JP2017192576A - Washing machine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、洗濯機に関する。 The present invention relates to a washing machine.
近年、環境負荷低減、洗濯時の費用低減の観点において、洗濯機における水の使用量を減らす方向で開発が進み、同時に洗剤の使用量も低減する方向にある。そのため、汚れがひどい衣類の洗濯では汚れが十分に除去されない場合があり、洗浄力の更なる向上が求められている。 In recent years, from the viewpoint of reducing environmental impact and reducing costs during washing, development has progressed in a direction to reduce the amount of water used in washing machines, and at the same time, the amount of detergent used has also been reduced. For this reason, there is a case where dirt is not sufficiently removed by washing of heavily contaminated clothes, and further improvement in cleaning power is demanded.
特許文献1では、洗浄力向上のため、水を電気分解し塩基性の水を洗濯に用い、酸性の水を用いてすすぎを行う技術、特許文献2では、イオン交換樹脂を用いて給水中のマグネシウムイオンやカルシウムイオンを除去する技術がそれぞれ提案されている。
In patent document 1, in order to improve detergency, water is electrolyzed and basic water is used for washing, and rinse is performed using acidic water. In
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、一般に給水として水道水、お風呂の残り湯等が使用されるが、これらにマグネシウムイオンやカルシウムイオンが多く含まれている場合、電気分解によって生成される水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムが洗剤と水に難溶の金属せっけんを形成する可能性があり、洗浄力が低下する虞がある。 However, in the technique described in Patent Document 1, generally, tap water, remaining hot water of a bath, or the like is used as water supply, but when these contain a large amount of magnesium ions or calcium ions, they are generated by electrolysis. Magnesium hydroxide and calcium hydroxide may form a metal soap that is hardly soluble in detergent and water, and the cleaning power may be reduced.
また、特許文献2に記載の技術は、洗濯に用いる給水中のマグネシウムイオンやカルシウムイオンの割合を減らし、洗剤が金属せっけんに変化することを抑制し、洗剤の洗浄力を有効に活用する技術である。しかし、現在は更なる環境負荷の低減、洗濯コスト低減を進める方向にあり、今まで以上に洗濯に使用する水や洗剤の使用量を減らしても、洗浄力を維持、向上する技術が求められている。
In addition, the technique described in
本発明は、洗浄能力を従来以上に向上させることが可能な洗濯機を提供することを目的とする。 An object of this invention is to provide the washing machine which can improve a cleaning capability more than before.
本発明は、洗濯槽と、アルカリ金属の水酸化物を前記洗濯槽に導入するアルカリ金属水酸化物導入装置と、前記洗濯槽内の洗い水の液性を測定する液性測定装置と、前記アルカリ金属水酸化物導入装置を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記液性測定装置によって測定された前記液性に基づいて前記洗い水の液性が塩基性の方向に移行するように前記アルカリ金属水酸化物導入装置を制御することを特徴とする。 The present invention includes a washing tub, an alkali metal hydroxide introducing device for introducing an alkali metal hydroxide into the washing tub, a liquid property measuring device for measuring the liquidity of the washing water in the washing tub, A control device that controls the alkali metal hydroxide introduction device, the control device shifting the liquidity of the washing water in a basic direction based on the liquidity measured by the liquidity measuring device. The alkali metal hydroxide introducing device is controlled as described above.
本発明によれば、洗浄能力を従来以上に向上させることが可能な洗濯機を提供できる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the washing machine which can improve a cleaning capability more than before can be provided.
以下、本発明の実施形態に洗濯機1A,1B,1C,1D,1E,1Fについて図面等を参照して説明する。なお、いずれの実施形態の洗濯機1A,1B,1C,1D,1E,1Fについても、構成を模式的に図示している。
Hereinafter,
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の洗濯機を示す構成図である。
図1に示すように、第1実施形態の洗濯機1Aは、洗濯槽2と、アルカリ金属水酸化物導入装置3A(以下、導入装置3Aと略記する)と、pHセンサ(液性測定装置)4と、制御装置5Aと、を備えて構成されている。
(First embodiment)
FIG. 1 is a configuration diagram illustrating the washing machine according to the first embodiment.
