JP2017204746A - サーバ選択プログラム、サーバ選択方法及び情報処理端末 - Google Patents

サーバ選択プログラム、サーバ選択方法及び情報処理端末 Download PDF

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Abstract

【課題】通信を行うのに適切なIPアドレスの割り当てを行うDHCPサーバを選択する。【解決手段】ネットワークにおける識別番号の割り当てをサーバに要求し、要求に応じて、サーバから割り当てられた識別番号とサーバの識別番号を受信し、記憶部に記憶された、サーバから割り当てられた識別番号における通信状況を参照して、サーバから割り当てられた識別番号を用いて通信するかを判定し、通信すると判定した場合には、サーバに対し、識別番号の正式な割り当てを依頼し、通信しないと判定した場合にはサーバから割り当てられた識別番号を破棄し、サーバから割り当てられた識別番号における通信を開始した後、識別番号を用いた通信状況を測定し、測定結果に基づいて記憶部に記憶する通信状況に関する情報を更新する。【選択図】図8

Description

本発明は、サーバ選択プログラム、サーバ選択方法、情報処理端末に関する。
オフィスや工場、大学等で使用されるネットワークでは、各コンピュータにIPアドレスを自動的に割り当てるDHCPサーバを利用することがある。
DHCPサーバ機能を持つ装置としてブロードバンドルータがある。ブロードバンドルータには、LAN(Local Area Network)側とWAN(World Area Network)側の2つのポートがあり、これらを適切に接続することでローカルなネットワークをインターネットに接続することができる。
しかし、ブロードバンドルータを利用する際、しばしば誤接続が発生する場合がある。誤接続が発生すると、ネットワーク上にはもともと存在する第1のDHCPサーバに加えて、ネットワーク構成の異なる第2のDHCPサーバ(ブロードバンドルータ)が新たに追加されることがある。情報処理端末が第1のDHCPサーバと第2のDHCPサーバからIPアドレスの割り当てを受け取れる場合に、第1のDHCPサーバからIPアドレスの割り当てを受けた場合は第1のDHCPサーバが接続されたネットワークにおいて正常に通信を行うことができるが、ネットワーク構成の異なる第2のDHCPサーバからIPアドレスの割り当てを受けた場合には、第1のDHCPサーバから割り当てを受けたIPアドレスを利用して接続するネットワークへ接続できない場合がある。
第1のDHCPサーバから割り当てを受け取れない事態は、上述した誤接続により発生する場合を含め、第1のDHCPサーバと異なるネットワーク構成を有する1または複数のDHCPサーバが情報処理端末と同じネットワーク上に存在する場合に発生する可能性がある。
ネットワーク機器でDHCPスヌープ機能やパケットフィルタ機能等を使用することにより、第1のDHCPサーバから送信されたDHCPパケットのみ通信を許可し、第1のDHCPサーバと異なるDHCPサーバからのパケットを破棄する方法がある。
特開昭61−143865号公報
しかしながら、上述したDHCPスヌープ機能やパケットフィルタ機能等を使用する方法では、予めIPアドレスの設定が許可されたDHCPサーバからしかIPアドレスを受けることができず、新たにDHCPサーバを設置する際には、設定の追加や変更が必要となり、処理が煩雑になる。
本発明は、通信を行うのに適切なIPアドレスの割り当てを行うDHCPサーバを選択することを目的とする。
ネットワークにおける識別番号の割り当てをサーバに要求し、要求に応じて、サーバから割り当てられた識別番号の候補と前記サーバの識別番号を受信し、記憶部に記憶された、サーバから割り当てられた識別番号を用いた通信状況に基づき、サーバから割り当てられた識別番号を用いて通信するかを判定し、通信すると判定した場合には、サーバに対し、識別番号の付与を依頼し、通信しないと判定した場合にはサーバから割り当てられた識別番号を破棄し、識別番号の付与を依頼したサーバから割り当てられた識別番号における通信を開始した後、識別番号を用いた通信状況を測定し、測定結果に基づいて記憶部に記憶する通信状況に関する情報を更新する。
通信を行うのに適切なIPアドレスの割り当てを行うDHCPサーバを選択することができる。
本発明の実施の形態で用いるネットワークの構成例を示す図である。 ネットワークに第2のDHCPサーバが存在する場合のネットワークの構成例を示す図である。 実施形態に係る処理を行う情報処理端末の構成例を示す図である。 情報処理端末とDHCPサーバの間で通信を行う際のメッセージのフォーマットを示す図である。 DHCPサーバ情報記憶部が記憶する情報のフォーマットの一例を示す図である。 情報処理端末が1回目にDHCPサーバからIPアドレスの割り当てを受ける際の処理シーケンスを示す図である。 情報処理端末が2回目以降にDHCPサーバからIPアドレスの割り当てを受ける際の処理シーケンスを示す図である。 第1の実施形態におけるDHCPサーバを選択する際の情報処理端末の詳細な処理フローの例を示す図である。 第2の実施形態におけるDHCPサーバを選択する際の情報処理端末の処理フローの例を示す図である。 実施の形態にかかる処理を行う情報処理端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態で用いるネットワークの構成例を示す図である。
