JP2017221364A - メイクアップ補助具 - Google Patents

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陽平 石黒
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Abstract

【課題】印刷物を含む画像からユーザーが選択した参照画像に基づいてメイクアップを支援するものでありながら、携帯性に優れて持ち運び易いメイクアップ補助具を提供する。【解決手段】参照画像10に基づいてメイクアップを支援するメイクアップ補助具100であって、参照画像10とユーザーの画像とを同時に表示可能なスクリーン部20と、参照画像10が配置されている参照画像提示位置とスクリーン部20との光学的な距離を設定する距離設定部30とを備え、参照画像10の面積をS1とし、スクリーン部20の面積をS2としたとき、 0.1 ≦ S2/S1≦ 5.0 を満たし、参照画像提示位置とスクリーン部20との光学的な距離をDとしたとき、 0.1 ≦ D2/S1≦20 を満たす。【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザーが選択した参照画像に基づいてメイクアップを支援するメイクアップ補助具に関する。
メイクは流行性に富むため、メイクアップのバリエーションは、豊富で複雑なものとなっている。これに伴い、ユーザーがメイクアップの見本とする見本画像(本発明の参照画像に相当)に近づけるようなメイクアップを補助する装置として、ユーザーを映し出すミラーの機能と、メイクアップの見本画像を表示するディスプレイ装置の機能とを有するミラーディスプレイ装置が従来から提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1のミラーディスプレイ装置は、画像を画面に表示する表示部と、画面を覆う状態で設けられたハーフミラーと、ハーフミラーを反射面とし使用者がハーフミラー背後に投影されるところまでの間隔と、使用者が画像を視認するところまでの視認距離とを均等にする均等化手段とを備えるものである。
特開2014−52512号公報
ミラーディスプレイ装置は、ユーザー自身の画像と見本画像(参照画像)とを重ね合わせて表示することにより、ユーザーが見本画像を参照しつつメイクアップをするものである。特許文献1のミラーディスプレイ装置においては、見本画像を画面に表示する表示部又はハーフミラーが移動されることにより、表示部及びハーフミラーとユーザーとの間隔が自動調整される。この装置は、夫々の間隔の距離情報を測定し算出する距離測定部や、表示部やハーフミラーを移動させる駆動部等を含むものであり、複雑で大掛かりな構造となる。そのため、ユーザーがミラーディスプレイ装置を携帯して持ち運び難いという問題がある。また、特許文献1のミラーディスプレイ装置において使用される見本画像は、あらかじめ記憶部に保存された画像から選択されるため、ユーザーがメイクアップの見本としたい画像が紙などに印刷された写真等である場合には利用できないか、又は紙などに印刷された画像を電子化して記憶部に保存する必要がある。このように、従来のミラーディスプレイ装置では、持ち運び難く、ユーザーが選択した印刷物等の見本画像を直ぐに利用できない点で改善の余地があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、印刷物を含む画像からユーザーが選択した参照画像に基づいてメイクアップを支援するものでありながら、携帯性に優れて持ち運び易いメイクアップ補助具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明に係るメイクアップ補助具の特徴構成は、
参照画像に基づいてメイクアップを支援するメイクアップ補助具であって、
前記参照画像とユーザーの画像とを同時に表示可能なスクリーン部と、
前記参照画像が配置されている参照画像提示位置と前記スクリーン部との光学的な距離を設定する距離設定部とを備え、
前記参照画像の面積をSとし、前記スクリーン部の面積をSとしたとき、
0.1 ≦ S/S ≦ 5.0 を満たし、
前記参照画像提示位置と前記スクリーン部との光学的な距離をDとしたとき、
0.1 ≦ D/S ≦20 を満たすことにある。
