JP2017217921A - ショッピングカート及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コスト且つ簡易な構成であっても、その位置を正確に把握し得るショッピングカートを提供する。
【解決手段】ショッピングカートは、利用者によって店舗内で移動可能に構成されたショッピングカートであって、カート本体部と、前記カート本体部に設けられ、利用者が前記ショッピングカートを利用する際に前記店舗内の画像を取得する撮像部と、前記カート本体部に設けられ、前記撮像部によって取得された前記画像を解析する制御部とを備え、前記制御部は、前記撮像部によって取得された前記画像内から、前記店舗内での前記ショッピングカートの位置を推定する基準となる基準物の画像である基準物画像を特定し、特定された前記基準物画像を解析し、その解析結果に基づいて、前記店舗内での前記ショッピングカートの現在位置を推定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ショッピングカート及びその制御方法に関する。
スーパーマーケット、百貨店、ショッピングモール等の店舗では、売場案内又は商品広告をショッピングカートに表示するシステムを導入して、顧客の利便性向上又は購買意欲の惹起を図ることが検討されている。
特許文献1には、サーバ装置に、商品情報、広告情報及び売場情報を記憶させておき、店舗内に複数設置されたローカル通信端末を通じて、ショッピングカートの位置を特定すると共に、ショッピングカートに上述の商品情報等を表示する技術が開示されている。なお、商品情報、広告情報及び売場情報を、単に、「商品情報等」とも称する。
特開平11−152041号公報
特許文献1に開示された技術は、店舗内に複数のローカル通信端末を設置する必要があり、サーバ装置との通信を行う必要がある。しかし、ローカル通信端末を店舗内に設置可能な領域及び数量には限界があるため、店舗内には、ローカル通信端末とショッピングカートとの通信環境が良好でない領域が存在する。
このため、特許文献1に開示された技術は、ショッピングカートがローカル通信端末との通信環境が良好でない領域に進入すると、ショッピングカートの位置を正確に把握し難くなると共に、商品情報等を適切に表示し難くなる。言い換えると、特許文献1に開示された技術では、ショッピングカートの位置を正確に把握すると共に商品情報等を適切に表示するためには、ローカル通信端末を店舗内のあらゆる領域に網羅的に設置しなければならず、多大なコストが掛かる。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、上述のような問題点を解決することを課題の一例とする。すなわち、本発明の課題の一例は、低コスト且つ簡易な構成であっても、その位置を正確に把握し得るショッピングカートを提供することである。
本発明の1つの観点に係るショッピングカートは、利用者によって店舗内で移動可能に構成されたショッピングカートであって、カート本体部と、前記カート本体部に設けられ、利用者が前記ショッピングカートを利用する際に前記店舗内の画像を取得する撮像部と、前記カート本体部に設けられ、前記撮像部によって取得された前記画像を解析する制御部とを備え、前記制御部は、前記撮像部によって取得された前記画像内から、前記店舗内での前記ショッピングカートの位置を推定する基準となる基準物の画像である基準物画像を特定し、特定された前記基準物画像を解析し、その解析結果に基づいて、前記店舗内での前記ショッピングカートの現在位置を推定する。
好適には、前記ショッピングカートは、利用者が前記ショッピングカートを利用する前に前記撮像部によって取得された前記店舗内の画像である参照画像と、前記店舗内の地図情報とを予め記憶する記憶部を更に備え、前記制御部は、利用者が前記ショッピングカートを利用する際に前記撮像部によって取得された前記画像に含まれる前記基準物画像と、前記記憶部に記憶された前記参照画像に含まれる前記基準物画像とから、前記基準物に対する前記ショッピングカートの相対位置を特定し、特定された前記相対位置と、前記記憶部に記憶された前記地図情報とから、前記現在位置を推定する。
好適には、前記ショッピングカートにおいて、前記制御部は、利用者が前記ショッピングカートを利用する際に前記撮像部によって取得された前記画像内での前記基準物画像の位置、大きさ及び姿勢の少なくとも1つに関する情報を、前記参照画像内での前記基準物画像の前記情報と比較することによって、前記相対位置を特定する。
好適には、前記ショッピングカートにおいて、前記制御は、前記現在位置の履歴に基づいて、前記ショッピングカートの移動経路を予測する。
好適には、前記ショッピングカートにおいて、前記撮像部は、その撮像方向が、前記ショッピングカートの斜め上方の向きになるように前記カート本体部に固定されている。
本発明の他の1つの観点に係るショッピングカートの制御方法は、カート本体部と、前記カート本体部に設けられた撮像部とを備えたショッピングカートの制御方法であって、前記撮像部によって店舗内の画像を取得する撮像工程と、前記撮像工程によって取得された前記画像内から、前記店舗内での前記ショッピングカートの位置を推定する基準となる基準物の画像である基準物画像を特定する特定工程と、前記特定工程によって特定された前記基準物画像を解析し、その解析結果に基づいて、前記ショッピングカートの現在位置を推定する推定工程とを有する。
