JP2017216107A - 導光板装置及び窓照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】照明装置を窓として設け、昼間は外光を室内に取り入れ、夜間は照明装置として用いる場合には、室内でしか光を利用せず、屋外に室内の光を透過させる必要がないにもかかわらず、室内から導光板に入射した光が対向する外側の面へ透過してしまうため、室内光を有効活用できなかった。【解決手段】本発明に係る導光板装置は、外部からの光が入射される入射面、入射面に対向する出射面、光源からの光が入射される端面を有し、端面から入射した光を入射面と出射面の間で反射して導光する導光板と、導光板の出射面に接合される接合面、接合面と対向する光放射面、接合面と光放射面とをつなぐ側面を有する導光体とを備え、導光体の側面を、側面に接する接平面と接合面とで成す角度が90度以下となる形状にしたものである。【選択図】図1

Description

本発明は、端部から入射した光を内部で伝搬して出射面から出射する導光板装置及び導光装置を利用した窓照明装置に関する。
屈折率が大きい媒質から屈折率が小さい媒質に光が入射するときに入射光が境界面を透過せず、全て反射する全反射という現象がある。導光板はこの全反射を利用して、導光板の端部から入射させた光を、内部で全反射させながら伝搬させるものである。この導光板の境界面に光が全反射しない部分を光の放出部として設けることにより、導光板内部を伝搬する光を外部へ放出させるようにしたものが導光板装置である。このような導光板装置を用いた照明装置として、例えば特許文献1には、光源の光を導光板装置の端部から導光板の内部に入射させ、入射した光を外部に放出する放出部を導光板の両面に配置し、導光板の両面から光を出射する照明モジュールが開示されている。この照明モジュールは外光を取り入れる天窓としても用いることができる。
特開2014−107167号公報
上記のような照明装置では、導光板の外部から導光板に光が入射すると、入射した光が導光板の片方の面から対向する面へ透過する構造であるため、外部からそれぞれの面に入射してきた光を対向する面側へ透過して双方向で光を取り入れることができる。しかし、この照明装置を窓として設け、昼間は外光を室内に取り入れ、夜間は照明装置として用いる場合には、導光板の片面側のみ、すなわち室内でしか光を利用せず、屋外に室内の光を透過させる必要がないにもかかわらず、室内から導光板に入射した光が対向する外側の面へ透過してしまうため、室内光を有効活用できなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、室内等の光を利用する側の光を効率的に利用できる導光板装置を得ることを目的とする。
本発明に係る導光板装置は、外部からの光が入射される入射面、入射面に対向する出射面、光源からの光が入射される端面を有し、端面から入射した光を入射面と出射面の間で反射して導光する導光板と、導光板の出射面に接合される接合面、接合面と対向する光放射面、接合面と光放射面とをつなぐ側面を有する導光体とを備え、導光体の側面を、側面に接する接平面と接合面とで成す角度が90度以下となる形状にしたものである。
本発明によれば、導光板の光出射面に導光体を設け、導光体の側面を、側面に接する接平面と接合面とで成す角度が90度以下となる形状としたので、導光板装置の光出射面側から導光板に向かう光が導光体で反射されるため、室内光を有効に利用することができる。
実施の形態1に係る導光板装置を用いた照明装置の分解斜視図である。 実施の形態1に係る導光板装置を用いた照明装置の点状光源付近を拡大した拡大断面図である。 実施の形態1に係る導光板装置の導光体の断面図である。 実施の形態1に係る導光板装置の導光体の斜視図である。 実施の形態1に係る導光板装置の導光体の光の伝搬経路を示す拡大断面図である。 実施の形態1の導光板装置の光の透過率を示す説明図である。 平板の天窓の光の透過率を示す説明図である。 実施の形態1に係る導光板装置を窓に設置した場合の概念図である。 実施の形態1に係る導光板装置の導光体の配光分布の説明図である。 実施の形態1に係る導光板装置の製造方法の説明図である。 実施の形態2に係る導光板装置の導光体の断面図である。 実施の形態2に係る導光板装置の導光体の配光分布の説明図である。 実施の形態3に係る導光板装置を用いた照明装置の分解斜視図である。 本発明に係る導光板装置の導光体の配置図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1に係る導光板装置を用いた窓照明装置について説明する。図1は、実施の形態1に係る導光板装置1を用いた窓照明装置の分解斜視図である。