実施の形態で用いるネットワークの構成は、図1に示すように、DHCPサーバ101、L2スイッチ装置102、ルータ装置103(L3スイッチ装置)、L2スイッチ装置104、無線アクセスポイント105、情報処理端末106、107を備える。
DHCPサーバ101はL2スイッチ装置102、ルータ装置(L3スイッチ装置)103、L2スイッチ装置104を介して、情報処理端末106、107と接続される。情報処理端末106は、L2スイッチ装置104と有線接続されるが、情報処理端末107は、L2スイッチ装置104と無線アクセスポイント105を介し無線接続される。L2スイッチ装置102、104はデータリンク層で接続を行うものであり、ルータ装置(L3スイッチ装置)103はネットワーク層で接続を行うものである。但し、ネットワークの構成はこれらに限定されるものではない。
図2は、図1に示すネットワークに第2のDHCPサーバ111が存在する(追加される)場合のネットワークの構成例を示す図である。
図2に示すように、第1のDHCPサーバ101と異なるネットワーク構成をもつ第2のDHCPサーバ111が情報処理端末106(107)と同じネットワーク上に存在する場合には、情報処理端末106(107)は第1のDHCPサーバ101と、第2のDHCPサーバ111の両方からIPアドレスの割り当てを受けることができ、第2のDHCPサーバ111からIPアドレスの割り当てを受けた場合には、第1のDHCPサーバ101が接続されたネットワークに対し正常に通信できない場合が発生する可能性がある。
図3は実施形態に係る処理を行う情報処理端末106(107)の構成例を示す図である。
本実施形態に用いる情報処理端末106(107)は、LANインタフェース部301、パケット処理部302、TCP/UDP通信監視部303、DHCP処理部304を有する。DHCP処理部304はDHCP制御部305とDHCPサーバ情報記憶部306を含む。
LANインタフェース部301は有線、無線接続を行う際のインタフェースであり、DHCPサーバ101との通信を行う際に、周辺機器との接続を行うものである。情報処理端末106のLANインタフェース部は、有線接続機能を備えているが、更に無線接続機能を備えていてもよい。
パケット処理部302は、送受信するパケット(メッセージ)を処理し、DHCPサーバ101(111)より割り当てられたIPアドレスを利用した情報の送受信を行う。
TCP/UDP通信監視部303は、DHCPサーバ101(111)から割り当てられたIPアドレスでの通信可否を判定する。通信可否を判定する方法として、例えば、情報処理端末は、割り当てられたIPアドレスを送信元アドレスとして用いてパケットをいずれかの宛先(DHCPサーバ、その他の装置)に送信し、その宛先からの応答パケットを受信するまでの時間をRTT(Round Trip Time)として計測し、RTTの大きさに応じて、通信可否を判定する。すなわち、RTTが所定の基準値以下であれば通信可能と判定し、RTTが所定の基準値を超える場合には、通信不可能であると判定する。
DHCP処理部304内のDHCP制御部305は、パケット処理部302でDHCPサーバ101(111)と送受信するメッセージ内に含まれる情報、TCP/UDT通信監視部303の通信の監視結果から、DHCPサーバ情報記憶部306に記憶する情報を選択する。また、DHCP制御部305はDHCPサーバ情報記憶部306に記憶された情報に基づき、IPアドレスの割り当てを受けるDHCPサーバ101(111)の選択を行う。
DHCPサーバ情報記憶部306は、DHCP制御部305で選択した情報を記憶しておく。
図4は情報処理端末106(107)とDHCPサーバ101(111)の間で通信を行う際のメッセージのフォーマットを示す図である。
メッセ―ジは、メッセージのタイプ(パケットが要求か応答のいずれであるか)を示すOP401、ハードウェアのアドレスタイプを示すハードタイプ402、ハードウェアのアドレス長を示すハードウェア長403、DHCPリレーエージェントを使用する場合に、通過するエージェントの数を示すホップ数404、クライアントとサーバ側の通信で共通で使用されるIDを示すトランザクションID405、IPアドレスの更新を開始してからの秒数を示す経過秒数406、メッセージがブロードキャストなのかユニキャストなのかを示すフラグ407、情報処理端末106、107のIPアドレスを示すCIADDR408、DHCPサーバ101(111)が割り当てるIPアドレスを示すYIADDR409、DHCPサーバ101(111)のIPアドレスを示すSIADDR410、リレーエージェントのIPアドレスを示すGIADDR411、情報処理端末106、107のMACアドレスを示すCHADDR412、DHCPサーバ101(111)のホスト名を示すSNAME413、ブートファイル名を示すファイル名414、DHCPサーバ101(111)が提供するオプションのパラメータを示すオプション415の情報を含む。
