JP2017500168A - 不要な組織を除去するための装置および方法 - Google Patents

不要な組織を除去するための装置および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017500168A
JP2017500168A JP2016550669A JP2016550669A JP2017500168A JP 2017500168 A JP2017500168 A JP 2017500168A JP 2016550669 A JP2016550669 A JP 2016550669A JP 2016550669 A JP2016550669 A JP 2016550669A JP 2017500168 A JP2017500168 A JP 2017500168A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arms
tissue
arm
clamp
face
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016550669A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017500168A5 (ja
Inventor
ジュアン シー. ローチ
ジュアン シー. ローチ
カルロス ホンダル
カルロス ホンダル
Original Assignee
ユニバーシティ オブ フロリダ リサーチ ファンデーション インコーポレーティッド
ユニバーシティ オブ フロリダ リサーチ ファンデーション インコーポレーティッド
カルロス ホンダル
カルロス ホンダル
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ユニバーシティ オブ フロリダ リサーチ ファンデーション インコーポレーティッド, ユニバーシティ オブ フロリダ リサーチ ファンデーション インコーポレーティッド, カルロス ホンダル, カルロス ホンダル filed Critical ユニバーシティ オブ フロリダ リサーチ ファンデーション インコーポレーティッド
Publication of JP2017500168A publication Critical patent/JP2017500168A/ja
Publication of JP2017500168A5 publication Critical patent/JP2017500168A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/12Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for ligaturing or otherwise compressing tubular parts of the body, e.g. blood vessels, umbilical cord
    • A61B17/122Clamps or clips, e.g. for the umbilical cord
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61DVETERINARY INSTRUMENTS, IMPLEMENTS, TOOLS, OR METHODS
    • A61D1/00Surgical instruments for veterinary use
    • A61D1/06Castrating appliances
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/12Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for ligaturing or otherwise compressing tubular parts of the body, e.g. blood vessels, umbilical cord
    • A61B2017/12004Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for ligaturing or otherwise compressing tubular parts of the body, e.g. blood vessels, umbilical cord for haemostasis, for prevention of bleeding
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/12Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for ligaturing or otherwise compressing tubular parts of the body, e.g. blood vessels, umbilical cord
    • A61B17/122Clamps or clips, e.g. for the umbilical cord
    • A61B2017/1225Clamps or clips, e.g. for the umbilical cord for clipping and cutting in a single operation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/32Surgical cutting instruments
    • A61B2017/320052Guides for cutting instruments

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Reproductive Health (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

最小限の痛みまたは瘢痕しか生じさせない、組織を除去するための装置および方法を開示する。並置可能なフェースを有する二つのアームを有する止血クランプがアームのフェース間で組織を圧縮して、それらの間で組織の一部分を融合させることができる。皮膚が融合してスキンタブを形成するまでロック機構がアームへの圧力を維持する。配置されたクランプによって不要な組織、たとえば多指症の指、皮垂などを切除することができる。ロック機構が係合解除され、クランプが取り外されると、融合したスキンタブが出血を抑え、指の除去が、下にある残った神経のいずれをも切断区域から抜き取ることを容易にする。関連する装置を去勢クランプとして使用して、精巣関連組織、たとえば精巣に通じる管路(ductiles)、神経、および血管を外部から圧縮し、動物を去勢することができる。去勢クランプは、感染をこうむりやすい開放創の必要をなくす、速やかな非観血的技術を提供する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2013年10月23日出願の米国特許仮出願第61/894,736号および2014年3月11日出願の米国特許仮出願第61/951,205号の恩典を主張する。これらの出願の開示は、任意の図面、表または図を含め、参照により全体として本明細書に組み入れられる。
発明の背景
ヒトを含む大部分の哺乳動物の皮膚は概して柔軟であり、その中に埋め込まれた多様な構造、たとえば血管、神経、脂肪細胞、層および腺を有する。ときおり、皮膚または他の不要な組織を除去することが必要である。
たとえば、多指症、すなわち出生時の先天的な過剰指の存在は、先天性奇形の複製異常のもっとも一般的なものである。ヒトが罹患したとき、通常、この奇形は、手または足のいずれかに係わり、上肢および下肢の両方に係わることは比較的少ないということができる。多指症の大部分の症例は遺伝的であり、優勢な特性または再発性の特性として顕在化するが、状態は、ヒトにおいては散発的に発現し得る。
一般に、多指症は、手の尺側(軸後小指側)で非常に一般的であり、橈骨側(親指側)ではあまり一般的ではなく、中間の三指では非常にまれにしか見られない。これらは、それぞれ、軸後性(小指)多指症、軸前性(母指)多指症、および中央列(人差し指、中指、薬指)多指症と呼ばれる。多指症は、もっとも一般的には、既存の指の異常な分枝として見られる。多指症はさらに、可変性の指のサイズを表すA型またはB型(橈骨側)として分類されている。過剰指は、正しい数の関節および骨をもって完全に形成される可能性もあるし、痕跡指として不十分にしか形成されない可能性もある。完全に形成された指はA型多指症と分類され、不十分に形成された指または痕跡指はB型多指症と分類される。したがって、小指の外側に小さな痕跡指を有する人は軸後性B型多指症と診断されるであろう。
多指症の処置は概して、関与する肢の機能性および/または外観を改善することを目指す。間接的に、処置は同時に、奇形の進行および潜在的に同時発生的な肢機能不全を抑制し、罹患患者の手または足の美観を改善する。B型の軸後性多指症は、他の人種に比べてアフリカ系米国人において10倍の頻度で、アフリカ系米国人新生児143人中1人の割合で起こる。この奇形は、他の人種ではそれほど高頻度では起こらず、また、多くの症候群における関連形成異常として一般的である。他の症候群とともに見られるこの特定のタイプの多指症は、細い柄部または肉茎を介して手または足に付着した、不完全に形成された指または痕跡指の存在を特徴とする。
このタイプの異常の場合に認められている「標準的処置」は、縫合結紮を実施すること、または過剰指の基部の周囲に血管クランプを適用することである。処置したならば、乳児の指を、手であろうと足であろうと、包帯で覆い、患者を帰宅させると、うまくいけば多指症の指は約10日で乾燥壊死および自然切断を起こす。
残念ながら、縫合結紮がうまくいかないと、その結果、いくつかのタイプの合併症が生じる可能性がある。無効な縫合結紮または血管クランプに伴う全合併症発生率は約24%であり、16%が「小さな肉塊」およびおそらくは神経腫形成を生じさせる。他の合併症は、有痛性である可能性がある過剰指への外傷、裂離後の出血、自然切断なしでの静脈怒張および感染症を含む可能性がある。
残留組織が神経腫形成を生じさせると、患者は、病変の感受性のせいで一生涯の不快感を経験する。そのうえ、患者がその後、神経腫によって生じる不快感を解消するために病変の治癒的修復を望むならば、その処置は、非常に高額になる可能性がある神経外科的および美容外科的介入を伴い、おそらくは、全身麻酔とその危険性を受けることを要する。
類似技術によって実施される別の処置は、動物、特に大型のウシの去勢である。一つの去勢方法は、陰嚢の周囲に結紮バンドを適用することによって実施される。この技術は、精巣よりも上でウシの陰嚢の周囲に強力な弾性バンドを配置することを要する。バンドは精索、精巣血管および他の組織を周囲から締め付けて、精巣および陰嚢下部の萎縮を生じさせる。「バンディング」とも呼ばれるこの方法が正しく実施されるならば、数週間のうちに、バンドより下の精巣およびバンドの周囲の陰嚢は萎縮し、体から脱落する。
別の技術は、陰嚢をはさんで配置されるフラットヘッドクランプを利用する。クランプを使用して、精巣に通じる精索および血管に圧力を加えることができる。十分な圧力の適用がこれらの構造を潰して、徐々に精巣の萎縮を生じさせる。正しく実施されると、陰嚢は無傷のまま残り、精巣だけが萎縮し、無能力になる。誤って実施されるならば、壊疽が起こる可能性があり、ウシは、完全には去勢され得ない、または処置後に異常な痛みをこうむる可能性があり、ウシの成長および育成が阻害される。
したがって、これらの技術に使用される通常のツールおよび器具は、不要な外部組織の除去であろうと、または内部組織の変質であろうと、好結果の処置を保証するためには、入念な配置を必要とする。
本発明は、不要な組織を処置および/または除去するための装置および方法を提供する。特に、本発明の一つの態様は、軸後性B型多指症の介入および処置のための装置および使用方法を提供する。より具体的には、罹患患者の主な後見人により、特に分娩直後または新生児期間中、多指症に罹患した乳児に対し、装置を使用し、方法を実施することができる。本発明の態様はまた、他の余剰または異質皮膚組織、たとえばほくろ、皮垂、いぼおよび他の皮膚腫瘤の除去のために利用することもできる。
