JP2017199155A - コンピュートリソース管理システムおよびコンピュートリソース管理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
激甚災害等で1箇所のエリアのリソースが全て使用不可となった場合、このエリアの使用中リソースで動作していたサービスを、他のエリアの空きリソースに移動させることで、この使用中リソースで動作していたサービスを救済することが行われている。これにより、激甚災害時にもサービスの継続が可能となる。なお、移動先のエリアは運用上の制約等により1箇所のエリアとする。これは、1つのエリアの複数の使用中リソースで動作していたサービスを、複数のエリアの空きリソースに分散して設定し、ネットワークを設定すると、復旧時間が容認できないほど大きくなってしまうためである。
非特許文献2には、OpenStackにて計算ホストを予約する発明が記載されている。
また、サービス増設等のために新たに空きリソースを使用する場合、激甚災害への対応の有無によってリソースの使用可否が異なる。そのため、「激甚発生時のリソースを確保」を最小限にするためには、サービス特性である激甚対応の有無を考慮に入れた使用可否判断を行う必要がある。
そこで、本発明は、激甚災害発生時の対応に必要なリソースを適切に確保し、激甚災害時のサービス継続性を持たせることが可能なコンピュートリソース管理システムおよびコンピュートリソース管理方法を提供することを課題とする。
図4は、比較例のコンピュートリソース管理システムSaの構成図である。
比較例のコンピュートリソース管理システムSaは、コンピュートリソース管理装置1Aと、これに指示を行う保守者端末2と、管理対象であるエリア#1(3a)、エリア#2(3b)、エリア#3(3c)を含んで構成される。以下、エリア#1(3a)、エリア#2(3b)、エリア#3(3c)を特に区別しないときは、単にエリア3と記載する場合がある。コンピュートリソース管理システムSaは、例えば電話システムであるが、これに限られない。
空きリソース31は、サービスが動作していないリソースのことをいう。激甚対応有り使用中リソース32は、サービスが動作しているリソースであり、かつ、このサービスを激甚災害時に救済する必要があるもの(要救済リソース)をいう。激甚対応無し使用中リソース33は、サービスが動作しているリソースであり、かつ、このサービスを激甚災害時に救済する必要が無いものをいう。
コンピュートリソース操作部12は、例えば保守者端末2からリソースの増設指示を受けると、一連のリソース増設処理を開始する。
最初、コンピュートリソース操作部12は、各エリア3に対して増設指示を行い(ステップS20)、増設指示結果をコンピュートリソース情報13にも反映させて(ステップS21)、図5の処理を終了する。
激甚災害等で1箇所のエリア3のリソースが全て使用不可となった場合は、他のエリア3の空きリソース31上でサービスを移動させて動作させる。具体的にいうと、コンピュートリソース操作部12は、激甚災害等を受けた1箇所のエリア3と、そのエリア3が有する激甚対応有り使用中リソース32の数とを特定する(ステップS30)。そして、コンピュートリソース操作部12は、特定した数以上の空きリソース31を有する他のエリア3の数を判定する(ステップS31)。
図7(a)は、災害発生前の各エリア3の状態を示しており、図4に示したものと同一である。
エリア#2(3b)は、激甚災害の発生により空きリソース31と、激甚対応有り使用中リソース32と、激甚対応無し使用中リソース33とが全て0個に変化する。エリア#2(3b)の4個の激甚対応有り使用中リソース32で動作していたサービスは、エリア#1(3a)に移動する。
これにより、エリア#1(3a)の空きリソース31は4個から0個に、激甚対応有り使用中リソース32は1個から5個に変化する。これ以外は、図7(a)に示した状態と同様である。
なお、エリア#3(3c)も、図7(a)と同様に、3個の空きリソース31と、1個の激甚対応有り使用中リソース32と、2個の激甚対応無し使用中リソース33とを含んでいる。
エリア#1(3a)は、激甚災害の発生により空きリソース31と、激甚対応有り使用中リソース32と、激甚対応無し使用中リソース33とが全て0個に変化する。エリア#1(3a)の1個の激甚対応有り使用中リソース32は、エリア#3(3c)に移動する。
エリア#3(3c)の空きリソース31は3個から2個に、激甚対応有り使用中リソース32は1個から2個に変化する。エリア#1(3a)は更に、2個の激甚対応無し使用中リソース33を有する。
なお、エリア#2(3b)は、図7(a)と同様に、2個の空きリソース31と、4個の激甚対応有り使用中リソース32と、1個の激甚対応無し使用中リソース33とを含んでいる。
図8(a)は、災害発生前の各エリア3の状態を示している。
エリア#1(3a)は、図7(a)とは異なり、2個の空きリソース31と、1個の激甚対応有り使用中リソース32と、3個の激甚対応無し使用中リソース33とを含んでいる。つまり、図7(a)で示した状態において、2個の激甚対応無し使用中リソース33が増設されると、図8(a)で示した状態となる。