図5はDHCPサーバ情報記憶部306が記憶する情報のフォーマットの一例を示す図である。
DHCPサーバ情報記憶部306は、DHCPサーバ101、111に対応づけて、そのDHCPサーバ101(111)から自端末に割り当てられた最新のIPアドレス、そのDHCPサーバ101(111)のMACアドレスと、IPアドレスの割り当てを受けた時刻、割り当てられたIPアドレスを利用したDHCPサーバ101(111)及び/又はその他の装置への接続回数(累積)、IPアドレスを割り当てられてからIPアドレスが開放されるまでの経過時間(利用時間)を記憶する。
DHCP制御部305は、IPアドレスの割り当ての際にDHCPサーバ101(111)から受信したメッセージに含まれるYIADDR409の値であるIPアドレスをDHCPサーバ101(111)から割り当てられたIPアドレスとして選択して、DHCPサーバ情報記憶部306に記憶させる。また、DHCP制御部305は、図4に示すメッセージSIADDR410に含まれる記憶したDHCPサーバ101(111)のIPアドレスを基に、ARPによってMACアドレスを取得し、取得したMACアドレスをDHCPサーバ101(111)のMACアドレスとしてDHCPサーバ情報記憶部306に記憶する。DHCP制御部305は、DHCPサーバ101(111)の識別情報(サーバ名、MACアドレス等)に対応づけて、DHCPサーバへの接続回数、割り当てられたIPアドレスを利用したネットワークへの接続回数をDHCPサーバ情報記憶部306に記憶する。DHCP制御部305は、IPアドレスの割り当てを受けた時刻をDHCPサーバ情報記憶部306に記憶させる。なお、IPアドレスの割り当てが解消された場合は、IPアドレスの割り当て時刻からIPアドレスが解消されるまでの時間を算出し、その値をIPアドレスの利用時間としてDHCPサーバ情報記憶部306に記憶させるとともに、IPアドレスの割り当て時刻をクリアする。なお、同じMACアドレスのDHCPサーバについては、IPアドレスの利用時間を累積加算してもよい。
DHCP処理部304内のDHCP制御部305は、DHCPサーバ情報記憶部305に記憶された接続回数、利用時間、通信可否の情報等に基づいて適切なDHCPサーバ101(111)の選択を行う。
適切なDHCPサーバ101(111)の選択方法は、例えば、図5に示すような5つのサーバに関する情報が記憶されている場合、割り当てられたIPアドレスを利用したDHCPサーバ及び/又はその他の装置への接続回数の多いもの(サーバB)、割り当て時刻からの経過時間が長いもの(サーバA)、通信可能であるもの(サーバA、サーバB、サーバD)、のいずれか一つに該当するDHCPサーバ101(111)を選択しても良く、これらを組み合わせた複数の項目に対し該当するDHCPサーバ101(111)を選択しても良い。また、選択をする際の基準について詳細に設定しても良い。選択する際の基準の詳細とは、例えば、接続回数が4回以上のもの、利用時間が20時間以上のもの等である。選択をする際の基準に関しては、予め、DHCP制御部306に設定しておいても良く、IPアドレスの割り当てを受ける際に、ユーザが条件の設定及び/又は条件を選択しても良い。
図6は、情報処理端末106(107)が1回目にDHCPサーバ101(111)からIPアドレスの割り当てを受ける際の処理シーケンスを示す図である。1回目とは、DHCPサーバ情報記憶部306にDHCPサーバ101(111)に関する情報を記憶していない場合である。
始めに、情報処理端末106(107)が、現在利用できるDHCPサーバ101(111)を探すためのメッセージであるDHCPDiscoverをブロードキャストする(ステップS601)。情報処理端末106(107)は、DHCPDiscoverのメッセージとして、CIADDR408に、送信時の情報処理端末のIPアドレス0.0.0.0を設定し、YIADDR409に、ブロードキャスト通信を示す、255.255.255.255を設定し、CHADDR412に情報処理端末のMACアドレスを設定する。これに対し、DHCPサーバ101(111)はDHCPDiscoverを受信(ステップS602)した後、アドレスプールから他の端末において利用されていないIPアドレスを選び、その情報を含んだDHCPOfferをメッセージ内のCHADDR412に登録されている情報処理端末106(107)のMACアドレス宛に送信する(ステップS603)。DHCPサーバ101(111)は、DHCPOfferのメッセージとして、SIADDR410にDHCPサーバ101(111)自身のIPアドレスを設定し、YIADDR409に割り当ての候補となるIPアドレスを設定する。