本発明の別の態様は、動物の去勢に使用される装置および方法を提供する。特に、これらの態様は、ウシ、ウマ、もしくはブタ種、または陰嚢が容易にアクセス可能であり、陰嚢の内部構造が外部から認識可能である他の動物種の去勢に役立ち得る。装置および手法は、本発明の新規な止血クランプの使用を含む。一つの態様において、クランプは、組織が締め付けられるかまたは融合されるよう組織に圧力を加えるための少なくとも二つの対向面を用いる。多指症の処置の場合、クランプを指の基部に配置することができる。クランプによる十分な力の適用が、対向フェースにおける組織を融合させる。適切な期間クランプを適用したのち、鋭利な器具、たとえばメスまたは医療用カミソリを使用して組織または指を切断することができる。好都合に、クランプを取り外したとき、融合組織が切断部の出血を防ぎ、切断区域からの任意の残留神経の抜き取りを助長する。クランプの設計は、それを一般的なクランプよりも小さく、コンパクトにすることを許し、小さめの組織および乳児での使用にとってより実用的にする。
別の態様において、クランプは、二つの対向面に形成されたほぞ穴・ほぞ構造の各側に設けられた二つのスロットを含む。去勢を実施する場合、陰嚢中の血管をスロット内に整合させ、精巣への精索および他の血管を二つのスロットの間に配置して、それらをほぞ穴とほぞとの間に整合させることができる。クランプを閉じると、ほぞ穴およびほぞと整合した組織は、一方の面のほぞによって他方の面に形成されたほぞ穴に押し込まれ、その中で、潰れる点まで圧縮されて、精巣の無能力化を生じさせる。スロット内に整合した血管は、対向面ならびにほぞ穴およびほぞから保護されて、いくらかの血流を陰嚢に供給し続けることができる。処置ののち、精巣は最終的に萎縮し、体によって吸収され、陰嚢はより小さく、かつ無傷のまま残る。
本発明の特定のクランプ態様は、不要または余剰組織、たとえば痕跡指の速やかかつ治癒的な除去を達成する際に臨床医を支援することができる。他の態様は、動物の精巣を無能力化するために使用することができる。処置は、相対的に無痛かつ無菌的に実施することができ、完了したならば、無痛かつ無縫合の永久的な指除去または精巣萎縮が達成される。そして、多指症患者は、永久的な修復および美的に好ましい外観をもって病院または医院を出ることができる。同様に、去勢された動物は、開放創がないため、陰嚢の感染症または壊疽の心配なく、解放されることができる。
上記発明のより正確な理解を得ることができるよう、添付図面に示されるその具体的な態様を参照することにより、先に簡潔に説明された発明のより具体的な説明を提供する。本明細書に提示される図面は、一定の拡大縮小率で描かれていない場合もある。さらに、図面または以下の説明中の寸法の任意の参照は、開示される態様に特異的である。本発明がその所期の目的のために機能することを可能にする、これらの寸法の任意の変更は、本発明の範囲内であるとみなされる。したがって、これらの図面は本発明の典型的態様を示し、ひいては範囲限定的であるとはみなされないことを理解しつつ、添付図面の使用を通してさらなる特異性および詳細をもって本発明を説明する。
本発明のクランプの一つの態様の斜視図である。 図2Aは、本発明のクランプの一つの態様の平面図である。図2Bは、本発明のクランプの態様の、アームを分離させた状態の平面図である。 乳児の多指症の指の区域に麻酔を注射する様子を示す写真である。本発明のクランプを適用することができる肉茎(pedical)部位に注目すること。 本発明の代替クランプ態様を示す。 本発明にクランプにより、残る指の表面に形成した融合組織の皮垂を示す。 縫合結紮術による軸後性多指症の指の除去によって生じた手の軸後区域の瘢痕形成部位を示す。 図7Aおよび7Bは、無効な縫合結紮によって形成した神経腫の例を示す。 図8Aおよび8Bは、多指症を示す乳児の、出生時(図8A)および本発明のクランプによる処置後6月齢(図8B)での写真である。 ロック機構がナット・ボルト構造である、本発明のクランプの代替態様を示す。 図10Aは、本発明の代替態様の前面の斜視図である。図10Bは、アームフェースを並置させるためにトグルアームが完全に配置された状態の、図10Aに示す代替態様の背面の斜視図である。 トグルアームが縦スロット中に配置され、かつトグルスピンドルが掛け止めされていない状態で示す、図10Aの態様の斜視図である。 トグルアームが縦スロットの中に嵌まる様子を示す、図11Aの態様の前面の一部分の斜視図である。 図12Aは、トグルアームが縦スロットから取り出された状態で示す、別の代替態様の前面の斜視図である。図12Bは、トグルアームが縦スロット中にある状態の、図12Aに示す態様の前面図である。 本発明の止血クランプの態様の下面図である。 図13Aに示す止血クランプの正面図である。 本発明の止血クランプ態様の前面斜視図である。 トグルアームが係合解除された状態の、図13Cに示す態様の平面図である。 図13Bに示す態様の下面図である。 図13Eに示す態様の正面図である。 トグルアームおよびトグルスピンドルがアームと係合した状態の、図13Fに示す態様の斜視図である。 トグルアームが縦スロットと係合し、トグルアームが係合するための位置にある状態の、図13Gに示す態様の斜視図である。 図13Fに示す態様の側面図である。この図は、トグルスピンドルがアームを押す側から見たものである。 図13Iに示す態様の側面図である。この図は、トグルスピンドルがアームを押す側とは反対側から見たものである。 本発明の組織クランプ態様とともに使用することができるトグルスピンドル設計および回動機構の態様を示す。 本発明の組織クランプ態様とともに使用することができるトグルスピンドルおよびディビット(divit)のさらなる態様を示す。 図16Aおよび16Bは、本発明の組織クランプ態様とともに使用することができるトグルスピンドルおよびディビットの別の代替態様を示す。 本発明の組織クランプ態様とともに使用することができる代替トグルスピンドル態様を示す。 ハンドル形トグルアーム設計を有する態様を示す。 本発明の、トグルロックを有する組織クランプの態様の使用を示す。 本発明の組織クランプの代替設計態様を示す。 本発明の組織クランプの代替設計態様を示す。 本発明の、トグルロックを利用する組織クランプの代替設計態様を示す。 組織クランプの一方のアームが反対側のアームとスライド式に係合する、組織クランプの代替設計態様を示す。 本発明の、トグルスピンドルがアームの側縁に対してロックする、トグルロックを利用する組織クランプの代替設計態様を示す。 図26Aおよび26Bは、本発明の、中に組み込まれた格納式ブレードを有する止血組織クランプの態様を示す。この態様において、ブレードはアームフェースに対して垂直に動かされる。 本発明の、中に組み込まれた格納式ブレードを有する止血組織クランプの代替態様を示す。 図28A〜28Cは、格納式ブレードを有する止血組織クランプの別の代替態様を示す。これらの図においては、ブレードがアームの中に格納され、ディビット面の外および上に動かされることができる方法を見てとることができる。この態様において、ブレードは、アームフェースと実質的に平行または同じ方向に動かされる。 図29A〜29Cは、非格納式ブレードを有する止血組織クランプの別の代替態様を示す。この態様において、ブレードはアームフェースに対して垂直に動く。 図30Aおよび30Bは、ハンドルを利用してクランプのアームを開閉する止血クランプの態様を示す。 本発明の去勢クランプの一つの態様を示す。 本発明の去勢クランプの別の態様を示す。 ほぞ穴・ほぞ構造の代替態様を示す。
詳細な開示
本発明は、組織クランプおよび使用方法を提供する。より具体的には、本発明は、体の外面から組織を除去する、または体内の組織に影響を加えるために使用することができる、外部から適用される止血および去勢クランプまたは類似装置の態様を提供する。本発明の装置および方法は、特に、組織を潰す、締め付ける、または融合させるのに適し、それは、多指症を処置するのに役立つことができ、かつ特に、乳児に対する使用に有益である。本発明の態様はまた、成人における余剰または異質皮膚組織、たとえば皮垂、ほくろ、またはいぼを除去するために使用することもできる。代替態様は、特に大型動物に対して去勢を実施するためのその使用を可能にする特定の構造的特徴を有する。好都合に、本発明の装置および方法は、瘢痕形成または合併症をほとんどまたは全く生じさせることなく、痛みが少なく、より速やかで効果的な処置を提供することができる。
本発明の態様は、以前には体に開放創を形成することを必要とした処置を実施するための、組織クランプ装置を提供する。装置は、相対的に使いやすく、失血を最小化または防止し、処置された組織に、より美的な外観を提供する。本発明の止血クランプは、多指症を処置する、または皮膚表面から不要な組織を除去するための速やかで容易な方法を提供することができる。同様なやり方で操作される去勢クランプは、フィールドアニマルを去勢するための速やかでより衛生的な方法を提供することができ、かつ動物にかかるストレスを最小化することができる。
本発明の新規で相対的に簡単な装置および処置は、現在世界中で使用されている縫合結紮または血管クランプ法よりも、これらの処置の両方にとって好ましい。本明細書に記載されるこれらのクランプおよび使用方法は、縫合法の場合に頻繁すぎるほど起こる合併症の全てではないが大部分をなくし、これらの処置の実施に係わる臨床医に好まれるはずである。本発明のクランプおよび方法を使用する手法は、結紮手法に伴う欠点をこうむることなく、治癒の目的を達成するのに要する時間を減らし、より速やかで美的に好ましい結果を達成する。これら両処置のコストは低く抑えることができる。本発明のクランプ態様による多指症の処置は、神経腫修復と比較して、患者への危険が有意に少ない。同様に、本発明のクランプの代替態様を用いて実施される去勢は、より正確かつ速やかであり、感染または壊疽の危険を減らすことができる。
本発明の態様は、多指症を処置するのに特に有用であり、代替態様は、去勢を実施するのに有効である。しかし、当業者は、本発明の装置および方法の他の用途を認識するであろう。たとえば、体に対して外にある他の組織、たとえば、ほくろ、皮垂、痔核組織、隆起した瘢痕組織、いぼ、ならびに癌性および非癌性腫瘍を、本発明の装置および方法によって切除することもできる。また、創傷の手当および閉鎖を本発明の態様によって実施することもできる。
したがって、本出願は多指症の処置または去勢のための使用を記載し、本明細書の中で使用される用語の多くは多指症の処置または去勢のための使用に関するが、他の用途のための変形が、本開示の恩典を有する当業者には明らかであろう。
以下の詳細な説明においては、外部組織または多指症の指の除去および去勢に関するいくつかの用語が使用される。そのような用語に与えられる範囲を含め、明細書および特許請求の範囲の明確かつ一貫した理解を提供するために、以下の定義を提供する。
本明細書の中で使用される用語「患者」は、本発明のシステムおよび方法を適用することができる、哺乳動物を含む動物を指す。これは、開示されたシステムおよび方法から利益を受けることができる哺乳動物種、たとえば非限定的に、類人猿、チンパンジー、オランウータン、ヒト、サル;飼い慣らされた動物(たとえばペット)、たとえばイヌ、ネコ、モルモット、ハムスター、およびウサギを含む。また、獣医学的用途が本発明に関して考えられ、大型または小型の動物、たとえばウシ、スイギュウ、ヤギュウ、ウマ、ロバ、ブタ、ヒツジ、ヤギ;様々なタイプの家禽;一般に動物園で見られる外来動物、たとえばクマ、ライオン、トラ、ヒョウ、ゾウ、カバ、サイ、キリン、アンテロープ、ナマケモノ、ガゼル、シマウマ、ヌー、プレーリードッグ、コアラ、カンガルー、オポッサム、アライグマ、ダチョウ、パンダ、ハイエナ、アザラシ、アシカ、ゾウアザラシ、カワウソ、ネズミイルカ、マイルカ、およびクジラのための用途を含む。さらに、ヒトまたは非ヒト動物患者は、新生児から高齢者までの範囲年齢であってよい。
本発明において使用される用語「臨床医」は単に文言的都合のためである。この用語は、いかなるふうにも限定的に解釈されるべきではない。本発明の装置、器具、方法、技術、および/または処置は、それを利用することを望み、または利用する必要があり、かつ本発明の理解を有する任意の人物が利用することができる。
加えて、用語「クランプ」または「組織クランプ」は、本発明の止血クランプまたは去勢クランプを指すために互換可能に使用される。
また、別段に指定されない限り、本明細書の中で使用される用語「操作可能な連絡」、「操作可能な接続」、「操作可能に接続された」、「協働的に係合した」、およびそれらの文法的変形は、特定の要素が、所期の機能を達成するために協働するようなやり方で接続されていることをいう。「接続」または「係合」は、直接的、間接的、物理的、または遠隔的であり得る。
最後に、本出願を通して「基端」および「末端」が参照される。本明細書の中で使用される基端とは、クランプのアームが枢動するとき中心となるクランプ態様の端部である。逆に、装置の末端は、クランプのアームが分離または開口する端部である。
