JP2017228909A - ネットワーク負荷低減システムおよびネットワーク負荷低減方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワーク負荷を下げる【解決手段】複数の通信端末からの通信を中継する中継装置と、通信端末と中継装置との間を接続する複数のネットワークスイッチと、複数のネットワークスイッチを制御する管理装置と、を備え、管理装置は、複数のネットワークスイッチを制御するコントローラと、ネットワークスイッチに送受信される通信の送信先および送信元を識別する識別情報と、識別情報に対応する通信の経路情報と、を有し、コントローラは、通信端末から中継装置に送信される通信の通信量と、中継装置から通信端末に送信される通信の通信量を複数のネットワークスイッチの1つに測定させ、測定させた通信量と経路情報に基づいて経路毎に与えられる負荷を算出し、算出された負荷に基づいて、中継装置の配置変更を実施するか否かを判断する。【選択図】図10
Description
本発明は、ネットワークを介した通信システムにおける配信データのデータ保存場所に関し、通信ネットワークに掛かる負荷の制御技術に関する。
無線通信システムにおいて、多数の端末がデータ保存場所にデータ保存を行う、もしくは、データ保存場所から端末へデータ配信を行うときにデータの保存場所と端末との間で物理的距離が離れている場合には、ネットワーク中継スイッチ(以下、ネットワークスイッチとする)が多数存在することで通信遅延が大きくなり、データ送受信の転送速度が低下する課題が存在する。
そこで、本発明に関連する先行技術として、データの送受信を行う端末の近くの地域にある基地局にキャッシュサーバを配備し、端末とキャッシュサーバ間の通信にすることで通信遅延を小さくし、転送速度を向上させる技術が開示されている(特許文献1)。
また別の先行技術として、IoTサービスを行うためにネットワークの下流にある端末で発生したデータを上流にあるデータセンターで処理をせず、下流にある基地局近傍に設けられたMEC(Mobile Edge Computing)でデータを処理し、端末側へ処理結果を送信する技術が開示されている(非特許文献1)。
Milan Patel 他21名Mobile-Edge Computing − Introductory Technical White Paper、[online]、2014年9月,ETSI、[平成28年1月25日検索]、インターネット(URL:https://portal.etsi.org/Portals/0/TBpages/MEC/Docs/Mobile−edge_Computing_−_Introductory_Technical_White_Paper_V1%2018-09-14.pdf)
特許文献1に記載の先行技術を適用すると、アプリケーションの性能向上、転送速度の向上が得られる。しかし、特許文献1はWEBデータのような変動が少なく、かつ、容量の少ないデータをキャッシュサーバに保存することを想定している。第4世代移動通信システム(4G:4th Generation)や4Gと比べて大幅に通信量が増大することが予見されている第5世代移動通信システム(5G:5th Generation)では扱うデータの容量が大きくなる。この場合、キャッシュサーバにデータを保存しようとすると、大容量のデータを保存可能なキャッシュサーバを各基地局に設ける必要があり、設備投資のコストが増大する。同様に、非特許文献1に記載のようにIoTサービスを運用するために変動するデータ処理をするMECを各基地局に設ける場合も同様に設備投資のコストが増大する。
また、特許文献1では各地にあるネットワークの下流(基地局側)にそれぞれキャッシュサーバを設け、端末がどこからアクセスしても同じ処理が可能なように同じデータをアプリサーバに保存している。そのため、各キャッシュサーバは同じデータを保持する必要がある。しかし、特許文献1ではこのキャッシュサーバで保持するデータを更新する際にかかるネットワーク負荷については全く考慮されていない。特に4G、5Gのように扱う情報の量が大きくなる場合は、ネットワークの負荷はより高くなる。また、各データにアクセスする際のネットワークの負荷についても考慮はされていない。
そこで本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、複数の端末が所定の通信を行う場合に、通信中継装置と各端末までの間のネットワークスイッチの中継段数と各データ転送量を用いて計算した値をネットワークに掛かる負荷として定義し、ネットワーク負荷が小さくなる別の通信中継装置を算出し、保存場所の変更を行うことで、データがネットワークを移動する量を低減させる、つまりネットワーク負荷を下げることを目的とする。
本願は、前記課題を鑑みてなされたものであり、上記課題を解決するために、代表的な本発明のネットワーク負荷低減システムおよびネットワーク負荷低減方法の一つは、複数の通信端末からの通信を中継する中継装置と、通信端末と中継装置との間を接続する複数のネットワークスイッチと、複数のネットワークスイッチを制御する管理装置と、を備え、管理装置は、複数のネットワークスイッチを制御するコントローラと、ネットワークスイッチに送受信される通信の送信先および送信元を識別する識別情報と、識別情報に対応する通信の経路情報と、を有し、コントローラは、通信端末から中継装置に送信される通信の通信量と、中継装置から通信端末に送信される通信の通信量を複数のネットワークスイッチの1つに測定させ、測定させた通信量と経路情報に基づいて経路毎に与えられる負荷を算出し、算出された負荷に基づいて、中継装置の配置変更を実施するか否かを判断する。
本願によれば、データがネットワークを移動する通信の量を低減させることが可能となり、データ送受信要求をする端末の数、地理的位置やデータ送受信量が変化した場合にも、そのときの状況に合わせてネットワークに掛かる負荷を低減させるデータ保存箇所を選択することが可能となる。