また、前記ショッピングカートを、以下のように構成することも可能である。
例えば、前記ショッピングカートは、店舗内に陳列された商品を積載して利用者によって移動可能に構成されたショッピングカートであって、カート本体部と、前記カート本体部に設けられ、利用者及び前記店舗内の画像を取得する撮像部と、前記カート本体部に設けられ、前記商品の商品情報を表示する表示部と、前記カート本体部に設けられ、前記撮像部によって取得された前記画像を解析する制御部とを備え、前記制御部は、前記撮像部によって取得された前記画像の解析結果に基づいて、前記店舗内での前記ショッピングカートの現在位置を推定すると共に前記現在位置の周辺位置に陳列された前記商品の前記商品情報を前記表示部に表示させてもよい。
好適には、前記ショッピングカートにおいて、前記制御部は、前記撮像部によって取得された前記画像に含まれる前記店舗内の画像を解析し、その解析結果に基づいて、前記店舗内での前記ショッピングカートの前記現在位置と、前記現在位置での前記ショッピングカートの進行方向とを推定すると共に、前記撮像部によって取得された前記画像に含まれる前記利用者の画像を解析し、その解析結果に基づいて、前記利用者の属性情報を取得し、前記周辺位置に陳列された前記商品のうち、前記進行方向の先に陳列され且つ前記属性情報に応じた前記商品の前記商品情報を、前記表示部に表示させてもよい。
好適には、前記ショッピングカートにおいて、前記制御部は、前記進行方向の先に陳列され且つ前記属性情報に応じた前記商品が陳列された売場と、前記現在位置との距離が閾値以下になると、前記進行方向の先に陳列され且つ前記属性情報に応じた前記商品の前記商品情報を、前記表示部に表示させてもよい。
また、前記ショッピングカートの制御方法を以下のように構成することも可能である。
例えば、前記ショッピングカートの制御方法は、カート本体部と、前記カート本体部に設けられた撮像部と、前記カート本体部に設けられた表示部とを備えたショッピングカートの制御方法であって、利用者及び店舗内の画像を前記撮像部によって取得する撮像工程と、前記撮像工程によって取得された前記画像の解析結果に基づいて、前記店舗内での前記ショッピングカートの現在位置を推定する推定工程と、前記推定工程によって推定された前記現在位置の周辺位置に陳列された前記商品の前記商品情報を前記表示部によって表示する表示工程とを有してもよい。
本発明の1つの観点に係るショッピングカートは、低コスト且つ簡易な構成であっても店舗内での位置を正確に把握することができる。
本発明のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の図面を参照して以下に説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係るカートの外観構成を示す図である。 図2は、本発明の実施形態1に係るカートが備える情報機器の外観構成を示す図である。 図3は、本発明の実施形態1に係るカートの電気的構成を示す図である。 図4は、本発明の実施形態1に係るカートにおいて行われる商品表示制御処理の詳細な流れを示すフローチャートである。 図5は、本発明の実施形態1に係るカートにおいて行われる位置推定処理の詳細な流れを示すフローチャートである。 図6は、カート1の現在位置の位置情報、進行方向情報及び移動軌跡の情報が表示部に表示された様子を示す図である。 図7は、撮像部によって取得された画像及び参照画像を示す図である。 図8は、カートの移動経路を予測する処理を説明するための図である。 図9は、本発明の実施形態1に係るカートにおいて行われる商品選定処理の詳細な流れを示すフローチャートである。 図10は、商品選定処理によって選定された商品の商品情報が表示部に表示された様子を示す図である。 図11は、本発明の実施形態1に係るカートにおいて行われる表示タイミング決定処理の詳細な流れを示すフローチャートである。 図12は、本発明の実施形態2に係るカートが駐車するカート置場の構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。以下に説明される実施形態は、本発明のいくつかの例を示すものであって、本発明の内容を限定するものではない。また、各実施形態で説明される構成及び動作の全てが本発明の構成及び動作として必須であるとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
[1.カートの構成]
図1は、本発明の実施形態1に係るカート1の外観構成を示す図である。図1(A)は、カート1の斜視図を示す。図1(B)は、カート1の側面図を示す。図2は、本発明の実施形態1に係るカート1が備える情報機器30の外観構成を示す図である。図3は、本発明の実施形態1に係るカート1の電気的構成を示す図である。
カート1は、店舗内に陳列された商品を積載して運搬するショッピングカートである。カート1は、顧客等の利用者によって移動可能に構成された手押し式のカートである。
図1(A)及び図1(B)に示されるように、カート1は、カート本体部10と、バッテリ20と、情報機器30とを備える。
ここで、図1(B)に示されるように、カート1の下方とは、利用者が通常の形態でカート1を利用する際に、カート1に加わる重力の方向である。なお、通常の形態とは、利用者が商品を積載して運搬するカート1の使用形態である。カート1の上方とは、カート1の下方の反対方向である。カート1の上方は、カート1の車高方向でもある。また、カート1の前方とは、利用者が通常の形態でカート1を利用する際に、カート1が進行する方向である。カート1の後方とは、カート1の前方の反対方向である。
