JP2017210572A - 抗酸化組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】ビタミンC又はビルベリーエキスの抗酸化効果が増強された組成物を提供する。【解決手段】ビタミンC1質量部に対しぶどうエキス0.01〜0.4質量部を含む抗酸化組成物。さらにビルベリーエキス0.1質量部以上を配合した抗酸化組成物。ビルベリーエキス1質量部に対しぶどうエキス0.2〜1質量部を含む抗酸化組成物。【選択図】図4
Description
本発明は、ビタミンC及び/又はビルベリーエキスの抗酸化作用を増強する技術に関する。
生物にとって酸素は不可欠なものである。しかし体内に取り込まれた酸素の数%が、活性酸素となり細菌などから身体を防御するために使用され、余剰の活性酸素はスーパーオキシドジスムターゼなどの抗酸化酵素や食品中の抗酸化物質により消去されて、健康が維持されている。しかし、紫外線、喫煙、排気ガス、大気汚染、ストレス等の増加要因により抗酸化酵素や抗酸化物質では消去できない過剰の活性酸素が産生されると、生体組織へ酸化的障害を与え、生活習慣病をはじめ、癌、老人性痴呆などを引き起こすといわれている。ある種の疾病と活性酸素は、何らかの因果関係があるといわれている。
活性酸素を消去するために、抗酸化物質を含む食品を摂取することが重要である。食品の持つ抗酸化力を評価する種々の方法が確立されているが、その一つにORAC(Oxygen Radical Absorbance Capacity:活性酸素吸収能力)と呼ばれる評価手法が知られている(特許文献1段落[0008]参照)。
活性酸素を消去するために、抗酸化物質を含む食品を摂取することが重要である。食品の持つ抗酸化力を評価する種々の方法が確立されているが、その一つにORAC(Oxygen Radical Absorbance Capacity:活性酸素吸収能力)と呼ばれる評価手法が知られている(特許文献1段落[0008]参照)。
ORACは、1992年、米国立老化研究所(National Institute on Aging)によって開発された評価手法である。
ORACは、蛍光物質であるFluoresceinを蛍光プローブとして使用し、一定の活性酸素の存在下、これにより分解されるFluoresceinの蛍光強度を経時的に測定し、その変化を指標として抗酸化力を測定する方法である。この反応系に抗酸化物質が共存するとFluoresceinの蛍光強度の減少速度が遅延するため、標準物質存在下のFluoresceinの減少速度の遅延度合いと比較して、標準物質に換算した試料の抗酸化力を算出することができる。
なお、ORACは食品の生体内の抗酸化能を評価する指標として有用であるといわれている。
ORACは、蛍光物質であるFluoresceinを蛍光プローブとして使用し、一定の活性酸素の存在下、これにより分解されるFluoresceinの蛍光強度を経時的に測定し、その変化を指標として抗酸化力を測定する方法である。この反応系に抗酸化物質が共存するとFluoresceinの蛍光強度の減少速度が遅延するため、標準物質存在下のFluoresceinの減少速度の遅延度合いと比較して、標準物質に換算した試料の抗酸化力を算出することができる。
なお、ORACは食品の生体内の抗酸化能を評価する指標として有用であるといわれている。
特許文献2には、大豆イソフラボンとポリフェノール類、ビタミン類、カロテノイド類から選択される1種以上とを併用した組成物の抗酸化効果をORACによって評価できることが記載されている。
特許文献3には、ORACによる抗酸化評価を指標として、米糠から抗酸化効果の高い組成物を効率良く抽出するための製造方法が記載されている。このようにORACは、食品原料や食品成分の抗酸化効果を評価する手法として普及している。
特許文献3には、ORACによる抗酸化評価を指標として、米糠から抗酸化効果の高い組成物を効率良く抽出するための製造方法が記載されている。このようにORACは、食品原料や食品成分の抗酸化効果を評価する手法として普及している。