本発明は、以下の実施例においてより具体的に説明される。数多くの修飾および変形が当業者には明らかであるため、以下の実施例は、例示的であることを意図したものである。別段に明らかに指図されない限り、明細書および特許請求の範囲の中で使用される単数形(「a」、「an」、および「the」)は複数の指示対象をも含む。
全体を通して同じ参照番号が同一または類似部品を示すために使用されている添付図面を参照する。本発明の特定の態様を示す添付図面を参照すると、本発明の組織クランプ20が概して、基端5において操作可能に接続された二つのアーム150を含むことが見てとれる。これらのアームが横方向に、すなわち互いから離れる方向に枢動すると、クランプの開口部115に通じる開口110が末端10に得られ、その開口部に組織25を挿入して、その組織の一部を各アームの対向フェース125間で締め付ける、または圧縮することができる。これらのアームがいっしょにおよび/または中心線15に向かって枢動すると、対向フェースは並置され、それらの間の任意の組織は締め付けられる、または潰される。アーム150が十分な締め付け力を提供し、かつアーム150が組織から取り外されるようなときまで並置されたままでいることを保証するために、少なくとも一つのロック機構300を各アームに操作可能に接続して、アームの中心位置または対向フェースの並置を維持することができる。特定の態様はさらに、組織クランプに組み込まれた、または内蔵されたメスまたはブレードを含み、そのメスまたはブレードを使用して、並置された対向フェース間に入らない余剰または異質組織を切除することができる。
組織融合に使用される止血クランプ態様は上記特徴を含むことができ、さらに、アームが互いに合わされたときクランプの前面17に浅い凹部を形成するように対向フェースがより狭い幅(W)を有するところのディビット(divit)375を含むことができる。各アームは、アームが互いに合わされてディビットを形成するとき整合する凹部374を有することができる。組織を切除するとき、ディビットは、メス、カミソリ刃または他の適切な鋭利なブレードをできるだけ体の近く配置することを可能にする。これは、締め付けられる、もしくは融合される組織のより小さな区域または、以下に説明するように、より小さなスキンタブ(skin tab)27を形成することができる。
本発明の去勢クランプ200態様は上記一般的部品を含むことができ、さらに、対向フェース125が互いに合わされたとき少なくとも二つの通路275を形成する少なくとも二つの切欠き270を含むことができる。また、一方の対向フェースに切られたほぞ穴240およびもう一方の対向フェースから延びるほぞ260が含まれ、対向フェースが互いに合わされたとき、ほぞがほぞ穴の中に嵌まるようにすることができる。これらの二つの部品の間に配置された組織は、ほぞによってほぞ穴に押し込まれ、締め付けられる、または潰される。好都合に、ほぞ穴(mortor)およびほぞの使用は、クランプに加える力を増すことなく、より大きな圧力を組織に加えることを可能にする。図31および32は去勢クランプの態様を示す。
概して、本発明の止血クランプおよび去勢クランプは、それらが類似したやり方で作用することを可能にする類似部品を有する。止血クランプと去勢クランプとの違いは、以下さらに詳細に説明する、アーム上のフェースの構造および/または配置の点で非常に明らかであり得る。したがって、本出願およびその中での組織クランプの説明は特に止血クランプに関するものであるが、説明は、去勢クランプの態様にも等しく適用可能であることが理解されよう。止血クランプと去勢クランプとの間で部品の特定の違いがある場合、本出願はそれらの違いを述べる。
組織クランプ20のボディに関して、利用される材料は、クランプが使い捨て用であるのか、滅菌されて繰り返し使用されるのかに依存する可能性がある。また、クランプは、一つまたは複数の生体適合性材料でできていることが好ましい可能性がある。特定の態様において、少なくとも、組織と密接するアームフェース125は生体適合性材料を含む。さらなる態様において、少なくともアームフェースは使い捨てである。
使い捨て医療装置に利用することができる材料は当業者に公知であり、非限定的に、プラスチック、ナイロン、金属、ガラス、セラミックスまたはそれらの組み合わせもしくは複合体を含むことができる。理想的には、利用される材料は、少なくともアームフェースに関し、組織の正しい融合を達成するのに適当な量の力を加えることができるような十分な剛性を有する。滅菌可能な装置に利用される材料もまた、好ましくは、一つまたは複数の非反応性および/または生体適合性材料である。そのような材料は当業者に公知であり、非限定的に、様々なタイプの金属、金属合金、プラスチック、セラミックス、自然由来物またはそれらの組み合わせを含むことができる。より具体的な例は、非限定的に、チタン、コバルト・クロム・モリブデン合金、鋼、炭化チタン被覆ステンレス鋼、ナイロン類、ポリエチレン類、それらの組み合わせもしくは複合体を含む。
理想的には、再使用可能な装置のために選択される一つまたは複数の材料は、度重なる滅菌処置に耐えることができる。さらに、利用される材料は、少なくともアームフェースに関し、理想的には、組織の正しい融合を達成するのに適当な量の力を加えることができるような十分な剛性を有する。適切な非反応性および/または生体適合性の使い捨てまたは再使用可能な材料の選択は当業者の能力の範囲内である。加えて、クランプの一つまたは複数のパーツは一つまたは複数の薬剤でコートまたは被覆されることができる。たとえば、クランプのアームまたは少なくともアームフェースは硝酸銀または他の銀塩でコートされることができる。また、麻酔薬および他の薬品または化合物、たとえば出血が起きたときそれを抑制する、感染を予防する、または瘢痕形成を抑えるためのものをクランプ上で使用することもできる。本発明の態様とともに使用することができる任意の数のコーティングを決定することは当業者の技能の範囲内である。そのような変更は本発明の範囲内である。
クランプ20のアームに関して、クランプのフェースがアームによって支持されていることが図1および4に見てとれる。したがって、アーム150の整合がフェース125の並置に影響することができる。一つの態様において、アームは、その基端で、または基端を中心に回動可能に接合されている。さらなる態様において、アームは、多様な回動機構400のいずれか、たとえば非限定的に、ピン、ボルト、ロッド、スクリュー、またはアームの回動を許しながらもそれらの整合を維持する他の類似装置によって接合される。また、プレス嵌め機構、たとえばプレス嵌めボルトまたはピンを使用することもできる。理想的には、回動機構は、ベアリングヘッド410上に表面形体をほとんどまたは全く有しない。そのような表面形体は、存在する場合、細菌または他の望まれない生物もしくは物質を宿らせるための区域を提供する可能性がある。加えて、対向するフェースが、強制的に互いに押し合わされない、または互いと並置されない限り、離れた状態に保持されるように、回動機構に組み込まれた、または回動機構を作動させてアームを偏らせる一つまたは複数のばねまたはばね様機構があってよい。
さらなる態様において、アームを整合させるのを支援し、かつアームの整合を維持するのにも役立ち得るフランジ155が、アームの一方または両方にあってよい。図2Aおよび2Bは、第一のアームが、第二のアーム前面17または背面18と重なり、かつ回動機構400(枢動軸436を提供する)によって固定される少なくとも一つのフランジ155を有する態様を示す。図15は、一方のアームが一つのフランジ155を有し、他方のアームが二つのフランジを有する態様を示す。一方のアームの一つのフランジは、他方のアームの二つのフランジの間に挟まれることができる。組み立てられると、各フランジは一緒に挟まり合い、同じ枢動軸436を中心に互いに対して枢動することができるように固定されることができる。
図2Bは、アームがその基端5でまたは基端を中心に枢動して、組織クランプの開口部115に通じる開口110をアーム間に形成し、その開口部に組織を挿入することができる態様を示す。一つの態様において、アームは、開口部を形成する角度λが0°(アームおよびフェース125が完全に並置する)から約180°(アームが実質的に一直線に整合する)の範囲であり得るよう、自由に振れて離れることができる。より具体的には、本発明の態様は、少なくとも10°、15°、20°、25°、30°、35°、40°、45°、50°、55°、60°、65°、70°、75°、80°、85°、90°、95°、100°、105°、110°、115°、120°、125°、130°、135°、140°、145°、150°、155°、160°、165°、170°、175°、180°、185°の角度および/または上記値の任意の二つの間の範囲の角度を形成する開口部を有することができる。特定の態様において、開口部115は約15°〜約20°の角度まで開くことができる。より具体的な態様において、開口部は約17°の角度まで開くことができる。これは、たとえば図15に示すように、幅が約2cmである開口を末端10に提供することができる。しかし、大きめの組織に対して装置を利用するとき、より大きなλが好都合である場合もある。角度はまた、185°よりも大きい場合もある。
代替態様においては、一つまたは複数の機械的ジョイントストップ160を使用して回動、すなわち開口部115のλを制限することができる。一つの態様において、少なくとも一つのアームの基端5は、アームの回動および開口部115のλを制限するためのジョイントストップをもって構成されている。図1、2Aおよび2Bに示す態様は、アームの構造が、一定の角度を超えるアーム開口に対する干渉を提供する、アバットメント型ジョイントストップを利用する。一つの態様において、ジョイントストップは、アームの基端5間に切欠き162を含み、この切欠きの幅(W)がアームの可動域を決める。図9は切欠き162の幅(W)の例を示す。この態様では、アームの基端は切欠きの幅の範囲で回動することができる。回動の極端で、切欠きの対向側164が互いに当接(about)して、アームがさらに回動することを防ぎ、ひいては開口部の角度を制限する。
図31は、一方のアームに舌状片165を有し、その舌状片が反対側アームの溝166に嵌まるジョイントストップの代替態様を示す。舌状片およびそれが回動して入り込む溝の長さが、アームが回動することができる程度を決めることができる。ジョイントストップ160はまた、アーム上の回動機構400および/または一つまたは複数のフランジ155に組み込まれることもできる。機械的ジョイントストップは当技術分野において周知である。同じ機能を実質的に同じ方法で提供し、実質的に同じ結果を出すような変形は本発明の範囲内である。
図1の態様において、各アームのフェース125が、並置されたとき、実質的に整合することを見てとることができる。フェース間の組織に加えられる圧力が組織の融合を生じさせ、出血を抑えるシールドスキンタブ27(その一例を図5に示す)を形成させるよう、フェースの並置は重要である。一つの態様において、フェース125は互いの鏡像であり、合わさると、または並置されると、その長さ(L)の全部または大部分に沿って整合する。図2Bおよび4は、フェースが、並置されたとき、その全長(L)の大部分または全部に沿って、すなわち基端5から末端10まで整合することができる実質的に同一の鏡像である、この例を示す。
代替態様において、フェースは鏡像ではなく、それどころか、一方のフェースが他方のフェースとは異なる形状であってよい。たとえば、一方のフェースは、反対側のフェースよりも大きな表面積を有することができる。これは、使用年数または度重なる使用のせいで誤整合するおそれのあるクランプの場合に好都合である場合がある。理由は、アームが誤整合する、曲がっている、または他のやり方で正確には整列しないとしても、より小さな面積のフェースは、より大きな面積のフェースに対して力を加えることができるからである。
フェースの長さ、すなわち基端5から末端10までの距離は異なってよく、当業者および本開示の恩典を有する者によって理解される多様な要因に依存し得る。一つの態様において、少なくとも一つのフェース125の長さは、たとえば図2Bに示すように、開口部115の長さに等しい、またはほぼ等しい。代替として、少なくとも一つのフェースの長さは、たとえば図1および4に示すように、開口部の長さよりも短い。この態様では、各アーム上のフェースは開口部内に位置し、アームの末端10から離間して、より基端5に近い。図1に示す特定の態様において、フェースは開口部に対してほぼ中央にある。別の特定の態様において、開口部はより基端5に近く、これは、例として、開口部がより枢動軸436に近い図11A〜11Cに示されている。
