JP2017211783A - 推定装置、予測装置、方法、及びプログラム - Google Patents

推定装置、予測装置、方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2017211783A
JP2017211783A JP2016103758A JP2016103758A JP2017211783A JP 2017211783 A JP2017211783 A JP 2017211783A JP 2016103758 A JP2016103758 A JP 2016103758A JP 2016103758 A JP2016103758 A JP 2016103758A JP 2017211783 A JP2017211783 A JP 2017211783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
topic
selection
distribution
individual
timing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016103758A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6558860B2 (ja
Inventor
秀明 金
Hideaki Kim
秀明 金
澤田 宏
Hiroshi Sawada
宏 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2016103758A priority Critical patent/JP6558860B2/ja
Publication of JP2017211783A publication Critical patent/JP2017211783A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6558860B2 publication Critical patent/JP6558860B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】個体の選択内容及び選択タイミングを精度よく予測するためのパラメータを推定することができる。
【解決手段】トピック推定部24が、各選択行動データについて、選択内容及び選択タイミングの同時確率分布に従って、選択行動データが所属するトピックを計算し、各選択行動データについてのトピックの計算結果に基づいて、トピック比率の分布を表すハイパーパラメータと、トピック分布のパラメータの分布を表すハイパーパラメータを更新することを繰り返す。そして、トピック分布パラメータ推定部26が、トピック分布のパラメータの事後確率に従って、トピック分布のパラメータを推定する。そして、トピック比率推定部28が、トピック比率の事後確率に従って、各個体について、トピック比率を推定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、推定装置、予測装置、方法、及びプログラムに関する。
従来技術としてトピックモデルを利用した手法がある(非特許文献1)。トピックモデルでは、個体群の行動履歴データから有限の特徴的な行動パターンが抽出され、各個体の行動はその特徴的な行動パターンの組み合わせで表現され、予測が行われる。より具体的には、個体が複数の選択肢からある行動を選ぶ過程は多項分布で確率的にモデル化され、各個体の選択行動は有限の多項分布の線形和で表現され、有限の多項分布のパラメータ値及び各個体の線形和の重み係数は個体群の行動履歴データから推定される。各個体の行動の予測は、推定された多項分布の線形和に基づき実行される。また、各個体に対して推定された重み係数は各個体の行動パターンあるいは行動傾向を数値化したものであるため、その重み係数に基づき個体を分類あるいはセグメンテーションすることができる。
また、個体の選択行動が直前の選択に依存することを許容する手法がある(非特許文献2)。この場合、個体が複数の選択肢からある行動を選ぶ過程は条件付きの多項分布で表現される。
T. Iwata et al.,"Topic Tracking Model for Analyzing Consumer Purchase Behavior", IJCAI, pp.1427-1432, 2009. H. M. Wallach, "Topic modeling: beyond bag-of-words", Proceedings of the 23rd international conference on Machine learning, pp.977-984, 2006.
従来技術(非特許文献1,2)において、個体の選択行動の予測は選択の内容のみの予測であり、選択のタイミングは予測の対象外であった。個体の行動履歴データにおいては、個体が過去に取った選択肢の履歴のみが使用され、その選択行動が発生したタイミングあるいは時刻の履歴は使用されていなかった。ここでタイミングとは、直前の選択行動からの経過時間を意味する。このとき、以下の問題が発生する。
(1)各個体が選択行動を行うタイミングを予測することができない。
(2)(1)の結果として、各個体に対して推薦あるいはナビゲーションする内容をタイミングによって変更することができない。例えば次回の購買でTシャツと靴下を購買する確率がそれぞれ0.6と0.4の顧客において、この顧客が実は昨日Tシャツを購入しており、かつこの顧客がTシャツを二日連続で購入する確率が極めて低い場合、本日に推薦すべき商品はTシャツでなく靴下であると考えられるが、従来技術ではタイミングに関係なくTシャツが選ばれてしまう。
(3)選択行動の内容とタイミングの両側面を考慮した行動パターンの特徴を、個体群の行動履歴データから抽出することができない。
本発明は、上記問題点を解決するために成されたものであり、個体の選択内容及び選択タイミングを精度よく予測するためのパラメータを推定することができる推定装置、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
また、個体の選択内容及び選択タイミングを精度よく予測することができる予測装置、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明に係る推定装置は、複数の個体で観測された、前記個体の選択行動の選択内容、及び前回の選択行動からの間隔である選択タイミングを表す選択行動データの集合を入力とし、前記選択行動データの集合に含まれる各選択行動データについて、各トピックに対する、前記トピックを条件とした選択内容の確率を表す条件付き多項分布、及び前記トピックを条件とした選択タイミングの確率密度分布を用いて表される、各トピックに対する、前記トピックを条件とした、前記選択内容及び前記選択タイミングの同時確率分布に従って、前記選択行動データが所属するトピックを計算し、各選択行動データについての前記トピックの計算結果に基づいて、各個体及び各トピックに対する重みを表すトピック比率の分布を表すハイパーパラメータと、前記トピックにおける、前記選択内容及び前記選択タイミングを特徴付けるトピック分布のパラメータの分布を表すハイパーパラメータとを更新することを繰り返すトピック推定部と、前記トピック推定部によって更新された前記トピック分布のパラメータの分布を表すハイパーパラメータ、及び繰り返し毎に得られた、各選択行動データについての前記トピックの計算結果に基づく、前記トピック分布のパラメータの事後確率に従って、前記トピック分布のパラメータを推定するトピック分布パラメータ推定部と、前記トピック推定部によって更新された前記トピック比率の分布を表すハイパーパラメータ、及び繰り返し毎に得られた、各選択行動データについての前記トピックの計算結果に基づく、前記トピック比率の事後確率に従って、各個体について、前記トピック比率を推定するトピック比率推定部と、を含んで構成されている。