カート本体部10は、商品を積載して運搬するというショッピングカートの本来的機能を有するカート1の本体部分である。
具体的には、カート本体部10は、商品を積載する買い物かご11を載置可能な荷台12及び13が設けられたフレーム14を備える。また、カート本体部10は、フレーム14の上方部分に設けられたハンドル16を利用者が掴んで押すと、フレーム14の最下方部分に設けられた車輪15によって所望方向に移動可能に構成されている。なお、買い物かご11は、荷台12及び荷台13の少なくとも1つと一体的に形成されてもよい。
バッテリ20は、情報機器30に電力を供給する蓄電池である。バッテリ20は、荷台13の前方部分に設けられており、不図示の給電装置によって供給された電力によって充電される。この給電装置は、例えば、後述の図12に示されるように、カート置場100に設けられた非接触式給電装置101で構成されてもよい。
情報機器30は、GPS(Global Positioning System)やサーバ装置等との通信を行うことなく、店舗内でのカート1の位置を推定する演算処理機能と、商品情報等の各種情報を表示する表示機能とを少なくとも有する機器である。情報機器30は、タブレット型のコンピュータで構成されてもよい。
情報機器30は、カート本体部10に設けられている。情報機器30は、カート1の後方部にあるハンドル16に対して着脱可能に固定されている。情報機器30は、情報機器30に含まれる後述の表示部32の表示画面32aと、ハンドル16を掴む利用者とが対向するように固定されている。
図2及び図3に示されるように、情報機器30は、制御部31と、表示部32と、入力部33と、音声出力部34と、撮像部35と、記憶部36とを含む。
制御部31は、情報機器30に含まれる各構成要素を統括的に制御して、情報機器30の各種機能を実現するための制御処理を実行する制御ユニットである。制御部31は、例えばプロセッサで構成されてもよい。
特に、制御部31は、商品情報等の各種情報の表示に関する制御処理である、商品表示制御処理を実行する。この商品表示制御処理には、位置推定処理と、商品選定処理と、表示タイミング決定処理とが少なくとも含まれる。位置推定処理は、撮像部35によって取得された画像を解析して、店舗内でのカート1の現在位置を推定する処理である。商品選定処理は、位置推定処理によって推定されたカート1の現在位置の周辺位置に陳列された商品の中から、表示部32に表示する商品を選定する処理である。表示タイミング決定処理は、商品選定処理によって選定された商品の商品情報を、表示部32に表示するタイミングを決定する処理である。
制御部31が行う各種処理の詳細な流れについては、図4乃至図11を用いて後述する。
表示部32は、制御部31からの指令に基づいて商品情報等を表示するディスプレイである。表示部32は、例えば、液晶ディスプレイ及び有機ELディスプレイ等の各種ディスプレイで構成されてもよい。また、表示部32には、タッチパネル付きのディスプレイであり、その表示画面32aの内側には入力部33を構成するタッチセンサが設けられている。
音声出力部34は、制御部31からの指令に基づいて音声を出力するスピーカである。音声出力部34は、表示画面32aの周囲に設けられてもよい。
撮像部35は、制御部31からの指令に基づいて店舗内の画像を取得するカメラである。更に、撮像部35は、制御部31からの指令に基づいてカート1の利用者の画像を取得するカメラでもある。撮像部35によって取得される画像は、静止画像の他、動画像であってもよい。
撮像部35は、その撮像方向が、カート1の斜め上方の向きとなるように、カート本体部10のハンドル16に固定されている。好適には、撮像部35は、その撮像方向が、カート1の斜め上方で且つ後方の向きとなるように、カート本体部10のハンドル16に固定されている。
撮像部35の撮像方向は、撮像部35に含まれるカメラレンズが被写体に向かう方向である。カート1の斜め上方で且つ後方の向きは、図1(B)に示されるように、表示部32の表示画面32aと、ハンドル16を掴む利用者とが対向する方向に沿った方向である。
撮像部35の撮像方向がカート1の斜め上方で且つ後方の向きであると、撮像部35によって取得された1つの画像には、ハンドル16を掴む利用者の画像と、この利用者の背景画像に相当する店舗内の画像とが写り込む。撮像部35によって取得された画像に含まれる店舗内の画像は、カート1が移動するに連れて変化する。このため、制御部31は、撮像部35によって取得された画像に含まれる店舗内の画像を解析することによって、店舗内でのカート1の位置を推定することができる。なお、撮像部35によって取得された画像に含まれる利用者の画像を、単に、「利用者画像」とも称する。
記憶部36は、制御部31によって行われる各種の制御処理を実行する際に必要な各種情報を記憶する記憶装置である。例えば、記憶部36には、店舗内に陳列された商品の商品情報、各フロアでの売場のレイアウト等を描き表した店舗の地図情報、及び、利用者がカート1を利用する前に撮像部35によって取得された店舗内の画像である参照画像等が、互いに関連付けて予め記憶されている。商品情報には、商品の名称、産地、価格、画像、及び、商品が陳列された売場の位置情報等が含まれる。
[2.各種処理の詳細な流れ]