情報処理端末106(107)は、所定時間以内にDHCPサーバ101、111のそれぞれからDHCPOfferを受信(ステップS604)した後、先に到達したDHCPサーバ101(111)からのDHCPOfferに対し、受け取ったYIADDR409に設定されたIPアドレスの割り当てを受けるため、DHCPRequestをブロードキャストする(ステップS605)。DHCPRequestのメッセージに設定する情報はDHCPDiscoverに含まれる情報にオプション415の情報を追加したものである。オプション415の情報とはDHCPOfferのYIADDR409に登録されたIPアドレスの割り当てを要求する旨のものである。
情報処理端末106(107)からDHCPRequestを受信した(ステップS606)DHCPサーバ101、111のいずれか一方は、割り当ての要求を受けたIPアドレスが既に他の端末に割り当てられていないか確認し、要求を受けた時点で、他の端末に割り当てられているかどうかを確認し、そのIPアドレスは利用できるかを判断する。DHCPサーバ101は、IPアドレスを利用できると判断した場合に、情報処理端末106(107)に対し、正式なIPアドレスの割り当てを行うため、CHADDR412に登録された情報処理端末106(107)のMACアドレス宛にDHCPAckの送信を行う(ステップS607)。
情報処理端末106(107)は、DHCPサーバ101からDHCPAckを受信(ステップS608)した後、受信したDHCPAckのメッセージのYIADDR312に含まれるIPアドレスの設定を行う(ステップS609)。
情報処理端末106(107)は、設定したIPアドレスにおける通信状況をDHCPサーバ情報記憶部306に記憶する。例えば、DHCPサーバ101からIPアドレスの割り当てを受けた際には、上述したRTTの測定結果に基づいて、RTTの長さが所定値を下回るか否か判定する。所定値を下回る場合には、正常に通信を行なえるため、正常に通信を行える旨の情報をDHCPサーバ情報記憶部306に記憶しておく。一方、DHCPサーバ111からIPアドレスの割り当てを受けた際には、RTTの測定結果が所定値を超えるため、正常に通信を行えない旨の情報を情報記憶部に記憶しておく。
図7は、情報処理端末106(107)が2回目以降にDHCPサーバ101(111)からIPアドレスの割り当てを受ける際の処理シーケンスを示す図である。この例では、DHCPサーバ情報記憶部306にDHCPサーバ101(111)に関する情報が記憶されているものとする。
情報処理端末106(107)がDHCPサーバ情報記憶部306に、DHCPサーバ101(111)に関する情報を記憶している場合には、DHCPサーバ101(111)からDHCPOfferを受信(ステップS704)した後、DHCPサーバ情報記憶部306に記憶されたDHCPサーバ101(111)の情報に基づいて、DHCP制御部305はIPアドレスの割り当てを受けるDHCPサーバ101(111)の選択を行う(ステップS705)。情報処理端末106(107)はDHCP制御部305で選択したDHCPサーバ101(正常に通信できることが記憶されたDHCPサーバ)に対し、DHCPRequestを送信する(ステップS706)。DHCPサーバ101はDHCPRequestを受信し(ステップS707)、割り当ての要求を受けたIPアドレスが既に他の端末に割り当てているかどうかを確認し、要求を受けた時点で利用できるかを判断する。DHCPサーバ101は、IPアドレスを利用できると判断した場合に、情報処理端末106(107)に対し、正式なIPアドレスの割り当てを行うため、CHADDR412に登録された情報処理端末106(107)のMACアドレス宛にDHCPAckの送信を行う(ステップS708)。
情報処理端末106(107)は、DHCPサーバ101からDHCPAckを受信(ステップS709)した後、受信したDHCPAckのメッセージのYIADDR312に含まれるIPアドレスを利用するIPアドレスとして設定する(ステップS710)。
図8は、第1の実施形態におけるDHCPサーバ101を選択する際の情報処理端末の詳細な処理フローの例を示す図である。
情報処理端末106(107)においてLAN接続(ステップS801)がされた後、情報処理端末106(107)は情報処理端末106(107)が現在利用できるIPアドレスの割り当てを受けられるDHCPサーバ101(111)を探すためのメッセージとしてDHCPDiscoverをブロードキャストする(ステップS802)。
DHCPサーバ101(111)は、情報処理端末106(107)からのDHCPDiscoverの送信(ステップS802)に対し、アドレスプールから利用できるIPアドレスを選択し、情報処理端末106(107)に設定するIPアドレスの候補を通知するためのメッセージとして、DHCPOfferをブロードキャストする。そして、情報処理端末106(107)はDHCPサーバ101(111)からDHCPOfferを受信したかどうかの確認を行う(ステップS803)。
情報処理端末106(107)は、DHCPサーバ101(111)からDHCPOfferを受信しない場合(ステップS803:No)には、DHCPサーバ101(111)へのDHCPDiscoverの送信回数が上限に達しているかを確認する(ステップS804)。