また、第2の発明に係る推定方法は、トピック推定部が、複数の個体で観測された、前記個体の選択行動の選択内容、及び前回の選択行動からの間隔である選択タイミングを表す選択行動データの集合を入力とし、前記選択行動データの集合に含まれる各選択行動データについて、各トピックに対する、前記トピックを条件とした選択内容の確率を表す条件付き多項分布、及び前記トピックを条件とした選択タイミングの確率密度分布を用いて表される、各トピックに対する、前記トピックを条件とした、前記選択内容及び前記選択タイミングの同時確率分布に従って、前記選択行動データが所属するトピックを計算し、各選択行動データについての前記トピックの計算結果に基づいて、各個体及び各トピックに対する重みを表すトピック比率の分布を表すハイパーパラメータと、前記トピックにおける、前記選択内容及び前記選択タイミングを特徴付けるトピック分布のパラメータの分布を表すハイパーパラメータとを更新することを繰り返し、トピック分布パラメータ推定部が、前記トピック推定部によって更新された前記トピック分布のパラメータの分布を表すハイパーパラメータ、及び繰り返し毎に得られた、各選択行動データについての前記トピックの計算結果に基づく、前記トピック分布のパラメータの事後確率に従って、前記トピック分布のパラメータを推定し、トピック比率推定部が、前記トピック推定部によって更新された前記トピック比率の分布を表すハイパーパラメータ、及び繰り返し毎に得られた、各選択行動データについての前記トピックの計算結果に基づく、前記トピック比率の事後確率に従って、各個体について、前記トピック比率を推定する。
また、第1の発明に係る推定装置及び第2の発明に係る推定方法において、前記トピックを条件とした選択タイミングの確率密度分布は、前記選択タイミングが前記選択内容とが独立に生成されるように定められるようにしてもよい。
また、第1の発明に係る推定装置及び第2の発明に係る推定方法において、前記トピックを条件とした選択タイミングの確率密度分布は、前記選択タイミングが直前の前記選択内容に依存して生成されるように定められるようにしてもよい。
また、第1の発明に係る推定装置及び第2の発明に係る推定方法において、前記トピックを条件とした選択タイミングの確率密度分布は、前記選択タイミングが直後の前記選択内容に依存して生成されるように定められるようにしてもよい。
また、第3の発明に係る予測装置は、予測対象の個体の選択行動を予測する予測装置であって、前記予測対象の個体に対して予め求められた、各トピックに対する重みを表すトピック比率と、予め求められた前記トピックにおける、前記個体の選択行動の選択内容及び前記個体の前回の選択行動からの間隔である選択タイミングを特徴付けるトピック分布のパラメータとに基づいて、各トピックに対する、前記トピックを条件とした選択内容の確率を表す条件付き多項分布、及び前記トピックを条件とした、前記選択タイミングの確率密度分布を用いて表される、各トピックに対する、前記トピックを条件とした、前記個体の選択行動の選択内容、及び前記選択タイミングの同時確率分布に従って、前記予測対象の個体についての、前記選択内容及び前記選択タイミングの少なくとも一方を予測する予測部を含んで構成されている。
第4の発明に係る予測方法は、予測対象の個体の選択行動を予測する予測方法であって、予測部が、前記予測対象の個体に対して予め求められた、各トピックに対する重みを表すトピック比率と、予め求められた前記トピックにおける、前記個体の選択行動の選択内容及び前記個体の前回の選択行動からの間隔である選択タイミングを特徴付けるトピック分布のパラメータとに基づいて、各トピックに対する、前記トピックを条件とした選択内容の確率を表す条件付き多項分布、及び前記トピックを条件とした、前記選択タイミングの確率密度分布を用いて表される、各トピックに対する、前記トピックを条件とした、前記個体の選択行動の選択内容、及び前記選択タイミングの同時確率分布に従って、前記予測対象の個体についての、前記選択内容及び前記選択タイミングの少なくとも一方を予測する。
第5の発明に係るプログラムは、コンピュータを、上記推定装置、又は上記予測装置を構成する各部として機能させるためのプログラム。
本発明の推定装置、方法、及びプログラムによれば、各選択行動データについて、各トピックに対する、トピックを条件とした選択内容の確率を表す条件付き多項分布、及びトピックを条件とした選択タイミングの確率密度分布を用いて表される、選択内容及び選択タイミングの同時確率分布に従って、選択行動データが所属するトピックを計算し、各選択行動データについてのトピックの計算結果に基づいて、トピック比率の分布を表すハイパーパラメータとトピック分布のパラメータの分布を表すハイパーパラメータとを更新することを繰り返し、更新されたトピック分布のパラメータの分布を表すハイパーパラメータ、及び繰り返し毎に得られた、各選択行動データについてのトピックの計算結果に基づく、トピック分布のパラメータの事後確率に従って、トピック分布のパラメータを推定し、更新されたトピック比率の分布を表すハイパーパラメータ、及び繰り返し毎に得られた、各選択行動データについてのトピックの計算結果に基づく、トピック比率の事後確率に従って、各個体について、トピック比率を推定することにより、個体の選択内容及び選択タイミングを精度よく予測するためのパラメータを推定することができる、という効果が得られる。
また、本発明の予測装置、方法、及びプログラムによれば、予測対象の個体に対して予め求められた、各トピックに対する重みを表すトピック比率とトピック分布のパラメータとに基づいて、各トピックに対する、トピックを条件とした選択内容の確率を表す条件付き多項分布、及びトピックを条件とした、選択タイミングの確率密度分布を用いて表される、各トピックに対する、トピックを条件とした、個体の選択行動の選択内容及び選択タイミングの同時確率分布に従って、予測対象の個体についての、選択内容及び選択タイミングの少なくとも一方を予測することにより、個体の選択内容及び選択タイミングを精度よく予測することができる、という効果が得られる。
本発明の実施の形態の概要を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る推定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態のモデルタイプIのグラフィカルモデルを表す図である。 本発明の実施の形態のモデルタイプIIのグラフィカルモデルを表す図である。 本発明の実施の形態のモデルタイプIIIのグラフィカルモデルを表す図である。 本発明の実施の形態のモデルタイプIVのグラフィカルモデルを表す図である。 本発明の実施の形態に係る予測装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る推定装置における推定処理ルーチンを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る予測装置における予測処理ルーチンを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<本発明の実施の形態に係る概要>
