JP2017223290A - Lubrication structure in friction fastening device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、摩擦締結装置における潤滑構造に関する。 The present invention relates to a lubricating structure in a friction fastening device.
特許文献1には、摩擦締結装置における潤滑構造が開示されている。 Patent Document 1 discloses a lubricating structure in a friction fastening device.
特許文献1の摩擦締結装置では、内径側回転体の環状壁の外周にスプライン嵌合したドライブプレートと、外径側回転体の環状壁の内周にスプライン嵌合したドリブンプレートとが、回転軸方向で交互に配置されている。
この摩擦締結装置では、油圧作動するピストンで、ドライブプレートとドリブンプレートとを回転軸方向に押圧して、ドライブプレートとドリブンプレートとを相対回転不能に締結することで、摩擦締結装置を挟んだ上流側と下流側との間での回転駆動力の伝達/非伝達が切り替えられるようになっている。
In the friction fastening device of Patent Document 1, a drive plate that is spline-fitted to the outer periphery of the annular wall of the inner-diameter side rotating body and a driven plate that is spline-fitted to the inner periphery of the annular wall of the outer-diameter side rotating body are Alternatingly arranged in the direction.
In this friction fastening device, a hydraulically actuated piston presses the drive plate and the driven plate in the direction of the rotation axis to fasten the drive plate and the driven plate so that they cannot be rotated relative to each other. The transmission / non-transmission of the rotational driving force between the side and the downstream side can be switched.
ここで、回転駆動力の伝達/非伝達を切り替える際には、ドライブプレートとドリブンプレートとの状態が、締結状態と開放状態との間で切り替わるので、ドライブプレートとドリブンプレートとは、一時的にスリップ状態となって発熱する。
そのため、特許文献1の摩擦締結装置では、内径側から供給される潤滑油を、ドライブプレートとドリブンプレートまで誘導して、これらドライブプレートとドリブンプレートを、潤滑油で冷却するようになっている。
Here, when switching between transmission / non-transmission of rotational driving force, the state of the drive plate and the driven plate is switched between the fastening state and the release state, so the drive plate and the driven plate are temporarily It generates heat in a slip state.
Therefore, in the friction fastening device of Patent Document 1, the lubricating oil supplied from the inner diameter side is guided to the drive plate and the driven plate, and the drive plate and the driven plate are cooled with the lubricating oil.
具体的には、内径側回転体の環状壁に貫通孔を設けて、内径側から供給される潤滑油を、ドライブプレートとドリブンプレートが位置する空間に誘導すると共に、ドライブプレートの内周部に、内周側に向かうにつれて回転軸方向の厚みが薄くなる楔部を設けて、貫通孔を通過した潤滑油の進行方向を楔部で変えることで、回転軸方向で隣接するドライブプレートとドリブンプレートとの間に誘導している。 Specifically, a through hole is provided in the annular wall of the inner diameter side rotator to guide the lubricating oil supplied from the inner diameter side to the space where the drive plate and the driven plate are located, and at the inner periphery of the drive plate. The drive plate and the driven plate that are adjacent in the rotation axis direction are provided by providing a wedge portion whose thickness in the rotation axis direction becomes thinner toward the inner peripheral side, and changing the traveling direction of the lubricating oil that has passed through the through hole at the wedge portion. And is in between.
しかし、特許文献1の摩擦締結装置では、ドライブプレートの内周側が、内径側回転体の環状壁の外周にスプライン嵌合しており、このドライブプレートの内周側に楔部が設けられている。そのため、ドライブプレートとドリブンプレートとが締結状態と開放状態との間で切り替わる際などに、ドライブプレートが回転軸の径方向に変位すると、楔部が環状壁の外周に接触して、環状壁の外周を傷つけてしまう虞がある。 However, in the friction fastening device of Patent Document 1, the inner peripheral side of the drive plate is spline-fitted to the outer periphery of the annular wall of the inner diameter side rotating body, and a wedge portion is provided on the inner peripheral side of the drive plate. . Therefore, when the drive plate and the driven plate are switched between the fastened state and the open state, when the drive plate is displaced in the radial direction of the rotating shaft, the wedge portion comes into contact with the outer periphery of the annular wall, There is a risk of damaging the outer periphery.
そこで、かかる不都合を生じることなく、ドライブプレートとドリブンプレートを適切に潤滑できるようにすることが求められている。 Therefore, it is required to properly lubricate the drive plate and the driven plate without causing such inconvenience.