本構成のメイクアップ補助具によれば、スクリーン部は参照画像とユーザーの画像とを同時に表示し、距離設定部は参照画像が配置されている参照画像提示位置とスクリーン部との光学的な距離を設定する。スクリーン部に表示された参照画像と、ユーザー自身の画像とを明確に視認できるようにユーザーが位置を合わせると、自然とユーザーの目の位置からスクリーン部に表示されたユーザー自身の画像までの距離が参照画像提示位置とスクリーン部との光学的な距離Dに略一致することになる。また、参照画像の面積Sとスクリーン部の面積Sとの比は、0.1 ≦ S/S ≦ 5.0 を満たすように設定されている。ここで、参照画像提示位置とスクリーン部との光学的な距離Dは、参照画像の面積Sに対して、0.1 ≦ D/S ≦20 を満たすように設定されているため、参照画像のうち参照したい範囲をスクリーン部に映し出しながら、スクリーン部に表示された参照画像及びユーザー自身の画像は、夫々が適切なサイズ、すなわちユーザーが視認しながらメイクアップし易い大きさに表示される。従って、ユーザーは参照画像を参照しながら容易にメイクアップをすることができる。
本発明に係るメイクアップ補助具において、
前記参照画像の面積Sは、30〜600cmであることが好ましい。
本構成のメイクアップ補助具によれば、参照画像の面積Sが30〜600cmに設定されているため、印刷物だけでなく、持ち歩きが可能な携帯電話やスマートフォン、タブレット等の情報表示機器の表示部に表示される画像も、参照画像として用いることができる。また、参照画像の面積Sが上記の数値範囲であるため、スクリーン部の面積S及び参照画像提示位置とスクリーン部との光学的な距離Dが一定の範囲に収まり、メイクアップ補助具は携帯可能なサイズとなる。
本発明に係るメイクアップ補助具において、
前記参照画像提示位置と前記スクリーン部との光学的な距離Dは、10〜18cmであることが好ましい。
本構成のメイクアップ補助具によれば、参照画像提示位置とスクリーン部との光学的な距離Dが10〜18cmに設定されているため、スクリーン部に表示された参照画像と、ユーザー自身の画像とを明確に視認できるようにユーザーが位置を合わせると、自然とユーザーの目の位置からスクリーン部に表示されたユーザー自身の画像までの距離が10〜18cmになる。この距離は、ユーザーが自身の画像を確認し易く、かつメイクアップし易い距離であるため、メイクアップを美しく仕上げることができる。
本発明に係るメイクアップ補助具において、
前記距離設定部は、前記参照画像と前記スクリーン部とを対向させた状態で離間させる離間部材であることが好ましい。
本構成のメイクアップ補助具によれば、離間部材により参照画像とスクリーン部とを対向させた状態で離間させて両者間の距離を一定に設定できるため、参照画像が歪むことなくスクリーン部に表示される。このため、ユーザーは参照画像からメイクアップのための情報を的確に享受できる。
本発明に係るメイクアップ補助具において、
前記スクリーン部は、少なくとも一部がハーフミラーで構成されていることが好ましい。
本構成のメイクアップ補助具によれば、スクリーン部の少なくとも一部がハーフミラーで構成されているため、ハーフミラーに参照画像が映し出されたところに、ユーザー自身の画像を重ねることができる。ユーザーは、重ね合わせて表示された参照画像及びユーザーの画像を見ながら、正確にメイクアップをすることができる。
本発明に係るメイクアップ補助具において、
前記参照画像は情報表示機器に表示されるものであり、前記距離設定部は当該情報表示機器に対する取付部を有することが好ましい。
本構成のメイクアップ補助具によれば、参照画像は持ち歩き可能な携帯電話やスマートフォン、タブレット等の情報表示機器に表示されるものである。そして、本構成のメイクアップ補助具は情報表示機器に対する取付部を有するため、情報表示機器から取り外し可能である。このため、ユーザーは、通常は情報表示機器からメイクアップ補助具を取り外してコンパクトに収納し、必要に応じて情報表示機器にメイクアップ補助具を取り付けてメイクアップをすることが可能となる。従って、ユーザーは、旅行先や外出先などで気軽にメイクアップをすることができる。
図1は、本発明に係るメイクアップ補助具の説明図である。 図2は、スクリーン部の説明図である。 図3は、本発明に係るメイクアップ補助具の使用状態の説明図である。 図4は、本発明に係るメイクアップ補助具の使用方法の説明図である。 図5は、別実施形態(1)に係るメイクアップ補助具の説明図である。 図6は、別実施形態(2)に係るメイクアップ補助具の説明図である。 図7は、別実施形態(3)に係るメイクアップ補助具の使用例の説明図である。
以下、本発明に係るメイクアップ補助具に関する実施形態について、図面を参照して説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態や図面に記載される構成に限定されることを意図しない。