図4は、本発明の実施形態1に係るカート1において行われる商品表示制御処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
図4に示された商品表示制御処理は、顧客等の利用者がカート1を利用する際に、制御部31によって行われる処理である。制御部31は、例えば、カート1がカート置場から利用者によって取り外されたことを検出すると、商品表示制御処理を開始する。
ステップS401において、制御部31は、撮像部35に画像を取得させる。例えば、制御部31は、画像を取得する処理の実行を指示する指令を撮像部35に送信することによって、この画像を撮像部35に取得させてもよい。
ステップS402において、制御部31は、撮像部35によって取得された画像を用いて、位置推定処理を実行する。位置推定処理の実行により、制御部31は、カート1の現在位置における位置情報、この位置情報が示す位置でのカート1の進行方向を示す進行方向情報、及び、カート1が利用されてからこの位置情報が示す位置までのカート1の移動軌跡の情報等を取得する。
なお、位置推定処理の詳細な流れについては、図5乃至図8を用いて後述する。
ステップS403において、制御部31は、カート1の現在位置の位置情報、進行方向情報及び移動軌跡の情報等の、位置推定処理によって取得された情報を表示部32に表示させる。例えば、制御部31は、位置推定処理によって取得された情報を表示する処理の実行を指示する指令を表示部32に送信することによって、これらの情報を表示部32に表示させてもよい。
ステップS404において、制御部31は、位置推定処理によって取得された情報に基づいて、商品選定処理を実行する。商品選定処理の実行により、制御部31は、利用者の属性情報、及び、選定された商品の商品情報等を取得する。利用者の属性情報は、年代、性別及び同伴者等の情報である。
ステップS405において、制御部31は、位置推定処理によって取得された情報と、商品選定処理によって取得された情報とを用いて、表示タイミング決定処理を実行する。表示タイミング決定処理の実行により、制御部31は、ステップS406において、商品選定処理によって選定された商品が陳列された売場にカート1が近付いたタイミングで、この選定された商品の商品情報を表示部32に表示させることができる。
なお、商品選定処理及び表示タイミング決定処理の詳細な流れについては、図9乃至図11を用いて後述する。
ステップS406において、制御部31は、商品選定処理によって選定された商品の商品情報を表示部32に表示させる。例えば、制御部31は、商品選定処理によって選定された商品の商品情報を表示する処理の実行を指示する指令を表示部32に送信することによって、この商品情報を表示部32に表示させてもよい。
ステップS407において、制御部31は、購入商品の会計が終了しているか否かを判定する。制御部31は、勘定場であるレジカウンタをカート1が通過したか否かを判定することによって、購入商品の会計が終了しているか否かを判定する。カート1がレジカウンタを通過したか否かの判定は、位置推定処理と同様の処理を行うことによって実行可能であり、位置推定処理の説明に併せて後述する。
制御部31は、購入商品の会計が終了していなければ、ステップS401に移行する。一方、制御部31は、購入商品の会計が終了していれば、本処理を終了する。
図5は、本発明の実施形態1に係るカート1において行われる位置推定処理の詳細な流れを示すフローチャートである。図6は、カート1の現在位置の位置情報、進行方向情報及び移動軌跡の情報が表示部32に表示された様子を示す図である。図7は、撮像部35によって取得された画像及び参照画像を示す図である。図7(A)は、利用者がカート1を利用する際に撮像部35によって取得された画像を示す図である。図7(B)は、利用者がカート1を利用する前に撮像部35によって取得された参照画像を示す図である。図8は、カート1の移動経路を予測する処理を説明するための図である。
ステップS501において、制御部31は、図4のステップS401において撮像部35によって取得された画像A内に含まれる基準物画像αを特定する。
基準物とは、店舗内でのカート1の位置を推定する基準となる物である。例えば、基準物には、店舗内に配置された構造物若しくは物品、又は、これに表された文字、図形、記号、模様若しくは二次元コード等が該当する。
店舗内に配置された構造物とは、店舗内に付着し、継続的にその状態で使用されることが社会通念上認められる物である。例えば、この構造物には、柱、壁、パーティション、天井、ドア、階段、エスカレータ、エレベータ、設備、棚、ケース、自動販売機、キャッシュレジスタ、勘定場、案内所、トイレ、食堂、小売り場、キオスク、看板、掲示板、及び、ディスプレイ等が該当する。
店舗内に配置された物品とは、店舗内に配置された有体物であって上述の構造物以外の物である。例えば、この物品には、備品、調度品、及び、陳列された商品群等が該当する。
カート1が、図6に示された×印の位置に位置するときに、図4のステップS401では、図7(A)に示されるような画像Aが撮像部35によって取得されたとする。このとき、撮像部35によって取得された1つの画像Aには、図7(A)に示されるように、利用者画像A1と、その背景画像に相当する店舗内の画像A2とが含まれる。そして、店舗内の画像A2には、基準物となり得る、店舗内に配置された構造物若しくは物品等の画像が含まれる。
