JP2017198490A - 測定システムおよび測定データ処理用プログラム - Google Patents

測定システムおよび測定データ処理用プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2017198490A
JP2017198490A JP2016087795A JP2016087795A JP2017198490A JP 2017198490 A JP2017198490 A JP 2017198490A JP 2016087795 A JP2016087795 A JP 2016087795A JP 2016087795 A JP2016087795 A JP 2016087795A JP 2017198490 A JP2017198490 A JP 2017198490A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
measurement
information
data
internal clock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016087795A
Other languages
English (en)
Inventor
田中 利明
Toshiaki Tanaka
利明 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hioki EE Corp
Original Assignee
Hioki EE Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hioki EE Corp filed Critical Hioki EE Corp
Priority to JP2016087795A priority Critical patent/JP2017198490A/ja
Publication of JP2017198490A publication Critical patent/JP2017198490A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Clocks (AREA)
  • Recording Measured Values (AREA)

Abstract

【課題】製造コストの高騰や消費電力の増加を招くことなく正確な測定時刻を各測定値に対応付けて測定結果データを生成する。
【解決手段】内部時計12の時刻を補正する第1の処理を実行することなく、測定値データD1および測定時刻特定用データD2を相互に関連付けて生成する第2の処理を開始したときに、第2の処理において、第1の処理を実行しなかったことを示す第1の情報と、その時点における内部時計12の時刻および特定した第1の時間長を特定可能な第2の情報とを相互に関連付けて測定時刻特定用データD2に記録する処理部19を備えた測定装置1から取得した測定時刻特定用データD2に第1の情報が記録されているときに、処理部27が、第3の処理において、第1の情報に関連付けられた第2の情報に基づき、測定時刻特定用データD2に記録された測定時刻情報に基づく測定時刻を変更して測定値に対応付ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、測定装置およびデータ処理装置を備えて構成された測定システム、並びに測定値に測定時刻を対応付けたデータを生成する処理を測定システムにおけるデータ処理装置の処理装置側処理部に実行させる測定データ処理用プログラムに関するものである。
出願人は、波形記録装置(以下、単に「記録装置」ともいう)と管理装置とを備えて構成された遠隔監視システム(以下、単に「監視システム」ともいう)の発明を下記の特許文献に開示している。この監視システムでは、記録装置が、入力信号についての測定処理および測定値の記録処理と並行して、外部装置(一例として、管理装置)から取得した現在時刻情報に基づいて内部時計の時刻を補正する時刻補正処理を実行することができるように構成されている。
具体的には、この監視システムの記録装置では、外部装置から現在時刻の情報を取得したときに、現在時刻に対する内部時計の遅れまたは進みの時間を示す第1の時間長を特定する。この際に、内部時計が第1の時間長だけ遅れているときには、時刻補正処理の開始時刻と時刻補正処理の後に実行すべき測定処理の開始時刻との間の第2の時間長未満の第3の時間長だけ内部時計を進める処理を時刻補正処理として、第1の時間長が予め規定された時間長以下となるまで所定回数に亘って実行する。また、内部時計が第1の時間長だけ進んでいるときには、直前に実行した測定処理の開始時刻と時刻補正処理の開始時刻との間の第4の時間長未満の第5の時間長だけ内部時計を遅らせる処理を時刻補正処理として、第1の時間長が予め規定された時間長以下となるまで所定回数に亘って実行する。
したがって、出願人が開示している監視システムによれば、現在時刻に対して内部時計の時刻が第1の時間長だけ遅れているとき、および現在時刻に対して内部時計の時刻が第1の時間長だけ進んでいるときのいずれの場合であっても、上記の第2の時間または第4の時間を超えて内部時計の時刻が補正されるのを回避することが可能となっている。これにより、出願人が開示している監視システムによれば、測定値(測定データ)の重複や欠落を回避しつつ、現在時刻に対する予め規定された時間長以下の時差範囲内に内部時計の時刻を補正することが可能となっている。
特開2009−20044号公報(第6−15頁、第1−8図)
ところが、出願人が上記の特許文献に開示している監視システム(記録装置)には、以下のような改善すべき課題が存在する。すなわち、上記の監視システムでは、同じ測定時刻に対応付けられた測定値が重複して存在する状態や、所定の測定時刻に対応付けられた測定値が欠落した状態が生じるのを回避するために、正確な現在時刻に対する内部時計の時刻のずれ量(遅れている時間長や進んでいる時間長)が測定時間間隔の時間長よりも長いときに、測定時間間隔の時間長の範囲内で規定した時間長だけ時刻を補正する処理を複数回に亘って実行する構成が採用されている。
この場合、上記の特許文献において例示しているように、数十秒から数分単位の測定時間間隔で測定処理を実行するような使用形態においては、現在時刻と内部時計の時刻とのずれ量の特定、特定したずれ量と測定時間間隔の時間長との対比、時刻補正を何回に分けて実行するかの特定、および何回目にどの程度の時間長を補正するかの決定などの時刻補正に必要となる一連の処理を、次の測定処理を実行するまでの待機時間内で完了させることができる。しかしながら、例えば、電圧波形の描画を目的として数ミリ秒から数10ミリ秒の測定時間間隔で測定処理を実行するような使用形態においては、上記の一連の処理のすべてを、次の測定処理を実行するまでの待機時間内で完了させるのが困難となるおそれがある。
一方、高速な演算処理が可能な高性能の処理部を備えることにより、測定時間間隔が非常に短い使用形態においても、時刻補正に必要となる上記の一連の処理を待機時間内において完了させることが可能となる。しかしながら、そのような構成を採用した場合には、高価な処理部を搭載することに起因して記録装置の製造コストが高騰するおそれがある。また、待機時間内で各演算処理を完了させることができたとしても、演算処理を短時間で繰り返して実行することに起因して、処理部によって消費される単位時間当りの電力量が増加することとなり、特に、携帯型の記録装置(測定装置)においては、バッテリを電源とする可動時間が短くなってしまうおそれがある。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、製造コストの高騰や消費電力の増加を招くことなく、測定時間間隔が非常に短いときでも各測定値に対して正確な測定時刻を対応付けることが可能な測定システムおよび測定データ処理用プログラムを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1記載の測定システムは、内部時計と、予め規定された周期で測定対象についての被測定量を測定して測定値を順次出力する測定部と、外部装置から現在時刻情報を取得して前記内部時計の時刻を補正する第1の処理を予め規定された条件が満たされたときに実行すると共に、前記測定値を記録した測定値データと当該測定値データに記録した当該測定値の測定時刻を特定可能な測定時刻情報を記録した測定時刻特定用データとを相互に関連付けて生成する第2の処理を実行する測定装置側処理部とを有する測定装置、および前記測定値データに記録されている前記測定値を前記測定時刻特定用データに記録されている前記測定時刻情報に基づいて特定される測定時刻に対応付けて予め規定された手順に従って記録して測定結果データを生成する第3の処理を実行する処理装置側処理部を有するデータ処理装置を備えて構成された測定システムであって、前記測定装置側処理部は、前記現在時刻情報を取得可能な状態において前記第1の処理を実行することなく前記第2の処理を開始したときに、当該第2の処理において、当該第1の処理を実行しなかったことを特定可能な第1の情報と、前記現在時刻情報に基づいて特定される現在時刻に対する前記内部時計の時刻の遅れまたは進みの時間を示す第1の時間長が特定された時点における当該内部時計の時刻および当該第1の時間長をそれぞれ特定可能な第2の情報とを相互に関連付けて前記測定時刻特定用データに記録し、前記処理装置側処理部は、前記測定時刻特定用データに前記第1の情報が記録されているときに、前記第3の処理において、当該第1の情報に関連付けられている前記第2の情報に基づき、前記測定時刻情報に基づいて特定される測定時刻を予め規定された変更手順に従って変更して前記測定値に対応付けて前記測定結果データを生成する。
請求項2記載の測定システムは、内部時計と、予め規定された周期で測定対象についての被測定量を測定して測定値を順次出力する測定部と、外部装置から現在時刻情報を取得して前記内部時計の時刻を補正する第1の処理を予め規定された条件が満たされたときに実行すると共に、前記測定値を記録した測定値データと当該測定値データに記録した当該測定値の測定時刻を特定可能な測定時刻情報を記録した測定時刻特定用データとを相互に関連付けて生成する第2の処理を実行する測定装置側処理部とを有する測定装置、および前記測定値データに記録されている前記測定値を前記測定時刻特定用データに記録されている前記測定時刻情報に基づいて特定される測定時刻に対応付けて予め規定された手順に従って記録して測定結果データを生成する第3の処理を実行する処理装置側処理部を有するデータ処理装置を備えて構成された測定システムであって、前記測定装置側処理部は、前記現在時刻情報に基づいて特定される現在時刻に対する前記内部時計の時刻の遅れまたは進みの時間を示す第1の時間長が前記予め規定された周期の時間長未満の予め規定された第2の時間長以下のときに、前記内部時計の時刻を当該第1の時間長分変更する処理を前記第1の処理として実行すると共に、前記第1の時間長が前記第2の時間長を超えているときに、前記第1の処理を実行することなく、前記第2の処理において、当該第1の処理を実行しなかったことを特定可能な第1の情報と、当該第1の時間長が特定された時点における前記内部時計の時刻および当該第1の時間長をそれぞれ特定可能な第2の情報とを相互に関連付けて前記測定時刻特定用データに記録し、前記処理装置側処理部は、前記測定時刻特定用データに前記第1の情報が記録されているときに、前記第3の処理において、当該第1の情報に関連付けられている前記第2の情報に基づき、前記測定時刻情報に基づいて特定される測定時刻を予め規定された変更手順に従って変更して前記測定値に対応付けて前記測定結果データを生成する。
請求項3記載の測定システムは、請求項1または2記載の測定システムにおいて、前記測定装置側処理部は、前記第1の処理を実行して前記内部時計の時刻を前記第1の時間長分変更したときに、前記第2の処理において、当該第1の処理を実行したことを特定可能な第3の情報、および当該第1の処理によって変更した前記内部時計の時刻を特定可能な第4の情報を相互に関連付けて前記測定時刻特定用データに記録し、前記処理装置側処理部は、前記第1の情報および前記第3の情報の双方が前記測定時刻特定用データに記録されると共に、当該第1の情報が関連付けられた前記第2の情報に基づいて特定される前記内部時計の時刻と、当該第3の情報が関連付けられた前記第4の情報に基づいて特定される前記内部時計の時刻との間に測定された前記測定値が複数存在するときに、前記第3の処理において、当該第2の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻と、当該第4の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻と、前記予め規定された周期の時間長とに基づき、当該複数の測定値に対応付ける測定時刻を線形補間して前記測定結果データを生成する。
請求項4記載の測定システムは、請求項3記載の測定システムにおいて、前記処理装置側処理部は、前記測定時刻特定用データに前記第1の情報が複数記録されると共に、いずれかの当該第1の情報が関連付けられた前記第2の情報に基づいて特定される前記内部時計の時刻と、他のいずれかの当該第1の情報が関連付けられた前記第2の情報に基づいて特定される前記内部時計の時刻との間に、前記第4の情報に基づいて特定される前記内部時計の時刻が含まれず、かつ当該いずれかの第1の情報が関連付けられた当該第2の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻と、当該他のいずれかの第1の情報が関連付けられた当該第2の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻との間に測定された前記測定値が複数存在するときに、前記第3の処理において、当該いずれかの第1の情報が関連付けられた当該第2の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻と、当該他のいずれかの第1の情報が関連付けられた当該第2の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻と、前記予め規定された周期の時間長とに基づき、当該複数の測定値に対応付ける測定時刻を線形補間して前記測定結果データを生成する。
