JP2017208318A - 照明器具およびこれを備えた開口型照明装置ならびに手術室 - Google Patents

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Abstract

【課題】光射出面からの放射熱の温度上昇を抑制して着衣者に暑熱感を与えることがない新規な照明器具およびこれを備えた開口型照明装置ならびに手術室の提供。
【解決手段】LED発光部11と当該LED発光部11からの光を制御して放射する光制御部12とを備え、前記LED発光部は、LED素子を有するLEDチップ14と、当該LEDチップ14と密着する放熱板13と、前記LEDチップ14からの光を集光して前記光制御部12側に案内する集光器15とからなる照明器具1である。これにより、LED素子から発生する熱はLEDチップ14の背面より放熱板13に伝わり、この放熱板13より周囲の空気に放熱されて光制御部12側への入熱が抑制されるため、その光射出面からの放射熱が着衣者に暑熱感を与えることがない。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に手術の際に用いられる照明器具およびこれを備えた開口型照明装置ならびに手術室に関するものである。
照明器具の光射出面が高温の場合、射出面から受ける放射熱により照明器具の下側近傍に位置する人は暑熱感を感じ不快になる。特に、手術室においては、手術台近傍に立位する執刀医の頭上近くに照明装置が置かれるため、照明装置が執刀医に暑熱感を与えないことが求められている。
現状の手術用照明装置は、直径約700mmの無開口型平板形状、或いは極低開口率の平板形状で、射出面表面が加熱されることにより、表面からの放射熱により執刀医の頭部が加熱され暑熱感を助長していた。更に、開口率が低いため空気を通さず、照明装置の光を発する射出面側に熱だまりが形成され、この熱だまりが執刀医の頭部を加熱し、執刀医の暑熱感を助長していた。
現状の手術用照明装置は、例えば以下の特許文献1に示されているように、発光体であるLEDチップを光の進行方向とは逆向きに置き、凹面反射鏡を用いLED放熱板を照明装置筺体内部に収納しているため、筺体内部が高温になり、光射出面は昇温する。光射出面の温度が着衣表面より高温の場合、着衣表面は光射出面より放射熱を受けて加熱されるため着衣内部が昇温し、着衣者は暑熱感を感じ不快となる。
又、現状の照明器具は、例えば以下の特許文献2に示すように発光体であるLEDを光の進行方向に向けて使用する場合であるが、この場合も放熱板を筺体内部に設置しているため、筺体内部が高温になり光射出面は昇温する。光射出面の温度が着衣表面より高温の場合、着衣表面は光射出面より放射熱を受けて加熱されるため着衣内部が昇温し、着衣者は暑熱感を感じ不快となる。
特開2007−53065 特開2012−81058
このような不都合を解消するために、例えば空調機などを調整して手術室の室温を下げることも考えられが、そうすると患者の体温が低下したり、その照明器具から離れている位置のスタッフなどに対して無用な寒冷感を与えてしまうおそれがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、光射出面からの放射熱の温度上昇を抑制して着衣者に暑熱感を与えることがない新規な照明器具およびこれを備えた開口型照明装置ならびに手術室を提供する。
現状の手術室で用いられる照明装置は、特許文献1に示すように複数の照明器具からなるユニットを機械的な連係機構を用い同時に傾きを変えることにより、焦点合わせと光輪郭サイズの調整を行っている。この機械式連係機構を用いて、多数の照明器具を制御する場合、各照明器具と中心に設けられた回転機構とを結ぶ連結棒が複雑に重なり合い照明器具間に空隙を設けることが不可能である。
現状の手術用照明装置は開口率を全く有していないか、或いは有していても低い開口率であり、天井からの吹出気流をほとんど通過させない。このため器具下流側に負圧域を生じ、ここに熱だまりを形成し、手術を行う執刀医の頭部がこの熱だまりに置かれた場合、暑熱感を感じ不快となる。この対策として、吹出空気温度を低下させると手術台上の患者に冷風を与えることとなり、患者の低体温化を促進する。
全身麻酔下で手術される患者は、麻酔が作用しているために、体温の調節機能が低下し体温が低下する。低体温化により(a)免疫機能が下がり術後感染率が増加、(b)血液凝固障害による出血量の増加、(c)人工呼吸器装着率の増加、(d)薬物代謝の遅延による麻酔覚醒遅延、(e)覚醒時の悪寒、震え、などの障害が起こり、入院日数の増加、医療費の増加につながると言われている。日本手術医学会による「手術医療の実践ガイドライン」では、「手術時には積極的に患者の体温管理を行うべきである」と述べられている。現在は、患者の手術部位を除いた躯体の部位を局所的に加温する方法が採られている。
開口率のほとんど無い照明装置では、装置下側に負圧域を生じるので、ここに周囲空気中の生物粒子を誘引し、蓄積した生物粒子を術野へ放出するため、手術部位感染症を助長する危険性が高い。現在の手術室のクリーン空調は手術台上部の天井より低温清浄空気を垂直に下側に吹出す空調であり、執刀医から発生する生物粒子を下降流にのせて患者の術野へ運ぶため術野汚染を助長している。また、全身麻酔を施された患者は、体温の低下により種々の不具合が発生するため、できる限り患者へ吹き当てる空気温度を高くする必要がある。