食品中の抗酸化物質として代表的なものとしては、ビタミンCがある。またアントシアニンなどの色素類やフラボノイドにも強い抗酸化効果があることが知られている。またこれらを併用することもしばしば行われている。特許文献4には、アントシアニン色素又はフラボノイド色素を高濃度に含む(a)ビルベリーエキス(Vaccinium myrtillus)、アカツメクサ花エキス(Trifolium pratense)、ぶどうエキス(Vitis vinifera)およびティービネンシス(Thea vinensis)よりなる群から選択される少なくとも2つの抽出物、および(b)ビタミンEおよび/またはビタミンCを含有する抗酸化剤が記載されている。また、この抗酸化剤は(a)/(b)が1/9〜9/1の比率とすることで最適な抗酸化効果を発揮することが記載されている。
本発明者は、上記のような背景技術をもとに研究を行い、ビタミンC又はビルベリー抽出物にブドウ抽出物を特定の比率で組み合わせた場合、著しいORACを指標とする抗酸化効果が増強されることを見いだし、本発明をなした。
すなわち、本発明の課題は、ビタミンC又はビルベリーエキスの抗酸化効果が増強された組成物を提供することにある。
すなわち、本発明の課題は、ビタミンC又はビルベリーエキスの抗酸化効果が増強された組成物を提供することにある。
本発明の主な構成は以下の通りである。
1.ビタミンC1質量部に対しぶどうエキス0.01〜0.4質量部を含む抗酸化組成物。
2.さらにビルベリーエキスを0.1質量部以上配合した1に記載の抗酸化組成物。
3.ビルベリーエキス1質量部に対しぶどうエキス0.2〜1質量部を含む抗酸化組成物。
4.ぶどうエキスが黒ぶどう果実由来である1〜3のいずれかに記載の抗酸化組成物。
1.ビタミンC1質量部に対しぶどうエキス0.01〜0.4質量部を含む抗酸化組成物。
2.さらにビルベリーエキスを0.1質量部以上配合した1に記載の抗酸化組成物。
3.ビルベリーエキス1質量部に対しぶどうエキス0.2〜1質量部を含む抗酸化組成物。
4.ぶどうエキスが黒ぶどう果実由来である1〜3のいずれかに記載の抗酸化組成物。
本発明により、ビタミンC又はビルベリーエキスの持つ抗酸化効果が増強された組成物が提供される。本発明の組成物は、食品又は医薬品の原料として適している。
本発明は、ビタミンC1質量部に対しぶどうエキス0.01〜0.4質量部を含む抗酸化組成物、及びビルベリーエキス1質量部に対し、ぶどうエキス0.2〜1質量部を含む抗酸化組成物に関する。以下、本発明の組成物について説明する。
本発明でいうビタミンCは、アスコルビン酸又はアスコルビン酸の塩又は誘導体をいう。例えば、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩及びアスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩等のアスコルビン酸リン酸エステル塩、アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル等のアスコルビン酸脂肪酸エステル、アスコルビン酸エチルエーテル等のアスコルビン酸アルキルエーテル、アスコルビン酸−2−グルコシド等のアスコルビン酸グルコシドおよびその脂肪酸エステル類、アスコルビン酸硫酸エステル、リン酸トコフェリルアスコルビル等のアスコルビン酸誘導体である。生体内においてアスコルビン酸として機能する物質であれば、本発明において使用可能である。この中でもアスコルビン酸またはアスコルビン酸ナトリウムが好ましい。
本発明でいうぶどうエキスとは、ぶどう果実を皮ごと圧搾し、果汁を回収し、これを濃縮乾燥したものをいう。エキスの原料とするぶどうは、いずれの品種であっても使用することができ、例えば、白ぶどう(例えば、マスカット、ネオマスカット、マスカット・オブ・アレキサンドリア、ナイアガラ、ロザリオビアンコ、ピッテロビアンコなど)、赤ぶどう(例えば、デラウエア、ロザリオロッソ、甲斐路、甲州、紅金沢、紅やまびこなど)、黒ぶどう(例えば、巨峰、ピオーネ、ベリーA、スチューベン、キャンベルなど)などのそれぞれの品種を例示できる。この中でも特に黒ぶどうに分類される品種のものが好ましい。黒ぶどう由来のぶどうエキスは食品の着色用原料として市販されており、これを購入して使用することもできる。