請求項5記載の測定データ処理用プログラムは、内部時計と、予め規定された周期で測定対象についての被測定量を測定して測定値を順次出力する測定部と、外部装置から現在時刻情報を取得して前記内部時計の時刻を補正する第1の処理を予め規定された条件が満たされたときに実行すると共に、前記測定値を記録した測定値データと当該測定値データに記録した当該測定値の測定時刻を特定可能な測定時刻情報を記録した測定時刻特定用データとを相互に関連付けて生成する第2の処理を実行する測定装置側処理部とを有する測定装置、および処理装置側処理部を有するデータ処理装置を備えて構成された測定システムにおける当該処理装置側処理部に対して、前記測定値データに記録されている前記測定値を前記測定時刻特定用データに記録されている前記測定時刻情報に基づいて特定される測定時刻に対応付けて予め規定された手順に従って記録して測定結果データを生成する第3の処理を実行させる測定データ処理用プログラムであって、前記現在時刻情報を取得可能な状態において前記第1の処理を実行することなく前記第2の処理を開始したときに、当該第2の処理において、当該第1の処理を実行しなかったことを特定可能な第1の情報と、前記現在時刻情報に基づいて特定される現在時刻に対する前記内部時計の時刻の遅れまたは進みの時間を示す第1の時間長が特定された時点における当該内部時計の時刻および当該第1の時間長をそれぞれ特定可能な第2の情報とを相互に関連付けて前記測定時刻特定用データに記録するように構成された前記測定装置側処理部によって生成された当該測定時刻特定用データに当該第1の情報が記録されているときに、前記第3の処理において、当該第1の情報に関連付けられている前記第2の情報に基づき、前記測定時刻情報に基づいて特定される測定時刻を予め規定された変更手順に従って変更して前記測定値に対応付けて前記測定結果データを生成させる処理を前記処理装置側処理部に実行させる。
請求項6記載の測定データ処理用プログラムは、内部時計と、予め規定された周期で測定対象についての被測定量を測定して測定値を順次出力する測定部と、外部装置から現在時刻情報を取得して前記内部時計の時刻を補正する第1の処理を予め規定された条件が満たされたときに実行すると共に、前記測定値を記録した測定値データと当該測定値データに記録した当該測定値の測定時刻を特定可能な測定時刻情報を記録した測定時刻特定用データとを相互に関連付けて生成する第2の処理を実行する測定装置側処理部とを有する測定装置、および処理装置側処理部を有するデータ処理装置を備えて構成された測定システムにおける当該処理装置側処理部に対して、前記測定値データに記録されている前記測定値を前記測定時刻特定用データに記録されている前記測定時刻情報に基づいて特定される測定時刻に対応付けて予め規定された手順に従って記録して測定結果データを生成する第3の処理を実行させる測定データ処理用プログラムであって、前記現在時刻情報に基づいて特定される現在時刻に対する前記内部時計の時刻の遅れまたは進みの時間を示す第1の時間長が前記予め規定された周期の時間長未満の予め規定された第2の時間長以下のときに、前記内部時計の時刻を当該第1の時間長分変更する処理を前記第1の処理として実行すると共に、前記第1の時間長が前記第2の時間長を超えているときに、前記第1の処理を実行することなく、前記第2の処理において、当該第1の処理を実行しなかったことを特定可能な第1の情報と、当該第1の時間長が特定された時点における前記内部時計の時刻および当該第1の時間長をそれぞれ特定可能な第2の情報とを相互に関連付けて前記測定時刻特定用データに記録するように構成された前記測定装置側処理部によって生成された当該測定時刻特定用データに当該第1の情報が記録されているときに、前記第3の処理において、当該第1の情報に関連付けられている前記第2の情報に基づき、前記測定時刻情報に基づいて特定される測定時刻を予め規定された変更手順に従って変更して前記測定値に対応付けて前記測定結果データを生成させる処理を前記処理装置側処理部に実行させる。
請求項7記載の測定データ処理用プログラムは、請求項5または6記載の測定データ処理用プログラムにおいて、前記第1の処理を実行して前記内部時計の時刻を前記第1の時間長分変更したときに、前記第2の処理において、当該第1の処理を実行したことを特定可能な第3の情報、および当該第1の処理によって変更した前記内部時計の時刻を特定可能な第4の情報を相互に関連付けて前記測定時刻特定用データに記録するように構成された前記測定装置側処理部によって生成された当該測定時刻特定用データに、前記第1の情報および前記第3の情報の双方が記録されると共に、当該第1の情報が関連付けられた前記第2の情報に基づいて特定される前記内部時計の時刻と、当該第3の情報が関連付けられた前記第4の情報に基づいて特定される前記内部時計の時刻との間に測定された前記測定値が複数存在するときに、前記第3の処理において、当該第2の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻と、当該第4の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻と、前記予め規定された周期の時間長とに基づき、当該複数の測定値に対応付ける測定時刻を線形補間して前記測定結果データを生成する処理を前記処理装置側処理部に実行させる。
請求項8記載の測定データ処理用プログラムは、請求項7記載の測定データ処理用プログラムにおいて、前記測定時刻特定用データに前記第1の情報が複数記録されると共に、いずれかの当該第1の情報が関連付けられた前記第2の情報に基づいて特定される前記内部時計の時刻と、他のいずれかの当該第1の情報が関連付けられた前記第2の情報に基づいて特定される前記内部時計の時刻との間に、前記第4の情報に基づいて特定される前記内部時計の時刻が含まれず、かつ当該いずれかの第1の情報が関連付けられた当該第2の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻と、当該他のいずれかの第1の情報が関連付けられた当該第2の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻との間に測定された前記測定値が複数存在するときに、前記第3の処理において、当該いずれかの第1の情報が関連付けられた当該第2の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻と、当該他のいずれかの第1の情報が関連付けられた当該第2の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻と、前記予め規定された周期の時間長とに基づき、当該複数の測定値に対応付ける測定時刻を線形補間して前記測定結果データを生成する処理を前記処理装置側処理部に実行させる。
請求項1記載の測定システムでは、測定装置の測定装置側処理部が、外部装置から現在時刻情報を取得可能な状態において、内部時計の時刻を第1の時間長分変更する第1の処理を実行することなく第2の処理を開始したときに、第2の処理において、第1の処理を実行しなかったことを特定可能な第1の情報と、第1の時間長が特定された時点における内部時計の時刻および第1の時間長をそれぞれ特定可能な第2の情報とを相互に関連付けて測定時刻特定用データに記録し、データ処理装置の処理装置側処理部が、測定値データに記録した測定値の測定時刻を特定可能な測定時刻情報が記録された測定時刻特定用データに上記の第1の情報が記録されているときに、第3の処理において、第1の情報に関連付けられている第2の情報に基づき、測定時刻情報に基づいて特定される測定時刻を予め規定された変更手順に従って変更して測定値に対応付けて測定結果データを生成する。また、請求項5記載の測定データ処理用プログラムでは、データ処理装置の処理装置側処理部に上記の第3の処理を実行させる。
また、請求項2記載の測定システムでは、測定装置の測定装置側処理部が、外部装置から取得した現在時刻情報に基づいて特定される現在時刻に対する内部時計の時刻の遅れまたは進みの時間を示す第1の時間長が、測定部が測定対象についての被測定量を測定する予め規定された周期の時間長未満の予め規定された第2の時間長以下のときに、内部時計の時刻を第1の時間長分変更する処理を第1の処理として実行すると共に、第1の時間長が第2の時間長を超えているときに、第1の処理を実行することなく、第2の処理において、第1の処理を実行しなかったことを特定可能な第1の情報と、第1の時間長が特定された時点における内部時計の時刻および第1の時間長をそれぞれ特定可能な第2の情報とを相互に関連付けて測定時刻特定用データに記録し、データ処理装置の処理装置側処理部が、測定値データに記録した測定値の測定時刻を特定可能な測定時刻情報が記録された測定時刻特定用データに上記の第1の情報が記録されているときに、第3の処理において、第1の情報に関連付けられている第2の情報に基づき、測定時刻情報に基づいて特定される測定時刻を予め規定された変更手順に従って変更して測定値に対応付けて測定結果データを生成する。また、請求項6記載の測定データ処理用プログラムでは、データ処理装置の処理装置側処理部に上記の第3の処理を実行させる。
したがって、請求項1,2記載の測定システム、および請求項5,6記載の測定データ処理用プログラムによれば、測定装置における測定処理と並行して測定装置において測定時刻を補正しなくても、測定値データおよび測定時刻特定用データをデータ処理装置に転送してデータ処理装置において処理することで各測定値に正確な測定時刻を対応付けた測定結果データを生成することができる。このため、測定装置において測定値に対応付ける測定時刻を補正せずに済むため、この測定時刻の補正を目的として高性能の処理部を測定装置に搭載する必要がなくなり、これにより、測定装置の製造コストの高騰や、測定装置側処理部の消費電力の増加を好適に回避することができる。
請求項3記載の測定システムでは、測定装置の測定装置側処理部が、第1の処理を実行して内部時計の時刻を第1の時間長分変更したときに、第2の処理において、第1の処理を実行したことを特定可能な第3の情報、および第1の処理によって変更した内部時計の時刻を特定可能な第4の情報を相互に関連付けて測定時刻特定用データに記録し、データ処理装置の処理装置側処理部が、上記の第1の情報および第3の情報の双方が測定時刻特定用データに記録されると共に、第1の情報が関連付けられた第2の情報に基づいて特定される内部時計の時刻と、第3の情報が関連付けられた第4の情報に基づいて特定される内部時計の時刻との間に測定された測定値が複数存在するときに、第3の処理において、第2の情報に基づいて特定される内部時計の時刻と、第4の情報に基づいて特定される内部時計の時刻と、予め規定された周期の時間長とに基づき、複数の測定値に対応付ける測定時刻を線形補間して測定結果データを生成する。また、請求項7記載の測定データ処理用プログラムでは、データ処理装置の処理装置側処理部に上記の第3の処理を実行させる。
したがって、請求項3記載の測定システム、および請求項7記載の測定データ処理用プログラムによれば、データ処理装置において測定値に対応付けて測定結果データに記録する測定時刻を補正する際に、第1の情報が関連付けられた第2の情報に基づいて特定される内部時計の時刻と、第3の情報が関連付けられた第4の情報に基づいて特定される内部時計の時刻との間に測定された測定値が複数存在し、かつ第2の情報および第4の情報に基づいて特定される内部時計の時刻同士が大きく相違するときに、各測定値に対応付けられる測定時刻が、第2の情報に基づいて特定される内部時計の時刻から第4の情報に基づいて特定される内部時計の時刻に近付くように徐々に変化させられたり、第4の情報に基づいて特定される内部時計の時刻から第2の情報に基づいて特定される内部時計の時刻に近付くように徐々に変化させられたりするため、各測定値に対応付けられた測定時刻が急激に変化するような違和感を覚える測定結果データが生成されるのを好適に回避することができる。
請求項4記載の測定システムでは、データ処理装置の処理装置側処理部が、測定時刻特定用データに第1の情報が複数記録されると共に、いずれかの第1の情報が関連付けられた第2の情報に基づいて特定される内部時計の時刻と、他のいずれかの第1の情報が関連付けられた第2の情報に基づいて特定される内部時計の時刻との間に、第4の情報に基づいて特定される内部時計の時刻が含まれず、かついずれかの第1の情報が関連付けられた第2の情報に基づいて特定される内部時計の時刻と、他のいずれかの第1の情報が関連付けられた第2の情報に基づいて特定される内部時計の時刻との間に測定された測定値が複数存在するときに、第3の処理において、いずれかの第1の情報が関連付けられた第2の情報に基づいて特定される内部時計の時刻と、他のいずれかの第1の情報が関連付けられた第2の情報に基づいて特定される内部時計の時刻と、予め規定された周期の時間長とに基づき、複数の測定値に対応付ける測定時刻を線形補間して測定結果データを生成する。また、請求項8記載の測定データ処理用プログラムでは、データ処理装置の処理装置側処理部に上記の第3の処理を実行させる。
したがって、請求項4記載の測定システム、および請求項8記載の測定データ処理用プログラムによれば、データ処理装置において測定値に対応付けて測定結果データに記録する測定時刻を補正する際に、いずれかの第1の情報が関連付けられた第2の情報に基づいて特定される内部時計の時刻と、他のいずれかの第1の情報が関連付けられた第2の情報に基づいて特定される内部時計の時刻との間に測定された測定値が複数存在し、かつ両第2の情報に基づいて特定される内部時計の時刻同士が大きく相違するときに、各測定値に対応付けられる測定時刻が、いずれかの第1の情報が関連付けられた第2の情報に基づいて特定される内部時計の時刻から、他のいずれかの第1の情報が関連付けられた第2の情報に基づいて特定される内部時計の時刻に近付くように徐々に変化させられるため、各測定値に対応付けられた測定時刻が急激に変化するような違和感を覚える測定結果データが生成されるのを好適に回避することができる。
測定システム100の構成を示す構成図である。 測定装置1によって実行される測定処理および時刻補正処理の一例について説明するためのタイムチャートである。 測定装置1によって実行される測定処理および時刻補正処理の他の一例について説明するためのタイムチャートである。
