JP2017195498A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】端末が接続可能な複数の候補セルのうち、接続先セルの選択を適切に行うことを可能とする技術を提供すること。【解決手段】接続先のセルを選択する情報処理装置であって、複数のバンドのうち特定のバンドに属する複数のセルであって接続先の候補である複数のセルの各々に関する第一のパラメータと第二のパラメータとを取得する取得部と、前記複数のセルの中から接続先のセルを選択する選択部と、を有し、前記選択部は、前記接続先の候補である複数のセルのうち、前記第一のパラメータが所定の値以上である複数のセルについて、該複数のセルの各々に関する前記第二のパラメータの値の大きさを比較することで、前記第一のパラメータが所定の値以上である複数のセルの中から接続先のセルを選択する。【選択図】図6

Description

本発明は、情報処理装置に関する。
LTE(Long Term Evolution)では、システム容量の更なる大容量化、データ伝送速度の更なる高速化、無線区間における更なる低遅延化などを実現するために、5Gと呼ばれる無線通信方式の検討が進んでいる。
5Gが実現される時代には、図1(a)に示すように周波数が大きく異なる複数のバンドで構成されるセルが多様にオーバーレイされた無線通信システムが実現されることが想定される。図1(b)の例では、カバレッ確保を目的とするマクロセルと、キャパティ確保を目的とするスモールセル/スポットセル/ムービングセル/無線LANがオーバーレイされており、端末はマクロセルを介してC−plane通信を行い、スモールセル/スポットセル/ムービングセル/無線LANを様々に使い分けながらU−plane通信を行っている。
株式会社NTTドコモ、"ドコモ5Gホワイトペーパー"、2014年9月 3GPP TS25.133 V13.1.0(2016−03)
従来のセルラネットワークを対象にしたセル選択制御(例えば非特許文献2)を図2(a)に示す。図2(a)に示すように、従来のセルラネットワークでは、端末は、候補となる複数のセルのうち受信品質(SINR:Signal−to−Interference plus Noise power Ratio)が最大となるセルに接続を試みる。
大都市など多数の建造物が乱立するような環境においては、端末の位置及び端末の移動経路などは建造物及び道路の位置の影響を大きく受けることになる。このような環境ではセルの配置が制限されると共に、5Gでは従来よりも幅広い周波数を利用することから、電波の伝搬環境が従来以上に複雑化することになる。そのため、従来のセルラネットワークを対象にしたセル選択制御では、図2(b)に示すように、セル間で接続端末数に偏りが生じてしまい、スループット特性の低下及び無線リソースの無駄などが生じる可能性が高いと考えられる。
開示の技術は上記に鑑みてなされたものであって、端末が接続可能な複数の候補セルのうち、接続先セルの選択を適切に行うことを可能とする技術を提供することを目的とする。
開示の技術の情報処理装置は、接続先のセルを選択する情報処理装置であって、複数のバンドのうち特定のバンドに属する複数のセルであって接続先の候補である複数のセルの各々に関する第一のパラメータと第二のパラメータとを取得する取得部と、前記複数のセルの中から接続先のセルを選択する選択部と、を有し、前記選択部は、前記接続先の候補である複数のセルのうち、前記第一のパラメータが所定の値以上である複数のセルについて、該複数のセルの各々に関する前記第二のパラメータの値の大きさを比較することで、前記第一のパラメータが所定の値以上である複数のセルの中から接続先のセルを選択する。
開示の技術によれば、端末が接続可能な複数の候補セルのうち、接続先セルの選択を適切に行うことを可能とする技術が提供される。
セルが多様にオーバーレイされた無線通信システムの一例を示す図である。 課題を説明するための図である。 第一の実施の形態に係る無線通信システムの構成例を示す図である。 第一の実施の形態に係る管理装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。 第一の実施の形態に係る管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 第一の実施の形態に係る管理装置が行う処理手順の一例を示すフローチャートである。 第一の実施の形態に係る選択方法の具体例(その1−1)を説明するための図である。 平均通信速度の一例を示す図である。 第一の実施の形態に係る選択方法の具体例(その1−2)を説明するための図である。 第一の実施の形態に係る選択方法の具体例(その1−3)を説明するための図である。 課題を説明するための図である。 第二の実施の形態に係る管理装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。 第二の実施の形態に係る管理装置が行う処理手順の一例を示すフローチャートである。 各バンドの特性を示す評価指標ごとの重み配分の一例を示す図である。 端末又はサービスの特徴と各バンドの特性を示す評価指標との関係を示す重み配分の一例を示す図である。 重み係数の算出例を示す図である。 接続端末数が補正された場合の選択方法の具体例を説明するための図である。 SINRが補正された場合の選択方法の具体例を説明するための図である。 利用可能帯域が補正された場合の選択方法の具体例を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。本実施の形態に係る無線通信システムは、UMTS、LTE、LTE−A又は5Gなどの無線アクセス技術(RAT:Radio Access Technology)を用いたセルラーシステム、及び、無線LANなどの無線アクセス技術を用いたシステムを含むあらゆる無線通信システムに適用することができる。
<<第一の実施の形態>>
<システム構成>
図3は、第一の実施の形態に係る無線通信システムの構成例を示す図である。第一の実施の形態に係る無線通信システムは、管理装置10と基地局20aと基地局20bと基地局20cと基地局20dと端末30とを有しており、周波数が異なる複数のバンドで構成されるセルが多様にオーバーレイされている。以下の説明において、基地局20aと基地局20bと基地局20cと基地局20dとを区別しない場合は、「基地局20」と記載する。図3では端末30が1つ図示されているが、便宜上であり、無線通信システム内には複数の端末30が存在していてもよい。
管理装置10は、基地局20a〜20dに接続され、無線通信システム内に存在するセルに関する各種のパラメータ(例えば端末30で測定されたセルの受信品質、各セルの接続端末数など)、端末30ごとの特性、端末30が利用するサービス、及び、各セルのトラフィック状態の管理などを行う。管理装置10は、コアネットワーク装置(交換機、HSSなど)、及びコアネットワークに接続されたサーバ等を含む。