まず、本発明の実施の形態における概要を説明する。
本発明の実施の形態では、トピックモデルにおいて、個体の選択行動の内容とタイミングとの二つの情報によって行動パターンの特徴を定義する。各個体の行動はその特徴的な行動パターン、すなわち「何を選択するか」と「いつ選択するか」の組み合わせで表現され、予測が行われる。
本実施の形態では、人間の行動パターンを数理モデルによって記述し、各ユーザの行動パターンを各ユーザの行動履歴データから学習し、その学習された数理モデルに基づき各ユーザの将来の行動を予測する。例えば、本実施の形態をテーマパークの入園客に対し適用した場合、各入園客の行動パターンを行動履歴データから学習し、各入園客の入園後の行動を予測する。
そして、得られた予測結果に基づき、各ユーザの行動パターン(趣味・嗜好含む)に適したナビゲーションを行う。テーマパークでは、予測結果に基づき、各入園客の行動パターン(趣味・嗜好含む)に適したナビゲーションが、スマホなどを通じて行われる。
各ユーザの行動履歴データは(多くの場合)少ないため、各ユーザのモデルを正しく学習させることができない。例えば、テーマパークの各入園客の行動履歴データは少ないか、あるいは(会員としてデータが蓄積されてない場合)ほぼないため、各入園客の行動パターンを正しく学習できず、予測することができない。
そこで、本実施の形態では、トピックモデルを用いて、各ユーザの行動パターンを低次元で表現する。ユーザのパターンにある種の共通性を見出すことで、データの不足を補うことができる(原理はNMTF:Nonnegative Multiple Tensor Factorizationとほぼ同じ)。例えばテーマパークの場合、トピックモデルを用いて、入園客に見られる10種類の行動パターンを抽出する。その後各入園客がどの行動パターンに当てはまるかを特定することで、各入園客の行動パターンを予測し、適切なナビゲーションを行うことができる。
また、従来技術では、これまで個体の行動のタイミングは考慮できなかった。そこで、本実施の形態では、ユーザの選択行動の「内容」と「タイミング」を同時に予測し、その予測結果に基づきナビゲーションの内容とタイミングを決める。また、本実施の形態では、トピックモデルを用いてユーザを低次元表現する。
従来のトピックモデルでは、多項分布によってユーザの次の行動内容を予測できるが、その行動が発生するタイミング(=直前の行動発生時刻からの経過時間)を予測できない。そのため、(i)情報を発信するタイミングを決めることができない、(ii)タイミングに応じて発信する情報の内容を変更することができない。
そこで、本実施の形態では、ユーザの直前の行動発生時刻からの経過時間を確率密度関数で表現する。図1に、本実施の形態を説明するための図を示す。本実施の形態では、例えば、図1に示すように、ユーザの選択内容(A,B,C)の遷移行列及び選択内容の時間変化に基づき、ユーザの行動をモデル化する。また、確率密度関数には周辺化可能な指数分布族を用いることで、従来のトピックモデルと同等の実装の容易さ及び計算コストが実現される。
より具体的には、個体が選択肢の中からいずれか一つを選ぶ過程を条件付きの多項分布で(選択行動が直前の選択行動の影響を受けない場合は単に多項分布)、その選択行動が発生する際の、直前の選択行動からの経過時間を確率密度分布でモデル化し、条件付き多項分布と確率密度分布の同時分布のパラメータによって行動パターンの特徴を表現する。各個体の選択行動、すなわち何をいつ選択するかは有限個の同時分布の線形和で表現され、パラメータ値及び各個体の線形和の重み係数は個体群の行動履歴データから推定される。本実施の形態により、従来技術における三つの課題が解決される。
本発明の実施の形態は、行動の選択肢が少なくとも二つ以上与えられたとき、個体が将来選択する行動を予測する。本実施の形態によれば、個体が将来どの行動を起こすかを予測することができ、またその予測結果を元に、個体に対し推薦する内容、あるいは個体をナビゲートする内容を適切に選ぶことができる。また、各個体がどのような選択を取る傾向にあるかを分析し、個体群を分類することができる。個体、行動の種類及び選択肢の例を表1に示す。また、個体に対する推薦/ナビゲートの例を表2に示す。ただし、個体、行動の種類及び選択肢は以下に限らない。
Figure 2017211783
Figure 2017211783

本発明の実施の形態では、各個体の選択行動データの集合から各パラメータを推定する推定装置と、予測装置とに本発明を適用させた場合を例に説明する。具体的には、まず推定装置において、特徴的な行動パターン及び各個体の行動傾向を表すパラメータがデータから推定され、各個体の選択内容と選択タイミングの同時確率分布が決定される。次の予測装置においては、推定された個体ごとの同時確率分布に基づき将来観測される選択行動が予測される。各装置の詳細を以下で説明する。
<本発明の実施の形態に係る推定装置の構成>
次に、本発明の実施の形態に係る推定装置の構成について説明する。図2に示すように、本発明の実施の形態に係る推定装置100は、CPUと、RAMと、後述する推定処理ルーチンを実行するためのプログラムや各種データを記憶したROMと、を含むコンピュータで構成することが出来る。この推定装置100は、機能的には図2に示すように入力部10と、演算部20と、出力部40とを備えている。
入力部10は、複数の個体で観測された、当該個体の選択行動の選択内容、及び前回の選択行動からの間隔である選択タイミングを表す選択行動データの集合の入力を受け付ける。
選択行動データは、解析対象である個体から生成される。また、選択行動データは、個体ID(以下、uと表記する)、個体の総数(以下、Uと表記する)、個体uで観測された選択行動の回数(以下、Nと表記する)、全個体で観測された選択行動データの総数から個体数を引いたもの(以下、Nと表記する)、全個体で観測された選択内容データの集合({y}≡(y,y,…y)と表記)、全個体で観測された選択タイミングデータの集合({t}≡(t,t,…t)と表記)、及び各選択行動データを生成した個体IDの集合({u}≡(u,u,…u)と表記)を含む。
ただし、選択内容データyは直前と直後の選択内容のペア(y ,y )からなり、選択タイミングデータtは直前と直後の選択時刻の間隔を表すものとする。また、選択肢は1から始まる自然数で表現し(選択肢の数はNと表記)、選択内容のペアを(直前の購買,直後の購買)で表記するものとする。例えば、消費者による購買選択行動を考え、商品1,2,3,1がそれぞれ時刻s,s,s,sで購入されたとき、y=(1,2),y=(2,3),y=(3,1)であり、t=s−s,t=s−s,t=s−sである。