エリア#2(3b)は、図7(a)と同様に、2個の空きリソース31と、4個の激甚対応有り使用中リソース32と、1個の激甚対応無し使用中リソース33とを含んでいる。エリア#3(3c)は、3個の空きリソース31と、1個の激甚対応有り使用中リソース32と、2個の激甚対応無し使用中リソース33とを含んでいる。
エリア#2(3b)は、激甚災害の発生により空きリソース31と、激甚対応有り使用中リソース32と、激甚対応無し使用中リソース33とが全て0個に変化する。しかし、エリア#2(3b)の4個の激甚対応有り使用中リソース32で動作していたサービスは、エリア#1(3a)にもエリア#3(3c)のいずれにも移動することができない。よってエリア#2(3b)の4個の激甚対応有り使用中リソース32で動作していたサービスは中断してしまう。
このように比較例では、サービスの増設を行った結果、激甚災害の発生時にサービスを救済できずに中断する事象が発生する。
図1は、本実施形態におけるコンピュートリソース管理システムSの構成図である。
本実施形態のコンピュートリソース管理システムSは、コンピュートリソース管理装置1と、これに指示を行う保守者端末2と、管理対象であるエリア#1(3a)、エリア#2(3b)、エリア#3(3c)を含んで構成される。
空きリソース31は、サービスが動作していないリソースのことをいう。激甚対応有り使用中リソース32は、サービスが動作しているリソースであり、かつ、このサービスを激甚災害時に救済する必要があるもの(要救済リソース)をいう。激甚対応無し使用中リソース33は、サービスが動作しているリソースであり、かつ、このサービスを激甚災害時に救済する必要が無いものをいう。
増設判断部11とコンピュートリソース操作部12は、例えば保守者端末2からリソースの増設指示を受けると、一連のリソース増設処理を開始する。
最初、増設判断部11は、不図示のRAM(Random Access Memory)等の作業領域にコンピュートリソース情報13のデータをコピーし(ステップS10)、増設指示の内容をこの作業領域に反映する(ステップS11)。次いで増設判断部11は、空きリソース31が無いエリア3の数を判定する(ステップS12)。増設判断部11は、空きリソース31が無いエリア3の数が1以上ならば(ステップS12:1以上)、保守者端末2にエラーを応答して(ステップS18)、図2の処理を終了する。これにより増設判断部11は、各エリア3が空きリソース31を有さない状態を防ぐことができる。これにより、各エリア3が有する激甚対応有り使用中リソース32および激甚対応無し使用中リソース33のうち何れか1個が故障等で停止しても、このリソースで動作していたサービスを空きリソース31で救済可能である。
ステップS17の増設指示の後、増設判断部11は、作業領域に反映した増設指示結果をコンピュートリソース情報13にも反映させて(ステップS19)、図2の処理を終了する。
図3(a)は、更新前の各エリア3の例を示しており、前記した図1の状態と同様である。
仮に、図2のステップS11にて増設指示内容を反映された作業領域が、図3(a)に示した状態であるとして、図2のステップS12以降の増設判断処理を行う。するとステップS13にて激甚対応有り使用中リソース32の数が最大となるエリア#2(3b)が特定され、その激甚対応有り使用中リソース32の数が4個として特定される。その後ステップS14にて、4個の激甚対応有り使用中リソース32を移動するため、4個以上の空きリソース31を有するエリア3がエリア#1(3a)として特定され、これに適合するエリア3は1個である。
ここでは、エリア#1(3a)に2個の激甚対応無し使用中リソース33が増設されたので、激甚対応無し使用中リソース33の数は3となり、空きリソース31の数は2となる。この作業領域に対して図2のステップS12以降の増設判断処理を行うと、ステップS13にて激甚対応有り使用中リソース32の数が最大となるエリア#2(3b)が特定され、その激甚対応有り使用中リソース32の数が4個として特定される。しかし、ステップS14にて、4個以上の空きリソース31を有するエリア3を特定しようとするが、これに適合するエリア3は存在せず、0個である。よって増設判断部11は、保守者端末2にエラーを応答する(ステップS18)。
このようにして本実施形態では、激甚災害の発生時にサービスを救済できるか否かを判断した後にサービス増設を行う。よって激甚災害発生時の対応に必要なリソースを必要最小限確保し、激甚災害時のサービス継続性とリソースの有効活用を両立することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(d)のようなものがある。
(a) リソースの数は3個に限られない。
(b) 各フローチャートは例であり、各ステップ中に他のステップが挿入されていてもよく、限定されない。