本明細書において開示される主題の、少なくとも一つの実施の詳細は、添付されている図面と以下の記述の中で述べられる。開示される主題のその他の特徴、態様、効果は、以下の開示、図面、請求項により明らかにされる。
以下、実施例について図面を用いて説明する。
A.概要
本発明について詳細な実施の形態を説明する前に、本発明の概要について説明をする。図1は本実施例で説明する端末11とアプリサーバ29との論理的な接続を説明する概念図である。図2は、本実施例の無線通信システムの物理的な全体構成の概略を示す図である。
本発明について詳細な実施の形態を説明する前に、本発明の概要について説明をする。図1は本実施例で説明する端末11とアプリサーバ29との論理的な接続を説明する概念図である。図2は、本実施例の無線通信システムの物理的な全体構成の概略を示す図である。
本実施例は、ネットワーク網16内に、端末11と基地局12とデータ保存装置14と基地局12とデータ保存装置14とを接続するネットワークスイッチと、ネットワークスイッチと接続し、制御するコントローラと各種データベースをそれぞれ複数備えて構成される。
基地局12はネットワーク網16内の各地域15に分散して設置されており、各地域内にいる端末11と無線通信を行う。例えば、図2に示すように地域15のarea1内にある端末11と通信を行う。
なお、端末11は基地局と無線通信を行うものであればなんでよい。本概要では、一例として自動車に搭載されているカメラの画像を送受信するアプリを説明する。
本概要のアプリは、信号などで停止しているトラックの前方に備え付けられたカメラの画像をネットワーク経由でその後方に停止している車に送信するものであるとする。トラックの後ろに停止する自動車は本来見えないはずのトラック前方の情報を入手でき、信号の変化など周りの交通情報を入手でき安全に走行する事ができる。
端末11(トラック)のアプリはarea1にある基地局12と通信し、area1内にあるネットワークスイッチを介して、データ保存装置14に画像(または映像)データを送信と保存をし、別の端末11(自動車)のアプリがデータ保存装置14に保存された画像(映像)データを受け取る、という動作を行う。なお、物理的には上記のとおりの動作をしているが、論理的には各端末はarea1.apriA.jpというデータ保存装置14と通信をしているように見えている。
端末11(トラック・自動車)は共に移動しているため、基地局12の範囲であるareaを越え、別のarea3に行くことも考えられる。しかし、このような場合であってもアプリの設定が変わっていなければ、area1にあるデータ保存装置14(area1.apriA.jp)と通信を行う。そのため、area3からネットワークスイッチを複数経由してarea1へと通信を行うため、area1内で通信を行っていた場合よりもネットワークの負荷は増大する。
そこで本実施例は、上記のようなネットワークの負荷を低減させるシステムについて説明をする。具体的には所定のタイミングで所定の通信におけるネットワーク負荷を評価し、端末11が送受信するデータの保存先を変え、ネットワークの負荷を低減させる方法およびシステムについて以下説明をする。
B.構成
図1は、本実施例で説明するネットワーク負荷低減システムの論理的な構成図の例である。各端末11は、アプリを用いて情報の送受信を行う場合は、アプリサーバ29と通信を行い、指定されたデータ保存装置と通信(Put/Get)を行う。なお、このデータ保存装置は、論理的なデータ保存装置であり、物理的なデータ保存装置14とは図示しない対応表により対応付けられている。換言すると、アプリを使用する端末11(各ユーザ)は、通信を行う際には、同じデータ保存装置にアクセスしているように見えるが、実際は異なる場合がある。
B.構成
図1は、本実施例で説明するネットワーク負荷低減システムの論理的な構成図の例である。各端末11は、アプリを用いて情報の送受信を行う場合は、アプリサーバ29と通信を行い、指定されたデータ保存装置と通信(Put/Get)を行う。なお、このデータ保存装置は、論理的なデータ保存装置であり、物理的なデータ保存装置14とは図示しない対応表により対応付けられている。換言すると、アプリを使用する端末11(各ユーザ)は、通信を行う際には、同じデータ保存装置にアクセスしているように見えるが、実際は異なる場合がある。
図2は、本実施例の無線通信システムにおけるネットワーク網16の構成と構成要素を示した図である。なお、複数の構成要素を区別するときには後ろに()を付けてアルファベットもしくは数字を入れて区別をする。
携帯電話や自動車(例えば、自動車に搭載された図示しない各種センサやカメラを含む)、監視カメラなどの端末11は基地局12と無線通信技術によってデータの送受信を行なう。無線通信技術としては、例えばLTE等の第4世代移動通信システムや、それ以降の第5世代移動通信システム等が利用可能である。
基地局12はネットワークスイッチ13と接続されており、ネットワークスイッチ13はネットワークスイッチ13同士で接続されている。図2では各基地局とネットワークスイッチ13がツリー構成となっている例を示したが、これに限らずネットワークスイッチ13がリング構成で接続されてもよい。なお、基地局12は通信端末と総称するとしてもよい。
データ保存装置14は、ネットワークスイッチ13に接続されており、基地局12を介して端末11とのデータ送受信が可能である。なお、ネットワークスイッチ12のデータ送受信は、レイヤー2(L2)の通信であっても、レイヤー3(L3)の通信であってもよい。本実施例ではレイヤー3(L3)の通信として説明をする。なお、データ保存装置14は、通信を中継する中継装置と呼ぶこともできる。
基地局12(A)および基地局12(B)の無線電波が届く地域15をarea1とする。基地局12(C)および基地局12(D)の無線電波が届く地域15をarea3とする。