本発明で用いるビルベリーは、植物学的分類におけるツツジ(Ericaceae)科、スノキ(Vaccinium)属、Mytillus節に属する主として北部ヨーロッパ自生する落葉性低木であって、その果実特にその果皮は紫色でアントシアニン色素に富む。このアントシアニンは、シアニジン(Cyanidin)、デルフィニジン(Delphenidin)、マルビジン(Malvidin)、ペラルゴニジン(Pelargonidin)、ペオニジン(Peonidin)、ペチュニジン(Petunidin)、の6種のアントシアニジンに、グルコース(glucose)、ガラクトース(galactose)、アラビノース(arabinose)の3つの糖類がそれぞれ1つずつ結合した配糖体よりなる。
ビルベリーエキスは、果実を圧縮粉砕し、圧縮粉砕されたビルベリー砕体より抽出し、アントシアニジン量を標準化して、25質量%以上のアントシアニジンを含有する粉体のビルベリーエキスが市販されており、本発明においては、これをビルベリーエキス粉末又はビルベリーエキスの粉末と呼ぶ場合がある。本発明には、このビルベリーエキス粉末を使用することができる。
ビルベリーエキスは、果実を圧縮粉砕し、圧縮粉砕されたビルベリー砕体より抽出し、アントシアニジン量を標準化して、25質量%以上のアントシアニジンを含有する粉体のビルベリーエキスが市販されており、本発明においては、これをビルベリーエキス粉末又はビルベリーエキスの粉末と呼ぶ場合がある。本発明には、このビルベリーエキス粉末を使用することができる。
ビタミンCの抗酸化効果を高めるためには、ビタミンC1質量部に対しぶどうエキスを0.01〜0.4質量部配合する。好ましくは、ビタミンC1質量部に対しぶどうエキス0.025〜0.05質量部である。さらにビルベリーエキスを、ビタミンC1質量部に対し0.1質量部以上を配合しても良い。
ビルベリーエキスの抗酸化効果を高めるためには、ビルベリーエキス1質量部あたりぶどうエキスを0.2〜1質量部配合する。
以上のような組成とすることで、それぞれの抗酸化作用を2〜6倍に高めることができる。
以上のような組成とすることで、それぞれの抗酸化作用を2〜6倍に高めることができる。
本発明の組成物は、そのままあるいは各種賦形剤を添加して製剤化してもよい。製剤としては顆粒剤、錠剤、カプセル剤を例示することができる。
なお製剤化に当たっては、本発明の組成物の目的を阻害しない範囲で各種の賦形剤や活性成分を添加することができる。具体的には、シクロデキストリン、へミセルロース、リグニン、グアガム、コンニャクマンナン、イサゴール、アルギン酸、寒天、カラギーナン、キチン、カルボキシメチルセルロース、ポリデキストロースなどの食物繊維や増粘剤、食用油、カルシウム、鉄、ナトリウム、亜鉛、銅、カリウム、リン、マグネシウム、ヨウ素、マンガン、セレンなどのミネラル;ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ナイアシン、葉酸、パントテン酸などの脂溶性又は水溶性のビタミン群、リセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、リン脂質、アラビアガム、キサンタンガム、トラガカントガム、ローカストビーンガムなどの乳化剤や分散剤、増量剤、賦形剤、保存料・酸化防止剤、風味調整剤や香料、塩化ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、グリシン、コハク酸、乳酸ナトリウムなどの呈味料、クエン酸、クエン酸ナトリウム、酢酸、アジピン酸、フマル酸、リンゴ酸などの酸味料、マルチトール、アスパルテームなどの低カロリー甘味料、着色剤などである。
なお製剤化に当たっては、本発明の組成物の目的を阻害しない範囲で各種の賦形剤や活性成分を添加することができる。