間量に基づき得る。しきい値時間は、第1の獲得時間と第2の獲得時間の合計として計算された時間の長さを含む時間期間を含み得る。第1の獲得時間は、第1のセルを再獲得するために使用される時間に対応し得る。第2の獲得時間は、第2のセルを獲得するために使用される時間に対応し得る。第2のセルを獲得するために使用される時間は、第2のセルを再獲得するために使用される時間であり得る。一例では、しきい値時間は、現在のセル上で第1のBCCHをドロップし、新しい周波数に同調し、新しい周波数上で新しいセルを獲得し、新しいセルのBCCHをドロップし、第1の周波数に同調し、第1のBCCHを再獲得するための時間を含む時間の長さを含み得る。一態様では、しきい値は約250msであり得る。第2のブロックのブロードキャストまでの時間がしきい値時間よりも大きい場合、UE210はブロック1308に進み得る。第2のブロックのブロードキャストまでの時間がしきい値時間未満であるかしきい値時間に等しい場合、UE210はブロック1314において継続し得る。場合によっては、第2のセルを獲得するための時間は、記憶された獲得情報を使用して第2のセルを再獲得するための時間に基づいて計算され得る。
ブロック1314において、UE210は、第1のセルのブロードキャストチャネルから第2の情報ブロックを読み取るかまたはさもなければ受信し得る。第2の情報ブロックは、ブロック1306において時間間隔がしきい値時間を超えるかどうかを判断した後に受信され得る。UE210は、第2の情報ブロックのスケジュールされたブロードキャスト時間を待機し得る。第2の情報ブロックは、しきい値時間よりも少ない時間で期待され得る。したがって、UE210は、第2の情報ブロックを待機している間、第1のセルのBCCHチャネルを監視し得る。
ブロック1306において時間間隔がしきい値時間期間を超えると判断されると、ブロック1308において、UE210は、第2の情報ブロックが第1のセル上でブロードキャストされる前に、第2のセルを獲得するかまたは獲得しようとし得る。第2のセルは、探索されるように指定された次の周波数を使用し得る。たとえば、第2のセルは、以前に獲得されたセルを列挙する獲得データベースに含まれる次の周波数を使用し得るか、または全帯域スキャンにおける次の周波数であり得る。UE210が選択された周波数においていずれのセルも獲得することができない場合、UE210は、別の周波数において探索を試みるための時間があるかどうかを判断するためにブロック1304に戻り得る。代替的に、UE210は、獲得試行がブロック1304において開始されたタイマーの満了によって中断されない限り、または獲得試行がブロック1304において開始されたタイマーの満了によって中断されるまで、別のセルを獲得しようとし得る。
UE210が第2のセルの獲得に成功した場合、UE210は、第2のセルを獲得した後、第2のセルに対応するシステム情報を記憶し得、システム情報は、第2のセルの獲得情報を含む。獲得情報は、プライマリスクランブリングコード、セカンダリスクランブリングコード、およびPN位置を含み得る。記憶された獲得情報は、第2のセルをより迅速に再獲得するために使用され得る。たとえば、セルの第1の獲得は約150msを必要とし得るが、記憶された獲得情報を使用してセルを再獲得することは約5msのみを必要とし得る。記憶された獲得情報を使用することは、PLMN探索の合計時間を低減し得る。
ブロック1310において、UE210は、第2のセルから1つまたは複数の情報ブロックを受信し得る。第2の情報ブロックが第1のセル上での送信のためにスケジュールされる前に十分な時間があるとき、情報ブロックは第2のセルから受信され得る。第2のセルから受信された情報ブロックは、たとえば、MIB、SIB-1および/またはSIB-3を含み得る。第2の情報ブロックが第1のセル上で送信される前に1つまたは複数の情報ブロックを受信することは、PLMN探索のための合計時間を低減し得る。
ブロック1312において、UE210は、第2のセルを獲得することに基づいて、第2の情報ブロックが第1のセル上でブロードキャストされる前に第1のセルのブロードキャストチャネルを再獲得し得る。一例では、UE210は、ブロック1304において開始されたタイマーによって示されるときに第1のセルを再獲得し得る。場合によっては、UE210は、タイマーが満了したときに第1のセルのブロードキャストチャネルを再獲得し得る。UE210は、第1のセルの以前に取得された獲得情報を使用して、第1のセルのブロードキャストチャネルを再獲得し得る。UE210は、第2の情報ブロックが到着する前に第1のセルを迅速に再獲得するために、第1のセルの以前に取得された獲得情報を使用し得る。