As shown in FIG. 1, the
洗濯槽2は、外槽21、この外槽21内に回転可能に配置される内槽22と、を備えて構成されている。なお、以下では、外槽21と内槽22とで洗濯槽2が構成された縦型の全自動洗濯機を例に挙げて説明するが、二層式の洗濯機のように、洗い時およびすすぎ時に使用される槽(洗濯槽)に適用してもよい。また、洗濯機としては、縦型や二槽式だけではなく、ドラム式のように、内槽(ドラム)の回転軸中心が水平、または手前側が高くなるように傾斜したタイプのものに適用してもよい。
The
外槽21は、合成樹脂製で有底円筒状に形成され、図示しない外枠(筺体)の上端から弾性的に吊り下げ支持されている。また、外槽21の底部21tには、排水弁23を備えた排水管24が接続され、排水管24の端部が機外に延出している。
The
内槽22は、有底円筒形状を呈し、回転軸中心が鉛直方向(上下方向)に向くように構成されている。なお、内槽22の周壁面には、複数の脱水孔(不図示)が形成されるとともに、内槽22の上端部には、バランスリング(不図示)が設けられている。
The
また、内槽22の底部には攪拌翼(不図示)が設けられ、洗い工程やすすぎ工程において駆動装置25によって攪拌翼が正逆方向に回転自在に駆動され、脱水において駆動装置25によって攪拌翼と内槽22とが一体となって高速で回転駆動される。これにより、洗い時やすすぎ時には、攪拌翼を回転させることで洗い水やすすぎ水を洗濯物ごと攪拌することができ、脱水時には、洗濯物に含まれている水分を除去できるようになっている。
Further, a stirring blade (not shown) is provided at the bottom of the
導入装置3Aは、洗濯槽2に、アルカリ金属の水酸化物を導入する装置であり、洗濯機1Aの筺体に固定されている。なお、アルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどが挙げられるが、世の中に多く存在するナトリウム、カリウムが好適である。特に、ナトリウムは世の中に最も多く存在し、低コストの点において好適である。このためアルカリ金属の水酸化物としては、水酸化ナトリウムが最も好適であり、消費者が取り扱う点において、水酸化ナトリウムを含む水溶液(以下、NaOH水溶液)とすることが好ましい。
The
また、導入装置3Aは、NaOH水溶液が充填された容器(ボトル)50を保持する容器保持部(ボトル保持部)31と、容器保持部31に保持された容器50A内のNaOH水溶液を洗濯槽2内に投入する投入管32(水酸化ナトリウム投入機構)と、投入管32に設けられた開閉弁33(水酸化ナトリウム投入機構)と、を備えて構成されている。
The
容器保持部31は、容器50Aを上下逆さまにした状態で保持する有底筒形状のものであり、投入管32が底部31aを貫通して固定されている。また、容器保持部31の高さは、容器50Aの底が、容器保持部31の上端開口31bよりも上方に突出するように構成されている。これにより、容器保持部31からの容器50Aの取り出しが容易になる。
The
投入管32は、上下方向に向けて延在し、一端が容器保持部31の底部31aから容器保持部31の内部に突出し、他端が洗濯槽2内に臨むように配置されている。なお、投入管32の他端(下端)は、洗い工程における洗い水の水面よりも上方に位置するように長さが設定されている。また、投入管32の他端(下端)は、図1のように内槽22内に臨むように位置していてもよく、外槽21と内槽22との間に臨むように位置していてもよい。投入管32を外槽21と内槽22との間に臨む位置にすることで、NaOH水溶液が衣類などの洗濯物に直接に降り掛かるのを防止でき、洗濯物の傷みを抑制できる。
The
開閉弁33は、投入管32の途中に設けられ、開弁することで、容器50A内のNaOH水溶液を洗濯槽2内に投入できるようになっている。なお、開閉弁33は、全開と全閉に動作する弁、開度調整可能な弁など適宜選択して適用できる。
The on-off
このように、洗濯槽2の上方に容器保持部31を設けるとともに、容器保持部31の底部31aから鉛直方向に下方に向けて延びる投入管32が設けられている。これにより、開閉弁33を開弁するだけで、NaOH水溶液Q1の自重で洗濯槽2内に投入できるので、簡単な機構でNaOH水溶液Q1を洗濯槽2内に投入できる。
As described above, the
なお、導入装置3Aを洗濯槽2の上方(または上部)に配置する構成に限定されるものではなく、洗濯槽2の下方(または下部)に、NaOH水溶液Q1が充填された容器50Aを配置し、容器50Aから投入管を洗濯槽2の上部に延在するように配置し、ポンプ(不図示)を介してNaOH水溶液Q1を吸い上げて洗濯槽2内に投入するようにしてもよい。
The
pHセンサ4は、洗い工程における洗い水の液性(pH)を測定するものであり、例えば、外槽21の底部に設けられている。このpHセンサ4で洗い水の液性を測定することにより、洗い水の液性を、洗浄力を向上できる液性制御領域の範囲内に制御できるようになっている。なお、液性制御領域については、後記する。
The
また、洗濯機1Aは、洗濯槽2に給水するための給水管41、この給水管41の流路を開閉する給水電磁弁42、洗濯槽2の水位を検出する水位センサ43などを備えている。なお、水位センサ43に替えて水量センサであってもよい。
The washing machine 1 </ b> A includes a
制御装置5Aは、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を搭載したCPUボード、入出力インターフェースボード等を搭載し、排水弁23、開閉弁33、給水電磁弁42を開閉制御する。また、制御装置5Aは、駆動装置25のモータの回転速度および回転方向を制御するとともに、pHセンサ4で測定された液性(pH)および水位センサ43で測定された洗濯槽2の水位(WL)を取得する。
The
図2は、第1実施形態の洗濯機に用いる水酸化ナトリウム水溶液が充填された容器の使用方法を示す模式図である。
図2(a)に示すように、容器50Aは、NaOH水溶液Q1が充填される収容部51と、NaOH水溶液Q1の吐出口であるとともに容器保持部31内に突出した投入管32と接続される円筒状の接続部52と、を備えて構成されている。
Drawing 2 is a mimetic diagram showing the usage method of the container filled with the sodium hydroxide solution used for the washing machine of a 1st embodiment.
