JP2017226157A - 3次元プリンタ - Google Patents

3次元プリンタ Download PDF

Info

Publication number
JP2017226157A
JP2017226157A JP2016124356A JP2016124356A JP2017226157A JP 2017226157 A JP2017226157 A JP 2017226157A JP 2016124356 A JP2016124356 A JP 2016124356A JP 2016124356 A JP2016124356 A JP 2016124356A JP 2017226157 A JP2017226157 A JP 2017226157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
head
dimensional printer
extruder
modeling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016124356A
Other languages
English (en)
Inventor
多夢 古川
Tamu Furukawa
多夢 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Q Ho Kinzoku Seisakujo Co Ltd
Q-Ho Kinzoku Seisakujo Co Ltd
Original Assignee
Q Ho Kinzoku Seisakujo Co Ltd
Q-Ho Kinzoku Seisakujo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Q Ho Kinzoku Seisakujo Co Ltd, Q-Ho Kinzoku Seisakujo Co Ltd filed Critical Q Ho Kinzoku Seisakujo Co Ltd
Priority to JP2016124356A priority Critical patent/JP2017226157A/ja
Publication of JP2017226157A publication Critical patent/JP2017226157A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Abstract

【課題】造形ステージを具備する昇降板を常時安定させつつ略垂直に昇降させ、優れた造形精度を有する3次元プリンタを提供する。【解決手段】水平方向に動作するヘッド3と、造形ステージを有し、垂直方向に昇降する昇降板15と、所定の間隔で垂直方向に延びるように配置された4本のガイドシャフト13と、前記ヘッド3に材料を供給するためのチューブを介して前記ヘッド3に接続されたエクストルーダ23と、を具備し、前記昇降板15は、4本の前記ガイドシャフト15によって垂直方向に昇降可能に支持され、前記エクストルーダ23は、垂直方向に対して傾斜している回転軸を中心に回転可能な回転台に配置されていること、を特徴とする3次元プリンタ1。【選択図】図2

Description

本発明は、高精度の造形を可能とする3次元プリンタに関する。
従来、通常の紙面に対して2次元の平面印刷を行うプリンタが幅広い分野で使用されてきたが、現代では3次元CADや3次元コンピュータグラフィックス等を元データにして3次元の立体オブジェクト(造形物)を造形する3次元プリンタが開発され、種々の製造現場や試作現場等で活用されている(例えば特許文献1参照)。
当該3次元プリンタは、樹脂材料又は金属材料を用いて造形するものであるが、熱溶解積層方式と、インクジェット方式と、光造形方式と、における概ね3種の方式が用いられている。特に熱溶解積層方式は、構成や部品が比較的簡素で低コストとなるため、現状では多くの3次元プリンタに採用されている。具体的な構造としては、材料の供給部と、該材料の溶解及び射出を行うヘッドと、で構成されており、供給部から供給された材料をヘッドが溶解させつつ押し出し、徐々に積層させて立体オブジェクトの造形を達成するものである。なお、熱溶解積層方式の3次元プリンタは、ヘッドが水平方向における移動を行い、造形を行うための造形ステージ又は該造形ステージを具備する他の部品が昇降して垂直方向の移動を行うものが主流である。
特開2015−193123号公報
しかしながら、従来の3次元プリンタでは、造形ステージ又は該造形ステージを具備する他の部品は、昇降を行うための構造に不安定な機構が用いられているため、安定して水平を維持することができず、造形中に傾いてしまうおそれがあった。造形ステージ又は該造形ステージを具備する他の部品が造形中に傾いてしまうと、造形に用いるデータの座標と、造形途中の立体オブジェクトの座標と、に狂いが生じてしまい、寸法誤差が発生して造形精度が著しく低下してしまう問題があった。