本発明は、
内径側回転体の環状壁の外周にスプライン嵌合したドライブプレートと、
外径側回転体の環状壁の内周にスプライン嵌合したドリブンプレートと、
回転軸方向で交互に配置されたドライブプレートおよびドリブンプレートを、回転軸方向に押圧するピストンと、を有し、
ピストンが、回転軸方向から見て、ドライブプレートの外径側とドリブンプレートの内径側の互いに重なる領域を回転軸方向に押圧するように構成された摩擦締結装置における潤滑構造であって、
ドリブンプレートの内周部に、内周側に向かうにつれて回転軸方向の厚みが狭くなるテーパ部を設けた。
The present invention
A drive plate that is spline-fitted to the outer periphery of the annular wall of the inner diameter side rotor,
A driven plate that is spline-fitted to the inner circumference of the annular wall of the outer diameter side rotor,
A piston that presses drive plates and driven plates alternately arranged in the rotation axis direction in the rotation axis direction;
The piston is a lubricating structure in a friction fastening device configured to press in the direction of the rotation axis the overlapping areas of the outer diameter side of the drive plate and the inner diameter side of the driven plate when viewed from the rotation axis direction,
A tapered portion whose thickness in the rotation axis direction becomes narrower toward the inner peripheral side is provided on the inner peripheral portion of the driven plate.
本発明によれば、ドリブンプレートは、当該ドリブンプレートの外周部を、外径側回転体の環状壁の内周にスプライン嵌合させて設けられており、ドリブンプレートが回転軸の径方向に変位しても、テーパ部が設けられた内周部が、内径側回転体の環状壁に干渉しないようになっている。
よって、上記のように構成すると、ドリブンプレートが回転軸の径方向に変位しても、テーパ部が設けられた内周部が、ドリブンプレートの内径側に位置する他の構成要素に干渉しないので、テーパ部が設けられた内周部により、他の構成要素が傷つけられることなく、ドライブプレートとドリブンプレートを適切に潤滑できる。
According to the present invention, the driven plate is provided by spline fitting the outer peripheral portion of the driven plate to the inner periphery of the annular wall of the outer diameter side rotating body, and the driven plate is displaced in the radial direction of the rotating shaft. Even so, the inner peripheral portion provided with the tapered portion does not interfere with the annular wall of the inner diameter side rotating body.
Therefore, when configured as described above, even if the driven plate is displaced in the radial direction of the rotating shaft, the inner peripheral portion provided with the tapered portion does not interfere with other components located on the inner diameter side of the driven plate. The drive plate and the driven plate can be properly lubricated without damaging other components by the inner peripheral portion provided with the tapered portion.
以下、本発明の実施の形態を、車両用の自動変速機の前後進切替機構5での潤滑構造1に適用した場合を例に挙げて説明する。
図1は、実施の形態にかかる潤滑構造1を採用した前後進切替機構5のクラッチ(前進クラッチ2、後進ブレーキ3)周りの構成を説明する図である。
図2は、前進クラッチ2のクラッチドラム25とクラッチハブ24の分解斜視図であり、複数のドライブプレート21とドリブンプレート22とがクラッチハブ24にスプライン嵌合して設けられている状態を示している。
Hereinafter, the case where the embodiment of the present invention is applied to the lubrication structure 1 in the forward /