As shown in FIG. 2 (a), the
接続部52の内壁面には、例えばゴム製のパッキン53が環状に設けられ、容器50Aを容器保持部31に保持させたときに、容器保持部31内に突出した投入管32とパッキン53との間が密閉されるようになっている。これにより、容器保持部31内のNaOH水溶液Q1が接続部52と投入管32との間から容器保持部31内に漏れ出ることがない。
For example, a rubber packing 53 is provided in an annular shape on the inner wall surface of the connecting
また、収容部51と接続部52との境界部分には、樹脂製の薄膜部材(フィルム)54が設けられ、装着前において薄膜部材54によって接続部52の流路が閉塞されている。この薄膜部材54は、上下逆さまにしても破れることがなく、かつ、容器50Aを容器保持部31に装着したときに投入管32の先端(上端)で破ることができる材料および強度で形成されている。このように、薄膜部材54を前記境界部分に設けることで、投入管32と接続部52との隙間を埋めてから投入管32によって薄膜部材54が破られるので、容器50Aからの液漏れを確実に防止できる。なお、薄膜部材54は、樹脂に限定されるものではなく、アルミ箔などの金属製のものであってもよい。
In addition, a resin thin film member (film) 54 is provided at a boundary portion between the
図2(a)の状態の容器50Aを上下逆さまにして、図2(b)の容器保持部31に保持させて押し込むことで、容器50Aが上下逆さまとなって図2(c)の状態で保持される。このとき、開閉弁33は、閉弁状態である。前記したように、容器50Aの接続部52には薄膜部材54が設けられているので、投入管32が薄膜部材54に到達するまでNaOH水溶液Q1が容器50Aから漏れ出ることがない。
The
また、図2(c)に示すように、容器50Aが容器保持部31に装着された状態において、投入管32の先端(上端)が収容部51内に大きく突出しないようにすることで(薄膜部材54を破ることができる突出量は必要)、容器50A内のNaOH水溶液Q1が残留する量を少なくことができる。
Further, as shown in FIG. 2 (c), in a state where the
なお、水酸化ナトリウムは、ペレットとして販売されていることが多いが、消費者が使用しやすいように水溶液として使用することが望ましい。水溶液の場合、濃度的には1モル/リットル(約4wt%)程度が好適である。また、第1実施形態では、前記したように、導入装置3Aを設けることで、制御装置5Aの制御によって洗濯槽2内にNaOH水溶液が必要量供給され、NaOH水溶液の素肌への接触を回避できる。
Although sodium hydroxide is often sold as pellets, it is desirable to use it as an aqueous solution so that consumers can easily use it. In the case of an aqueous solution, the concentration is preferably about 1 mol / liter (about 4 wt%). In the first embodiment, as described above, by providing the
図3は、第1実施形態の洗濯機の動作を示すフローチャートである。なお、図3では、洗い工程のみを図示している。
まず、洗い工程を実行する場合、衣類などの洗濯物を内槽22に投入し、洗剤を洗剤ケース(不図示)に投入する。そして、利用者は電源ボタン(不図示)をONにし、所望の洗濯コースを選択して、運転開始ボタン(不図示)を押すことで、洗い工程が開始される。
FIG. 3 is a flowchart showing the operation of the washing machine according to the first embodiment. In FIG. 3, only the washing process is illustrated.
First, when executing the washing process, laundry such as clothes is put into the
図3に示すように、ステップS1において、制御装置5Aは、給水電磁弁42を開弁して、給水管41から洗濯槽2(外槽21または内槽22)に給水を開始する。そして、制御装置5Aは、水位センサ43によって水位を監視し、予め設定された水位に到達したことを検知したときに、給水電磁弁42を閉弁し、給水を停止する。
As shown in FIG. 3, in step S1, the
ステップS2において、制御装置5Aは、pHセンサ4によって、給水された水(洗い水)のpHを測定する(液性を測定する)。そして、制御装置5Aは、駆動装置25を駆動し、攪拌翼(不図示)を正逆両方向に回転させることで洗い運転が開始される。このとき、多くの場合、洗い水のpHが低下する(例えば、6.5以下)。これは衣類に付着している酸性の汚れが洗い水に溶解することが原因であり、このような状態では、加えた洗剤の洗浄力が十分に発揮できなくなる。そこで、第1実施形態では、洗い水の液性(pH)を塩基性の方向に移行(シフト)するように、つまり洗い水の液性(pH)が6.8以上になるように、NaOH水溶液Q1を添加する。なお、塩基性の方向とは、液性が塩基性に限定されるものではなく、液性がpH6.8以上かつ中性であってもよいことを意味している。
In step S <b> 2, the
ステップS3において、制御装置5Aは、洗い水の液性(pH)が液性制御領域未満であるか否かを判定し、液性制御領域未満であると判定した場合には(Yes)、ステップS4の処理に進み、液性制御領域未満ではないと判定した場合には(No)、ステップS5の処理に進む。なお、液性制御領域は、例えば、pH6.8以上かつpH9.5以下に設定され、洗濯物の洗浄力を十分に発揮できる範囲である。なお、pHが6.8未満では洗浄力を十分に発揮できなくなり、pHが9.5を超えると洗濯物の布痛みがし易くなる。
In step S3, the
ステップS4において、制御装置5Aは、開閉弁33を開弁して、NaOH水溶液Q1を洗濯槽2(外槽21または内槽22)に投入する。すなわち、開閉弁33が開くことで、容器50A内のNaOH水溶液Q1が投入管32を通って洗濯槽2内に投入される。なお、開閉弁33の開弁時間(NaOH水溶液の投入量)は、例えば、pHセンサ4によって測定された液性(pH)と、開弁時間とが関係付けられたマップ検索(事前の試験によって決定されたもの)によって決定される。そして、NaOH水溶液Q1の投入後、ステップS2の処理に戻る。