窓照明装置は、導光板11及び導光板11に複数個配置された導光体12から構成される導光板装置1、点状光源2、反射板31、32、筐体本体41、筐体蓋42から構成される。導光板11の入射面11aは屋外側、出射面11bは室内側として窓枠に設置されるものである。
また、図2は、導光板装置1を用いた窓照明装置の点状光源2付近を拡大した拡大断面図である。
導光板装置1は、導光板11及び導光体12から構成される。
導光板11は、透光性の高い樹脂で形成された厚さが薄い直方体である。導光板11は、外部(屋外)からの光が入射される入射面11a、入射面11aに対向し室内側に配置される出射面11b、片方の反射板31に設置された点状光源2からの光が入射される端面11cを有し、端面11cから入射した光を入射面11aと出射面11bの間で反射して導光するものである。導光板11は、端面11cより導光板11内に光を入射させた場合に、導光板11内を光が伝搬し、伝搬する光が入射面11aと出射面11bで全反射を起こす材質及び形状であればよい。全反射は、屈折率が大きい媒質から小さい媒質に光が入る時に起きる現象である。よって、導光板11の材質は導光板装置1の外部と大きく屈折率が異なる透光性の高い材質が望ましく、例えば空気中で使用する場合には、空気中よりも屈折率が大きい樹脂であるメタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ガラス等を用いることができる。また、導光板11の形状も上述したものに限らず、板を曲面とした形状等でもよい。
導光板11の出射面11bに設置された導光体12は、導光板11と同じ材質で、錐台状に形成されており、導光板11の出射面11bに接合して複数設けられる。導光体12は導光板11と同じ材質とすることにより、導光板11からの光をほぼ反射せずに取り込むことができる。また、導光体12は推台状に形成されており、上面から光を出射する。
点状光源2は、照明装置として使用される際の光源であり、例えばLED光源で構成される。点状光源2から放射された照明光が導光板11の端面11cから導光板11内に入射されるよう、点状光源2は導光板11の端面11cに対向して設けられる。点状光源2の点灯及び消灯は、図示しない壁掛けスイッチやリモコンスイッチなどにより図示しない電源装置から点状光源2への電源供給を切替えて行うように構成してもよいし、人感センサー付きアダプタモジュールにより点灯及び消灯の指令を図示しない電源装置に通知することで自動的に切替えるよう構成してもよい。
反射板31、32は、導光板11内を伝搬した光を反射するための鏡であり、反射板31、32を設けることにより、導光板11内を伝搬してきた光の光学損失を抑えて導光体12から光を効果的に出射するよう有効利用するためのものである。
なお、図1には、点状光源2の配置面とそれに対向する面に反射板31、32が設けられている状態を図示しているが、これらに直交する端面を覆うように配置される反射板も図示していないが設けられており、導光板11の全ての端面を反射板が覆っている。
上記導光板装置1、点状光源2、反射板31、32は、筐体本体41及び筐体蓋42に収納される。筐体本体41及び筐体蓋42は、共に面の中央部が長方形に切り取られており、導光板11の入射面11a及び出射面11bが外部から見える形状となっている。
次に導光体12の詳細について説明する。図3は、実施の形態1に係る導光板装置1の導光体12の断面図である。導光体12は、導光板11の出射面11bに接合される円形の接合面121、この接合面121と対向する円形の光放射面122を有する。また、導光体12は、接合面121と光放射面122とをつなぐ側面123を有する。導光体12の側面123は、側面123の任意の位置における接平面と接合面121とで成す角度が90度以下であり、接平面と接合面121とで成す角度が異なる角度となる複数の面123a〜123cを含み、かつ、複数の面123a〜123cのうち接合面121から遠い方の面における接平面と接合面121とで成す角度の方が、複数の面のうち接合面121から近い方の面における接平面と接合面121とで成す角度より大きい形状である。
ここで、接平面とは、導光体12の側面123に接する平面である。例えば、それぞれの面123a〜123cが図2の切断面で切断された時の切断線を含み切断面に垂直な平面が接平面である。なお、導光体12の側面が、切断面において曲線を有する形状の場合には、その曲線と接する接線を含み切断面と垂直な平面が接平面となる。接平面で定義したが、導光体12の側面123自身でも定義することは可能である。