ここで、造形ステージ又は該造形ステージを具備する他の部品における、昇降を行うための構造に着目すると、昇降を行うためのガイドとなる垂直に配置されたシャフトが2本しか具備されておらず、当該シャフトを離間して配置しても支持点が少ないことは明らかであり、未だ改善の余地があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みて創作されたものであり、造形ステージを具備する昇降板を常時安定させつつ略垂直に昇降させ、優れた造形精度を有する3次元プリンタを提供することを目的とする。
上記の課題を解決すべく、本発明は、
水平方向に動作するヘッド3と、
造形ステージを有し、垂直方向に昇降する昇降板15と、
所定の間隔で垂直方向に延びるように配置された4本のガイドシャフト13と、
前記ヘッド3に材料を供給するためのチューブを介して前記ヘッド3に接続されたエクストルーダ23と、を具備し、
前記昇降板15は、4本の前記ガイドシャフト15によって垂直方向に昇降可能に支持され、
前記エクストルーダ23は、垂直方向に対して傾斜している回転軸を中心に回転可能な回転台に配置されていること、
を特徴とする3次元プリンタ1を提供する。
このような構成を有する本発明の3次元プリンタ1においては、前記昇降板15が、4本の前記ガイドシャフト15によって垂直方向に昇降可能に支持されていることから、昇降板15を水平方向にブレることなく昇降させることができる。また、エクストルーダ23が、垂直方向に対して傾斜している回転軸を中心に回転可能な回転台に配置されているため、前記ヘッド3に材料を供給するために、前記ヘッド3及び前記エクストルーダ23を接続するチューブの撓みや引っ張りによる前記ヘッド3への影響を抑制することができる。そして、これらにより優れた造形精度を実現することができる。
本発明の一実施形態をより詳細に説明すると、本発明は、
水平方向(X方向及びY方向)に動作するヘッド3と垂直方向(Z方向)に昇降する昇降板15とを有し、例えばラピッドプロトタイピング法による造形を達成する3次元プリンタ1であって、
前記ヘッド3を動作させるためのヘッド動作構成部5と、4本のガイドシャフト13と、前記昇降板15を昇降させるための2つの昇降構成部17と、エクストルーダ23と、部品固定板25と、本体部29と、を具備し、
前記部品固定板25は、前記2つの昇降構成部17と、エクストルーダ23と、を具備し、前記本体部29を構成する底面板29Fと略平行にしつつ前記本体部29の内部上方に固定され、
4本の前記ガイドシャフト13は、所定の間隔を保持しつつ、端部が前記部品固定板25の下面と、前記底面板39の上面と、にそれぞれ固定され、
前記昇降板15は、所定の間隔で設けた4つのガイド孔31それぞれに4本の前記ガイドシャフト15を通しつつ、前記2つの昇降構成部17の送りねじ17Aにおける固定ナット33を固定され、
前記ヘッド動作構成部5は、前記ヘッド3を固定しつつ、当該ヘッド動作構成部5のY軸シャフト5E又はX軸シャフト5Dの端部が、前記本体部29を構成する左面化粧板29Bと、右面化粧板29Cと、に固定され、
前記2つの昇降構成部17の動作により、前記昇降板15を、4つの前記ガイド孔31と、4本の前記ガイドシャフト13と、を摺動させつつ昇降すること、
を特徴とする3次元プリンタ1を提供する。
このような構成を有する本発明の3次元プリンタ1は、ヘッド動作構成部5によってヘッド3のX方向及びY方向における水平動作を可能とし、昇降構成部17によって造形ステージ37を有する昇降板15のZ方向における垂直昇降を可能としている。ヘッド動作構成部5は、X軸操作部5Bの内部と、Y軸操作部5Cの内部と、のそれぞれに載置されたモータを駆動源としており、X軸操作部5Bは、2本のX軸シャフト5Dを内部に通過させつつ、当該X軸操作部5Bと、2本のX軸シャフト5Dと、が互いに摺動可能に勘合されている。Y軸シャフト5Eを本体部29に固定する場合、2本のX軸シャフト5Dそれぞれにおける両端は、2つのY軸操作部5Cに固定され、当該2つのY軸操作部5C間の距離範囲でX軸操作部5Bが動作する。また、2つのY軸操作部5Cは、それぞれの内部に1本ずつY軸シャフト5Eを通過させ、当該それぞれのY軸操作部5Cと、それぞれのY軸シャフト5Eと、が互いに摺動可能に勘合される。2本のY軸シャフト5Eそれぞれにおける両端は、本体部29を構成する前面化粧板29Aと、背面板29Eと、に固定され、当該前面化粧板29Aと、背面板29Eと、の間における距離範囲で2つのY軸操作部5Cが動作する。
