JP2017195052A - 燃料電池システム - Google Patents

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裕司 寺澤
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真介 水田
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Abstract

【課題】海塩粒子を含む空気が吸入されても、電解質膜を確実に保護することができ、燃料電池の劣化を可及的に抑制することを目的とする。【解決手段】燃料電池システム10は、燃料電池スタック12と、前記燃料電池スタック12に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置16とを備える。酸化剤ガス供給装置16を構成する空気供給路50には、エアクリーナ52が配設される。エアクリーナ52を構成するクリーナケース56には、フィルタ収納部58が設けられ、前記フィルタ収納部58には、空気中の海塩粒子を捕集する耐塩フィルタ70が配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給路と、前記燃料電池から前記酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス排出路と、を備える燃料電池システムに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の一方の面にアノード電極が、他方の面にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を備えている。電解質膜・電極構造体は、セパレータによって挟持されることにより、発電セル(単位セル)が構成されている。複数の発電セルが積層された燃料電池スタックは、例えば、車載用燃料電池スタックとして燃料電池電気自動車に搭載されている。
この場合、アノード電極には、燃料ガス供給装置を介して燃料ガス(例えば、水素ガス)が供給される一方、カソード電極には、酸化剤ガス供給装置を介して酸化剤ガス(例えば、空気)が供給されている。そして、各発電セルは、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電している。
酸化剤ガス供給装置では、発電セルに供給される空気を清浄化するために、酸化剤ガス供給路にエアクリーナを配置する構成が知られている。例えば、特許文献1に開示されている燃料電池システムでは、エアクリーナを構成するクリーナケース内に、空気中の塵埃を除去するエアフィルタが設けられるとともに、コンプレッサの脈動音を低減させる消音装置として、干渉板が設けられている。
特開2008−52969号公報
ところで、燃料電池電気自動車により沿岸地区等の海沿いを走行する際、あるいは、定置用燃料電池スタックが海沿いに設置される際、酸化剤ガス供給装置により海塩粒子を多く含んだ空気が吸入される場合がある。しかしながら、上記のエアクリーナは、塵埃を除去するものであり、海塩粒子を除去することができない。このため、燃料電池を構成する電解質膜は、空気中に含まれる海塩成分により劣化し易くなり、特に沿岸地区等で運転(発電)される場合のように、海塩粒子を多く含む空気の吸入が継続されると、燃料電池が劣化してしまうおそれがある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、海塩粒子を含む空気が吸入されても、前記海塩粒子を確実に吸着して電解質膜を良好に保護することができ、燃料電池の劣化を可及的に抑制することが可能な燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池システムは、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給路と、前記燃料電池から前記酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス排出路と、を備えている。そして、酸化剤ガス供給路には、酸化剤ガス中の海塩粒子を捕集する耐塩フィルタが配置されている。
また、酸化剤ガス供給路には、耐塩フィルタよりも上流に位置し、前記耐塩フィルタよりも目の粗いフィルタ部材が配置されていることが好ましい。
さらに、この燃料電池システムでは、耐塩フィルタとフィルタ部材との間には、化学成分を吸着するケミカルフィルタが配置されていることが好ましい。
さらにまた、この燃料電池システムでは、フィルタ部材よりも上流には、液状成分が除去された酸化剤ガスを前記フィルタ部材に供給するための気液分離部が設けられていることが好ましい。
また、この燃料電池システムでは、気液分離部は、耐塩フィルタが収納されるクリーナケース内に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、酸化剤ガス供給路には、酸化剤ガス中の海塩粒子を捕集する耐塩フィルタが配置されている。このため、沿岸地区等で使用されることにより、海塩粒子を多く含む空気が吸入されても、前記海塩粒子を確実に吸着して電解質膜を良好に保護することができ、燃料電池の劣化を可及的に抑制することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システムの概略構成説明図である。 前記燃料電池システムを構成する耐塩フィルタの説明図である。 前記耐塩フィルタの動作説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池システムの概略構成説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システム10は、例えば、燃料電池電気自動車等の燃料電池車両(図示せず)に搭載される。