ブロック1314において、UE210は、第1のセルのBCCH上で第2の情報ブロックを受信し得る。第2の情報ブロックが受信されると、UE210はPLMN探索を継続し得る。UE210は、情報ブロックを効率的に受信するために、必要に応じて方法1300の様々なブロックを繰り返してもよい。たとえば、UE210は、第1のセルの第3の情報ブロックがしきい値時間期間内に到着するかどうかを判断するためにブロック1304に戻ってもよい。別の例として、UE210は、第2のセルから情報ブロックを受信するためにブロック1310に戻ってもよい。UE210は、どのセルが次の受信可能な情報ブロックを提供するかを判断するために、複数のセルのためのスケジューリング情報を記憶し得る。場合によっては、第2の情報ブロックは、第1のセルに関連付けられたPLMNを識別するための情報を含む。
いくつかの例では、UE210は、第1のセルのブロードキャストチャネルから第2の情報ブロックを受信した後、第2のセルの記憶された獲得情報を使用して第2のセルを再獲得し得る。
方法1300は、代替方法よりも速い場合があるPLMN探索を提供する。UE210が他の場合であればBCCHチャネル上で受信するのを待機しているであろう期間の間に新しいセルを獲得することによって、UE210は合計探索時間を低減し得る。探索時間の低減は、UE210が、より少ない電力が消費されるスリープ状態により迅速に戻ることを可能にし得る。たとえば、UE210は、BCCHチャネルがアップしているとき、約0.518mWを消費し得る。したがって、待機期間の間の第2のセルの単一の獲得は250msを節約し、エネルギー節約は約129.5ミリジュールであり得る。したがって、方法1300は、UE210がローミングしているまたは圏外であるとき、かなりのエネルギー節約をもたらし得る。
図14は、処理回路1402を利用する装置1400のためのハードウェア実装形態の一例を示す概念図である。この例では、処理回路1402は、バス1416によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス1416は、処理回路1402の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス1416は、プロセッサ1412によって概略的に表される1つまたは複数のプロセッサと、プロセッサ可読記憶媒体1414によって概略的に表されるコンピュータ可読媒体とを含む様々な回路を互いにリンクさせる。1つまたは複数のタイマー1424はバスに接続されてもよく、および/または直接アクセス可能であるかプロセッサ1412内で具現化されてもよい。バス1416は、タイミングソース、タイマー、周辺装置、電圧調整器、および電力管理回路などの様々な他の回路をリンクさせることもできる。バスインターフェース1418は、バス1416とトランシーバ1420との間のインターフェースを提供する。トランシーバ1420は、送信媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を提供する。装置の性質に応じて、ユーザインターフェース1422(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティック)も設けられ得る。
プロセッサ1412は、バス1416を管理することと、プロセッサ可読記憶媒体1414上に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理とを担う。ソフトウェアは、プロセッサ1412によって実行されると、処理回路1402に、任意の特定の装置について上記で説明した様々な機能を実行させる。プロセッサ可読記憶媒体1414は、ソフトウェアによって実行するときにプロセッサ1412によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。プロセッサ可読記憶媒体1414はまた、1つまたは複数のPLMN、RAN、および装置1400に関連するシステム情報を記憶するために使用され得る。たとえば、プロセッサ可読記憶媒体1414は、ワイヤレスネットワークの1つまたは複数のセルの獲得情報を維持し得る。一例では、獲得情報は、PLMN探索の間にセルを獲得および再獲得するために使用され得る。
一構成では、処理回路は、情報ブロック送信のスケジュールを決定し、第2の情報ブロックが第1のセル上でブロードキャストされる前の時間間隔がしきい値時間期間を超えるかどうかを判断するためのスケジューリングモジュールまたは回路1404と、時間間隔がしきい値時間期間を超えるときにPLMN探索を開始し、実施するためのPLMN探索モジュールまたは回路1406と、1つまたは複数のセルのブロードキャストチャネル上で情報ブロックを受信するためのモジュールまたは回路1408と、セルを獲得するためのモジュールまたは回路1410とを含み得る。モジュールまたは回路の各々は、ハードウェアで、プロセッサ可読記憶媒体1414上に記憶されたコードからロードされたソフトウェアで、またはハードウェアとソフトウェアの組合せで実装され得る。