図1、2Aおよび2Bに示す止血クランプ20態様では、アームとその上の対応するフェースとが一つのユニットピースとして構成されている。したがって、アームとフェースとは同じ材料または二つ以上の材料の均一な混合物を含むことができる。さらに、この態様では、アームとフェースとは分離不可能であってよい。代替として、アームとフェースとは異なる材料を含むこともできる。異なる材料は、一つの部品、すなわちアームから、別の部品、すなわちフェースへと移行することができる。たとえば、アームが一つのタイプの材料を含み得、フェースが別のタイプの材料を含むことができ、それらの間に材料移行区域130がある。図4および12Bは移行区域130の非限定的な例を示す。これは、たとえば、フェースが、より硬質の材料、または組織に加えられる力に他のやり方でより良く耐えることができる材料を含むことを可能にする。同様に、アームは、取り扱いにより適した材料、またはより人間工学的な形状を可能にするかもしくはそれをアームにとって望ましいものにする何からの他の特徴を有する材料を含むことができる。この態様では、アームとフェースとは一つの分離不可能な部品であってよい。
代替として、図4は、アームとフェースとが、嵌め合わせることができる二つの異なる部品として構成されている態様を示す。この態様では、フェース部品225は、アーム部品250と結合するピースであってよい。これは、フェース部品が一つの材料で作られ、アーム部品が異なる材料を含むことを可能にし得る。これは、フェース部品をより硬質な、特殊な、またはさらにより高価な材料で製造し、アーム部品をより非硬質なまたはより廉価な材料から製造することを可能にするため、好都合であり得る。
一つの態様において、フェース部品225は、図4の例に見られるように、プレートとして構成することができる。アーム部品は、図4に示すように、フェース部品を受け、かつフェース部品を操作可能に接続するためのスロット230を含むことができる。プレートは、チタン、コバルト・クロム・モリブデン合金、鋼、炭化チタン被覆鋼のような材料で作製することができる。これらの材料は非常に硬く、生体適合性であり、医療技術分野において周知である。しかし、入手または使用するには高価である場合がある。したがって、止血クランプ全体をそのような材料で製造することは費用的に困難である場合がある。しかし、一つの態様において、アームは、相対的に廉価であり、かつFDA(アメリカ食品医薬品局)認可されたGRAS(Generally Regarded As Safe/一般的に安全と認められる)材料から製造され、一方でフェースを有する部品はより好ましい材料から製造される。
この態様でのさらなる利点は、止血クランプをモジュール式にすることができることである。モジュール設計では、必要なとき、アーム部品を交換することなく、フェース部品のみを交換することができる。これはまた、以下に説明するように、様々なタイプのフェースの使用を可能にし得る。大きめの装置の小さめの部品を交換することができるモジュール設計は、当業者に公知である。フェース部品をアーム部品にモジュール式に嵌合または結合させることができる装置および方法を決定することは、当業者の技能の範囲内であろう。
止血クランプの態様は、寸法をできるだけ小さく維持する場合、特に好都合である。止血クランプの寸法が大きすぎる場合、クランプを使用することができる体の部位が最適な配置を許容しない場合もある。たとえば、一般に体のしわ部に現れる組織の皮垂を除去するために使用する場合、より小さい寸法の止血クランプがより有用であろう。
一つの態様において、止血クランプは、前面17と背面18との間で約1/10インチ〜約1/2インチの厚さ(T)を有する二つのアームを利用する。より具体的な態様において、止血クランプは、約1/10インチ〜約1/4インチの厚さ(T)、すなわち前面17と背面18との間の距離を有する二つのアームを利用する。装置の全幅(W)、すなわち前面および/または背面を横切る距離は、約0.75インチ〜約2.0インチであってよい。加えて、基端5から末端10までの装置の全長は約1.0インチ〜2.5インチであってよい。
止血クランプの特定の態様は、前面17と背面18との間で約3/16インチの最大厚さ(T)を有する二つのアームを利用する。融合される皮膚にフェースが接触する箇所のクランプの厚さは、約2/16インチであり得る。さらなる特定の態様において、装置の全幅(W)は約11/4インチであり得る。なおさらなる特定の態様は、基端から末端まで約2インチの全長(L)を有する。
典型的には、組織クランプのアームの各フェース125は平坦面である。アームが組織に対して並置されると、平坦なフェースによって組織に加えられる力が、組織がフェースと接触する箇所の間で組織を本質的に融合させる。また、締め付けられるかまたは融合された組織の区域の形成を支援することができる拡張した表面形体152が、フェース上にあってもよい。たとえば、止血クランプの一方または両方のフェース125は、フェースが皮膚を押すと同時に皮膚に押し入る複数の隆起、突端または類似構造をその上に有することができる。
本発明の組織クランプの代替態様は、より安全で、より効果的かつより非観血的な去勢処置を実施するために用いることができる。この処置は、そのような処置がしばしば衛生的とはいえない条件で実施される、大型動物に対する使用に特に適している。この代替態様は、止血クランプと同様に作用することができ、去勢クランプ200として作用させるためには、一方または両方のフェース125に対する変更を要するだけである。
一つの態様において、去勢クランプの一方のアーム150のフェース125は、その中に切られた細長いくぼみまたはほぞ穴240を有する。反対側のアームフェースは、止血クランプに関して上述したように、その上に形成されたほぞ260を有することができ、このほぞは、フェースが並置されたとき、ほぞがほぞ穴に嵌まることを可能にする形状を有する。ほぞ穴とほぞとの間に整合された組織はほぞによってほぞ穴に押し込まれて潰される。組織のいくらかを上記のように融合するかまたは締め付けることもできるが、去勢クランプの一般的目的は、組織がもはや機能しないところまで組織を潰すかまたは損傷させることである。精巣から来るまたは精巣に通じる管路および血管に対して実施されると、管路または血管の一部を永久的に分断することができる。これは、精巣を無能力化し、萎縮させることができる。
図31および32は、同様な相補的形状を有するほぞ穴およびほぞを有する態様を示す。しかし、ほぞ穴とほぞとは、同一または類似形状を有することを求められない。ほぞがほぞ穴の中にそれらの間で組織を潰すのに十分なほど嵌まることができる限り、これらの部品の形状は異なってもよい。拡張した表面形体152が上述されているが、これをほぞ穴およびほぞとともに使用することもできる。図33は、ほぞ穴とほぞとが非類似形状を有し、それぞれが異なるタイプの拡張した表面形体を有する、ほぞ穴・ほぞ構造の非限定的な例を示す。
本発明の去勢クランプ態様は、陰嚢の開放創の形成をなくすかまたは抑え、かつ、陰嚢への広範囲または長期に及ぶ損傷を生じさせることなく精巣が萎縮させることを可能にするため、特に効果的である。陰嚢の健康を維持するためには、精巣がその中で萎縮するときでさえ、少なくとも陰嚢組織を養う血管を保護することが有益であり得る。したがって、去勢クランプは、いくらかの組織を潰すかまたは損傷するために使用される一方、好ましくは他の組織は無傷のまま残るであろう。
これらの非標的血管および組織の保護を容易にするために、去勢クランプ200は、一方または両方のフェース125内に切られた一つまたは複数の切欠き270を有することができ、処置中、この切欠きの中に非標的組織を配置して、それが潰されないよう防護することができる。アームが互いに合わされると、切欠き270はフェース間に通路を形成することができ、この通路中で、非標的組織は、並置されたフェースから防護され得る。図31は、切欠き270が一方のフェース中に形成されている態様を示す。アームが並置されると、切欠きは反対側のフェースとともに通路を形成する。図32は、切欠きが両フェース中に形成されている態様を示し、アームが並置されると、切欠きが整合して通路275を形成する。
去勢クランプの寸法は、通常、処置を受ける患者のタイプまたはサイズに依存して異なってよい。たとえば、ウシに対して使用するための去勢クランプは、イヌまたはネコに対して利用するための去勢クランプよりも全体的に大きい可能性がある。しかし、特定の態様において、去勢クランプ中のほぞ穴およびほぞならびに通路の構造は、一定の範囲の患者サイズに対する使用を許容する。
一つの態様において、去勢クランプは長さ(L)約3インチ〜約7.5インチである。別の態様において、去勢クランプは長さ約3インチ〜約4.5インチである。別の態様において、去勢クランプは長さ約5インチ〜約7.5インチである。特定の態様において、去勢クランプは長さ約4インチ〜約6インチである。
本発明の組織クランプが組織に配置され、組織に圧力を加えているならば、組織が融合するかまたは十分に損傷することを保証するために、クランプ20を短い期間、組織上の定位置に放置することができる。この期間は異なってよいが、通常、約2分〜約3分である。小さめの組織区域の場合、組織が融合するのに1分未満しか要しない場合もある。クランプを取り外す前に、異質組織、たとえば多指症の指または組織の皮垂をクランプの表面から切除することができる。代替として、除去される予定ではない組織、たとえば陰嚢を、感染、疾患、腫脹、痛み、または内部組織が潰されたのち生じ得る他の問題を防ぐために処置することができる。両方の状況で、これらの二次的処置はまた、クランプを皮膚から取り外した後で実施することもできる。
止血クランプでは、クランプを取り外すと、たとえば図5に示すように、皮膚表面にスキンタブ27を見ることができる。大部分の状況において、これらの処置全体を4〜5分以内、多くの場合、約5分で実施することができる。処置を開始する前に、たとえば図3に示すように、局所麻酔を局所的および/または皮下的に適用することができる。大部分の多指症治療処置の場合、1%リドカイン溶液が効果的であり得る。
止血クランプ態様に関して上述したように、アームのフェース125が組織と接触してそれを融合させる。したがって、フェース間で融合される組織区域の量が、出血を抑えるのに十分であり、かつ、取り外したのち過度に大きなスキンタブ27を残さないことが重要である。一つの態様において、フェースの幅はアームの幅にほぼ等しく、その一例が図2Bに示されている。代替として、フェースの少なくともいくらかの部分の幅は、たとえば図1および13Gに示すように、アームの幅未満であってもよい。一つの態様においては、前面17内に、アーム150間にかかるディビット375があり、アーム間に、アームよりも小さな厚さ(T)を有する区域が形成されている。図1、10Aおよび11Aは、各アームがディビットの一部とともに形成されて、アームが当接すると、前面17に完全なディビットが形成されるような、この態様の非限定的な例を示す。組織をディビットの二つの半分と整合させることができ、それによって、アームが組織の上で閉じられたとき、ディビットによって加圧される、より狭いフェース区域がスキンタブを形成する。前面と背面との間の距離である、ディビット中のアームフェースの厚さ(T)は、皮膚の融合およびできるだけ小さいスキンタブの形成を容易にするのに十分な大きさであるべきである。しかし、厚さは、ナイフのようになって実際に皮膚の切断または切除を生じさせるほどに小さくあってはならない。上述したように、止血クランプのアームは、前面17と背面18との間で約1/10インチ〜約1/4インチの厚さ(T)を有することができる。ディビットもまた、これらの寸法内の幅を有することができる。止血クランプの特定の態様は、フェースが前面17と背面18との間で約3/16インチの最大厚さ(T)を有するディビットを有する。より具体的には、ディビットは、厚さ約2/16インチのフェースを有する。
上述したように、本発明の態様は使い捨てにすることができる。代替として、本発明の態様は部分的使い捨てであってよく、この場合、クランプのいくらかの部分を取り外して、処分することができ、他の部分は保持して、再使用する。本発明のクランプまたはクランプの一部のために使用することができる多様な使い捨て材料が公知である。単独でまたは一緒に使用されるそのような材料は、組織を正しく融合させるのに必要な量の力に耐えるのに必要な剛性および強度を提供することができる。これらの同じ材料は、本発明の組織クランプが完全にまたは少なくとも部分的に使い捨てが可能であるのに十分なほど安価であり得る。そのような材料の例は、非限定的に、ナイロン、セラミックス、金属、高密度プラスチック、強化ガラス、および他の材料、または当業者に公知のそれらの組み合わせであってよい。