照明器具の発生する熱を照明器具回りを流れる空気へ放熱することよって照明器具の光射出面温度を低下させ、照明器具下方に位置する作業者、或いは医師に対する放射熱効果を緩和することを意図している。照明器具が一定風速の中に置かれた場合、空気への放熱による下流側の空気温度上昇は微少である。
前記課題を解決するための第1の発明は、LED発光部と当該LED発光部からの光を制御して放射する光制御部とを備え、前記LED発光部は、LED素子を有するLEDチップと、当該LEDチップと密着する放熱板と、前記LEDチップからの光を集光して前記光制御部側に案内する集光器とからなることを特徴とする照明器具である。このような構成によれば、LED素子から発生する熱はLEDチップの背面より放熱板に伝わり、この放熱板より周囲の空気に放熱される。これによって光制御部側への入熱が抑制されるため、その光射出面の放射熱が着衣者に暑熱感を与えることがない。
第2の発明は、第1の発明において、前記放熱板と集光器とが密着していることを特徴とする照明器具である。このような構成によれば、さらにこのLED素子の発生熱の一部はLEDチップ側面より集光器に伝わり、集光器より周囲の空気に放熱される。これによって光制御部側への入熱がさらに抑制されるため、その光射出面の放射熱が着衣者に暑熱感を与えることがない。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記光制御部は、前記LED発光部を端面に取り付ける筒条の筐体と、当該筐体内を前記LED発光部方向に近接離間移動して前記LED発光部からの光による光照射面の光輪郭サイズを調整する光拡散板と、当該光拡散板を通過した光を収束して倒立像の光野を形成する凸型レンズとからなることを特徴とする照明器具。このような構成によれば、光照射面の光輪郭サイズを自由に調整して最適な光野を得ることができる。また、凸型レンズは透過した光を設定された光輪郭サイズとなるように集光するものである。光は微少の赤外線域の波長を持つために照射された部位を昇温させる。また、例えば透明板にアクリル板を用いた場合、アクリル板の光透過率は約90%なので、透明板であるアクリル板は約10%の光を吸収し、これを熱に変換する。以上により、光制御用部筺体内部の空気温度は微少上昇しこれが光射出面である透明板を加熱する。しかし、現状照明器具のように、LED放熱板を光制御装置筺体内に収めたことによる内部空気温度の大幅な上昇はなく、結果として光射出面の温度上昇を抑えることができる。
集光器の形状は、照明器具から発した光束がより平行光になるように、放物面、或いは円錐面とするのが望ましい。集光器の前面に光拡散板を置く。光拡散板は集光器との距離をモーターの駆動により変えることができる。光拡散板は受光面に均質な白色光を照射するために用いられ、かつ、光拡散板が集光器に近づけば光輪郭は小さくなり、離れれば光輪郭が大きくなる作用がある。光拡散板の後方に凸型のレンズを置く。光拡散板を透過した光を絞り込み受光面に一定サイズの光輪郭を形成する。均一な色合いの任意の光輪郭サイズを形成するため、LEDチップ、集光器、光拡散板、凸型レンズの順に並べ、かつ光拡散板の移動により光輪郭サイズを可変とすることを特徴とする照明器具である。
第4の発明は、第3の発明において、前記筺体の上下部に換気用の開口を有することを特徴とする照明器具である。このような構成によれば、この開口の一部から周囲の空気が筐体内に流れ込み、他の開口から排気することで筐体内が常に換気されるため、筐体内に熱がこもってその内部の温度が上昇することがない。手術室内では、光を患者の術野に当てるために照明器具の光射出面を下側に置き、LED本体部を上側に位置するように設置する。筺体の下側のスリット状の開口から周囲の空気が吸い込まれ、筺体内部で加熱され、浮力が生じ上昇し、筺体上側の開口から排出される。この換気空気により筺体内部は冷却され、光射出面透明板は冷却される。
第5の発明は、第4の発明において、前記開口にフィルタを備えたことを特徴とする照明器具である。このような構成によれば、換気に際して周囲の塵埃が筐体内に流入するのを確実に防止できる。
第6の発明は、前記筐体の大きさが直径10〜100mm範囲の前記第1乃至4のいずれかの照明器具を、環状のフレーム内に50%以上の開口率を有するように複数台分散配置してなることを特徴とする開口型照明装置である。このような構成によれば、各照明器具からの熱を抑制できるため、照明装置全体の放射熱を抑制できると共に、50%以上の開口率とすることにより、天井などから吹出される清浄空調空気が効率良く通過するため、その照明装置下部の温度上昇を抑えることができる。すなわち、各照明器具を分散配置することにより照明器具から発する熱を効率よく除去できるため、照明装置の下側に負圧域を形成させず、従って熱だまりが形成されることはない。