(c) 各リソースは物理装置であってもよく、また物理装置上に構成された仮想マシンであってもよい。
(d) 増設判断部11がリソースの増設指示を受けるのは、保守者端末2による指示に限られず、例えばZabbixやCeliometerなどが実行されている監視装置による指示であってもよく、限定されない。
1,1A コンピュートリソース管理装置
11 増設判断部 (判断手段)
12 コンピュートリソース操作部 (増設手段)
13 コンピュートリソース情報 (記憶手段)
2 保守者端末
3a エリア#1
3b エリア#2
3c エリア#3
31 空きリソース
32 激甚対応有り使用中リソース (要救済リソース)
33 激甚対応無し使用中リソース
Claims (8)
- サービスが動作可能なリソースをそれぞれ備える複数のエリアを管理するコンピュートリソース管理システムであって、
前記リソースは、激甚災害によるサービスの停止時に当該サービスの他のエリアへの移動を要する要救済リソースと、サービスが動作していない空きリソースとを含み、
前記複数のエリアのうち一つのエリアが有する空きリソースにサービスを増設した場合における前記複数のエリアのうち要救済リソースを最も多く含むエリアと当該エリアに含まれる当該要救済リソースの数とを特定し、前記要救済リソースの数以上の空きリソースを有する他のエリアの数が2以上ならば、前記一つのエリアが有する空きリソースにサービスを増設可能と判断する判断手段、
を備えることを特徴とするコンピュートリソース管理システム。 - 前記判断手段は、
前記複数のエリアのうち前記一つのエリアが有する空きリソースにサービスを増設した場合における前記複数のエリアのうち要救済リソースを最も多く含むエリアと当該エリアに含まれる当該要救済リソースの数とを特定し、前記要救済リソースの数以上の空きリソースを有する他のエリアの数が1かつ当該他のエリアが含む要救済リソースの数以上の空きリソースを有するエリアが存在したとき、前記一つのエリアが有する空きリソースにサービスを増設可能と判断する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンピュートリソース管理システム。 - 前記判断手段は、
前記複数のエリアのうち空きリソースを含まないエリアが有ったならば、前記一つのエリアが有する空きリソースにサービスを増設不能と判断する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のコンピュートリソース管理システム。 - 前記複数のエリアそれぞれが有する前記要救済リソースの数、および前記複数のエリアそれぞれが有する前記空きリソースの数を格納する記憶手段、
を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のコンピュートリソース管理システム。 - 前記判断手段が前記一つのエリアが有する空きリソースにサービスを増設可能と判断したならば、当該一つのエリアが有する空きリソースにサービスを増設する増設手段、
を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のコンピュートリソース管理システム。 - 前記増設手段により空きリソースにサービスが増設される複数のエリア、
を備えることを特徴とする請求項5に記載のコンピュートリソース管理システム。 - サービスが動作していない空きリソース、およびサービスが動作中のリソースであり、激甚災害によるサービスの停止時に当該サービスの他のエリアへの移動を要する要救済リソースをそれぞれ備える複数のエリアを管理するコンピュートリソース管理方法であって、
前記複数のエリアのうち一つのエリアが有する空きリソースにサービスの増設指示を受け付けるステップと、
前記一つのエリアが有する空きリソースにサービスを増設した場合における前記複数のエリアのうち要救済リソースを最も多く含むエリアと当該エリアに含まれる当該要救済リソースの数とを特定するステップと、
前記要救済リソースの数以上の空きリソースを有する他のエリアの数が2以上ならば、前記一つのエリアが有する空きリソースにサービスを増設可能と判断するステップと、
を含むことを特徴とするコンピュートリソース管理方法。 - 前記要救済リソースの数以上の空きリソースを有する他のエリアの数が1かつ当該他のエリアが含む要救済リソースの数以上の空きリソースを有するエリアが存在したとき、前記一つのエリアが有する空きリソースにサービスを増設可能と判断するステップ、
を含むことを特徴とする請求項7に記載のコンピュートリソース管理方法。
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JP2014044589A (ja) * | 2012-08-27 | 2014-03-13 | Ntt Data Corp | リソース管理装置、リソース管理方法およびプログラム |
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