燃料電池システム10は、燃料電池スタック12と、前記燃料電池スタック12に燃料ガス(例えば、水素ガス)を供給する燃料ガス供給装置14と、前記燃料電池スタック12に酸化剤ガス(例えば、空気)を供給する酸化剤ガス供給装置16とを備える。燃料電池システム10は、図示しないが、燃料電池スタック12に冷却媒体を供給する冷却媒体供給装置を備える。
燃料電池スタック12は、複数の発電セル(燃料電池)20が水平方向又は鉛直方向に積層される。発電セル20は、電解質膜・電極構造体22を第1セパレータ24及び第2セパレータ26で挟持する。第1セパレータ24及び第2セパレータ26は、金属セパレータ又はカーボンセパレータにより構成される。
電解質膜・電極構造体22は、例えば、水分が含まれたパーフルオロスルホン酸の薄膜である固体高分子電解質膜28と、前記固体高分子電解質膜28を挟持するアノード電極30及びカソード電極32とを備える。固体高分子電解質膜28は、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質が使用される。
第1セパレータ24は、電解質膜・電極構造体22との間に、アノード電極30に燃料ガスを供給するための燃料ガス流路34を設ける。第2セパレータ26は、電解質膜・電極構造体22との間に、カソード電極32に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス流路36を設ける。互いに隣接する第1セパレータ24と第2セパレータ26との間には、冷却媒体を流通させるための冷却媒体流路38が設けられる。
発電セル20の積層方向(矢印A方向)一端には、燃料ガス入口40a及び燃料ガス出口40bが設けられる。燃料ガス入口40aは、各発電セル20の積層方向に貫通するとともに、燃料ガス流路34の供給側に連通する。燃料ガス出口40bは、各発電セル20の積層方向に貫通するとともに、燃料ガス流路34の排出側に連通する。
発電セル20の積層方向(矢印A方向)他端には、酸化剤ガス入口42a及び酸化剤ガス出口42bが設けられる。酸化剤ガス入口42aは、各発電セル20の積層方向に貫通するとともに、酸化剤ガス流路36の供給側に連通する。酸化剤ガス出口42bは、各発電セル20の積層方向に貫通するとともに、酸化剤ガス流路36の排出側に連通する。
燃料ガス供給装置14は、例えば、高圧水素を貯留する水素タンク(図示せず)を備え、この水素タンクは、水素供給路(燃料ガス供給路)46を介して燃料電池スタック12の燃料ガス入口40aに連通する。水素供給路46は、燃料電池スタック12に水素ガスを供給する。燃料電池スタック12の燃料ガス出口40bには、燃料ガス排出路(オフガス配管)48が連通する。燃料ガス排出路48は、アノード電極30で少なくとも一部が使用された燃料ガスである燃料排ガスを、燃料電池スタック12から導出する。
酸化剤ガス供給装置16は、大気からの空気(酸化剤ガス)を燃料電池スタック12の酸化剤ガス入口42aに供給する空気供給路(酸化剤ガス供給路)50を備える。空気供給路50には、空気供給方向上流側から下流側に向かって、エアクリーナ52及びエアポンプ(コンプレッサ)54が、順次、配設される。
エアクリーナ52は、クリーナケース56を備え、前記クリーナケース56の下部側には、空気導入口56aが設けられるとともに、前記クリーナケース56の上部側には、空気導出口56bが設けられる。クリーナケース56の内部には、フィルタ収納部58が形成され、前記フィルタ収納部58と空気導入口56a側との間には、気液分離部60が構成される。
気液分離部60は、複数枚、例えば、2枚の仕切り板62a、62bを設けることによりラビリンス構造を構成し、例えば、上下に屈折する屈折流路64を有する。クリーナケース56の屈折流路64に近接する底面には、ドレイン孔56cが形成される。空気中から除去された液状成分は、ドレイン孔56cからクリーナケース56の外部に排出される。
フィルタ収納部58には、下方から上方に向かって、すなわち、空気の流れ方向上流から下流に向かって(矢印F方向)、プレフィルタ(フィルタ部材)66、ケミカルフィルタ68及び耐塩フィルタ70が配置される。
プレフィルタ66、ケミカルフィルタ68及び耐塩フィルタ70は、フィルタ収納部58の形状に応じて、例えば、矩形状又は円盤状に形成される。プレフィルタ66は、後述する耐塩フィルタ70よりも目の粗いフィルタであり、枯葉等の比較的大きな異物を捕集する。プレフィルタ66には、撥水性を保持させる処理を施すことが好ましい。ケミカルフィルタ68は、硫黄酸化物(SOx)等の化学成分を吸着する。
耐塩フィルタ70は、図2に示すように、第1層72、第2層74及び第3層76が、空気の流れ方向(矢印F方向)に沿って、順次、配置(積層)される。第1層72、第2層74及び第3層76の順に、それぞれのフィルタの目が細かく構成される。第1層72は、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)繊維やPP(ポリプロピレン)繊維等で形成される不織布層であり、比較的大きな粒子(粗塵)を捕集する。