制御部31は、撮像部35によって取得された画像Aに含まれる店舗内の画像A2の中から、基準物として用いる物の画像である基準物画像αを特定する。図7(A)に示される例では、制御部31は、画像A2の中から、飲料売場の看板の画像を、基準物画像αとして特定する。
ステップS502において、制御部31は、記憶部36に記憶された参照画像の中から、特定された基準物画像αを含む参照画像Bを検索する。
カート1は、例えば、店舗の営業時間前等の利用者がカート1を利用する前に、撮像部35によって店舗内の画像を取得しながら店舗内を巡回することによって、参照画像を取得し記憶部36に記憶することができる。この際、カート1は、取得された参照画像に対して、この参照画像が取得された位置の位置情報を関連付けた上で、記憶部36に記憶する。
基準物画像αとして飲料売場の看板の画像が特定されている場合、制御部31は、図7(B)に示されるように、記憶部36に記憶された参照画像の中から、飲料売場の看板の画像に相当する基準物画像βを含む参照画像Bを検索する。
ステップS503において、制御部31は、撮像部35によって取得された画像A内での基準物画像αの位置、大きさ、姿勢の少なくとも1つに関する情報を取得する。なお、撮像部35によって取得された画像A内での基準物画像αの位置、大きさ、姿勢の少なくとも1つに関する情報を、「形状情報1」とも称する。
図7(A)に示される例では、飲料売場の看板が長方形の板状に形成されている。このため、図7(A)に示される例では、制御部31は、画像A内での看板画像(基準物画像α)の頂点の位置、並びに、看板画像の長辺及び短辺の大きさ、アスペクト比(偏平率)、及び、傾斜角度等の情報を、形状情報1として取得する。
ステップS504において、制御部31は、検索された参照画像B内での基準物画像βの位置、大きさ、姿勢の少なくとも1つに関する情報を取得する。なお、記憶部36に記憶された参照画像の中から検索された参照画像B内での基準物画像βの位置、大きさ、姿勢の少なくとも1つに関する情報を、「形状情報2」とも称する。
制御部31は、形状情報2として、ステップS503において取得された形状情報1に対応する情報を取得する。図7(B)に示される例では、制御部31は、参照画像B内での看板画像(基準物画像β)の頂点の位置、並びに、看板画像の長辺及び短辺の大きさ、アスペクト比(偏平率)、及び、傾斜角度等の情報を、形状情報2として取得する。
ステップS505において、制御部31は、取得された形状情報1と形状情報2とを比較して、基準物に対するカート1の相対位置及び方向を特定する。
上述のように、参照画像Bが取得された位置の位置情報は、参照画像Bに関連付けて記憶部36に予め記憶されている。このため、制御部31は、形状情報1と形状情報2とを比較した結果を、参照画像Bが取得された位置の位置情報と形状情報2との相関関係と対比することによって、基準物に対するカート1の相対位置及び方向を特定することができる。
ステップS506において、制御部31は、カート1の現在位置及び進行方向を推定する。
制御部31は、ステップS505において特定されたカート1の相対位置及び方向を、記憶部36に記憶された地図情報上のカート1の位置及び方向に変換する。それによって、制御部31は、カート1の現在位置(絶対位置)と、この現在位置でのカート1の進行方向とを推定することができる。図6に示される例では、カート1の現在位置は、×印の位置で示され、カート1の進行方向は、白抜き矢印で示されている。
ステップS507において、制御部31は、推定されたカート1の現在位置における位置情報及び進行方向情報を時刻情報と関連付けて記憶部36に記憶する。
ステップS508において、制御部31は、記憶部36に記憶されたカート1の位置情報の履歴から、カート1の移動軌跡を推定する。
制御部31は、時刻情報に関連付けて記憶部36に記憶されたカート1の位置情報を時系列に沿って辿ることによって、カート1の移動軌跡を推定することができる。図6に示される例では、カート1の移動軌跡は、実線の矢印で示されている。
ステップS509において、制御部31は、推定された移動軌跡と進行方向とに基づいて、今後のカート1の移動経路を予測する。その後、制御部31は、本処理を終了し、図4のステップS403に移行する。
例えば、カート1が、図8に示された×印の位置に位置するとき、今後の移動経路としては、一点鎖線で示された経路と、二点鎖線で示された経路と、破線で示された経路とが考えられる。このとき、一点鎖線で示された経路は、移動軌跡上に逆戻りするような経路である。二点鎖線で示された経路は、白抜き矢印で示されたカート1の進行方向とは大きく異なる方向にある経路である。一方、破線で示された経路は、移動軌跡上に逆戻りせず、かつ、カート1の進行方向に向かって延びる経路である。そこで、図8に示される例では、制御部31は、今後のカート1の移動経路として、破線で示された経路を予測する。
なお、上述のように、図4のステップS407において、制御部31は、レジカウンタをカート1が通過したか否かを判定することによって、購入商品の会計が終了しているか否かを判定する。この際、制御部31は、カート1がレジカウンタを通過したか否かを、次のような処理を行うことによって判定すればよい。