第7の発明は、第6の開口型照明装置を設置したことを特徴とする手術室である。手術を行う執刀医は一般に頭上近くに照明装置を据えて術野を照明する。本発明は、光の射出面を着衣表面温度より低く抑えているために射出面からの放射熱による暑熱感を与えない。更に、照明装置の開口部を通過する空気により執刀医の頭部・上半身は微風による冷却効果が発揮され、執刀医の温熱環境は向上する。この照明装置が使われることによって手術を受ける患者、手術に携わるスタッフの温熱環境も改善できる。このように各照明器具からの放射熱が少なく、かつ熱がこもらない本発明の開口型照明装置を手術用の照明装置として採用することにより、術者や患者にとって至適な空間を提供できる。
第8の発明は、手術台の天井面に設置する吹出口において、手術台に対してその長手方向にシフトして設けられると共に、その吹出口には、前記手術台に向けて斜めに清浄空調空気を吹出すルーバーを設けた吹出口を有する手術室であって、前記開口型照明装置を設置したことを特徴とする手術室である。執刀医から発生する生物粒子を術野へ向かわせないようにするため、吹出気流方向を患者側から麻酔医の立ち位置方向へ斜めに吹出すもので、これにより執刀医から発生する生物粒子を、術野を回避して排除することができることを特徴とするクリーン空調である。さらに執刀医に付着した塵等がその気流に乗って術野に直接到達、付着するのを防止できる。
第9の発明は、第6の発明である開口型照明装置を設置し、手術台上に設けられた清浄で温湿度調節された空気を吹出す吹出口を備え、周囲部より中央部の空気温度を高く調節した空気を吹出すことを特徴とする手術室である。このように構成すれば、患者に吹き当たる空気は吹出口の中心部の空気であり、この中心部の空気温度を周囲温度より高く設定することによって患者は低温の冷風に曝されることが無く、術後の障害が低減される。
第10の発明は、手術室天井の周辺に、低温度の空気を吹出す吹出口を設け、手術台上の吹出空気温度を該室温とし、第6の発明である開口型照明装置を設置したことを特徴とする手術室である。患者の体温維持を向上させ、執刀医の快適感を損なわずに手術室全体を空調する方法である。手術室に開口型照明装置を設置した場合、開口型照明装置は吹出気流を通過させるため、手術を行っている執刀医は頭部及び上半身を微風に曝され、気流温度を上げても温熱感は快適に維持される。吹出温度を上げることによって、患者の体温維持に対しても良好な効果を与える。手術室の設備類、照明などから発生する熱負荷を処理するため、天井の周辺に吹出口を設けて、ここより低温の清浄空気を吹出し手術室全体を空調する。
本発明に係る照明器具は、温度20℃、気流速度0.35m/sの雰囲気に設置された場合、光射出面温度は24〜25℃であるが、放熱板を照明器具内部に有する照明器具の光射出面温度は41〜43℃である。放熱板分離型照明器具及び換気冷却式照明器具の光射出面温度は従来照明器具より約17℃低温になり、着衣表面温度と同程度で照明器具の下側に位置する執刀医に暑熱感を与えない。
本発明に係る照明器具により構成される開口型照明装置を用いることにより、手術を行う執刀医、麻酔医、スタッフに至適温熱環境を提供することができ、且つ患者に対しても、患者周囲の空気温度をより高い温度に維持できることにより、患者の低体温化による(a)免疫機能低下による術後感染率が増加、(b)血液凝固障害による出血量の増加、(c)人工呼吸器装着率の増加、(d)薬物代謝の遅延による麻酔覚醒遅延、(e)覚醒時の悪寒、震え、などの障害の防止に寄与し、入院日数の増加、医療費の増加の防止に寄与できる。
本発明に係る照明器具により構成される開口型照明装置を使い、手術台上の吹出気流を斜流とした場合、少ない風量で患者の術野を清浄化できるので、手術室の空調設備設置費を減らしランニングコストも低減化できる。また、本発明に係る照明器具ではLEDチップに密着した放熱板より低温の気流中に効率よく放熱される。これによりLED素子は従来より低温に保たれ、寿命を長くすることができる。
本発明の一実施形態に係る器具上部に駆動用モーターを有する放熱板分離型照明器具の断面図である。 本発明の一実施形態に係るLED本体部の(a)断面図、(b)平面図、(c)斜視組立図である。 本発明の一実施形態に係る放熱板分離型照明器具の射出光の光路図である。 本発明の一実施形態に係る器具下側に駆動用モーターを有する放熱板分離型照明器具の断面図である。 本発明の一実施形態に係る換気冷却式照明器具の断面図である。 本発明における光拡散板位置と光輪郭サイズの相関図である。 本発明の一実施形態に係る開口型照明装置の(a)平面図、(b)は断面図である。 本発明の一実施形態に係る開口型照明装置を備えた手術室の(a)平面図、(b)は断面図である。 本発明の一実施形態に係る開口型照明装置を備えた斜流式吹出気流を有する手術室の(a)平面図、(b)は断面図である 本発明の一実施形態に係る開口型照明装置を備えた天井吹出気流の中央部を周囲より高温とした吹出気流を有する手術室の(a)平面図、(b)は断面図である。 本発明の一実施形態に係る開口型照明装置を備え、中央天井吹出口及び中央吹出し空気温度より低温の空気を吹出す周辺天井吹出口を有する手術室の(a)平面図、(b)は断面図である。 現状の照明器具である凹面反射型照明器具の断面図である。 現状の照明器具であるLED内臓型照明器具の断面図である。 本発明と現状照明器具の光射出面温度の測定値を示す表図である。