具体的には、シクロデキストリン、へミセルロース、リグニン、グアガム、コンニャクマンナン、イサゴール、アルギン酸、寒天、カラギーナン、キチン、カルボキシメチルセルロース、ポリデキストロースなどの食物繊維や増粘剤、食用油、カルシウム、鉄、ナトリウム、亜鉛、銅、カリウム、リン、マグネシウム、ヨウ素、マンガン、セレンなどのミネラル;ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ナイアシン、葉酸、パントテン酸などの脂溶性又は水溶性のビタミン群、リセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、リン脂質、アラビアガム、キサンタンガム、トラガカントガム、ローカストビーンガムなどの乳化剤や分散剤、増量剤、賦形剤、保存料・酸化防止剤、風味調整剤や香料、塩化ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、グリシン、コハク酸、乳酸ナトリウムなどの呈味料、クエン酸、クエン酸ナトリウム、酢酸、アジピン酸、フマル酸、リンゴ酸などの酸味料、マルチトール、アスパルテームなどの低カロリー甘味料、着色剤などである。
以下に試験例を示し、本発明を説明する。
1.抗酸化効果測定方法
ORAC測定キット(CELL BIOLABS,INC.製)を用いて測定する。
ORACの測定原理は、上記したように蛍光物質であるFluoresceinを蛍光プローブとして使用し、一定の活性酸素の存在下、これにより分解されるFluoresceinの蛍光強度を経時的に測定し、その変化を指標として抗酸化力を測定する方法である。
図1に示すように、溶媒による蛍光強度(RFU)を測定して蛍光強度の変化曲線(Blank)を作成し、ついで図2に示す抗酸化物質の蛍光強度変化曲線(Antioxidant)を作成し、それぞれの曲線の曲線下面積(AUC)を計算し、抗酸化物質のAUC値から溶媒のAUC値を減じたAUCをNet AUC(図3)とする。このNet AUCを比較することで抗酸化効果を評価する。
1.抗酸化効果測定方法
ORAC測定キット(CELL BIOLABS,INC.製)を用いて測定する。
ORACの測定原理は、上記したように蛍光物質であるFluoresceinを蛍光プローブとして使用し、一定の活性酸素の存在下、これにより分解されるFluoresceinの蛍光強度を経時的に測定し、その変化を指標として抗酸化力を測定する方法である。
図1に示すように、溶媒による蛍光強度(RFU)を測定して蛍光強度の変化曲線(Blank)を作成し、ついで図2に示す抗酸化物質の蛍光強度変化曲線(Antioxidant)を作成し、それぞれの曲線の曲線下面積(AUC)を計算し、抗酸化物質のAUC値から溶媒のAUC値を減じたAUCをNet AUC(図3)とする。このNet AUCを比較することで抗酸化効果を評価する。
2.試験試料
・ビタミンC「ビタミンC 100M」(渡辺ケミカル社)
・ビルベリーエキス「ビルベリーカンソウエキスET/M」(Indena S.p.A.社)
・ぶどうエキス「粉末ぶどうエキスHA」(三栄源エフ・エフ・アイ社)(黒ぶどうを圧搾機にかけ、果皮・果肉・種子全体を搾汁して乾燥させた食品原料)
・「ぶどう果皮エキス(グレープカラーP)」(ヤエガキ醗酵技研社)(ぶどう果皮成分のみを抽出した食品添加物色素原料)
・測定キット:「OxiSelectTM Oxygen Radical Antioxidant」Capacity Assay CELL BIOLABS,INC.社)
・使用機器:蛍光プレートリーダー
・ビタミンC「ビタミンC 100M」(渡辺ケミカル社)
・ビルベリーエキス「ビルベリーカンソウエキスET/M」(Indena S.p.A.社)
・ぶどうエキス「粉末ぶどうエキスHA」(三栄源エフ・エフ・アイ社)(黒ぶどうを圧搾機にかけ、果皮・果肉・種子全体を搾汁して乾燥させた食品原料)
・「ぶどう果皮エキス(グレープカラーP)」(ヤエガキ醗酵技研社)(ぶどう果皮成分のみを抽出した食品添加物色素原料)
・測定キット:「OxiSelectTM Oxygen Radical Antioxidant」Capacity Assay CELL BIOLABS,INC.社)
・使用機器:蛍光プレートリーダー
3.抗酸化力の測定
下記の表1に示す濃度に調整したビタミンC、ビルベリーエキス、ぶどうエキス、ぶどう果皮エキスの抗酸化力をORAC測定キットにより測定した。測定結果を表1に示す。なお測定結果は4ウエルの平均値で示した。
下記の表1に示す濃度に調整したビタミンC、ビルベリーエキス、ぶどうエキス、ぶどう果皮エキスの抗酸化力をORAC測定キットにより測定した。測定結果を表1に示す。なお測定結果は4ウエルの平均値で示した。