さらには、そのような使い捨てまたは部分的に使い捨ての態様は、過剰組織または指を除去するための適切な鋭利な器具を含み得るキットの一部であってよい。キットはさらに、一つまたは複数の薬品、医療装置、もしく処置材料、または本発明のクランプによる処置を受ける前、受ける最中、もしくは受けた後で組織を処置するために使用可能な他の医療関連の供給品を含むこともできる。非限定的な例として、鎮痛剤、消毒薬、局所抗生物質(たとえば硝酸銀溶液)、血液凝固薬(軽い出血の場合)、包帯、スワブ、ガーゼ、テープ、および当業者に公知の他の品物もしくは材料が、そのようなキットに含まれてもよい。どの材料が、本発明の組織クランプを含むキットを構成することもできるかを決定することは当業者の技能の範囲内である。そのような変更は本発明の範囲内である。
メスまたは他の切断器具を使用して組織を切除することができる。メスまたは他のブレードが組織クランプに組み込まれる、またはそれと一体化される場合、それは好都合である場合がある。これは、使用するのに便利である単一ユニット装置を提供することもでき、使い捨てとして作製される場合、ブレードと組織クランプとを同時に捨てることもできる。一つの態様において、止血クランプ100は、その中に組み込まれたスライド式ブレード175を有する。スライド式ブレードは、ディビット375の前面17と平面的であり、クランプがロックされたのち組織がアームフェース125間から延び出ているとき、スライド式ブレードを使用して、ディビットの前面上で動かし、異質組織を切断することができる。たとえば図26Aおよび26Bに示すような一つの態様において、スライド式ブレードはフェースに対して垂直に動くことができる。説明のため、図26Bは、アームフェースに対して垂直に延びたときのブレード175の位置をより容易に見ることができるよう、離れた状態のアームを示す。図29A、29B、および29Cは、アームフェース125に対して垂直に動かすことができるブレードの別の態様を示す。代替態様において、ブレードは、たとえば図27、28A、28B、および28Cに示すように、アームフェースに対して平行もしくは実質的に平行または共線的に動くことができる。
特定の態様において、ブレードは、ブレードがアームと平行または少なくとも実質的に平行な直線方向に動くトラック168と操作可能に係合する。トラックは、概して、アーム内の通路であってよい。ブレードは、トラックを通って延びて、通路の中に、かつディビットを横切って突出することができる。図28Cおよび29Bは、ブレードが操作可能に係合しており、かつトラックを追従して切断動作を実行することができるトラックの例を示す。
ブレード175の刃先176はまた、組織中を動くときスライス動を提供するように構成されてもよい。図26Aおよび26Bならびに図29A〜29Cは、斜めの刃先176を有するブレードの例を示す。図27、28A、28B、および28Cは、カーブした刃先176を有するブレードの例を示す。ブレードの刃先は、のこぎり波形を含むがそれに限定されることなく他の形状を有することができる。加えて、刃先のサイズまたは長さは、ディビットのサイズ、ブレード刃先の移動方向、クランプが使用される組織のサイズおよび当業者によって理解される他の要因に依存し得る。一つの態様において、ブレード175の刃先176はディビット長(L)の50%超にわたって延びる。より具体的な態様において、ブレード175の刃先176はディビット長(L)の75%超にわたって延びる。さらに具体的な態様において、ブレードの刃先はディビット長(L)の少なくとも90%にわたって延びる。記載された長さ以外の刃先の長さの変化が本発明の範囲内であることが理解されよう。
さらなる態様において、止血クランプ100に組み込まれるブレード175は、ブレードのアーム150内に格納されるかまたは隠される。これは、刃先176との偶発的な接触を防ぎ、より安全な処分および貯蔵を提供することができる。特定の態様において、アーム150は内部チャンバ167を有し、ブレードを移動させ、ディビット面上でスライドさせるまで、この内部チャンバの中にブレードを格納するかまたは一時的に入れておくことができる。さらなる態様において、内部チャンバはトラック168と隣接して、ブレードがトラックに沿って内部チャンバの中に動くことができるようになっている。図26Aは、止血クランプのアーム150内の内部チャンバ167の一例を示す。図27は内部チャンバ167の別の態様を示す。図28A〜28Cは内部チャンバのさらに別の態様を示す。
ディビットの表面を横切るブレードの移動は、ブレードを手動で動かすことができるようにするアタッチメントの使用によって達成することができる。一つの態様においては、スライダー180がブレード175に固着される。スライダーを使用して、組織を切る方向にブレードを動かすことができる。スライダーは、硬質または半硬質の延長部、たとえば、ブレードの一つの縁に取り付けられたボタンであってよい。特定の態様において、スライダーは、上記トラック168の、ブレードが突出する側とは反対側の端部から延びるようにブレードに取り付けることができる。スライダーをトラックの一方の側で押すと、トラックの反対側でブレードを同じ方向に動かすことができる。図26A、26B、27、および28A〜28Cはすべて、ブレードを切断方向に動かすために、ブレード(格納されているか、されていない)とともに使用することができるスライダーの例を示す。図28Aおよび28Bは、スライダーを使用してブレードをトラック中で動かす方法を示す。
格納式ブレードおよびスライダーの使用は当技術分野において周知である。格納式ブレードおよびブレードを動かすためのスライダー、たとえばボタンの使用を用いる装置は無数にある。ブレードを止血クランプのアームの中に格納する方法およびブレードの移動を制御するためのスライダーの取り付けを決定することは、本開示の恩典を有する当業者の技能の範囲内である。同じ機能を実質的に同じ方法で提供して実質的に同じ結果を出すそのような変更は本発明の範囲内である。本発明の止血クランプは、多指症の指の除去に特に適している。しかし、体の表面からの他のタイプの組織を除去するためにも利用することができる。上記のように、皮膚の融合を促進するためには、そのような組織が皮膚で覆われることが好ましい場合がある。止血クランプ20によって除去することができる組織の一般的直径は約20cm以下である。
配置され、組織と接触したならば、本発明のクランプは、理想的には、上述したように少なくとも数分間、定位置で放置される。組織を正しく融合させるかまたは組織を潰すためには、加えられる圧力の量が十分であり、一貫している必要がある。これを保証するために、アームを組織区域の上で定位置にロックすることができる。理想的には、ロック機構300は、操作しやすく、アーム上に一貫した均一な圧力を維持し、フェース125を押し合わせる。本発明の態様とともに利用されるロック機構は、アームの動作を妨害する、または開口部115への組織の挿入を望みに反して抑止するべきではない。さらに、ロック機構は、クランプが組織上に配置されたならば、ロック機構の係合がクランプの位置を変化させることがないよう、操作しやすくあるべきである。本発明の態様の一つの利点は装置のコンパクトなサイズである。したがって、ロック機構は、理想的には、クランプのサイズを増すことなく機能性である。
組織を融合させる、または締め付けるのに要する圧力の量は、組織のタイプ、部位、および当業者に公知の他の要因に依存して異なり得る。一つの態様において、本発明の組織クランプの当接フェースによって加えられる圧力の量は、少なくとも約25psiであり、少なくとも50psi、75psi、100psi、もしくは150psi、および/または前記数値のいずれか二つの間の範囲のpsiであってよい。
一つの態様においては、アームを組織の上で閉じたのち、スナップクランプ305を使用してアームを固定することができる。スナップクランプは、組織クランプの開口部115の末端10またはその近くで一方のアーム150に固着されたスナップクランプアーム306を有することができる。スナップクランプアーム306の他端は、組織クランプの反対側アーム上に位置する歯309と係合するつめ307を含むことができる。スナップクランプアームをクランプの閉じた開口部の上で回動させると、たとえば図26Aおよび28Cに示すように、つめが歯と係合して、当接したフェースを、それらの間で組織を融合させるのに十分な力で合わせて保持することができる。スナップクランプ装置は当技術分野において公知である。同じ機能性を提供する変形が本発明の範囲内である。
別の態様において、処置中にアームを固定するためのロック機構300としてトグルロックが用いられる。トグルロックは当技術分野において公知であり、幾何学的連結を使用して低い入力ユーザ力を高い入力締め付け力へと増幅する「オーバー・ザ・センター」作動原理を用いる。トグルロックは、二つの物体を接続し、それらの間に圧力を加えるための機構として周知である。トグルロックは通常、第一端で一つの物体に操作可能に接続され、第二端がトグルスピンドルに操作可能に取り付けられたトグルアームを用いる。トグルスピンドルは特定の形状およびサイズ、通常は楕円形を有し、それにトグルアームの第二端が接続される。動作中、トグルアームは両物体にかけて延び、トグルスピンドルを、必ずしもではないが多くの場合、第二の物体に対して回転させる方向の力がトグルスピンドルに加えられて、トグルアームがトグルスピンドルに向けて、かつその上に引かれるようにし、それが、第一の物体をトグルアームの方向で第二の物体に押し当てる。十分な力がスピンドルトグルに加えられると、スピンドルトグルは回動して、スピンドルのより大きな直径の幾何学的中心を通り過ぎ、ポジティブロックを形成し、力がもはや加えられないときスピンドルが逆回転するのを防ぐ。図2Aおよび2Bは、本発明とともに使用することができるトグルロック態様の例を示す。これらの態様で、トグルアーム320の第一端322がクランプの第一のアームに操作可能に接続されている。トグルアームが硬質ピースである場合、操作可能な接続機構325がトグルアームの回転を可能にし得る。トグルアームが柔軟なピースである場合、第一のアームへの操作可能な接続機構325を固定して、トグルアームが第一のアームから第二のアームへと撓む、または巻くようにすることができる。
トグルロックはさらに、トグルアーム320の第二端324に操作可能に接続されているトグルスピンドル340を含むことができる。トグルアームが硬質である場合、トグルスピンドルは回動可能に取り付けることができる。トグルアームが軟質である場合、トグルスピンドルは固着することができ、トグルアームはスピンドルを巻く。本発明のトグルスピンドルが非円形であり、スピンドルに対して長軸341および短軸343があることが図2Aおよび2Bに見てとれる。特定の態様において、トグルスピンドルは、約1/2インチである短軸および約3/4インチである長軸を有する。
この態様で、トグルアームは、図2Aおよび図4に示すように、クランプのアーム150の末端10にかけて配置される。そして、トグルスピンドルは、通常はレバー345により、トグルアームの第二端がトグルスピンドルの長軸にかかる、またはそれを通ぎるまで、強制的に回動される。トグルスピンドルが回転するとき、トグルスピンドルは、アーム150がトグルアームの方向に一緒に押されるように力を加え、それが、フェース125を強制的に並置させる。その後、開口部115内の任意の組織はフェース間で圧縮される。特定の態様において、トグルスピンドルの長軸は、ポジティブロック位置に係合するために、約45°〜約90°の間で回動される。
さらなる態様において、アーム150の末端10は、トグルアームを受けるように適合されている。一つの態様において、アームの末端は、縦スロット350をもって構成され、このスロットの中にトグルアーム320を整合させることができる。スロットは、トグルスピンドルに力が加えられたとき、アームの基端からトグルアームが滑るまたはずれるのを防ぐことができる。特定の態様において、スロットは、幅が約1/8インチである。本発明の装置とともに利用することができる数多くのタイプのロック機構および/またはガイドがある。図18および19は、様々なトグルアーム設計を利用するいくつかの他のタイプのロック機構を示す。これら様々な設計それぞれは、上記同じ原理に基づいて作動することができる。上述したように、そのようなロック機構は、クランプの回動を阻止するべきではなく、フェースを並置させてそれらの間で任意の組織を十分に融合させるのに十分な力を提供する。当業者は、本発明の態様とともに使用することができる一つまたは複数のロック機構および/またはガイドを決定することができるであろう。
場合によっては、組織に加えられる圧力の量を制御することができることが有益であり得る。除去される組織の量またはサイズに依存して、正しい組織融合を保証し、組織を潰さない、または損傷させないために、より多いまたは少ない圧力が必要になり得る。アームに当接し、圧力に対してより多くの制御を提供することができるロック機構300を、クランプの代わりに使用することができる。