基地局20aはUHF帯を使用するマクロセルを形成し、基地局20bはSHF帯を使用するスモールセルを形成し、基地局20cはEHF帯を使用するスポットセル/ムービングセルを形成し、基地局20dは無線LAN等を用いたセルを形成している。これらのセルは、それぞれ異なるバンドのセルである前提とする。図3では、4つのバンドのセルがオーバーレイされているが、本無線通信システムは、5つ以上のバンドのセルがオーバーレイされる構成であってもよいし、3以下のバンドのセルがオーバーレイされる構成であってもよい。また、図3の例ではマクロセルは1つ図示されているが、複数のマクロセルを含んでいてもよい。
また、第一の実施の形態では、マクロセルはLTE方式であり、スモールセル及びスポットセル/ムービングセルは5Gで検討されている新たな通信方式であることを想定しているが、これに限られず、各バンドで用いられる無線アクセス技術(RAT)は同一であってもよいし異なる無線アクセス技術であってもよい。各バンドで用いられる無線アクセス技術はどのような技術であってもよいが、例えば、GSM(登録商標)、UMTS、LTE、LTE−A、5G、無線LAN、又はWiGig(IEEE802.11ad)などである。すなわち、図3はあくまで一例であり、以下に説明する実施の形態はこれに限定されることを意図しているのではない。本無線通信システムは、LTE方式、5Gで検討されている新たな通信方式、無線LANの方式など、様々な無線アクセス技術(RAT)を用いたセルがオーバーレイされている構成をとり得る。
端末30は、1又は複数のセルと接続し、基地局20及び管理装置10と通信する機能を有する。なお、「セルに接続」とは、セルに在圏すること、セルにアタッチすること、セルにHOすること、セルに再接続すること等を含む。
本無線通信システムでは、管理装置10は、各バンドにおいて端末30が接続可能な複数の候補セル(以下、「接続候補セル」と呼ぶ)の中から接続先のセル(以下、「接続先セル」と呼ぶ)を選択し、端末30は管理装置10で選択された接続先セルに接続して通信を行う。なお、管理装置10が行う接続先セルの選択処理は、管理装置10に限られず、基地局20及び端末30のうち任意の装置でも実行可能である。以下の説明では、接続先セルの選択処理を管理装置10が行う前提で説明するが、管理装置10の各機能は基地局20に実装されていてもよいし、端末30に実装されていてもよい。
<機能ブロック構成>
図4は、第一の実施の形態に係る管理装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。図4に示すように、管理装置10は、通信部101と、取得部102と、選択部103とを有する。図4は、第一の実施の形態における主要な機能部のみを示すものであり、例えば、各種の無線アクセス技術に対応した動作を行うための図示しない機能も有するものである。これら各部は、管理装置10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU101に実行させる処理により実現され得る。
通信部101は、無線又は有線を通じてデータの送受信を行う機能を有する。取得部102は、接続候補セルの各々に関する各種の複数のパラメータを取得する機能を有する。例えば、取得部102は、複数のバンドのうち特定のバンドに属する接続候補セルの各々に関する第一のパラメータと第二のパラメータとを取得するようにしてもよい。
選択部103は、接続候補セルの中から接続先のセルを選択する機能を有する。また、選択部103は、接続候補セルのうち、第一のパラメータが所定の値以上である複数のセルについて、該複数のセルの各々に関する第二のパラメータの値の大きさを比較することで、第一のパラメータが所定の値以上である複数のセルの中から接続先のセルを選択するようにしてもよい。
<ハードウェア構成>
図4は機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、第一の実施の形態における管理装置10は、本発明の処理方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図5は、第一の実施の形態に係る管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の管理装置10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。管理装置10のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
管理装置10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信や、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、管理装置10の通信部101、取得部102、及び選択部103は、プロセッサ1001で実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールやデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、実施の形態で説明する動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、管理装置10の通信部101、取得部102、及び選択部103は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、第一の実施の形態に係る処理方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。例えば、管理装置10の通信部101は、通信装置1004で実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001やメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、管理装置10は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
<処理手順>
続いて、第一の実施の形態に係る無線通信システムが行う処理手順について具体的に説明する。第一の実施の形態では、管理装置10は、複数のバンドのうち特定のバンドにおいて端末30が接続可能な複数の接続候補セルの中から接続先のセルを選択する。
図6は、第一の実施の形態に係る管理装置が行う処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、管理装置10の取得部102は、特定のバンド内の複数の接続候補セルごとに、接続候補セルに関する2種類のパラメータを取得する(S101)。続いて、管理装置10の選択部103は、複数の接続候補セルごとの2種類のパラメータに基づいて接続先セルを1つ選択する(S102)。