導光体12は、より具体的には、接合面121、光放射面122、および第一の面123a、第二の面123b、第三の面123cを含む側面123を有する形状である。導光体12の接合面121は直径がaの円形である。光放射面122は、接合面121の中心軸と同じ中心軸を有し、直径がbの円形である。導光体12の高さはcであり、第一の面123a、第二の面123b、第三の面123cのそれぞれの高さは、高さcを3等分した高さ方向の幅h=c/3である。また、それぞれの面123a〜123cと接する接平面と接合面121との成す角度は、90度以下であり、それぞれの角度を接合面121から近い方からα、β、γとすると、この順に大きくなっている。
図3に示すように、導光体12の側面123には、導光板11から接合面121を介して導光体12に入射し、側面123で反射した光が導光体12上部の光出射面122から放出するように、接合面121に対して外側に傾斜させるように構成すればよい。
図4の左側に本実施の形態1に係る導光板装置1の導光体12の斜視図を示しており、側面123に含まれる第一の面123a、第二の面123b、第3の面123cはそれぞれ異なる頂点角の円錐の表面の一部からなる連続面で形成されている。なお、側面123はこのような面で形成される以外に、例えば図4の右側に示したように異なる頂点角の多角錐の表面の一部をつないで形成されてもよい。
次に、本実施の形態に係る導光板装置1を用いた窓照明装置の動作を説明する。窓照明装置は、図示しない電源装置から点状光源2に直流の電力を供給して点灯することで、室内側である導光体12の出射面11bから点状光源2の光を放出するものである。以下、点状光源2の光が導光板11の端面11cから入射された際の伝搬経路について説明する。
図2において、矢印は点状光源2が点灯した際に、点状光源2の光が導光板11の端面11cから導光板11に入射し伝搬する伝搬経路を2通り示したものである。
導光板11の端面11cから導光板11内部に入射する光のうち、導光板11の出射面11b側に向かった光は、出射面11bを全反射した後、再び入射面11aを全反射している。このように、光は入射面11aと出射面11bとを全反射することにより導光板11内部を伝搬する。入射面11aと導光体12が設置されていない出射面11bの部分では、空気との間で屈折率が大きく異なるため、全反射させることができる。
一方、導光板11の端面11cから導光板11内部に入射する光のうち、導光板11の入射面11a側に向かった光は、入射面11aを反射する。その後、導光板11の出射面11bと導光体12の接合面121が接合している部分に入射すると、その部分では反射せずに透過して導光体12内部に入射する。導光体12が導光板11と同じ材質で形成されているため、出射面11bと導光体12の接合面121と接合している部分において、空気との間でみられるような屈折率が大きく異なる境界が存在しない。このため、全反射の現象が起こらずに導光板11の出射面11bから導光体12の接合面121へ光が直進する。導光体12内部に入射した光は、導光体12の側面を反射した後、導光体12の光放射面122から外部に放出される。
図5は、実施の形態1に係る導光板装置1の導光体12に入射した光の伝搬経路を示す拡大断面図である。図5において、3つの矢印は導光板11内部の光が導光板11の出射面11bと導光体12の接合面121が接合している部分に入射した光の伝搬経路を3通り示したものである。図5に示すように、導光板11内の光は接合面121から導光体12内に入射した場合、入射する位置や角度に応じて、第一の面123a、第二の面123b、第三の面123cにあたる。この時、それぞれの面に対して接合面121から入射してくる光の入射角度は、臨界角よりも大きくなるため全反射する。全反射した光は、光放射面122に入射するが、光放射面122に対する入射光の入射角度は臨界角よりも小さいため全反射せずに透過する。よって、点状光源2の光は光放射面122から放出されることとなる。
このように、導光板11の端面11cから入射した点状光源2の光は、導光板11内の入射面11aと出射面11bを全反射しながら伝搬し、導光板11の出射面11bと導光体12の接合面121が接合している部分に入射した場合に導光体12内部に入射し、導光体12の光放射面122から放射される構造となっている。よって、導光板装置1の出射面11b側のみに点状光源2の光を出射することができる。
また、導光板装置1の外部(屋外)から入射面11aに入る屋外光は導光板装置1を透過し出射面11bから室内に出射する。一方、出射面11b側からの室内光は光放射面122、及び導光体12の設置されていない出射面11bから導光体12の内部に入射し、導光板11に取り込まれるが、導光板11内を全反射し、再び導光体12に導かれ、光放射面122より放出される。よって、出射面11bから入射面11aへの透過率よりも入射面11aから出射面11bへの透過率の方が高い。