<メイクアップ補助具>
図1は、本発明に係るメイクアップ補助具100の説明図である。メイクアップ補助具100は、ユーザーが選択した参照画像10に基づいてメイクアップを支援する補助具である。図1に示すように、メイクアップ補助具100は、スクリーン部20、及び距離設定部30を備える。以下、本発明に係るメイクアップ補助具100が備える各部材について説明する。なお説明の便宜上、初めに参照画像10について説明し、その後各部材について説明する。
[参照画像]
参照画像10は、メイクアップをする上で、ユーザーが参照するために選択される画像である。すなわち、参照画像10は、ユーザーが目標とする理想のメイクアップされた顔の画像である。図1に示すように、参照画像10は、情報表示機器11に表示されるものであることが好ましい。情報表示機器11としては、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピューター等が挙げられる。参照画像10は、情報表示機器11の表示部12の少なくとも一部に表示されている。参照画像10の面積Sは、30〜600cmであることが好ましい。これにより、持ち歩きが可能な携帯電話やスマートフォン、タブレット等の情報表示機器11の表示部12に表示される画像も、参照画像10として用いることができる。
参照画像10は、顔の全体が写っているものが好ましいが、少なくともユーザーがメイクを参照したい部分が写っていればよい。参照画像10は、顔が正面前向きに写っているものが好ましいが、横向きなど正面前向きではない画像であってもよい。参照画像10は、カラーであることが好ましいが、モノクロ、セピアカラーなどであってもよい。参照画像10は、情報表示機器11に内蔵されるメモリ内のデータ、情報表示機器11がアクセス可能な外部データベース、またはネットワーク上のクラウドデータなどから選択可能である。あるいは、情報表示機器11に内蔵されているデジタルカメラで撮影した画像をそのまま参照画像10として利用することも可能である。
[スクリーン部]
図2は、スクリーン部20の説明図である。図2(a)は、メイクアップ補助具100の正面図、図2(b)は、情報表示機器11の正面図、図2(c)は、メイクアップ補助具100を装着した情報表示機器11の正面図を夫々示す。
スクリーン部20は、平板状の部材であり、参照画像10とユーザーの画像とを同時に表示可能に構成されている。スクリーン部20としては、例えば、入射光を所定の割合で分割するビームスプリッターやハーフミラーが挙げられる。スクリーン部20は、少なくとも一部がハーフミラーで構成されているものが好ましい。ハーフミラーとしては、入射光の一部を透過し、その他の部分を反射するものであって、必ずしも入射光の半分を透過するものに限らない。また、ハーフミラーとしては、汎用されているハーフミラーだけでなく、入射光の一部を透過し、その他の部分を反射する機能を有するものであればよく、例えば、入射光の一部を反射するシートをガラスや樹脂などの平板に張り合わせたものであってもよい。スクリーン部20の少なくとも一部がハーフミラーで構成されることにより、ハーフミラーに参照画像10が映し出されたところに、ユーザー自身の鏡像である画像を重ねることができる。図2(a)に示すように、スクリーン部20の全体がハーフミラーで構成されているものがより好ましい。図2(b)に示すように、参照画像10は、情報表示機器11の表示部12の少なくとも一部の領域に表示されている。スクリーン部20の面積Sは、情報表示機器11の表示部12に表示されている参照画像10の面積Sより大きくなるように設定されている。情報表示機器11にメイクアップ補助具100を装着すると、図2(c)に示すように、正面視でスクリーン部20が参照画像10の全面を覆う。これにより、参照画像10の領域全体をスクリーン部20に映し出すことができる。従って、スクリーン部20に重ね合わせて表示された参照画像10及びユーザーの画像(鏡像)を見ながら、ユーザーは正確にメイクアップをすることができる。なお、参照画像10は表示部12の一部の領域に表示されているが、表示部12の全部の領域に表示されていてもよい。