より具体的には、選択部103は、2種類のパラメータのうち一方のパラメータが所定の値以上である複数の接続候補セルを抽出する。続いて、選択部103は、抽出した複数の接続候補セルの各々について他方のパラメータの値の大きさを比較することで、当該他方のパラメータの値が大きい(又は小さい)接続候補セルを接続先セルとして選択する。以下、図を参照しつつ複数の具体例を説明する。
(選択方法の具体例(その1−1))
選択方法の具体例(その1−1)では、接続候補セルに関する2種類のパラメータは、接続候補セルの受信品質(SINR)と、接続候補セルに接続している端末数(接続端末数)である。
図7は、第一の実施の形態に係る選択方法の具体例(その1−1)を説明するための図である。図7(他の図も同様)において、「P」は、接続候補セルのうち最もSINRが高いセルのSINRを意味している。また、「CT(Connection Threshold):接続閾値」は、接続候補セルのうちSINRが低いセルを選択対象から外すために用いられる閾値である。
選択方法の具体例(その1−1)では、選択部103は、SINRが「P−CT」以上であり、かつ、接続端末数が少ない接続候補セルを接続先セルとして選択する。接続端末数が少ない接続候補セルとは、接続端末数が最も多い接続候補セル以外の接続候補セルでもよいし、接続端末数が最も少ない接続候補セルでもよい。
また、選択方法の具体例(その1−1)では、以下の方法によりセルの探索を行うことで、接続端末数が少ない接続候補セルを接続先セルとして選択するようにしてもよい。まず、選択部103は、接続候補セルのうち、SINRが「P−CT」以上である接続候補セルを抽出し、抽出した接続候補セルについてSINRが大きい順に、"SINRが大きい接続候補セル"の接続端末数と"次にSINRが大きい接続候補セル"の接続端末数とを順に比較していく。選択部103は、"次にSINRが大きい接続候補セル"の接続端末数が、"SINRが大きい接続候補セル"の接続端末数よりも大きいことを検出した時点で比較を中止し、その時点の"SINRが大きい接続候補セル"を接続先セルとして選択する。
図7を用いて具体的に説明する。図7の例では、C1〜C5のセルのうち、SINRが「P−CT」以上であるC1〜C4のセルが抽出される。選択部103は、抽出された接続候補セルのうち、受信SINRが最も大きい接続候補セル(C1)の接続端末数と、2番目にSINRが大きい接続候補セル(C2)の接続端末数とを比較する。続いて、選択部103は、2番目にSINRが大きい接続候補セル(C2)の接続端末数と、3番目にSINRが大きい接続候補セル(C3)の接続端末数とを比較する。ここで、3番目にSINRが大きい接続候補セル(C3)の接続端末数が、2番目にSINRが大きい接続候補セル(C2)の接続端末数よりも大きいため、2番目にSINRが大きい接続候補セル(C2)が接続先セルとして選択される。
また、他の例として、選択部103は、以下の方法によりセルの探索を行うことで、接続端末数が少ない接続候補セルを接続先セルとして選択するようにしてもよい。まず、選択部103は、接続候補セルのうち、SINRが「P−CT」以上である接続候補セルを抽出し、抽出した接続候補セルについて接続端末数が少ない順に、"接続端末数が少ない接続候補セル"のSINRと"次に接続端末数が少ない接続候補セル"のSINRとを順に比較していく。選択部103は、"次に接続端末数が少ない接続候補セル"のSINRが、"接続端末数が少ない接続候補セル"のSINRよりも小さいことを検出した時点で比較を中止し、その時点の"接続端末数が少ない接続候補セル"を接続先セルとして選択するようにしてもよい。
図7を用いて具体的に説明する。図7の例では、C1〜C5のセルのうち、SINRが「P−CT」以上であるC1〜C4のセルが抽出される。選択部103は、抽出された接続候補セルのうち、接続端末数が最も少ない接続候補セル(C4)のSINRと、2番目に接続端末数が少ない接続候補セル(C2)のSINRとを比較する。続いて、選択部103は、2番目に接続端末数が少ない接続候補セル(C2)のSINRと、3番目に接続端末数が少ない接続候補セル(C3)のSINRとを比較する。ここで、3番目に接続端末数が少ない接続候補セル(C3)のSINRが、2番目に接続端末数が少ない接続候補セル(C2)のSINRよりも小さいため、2番目に接続端末数が少ない接続候補セル(C2)が接続先セルとして選択される。
(選択方法の具体例(その1−2))
選択方法の具体例(その1−2)では、接続候補セルに関する2種類のパラメータは、接続候補セルのSINRと、接続候補セルにおいて利用可能と推定される空き帯域(以下、「利用可能帯域」と呼ぶ)である。ここで、利用可能帯域における"帯域"とは、以下に示すように、通信速度(bps)又は帯域(Hz)のうちいずれかを意図している。
[通信速度(bps)を意図する場合について]
近年、インターネット等では通信速度が速い回線をブロードバンドと呼ぶように"帯域が広い=通信速度が速い"ことを意味する場合が多く、その意味で通信速度(bps)を"帯域"と表現する。この場合、接続候補セルの「利用可能帯域」は、以下の式で算出される。
「利用可能帯域」=(1秒あたりの接続候補セルの最大スループット)−Σ{(接続候補セルで確立されているコネクション毎の平均通信速度)}
ここで、「コネクション毎の平均通信速度」とは、セルが混雑していない場合(セルの無線リソースに空きがある場合)における平均的な通信速度を意味している。「コネクション毎の平均通信速度」の例を図8に示す。例えば、Webブラウジングの場合、平均3Mbpsを使用することを示しており、FTPの場合、平均50Mbpsを使用することを示している。これらの平均通信速度は、例えば、トラフィックモデル(WebブラウジングやFTPのトラフィックモデル)における1トラフィックあたりのデータ量を生起時間で時間平均することで算出されてもよい。
例えば、最大スループットが1Gbpsであるスポットセルにおいて、FTPのコネクションが10コネクション確立されており、Webブラウジングのコネクションが20コネクション確立されている場合、"利用可能帯域"は、「1000Mbps−(50Mbps×10+3Mbps×20)=440Mbps」となる。なお、接続候補セルに大量のコネクションが確立されている場合(つまり、セルが混雑している場合)、"利用可能帯域"は0未満(負の数)にもなり得る。例えば、FTPのコネクションが20コネクション確立されており、Webブラウジングのコネクションが20コネクション確立されている場合、"利用可能帯域"は、「1000Mbps−(50Mbps×20+3Mbps×20)=−60Mbps」となる。この場合、各コネクションにおいて図8に示す平均通信速度が出ていない状態(利用者は通信速度が遅いと感じているような状態)であることを意味する。
[帯域(Hz)を意図する場合について]
コネクション毎の平均通信速度(図8)に基づいて、コネクション毎に必要な帯域幅(Hz)を予め決定しておき、システム帯域幅(Hz)からコネクション毎に必要な帯域幅(Hz)を減算した値を利用可能帯域とする。より具体的には、「利用可能帯域」は以下の式で算出される。