以下、本発明に係る測定システムおよび測定データ処理用プログラムの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1に示す測定システム100は、「測定システム」の一例であって、測定装置1およびデータ処理装置2を備えて構成されている。
測定装置1は、「測定装置」の一例であって、測定部11、内部時計12、GPSレシーバ13、操作部14、表示部15、通信部16、外部メモリ装着部17、内部メモリ18および処理部19を備え、測定対象についての被測定量の値(電圧値、電流値および抵抗値などの各種の電気的パラメータ)を測定することができるように構成されている。
測定部11は、「測定部」の一例であって、処理部19の制御に従い、予め規定された周期で測定対象についての被測定量を測定して測定値D0を順次出力する。この場合、本例では、一例として、商用交流電源に接続された機器を測定対象とし、その電圧値を測定する際に、電源周波数が50Hzの地域において使用するときには、上記の「予め規定された周期」の時間長を20msに規定し、電源周波数が60Hzの地域において使用するときには、上記の「予め規定された周期」の時間長を16msに規定するものとして説明する。
内部時計(Real Time Clock )12は、測定装置1に電源が投入されている状態において継続的に時刻を刻み、その時刻を特定可能な時刻データDt1を出力する。GPSレシーバ13は、処理部19の制御に従い、「外部装置」の一例であるGPS衛星3から送信されているGPS信号S(「現在時刻情報」の一例)を受信すると共に、受信したGPS信号Sに基づき、測定装置1の現在位置を特定可能な位置データ、および正確な現在時刻を特定可能な時刻データDt0を生成して出力する。なお、図1では、GPS衛星3を1機だけを図示しているが、実際には、GPS信号Sを受信可能なGPS衛星3が多数存在している。
操作部14は、動作条件(測定条件)の入力操作が可能な操作スイッチを備え、スイッチ操作に応じた操作信号を処理部19に出力する。表示部15は、処理部19の制御に従い、測定結果の表示画面など(図示せず)を表示する。通信部16は、一例として、ブルートゥース(Bluetooth :登録商標)規格などの近距離無線通信規格に準ずる無線通信が可能な通信アダプタで構成されている。この通信部16は、処理部19の制御に従い、後述するように処理部19によって生成される測定値データD1や測定時刻特定用データD2などの各種データをデータ処理装置2などの各種無線通信機器との間で送受信する。
外部メモリ装着部17は、メモリカードM(リムーバブルメモリ)を装着可能に構成されると共に、処理部19の制御に従い、装着されたメモリカードMに対する各種記録データの記録および読み出しを実行する。内部メモリ18は、処理部19の演算結果や、測定値D0、測定値データD1および測定時刻特定用データD2などを記憶する。
処理部19は、測定装置1を総括的に制御する。具体的には、処理部19は、「測定装置側処理部」の一例であって、測定部11を制御して測定処理を実行させると共に、測定部11から出力される測定値D0を内部メモリ18に順次記憶させる。また、処理部19は、測定部11から出力される測定値D0の値を記録した測定値データD1(「測定値データ」の一例)、および測定値データD1に記録した測定値の測定時刻を特定可能な情報(「測定時刻情報」の一例)を記録した測定時刻特定用データD2(「測定時刻特定用データ」の一例)を相互に関連付けて生成する処理(「第2の処理」の一例)を実行する。なお、上記の「測定時刻情報」の内容等については、後に、具体的な例を挙げて詳細に説明する。
さらに、処理部19は、GPSレシーバ13を介して取得した時刻データDt0に基づいて内部時計12の時刻を補正する時刻補正処理(「第1の処理」の一例)を繰り返し実行する。この場合、本例の測定装置1では、一例として、GPSレシーバ13から1秒間隔で時刻データDt0が逐次出力され、処理部19が、GPSレシーバ13から時刻データDt0が出力される都度(すなわち、1秒間隔で)、内部時計12の時刻を1ms単位で補正する時刻補正処理を実行する構成が採用されている(「予め規定された条件が満たされたとき」が、「外部装置から現在時刻情報を取得したとき」である構成の例)。なお、この時刻補正処理については、後に、具体的な例を挙げて詳細に説明する。
また、処理部19は、データ処理装置2などの外部装置からの要求に応じて、内部メモリ18から測定値データD1および測定時刻特定用データD2を読み出して通信部16から送信させたり、操作部14の操作による指示に従い、内部メモリ18から測定値データD1および測定時刻特定用データD2を読み出して、外部メモリ装着部17に装着されているメモリカードMに記録したりする。
一方、データ処理装置2は、「データ処理装置」に相当し、本例では、一例として、測定データ処理用プログラムDpがインストールされたパーソナルコンピュータ、タブレット端末およびスマートフォンなどの携帯端末装置で構成されている。この場合、本例では、主記憶部21、操作部22、表示部23、通信部24、外部メモリ装着部25、内部メモリ26および処理部27を備えたパーソナルコンピュータでデータ処理装置2が構成されているものとする。なお、実際のデータ処理装置2は、上記の各構成要素21〜27の他に、パーソナルコンピュータとしての機能を実現するための各種の構成要素を備えているが、それらの構成要素についての図示および説明を省略する。
主記憶部21は、ハードディスクドライブやソリッドステートドライブなどで構成された不揮発性の記憶装置であって、「測定データ処理用プログラム」の一例である測定データ処理用プログラムDp、後述するように測定装置1から取得した測定値データD1および測定時刻特定用データD2、並びに処理部27によって生成される測定結果データD3などを記憶する。操作部22は、一例として、マウス等のポインティングデバイスやキーボードおよびタッチパネル等を備え、これらに対する操作に応じた操作信号を処理部27に出力する。表示部23は、一例として液晶表示パネルを備え、処理部27の制御に従い、図示しない測定結果表示画面などの各種の表示画面を表示する。
通信部24は、測定装置1の通信部16と同様にしてブルートゥース等の近距離無線通信規格に準ずる無線通信が可能な通信アダプタで構成されている。この通信部24は、後述するように、処理部27の制御に従い、測定装置1に対する各種の制御信号の送信処理、および測定装置1から送信される測定値データD1および測定時刻特定用データD2などの受信処理を実行する。外部メモリ装着部25は、測定装置1の外部メモリ装着部17と同様にしてメモリカードMを装着可能に構成されると共に、処理部27の制御に従い、装着されたメモリカードMに対する各種記録データの記録および読み出しを実行する。内部メモリ26は、処理部27の演算結果などを記憶する。
処理部27は、データ処理装置2を総括的に制御する。この処理部27は、「処理装置側処理部」の一例であって、測定データ処理用プログラムDpの記述に従い、測定値データD1および測定時刻特定用データD2の送信を要求する要求信号を通信部24から測定装置1に送信させる。また、処理部27は、通信部24によって測定装置1からの測定値データD1および測定時刻特定用データD2が受信されたときに、測定データ処理用プログラムDpの記述に従い、測定値データD1および測定時刻特定用データD2を主記憶部21に記憶させると共に、測定値データD1に記録されている測定値を、測定時刻特定用データD2に基づいて特定される測定時刻に対応付けて予め規定された手順に従って記録して測定結果データD3(「測定結果データ」の一例)を生成する処理(「第3の処理」の一例)を実行する。なお、上記の「第3の処理」の内容等については、後に、具体的な例を挙げて詳細に説明する。
次に、測定システム100を用いた測定、および測定結果を示す測定結果データD3の生成の手順の一例について、添付図面を参照して説明する。なお、データ処理装置2への測定データ処理用プログラムDpのインストールや、測定装置1の通信部16とデータ処理装置2の通信部24との間におけるブルートゥースのペアリングなどについては既に完了しているものとする。
この測定システム100では、測定装置1による被測定量(一例として、測定対象の電圧値)の測定処理、測定装置1からデータ処理装置2への測定値データD1および測定時刻特定用データD2の転送(回収)、データ処理装置2による各種データ処理などを並行して実行させることができるが、本例では、これらの処理についての理解を容易とするために、最初に測定装置1による測定処理を実行し、その後に測定装置1からデータ処理装置2に測定値データD1および測定時刻特定用データD2を転送してデータ処理装置2においてデータ処理を実行する使用形態を例に挙げて説明する。
まず、測定装置1の操作部14を操作して、測定部11による測定処理の条件を設定する。この際には、一例として、電源周波数が60Hzの地域に設置されている測定対象の電圧値の測定を目的として、予め指定した測定開始時刻が到来したとき(または、図示しない測定開始スイッチを操作したとき)から、予め指定した測定終了時刻時が到来するまで(または、測定終了スイッチを操作するまで)、測定対象についての電圧値を16ms間隔の周期で繰り返し測定すると共に、毎正時毎に測定値(電圧値)を測定値データD1に記録するように設定する。この設定操作により、本例の測定装置1では、一例として、「第2の時間長」が、「測定周期の時間長:16ms未満」の一例である「15ms」に規定され、これにより、後述するように、現在時刻と内部時計12の時刻との差が15ms以下のときに、内部時計の時刻を補正する時刻補正処理(第1の処理)が実行される状態となる(「予め規定された周期の時間長」から「時刻補正の最小単位時間長」を差し引いた時間長を「第2の時間長」に規定する例)。
また、設定時間内における上記の継続的な測定、および1時間毎の測定値の記録と並行して、一例として、指定した「第1の電圧値(測定値)」を超える電圧値(測定値)が測定されたとき、または指定した「第2の電圧値(測定値)」を下回る電圧値(測定値)が測定されたときに、そのような電圧値が測定された測定時刻を始点とする200ms分の測定値を測定時刻に対応付けて記録するように設定する。次いで、設定操作を完了した測定装置1を測定対象に接続する。以上により、測定処理の準備作業が完了する。なお、本例の測定装置1では、上記したように、一例として、GPSレシーバ13がGPS衛星3からのGPS信号Sを受信可能な状態において1秒間隔で時刻データDt0を出力し、処理部19が、GPSレシーバ13から時刻データDt0が出力される都度、内部時計12の時刻を1ms単位で補正する時刻補正処理を実行するように設定されている。
一方、図2に示すように、指定した測定開始時刻が到来した時点t1において、処理部19は、測定部11を制御して16ms間隔での電圧値の測定処理を開始させる。これに伴い、測定部11は、測定対象についての電圧値の測定処理を開始し、16msの周期で測定値D0を順次出力する。また、処理部19は、測定部11から出力される測定値D0を内部メモリ18にリングバッファ形式で順次記憶させ、かつ最初に出力された測定値D0を測定値データD1に記録すると共に、記録した測定値D0が測定された時点における内部時計12の時刻(内部時計12からの時刻データDt0に基づいて特定される時刻:測定時刻:「測定時刻情報」の一例)を、その測定値D0に対応付けて測定時刻特定用データD2に記録する(「第2の処理」の一例)。さらに、処理部19は、測定部11から出力される測定値D0が上記の「第1の電圧値」を超えたり、「第2の電圧値」を下回ったりするかの監視(以下、「イベント発生の監視」ともいう)を開始する。
また、処理部19は、測定部11から順次出力される測定値D0の内部メモリ18への記憶、およびイベント発生の監視と並行して、現在時刻に対する内部時計12の時刻の遅れまたは進みの特定、および特定した遅れまたは進みに応じた内部時計12の時刻の補正(以下、「遅れまたは進みの特定」および「内部時計12の時刻の補正」を併せて「時刻補正処理」ともいう)を実行する。具体的には、本例の測定システム100(測定装置1)では、前述したように、GPSレシーバ13がGPS衛星3からのGPS信号Sを受信可能な状態において、1秒間隔の周期で時刻データDt0を出力し、処理部19が、GPSレシーバ13から時刻データDt0が出力される都度、以下に説明する時刻補正処理を実行する。
この時刻補正処理では、処理部19は、GPSレシーバ13から時刻データDt0が出力されたときに、まず、測定部11に対して測定処理を実行させているか否かを判別する。この際に、測定処理を実行させていない場合、すなわち、内部時計12の時刻を大きく変更したとしても、所定の測定時刻に対応付けられた測定値(測定データ)の重複や欠落を招くことがない状態であるときには、時刻データDt0に基づいて特定される現在時刻に対する内部時計12の時刻の遅れまたは進みの時間を示す「第1の時間長」が、予め規定された「第3の時間長(一例として、2ms)」以上のときに、その「第1の時間長」がどれだけ長くても(「第2の時間長」を超えて長くても)、内部時計12の時刻を「第1の時間長」分変更する。これにより、図2における上記の時点t1が到来するまでは、内部時計12の時刻が、現在時刻に対する±2msの範囲内の正確な時刻に維持される。
これに対して、測定部11に対して測定処理を実行させているとき(図2における時点t1以降のとき)には、処理部19は、上記の「第1の時間長(内部時計12の時刻のずれ量)」が、2ms以上15ms以下の範囲内であるか否かを判別する。この際に、特定された「第1の時間長」が2msを下回っているときに、処理部19は内部時計12の時刻を補正することなく、次の時刻データDt0が出力されるのを待機する。
また、特定された「第1の時間長」が2ms以上15ms以下のときに、処理部19は、内部時計12の時刻を、特定した「第1の時間長」に応じて補正する。具体的には、現在時刻に対して内部時計12の時刻が「第1の時間長」だけ遅れているときには、内部時計12の時刻を「第1の時間長」分進める処理を「第1の処理」として実行し、現在時刻に対して内部時計12の時刻が「第1の時間長」だけ進んでいるときには、内部時計12の時刻を「第1の時間長」分遅らせる処理を「第1の処理」として実行する。
