添付の図面に関連して以下に記載される説明は、種々の構成の説明として意図されており、本明細書に記載される概念および特徴が実践することができる唯一の構成を表すことは意図していない。以下の説明は、種々の概念を完全に理解してもらうために、具体的な細部を含む。しかしながら、これらの概念がこれらの具体的な細部を用いることなく実践できることは、当業者には明らかであろう。場合によっては、説明される概念および特徴を曖昧にするのを避けるために、周知の回路、構造、技法および構成要素がブロック図の形で示される。
本開示全体にわたって提示されている様々な概念は、幅広い種類の遠隔通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格にわたって実施され得る。図1を参照すると、限定ではなく例として、高速パケットアクセス(HSPA)を利用し得るUMTS Terrestrial Radio Access Network(UTRAN)アーキテクチャの、簡略化されたアクセスネットワーク100が示される。このシステムは、セル102、104、および106を備えた複数のセルラー領域(セル)を含み、その各々は、1つまたは複数のセクタを含み得る。セルは、たとえば、カバレージエリアによって地理的に定義することができ、および/または周波数、スクランブリングコードなどに従って定義することができる。つまり、図示される地理的に定義されたセル102、104、および106は各々、たとえば異なる周波数または異なるスクランブリングコードを利用することによって、複数のセルにさらに分割され得る。たとえば、セル104aは、第1の周波数またはスクランブリングコードを利用することができ、セル104bは、同じ地理的な領域内にあり同じNode B144によってサービスされているとき、第2の周波数またはスクランブリングコードを利用することによって区別され得る。
セクタに分割されているセルにおいて、セル内の複数のセクタは、各アンテナがセルの一部におけるUEとの通信の責任を負っている複数のアンテナからなる群によって形成され得る。たとえば、セル102において、アンテナグループ112、114、および116は、各々異なるセクタに対応し得る。セル104において、アンテナグループ118、120、および122は、各々異なるセクタに対応する。セル106において、アンテナグループ124、126、および128は、各々異なるセクタに対応する。
セル102、104、および106は、各セル102、104、または106の1つまたは複数のセクタと通信中であり得る、いくつかのUEを含み得る。たとえば、UE130および132は、Node B142と通信していてもよく、UE134および136は、Node B144と通信していてもよく、UE138および140は、Node B146と通信していてもよい。ここで、各Node B142、144、146は、それぞれのセル102、104、および106の中のすべてのUE130、132、134、136、138、140のために、コアネットワーク204(図2参照)へのアクセスポイントを提供するように構成される。
ここで図2を参照すると、限定ではなく例として、本開示の様々な態様は、広帯域符号分割多元接続(W-CDMA)エアインターフェースを利用するUniversal Mobile Telecommunications System(UMTS)システム200に関して示されている。UMTSネットワークは、コアネットワーク(CN)204、UMTS地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)202、およびユーザ機器(UE)210の3つの相互作用するドメインを含む。この例では、UTRAN202は、電話、ビデオ、データ、メッセージング、放送、および/または他のサービスを含む様々なワイヤレスサービスを提供することができる。UTRAN202は、無線ネットワークコントローラ(RNC)206などのそれぞれのRNCによって各々制御される、図示される無線ネットワークサブシステム(RNS)207などの複数のRNSを含み得る。ここで、UTRAN202は、図示されたRNC206およびRNS207に加えて、任意の数のRNC206およびRNS207を含む場合がある。RNC206は、とりわけ、RNS207内の無線リソースを割り当て、再構成し、解放することを受け持つ装置である。RNC206は、任意の適切なトランスポートネットワークを使用して、直接の物理接続、仮想ネットワークなどの様々なタイプのインターフェースを通じて、UTRAN202内の他のRNC(図示せず)に相互接続され得る。
RNS207によってカバーされる地理的領域は、いくつかのセルに分割され得、無線トランシーバ装置が各セルにサービスする。無線トランシーバ装置は、通常、UMTS用途ではNode Bと呼ばれるが、当業者によって、基地局(BS)、送受信基地局(BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、アクセスポイント(AP)、または何らかの他の適切な用語で呼ばれることもある。明快にするために、各RNS207に3つのNode B208が示されているが、RNS207は、任意の数のワイヤレスNode Bを含み得る。Node B208は、ワイヤレスアクセスポイントを任意の数のモバイル装置のためのコアネットワーク(CN)204に提供する。モバイル装置の例は、セルラー電話、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、ノートブック、ネットブック、スマートブック、携帯情報端末(PDA)、衛星ラジオ、全地球測位システム(GPS)デバイス、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲームコンソール、または任意の他の同様の機能デバイスを含む。モバイル装置は、通常、UMTS用途ではユーザ機器(UE)と呼ばれるが、当業者によって、移動局(MS)、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末(AT)、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、端末、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。UMTSシステムでは、UE210は、ネットワークへのユーザの加入情報を含むユニバーサル加入者識別モジュール(USIM:universal subscriber identity module)211をさらに含み得る。説明のために、1つのUE210がいくつかのNode B208と通信しているように示されている。順方向リンクとも呼ばれるダウンリンク(DL)は、Node B208からUE210への通信リンクを指し、逆方向リンクとも呼ばれるアップリンク(UL)は、UE210からNode B208への通信リンクを指す。
コアネットワーク204は、UTRAN202などの1つまたは複数のアクセスネットワークとインターフェースする。図示のように、コアネットワーク204はUMTSコアネットワークである。しかしながら、当業者が認識するであろうように、本開示全体にわたって提示されている様々な概念は、UMTSネットワーク以外のタイプのコアネットワークへのアクセスをUEに提供するために、RAN、または他の適切なアクセスネットワークにおいて実施され得る。
図示したUMTSコアネットワーク204は、回線交換(CS)ドメインおよびパケット交換(PS)ドメインを含む。回線交換要素のいくつかは、モバイルサービス交換センタ(MSC)、ビジターロケーションレジスタ(VLR)、およびゲートウェイMSC(GMSC)である。パケット交換要素は、サービングGPRSサポートノード(SGSN)と、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)とを含む。EIR、HLR、VLR、およびAuCのようないくつかのネットワーク要素は、回線交換ドメインとパケット交換ドメインとの両方によって共有され得る。
示される例では、コアネットワーク204は、MSC212およびGMSC214を用いて回線交換サービスをサポートする。いくつかの適用例では、GMSC214は、メディアゲートウェイ(MGW)とも呼ばれることがある。RNC206などの1つまたは複数のRNCがMSC212に接続され得る。MSC212は、呼設定、呼ルーティング、およびUEモビリティ機能を制御する装置である。MSC212は、UEがMSC212のカバレッジエリア内にある期間の間加入者関連情報を収容する、ビジターロケーションレジスタ(VLR)も含む。GMSC214は、UEが回線交換ネットワーク216にアクセスするためのゲートウェイを、MSC212を通じて提供する。GMSC214は、特定のユーザが加入したサービスの詳細を反映するデータのような加入者データを格納する、ホームロケーションレジスタ(HLR)215を含む。HLRはまた、加入者固有の認証データを格納する認証センタ(AuC)に関連付けられる。特定のUE向けの呼が受信されると、GMSC214は、UEのロケーションを決定するためにHLR215に問い合わせ、そのロケーションにサービスする特定のMSCに呼を転送する。
示されるコアネットワーク204はまた、サービングGPRSサポートノード(SGSN)218およびゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)220によって、パケットデータサービスをサポートする。汎用パケット無線サービスを表すGPRSは、標準の回線交換データサービスを用いて利用可能なものより速い速度でパケットデータサービスを提供するように設計される。GGSN220は、パケットベースネットワーク222へのUTRAN202の接続を提供する。パケットベースネットワーク222は、インターネット、プライベートデータネットワーク、または何らかの他の適切なパケットベースネットワークであり得る。GGSN220の主要機能は、パケットベースネットワーク接続をUE210に提供することである。データパケットは、MSC212が回線交換ドメイン内で実行する機能と同じ機能をパケットベースドメイン内で主に実行するSGSN218を介して、GGSN220とUE210との間で転送され得る。
UMTSエアインターフェースは、スペクトラム拡散直接シーケンス符号分割多元接続(DS-CDMA)システムである可能性がある。スペクトラム拡散DS-CDMAは、チップと呼ばれる擬似ランダムビットのシーケンスとの乗算を介してユーザデータを拡散する。UMTSのW-CDMAエアインターフェースは、そのようなDS-CDMA技術に基づいており、さらに周波数分割複信(FDD)を必要とする。FDDは、Node B208とUE210との間のアップリンク(UL)およびダウンリンク(DL)に異なるキャリア周波数を使用する。DS-CDMAを利用するとともに時分割複信(TDD)を使用するUMTSのための別のエアインターフェースは、TD-SCDMAエアインターフェースである。本明細書で説明される様々な例は、W-CDMAエアインターフェースを指し得るが、基礎をなす原理はTD-SCDMAエアインターフェースに等しく適用可能であり得ることを、当業者は認識するだろう。
高速パケットアクセス(HSPA)エアインターフェースは、スループットの向上および遅延の低減を支援する、3G/W-CDMAエアインターフェースに対する一連の拡張を含む。前のリリースに対する修正の中でもとりわけ、HSPAは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)、チャネル送信の共有、ならびに適応変調および適応コーディングを利用する。HSPAを定義する規格は、HSDPA(高速ダウンリンクパケットアクセス)およびHSUPA(高速アップリンクパケットアクセス、拡張アップリンクまたはEULとも呼ばれる)を含む。
ワイヤレス遠隔通信システムでは、モバイルデバイスとセルラーネットワークとの間の無線プロトコルアーキテクチャは、具体的な用途に応じて様々な形態をとり得る。ここで、3GPP高速パケットアクセス(HSPA)システムの例が図3を参照して提示され、図3は、UE210とNode B208との間のユーザプレーンおよび制御プレーンの無線プロトコルアーキテクチャの例を示す。ここで、ユーザプレーンまたはデータプレーンはユーザのトラフィックを搬送し、一方制御プレーンは、制御情報、すなわちシグナリングを搬送する。
図3を見ると、UE210およびNode B208の無線プロトコルアーキテクチャは、層1、層2、および層3という3つの層で示される。示されないが、UE210は、ネットワーク側のPDNゲートウェイで終端するネットワーク層(たとえばIP層)と、接続の他の端部(たとえば、遠端のUE、サーバなど)で終端するアプリケーション層とを含めて、L3層より上にいくつかの上位層を有し得る。
層3において、RRC層316は、UE210とNode B208との間の制御プレーンのシグナリングを扱う。RRC層316は、上位層メッセージのルーティング、ブロードキャスト機能およびページング機能の処理、無線ベアラの確立および構成などのための、いくつかの機能エンティティを含む。
層2(L2層)308と呼ばれるデータリンク層は、層3と物理層306との間にあり、UE210とNode B208との間のリンクを担う。例示したエアインターフェースにおいて、L2層308は、サブ層に分けられる。制御プレーンでは、L2層308は、2つのサブ層、すなわち、媒体アクセス制御(MAC)サブ層310および無線リンク制御(RLC)サブ層312を含む。ユーザプレーンでは、L2層308は、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)サブ層314をさらに含む。当然、追加のまたは異なるサブ層が、L2層308の特定の実装形態において利用されてよく、依然として本開示の範囲内にあることを、当業者は理解するだろう。
PDCPサブ層314は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間で多重化を行う。PDCPサブ層314はまた、無線送信のオーバーヘッドを低減するための上位層データパケットのヘッダ圧縮、データパケットの暗号化によるセキュリティ、および、Node B間のUEのハンドオーバのサポートを実現する。
RLCサブ層312は、上位層のデータパケットのセグメント化および再構築、失われたデータパケットの再送信、ならびに、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)による順序の狂った受信を補償するためのデータパケットの再順序付けを行う。
MACサブ層310は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの多重化を行う。MACサブ層310は、UE間の1つのセルにおいて様々な無線リソース(たとえば、リソースブロック)を割り当てることの責任も負っている。MACサブ層310は、HARQ動作の責任も負っている。
層1は最下層であり、様々な物理層の信号処理機能を実装する。層1は、本明細書では物理層(PHY)306と呼ばれる。PHY層306において、トランスポートチャネルは、異なる物理チャネルにマッピングされる。
高次層で生成されたデータは、MAC層310に至るまで、トランスポートチャネルを通じて無線で搬送される。3GPPのリリース5の規格は、HSDPAと呼ばれるダウンリンクの拡張を導入した。HSDPAは、それのトランスポートチャネルとして高速ダウンリンク共有チャネル(HS-DSCH)を利用する。HS-DSCHは、高速物理ダウンリンク共有チャネル(HS-PDSCH)、高速共有制御チャネル(HS-SCCH)、および高速専用物理制御チャネル(HS-DPCCH)という、3つの物理チャネルによって実装される。