また、入力部10は、個体の特徴的な行動パターンを表すトピックの数Kを入力として受け付ける。以下、特徴的な行動パターンをトピックと称する。トピックは条件付き多項分布と確率密度分布の同時分布(以下、トピック分布と表記)で表現され、トピック毎に同時分布のパラメータが異なる。ただし、K個のトピックをそれぞれk=1,2,3,…,Kで表記するものとする。
また、入力部10は、モデルタイプと選択タイミング分布との入力を受け付ける。後述するように、モデルタイプには選択タイミングが選択内容とは独立に決まるもの(タイプI)、直前の選択内容にのみ依存するもの(タイプII)、直後の選択内容にのみ依存するもの(タイプIII)、直前と直後の両方に依存するもの(タイプIV)の四種類存在し、選択タイミング分布は任意の指数分布族の中から指定される。指数分布族の例としては、例えば、正規分布、対数正規分布、ガンマ分布などである。
ここで、本実施の形態で用いる生成モデルの原理について説明する。
まず、以下のような生成モデルに基づき、各個体から選択内容と選択タイミングのデータが生成されると仮定する。j番目のデータ(y,t)を生成した個体uは、K個のトピック分布の線形和で表現される確率分布p(y,t|{φ},{Υ})からデータ(y,t)を生成する。
Figure 2017211783
ただし、zはj番目のデータが所属するトピック(1〜K)を表す潜在変数であり、
Figure 2017211783
は個体uのトピックkに対する重み(トピック比率と表記)、p(y,t|z=k,φ,Υ)はトピックkのトピック分布、({φ},{Υ})はトピックを特徴付けるトピック分布のパラメータ(テンソルのパラメータ)である。ここで、トピック分布は選択内容を生成する条件付き多項分布と、選択タイミングを生成する確率密度分布の掛け算で表現されるが、本実施の形態では、選択タイミングを生成する確率密度分布の定義の仕方について、以下の四通りがある。
(1)タイプI:選択タイミングが選択内容とは独立に生成される。具体的には、以下の式(2)に示すように、トピックを条件とした選択タイミングの確率密度分布p(t|z=k,Υ)は、選択タイミングtが選択内容yとが独立に生成されるように定められる。
Figure 2017211783
(2)タイプII:選択タイミングが直前の選択内容y j−1にのみ依存する。具体的には、以下の式(3)に示すように、トピックを条件とした選択タイミングの確率密度分布p(t|y j−1,z=k,Υ)は、選択タイミングtが直前の選択内容y j−1に依存して生成されるように定められる。
Figure 2017211783
(3)タイプIII:選択タイミングが直後の選択内容y にのみ依存する。具体的には、以下の式(4)に示すように、トピックを条件とした選択タイミングの確率密度分布p(t|y ,z=k,Υ)は、選択タイミングtが直後の選択内容y に依存して生成されるように定められる。
Figure 2017211783
(4)タイプIV:選択タイミングが直前及び直後両方の選択内容(y j−1,y )に依存する。具体的には、以下の式(5)に示すように、トピックを条件とした選択タイミングの確率密度分布p(t|y j−1,y ,z=k,Υ)は、選択タイミングtが直前及び直後の選択内容(y j−1,y )に依存して生成されるように定められる。
Figure 2017211783
ただし、p(y|z=k,φ)は条件付き多項分布でφは遷移行列
Figure 2017211783
であり、p(t|z=k,Υ)、p(t|y j−1,z=k,Υ)、p(t|y ,z=k,Υ)、又はp(t|y j−1,y ,z=k,Υ)は任意の指数分布族である。入力部10によって受け付けたモデルタイプと指数分布族とに応じて、どのモデルタイプ及び指数分布族が使用されるかが決定される。
次に、上記式(1)〜(5)に現れる、トピック比率θとトピックを特徴付けるテンソルパラメータφ,Υが、それぞれ共役な事前分布p(θ|α),p(φ|β),p(Υ|γ)から生成されると仮定し、以下の式(7)に示すように、データ点ごとの所属トピックz≡(z,z,…z)及び観測される選択内容y≡(y,y,…y)と選択タイミングt≡(t,t,…t)の同時確率を得る。
Figure 2017211783
ただし、上記式(7)におけるα,β,γはデータから推定されるハイパーパラメータである。参考のため、四つのモデルタイプのそれぞれのグラフィカルモデルを、図3〜図6に示す。なお、図3〜図6における、θは個体uのトピック比率、インデックスiは個体uの選択行動データの中でi番目に生成されたデータ点を表す。
上記(1)〜(5)式によって本実施の形態における生成モデルが計算できる。以上が本実施の形態における生成モデルの原理である。
演算部20は、選択行動データ記憶部22と、トピック推定部24と、トピック分布パラメータ推定部26と、トピック比率推定部28と、パラメータ記憶部30と、トピック比率記憶部32とを含んで構成されている。
選択行動データ記憶部22には、入力部10によって受け付けた選択行動データの集合が格納される。
トピック推定部24は、選択行動データ記憶部22に記憶された選択行動データの集合に含まれる各選択行動データについて、各トピックに対する、トピックkを条件とした選択内容の確率を表す条件付き多項分布p(y|z=k,φ)、及びトピックkを条件とした選択タイミングの確率密度分布を用いて表される、各トピックに対する、トピックkを条件とした、選択内容y及び選択タイミングtの同時確率分布p(y,t|z=k,φ)に従って、選択行動データが所属するトピックkを計算する。また、トピック推定部24は、各選択行動データについてのトピックkの計算結果に基づいて、各個体u及び各トピックkに対する重みを表すトピック比率θの分布を表すハイパーパラメータαと、トピックkにおける、選択内容及び選択タイミングを特徴付けるトピック分布のパラメータφ,Υの分布を表すハイパーパラメータβ,γを更新する。トピック推定部24は、上記のトピックの計算及びハイパーパラメータの更新を繰り返し行う。
トピック推定部24で行われる具体的な計算方法について以下に詳述する。トピック推定部24は、選択行動データ毎の所属トピックz≡(z,z,…z)を事後確率から推定する。本実施の形態では、トピック推定部24による所属トピックの推定は、以下の式(8)に示すギブスサンプリング式に基づき、z≡(z,z,…z)のP回分のサンプル(z(1),z(2),…,z(P))を生成することで実行する。
Figure 2017211783
ただし、上記式(8)に現れる−jは、総数Nの全データ集合からj番目のデータを除いた部分集合を表す。また、トピック推定部24によって計算された、各選択行動データについてのトピックkの計算結果(z(1),z(2),…,z(P))は、後述するトピック分布パラメータ推定部26及びトピック比率推定部28における処理のために、メモリ(図示省略)に記憶される。
また、トピック推定部24は、P回分のサンプルを生成するのと同時に、確率的EM法(例えば、非特許文献3を参照)に基づき、以下の式(9)に従って、未知のハイパーパラメータα,β,γの値をP回更新する。そして、トピック推定部24は、P回更新後のパラメータ値α(P),β(P),γ(P)をそれぞれの推定値とする。
Figure 2017211783
非特許文献3:C. Bishop.“Pattern Recognition and Machine Learning”, Springer, New York, 2006.