また、処理部19は、上記の「第1の処理」を実行して内部時計12の時刻を「第1の時間長」分変更したときに、一例として、「第1の処理」を実行したことを示す情報(内部時計12の時刻が±2msの範囲内の正確な時刻に補正されていることを特定可能な情報:「第3の情報」の一例)と、補正後の内部時計12の時刻を示す情報(「第4の情報」の一例)とを内部メモリ18に記憶させる。なお、この「第3の情報」および「第4の情報」については、処理部19が「第1の処理」を実行する都度、内部メモリ18内の情報を上書きする。これにより、本例の測定装置1では、処理部19によって実行された最新の「第1の処理」の実行時刻を特定可能な情報が内部メモリ18に記憶された状態となる。
一方、上記の各処理を実行しているときに、GPS衛星3の位置の変化などに起因してGPSレシーバ13によってGPS信号Sを受信できなくなることがある。例えば、図2の例では、時点taにおいてGPS衛星3からのGPS信号Sを受信することができない状態となり、上記の時刻補正処理(「第1の処理」を実行すべきか否かの判別)が実行できなくなる。
このような状態において、毎正時毎の測定処理を実行すべき時点t2が到来したときに、処理部19は、時点t2において測定部11から出力された測定値D0を測定値データD1に追記すると共に、その測定時刻(内部時計12の時刻)と、GPS信号Sを受信できない状態(時刻補正を行えない状態)であったことを特定可能な情報と、その時点において内部メモリ18に記憶されている上記の「第3の情報」および「第4の情報」(本例では、「時点taにおいて時刻補正を行い、その結果、内部時計12の時刻がどのように補正されたかを特定可能な情報」)とを、測定値データD1に追記した測定値D0に関連付けて測定時刻特定用データD2に記録する。
また、処理部19は、GPSレシーバ13によってGPS衛星3からのGPS信号Sを受信可能な状態となった時点tb以降において、測定部11から出力される測定値D0を内部メモリ18に順次記憶させる処理と並行して、GPSレシーバ13からの時刻データDt0に基づく現在時刻の特定、特定した現在時刻に対する内部時計12の時刻の遅れまたは進みの時間を示す「第1の時間長」の特定、特定した「第1の時間長」が2ms以上15ms以下であるか否かの判別、特定した「第1の時間長」が2ms以上15ms以下のときに内部時計12の時刻を「第1の時間長」分変化させる「第1の処理」、並びに「第3の情報」および「第4の情報」の内部メモリ18への記憶等の一連の処理を繰り返し実行する。これにより、内部時計12の時刻が、1秒毎に、現在時刻に対する±2msの範囲内の正確な時刻に補正される状態となる。
さらに、一例として、図2に示す時点tcにおいて、指定した「第1の電圧値」を超える測定値D0(または、「第2の電圧値」を下回る測定値D0)が測定部11から出力されたときに、処理部19は、時点tcを始点とする200ms分の測定値D0が出力されたとき(この例では、時点tcにおいて出力された測定値D0から数えて12個目の測定値D0が出力されたとき)に、内部メモリ18に記憶されている最新の200ms分の測定値D0を測定値データD1に追記すると共に、時点tc(測定時刻)を特定可能な「測定時刻情報」と、GPS信号Sを受信できる状態(時刻補正を行える状態)であったことを特定可能な情報と、内部メモリ18に記憶されている「第3の情報」および「第4の情報」とを測定時刻特定用データD2に追記する(「第2の処理において、第3の情報および第4の情報を相互に関連付けて測定時刻特定用データに記録する」との処理の一例)。
一方、この種の装置では、例えば、バッテリ電圧の変化等に伴い、現在時刻に対する内部時計12の時刻の遅れや進みがやや大きくなることがある。この場合、本例の測定装置1では、一例として、図2に示す時点tdにおいて、GPSレシーバ13によってGPS衛星3からのGPS信号Sを受信可能な状態で、現在時刻に対する内部時計12の時刻の遅れまたは進みの時間を示す上記の「第1の時間長」が、「第2の時間長」の一例である15msを超える状態となったときに、処理部19が、上記の「第1の処理(内部時計12の時刻の変更)」を実行することなく、「第1の処理」を実行しなかったことを特定可能な「第1の情報」と、15msを超える「第1の時間長」が特定された時点における内部時計12の時刻(この例では、時点tdの時刻)および特定した「第1の時間長」をそれぞれ特定可能な「第2の情報」とを相互に関連付けて内部メモリ18に記憶させる。なお、この「第1の情報」および「第2の情報」については、15msを超える「第1の時間長」が特定される都度、処理部19が内部メモリ18内の情報を上書きする。
このような状態において、毎正時毎の測定処理を実行すべき時点t3が到来したときに、処理部19は、時点t3において測定部11から出力された測定値D0を測定値データD1に追記すると共に、その測定時刻(内部時計12の時刻)と、GPS信号Sを受信できる状態であったことを特定可能な情報と、その時点において内部メモリ18に記憶されている上記の「第1の情報」および「第2の情報」(本例では、時点t3の1秒前の時刻と、その時刻に15msを超える時刻のずれ(例えば20msの進み)が特定されたものの、時刻を補正しなかったこととを特定可能な情報)とを、上記のように追記した測定値D0に関連付けて測定時刻特定用データD2に記録する(「第2の処理において、第1の情報および第2の情報を相互に関連付けて測定時刻特定用データに記録する」との処理の一例)。
また、特定される「第1の時間長」が15msを超えている状態である時点teにおいて、指定した「第1の電圧値」を超える測定値D0(または、「第2の電圧値」を下回る測定値D0)が測定部11から出力されたときに、処理部19は、時点teを始点とする200ms分の測定値D0が出力されたとき(この例では、時点teにおいて出力された測定値D0から数えて12個目の測定値D0が出力されたとき)に、内部メモリ18に記憶されている最新の200ms分の測定値D0を測定値データD1に追記すると共に、時点te(測定時刻)を特定可能な「測定時刻情報」と、内部メモリ18に記憶されている「第1の情報」および「第2の情報」(本例では、時点teの1秒前の時刻と、その時刻に15msを超える時刻のずれ(例えば21msの進み)が特定されたものの、時刻を補正しなかったこととを特定可能な情報)とを、上記のように測定時刻特定用データD2に追記する(「第2の処理において、第1の情報および第2の情報を相互に関連付けて測定時刻特定用データに記録する」との処理の他の一例)。
さらに、例えば、図2に示す時点tfにおいて、特定される「第1の時間長」が2ms以上15ms以下の範囲内となったときに、処理部19は、内部時計12の時刻を「第1の時間長」分変化させる「第1の処理」を再開することなく、「第1の処理」を実行しなかったことを特定可能な「第1の情報」と、15ms以下の「第1の時間長」が特定された時点における内部時計12の時刻(この例では、時点tfの時刻)および特定した「第1の時間長」をそれぞれ特定可能な「第2の情報」とを相互に関連付けて内部メモリ18に記憶させる。
なお、本例の構成・方法とは相違するが、上記のように時点tfにおいて、特定される「第1の時間長」が2ms以上15ms以下の範囲内となったときに、測定部11から出力される測定値D0を内部メモリ18に順次記憶させる処理と並行して、GPSレシーバ13からの時刻データDt0に基づく現在時刻の特定、特定した現在時刻に対する内部時計12の時刻の遅れまたは進みの時間を示す「第1の時間長」の特定、特定した「第1の時間長」が2ms以上15ms以下であるか否かの判別、特定した「第1の時間長」が2ms以上15ms以下のときに内部時計12の時刻を「第1の時間長」分変化させる「第1の処理」、並びに「第3の情報」および「第4の情報」の内部メモリ18への記憶等の一連の処理を繰り返し実行する構成・方法を採用することもできる。このような構成・方法を採用することにより、現在時刻に対する内部時計12の時刻の遅れや進みが「第2の時間長以下(本例では、15ms以下)となったときに、内部時計12の時刻が、1秒毎に、現在時刻に対する±2msの範囲内の正確な時刻に補正される状態に復帰させることができる。
この後、指定した測定終了時刻が到来した(または、測定終了スイッチが操作された)時点t4において、処理部19は、測定部11を制御して測定処理を終了させる。これにより、この例では、時点t1,t2,t3において測定された測定値D0、時点tcから200ms分の測定値D0、および時点teから200ms分の測定値D0が記録された測定値データD1と、測定値データD1内の各測定値D0の測定時刻を特定可能な「測定時刻情報」、「第1の情報」、「第2の情報」、「第3の情報」および「第4の情報」が記録された測定時刻特定用データD2とが相互に関連付けられて内部メモリ18に記憶された状態となる。以上により、測定装置1における一連の測定処理が完了する。
続いて、測定装置1による上記の測定処理を完了した後の任意の時点において、測定装置1からデータ処理装置2に測定値データD1および測定時刻特定用データD2を回収し、データ処理装置2において測定結果データD3を生成する処理を実行させる。具体的には、まず、測定対象から取り外した測定装置1をデータ処理装置2の設置場所に移動したり、測定装置1の設置場所(測定対象の場所)にデータ処理装置2を携行したりすることにより、通信部16,24間の無線通信が可能な範囲内に測定装置1およびデータ処理装置2の双方を位置させる。
次いで、データ処理装置2の操作部22を操作して測定データ処理用プログラムDpを起動させ、測定値データD1および測定時刻特定用データD2の送信を要求する信号をデータ処理装置2(通信部24)から測定装置1(通信部16)に送信させる。これに応じて、測定装置1では、データ処理装置2から送信された上記の信号が通信部16によって受信されたときに、処理部19が、内部メモリ18から測定値データD1および測定時刻特定用データD2を読み出して通信部16からデータ処理装置2に送信させる。また、データ処理装置2では、測定装置1から送信された測定値データD1および測定時刻特定用データD2が通信部24によって受信されたときに、処理部27が、測定データ処理用プログラムDpに従い、受信された測定値データD1および測定時刻特定用データD2を主記憶部21に記録させる。これにより、測定装置1からデータ処理装置2への測定値データD1および測定時刻特定用データD2の回収が完了する。
なお、本例の測定システム100では、測定装置1からデータ処理装置2に無線通信によって測定値データD1および測定時刻特定用データD2を送信させる上記の使用形態だけでなく、メモリカードMを介して測定装置1からデータ処理装置2に測定値データD1および測定時刻特定用データD2を回収することもできる。具体的には、測定装置1の外部メモリ装着部17にメモリカードMを装着した状態で操作部14を操作することにより、内部メモリ18に記憶されている測定値データD1および測定時刻特定用データD2のメモリカードMへの記録を指示する。この際には、処理部19が、内部メモリ18から読み出した測定値データD1および測定時刻特定用データD2を、外部メモリ装着部17を介してメモリカードMに記録させる。
次いで、測定値データD1および測定時刻特定用データD2の記録を完了したメモリカードMを外部メモリ装着部17から取り外してデータ処理装置2の外部メモリ装着部25に装着する。続いて、測定データ処理用プログラムDpを起動させた状態において操作部22を操作することにより、測定値データD1および測定時刻特定用データD2のメモリカードMからの読み出しを指示する。この際には、処理部27が、測定データ処理用プログラムDpに従い、メモリカードMから読み出した測定値データD1および測定時刻特定用データD2を主記憶部21に記録させる。これにより、メモリカードMを介しての測定値データD1および測定時刻特定用データD2の回収が完了する。
続いて、操作部22を操作して測定結果データD3の生成処理の開始を指示する。この際に、処理部27は、測定データ処理用プログラムDpに従い、測定値データD1に記録されている測定値を測定時刻特定用データD2に基づいて特定される測定時刻に対応付けて測定結果データD3を生成する処理(「第3の処理」の一例)を開始する。具体的には、処理部27は、まず、「第1の情報(第1の処理を実行しなかったことを特定可能な情報)」、および「第3の情報(第1の処理を実行したことを特定可能な情報)」が測定時刻特定用データD2に記録されているか否かを判別する。
この場合、測定装置1によって図2に示すような測定処理や時刻補正処理が実行されたときには、時点t1の直前にGPSレシーバ13から出力された時刻データDt0に応じて「第1の処理」が実行されたことを示す「第3の情報」が時点t1において測定された測定値D0に関連付けられて記録され、時点taの直前にGPSレシーバ13から出力された時刻データDt0に応じて「第1の処理」が実行されたことを示す「第3の情報」が時点t2において測定された測定値D0に関連付けられて記録され、かつ時点tcの直前にGPSレシーバ13から出力された時刻データDt0に応じて「第1の処理」が実行されたことを示す「第3の情報」が時点tcから200ms分の測定値D0に関連付けられて記録されると共に、時点t3の直前にGPSレシーバ13から出力された時刻データDt0に応じて「第1の処理」が実行されなかったことを示す「第1の情報」が時点t3において測定された測定値D0に関連付けられて記録され、かつ時点teの直前にGPSレシーバ13から出力された時刻データDt0に応じて「第1の処理」が実行されなかったことを示す「第1の情報」が時点teから200ms分の測定値D0に関連付けられて記録されている。
このため、時点t1,t2に測定された測定値D0については、「第3の情報」が関連付けられていることにより、直前に「第1の処理」が実行されたこと、すなわち、現在時刻に対する内部時計12の時刻の遅れや進みが±2msの範囲内の極く小さなずれであったと特定することができる。したがって、処理部27は、この時点t1,t2に測定された測定値D0については、それらに関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「測定時刻情報(測定値D0の測定時における内部時計12の時刻を特定可能な情報)」に基づいて特定される時刻を測定時刻として対応付けて測定結果データD3に記録する(「第3の処理」の一例)。