端末11は、地域15:area1内に存在するときは基地局12(A)もしくは基地局12(B)を介して通信を行なう。基地局12(A)か基地局12(B)のどちらを用いて通信を行うかは、無線通信技術の方式によって選択される。例えば、端末11に対して電波強度が強い方、もしくは基地局12に接続可能な端末11の数の空きに余裕がある方が選択される。
同様に地域15:area3は、基地局12(C)および基地局12(D)の無線電波が届く地域であり、area3内に存在する端末11が基地局12(C)もしくは基地局12(D)と通信可能である。
ネットワークスイッチ13(1)は、基地局12(A),基地局12(B)およびデータ保存装置14(1)が接続される。ネットワークスイッチ13(3)は、基地局12(C),基地局12(D)およびデータ保存装置14(3)が接続される。ネットワークスイッチ13(2)は、ネットワークスイッチ13(1)およびネットワークスイッチ13(3)、およびデータ保存装置14(2)が接続される。
端末11、基地局12、ネットワークスイッチ13、データ保存装置14は、ネットワーク網16に配置されている。ネットワーク網16は、例えば、携帯会社等の通信キャリアが有している通信網である。アプリサーバ29は、ネットワーク網16とは別のネットワークを介して接続している。また、ネットワーク負荷コントローラ22、ネットワークスイッチコントローラ21、DNSサーバ、各データベースはネットワーク網16外にあり、アプリサーバ29と同様に、別のネットワーク網を介してスイッチと接続している。詳細は、後述する。
図3は本実施例における無線通信システムにおいて、システム全体を制御する構成要素と各構成要素の接続を示したブロック図である。無線通信システムには、ネットワークスイッチ13の状態を監視するネットワークスイッチコントローラ21、ネットワーク網16にかかる負荷を制御するネットワーク負荷コントローラ22、各基地局の情報を管理する基地局DB制御部23、ネットワーク網16にあるアプリの情報を管理するアプリDB制御部24、ネットワーク網16の各要素の接続関係を管理する経路DB制御部25、移動するアプリの保存先の情報法を管理する保存先DB制御部26、ネットワーク網16に流れるパケットの量を管理する流量計測部27、DNSサーバからアプリがし使用するIPアドレスの情報を入手するDNS制御部28から構成されている。
なお、図3では、各部(23〜27)にはそれぞれ管理者(232、242、252、262、272)が記載されているが、一人の管理者が2以上のDBを管理するとしてもよい。また、ネットワークスイッチコントローラ21とネットワーク負荷コントローラ22を合わせて単にコントローラということもできる。さらに図3に示すネットワークスイッチ13以外の構成を全てまとめて管理装置と総称することができる。
図4は、ネットワーク負荷コントローラ22の内部構成を説明するブロック図である。
ネットワーク負荷コントローラ22は、ネットワークスイッチ13、ネットワークスイッチコントローラ21、各種データベースと接続するインターフェース(I/F)225と、負荷演算プログラム223とプログラムを展開する一時記憶部224とを含む記憶部222と、一時記憶部224に展開された負荷演算プログラム223を実行するCPU221と、を信号線を介して接続されている。なお、上記した以外の構成要素を備えてもよいことはいうまでもない。また、ネットワーク負荷コントローラ22の動作については後述する。
図5は、経路DB251に保存されるネットワーク網16の各構成要素の接続関係を示した経路情報の例である。
経路DB251の要素としてノード41は、ネットワークスイッチ13もしくは基地局12、データ保存装置14が設定される。また隣接ノード42〜45は、ノード41と通信可能である隣接するネットワークスイッチ13もしくは基地局12やデータ保存装置14が設定される。例えば、図4の1行目は、ネットワークスイッチ13(1)は、隣接するネットワークスイッチ13(2)および基地局12(A)、基地局12(B)、データ保存装置14(1)との通信が可能であることを示している。
なお経路DB251は、ネットワークを中継させる各ネットワークスイッチ13、基地局12、データ保存装置14の接続関係をネットワークの経路管理者252による経路DB制御部25を介した入力により適宜設定される。
ネットワークスイッチコントローラ21は、経路DB制御部25に保存された経路DB251を参照して、経路DB251が示す中継が可能となるようネットワークスイッチ13の設定を行なう装置である。また、ネットワークスイッチコントローラ21は、ネットワークスイッチ13の状態を監視し、ネットワークスイッチ13に故障が発生した場合に、経路DB制御部25を介してネットワークの経路管理者252やネットワーク負荷コントローラ22に通知する。
次に図6の基地局DB231について説明をする。基地局DB231は、基地局管理者232により基地局DB制御部23を介して入力された基地局12(ノード51)を設置した地域情報52とIPアドレス53が保存される。図6に示す基地局DB231はその一例を示している。なお、基地局DB231の内容は、基地局管理者232により適宜追加、削除、修正される。
次に、図7に示すアプリDB241について説明をする。アプリDB制御部24は、本実施例におけるデータ保存装置14にデータ保存を行なうアプリケーションの管理を行なう。図7は、アプリDB制御部24が有するアプリDB241に保存される情報の一例を示している。なお、アプリDB241はアプリ管理者242が参照するデータベースである。また、図7(b)は、後述する保存先IPを変更した後にアプリ先DB261に記憶される情報を太字で示している。
アプリDB241のアプリ名61には管理対象であるアプリケーション名が入る。図7の1行目では、「アプリA」が管理対象であることを示している。更に、アプリ識別子62には、アプリケーションを区別する手段が入る。本実施例では「TCP宛先port50001」であることを示している。換言するとTCP宛先port50001を指定する通信はアプリAの通信である。