これらの物理チャネルの中でも、HS-DPCCHは、対応するパケット送信の復号が成功したかどうかを示すための、HARQ ACK/NACKシグナリングをアップリンクで搬送する。つまり、ダウンリンクに関して、UE210は、ダウンリンク上のパケットを正常に復号したかどうかを示すために、HS-DPCCHを通じてフィードバックをNode B208に与える。
HS-DPCCHはさらに、変調方式と符号化方式の選択、およびプリコーディングの重みの選択に関して、Node B208が正しい決定を行うのを支援するための、UE210からのフィードバックシグナリングを含み、このフィードバックシグナリングはチャネル品質インジケータ(CQI)およびプリコーディング制御情報(PCI)を含む。
3GPPのリリース6の規格は、拡張アップリンク(EUL)または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)と呼ばれる、アップリンクの拡張を導入した。HSUPAは、EUL専用チャネル(E-DCH)をトランスポートチャネルとして利用する。E-DCHは、リリース99のDCHとともに、アップリンクで送信される。DCHの制御部分、すなわちDPCCHは、パイロットビットおよびダウンリンク電力制御命令をアップリンク送信で搬送する。本開示では、DPCCHは、チャネルの制御の側面に言及がなされているか、またはパイロットの側面に言及がなされているかに従って、制御チャネル(たとえば一次制御チャネル)またはパイロットチャネル(たとえば一次パイロットチャネル)と呼ばれ得る。
E-DCHは、E-DCH専用物理データチャネル(E-DPDCH)およびE-DCH専用物理制御チャネル(E-DPCCH)を含む物理チャネルによって実装される。加えて、HSUPAは、E-DCH HARQインジケータチャネル(E-HICH)、E-DCH絶対許可チャネル(E-AGCH)、およびE-DCH相対許可チャネル(E-RGCH)を含む、追加の物理チャネルを利用する。
さらに、本開示の態様によれば、2つの送信アンテナを利用する多重入力、多重出力(MIMO)を伴うHSUPAでは、物理チャネルは、二次E-DPDCH(S-E-DPDCH)、二次E-DPCCH(S-E-DPCCH)、および二次DPCCH(S-DPCCH)を含む。MIMOは、マルチアンテナ技術、すなわち複数の送信アンテナ(チャネルへの複数の入力)および複数の受信アンテナ(チャネルからの複数の出力)を指す際に一般に使用される用語である。MIMOシステムは一般に高められたデータ伝送性能を提供し、ダイバーシティ利得がマルチパスフェージングを低減させて伝送品質を高めること、および空間多重化利得がデータスループットを向上させることを可能にする。
一般に、n個の送信アンテナを利用するMIMOシステムの場合、同じチャネル化コードを利用して同じキャリアでn個のトランスポートブロックが同時に送信され得る。n個の送信アンテナで送られる異なるトランスポートブロックは、互いに同じまたは異なる変調およびコーディング方式を有し得ることに留意されたい。
要約すれば、UMTSネットワークは、論理チャネル(たとえば、アップリンクおよびダウンリンクトラフィックに対する論理的制御およびトラフィックチャネル)がトランスポートチャネルにマッピングされ、トランスポートチャネルが、次に物理チャネルにマッピングされるチャネル構造を利用する。異なるフレーム構造、コーディング、および動作モードが、たとえば、搬送されるトラフィックおよび配置決定に応じて配備され得る。
HSUPA電力制御に対する利得係数
HSUPAにおいて、2つ以上のEULトランスポートチャネルが、物理チャネルによって搬送され得る。EULトランスポートフォーマット組合せ(E-TFC)という用語は、TTIの間にトランスポートチャネルを介して送信されるトランスポートブロックの数を指す。異なるサポートされるE-TFCは、対応するE-TFCインジケータ(E-TFCI)によって識別される。したがって、所与のE-TFCIは、所与のE-DCHブロックサイズに対応する。UEが送信するために必要なデータの量および利用可能な送信電力に基づいて、UEは、(たとえば、所与のTTIに対する)所与の送信のために使用されるべきE-TFCを選択する。
UMTSにおいて、データチャネルに割り振られた送信電力は、関連する制御チャネルの送信電力と関連付けられ得る。たとえば、UL E-DPDCHの電力制御は、利得係数と呼ばれる定義された電力オフセットによる、UL E-DPCCHの電力制御に関連する。
UEは、送信されるべきE-TFCに基づいて、所与のE-DPDCHに対して使用するための最後の利得係数(βedと呼ばれる)を計算する。この計算は、送信およびサービス品質の要件を明らかにするために、対応するHARQプロファイルを考慮に入れる。
ネットワークは、特定のブロックサイズを送信するときに、UEによって使用されるべき電力オフセットに影響を与え得る。たとえば、ネットワークは、UEがより高いデータレートで送信するときにより高い送信電力において送信することを可能にするために、異なる電力オフセットを異なるE-TFCIと関連付ける。したがって、より高い電力オフセットは、より高いE-TFCIと関連付けられ得る。
UEがE-TFCI固有の電力オフセットに基づいて利得係数を計算することを可能にするために、ネットワークは、関連するE-TFCIおよび電力オフセットの情報をネットワーク内のUEに送る。しかしながら、実際には、比較的多数のE-TFCI(たとえば、128)が存在する場合がある。その結果、シグナリングオーバーヘッドを低減するために、ネットワークは、すべての可能なE-TFCI(すなわち、すべての可能なE-TFC)とすべての対応する利得係数との間のマッピングを、ネットワーク内のUEに送ることはない。代わりに、ネットワークは、より少ない数の参照E-TFCIに対するマッピングをUEに送る。従来の技法による、所与のE-TFCIのために使用されるべき利得係数は、したがって、参照E-TFCIのうちの2つの間の内挿を介して、または単一の参照E-TFCIに基づく外挿を介して決定される。
3GPP25.214は、HSUPA電力制御に対する利得係数βed(BetaEDとも呼ばれる)が、所与のE-TFCIに対してどのように計算されるかを指定する。具体的に言うと、以下で引用されるセクション5.1.2.5B.2.3および5.1.2.5B.2.4は、異なるシナリオの下でβedを生成するためにいくつかの式を挙げている。これらの式において、所与のE-TFCIに対するβedは、1つまたは複数の参照E-TFCIに対するシグナリングされた設定に基づいて計算される。本明細書における説明のために、式番号が、これらのセクションの引用されたテキストに挿入されている。
「Computation of gain factors」と題する3GPP25.214v11.7.0(2013年9月)のセクション5.1.2.5B.2.3は、以下の通り記載している。
「E-DPDCH電力外挿式が構成されるとき、βed,refは参照E-TFCの参照利得係数を示す。Le,refは参照E-TFCに対して使用されるE-DPDCHの数であり、Le,iはi番目のE-TFCに対して使用されるE-DPDCHの数を示す。SF2が使用される場合、Le,refおよびLe,iは、SF4を仮定する物理チャネルの同等の数である。Ke,refは参照E-TFCのトランスポートブロックサイズを示し、Ke,iはi番目のE-TFCのトランスポートブロックサイズを示し、ここで、E-TFCIとE-DCHトランスポートブロックサイズとの間のマッピングは、[3]において定義される。i番目のE-TFCに対して、テンポラリ変数βed,i,harqは、次いで、
として計算され、ここで、HARQのオフセットΔHARQは、[2]のサブクローズ4.2.1.3において定義される。
E-DPDCH電力内挿式が構成されるときに、βed,ref,1およびβed,ref,2は、それぞれ、一次および二次の参照E-TFCの参照利得係数を示す。Le,ref,1およびLe,ref,2は、それぞれ、一次および二次の参照E-TFCに対して使用されるE-DPDCHの数を示す。Le,iは、i番目のE-TFCのために使われるE-DPDCHの数を示す。SF2が使用される場合、Le,ref,1、Le,ref,2、およびLe,iは、SF4を仮定する物理チャネルの同等の数である。Ke,ref,1およびKe,ref,2は、それぞれ、一次および二次の参照E-TFCのトランスポートブロックサイズを示す。Ke,iはi番目のE-TFCのトランスポートブロックサイズを示し、ここで、E-TFCIとE-DCHトランスポートブロックサイズとの間のマッピングは、[3]において定義される。i番目のE-TFCに対して、テンポラリ変数βed,i,harqは、
として計算され、
例外として、
の場合はβed,i,harqは0に設定される。
i番目のE-TFCに対して、k番目のE-DPDCH([2]のサブクローズ4.2.1.3においてE-DPDCHkで示される)に対する非量子化利得係数βed,k,i,uqは、E-DPDCHkに対する拡散率が2の場合に平方根(2)×βed,i,harqに設定され、他の場合にβed,i,harqに設定される。」
「E-DPDCH/DPCCH adjustments relating to compressed mode」と題する3GPP25.214v11.7.0(2013年9月)のセクション5.1.2.5B.2.4は、以下の通り記載している。
「E-DPDCH電力外挿式が構成される場合、
であり、
そうではなく、E-DPDCH電力内挿式が構成される場合、
であり、
例外として、
の場合にβed,C,iは0に設定され、
ここで、少なくとも1つのDPDCHが構成される場合、[1]のサブクローズ5.1.2.5.4において説明されるように、βc,C,jはj番目のTFCに対して計算される。DPDCHが構成されない場合、βc,C,jの値は、サブクローズ5.1.2.5Cにおいて説明されるように設定される。Aed、Aed,1、およびAed,2は、[2]のサブクローズ4.2.1.3において定義される通りである。Aed,1およびAed,2は、それぞれ、一次および二次の参照E-TFCに割り当てられた量子化された振幅比を示す。
Le,ref、Le,i、Ke,ref、Ke,i、Le,ref,1、Le,ref,2、Ke,ref,1、およびKe,ref,2は、[1]のサブクローズ5.1.2.5B.2.3において定義される通りであり、Δharqは、[2]のサブクローズ4.2.1.3において定義される通りであり、Npilot,Cは、圧縮フレーム内のDPCCH上のスロット当たりのパイロットビットの数であり、Npilot,Nは、非圧縮フレーム内のスロット当たりのパイロットビットの数である。」
従来のHSUPA電力制御に対して、式2および3によるE-DPDCH電力内挿(外挿に対して)のために使用される2つの参照βed値、βed,ref,2およびβed,ref,1が、以下のように選択される。E-TFCIiは、i番目のE-TFCのE-TFCIを示す。i番目のE-TFCに対して、
1 E-TFCIi≧E-TFCIref,Mならば、一次および二次の参照E-TFCは、それぞれ、(M-1)番目およびM番目の参照E-TFCである。
2 E-TFCIi<E-TFCIref,1ならば、一次および二次の参照E-TFCは、それぞれ、第1および第2の参照E-TFCである。
3 E-TFCIref,1≦E-TFCIi<E-TFCIref,Mならば、一次および二次の参照E-TFCは、それぞれ、m番目および(m+1)番目の参照E-TFCであり、それによって、E-TFCIref,m≦E-TFCIi<E-TFCIref,m+1となる。
しかしながら、ネットワークによって構成される内挿に対して、問題が生じる場合がある。ネットワークは、UEによって使用されるべき最大許容拡散率(たとえば、「maxChannelisationCodes」)、ならびにUEによって使用されるべきパンクチャリングリミット(たとえば、「pl-NonMax」)を指定する場合がある。しかしながら、いくつかの場合には、ネットワークによって構成された「maxChannelisationCodes」および/または「pl-NonMax」は、最大許容E-TFCI(maxAllowed UE E-TFCI)を限定する場合がある。ネットワークによって構成された「maxChannelisationCodes」および「pl-NonMax」は、アップリンク上でUEによって送信されるE-TFCIの各々に対して拡散率を計算し、所与のネットワーク構成におけるmaxAllowed UE E-TFCIを決定する間に使用される。たとえば、マルチRABシナリオにおいて、ネットワークによって構成された「maxChannelisationCodes」が2XN2+2XN4または2XM2+2XM4であるときでも、「maxChannelisationCodes」は、UEによって黙示的に、maxAllowed UE E-TFCIを限定する2XSF2に限定され、したがって、所与のネットワーク構成における「有効」範囲内にある参照E-TFCIを制限する。UEが、このMRABシナリオ(すなわち、構成されたDPDCHおよびE-DPDCH)における「maxChannelisationCodes」を黙示的に限定する理由は、以下の3GPP25.213規格内で定義されるtable 0(表1)によるものである。
UEは、4つのE-DPDCHが存在する場合は、構成されたDPDCHを持つことはできず、したがって、UEは、「maxChannelisationCodes」を2XSF2に黙示的に限定する。
準最適ネットワーク構成を有する別のシナリオでは、EULの再構成は、ネットワークによって構成された所与の参照E-TFCI/電力オフセットの値に対して「pl-NonMax」および/または「maxChannelisationCodes」における変化をもたらす場合がある。この再構成は、maxAllowed UE E-TFCIに影響を及ぼす場合があり、したがって、所与のネットワーク構成における「有効」範囲内にある参照E-TFCIを制限することになる。
非限定的な一例として、UEは、E-TFCI 99までのみ、使用することを許容される。したがって、99を超えるE-TFCIに対応する任意の参照E-TFCIは、「有効」範囲の外にある。非限定的な別の例として、以下の演算のうちの1つまたは複数が、0〜127のE-TFCI範囲を仮定して範囲を決定するために利用され得る。ハイエンド(たとえば、E-TFCI 120〜127)は、UEのカテゴリ/能力(たとえば、table 0(表1))に基づいてカットオフされ得る。代替的に、または追加として、範囲は、UEの送信電力に基づいて制限される場合がある。たとえば、UEは、ハイエンドがカットオフされた後でも、UEがE-TFCI 110〜119をサポートし得ないものと決定する場合がある。いくつかのシナリオでは、ネットワークは、UEが使用することを許容される最大電力を示すために、UEに信号を送ることができる。したがって、ネットワークアクションは、いくつかのE-TFCIの排除をもたらす場合がある。代替的に、または追加として、いくつかのE-TFCIは、(たとえば、本明細書で説明した)拡散率の一定の組合せをサポートするUEの能力に基づいて排除され得る。ローエンドにおいて、常に保証されているE-TFCIの最小セットが存在する場合がある。