一つの態様はナット・ボルト構造500を用いる。特定の態様において、ナット・ボルト構造はトグルアーム320の第二端324に位置し、その例が図9に示されている。この態様で、トグルアームは、上記のように縦スロット350と係合させることができる。トグルアーム320の第二端は、それが係合する縦スロットを越えて延びることができる。トグルアームの延長部分が、ナット425または他の締め付け装置と係合するためのねじ420またはその等価物を有することができる。理想的には、ナットは、操作しやすく、トグルアームのねじ部に固定しやすいよう、人間工学的に設計することができる。蝶ナットが、本態様とともに利用することができる人間工学的設計の一例である。
アームが当接し、トグルアームが縦スロット中に配置されると、ナットをねじと係合させ、トグルアーム上、アームと接触するまで螺進させることができる。この時点で、ナットをアームに対して締めてフェース125間の圧力を高めることができる。ナットは、十分な圧力が組織に加えられるまで螺進させ続けることができる。ナットとアームとの接触がナットの抜け落ちを防ぎ、ひいてはナットを所望の位置にロックすることができる。さらなる態様において、ナットとアームとの間に変形性の材料530を用いて部品間の摩擦を高め、ナットがトグルアームから係合解除しないことを保証することができる。多様な変形性材料、たとえばエラストマー材料、金属、セラミックス、および当業者に公知の他の材料をこの目的に用いることができる。
図30Aおよび30Bは、アーム150が基端10にハンドル190を有するように構成されている組織クランプの代替態様を示す。ハンドルを握り合わせてアームフェース175を閉じることができる。図30Aはさらに、当技術分野において公知であるロックプライヤーと同様に、ハンドルとともにトグルロックを利用する態様を示す。図30Bは、スナップクランプ構造を使用してアームを定位置にロックすることができる類似態様を示す。
本発明の止血クランプは相対的に安全であり、使いやすい。しかし、止血クランプを利用する処置を首尾よく完了するための一連の工程を概説する説明書を装置に添付することが好都合である場合もある。一つの態様においては、取り扱い説明書が装置とともに提供される。代替態様においては、取り扱い説明は、処置を実施する前に見ることができるデジタルまたはビデオグラム媒体として提供される。特定の態様において、装置を利用する処置の視覚的提示は、ワールドワイドウェブ(WWW)を介してアクセス可能であってよい。より具体的な態様において、処置は、WWWを介して利用可能にすることができるポッドキャストの形態で提示されてもよい。
多指症とは、縫合結紮の使用によって対処されることが多い、特に乳児における先天性欠陥である。しかし、この方法は常に信頼性が高いわけではなく、図4および5に示すように、神経腫または不完全な組織壊死を生じさせる可能性がある。本発明の装置は、多指症を速やかかつ最小限の痛みまたは瘢痕形成で処置するための代替方法を提供する。
以下、本発明を実施するための一つの処置を示す実施例を記す。この実施例は限定的に解釈されるべきではない。
実施例1―乳児における多指症指の切断
まず、多指症を示す乳児を診察し、適切ならば、指の除去に備える。通常、処置の前に乳児にショ糖溶液を吸わせて痛みから気をそらせ、痛みを和らげる。Betadyne(登録商標)またはクロルヘキシジン溶液を使用して罹患指の周囲の区域をくまなく滅菌し、滅菌野を当てる。
滅菌野を適用したならば、過剰指の肉茎および中手指節関節の近くに1%リドカイン(登録商標)0.1〜0.2mlを皮下浸潤させることにより、多指症指の近くの区域を局所麻酔する。
神経遮断効果が出るのに十分な時間が経過(transpire)したのち、痕跡指を軽く引っ張りながら指の基部の外側面と面一に止血クランプを適用する。ロック機構を係合させてクランプを指の基部の周囲に固定する。約3〜5分間、止血クランプを閉じたままにし、痕跡指の肉茎下部の両側の皮膚を永久止血的に融合させる。
肉茎に対してクランプを閉じて数分を経たのち、メスを使用して過剰指を切断する。そして、ロック機構を係合解除させ、クランプを取り外すと、融合した皮膚の薄い半透明の細片ができるが、これは最終的に脱落する(図5を参照)。
本明細書に記載される例および態様は説明目的だけのものであり、それを鑑みると、様々な変形または変更が当業者に示唆され、それらは本出願の精神および範囲ならびに特許請求の範囲に含まれることが理解されよう。加えて、本明細書に開示される任意の発明またはその態様の任意の要素または限定を任意および/またはすべての他の要素または限定もしくは本明細書に開示される任意の他の発明またはその態様と組み合わせることができ(個々または任意の組み合わせで)、すべてのそのような組み合わせが、それに限定されることなく、本発明の範囲内であると考慮される。
本明細書の中で参照または引用されるすべての特許、特許出願、仮出願、および公開公報は、すべての図面および表を含め、本明細書の明示的な教示と矛盾しない程度に、参照により全体として本明細書に組み入れられる。
本発明の特定のクランプ態様は、不要または余剰組織、たとえば痕跡指の速やかかつ治癒的な除去を達成する際に臨床医を支援することができる。他の態様は、動物の精巣を無能力化するために使用することができる。処置は、相対的に無痛かつ無菌的に実施することができ、完了したならば、無痛かつ無縫合の永久的な指除去または精巣萎縮が達成される。そして、多指症患者は、永久的な修復および美的に好ましい外観をもって病院または医院を出ることができる。同様に、去勢された動物は、開放創がないため、陰嚢の感染症または壊疽の心配なく、解放されることができる。
[本発明1001]
それぞれが基端、末端、および前面を有する少なくとも二つのアームであって、該アームの該基端が回動可能に結合されている、少なくとも二つのアームと、
各アーム上のフェースであって、該アームの回動が該フェースを圧縮可能な並置状態に配するように配置された、該フェースと、
該アームが並置状態に配されたときに整合してディビット(divit)を形成する、該少なくとも二つのアームそれぞれの前面における凹部と、
該アームを並置位置に強制的に固定するロック機構と
を含み、
該フェースが組織の上で圧縮可能な並置状態に配されたとき、該フェース間かつ該ディビット内に配置された組織が融合される、
組織クランプ装置。
[本発明1002]
ロック機構が、少なくとも二つのアームの末端にわたって固定可能なトグルクランプである、本発明1001の装置。
[本発明1003]
ロック機構が、少なくとも二つのアームの末端にわたって固定可能なスナップクランプである、本発明1001の装置。
[本発明1004]
少なくとも二つのアームのうちの一つのアーム中の内部チャンバと、
該内部チャンバと隣接する、該少なくとも二つのアームのうちの別のアーム内のトラックと、
ディビットの前面に対して平面的であり、該トラック中で動くときに該ディビットの前面に対して平面的に動く、該トラックと操作可能に係合したスライド式ブレードと
をさらに含む、本発明1001の装置。
[本発明1005]
スライド式ブレードがアーム上のフェースの方向に対して垂直に動く、本発明1004の装置。
[本発明1006]
スライド式ブレードがアーム上のフェースの方向に対して実質的に平行に動く、本発明1004の装置。
[本発明1007]
少なくとも二つのアームの回動を制限するジョイントストップをさらに含む、本発明1001の装置。
[本発明1008]
ジョイントストップが、少なくとも二つのアームの回動を末端における該アーム間の約2cmの距離に制限する、本発明1007の装置。
[本発明1009]
少なくとも二つのアーム上のフェースおよびロック機構によって提供される圧縮の量が、装置が組織に対して使用されたとき、融合組織のスキンタブを形成するのに十分である、本発明1001の装置。
[本発明1010]
装置の少なくとも一部分が、硬質で使い捨てのプラスチック材料を含む、本発明1009の装置。
[本発明1011]
それぞれが基端、末端、および前面を有し、該基端が回動可能に結合されている、少なくとも二つのアームと、
各アーム上のフェースであって、該アームの回動が該フェースを圧縮可能な並置状態に配するように配置された、該フェースと、
該アームが並置状態に配されたときに整合してディビットを形成する、該少なくとも二つのアームそれぞれの前面における凹部と、
該アームを並置位置に強制的に固定するロック機構と
を含む組織クランプ装置を利用して、体の外面から組織塊を除去するための方法であって、
組織塊を体から離れる方向に配置する工程、
組織クランプ装置の該アームを体に近い位置で組織の周囲に配置する工程、
各アーム上のフェースが完全に並置されるまで、組織塊の一部分が体の近くで該アーム間かつ該ディビット内にある状態で、該アームを回動させる工程、
該並置されたフェース間にスキンタブが形成される時点まで、該ロック機構を該アーム上に係合させる工程、
該ロック機構を係合解除する工程、および
形成されたスキンタブから該クランプを取り外す工程
を含む、方法。
[本発明1012]
除去される組織に麻酔薬を投与する工程をさらに含む、本発明1010の方法。
[本発明1013]
ロック機構を係合解除する前に、スキンタブの一部ではない組織塊を除去する工程をさらに含む、本発明1012の方法。
[本発明1014]
組織クランプを組織の周囲に配置する前に、除去される組織に引張りを加える工程をさらに含む、本発明1010の方法。
[本発明1015]
ロック機構を約2分〜約3分間係合させたままにする、本発明1010の方法。
[本発明1016]
ロック機構が、少なくとも二つのアームの末端にわたって固定可能なトグルクランプである、本発明1015の方法。
[本発明1017]
ロック機構が、少なくとも二つのアームの末端にわたって固定可能なスナップクランプである、本発明1015の方法。
[本発明1018]
少なくとも二つのアームのうちの一つのアーム中の内部チャンバと、
該内部チャンバと隣接する、該少なくとも二つのアームのうちの別のアーム内のトラックと、
ディビットの前面に対して平面的であり、該トラック中で動くときに該ディビットの前面に対して平面的に動く、該トラックと操作可能に係合したスライド式ブレードと
をさらに含む、本発明1011の方法。
[本発明1019]
スライド式ブレードがアーム上のフェースの方向に対して垂直に動く、本発明1018の方法。
[本発明1020]
スライド式ブレードがアーム上のフェースの方向に対して実質的に平行に動く、本発明1018の方法。
[本発明1021]
少なくとも二つのアームの回動を制限するジョイントストップをさらに含む、本発明1018の方法。
[本発明1022]
ジョイントストップが、少なくとも二つのアームの回動を末端における該アーム間の約2cmの距離に制限する、本発明1020の方法。
[本発明1023]
それぞれが基端、末端、および前面を有し、該基端が回動可能に結合されている、少なくとも二つのアームと、
該少なくとも二つのアームそれぞれの上のフェースであって、該アームの回動が該フェースを圧縮可能な並置状態に配するように配置された、該フェースと、
該アームが並置状態に配されたときに整合してディビットを形成する、該少なくとも二つのアームそれぞれの前面における凹部と、
該アームを並置位置に強制的に固定するロック機構と
を含む、組織クランプ装置;
除去される組織に適用するための麻酔薬;ならびに
該組織クランプ装置が組織塊の一部分に配置されたのちに該組織塊を除去するための装置
を含む、体の外面から組織塊を除去するためのキット。
[本発明1024]
組織塊が除去された区域を覆うための包帯材料と、
該組織塊区域を処置するための消毒組成物と、
該組織塊が除去された区域を処置するための局所抗生物質と
をさらに含む、本発明1023のキット。
[本発明1025]
ロック機構が、少なくとも二つのアームの末端にわたって固定可能なトグルクランプである、本発明1023のキット。
[本発明1026]
ロック機構が、少なくとも二つのアームの末端にわたって固定可能なスナップクランプである、本発明1023のキット。
[本発明1027]
組織クランプ装置が、
少なくとも二つのアームのうちの一つのアーム中の内部チャンバと、
該内部チャンバと隣接する、該少なくとも二つのアームのうちの別のアーム内のトラックと、
ディビットの前面に対して平面的であり、該トラック中で動くときに該ディビットの前面に対して平面的に動く、該トラックと操作可能に係合したスライド式ブレードと
をさらに含む、本発明1023のキット。
[本発明1028]
スライド式ブレードがアーム上のフェースの方向に対して垂直に動く、本発明1027のキット。
[本発明1029]
スライド式ブレードがアーム上のフェースの方向に対して実質的に平行に動く、本発明1027のキット。
[本発明1030]