メイクアップ補助具100を用いてユーザーがメイクアップを容易に行うためには、参照画像10の面積Sと、スクリーン部20の面積Sとの関係が重要となる。本発明では、スクリーン部20の面積Sは参照画像10の面積Sに対して 0.1 ≦ S/S ≦ 5.0 を満たす範囲内で設定される。これにより、参照画像10のうち参照したい範囲をスクリーン部20に映し出すことができる。S/Sが0.1未満であると、参照画像10に対してスクリーン部20が小さ過ぎるため、参照画像10のうち参照したい範囲をスクリーン部20に映し出すことができない虞がある。S/Sが5.0を超えると、スクリーン部20のサイズが大きくなり過ぎて嵩張るため、ユーザーがメイクアップ補助具100を携帯して持ち運び難くなる。
[距離設定部]
図3は、本発明に係るメイクアップ補助具100の使用状態の説明図である。図3は、メイクアップ補助具100をユーザーが使用している状態をメイクアップ補助具100の側方から見た図である。メイクアップ補助具100は、ユーザー側からスクリーン部20及び情報表示機器11が配置され、スクリーン部20と情報表示機器11との間に両者を上部で接続する距離設定部30が配置される。図3に示すように、距離設定部30は、紙面左右方向(以下、「長手方向」と称する。)に延びるアーム状の離間部材であり、第1支持部31、第2支持部32、及び固定部33を有する。第1支持部31及び第2支持部32は夫々長手方向にスライド移動可能であり、固定部33は、第1支持部31と第2支持部32とを所定の位置でねじ留めすることにより固定する。すなわち、第1支持部31、第2支持部32、及び固定部33により距離設定部30の長手方向の長さを調節できる。また、使用中でない場合において、距離設定部30の長手方向の長さを短くできるため、メイクアップ補助具100はコンパクトな大きさに収まり、持ち運びや収納が容易となる。なお、本実施形態においては、距離設定部30の長手方向の長さを固定部33で固定させることで調節したが、長さの調節方法はこれに限らず、ボールねじ、ラックアンドピニオン等、その他の機構を用いた調節方法も利用できる。
距離設定部30は、スクリーン部20に着脱可能な第1取付部34、及び情報表示機器11に着脱可能な第2取付部35を有する。第1取付部34は、距離設定部30の一端(第1支持部31の端部)に、第2取付部35は距離設定部30の他端(第2支持部32の端部)に夫々設けられている。第1取付部34及び第2取付部35は、両側から物体を挟み込んだ状態でそのまま把持可能なクリップ等の挟持具とすることができる。これにより、ユーザーは、必要に応じてメイクアップ補助具100を情報表示機器11に取り付けたり、情報表示機器11から取り外したりすることができる。従って、ユーザーは、旅行先や外出先などで気軽にメイクアップをすることが可能となる。
図3に示すように、距離設定部30は、情報表示機器11における参照画像10が配置されている参照画像提示位置Pに形成される面F1と、参照画像10に対面するスクリーン部20の面F2とが対向した状態で離間するように、情報表示機器11とスクリーン部20との距離を設定する。これにより、情報表示機器11に表示された参照画像10が歪むことなくスクリーン部20の面F2に投影される。スクリーン部20はハーフミラーで構成されているため、面F2に投影された参照画像10はスクリーン部20を通過してスクリーン部20の面F2と反対側の面F3に映し出される。従って、ユーザーは参照画像10からメイクアップのための情報を的確に享受できる。
第1取付部34にスクリーン部20が、第2取付部35に情報表示機器11が夫々装着された状態において、距離設定部30は、情報表示機器11における参照画像10が配置されている参照画像提示位置Pとスクリーン部20との光学的な距離を設定する。ここで、光学的な距離(以下、単に「距離」と称する。)とは、屈折した光路長も含む。例えば、参照画像10とスクリーン部20との間に鏡やレンズが配置されている場合、光学的な距離は鏡やレンズによって屈折された光路長を含む距離を示す。図3に示されている距離Dは、参照画像提示位置P(面F1)とスクリーン部20の情報表示機器11に対面する側の面F2との間の距離である。スクリーン部20に表示された参照画像10と、ユーザー自身の画像とを明確に視認できるようにユーザーが位置を合わせると、自然とユーザーの目の位置からスクリーン部20に表示されたユーザー自身の画像(鏡像)、すなわちユーザーと対面する側のスクリーン部20の面F3までの距離Lが距離Dに略一致することになる。前述のように、参照画像10の面積Sとスクリーン部20の面積Sとの比は、0.1 ≦ S/S ≦ 5.0 を満たすように設定されている。ここで、距離Dは、参照画像10の面積Sに対して、0.1 ≦ D/S ≦20 を満たすように設定され、より好ましくは、0.3 ≦ D/S ≦9 を満たすように設定されている。