トピック分布パラメータ推定部26は、トピック推定部24によって更新されたパラメータ{φ},{Υ}の分布を表すハイパーパラメータβ,γ、及び繰り返し毎に得られた、各選択行動データについてのトピックの計算結果(z(1),z(2),…,z(P))に基づく、トピック分布のパラメータの事後確率に従って、トピック分布のパラメータ{φ},{Υ}を推定する。
具体的には、トピック分布パラメータ推定部26は、トピック推定部24によって得られたβ,γ,(z(1),z(2),…,z(P))を用いて、以下の式(10),(11)に従って、トピック分布のパラメータ{φ},{Υ)を推定する。なお、本実施の形態では、トピック分布のパラメータの推定値として、事後確率の平均を採用する。
Figure 2017211783
ただし、k=1,2,3,…,Kであり、事後確率はそれぞれ以下の式(11)で与えられる。
Figure 2017211783
トピック比率推定部28は、トピック推定部24によって更新されたトピック比率の分布を表すハイパーパラメータα、及び繰り返し毎に得られた、各選択行動データについてのトピックの計算結果(z(1),z(2),…,z(P))に基づく、トピック比率の事後確率に従って、各個体uについて、トピック比率θを推定する。
具体的には、トピック比率推定部28は、トピック推定部24によって得られたハイパーパラメータα,トピックの計算結果(z(1),z(2),…,z(P))を用いて、以下の式(12),(13)に従って、個体ごと(u=1,2,…,U)のトピック比率θを推定する。なお、本実施の形態では、トピック比率の推定値として、事後確率の平均を採用する。
Figure 2017211783
ただし、事後確率は、以下の式(13)で与えられる。
Figure 2017211783
パラメータ記憶部30には、トピック分布パラメータ推定部26によって推定されたトピック分布のパラメータの値が格納される。トピック分布のパラメータの例を表3に示す。なお、以下の表3に示す例は、モデルタイプがタイプIVであり、トピック数K=2、選択肢数N=3、選択タイミング分布のパラメータ数が2である場合である。
Figure 2017211783
トピック比率記憶部32には、トピック比率推定部28によって推定された個体ごとのトピック比率の値が格納される。トピック比率の例を表4に示す。なお、以下の表4に示す例は、トピック数K=2の場合である。
Figure 2017211783
出力部40は、パラメータ記憶部30に記憶されたトピック分布のパラメータと、トピック比率記憶部32に記憶された個体毎のトピック比率とを結果として出力する。
<本発明の実施の形態に係る予測装置の構成>
次に、本発明の実施の形態に係る予測装置の構成について説明する。図7に示すように、本発明の実施の形態に係る予測装置200は、CPUと、RAMと、後述する予測処理ルーチンを実行するためのプログラムや各種データを記憶したROMと、を含むコンピュータで構成することが出来る。この予測装置200は、機能的には図7に示すように入力部50と、演算部60と、出力部70とを備えている。予測装置200は、予測対象の個体の選択行動を予測する。
入力部50は、予測対象の個体に対して予め推定装置100によって推定された、各トピックに対する重みを表すトピック比率と、予め求められたトピックにおける、選択内容及び選択タイミングを特徴付けるトピック分布のパラメータとを受け付ける。
演算部60は、予測部62を含んで構成されている。
予測部62は、入力部50により受け付けたトピック比率{θ}及びトピック分布のパラメータ{φ},{Υ}に基づいて、各トピックに対する、トピックを条件とした選択内容の確率を表す条件付き多項分布、及びトピックを条件とした、前回の選択行動からの間隔である選択タイミングの確率密度分布を用いて表される、各トピックに対する、トピックを条件とした、個体の選択行動の選択内容、及び選択タイミングの同時確率分布に従って、予測対象の個体についての、個体の選択行動の選択内容y及び選択タイミングtを予測する。
具体的には、予測部62は、推定装置100によって推定されたトピック分布のパラメータ値{φ},{Υ}とトピック比率{θ}、及び各個体の過去の選択行動データ(y,t)を用いて、個体u(u=1,2,…,U)の次回(将来)の選択行動(y,t)を予測する。
予測の対象は(a)選択タイミングtを与えた場合の選択内容y、(b)選択内容yを与えた場合の選択タイミングt、(c)選択内容yと選択タイミングtの両方、の三種類である。予測部62は、それぞれの推定を以下の手順で行う。
(a)選択タイミングtを与えた場合の選択内容yを予測する場合
予測部62は、選択内容yの各々について、以下の式(14)に従って、選択タイミングtを条件とした当該選択内容yの確率分布p(y|t)を計算し、確率の高さにおいて上位R個の選択内容を選び出し、予測値とする。
Figure 2017211783
このときタイミングtによって、すなわち直前の選択行動発生時刻からの経過時間によって予測結果は異なりうるため、推薦あるいはナビゲーションする内容をタイミングによって変更することができる。なお、個数Rは1からNまでの値を取ることができ、予測装置200の使用者が使用形態に応じて任意に決めるものである。
(b)選択内容yを与えた場合の選択タイミングtを予測する場合
予測部62は、選択タイミングtの各々について、以下の式(15)に従って、選択内容yを条件とした選択タイミングtの確率分布p(t|y)を計算し、p(t|y)の最大値(モード)あるいはtの平均値を計算し、予測値とする。
Figure 2017211783
上記式(15)に従って予測が行われることにより、選択内容
Figure 2017211783
ごとに選択タイミングの予測値が得られる。
(c)選択内容yと選択タイミングtの両方を予測する場合
予測部62は、選択内容yと選択タイミングtの両方の組み合わせ毎に、選択内容yとタイミングtの同時確率分布p(t,y|{φ},{Υ})を計算し、p(t,y|{φ},{Υ})の最大値(モード)、又はtの平均値及びyの最大値を計算し、予測値とする。
そして、予測部62は、上記(a)で計算された選択内容の予測値y、上記(b)で計算された選択タイミングの予測値t、又は上記(c)で計算された選択内容と選択タイミングの予測値(t,y)を出力する。
出力部70は、選択内容の予測値y、選択タイミングの予測値t、又は選択内容と選択タイミングとの予測値(t,y)を結果として出力する。
<本発明の実施の形態に係る推定装置の作用>
次に、本発明の実施の形態に係る推定装置100の作用について説明する。入力部10において個体の個体IDが付与された選択行動データの集合と、トピック数Kと、モデルタイプと、選択タイミング分布とを受け付けると、推定装置100は、図8に示す推定処理ルーチンを実行する。
まず、ステップS100では、入力部10において受け付けた選択行動データの集合と、トピック数Kと、モデルタイプと、選択タイミング分布とを取得する。そして、選択行動データの集合が選択行動データ記憶部22に格納される。
次に、ステップS102において、トピック推定部24は、選択行動データ記憶部22に記憶された選択行動データの集合に含まれる各選択行動データについて、α、β、γの初期値又は前回のステップS104で推定されたα、β、γに基づいて、上記式(8)に従って、選択行動データが所属するトピックkを計算する。
ステップS104において、トピック推定部24は、上記ステップS102で得られた各選択行動データについてのトピックkの計算結果に基づいて、各個体u及び各トピックkに対する重みを表すトピック比率θの分布を表すハイパーパラメータαと、トピックkにおける、選択内容及び選択タイミングを特徴付けるトピック分布のパラメータφ,Υの分布を表すハイパーパラメータβ,γを、上記式(9)に従って更新する。
