JP2017209611A - 気液混合装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1の気液混合装置は、絞り部に気液混合体を通すことにより気液混合体中の気泡を微細化し、次いで気液混合体を下流側の流路の下流端に配設された仕切壁に衝突させて気液混合体中の気泡を更に微細化する工程を複数段に亙って連続して行うことにより、気液混合体中の気泡を段階的に微細化するものである。
本発明は、液体流入口と、気体流入口と、前記二つの流入口の下流流入に配設されたプレミキシング室と、プレミキシング室の下流に配設された第1絞り部と、第1絞り部の下流に配設された第1流路と、第1流路の下流端に配設された第1仕切壁と、第1仕切壁に配設された第2絞り部と、第2絞り部の下流に配設された第2流路と、第2流路の下流端に配設された第2仕切壁と、第2仕切壁に配設された第3絞り部とを備える気液混合装置であって、特許文献1の第1絞り部よりも気泡微細化機能が優れた第1絞り部を備える気液混合装置を提供することを目的とする。
焼結多孔質体の孔は、射出成型や機械加工によって形成するプレミキシング室下流端壁の複数の孔に比べて、微細化が可能である。従って、焼結多孔質体を用いることにより、第1絞り部の気泡微細化機能を特許文献1よりも高めることができる。
液体流入口を通って流入した液体が、気体導入管に衝突して発生する乱流に気体が混入することにより、気体が効果的に気泡化する。
本発明の好ましい態様においては、第1絞り部と、第1流路と、第2流路と、第1仕切壁と、第2仕切壁と、第2絞り部と、第3絞り部とが筒状ケース内に収容されてユニット化されている。
第1絞り部と、第1流路と、第2流路と、第1仕切壁と、第2仕切壁と、第2絞り部と、第3絞り部とを筒状ケース内に収容してユニット化しておけば、別途製作した液体流入口と、気体流入口と気液混合体流出口を有するケーシングに、前記ユニットを嵌合固定するだけで、簡便に気液混合装置を作成することができる。
本発明の好ましい態様においては、気液混合装置は、気液混合装置を通る液体流の有無に対応してプレミキシング部への気体の流入を入り切りする開閉弁を備える。
気液混合装置を、風呂やシャワーなどの水回り機器に組み込んだ場合、水回り機器の使用時には自動的に気泡混入水が吐出するので水回り機器の使用勝手が向上し、水回り機器の使用停止に同期して気体の吐出が停止するので気体の無駄な消費を防止できる。
図1に示すように、気液混合装置1は、液体流入口2aと、気体流入口2bと、気液混合体流出口2cと、導圧口2dとを有するケーシング2を備えている。ケーシング2の気液混合体流出口2c近傍部は円筒部2eを形成している。
気液混合装置1は、ケーシング2内に配設されたプレミキシング室3を備えている。プレミキシング室3は液体流入口2aに直接対峙している。気体流入口2bからケーシング2内を通って気体通路2b’がプレミキシング室3へ延びている。気体通路2b’のプレミキシング室3内で延在する部分は、気体導入管4を形成している。液体流入口2aを正面から見た時に、気体導入管4は液体流入口2aを横切って延在している。
気液混合装置1は、プレミキシング室3の下流に配設された第1絞り部5と、第1絞り部5の下流に配設された第1流路6と、第1流路6の下流端に配設された第1仕切壁7と、第1仕切壁7に配設された第2絞り部8と、第2絞り部8の下流に配設された第2流路9と、第2流路9の下流端に配設された第2仕切壁10と、第2仕切壁10に配設された第3絞り部11とを備えている。第1絞り部5はプラスチック焼結多孔質体である。第2絞り部8と第3絞り部11とは、複数の小径貫通孔である。
第1流路6と、第2流路9と、第1仕切壁7と、第2仕切壁10と、第2絞り部8と、第3絞り部11とは、これらを収容する円筒ケース12と一体形成されている。第1絞り部5は円筒ケース12の一端に嵌合固定されている。従って、第1絞り部5と、第1流路6と、第2流路9と、第1仕切壁7と、第2仕切壁10と、第2絞り部8と、第3絞り部11とは、気液混合ユニット13を形成している。気液混合ユニット13は、ケーシング2の円筒部2eに嵌合固定されている。
気液混合装置1は、気体通路2b’を開閉する開閉弁14を備えている。開閉弁14は、一方の面がプレミキシング室3の内圧を受圧し、他方の面が導圧口2dを介して気液混合装置1よりも下流側の図示しない気液混合体流路の内圧を受圧するダイヤフラム14aと、ダイヤフラム14aを前記一方の面側へ押圧するバネ14bと、弁体14cと、弁体14cからダイヤフラム14aへ向けて延びる弁軸14dと、弁体14cを閉弁方向へ付勢する図示しないバネを有している。