本実施例のアプリケーションは、基地局12がカバーする地域15毎に端末11のデータを保存、参照する。そのため、対象地域ID63は、アプリケーションが保存するデータの保存地域の種類を示している。図7の例では、「アプリA」は「area1」と「area3」に分けて保存することを示している。また、「アプリB」は「area1」,「area3」を合わせて保存することを示している。保存先64は、対象地域ID63に保存される各アプリのデータがどのエリアにあるデータ保存装置14に保存されるかを表している。本実施例では後述するネットワーク負荷コントローラ22が保存先を決定する。
図7では、「アプリA」の「area1」は、データ保存装置14(1)に保存され、「アプリA」の「area3」は、データ保存装置14(2)に保存されることを示している。
次に図8に示す保存先DB261について説明をする。図8は保存先DB制御部26が有する保存先DB261に保存される情報の一例を示している。なお、保存先DB261は、データ保存装置14を管理する管理者262が参照するデータベースである。なお、図8(b)は、後述する保存先IPを変更した後に保存先DB261に記憶される情報を太字で示している。
保存先DB261は、保存先の装置を示す情報が格納されるノード71、ノードの物理的な所在地が格納されるノード所在地72、ノードのIPアドレスが格納されるIPアドレス73、データを格納する対象のアプリを示すアプリ名61、データの保存地域を示す対象地域ID63から構成される。アプリ名61、対象地域ID63は上記したアプリDB241の情報を参照して格納される。また、ノード71、ノード所在地72、IPアドレス73は、データ保存装置14が物理的にネットワーク網16内に配置された後に保存先DBの管理者262により入力される。
次に図10に示す流量DB271について説明する。図10は、流量DB制御部が有する流量DB271に保存される情報の一例を示している。なお、流量DB271は後述するネットワーク負荷コントーラ22により作成される。また、流量計測部27の管理者272より参照される。
流量DB271は、通信するアプリを識別する識別子であるアプリ識別子62、データの保存地域を示す対象地域ID63、アプリの通信元である通信元IP91と通信先である通信先IP92を示すflow、所定時間の通信量を示すcount93とから構成される。流量DB271の活用の詳細は後述する。
次に図11に示す各通信ネットワーク負荷の評価に用いる情報を説明する。図11の各情報を用いた評価の詳細は、後述する。
ネットワーク負荷に用いる情報は、データの保存先を示すデータ保存先64、データ保存先に流入するデータ量を示す流入101、データ保存先から配信さえるデータの量を示す配信102、各データ保存先の候補を評価する評価103とから構成される。
次に図12に示すDNSDB281について説明をする。DNSDB281は、DNSDB制御部28がDNSサーバから各nameに対応したIPアドレスを獲得し、獲得した情報が格納される。なお、図12(b)は、後述する保存先IPを変更した後にDNSDB281に記憶される情報を太字で示している。
次に図13,14にアプリサーバ29およびDNSサーバが保持する図示しないUpload対応情報と、Download情報について説明する。アプリサーバ29は、送信元のIPアドレス(基地局IP)、要求URL、URL_redirect情報をそれぞれ対応して記憶している。また、DNSサーバは、端末11から送信されたname(ドメインネーム)に対応したname解決情報を備えている。
図13(a)は端末11からアプリの情報を保存先にアップロードする場合に必要な情報を示している。また、図13(b)は、端末11から保存先から情報(データ)を受け取る場合に必要な情報を示している。動作の詳細については後述する。
C.処理
次に本実施例における端末11にあるアプリによる通信をについて図14に示すシーケンス図を用いて説明する。
C.処理
次に本実施例における端末11にあるアプリによる通信をについて図14に示すシーケンス図を用いて説明する。
始めに端末11から情報をアップロードする場合について説明する。図14の「Put」が該当する。まずは端末11から基地局12(A)を介してアプリサーバ29へ情報のアップロード要求を送信する。
次に、アプリサーバ29から端末11へデータを格納すべきデータ保存装置14(1)を示すドメインネーム(name:area1.apriA,jp)が送信される。ドメインネームを受信した端末11は、データ保存装置14(1)のIPアドレスを特定するためにDNSサーバに対して、ドメインネームを送信する。ドメインネームを受信したDNSサーバは、図14に示すようにIPアドレスを端末11へ送信する。
IPアドレスを受信した端末は、指定されたIPアドレスを用いてデータ保存装置14(1)へデータを送信する。このような処理を行うことで、端末11はデータをデータ保存装置14(1)に保存することができる。
端末11へデータ保存装置14(1)から端末11へデータを送信(配信)する場合も同様の手順により保存先であるデータ保存装置14(1)のIPアドレスを獲得する。その後、データ保存装置14(1)にデータ送信の要求命令(get命令)を通信し、端末11はデータを受け取る。
なお、端末が保存先と同じ地域15にある場合は、my_areaという指定で保存先のドメインネームを獲得することができる。一方、別地域(例えば、area3)からアクセスする場合は、保存先の地域(例えば、area1)を指定する必要がある。
次にネットワーク負荷コントローラ22による、ネットワーク網16に掛かる負荷を低減する制御シーケンスを図9を用いて説明をする。
なお本実施例においてネットワーク網16に掛かる負荷とは、以下のような事を指す。例えば、データが基地局12(A)からネットワークスイッチ13(1)とネットワークスイッチ13(2)とネットワークスイッチ13(3)を経由してデータ保存装置14(3)に流れる経路よりも、基地局12(A)からネットワークスイッチ13(1)を経由してデータ保存装置14(1)に流れる経路のほうが中継するネットワークスイッチ13の段数が少ない。このとき、後者の経路の方がネットワークスイッチの談数が少なく輻輳する可能性が前者の場合と比べて下がることから「ネットワークの負荷が低い」と定義する。