「利用可能帯域」=(システム帯域幅)−Σ{(接続候補セルで確立されているコネクション毎に必要な帯域幅)}
ここで、コネクション毎に必要な帯域幅(Hz)は、所定の通信速度による通信が行われる場合に、平均的に消費される帯域幅(Hz)を意味している。所定の通信速度を確保するためにどの程度の帯域幅(無線リソース)を割当てるのかについては基地局20のスケジューリング方法(無線リソースの量、変調方式及び符号化レート)に依存するため、本実施の形態では、コネクション毎に必要な帯域幅(Hz)を測定結果に基づいて予め決定しておくようにしてもよい。一例として、LTEの場合、端末30から基地局20に報告されるRSRQ(Receiving Signal Received Quality)の値と下りリンクの通信速度とPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)の割当て帯域幅(RB(Resource Block)数)との関係を測定しておくことで、RSRQの値に応じてコネクション毎の平均通信速度を確保する場合に消費される帯域幅を決定することができる。なお、管理装置10は、コネクション毎に必要な帯域幅を、各コネクションにおいて端末30で測定されるRSRQの値と上述の測定結果とを比較することでその都度判断してもよいし、RSRQの値がセルにおける平均値である場合に必要な帯域幅としてもよい。後者の場合、例えば、RSRQの値がセルにおける平均値である場合において、10Mbpsの速度を確保するために消費される帯域幅が2Mhzである場合、図8に示すFTPのコネクションでは、平均的に20MHzの帯域幅を消費すると決定することができる。
なお、接続候補セルに大量のコネクションが確立されている場合(つまり、セルが混雑している場合)、"利用可能帯域"は0未満(負の数)にもなり得る。例えば、システム帯域幅が200MHzであり、FTPコネクションあたり平均的に20MHzの帯域幅を消費すると決定されており、かつ、FTPのコネクションが20コネクション確立されている場合、"利用可能帯域"は、「200MHz−(20MHz×20)=−200MHz」となる。この場合、各コネクションにおいて図8に示す平均通信速度が出ていない状態(利用者は通信速度が遅いと感じているような状態)であることを意味する。
選択方法の具体例(その1−2)では、選択部103は、SINRが「P−CT」以上であり、かつ、利用可能帯域が多い接続候補セルを接続先セルとして選択する。利用可能帯域が多い接続候補セルとは、利用可能帯域が最も少ない接続候補セル以外の接続候補セルでもよいし、利用可能帯域が最も多い接続候補セルでもよい。
また、選択方法の具体例(その1−2)では、以下の方法によりセルの探索を行うことで、利用可能帯域が多い接続候補セルを接続先セルとして選択するようにしてもよい。まず、選択部103は、接続候補セルのうち、SINRが「P−CT」以上である接続候補セルを抽出し、抽出した接続候補セルについてSINRが大きい順に、"SINRが大きい接続候補セル"の利用可能帯域と"次にSINRが大きい接続候補セル"の利用可能帯域とを順に比較していく。選択部103は、"次にSINRが大きい接続候補セル"の利用可能帯域が、"SINRが大きい接続候補セル"の利用可能帯域よりも少ないことを検出した時点で比較を中止し、その時点の"SINRが大きい接続候補セル"を接続先セルとして選択する。
図9は、第一の実施の形態に係る選択方法の具体例(その1−2)を説明するための図である。図9を用いて具体的に説明する。図9の例では、C1〜C5のセルのうち、SINRが「P−CT」以上であるC1〜C4のセルが抽出される。選択部103は、抽出された接続候補セルのうち、SINRが最も大きい接続候補セル(C1)の利用可能帯域と、2番目にSINRが大きい接続候補セル(C2)の利用可能帯域とを比較する。続いて、選択部103は、2番目にSINRが大きい接続候補セル(C2)の利用可能帯域と、3番目にSINRが大きい接続候補セル(C3)の利用可能帯域とを比較する。続いて、選択部103は、3番目にSINRが大きい接続候補セル(C3)の利用可能帯域と、4番目にSINRが大きい接続候補セル(C4)の利用可能帯域とを比較する。ここで、4番目にSINRが大きい接続候補セル(C4)の利用可能帯域が、3番目にSINRが大きい接続候補セル(C3)の利用可能帯域よりも小さいため、3番目にSINRが大きい接続候補セル(C3)が接続先セルとして選択される。
また、他の例として、選択部103は、以下の方法によりセルの探索を行うことで、利用可能帯域が多い接続候補セルを接続先セルとして選択するようにしてもよい。まず、選択部103は、接続候補セルのうち、SINRが「P−CT」以上である接続候補セルを抽出し、抽出した接続候補セルについて利用可能帯域が少ない順に、"利用可能帯域が少ない接続候補セル"のSINRと"次に利用可能帯域が少ない接続候補セル"のSINRとを順に比較していく。選択部103は、"次に利用可能帯域が少ない接続候補セル"のSINRが、"利用可能帯域が少ない接続候補セル"のSINRよりも小さいことを検出した時点で比較を中止し、その時点の"次に接続端末数が少ない接続候補セル"を接続先セルとして選択するようにしてもよい。
図9を用いて具体的に説明する。図9の例では、C1〜C5のセルのうち、SINRが「P−CT」以上であるC1〜C4のセルが抽出される。選択部103は、抽出された接続候補セルのうち、利用可能帯域が最も少ない接続候補セル(C1)のSINRと、2番目に利用可能帯域が少ない接続候補セル(C4)のSINRとを比較する。ここで、2番目に利用可能帯域が少ない接続候補セル(C4)のSINRが、利用可能帯域が最も少ない接続候補セル(C1)のSINRよりも小さいため、2番目に利用可能帯域が少ない接続候補セル(C4)が接続先セルとして選択される。
(選択方法の具体例(その1−3))
選択方法の具体例(その1−3)では、選択方法の具体例(その1−2)と同様、接続候補セルに関する2種類のパラメータは、接続候補セルのSINRと、接続候補セルの利用可能帯域である。
選択方法の具体例(その1−3)では、選択部103は、SINRが「P−CT」以上であり、かつ、利用可能帯域が0以上である接続候補セル(つまり、利用可能帯域に余裕があるセル)を接続先セルとして選択する。
また、選択方法の具体例(その1−2)では、以下の方法によりセルの探索を行うことで、利用可能帯域が0以上である接続候補セルを接続先セルとして選択するようにしてもよい。まず、選択部103は、接続候補セルのうち、SINRが「P−CT」以上である接続候補セルを抽出し、抽出した接続候補セルについてSINRが大きい順に、利用可能帯域が0以上であるか否かを確認する。選択部103は、利用可能帯域が0以上であることを検出した時点で、その時点の接続候補セルを接続先セルとして選択する。