昇降板15は、略4隅に配置された筒状のガイド孔31を備えており、4本のガイドシャフト13それぞれを当該ガイド孔31に通過させつつ、昇降板15と、4本のガイドシャフト13と、が互いに摺動可能に勘合している。また、4本のガイドシャフト13は、それぞれの端部を部品固定板25の下面と、底面板29Fの上面と、に固定している。即ち、ガイドシャフト13はそれぞれ3次元プリンタ1の本体に固定されていることになり、安定性に富んでいる。
2つの昇降構成部17は、それぞれに具備されたステッピングモータ17Bを部品固定板25に所定の間隔を設けて固定し、当該ステッピングモータ25の回転軸に接続された送りねじ17Aにおけるステッピングモータ25とは反対方向の先端部側を昇降板15に貫通させつつ底面板29Fに当接しつつ回転可能に固定する。また、送りねじ17Aと、昇降板15と、の接点部には固定ナット17Cが具備され、当該固定ナット17Cに送りねじ17Aを螺子勘合で通過させつつ、固定ナット17Cの上面と、昇降板15の下面と、を固定する。これにより、ステッピングモータ17Bの回転軸と共に送りねじ17Aを回転させることができ、当該送りねじ17Aに螺子勘合した固定ナット17Cが、該固定ナット17Cと固定された昇降板15と共に上昇又は下降させることが可能となる。
昇降構成部17が具備するステッピングモータ17Bの回転方向及び回転スピード等を操作することで造形中に必要な昇降板17におけるZ方向の昇降を制御することが可能となる。また、昇降板15は、4本のガイドシャフト13がそれぞれ略4隅に配置された筒状のガイド孔31に摺動可能な状態で通過していることから、一方向等における不安定な片持ち状態とならず、4本のガイドシャフト13それぞれが略均等に当該昇降板15を支持する。このため、昇降構成部17は昇降板15を常時安定させつつ略垂直に昇降させることが可能となり、昇降板15の傾斜を防止して造形精度を大きく向上させることができる。
また、本発明の3次元プリンタ1においては、前記エクストルーダ23が、回転軸を中心に回転可能な回転台35の上面に固定されていることが望ましい。また、前記回転台35における回転天板35Aの上面が傾斜していることが望ましい。
このような構成を有する本発明の3次元プリンタ1は、回転台35が回転することにより、エクストルーダ23の押し出し部23Bにおける方向及び傾きを変更することができる。回転台35は、回転天板35Aと、回転底板35Bと、の間に回転機構35Cを挟んで構成されることで当該回転機構35Cの回転軸を中心に回転することができる。また、回転天板35Aの下面及び回転底板35Bの上面は所定の角度で傾斜しており、回転によって回転天板35Aと、回転底板35Bと、における角度関係が変化する構造となっている。エクストルーダ23は、回転台25の回転天板35Aに固定した状態で、当該回転台25の回転底板35Bにおける下面を部品固定板25の上面に固定しているため、造形中におけるヘッド3の移動に伴う供給孔59と、ヘッド3と、を接続したチューブ61の引張り又は押し戻し等が発生しても、回転台23によりエクストルーダ23が回転し、押し出し部23Bの位置及び角度が変化してチューブ61高テンション及び折れ曲がり等を防止することができる。
また、本発明の3次元プリンタ1においては、前記昇降板15が、発熱部39を有する造形ステージを具備することが望ましい。
このような構成を有する本発明の3次元プリンタ1は、造形ステージ37と、昇降板15と、の間にヒータ線(塩ビコードヒータ線やシリコンコードヒータ線)等により構成された発熱部39が備わっており、該発熱部39を用いて造形ステージ37の温度を一定に保つことができる。これにより、造形中におけるヘッド3から射出された溶解後の樹脂材料41を比較的緩やかに温度を下降させることができ、硬化時に意図しない変形や反り等を防止することが可能となる。
本実施形態に係る3次元プリンタ1の概要を示す斜視図である。 本実施形態に係る3次元プリンタ1の構成を示す斜視図である。 図2におけるヘッド動作構成部5の詳細を示した斜視図である。 図2における昇降板15及び昇降構成部17の詳細を示した斜視図である。 図2におけるエクストルーダ23が回転台35により回転を行う経過を示した図であって、図5(a)は、エクストルーダ23の押し出し部23Bが右方向に向いた状態を示す側面図であり、図5(b)は、エクストルーダ23の押し出し部23Bが前方向に向いた状態を示す側面図であり、図5(c)は、エクストルーダ23の押し出し部23Bが右左向に向いた状態を示す側面図である。
以下、本発明に係る3次元プリンタ1の一実施形態を、図1〜図5を参照しながら詳細に説明する。但し、本発明は図示されるものに限られず、また、各図面は本発明を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために、必要に応じて寸法、比又は数を誇張又は簡略化して表している場合もある。更に、以下の説明では、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略することもある。