本発明の一実施形態に係る照明器具について説明する。図1に示すように、本発明に係る照明器具1はいわゆる放熱板分離型の照明器具であり、LED本体部11と光制御部12とから成り、LED本体部11を光制御部12の光制御部筺体16から分離して照明器具を構成する。LEDチップ14の背面には放熱板13が密着しており、表面側には集光器15が接合されている。集光器15の先端部において光制御部12の光制御部筺体16と接合されている。又は、集光器15の先端の一部が筺体16内に入り込んでいてもよい。LED素子から発生する熱はLEDチップ14の背面より放熱板13に伝わり、放熱板13より周囲の空気に放熱される。発生熱の一部はLEDチップ14の側面より集光器15に伝わり、集光器15より周囲の空気に放熱される。
LED本体部11の詳細を図2に示す。(a)はLED本体部11の縦断面図、(b)は下から見上げた平面図、(c)はLED本体部11の斜視組立図である。LED本体部11は、表面実装型のLEDチップ14と熱伝導性に優れた放熱板13、及び集光器15より構成される。本発明では、LEDチップ14は、砲弾型LEDチップ、表面実装型LEDチップのいずれをも使用できる。ここでは図示していないが、放熱板13側にはLEDチップ14の電極に対応した電極が加工されており、更にこの電極に電線が接続されている。集光器15内部には電線を通す導口が設けられている。
組立手順は、図2(c)に示すように、LEDチップ14を円板状をした放熱板13の下面にハンダ付けする。次に、放熱板13の電極から延びる電線を集光器15の導口に通し、次に集光器15と放熱板13を密着させ、両者をビスなどで固定する。電線は照明器具筺体16内に導かれ、更に外部へ引き出されることにより電源と接続される。ここで放熱板13の材質としては熱伝導性に優れたものであれば特に限定するものでないが、例えばアルミニウムや銅、銀、鉄などの金属が望ましい。
集光器15の形状について説明する。図2(c−3)に示すように、この集光器15は円柱状になっており、その上端面中央部にはLEDチップ14を納めることができるように方形の空間15dが作られており、その空間15dの中央部から下端面に亘って円錐状(漏斗状)に広がるように貫通した導光路15cが形成されている。この導光路15cのLED側開口部の径15aはLEDチップ14のLED素子全てを含む大きさになっている。この表面実装型LEDチップ14について説明すると、チップ内に複数の素子がある場合、開口径15aは全ての素子を含む最小径が望ましい。LEDの発光面は素子を覆う樹脂であり、樹脂のサイズ14aよりも集光器側15aのサイズは小さい。集光器15の導光路15cの形状は、放物面、円錐面或いは効率よくLEDチップから光を反射できる形状であればよい。導光路15cの形状が円錐面の場合は、円錐面の開き角は、図1に示すように照明器具1の光射出面端部とLEDチップ14中心を結ぶ線分29の開き角とする。また、集光器15の形状は円柱状に限定されない。照明器具1の清掃のし易さを考慮すると、放熱板13と集光器15を含めた断面形状は球冠状であってもよい。
一方、光制御部12は、図1に示すように箱形の光制御部筺体16と、光拡散板17と、凸型レンズ18と、光拡散板17を昇降動するモーター20とから主に構成されている。光制御部筺体16の下面側は光を透過させるために開口しており、その開口部は凸型レンズ18と保護用透明板19とによって塞がれている。そして、この凸型レンズ18と保護用透明板19とによって光出射面を形成している。
光拡散板17はLEDチップ14と平行に必要な位置に置かれる。光拡散板17はモーター20の軸21の回転により光制御部12方向に近接離間移動(上下動)する拡散板支持材22に接合されている。軸21の回転に同伴して回転しないように接合されている。光拡散板17は軽量でありモーター軸21による片持ち支持などで固定される。拡散板17の変形、変動を抑えるため、中央部を開口とした透明板で補強することができる。光拡散板17は軽量なのでモーター20の軸動力は小さく抑えられるため、このモーター20は汎用の超小型のステッピングモータを使用することができる。他方、この光拡散板17の下方に位置する凸型レンズ18にはフレネルレンズを使用することができる。
そして、集光器15から射出されたLEDの光は、この光制御部12へ導かれ、光拡散板17、次いで凸型レンズ18、最後に光射出面である保護用透明板19を透過して外部へ射出される。ここで、凸型レンズ18は、光を収束するような機能を有し、光拡散板17は、次に述べるように光照射面の光輪郭サイズを調整する機能を有する。なお、保護用透明板19は、透明ガラスの他にアクリル板などの透明樹脂を用いることで軽量化を図れる。