また、時点tcからの200ms分の測定値D0については、上記の時点t1,t2に測定された測定値D0と同様にして、「第3の情報」が関連付けられていることにより、直前に「第1の処理」が実行されたこと、すなわち、現在時刻に対する内部時計12の時刻の遅れや進みが±2msの範囲内の極く小さなずれであったと特定することができる。したがって、処理部27は、時点tcからの200ms分の測定値D0についても、それらに関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「測定時刻情報(最初の測定値D0の測定時における内部時計12の時刻を特定可能な情報)」に基づいて特定される時刻からの200msを測定時刻として対応付けて測定結果データD3に記録する(「第3の処理」の他の一例)。
一方、時点t3に測定された測定値D0については、「第1の情報」が関連付けられていることにより、直前に「第1の処理」が実行されなかったこと、すなわち、現在時刻に対する内部時計12の時刻の遅れや進みが15msを超える大きなずれであり、かつ、そのずれが補正されていないことが特定される。したがって、処理部27は、時点t3に測定された測定値D0については、その測定値D0に関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「測定時刻情報(測定値D0の測定時における内部時計12の時刻を特定可能な情報)」に基づいて特定される時刻を、「第1の情報」に関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「第2の情報」に基づいて変更した時刻を測定時刻として対応付けて測定結果データD3に記録する(「第3の処理」のさらに他の一例)。
具体的には、一例として、上記の時点t3に測定された測定値D0に関連付けられている「第1の情報」に関連付けられた「第2の情報」として、時点t3の直前の時刻(「第1の時間長が特定された時点における内部時計の時刻」の一例)、および+20msとの「第1の時間長」(現在時刻に対して内部時計12の時刻が20ms進んでいたことを示す情報)が記録されているときに、処理部27は、上記の時点t3に測定された測定値D0に関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「測定時刻情報」に基づいて特定される時刻(測定値D0の測定時点における内部時計12の時刻)を、「第2の情報」として記録されている+20msとの「第1の時間長」分だけ遅らせた時刻を正しい測定時刻として測定値D0に対応付けて測定結果データD3に記録する。
また、時点teからの200ms分の測定値D0については、上記の時点t3に測定された測定値D0と同様にして、「第1の情報」が関連付けられていることにより、直前に「第1の処理」が実行されず、現在時刻に対する内部時計12の時刻の遅れまたは進みが15msを超えていたと特定される。このため、処理部27は、時点teからの200ms分の測定値D0についても、それらに関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「測定時刻情報(最初の測定値D0の測定時における内部時計12の時刻を特定可能な情報)」に基づいて特定される時刻を、「第2の情報」として記録されている「第1の時間長」分だけ遅らせた時刻(または、「第1の時間長」分だけ進めた時刻)を正しい測定時刻として対応付けて測定結果データD3に記録する(「第3の処理」のさらに他の一例)。
続いて、処理部27は、各測定値D0およびその測定時刻を対応付けて記録した測定結果データD3を主記憶部21に記憶させ、一連のデータ処理を終了する。これにより、正しい測定時刻が対応付けられた測定結果データD3に基づき、測定装置1による各測定処理の結果を数値やグラフによって表示部23に表示させたり、必要に応じて図示しないプリンタから印刷したりする。
なお、上記の例示とは相違するが、本例の測定システム100では、GPSレシーバ13による電力消費量を低減するために、被測定量(例えば、電圧値)の測定の周期よりも長い時間間隔で時刻補正処理を実行させることもできる。具体的には、測定装置1による測定処理に先立って行う設定操作時に、一例として、予め指定した測定開始時刻が到来したとき(または、図示しない測定開始スイッチを操作したとき)から、予め指定した測定終了時刻時が到来するまで(または、測定終了スイッチを操作するまで)、測定対象についての電圧値を16ms間隔の周期で繰り返し測定して測定値D0を測定値データD1に記録すると共に、1時間毎に時刻補正処理を行うように設定する。
一方、図3に示すように、時刻補正処理を実行するように設定した時点t11が到来したときに、GPS衛星3からのGPS信号SをGPSレシーバ13によって受信可能な状態であるときには、GPSレシーバ13から時刻データDt0が出力される。この際に、処理部19は、前述した使用形態における時刻補正処理時と同様にして、まず、測定部11に対して測定処理を実行させているか否かを判別する。
この場合、この時点t11においては測定処理を実行させていないため、処理部19は、時刻データDt0に基づいて特定される現在時刻に対する内部時計12の時刻の遅れまたは進みの時間を示す「第1の時間長」が2ms以上である限り、その「第1の時間長」がどれだけ長くても(「第2の時間長」を超えて長くても)、内部時計12の時刻を特定した「第1の時間長」分変更する「第1の処理」を実行する。これにより、時点t11において内部時計12の時刻が現在時刻に対する±2msの範囲内の正確な時刻に補正される。また、処理部19は、「第1の処理」を実行したことを示す「第3の情報」と、補正後の内部時計12の時刻を示す「第4の情報」とを内部メモリ18に記憶させる。
次いで、指定した測定開始時刻が到来した時点tgにおいて、処理部19は、測定部11を制御して16ms間隔での電圧値の測定処理を開始させる。これに伴い、測定部11は、測定対象についての電圧値の測定処理を開始し、16msの周期で測定値D0を順次出力する。また、処理部19は、測定部11から出力される測定値D0を測定値データD1に順次追記すると共に、時点tgを示す時刻情報を、最初に測定値データD1に記録した測定値D0に関連付けて「測定時刻情報」として測定時刻特定用データD2に記録する。また、処理部19は、その時点において内部メモリ18に記憶されている最新の「第3の情報」および「第4の情報」(この例では、時点t11において「第1の処理」を実行したことを示す「第3の情報」、および時点t11において補正された後の内部時計12の時刻を示す「第4の情報」)を、最初に測定値データD1に記録した測定値D0に関連付けて測定時刻特定用データD2に記録する。
続いて、時刻補正処理を実行するように設定した時点t12が到来したときに、GPS衛星3からのGPS信号SをGPSレシーバ13によって受信可能な状態のときには、GPSレシーバ13から時刻データDt0が出力される。これに伴い、処理部19は、測定部11に対して測定処理を実行させているか否かを判別する。この場合、この時点t12においては測定処理を実行させているため、処理部19は、時刻データDt0に基づいて特定される現在時刻に対する内部時計12の時刻の遅れまたは進みの時間を示す「第1の時間長」が2ms以上15ms以下の範囲内であるかを特定する。この際に、「第1の時間長」が2ms以上15ms以下の範囲内のときには、処理部19は、内部時計12の時刻を「第1の時間長」に応じて補正すると共に、「第3の情報」および「第4の情報」を時点t12に測定された測定値D0に関連付けて測定時刻特定用データD2に記録する。
一方、時点t13においてGPSレシーバ13から時刻データDt0が出力され、この時刻データDt0に基づいて特定される現在時刻と内部時計12の時刻との遅れまたは進みの時間を示す「第1の時間長」が、「第2の時間長」の一例である15msを超える状態となったときに、処理部19は、上記の「第1の処理」を実行することなく、「第1の処理」を実行しなかったことを特定可能な「第1の情報」と、15msを超える「第1の時間長」が特定された時点における内部時計12の時刻(この例では、時点t13の時刻)および特定した「第1の時間長」をそれぞれ特定可能な「第2の情報」とを、時点t13において測定された測定値D0に関連付けて測定時刻特定用データD2に記録する。
同様にして、時点t14,t15においてGPSレシーバ13から時刻データDt0が出力され、それらの時刻データDt0に基づいて特定される「第1の時間長」が、「第2の時間長」の一例である15msを超える状態であったときに、処理部19は、上記の「第1の処理」を実行することなく、「第1の情報」および「第2の情報」を、時点t14,t15において測定された測定値D0に関連付けて測定時刻特定用データD2に記録する。
また、時点t16においてGPSレシーバ13から時刻データDt0が出力され、その時刻データDt0に基づいて特定される「第1の時間長」が、2ms以上で、かつ「第2の時間長」の一例である15ms以下のときに、処理部19は、上記の「第1の処理」を再開することなく、「第1の処理」を実行しなかったことを特定可能な「第1の情報」と、15ms以下の「第1の時間長」が特定された時点における内部時計12の時刻(この例では、時点t16の時刻)および特定した「第1の時間長」をそれぞれ特定可能な「第2の情報」とを相互に関連付けて内部メモリ18に記憶させる。
なお、本例の構成・方法とは相違するが、上記のように時点t16において特定される「第1の時間長」が、2ms以上で、かつ「第2の時間長」の一例である15ms以下のときに、上記の「第1の処理」を実行して、特定した「第1の時間長」に応じて内部時計12の時刻を補正すると共に、「第3の情報」および「第4の情報」を時点t16に測定された測定値D0に関連付けて測定時刻特定用データD2に記録する構成・方法を採用することもできる。このような構成・方法を採用することにより、現在時刻に対する内部時計12の時刻の遅れや進みが「第2の時間長以下(本例では、15ms以下)となったときに、内部時計12の時刻が、現在時刻に対する±2msの範囲内の正確な時刻に補正される状態に復帰させることができる。
この後、指定した測定終了時刻が到来した(または、測定終了スイッチが操作された)時点thにおいて、処理部19は、測定部11を制御して測定処理を終了させる。以上により、図3に示す例では、時点tg〜thにおいて16ms間隔の周期で測定された多数の測定値D0が記録された測定値データD1、並びに、時点t11,t12において「第1の処理」が実行されたことを特定可能な「第3の情報」と、各「第3の情報」に関連付けられた「第4の情報」と、時点t13〜t16において「第1の処理」が実行されなかったことを特定可能な「第1の情報」と、各「第1の情報」に関連付けられた「第2の情報」とが記録された測定時刻特定用データD2が相互に関連付けられて内部メモリ18に記憶された状態となる。以上により、測定装置1における一連の測定処理が完了する。
続いて、測定装置1による上記の測定処理を完了した後の任意の時点において、測定装置1からデータ処理装置2に測定値データD1および測定時刻特定用データD2を回収し、データ処理装置2において測定結果データD3を生成する処理を実行させる。なお、測定値データD1および測定時刻特定用データD2の回収手順については前述した使用形態のときと同様のため、詳細な説明を省略する。
次いで、操作部22を操作して測定結果データD3の生成処理の開始を指示する。この際に、処理部27は、測定データ処理用プログラムDpに従い、測定値データD1に記録されている測定値を測定時刻特定用データD2に基づいて特定される測定時刻に対応付けて測定結果データD3を生成する処理(「第3の処理」の一例)を開始する。具体的には、処理部27は、前述した使用形態における例のときと同様にして、まず、「第1の情報(第1の処理を実行しなかったことを特定可能な情報)」、および「第3の情報(第1の処理を実行したことを特定可能な情報)」が測定時刻特定用データD2に記録されているか否かを判別する。
この場合、測定装置1によって図3に示すような測定処理や時刻補正処理が実行されたときには、時点t11においてGPSレシーバ13から出力された時刻データDt0に応じて「第1の処理」が実行されたことを示す「第3の情報」が時点tgにおいて測定された測定値D0に関連付けられて記録され、かつ時点t12においてGPSレシーバ13から出力された時刻データDt0に応じて「第1の処理」が実行されたことを示す「第3の情報」が時点t12において測定された測定値D0に関連付けられて記録されている。
また、時点t13においてGPSレシーバ13から出力された時刻データDt0に応じて「第1の処理」が実行されなかったことを示す「第1の情報」が時点t13において測定された測定値D0に関連付けられて記録され、時点t14においてGPSレシーバ13から出力された時刻データDt0に応じて「第1の処理」が実行されなかったことを示す「第1の情報」が時点t14において測定された測定値D0に関連付けられて記録され、かつ時点t15においてGPSレシーバ13から出力された時刻データDt0に応じて「第1の処理」が実行されなかったことを示す「第1の情報」が時点t15において測定された測定値D0に関連付けられて記録されると共に、時点t16においてGPSレシーバ13から出力された時刻データDt0に応じて「第1の処理」が実行されなかったことを示す「第1の情報」が時点t16において測定された測定値D0に関連付けられて記録されている。
したがって、処理部27は、「第3の情報」が関連付けられている時点tgの測定値D0から、「第3の情報」が関連付けられている時点t12の測定値D0までの各測定値、すなわち、関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「測定時刻情報」に基づいて特定される測定時刻が現在時刻に対して大きくずれていないと特定可能な測定値D0については、「測定時刻情報(測定時点における内部時計12の時刻)」に基づいて特定される時刻を測定時刻としてそれぞれ対応付けて測定結果データD3に記録する(「第3の処理」の一例)。