表1に示した抗酸化力の測定結果に基づき、それぞれの試験試料を併用した場合の抗酸化作用の増強を試験した。
4.ビタミンCの抗酸化効果に対するぶどうエキス、ぶどう果皮エキスの増強効果試験
ビタミンC2.5μg/mLにぶどうエキス、ぶどう果皮エキスをそれぞれ表2に示す量を添加してビタミンCに対する各成分の効果を試験した。抗酸化効果のNet AUCの実測値、表1の測定値に基づくAUCの理論値を表2及び図4に示す。
ビタミンC2.5μg/mLにぶどうエキス、ぶどう果皮エキスをそれぞれ表2に示す量を添加してビタミンCに対する各成分の効果を試験した。抗酸化効果のNet AUCの実測値、表1の測定値に基づくAUCの理論値を表2及び図4に示す。
表2及び図4に示すようにぶどうエキス、ぶどう果皮エキスはいずれもビタミンCの抗酸化効果を増強することがわかった。特にぶどうエキスはその効果が強く、ビタミンC1質量部に対し0.01〜0.4質量部の範囲で配合すると相乗的に抗酸化効果を向上させることがわかった。
5.ビルベリーの抗酸化効果に対するぶどうエキスの増強効果試験
ビルベリーエキスの抗酸化効果にぶどうエキスを併用した場合、の増強効果を試験するため、表3に示すようにビルベリーエキス0.125μg/mLにぶどうエキスを0.5〜0.03125μg/mL添加して抗酸化試験を行った。
なお、本試験は測定ごとに感度の絶対値が異なってくるため、改めて理論値のベースとなる単剤のデータを再測定し、表3に示した。
ビルベリーエキスの抗酸化効果にぶどうエキスを併用した場合、の増強効果を試験するため、表3に示すようにビルベリーエキス0.125μg/mLにぶどうエキスを0.5〜0.03125μg/mL添加して抗酸化試験を行った。
なお、本試験は測定ごとに感度の絶対値が異なってくるため、改めて理論値のベースとなる単剤のデータを再測定し、表3に示した。
試験結果を表4及び図5に示す。
表4及び図5に示すように、ビルベリーにぶどうエキスを添加すると、ビルベリーエキスの抗酸化効果が増強されることがわかった。その効果は、ビルベリーエキス1質量部に対し0.2〜1質量部の範囲で特に増強されることがわかった。
6.ビタミンCの抗酸化効果に対するビルベリーとぶどうエキスを配合した場合の増強効果試験
ビタミンC2.5μg/mLとビルベリーエキス0.25μg/mL又は0.125μg/mlに、ぶどうエキスを表4に示す量を添加してビタミンCに対する各成分の効果を試験した。抗酸化効果のNet AUCの実測値、表3の測定値に基づくAUCの理論値を表5及び図6に示す。
ビタミンC2.5μg/mLとビルベリーエキス0.25μg/mL又は0.125μg/mlに、ぶどうエキスを表4に示す量を添加してビタミンCに対する各成分の効果を試験した。抗酸化効果のNet AUCの実測値、表3の測定値に基づくAUCの理論値を表5及び図6に示す。
表5及び図6に示すように、ビタミンCとビルベリーエキスに、さらにぶどうエキスを添加すると、ビタミンCの抗酸化効果が相乗的に増加されることが確認された。ビタミンCの抗酸化効果を相乗的に増加させるためには、ビタミンC1質量部に対してビルベリーエキスを0.1質量部以上配合し、さらにぶどうエキスを0.01〜0.2質量部配合すると効果的であることがわかった。特に、ぶどうエキスを0.05質量部配合すると抗酸化効果はさらに特異的に増強されることがわかった。
Claims (4)
- ビタミンC1質量部に対しぶどうエキス0.01〜0.4質量部を含む抗酸化組成物。
- さらにビルベリーエキス0.1質量部以上を配合した請求項1に記載の抗酸化組成物。
- ビルベリーエキス1質量部に対しぶどうエキス0.2〜1質量部を含む抗酸化組成物。
- ぶどうエキスが黒ぶどう果実由来である請求項1〜3のいずれかに記載の抗酸化組成物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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US11542590B2 (en) | 2017-09-29 | 2023-01-03 | Minebea Mitsumi Inc. | Strain gauge |
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