FIG. 1 is a diagram illustrating a configuration around a clutch (
FIG. 2 is an exploded perspective view of the
図1に示すように、前後進切替機構5の摩擦締結要素は、遊星歯車組4のサンギヤ41とキャリア44との間を直結する前進クラッチ2と、リングギヤ43を固定する後進ブレーキ3であり、この前後進切替機構5は、前進クラッチ2の締結時には、図示しないエンジン(駆動源)から入力される回転駆動力を、そのまま出力し、後進ブレーキ3の締結時には、回転駆動力を逆転して出力するようになっている。
As shown in FIG. 1, the frictional engagement elements of the forward /
前進クラッチ2と、後進ブレーキ3は、変速機ケース10の内部において、当該変速機ケース10の前カバー部11と遊星歯車組4との間に位置している。
後進ブレーキ3は、前進クラッチ2の外径側に位置しており、変速機ケース10の内周にスプライン嵌合したドリブンプレート32と、クラッチドラム25の外周にスプライン嵌合したドライブプレート31と、油圧により回転軸Xの軸方向(以下、回転軸X方向)にストロークするピストン33と、を有している。
The
The
クラッチドラム25は、筒状の周壁部251と、周壁部251の一端から内径側に延びる底部250と、を有しており、断面視においてクラッチドラム25は、有底円筒形状を成している。
回転軸X方向から見て周壁部251は、外径側に位置するスプライン山部251aとスプライン谷部251bとが、回転軸X周りの周方向に交互に連なって形成されており(図2参照)、周壁部251の内周と外周には、回転軸X方向に沿ってスプラインが形成されている。
The
As seen from the direction of the rotation axis X, the
図1に示すように、周壁部251の外周には、複数のドライブプレート31がスプライン嵌合して設けられており、ドライブプレート31の各々は、回転軸X周りの周方向における周壁部251との相対回転が規制された状態で、回転軸X方向に移動可能に設けられている。
As shown in FIG. 1, a plurality of
周壁部251の径方向外側に位置するドリブンプレート32もまた、回転軸X周りの周方向における変速機ケース10との相対回転が規制された状態で、回転軸X方向に移動可能に設けられている。
The driven
後進ブレーキ3のドリブンプレート32とドライブプレート31は、回転軸X方向で交互に配置されていると共に、回転軸X方向から見て、ドライブプレート31の外径側とドリブンプレート32の内径側とが重なるように配置されている。
The driven
これらドライブプレート31とドリブンプレート32との重なる部分は、前記した前カバー部11とは反対側(図中左側)に設けられたピストン33により、回転軸X方向に押圧されるようになっている。
このピストン33は、図示しない油室への作動油圧の供給により、前カバー部11側(図中右側)に変位して、ドライブプレート31とドリブンプレート32とを押圧するようになっている。
These overlapping portions of the
The
後進ブレーキ3では、ドライブプレート31とドリブンプレート32との相対回転が、ドライブプレート31とドリブンプレート32との押圧による締結状態に応じて規制されるようになっている。
In the
そのため、ドライブプレート31とドリブンプレート32とが相対回転不能に締結された状態になると、ドリブンプレート32が変速機ケース10の内周にスプライン嵌合しているので、ドライブプレート31がスプライン嵌合したクラッチドラム25は、回転軸X周りの回転が阻止されるようになっている。
Therefore, when the
後進ブレーキ3の内径側に位置する前進クラッチ2は、クラッチドラム25の周壁部251の内周にスプライン嵌合したドリブンプレート22と、クラッチハブ24の円筒状の周壁部241の外周にスプライン嵌合したドライブプレート21と、油圧により回転軸X方向にストロークするピストン23と、を有している。
The
図1に示すように、クラッチハブ24は、筒状の周壁部241と、周壁部241の一端から内径側に延びる底部240とを有しており、断面視においてクラッチハブ24は、有底円筒形状を成している。
変速機ケース10内においてクラッチハブ24と、クラッチドラム25は、互いの開口を対向させた向きで、回転軸X方向から組み付けられており、この状態においてクラッチハブ24は、クラッチドラム25の周壁部251の内側に収容されている(図1および図2参照)。
As shown in FIG. 1, the
In the
クラッチハブ24の底部240の内径側の端部240aは、サンギヤ41の基部410に溶接されており、サンギヤ41とクラッチハブ24とは、回転軸X周りの周方向の相対回転が規制された状態で、互いに連結されている。
An
回転軸X方向から見て、クラッチハブ24の周壁部241は、外径側に位置するスプライン山部241aとスプライン谷部241bとが、回転軸X周りの周方向に交互に連なって形成されており、周壁部241の内周と外周には、回転軸X方向に沿ってスプラインが形成されている(図2参照)。
周壁部241の外周には、複数のドライブプレート21がスプライン嵌合して設けられており、ドライブプレート21の各々は、回転軸X周りの周方向における周壁部241との相対回転が規制された状態で、回転軸X方向に移動可能に設けられている(図2参照)。
As viewed from the direction of the rotation axis X, the
A plurality of
図1に示すように、周壁部241の径方向外側に位置するドリブンプレート22もまた、回転軸X周りの周方向におけるクラッチドラム25との相対回転が規制された状態で、回転軸X方向に移動可能に設けられている。
As shown in FIG. 1, the driven