PLMN探索モジュールまたは回路1406は、装置1400に関連付けられたホームPLMNなどの特定のPLMNを探索することを担い得る。PLMN探索モジュールまたは回路1406は、プロセッサ1412と協働するか、またはプロセッサ1412に組み込まれる、1つまたは複数のタイマー1424を含むか、これを利用し得る。一例では、1つまたは複数のタイマー1424は、タイミングソースに応答し、タイマーが満了したときに中断、メッセージまたは他のイベント通知を提供する、組合せ論理およびカウンタなどの論理回路を含み得る。別の例では、1つまたは複数のタイマー1424は、1つまたは複数のタイマーが満了したときに中断、メッセージまたは他のイベント通知を提供するマルチタスキングシステムにおけるサービスとして提供され得る。
UMTSおよび/またはW-CDMAシステムに関する例を参照しながら、電気通信システムのいくつかの態様を提示した。当業者が容易に諒解するように、本開示全体にわたって説明する様々な態様は、他の電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格に拡張され得る。
例として、様々な態様は、W-CDMA、TD-SCDMA、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、高速パケットアクセスプラス(HSPA+)、およびTD-CDMAなどの、他のUMTS実装形態に拡張され得る。様々な態様はまた、(FDDモード、TDDモード、またはその両方のモードの)LTE、(FDDモード、TDDモード、またはその両方のモードの)LTEアドバンスト(LTE-A)、CDMA2000、EV-DO、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、ウルトラワイドバンド(UWB)、Bluetooth(登録商標)、および/または他の適切なシステムを利用するシステムに拡張され得る。利用される実際の電気通信規格、ネットワークアーキテクチャ、および/または通信規格は、特定の適用例およびシステムに課された全体的な設計制約に依存する。
開示した方法におけるステップの特定の順序または階層は、例示的なプロセスの例示であることを理解されたい。設計の選好に基づいて、方法におけるステップの特定の順序または階層が再構成可能であることを理解されたい。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示したものであり、クレーム内で明記していない限り、提示した特定の順序または階層に限定されるように意図されているわけではない。
前述の説明は、いかなる当業者も本明細書で説明する様々な態様を実践できるようにするために与えられる。これらの態様に対する様々な修正は、当業者に容易に明らかになり、本明細書で定義する一般原理は、他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は本明細書で示す態様に限定されるものではなく、特許請求の範囲の文言と一致するすべての範囲が与えられるべきであり、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」ではなく「1つまたは複数の」を意味するものである。別段に明記されていない限り、「いくつかの」という用語は「1つまたは複数の」を指す。項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」について言及する句は、単一のメンバーを含むこれらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、ならびにa、bおよびcを含むものとする。当業者に知られているまたは後で当業者に知られることになる、本開示全体にわたって説明する様々な態様の要素のすべての構造的等価物および機能的等価物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲によって包含されるものとする。さらに、本明細書で開示する内容は、そのような開示が特許請求の範囲において明示的に列挙されているかどうかにかかわらず、公に供されるものではない。請求項のいかなる要素も、「のための手段」という句を使用して要素が明示的に列挙されていない限り、または方法クレームの場合、「のためのステップ」という句を使用して要素が列挙されていない限り、米国特許法第112条第6項の規定の下で解釈されるべきではない。