In step S4, the
ステップS5において、制御装置5Aは、所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したと判定した場合には(Yes)、すすぎ工程に移行し、所定時間が経過していないと判定した場合には(No)、ステップS2に戻る。なお、所定時間は、洗い工程に必要な時間であり、運転開始時の運転コースにおいて設定された時間である。
In step S5, the
すすぎ工程では、洗い工程における洗い水が一旦機外に排出された後に新たな水(すすぎ水)が供給され、駆動装置25を駆動することで攪拌翼(不図示)が正逆両方向に回転される。そして、すすぎ終了後に脱水して、すすぎ工程を終了する。脱水では、内槽22および攪拌翼(不図示)をともに高速で回転させることで、洗濯物が遠心脱水される。
In the rinsing process, after the washing water in the washing process is once discharged outside the apparatus, new water (rinse water) is supplied, and by driving the
このように第1実施形態では、NaOH水溶液Q1を充填した容器50Aを使用することによって、後記する実施形態での電気分解に関わる機構が不要となる。これにより洗濯機1Aの構成が簡素化されるとともに製造コストを削減できる。
Thus, in 1st Embodiment, the mechanism in connection with electrolysis in embodiment mentioned later becomes unnecessary by using the
次に、洗浄力向上の原理(推定)について、図4ないし図6を参照して説明する。図4ないし図6は、それぞれ汚れの塩基添加による変化を示す模式図である。
第1実施形態の洗濯機1Aにおいて、洗い時に水酸化ナトリウム(NaOH)を用いることで、どのようにして洗浄力を向上させているか、その原理を以下(a)汚れの会合解除、(b)塩構造形成に分けて示し、最後にこれらの原理を(c)にまとめた。また本発明では洗濯水の液性制御が重要であり、その理由について以下の(d)に示す。
Next, the principle (estimation) for improving the cleaning power will be described with reference to FIGS. FIG. 4 to FIG. 6 are schematic diagrams showing changes of soil due to addition of a base.
In the
(a)汚れの会合解除
図4に示すように、汚れ10と汚れ11は自らが有するヘテロ原子同士の水素結合12により会合した構造になっている。汚れのサイズが大きいと界面活性剤がこれを包摂する構造は作りにくくなる。これに水酸化ナトリウム(NaOH)を添加すると、陰イオンであるOH-(水酸化物イオン)が汚れ10の正帯電している原子と水素結合を作るため、汚れ10と汚れ11の会合部分が切断して汚れ10と汚れ11に分割され、結果として汚れが小さくなる。これにより、界面活性剤による汚れの包接が容易となり洗浄力が向上すると推定される。
(A) Cancellation of dirt association As shown in FIG. 4, the
(b)塩構造形成
図5に示すように、汚れ13はカルボキシル基(COOH)を有する汚れと仮定する。ここで水酸化ナトリウム(NaOH)を添加すると、カルボキシル基はナトリウム塩構造を採り、水溶性が向上する。そのため、洗い水に難溶の汚れも洗い水に溶解しやすくなり、洗浄力が向上する。
(B) Formation of Salt Structure As shown in FIG. 5, it is assumed that the
(c)まとめ
図6に示すように、水素結合14により、複数の汚れ15が会合した汚れの会合体16に水酸化ナトリウム(NaOH)を添加すると、水素結合14が切断されるとともに、カルボキシル基がナトリウム塩構造となり、会合体7が複数の汚れ15に分割されることで、洗浄力が向上する。
(C) Summary As shown in FIG. 6, when sodium hydroxide (NaOH) is added to the
(d)液性制御が必要な理由
通常、洗濯物を洗濯するとほとんどの場合、液性は酸性にシフトする。これは日常生活での衣類の汚れは酸性物質が多いためと考えられる。人間の皮脂は脂肪酸由来が主なので汚れは弱酸性になる。また、自動車、トラック等の排ガス由来の粉じんは有機物の燃焼による酸化で生成するので、それらが水中に入った場合、その水は酸性を示すようになる。洗い水の液性が酸性になると、せっかく汚れの会合体の水素結合を切断しても、再会合を起こす可能性があるので、洗い水は常に例えば弱塩基性を保つことが望ましい。
(D) Reasons why liquidity control is necessary Usually, when laundry is washed, the liquidity shifts to acidity. This is thought to be due to the fact that the dirt on clothes in daily life is rich in acidic substances. Since human sebum is mainly derived from fatty acids, dirt becomes slightly acidic. In addition, dust derived from exhaust gas from automobiles, trucks, etc. is generated by the oxidation of organic matter, so that when they enter the water, the water becomes acidic. If the washing liquid becomes acidic, there is a possibility that reassociation may occur even if the hydrogen bonds of the soil aggregate are broken. Therefore, it is desirable that the washing water always maintain a weak basicity, for example.