前進クラッチ2のドリブンプレート22とドライブプレート21は、回転軸X方向で交互に配置されていると共に、回転軸X方向から見て、ドライブプレート21の外径側とドリブンプレート22の内径側とが重なるように配置されている。
The driven
これらドライブプレート21とドリブンプレート22との重なる部分は、前記した前カバー部11側(図中右側)に設けられたピストン23により、回転軸X方向に押圧されるようになっている。
このピストン23は、クラッチドラム25の底部250との間に形成された油室Rへの作動油圧の供給により、前カバー部11から離れる側(図中、左側)に変位して、ドライブプレート21とドリブンプレート22とを押圧するようになっている。
The overlapping portion of the
The
前進クラッチ2では、ドライブプレート21とドリブンプレート22との相対回転が、ドライブプレート21とドリブンプレート22の押圧による締結状態に応じて規制されるようになっている。
In the
そのため、ドライブプレート21とドリブンプレート22とが相対回転不能に締結された状態になると、ドリブンプレート22がスプライン嵌合するクラッチドラム25が、遊星歯車組4のキャリア44に連結されていると共に、ドライブプレート21がスプライン嵌合するクラッチハブ24が、サンギヤ41に連結されているので、遊星歯車組4のサンギヤ41とキャリア44とが一体回転可能に連結されるようになっている。
Therefore, when the
クラッチハブ24の周壁部241では、外径側に位置するスプライン山部241aに、変速機ケース10の内径側から供給される潤滑油OLを、周壁部241の外径側に誘導するための油孔242が、スプライン山部241aを径方向に貫通して形成されている。
なお、クラッチハブ24の周壁部241では、油孔242が設けられていないスプライン山部241aが、回転軸周りの周方向に所定間隔で位置している(図2参照)。
In the
In addition, in the
クラッチドラム25の周壁部251にも、潤滑油OLを、周壁部251の外径側に誘導するための油孔252が、スプライン山部251aを径方向に貫通して形成されている。
An
[潤滑構造]
次に、実施の形態にかかる潤滑構造1を説明する。
図3は、実施の形態にかかる潤滑構造1を説明する図であり、(a)は、前進クラッチ2のドリブンプレート22を回転軸X方向から見た図であり(b)は、(a)に示したドリブンプレート22のA−A断面を、このドリブンプレート22の周囲に位置する他の構成要素(ドライブプレート21、クラッチハブ24)と共に示した図であり、(c)は、(b)における領域Bの拡大図であり、(d)は、本願のテーパ部222に相当するものを備えていない従来例にかかるドリブンプレート22Aを説明する図である。
なお、図3の(a)では、回転軸X方向で交互に配置されるドライブプレート21とドリブンプレート22との位置関係を説明するために、ドリブンプレート22に隣接して配置されるドライブプレート21の一部を仮想線で示している。
[Lubrication structure]
Next, the lubricating structure 1 according to the embodiment will be described.
FIG. 3 is a diagram for explaining the lubricating structure 1 according to the embodiment. FIG. 3A is a diagram of the driven
3A, in order to explain the positional relationship between the
図3の(a)に示すように、前進クラッチ2のドリブンプレート22は、回転軸X方向から見てリング状を成す基部220を有しており、この基部220の外周には、前記したクラッチドラム25の周壁部251(図1参照)の内周にスプライン嵌合する歯221が、回転軸X周りの周方向の全周に所定間隔で複数設けられている。
As shown in FIG. 3A, the driven
図3の(b)に示すように、ドリブンプレート22では、基部220の内周部に、内周側(回転軸X側)に向かうに連れて回転軸X方向の厚みが狭くなるテーパ部222、222が設けられている。基部220においてテーパ部222、222は、回転軸X周りの周方向の全周に亘って設けられている。
As shown in FIG. 3B, in the driven
図3の(c)に示すように、テーパ部222、222は、基部220の回転軸X方向における一方の面220aと他方の面220bの各々に設けられており、これらテーパ部222、222は、一方の面220aと他方の面220bに対して、それぞれ所定角度θ傾斜している。
As shown in FIG. 3C, the
そして、一方の面220aに設けられたテーパ部222と、他方の面220bに設けられたテーパ部222は、基部220の厚み方向(回転軸X方向)の中心を通ると共に回転軸Xに直交する線分Lmを挟んで対称に設けられている。
The tapered
基部220の一方の面220aに設けられたテーパ部222と他方の面220bに設けられたテーパ部222の内周側の端縁222bは、前記した線分Lm上に位置しており、断面視において基部220の内周部は、端縁222bに向かうにつれて回転軸X方向の厚みが薄くなる尖り形状を成している。
The tapered
ここで、前進クラッチ2では、径方向から見て、複数のドライブプレート21とドリブンプレート22とが回転軸X方向で交互に配置されており、各々のドライブプレート21とドリブンプレート22とは回転軸X方向で対向配置されている。
Here, in the
図3の(c)に示すように、ドライブプレート21の基部210では、回転軸X方向の一方の面210aと他方の面210bのそれぞれにフェーシング材213、213(摩擦材)が設けられている。
As shown in FIG. 3C, in the