情報処理端末106(107)は、DHCPサーバ101(111)へのDHCPDiscoverの送信回数が上限に達している場合(ステップS804:Yes)には、DHCPサーバ101(111)からIPアドレスの割り当てを受ける処理を終了する。
情報処理端末106(107)は、DHCPサーバ101(111)へのDHCPDiscoverの送信回数が上限に達していない場合(ステップS804:No)には、DHCPサーバ101(111)に対し、再度、DHCPDiscoverを送信する(ステップS802)。
情報処理端末106(107)は、DHCPサーバ101(111)からDHCPOfferを受信した場合(ステップS803:Yes)には、予めユーザが設定した所定時間の間に、複数のDHCPサーバ101(111)からDHCPOfferを受信したかどうかの確認を行う(ステップS805)。
情報処理端末106(107)は、複数のDHCPサーバ101(111)からDHCPOfferを受信した場合(ステップS805:Yes)には、DHCPサーバ情報記憶部306に記憶された、過去に接続したDHCPサーバ101(111)に関する接続回数、利用時間、通信可否等の情報の参照を行う(ステップS806)。
情報処理端末106(107)は、DHCPサーバ情報記憶部306内に、受信したDHCPOfferを行ったDHCPサーバ101(111)に関する情報が記憶されているかどうかの確認を行う(ステップS807)。
情報処理端末106(107)は、DHCPサーバ情報記憶部306にDHCPOfferを受信したDHCPサーバ101(111)に該当するDHCPサーバ101(111)の情報が存在する場合(ステップS807:Yes)には、記憶部に情報が存在するDHCPサーバ101(111)に対し、DHCPOfferの情報を基に、情報処理端末106(107)が選択したDHCPサーバ101(111)に対し、IPアドレスの割り当てを正式に依頼するためのメッセージとしてDHCPRequestの送信を行う(ステップS808)。複数のDHCPOfferを受信したか確認することで、DHCPOfferを受けた複数のDHCPサーバ101、111の内、DHCPサーバ情報記憶部306に記憶された正常に通信可能なDHCPサーバ101(111)を選択することができ、DHCPサーバ情報記憶部306に記憶されていないDHCPサーバ101が通信可能かどうかを確認する処理を行う必要がなくなり、DHCPサーバ101、111を選択する際の処理量を減らすことができる。
情報処理端末106(107)がDHCPRequestを送信するDHCPサーバ101、111の選択を行う際、ユーザが予め設定したDHCPサーバ101、111の選択の基準に基づき、例えば、接続回数が多い、又は、利用時間の長い多いDHCPサーバ101、111を自動で選択しても良く、該当するDHCPサーバ101(111)の一覧を情報処理端末106(107)の画面に表示し、DHCPサーバ101をユーザが手動で選択しても良い。
DHCPサーバ101、111は情報処理端末106(107)からのDHCPRequestの受信に対し、IPアドレスの正式な割り当てを許可するためのメッセージとしてDHCPAckを送信する。
情報処理端末106(107)はDHCPサーバ101(111)から受信したDHCPAckにより使用を許可されたIPアドレスを取得する(ステップS810)。
また、情報処理端末106(107)は、DHCPサーバ情報記憶部306内に、受信したDHCPOfferを行ったDHCPサーバ101(111)に関する情報が記憶されているかどうかの確認を行い(ステップS807)、DHCPサーバ情報記憶部306に該当するDHCPサーバ101(111)が存在しない場合(ステップS807:No)には、最初にDHCPOfferを受信したDHCPサーバ101にDHCPRequestを送信する(ステップS809)。
DHCPサーバ101(111)は、情報処理端末106(107)からのDHCPRequestに対し、DHCPAckを送信し、情報処理端末106(107)はDHCPサーバから送信されたDHCPAckにより許可されたIPアドレスを取得する(ステップS810)。
情報処理端末106(107)は、DHCPサーバ101から取得したIPアドレスにおいてTCP/UDP通信が正常に行えるかどうかを、TCP/UDP通信監視部303で確認し(ステップS811)、TCP/UDP通信が正常に行える場合(ステップS811:Yes)には、DHCPAckを受信したDHCPサーバ101(111)に関する情報をDHCPサーバ情報記憶部306に記憶する(ステップS820)。
一方、TCP/UDP通信を正常に行えない場合(ステップS811:No)には、情報処理端末106(107)はIPアドレスを破棄するためのメッセージとしてDHCPReleaseの送信を行う(ステップS812)。