図1を用いて本実施形態の3次元プリンタ1における概要を説明する。
図1は、本実施形態に係る3次元プリンタ1の概要を示す斜視図である。本実施形態の3次元プリンタ1は、樹脂材料41によって形成された線材(フィラメントとも称する。)等を加熱して溶解し、例えばラピッドプロトタイピング法で所望の形状における造形物の造形を達成するものである。本実施形態の3次元プリンタ1は、高精度の造形を可能とする内部構造を有しつつ、比較的コンパクトなサイズで構成されていることから、従来の一般的な3次元プリンタ等(3次元プリンタ等)と比して、性能及び取り扱い性の両立を達成している。また、造形時に用いるデータ(3次元CADや3次元コンピュータグラフィックス等で作成された立体モデリングデータ)は、外部において接続したコンピュータ100等を用いて作成及び送信を行うことが好ましく、さらに本実施形態の3次元プリンタ1における主要な操作部を兼任させてもよい。
次に、図2を用いて本実施形態の3次元プリンタ1における構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る3次元プリンタ1の構成を示す斜視図である。図2に示すとおり、本実施形態の3次元プリンタ1は、概ね本3次元プリンタ1の最外部を構成する略四角柱の本体部29と、種々における部品の載置及び本体部29の剛性を高めるための部品固定板25と、樹脂材料41を溶解し、該溶解した樹脂材料41を所望の座標に射出するヘッド3と、該ヘッド3のX方向及びY方向における動作を可能とする機構を備えたヘッド動作構成部5と、造形を行う台座となる造形ステージ37と、当該造形ステージ37のZ方向における昇降を可能とする機構を備えた昇降機構部17と、本3次元プリンタ1における電子的制御及びその他電子的情報通信等を行う電子基板21と、ヘッド3に対する樹脂材料41の供給及び供給速度の調整を行うエクストルーダ23と、該エクストルーダ23と部品固定板25と、の間に載置される回転台35と、外部から供給された電源の変圧を行う電源装置27と、から構成されている。
本体部29は、概ね前面化粧板29Aと、左面化粧板29Bと、右面化粧板29Cと、天面化粧板29Dと、背面板29Eと、底面板29Fと、から構成されている。当該本体部29は、本実施形態の3次元プリンタ1における最外面となるため、意匠性を持たせることが好ましい。本3次元プリンタ1を一般的なスペースに配置した場合、特に前面化粧板29Aと、左面化粧板29Bと、右面化粧板29Cと、天面化粧板29Dと、は視線が当接するため、これら4種の板は塗装やヘアライン等のテクスチャ付与を施すことが望ましい。
前面化粧板29Aと、左面化粧板29Bと、右面化粧板29Cと、天面化粧板29Dと、背面板29Eと、底面板29Fと、は、一部に互いを接合させるための接合代を有し、該接合代を用いて螺子接合(リベット勘合を含む)や溶接接合により本体部29を構成している。具体的には、前面化粧板29Aと、背面板29Eと、を対面させ、左面化粧板29Bと、右面化粧板29Cと、を対面させて当該4側面を立設させつつ、該4側面の下方を底面板29Fで閉壁した構成となる。また、天面化粧板29Dは4側面の上方において固定されてもよいが、本体部29内部におけるメンテナンス等を容易に行うため、着脱可能な天蓋として構成されることが好ましい。
前面化粧板29Aは、意匠性を付与するための塗装等が施されており、略中央に開き戸となる前面扉43を具備し、当該前面扉43を開扉することで外部と、本実施形態の3次元プリンタ1内部と、を連通することができる。ユーザは、当該表面扉43を介して本3次元プリンタ1内部に手を挿入することができ、造形物の出し入れ等を行うことが可能となる。また、前面化粧板29Aは、上方部に傾斜面を有しており、当該傾斜部には操作部及び/又は表示部47が備わっている。当該操作部及び/又は表示部47は、本3次元プリンタ1における各種情報の表示及び/又は操作を行うためのものであって、傾斜面に載置されることでユーザの目線と交差して視認性の向上が図られている。
左面化粧板29B及び右面化粧板29Cは、略同形であるが意匠性を付与するための塗装等が互いに反対の面に施されている。また、当該左面化粧板29B及び右面化粧板29Cの上方における一方の頂点近傍は、前面化粧板29Aの傾斜面の傾斜に合わせた面取りが施されており、前面化粧板29Aと勘合させた際に、該前面化粧板29Aと、左面化粧板29B及び右面化粧板29Cと、において互いの形状が合致するよう形成されている。