ただし、塩基性が強すぎると、有色の衣類は脱色、或いは変色し、意匠性を損ねる可能性がある。これは衣類の着色剤がスルホン酸基、カルボキシル基、フェノール性水酸基といった酸性基を有する場合、塩基性環境下でこれら酸性基が塩構造となり、水溶性が向上し、洗い水に着色剤が溶解する。これは衣類中の着色剤が脱離することを意味し、最終的に衣類の脱色、或いは変色という結果になる。このような脱色や変色を防ぐには、洗濯液(洗剤を含む洗い水)の液性を制御し、極端な塩基性にすることを防ぐことが望ましく、具体的にはpH9.5以下にすることが望ましい。そこで、第1実施形態の洗濯機1Aでは洗濯液(洗い水)の液性は中性付近〜弱塩基性、具体的にはpH6.8以上9.5以下に制御することが望ましい。
However, if the basicity is too strong, the colored clothing may be discolored or discolored, which may impair the design. This is because when the clothing colorant has acidic groups such as sulfonic acid groups, carboxyl groups, and phenolic hydroxyl groups, these acidic groups have a salt structure in a basic environment, improving water solubility, and dissolving the colorant in washing water. To do. This means that the colorant in the garment is detached, which eventually results in garment decolorization or discoloration. In order to prevent such decolorization and discoloration, it is desirable to control the liquidity of the washing liquid (washing water including a detergent) to prevent it from becoming extremely basic, and specifically to a pH of 9.5 or lower. It is desirable. Therefore, in the
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
(実施例1)
JIS C 9811に準拠し本発明の洗濯機1Aの洗浄能力を調べた。
ドラム式の洗濯機に湿式人工汚染布(財団法人 洗濯科学協会製)100枚、市販の液体洗剤20gを入れ、水の投入量30リットルという設定で洗濯(洗い)を行った。洗濯時間は10分間であり、途中(3分後、6分後)、および洗濯後、洗濯水の液性(pH)を測定した。その結果を図7に示す。
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
Example 1
The washing ability of the
In a drum type washing machine, 100 wet artificially contaminated cloths (manufactured by Laundry Science Association) and 20 g of a commercially available liquid detergent were placed, and washing (washing) was performed at a setting of 30 liters of water. The washing time was 10 minutes, and the liquidity (pH) of the washing water was measured in the middle (after 3 minutes and after 6 minutes) and after washing. The result is shown in FIG.
洗い水の液性条件を3通りに変えて実験を行った。3通りの条件は以下の通りである。
(1)水酸化ナトリウムを一切加えずに洗濯を行ったプロセス(図7の符号51参照)
(2)洗濯水に洗濯前4wt%(質量%)のNaOH水溶液10gを添加(洗濯前の洗濯水のpHを9.4とした)後洗濯を行ったプロセス(図7の符号52参照)
(3)洗濯水に洗濯前4wt%(質量%)のNaOH水溶液10gを添加(洗濯前の洗濯水のpHを9.4とした)後洗濯し、開始3分後酸性(pHは6.4)になった洗濯水に4wt%(質量%)のNaOH水溶液8gを添加する操作53(図7参照)を行った。これにより液性を洗濯前の値の近傍(pHは9.2)に調整し、洗濯を再開し、開始6分後、酸性(pHは6.6)になった洗濯水に4wt%(質量%)のNaOH水溶液6gを添加する操作54(図7参照)を行った。これにより液性を洗濯前の値の近傍(pHは9.2)に調整し、洗濯を再開したプロセス(図7の符号55参照)
それぞれのプロセス(1)、(2)、(3)で湿式人工汚染布を洗浄した結果、洗浄度は以下の通りとなった。数値が高いほど洗浄度が高いことを示している。
プロセス 洗浄度
(1) 22
(2) 32
(3) 43
プロセス(3)は洗濯水の液性を塩基性に保っているが、プロセス(1)、(2)は最終的に液性が6未満の酸性状態になっていた。
この結果より、液性を塩基性に保つことで洗浄性能が向上することが示された。
The experiment was performed by changing the liquid condition of the washing water in three ways. The three conditions are as follows.