本実施例では、中継段数を例にして説明をするが、中継段数ではなくネットワークスイッチ13同士を接続する回線の長さによって負荷が決まるものと定義してもよいし、別の方法による定義であってもよい。
始めに、ネットワーク負荷コントローラ22は、収集カウンタ登録(S81)を行なう。収集カウンタ登録(S81)は、ネットワーク網16内で行われている通信の中からネットワーク負荷を制御をする対象を選択する処理である。
具体的には、ネットワーク負荷コントローラ22は、アプリDB制御部24を参照して、負荷を制御したいアプリ名61を選択する。本実施例では対象が「アプリA」として説明をする。ネットワーク負荷コントローラ22は、アプリAのアプリ識別子62が「TCP宛先port:50001」であること、対象地域ID63が「area1」と「area3」であること、保存先64が「データ保存装置14(1)」と「データ保存装置14(3)」であることを認識する。
以下の説明では、 「area1」を対象とする場合について説明をする。また、アプリ識別子62と対象地域ID63を合わせてアプリを識別する識別情報としてもよい。
次に、ネットワーク負荷コントローラ22は、経路DB制御部25からデータ保存装置14(1)が接続するネットワークスイッチ13を検索する。そして、データ保存装置14(1)が接続されるネットワークスイッチ13(1)に対して、アプリ識別子91である「TCP宛先port:50001」と対象地域ID「area1」とを組み合わせて、データ保存装置14(1)へ送信する送信元IPと,データ保存装置14(1)から流出する送信先IP毎に流れるデータ量のカウンタを収集するように設定させる。
ネットワーク負荷コントローラ22から指示を受けたネットワークスイッチは、自身に流れる通信(例えばパケット)をスイッチングする際に、アプリ識別子91解析し、対象の通信量を計測する。
図10は前記カウンタ設定を行い、ネットワーク負荷コントローラから指示を受けたネットワークスイッチコントローラ21がネットワークスイッチ13からカウンタを収集し、流量計測部27に保存(S82)した例を示す図である。
図10の1行目は送信元IP91が「10.10.10.11」(基地局12(A))もしくは送信元IP91が「10.10.10.12」(基地局12(B))から送信先IP92が「10.10.20.11」(データ保存装置14(1))へ情報を送信したとき、カウンタ値が「10GBytes」であることを示している。換言すると、 「area1」にあるいずれかの基地局12(A)(B)からデータ保存装置14(1)へ送信されたデータの通信量が10GBytesであったことを示している。
また、同様に図10の2行目は、送信元IP91がデータ保存装置14(1)、であり、送信先IP92が基地局12(A)もしくは基地局12(B)に対して送信されたデータのカウンタ値が「1GBytes」であることを示している。つまり、送信元であるデータ保存装置14(1)から送信先である「aerea1」の基地局12(A)または基地局12(B)に対して1GBytesの通信量のデータが送信されたことを表している。
また、図10の3行目は、送信元IP91がデータ保存装置14(1)であり、送信先IP92が基地局12(C)もしくは基地局12(D)に対して送信されたデータのカウンタ値が「20GBytes」であることを示している。つまり送信元であるデータ保存装置14(1)から送信先である「area3」の基地局12(A)または基地局12(B)に対して20Bytesの通信量のデータが送信されたことを表している。
なお、「area1」、「area3」に属するIPアドレスは、基地局DB231を参照することで判定可能である。また、流量計測部27に値を保存する方法として、ネットワークスイッチ13のカウンタを用いる方法を説明したが、ネットワークスイッチ13に流れるパケットを所定の数ごとにサンプリングして収集するsFlowサンプリング技術を用いてネットワーク負荷コントローラ22がパケットを収集し、パケットヘッダを解析して図10の表を作成してもよい。また、図10のカウンタは、送信元IPから送信先IPへの経路上にある、どのネットワークスイッチ13から取得してもよい。
次にネットワーク負荷コントローラ22は、ネットワークに掛かる負荷を算出する(S83)。初めに、ネットワーク負荷コントローラ22は「アプリA」の対象地域ID63:「area1」のデータ保存を行うデータ保存装置14(1)の評価を行なう。
図10より、「アプリA」の対象地域ID63:「area1」からデータ保存装置14に流入するデータ量は、10GBytesである。また、データ保存装置14から「area1」に配信されるデータ量は、1GBytesであり、データ保存装置14から「area3」に配信されるデータ量は、20GBytesである。
また、「アプリA」の対象地域ID63:「area1」のデータ保存候補として、保存先DB261からデータ保存装置14が配備されている地域15を参照する事ができる。従って、現在のデータ保存装置14(1)のほかに、データ保存装置14(2)やデータ保存装置14(3)がデータ保存先の候補として選択することができる。
次に、データ保存装置14(1)にデータを保存する場合のネットワークにかかる負荷の算出の具体的な方法について図11を用いて説明をする。
[流入パス]
area1からデータ保存装置14(1)までの経路は、経路DB制御部25を参照すると、基地局12(A)−>ネットワークスイッチ13(1)−>データ保存装置14(1)となる。従って、経路は2パスとすることができる。
area1からデータ保存装置14(1)までの経路は、経路DB制御部25を参照すると、基地局12(A)−>ネットワークスイッチ13(1)−>データ保存装置14(1)となる。従って、経路は2パスとすることができる。