つまり、実施の形態1に係る窓照明装置は、点状光源2を点灯した場合には、点状光源2の光は出射面11b側へ出射される。また、導光板装置1の外部から入射面11aに入る光は導光板装置1を透過し出射面11bから室内に出射し、一方出射面11b側からの室内光は一部が導光体12、導光体12内を反射して室内側に戻る。よって、室内等の光を利用する側の光を効率的に室内で利用することができるものである。
次に、本実施の形態1に係る導光板装置1に関するシミュレーション結果について述べる。本シミュレーションでは、設計の一例として、屈折率1.49、臨界角42.1°であるPMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)を材料として、図3に示す長さ及び角度をa=1、b=2.5、c=1.7、α=47.5°、β=71.5°、γ=85.2°とした。
まず、導光板装置1の端面11cから光を入射した場合の入射面11aと出射面11bからの光放出量のシミュレーション結果について述べる。導光板装置1は、端面11cから光源を入射した場合に光源光量の90%近くを出射面11bから出射し、2.5%を入射面11aから出射する結果となった。わずかに入射面11aから光が出射するのは、光放射面122を透過するときに発生する界面反射光である。
次に、導光板装置1の入射面11a及び出射面11bから外部の光が入射した場合のシミュレーション結果について述べる。図6は、実施の形態1の導光板装置1の入射面11a側からの透過率及び出射面11b側からの透過率を示すシミュレーション結果である。図6は、導光板装置1の入射面11a及び出射面11bと垂直な方向を0度とし、所定の広がり持たせた光を導光板装置1に入射させたときの透過率を示しており、横軸は光の広がり角、縦軸は透過率である。
広がり角90度の光とは90度の範囲のどの方向に対しても同じ光量となるように拡散された光であり、広がり角が0度の光は、垂直な方向に向かう光のみのことである。入射面11a側から光が入射された場合、図6の黒い丸で示すように、広がり角が0度の垂直な光が入射されると90%近くが透過し、広がり角が40°まで広がった光に対しても70%以上が透過しており、外光の多くを取り入れられることがわかる。一方、出射面11b側から光が入射された場合の透過率は、図6の白い四角で示すように、どの広がり角の光でも50%台の透過率となっており、ほぼ半分の光が反射していることがわかる。つまり、室内からの光を室内に反射して有効利用できるものである。
比較例として、平板の天窓の透過率と広がり角の関係を図7に示す。平板の場合は、屋外から屋内、および屋内から屋外への双方とも同じ光の広がり角依存性を示し、どの光の広がり角に対しても透過率は85〜90%と高い。これに比べ、本実施の形態1の導光板装置1では、屋内すなわち出射面11b側からの光の透過率は、ほぼどの広がり角の光でも50%台の透過率となり、室内からの光を室内すなわち出射面11bに反射して戻すことで室内側で有効利用できることがわかる。
図8は、実施の形態1に係る窓照明装置を窓として設置した場合の概念図である。導光板装置1を導光体12が屋内側に配置されるように窓として設置する。図8において矢印は導光板装置1の外部からの光を表している。屋外から入射面11aに入射する光は主に直進性の太陽光であるため、時間とともに導光板装置1へ入射する角度が変化する。一方、屋内から出射面11bへ入射する室内の光は、ある程度拡散された拡散光であると考えられる。
この窓照明装置を天窓として使用する場合、南中時に太陽光が天窓に垂直に入射するように設置されることが多い。この場合、上述したシミュレーション結果のように、屋外である入射面11a側から入射するほぼ垂直に入射する光が90%近く透過していることから、太陽光のほぼ90%近くの光を取り込めることになる。また、室内である出射面11bから入射する光は、どの広がり角でも半分近くが室内に反射する。
よって、本実施の形態に係る窓照明装置を天窓として使用すると、平板の採光窓に比べ、南中時の採光は平板の採光窓と同等の性能を有し、また夜間は屋内光の半分は反射し、その分部屋の明るさを明るく維持することが可能となる。
図9は、実施の形態1の導光板装置1の導光体12から取り出される配光分布のシミュレーション結果である。図9は、30000cd/mをピークとする光源を用いた場合の配光分布であり、光源の明るさにより輝度の絶対値は変動する。正面の輝度に対して輝度がほぼ半分に落ちる角度は、およそ40°であり、40°の範囲に広がる面光源となっていることがわかる。