少なくとも二つのアームの回動を制限するジョイントストップをさらに含む、本発明1023のキット。
[本発明1031]
ジョイントストップが、少なくとも二つのアームの回動を末端における該アーム間の約2cmの距離に制限する、本発明1030のキット。
[本発明1032]
少なくとも二つのアーム上のフェースおよびロック機構によって提供される圧縮の量が、装置が組織に対して使用されたとき、融合組織のスキンタブを形成するのに十分である、本発明1023のキット。
[本発明1033]
組織クランプ装置の少なくとも一部分が、硬質で使い捨てのプラスチック材料を含む、本発明1032のキット。
本発明のクランプの一つの態様の斜視図である。 図2Aは、本発明のクランプの一つの態様の平面図である。図2Bは、本発明のクランプの態様の、アームを分離させた状態の平面図である。 乳児の多指症の指の区域に麻酔を注射する様子を示す写真である。本発明のクランプを適用することができる肉茎(pedical)部位に注目すること。 本発明の代替クランプ態様を示す。 本発明にクランプにより、残る指の表面に形成した融合組織の皮垂を示す。 縫合結紮術による軸後性多指症の指の除去によって生じた手の軸後区域の瘢痕形成部位を示す。 図7Aおよび7Bは、無効な縫合結紮によって形成した神経腫の例を示す。 図8Aおよび8Bは、多指症を示す乳児の、出生時(図8A)および本発明のクランプによる処置後6月齢(図8B)での写真である。 ロック機構がナット・ボルト構造である、本発明のクランプの代替態様を示す。 図10Aは、本発明の代替態様の前面の斜視図である。図10Bは、アームフェースを並置させるためにトグルアームが完全に配置された状態の、図10Aに示す代替態様の背面の斜視図である。 トグルアームが縦スロット中に配置され、かつトグルスピンドルが掛け止めされていない状態で示す、図10Aの態様の斜視図である。 トグルアームが縦スロットの中に嵌まる様子を示す、図11Aの態様の前面の一部分の斜視図である。 トグルアームが縦スロットから取り出された状態の、図11Bにおける態様の正面図を示す 図12Aは、トグルアームが縦スロットから取り出された状態で示す、別の代替態様の前面の斜視図である。図12Bは、トグルアームが縦スロット中にある状態の、図12Aに示す態様の前面図である。 本発明の止血クランプの態様の下面図である。 図13Aに示す止血クランプの正面図である。 本発明の止血クランプ態様の前面斜視図である。 トグルアームが係合解除された状態の、図13Cに示す態様の平面図である。 図13Bに示す態様の下面図である。 図13Eに示す態様の正面図である。 トグルアームおよびトグルスピンドルがアームと係合した状態の、図13Fに示す態様の斜視図である。 トグルアームが縦スロットと係合し、トグルアームが係合するための位置にある状態の、図13Gに示す態様の斜視図である。 図13Fに示す態様の側面図である。この図は、トグルスピンドルがアームを押す側から見たものである。 図13Iに示す態様の側面図である。この図は、トグルスピンドルがアームを押す側とは反対側から見たものである。 本発明の組織クランプ態様とともに使用することができるトグルスピンドル設計および回動機構の態様を示す。 本発明の組織クランプ態様とともに使用することができるトグルスピンドルおよびディビット(divit)のさらなる態様を示す。 図16Aおよび16Bは、本発明の組織クランプ態様とともに使用することができるトグルスピンドルおよびディビットの別の代替態様を示す。 本発明の組織クランプ態様とともに使用することができる代替のトグルスピンドルの態様を示す 本発明の組織クランプ態様とともに使用することができる代替トグルスピンドル態様を示す。 ハンドル形トグルアーム設計を有する態様を示す。 本発明の、トグルロックを有する組織クランプの態様の使用を示す。 本発明の組織クランプの代替設計態様を示す。 本発明の組織クランプの代替設計態様を示す。 本発明の、トグルロックを利用する組織クランプの代替設計態様を示す。 組織クランプの一方のアームが反対側のアームとスライド式に係合する、組織クランプの代替設計態様を示す。 本発明の、トグルスピンドルがアームの側縁に対してロックする、トグルロックを利用する組織クランプの代替設計態様を示す。 図26Aおよび26Bは、本発明の、中に組み込まれた格納式ブレードを有する止血組織クランプの態様を示す。この態様において、ブレードはアームフェースに対して垂直に動かされる。 本発明の、中に組み込まれた格納式ブレードを有する止血組織クランプの代替態様を示す。 図28A〜28Cは、格納式ブレードを有する止血組織クランプの別の代替態様を示す。これらの図においては、ブレードがアームの中に格納され、ディビット面の外および上に動かされることができる方法を見てとることができる。この態様において、ブレードは、アームフェースと実質的に平行または同じ方向に動かされる。 図29A〜29Cは、非格納式ブレードを有する止血組織クランプの別の代替態様を示す。この態様において、ブレードはアームフェースに対して垂直に動く。 図30Aおよび30Bは、ハンドルを利用してクランプのアームを開閉する止血クランプの態様を示す。 本発明の去勢クランプの一つの態様を示す。 本発明の去勢クランプの別の態様を示す。 ほぞ穴・ほぞ構造の代替態様を示す。
さらなる態様において、アーム150の末端10は、トグルアームを受けるように適合されている。一つの態様において、アームの末端は、縦スロット350をもって構成され、このスロットの中にトグルアーム320を整合させることができる。スロットは、トグルスピンドルに力が加えられたとき、アームの基端からトグルアームが滑るまたはずれるのを防ぐことができる。特定の態様において、スロットは、幅が約1/8インチである。本発明の装置とともに利用することができる数多くのタイプのロック機構および/またはガイドがある。図17〜19は、様々なトグルアーム設計を利用するいくつかの他のタイプのロック機構を示す。これら様々な設計それぞれは、上記同じ原理に基づいて作動することができる。上述したように、そのようなロック機構は、クランプの回動を阻止するべきではなく、フェースを並置させてそれらの間で任意の組織を十分に融合させるのに十分な力を提供する。当業者は、本発明の態様とともに使用することができる一つまたは複数のロック機構および/またはガイドを決定することができるであろう。

Claims (33)

  1. それぞれが基端、末端、および前面を有する少なくとも二つのアームであって、該アームの該基端が回動可能に結合されている、少なくとも二つのアームと、
    各アーム上のフェースであって、該アームの回動が該フェースを圧縮可能な並置状態に配するように配置された、該フェースと、
    該アームが並置状態に配されたときに整合してディビット(divit)を形成する、該少なくとも二つのアームそれぞれの前面における凹部と、
    該アームを並置位置に強制的に固定するロック機構と
    を含み、
    該フェースが組織の上で圧縮可能な並置状態に配されたとき、該フェース間かつ該ディビット内に配置された組織が融合される、
    組織クランプ装置。
  2. ロック機構が、少なくとも二つのアームの末端にわたって固定可能なトグルクランプである、請求項1記載の装置。
  3. ロック機構が、少なくとも二つのアームの末端にわたって固定可能なスナップクランプである、請求項1記載の装置。
  4. 少なくとも二つのアームのうちの一つのアーム中の内部チャンバと、
    該内部チャンバと隣接する、該少なくとも二つのアームのうちの別のアーム内のトラックと、
    ディビットの前面に対して平面的であり、該トラック中で動くときに該ディビットの前面に対して平面的に動く、該トラックと操作可能に係合したスライド式ブレードと
    をさらに含む、請求項1記載の装置。
  5. スライド式ブレードがアーム上のフェースの方向に対して垂直に動く、請求項4記載の装置。
  6. スライド式ブレードがアーム上のフェースの方向に対して実質的に平行に動く、請求項4記載の装置。
  7. 少なくとも二つのアームの回動を制限するジョイントストップをさらに含む、請求項1記載の装置。
  8. ジョイントストップが、少なくとも二つのアームの回動を末端における該アーム間の約2cmの距離に制限する、請求項7記載の装置。
  9. 少なくとも二つのアーム上のフェースおよびロック機構によって提供される圧縮の量が、装置が組織に対して使用されたとき、融合組織のスキンタブを形成するのに十分である、請求項1記載の装置。
  10. 装置の少なくとも一部分が、硬質で使い捨てのプラスチック材料を含む、請求項9記載の装置。
  11. それぞれが基端、末端、および前面を有し、該基端が回動可能に結合されている、少なくとも二つのアームと、
    各アーム上のフェースであって、該アームの回動が該フェースを圧縮可能な並置状態に配するように配置された、該フェースと、
    該アームが並置状態に配されたときに整合してディビットを形成する、該少なくとも二つのアームそれぞれの前面における凹部と、
    該アームを並置位置に強制的に固定するロック機構と
    を含む組織クランプ装置を利用して、体の外面から組織塊を除去するための方法であって、
    組織塊を体から離れる方向に配置する工程、
    組織クランプ装置の該アームを体に近い位置で組織の周囲に配置する工程、
    各アーム上のフェースが完全に並置されるまで、組織塊の一部分が体の近くで該アーム間かつ該ディビット内にある状態で、該アームを回動させる工程、
    該並置されたフェース間にスキンタブが形成される時点まで、該ロック機構を該アーム上に係合させる工程、
    該ロック機構を係合解除する工程、および
    形成されたスキンタブから該クランプを取り外す工程
    を含む、方法。
  12. 除去される組織に麻酔薬を投与する工程をさらに含む、請求項10記載の方法。
  13. ロック機構を係合解除する前に、スキンタブの一部ではない組織塊を除去する工程をさらに含む、請求項12記載の方法。
  14. 組織クランプを組織の周囲に配置する前に、除去される組織に引張りを加える工程をさらに含む、請求項10記載の方法。
  15. ロック機構を約2分〜約3分間係合させたままにする、請求項10記載の方法。
  16. ロック機構が、少なくとも二つのアームの末端にわたって固定可能なトグルクランプである、請求項15記載の方法。
  17. ロック機構が、少なくとも二つのアームの末端にわたって固定可能なスナップクランプである、請求項15記載の方法。
  18. 少なくとも二つのアームのうちの一つのアーム中の内部チャンバと、
    該内部チャンバと隣接する、該少なくとも二つのアームのうちの別のアーム内のトラックと、
    ディビットの前面に対して平面的であり、該トラック中で動くときに該ディビットの前面に対して平面的に動く、該トラックと操作可能に係合したスライド式ブレードと
    をさらに含む、請求項11記載の方法。
  19. スライド式ブレードがアーム上のフェースの方向に対して垂直に動く、請求項18記載の方法。
  20. スライド式ブレードがアーム上のフェースの方向に対して実質的に平行に動く、請求項18記載の方法。
  21. 少なくとも二つのアームの回動を制限するジョイントストップをさらに含む、請求項18記載の方法。
  22. ジョイントストップが、少なくとも二つのアームの回動を末端における該アーム間の約2cmの距離に制限する、請求項20記載の方法。
  23. それぞれが基端、末端、および前面を有し、該基端が回動可能に結合されている、少なくとも二つのアームと、
    該少なくとも二つのアームそれぞれの上のフェースであって、該アームの回動が該フェースを圧縮可能な並置状態に配するように配置された、該フェースと、
    該アームが並置状態に配されたときに整合してディビットを形成する、該少なくとも二つのアームそれぞれの前面における凹部と、
    該アームを並置位置に強制的に固定するロック機構と
    を含む、組織クランプ装置;
    除去される組織に適用するための麻酔薬;ならびに
    該組織クランプ装置が組織塊の一部分に配置されたのちに該組織塊を除去するための装置
    を含む、体の外面から組織塊を除去するためのキット。
  24. 組織塊が除去された区域を覆うための包帯材料と、
    該組織塊区域を処置するための消毒組成物と、
    該組織塊が除去された区域を処置するための局所抗生物質と
    をさらに含む、請求項23記載のキット。
  25. ロック機構が、少なくとも二つのアームの末端にわたって固定可能なトグルクランプである、請求項23記載のキット。
  26. ロック機構が、少なくとも二つのアームの末端にわたって固定可能なスナップクランプである、請求項23記載のキット。