一方、「第3の情報」が関連付けられている時点t12の測定値D0から、「第1の情報」が関連付けられている時点t13の測定値D0までの各測定値D0(「第1の情報および第3の情報の双方が測定時刻特定用データに記録されると共に、第1の情報が関連付けられた第2の情報に基づいて特定される内部時計の時刻と、第3の情報が関連付けられた第4の情報に基づいて特定される内部時計の時刻との間に測定された測定値が複数存在するとき」の一例)については、「第3の情報」に関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「第4の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻と、「第1の情報」に関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「第2の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻と、各測定値D0の測定周期の時間長(本例では、16ms)とに基づき、各測定値D0に対応付ける測定時刻を線形補間して測定結果データD3に記録する(「第3の処理」の他の一例)。
具体的には、時点t12〜t13が1時間に設定されている本例では、この時点t12〜t13の間に16ms間隔で測定された測定値D0が測定値データD1に225,000個記録されている。この場合、一例として、時点t13の測定値D0に関連付けられた「第1の情報」に関連付けられている「第2の情報」に、「第1の時間長」として−17msとの時間長(時刻データDt0に基づいて特定された現在時刻に対して内部時計12の時刻が17ms遅れていたことを示す情報)が記録されていたときに、1ms単位で測定時刻を線形補正するには、時点t12〜t13の間に測定された225,000個の測定値D0を、0ms(現在時刻に対する内部時計12の時刻の遅れや進みが存在していなかった時点t12に対応させた補正量)から+17ms(現在時刻に対する内部時計12の時刻の遅れが17msであった時点t13に対応させた補正量)までの18段階で補正する。
具体的には、処理部27は、一例として、225,000個の測定値D0のうちの最初の12,500個については、それらの測定値D0に関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「測定時刻情報(測定時点における内部時計12の時刻を示す情報)」に基づいて特定される測定時刻を、そのまま変更せずに対応付けて測定結果データD3に記録し、次の12,500個の測定値D0については、それらの測定値D0に関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「測定時刻情報」に基づいて特定される測定時刻を、1ms進めた時刻を対応付けて測定結果データD3に記録し、さらに次の12,500個の測定値D0については、それらの測定値D0に関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「測定時刻情報」に基づいて特定される測定時刻を、2ms進めた時刻を対応付けて測定結果データD3に記録する。
このような時刻の変更を12,500個の測定値D0毎に行い、225,000個の測定値D0のうちの最後の12,500個については、それらの測定値D0に関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「測定時刻情報」に基づいて特定される測定時刻を、17ms進めた時刻を対応付けて測定結果データD3に記録する。なお、「第2の情報」に−17msとの遅れを示す時間長が記録されていた例における線形補間の方法を説明したが、「第2の情報」に+17msとの進みを示す時間長が記録されていたときには、12,500個の測定値D0毎に、対応付ける測定時刻を1msずつ余計に遅らせればよい。
また、「第1の情報」が関連付けられている時点t13〜t16までの各測定値D0(「測定時刻特定用データに第1の情報が複数記録されると共に、いずれかの第1の情報が関連付けられた第2の情報に基づいて特定される内部時計の時刻と、他のいずれかの第1の情報が関連付けられた第2の情報に基づいて特定される内部時計の時刻との間に、第4の情報に基づいて特定される内部時計の時刻が含まれず、いずれかの第1の情報が関連付けられた第2の情報に基づいて特定される内部時計の時刻と、他のいずれかの第1の情報が関連付けられた第2の情報に基づいて特定される内部時計の時刻との間に測定された測定値が複数存在するとき」の一例)については、「第1の情報」に関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「第2の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻と、各測定値D0の測定周期の時間長(本例では、16ms)とに基づき、各測定値D0に対応付ける測定時刻を線形補間して測定結果データD3に記録する(「第3の処理」の他の一例)。
具体的には、一例として、時点t13の測定値D0に関連付けられた「第1の情報」に関連付けられている「第2の情報」に、「第1の時間長」として−17msとの時間長が記録され、時点t14の測定値D0に関連付けられた「第1の情報」に関連付けられている「第2の情報」に、「第1の時間長」として−22msとの時間長が記録され、時点t15の測定値D0に関連付けられた「第1の情報」に関連付けられている「第2の情報」に、「第1の時間長」として−17msとの時間長が記録されていたものとする。
この際に、1ms単位で測定時刻を線形補正するには、時点t13〜t14の間に測定された225,000個の測定値D0については、+17ms(現在時刻に対する内部時計12の時刻の遅れが17msであった時点t13に対応させた補正量)から+22ms(現在時刻に対する内部時計12の時刻の遅れが22msであった時点t14に対応させた補正量)までの6段階で補正し、時点t14〜t15の間に測定された225,000個の測定値D0については、+22ms(時点t14に対応させた補正量)から+17ms(現在時刻に対する内部時計12の時刻の遅れが17msであった時点t15に対応させた補正量)までの6段階で補正する。
具体的には、処理部27は、一例として、時点t13〜時点t14に測定された225,000個の測定値D0のうちの最初の37,500個については、それらの測定値D0に関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「測定時刻情報(測定時点における内部時計12の時刻を示す情報)」に基づいて特定される測定時刻を、17ms進めた時刻を対応付けて測定結果データD3に記録し、次の37,500個の測定値D0については、それらの測定値D0に関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「測定時刻情報」に基づいて特定される測定時刻を、18ms進めた時刻を対応付けて測定結果データD3に記録する。
このような時刻の変更を37,500個の測定値D0毎に行い、時点t13〜時点t14に測定された225,000個の測定値D0のうちの最後の37,500個については、それらの測定値D0に関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「測定時刻情報」に基づいて特定される測定時刻を、22ms進めた時刻を対応付けて測定結果データD3に記録する。
また、処理部27は、時点t14〜時点t15に測定された225,000個の測定値D0のうちの最初の37,500個については、それらの測定値D0に関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「測定時刻情報(測定時点における内部時計12の時刻を示す情報)」に基づいて特定される測定時刻を、22ms進めた時刻を対応付けて測定結果データD3に記録し、次の37,500個の測定値D0については、それらの測定値D0に関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「測定時刻情報」に基づいて特定される測定時刻を、21ms進めた時刻を対応付けて測定結果データD3に記録する。
このような時刻の変更を37,500個の測定値D0毎に行い、時点t14〜時点t15に測定された225,000個の測定値D0のうちの最後の37,500個については、それらの測定値D0に関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「測定時刻情報」に基づいて特定される測定時刻を、17ms進めた時刻を対応付けて測定結果データD3に記録する。また、詳細な説明を省略するが、時点t15〜時点t16に測定された225,000個の測定値D0についても、時点t14〜時点t15に測定された225,000個の測定値D0についての処理時と同様にして、対応付ける測定時刻を時点t15,t16における内部時計12の遅れや進みに応じて変更して測定結果データD3に記録する。
なお、「第1の時間長」として、現在時刻に対する内部時計12の時刻の遅れを示す時間長が「第2の情報」として測定時刻特定用データD2に記録されていた例について説明したが、このような「第2の情報」に代えて、現在時刻に対する内部時計12の時刻の進みを示す時間長が「第2の情報」として測定時刻特定用データD2に記録されていたときには、上記の線形補間に代えて、「測定時刻情報」に基づいて特定される時刻を進める量を1ms分ずつ異ならせる線形補間する処理を実行すればよい。
また、本例とは相違する構成・方法として上記したように、時点t16においても「第1の処理」が実行されて時点t16の測定値D0に「第3の情報」が関連付けられているときには、「第1の情報」が関連付けられている時点t15の測定値D0から、「第3の情報」が関連付けられている時点t16の測定値D0までの各測定値D0(「第1の情報および第3の情報の双方が測定時刻特定用データに記録されると共に、第1の情報が関連付けられた第2の情報に基づいて特定される内部時計の時刻と、第3の情報が関連付けられた第4の情報に基づいて特定される内部時計の時刻との間に測定された測定値が複数存在するとき」の他の一例)については、「第1の情報」に関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「第2の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻と、「第3の情報」に関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「第4の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻と、各測定値D0の測定周期の時間長(本例では、16ms)とに基づき、各測定値D0に対応付ける測定時刻を線形補間して測定結果データD3に記録する(「第3の処理」のさらに他の一例)。
具体的には、一例として、時点t15の測定値D0に関連付けられた「第1の情報」に関連付けられている「第2の情報」に、「第1の時間長」として−17msとの時間長(時刻データDt0に基づいて特定された現在時刻に対して内部時計12の時刻が17ms遅れていたことを示す情報)が記録されていた本例では、時点t15〜r16の間に測定された225,000個の測定値D0のうちの最初の12,500個については、それらの測定値D0に関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「測定時刻情報(測定時点における内部時計12の時刻を示す情報)」に基づいて特定される測定時刻を、17ms進めた時刻を対応付けて測定結果データD3に記録し、次の12,500個の測定値D0については、それらの測定値D0に関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「測定時刻情報」に基づいて特定される測定時刻を、16ms進めた時刻を対応付けて測定結果データD3に記録し、さらに次の12,500個の測定値D0については、それらの測定値D0に関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「測定時刻情報」に基づいて特定される測定時刻を、15ms進めた時刻を対応付けて測定結果データD3に記録する。
このような時刻の変更を12,500個の測定値D0毎に行い、225,000個の測定値D0のうちの最後の12,500個については、それらの測定値D0に関連付けられて測定時刻特定用データD2に記録されている「測定時刻情報」に基づいて特定される測定時刻を、そのまま変更せずに対応付けて測定結果データD3に記録する。なお、「第2の情報」に−17msとの遅れを示す時間長が記録されていた例における線形補間の方法を説明したが、「第2の情報」に+17msとの進みを示す時間長が記録されていたときには、12,500個の測定値D0毎に対応付ける測定時刻を1msずつ余計に進めればよい。
この後、処理部27は、各測定値D0およびその測定時刻を対応付けて記録した測定結果データD3を主記憶部21に記憶させ、一連のデータ処理を終了する。これにより、正しい測定時刻が対応付けられた測定結果データD3に基づき、測定装置1による各測定処理の結果を数値やグラフによって表示部23に表示させたり、必要に応じて図示しないプリンタから印刷したりすることが可能となる。
このように、この測定システム100では、測定装置1の処理部19が、GPS衛星3からのGPS信号Sを受信可能な状態(GPS信号Sに基づく「現在時刻情報(時刻データDt0)」を取得可能な状態)において、内部時計12の時刻を「第1の時間長」分変更する「第1の処理」を実行することなく「第2の処理」を開始したときに、「第2の処理」において、「第1の処理」を実行しなかったことを特定可能な「第1の情報」と、「第1の時間長」が特定された時点における内部時計12の時刻および「第1の時間長」をそれぞれ特定可能な「第2の情報」とを相互に関連付けて「測定時刻特定用データ(測定時刻特定用データD2)」に記録し、データ処理装置2の処理部27が、「測定値データ(測定値データD1)」に記録した測定値の測定時刻を特定可能な「測定時刻情報」が記録された上記の測定時刻特定用データD2に上記の「第1の情報」が記録されているときに、「第3の処理」において、「第1の情報」に関連付けられている「第2の情報」に基づき、「測定時刻情報」に基づいて特定される測定時刻を予め規定された変更手順に従って変更して測定値に対応付けて「測定結果データ(測定結果データD3)」を生成する。また、この測定データ処理用プログラムDpでは、データ処理装置2の処理部27に上記の「第3の処理」を実行させる。