このような範囲であれば、参照画像10のうち参照したい範囲をスクリーン部20に映し出しながら、スクリーン部20に表示された参照画像10及びユーザー自身の画像は、夫々が適切なサイズ、すなわちユーザーが視認しながらメイクアップし易い大きさで重なった状態で表示される。従って、ユーザーは参照画像10を参照しながら容易にメイクアップをすることができる。D/Sが0.1未満であると、参照画像10からスクリーン部20までの距離Dが短くなるため、ユーザーが位置を合わせると、ユーザーの目の位置からスクリーン部20に表示されたユーザー自身の画像までの距離Lも短くなり、ユーザーが参照画像10の全体を確認しながらメイクアップし難くなる虞がある。D/Sが20を超えると、距離Dが長くなるため、ユーザーが位置を合わせると、距離Lも長くなり、ユーザーにとって参照画像10が見え難くなる虞がある。
また、参照画像提示位置Pとスクリーン部20との光学的な距離Dは、10〜18cmであることが好ましい。本発明者らが試行錯誤したところ、スクリーン部20に表示された参照画像10と、ユーザー自身の画像とを明確に視認できるように、ユーザーが自然と位置を合わせると、ユーザーの目の位置からスクリーン部20に表示されたユーザー自身の画像までの距離Lが略10〜18cmの範囲となることが判明した。この10〜18cmの距離Lは、ユーザーが自身の画像を確認し易く、かつメイクアップし易い距離であるため、メイクアップを美しく仕上げるためには、上述のとおり光学的な距離Dを10〜18cmに設定することが好ましい。距離Dが10cm未満である場合、ユーザー自身の画像と参照画像10とを明確に視認できるようにユーザーが位置を合わせると、スクリーン部20からユーザーの目の位置までの距離Lも10cm未満となり、ユーザーの顔がスクリーン部20に過剰に接近した状態となるため、スクリーン部20が邪魔になってメイクアップし難くなる。距離Dが18cmを超える場合、ユーザーが位置を合わせると、スクリーン部20からユーザーの目の位置までの距離Lも18cmを超えるため、ユーザーの顔がスクリーン部20から遠く離れた状態となるため、スクリーン部20に映し出された参照画像10やユーザー自身の画像を確認し難くなる。
<メイクアップ補助具の使用方法>
図4は、本発明に係るメイクアップ補助具100の使用方法の説明図である。図4(a)は、ユーザーが選択した参照画像10である。図4(b)は、スクリーン部20に映し出されるユーザー自身の画像(鏡像)Rである。説明の便宜上、画像Rは破線で示す。図4(c)は、図4(a)の参照画像10と図4(b)の画像Rとを重ねて表示した状態の画像である。図4(d)は、調整後の参照画像10と画像Rとを重ねて表示した状態の画像である。
ユーザーは、初めに参照画像10を選択する。ユーザーは情報表示機器11を操作することにより、図4(a)に示すように、情報表示機器11の表示部12に参照画像10を表示する。次に、ユーザーがメイクアップ補助具100のスクリーン部20を見ると、図4(b)に示すように、ユーザー自身の画像Rがスクリーン部20に映し出される。図4(b)に示す画像Rは、説明の便宜上、参照画像10を重ねて表示していない状態であり、実際は図4(c)に示すように、スクリーン部20に参照画像10及び画像Rが重ねて表示される。このとき、ユーザーは参照画像10の目又は口の位置に画像Rの目又は口の位置が重なるように自分の顔の位置を位置合わせすることが好ましい。例えば、目の位置を基準に合わせると位置合わせがし易く、夫々の画像を正確に重ねて表示し易くなる。
また、情報表示機器11が参照画像10の調整機能を有する場合、参照画像10に含まれる顔パーツ(眉や口等)の位置や長さ等の調整が可能である。例えば、図4(d)に示すように、参照画像10と画像Rとで眉の位置が顔の上下方向にずれている場合、ユーザーは情報表示機器11の調整機能を利用して、参照画像10の眉の位置を顔の上側に移動させることができる。このように、ユーザーは画像Rに重ねて表示された参照画像10を参照しながらメイクアップをすることができる。なお、本実施形態においては、ユーザーは顔全体を確認しながらメイクアップをするものとしているが、アイメイク等のポイントメイクのために、メイクアップ補助具100を使用することも可能である。この場合、参照画像10としては、参照したい顔パーツの画像のみが映し出されても構わない。これによりユーザーは、参照したい部分のみに集中しながらメイクアップをすることができる。
<別実施形態>