なお、上記の前面扉43と、左面化粧板29Bと、右面化粧板29Cと、にはそれぞれ透過性を有する透過部45が備わっており、ユーザは該透過部45を介して本実施形態の3次元プリンタ1内部を視認することが可能となる。透過部45は、所定の透過性及び耐熱性を有する硝子や樹脂等で構成されることが望ましい。
天面化粧板29Dは、意匠性を付与するための塗装等が施され、所定の位置に開口49が設けられている。当該開口49は、外部から樹脂材料41を供給するためのものであって、例えば当該樹脂材料41が巻芯を有する線材である場合、外部に巻芯を固定した状態で解いた線材を当該開口49から本実施形態の3次元プリンタ1内部に供給してもよいし、線材を巻芯ごと当該開口49から本3次元プリンタ1内部に挿入し、該内部に別途設けた固定部(図示なし)等に固定して供給してもよい。
背面板29E及び底面板29Fは、本実施形態の3次元プリンタ1を設置した際に、視線が当接しにくいため、意匠性を付与する必要性はないが、防錆性を有する材料以外で形成する場合は防錆を目的とした塗装を施すことが好ましい。また、本実施形態においては、背面板29Eの内面側に電源装置27を固定している。
部品固定板25は、略中央に所定のサイズにおける連通孔51を備えた板であり、本体部29の内部上方において底面板29Fと略平行に配置されている。また、当該部品固定板25は、本体部29における4側面を構成する前面化粧板29Aと、左面化粧板29Bと、右面化粧板29Cと、背面板29Eと、のぞれぞれと略鉛直に接合されている。このため、本体部29における4側面はさらに剛性が向上し、より強固な接合が達成される。さらに、当該部品固定板25は上面に2つの昇降構成部17と、電子基板21と、回転台35と、が固定される。
ヘッド3は、エクストルーダ23から供給された樹脂材料41を溶解しつつ所定の座標に溶解後の当該樹脂材料41を射出するものであって、ヘッド動作構成部5が具備するヘッド固定部5Aに固定される。ヘッド3による具体的な樹脂材料41の溶解及び射出機構は、当該ヘッド3の上方から供給された樹脂材料41をヘッド3の内部を通過させつつ加熱して溶解する。さらに、エクストルーダ23が所定量の供給を続けることによって、溶解した樹脂材料41がヘッド3の下方部先端から外部へ押し出され、所定の座標に射出されるものである。
ヘッド3は、上記のとおり樹脂材料41を溶解するため非常に高温となる。このため、当該ヘッド3には冷却機構53を備えることが好ましく、当該冷却機構53には熱交換効率の高い放熱フィン及びケースファン等を組み合わせたものが望ましい。
次に、図3を用いてヘッド動作構成部5の詳細について説明する。
図3は、ヘッド動作構成部5の詳細を示した斜視図である。図3に示したとおり、ヘッド動作構成部5は、概ねヘッド固定部5Aと、X軸操作部5Bと、2つのY軸操作部5Cと、2本のX軸シャフト5Dと、2本のY軸シャフト5Eと、によって構成されている。当該ヘッド動作構成部5は、本実施形態の3次元プリンタ1を用いた造形中におけるヘッド3のX方向及びY方向の動作を行うものであって、X軸操作部5Bの内部と、Y軸操作部5Cの内部と、のそれぞれに載置されたモータを駆動源としている。X軸操作部5Bは、2本のX軸シャフト5Dを内部に通過させつつ、当該X軸操作部5Bと、2本のX軸シャフト5Dと、が互いに摺動可能に勘合されている。2本のX軸シャフト5Dそれぞれにおける両端は、2つのY軸操作部5Cに固定されており、当該2つのY軸操作部5C間の距離範囲でX軸操作部5Bが動作することになる。また、2つのY軸操作部5Cは、それぞれの内部に1本ずつY軸シャフト5Eを通過させつつ、当該それぞれのY軸操作部5Cと、それぞれのY軸シャフト5Eと、が互いに摺動可能に勘合されている。2本のY軸シャフト5Eそれぞれにおける両端は、前面化粧板29Aと、背面板29Eと、に固定されており、当該前面化粧板29Aと、背面板29Eと、の間における距離範囲で2つのY軸操作部5Cが動作することになる。なお、ヘッド固定部5Aは、X軸操作部5Bに取付けられている。
次に、図4を用いて昇降板15及び昇降構成部17の詳細について説明する。
図4は、昇降板15及び昇降構成部17の詳細を示した斜視図である。図4に示したとおり、昇降板15は、概ね4つのガイド孔31と、造形ステージ37と、発熱部39と、を具備しており、昇降構成部17は、概ね送りねじ17Aと、ステッピングモータ17Bと、固定ナット17Cと、から構成されている。昇降板15は、本実施形態の3次元プリンタ1を用いた造形中においてZ方向に昇降するものであって、当該昇降板15の上面には造形を行うための台座となる造形ステージ37が備わっている。また、造形ステージ37と、昇降板15と、の間にはヒータ線(塩ビコードヒータ線やシリコンコードヒータ線)等により構成された発熱部39が備わっており、該発熱部39を用いて造形ステージ37の温度を一定に保つことができる。