図3(a)は光輪郭が小さい場合の光路を示し、図3(b)は光輪郭が大きい場合の光路を示したものである。光輪郭が小さい場合は図3(a)に示すように、光拡散板17は集光器15に近接した位置にあり、LEDから放射され集光された光は光拡散板17へ当たり、模試的に示した符号26aに示すような小さな光拡散面を形成する。この光拡散面26aからの拡散光はややや拡大しつつ符号27aに示すような光路を経て凸型レンズ面18へ到達し、凸型レンズ18で収束するような光路28aを進み、焦点を通り1000mm下方の照射面25に倒立像となって光輪郭29aの光野を形成する。照射面中央の照度をLcルクスとすると、光輪郭端部の照度はLc/10ルクスであり(規格IEC60601−2−41による)、照度分布は30aの形状を示す。
一方、光輪郭が大きい場合は図3(b)に示すように、光拡散板17は集光器15より離れた位置にあり、LEDから放射された光は光拡散板17へ当たり模試的に示した符号26bのような光拡散面を形成する。この光拡散面26bより発散された光はやや拡大しつつ符号27bに示すような光路を進み、凸型レンズ面18へ到達する。凸型レンズ18からは符号28bに示すような光路を進み、焦点を通り同じく1000mm下方の照射面25に倒立像となって光輪郭29bの光野を形成する。照射面中央の照度をLcとすると、光輪郭端部の照度はLc/10であり、符号30bに示すような照度分布を示す。光拡散板17はモーター軸に取り付けられた拡散板支持材22を介して移動できる。
ここで照明器具1より照射された光輪郭サイズは、LEDチップ14の種類、サイズ、光制御部12の光射出面径、筺体16の奥行、凸型レンズ18の焦点距離、光拡散板17の位置などのパラメータにより任意に決定することができる。光拡散板17が筺体16内部の中央部で移動する場合は、図1に示すようにモーター20は集光器15側に設置される。光拡散板17が集光器15側で移動する場合は、これとは反対に図4に示すようにモーター20は光射出面側に設置される。
図6は光輪郭サイズの可変性の一例を示したものであり、光射出面径を50mm、筺体奥行50mm、6個の素子から成る表面実装型LEDチップを用いた場合を示したものである。光拡散板17をLEDチップ14から距離8〜30mm移動させることによって、光射出面からの距離1000mmの位置において光輪郭サイズをΦ110〜240mmに変えることができる。
このような構成をした本発明の放熱板分離型照明器具1では、図1に示すようにLED素子から発生する熱はLEDチップ14を介してそのまま密着している放熱板13へそのまま伝導し、この放熱板13から全てその上方の空気へ放熱される。更にLEDチップ14の側面から発せられる熱もこれと密着している集光器15へ伝導してその周囲へ放熱されるため、光制御部12側への放熱量が大幅に減少し、筺体16内部の温度上昇を抑えることができる。結果として、光射出面の温度上昇を抑え、照明器具1の下側に位置する人、手術を行う医師への放射熱を大幅に減ずることができ、温熱快適感を与えることができる。
図1に示す形態で 消費電力2.1WのLEDを組み込んだ試作品を温度20℃、風速0.35m/sの雰囲気に置いた場合、照明器具1の下流360mmの位置で空気温度は0.2℃上昇した。このようにLED照明器具の熱を放熱板13や集光器15を介してその上方や側面の周囲空気に放熱させた場合、照明器具1の下流側の空気温度の上昇はほとんど無視できる程度である。したがって、このようにLEDの熱を周囲空気に放熱することによって光射出面の温度を大幅に低下させることができる。
本発明に係る照明器具1の他の実施形態として図5に示すような換気冷却構造にしても良い。すなわち、図5に示す形態の換気冷却式照明器具2は、図1に示した放熱板分離型照明器具1に更に外部空気を導入して器具内部を冷却し、光射出面を冷却する技術である。光制御部筺体16の上部、及び下部にリング状に延びるスリット状の開口23を設け、筺体内部の熱により浮力を得た空気が煙突効果によって、下部の開口23から空気が流入24aし、加温された空気は上部の開口23から排出24bされる。更にこの場合には筺体16内部の汚染を防止するため、各開口部23にはフィルタ24cを取り付け、除塵するようにすればなお良い。
このような構造をした換気冷却式照明器具2では、前述したような放熱板分離型照明器具1の効果に加え、換気により筺体16内部の温度が低下する。結果として光射出面の温度を更に低下させ、照明器具下側に位置する人、医師への放射熱が大幅に減じ、温熱快適感を与えることができる。
次に、本発明の一実施形態に係る開口型照明装置について説明する。図7に示すように本発明に係る開口型照明装置3は、前述した放熱板分離型照明器具1、又は換気冷却式照明器具2を複数台分散配置したものである。内部が空洞の環状の環状支持材31内に直径10〜100mm範囲の放熱板分離型照明器具1、又は換気冷却式照明器具2を複数台分散配置させることにより、環状支持材内に開口率50%以上の開口部37を与える。
中心軸34より放射状に空洞パイプ材32が環状支持材へ延び環状支持材とは円筒形支持材33で接合する。円筒形支持材は放熱板分離型照明器具などを内部に収納し固定できる。中心軸34は開口型照明装置3を天井面に固定されたアームに接続される。開口型照明装置は外側ハンドル35,中心ハンドル36を掌握して必要な位置に移動できる。照明装置内部に50%以上の開口率を有することにより、天井面から吹出される気流を通過させ、照明装置から発する熱を効率よく周囲空気に伝達できる。