具体的には、この測定システム100では、一例として、測定装置1の処理部19が、GPS衛星3から取得したGPS信号Sに基づく「現在時刻情報(時刻データDt0)」に基づいて特定される現在時刻に対する内部時計12の時刻の遅れまたは進みの時間を示す「第1の時間長」が、測定部11が測定対象についての被測定量を測定する予め規定された周期の時間長(本例では、16msまたは20ms)未満の予め規定された「第2の時間長(本例では、15msまたは19ms)」以下のときに、内部時計12の時刻を「第1の時間長」分変更する処理を「第1の処理」として実行すると共に、「第1の時間長」が「第2の時間長」を超えているときに、「第1の処理」を実行することなく、「第2の処理」において、「第1の処理」を実行しなかったことを特定可能な「第1の情報」と、「第1の時間長」が特定された時点における内部時計12の時刻および「第1の時間長」をそれぞれ特定可能な「第2の情報」とを相互に関連付けて「測定時刻特定用データ(測定時刻特定用データD2)」に記録し、データ処理装置2の処理部27が、「測定値データ(測定値データD1)」に記録した測定値の測定時刻を特定可能な「測定時刻情報」が記録された上記の測定時刻特定用データD2に上記の「第1の情報」が記録されているときに、「第3の処理」において、「第1の情報」に関連付けられている「第2の情報」に基づき、「測定時刻情報」に基づいて特定される測定時刻を予め規定された変更手順に従って変更して測定値に対応付けて「測定結果データ(測定結果データD3)」を生成する。また、この測定データ処理用プログラムDpでは、データ処理装置2の処理部27に上記の「第3の処理」を実行させる。
したがって、この測定システム100および測定データ処理用プログラムDpによれば、測定装置1における測定処理と並行して測定装置1において測定時刻を補正しなくても、測定値データD1および測定時刻特定用データD2をデータ処理装置2に転送してデータ処理装置2において処理することで各測定値D0に正確な測定時刻を対応付けた測定結果データD3を生成することができる。このため、測定装置1において測定値D0に対応付ける測定時刻を補正せずに済むため、この測定時刻の補正を目的として高性能の処理部を測定装置1に搭載する必要がなくなり、これにより、測定装置1の製造コストの高騰や、処理部19の消費電力の増加を好適に回避することができる。
また、この測定システム100では、測定装置1の処理部19が、「第1の処理」を実行して内部時計12の時刻を「第1の時間長」分変更したときに、「第2の処理」において、「第1の処理」を実行したことを特定可能な「第3の情報」、および「第1の処理」によって変更した内部時計12の時刻を特定可能な「第4の情報」を相互に関連付けて測定時刻特定用データD2に記録し、データ処理装置2の処理部27が、上記の「第1の情報」および「第3の情報」の双方が測定時刻特定用データD2に記録されると共に、「第1の情報」が関連付けられた「第2の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻と、「第3の情報」が関連付けられた「第4の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻との間に測定された測定値が複数存在するときに、「第3の処理」において、「第2の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻と、「第4の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻と、予め規定された周期の時間長とに基づき、複数の測定値に対応付ける測定時刻を線形補間して測定結果データD3を生成する。また、この測定データ処理用プログラムDpでは、データ処理装置2の処理部27に上記の「第3の処理」を実行させる。
したがって、この測定システム100および測定データ処理用プログラムDpによれば、データ処理装置2において測定値D0に対応付けて測定結果データD3に記録する測定時刻を補正する際に、「第1の情報」が関連付けられた「第2の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻と、「第3の情報」が関連付けられた「第4の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻との間に測定された測定値が複数存在し、かつ「第2の情報」および「第4の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻同士が大きく相違するときに、各測定値D0に対応付けられる測定時刻が、「第2の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻から「第4の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻に近付くように徐々に変化させられたり、「第4の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻から「第2の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻に近付くように徐々に変化させられたりするため、各測定値D0に対応付けられた測定時刻が急激に変化するような違和感を覚える測定結果データD3が生成されるのを好適に回避することができる。
さらに、この測定システム100では、データ処理装置2の処理部27が、測定時刻特定用データD2に「第1の情報」が複数記録されると共に、いずれかの「第1の情報」が関連付けられた「第2の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻と、他のいずれかの「第1の情報」が関連付けられた「第2の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻との間に、「第4の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻が含まれず、かついずれかの「第1の情報」が関連付けられた「第2の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻と、他のいずれかの「第1の情報」が関連付けられた「第2の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻との間に測定された測定値が複数存在するときに、「第3の処理」において、いずれかの「第1の情報」が関連付けられた「第2の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻と、他のいずれかの「第1の情報」が関連付けられた「第2の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻と、予め規定された周期の時間長とに基づき、複数の測定値に対応付ける測定時刻を線形補間して測定結果データD3を生成する。また、この測定データ処理用プログラムDpでは、データ処理装置2の処理部27に上記の「第3の処理」を実行させる。
したがって、この測定システム100および測定データ処理用プログラムDpによれば、データ処理装置2において測定値D0に対応付けて測定結果データD3に記録する測定時刻を補正する際に、いずれかの「第1の情報」が関連付けられた「第2の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻と、他のいずれかの「第1の情報」が関連付けられた「第2の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻との間に測定された測定値が複数存在し、かつ両「第2の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻同士が大きく相違するときに、各測定値D0に対応付けられる測定時刻が、いずれかの「第1の情報」が関連付けられた「第2の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻から、他のいずれかの「第1の情報」が関連付けられた「第2の情報」に基づいて特定される内部時計12の時刻に近付くように徐々に変化させられるため、各測定値D0に対応付けられた測定時刻が急激に変化するような違和感を覚える測定結果データD3が生成されるのを好適に回避することができる。
なお、「測定システム」の構成や、「測定データ処理用プログラム」の処理内容については、上記の例に限定されない。例えば、GPS衛星3からのGPS信号Sに基づいて生成した時刻データDt0を「現在時刻情報」として利用して正しい現在時刻を特定する例について説明したが、このような構成・方法に代えて、NTP(Network Time Protocol )サーバー(「外部装置」の他の一例)から「現在時刻情報」を取得して利用したり、JJY(登録商標:「外部装置」のさらに他の一例))等の標準電波送信局から送信される標準電波を「現在時刻情報」として取得して利用したり、テレビジョン放送局やラジオ放送局の設備(「外部装置」のさらに他の一例)から毎正時毎に送信される時報情報を「現在時刻情報」として取得して利用したりすることもできる。
また、測定装置1において設定された時間間隔で時刻補正処理を実行する(外部装置から現在時刻情報を取得したとき時刻補正処理(第1の処理)を実行)例について説明したが、「[時刻補正(第1の処理)を実行する指示]が割り当てられた所定の操作が行われたとき」、「[時刻補正(第1の処理)を実行する指示]の制御信号が外部装置から出力されたとき」、「測定値が規定条件を満たしたとき」、および「内部時計の時刻が設定時刻となったとき」などの任意の条件を「予め規定された条件」として規定して時刻補正処理(第1の処理)を実行させることができる。さらに、「第2の時間長」を「予め規定された周期の時間長から時刻補正の最小単位時間長」を差し引いた時間長」に規定した例について説明したが、このような時間長よりもさらに短い時間長を「第2の時間長」として規定することもでききる。
加えて、「被測定量(電気的パラメータ)」の値(測定値)として、電圧値、電流値および抵抗値などを測定する構成を例に挙げて説明したが、これらの例示に代えて(または、これらの例示に加えて)、電力値、位相、温度、湿度、歪み、輝度(光度)、照度、雨量および流量等の各種の「被測定量(パラメータ)」の値を測定する構成を採用することもできる。
100 測定システム
1 測定装置
2 データ処理装置
3 GPS衛星
11 測定部
12 内部時計
13 GPSレシーバ
14,22 操作部
15,23 表示部
16,24 通信部
17,25 外部メモリ装着部
18,26 内部メモリ
19,27 処理部
21 主記憶部
D0 測定値
D1 測定値データ
D2 測定時刻特定用データ
D3 測定結果データ
Dp 測定データ処理用プログラム
Dt0,Dt1 時刻データ
M メモリカード
S GPS信号
t1,t2・・,ta,tb・・ 時点

Claims (8)

  1. 内部時計と、予め規定された周期で測定対象についての被測定量を測定して測定値を順次出力する測定部と、外部装置から現在時刻情報を取得して前記内部時計の時刻を補正する第1の処理を予め規定された条件が満たされたときに実行すると共に、前記測定値を記録した測定値データと当該測定値データに記録した当該測定値の測定時刻を特定可能な測定時刻情報を記録した測定時刻特定用データとを相互に関連付けて生成する第2の処理を実行する測定装置側処理部とを有する測定装置、および前記測定値データに記録されている前記測定値を前記測定時刻特定用データに記録されている前記測定時刻情報に基づいて特定される測定時刻に対応付けて予め規定された手順に従って記録して測定結果データを生成する第3の処理を実行する処理装置側処理部を有するデータ処理装置を備えて構成された測定システムであって、
    前記測定装置側処理部は、前記現在時刻情報を取得可能な状態において前記第1の処理を実行することなく前記第2の処理を開始したときに、当該第2の処理において、当該第1の処理を実行しなかったことを特定可能な第1の情報と、前記現在時刻情報に基づいて特定される現在時刻に対する前記内部時計の時刻の遅れまたは進みの時間を示す第1の時間長が特定された時点における当該内部時計の時刻および当該第1の時間長をそれぞれ特定可能な第2の情報とを相互に関連付けて前記測定時刻特定用データに記録し、
    前記処理装置側処理部は、前記測定時刻特定用データに前記第1の情報が記録されているときに、前記第3の処理において、当該第1の情報に関連付けられている前記第2の情報に基づき、前記測定時刻情報に基づいて特定される測定時刻を予め規定された変更手順に従って変更して前記測定値に対応付けて前記測定結果データを生成する測定システム。
  2. 内部時計と、予め規定された周期で測定対象についての被測定量を測定して測定値を順次出力する測定部と、外部装置から現在時刻情報を取得して前記内部時計の時刻を補正する第1の処理を予め規定された条件が満たされたときに実行すると共に、前記測定値を記録した測定値データと当該測定値データに記録した当該測定値の測定時刻を特定可能な測定時刻情報を記録した測定時刻特定用データとを相互に関連付けて生成する第2の処理を実行する測定装置側処理部とを有する測定装置、および前記測定値データに記録されている前記測定値を前記測定時刻特定用データに記録されている前記測定時刻情報に基づいて特定される測定時刻に対応付けて予め規定された手順に従って記録して測定結果データを生成する第3の処理を実行する処理装置側処理部を有するデータ処理装置を備えて構成された測定システムであって、