次に、本実施の形態1に係る導光板装置1の導光体12の形状の詳細について述べる。まず、導光体12の接合面121の直径aと高さcの関係について述べる。点状光源2から出た光は導光板11の入射面11aと出射面11bの間で反射を繰り返し、その一部が導光体12の接合面121から入射し、光放射面122から放射する。接合面121から導光体12に臨界角よりも大きい角度で入射する光が導光体12の光放射面122から出射するためには、少なくとも一度導光体12の側面を反射する。窓照明装置の厚みを抑えたい場合、導光体12の高さcをできるだけ低くする必要がある。導光体12の高さcをできるだけ低く抑えるためには、接合面121から導光体12に入射する角度が最も大きい場合である臨界角θcの光が、導光体12の第三の面123cの最も高い位置に当たればよい。したがって、次の式が導かれる。
Figure 2017216107
ここで、x1、x2、x3はそれぞれ第一の面123a、第二の面123b、第三の面123cの図3における横方向の幅である。また、上述したように第一の面123a、第二の面123b、第三の面123cの高さ方向の幅hと導光体12の高さcとの関係はc=3hであるので、以下の式が成り立つ。
Figure 2017216107
これらを式(1)に代入すると、次の式が得られる。
Figure 2017216107
従って、α、β及びγを前述の角度条件を満たす範囲より選択することにより、c/aが導かれる。このc/aは、値が小さい方が、透明円錐体形状である導光体12の成形が容易になるものである。
次に、導光体12の接合面121の直径aと光放射面122の直径bとの関係について述べる。これまで説明したように、光放射面122が室内の光を反射する形状であるので、導光体12の形状は光放射面122が上に向けて広がる円錐状となり、接合面121より光放射面122の方が面積が大きく設計される。ここで、導光板11内部の光を導光体12に取り出す量は、導光板11の出射面11bと導光体12の接合面121とが接合している面積によって決まる。しかし、導光体12を導光板11の出射面11bに配置する間隔は光放射面122の大きさによって決定される。したがって、導光板11の所定の領域での取り出し光量を増加させようとして導光体12の配列間隔を狭めようとしても、導光体12の光放射面122の大きさによってその配列間隔に対し制約を受ける。この制約をできるだけ小さくし、導光体12の配置を決める際の光取り出し量の選択範囲を広げるためには、導光体12の接合面121と光放射面122との面積比率を小さくするのがよい。本実施の形態のように接合面121、光放射面122とも円形であれば、それぞれの面積の比率を示す値として、それぞれの直径を用いた開口比率b/aを用いることができる。b/aを小さくすれば、導光体12の配置を決める際の光取り出し量の選択範囲を広げることができるが、一方、開口比率をb/a大きくするほうが導光体12の個数あたりの外部から導光板装置1の出射面11bに入射する光の反射率を大きくすることができる。開口比率b/aを利用形態に応じて選択すれば、適切な導光板装置が得られる。
次に、本実施の形態1に係る導光板装置1の製造方法について説明する。
例えば、導光板装置1の導光板11と導光体12とは3Dプリンタを用いた高解像プリントにより一体形成される。また、量産する場合は導光板11と導光体12とを図10に示すような構造体として製造することが可能である。導光体12は導光体支持板13の表面に射出成形やプレス成形を用いて一体形成されている。この状態で導光体12の光放射面122は導光体支持板13に接合されている。これを別に成形しておいた導光板11に接合することで、導光板11と導光体12とを持つ構造体を製造できる。このような構造の場合、導光体12が2枚の平板に挟まれた構造となるため、導光体12が破壊されにくくなるばかりでなく、断熱効果も向上させることができる。上述した導光体12の開口比率b/aが大きい場合にも、ガラス材料によるプレス成形が可能となり、より耐光性の高い材料を用いることができるようになる。
以上のように、実施の形態1に係る導光板装置1を利用した窓照明装置によれば、導光板の出射面11bに導光体12を設け、導光体12の側面を、側面に接する接平面と接合面121とで成す角度が90度以下となる形状としたので、導光板装置1の出射面11b側から導光板11に向かう光が導光体12で反射されるため、室内光を有効に利用することができる。
また、点状光源2を点灯した際には、導光板11の端面11cから入射した点状光源2の光は、導光板11内の入射面11aと出射面11bを全反射しながら伝搬し、導光体12の接合面121と導光板11の出射面11bが接合している部分に入射した場合に導光体12内部に入射し、導光体12の光放射面122から放射される構造となっているので、導光板装置1の出射面11b側のみに点状光源2の光を出射することができる。
つまり、本発明に係る窓照明装置は、昼間は外光を室内に取り入れ、夜間は室内側のみを照明し、かつ、室内の光を屋外へ透過させないので、光を有効に利用することができる。
実施の形態2.