これにより、造形中におけるヘッド3から射出された溶解後の樹脂材料41を比較的緩やかに温度を下降させることができ、硬化時に意図しない変形や反り等を防止することが可能となる。さらに昇降板15は、略4隅に配置された筒状のガイド孔31を備えており、4本のガイドシャフト13それぞれを当該ガイド孔31に通過させつつ、昇降板15と、4本のガイドシャフト13と、が互いに摺動可能に勘合されている(すなわち、昇降板15は、垂直方向に昇降することができ水平方向に動かない(ブレない)態様で4本のガイドシャフト13に支持されている。)。また、4本のガイドシャフト13は、それぞれの端部を部品固定板25の下面と、底面板29Fの上面と、に固定している。昇降板15は、後述する2つの昇降構成部17が具備するステッピングモータ17Bを駆動源としている。
2つの昇降構成部17は、それぞれに具備されたステッピングモータ17Bを部品固定板25に所定の間隔を設けて固定し、当該ステッピングモータ25の回転軸に接続された送りねじ17Aにおけるステッピングモータ25とは反対方向の先端部側を昇降板15に貫通させつつ底面板29Fに当接しつつ回転可能に固定している。また、送りねじ17Aと、昇降板15と、の接点部には固定ナット17Cが具備され、当該固定ナット17Cに送りねじ17Aを螺子勘合で通過させつつ、固定ナット17Cの上面と、昇降板15の下面と、を固定している。これにより、ステッピングモータ17Bの回転軸と共に送りねじ17Aを回転させることができ、当該送りねじ17Aに螺子勘合した固定ナット17Cが、該固定ナット17Cと固定された昇降板15と共に上昇又は下降させることが可能となる。
上記のように、2つの昇降構成部17と、昇降板15と、底面板29Fと、を構成することにより、当該昇降構成部17が具備するステッピングモータ17Bの回転方向及び回転スピード等の操作で造形中に必要な昇降板17におけるZ方向の昇降を制御することが可能となる。また、昇降板15は、4本のガイドシャフト13がそれぞれ略4隅に配置された筒状のガイド孔31に摺動可能な状態で通過していることから、一方向等における片持ち状態とならず、4本のガイドシャフト13それぞれが略均等に当該昇降板15を支持している。このため、昇降構成部17は昇降板15を常時安定させつつ略垂直に昇降させることが可能となり、昇降板15の傾斜を防止して造形精度を大きく向上させることができる。
次に、図5(a)(b)(c)を用いてエクストルーダ23及び回転台35の詳細について説明する。図5(a)(b)(c)は、エクストルーダ23が回転台35により回転を行う経過を示した図であって、図5(a)は、エクストルーダ23の押し出し部23Bが右方向に向いた状態を示す側面図であり、図5(b)は、エクストルーダ23の押し出し部23Bが前方向に向いた状態を示す側面図であり、図5(c)は、エクストルーダ23の押し出し部23Bが右左向に向いた状態を示す側面図である。
エクストルーダ23は、線材(フィラメントとも称する)となる樹脂材料41をヘッド3内部に送る機構を有するものであって、概ね駆動源となるモータ23Aと、樹脂材料41の供給動作を行う押し出し部23Bと、によって構成されている。押し出し部23Bは、樹脂材料41の引き込み孔57と、供給孔59と、を有し、該供給孔59からヘッド3までは耐熱性及び可塑性に優れたポリテトラフルオロエチレン等の樹脂製チューブ61で接続している。なお、当該チューブ61は、部品固定板25に設けられた連通孔51を介して押し出し部23Bと、ヘッド3と、を接続しており、当該押し出し部23Bは、チューブ61の内部を通じて樹脂材料41を供給孔59からヘッド3に供給している。本実施形態で使用するエクストルーダ23は、例えばボーデン方式を用いており、ヘッド3から所定の距離に配置することでヘッド3近傍の軽量化及び造形の高速化を図ることができる。
回転台35は、部品固定板25と、エクストルーダ23と、の間に配置された台座であって、当該回転台35が回転することにより、エクストルーダ23の押し出し部23Bにおける方向及び傾きを変更するものである。回転台35は、概ね回転天板35Aと、回転底板35Bと、回転機構35C(ベアリング等)と、により構成されており、当該回転天板35Aと、回転底板35Bと、は、間に備えられた回転機構35Cの回転軸(図5の(a)において一点鎖線で示される軸)を中心に回転することができる。この回転軸は、垂直方向に対して所定の角度α(°)で傾斜している。