カート1がレジカウンタを通過する際、撮像部35は、レジカウンタの看板及びキャッシュレジスタ等を含む画像を取得し得るが、レジカウンタの看板及びキャッシュレジスタ等は、レジカウンタを通過する際のカート1の位置を推定する基準となり得る物である。そこで、カート1は、レジカウンタを通過する際のレジカウンタの看板及びキャッシュレジスタ等の画像を参照画像として予め記憶部36に記憶しておく。そして、制御部31は、カート1がレジカウンタを通過する際に撮像部35によって取得されたこれらの画像と、参照画像とを用いて、上述のステップS501乃至S508と同様の処理を行う。それにより、制御部31は、カート1がレジカウンタを通過する際の移動軌跡の情報を取得することができる。よって、制御部31は、この移動軌跡の情報を確認することによって、カート1がレジカウンタを通過したか否かを判定すればよい。
図9は、本発明の実施形態1に係るカート1において行われる商品選定処理の詳細な流れを示すフローチャートである。図10は、商品選定処理によって選定された商品の商品情報が表示部32に表示された様子を示す図である。
ステップS901において、制御部31は、図4のステップS401において撮像部35によって取得された画像A内に含まれる利用者画像A1を特定する。利用者画像A1は、例えば、図7(A)に示されている。
ステップS902において、制御部31は、特定された利用者画像A1を用いて顔認識処理を実行する。
ステップS903において、制御部31は、顔認識処理の結果から利用者画像A1に示された利用者の属性情報を取得して、記憶部36に記憶する。
ステップS904において、制御部31は、記憶部36に記憶された商品情報が示す商品の中から、カート1の現在位置の周辺位置に陳列された商品を検索する。
例えば、制御部31は、カート1の現在位置との距離が所定値以下の売場に陳列された商品を、周辺位置に陳列された商品として検索してもよい。また、制御部31は、カート1の現在位置がある経路に隣接する売場に陳列された商品を、周辺位置に陳列された商品として検索してもよい。例えば、カート1が、図8に示された×印の位置に位置するとき、制御部31は、お肉売場及び冷凍食品売場に陳列された商品を、周辺位置に陳列された商品として検索してもよい。
ステップS905において、制御部31は、検索された商品の中から、カート1の進行方向の先に陳列された商品であって、予測された移動経路付近に陳列された商品を検索する。
例えば、カート1が、図8に示された×印の位置に位置するとき、制御部31は、お肉売場及び冷凍食品売場のうち、進行方向を示す白抜き矢印の先にあって、予測された移動経路を示す破線の経路付近にある、お肉売場に陳列された商品を検索してもよい。
ステップS906において、制御部31は、検索された商品の中から、利用者の属性情報に応じた商品を選定する。更に、制御部31は、利用者の属性情報に応じた商品のうち、予め設定された推薦商品の中から、表示部32に表示する商品を選定してもよい。
例えば、顔認識処理の結果から、利用者の属性情報として、年代は40歳代、性別は女性、国籍は日本、及び、子供連れ等の情報が取得されたとき、制御部31は、図10に示すように、お肉売場に陳列された商品のうち、例えば、焼肉ファミリーパックの商品を選定してもよい。
また、顔認識処理の結果から、利用者の属性情報として、国籍が外国であるとの情報が取得されたとき、制御部31は、表示画面32aに表示される言語をその外国の言語に変更し、利用者の利便性向上を図ることができる。
ステップS907において、制御部31は、選定された商品の商品情報を記憶部36に記憶する。その後、制御部31は、本処理を終了し、図4のステップS405に移行する。
図11は、本発明の実施形態1に係るカート1において行われる表示タイミング決定処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
ステップS1101において、制御部31は、商品選定処理によって選定された商品が陳列された売場の位置と、位置推定処理によって推定されたカート1の現在位置との距離を算出する。
ステップS1102において、制御部31は、算出された距離が閾値以下であるか否かを判定する。
この閾値は、例えば3メートルのように、予め設定された一定値であってもよい。また、この閾値は、カート1の移動速度に応じて設定された変動値であってもよい。制御部31は、位置推定処理によって取得された位置情報と、この位置情報に関連付けられた時刻情報とを用いて、カート1の移動速度を算出することができる。
制御部31は、算出された距離が閾値以下であれば、本処理を終了し、図4のステップS406に移行する。一方、制御部31は、算出された距離が閾値以下でなければ、ステップS1103に移行する。
ステップS1103において、制御部31は、図4のステップS401と同様に、撮像部35に画像を取得させる。
ステップS1104において、制御部31は、図4のステップS402と同様に、撮像部35によって取得された画像を用いて、位置推定処理を実行する。
ステップS1105において、制御部31は、図4のステップS403と同様に、位置推定処理によって取得された情報を表示部32に表示させる。その後、制御部31は、ステップS1101に移行する。
すなわち、表示タイミング決定処理におけるステップS1101乃至S1105は、商品選定処理によって選定された商品が陳列された売場の位置とカート1の現在位置との距離が閾値以下になるまで繰り返される。そして、表示タイミング決定処理は、商品選定処理によって選定された商品が陳列された売場の位置とカート1の現在位置との距離が閾値以下になったタイミングで終了され、この選定された商品の商品情報が、図11に示されるように表示部32に表示される。