照明装置3の下側に負圧域を形成させず、従って熱だまりが形成されることはない。各々の照明器具1、2では、LED素子から発生した熱を放熱板から周囲空気に放熱することにより器具内部の温度上昇が抑えられ、これにより光射出面の温度が低下し、照明器具射出面からの放射熱が減少する。照明装置3の下側に位置する人、或いは手術室の執刀医に対し温熱快適感を与える。
次に、この開口型照明装置3を備えた新規な手術室について説明する。図8に示したように本発明に係る手術室4は、天井42、床43、側面41より構成され、天井に固定されているアーム45を介して開口型照明装置3を設置することを特徴とする。手術を行う執刀医は一般に頭上近くに照明装置を据えて手術部位の術野を照明する。図8では除塵用フィルタ54、保護用のパンチング板56を備えた空気清浄装置53の吹出口57より吹出された垂直層流式の気流が開口型照明装置3を通過し、手術台上の患者を清浄化した後、ファンコイルユニット50の吸込口51より吸い込まれ、ダクト52を介して循環されるクリーン空調である。天井より吹出される気流の風速は約0.3〜0.35m/sである。
この気流により、LED素子の発熱を放熱板より効率よく放熱できる。開口型照明装置3を構成する照明器具1、2の光射出面は着衣表面温度より低く抑えているために光射出面からの放射熱による暑熱感を与えない。更に、照明装置3の開口部を通過する空気により執刀医の頭部、上半身は微風による冷却効果が発揮され、執刀医の温熱環境は向上する。これにより執刀医は過度に吹出し温度を低く設定する必要が無く、結果として手術を受ける患者、手術に携わるスタッフの温熱環境も改善できる。
本発明の一実施形態に係る斜流式クリーン空調と開口型照明装置3を備えた手術室4について説明する。執刀医から発生する生物粒子を術野へ向かわせないようにするために、吹出し気流方向を患者側から麻酔医の立ち位置方向へ斜めに吹出すもので、これにより執刀医から発生する生物粒子を、術野を回避して排除することができることを特徴とするクリーン空調である。
図9に示したように手術室4は、天井42、床43、側面41より構成され、天井に固定されているアーム45を介して開口型照明装置3を設置することを特徴とする。図9は除塵用フィルタ54、斜流を形成するための傾斜羽根55及び気流速度を均一化し乱れを少なくするパンチング板56を備えた空気清浄装置53の吹出口57より吹出された斜めの気流が開口型照明装置3を通過し手術台上の患者を清浄化した後、ファンコイルユニット50の吸込口51より吸い込まれ、ダクト52を介して循環されるクリーン空調である。麻酔医側と反対側の傾斜羽根は漸次、垂直方向に変化させてもよい。この場合の気流55bは、麻酔医側と反対側に立位する医師などから発生する生物粒子を床方向へ排除し、術野へ影響を与えない。
本発明は手術台44の長辺方向に天井吹出口57を設けるものである。他に手術台短辺方向に吹出口を設ける考え方もあるが、この場合、この気流方向は次に示す欠点がある。天井から吹出された気流は手術台の長辺側に立位する執刀医、医師の頭部、上半身に当たり、その後に患者の術野へ向かう。人からの生物粒子の発生は手術着の首回りからの発生が最も多いので、執刀医、医師からの発生生物粒子を含んだ空気を術野へ送ることになり、術野の感染症を助長することとなる。又、ノズル状の吹出口から清浄空気を術野に向けて吹き、術野の清浄化を目指す場合がある。
このノズル状の吹出気流は気流中の乱れが大きいため周囲の汚染空気を巻き込んで吹出気流の清浄度を低下させる。術野へ届いた気流の清浄度は低く、この場合も術野の感染症の改善は見込めない。本発明の斜流クリーン空調は手術台長辺方向の天井から斜めに吹き55a、大きな吹出口で乱れの少ない清浄空気を吹出すもので、執刀医が術野直上で生物粒子を発生させた場合でも、術野に生物粒子が及ばない気流方式である。詳細な気流の観察によると、斜めに吹出すことにより、術野の上流側で患者へ到達した気流55cは術野上部に清浄な空気境界層を形成して保護している。これにより執刀医からの生物粒子の発生があっても、術野を清浄に保ち、感染症を防ぐことができる。
斜流の風速は約0.3〜0.35m/sである。この気流の中に開口型照明装置3を設置した場合、開口率は50%以上なので、気流は容易に照明装置内を通過し、照明装置下流側に負圧域を作らず、執刀医から発生する生物粒子を集積しない。更にLED素子の発熱を放熱板より効率よく放熱できる。開口型照明装置を構成する照明器具は、光射出面を着衣表面温度より低く抑えているために光射出面からの放射熱による暑熱感を与えない。更に、照明装置の開口部を通過する空気により執刀医の頭部、上半身は微風による冷却効果が発揮され、執刀医の温熱環境は向上する。手術を受ける患者、手術に携わるスタッフの温熱環境も改善できる。更に、斜めの気流によって執刀医から発生する生物粒子を、術野を回避して排除できる。