DHCPサーバ101は、情報処理端末106(107)からDHCPReleaseを受信した後、IPアドレスの解放を許可する。情報処理端末106(107)は、DHCPReleaseを送信し、IPアドレスの破棄を行い(ステップS913)、再度、DHCPDiscoverの送信を行う(ステップS814)。
情報処理端末106(107)は、DHCPDiscover送信に対し、他のDHCPサーバ101(111)からのDHCPOfferが存在するかどうかの確認を行う(ステップS815)。他のDHCPサーバ101(111)からのDHCPOfferが存在するある場合(ステップS815:Yes)には、該当するDHCPサーバ101(111)に自動でDHCPRequest送信を行っても良く、該当するDHCPサーバ101、111の一覧を表示し、DHCPサーバ101(111)をユーザに手動で選択し、DHCPサーバ101(111)へDHCPRequestを送信しても良い(ステップS816)。
以前取得したIPアドレスの割り当てを受けたDHCPサーバ101(111)以外からのDHCPOfferが存在しない場合(ステップS815:No)には処理を終了する。
情報処理端末106(107)は、所定時間内におけるDHCPサーバ101(111)からのDHCPOfferを複数受信しない場合(ステップS805:No)にはDHCPOfferを送信したDHCPサーバ101(111)に対し、DHCPRequestを送信する(ステップS817)。DHCPサーバ101(111)は、情報処理端末106、107からのDHCPRequestに対し、DHCPAckを送信する。情報処理端末106(107)は、DHCPサーバ101(111)からDHCPAckを受信し、IPアドレスを取得する(ステップS818)。
情報処理端末106(107)は、DHCPAckを受信して取得したIPアドレスにおいてTCP/UDP通信を正常に行えるかどうかの確認をTCP/UDP通信監視部303で行う(ステップS819)。TCP/UDP通信を正常に行えない場合(ステップS919:No)には処理を終了する。
TCP/UDP通信が正常に行える場合(ステップS819:Yes)には、DHCPAckを送信したDHCPサーバ101(111)により割り当てられたIPアドレスにおける利用開始時刻、通信回数または通信可否の少なくとも一つをDHCPサーバ記憶部306に記憶(ステップS820)した後、IPアドレスを正式に設定する(ステップS821)。
図9は、第2の実施形態におけるDHCPサーバ101(111)を選択する際の情報処理端末の処理フローの例を示す図である。
第2の実施形態では第1の実施形態と同様にDHCPサーバ101(111)に関する情報を記憶する処理を行うが、DHCPサーバ101の通信情報を記憶する際、正常に通信ができない場合の情報も記憶することを特徴とする。正常に通信ができない場合の情報についても記憶することにより、接続を行う際、過去に正常な通信を行えないIPアドレスの割り当てを受けたDHCPサーバ101(111)からのIPアドレスの割り当てが行われないようにすることが可能となる。
情報処理端末106(107)が複数のDHCPサーバ101、111からDHCPOfferを受信したかどうかの確認を行う処理(ステップS901からステップS905)までは第1の実施形態(ステップS801〜805)と同様である。
情報処理端末106(107)は、複数のDHCPサーバ101、111からDHCPOfferを受信した場合(ステップS903:Yes)、第1の実施形態と同様にDHCPサーバ情報記憶部306に記憶された、過去に接続したDHCPサーバ101(111)に関する接続回数、利用時間、通信可否等の情報の参照を行う (ステップS905)。情報処理端末106(107)は、DHCPサーバ情報記憶部306に記憶されたサーバの情報に該当するDHCPサーバが存在するかの確認を行い(ステップS906)、該当するDHCPサーバ101(111)が存在する場合(ステップS906:Yes)には、該当するDHCPサーバ101(111)からIPアドレスの割り当てを受け、正常に通信を行えるものであるかどうかの確認をTCP/UDP通信監視部303で行う(ステップS907)。正常に通信できる場合(ステップS907:Yes)には、DHCPサーバ101(111)からDHCPAckを受信し、IPアドレスを正式に取得する(ステップS910)。正常に通信できない場合(ステップS907:No)には、他のDHCPサーバからのDHCPOfferを受信したかどうかの確認を行い(ステップS908)、他のDHCPサーバが存在する場合(ステップS908:Yes)には、他のDHCPサーバからのDHCPOfferに関して、DHCPサーバ情報記憶部306に記憶された、過去に接続したDHCPサーバ101(111)に関する接続回数、利用時間、通信可否等の情報の参照を行う(ステップS905)。該当するDHCPサーバ101が存在しない場合(ステップS908:No)には処理を終了する。
情報処理端末106(107)は、DHCPサーバ情報記憶部306に記憶されたDHCPサーバ101(111)の情報に該当するDHCPサーバ101(111)が存在しない場合(ステップS906:No)には、最初にDHCPOfferを受信したDHCPサーバに対しDHCPRequestを送信する(ステップS909)。