[3.作用効果]
以上のように、実施形態1に係るカート1は、撮像部35によって取得された画像内から基準物画像を特定し、特定された基準物画像の解析結果に基づいて、店舗内でのカート1の現在位置を推定する。このため、実施形態1に係るカート1は、GPSやサーバ装置等との通信を行うことなく、低コスト且つ簡易な構成であっても、店舗内でのカート1の位置を正確に推定することができる。
このとき、実施形態1に係るカート1は、撮像部35によって取得された画像に含まれる基準物画像の形状情報と、参照画像に含まれる基準物画像の形状情報とを比較することによって、基準物に対するカート1の相対位置を特定する。そして、実施形態1に係るカート1は、制御部31が、特定された相対位置と地図情報とから、カート1の現在位置を推定する。このため、実施形態1に係るカート1は、店舗内でのカート1の位置をより正確に推定することができる。
そして、実施形態1に係るカート1は、カート1の現在位置の履歴からカート1の移動軌跡を推定すると共に、推定された移動軌跡と進行方向とに基づいて、カート1の今後の移動経路を予測する。このため、実施形態1に係るカート1は、店舗内での利用者の動線情報を取得することができ、この動線情報に基づいて、陳列される商品の構成やレイアウトを最適化することができる。
実施形態1に係るカート1では、撮像部35は、その撮像方向がカート1の斜め上方の向きとなるように、カート本体部10のハンドル16に固定されている。このため、実施形態1に係るカート1では、撮像部35を動かさなくても店舗内の画像を広範に亘って取得することができる。加えて、実施形態1に係るカート1では、通常利用者の目線より上方の高さに配置されることが多い看板等の既存の構造物等を位置推定処理で用いる基準物に採用することができる。よって、実施形態1に係るカート1では、基準物として機能する専用の目印等を新たに設置する必要が無く、より低コスト且つ簡易な構成でカート1の位置を推定することができる。
更に、実施形態1に係るカート1では、撮像部35は、その撮像方向がカート1の斜め上方で且つ後方の向きとなるように、カート本体部10のハンドル16に固定されている。このため、実施形態1に係るカート1では、撮像部35によって取得された画像に、店舗内の画像だけでなく利用者画像を含ませることができる。よって、実施形態1に係るカート1では、店舗内の画像の取得用又は利用者画像の取得用として撮像部を別々に設ける必要が無いため、より低コスト且つ簡易な構成でカート1の位置を推定することができる。
また、実施形態1に係るカート1は、撮像部35によって取得された画像の解析結果に基づいてカート1の現在位置を推定すると共に、その周辺位置に陳列された商品を検索して、検索された商品の商品情報とカート1の現在位置とを表示部32に表示する。このため、実施形態1に係るカート1は、低コスト且つ簡易な構成であっても、商品情報を表示部32に表示して利用者の購買意欲を惹起することができると共に、表示する商品が陳列された売場への利用者を案内して利便性を向上させることができる。
このとき、実施形態1に係るカート1は、カート1の進行方向の先に陳列された商品であって、予測された移動経路付近に陳列された商品を検索して、検索された商品の商品情報を表示部32に表示する。このため、実施形態1に係るカート1は、利用者が次に訪れると予測される売場に陳列された商品の商品情報を表示部32に表示することができる。よって、実施形態1に係るカート1は、利用者の購買意欲をより惹起する商品の商品情報を表示部32に表示することができる。
更に、実施形態1に係るカート1は、利用者画像を用いて顔認識処理を実行して利用者の属性情報を取得すると共に、取得された属性情報に応じた商品の商品情報を表示部32に表示する。このため、実施形態1に係るカート1は、個々の利用者により適した商品を選定した上でその商品の商品情報を表示部32に表示することができる。よって、実施形態1に係るカート1は、利用者の購買意欲をより惹起するだけでなく、販促効果の高い広告媒体として使用することができる。
更に、実施形態1に係るカート1は、属性情報に応じた商品が陳列された売場の位置とカート1の現在位置との距離が閾値以下になったタイミングで、属性情報に応じた商品の商品情報を表示部32に表示する。このため、実施形態1に係るカート1は、利用者の購買意欲を惹起する商品の商品情報を、利用者がその商品に近付いたタイミングで表示部32に表示することができる。よって、実施形態1に係るカート1は、リーセンシー効果を最大限活用することができる販促効果の高い広告媒体としての使用が可能となる。すなわち、実施形態1に係るカート1は、顧客の利便性向上又は購買意欲の惹起を図るだけでなく、広告主を募集することもできるような広告媒体としてカート1自身が収益源になるという、新しい形態での使用が可能となる。
[4.他の実施形態]
図12は、本発明の実施形態2に係るカート1のカート置場100の構成を示す図である。
実施形態2に係るカート1のカート置場100は、バッテリ20に非接触式で電力を供給する非接触式給電装置101の他、無線通信装置102を備えてもよい。無線通信装置102は、実施形態2に係るカート1との間で各種情報をやり取りしてもよい。
すなわち、実施形態2に係るカート1は、カート置場100の無線通信装置102との通信を行う無線通信装置を備えてもよい。それにより、実施形態2に係るカート1は、陳列される商品の構成を変更したりレイアウトを変更した場合であっても、これに応じて、記憶部36に記憶された各種情報をアップデートすることができる。