ステップS106において、ステップS102〜S104の処理が予め定められたP回繰り返したかを判定し、予め定められた回数繰り返していなければステップS102へ戻ってステップS102〜S104の処理を繰り返し、予め定められた回数繰り返していればステップS108へ移行する。
ステップS108において、トピック分布パラメータ推定部26は、上記ステップS104で更新されたハイパーパラメータβ,γ、及び繰り返し毎に得られた、上記ステップS102で計算された各選択行動データについてのトピックの計算結果(z(1),z(2),…,z(P))に基づく、上記式(11)に示すトピック分布のパラメータの事後確率に従って、トピック分布のパラメータφ,Υを推定する。また、トピック分布パラメータ推定部26は、トピック分布のパラメータφ,Υをパラメータ記憶部30に格納する。
ステップS110において、トピック比率推定部28は、上記ステップS104で更新されたトピック比率の分布を表すハイパーパラメータα、及び繰り返し毎に得られた、上記ステップS102で計算された各選択行動データについてのトピックの計算結果(z(1),z(2),…,z(P))に基づく、上記式(13)に示すトピック比率の事後確率に従って、各個体について、トピック比率θを推定する。トピック比率推定部28は、各個体についてのトピック比率θをトピック比率記憶部32に格納する。
ステップS112において、出力部40は、パラメータ記憶部30に記憶されたトピック分布のパラメータと、トピック比率記憶部32に記憶された個体毎のトピック比率とを結果として出力して、推定処理ルーチンを終了する。
<本発明の実施の形態に係る予測装置の作用>
次に、本発明の実施の形態に係る予測装置200の作用について説明する。入力部50において、予測対象の個体uについて推定装置100により推定されたトピック比率θと、トピック分布のパラメータφ,Υとを受け付けると、予測装置200は、図9に示す予測処理ルーチンを実行する。
ステップS200において、トピック比率θとトピック分布のパラメータφ,Υとを取得する。
ステップS202において、選択タイミングtを与えた場合の選択内容yを予測する場合には、予測部62は、入力部50において受け付けたトピック比率θとトピック分布のパラメータφ,Υとに基づいて、上記式(14)に従って、選択タイミングtを条件とした選択内容yの確率分布p(y|t)を計算し、確率の高さにおいて上位R個の選択内容を選び出し、予測値とする。
また、選択内容yを与えた場合の選択タイミングtを予測する場合には、予測部62は、入力部50において受け付けたトピック比率θとトピック分布のパラメータ(φ,Υ)とに基づいて、上記式(15)に従って、選択内容yを条件とした選択タイミングtの確率分布p(t|y)を計算し、p(t|y)の最大値(モード)あるいはtの平均値を計算し、予測値とする。
また、選択内容yと選択タイミングtの両方を予測する場合には、予測部62は、選択内容yとタイミングtの同時確率分布p(t,y|{φ},{Υ})を計算し、p(t,y|{φ},{Υ})の最大値(モード)、又はtの平均値及びyの最大値を計算し、予測値とする。
そして、ステップS204において、出力部70は、上記ステップS202で得られた、選択内容の予測値y、選択タイミングの予測値t、又は選択内容と選択タイミングとの予測値(t,y)を結果として出力して、予測処理ルーチンを終了する。
以上説明したように、本実施の形態に係る推定装置によれば、各選択行動データについて、各トピックに対する、トピックを条件とした選択内容の確率を表す条件付き多項分布、及びトピックを条件とした選択タイミングの確率密度分布を用いて表される、選択内容及び選択タイミングの同時確率分布に従って、選択行動データが所属するトピックを計算し、各選択行動データについてのトピックの計算結果に基づいて、トピック比率の分布を表すハイパーパラメータとトピック分布のパラメータの分布を表すハイパーパラメータとを更新することを繰り返し、更新されたトピック分布のパラメータの分布を表すハイパーパラメータ、及び繰り返し毎に得られた、各選択行動データについてのトピックの計算結果に基づく、トピック分布のパラメータの事後確率に従って、トピック分布のパラメータを推定し、更新されたトピック比率の分布を表すハイパーパラメータ、及び繰り返し毎に得られた、各選択行動データについてのトピックの計算結果に基づく、トピック比率の事後確率に従って、各個体について、トピック比率を推定することにより、個体の選択内容及び選択タイミングを精度よく予測するためのパラメータを推定することができる。
また、本実施の形態に係る予測装置によれば、予測対象の個体に対して予め求められた、各トピックに対する重みを表すトピック比率とトピック分布のパラメータとに基づいて、各トピックに対する、トピックを条件とした選択内容の確率を表す条件付き多項分布、及びトピックを条件とした、選択タイミングの確率密度分布を用いて表される、各トピックに対する、トピックを条件とした、個体の選択行動の選択内容及び選択タイミングの同時確率分布に従って、予測対象の個体についての、選択内容及び選択タイミングを予測することにより、個体の選択内容及び選択タイミングを精度よく予測することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、上記実施の形態に係る予測装置では、個体の選択内容及び選択タイミングを予測する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、選択内容及び選択タイミングの何れか一方を予測してもよい。
また、上述の推定装置100は、選択行動データ記憶部22、パラメータ記憶部30、及びトピック比率記憶部32を備えている場合について説明したが、例えば選択行動データ記憶部22、パラメータ記憶部30、及びトピック比率記憶部32の少なくとも1つが推定装置100の外部装置に設けられ、推定装置100は、外部装置と通信手段を用いて通信することにより、選択行動データ記憶部22、パラメータ記憶部30、及びトピック比率記憶部32の少なくとも1つを参照するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、推定装置100と予測装置200とを別々の装置として構成する場合を例に説明したが、推定装置100と予測装置200とを1つの装置として構成してもよい。
また、上述の推定装置及び予測装置は、内部にコンピュータシステムを有しているが、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、本願明細書中において、プログラムが予めインストールされている実施形態として説明したが、当該プログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。
10,50 入力部
20,60 演算部
22 選択行動データ記憶部
24 トピック推定部
26 トピック分布パラメータ推定部
28 トピック比率推定部
30 パラメータ記憶部
32 トピック比率記憶部
40,70 出力部
62 予測部
100 推定装置
200 予測装置

Claims (8)

  1. 複数の個体で観測された、前記個体の選択行動の選択内容、及び前回の選択行動からの間隔である選択タイミングを表す選択行動データの集合を入力とし、前記選択行動データの集合に含まれる各選択行動データについて、各トピックに対する、前記トピックを条件とした選択内容の確率を表す条件付き多項分布、及び前記トピックを条件とした選択タイミングの確率密度分布を用いて表される、各トピックに対する、前記トピックを条件とした、前記選択内容及び前記選択タイミングの同時確率分布に従って、前記選択行動データが所属するトピックを計算し、