[配信パス]
データ保存装置14(1)からarea1の基地局12(A)(B)までは、流入パスとは逆方向となる。従って、経路は流入と同様に2パスとなる。また、データ保存装置14(1)からarea3の基地局12(C)(D)までは、経路DB制御部25を参照すると、データ保存装置14(1)−>ネットワークスイッチ13(1)−>ネットワークスイッチ13(2)−>ネットワークスイッチ13(3)−>基地局12(C)(D)となる。従って、経路は4パスとなる。
データ保存装置14(1)からarea1の基地局12(A)(B)までは、流入パスとは逆方向となる。従って、経路は流入と同様に2パスとなる。また、データ保存装置14(1)からarea3の基地局12(C)(D)までは、経路DB制御部25を参照すると、データ保存装置14(1)−>ネットワークスイッチ13(1)−>ネットワークスイッチ13(2)−>ネットワークスイッチ13(3)−>基地局12(C)(D)となる。従って、経路は4パスとなる。
上記経路を用いて、データ保存装置14(1)にデータを保存する場合のネットワークに掛かる負荷を、以下のように定義する事が出来る。
area1−>データ保存装置のカウンタ値(10G×経路(2パス))+データ保存装置−>area1のカウンタ値(1G×経路(2パス))+データ保存装置−>area2のカウンタ値(20G×経路(4パス))=102。
同様にデータ保存装置14(2)にデータを保存する場合は、以下のように定義できる。
area1−>データ保存装置のカウンタ値(10G×経路(3パス))+データ保存装置−>area1のカウンタ値(1G×経路(3パス))+データ保存装置−>area2のカウンタ値(20G×経路(3パス))=93。
データ保存装置14(3)にデータを保存する場合は以下のように定義する事が出来る。
area1−>データ保存装置のカウンタ値(10G×経路(4パス))+データ保存装置−>area1のカウンタ値(1G×経路(4パス))+データ保存装置−>area2のカウンタ値(20G×経路(2パス))=84。
以上よりネットワーク負荷コントローラ22は、算出したネットワーク網16に掛かる負荷を比較し、「アプリA」の対象地域ID63:「area1」のデータを保存するデータ保存先は、データ保存装置14(3)のとき、値が84であり最も小さな負荷であると判断する事ができる。
従って、ネットワーク負荷コントローラは、現在のデータ保存装置14(1)からデータ保存装置14(3)へ変更する必要性がある(S84:YES)と判断し、「アプリA」の対象地域ID63:「area1」のデータ保存先をデータ保存装置14(3)に変更する(S85)。なお、データ保存装置を変更する場合は、ネットワーク負荷コントローラ22は、関係のある各制御部やDNSサーバに変更した内容を送信し、情報の更新を要求することで変更処理は完了する。
以上で、「アプリA」の対象地域ID63:「area1」のデータ保存先を決定したが、「アプリA」の対象地域ID63:「area2」など全ての対象地域ID63についても同様な処理を行なうことで、ネットワーク網16に掛かる負荷の値が小さいデータ保存装置14を選択可能である。「アプリB」などの他アプリに対しても同様に負荷を計算することで、ネットワーク網16の負荷を下げることが可能であり、ネットワーク負荷コントローラ22は、アプリDB制御部24にあるすべてのアプリに対して処理を行なう。
なお、基地局DB制御部23やアプリDB制御部24、経路DB制御部25、保存先DB制御部26に保存された情報に変化がない場合(S86:NO)、再度カウンタ収集を行なう(S82)。変化がある場合(S86:YES)、新たな情報を得るために収集カウンタの登録(S81)から実施する。
カウンタ収集(S82)は、例えば1時間毎など一定の期間ごとに定期的に行なってもよい。もしくは、例えば1時間毎の基地局12のカウンタ値の変化が激しいとき、平均カウンタ値が50%以上増加もしくは減少したことをトリガにしてカウンタ収集を行なってもよい。これによって、変化が激しくないときはネットワーク網16に掛かる負荷の演算を行なわない為、頻繁なデータ保存先の変更を抑止することが出来る。
また、本実施例では、ネットワーク網16に掛かる負荷の評価(S83)については単純な値の比較に良い判断を行った。しかし、所定値:例えば30%以上変化しない場合は、保存先の変更の必要性なし(S84:NO)と判断するとしてもよい。これによって、頻繁なデータ保存先の変更を抑止することが出来る。
実施例1では、ネットワーク網16の負荷を計算することでネットワーク網16への負荷が小さくなるようにデータの保存先であるデータ保存装置14を変更させる構成について説明した。実施例2では、ネットワーク網16に格納してあるデータにアクセスするのではなく、基地局を経由する通信量に着目することで通信端末が通信をする場合にネットワークに負荷をかけないような基地局を選択する例について説明をする。なお本実施例は、周囲の基地局を使用して通信を分散させることで、高速化・安定化することができる分散の例について説明するとも言い替えることができる。
以下、図15〜18を用いて本発明におけるもう一つの実施例について説明をする。なお、図15〜18において実施例1と同じ符号が付されている構成については、実施例1と同様の構成や処理を行うため説明を省略する。
携帯端末の無線通信技術には高度C−RAN(Centralized Radio Access Network)というキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation)技術を用いてマクロセルとスモールセルを協調させることで通信速度や安定性を向上させる技術がある。本実施例の高度C−RANの概念図を図15に示す。なお、本実施例は、高度C−RANを対象として実施例1にて説明をした通信量を考慮した通信経由元の選択に適用した例であるとも言える。