その後、情報処理端末106(107)は、TCP/UDP通信が正常に行えるかをTCP/UDP通信監視部303で確認し(ステップS911)、確認した結果をDHCPサーバ情報記憶部305に記憶する(ステップS912)。DHCPサーバ101(111)によって割り当てられたIPアドレスにおいて、正常に通信を行えるかどうかを確認し(ステップS913)、正常に通信を行える場合(ステップS913:Yes)には、IPアドレスを決定し(ステップS914)、処理を終了する。
一方、TCP/UDP通信を正常に行えない場合(ステップS913:No)には、情報処理端末106(107)はIPアドレスを破棄するためのメッセージとしてDHCPReleaseの送信を行う(ステップS915)。
DHCPサーバ101は、情報処理端末106(107)からDHCPReleaseを受信した後、IPアドレスの解放を許可する。情報処理端末106(107)は、DHCPReleaseを送信し、IPアドレスの破棄を行い(ステップS916)、再度、DHCPDiscoverの送信を行う(ステップS917)。
情報処理端末は、他のDHCPサーバ101(111)からのDHCPOfferが存在するかどうかの確認を行う(ステップS918)。他のDHCPサーバ101(111)が存在する場合(ステップS918:Yes)には、該当するDHCPサーバ101(111)に対しDHCPRequestを送信する(ステップS919)。情報処理端末106(107)がDHCPRequestを送信するDHCPサーバ101、111の選択を行う際、ユーザが予め設定したDHCPサーバ101、111の選択の基準に基づき、該当するDHCPサーバ101、111を自動で選択しても良く、該当するDHCPサーバ101(111)の一覧を情報処理端末106(107)の画面に表示し、DHCPサーバ101(111)をユーザが手動で選択しても良い(ステップS919)。
情報処理端末106(107)は、1回の割り当てを受ける処理の中で、以前IPアドレスを取得したDHCPサーバ101(111)以外からのDHCPOfferが存在しない場合(ステップS918:No)には、処理を終了する。
図10は、実施の形態にかかる処理を行う情報処理端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。
例えば、実施の形態に係る処理を行う情報処理端末はCPU(Central Processing Unit)1001と、メモリ(主記憶装置)1002と、補助記憶装置1003と、入力装置1004と、出力装置1005と、ネットワークインタフェース1006を有する。これらの各装置はバス1007を介して接続される。
CPU1001は情報処理端末全体の制御を司る。メモリ1002にはOS(Operating System)などの基本プログラムが記憶されている。
CPU1001は補助記憶装置1003からDHCPサーバ情報を読み出し、メモリ1002に格納する。さらに、CPU1001はメモリ1002に格納された情報に基づき、DHCPサーバ101、111の選択処理を実行する。すべてのDHCPサーバ101、111に関する情報は常にメモリ1002に格納される必要はなく、処理に用いられるデータがメモリ1002に格納されてもよい。
また、上述したDHCPサーバ選択処理に関するプログラムは必ずしも補助記憶装置1003に記憶しておく必要はなく、例えば、コンピュータに挿入されるディスク等の可搬用記憶媒体に記憶させておいても良い。
入力装置1004は例えば、DHCPサーバ101、111を選択する際の基準となる項目をユーザが入力する際に利用する。
出力装置1005は例えば、複数の適切なDHCPサーバ101、111が選択された際にユーザに対し、選択されたDHCPサーバ101、111の表示を行う。
ネットワークインタフェース1006はパケット処理部302、TCP/UDP通信監視部303を有し、通信に関する情報を補助記憶装置1003内のDHCP処理部304に送り、記憶する。
上述したハードウェア構成図は構成例であり、これに限定されるものではなく、上述した処理をユーザ端末が行うのではなく、例えば、DHCPサーバ101、111の選択処理を行う装置をユーザ端末とは別に設置しても良い。
101、111 DHCPサーバ
102、104 L2スイッチ装置
103 ルータ装置(L3スイッチ装置)
105 無線アクセスポイント
106、107 情報処理端末
301 LANインタフェース部
302 パケット処理部
303 TCP/UDP通信監視部
304 DHCP処理部
305 DHCP制御部
306 DHCPサーバ情報記憶部
401 OP
402 ハードタイプ
403 ハードウェア長
404 ホップ数
405 トランザクションID
406 経過秒数
407 フラグ
408 CIADDR
409 YIADDR
410 SIADDR
411 GIADDR
412 CHADDR
413 SNAME