(1) Process of washing without adding any sodium hydroxide (see
(2) Process of washing after adding 10 g of 4 wt% (mass%) NaOH aqueous solution before washing (the pH of washing water before washing is set to 9.4) (see
(3) 10 g of 4 wt% (mass%) NaOH aqueous solution before washing is added to the washing water (the washing water pH before washing is set to 9.4), washing is performed, and acidity (pH is 6.4) after 3 minutes from the start. The operation 53 (see FIG. 7) of adding 8 g of a 4 wt% (mass%) NaOH aqueous solution to the washing water was performed. As a result, the liquidity is adjusted to the vicinity of the value before washing (pH is 9.2), washing is resumed, and after 6 minutes, 4 wt% (mass by weight) in washing water that has become acidic (pH is 6.6). %) Was added 54 g of NaOH aqueous solution (see FIG. 7). As a result, the liquidity is adjusted to the vicinity of the value before washing (pH is 9.2), and washing is resumed (see
As a result of washing the wet artificial soiled cloth in each of the processes (1), (2) and (3), the degree of washing was as follows. The higher the value, the higher the cleaning degree.
Process cleanliness (1) 22
(2) 32
(3) 43
In the process (3), the liquidity of the washing water was kept basic, but the processes (1) and (2) were finally in an acidic state with a liquidity of less than 6.
From this result, it was shown that cleaning performance is improved by keeping the liquidity basic.
(実施例2)
図1で示される機構を有する洗濯機1Aで実施例1と同様に湿式人工汚染布(財団法人 洗濯科学協会製)100枚、市販の液体洗剤20gを入れ、水の投入量30リットルという設定で洗濯(洗い)を行った。洗濯時間も10分間とした。ただ途中で液性を調べることは行わなかった。
図1で示される洗濯機1Aは洗濯水の液性をリアルタイムで測定し、液性が僅かでも酸性にシフトするとNaOH水溶液を添加する仕組みを備えている。このため洗濯中に維持するpHを予め制御できる。なお、用いたNaOH水溶液の濃度は4wt%である。今回は、洗濯水の液性がpH5.8/6.4/6.5/6.8/7.2/7.5/8.6/9.4/10.5の9通りで実験を行い、液性と洗浄度の関係を調べた。その結果を図8に示す。
(Example 2)
In the
The
その結果、図8に示すように、pHが6.8以上の場合、洗浄度の著しい向上が確認された。さらにpHが7.5以上で更なる改善が確認された。
以上より、洗濯水の液性をpH6.8以上に制御することで洗浄度を著しく向上させることが可能であることが示された。
As a result, as shown in FIG. 8, when the pH was 6.8 or more, a remarkable improvement in the cleaning degree was confirmed. Further improvement was confirmed when the pH was 7.5 or higher.
From the above, it was shown that the washing degree can be remarkably improved by controlling the liquidity of the washing water to pH 6.8 or more.
以上説明したように、第1実施形態の洗濯機1Aでは、洗濯槽2と、アルカリ金属の水酸化物(水酸化ナトリウム水溶液)を洗濯槽2に導入するアルカリ金属水酸化物導入装置3Aと、洗濯槽2内の洗い水の液性を測定するpHセンサ4と、アルカリ金属水酸化物導入装置3Aにおけるアルカリ金属の水酸化物の導入を制御する制御装置5Aと、を備え、制御装置5Aは、pHセンサ4によって測定された液性に基づいて洗い水の液性が塩基性の方向に移行するようにアルカリ金属水酸化物導入装置3Aを制御する。これによれば、洗い水の液性を塩基性の方向(例えば、中性付近〜弱塩基性)に移行できるので、洗浄能力を従来以上に向上させることが可能になる(図7参照)。
As explained above, in the
また、第1実施形態では、制御装置5Aが洗い水の液性を、6.8以上9.5以下の液性制御領域に制御するように構成されている。これにより、洗濯物の布傷みを抑えつつ洗浄力の向上を図ることができる(図8参照)。 Moreover, in 1st Embodiment, 5 A of control apparatuses are comprised so that the liquid property of wash water may be controlled to the liquid property control area | region of 6.8 or more and 9.5 or less. Thereby, it is possible to improve the cleaning power while suppressing the cloth damage of the laundry (see FIG. 8).