もっとも、実施形態2に係るカート1は、実施形態1に係るカート1と同様に、GPSやサーバ装置等との通信を行うことなく、店舗内でのカート1の位置を正確に推定することができると共に商品情報等を表示することができる。
[5.その他]
カート1は、利用者によって移動可能に構成された手押し式のカートではなく、電動式のカートであってもよい。カート1は、ショッピング用に限定されず、他の用途で使用されてもよい。
上述の実施形態において、カート本体部10は、特許請求の範囲に記載された「カート本体部」の一例に該当する。制御部31は、特許請求の範囲に記載された「制御部」の一例に該当する。撮像部35は、特許請求の範囲に記載された「撮像部」の一例に該当する。記憶部36は、特許請求の範囲に記載された「記憶部」の一例に該当する。
また、上述の実施形態において、図4のステップS401の処理は、特許請求の範囲に記載された「撮像工程」の一例に該当する。図5のステップS501の処理は、特許請求の範囲に記載された「特定工程」の一例に該当する。図5のステップS502乃至S506の処理は、特許請求の範囲に記載された「推定工程」の一例に該当する。
上述の実施形態は、変形例を含めて各実施形態同士で互いの技術を適用し得ることは、当業者には明らかであろう。
上述の説明は、制限ではなく単なる例示を意図している。従って、特許請求の範囲を逸脱することなく本発明の実施形態に変更を加えることができることは、当業者には明らかであろう。
本明細書及び特許請求の範囲全体で使用される用語は、「限定的でない」用語と解釈されるべきである。例えば、「含む」及び「含まれる」という用語は、「含まれるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。
1 カート
10 カート本体部
11 買い物かご
12 荷台
13 荷台
14 フレーム
15 車輪
16 ハンドル
20 バッテリ
30 情報機器
31 制御部
32 表示部
32a 表示画面
33 入力部
34 音声出力部
35 撮像部
36 記憶部
100 カート置場
101 非接触式給電装置
102 無線通信装置
A 撮像部によって取得された画像
A1 利用者画像
A2 店舗内の画像
B 参照画像
α 基準物画像
β 基準物画像

Claims (6)

  1. 利用者によって店舗内で移動可能に構成されたショッピングカートであって、
    カート本体部と、
    前記カート本体部に設けられ、利用者が前記ショッピングカートを利用する際に前記店舗内の画像を取得する撮像部と、
    前記カート本体部に設けられ、前記撮像部によって取得された前記画像を解析する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記撮像部によって取得された前記画像内から、前記店舗内での前記ショッピングカートの位置を推定する基準となる基準物の画像である基準物画像を特定し、
    特定された前記基準物画像を解析し、その解析結果に基づいて、前記店舗内での前記ショッピングカートの現在位置を推定する
    ショッピングカート。
  2. 利用者が前記ショッピングカートを利用する前に前記撮像部によって取得された前記店舗内の画像である参照画像と、前記店舗内の地図情報とを予め記憶する記憶部を更に備え、
    前記制御部は、
    利用者が前記ショッピングカートを利用する際に前記撮像部によって取得された前記画像に含まれる前記基準物画像と、前記記憶部に記憶された前記参照画像に含まれる前記基準物画像とから、前記基準物に対する前記ショッピングカートの相対位置を特定し、
    特定された前記相対位置と、前記記憶部に記憶された前記地図情報とから、前記現在位置を推定する
    請求項1に記載のショッピングカート。
  3. 前記制御部は、利用者が前記ショッピングカートを利用する際に前記撮像部によって取得された前記画像内での前記基準物画像の位置、大きさ及び姿勢の少なくとも1つに関する情報を、前記参照画像内での前記基準物画像の前記情報と比較することによって、前記相対位置を特定する
    請求項2に記載のショッピングカート。
  4. 前記制御部は、前記現在位置の履歴に基づいて、前記ショッピングカートの移動経路を予測する
    請求項3に記載のショッピングカート。
  5. 前記撮像部は、その撮像方向が、前記ショッピングカートの斜め上方の向きになるように前記カート本体部に固定されている
    請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のショッピングカート。
  6. カート本体部と、前記カート本体部に設けられた撮像部とを備えたショッピングカートの制御方法であって、
    前記撮像部によって店舗内の画像を取得する撮像工程と、
    前記撮像工程によって取得された前記画像内から、前記店舗内での前記ショッピングカートの位置を推定する基準となる基準物の画像である基準物画像を特定する特定工程と、
    前記特定工程によって特定された前記基準物画像を解析し、その解析結果に基づいて、前記ショッピングカートの現在位置を推定する推定工程と
    を有するショッピングカートの制御方法。
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