したがって、内挿がネットワークによって構成されるとき、ネットワークによって構成された参照E-TFCIおよびそれぞれの参照電力オフセットは、参照E-TFCIのうちの1つまたは複数が、UEが許容される最大のE-TFCI値以下であるように設定され得る。これは、参照E-TFCIのうちのいくつかが「有効」範囲の外に出る結果をもたらす場合がある。
たとえば、限定はしないが、ネットワークは、以下の参照E-TFCI、すなわち、E-TFCIref,1、E-TFCIref,2、E-TFCIref,3、E-TFCIref,4、およびE-TFCIref,5を構成し得る。最大許容E-TFCIは、E-TFCI_Xと呼ばれることになる。説明のために使用される例示的なシナリオでは、E-TFCIref,3<E-TFCI_X<E-TFCIref,4<E-TFCIref,5である。この例示的なシナリオでは、E-TFCIref,4およびE-TFCIref,5は、従来の内挿式を使用してβedを計算するために使用される参照E-TFCIセットの有効範囲の外にある。
3GPP25.331セクション8.6.6.37に記述されているように、「注2:UEにシグナリングされる参照E-TFCIが、UEの物理チャネル能力の外にある場合、UEの挙動は不特定である。」したがって、規格は、例示的なシナリオに対してE-TFCIがどのように計算され得るかを示さない。
注目すべきことに、有効な参照E-TFCIだけがβedを計算するために使用される場合、得られるβedは、比較的低い場合がある。たとえば、E-TFCIref,2およびE-TFCIref,3は、E-TFCIi>E-TFCIref,3およびE-TFCIi≦XであるようなE-TFCIiの範囲に対する内挿を使用してβedを計算するために使用され得る。しかしながら、この場合、比較的低いβed値がこれらのE-TFCIに対して計算されるので、より高いE-TFCIに対して、比較的高いEULブロックエラー率(BLER)が見られる場合がある。言い換えれば、この準最適ネットワーク構成における低いβed値は、不十分なEULスループット(たとえば、ビット毎秒の単位で)を生じる場合がある。
最適化されたβed計算
本明細書の教示によれば、準最適ネットワーク構成における不十分なEUL性能を回避するためにUE側において、βedの計算が、E-TFCIの範囲に対して(たとえば、E-TFCIi>E-TFCIref,3から最大「有効」E-TFCIi≦E-TFCI_Xに)最適化され得る。そのような準最適ネットワーク構成の場合に(たとえば、UEにおいて)使用され得るβedを計算するための技法の4つの例が以下に続く。
第1のオプション
第1のオプションでは、βedは、有効範囲内にあるE-TFCIに対する参照電力オフセット(Ref_PO)と有効範囲内にないE-TFCIに対するRef_POとを使用する内挿式を使用して計算される。たとえば、E-TFCIref,3およびE-TFCIref,4は、E-TFCIref,3<E-TFCIi≦E-TFCI_X<E-TFCIref,4であるシナリオにおいてE-TFCIiを計算するために、内挿式(たとえば、式2および3)内で使用され得る。すなわち、E-TFCIref,4 Ref_POは、E-TFCIref,4が参照E-TFCI値の有効範囲の外にある場合でも、βedを計算するために有効であるものと見なされる。いくつかの態様では、第1のオプションは、得られるβedは、E-TFCIref,3に関連するβedより高くなり得るので、準最適ネットワーク構成において非常に良好な性能をもたらし得る。
図4は、第1のオプションによる内挿の一例をグラフで示す。グラフ400において、E-TFCIはx軸によって表され、E-TFCIに関連する参照電力オフセットは左のy軸によって表され、利得係数は右のy軸によって表される。利得係数値は、E-TFCIに関連する参照電力オフセットのうちの2つに基づいて内挿アルゴリズム(たとえば、式2および3)に従って計算され得る利得係数を表す。図4において説明する参照電力オフセットおよび利得係数値は例示のためであり、他の参照電力オフセットおよび利得係数値が、異なる実施態様において適用可能であり得ることを理解されたい。
5つの参照E-TFCIが、ポイント402、404、406、408および410においてグラフ400上にプロットされている。最大E-TFCI値(E-TFCI_X)は、破線412によって表される。したがって、E-TFCIに対する有効範囲は、破線414によって表される。
最高の有効参照E-TFCI(E-TFCI 3)より高いE-TFCIi値は、破線416によって表される。第1のオプションによれば、破線418によって表されるように、このE-TFCIi値に対する利得係数(さらに破線420によって表される)を計算するために、内挿アルゴリズムが、参照E-TFCI 3および参照E-TFCI 4に対する参照電力オフセットの間を内挿する。したがって、有効範囲414の外にあるE-TFCI(E-TFCI 4)は、この場合の利得係数を計算するために使用される。
第2のオプション
第2のオプションでは、βedは、有効範囲内にある2つのE-TFCIの参照電力オフセットを使用する内挿式を使用して計算される。たとえば、E-TFCIref,2およびE-TFCIref,3は、E-TFCIref,3<E-TFCIi≦E-TFCI_X<E-TFCIref,4であるシナリオにおいてE-TFCIiを計算するために、内挿式(たとえば、式2および3)内で使用され得る。この場合、E-TFCIref,4およびE-TFCIref,5は、これらの参照E-TFCIは有効範囲の外にあるので、βed計算に対して無視される。
図5は、第2のオプションによる内挿の一例をグラフで示す。グラフ500において、E-TFCIはx軸によって表され、E-TFCIに関連する参照電力オフセットは左のy軸によって表され、利得係数は右のy軸によって表される。利得係数値は、E-TFCIに関連する参照電力オフセットのうちの2つに基づいて内挿アルゴリズム(たとえば、式2および3)に従って計算され得る利得係数を表す。図5において説明する参照電力オフセットおよび利得係数値は例示のためであり、他の参照電力オフセットおよび利得係数値が、異なる実施態様において適用可能であり得ることを理解されたい。
5つの参照E-TFCIが、ポイント502、504、506、508および510においてグラフ500上にプロットされている。最大E-TFCI値(E-TFCI_X)は、破線512によって表される。したがって、E-TFCIに対する有効範囲は、破線514によって表される。
最高の有効参照E-TFCI(E-TFCI 3)より高いE-TFCIi値は、破線516によって表される。第2のオプションによれば、破線518によって表されるように、このE-TFCIi値に対する利得係数(さらに破線520によって表される)を計算するために、内挿アルゴリズムが、2つの最高の有効参照E-TFCI、すなわち参照E-TFCI 2および参照E-TFCI 3に対する参照電力オフセットの間を内挿する。
第3のオプション
第3のオプションでは、βedは、有効範囲内にあるE-TFCIに対するRef_POを使用する外挿式を使用して計算される。たとえば、E-TFCIref,3に対するRef_POは、E-TFCIref,3<E-TFCIi≦E-TFCI_X<E-TFCIref,4であるシナリオにおいてE-TFCIiを計算するために、外挿式(たとえば、式1)に対して使用され得る。しかしながら、注目すべきことに、第3のオプションは、UEが内挿を使用するようにネットワークが構成している場合でも外挿を使用する。
図6は、第3のオプションによる外挿の一例をグラフで示す。グラフ600において、E-TFCIはx軸によって表され、E-TFCIに関連する参照電力オフセットは左のy軸によって表され、利得係数は右のy軸によって表される。利得係数値は、E-TFCIに関連する参照電力オフセットのうちの1つに基づいて外挿アルゴリズム(たとえば、式1)に従って計算され得る利得係数を表す。図6において説明する参照電力オフセットおよび利得係数値は例示のためであり、他の参照電力オフセットおよび利得係数値が、異なる実施態様において適用可能であり得ることを理解されたい。
5つの参照E-TFCIが、ポイント602、604、606、608および610においてグラフ600上にプロットされている。最大E-TFCI値(E-TFCI_X)は、破線612によって表される。したがって、E-TFCIに対する有効範囲は、破線614によって表される。
最高の有効参照E-TFCI(E-TFCI 3)より高いE-TFCIi値は、破線616によって表される。第3のオプションによれば、破線618によって表されるように、このE-TFCIi値に対する利得係数(さらに破線620によって表される)を計算するために、外挿アルゴリズムが、参照E-TFCI 3に対する参照電力オフセットから外挿する。したがって、最高の有効参照E-TFCI(E-TFCI 3)より高いE-TFCIi値に対する利得係数が、この場合に取得され得る。
第4のオプション
第4のオプションでは、最初に、E-TFCI_Xに対するβedが、外挿式を使用して計算される。次いで、E-TFCIの範囲(たとえば、E-TFCIi>E-TFCIref,3から最大「有効」E-TFCIi<E-TFCI_Xまで)に対して、βedは、内挿式(たとえば、式2および3)の使用を介してE-TFCIref,3に対するRef_POとE-TFCI_Xに対するβedとを使用して計算される。
具体例として、第4のオプションは、E-TFCIref,3から外挿するために式1を使用し、Δharqを0と仮定することによって、E-TFCI=E-TFCI_Xに対するβedを計算する(すなわち、βed_Xを計算する)ために外挿式を使用し得る。次いで、式2および3に基づく内挿式が、内挿式に対する2つの参照値としてE-TFCIref,3に対するRef_POと計算されたβed_Xとを使用することによって、E-TFCIref,3<E-TFCIi<E-TFCI_XのようなE-TFCIiの範囲に対するβedを計算するために使用され得る。この手法を用いて、HARQオフセット、Δharqは、一般に、外挿式を使用してβed_Xを計算するために使用され、TTIごとに計算され、そのことで、演算の複雑さが増加する場合がある。この演算を簡略化するために、外挿式を使用するβed_Xの計算に対して、HARQオフセット、Δharqは0と見なされ得る。注目すべきことに、第4のオプションは、UEが内挿を使用するようにネットワークが構成している場合でも外挿を使用する。
図7は、第4のオプションによる外挿および内挿の一例をグラフで示す。グラフ700において、E-TFCIはx軸によって表され、E-TFCIに関連する参照電力オフセットは左のy軸によって表され、利得係数は右のy軸によって表される。利得係数値は、E-TFCIに関連する参照電力オフセットのうちの1つまたは複数に基づいて内挿アルゴリズム(たとえば、式2および3)または外挿アルゴリズム(たとえば、式1)に従って計算され得る利得係数を表す。図7において説明する参照電力オフセットおよび利得係数値は例示のためであり、他の参照電力オフセットおよび利得係数値が、異なる実施態様において適用可能であり得ることを理解されたい。
5つの参照E-TFCIが、ポイント702、704、706、708および710においてグラフ700上にプロットされている。最大E-TFCI値(E-TFCI_X)は、破線712によって表される。したがって、E-TFCIに対する有効範囲は、破線714によって表される。
最高の有効参照E-TFCI(E-TFCI 3)より高いE-TFCIi値は、破線716によって表される。第4のオプションによれば、破線718によって表されるように、また、破線の円720および破線722によって表されるように、最大E-TFCI値(E-TFCI_X)に対する利得係数を計算するために、外挿アルゴリズムが、参照E-TFCI 3に対する参照電力オフセットから外挿する。さらに、第4のオプションによれば、破線724によって表されるように、対象のE-TFCIiに対する利得係数(さらに破線724によって表される)を計算するために、内挿アルゴリズムが、参照E-TFCI 3に対する参照電力オフセットとE-TFCI_Xに対する利得係数との間を内挿する。したがって、最大E-TFCI(E-TFCI_X)に対する利得係数は、この場合の利得係数を計算するために使用される。
追加の態様
図8〜図10を参照すると、本開示による電力制御方式の様々な態様が提示される。例示のために、限定はしないが、本開示のこれらの態様は、Node Bがユーザ機器(UE)をサービスするUMTSベースのネットワークの文脈において説明され得る。本開示の態様は、他のタイプの装置および他の技術に適用され得ることを諒解されたい。たとえば、UEおよびNode Bの文脈において、利得係数は、一般的に、アップリンク電力を制御するための手段として使用される。しかしながら、本明細書の教示はまた、ダウンリンク電力、ピアツーピアリンク電力、またはいくつかの他の態様のこれらのもしくは他のタイプの通信リンクを制御するために適用され得る。
図8の通信システム800では、UE802は、Node B804によってサービスされる。図示の通り、UE802およびNode B804はそれぞれ、ダウンリンク814およびアップリンク816を介して通信するために、送信機806および808と受信機810および812とを含む。
Node B804のリンク制御構成要素818は、UE802に対して、参照E-TFCIと対応する参照電力オフセットとを指定し得る。破線820によって表されるように、Node B804の送信機808は、この参照E-TFCIおよび電力オフセット(PO)の情報をUE802の受信機810に送信する。受信機810は、次に、参照E-TFCIおよびPOの情報822を利得係数決定構成要素824に送る。
利得係数決定構成要素824は、本明細書の教示に従って利得係数を計算する。したがって、利得係数決定構成要素824は、準最適構成が存在する場合、4つのオプションのうちの1つに従ってE-TFCIに対する利得係数を計算し得る。たとえば、4つのオプションのうちの1つは、1つまたは複数の参照E-TFCIが参照E-TFCIの有効範囲の外にあるために、利得係数の計算が3GPP規格に従って定義されない場合に使用され得る。逆に言うと、利得係数の計算が3GPP規格に従って定義される(たとえば、参照E-TFCIのすべてが参照E-TFCIの有効範囲内にある)場合、利得係数決定構成要素824は、従来の内挿または外挿技法に従って(すなわち、4つのオプションのうちの1つを使用することなく)E-TFCIに対する利得係数を計算し得る。
利得係数決定構成要素824は、生成された利得係数826(たとえば、βed)または利得係数826に基づくパラメータを送信機806に送る。したがって、送信機806は、利得係数826に基づく送信電力を使用してアップリンクトランスポートチャネル上で(E-DPDCHを介して)対応するE-TFCを送信する。
図9は、オフセットベース電力制御の参照E-TFCIに対する参照電力オフセットを使用するシステム900を、簡略化された方式で示す。いくつかの実施態様では、システム900は、図8の利得係数決定構成要素824内で実施され得る。
表902は、所与の参照E-TFCIを、対応する参照電力オフセットと関連付ける。したがって、所与の参照E-TFCIが電力制御に使用されるべきであるものと決定すると、適切な参照電力オフセットが、表902から取り出される。