また、第1実施形態では、制御装置5Aが、洗い水の液性が液性制御領域未満に低下したと判定した場合(図3のS3、Yes)、アルカリ金属水酸化物導入装置3Aを制御することでNaOH水溶液Q1(アルカリ金属の水酸化物)を洗い水に追加し、液性制御領域に戻す制御を実行する(図3のS4)。このように液性を塩基性に保つことで洗濯物の洗浄性能を向上できる。
In the first embodiment, when the
また、第1実施形態では、アルカリ金属水酸化物導入装置3Aが、アルカリ金属の水酸化物としてNaOH水溶液Q1が充填された容器50Aを保持する容器保持部31と、容器保持部31に保持された容器50A内のNaOH水溶液Q1を洗濯槽2内に投入する投入機構(投入管32および開閉弁33)と、を備えている。これにより、NaOH水溶液を簡便な機構で洗濯槽2に投入することができる。
In the first embodiment, the alkali metal
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態の洗濯機を示す構成図である。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図9に示すように、第2実施形態の洗濯機1Bは、洗濯槽2、アルカリ金属水酸化物導入装置(以下、導入装置と略記)3B、pHセンサ(液性測定装置)4と、制御装置5Bと、を備えて構成されている。
(Second Embodiment)
FIG. 9 is a configuration diagram illustrating the washing machine according to the second embodiment. Note that in the second embodiment, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
As shown in FIG. 9, the
導入装置3Bは、塩化ナトリウム水溶液(NaCl水溶液)S2が充填された容器50Bを保持する容器保持部31と、容器保持部31に保持された容器50B内のNaCl水溶液Q2を洗濯槽2内に投入する投入管32(塩化ナトリウム投入機構)およびこの投入管32の流路を開閉する開閉弁33(塩化ナトリウム投入機構)と、この塩化ナトリウム投入機構によって投入された塩化ナトリウム水溶液Q2を電気分解し、アルカリ金属の水酸化物として水酸化ナトリウムを含有した水溶液を生成する水酸化ナトリウム水溶液生成部60と、を備えて構成されている。なお、塩化ナトリウム投入機構は、第1実施形態の水酸化ナトリウム投入機構と同様に構成されている。また、容器50Bは、中身が異なるだけで、第1実施形態における容器50Aと同様の構成である。これにより、容器保持部31に容器50Bを装着することにより、洗濯槽2内にNaCl水溶液Q2を供給することができる。
The
なお、第2実施形態では、容器50B、容器保持部31、投入管32および開閉弁33を洗濯槽2の上方に設ける構成に限定されるものではなく、容器50Bを洗濯槽2の下方(または下部)に配置して、ポンプで吸い上げるようにしてもよい。図9では、NaCl水溶液Q2は内槽22に投入される構成であるが、外槽21に投入される構成であってもよい。
In addition, in 2nd Embodiment, it is not limited to the structure which provides the
水酸化ナトリウム水溶液生成部60は、正電極板61、負電極板62および電源63によって構成されている。
The sodium hydroxide
正電極板61と負電極板62は、それぞれ白金などで構成され、外槽21の底に離間して設けられている。
The
電源63は、一次電池または二次電池で構成され、正電極板61と電線61aを介して接続され、負電極板62と電線62aを介して接続されている。また、電源63は、制御装置5Bと接続され、図示しないスイッチをONすることで正電極板61と負電極板62との間を通電するようになっている。
The
制御装置5Bは、排水弁23、開閉弁33、給水電磁弁42を開閉制御する。また、制御装置5Bは、駆動装置25のモータの回転速度および回転方向を制御するとともに、正電極板61および負電極板62を通電するように電源63を制御し、さらにpHセンサ4で測定された液性(pH)および水位センサ43で測定された洗濯槽2の水位(WL)を取得する。
The
また、洗濯機1Bは、排水管24の先端が床面G(または防水パン)に設けられた排水口と接続されている。また、床下には、排水トラップ26が設けられ、この排水トラップ26には水封じ27が形成されている。
In the
図10は、第2実施形態の洗濯機の動作を示すフローチャートである。
図10に示すように、制御装置5Bは、洗濯物および洗剤が洗濯槽2に投入された後、ステップS1において、給水電磁弁42を開弁し、給水管41から洗濯槽2内に給水する。
FIG. 10 is a flowchart showing the operation of the washing machine of the second embodiment.
As shown in FIG. 10, after the laundry and the detergent are put into the
また、ステップS1において、制御装置5Bは、水位センサ43で給水量を検知して、所定の給水量に達したら、給水電磁弁42を閉弁して、給水を停止する。なお、NaCl水溶液Q2の投入タイミングは、給水と同時であっても、給水後に投入してもよい。
In step S1, the
ステップS2において、制御装置5Bは、洗い水の液性をpHセンサ4で測定した後、ステップS3に進み、ステップS2で測定した洗い水の液性が液性制御領域未満であるか否かを判定する。
In step S2, the
そして、ステップS3において、制御装置5Bは、液性が液性制御領域未満であると判定した場合には(Yes)、ステップS6の処理に進み、液性が液性制御領域未満ではないと判定した場合には(No)、ステップS5の処理に進む。
In step S3, when it is determined that the liquid is less than the liquid control region (Yes), the
ステップS6において、制御装置5Bは、開閉弁33を開弁することで、容器50Bから投入管32を通して、NaCl水溶液を洗濯槽2内に投入するとともに、洗濯槽2内に投入されたNaCl水溶液を電気分解する。例えば、NaCl水溶液Q2を含む洗い水が正電極板61と負電極板62とを覆う位置まで供給されると、電源63から正電極板61と負電極板62に電流を流す。このときの電源63の電圧は、例えば、6V(ボルト)に制御される。この電気分解により洗い水中にNaOH(水酸化ナトリウム)が生成される。これにより、洗い水のpHが上昇し、塩基性となる(塩基性の方向に移行する)。