また、図5の(a)に示すように、回転天板35Aの下面35As及び回転底板35Bの上面35Bsは、水平面に対して所定の角度90−α(°)の勾配で傾斜しており、図5の(b)及び(c)からわかるように、回転天板35Aを回転底板35Bに対して回転させると、位置によって回転天板35Aと回転底板35Bとの角度関係が変化する。即ち、回転天板35Aの供給孔59(及び引き込み孔57)の側が、図5の(a)に示すように右を向いている場合は、回転天板35Aの上面が略水平状になり、回転天板35Aの引き込み孔57(及び供給孔59)の側が、図5の(c)に示すように左を向いている場合は、回転天板35Aの上面が水平方向に対して角度2×(90−α)°で傾斜する状態となる。
エクストルーダ23は、回転台25の回転天板35Aに固定した状態で、当該回転台25の回転底板35Bにおける下面を部品固定板25の上面に固定している。このため、造形中におけるヘッド3の移動に伴う供給孔59と、ヘッド3と、を接続したチューブ61の引張りや撓み(押し戻し)等が発生しても、回転台23によりエクストルーダ23が回転し、押し出し部23Bの位置及び角度が変化してチューブ61の高テンション及び折れ曲がり等を防止し、ヘッド3に余計な力がかかって造形精度に悪影響を及ぼすことを抑制できる。具体的には、チューブ61がヘッド3に引っ張られた場合、押し出し部23Bがヘッド3側に位置を変更してチューブ61のテンションに余裕を持たせ、チューブ61がヘッド3に押し戻された場合、押し出し部23Bがヘッド3側とは略逆の方向に位置及び角度を変更しつつチューブ61を逃がして折れ曲がり等を防止することを可能とするものである。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明してきたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載の精神及び教示を逸脱しない範囲でその他の改良例や変形例が存在する。そして、かかる改良例や変形例は全て本発明の技術的範囲に含まれることは、当業者にとっては容易に理解されるところである。
本実施形態の3次元プリンタ1は、昇降板15の略4隅に配置された筒状のガイド孔31に4本のガイドシャフト13がそれぞれ摺動可能な状態で通過していることから、一方向等における不安定な片持ち状態とならず、昇降板15を常時安定させつつ略垂直に昇降させることで、優れた造形精度を有するものである。
1 3次元プリンタ
3 ヘッド
5 ヘッド動作構成部
5A ヘッド固定部
5B X軸操作部
5C Y軸操作部
5D X軸シャフト
5E Y軸シャフト
13 ガイドシャフト
15 昇降板
17 昇降構成部
17A 送りねじ
17B ステッピングモータ
17C 固定ナット
21 電子基板
23 エクストルーダ
23A モータ
23B 押し出し部
25 部品固定板
27 電源装置
29 本体部
29A 前面化粧板
29B 左面化粧板
29C 右面化粧板
29D 天面化粧板
29E 背面板
29F 底面板
31 ガイド孔
35 回転台
35A 回転天板
35B 回転底板
35C 回転機構
37 造形ステージ
39 発熱部
41 樹脂材料
43 前面扉
45 透過部
47 操作部及び/又は表示部
49 開口
51 連通孔
53 冷却機構
57 引き込み孔
59 供給孔
61 チューブ
100 コンピュータ

Claims (1)

  1. 水平方向に動作するヘッド3と、
    造形ステージを有し、垂直方向に昇降する昇降板15と、
    所定の間隔で垂直方向に延びるように配置された4本のガイドシャフト13と、
    前記ヘッド3に材料を供給するためのチューブを介して前記ヘッド3に接続されたエクストルーダ23と、を具備し、
    前記昇降板15は、4本の前記ガイドシャフト15によって垂直方向に昇降可能に支持され、
    前記エクストルーダ23は、垂直方向に対して傾斜している回転軸を中心に回転可能な回転台に配置されていること、
    を特徴とする3次元プリンタ1。
JP2016124356A 2016-06-23 2016-06-23 3次元プリンタ Pending JP2017226157A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016124356A JP2017226157A (ja) 2016-06-23 2016-06-23 3次元プリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016124356A JP2017226157A (ja) 2016-06-23 2016-06-23 3次元プリンタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017226157A true JP2017226157A (ja) 2017-12-28

Family