参照電力オフセットの各々は、内挿および/または外挿関数904に供給される。本明細書で説明するように、いくつかの場合、単一の参照電力オフセットが、内挿アルゴリズムまたは外挿アルゴリズムによって使用される。したがって、第1の参照電力オフセット906が、この場合には、内挿および/または外挿関数904に供給される。代替として、他の場合には、2つの参照電力オフセットが、内挿アルゴリズムによって使用される。したがって、第1の参照電力オフセット906および第2の参照電力オフセット908が、内挿および/または外挿関数904に供給され得る。
内挿および/または外挿関数904は、本明細書の教示に従って利得係数910を計算する。したがって、内挿および/または外挿関数904は、準最適構成が存在する場合は4つのオプションのうちの1つに従って、または他のシナリオでは従来のアルゴリズムに従って、E-TFCIに対する利得係数910を計算し得る。したがって、いくつかの実施態様では、内挿および/または外挿関数904は、(たとえば、第1のオプションおよび従来の内挿に対して)内挿のみを提供する。代替として、内挿および/または外挿関数904は、いくつかの実施態様では、(たとえば、4つのオプションおよび従来の内挿に対して)内挿と外挿の両方を提供し得る。加えて、内挿および/または外挿関数904は、いくつかの実施態様では、外挿のみを提供し得る。
式1〜6によって示されるように、内挿アルゴリズムまたは外挿アルゴリズムは、参照電力オフセットに加えて他の入力情報を受信する。したがって、図9に示すように、アルゴリズムは、送信されるべきE-TFCに関連するチャネル数およびトランスポートブロックサイズに関する情報916に基づき得る。
オフセットベースの電力制御構成要素914は、制御チャネル送信電力からのオフセットとしてデータチャネル送信電力を設定するために、利得係数910を使用する。したがって、オフセットベースの電力制御構成要素914は、制御チャネル送信電力916の表示および利得係数910を受信し、データチャネル送信電力918の表示を生成する。
図10は、本開示のいくつかの態様による、EUL送信電力制御のためのプロセス1000を示す。プロセス1000は、アクセス端末(たとえば、UE)において、基地局(たとえば、Node B)または何らかの他の適切な装置において配置され得る処理システム1914(図19)内で行われ得る。別の態様では、プロセス1000は、図2に示すUE210および/またはNode B208によって実施され得る。いくつかの実施態様では、プロセス1000は、図8の利得係数決定構成要素824によって、および/またはUE802の他の構成要素によって実施され得る。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス1000は、送信電力制御動作をサポート可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック1002では、参照E-TFCIが受信される。たとえば、UEは、ネットワークからこれらのパラメータを受信し得る。したがって、いくつかの実施態様では、図8の受信機810は、ブロック1002の動作を実施する。
ブロック1004では、送信に関連する様々なチャネルパラメータが決定される。たとえば、UEは、ネットワークからmaxChannelisationCodesパラメータおよび/またはpl-NonMaxパラメータを受信し得る。同じく、UEは、MRABシナリオが存在するものと決定し得る。いくつかの実施態様では、図8の利得係数決定構成要素824は、ブロック1004の動作を実施する。
ブロック1006では、現在の構成は準最適であるという決定がなされる。たとえば、UEは、少なくとも1つの参照E-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定し得る。いくつかの実施態様では、図8の利得係数決定構成要素824は、ブロック1006の動作を実施する。
ブロック1008では、利得係数(たとえば、βed)が、範囲外の条件に対する式に基づいて計算される。たとえば、利得係数は、上記で説明した4つのオプションのうちの1つを使用して計算され得る。いくつかの実施態様では、図8の利得係数決定構成要素824は、ブロック1008の動作を実施する。
ブロック1010では、EUL送信電力は、ブロック1008において計算された利得係数に基づいて設定される。たとえば、利得係数は、EULデータチャネルに使用されるべき送信電力を決定するために、制御チャネルに対する送信電力に適用され得る。いくつかの実施態様では、図8の送信機806は、ブロック1010の動作を実施する。
図11は、本開示の1つまたは複数の態様に従って構成された例示的な装置1100(たとえば、アクセス端末)の説明である。装置1100は、通信インターフェース(たとえば、少なくとも1つのトランシーバ)1102、記憶媒体1104、ユーザインターフェース1106、メモリ1108、および処理回路1110を含む。これらの構成要素は、シグナリングバスまたは他の適切な構成要素を介して互いに結合され得、かつ/または互いに電気通信の中に配置され得る。特に、通信インターフェース1102、記憶媒体1104、ユーザインターフェース1106、およびメモリ1108の各々は、処理回路1110に結合され、かつ/または処理回路1110と電気通信している。
通信インターフェース1102は、装置1100のワイヤレス通信を円滑にするように適合される。たとえば、通信インターフェース1102は、ネットワーク内の1つまたは複数の通信デバイスに関して双方向に情報の通信を容易にするように適合された回路および/またはプログラミングを含み得る。通信インターフェース1102は、ワイヤレス通信システム内のワイヤレス通信のための1つまたは複数のアンテナ1112に結合され得る。通信インターフェース1102は、1つまたは複数のスタンドアロン受信機および/または送信機、ならびに1つまたは複数のトランシーバを用いて構成され得る。図示の例では、通信インターフェース1102は、送信機1114および受信機1116を含む。
メモリ1108は、1つまたは複数のメモリデバイスを表すことができる。表示の通り、メモリ1108は、利得係数関連情報1118を、装置1100によって使用される他の情報とともに記憶し得る。いくつかの実装形態では、メモリ1108および記憶媒体1104は、共通のメモリ構成要素として実装される。メモリ1108はまた、装置1100の処理回路1110または何らかの他の構成要素によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。
記憶媒体1104は、プロセッサが実行可能なコードもしくは命令(たとえば、ソフトウェア、ファームウェア)などのプログラミング、電子的なデータ、データベース、またはその他のデジタル情報を記憶するための1つまたは複数のコンピュータ可読、機械可読、および/またはプロセッサ可読のデバイスを表し得る。記憶媒体1104はまた、プログラミングを実行するときに処理回路1110によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。記憶媒体1104は、可搬型または固定式記憶デバイスと、光記憶デバイスと、プログラミングを記憶する、含む、または運ぶことができる様々なその他の媒体とを含む、汎用または専用プロセッサによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。
限定ではなく例として、記憶媒体1104は、磁気記憶デバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)、またはデジタル多用途ディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック、またはキードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能なPROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、またはコンピュータもしくは通信デバイスによってアクセスおよび読み出し可能なソフトウェアおよび/または命令を記憶するための任意の他の適切な記憶デバイスを含む記憶デバイスを含み得る。記憶媒体1104は、製造品(たとえば、コンピュータプログラム製品)において具現化することができる。例として、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料中のコンピュータ可読媒体を含み得る。したがって、いくつかの実装形態では、記憶媒体は、非一時的(たとえば、有形の)記憶媒体であってよい。
記憶媒体1104は、処理回路1110がその記憶媒体1104から情報を読み取り、その記憶媒体に情報を書き込むことができるように処理回路1110に結合され得る。つまり、記憶媒体1104は、少なくとも1つの記憶媒体が処理回路1110と一体である例、ならびに/または少なくとも1つの記憶媒体が処理回路1110と分かれている(たとえば、装置1100内に存在する、装置1100の外部にある、複数のエンティティに分散される)例を含め、記憶媒体1104が少なくとも処理回路1110によってアクセス可能であるように処理回路1110に結合され得る。
記憶媒体1104によって記憶されているプログラミングは、処理回路1110によって実行されると、処理回路1110に、本明細書で説明する様々な機能および/または処理ステップのうちの1つまたは複数を実施させる。たとえば、記憶媒体1104は、処理回路1110の1つまたは複数のハードウェアブロックにおける動作を統制するように、ならびにそれらのそれぞれの通信プロトコルを利用するワイヤレス通信に対する通信インターフェース1102を利用するように構成された動作を含み得る。
処理回路1110は、一般に、記憶媒体1104に記憶されたそのようなプログラミングの実行を含めた処理のために適合される。本明細書において使用されるとき、「プログラミング」という用語または「コード」という用語は、ソフトウェアと呼ばれるか、ファームウェアと呼ばれるか、ミドルウェアと呼ばれるか、マイクロコードと呼ばれるか、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、またはそれ以外で呼ばれるかにかかわらず、命令、命令セット、データ、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行のスレッド、プロシージャ、関数、プログラミング、などを限定なしに含むように広く解釈されなければならない。
処理回路1110は、データを取得、処理、および/または送信し、データのアクセスおよび記憶を制御し、コマンドを発行し、他の所望の動作を制御するように構成される。処理回路1110は、少なくとも1つの例において、適切な媒体によって与えられる所望のプログラミングを実施するように構成された回路を含み得る。たとえば、処理回路1110は、1つもしくは複数のプロセッサ、1つもしくは複数のコントローラ、および/または実行可能なプログラミングを実行するように構成されたその他の構造として実装され得る。処理回路1110の例は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理構成要素、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明する機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを含み得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、および任意の通常のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンを含み得る。処理回路1110はまた、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、いくつかのマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、ASICとマイクロプロセッサ、または任意のその他のいくつかの様々な構成などのコンピューティング構成要素の組合せとして実装され得る。処理回路1110のこれらの例は説明のためのものであり、本開示の範囲内の他の好適な構成も企図される。同じく、処理回路1110のモジュール1120〜1128のうちのいずれかが、同様にして配置または構成され得る。たとえば、モジュール1120〜1128は、データを取得、処理および/または送信し、データのアクセスおよび記憶を制御し、コマンドを発行し、他の所望の動作を制御するように配置され得、所望のプログラミングを実施するように構成され得、実行可能なプログラミングを実行するように構成された適切な構造として実装され得、コンピューティング構成要素もしくは他の回路の組合せとして実装され得るが、これらに限らない。
本開示の1つまたは複数の態様によれば、処理回路1110は、本明細書で説明する装置のいずれかまたはすべてに対して、特徴、プロセス、機能、ステップおよび/またはルーチンのいずれかまたはすべてを実施するように適合され得る。処理回路1110に関係して本明細書で使用する「適合される」という用語は、本明細書に記載した様々な特徴による特定のプロセス、機能、ステップおよび/またはルーチンを実施するように構成されること、利用されること、実装されること、および/またはプログラムされることのうちの1つまたは複数が行われる処理回路1110を指し得る。
装置1100の少なくとも1つの例によれば、処理回路1110は、第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定するためのモジュール1120と、利得係数を決定するためのモジュール1122と、信号を送信するためのモジュール1124と、βedを計算するためのモジュール1126と、有効範囲を決定するためのモジュール1128とを含み得る。
第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定するためのモジュール1120は、たとえば、送信に関連するE-TFCIが有効な参照E-TFCIに関連する範囲の外にあるかどうかを決定することに関するいくつかの機能を実施するように適合された回路および/またはプログラミングを含み得る。たとえば、第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定するためのモジュール1120は、指定されたE-TFCIを(たとえば、E-TFCIを決定する構成要素から直接またはメモリ1108から)取得する。加えて、第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定するためのモジュール1120は、有効範囲の表示を(たとえば、範囲を決定する構成要素から直接またはメモリ1108から)取得する。次いで、第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定するためのモジュール1120は、E-TFCIが範囲内にあるかまたは範囲外にあるかを決定する。第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定するためのモジュール1120は、E-TFCIが、処理回路1110の別の構成要素または装置1100の何らかの他の構成要素によるアクセスの範囲の外にあるかどうかの表示を出力する。たとえば、第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定するためのモジュール1120は、この表示を、装置1100の別の構成要素に送るか、または獲得された情報をメモリ1108に記憶することができる。いくつかの実装形態では、上記で言及したプログラミングは、記憶媒体1104に記憶されている、第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定するためのコード1130を含む。