第2層74は、親水性繊維を含む吸水性を有する層(例えば、メッシュ層)である。親水性繊維としては、例えば、木綿、パルプ又はレーヨン等の繊維が使用される。なお、親水性繊維は、親水性処理が施された繊維であってもよい。また、親水性繊維は、微細化された極細繊維が束ねられた構造の繊維、繊維断面が異形化された繊維、繊維側面に溝が設けられた繊維、繊維表面に微細な凹みが付与された繊維、多孔質化された繊維又は中空繊維等であってもよい。
親水性繊維は、短繊維の状態で第2層74に存在してもよく、又は、短繊維を集合させた糸の状態で前記第2層74に存在してもよい。なお、糸には、必要に応じて疎水性の繊維が混入されてもよい。これらの短繊維や糸は、不織布状に形成されて、あるいは、織布状に形成されて、第2層74(吸水層)を構成する。第2層74は、これらの短繊維や糸が、他の繊維に混紡されて不織布状、あるいは、織布状に形成されたものであってもよい。第2層74は、塩分を含む水分を吸収し、繊維や糸の内部に前記塩分を固定する塩分吸収層である。
第3層76は、撥水層であるとともに、PET繊維やPP繊維等で形成される不織布層である。第3層76は、第1層72よりも密な不織布層を構成して微塵を捕集する。繊維には、フッ素系処理剤やシリコーン系処理剤による撥水処理が施されており、撥水性を保持している。第3層76が撥水層であるため、塩分を含む水分は、前記第3層76に保持されて該第3層76の下流に移動することがない。
第1層72、第2層74及び第3層76は、例えば、一般的に不織布を製造する方法であるニードルパンチ法や、各層に熱溶融性繊維を混在させておき、熱プレスにより一体化させる等、公知の方法によって一体化される。
図1に示すように、燃料電池スタック12の酸化剤ガス出口42bには、カソード電極32で少なくとも一部が使用された空気を排出する空気排出路(酸化剤ガス排出路)78が接続される。空気排出路78の下流には、燃料電池スタック12に供給される空気圧を調整する背圧弁80が配設される。
このように構成される燃料電池システム10の動作について、以下に説明する。
燃料ガス供給装置14では、水素タンク(図示せず)から水素供給路46に水素ガスが供給される。この水素ガスは、燃料電池スタック12の燃料ガス入口40aに供給され、前記燃料ガス入口40aから燃料ガス流路34に導入される。水素ガスは、燃料ガス流路34に沿って移動し、電解質膜・電極構造体22のアノード電極30に供給される。
酸化剤ガス供給装置16では、エアポンプ54の回転作用下に、空気供給路50に外部から空気が吸引されてエアクリーナ52に送られる。この空気は、空気導入口56aからエアクリーナ52を構成するクリーナケース56の内部に吸引され、まず、気液分離部60に供給される。
気液分離部60では、ラビリンス構造を有する屈折流路64に沿って空気が移動することにより、前記空気に含まれる液状成分が気体成分から分離される。液状成分は、凝縮して液状水となり、ドレイン孔56cからクリーナケース56の外部に排出される。液状成分が除去された空気は、フィルタ収納部58に導入される。
フィルタ収納部58では、まず、空気がプレフィルタ66を透過することにより、前記空気の流れに伴って前記フィルタ収納部58に進入した枯葉等の比較的大きな異物が捕集される。プレフィルタ66を透過した空気は、ケミカルフィルタ68を透過することにより、前記空気中に含まれる硫黄酸化物(SOx)等の化学成分が吸着される。さらに、硫黄酸化物(SOx)等が除去された空気は、耐塩フィルタ70に導入される。
その際、図3に示すように、空気は、第1層72、第2層74及び第3層76の中、最上流に配置されている前記第1層72を透過する。第1層72は、粗塵層であり、空気中に混在していた比較的大きな粒子(粗塵)が捕集される。第1層72を透過した空気は、第2層74を透過することにより、潮解されて液状化された塩化ナトリウム(NaCl)が、塩分吸収層である前記第2層74に吸収される。塩化ナトリウムは、結晶化されて繊維に捕集される。
第2層74を透過した空気は、第3層76に供給される。第3層76は、撥水層であり、第2層74を透過した塩化ナトリウムを含む水分は、前記第3層76を透過することがなく、液滴となって前記第2層74に戻される。このため、塩化ナトリウムは、第2層74により確実に捕集される一方、第3層76により空気中の微小な粒子(微塵)が捕集される。
図1に示すように、フィルタ収納部58を通過した空気は、空気導出口56bから空気供給路50に導出され、エアポンプ54に吸引された後、燃料電池スタック12の酸化剤ガス入口42aに供給される。空気は、酸化剤ガス入口42aから酸化剤ガス流路36に導入され、酸化剤ガス流路36に沿って移動して電解質膜・電極構造体22のカソード電極32に供給される。
従って、各電解質膜・電極構造体22では、アノード電極30に供給される水素ガスと、カソード電極32に供給される空気中の酸素とが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、アノード電極30に供給されて一部が消費された水素ガスは、燃料ガス出口40bから燃料ガス排出路48に排出される。一方、カソード電極32に供給されて一部が消費された空気は、酸化剤ガス出口42bから空気排出路78に排出される。
この場合、第1の実施形態では、空気供給路50には、空気中の海塩粒子を捕集する耐塩フィルタ70が配置されている。このため、沿岸地区等で使用されることにより、海塩粒子を多く含む空気が吸入されても、前記海塩粒子を確実に吸着して固体高分子電解質膜28を良好に保護することができる。従って、発電セル20の劣化を可及的に抑制することが可能になるという効果が得られる。