(1)図5は、別実施形態(1)に係るメイクアップ補助具101の説明図である。図5(a)は、メイクアップ補助具101の正面図、図5(b)は、情報表示機器11の正面図、図5(c)は、メイクアップ補助具101を装着した情報表示機器11の正面図を夫々示す。図5(a)に示すように、スクリーン部21は、第1領域22と第2領域23とから構成されている。第1領域22はハーフミラーで構成され、第2領域23はガラスやアクリル樹脂等の透明部材で構成されている。第2領域23は光を透過することができるため、第2領域23を通してスクリーン部21の奥側を視認可能である。図5(b)に示すように、情報表示機器11は、表示部12において、参照画像10以外の部分に操作部13が表示されている。操作部13は、例えば、情報表示機器11をタッチ操作するためのアイコンである。情報表示機器11にメイクアップ補助具101を装着すると、図5(c)に示すように、スクリーン部21は表示部12の全面を覆う。このとき、第2領域23を通して操作部13が視認可能となる。また、ハーフミラーで構成されている第1領域22には参照画像10及びユーザー自身の画像が映し出されるため、ユーザーは重ねて映し出された画像を確認しながら、操作部13を操作することができる。なお、第1領域22の位置や形状は、図5(a)に示す位置に限られず、例えば、左半分、下半分、中央部分等とすることもできる。
(2)図6は、別実施形態(2)に係るメイクアップ補助具102の説明図である。メイクアップ補助具102は、スクリーン部20、及び距離設定部60を備える。距離設定部60は、概ね直方体の板状の離間部材として構成される。距離設定部60は、情報表示機器11を嵌め込むためのスタンド61と、スクリーン部20を位置決めする複数の溝62とを有する。溝62は、スタンド61に対して夫々所定の間隔で互いに平行に形成されている。スタンド61に情報表示機器11の一部が嵌め込まれることにより、情報表示機器11を距離設定部60に固定することができる。同様に、溝62にスクリーン部20の一部が嵌め込まれることにより、スクリーン部20を距離設定部60に固定することができる。溝62は複数存在するため、ユーザーがいずれの溝62を選択するかにより、情報表示機器11とスクリーン部20との離間距離を使用状況に応じて設定することができる。なお、溝62は一つのみであってもよい。この場合、情報表示機器11とスクリーン部20との距離が所定の距離に維持される。
(3)図7は、別実施形態(3)に係るメイクアップ補助具の使用例の説明図である。図7(a)は、遮蔽板70を設けたスクリーン部20を通して視認されるユーザーが選択した参照画像10である。図7(b)は、図7(a)のスクリーン部20に映し出されるユーザー自身の画像Rである。説明の便宜上、画像Rは破線で示す。図7(c)は、図7(a)の参照画像10と図7(b)の画像Rとを重ねて表示した状態の画像である。図7(d)は、調整後の参照画像10と画像Rとを重ねて表示した状態の画像である。図7(a)に示すように、遮蔽板70は、透光性を有しない素材からなる平板状の部材であり、中央に窓部71が形成されている。遮蔽板70は、スクリーン部20に表示される参照画像10のうち参照したい部分以外の領域を覆う。例えば、ユーザーがアイメイクのみをしたい場合に、ユーザーが選択した参照画像10のうち目の部分以外を覆うような遮蔽板70が使用される。これにより、図7(a)に示すように、ユーザーは参照画像10のうちメイクアップの参照にしたい部分だけを遮蔽板70の窓部71を通して視認できる。スクリーン部20に映し出されるユーザー自身の画像Rにおいても、図7(b)に示すように、目の部分だけを視認できる。参照画像10及び画像Rを重ねて表示することにより、図7(c)に示す画像が、また上述のように画像を調整することにより、図7(d)に示す画像が視認可能となる。このため、参照されない部分、すなわち遮蔽板70で覆われることによってユーザーから視認できない部分にずれなどがあっても、ユーザーは気にせずにメイクアップをすることができる。
(4)上述の実施形態においては、参照画像10は情報表示機器11に表示されるものであったが、写真や雑誌などのいわゆる印刷物であってもよい。ユーザーは紙などに印刷された画像も参照画像10として利用することができるため、参照画像10として利用できる画像の選択の幅を広げることができる。なお、ハーフミラー20等の影によって薄暗くなり印刷物が見難くなる場合は、参照画像10とハーフミラー20との間に照明を設けて参照画像10を照射するようにすれば、ユーザーは参照画像10をより認識し易くなり、メイクアップが容易になる。ユーザーの顔に十分な光が当たっていない場合は、さらにハーフミラー20にも照明を設けてユーザーの顔を照射するようにすれば、ユーザーは自身の顔をより詳細に認識し易くなり、メイクアップが容易になる。また、これらの照明を設けた場合、タイマー等を用いて照明光を断続的に参照画像10又はユーザーの顔に照射可能に構成すると、参照画像10とユーザー自身の鏡像とが交互にハーフミラー20に表示される。これにより、ユーザーは自身の顔と参照画像10とを交互に確認しながらメイクアップをすることができるため、より参照画像10に近づいたメイクアップの実現が可能となる。