414 ファイル名
415 オプション
1001 CPU
1002 メモリ(主記憶装置)
1003 補助記憶装置
1004 入力装置
1005 出力装置
1006 ネットワークインタフェース
1007 バス

Claims (8)

  1. ネットワークにおける識別番号の割り当てをサーバに要求し、
    前記要求に応じて、前記サーバから割り当てられた前記識別番号の候補と前記サーバの識別番号を受信し、
    記憶部に記憶された、前記サーバから割り当てられた前記識別番号を用いた通信状況に基づき、前記サーバから割り当てられた前記識別番号を用いて通信するかを判定し、
    通信すると判定した場合には、前記サーバに対し、前記識別番号の付与を依頼し、通信しないと判定した場合には前記サーバから割り当てられた前記識別番号を破棄し、
    前記識別番号の付与を依頼した前記サーバから割り当てられた前記識別番号における通信を開始した後、前記識別番号を用いた通信状況を測定し、
    測定結果に基づいて前記記憶部に記憶する前記通信状況に関する情報を更新する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とするサーバ選択プログラム。
  2. 前記サーバにより割り当てられた前記ネットワークにおける識別番号を利用して前記ネットワークを介したデータの送受信ができない場合に、前記割り当てられた識別番号を破棄する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載のサーバ選択プログラム。
  3. 前記サーバにより割り当てられた前記ネットワークにおける前記識別番号を利用して前記ネットワークを介したデータの送受信ができない場合に、データの送受信ができない前記識別番号及び/又は前記識別番号を割り当てた前記サーバの識別番号を記憶する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載のサーバ選択プログラム。
  4. データの送受信ができない前記識別番号及び/又は前記識別番号を割り当てた前記サーバの識別番号の情報に基づき、データの送受信ができない前記識別番号又はデータの送受信ができない前記識別番号を割り当てた前記サーバから割り当てられた前記識別番号を破棄する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項3に記載のサーバ選択プログラム。
  5. 前記サーバ毎の識別番号と対応付けた前記ネットワークにおける通信状況に関する情報に基づき、前記ネットワークの通信状況が基準値以上のサーバを選択する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のサーバ選択プログラム。
  6. 前記サーバ毎の識別番号と対応付けた前記ネットワークの通信状況に関する情報に基づき、前記ネットワークの通信状況が基準値以上となるサーバの選択画面を表示する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のサーバ選択プログラム。
  7. ネットワークにおける識別番号の割り当てをサーバに要求し、
    前記要求に応じて、前記サーバから割り当てられた前記識別番号の候補と前記サーバの識別番号を受信し、
    記憶部に記憶された、前記サーバから割り当てられた前記識別番号を用いた通信状況に基づき、前記サーバから割り当てられた前記識別番号を用いて通信するかを判定し、
    通信すると判定した場合には、前記サーバに対し、前記識別番号の付与を依頼し、通信しないと判定した場合には前記サーバから割り当てられた前記識別番号を破棄し、
    前記識別番号の付与を依頼した前記サーバから割り当てられた前記識別番号における通信を開始した後、前記識別番号を用いた通信状況を測定し、
    測定結果に基づいて前記記憶部に記憶する前記通信状況に関する情報を更新する
    処理をコンピュータが実行することを特徴とするサーバ選択方法。
  8. ネットワークにおける識別番号の割り当てをサーバに要求し、前記要求に応じて、前記サーバから割り当てられた前記識別番号の候補と前記サーバの識別番号を受信する処理を行う処理部と、
    記憶部に記憶された、前記サーバから割り当てられた前記識別番号を用いた通信状況に基づき、前記サーバから割り当てられた前記識別番号を用いて通信するかを判定し、通信すると判定した場合には、前記サーバに対し、前記識別番号の付与を依頼し、通信しないと判定した場合には前記サーバから割り当てられた前記識別番号を破棄する制御を行う制御部と、
    前記識別番号の付与を依頼した前記サーバから割り当てられた前記識別番号における通信を開始した後、前記識別番号を用いた通信状況を監視する監視部と、
    監視結果に基づいて前記記憶部に記憶する前記通信状況に関する情報を更新する記憶部と
    を有することを特徴とする情報処理端末。
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