液体流入口2aを通ってプレミキシング室3に流入した液体と、気体流入口2bから気体通路2b’と気体導入管4とを通ってプレミキシング室3に流入した気体とが、プレミキシング室3内で混合される。液体流入口2aを通った液体は、液体流入口2aを正面から見た時に液体流入口2aを横切って延在している気体導入管4に衝突し、乱流化される。乱流化した液体に気体が混入することにより、気体は効果的に気泡化する。
気泡が混入した液体は、第1絞り部5を通って微細化され、第1流路6に流入する。第1絞り部5を形成するプラスチック焼結多孔質体の孔は、射出成型や機械加工によって形成する特許文献1のプレミキシング室下流端壁の複数の孔に比べて、微細化が可能である。この結果、第1絞り部5の気泡微細化機能を特許文献1の第1絞り部の気泡微細化機能よりも高めることができ。
第1流路6に流入した気泡混入液体は、第1仕切壁7に衝突し、次いで第2絞り部8を通って第2流路9に流入する。第1仕切壁7に衝突する際の衝撃と第2絞り部8を通過する高速乱流とにより、混入気泡が更に微細化される。
第2流路9に流入した気泡混入液体は、第2仕切壁10に衝突し、次いで第3絞り部11を通って気液混合装置1から、下流の図示しない気液混合体流路へ流出する。第2仕切壁10に衝突する際の衝撃と第3絞り部11を通過する高速乱流とにより、混入気泡が更に微細化される。
上記説明から分かるように、開閉弁14を備える気液混合装置1を、風呂やシャワーなどの水回り機器に組み込んだ場合、水回り機器の使用時には自動的に気泡混入水が吐出するので水回り機器の使用勝手が向上し、水回り機器の使用停止に同期して気体の吐出が停止するので気体の無駄な消費を防止できる。
第1絞り部5と、第1流路6と、第2流路9と、第1仕切壁7と、第2仕切壁10と、第2絞り部8と、第3絞り部11とを円筒ケース12に収容して気液混合ユニット13としたので、別途製作した液体流入口2aと、気体流入口2bと気液混合体流出口2cを有するケーシング2に、気液混合ユニット13嵌合固定するだけで、簡便に気液混合装置1を作成することができる。
第1絞り部5をセラミック多孔質体としても良い。
2 ケーシング
2a 液体流入口
2b 気体流入口
2c 気液混合体流出口
2d 導圧口
2e 円筒部
3 プレミキシング室
4 気体導入管
5 第1絞り部
6 第1流路
7 第1仕切壁
8 第2絞り部
9 第2流路
10 第2仕切壁
11 第3絞り部
12 円筒ケース
13 気液混合ユニット
14 開閉弁
Claims (5)
- 液体流入口と、気体流入口と、前記二つの流入口の下流に配設されたプレミキシング室と、プレミキシング室の下流に配設された第1絞り部と、第1絞り部の下流に配設された第1流路と、第1流路の下流端に配設された第1仕切壁と、第1仕切壁に配設された第2絞り部と、第2絞り部の下流に配設された第2流路と、第2流路の下流端に配設された第2仕切壁と、第2仕切壁に配設された第3絞り部とを備え、第1絞り部は焼結多孔質体であることを特徴とする気液混合装置。
- プレミキシング室は、液体流入口を正面から見た時に液体流入口を横切って延在する気体導入管を備えることを特徴とする請求項1に記載の気液混合装置。
- 第1絞り部と、第1流路と、第2流路と、第1仕切壁と、第2仕切壁と、第2絞り部と、第3絞り部とが筒状ケーシング内に収容されてユニット化されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の気液混合装置。
- 気液混合装置を通る液体流の有無に対応してプレミキシング部への気体の流入を入り切りする開閉弁を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の気液混合装置。
- 焼結多孔質体で形成された第1絞り部と、第1絞り部の下流に配設された第1流路と、第1流路の下流端に配設された第1仕切壁と、第1仕切壁に配設された第2絞り部と、第2絞り部の下流に配設された第2流路と、第2流路の下流端に配設された第2仕切壁と、第2仕切壁に配設された第3絞り部とが筒状ケース内に収容されたことを特徴とする気液混合ユニット。
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