利得係数を決定するためのモジュール1122は、たとえば、入力情報に基づいて利得係数を生成することに関するいくつかの機能を実施するように適合された回路および/またはプログラミングを含み得る。最初に、利得係数を決定するためのモジュール1122は、(たとえば、受信機1116またはメモリ1108など、装置1100の別の構成要素から送られた)入力情報を取得する。いくつかの実装形態では、入力情報は、少なくとも1つの参照E-TFCI、チャネル情報、およびブロックサイズ情報を含む。いくつかの実装形態では、利得係数を決定するためのモジュール1122は、利得係数を生成するために入力情報に対して動作するアルゴリズムを実装する。たとえば、いくつかの実装形態では、利得係数を決定するためのモジュール1122は、本明細書で説明した第1のオプション、第2のオプション、第3のオプション、第4のオプション、式1、式2、式3、式4、式5、または式6のうちの1つまたは複数に従う動作を実施する。次いで、利得係数を決定するためのモジュール1122は、決定された利得係数の表示を出力する。たとえば、利得係数を決定するためのモジュール1122は、この表示を、装置1100の別の構成要素に送るか、またはこの表示をメモリ1108に記憶することができる。いくつかの実装形態では、上記で言及したプログラミングは、記憶媒体1104に記憶されている、利得係数を決定するためのコード1132を含む。
信号を送信するためのモジュール1124は、たとえば、利得係数に基づく送信電力において送信することに関するいくつかの機能を実施するように適合された回路および/またはプログラミングを含み得る。最初に、信号を送信するためのモジュール1124は、送信されるべきデータを取得する。たとえば、信号を送信するためのモジュール1124は、このデータを、装置の構成要素(たとえば、メモリ1108または何らかの他の構成要素)から直接取得し得る。いくつかの実装形態では、信号を送信するためのモジュール1124は、送信されるべきデータを処理(たとえば、符号化)する。次いで、信号を送信するためのモジュール1124は、(たとえば、モジュール1122またはメモリ1108から取得された)利得係数に基づく電力レベルにおいてデータが送信されることを生じさせる。たとえば、信号を送信するためのモジュール1124は、データを送信機1114に送ることができる。いくつかの実装形態では、上記で言及したプログラミングは、記憶媒体1104に記憶されている、信号を送信するためのコード1134を含む。
βedを計算するためのモジュール1126は、たとえば、入力情報に基づいて利得係数を生成するために外挿を使用することに関するいくつかの機能を実施するように適合された回路および/またはプログラミングを含み得る。最初に、βedを計算するためのモジュール1126は、(たとえば、受信機1116またはメモリ1108など、装置1100の別の構成要素から送られた)入力情報を取得する。いくつかの実装形態では、入力情報は、1つの参照E-TFCI、チャネル情報、およびブロックサイズ情報を含む。いくつかの実装形態では、βedを計算するためのモジュール1126は、利得係数を生成するために入力情報に対して動作するアルゴリズムを実装する。たとえば、いくつかの実装形態では、βedを計算するためのモジュール1126は、本明細書で説明する、第2のオプション、第4のオプション、式1、または式4のうちの1つまたは複数に従う動作を実施する。次いで、βedを計算するためのモジュール1126は、決定された利得係数の表示を出力する。たとえば、βedを計算するためのモジュール1126は、この表示を、装置1100の別の構成要素に送るか、またはこの表示をメモリ1108に記憶することができる。いくつかの実装形態では、上記で言及したプログラミングは、記憶媒体1104に記憶されている、βedを計算するためのコード1136を含む。
最後に、有効範囲を決定するためのモジュール1128は、たとえば、E-TFCIおよび/または参照E-TFCIに対する有効範囲を決定することに関するいくつかの機能を実施するように適合された回路および/またはプログラミングを含み得る。最初に、有効範囲を決定するためのモジュール1128は、有効範囲に影響を及ぼし得る情報を(たとえば、メモリ1108から、または別のモジュールから直接)獲得する。たとえば、この情報は、本明細書で説明した拡散率、パンクチャリングリミット、またはMRABのうちの1つまたは複数に関連する場合がある。次いで、有効範囲を決定するためのモジュール1128は、E-TFCIが制限されているかどうかを決定するためにこの情報を処理する。次いで、有効範囲を決定するためのモジュール1128は、有効範囲の表示を出力する。たとえば、有効範囲を決定するためのモジュール1128は、この表示を、装置1100の別の構成要素に送るか、またはこの表示をメモリ1108に記憶することができる。いくつかの実装形態では、上記で言及したプログラミングは、記憶媒体1104に記憶されている、有効範囲を決定するためのコード1138を含む。
上述のように、記憶媒体1104によって記憶されているプログラミングは、処理回路1110によって実行されると、処理回路1110に、本明細書で説明する様々な機能および/または処理ステップのうちの1つまたは複数を実施させる。たとえば、記憶媒体1104は、第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定するためのコード(たとえば、演算)1130と、利得係数を決定するためのコード1132と、信号を送信するためのコード1134と、βedを計算するためのコード1136と、有効範囲を決定するためのコード1138とのうちの1つまたは複数を含み得る。
したがって、処理回路1110は、図8の利得係数決定構成要素818の機能を提供し得る。たとえば、いくつかの実装形態では、モジュール1120、1122、1124、1126、および1128は、利得係数決定構成要素818である。別の例として、コード1130、1132、1134、1136、および1138は、利得係数決定構成要素818の機能を提供するために実行され得る。
図12は、本開示のいくつかの態様による、利得係数を決定し、利得係数に基づいて信号を送信するためのプロセス1200を示す。プロセス1200は、アクセス端末(たとえば、UE)において、基地局(たとえば、Node B)または何らかの他の適切な装置において配置され得る処理システム1914(図19)内で行われ得る。別の態様では、プロセス1200は、図2に示すUE210および/またはNode B208によって実施され得る。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス1200は、送信電力制御動作をサポート可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック1202では、第1のE-TFCIは参照E-TFCIの有効範囲の外にあることの決定がなされる。たとえば、現在のトラフィック要件およびチャネル条件に基づいて、UEは、特定のE-TFCIを割り振られ得る。しかしながら、このE-TFCIを使用する前に、UEは、そのE-TFCIに対するβedを計算するために、従来のアルゴリズムを使用するかまたは本明細書で説明するオプションのうちの1つを使用するかをUEが決定し得るように、E-TFCIが参照E-TFCIの有効範囲内にあるかどうかを決定する。第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるかどうかの決定は、様々なファクタに基づき得る。
いくつかの実装形態では、参照E-TFCIの有効範囲の決定は、所与のNW構成内のUEによってサポートされる最大許容拡散率に基づく。たとえば、ネットワークは、UEによって使用されるべき最大許容拡散率を指定し得る。しかしながら、UEは、その拡散率を使用しているときに、より高いE-TFCIをサポートすることはできない。たとえば、低い拡散率に因って、UEは、より高いE-TFCIと関連付けられているより高い送信レートをサポートすることはできない。したがって、参照E-TFCIのうちの1つまたは複数(たとえば、E-TFCIref,4およびE-TFCIref,5)は、指定された拡散率を用いてUEが使用し得るE-TFCIの範囲の外に出る場合がある。
いくつかの実装形態では、参照E-TFCIの有効範囲の決定は、UEに対する送信電力制限に基づく。たとえば、UEの送信電力が著しく制限されている場合、UEは、より高いE-TFCIと関連付けられているより高い送信レートをサポートすることはできない。
いくつかの実装形態では、参照E-TFCIの有効範囲の決定は、ネットワークエンティティから受信された有効範囲に基づく。たとえば、ネットワークエンティティ(たとえば、Node B)は、UEの現在構成を与えられると、参照E-TFCIの有効範囲をUEに知らせるメッセージを、UEに送ることができる。
いくつかの実装形態では、図11の、第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定するためのモジュール1120は、ブロック1202の動作を実施する。いくつかの実装形態では、図11の、第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定するためのコード1130は、ブロック1202の動作を実施するために実行される。
いくつかの実装形態では、図11の、有効範囲を決定するためのモジュール1128は、ブロック1202の動作の一部を実施する。いくつかの実装形態では、図11の、有効範囲を決定するためのコード1138は、ブロック1202の動作の一部を実施するために実行される。
ブロック1204では、第1のE-TFCIに対する利得係数が決定される。この決定は、有効範囲内にある第1の参照E-TFCIに対応する第1の電力オフセットと、有効範囲の外にある第2のE-TFCIと関連付けられた第2の電力オフセットとを使用する内挿を実施するステップを伴う。
いくつかの実装形態では、ブロック1204の利得係数の決定は、上記で説明した第1のオプションに基づく。たとえば、第1の電力オフセットは、第1の参照E-TFCIに対する参照電力オフセットであり得、第2のE-TFCIは、参照E-TFCIの有効範囲の外にある第2の参照E-TFCIであり得、第2の電力オフセットは、第2の参照E-TFCIに対する参照電力オフセットであり得る。加えて、利得係数は、本明細書で説明するように、制御チャネルに対する送信電力とデータチャネルに対する送信電力との間のオフセットであり得る。同じく、第1の参照E-TFCIは、参照E-TFCIの有効範囲内のすべての参照E-TFCIの最高のE-TFCI値を有する参照E-TFCIであり得る。
具体例として、UEは、最高の有効な参照E-TFCIを超えて最大許容E-TFC(たとえば、最大許容の所与の現在拡散率、など)までの任意のE-TFCIに対するβed利得係数を決定し得る。この決定は、最高の有効参照E-TFCI(たとえば、E-TFCIref,3)および(無効範囲内にあるが)2番目に高い参照E-TFCI(たとえば、E-TFCIref,4)に基づく内挿を使用するステップを伴う。本明細書で説明するように、この内挿は、いくつかの実装形態では、式2および3、または式5および6を利用する。
いくつかの実装形態では、ブロック1204の利得係数の決定は、上記で説明した第4のオプションに基づく。たとえば、第1の電力オフセットは、第1の参照E-TFCIに対する参照電力オフセットであり得、第2の電力オフセットは、第2のE-TFCIに対するβedであり得る。ここで、第2のE-TFCIは、最大許容E-TFC(たとえば、最大許容の所与の現在拡散率、など)であり得る。図7と関連して上記で説明したように、第2のE-TFCIに対するβedは、第1の参照E-TFCIに基づいて外挿演算を実施することによって計算され得る。この外挿演算は、いくつかの場合には、0に等しいHARQオフセットを利用する。
具体例として、最大許容E-TFCI(たとえば、E-TFCI_MAX)に対する第1の利得係数は、最高の有効参照E-TFCI(たとえば、E-TFCIref,3)に基づいて外挿を実施することによって決定される。次いで、内挿演算が、第1のE-TFCIに対するβed利得係数を生成するために、決定された第1の利得係数と有効範囲内にある参照E-TFCI(たとえば、E-TFCIref,3)に対する参照電力オフセットとの間で実施される。本明細書で説明するように、この内挿は、いくつかの実装形態では、式1〜6の組合せを利用する。
いくつかの実装形態では、図11の、利得係数を決定するためのモジュール1122は、ブロック1204の動作を実施する。いくつかの実装形態では、図11の、利得係数を決定するためのコード1132は、ブロック1204の動作を実施するために実行される。
いくつかの実装形態では、図11の、βedを計算するためのモジュール1126は、ブロック1204の動作の一部を実施する。いくつかの実装形態では、図11の、βedを計算するためのコード1136は、ブロック1204の動作の一部を実施するために実行される。
ブロック1206では、信号が、ブロック1204において決定された利得係数に基づく電力レベルにおいて送信される。たとえば、UEは、アップリンクデータチャネルに対する送信電力を、アップリンク制御チャネルに対する送信電力からのオフセットである値に設定し得る。このオフセットの値は、ブロック1204において決定された利得係数に等しくてよく、場合によってはその利得係数に基づくものであってよい。したがって、UEは、対応する送信電力においてデータチャネル上でデータを送信することになる。
いくつかの実装形態では、図11の、信号を送信するためのモジュール1124は、ブロック1206の動作を実施する。いくつかの実装形態では、図11の、信号を送信するためのコード1134は、ブロック1206の動作を実施するために実行される。
図13は、本開示のいくつかの態様(たとえば、第1のオプション)による、利得係数を決定するためのプロセス1300を示す。いくつかの態様では、プロセス1300は、図12のプロセス1200の一実施態様を説明する。プロセス1300は、アクセス端末(たとえば、UE)において、基地局(たとえば、Node B)または何らかの他の適切な装置において配置され得る処理システム1914(図19)内で行われ得る。別の態様では、プロセス1300は、図2に示すUE210および/またはNode B208によって実施され得る。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス1300は、送信電力制御動作をサポート可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック1302では、E-TFCIは有効範囲の外にあることの決定がなされる。したがって、ブロック1302の動作は、上記で説明した図12のブロック1202の動作に対応し得る。
ブロック1304では、E-TFCIに対する利得係数が決定される。この決定は、有効範囲内にある参照E-TFCI(たとえば、E-TFCIref,3)に対する参照電力オフセットと、有効範囲の外にある参照E-TFCI(たとえば、E-TFCIref,4)に対する参照電力オフセットとを使用する内挿を実施するステップを伴う。いくつかの実装形態では、図11の、利得係数を決定するためのモジュール1122は、ブロック1304の動作を実施する。いくつかの実装形態では、図11の、利得係数を決定するためのコード1132は、ブロック1304の動作を実施するために実行される。