これまで基地局で処理していた信号処理のうち、高度C−RANでは、複数の各基地局の信号処理部分のなかで、1か所に集約可能な処理をまとめて基地局集中制御部102とすることで、効率化を行っている。そのため、1つの基地局集中制御部102に複数の基地局にある信号処理部101が接続される。また、1つの信号処理部101に複数のアンテナ部100が接続される構成となる。また、無線通信技術の一つに、無線端末105が複数のアンテナ部100と通信が可能な場所に存在する場合、複数のアンテナ部100からの電波を重畳することで通信速度や安定性の向上を行う技術が存在する(例えばMIMO(Multiple Input Multiple Output)という技術が存在する)。
図15は、本実施例で説明する高度C−RANの構成の概念図である。高度C−RANでは、前記電波を重畳する技術を使用しており、図15の例では、携帯端末105は、3つのアンテナ部100(1)〜(3)と通信をしている。携帯端末105がインターネット104からデータを受信する場合、基地局集中制御部102が、インターネット104から来たデータの宛先(携帯端末105宛)を参照し、宛先の携帯端末105が接続される信号処理部101(1),101(2)に送信する。
信号処理部101は、基地局集中制御部から送信された情報をアンテナ部100で処理できる情報に加工し、宛先の無線端末105が接続されているアンテナ部100(1)〜(3)へ送信する。アンテナ部100(1)〜(3)は、無線電波を発して無線端末105と無線通信を行うことで、通信端末105はインターネット104から送信されたデータを受信する。
なお、無線端末105からインターネット104の先にあるサーバ等と通信をする場合は、上記した経路とは逆の経路で通信を行う。つまり、無線端末105からインターネット104宛のデータは、無線端末105と無線通信を行うアンテナ部100(1)〜(3)を介して、信号処理部101(1)、101(2)、基地局集中制御部102を経由してインターネット104の先にあるサーバ等へ送信される。
図15は高度C−RANの論理的な接続関係を示した図であるのに対して、図16は物理的な接続関係を示した図である。図16では、地域15:areaA,B,C毎に基地局集中制御部102(A)〜(C)を配備している。ただし、基地局集中制御部102は地域15:areaA,B,Cを纏めて制御するものとする。つまり、基地局集中制御部102(A)〜(C)のうち、実際に動作するものは1箇所のみであり、残りは休止状態となる。本実施例では、areaAに配備された基地局制御部102(A)が稼働している状態を前提に説明をする。
図17は、基地局制御部102(A)を経由する通信量をカウントした通信量情報テーブルの一例である。#1はareaAにある信号処理部101(1)および信号処理部101(2)を経由した通信が基地局処理部102(A)に流入する量が10G Bytesであることを示している。また、#2は基地局制御部102(A)からareaAにある信号処理部101(1)および信号処理部101(2)に対して配信される通信量(1G Bytes)、#3は基地局制御部102(A)からareaBにある信号処理部101(3)および信号処理部101(4)に対して配信される通信量(20G Bytes)をそれぞれ示している。
図18は、図17に示される通信量情報テーブルを用いて、基地局集中制御部102がareaA、B、Cのいずれかに配備される場合みと最も通信負荷が少なく評価されるかを示す評価情報テーブルである。なお、負荷の計算については、実施例1におけるデータ保存装置14を基地局集中制御部102に置き換えた場合と同様であるため、説明を省略する。
このテーブルを作成することで、基地局集中制御部102(A)〜(C)と携帯端末105間の通信量に対して実施例1のネットワーク負荷を評価することができる。即ち、最もネットワーク負荷を小さくできる基地局集中制御部102の配備箇所を算出することが可能となる。
本実施例を用いることで例えば、areaAは日中に人口が集中する地域15であり、areaBは夜間にareaAにいた人々が帰宅する地域15であった場合、人口の移動や端末の使用状況(データ量)の変化に合わせて、最もネットワーク負荷が低い基地局集中制御部102の配備箇所を決定することができる。即ち、通信の状況に応じて基地局集中制御部102を移動させることで、ネットワークの全体にかかる負荷を低減する事が出来る。
なお、各実施例の説明では「aaaテーブル」、「aaaリスト」、「aaaDB」、「aaaキュー」等の表現にて本発明の情報を説明したが、これら情報は必ずしもテーブル、リスト、DB、キュー、等のデータ構造以外で表現されていてもよい。そのため、データ構造に依存しないことを示すために「aaaテーブル」、「aaaリスト」、「aaaDB」、「aaaキュー」等について「aaa情報」と呼ぶことがある。
さらに、各情報の内容を説明する際に、「識別情報」、「識別子」、「名」、「名前」、「ID」という表現を用いるが、これらについてはお互いに置換が可能である。
以上の説明では「プログラム」を主語として説明を行う場合があるが、プログラムはプロセッサによって実行されることで定められた処理をメモリ及び通信ポート(通信制御デバイス)を用いながら行うため、プロセッサを主語とした説明としてもよい。また、プログラムを主語として開示された処理は管理サーバ等の計算機、情報処理装置が行う処理としてもよい。また、プログラムの一部または全ては専用ハードウェアによって実現されてもよい。
また、各種プログラムはプログラム配布サーバや、計算機が読み取り可能な記憶メディアによって各計算機にインストールされてもよい。この場合、プログラム配布サーバはCPUと記憶資源を含み、記憶資源はさらに配布プログラムと配布対象であるプログラムを記憶している。そして、配布プログラムをCPUが実行することで、プログラム配布サーバのCPUは配布対象のプログラムを他の計算機に配布する。