本発明の一実施形態に係る中央帯状加温吹出口を有する斜流式クリーン空調及び開口型照明装置を備えた手術室について説明する。図10に示すように、斜流式吹出口58、59において、中央帯状吹出口58の吹出し空気温度を端部吹出口59の吹出空気温度より高い温度で吹出すことを特徴とする手術室である。吹出口58の空気清浄装置は低温空気を吹出す両側の空気清浄装置とは分離されており、室外周囲に設置されるファンコイルユニット50の1台、若しくは2台とダクトを介して接続され空気循環される。吹出口59の空気清浄装置は残りのファンコイルユニットと接続され空気循環される。これにより患者に吹き当たる空気の温度は高くなり、患者は低温の冷風に曝されることが無く、術後の障害が低減される。
本発明の一実施形態に係る斜流吹出口と周辺低温吹出口を有する斜流式クリーン空調、及び開口型照明装置を備えた手術室について説明する。斜流式クリーン空調では、吹出風量が少なくても術野を清浄化できる。更に、開口型照明装置を設置した場合、照明器具装置は気流を通過させることにより、照明装置下側で手術する執刀医に通風による体感温度の低下があり、これにより吹出温度を高めることができる。斜流吹出気流は術野の清浄化を目的とし、吹出温度は室温とする。手術室内の発生熱である熱負荷全量を処理するため、手術室天井の周辺に複数個の吹出口を設け、低温で少量の風量を供給することによって室温制御を行うことを特徴とする手術室である。
図11に示すように、手術室4に斜流式吹出口57及び天井周囲に低温の吹出口61〜64を設ける。斜流吹出口57はファンコイルユニット50a及び50cにダクト52を介して接続され空気循環している。周辺吹出口61〜64はファンコイルユニット50b及び50dにダクト52を介して接続され空気循環している。ユニット50a、50cの両方、又は片側をファンユニットとしてもよい。各々の吹出口とファンコイルユニットとの接続は図11に限定されるものではない。
斜流吹出風量は、吹出口サイズ横0.6m、縦2.7mとし、吹出風速0.35m/sとしたとき風量は2,041m/hである。周囲吹出口サイズは0.5m平方で4個とし、吹出速度を0.65m/sとしたとき風量は1,498m/hである。合計の換気回数は29.5回/hである。一般的な手術室の冷房負荷は、在室者、麻酔器などの機械類、モニタ、天井照明、開口型照明装置、ファンコイルユニット動力などの合計として3,420wとし、室温設定値を24℃とする。周囲吹出温度は18.5℃で全熱負荷量を処理できる。開口型照装置からの熱放射が無く、斜流空気温度を室温24℃と0.35m/sの気流によって執刀医は快適な温熱環境が得られ、周囲に立位するスタッフは23〜24℃の温熱環境により冷熱感はなく、手術台に横臥する患者は24℃の空気温度となるので通常の20℃より温度は高くなり、執刀医、スタッフ、患者の全てがより至適な温熱環境となる。更に、斜流及び開口型照明装置の組合せにより執刀医から発生する生物粒子の術野への沈着が無くなり、感染症率の低減が実現する。
(実施例)
文献1に示されている凹面反射型照明器具を図12のように、文献2に示される照明器具を図13に示すように製作した。更に、図1に示す放熱板分離型照明器具、及び図5に示す換気冷却式照明器具を製作した。全ての照明器具に消費エネルギー2.1Wの高演色性LEDチップを取り付けた。
(比較例)
雰囲気温度は20℃、照明器具上部の気流速度は0.35m/sとし、点灯後、熱平衡に達した時点で、照明器具光射出面の表面温度を測定した。結果は表1に示すように、凹面反射型照明器具では、42.7℃、LED内臓型照明器具では、40.2℃であるが、放熱板分離型照明器具1では、25.3℃、更に換気冷却式照明器具2では、24.9℃であった。参考として、照明器具1、2の側面温度、及び内部温度を図14に示す。凹面反射型照明器具、LED内臓型照明器具の側面温度・内部温度は、放熱板分離型照明器具1、換気冷却式照明器具2に比べ高い温度である。20℃の雰囲気では、手術着フードを着衣した場合、フード外表面温度は、24〜26℃であった。本発明の放熱板分離型、換気式照明器具1、2の光射出面の温度は、ほとんどフード表面温度と同じで、両者間には放射熱による熱の授受はないが、現状の照明器具である凹面反射型、LED内臓型では40.2〜42.7℃であり、明らかに着衣者のフードに対して放射熱を与えることが明白になった。
照明器具(放射面1)から着衣者(受熱面2)への放射伝熱量は式1で示される。
q12=A1×F12×σ(T1−T2)・・・・・・・・(1)
記号の意味は
q12:照明器具面1から着衣者面2への放射伝熱量(W)
A1 :照明器具面1の面積(m2)
F12:面1に対する面2の形態係数
T1 :照明器具面1の絶対温度(K)
T2 :着衣者フード表面2の絶対温度(K)
σ :ステファン・ボルツマン定数(W/m)
式1より、放射伝熱量は放射熱面、及び受熱面の絶対温度の4乗の差で求められるので、凹面反射型照明器具、LED内臓型照明器具の放射伝熱量と放熱板分離型照明器具1、換気式照明器具2の放射伝熱量の差は図14に示す表面の温度差以上の差となる。着衣者フード表面の温度を25℃とし、放熱板分離型照明器具1の放射伝熱量を1とすると、凹面反射型照明器具は64、LED内臓型照明器具は55となる。即ち、従来型照明器具からの放射伝熱量は本発明の照明器具より55〜64倍大きく、その差異は歴然としている。