図10は、第一の実施の形態に係る選択方法の具体例(その1−3)を説明するための図である。図10を用いて具体的に説明する。図10の例では、C1〜C5のセルのうち、SINRが「P−CT」以上であるC1〜C4のセルが抽出される。選択部103は、抽出された接続候補セルのうち、受信SINRが最も大きい接続候補セル(C1)の利用可能帯域が0以上であるか否かを確認する。続いて、選択部103は、2番目に受信SINRが大きい接続候補セル(C2)の利用可能帯域が0以上であるか否かを確認する。ここで、2番目にSINRが大きい接続候補セル(C2)の利用可能帯域が0以上であるため、2番目にSINRが大きい接続候補セル(C2)が接続先セルとして選択される。
また、他の例として、選択部103は、以下の方法によりセルの探索を行うことで、利用可能帯域が0以上である接続候補セルを接続先セルとして選択するようにしてもよい。まず、選択部103は、接続候補セルのうち、利用可能帯域が0以上である接続候補セルを抽出し、抽出した接続候補セルについて利用可能帯域が小さい順に、SINRが「P−CT」以上であるか否かを確認する。選択部103は、SINRが「P−CT」以上であることを検出した時点で、その時点の接続候補セルを接続先セルとして選択する。
図10を用いて具体的に説明する。図10の例では、C1〜C5のセルのうち、利用可能帯域が0以上であるC2及びC3のセルが抽出される。選択部103は、抽出された接続候補セルのうち、利用可能帯域が最も小さい接続候補セル(C2)のSINRが「P−CT」以上であるか否かを確認する。ここで、利用可能帯域が最も小さい接続候補セル(C2)のSINRは「P−CT」以上であるため、利用可能帯域が最も小さい接続候補セル(C2)が接続先セルとして選択される。
(選択方法の具体例(その1−1〜1−3)に関する補足事項)
選択方法の具体例(その1−1〜1−3)で用いた「CT:接続閾値」の値は、予め固定的に規定されていてもよいし、動的に変更されるようにしてもよい。例えば、選択方法の具体例(その1−1〜1−3)で、選択部103は、接続候補セルのうち、SINRが「P−CT」以上である接続候補セルを抽出するようにしたが、抽出された接続候補セルの数が所定の数より少ない場合はCTの値を下げるようにしてもよい。これにより、接続候補セルの数をある程度確保することが可能になる。
また、選択部103は、抽出された接続候補セルの数が所定の数より多い場合はCTの値を上げるようにしてもよい。これにより、セルの選択に要する処理負荷を下げることが可能になる。
また、選択部103は、選択方法の具体例(その1−1〜1−3)で、接続候補セルのうち、SINRが「P−CT」以上である接続候補セルを抽出するのではなく、SINRが大きい順に所定の数の接続候補セルを抽出するようにしてもよい。
以上、第一の実施の形態について説明した。第一の実施の形態によれば、特定のバンド内に複数の接続候補セルが存在する場合に、接続先セルの選択を適切に行うことが可能になる。
<<第二の実施の形態>>
続いて、第二の実施の形態について説明する。従来のセルラネットワークを対象にしたセル選択制御(非特許文献2)では、そもそもオーバーレイされたセル間の特性が大きく変わらないことを前提としている。そのため、従来のセル選択制御では、基地局20又は交換機は、複数のセルがオーバーレイされている場合に、接続候補セルの受信品質又は接続端末数などの単一の指標に基づいて接続先セルを選択するようにしていた。
一方、本無線通信システムのように、周波数が大きく異なる複数のバンドで構成されるセルが多様にオーバーレイされた無線通信システムでは、セル間の特性が大きく異なるため、単一の指標のみでは適切なセルに接続することができない可能性が高いと考えられる。例えば図11に示すように、マクロセル、スモールセル、スポットセル及び無線LANの4種類のセルがオーバーレイされている場合、SINRを指標とすると端末は低速なマクロセルに接続してしまい、接続端末数を指標とすると端末はセル切替時間の多い無線LANのセルに接続してしまうことが想定される。
第二の実施の形態では、上述の課題を解決するため、複数のバンドで複数のセルがオーバーレイされた環境において、接続先セルの選択を適切に行うことを可能にする。なお、「<システム構成>」及び「<ハードウェア構成>」は第一の実施の形態と同一であるため説明は省略する。
<機能ブロック構成>
図12は、第二の実施の形態に係る管理装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。図12において、第一の実施の形態と同一である機能については同一符号を付して説明を省略する。また、特に言及しない点は第一の実施の形態と同一でよい。図12に示すように、管理装置10は、通信部101と、取得部102と、選択部203と、算出部204とを有する。
選択部203は、接続候補セルの中から接続先のセルを選択する機能を有する。また、選択部203は、接続候補セルのうち、第一のパラメータが所定の値以上である複数のセルについて、該複数のセルの各々に関する第二のパラメータの値の大きさを比較することで、第一のパラメータが所定の値以上である複数のセルの中から接続先のセルを選択する。また、選択部203は、複数のバンドごとの接続候補セルの中から複数のバンドごとに接続先のセルを選択する。また、選択部203は、複数のバンドごとに選択された複数の接続先のセルの各々に関する第一のパラメータ及び第二のパラメータのうち少なくともいずれか一方のパラメータに対してバンドごとの重み係数を用いて重みづけを行い、複数のバンドごとに選択された複数の接続先のセルのうち、第一のパラメータが所定の値以上である該複数の接続先セルについて、該複数の接続先セルの各々に関する第二のパラメータの値の大きさを比較することで、第一のパラメータが所定の値以上である該複数の接続先セルの中から、最終的な接続先セルを選択する。
算出部204は、バンドごとの重み係数を算出する機能を有する。具体的な算出方法は後述する。
<処理手順>
続いて、第二の実施の形態に係る無線通信システムが行う処理手順について具体的に説明する。第二の実施の形態では、管理装置10は、端末30が接続可能な複数の接続候補セルの中から接続先セルを1つ選択する処理を、第一の実施の形態と同様の手順を用いてバンドごとに行い、更に、第二の実施の形態で説明する手順を用いて、バンドごとに1つずつ選択された接続先セルの中から最終的な接続先セルを1つ選択する。
なお、第二の実施の形態では、管理装置10は、全てのバンドから最終的な接続先セルを1つ選択するようにしてもよい。例えば、図3に示すように4つのバンドが存在する場合、管理装置10は、当該4つのバンドから最終的な接続先セルを1つ選択するようにしてもよい。
また、管理装置10は、予め一部のバンドをグループ化しておき、グループ内から最終的な接続先セルを1つ選択するようにしてもよい。例えば、図3に示すように4つのバンドが存在する場合で、かつ、UHFのバンドとEHFのバンドとがグループ化されている場合、管理装置10は、UHFのバンドとEHFのバンドの中で最終的な接続先セルを1つ選択するようにしてもよい。なお、更に、無線LANのセルからも接続先セルを1つ選択するようにしてもよい。この場合、端末30は、UHFのバンドとEHFのバンドの中で最終的な接続先セルと、無線LANのセルの2つのセルを用いて通信することができる。