    各選択行動データについての前記トピックの計算結果に基づいて、各個体及び各トピックに対する重みを表すトピック比率の分布を表すハイパーパラメータと、前記トピックにおける、前記選択内容及び前記選択タイミングを特徴付けるトピック分布のパラメータの分布を表すハイパーパラメータとを更新することを繰り返すトピック推定部と、
    前記トピック推定部によって更新された前記トピック分布のパラメータの分布を表すハイパーパラメータ、及び繰り返し毎に得られた、各選択行動データについての前記トピックの計算結果に基づく、前記トピック分布のパラメータの事後確率に従って、前記トピック分布のパラメータを推定するトピック分布パラメータ推定部と、
    前記トピック推定部によって更新された前記トピック比率の分布を表すハイパーパラメータ、及び繰り返し毎に得られた、各選択行動データについての前記トピックの計算結果に基づく、前記トピック比率の事後確率に従って、各個体について、前記トピック比率を推定するトピック比率推定部と、
    を含む推定装置。
  2. 前記トピックを条件とした選択タイミングの確率密度分布は、前記選択タイミングが前記選択内容とが独立に生成されるように定められる
    請求項1に記載の推定装置。
  3. 前記トピックを条件とした選択タイミングの確率密度分布は、前記選択タイミングが直前の前記選択内容に依存して生成されるように定められる
    請求項1に記載の推定装置。
  4. 前記トピックを条件とした選択タイミングの確率密度分布は、前記選択タイミングが直後の前記選択内容に依存して生成されるように定められる
    請求項1に記載の推定装置。
  5. 予測対象の個体の選択行動を予測する予測装置であって、
    前記予測対象の個体に対して予め求められた、各トピックに対する重みを表すトピック比率と、予め求められた前記トピックにおける、前記個体の選択行動の選択内容及び前記個体の前回の選択行動からの間隔である選択タイミングを特徴付けるトピック分布のパラメータとに基づいて、各トピックに対する、前記トピックを条件とした選択内容の確率を表す条件付き多項分布、及び前記トピックを条件とした、前記選択タイミングの確率密度分布を用いて表される、各トピックに対する、前記トピックを条件とした、前記個体の選択行動の選択内容、及び前記選択タイミングの同時確率分布に従って、前記予測対象の個体についての、前記選択内容及び前記選択タイミングの少なくとも一方を予測する予測部
    を含む予測装置。
  6. トピック推定部が、複数の個体で観測された、前記個体の選択行動の選択内容、及び前回の選択行動からの間隔である選択タイミングを表す選択行動データの集合を入力とし、前記選択行動データの集合に含まれる各選択行動データについて、各トピックに対する、前記トピックを条件とした選択内容の確率を表す条件付き多項分布、及び前記トピックを条件とした選択タイミングの確率密度分布を用いて表される、各トピックに対する、前記トピックを条件とした、前記選択内容及び前記選択タイミングの同時確率分布に従って、前記選択行動データが所属するトピックを計算し、
    各選択行動データについての前記トピックの計算結果に基づいて、各個体及び各トピックに対する重みを表すトピック比率の分布を表すハイパーパラメータと、前記トピックにおける、前記選択内容及び前記選択タイミングを特徴付けるトピック分布のパラメータの分布を表すハイパーパラメータとを更新することを繰り返し、
    トピック分布パラメータ推定部が、前記トピック推定部によって更新された前記トピック分布のパラメータの分布を表すハイパーパラメータ、及び繰り返し毎に得られた、各選択行動データについての前記トピックの計算結果に基づく、前記トピック分布のパラメータの事後確率に従って、前記トピック分布のパラメータを推定し、
    トピック比率推定部が、前記トピック推定部によって更新された前記トピック比率の分布を表すハイパーパラメータ、及び繰り返し毎に得られた、各選択行動データについての前記トピックの計算結果に基づく、前記トピック比率の事後確率に従って、各個体について、前記トピック比率を推定する
    推定方法。
  7. 予測対象の個体の選択行動を予測する予測方法であって、
    予測部が、前記予測対象の個体に対して予め求められた、各トピックに対する重みを表すトピック比率と、予め求められた前記トピックにおける、前記個体の選択行動の選択内容及び前記個体の前回の選択行動からの間隔である選択タイミングを特徴付けるトピック分布のパラメータとに基づいて、各トピックに対する、前記トピックを条件とした選択内容の確率を表す条件付き多項分布、及び前記トピックを条件とした、前記選択タイミングの確率密度分布を用いて表される、各トピックに対する、前記トピックを条件とした、前記個体の選択行動の選択内容、及び前記選択タイミングの同時確率分布に従って、前記予測対象の個体についての、前記選択内容及び前記選択タイミングの少なくとも一方を予測する
    予測装置。
  8. コンピュータを、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の推定装置、又は請求項5に記載の予測装置を構成する各部として機能させるためのプログラム。
JP2016103758A 2016-05-24 2016-05-24 推定装置、予測装置、方法、及びプログラム Active JP6558860B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016103758A JP6558860B2 (ja) 2016-05-24 2016-05-24 推定装置、予測装置、方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016103758A JP6558860B2 (ja) 2016-05-24 2016-05-24 推定装置、予測装置、方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017211783A true JP2017211783A (ja) 2017-11-30
JP6558860B2 JP6558860B2 (ja) 2019-08-14

Family

ID=60475604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016103758A Active JP6558860B2 (ja) 2016-05-24 2016-05-24 推定装置、予測装置、方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6558860B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200026351A (ko) * 2018-08-29 2020-03-11 동국대학교 산학협력단 향상된 잠재 디리클레 할당 모델을 이용한 토픽 분석 장치 및 방법

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001356944A (ja) * 2000-04-03 2001-12-26 Lucent Technol Inc 時間依存型振舞いの改良されたモデルに基づくデータベースシステムのレコードを更新する方法および装置
JP2010191802A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Olympus Corp 情報処理システム、画像表示装置、プログラム及び情報記憶媒体
JP2014059592A (ja) * 2012-09-14 2014-04-03 Kobe Steel Ltd 出力値予測装置、該方法および該方法のプログラム