次に、本実施の形態2に係る導光板装置1について説明する。実施の形態2では、導光体12の側面の形状が実施の形態1と異なる。
本実施の形態2に係る導光板装置1の導光体12の形状の詳細について述べる。図11は、実施の形態2に係る導光板装置の導光体12の断面図である。導光体12は、導光板11の出射面11bに接合される円形の接合面121、接合面121と対向する円形の光放射面122を有する。また、導光体12は、接合面121と光放射面122とをつなぐ側面123を有する。導光体12の側面123は、側面123の任意の位置における接平面と接合面121とで成す角度が90度以下であり、接合面121から近い方の面における接平面と接合面121とで成す角度より大きい形状である。
図11において、側面123は接合面121の一端である点Oから入射する光が導光体12の側面123で全反射されるような側面形状とする。
点Oを基準として、図11における導光体の側面上の点の座標(x、y)を前記接合面の端部である点Oから側面123に伸ばした線の長さr、およびこの線と接合面121との成す角度θを用いて表すと次のようになる。
Figure 2017216107
この時のr及びθに対する位置変位は、次のようになる。
Figure 2017216107
点Oからの光が側面123において全反射するような導光体側面の形状であれば、接合面121のどの点から発せられる光に対しても全反射条件が成立することとなる。点Oからの光が側面123へ臨界角θで入射しているとすると、導光体12の側面123の傾きはπ/2+θ―θとなり、この傾きがほとんど変化しないとすると、次の式が成り立つ。
Figure 2017216107
よって、式(5)と式(6)より、次の式が得られる。
Figure 2017216107
上式をΔθ、Δrの項に分けると、次式のように変形できる。
Figure 2017216107
この式を加法定理を用いて変形すると、以下のようになる。
Figure 2017216107
両辺を微分すると以下の式が得られる。
Figure 2017216107
式(10)は、接合面121の端部である点Oから側面123に伸ばした線の長さrとこの線と接合面121との成す角度θとの関係を表したものであり、式(10)を満たせば、導光体12に入射した光が側面123において臨界角で全反射する。特に点Oから導光体12側面への入射角度が、臨界角θcで入射されるような側面形状とすると、接合面121の直径aと光放射面122の直径bとの比b/aを小さくできるばかりでなく、導光体12の高さcとの比c/aも小さくすることが可能となる。前者の比が小さくなると導光板装置1の単位長さ当たりの光取り出し効率が向上し、導光板装置1の長さや厚さとの範囲が広くなる。また後者の比が小さくなると、射出成形を用いた成形方法においては、離形性が良くなり、成形精度を向上させることができる。
式(10)にてConst=0.5、θ=42.1°とした曲面では、a=1.65、b=3.08、c=2.13となり、b/a=1.9、c/a=1.3となる。図12に、実施の形態2の導光板装置1の導光体12から取り出される配光分布のシミュレーション結果を示す。
実施の形態3.