図14は、本開示のいくつかの態様(たとえば、第2のオプション)による、利得係数を決定するためのプロセス1400を示す。プロセス1400は、アクセス端末(たとえば、UE)において、基地局(たとえば、Node B)または何らかの他の適切な装置において配置され得る処理システム1914(図19)内で行われ得る。別の態様では、プロセス1400は、図2に示すUE210および/またはNode B208によって実施され得る。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス1400は、送信電力制御動作をサポート可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック1402では、E-TFCIは有効範囲の外にあることの決定がなされる。したがって、ブロック1402の動作は、上記で説明した図12のブロック1202の動作に対応し得る。
ブロック1404では、有効範囲内の2つの最高の参照E-TFCIが決定される。たとえば、UEは、このポイントにおいて、E-TFCIref,2およびE-TFCIref,3を識別し得る。いくつかの実装形態では、図11の、利得係数を決定するためのモジュール1122は、ブロック1404の動作を実施する。いくつかの実装形態では、図11の、利得係数を決定するためのコード1132は、ブロック1404の動作を実施するために実行される。
ブロック1406では、E-TFCIに対する利得係数が決定される。この決定は、ブロック1404において識別された参照E-TFCIに対する参照電力オフセットを使用する内挿を実施するステップを伴う。いくつかの実装形態では、図11の、利得係数を決定するためのモジュール1122は、ブロック1406の動作を実施する。いくつかの実装形態では、図11の、利得係数を決定するためのコード1132は、ブロック1406の動作を実施するために実行される。
図15は、本開示のいくつかの態様(たとえば、第3のオプション)による、利得係数を決定するためのプロセス1500を示す。プロセス1500は、アクセス端末(たとえば、UE)において、基地局(たとえば、Node B)または何らかの他の適切な装置において配置され得る処理システム1914(図19)内で行われ得る。別の態様では、プロセス1500は、図2に示すUE210および/またはNode B208によって実施され得る。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス1500は、送信電力制御動作をサポート可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック1502では、E-TFCIは有効範囲の外にあることの決定がなされる。したがって、ブロック1502の動作は、上記で説明した図12のブロック1202の動作に対応し得る。
ブロック1504では、E-TFCIに対する利得係数が決定される。この決定は、有効範囲内の最高のE-TFCI(たとえば、E-TFCIref,3)に対する参照電力オフセットに基づく外挿を実施するステップを伴う。いくつかの実装形態では、図11の、利得係数を決定するためのモジュール1122は、ブロック1504の動作を実施する。いくつかの実装形態では、図11の、利得係数を決定するためのコード1132は、ブロック1504の動作を実施するために実行される。
図16は、本開示のいくつかの態様(たとえば、第4のオプション)による、利得係数を決定するためのプロセス1600を示す。いくつかの態様では、プロセス1600は、図12のプロセス1200の一実施態様を説明する。プロセス1600は、アクセス端末(たとえば、UE)において、基地局(たとえば、Node B)または何らかの他の適切な装置において配置され得る処理システム1914(図19)内で行われ得る。別の態様では、プロセス1600は、図2に示すUE210および/またはNode B208によって実施され得る。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス1600は、送信電力制御動作をサポート可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック1602では、E-TFCIは有効範囲の外にあることの決定がなされる。したがって、ブロック1602の動作は、上記で説明した図12のブロック1202の動作に対応し得る。
ブロック1604では、最大許容E-TFCI(たとえば、E-TFCI_MAX)に対する第1の利得係数が、外挿を実施することによって決定される。本明細書で説明するように、この外挿は、式1、式4、または何らかの他の適切なアルゴリズムを使用し得る。いくつかの実装形態では、図11の、利得係数を決定するためのモジュール1122は、ブロック1604の動作を実施する。いくつかの実装形態では、図11の、利得係数を決定するためのコード1132は、ブロック1604の動作を実施するために実行される。いくつかの実装形態では、図11の、βedを計算するためのモジュール1126は、ブロック1604の動作を実施する。いくつかの実装形態では、図11の、βedを計算するためのコード1136は、ブロック1604の動作を実施するために実行される。
ブロック1606では、E-TFCIに対する利得係数が決定される。この決定は、ブロック1604において決定された第1の利得係数と、有効範囲内にある参照E-TFCI(たとえば、E-TFCIref,3)に対する参照電力オフセットとの間で内挿を実施するステップを伴う。いくつかの実装形態では、図11の、利得係数を決定するためのモジュール1122は、ブロック1606の動作を実施する。いくつかの実装形態では、図11の、利得係数を決定するためのコード1132は、ブロック1606の動作を実施するために実行される。
図17は、本開示の1つまたは複数の態様に従って構成された装置1700(たとえば、アクセス端末)の説明である。装置1700は、通信インターフェース1702、記憶媒体1704、ユーザインターフェース1706、メモリ1708、および処理回路1710を含む。これらの構成要素は、シグナリングバスまたは他の適切な構成要素を介して互いに結合され得、かつ/または互いに電気通信の中に配置され得る。特に、通信インターフェース1702、記憶媒体1704、ユーザインターフェース1706、およびメモリ1708の各々は、処理回路1710に結合され、かつ/または処理回路1710と電気通信している。
通信インターフェース1702は、装置1700のワイヤレス通信を円滑にするように適合され得る。たとえば、通信インターフェース1702は、ネットワーク内の1つまたは複数の通信デバイスに関して双方向に情報の通信を容易にするように適合された回路および/またはプログラミングを含み得る。通信インターフェース1702は、ワイヤレス通信システム内のワイヤレス通信のための1つまたは複数のアンテナ1712に結合され得る。通信インターフェース1702は、1つまたは複数のスタンドアロン受信機および/または送信機、ならびに1つまたは複数のトランシーバを用いて構成され得る。図示の例では、通信インターフェース1702は、送信機1714および受信機1716を含む。
メモリ1708は、1つまたは複数のメモリデバイスを表すことができる。表示の通り、メモリ1708は、利得係数関連情報1718を、装置1700によって使用される他の情報とともに記憶し得る。いくつかの実装形態では、メモリ1708および記憶媒体1704は、共通のメモリ構成要素として実装される。メモリ1708はまた、処理回路1710または装置1700の何らかの他の構成要素によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。
処理回路1710、ならびにそのモジュール1720〜1734のうちのいずれかは、データを取得、処理および/または送信し、データのアクセスおよび記憶を制御し、コマンドを発行し、他の所望の動作を制御するように構成され得る。処理回路1710、ならびにそのモジュール1720〜1734のうちのいずれかは、適切なメディアによって提供される所望の機能を実施すること、および/または所望のプログラミングを実装することを行うように構成された回路を含み得る。処理回路1710、ならびにそのモジュール1720〜1734のうちのいずれかは、上記で説明した処理回路1110およびモジュール1120〜1128の例のうちのいずれかに従って実装および/または構成され得る。
装置1700の少なくとも1つの例によれば、処理回路1710は、第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定するためのモジュール1720、最高の参照E-TFCIを識別するためのモジュール1722、利得係数を決定するためのモジュール1724、送信するためのモジュール1726、2番目に高い参照E-TFCIを識別するためのモジュール1728、有効範囲の外にある参照E-TFCIを識別するためのモジュール1730、参照電力オフセットを決定するためのモジュール1732、または有効範囲を決定するためのモジュール1734のうちの1つまたは複数を含み得る。
第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定するためのモジュール1720は、たとえば、送信に関連するE-TFCIが有効な参照E-TFCIに関連する範囲の外にあるかどうかを決定することに関するいくつかの機能を実施するように適合された回路および/またはプログラミングを含み得る。たとえば、第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定するためのモジュール1720は、指定されたE-TFCIを(たとえば、E-TFCIを決定する構成要素から直接またはメモリ1708から)取得する。加えて、第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定するためのモジュール1720は、有効範囲の表示を(たとえば、範囲を決定する構成要素から直接またはメモリ1708から)取得する。次いで、第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定するためのモジュール1720は、E-TFCIが範囲内にあるかまたは範囲外にあるかを決定する。第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定するためのモジュール1720は、E-TFCIが、処理回路1710の別の構成要素または装置1700の何らかの他の構成要素によるアクセスの範囲の外にあるかどうかの表示を出力する。たとえば、第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定するためのモジュール1720は、この表示を、装置1700の別の構成要素に送るか、または獲得された情報をメモリ1708に記憶することができる。いくつかの実装形態では、上記で言及したプログラミングは、記憶媒体1704に記憶されている、第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定するためのコード1736を含む。
最高の参照E-TFCIを識別するためのモジュール1722は、たとえば、参照E-TFCIの有効範囲内にある最高の参照E-TFCIを識別することに関するいくつかの機能を実施するように適合された回路および/またはプログラミングを含み得る。たとえば、最高の参照E-TFCIを識別するためのモジュール1722は、参照E-TFCIのリストを(たとえば、メモリ1708から)取得する。加えて、最高の参照E-TFCIを識別するためのモジュール1722は、有効範囲の表示を(たとえば、範囲を決定する構成要素から直接またはメモリ1708から)取得する。次いで、最高の参照E-TFCIを識別するためのモジュール1722は、範囲内にある最高のE-TFCIを識別する。最高の参照E-TFCIを識別するためのモジュール1722は、処理回路1710の別の構成要素または装置1700の何らかの他の構成要素によるアクセスに対する最高の有効E-TFCIの表示を出力する。たとえば、最高の参照E-TFCI範囲を識別するためのモジュール1722は、この表示を、装置1700の別の構成要素に送るか、またはこの表示をメモリ1708に記憶することができる。いくつかの実装形態では、上記で言及したプログラミングは、記憶媒体1704に記憶されている、最高の参照E-TFCIを識別するためのコード1738を含む。
利得係数を決定するためのモジュール1724は、たとえば、入力情報に基づいて利得係数を生成することに関するいくつかの機能を実施するように適合された回路および/またはプログラミングを含み得る。最初に、利得係数を決定するためのモジュール1724は、(たとえば、受信機1716またはメモリ1708など、装置1700の別の構成要素から送られた)入力情報を取得する。いくつかの実装形態では、入力情報は、少なくとも1つの参照E-TFCI、チャネル情報、およびブロックサイズ情報を含む。いくつかの実装形態では、利得係数を決定するためのモジュール1724は、利得係数を生成するために入力情報に対して動作するアルゴリズムを実装する。たとえば、いくつかの実装形態では、利得係数を決定するためのモジュール1724は、本明細書で説明した第1のオプション、第2のオプション、第3のオプション、第4のオプション、式1、式2、式3、式4、式5、または式6のうちの1つまたは複数に従う動作を実施する。次いで、利得係数を決定するためのモジュール1724は、決定された利得係数の表示を出力する。たとえば、利得係数を決定するためのモジュール1724は、この表示を、装置1700の別の構成要素に送るか、またはこの表示をメモリ1708に記憶することができる。いくつかの実装形態では、上記で言及したプログラミングは、記憶媒体1704に記憶されている、利得係数を決定するためのコード1740を含む。
信号を送信するためのモジュール1726は、たとえば、利得係数に基づく送信電力において送信することに関するいくつかの機能を実施するように適合された回路および/またはプログラミングを含み得る。最初に、信号を送信するためのモジュール1726は、送信されるべきデータを取得する。たとえば、信号を送信するためのモジュール1726は、このデータを、装置の構成要素(たとえば、メモリ1708または何らかの他の構成要素)から直接取得し得る。いくつかの実装形態では、信号を送信するためのモジュール1726は、送信されるべきデータを処理(たとえば、符号化)する。次いで、信号を送信するためのモジュール1726は、(たとえば、モジュール1724またはメモリ1708から取得された)利得係数に基づく電力レベルにおいてデータが送信されることを生じさせる。たとえば、信号を送信するためのモジュール1726は、データを送信機1714に送ることができる。いくつかの実装形態では、上記で言及したプログラミングは、記憶媒体1704に記憶されている、信号を送信するためのコード1742を含む。