また、管理装置10は、各バンドからそれぞれ接続先セルを1つ選択するようにしてもよい。例えば、図3に示すように4つのバンドが存在する場合、管理装置10は、UHFのバンドから接続先セルを1つ選択し、SHFのバンドから接続先セルを1つ選択し、EHFのバンドから接続先セルを1つ選択し、無線LANのバンドから接続先セルを1つ選択するようにしてもよい。この場合、端末30は、4つセルを用いて通信することができる。
図13は、第二の実施の形態に係る管理装置が行う処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、管理装置10の取得部102は、バンド内の複数の接続候補セルごとに、接続候補セルに関する2種類のパラメータを取得する(S201)。続いて、管理装置10の選択部203は、複数の接続候補セルごとの2種類のパラメータに基づいて接続先セルを1つ選択する(S202)。なお、ステップS201及びステップS202の処理手順は、第一の実施の形態におけるステップS101及びステップS102と同一である。管理装置10は、比較すべき全てのバンド(全てのバンド又はグループ化された全てのバンド)について接続先セルの選択が完了するまで、ステップS201及びステップS202の処理手順を繰り返す(S203)。続いて、算出部204は、比較すべきバンドごとの「重み係数」を算出する(S204)。ここで、重み係数の算出方法について図を参照しつつ具体的に説明する。
図14は、各バンドの特性を示す評価指標ごとの重み配分の一例を示す図である。「各バンドの特性を示す評価指標」は、評価指標ごとに重み配分の合計値が100になるように設定され、値が大きいバンドほど優位性が高いことを意味している。例えば、「(A)バンド毎のシステム帯域幅」は、各バンドのシステム帯域幅の特性を示しており、重み配分の値が大きいほど、そのバンドの帯域幅が大きいことを意味している。なお、図14に示す評価指標はあくまで一例であり、これに限られない。
図15は、端末又はサービスの特徴と各バンドの特性を示す評価指標との関係を示す重み配分の一例を示す図である。図15に示すテーブルは、縦軸に端末又はサービスの特徴を示す項目が列挙されており、横軸の(A)〜(H)は、図14の「各バンドの特性を示す評価指標」に対応している。図15のテーブル内の重み配分の値は、端末又はサービスの特徴ごとに、各バンドの特性を示す評価指標のうちどの評価指標を採用/重視するかを示しており、採用しない(評価しない)評価指標の重み配分は「0」としている。例えば「(i)加入料金プラン:低額」の場合、(H)の値が「2」であり、(A)〜(G)の値はゼロである。これは、加入料金プランが低額である端末30は、「(H)ネットワーク利用料金」の評価指標を重視し、(A)〜(G)の評価指標は無視することを意味している。なお、図14の「各バンドの特性を示す評価指標ごとの重み配分」のテーブルと、図15の「端末又はサービスの特徴と各バンドの特性を示す評価指標との関係を示す重み配分」のテーブルは、管理装置10のメモリ等に予め格納されている前提である。
算出部204は、端末30の特徴又は/及び利用するサービスの特徴に応じて、図15のテーブルの中から1以上の項目を選択する。例えば、算出部204は、端末30の移動速度が低速であり、端末30が音声サービスを利用している場合、図15の(b)及び(f)の項目を選択する。また、例えば、算出部204は、端末30の移動速度が高速であり、端末30がストリーミングを利用しており、加入料金プランが高額である場合、図15の(a)、(g)及び(h)の項目を選択する。これらの選択方法はあくまで一例であり、算出部204は、どのような方法で項目を選択するようにしてもよい。
算出部204は、選択された端末30の特徴又は/及び利用するサービスの特徴に対応する項目の重み配分と、各バンドの特性を示す評価指標ごとの重み配分とを乗算し、乗算結果を正規化することで、バンドごとの「重み係数」を算出する。
図16は、重み係数の算出例を示す図である。図16の例は、図15の(b)及び(f)の項目が選択された場合の重み係数の算出例を示している。算出部204は、評価指標ごとに計算を行い、総和を正規化することでバンドごとの「重み係数」を算出する。
なお、「重み係数」は、上記の例に限られず、予め固定された重み係数が適用されてもよい。この場合、同一の重み係数が適用されてもよいし、特定のバンドに偏った重み係数が適用されてもよい。例えば、同一の重み係数が適用される場合、UHFのバンド:SHFのバンド:EHFのバンド:無線LANのバンドの重み係数は、それぞれ、0.25:0.25:0.25:0.25になる。図13に戻り説明を続ける。
管理装置10の選択部203は、「重み係数」に基づいて、バンドごとに1つずつ選択された接続先セルの中から最終的な接続先セルを1つ選択する(S205)。
より具体的には、選択部203は、バンドごとに1つずつ選択された接続先セルの各々に対応する2種類のパラメータのうち、少なくともいずれか一方の値を「重み係数」を用いて補正し、バンドごとに1つずつ選択された接続先セルを第一の実施の形態における"接続候補セル"とみなすことで、第一の実施の形態と同様の選択方法を用いて最終的な接続先セルを1つ選択する。以下、図を参照しつつ複数の具体例を説明する。
(選択方法の具体例(その2−1))
以下の説明(以下の他の具体例も同様)では、「接続候補セル」は、第一の実施の形態とは異なり、バンドごとに1つずつ選択された接続先セルを示す意味で用いる。また、「接続先セル」は、第一の実施の形態とは異なり、バンドごとに1つずつ選択された接続先セルの中から選択された"最終的な接続先セル"を示す意味で用いる。
選択方法の具体例(その2−1)では、接続候補セルに関する2種類のパラメータは、接続候補セルのSINRと、接続候補セルに接続している端末数(接続端末数)である。また、選択部203は、接続候補セルごとの接続端末数、及び、接続候補セルごとのSINRのうちいずれか一方又は両方を「重み係数」で補正する。
より具体的には、補正後の接続端末数(以下、「補正接続端末数」と呼ぶ)は、「補正接続端末数=接続端末数×(1−重み係数)」の式を用いて算出される。例えば「重み係数」が図16に示す値の場合、UHFのバンドの接続候補セルの補正接続端末数は、接続端末数×(1−0.372)である。また、SHFのバンドの接続候補セルの補正接続端末数は、接続端末数×(1−0.218)である。他のバンドも同様である。
また、補正後のSINR(以下、「補正SINR」と呼ぶ)は、「補正SINR=SINR+最大SINR(P)×重み係数」の式を用いて算出される。