11:端末、12:基地局、13:ネットワークスイッチ、14:データ保存装置、15:ネットワーク網、21:ネットワークスイッチコントローラ、22:ネットワーク負荷コントローラ、23:基地局DB制御部、24:アプリDB制御部、25:経路DB制御部、26:保存先DB制御部、27:流量計測部、28:DNS制御部
Claims (11)
- 無線通信端末と通信する複数の通信端末と、
前記複数の通信端末からの通信を中継する中継装置と、
前記複数の通信端末間、または前記通信端末と前記中継装置との間を接続する複数のネットワークスイッチと、
前記複数のネットワークスイッチを制御する管理装置と、を備え、
前記管理装置は、
前記複数のネットワークスイッチを制御するコントローラと、
前記ネットワークスイッチに送受信される通信の送信先および送信元を識別する識別情報と、
前記識別情報に対応する通信の経路情報と、を有し、
前記コントローラは、
前記通信端末から前記中継装置に送信される通信の通信量と、前記中継装置から前記通信端末に送信される通信の通信量を前記複数のネットワークスイッチの1つに測定させ、
前記測定させた通信量と前記経路情報に基づいて経路毎に与えられる負荷を算出し、
前記算出された負荷に基づいて、前記中継装置の配置変更を実施するか否かを判断することを特徴とするネットワーク負荷軽減システム - 請求項1に記載のネットワーク負荷軽減システムであって、
前記中継装置は、前記通信端末から参照する通信データを保存する複数のデータ保存装置であり、
前記管理装置は、前記複数のデータ保存装置のうち前記通信データを保存するデータ保存装置を特定する特定情報と、をさらに有し、
前記経路毎に与えられる負荷は、前記識別情報に基づき、前記複数のデータ保存装置のうち前記特定情報より特定されたデータ保存装置以外の前記データを保存可能なデータ保存装置に対して、前記参照する情報を保存した場合の通信量および経路情報に基づいて算出された負荷を含むこと、を特徴とするネットワーク負荷軽減システム - 請求項2に記載のネットワーク負荷軽減システムであって、
前記通信データを保存する前記データ保存装置の変更を実施する場合、前記通信データを保存する前記データ保存装置を特定する情報としてIPアドレスを変更する事を特徴とするネットワーク負荷軽減システム。 - 請求項3に記載のネットワーク負荷軽減システムであって、
前記データ保存装置を特定する情報としてさらにドメインネームを有し、前記IPアドレスが変更された場合であっても、前記ドメインネームは変更されないことを特徴とするネットワーク負荷軽減システム。 - 請求項2に記載のネットワーク負荷軽減システムであって、
前記コントローラは、前記特定情報により特定される前記データ保存装置に接続する前記ネットワークスイッチ対して前記通信量を計測させ、
前記ネットワークスイッチは、前記識別情報に基づき特定された前記データ保存装置に流入する流入情報と前記データ保存装置から流出する流出情報とから前記通信量を測定することを特徴とするネットワーク負荷軽減システム。 - 請求項5に記載のネットワーク負荷軽減システムであって、
前記ネットワークスイッチは、前記ネットワークスイッチを通過する通信を解析することで前記識別情報と前記流入情報である前記情報の送信元のIPアドレスと、前記流出情報である前記情報の送信先のIPアドレスを特定することを特徴とするネットワーク負荷軽減システム。 - 請求項1に記載のネットワーク負荷軽減システムであって、
前記経路毎に与えられる負荷は、前記経路情報を参照し、前記中継装置が配置可能な経路に前記中継装置が配置された場合に発生する負荷を含むことを特徴とするネットワーク負荷軽減システム。 - 請求項1に記載のネットワーク負荷軽減システムであって、
前記通信装置は、前記通信端末と通信をするアンテナと、前記アンテナとの信号の送受信をする信号処理部とを含み、
複数の前記アンテナは前記通信端末と通信し、
複数の前記信号処理部は、複数の前記アンテナのうち対応する前記アンテナと信号の送受信を行い、前記中継装置との間で前記信号の送受信をすることを特徴とするネットワーク負荷軽減システム。 - 無線通信端末と通信する複数の通信端末と、前記複数の通信端末からの通信を中継する中継装置と、前記複数の通信端末間、または前記通信端末と前記中継装置との間を接続するネットワークスイッチと、前記ネットワークスイッチを制御する管理装置とから構成されるネットワーク負荷システムのネットワーク負荷軽減方法であって、
前記管理装置は、
複数の前記通信端末から前記中継装置に送信される通信の通信量と前記中継装置から複数の前記通信端末に送信される通信の通信量とを前記ネットワークスイッチの1つに測定させ、
前記測定させた通信量と前記ネットワーク負荷軽減システムの経路情報に基づいて経路毎に与えられる負荷を算出し、
前記算出された負荷に基づいて、前記基地局集中制御部の配置変更を実施するか否かを判断するネットワーク負荷軽減方法。 - 請求項9に記載のネットワーク負荷軽減方法であって、
前記中継装置は、前記通信端末から参照する通信データを保存するデータ保存装置であり、
前記管理装置は、複数の前記データ保存装置のうち前記通信データを保存するデータ保存装置を特定する特定情報と、をさらに有し、
前記算出される経路毎に与えられる負荷は、前記通信の送信元および送信先を識別する識別情報に基づき、複数の前記データ保存装置のうち前記通信データを保存するデータ保存装置を特定する特定情報により特定された前記データ保存装置以外の前記通信データを保存可能な前記データ保存装置に対して、前記通信データを保存したと場合の通信量および経路情報に基づいた負荷を算出することを含む、ネットワーク負荷軽減方法。 - 請求項9に記載のネットワーク負荷軽減方法であって、
前記管理装置により算出される前記経路毎に与える負荷は、前記経路情報を参照し、前記中継装置が配置可能な経路に前記中継装置が配置された場合に発生する負荷を含めて算出する、ネットワーク負荷軽減方法。
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