図3の(a)に示すように、回転軸X方向から見て、これらフェーシング材213、213は、ドライブプレート21の外周側と、ドリブンプレート22の内周側の重なる領域に設けられている。
フェーシング材213、213の各々は、回転軸X周りの周方向に沿う弧状に形成されており、回転軸X周りの周方向で間隔をあけて複数設けられている。
そして、フェーシング材213の内径側の縁213aは、前記したドリブンプレート22のテーパ部222、222の外周側の端縁222aから外周側にオフセットした位置に設けられており、フェーシング材213の内径側の縁213aは、テーパ部222、222の外周側の端縁222aとの間に間隔hをあけて設けられている。
実施の形態では、この間隔hが確保されるように、前記したテーパ部222、222と、基部220の一方の面220aと他方の面220bとの交差角θが設定されている。
As shown in FIG. 3A, these facing
Each of the facing
The
In the embodiment, the crossing angle θ between the
かかる構成の潤滑構造1を採用した前進クラッチ2(ドライブプレート21およびドリブンプレート22周り)での作用を説明する。
図3の(b)に示すように、前進クラッチ2のクラッチハブ24では、周壁部241の外周にドライブプレート21がスプライン嵌合しており、このクラッチハブ24の周壁部241では、スプライン山部241aを回転軸Xの径方向に貫通する油孔242が設けられている。
そのため、回転軸X側(内径側)から供給されて、遠心力で周壁部241の内周まで到達した潤滑油OLは、油孔242を通って、周壁部241の外径側のドライブプレート21とドリブンプレート22とが位置する領域Rxに供給される。
The operation of the forward clutch 2 (around the
As shown in FIG. 3B, in the
Therefore, the lubricating oil OL supplied from the rotation axis X side (inner diameter side) and reaching the inner periphery of the
ここで、周壁部241の外径側に位置するドリブンプレート22は、基部220の内周部(周壁部241との対向部)に、テーパ部222、222を有しており、このテーパ部222、222が設けられた領域は、周壁部241に近づくにつれて回転軸X方向の幅が狭くなる尖り形状を成している(図3の(c)参照)。
Here, the driven
そのため、周壁部241の油孔242を通過して、ドリブンプレート22の内周部側に供給された潤滑油OLは、このテーパ部222、222内径側の端縁222bで、回転軸X方向における一方側(図3の(c)における右側)のテーパ部222に沿って移動する潤滑油OLの流れと、他方側(図3の(c)における左側)のテーパ部222に沿って移動する潤滑油OLの流れとに分岐して、回転軸X方向におけるドリブンプレート22の一方側と他方側に分配されることになる。
Therefore, the lubricating oil OL that has passed through the
これにより、内径側から供給された潤滑油OLは、ドリブンプレート22で流れが妨げられることなく、ドリブンプレート22の回転軸X方向における一方側と他方側で隣接するドライブプレート21、21の間に誘導されるので、ドライブプレート21、21のドリブンプレート22との対向面に設けられたフェーシング材213が、分配された潤滑油OLで潤滑されることになる。
As a result, the lubricating oil OL supplied from the inner diameter side is not hindered by the driven
そして、ドリブンプレート22とドライブプレート21、21の間のフェーシング材213が位置する領域に誘導された潤滑油OLは、最終的にドリブンプレート22の外径側に到達して、ドリブンプレート22が内周にスプライン嵌合する周壁部251の油孔252から、径方向外側に位置する後進ブレーキ3に供給される。
Then, the lubricating oil OL guided to the region where the facing
この際に、内径側から供給された潤滑油OLは、ドリブンプレート22にテーパ部222、222が設けられていることにより、径方向外側への移動が阻害されないようになっている。そのため、潤滑油OLは、径方向外側への移動速度を大きく低下させることなく、フェーシング材213が位置する領域を通過することになる。
このように、潤滑油OLは、径方向外側への移動速度を大きく落とすことなく、前進クラッチ2のドライブプレート21とドリブンプレート22とが設けられた領域Rxを径方向外側に通過するので、この通過する潤滑油OLによって、ドライブプレート21と、当該ドライブプレート21の回転軸X方向で隣接するドリブンプレート22、22が適切に冷却されるようになっている。
At this time, the lubricating oil OL supplied from the inner diameter side is provided with tapered
In this way, the lubricating oil OL passes through the region Rx in which the
これに対して、図3の(d)に示すように、本願のテーパ部222、222に相当するものを備えていない従来例にかかるドリブンプレート22Aでは、内周面220dが、回転軸Xに対して平行な平坦面となっている。そのため、内径側から供給される潤滑油OLは、この内周面220dにより径方向外側への移動が阻害されるため、ドライブプレート21とドリブンプレート22との間のフェーシング材213が位置する領域を通過する際の移動速度が、本願の場合よりも遅くなる。