    前記測定装置側処理部は、前記現在時刻情報に基づいて特定される現在時刻に対する前記内部時計の時刻の遅れまたは進みの時間を示す第1の時間長が前記予め規定された周期の時間長未満の予め規定された第2の時間長以下のときに、前記内部時計の時刻を当該第1の時間長分変更する処理を前記第1の処理として実行すると共に、前記第1の時間長が前記第2の時間長を超えているときに、前記第1の処理を実行することなく、前記第2の処理において、当該第1の処理を実行しなかったことを特定可能な第1の情報と、当該第1の時間長が特定された時点における前記内部時計の時刻および当該第1の時間長をそれぞれ特定可能な第2の情報とを相互に関連付けて前記測定時刻特定用データに記録し、
    前記処理装置側処理部は、前記測定時刻特定用データに前記第1の情報が記録されているときに、前記第3の処理において、当該第1の情報に関連付けられている前記第2の情報に基づき、前記測定時刻情報に基づいて特定される測定時刻を予め規定された変更手順に従って変更して前記測定値に対応付けて前記測定結果データを生成する測定システム。
  3. 前記測定装置側処理部は、前記第1の処理を実行して前記内部時計の時刻を前記第1の時間長分変更したときに、前記第2の処理において、当該第1の処理を実行したことを特定可能な第3の情報、および当該第1の処理によって変更した前記内部時計の時刻を特定可能な第4の情報を相互に関連付けて前記測定時刻特定用データに記録し、
    前記処理装置側処理部は、前記第1の情報および前記第3の情報の双方が前記測定時刻特定用データに記録されると共に、当該第1の情報が関連付けられた前記第2の情報に基づいて特定される前記内部時計の時刻と、当該第3の情報が関連付けられた前記第4の情報に基づいて特定される前記内部時計の時刻との間に測定された前記測定値が複数存在するときに、前記第3の処理において、当該第2の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻と、当該第4の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻と、前記予め規定された周期の時間長とに基づき、当該複数の測定値に対応付ける測定時刻を線形補間して前記測定結果データを生成する請求項1または2記載の測定システム。
  4. 前記処理装置側処理部は、前記測定時刻特定用データに前記第1の情報が複数記録されると共に、いずれかの当該第1の情報が関連付けられた前記第2の情報に基づいて特定される前記内部時計の時刻と、他のいずれかの当該第1の情報が関連付けられた前記第2の情報に基づいて特定される前記内部時計の時刻との間に、前記第4の情報に基づいて特定される前記内部時計の時刻が含まれず、かつ当該いずれかの第1の情報が関連付けられた当該第2の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻と、当該他のいずれかの第1の情報が関連付けられた当該第2の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻との間に測定された前記測定値が複数存在するときに、前記第3の処理において、当該いずれかの第1の情報が関連付けられた当該第2の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻と、当該他のいずれかの第1の情報が関連付けられた当該第2の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻と、前記予め規定された周期の時間長とに基づき、当該複数の測定値に対応付ける測定時刻を線形補間して前記測定結果データを生成する請求項3記載の測定システム。
  5. 内部時計と、予め規定された周期で測定対象についての被測定量を測定して測定値を順次出力する測定部と、外部装置から現在時刻情報を取得して前記内部時計の時刻を補正する第1の処理を予め規定された条件が満たされたときに実行すると共に、前記測定値を記録した測定値データと当該測定値データに記録した当該測定値の測定時刻を特定可能な測定時刻情報を記録した測定時刻特定用データとを相互に関連付けて生成する第2の処理を実行する測定装置側処理部とを有する測定装置、および処理装置側処理部を有するデータ処理装置を備えて構成された測定システムにおける当該処理装置側処理部に対して、前記測定値データに記録されている前記測定値を前記測定時刻特定用データに記録されている前記測定時刻情報に基づいて特定される測定時刻に対応付けて予め規定された手順に従って記録して測定結果データを生成する第3の処理を実行させる測定データ処理用プログラムであって、
    前記現在時刻情報を取得可能な状態において前記第1の処理を実行することなく前記第2の処理を開始したときに、当該第2の処理において、当該第1の処理を実行しなかったことを特定可能な第1の情報と、前記現在時刻情報に基づいて特定される現在時刻に対する前記内部時計の時刻の遅れまたは進みの時間を示す第1の時間長が特定された時点における当該内部時計の時刻および当該第1の時間長をそれぞれ特定可能な第2の情報とを相互に関連付けて前記測定時刻特定用データに記録するように構成された前記測定装置側処理部によって生成された当該測定時刻特定用データに当該第1の情報が記録されているときに、前記第3の処理において、当該第1の情報に関連付けられている前記第2の情報に基づき、前記測定時刻情報に基づいて特定される測定時刻を予め規定された変更手順に従って変更して前記測定値に対応付けて前記測定結果データを生成させる処理を前記処理装置側処理部に実行させる測定データ処理用プログラム。
  6. 内部時計と、予め規定された周期で測定対象についての被測定量を測定して測定値を順次出力する測定部と、外部装置から現在時刻情報を取得して前記内部時計の時刻を補正する第1の処理を予め規定された条件が満たされたときに実行すると共に、前記測定値を記録した測定値データと当該測定値データに記録した当該測定値の測定時刻を特定可能な測定時刻情報を記録した測定時刻特定用データとを相互に関連付けて生成する第2の処理を実行する測定装置側処理部とを有する測定装置、および処理装置側処理部を有するデータ処理装置を備えて構成された測定システムにおける当該処理装置側処理部に対して、前記測定値データに記録されている前記測定値を前記測定時刻特定用データに記録されている前記測定時刻情報に基づいて特定される測定時刻に対応付けて予め規定された手順に従って記録して測定結果データを生成する第3の処理を実行させる測定データ処理用プログラムであって、
    前記現在時刻情報に基づいて特定される現在時刻に対する前記内部時計の時刻の遅れまたは進みの時間を示す第1の時間長が前記予め規定された周期の時間長未満の予め規定された第2の時間長以下のときに、前記内部時計の時刻を当該第1の時間長分変更する処理を前記第1の処理として実行すると共に、前記第1の時間長が前記第2の時間長を超えているときに、前記第1の処理を実行することなく、前記第2の処理において、当該第1の処理を実行しなかったことを特定可能な第1の情報と、当該第1の時間長が特定された時点における前記内部時計の時刻および当該第1の時間長をそれぞれ特定可能な第2の情報とを相互に関連付けて前記測定時刻特定用データに記録するように構成された前記測定装置側処理部によって生成された当該測定時刻特定用データに当該第1の情報が記録されているときに、前記第3の処理において、当該第1の情報に関連付けられている前記第2の情報に基づき、前記測定時刻情報に基づいて特定される測定時刻を予め規定された変更手順に従って変更して前記測定値に対応付けて前記測定結果データを生成させる処理を前記処理装置側処理部に実行させる測定データ処理用プログラム。
  7. 前記第1の処理を実行して前記内部時計の時刻を前記第1の時間長分変更したときに、前記第2の処理において、当該第1の処理を実行したことを特定可能な第3の情報、および当該第1の処理によって変更した前記内部時計の時刻を特定可能な第4の情報を相互に関連付けて前記測定時刻特定用データに記録するように構成された前記測定装置側処理部によって生成された当該測定時刻特定用データに、前記第1の情報および前記第3の情報の双方が記録されると共に、当該第1の情報が関連付けられた前記第2の情報に基づいて特定される前記内部時計の時刻と、当該第3の情報が関連付けられた前記第4の情報に基づいて特定される前記内部時計の時刻との間に測定された前記測定値が複数存在するときに、前記第3の処理において、当該第2の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻と、当該第4の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻と、前記予め規定された周期の時間長とに基づき、当該複数の測定値に対応付ける測定時刻を線形補間して前記測定結果データを生成する処理を前記処理装置側処理部に実行させる請求項5または6記載の測定データ処理用プログラム。
  8. 前記測定時刻特定用データに前記第1の情報が複数記録されると共に、いずれかの当該第1の情報が関連付けられた前記第2の情報に基づいて特定される前記内部時計の時刻と、他のいずれかの当該第1の情報が関連付けられた前記第2の情報に基づいて特定される前記内部時計の時刻との間に、前記第4の情報に基づいて特定される前記内部時計の時刻が含まれず、かつ当該いずれかの第1の情報が関連付けられた当該第2の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻と、当該他のいずれかの第1の情報が関連付けられた当該第2の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻との間に測定された前記測定値が複数存在するときに、前記第3の処理において、当該いずれかの第1の情報が関連付けられた当該第2の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻と、当該他のいずれかの第1の情報が関連付けられた当該第2の情報に基づいて特定される当該内部時計の時刻と、前記予め規定された周期の時間長とに基づき、当該複数の測定値に対応付ける測定時刻を線形補間して前記測定結果データを生成する処理を前記処理装置側処理部に実行させる請求項7記載の測定データ処理用プログラム。
JP2016087795A 2016-04-26 2016-04-26 測定システムおよび測定データ処理用プログラム Pending JP2017198490A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016087795A JP2017198490A (ja) 2016-04-26 2016-04-26 測定システムおよび測定データ処理用プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016087795A JP2017198490A (ja) 2016-04-26 2016-04-26 測定システムおよび測定データ処理用プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017198490A true JP2017198490A (ja) 2017-11-02

Family

ID=60239240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016087795A Pending JP2017198490A (ja) 2016-04-26 2016-04-26 測定システムおよび測定データ処理用プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017198490A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6075055B2 (ja) 表示端末装置、情報表示システム、情報表示制御方法、及び、プログラム
JP5760661B2 (ja) センサー装置及びセンサーシステム
JP2014236443A (ja) 通信装置、通信システムおよび通信方法
JP2017032528A (ja) 時刻表示装置
JP2008210234A (ja) 情報処理装置、時計補正処理方法、時計補正処理プログラムおよびプログラム記録媒体
US11310026B2 (en) Communication system, communication device, and program
JP5260613B2 (ja) 空気調和機
JP2017198490A (ja) 測定システムおよび測定データ処理用プログラム
CN113557692B (zh) 管理装置、管理方法以及记录介质
JP6819091B2 (ja) 通信装置、電子時計、通信方法及びプログラム
US20130222614A1 (en) Information processing apparatus, control method therefor, and recording medium
JP2010060380A (ja) 空気調和機
JPWO2015005183A1 (ja) 時刻同期システム
JP2002196991A (ja) ネットワークの時刻合わせ方法
JP2005257488A (ja) 計時装置、計時システム及び計時方法
JP5454045B2 (ja) 情報処理装置、無線通信システム、無線通信方法及びプログラム
JP5431065B2 (ja) 測定データ記録装置および測定データ記録システム
JP7146462B2 (ja) 測定装置および測定システム
JP6627958B1 (ja) 通信システム
JP2012013477A (ja) 測定データ回収装置、測定データ記録装置、測定データ記録システムおよび測定データ回収方法
JP5826224B2 (ja) データ処理装置、エネルギー管理システム、データ処理方法、及びプログラム
JP4230808B2 (ja) 時刻同期方法および通信システム
JP5452754B2 (ja) 空気調和機
JP2019159899A (ja) 時刻同期システム、時刻同期方法および時刻同期プログラム
JP2005257487A (ja) 計時装置、計時システム及び計時方法