(5)上述の実施形態においては、メイクアップ補助具100はスクリーン部20を備えるが、これに加えて不図示の反射鏡を有していてもよい。反射鏡は、スクリーン部20と同一平面上に配置されることが好ましい。これにより、ハーフミラーに映し出されるメイクアップ後の顔の色が多少薄くても、反射鏡に映し出された顔の色で実際のメイクアップの仕上がりを確認することができる。
本発明のメイクアップ補助具(実施例1〜4)、及び本発明の範囲外となるメイクアップ補助具(比較例1〜4)について、メイクアップ容易性及び携帯性の評価を行った。評価基準は、以下のとおりである。
〔1〕メイクアップ容易性
○:メイクアップを問題なく且つ容易に行える。
△:メイクアップを問題なく行える。
×:メイクアップし難い。
〔2〕携帯性
○:コンパクトに収納でき、化粧ポーチ(容量750mL)に無理なく収めることができる。
△:若干嵩張るが、化粧ポーチ(容量750mL)に収めることができる。
×:嵩張って、化粧ポーチ(容量750mL)に収めることができない。
〔評価結果〕
実施例及び比較例のメイクアップ補助具の評価結果を以下の表1にまとめる。なお、実施例及び比較例の参照画像及びスクリーン部は概ね矩形であるため、夫々の面積は長辺と短辺の積として求めた。
Figure 2017221364
実施例1〜4のメイクアップ補助具は、メイクアップ容易性に優れており、メイクアップを美しく仕上げることができた。また、携帯性にも優れているため、気軽に持ち運ぶことができた。これに対し、比較例1〜4のメイクアップ補助具は、メイクアップを容易に行うことができないか、又は嵩張るため気軽に持ち運ぶことができなかった。
本発明は、ユーザーが選択した参照画像に基づいてメイクアップを支援するメイクアップ補助具として個人用又は家庭用として好適に利用されるが、店頭やネットワーク上でユーザーの好みのメイクアップに応じたメイクアップ製品を選択し推奨する業務上の目的においても利用可能である。また、本発明は、顔をメイクアップする目的として好適に利用されるが、ヘアメイク等の他の美容目的においても利用可能である。
10 参照画像
11 情報表示機器
20 スクリーン部
22 第一領域(ハーフミラー)
23 第二領域(透明部材)
30 距離設定部
34 第1取付部
35 第2取付部
100 メイクアップ補助具

Claims (6)

  1. 参照画像に基づいてメイクアップを支援するメイクアップ補助具であって、
    前記参照画像とユーザーの画像とを同時に表示可能なスクリーン部と、
    前記参照画像が配置されている参照画像提示位置と前記スクリーン部との光学的な距離を設定する距離設定部とを備え、
    前記参照画像の面積をSとし、前記スクリーン部の面積をSとしたとき、
    0.1 ≦ S/S ≦ 5.0 を満たし、
    前記参照画像提示位置と前記スクリーン部との光学的な距離をDとしたとき、
    0.1 ≦ D/S ≦20 を満たすメイクアップ補助具。
  2. 前記参照画像の面積Sは、30〜600cmである請求項1に記載のメイクアップ補助具。
  3. 前記参照画像提示位置と前記スクリーン部との光学的な距離Dは、10〜18cmである請求項1又は2に記載のメイクアップ補助具。
  4. 前記距離設定部は、前記参照画像と前記スクリーン部とを対向させた状態で離間させる離間部材である請求項1〜3の何れか一項に記載のメイクアップ補助具。
  5. 前記スクリーン部は、少なくとも一部がハーフミラーで構成されている請求項1〜4の何れか一項に記載のメイクアップ補助具。
  6. 前記参照画像は情報表示機器に表示されるものであり、前記距離設定部は当該情報表示機器に対する取付部を有する請求項1〜5の何れか一項に記載のメイクアップ補助具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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