そのため、ドライブプレート21とドリブンプレート22Aとフェーシング材213から熱を奪った潤滑油OLは、ドライブプレート21とドリブンプレート22Aとが設けられた領域Rxでの滞留時間が長くなるので、ドライブプレート21とドリブンプレート22Aとフェーシング材213の冷却効率が、本願の場合よりも低下してしまう。
On the other hand, as shown in FIG. 3 (d), in the driven
Therefore, the lubricating oil OL that has taken heat from the
さらに、本願の場合、ドリブンプレート22の基部220の一方の面220aに設けられたテーパ部222と、他方の面220bに設けられたテーパ部222は、回転軸X方向における基部220の中心を通ると共に、回転軸Xに直交する線分Lmを挟んで対称に位置しているので、ドリブンプレート22の内周側に供給された潤滑油OLは、ドリブンプレート22の内周側の端縁222bで、基部220の一方側のテーパ部222に沿って流れる潤滑油OLと、他方側のテーパ部222に沿って流れる潤滑油OLとに、略均等に分配される。そのため、ドリブンプレート22の一方側に位置するドライブプレート21およびフェーシング材213と、他方側に位置するドライブプレート21及びフェーシング材213とが略均等かつ適切に冷却されることになる。
Furthermore, in the case of the present application, the tapered
以上の通り、実施の形態では
(1)クラッチハブ24(内径側回転体)の周壁部241(環状壁)の外周にスプライン嵌合したドライブプレート21と、
クラッチドラム25(外径側回転体)の周壁部251(環状壁)の内周にスプライン嵌合したドリブンプレート22と、
回転軸X方向で交互に配置されたドライブプレート21およびドリブンプレート22を、回転軸X方向に押圧するピストン23と、を有し、
ピストン23が、回転軸X方向から見て、ドライブプレート21の外径側とドリブンプレート22の内径側の互いに重なる領域を回転軸X方向に押圧するように構成された前進クラッチ(摩擦締結装置)における潤滑構造であって、
ドリブンプレート22の内周部に、内周側に向かうにつれて回転軸X方向の基部220の厚みが狭くなるテーパ部222、222を設けた構成とした。
As described above, in the embodiment, (1) the
A driven
A
The forward clutch (friction fastening device) configured such that the
The inner peripheral portion of the driven
このように構成すると、ドリブンプレート22の基部220の厚みW2は、ドライブプレート21の基部210の厚みW1よりも厚いため、基部220の一方の面220aと他方の面220bへのテーパ部222、222の加工を、ドライブプレートよりも容易に行える。
また、ドリブンプレート22では、基部220の厚みが厚い分だけ、テーパ部222、222の面積を大きく確保することができ、内径側から供給された潤滑油OLの流れを大きく妨げることなく、回転軸X方向におけるドリブンプレート22の一方側と他方側に分配できる。
これにより、内径側から供給された潤滑油OLは、ドリブンプレート22にテーパ部222、222が設けられていることにより、径方向外側への移動が阻害されないようになっているので、潤滑油OLは、径方向外側への移動速度を大きく低下させることなく、ドライブプレート21とドリブンプレート22との間のフェーシング材213が位置する領域を通過することになる。
そして、径方向外側への移動速度を大きく落とすことなく、ドライブプレート21とドリブンプレート22との間のフェーシング材213が位置する領域Rxを径方向外側に通過する潤滑油OLが、ドライブプレート21とドリブンプレート22とフェーシング材213とから熱を奪うことで、ドライブプレート21とドリブンプレート22とフェーシング材213とが適切に冷却される。
With this configuration, since the thickness W2 of the
Further, in the driven
Thus, the lubricating oil OL supplied from the inner diameter side is prevented from moving radially outward by providing the driven
Then, the lubricating oil OL passing through the region Rx in which the facing
また、ドリブンプレート22は、当該ドリブンプレート22の外周部を、クラッチドラム25の周壁部251の内周にスプライン嵌合させて設けられており、ドリブンプレート22が回転軸Xの径方向に変位しても、テーパ部222、222が設けられた内周部が、クラッチハブ24の周壁部241に干渉しないようになっている。
よって、上記のように構成すると、ドリブンプレート22が回転軸Xの径方向に変位しても、テーパ部222、222が設けられた内周部が、ドリブンプレート22の内径側に位置する他の構成要素(例えば、クラッチハブ24)に干渉しないので、テーパ部222、222が設けられた内周部により、他の構成要素(例えば、クラッチハブ24)が傷つけられることなく、ドライブプレート21とドリブンプレート22を適切に潤滑できる。
The driven
Therefore, if comprised as mentioned above, even if the driven
ドリブンプレート22は、回転軸X方向から見て環状を成す基部220を有しており、
テーパ部222、222は、回転軸X方向における基部220の一方の面220aと他方の面220bに設けられており、
一方の面220aに設けられたテーパ部222と、他方の面220bに設けられたテーパ部222は、回転軸X方向における基部220の中心を通ると共に回転軸Xに直交する線分Lmを挟んで対称に位置している構成とした。