選択方法の具体例(その2−1)では、選択部203は、SINR(又は補正SINR)が「P−CT」以上であり、かつ、接続端末数(又は補正接続端末数)が少ない接続候補セルを接続先セルとして選択する。接続端末数(又は補正接続端末数)が少ない接続候補セルとは、接続端末数(又は補正接続端末数)が最も多い接続候補セル以外の接続候補セルでもよいし、接続端末数(又は補正接続端末数)が最も少ない接続候補セルでもよい。
また、選択方法の具体例(その2−1)では、第一の実施の形態における選択方法の具体例(その1−1)と同様の方法によりセルの探索を行うことで、接続端末数(又は補正接続端末数)が少ない接続候補セルを接続先セルとして選択することができる。
図17は、接続端末数が補正された場合の選択方法の具体例を示している。図17の例に示すように、C1〜C5の接続候補セルのうち、SINRが「P−CT」以上であるC1〜C4の接続候補セルが抽出される。選択部203は、抽出された接続候補セルのうち、SINRが最も大きい接続候補セル(C1)の補正接続端末数と、2番目にSINRが大きい接続候補セル(C2)の補正接続端末数とを比較する。続いて、選択部203は、2番目にSINRが大きい接続候補セル(C2)の補正接続端末数と、3番目にSINRが大きい接続候補セル(C3)の補正接続端末数とを比較する。続いて、選択部203は、4番目にSINRが大きい接続候補セル(C3)の補正接続端末数と、4番目にSINRが大きい接続候補セル(C4)の補正接続端末数とを比較する。ここで、4番目にSINRが大きい接続候補セル(C4)の補正接続端末数が、3番目にSINRが大きい接続候補セル(C3)の補正接続端末数よりも大きいため、3番目にSINRが大きい接続候補セル(C3)が最終的な接続先セルとして選択される。
図18は、SINRが補正された場合の選択方法の具体例を示している。図18の例に示すように、C1〜C5の接続候補セルのうち、補正SINRが「P−CT」以上であるC1〜C5の接続候補セルが抽出される。選択部203は、抽出された接続候補セルのうち、補正SINRが最も大きい接続候補セル(C1)の接続端末数と、2番目に補正SINRが大きい接続候補セル(C2)の接続端末数とを比較する。続いて、選択部203は、2番目に補正SINRが大きい接続候補セル(C2)の接続端末数と、3番目に補正SINRが大きい接続候補セル(C3)の接続端末数とを比較する。ここで、3番目に補正SINRが大きい接続候補セル(C3)の接続端末数が、2番目に補正SINRが大きい接続候補セル(C2)の接続端末数よりも大きいため、2番目に補正SINRが大きい接続候補セル(C2)が最終的な接続先セルとして選択される。
(選択方法の具体例(その2−2))
選択方法の具体例(その2−2)では、接続候補セルに関する2種類のパラメータは、接続候補セルのSINRと、接続候補セルの利用可能帯域である。また、選択部203は、接続候補セルごとのSINR、及び、接続候補セルごとの利用可能帯域のうちいずれか一方又は両方を「重み係数」で補正する。
より具体的には、補正後の利用可能帯域(以下、「補正利用可能帯域」と呼ぶ)は、「補正利用可能帯域=利用可能帯域×(1+重み係数×補正値)」の式を用いて算出される。ここで、「補正値」は、重み係数による補正量を調整したい場合に設定される値である。「補正値」は無くてもよい。
また、補正後のSINR(以下、「補正SINR」と呼ぶ)は、「補正SINR=SINR+最大SINR(P)×重み係数」の式を用いて算出される。
選択方法の具体例(その2−2)では、選択部103は、SINR(又は補正SINR)が「P−CT」以上であり、かつ、利用可能帯域(又は補正利用可能帯域)が多い接続候補セルを接続先セルとして選択する。利用可能帯域(又は補正利用可能帯域)が多い接続候補セルとは、利用可能帯域(又は補正利用可能帯域)が最も少ない接続候補セル以外の接続候補セルでもよいし、利用可能帯域(又は補正利用可能帯域)が最も多い接続候補セルでもよい。
また、選択方法の具体例(その2−2)では、第一の実施の形態における選択方法の具体例(その1−2)と同様の方法によりセルの探索を行うことで、利用可能帯域(又は補正利用可能帯域)が多い接続候補セルを接続先セルとして選択することができる。
図19は、利用可能帯域が補正された場合の選択方法の具体例を示している。図19の例に示すように、C1〜C5の接続候補セルのうち、SINRが「P−CT」以上であるC1〜C4の接続候補セルが抽出される。選択部203は、抽出された接続候補セルのうち、受信SINRが最も大きい接続候補セル(C1)の補正利用可能帯域と、2番目にSINRが大きい接続候補セル(C2)の補正利用可能帯域とを比較する。続いて、選択部103は、2番目にSINRが大きい接続候補セル(C2)の補正利用可能帯域と、3番目にSINRが大きい接続候補セル(C3)の補正利用可能帯域とを比較する。続いて、選択部103は、3番目にSINRが大きい接続候補セル(C3)の補正利用可能帯域と、4番目にSINRが大きい接続候補セル(C4)の補正利用可能帯域とを比較する。ここで、次にSINRが大きい接続候補セルが存在しないため、4番目にSINRが大きい接続候補セル(C4)が接続先セルとして選択される。
以上、第二の実施の形態について説明した。第二の実施の形態によれば、多様なRATを適用可能な複数のバンドで複数のセルがオーバーレイされた環境において、端末30における接続先セルの選択及びセル間の負荷分散制御を適切に行うことが可能になる。また、端末30の特徴又は/及び利用するサービスの特徴を考慮して算出された重み係数を用いて最終的な接続先セルの選択を行うようにしたことで、各ユーザに最適な接続先セルの選択を実現することが可能になる。
<まとめ>
以上、実施の形態によれば、接続先のセルを選択する情報処理装置であって、複数のバンドのうち特定のバンドに属する複数のセルであって接続先の候補である複数のセルの各々に関する第一のパラメータと第二のパラメータとを取得する取得部と、前記複数のセルの中から接続先のセルを選択する選択部と、を有し、前記選択部は、前記接続先の候補である複数のセルのうち、前記第一のパラメータが所定の値以上である複数のセルについて、該複数のセルの各々に関する前記第二のパラメータの値の大きさを比較することで、前記第一のパラメータが所定の値以上である複数のセルの中から接続先のセルを選択する、情報処理装置が提供される。この情報処理装置により、端末が接続可能な複数の候補セルのうち、接続先セルの選択を適切に行うことを可能とする技術が提供される。
また、前記第一のパラメータは、セルの受信品質であり、前記第二のパラメータは、接続中の端末数、又は、セルにおける最大スループットから該セルで確立されている1以上のコネクションあたりの平均通信速度を減算することで算出される利用可能帯域若しくセルにおけるシステム帯域幅から該セルで確立されている1以上のコネクションあたりの平均消費帯域幅を減算することで算出される利用可能帯域であるようにしてもよい。これにより、セルの受信品質及び接続中の端末数、又は、セルの受信品質及び利用可能帯域の2軸のパラメータを用いて接続先セルの選択を行うことが可能になり、従来のセルラネットワークを対象にしたセル選択制御よりも適切にセル選択を行うことが可能になる。