ID=60890722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016124356A Pending JP2017226157A (ja) 2016-06-23 2016-06-23 3次元プリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017226157A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109158602A (zh) * 2018-10-30 2019-01-08 浙江工贸职业技术学院 一种用于3d打印金属工件的同轴送粉装置
CN116638764A (zh) * 2023-06-07 2023-08-25 深圳诚一信科技有限公司 一种3d打印快速成型机自动转换载物托盘

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109158602A (zh) * 2018-10-30 2019-01-08 浙江工贸职业技术学院 一种用于3d打印金属工件的同轴送粉装置
CN109158602B (zh) * 2018-10-30 2020-08-21 浙江工贸职业技术学院 一种用于3d打印金属工件的同轴送粉装置
CN116638764A (zh) * 2023-06-07 2023-08-25 深圳诚一信科技有限公司 一种3d打印快速成型机自动转换载物托盘
CN116638764B (zh) * 2023-06-07 2024-02-09 深圳诚一信科技有限公司 一种3d打印快速成型机自动转换载物托盘

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10245783B2 (en) Printer for three dimensional printing
US11396132B2 (en) System and method for a quick-change material turret in a robotic fabrication and assembly platform
US10052814B2 (en) Apparatus, method and system for constant distance extrusion onto a 3-D printer platform
KR101528850B1 (ko) 6자유도 3차원 프린터
JP5950421B2 (ja) 3dプリンタ用射出ヘッド
US10513104B2 (en) 3D printer with coupling for attaching print head to head carriage
KR102209307B1 (ko) 3d 프린터
EP2979850B1 (en) Three-dimensional printing device
TWI485447B (zh) 光傳送媒體成形方法、光傳送媒體成形裝置及光傳送媒體製造方法
US9446558B2 (en) Three-dimensional printing apparatus and printing head module
US20210283856A1 (en) Automatic reusable support for 3d printing
CN107415230A (zh) 五轴熔融沉积成型3d打印机
JP2017226157A (ja) 3次元プリンタ
US11485079B2 (en) System for leveling heated platen in 3D printer
JP2015081380A (ja) 三次元構造物の造形方法、装置、及び三次元構造物の造形装置に用いる造形材収納容器
CN105128330A (zh) 一种多进料管3d打印设备
US20170297321A1 (en) Magnetically coupled print head for additive manufacturing system
KR20170002855A (ko) 분말재료 적층장치를 포함하는 3차원 조형물 제조장치 및 방법
CN204658955U (zh) 一种3d打印机z轴打印平台及打印机
KR20170002860A (ko) 3차원 조형물 제작을 위한 밀폐형(챔버) 온도제어방법 및 온도제어장치
EP3347192B1 (en) 3d printer and related set of parts
US20180210343A1 (en) Substrate Supporting Structure And Exposure Machine
KR20170002857A (ko) 3차원 조형물 제작을 위한 온도제어방법 및 온도제어장치
KR20170143325A (ko) 3차원 프린터
CN208133620U (zh) 横向3d打印机