次に、本実施の形態3に係る導光板装置1について説明する。実施の形態1では1つの導光板装置1を用いて窓照明装置としたが、実施の形態3では2つの導光板装置1を組み合わせて窓照明装置とする。
図13は、本実施の形態3係る導光板装置1を用いた窓照明装置の分解斜視図である。筐体本体41と筐体蓋42に、2つの導光板装置1、点状光源2、反射板31、32が収納されている。
導光板装置1は、透光性の高いガラス樹脂で形成されているがわずかに光を吸収するため、長距離を伝搬させると光は減衰する。よって、点状光源2の光の利用効率を高く維持するには、点状光源2の配列方向に直交する導光板11の幅は短い方がよく、そのためには図13に示すような2分割、あるいはそれ以上に複数に分割すれば幅を短くできる。
点状光源2の配列方向に直交する導光板装置1の幅は、導光板11の厚さに依存し、例えば厚さ2.5mmの導光板11であれば、150〜250mmとするのが良い。この幅を超える面光源が必要な場合は、導光板装置1及び点状光源2、反射板31、32を継ぎ足すことにより、大面積化することが可能である。
なお、上述したいずれの実施の形態においても、導光体12は導光板11の出射面11b上に均一に配列しており、その密度は必要に応じて決められる。なお、導光体12を導光板11の出射面11bに配列するパターンは均一配列に限らず、所望の放射光分布に応じた配列とすればよく、例えば図14に示すように所定の形状を形成する配列としてもよい。図14のように導光体12を模様や形を形成するように配置すれば、配光分布を変えたり、意匠を変えることができる。導光板11の導光体12が配置されていない領域は、照明としては非発光領域となり、夜間の照明としては暗く見える領域となる。一方、日中は屋外光の透過特性に光の入射角依存性や導光体12の散乱特性により、模様が浮き上がって見えるようにできる。
また、導光体12を導光板11の片面に均等に配置した場合、導光板11の点状光源2近くが明るく下流側に進むにしたがって光量が減衰するような発光面の輝度分布となる。この場合、液晶のバックライトなどに用いる導光板と同様に導光体12の配列間隔を点状光源2に近い上流側では広げ、下流側では狭めることで面光源として均等な発光量とすることができる。
1.導光板装置
11.導光板
11a.入射面
11b.出射面
12.導光体
121.接合面
122.光放射面
123.側面
123a.第一の面
123b.第二の面
123c.第三の面
2.点状光源
31.32.反射板
41.筐体本体
42.筐体蓋

Claims (5)

  1. 外部からの光が入射される入射面、
    前記入射面に対向する出射面、
    光源からの光が入射される端面を有し、
    前記端面から入射した光を前記入射面と前記出射面の間で反射して導光する導光板と、
    前記導光板の前記出射面に接合される接合面、
    前記接合面と対向する光放射面、
    前記接合面と前記光放射面とをつなぐ側面
    を有する導光体とを備えた導光板装置において、
    前記導光体の前記側面は、
    前記側面に接する接平面と前記接合面とで成す角度が90度以下であることを特徴とする導光板装置。
  2. 前記導光体の前記側面は、
    前記接平面と前記接合面とで成す角度が異なる角度となる複数の面を含み、かつ、前記複数の面のうち前記接合面から遠い方の面における前記接平面と前記接合面とで成す角度の方が、前記複数の面のうち前記接合面から近い方の面における前記接平面と前記接合面とで成す角度より大きい形状であることを特徴とする請求項1に記載の導光板装置。
  3. 前記導光体の前記側面は、
    前記導光体の臨界角がθである場合に、
    前記接合面の端部から前記側面に伸ばした線の長さrと前記線と前記接合面との成す角度θがln(r)=θtanθ+Constを満たす形状であることを特徴とする請求項1に記載の導光板装置。
  4. 請求項1から3いずれかに記載の導光板装置と、前記光源とを備えた窓照明装置。
  5. 前記導光板は、
    前記入射面から入射した光を前記入射面に対向する前記出射面に導光して前記出射面から出射し、
    前記出射面から入射した光を前記導光体の前記光放射面に導光して前記出射面から出射し、
    前記導光体は、
    前記導光板の前記出射面から前記導光体の前記接合面へ入射した光を前記光放射面から放出する請求項4に記載の窓照明装置。
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