2番目に高い参照E-TFCIを識別するためのモジュール1728は、たとえば、参照E-TFCIの有効範囲内にある2番目に高い参照E-TFCIを識別することに関するいくつかの機能を実施するように適合された回路および/またはプログラミングを含み得る。たとえば、2番目に高い参照E-TFCIを識別するためのモジュール1728は、参照E-TFCIのリストを(たとえば、メモリ1708から)取得する。加えて、2番目に高い参照E-TFCIを識別するためのモジュール1728は、有効範囲の表示を(たとえば、範囲を決定する構成要素から直接またはメモリ1708から)取得する。次いで、2番目に高い参照E-TFCIを識別するためのモジュール1728は、範囲内にある2番目に高いE-TFCIを識別する。2番目に高い参照E-TFCIを識別するためのモジュール1728は、処理回路1710の別の構成要素または装置1700の何らかの他の構成要素によるアクセスに対する2番目に高い有効E-TFCIの表示を出力する。たとえば、2番目に高い参照E-TFCI範囲を識別するためのモジュール1728は、この表示を、装置1700の別の構成要素に送るか、またはこの表示をメモリ1708に記憶することができる。いくつかの実装形態では、上記で言及したプログラミングは、記憶媒体1704に記憶されている、2番目に高い参照E-TFCIを識別するためのコード1744を含む。
有効範囲の外にある参照E-TFCIを識別するためのモジュール1730は、たとえば、参照E-TFCIの有効範囲内にない参照E-TFCIを識別することに関するいくつかの機能を実施するように適合された回路および/またはプログラミングを含み得る。たとえば、有効範囲の外にある参照E-TFCIを識別するためのモジュール1730は、参照E-TFCIのリストを(たとえば、メモリ1708から)取得する。加えて、有効範囲の外にある参照E-TFCIを識別するためのモジュール1730は、有効範囲の表示を(たとえば、範囲を決定する構成要素から直接またはメモリ1708から)取得する。次いで、有効範囲の外にある参照E-TFCIを識別するためのモジュール1730は、範囲内にない参照E-TFCIを識別する。いくつかのシナリオでは、有効範囲の外にある最低の参照E-TFCIが、ここで識別される。有効範囲の外にある参照E-TFCIを識別するためのモジュール1730は、処理回路1710の別の構成要素または装置1700の何らかの他の構成要素によるアクセスに対する参照E-TFCIの表示を出力する。たとえば、有効範囲の外にある参照E-TFCIを識別するためのモジュール1730は、この表示を、装置1700の別の構成要素に送るか、またはこの表示をメモリ1708に記憶することができる。いくつかの実装形態では、上記で言及したプログラミングは、記憶媒体1704に記憶されている、有効範囲の外にある参照E-TFCIを識別するためのコード1746を含む。
参照電力オフセットを決定するためのモジュール1732は、たとえば、参照E-TFCIに関連する参照電力オフセットを決定することに関するいくつかの機能を実施するように適合された回路および/またはプログラミングを含み得る。最初に、参照電力オフセットを決定するためのモジュール1732は、(たとえば、受信機1716またはメモリ1708など、装置1700の別の構成要素から送られた)参照E-TFCIの表示を取得する。いくつかのシナリオでは、参照E-TFCIは、E-TFCIの有効範囲内にある最高の参照E-TFCIである。参照電力オフセットを決定するためのモジュール1732は、この参照E-TFCIに対する参照電力オフセットを決定するためのアルゴリズムを実装するかまたはテーブルルックアップを実施する。次いで、参照電力オフセットを決定するためのモジュール1732は、決定された参照電力オフセットの表示を出力する。たとえば、参照電力オフセットを決定するためのモジュール1732は、この表示を、装置1700の別の構成要素に送るか、またはこの表示をメモリ1708に記憶することができる。いくつかの実装形態では、上記で言及したプログラミングは、記憶媒体1704に記憶されている、参照電力オフセットを決定するためのコード1748を含む。
最後に、有効範囲を決定するためのモジュール1734は、たとえば、E-TFCIおよび/または参照E-TFCIに対する有効範囲を決定することに関するいくつかの機能を実施するように適合された回路および/またはプログラミングを含み得る。最初に、有効範囲を決定するためのモジュール1734は、有効範囲に影響を及ぼし得る情報を(たとえば、メモリ1708から、または直接別のモジュールから)獲得する。たとえば、この情報は、本明細書で説明した拡散率、パンクチャリングリミット、またはMRABのうちの1つまたは複数に関連する場合がある。次いで、有効範囲を決定するためのモジュール1734は、E-TFCIが制限されているかどうかを決定するためにこの情報を処理する。次いで、有効範囲を決定するためのモジュール1734は、有効範囲の表示を出力する。たとえば、有効範囲を決定するためのモジュール1734は、この表示を、装置1700の別の構成要素に送るか、またはこの表示をメモリ1708に記憶することができる。いくつかの実装形態では、上記で言及したプログラミングは、記憶媒体1704に記憶されている、有効範囲を決定するためのコード1750を含む。
記憶媒体1704は、プロセッサが実行可能なコードもしくは命令(たとえば、ソフトウェア、ファームウェア)などのプログラミング、電子的なデータ、データベース、またはその他のデジタル情報を記憶するための、1つまたは複数のプロセッサ可読デバイスを表し得る。記憶媒体1704は、上記で説明した記憶媒体1104と同様の方法で構成および/または実装され得る。
記憶媒体1704は、処理回路1710がその記憶媒体1704から情報を読み取り、その記憶媒体に情報を書き込むことができるように処理回路1710に結合され得る。すなわち、記憶媒体1704が少なくとも処理回路1710によってアクセス可能であるように、記憶媒体1704が、処理回路1710に結合されてよく、記憶媒体1704が処理回路1710と一体である例、および/または記憶媒体1704が処理回路1710と分離している例を含む。
記憶媒体1104と同様に、記憶媒体1704は、そこに記憶されたプログラミングを含む。記憶媒体1704によって記憶されているプログラミングは、処理回路1710によって実行されると、処理回路1710に、本明細書で説明する様々な復号機能および/または処理ステップのうちの1つまたは複数を実施させる。たとえば、記憶媒体1704は、第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定するためのコード(たとえば、動作)1736、最高の参照E-TFCIを識別するためのコード1738、利得係数を決定するためのコード1740、送信するためのコード1742、2番目に高い参照E-TFCIを識別するためのコード1744、有効範囲の外にある参照E-TFCIを識別するためのコード1746、参照電力オフセットを決定するためのコード1748、または有効範囲を決定するためのコード1750のうちの1つまたは複数を含み得る。
したがって、本開示の1つまたは複数の態様によれば、処理回路1710は、本明細書に記載の装置のいずれかまたはすべてのための復号プロセス、関数、ステップ、および/またはルーチンのうちのいずれかまたはすべてを(記憶媒体1704と連携して)実施するように適合される。処理回路1710に関係して本明細書で使用する「適合される」という用語は、処理回路1710が、(記憶媒体1704と連携して)本明細書に記載する様々な特徴による特定のプロセス、関数、ステップおよび/またはルーチンを実行するように構成されること、使用されること、実装されること、および/またはプログラムされることのうちの1つまたは複数を行うことを指し得る。
したがって、処理回路1710は、図8の利得係数決定構成要素824の機能を提供し得る。たとえば、いくつかの実装形態では、モジュール1720、1722、1724、1726、1728、1730、1732、および1734は、利得係数決定構成要素824である。別の例として、コード1736、1738、1740、1742、1744、1746、1748、および1750は、利得係数決定構成要素824の機能を提供するために実行され得る。
図18は、本開示のいくつかの態様による、利得係数を決定し、利得係数に基づいて信号を送信するためのプロセス1800を示す。プロセス1800は、アクセス端末(たとえば、UE)において、基地局(たとえば、Node B)または何らかの他の適切な装置において配置され得る処理システム1914(図19)内で行われ得る。別の態様では、プロセス1800は、図2に示すUE210および/またはNode B208によって実施され得る。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス1800は、送信電力制御動作をサポート可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック1802では、HSUPAに対する第1のE-TFCIは参照E-TFCIの有効範囲の外にあることの決定がなされる。たとえば、現在のトラフィック要件およびチャネル条件に基づいて、UEは、特定のE-TFCIを割り振られ得る。しかしながら、このE-TFCIを使用する前に、UEは、そのE-TFCIに対するβedを計算するために、従来のアルゴリズムを使用するかまたは本明細書で説明するオプションのうちの1つを使用するかをUEが決定し得るように、E-TFCIが参照E-TFCIの有効範囲内にあるかどうかを決定する。本明細書で説明するように、第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるかどうかの決定は、様々なファクタに基づき得る。
いくつかの実装形態では、図17の、第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定するためのモジュール1720は、ブロック1802の動作を実施する。いくつかの実装形態では、図17の、第1のE-TFCIが有効範囲の外にあるものと決定するためのコード1736は、ブロック1802の動作を実施するために実行される。
同じく、有効範囲は、ブロック1802の動作の前、または動作とともに決定され得る。本明細書で説明するように、参照E-TFCIの有効範囲の決定は、アクセス端末に対して割り振られたチャネライゼーションコード、アクセス端末に対する送信電力制限、アクセス端末によってサポートされる拡散率、またはネットワークエンティティから受信された有効範囲のうちの少なくとも1つに基づき得る。
したがって、いくつかの実装形態では、図17の、有効範囲を決定するためのモジュール1734は、ブロック1802に関連する動作を実施する。いくつかの実装形態では、図17の、有効範囲を決定するためのコード1750は、ブロック1802に関連する動作を実施するために実行される。
ブロック1804では、有効範囲内の最高の参照E-TFCIが決定される。図4〜図7の例では、E-TFCI 3が、最高の参照E-TFCIとして識別される。
いくつかの実装形態では、図17の、最高の参照E-TFCIを識別するためのモジュール1722は、ブロック1804の動作を実施する。いくつかの実装形態では、図17の、最高の参照E-TFCIを識別するためのコード1738は、ブロック1804の動作を実施するために実行される。
ブロック1806では、第1のE-TFCIに対する利得係数が決定される。いくつかの態様では、利得係数は、制御チャネルに対する送信電力とデータチャネルに対する送信電力との間のオフセットを含み得る。いくつかの態様では、利得係数はβedを含み得る。
いくつかの実装形態では、図17の、利得係数を決定するためのモジュール1724は、ブロック1806の動作を実施する。いくつかの実装形態では、図17の、利得係数を決定するためのコード1740は、ブロック1804の動作を実施するために実行される。
ブロック1806の決定は、ブロック1804において識別された最高の参照E-TFCIに基づく。利得係数が決定される(たとえば、計算される)方式は、プロセス1800が、上記で説明した第1のオプション、第2のオプション、第3のオプション、または第4のオプションを実施するかどうかによって決まる。
ブロック1806の利得係数決定が上記で説明した第1のオプションに基づく実施態様では、有効範囲の外にある参照E-TFCI(たとえば、図4のE-TFCI 4)が識別される。この場合には、第1のE-TFCIに対する利得係数の決定は、有効範囲の外にある参照E-TFCIにさらに基づく。たとえば、第1のE-TFCIに対する利得係数の決定は、有効範囲内の最高の参照E-TFCIと有効範囲の外にある参照E-TFCIとを使用する内挿を実施するステップを含み得る。いくつかの場合には、有効範囲の外にある参照E-TFCIは、第1のE-TFCIより高い。
具体例として、UEは、最高の有効な参照E-TFCIを超えて最大許容E-TFC(たとえば、最大許容の所与の現在拡散率、など)までの任意のE-TFCIに対するβed利得係数を決定し得る。この決定は、最高の有効参照E-TFCI(たとえば、E-TFCIref,3)および(無効範囲内にあるが)2番目に高い参照E-TFCI(たとえば、E-TFCIref,4)に基づく内挿を使用するステップを伴う。本明細書で説明するように、この内挿は、いくつかの実装形態では、式2および3、または式5および6を利用する。
いくつかの実装形態では、図17の、有効範囲の外にある参照E-TFCIを識別するためのモジュール1724は、ブロック1806に関連する動作を実施する。いくつかの実装形態では、図17の、有効範囲の外にある参照E-TFCIを識別するためのコード1746は、ブロック1806に関連する動作を実施するために実行される。
ブロック1806の利得係数決定が上記で説明した第2のオプションに基づく実施態様では、有効範囲内にある2番目に高い参照E-TFCI(たとえば、図5のE-TFCI 2)が識別される。この場合には、第1のE-TFCIに対する利得係数の決定は、有効範囲内にある2番目に高い参照E-TFCIにさらに基づく。たとえば、第1のE-TFCIに対する利得係数の決定は、有効範囲内の最高のおよび2番目に高い参照E-TFCIを使用する内挿を実施するステップを含み得る。
いくつかの実装形態では、図17の、2番目に高い参照E-TFCIを識別するためのモジュール1728は、ブロック1806に関連する動作を実施する。いくつかの実装形態では、図17の、2番目に高い参照E-TFCIを識別するためのコード1744は、ブロック1806に関連する動作を実施するために実行される。
ブロック1806の利得係数決定が上記で説明した第3のオプションに基づく実施態様では、外挿が、有効範囲内にある最高の参照E-TFCI(たとえば、図6のE-TFCI 3)に対して実施される。したがって、図6に示すように、最高の有効参照E-TFCIより高いE-TFCI値が決定され得る。
ブロック1804の利得係数決定が、上記で説明した第4のオプションに基づく実施態様では、内挿と外挿の両方の演算が実施される。図7と関連して上記で説明したように、最大許容E-TFCIに対する利得係数は、有効範囲内の最高の参照E-TFCIを使用する外挿演算を実施することによって決定され得る。この外挿演算は、いくつかの場合には、0に等しいHARQオフセットを利用する。次いで、外挿が、最大許容E-TFCIに対する利得係数に基づいて実施される。たとえば、有効範囲内の最高の参照E-TFCIに対する参照電力オフセットが決定され得、それによって、内挿は、参照電力オフセットにさらに基づく。
具体例として、最大許容E-TFCI(たとえば、E-TFCI_MAX)に対する第1の利得係数は、最高の有効参照E-TFCI(たとえば、E-TFCIref,3)に基づく外挿を実施することによって決定される。次いで、内挿演算が、第1のE-TFCIに対するβed利得係数を生成するために、決定された第1の利得係数と有効範囲内にある参照E-TFCI(たとえば、E-TFCIref,3)に対する参照電力オフセットとの間で実施される。