  27. 組織クランプ装置が、
    少なくとも二つのアームのうちの一つのアーム中の内部チャンバと、
    該内部チャンバと隣接する、該少なくとも二つのアームのうちの別のアーム内のトラックと、
    ディビットの前面に対して平面的であり、該トラック中で動くときに該ディビットの前面に対して平面的に動く、該トラックと操作可能に係合したスライド式ブレードと
    をさらに含む、請求項23記載のキット。
  28. スライド式ブレードがアーム上のフェースの方向に対して垂直に動く、請求項27記載のキット。
  29. スライド式ブレードがアーム上のフェースの方向に対して実質的に平行に動く、請求項27記載のキット。
  30. 少なくとも二つのアームの回動を制限するジョイントストップをさらに含む、請求項23記載のキット。
  31. ジョイントストップが、少なくとも二つのアームの回動を末端における該アーム間の約2cmの距離に制限する、請求項30記載のキット。
  32. 少なくとも二つのアーム上のフェースおよびロック機構によって提供される圧縮の量が、装置が組織に対して使用されたとき、融合組織のスキンタブを形成するのに十分である、請求項23記載のキット。
  33. 組織クランプ装置の少なくとも一部分が、硬質で使い捨てのプラスチック材料を含む、請求項32記載のキット。
JP2016550669A 2013-10-23 2014-10-23 不要な組織を除去するための装置および方法 Pending JP2017500168A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201361894736P 2013-10-23 2013-10-23
US61/894,736 2013-10-23
US201461951205P 2014-03-11 2014-03-11
US61/951,205 2014-03-11
PCT/US2014/061973 WO2015061571A1 (en) 2013-10-23 2014-10-23 Devices and methods for removing unwanted tissue

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017500168A true JP2017500168A (ja) 2017-01-05
JP2017500168A5 JP2017500168A5 (ja) 2017-05-18

Family

ID=52993561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016550669A Pending JP2017500168A (ja) 2013-10-23 2014-10-23 不要な組織を除去するための装置および方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US10542997B2 (ja)
EP (1) EP3060139A4 (ja)
JP (1) JP2017500168A (ja)
CN (1) CN105873524A (ja)
CA (1) CA2927959A1 (ja)
WO (1) WO2015061571A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2522482A (en) * 2014-01-28 2015-07-29 Nec Corp Communication system
US11944318B2 (en) 2017-07-18 2024-04-02 Vascular Devices Pty Ltd. Surgical clamp
GB201712080D0 (en) * 2017-07-27 2017-09-13 Molony Vincent Lamb castration apparatus
CN113229138B (zh) * 2021-05-28 2024-03-15 广东和利农种业股份有限公司 一种快速实用的杂交授粉去雄装置及方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3678935A (en) * 1970-09-25 1972-07-25 Harry Bronstein Circumcision clamp
JP2004532674A (ja) * 2001-03-30 2004-10-28 トリアージ メディカル、 インコーポレイテッド 二次圧縮を有する骨固定用の遠位骨アンカー
JP2004533881A (ja) * 2001-02-12 2004-11-11 モドメッド セラピューティクス, インコーポレイテッド 多数回使用可能な外科用セメントディスペンサー装置および同装置のキット
JP2005506110A (ja) * 2001-04-13 2005-03-03 アイ−フロー コーポレイション 医療用滅菌容器

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3454009A (en) * 1966-11-03 1969-07-08 Instr Research Inc Hemostatic clamp
USD287763S (en) * 1983-08-22 1987-01-13 Amir Porat Circumcision clamp
US5608382A (en) * 1995-08-16 1997-03-04 Webb; Nicholas J. Infant identification and security apparatus
US5746748A (en) 1995-12-27 1998-05-05 Frederic Steinberg Circumcision instrument
US6174309B1 (en) * 1999-02-11 2001-01-16 Medical Scientific, Inc. Seal & cut electrosurgical instrument
US6860179B2 (en) * 1999-05-03 2005-03-01 Irwin Industrial Tool Company Clamp device
US6852117B2 (en) 2000-07-12 2005-02-08 Medical Device Group, Inc. Medical knife assembly and method of using same
US6780194B2 (en) * 2002-06-24 2004-08-24 Donald S. Freedman Circumcision clamp
GB0302098D0 (en) * 2003-01-29 2003-02-26 Univ London Improvements in and relating to surgical clips
US7955332B2 (en) 2004-10-08 2011-06-07 Covidien Ag Mechanism for dividing tissue in a hemostat-style instrument
CN201040005Y (zh) * 2007-05-16 2008-03-26 李厚英 一种止血钳
US9271728B2 (en) 2011-06-09 2016-03-01 Covidien Lp Surgical fastener applying apparatus
FR2970637B1 (fr) 2012-02-15 2014-06-20 Gad Amar Pince-clamp de circoncision
FR3028748B1 (fr) * 2014-11-20 2016-11-25 Gad Amar Instrument de circoncision a double systeme de securite
FR3064905A1 (fr) * 2017-04-10 2018-10-12 David Assuied Dispositif facilitant la circoncision ou prosthectomie

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3678935A (en) * 1970-09-25 1972-07-25 Harry Bronstein Circumcision clamp
JP2004533881A (ja) * 2001-02-12 2004-11-11 モドメッド セラピューティクス, インコーポレイテッド 多数回使用可能な外科用セメントディスペンサー装置および同装置のキット
JP2004532674A (ja) * 2001-03-30 2004-10-28 トリアージ メディカル、 インコーポレイテッド 二次圧縮を有する骨固定用の遠位骨アンカー
JP2005506110A (ja) * 2001-04-13 2005-03-03 アイ−フロー コーポレイション 医療用滅菌容器

Also Published As

Publication number Publication date
CN105873524A (zh) 2016-08-17
CA2927959A1 (en) 2015-04-30
EP3060139A1 (en) 2016-08-31
US10542997B2 (en) 2020-01-28
EP3060139A4 (en) 2017-10-11
WO2015061571A1 (en) 2015-04-30
US20160249931A1 (en) 2016-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7879044B2 (en) Atraumatic circumcision device and method to use same
JP5037534B2 (ja) 痔核などの組織の腔内治療のための装置、クリップ、内視鏡、および、方法
US8353918B2 (en) Method of using an atraumatic circumcision apparatus
US5325857A (en) Skin biopsy device and method
US6660012B2 (en) Apparatus for performing circumcision
CN211534686U (zh) 一种超声包皮挤压、切割、止血、愈合组件
JP2017500168A (ja) 不要な組織を除去するための装置および方法
CN100345521C (zh) 一次性完成包皮环切缝合器
CN107157552B (zh) 一种超声包皮挤压、切割、止血、愈合组件
US20190105045A1 (en) Apparatus and method for use of a multi-degree-of-freedom surgical clip
US20190167292A1 (en) Disposable circumcision apparatus and method of use of this apparatus
Fraser et al. Circumcision using bipolar diathermy scissors: a simple, safe and acceptable new technique.
CN108309433B (zh) 一种包皮环切装置
CN221205579U (zh) 一种v型带套管的腱鞘炎手术针刀
US20230346375A1 (en) Wound creation for excess skin removal and closure systems and methods
CN114767222A (zh) 一种肌腱松解推刀
Barret The Small Burn
Wanat et al. Nail Unit Surgery
Siegel et al. Excision of skin cancer
Zhibin et al. Design and clinical application of the ‘styloidectome’styloid process cutter
Tang Mastering basic nail procedures
WO2013044819A1 (zh) 包皮环切缝合器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170328

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180718

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190227