The driven
The
The tapered
このように構成すると、クラッチハブ24の内径側から供給された潤滑油OLを、回転軸X方向の一方の面220aと他方の面220bに略均等に分配できるので、回転軸X方向でドリブンプレート22の一方の面220a側に位置するドライブプレート21およびフェーシング材213と、他方の面220b側に位置するドライブプレート21およびフェーシング材213を略均等に潤滑して、冷却できる。
With this configuration, the lubricating oil OL supplied from the inner diameter side of the
ドライブプレート21では、回転軸X方向から見てドリブンプレート22の内周側と重なる領域に、フェーシング材213、213(摩擦材)が設けられており、
回転軸X方向から見て、テーパ部222、222の外周側の端縁222aは、フェーシング材213、213の内径側の縁213aの近傍に及んで設けられている構成とした。
In the
When viewed from the direction of the rotation axis X, the outer
このように構成すると、ドリブンプレート22の内周側の端縁222bに供給された潤滑油OLは、各々のテーパ部222、222に沿って移動して、フェーシング材213、213の内径側の縁213aよりも内周側に供給される。
その結果、テーパ部222、222で分配された潤滑油OLは、フェーシング材213、213の径方向の途中位置に供給されることなく、フェーシング材213、213の内径側に供給されるので、分配された潤滑油OLは、フェーシング材213、213を径方向に横切って移動することになる。
これにより、分配された潤滑油OLは、回転軸方向で隣接するドライブプレート21とのドリブンプレート22の間と、フェーシング材213が位置する領域を、径方向に横切って流れることになるので、ドライブプレート21とドリブンプレート22と、フェーシング材213とを潤滑油OLで潤滑しつつ適切に冷却できる。
If comprised in this way, the lubricating oil OL supplied to the
As a result, the lubricating oil OL distributed by the tapered
As a result, the distributed lubricating oil OL flows across the radial direction between the driven
上記した実施の形態では、本発明を、前後進切替機構5における前進クラッチ2のドライブプレート21とドリブンプレート22との間での潤滑構造1に適用した場合を例示して説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、本発明を前後進切替機構5における後進ブレーキ3のドライブプレート31とドリブンプレート32との間での潤滑構造に用いる構成としても良い。
この場合には、後進ブレーキ3のドリブンプレート32の内周部に、内径側に向かうに連れて回転軸X方向の厚みが狭くなるテーパ部が設けられることになる。
In the above-described embodiment, the case where the present invention is applied to the lubricating structure 1 between the
For example, the present invention may be used in a lubricating structure between the
In this case, a tapered portion whose thickness in the rotation axis X direction becomes narrower toward the inner diameter side is provided on the inner peripheral portion of the driven
このように構成することによっても、前記した実施の形態と同様に、ドリブンプレート32は、当該ドリブンプレート32の外周部を、変速機ケース10の周壁部の内周にスプライン嵌合させて設けられており、ドリブンプレート32が回転軸Xの径方向に変位しても、テーパ部が設けられた内周部が、クラッチドラム25の周壁部251に干渉しないようになっている。
よって、上記のように構成すると、ドリブンプレート32が回転軸Xの径方向に変位しても、テーパ部が設けられた内周部が、ドリブンプレート32の内径側に位置する他の構成要素(例えば、クラッチドラム25)に干渉しないので、テーパ部が設けられた内周部により、他の構成要素(例えば、クラッチドラム25)が傷つけられることなく、ドライブプレート31とドリブンプレート32を適切に潤滑できる。
Also with this configuration, the driven
Therefore, if comprised as mentioned above, even if the driven
1 潤滑構造
2 前進クラッチ
21 ドライブプレート(内径側摩擦板)
22 ドリブンプレート(外径側摩擦板)
222 テーパ部
23 ピストン
24 クラッチハブ
240 底部
241 周壁部
241a スプライン山部
241b スプライン谷部
242 油孔
25 クラッチドラム
250 底部
251 周壁部
251a スプライン山部
251b スプライン谷部
252 油孔
3 後進ブレーキ
31 ドライブプレート(内径側摩擦板)
32 ドリブンプレート(外径側摩擦板)
33 ピストン
4 遊星歯車組
41 サンギヤ
42 ピニオンギヤ
43 リングギヤ
44 キャリア
5 前後進切替機構
10 変速機ケース
11 前カバー部
OL 潤滑油
R 油室
X 回転軸
1
22 Driven plate (outer diameter friction plate)
222