いくつかの実装形態では、図17の、参照電力オフセットを決定するためのモジュール1732は、ブロック1806に関連する動作を実施する。いくつかの実装形態では、図17の、参照電力オフセットを決定するためのコード1748は、ブロック1806に関連する動作を実施するために実行される。
ブロック1808では、信号が、ブロック1806において決定された利得係数に基づく電力レベルにおいて送信される。たとえば、UEは、アップリンクデータチャネルに対する送信電力を、アップリンク制御チャネルに対する送信電力からのオフセットである値に設定し得る。このオフセットの値は、ブロック1806において決定された利得係数に等しくてよく、場合によってはその利得係数に基づくものであってよい。したがって、UEは、対応する送信電力においてデータチャネル上でデータを送信することになる。
いくつかの実装形態では、図17の、信号を送信するためのモジュール1726は、ブロック1808の動作を実施する。いくつかの実装形態では、図17の、信号を送信するためのコード1742は、ブロック1808の動作を実施するために実行される。
図19は、処理システム1914を使用する装置1900のためのハードウェア実装形態の一例を示す概念図である。本開示の様々な態様によれば、本明細書で開示する要素または要素の任意の部分または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサ1904を含む処理システム1914を用いて実装され得る。たとえば、限定はしないが、装置1900は、図1、図2、または図20のうちのいずれか1つもしくは複数に示すようなユーザ機器(UE)であってよい。装置1900内で利用されるようなプロセッサ1904は、本明細書で説明し、たとえば図10、図12〜図16、または図18に示すプロセスのうちのいずれか1つもしくは複数を実施するために使用され得る。
この例において、処理システム1914は、バス1902によって全体的に表されるバスアーキテクチャを用いて実現され得る。バス1902は、処理システム1914の特定の用途と全体的な設計制約とに応じて、任意の数の相互接続バスとブリッジとを含むことができる。バス1902は、(プロセッサ1904によって全体的に表される)1つまたは複数のプロセッサ、メモリ1905、および(コンピュータ可読媒体1906によって全体的に表される)コンピュータ可読媒体を含む、様々な回路を互いにリンクさせる。バス1902は、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路などの様々な他の回路をリンクさせることもできるが、これらの回路は当技術分野でよく知られており、したがって、これ以上は説明しない。バスインターフェース1908は、バス1902とトランシーバ1910との間にインターフェースを提供する。トランシーバ1910は、送信媒体を通じて様々な他の装置と通信するための手段を提供する。また、装置の性質に応じて、ユーザインターフェース1912(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティックなど)が設けられてもよい。
プロセッサ1904は、バス1902を管理することと、コンピュータ可読媒体1906上に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理とを担当する。ソフトウェアは、プロセッサ1904によって実行されると、処理システム1914に任意の特定の装置の以下で説明する様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体1906は、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ1904によって操作されるデータを記憶するためにも使用され得る。
図20は、例示的なUE2050と通信している例示的なNode B2010のブロック図であり、Node B2010は図2のNode B208であってよく、UE2050は図2のUE210であってよい。ダウンリンク通信では、コントローラまたはプロセッサ2040が、データソース2012からデータを受信することができる。送信プロセッサ2020の、符号化方式、変調方式、拡散方式および/またはスクランブリング方式を決定するために、チャネル推定が、コントローラ/プロセッサ2040によって使われ得る。これらのチャネル推定は、UE2050によって送信される基準信号から、またはUE2050からのフィードバックから、導出され得る。送信機2032は、1つまたは複数のアンテナ2034を通じたワイヤレス媒体によるダウンリンク送信のために、増幅、フィルタリング、およびフレームのキャリア上への変調を含む、様々な信号調整機能を提供することができる。アンテナ2034は、たとえば、ビームステアリング双方向適応アンテナアレイ、MIMOアレイ、または任意の他の適切な送信/受信技術を含む、1つまたは複数のアンテナを含み得る。
UE2050において、受信機2054は、1つまたは複数のアンテナ2052を通じてダウンリンク送信を受信し、その送信を処理してキャリア上へ変調されている情報を回復する。受信機2054によって回復される情報は、コントローラ/プロセッサ2090へ与えられる。プロセッサ2090は、シンボルを逆スクランブルおよび逆拡散し、変調方式に基づいて、Node B2010によって送信された、最も可能性の高い信号配置点を求める。これらの軟判定は、プロセッサ2090によって計算されるチャネル推定に基づき得る。次いで、軟判定は、データ信号、制御信号、および基準信号を復元するために、復号されてデインターリーブされる。次いで、フレームの復号に成功したかどうかを判断するために、CRCコードが検査される。次いで、復号に成功したフレームによって搬送されたデータがデータシンク2072に提供され、データシンク2072は、UE2050および/または様々なユーザインターフェース(たとえば、ディスプレイ)において実行されているアプリケーションを表す。正常に復号されたフレームによって搬送された制御信号は、コントローラ/プロセッサ2090に供給される。フレームの復号が不成功となると、コントローラ/プロセッサ2090は、確認応答(ACK)プロトコルおよび/または否定応答(NACK)プロトコルを用いて、そうしたフレームの再送信要求をサポートすることもできる。
アップリンクでは、データ源2078からのデータおよびコントローラ/プロセッサ2090からの制御信号が提供される。データ源2078は、UE2050で実行されているアプリケーションおよび様々なユーザインターフェース(たとえばキーボード)を表し得る。Node B2010によるダウンリンク送信に関して説明される機能と同様に、プロセッサ2090は、CRCコード、FECを支援するための符号化およびインターリービング、信号配置へのマッピング、OVSFによる拡散、および、一連のシンボルを生成するためのスクランブリングを含む、様々な信号処理機能を提供する。Node B2010によって送信される基準信号から、または、Node B2010によって送信されるミッドアンブル中に含まれるフィードバックから、プロセッサ2090によって導出されるチャネル推定が、適切な符号化方式、変調方式、拡散方式、および/またはスクランブリング方式を選択するために、使われ得る。プロセッサ2090によって生成されるシンボルは、フレーム構造を作成するために利用される。プロセッサ2090は、追加の情報とシンボルとを多重化することによって、このフレーム構造を作成し、一連のフレームが得られる。次いでこのフレームは送信機2056に与えられ、送信機2056は、1つまたは複数のアンテナ2052を通じたワイヤレス媒体によるアップリンク送信のために、増幅、フィルタリング、およびフレームのキャリア上への変調を含む、様々な信号調整機能を提供する。
アップリンク送信は、UE2050において受信機機能に関して説明されたのと同様の方式で、Node B2010において処理される。受信機2035は、1つまたは複数のアンテナ2034を通じてアップリンク送信を受信し、その送信を処理してキャリア上へ変調されている情報を回復する。受信機2035によって回復された情報は、各フレームを解析するプロセッサ2040へ与えられる。プロセッサ2040は、UE2050中のプロセッサ2090によって実行される処理の逆を実行する。次いで、復号に成功したフレームによって搬送されるデータ信号および制御信号が、データシンク2039に与えられ得る。フレームの一部が、受信プロセッサによる復号が不成功となると、コントローラ/プロセッサ2040は、確認応答(ACK)プロトコルおよび/または否定応答(NACK)プロトコルを用いて、そうしたフレームの再送信要求をサポートすることもできる。
コントローラ/プロセッサ2040および2090は、それぞれNode B2010およびUE2050における動作を指示するために使用され得る。たとえば、コントローラ/プロセッサ2040および2090は、タイミングと、周辺インターフェースと、電圧制御と、電力管理と、他の制御機能とを含む様々な機能を提供することができる。メモリ2042および2092のコンピュータ可読媒体は、それぞれ、Node B2010およびUE2050のためのデータおよびソフトウェアを記憶することができる。
結論
電気通信システムのいくつかの態様は、W-CDMAシステムを参照して示した。当業者が容易に諒解するように、本開示全体にわたって説明する様々な態様は、他の電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格に拡張され得る。
例として、様々な態様は、TD-SCDMAおよびTD-CDMAなどの他のUMTSシステムに拡張され得る。様々な態様はまた、(FDD、TDD、または両方のモードの)ロングタームエボリューション(LTE)、(FDD、TDD、または両方のモードの)LTEアドバンスト(LTE-A)、CDMA2000、エボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、ウルトラワイドバンド(UWB)、Bluetooth(登録商標)、および/または他の適切なシステムを利用するシステムに拡張され得る。用いられる実際の遠隔通信規格、ネットワークアーキテクチャ、および/または通信規格は、特定の用途と、システムに課される全体的な設計制約とに依存することになる。
本開示では、「例示的」という言葉は、「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明した任意の実施態様または様態は、必ずしも本開示の他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。同様に、「態様」という用語は、本開示のすべての態様が、論じた特徴、利点、または動作のモードを含むことを必要としない。「結合された」という用語は、本明細書では、2つの物体の間の直接的または間接的な結合を指すために使用されている。たとえば、物体Aが物体Bに物理的に接触し、物体Bが物体Cに接触する場合、物体Aと物体Cとは、互いに物理的に直接接触していなくても、それでも互いに結合するものと見なされてもよい。たとえば、第1のダイがパッケージ内の第2のダイに物理的に直接接触していなくても、第1のダイは、第2のダイに結合している可能性がある。「回路(circuit)」および「回路(circuitry)」という用語は広義に使用され、接続され、構成されると、電子回路のタイプに関する制限なく、本開示に記載された機能の性能を可能にする電気デバイスおよびコンダクタのハードウェア実装と、プロセッサによって実行されると、本開示に記載された機能の性能を可能にする情報および命令のソフトウェア実装の両方を含むものとする。
図面に示す構成要素、ステップ、特徴および/または機能のうちの1つまたは複数は、単一の構成要素、ステップ、特徴、または機能に再構成および/または結合されてよく、あるいは、いくつかの構成要素、ステップまたは機能に組み込まれてもよい。また、本明細書で開示する新規の特徴から逸脱することなく追加の要素、構成要素、ステップ、および/または機能が、同様に追加され得る。図に示される装置、デバイス、および/またはコンポーネントは、本明細書で説明する方法、特徴、またはステップのうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。本明細書に記載の新規なアルゴリズムも、効率的にソフトウェアに実装されてもよく、および/またはハードウェアに埋め込まれてもよい。
開示した方法におけるステップの特定の順序または階層は例示的なプロセスの一例であることを理解されたい。設計の選好に基づいて、方法におけるステップの特定の順序または階層が再構成可能であることを理解されたい。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示したものであり、クレーム内で明記していない限り、提示した特定の順序または階層に限定されるように意図されているわけではない。
本明細書で使用される場合、「決定する」という用語は、多種多様なアクションを包含する。たとえば、「求める、決定する」ことは、計算すること、算出すること、処理すること、導出すること、調査すること、ルックアップすること(たとえば、テーブル、データベース、または別のデータ構造をルックアップすること)、確認することなどを含み得る。さらに、「求める、決定する」ことは、受信すること(たとえば、情報を受信すること)、アクセスすること(たとえば、メモリ内のデータにアクセスすること)などを含み得る。さらに、「求める、決定する」ことは、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立することなど含み得る。
前述の説明は、あらゆる当業者が本明細書において説明される種々の態様を実践できるようにするために与えられる。これらの態様の種々の変更は、当業者に容易に明らかになり、本明細書において規定される一般原理は、他の態様に適用することもできる。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されるものではないが、特許請求の範囲の言い回しと一致した全範囲に一致することになり、単数形の要素の参照は、特に別段の定めがない限り「1つまたは1つだけ」を意味するものではなく、むしろ「1つまたは複数の」である。特に別段の定めがない限り、「いくつか(some)」という用語は、1つまたは複数を指す。項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」について言及する句は、単一のメンバーを含むこれらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、ならびにa、bおよびcを含むことが意図される。当業者に知られているまたは後で当業者に知られることになる、本開示全体にわたって説明する様々な態様の要素の構造的および機能的なすべての均等物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲によって包含されることが意図される。その上、本明細書で開示された内容は、そのような開示が特許請求の範囲において明確に列挙されているかどうかにかかわらず、公に供されるものではない。請求項のいかなる要素も、「のための手段」という句を使用して要素が明確に記載されていない限り、または方法クレームの場合に「のためのステップ」という句を使用して要素が記載されていない限り、米国特許法第112条第6項の規定に基づいて解釈されるべきではない。