気流速度0.35m/s、空気温度20℃において、照明器具下流側の空気温度を測定し、上昇温度幅を確認した。結果は照明器具現状品、本発明品共に、照明器具下流200〜360mmにおいて上昇温度幅は約0.2℃であった。この上昇温度幅は、熱的平衡に達した状態では、全ての照明器具でほとんど同一である。一方、LEDの発熱を放熱板13から直接周囲空気に放熱することによって、光射出面の温度を約17℃低下させることができ、放射伝熱量を55〜64倍、低下させることができる。
1…放熱板分離型照明器具
2…換気冷却式照明器具
3…開口型照明装置
4…手術室
11…LED本体部
12…光制御部
13…放熱板
14…LEDチップ
14a…LEDチップ樹脂径
15…集光器
15a…集光器LED側開口径
15b…集光器射出面開口径
15c…導光路
15d…LEDチップ収納用空間
16…光制御部筺体
17…光拡散板
18…凸型レンズ
19…光射出面(保護用透明板)
20…モーター
21…駆動軸
22…拡散板支持材
23…リング状開口
24a…低温流入空気
24b…高温流出空気
24c…フィルタ
25…光照射面
26a…光拡散面(光拡散板が集光器に近接した場合)
26b…光拡散面(光拡散板が集光器より離れた場合)
27a…光制御部内の光路(光拡散板が集光器に近接した場合)
27b…光制御部内の光路(光拡散板が集光器より離れた場合)
28a…照明器具射出光の光路(光拡散板が集光器に近接した場合)
28b…照明器具射出光の光路(光拡散板が集光器より離れた場合)
29…集光器の光反射部の直円錐の母線
29a…光輪郭(光拡散板が集光器に近接した場合)
29b…光輪郭(光拡散板が集光器より離れた場合)
30a…照度分布(光拡散板が集光器に近接した場合)
30b…照度分布(光拡散板が集光器より離れた場合)
31…環状支持材
32…放射状支持材
33…円形支持材
34…中心軸
35…外側ハンドル
36…中心ハンドル
37…開口部
41…側壁
42…天井
43…床
44…手術台
45…照明器具アーム
50…ファンコイルユニット
50a,50c…斜流吹出空気用ファンコイルユニット
50b,50d…周辺部吹出空気用ファンコイルユニット
51…吸込口
52…ダクト
53…空気清浄装置
54…フィルタ
55…傾斜羽根
55a…斜流吹出口の気流
55b…垂直方向へ変化する気流
55c…術野上流側の斜流
56…パンチング板
57…吹出口
58…中央帯状吹出口
59…端部吹出口
61、62,63,64…低温空気吹出口
70…凹面反射板
71…LED支持体

Claims (10)

  1. LED発光部と当該LED発光部からの光を制御して放射する光制御部とを備え、
    前記LED発光部は、
    LED素子を有するLEDチップと、当該LEDチップと密着する放熱板と、前記LEDチップからの光を集光して前記光制御部側に案内する集光器とからなることを特徴とする照明器具。
  2. 請求項1に記載の照明器具において、
    前記放熱板と集光器とが密着していることを特徴とする照明器具。
  3. 請求項1または2に記載の照明器具において、
    前記光制御部は、
    前記LED発光部を端面に取り付ける筒条の筐体と、当該筐体内を前記LED発光部方向に近接離間移動して前記LED発光部からの光による光照射面の光輪郭サイズを調整する光拡散板と、当該光拡散板を通過した光を収束して倒立像の光野を形成する凸レンズとからなることを特徴とする照明器具。
  4. 請求項3に記載の照明器具において、
    前記筺体の上下部に換気用の開口を有することを特徴とする照明器具。
  5. 請求項4に記載の照明器具において、
    前記開口にフィルタを備えたことを特徴とする照明器具。
  6. 前記筐体の大きさが直径10〜100mm範囲の前記請求項1乃至4のいずれかの照明器具を、環状のフレーム内に50%以上の開口率を有するように複数台分散配置してなることを特徴とする開口型照明装置。
  7. 請求項6の開口型照明装置を設置したことを特徴とする手術室。
  8. 手術台の天井面に設置する吹出口において、手術台に対してその長手方向にシフトして設けられると共に、その吹出口には、前記手術台に向けて斜めに清浄空調空気を吹出すルーバーを設けた吹出口を有する手術室であって、請求項6の開口型照明装置を設置したことを特徴とする手術室。
  9. 請求項6の開口型照明装置を設置し、手術台上に設けられた清浄で温湿度調節された空気を吹出す吹出口を備え、周囲部より中央部の空気温度を高く調節した空気を吹出すことを特徴とする手術室。
  10. 手術室天井の周辺に、低温度の空気を吹出す吹出口を設け、手術台上の吹出空気温度を該室温とし、請求項6の開口型照明装置を設置したことを特徴とする手術室。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019082973A1 (ja) 2017-10-27 2019-05-02 三菱マテリアル株式会社 接合体、ヒートシンク付絶縁回路基板、及び、ヒートシンク
JP2019179637A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 東芝ライテック株式会社 照明器具

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