32 Driven plate (outer diameter friction plate)
33
Claims (3)
外径側回転体の環状壁の内周にスプライン嵌合したドリブンプレートと、
回転軸方向で交互に配置された前記ドライブプレートおよび前記ドリブンプレートを、前記回転軸方向に押圧するピストンと、を有し、
前記ピストンが、前記回転軸方向から見て、前記ドライブプレートの外径側と前記ドリブンプレートの内径側の互いに重なる領域を前記回転軸方向に押圧するように構成された摩擦締結装置における潤滑構造であって、
前記ドリブンプレートの内周部に、内周側に向かうにつれて前記回転軸方向の厚みが狭くなるテーパ部を設けたことを特徴とする摩擦締結装置における潤滑構造。 A drive plate that is spline-fitted to the outer periphery of the annular wall of the inner diameter side rotor,
A driven plate that is spline-fitted to the inner circumference of the annular wall of the outer diameter side rotor,
A piston that presses the drive plate and the driven plate alternately arranged in the rotation axis direction in the rotation axis direction;
A lubrication structure in a friction fastening device in which the piston is configured to press an overlapping region on the outer diameter side of the drive plate and the inner diameter side of the driven plate in the rotation axis direction when viewed from the rotation axis direction. There,
A lubrication structure in a friction fastening device, wherein a taper portion whose thickness in the rotation axis direction becomes narrower toward an inner peripheral side is provided on an inner peripheral portion of the driven plate.
前記テーパ部は、前記回転軸方向における前記基部の一方の面と他方の面に設けられており、
前記一方の面に設けられた前記テーパ部と、前記他方の面に設けられた前記テーパ部は、前記回転軸方向における前記基部の中心を通り、前記回転軸に直交する中心線を挟んで対称に位置していることを特徴とする請求項1に記載の摩擦締結装置における潤滑構造。 The driven plate has an annular base portion as viewed from the direction of the rotation axis,
The taper portion is provided on one surface and the other surface of the base portion in the rotation axis direction,
The tapered portion provided on the one surface and the tapered portion provided on the other surface pass through the center of the base portion in the rotation axis direction and are symmetrical with respect to a center line orthogonal to the rotation axis. The lubricating structure in a friction fastening device according to claim 1, wherein
前記回転軸方向から見て、前記テーパ部の外径側の端縁は、前記摩擦材の内径側に及んで設けられていることを特徴とする請求項2に記載の摩擦締結装置における潤滑構造。 In the drive plate, a friction material is provided in a region overlapping the inner diameter side of the driven plate when viewed from the rotation axis direction,
The lubricating structure in the friction fastening device according to claim 2, wherein an edge on an outer diameter side of the taper portion extends from an inner diameter side of the friction material when viewed from the rotation axis direction. .
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016119028A JP2017223290A (en) | 2016-06-15 | 2016-06-15 | Lubrication structure in friction fastening device |
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