また、前記選択部は、前記接続先の候補である複数のセルのうち、セルの受信品質の値が、該接続先の候補である複数のセルの受信品質の値のうち最大の値から所定の閾値を減算することで求められる所定の値以上である複数のセルについて、該複数のセルの各々に関する接続中の端末数が最も多いセル以外のセルを、接続先のセルとして選択するようにしてもよい。これにより、受信品質が良好であるセルであっても、接続中の端末数が多いセルについては接続先セルの対象外とすることが可能になる。
また、前記選択部は、前記複数のバンドのいずれかに属する複数のセルであって接続先の候補である複数のセルの中から前記複数のバンドごとに接続先のセルを選択し、前記複数のバンドごとに選択された複数の接続先のセルの各々に関する前記第一のパラメータ及び前記第二のパラメータのうち少なくともいずれか一方のパラメータに対してバンドごとの重み係数を用いて重みづけを行い、前記複数のバンドごとに選択された複数の接続先のセルのうち、前記第一のパラメータが所定の値以上である該複数の接続先セルについて、該複数の接続先セルの各々に関する前記第二のパラメータの値の大きさを比較することで、前記第一のパラメータが所定の値以上である該複数の接続先セルの中から、最終的な接続先セルを選択するようにしてもよい。これにより、多様なRATを適用可能な複数のバンドで複数のセルがオーバーレイされた環境において、端末30における接続先セルの選択及びセル間の負荷分散制御を適切に行うことが可能になる。
また、前記バンドごとの重み係数を算出する算出部、を有し、前記算出部は、前記複数のバンドの特性を示す評価指標ごとの重み配分と、端末又はサービスの特徴と前記評価指標との関係を示す重み配分とを乗算することで前記バンドごとの重み係数を算出するようにしてもよい。これにより、端末30の特徴又は/及び利用するサービスの特徴を考慮して算出された重み係数を用いて最終的な接続先セルの選択を行うことができ、各ユーザに最適な接続先セルの選択を実現することが可能になる。
また、前記バンドごとの重み係数は、前記バンドごとに予め定められた値であるようにしてもよい。これにより、特定のバンドに対してバイアスをかけたいようなケース(例えば、特定のバンドに端末30を集中させたいようなケース)に対応することが可能になる。
<実施形態の補足>
以上各実施の形態において、SINRは、セルの受信品質を示すパラメータであれば他のパラメータに置き換えてもよい。例えば、SNRでもよいし、RSRPでもよいし、RSSIでもよいし、RSRQでもよい。
以上各実施の形態は、LTE、LTE−A、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本明細書で使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1および第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。実施の形態で述べたシーケンス及びフローチャートは、矛盾の無い限り順序を入れ替えてもよい。
各実施の形態において、管理装置10、基地局20又は端末30は、情報処理装置の一例である。
10 管理装置
20 基地局
30 端末
101 通信部
102 取得部
103、203 選択部
204 算出部
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 ストレージ
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置

Claims (6)

  1. 接続先のセルを選択する情報処理装置であって、
    複数のバンドのうち特定のバンドに属する複数のセルであって接続先の候補である複数のセルの各々に関する第一のパラメータと第二のパラメータとを取得する取得部と、
    前記複数のセルの中から接続先のセルを選択する選択部と、
    を有し、
    前記選択部は、前記接続先の候補である複数のセルのうち、前記第一のパラメータが所定の値以上である複数のセルについて、該複数のセルの各々に関する前記第二のパラメータの値の大きさを比較することで、前記第一のパラメータが所定の値以上である複数のセルの中から接続先のセルを選択する、
    情報処理装置。
  2. 前記第一のパラメータは、セルの受信品質であり、
    前記第二のパラメータは、接続中の端末数、又は、セルにおける最大スループットから該セルで確立されている1以上のコネクションあたりの平均通信速度を減算することで算出される利用可能帯域若しくセルにおけるシステム帯域幅から該セルで確立されている1以上のコネクションあたりの平均消費帯域幅を減算することで算出される利用可能帯域である、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記選択部は、前記接続先の候補である複数のセルのうち、セルの受信品質の値が、該接続先の候補である複数のセルの受信品質の値のうち最大の値から所定の閾値を減算することで求められる所定の値以上である複数のセルについて、該複数のセルの各々に関する接続中の端末数が最も多いセル以外のセルを、接続先のセルとして選択する、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記選択部は、
    前記複数のバンドのいずれかに属する複数のセルであって接続先の候補である複数のセルの中から前記複数のバンドごとに接続先のセルを選択し、
    前記複数のバンドごとに選択された複数の接続先のセルの各々に関する前記第一のパラメータ及び前記第二のパラメータのうち少なくともいずれか一方のパラメータに対してバンドごとの重み係数を用いて重みづけを行い、
    前記複数のバンドごとに選択された複数の接続先のセルのうち、前記第一のパラメータが所定の値以上である該複数の接続先セルについて、該複数の接続先セルの各々に関する前記第二のパラメータの値の大きさを比較することで、前記第一のパラメータが所定の値以上である該複数の接続先セルの中から、最終的な接続先セルを選択する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記バンドごとの重み係数を算出する算出部、を有し、
    前記算出部は、前記複数のバンドの特性を示す評価指標ごとの重み配分と、端末又はサービスの特徴と前記評価指標との関係を示す重み配分とを乗算することで前記バンドごとの重み係数を算出する、
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記バンドごとの重み係数は、前記バンドごとに予め定められた値である、
    請求項4に記載の情報処理装置。
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