CN105023175A (zh) * 2015-07-24 2015-11-04 金鹃传媒科技股份有限公司 一种基于消费者行为数据分析和分类技术的在线广告分类推送方法及其系统

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001356944A (ja) * 2000-04-03 2001-12-26 Lucent Technol Inc 時間依存型振舞いの改良されたモデルに基づくデータベースシステムのレコードを更新する方法および装置
JP2010191802A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Olympus Corp 情報処理システム、画像表示装置、プログラム及び情報記憶媒体
JP2014059592A (ja) * 2012-09-14 2014-04-03 Kobe Steel Ltd 出力値予測装置、該方法および該方法のプログラム
CN105023175A (zh) * 2015-07-24 2015-11-04 金鹃传媒科技股份有限公司 一种基于消费者行为数据分析和分类技术的在线广告分类推送方法及其系统

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
岩田 具治: "購買行動解析のためのトピック追跡モデル", 電子情報通信学会論文誌, vol. 第J93−D巻 第6号, JPN6019017205, 1 June 2010 (2010-06-01), JP, pages 978 - 987, ISSN: 0004033966 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200026351A (ko) * 2018-08-29 2020-03-11 동국대학교 산학협력단 향상된 잠재 디리클레 할당 모델을 이용한 토픽 분석 장치 및 방법
KR102181744B1 (ko) * 2018-08-29 2020-11-25 동국대학교 산학협력단 향상된 잠재 디리클레 할당 모델을 이용한 토픽 분석 장치 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP6558860B2 (ja) 2019-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107103000A (zh) 一种基于关联规则与贝叶斯网络集成的推荐技术
Griffin et al. In search of lost mixing time: adaptive Markov chain Monte Carlo schemes for Bayesian variable selection with very large p
Peremezhney et al. Combining Gaussian processes, mutual information and a genetic algorithm for multi-target optimization of expensive-to-evaluate functions
Pan et al. Collaborative recommendation with multiclass preference context
Chen et al. Generative inverse deep reinforcement learning for online recommendation
Burtini et al. Improving online marketing experiments with drifting multi-armed bandits
Maldonado et al. Embedded heterogeneous feature selection for conjoint analysis: A SVM approach using L1 penalty
JP6744767B2 (ja) 人流予測装置、パラメータ推定装置、方法、及びプログラム
CN113610610B (zh) 基于图神经网络和评论相似度的会话推荐方法和系统
Webb et al. How does network structure and complexity in river systems affect population abundance and persistence?
Liang et al. Measure prediction capability of data for collaborative filtering
AU2020326407B2 (en) Extending finite rank deep kernel learning to forecasting over long time horizons
CN104462093B (zh) 个人推荐方案
Yucel et al. Sequential hierarchical regression imputation
JP6558860B2 (ja) 推定装置、予測装置、方法、及びプログラム
Tang et al. Multiple criteria group decision-making based on hesitant fuzzy linguistic consensus model for fashion sales forecasting
Kumar et al. Neural networks for fast estimation of social network centrality measures
Santner et al. Some criterion-based experimental designs
Gangwar et al. An adaptive boosting technique to mitigate popularity bias in recommender system
JP2006004103A (ja) 文書分類体系間の構造マッチング方法、構造マッチング装置、構造マッチングプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体
Rathore et al. Analysis on recommended system for web information retrieval using hmm
Xue et al. Dynamic Voting for Efficient Reasoning in Large Language Models
Huang A demonstration of reliability of the interior-outer-set model
Zheng et al. Correlation-based context-aware matrix factorization
Galuzzi et al. Optimal scenario-tree selection for multistage stochastic programming

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190521

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190715

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6558860

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150