さらに、耐塩フィルタ70は、図2及び図3に示すように、空気の流れ方向に沿って、第1層72、第2層74及び第3層76が、順次、配置されている。そして、第1層72は、比較的大きな粒子を捕集する粗塵層であり、第2層74は、液状化した塩分を吸収する塩分吸収層であり、第3層76は、前記液状化した塩分を前記第2層74に戻すとともに、微小な粒子を捕集する撥水層及び微塵層である。これにより、空気中に混在する粗塵、塩分及び微塵を確実に捕集することができる。しかも、第3層76の目詰まりが抑制されるため、圧損の上昇が抑制されるとともに、耐用性が良好に向上するという利点がある。
さらにまた、図1に示すように、フィルタ収納部58には、耐塩フィルタ70よりも上流に位置し、前記耐塩フィルタ70よりも目の粗いプレフィルタ66が配置されている。このため、耐塩フィルタ70には、枯葉等の比較的大きな異物が進入することがなく、前記耐塩フィルタ70の目詰まりを阻止することが可能になる。
また、フィルタ収納部58には、耐塩フィルタ70とプレフィルタ66との間に位置して、化学成分を吸着するケミカルフィルタ68が配置されている。従って、ケミカルフィルタ68により、硫黄酸化物(SOx)等の化学成分が吸着され、耐塩フィルタ70に、前記化学成分が進入することがない。これにより、発電セル20に硫黄酸化物(SOx)等が進入することを阻止することができる。
さらに、プレフィルタ66よりも上流には、液状成分が除去された空気をフィルタ収納部58に供給するための気液分離部60が設けられている。このため、フィルタ収納部58に液状成分が進入することを可及的に抑制することが可能になる。
さらにまた、気液分離部60は、耐塩フィルタ70が収納されるクリーナケース56内に設けられている。従って、エアクリーナ52全体の構成が有効に簡素化されるという効果がある。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池システム90の概略構成説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池システム10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
燃料電池システム90は、酸化剤ガス供給装置92を備える。酸化剤ガス供給装置92を構成する空気供給路(酸化剤ガス供給路)94には、空気の流れ方向に沿って、気液分離器(気液分離部)96とエアクリーナ98とが個別に配設される。エアクリーナ98を構成するクリーナケース100内には、プレフィルタ66、ケミカルフィルタ68及び耐塩フィルタ70が、矢印F方向に沿って配設(積層)される。
このように構成される第2の実施形態では、エアクリーナ98とは別体に専用の気液分離器96が設けられている。このため、特に耐塩フィルタ70に多量の水がかかるおそれがある環境下で、良好に使用することができる。従って、水により、耐塩フィルタ70の性能低下が惹起されることを、有効に抑制することが可能になる。
10…燃料電池システム 12…燃料電池スタック
14…燃料ガス供給装置 16…酸化剤ガス供給装置
20…発電セル 22…電解質膜・電極構造体
24、26…セパレータ 28…固体高分子電解質膜
30…アノード電極 32…カソード電極
34…燃料ガス流路 36…酸化剤ガス流路
40a…燃料ガス入口 40b…燃料ガス出口
42a…酸化剤ガス入口 42b…酸化剤ガス出口
50…空気供給路 52…エアクリーナ
54…エアポンプ 56…クリーナケース
56a…空気導入口 56b…空気導出口
56c…ドレイン孔 58…フィルタ収納部
60…気液分離部 64…屈折流路
66…プレフィルタ 68…ケミカルフィルタ
70…耐塩フィルタ 72、74、76…層

Claims (5)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、
    前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給路と、
    前記燃料電池から前記酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス排出路と、
    を備える燃料電池システムであって、
    前記酸化剤ガス供給路には、前記酸化剤ガス中の海塩粒子を捕集する耐塩フィルタが配置されていることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1記載の燃料電池システムであって、前記酸化剤ガス供給路には、前記耐塩フィルタよりも上流に位置し、該耐塩フィルタよりも目の粗いフィルタ部材が配置されていることを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項2記載の燃料電池システムであって、前記耐塩フィルタと前記フィルタ部材との間には、化学成分を吸着するケミカルフィルタが配置されていることを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項2又は3記載の燃料電池システムであって、前記フィルタ部材よりも上流には、液状成分が除去された前記酸化剤ガスを該フィルタ部材に供給するための気液分離部が設けられていることを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項4記載の燃料電池システムであって、前記気液分離部は、前記耐塩フィルタが収納されるクリーナケース内に設けられていることを特徴とする燃料電池システム。
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