In step S6, the
給水がある程度進んだ段階で電気分解によりpHを6.8〜9.5(6.8以上9.5以下)に調整後、駆動装置25を駆動させて内槽22および攪拌翼(不図示)を回転させることにより洗濯工程中のうちの洗い工程が開始される。洗い運転を実行すると、洗い水のpHが下がってくるので、再びpHが6.8〜9.5の液性制御領域に入るようにNaCl水溶液を投入して電気分解を実行する。
After adjusting the pH to 6.8 to 9.5 (6.8 or more and 9.5 or less) by electrolysis when the water supply has progressed to some extent, the driving
ステップS10において、制御装置5Bは、すすぎ工程(脱水を含む)を実行する。すなわち、洗い工程における洗い水が機外に排出された後に新たな水(すすぎ水)が供給され、駆動装置25を駆動して、内槽22、攪拌翼(不図示)を正逆両方向に回転させる。すすぎが終了した後、洗濯槽2内のすすぎ水を機外に排出し、脱水を実行する。脱水では、内槽22および攪拌翼(不図示)をともに高速で回転させることで、洗濯物が遠心脱水される。なお、すすぎ工程は、1回に限定されるものではなく、複数回行ってもよい。
In step S10, the
ステップS13において、制御装置5Bは、排出工程を実行する。すなわち、制御装置5Bは、開閉弁33を開弁して、NaCl水溶液Q2を洗濯槽2内に投入する。また、制御装置5Bは、排水弁23を開弁することで、洗濯槽2内に投入された塩化ナトリウム水溶液Q2が、外槽21の排水口21s(図9参照)、排水管24を通って水封じ27に供給される。このとき、排水口21sの壁面から排水管24の壁面がNaCl水溶液Q2によってコーティングされ、水封じ27内にはNaCl水溶液が貯留される。
In step S13, the
NaClは、カビなどの細菌の増殖を抑制する効果があるので、次回の洗濯までの間、外槽21の排水口21s、排水管24の内部および水封じ27の内部において細菌の増殖を抑制することができ、細菌由来の悪臭の発生を抑制することが可能になる。
Since NaCl has an effect of suppressing the growth of bacteria such as fungi, the growth of bacteria is suppressed in the
このように構成された第2実施形態では、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第2実施形態では、洗濯槽2が電解槽を兼ねるので、電解槽に関わる部材を省略することができる。
In the second embodiment configured as described above, the same effects as those of the first embodiment can be obtained. Moreover, in 2nd Embodiment, since the
(第3実施形態)
図11は、第3実施形態の洗濯機を示す構成図である。
図11に示すように第3実施形態の洗濯機1Cは、洗濯槽2とは別に電気分解槽71を設け、NaCl水溶液Q2を電気分解することによりNaOH(水酸化ナトリウム)を供給可能とするものである。なお、第3実施形態において、第2実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
(Third embodiment)
FIG. 11 is a configuration diagram illustrating the washing machine according to the third embodiment.
As shown in FIG. 11, the
洗濯機1Cは、洗濯槽2、アルカリ金属水酸化物導入装置(以下、導入装置と略記)3C、pHセンサ(液性測定装置)4と、制御装置5Cと、を備えて構成されている。
The
導入装置3Cは、NaCl水溶液Q2が充填された容器50Bを保持する容器保持部31と、容器保持部31に保持された容器50B内のNaCl水溶液を洗濯槽2内に投入する投入機構と、容器保持部31に保持された容器50B内のNaCl水溶液Q2を電気分解し、アルカリ金属の水酸化物としてNaOHを含有した水溶液を生成して洗濯槽2に投入する水酸化ナトリウム水溶液生成投入部70と、を備えて構成されている。塩化ナトリウム投入機構は、第2実施形態と同様に投入管32と開閉弁33とで構成されている。
The
水酸化ナトリウム水溶液生成投入部70は、電気分解槽71と、pHセンサ4aと、水位センサ43aと、投入管72と、開閉弁73と、を備えて構成されている。
The sodium hydroxide aqueous solution
電気分解槽71は、洗濯槽2(外槽21および内槽22)とは別に設けられたものであり、正電極板64と負電極板65とを備えて構成されている。また、電気分解槽71には、容器保持部31から延びる投入管32が電気分解槽71内に挿入されるように接続されている。
The
また、電気分解槽71は、正電極板64と負電極板65との間に天井面から鉛直方向下方に向けて垂下して形成された仕切板74が形成されている。
In addition, the
pHセンサ4aは、電気分解槽71内の水溶液の液性(pH)を測定するものである。水位センサ43aは、電気分解槽71内の水溶液の水位を測定するもり、制御装置5Cによって電気分解槽71への水溶液の投入量が制御されるように構成されている。
The
投入管72は、電気分解槽71の底面に接続され、洗濯槽2内に延びて構成されている。開閉弁73は、投入管72に設けられ、開弁することで、洗濯槽2内にNaOH水溶液を投入できるように構成されている。
The
また、洗濯機1Cは、塩素ガス回収投入機構80と、水素ガス回収投入機構90と、を備えている。
The washing machine 1 </ b> C also includes a chlorine gas
塩素ガス回収投入機構80は、電気分解槽71におけるNaCl水溶液の電気分解によって生成された塩素(Cl)ガスを回収するとともに、回収した塩素ガスを洗濯槽2内に投入する装置である。
The chlorine gas recovery and
また、塩素ガス回収投入機構80は、塩素ガスを貯留するシリンダ81と、このシリンダ81に進退自在に挿入されるピストン82と、電気分解槽71内の塩素ガスをシリンダ81内に回収する塩素ガス回収管83と、シリンダ81内の塩素ガスを洗濯槽2に投入する塩素ガス投入管84と、塩素ガス投入管84に設けられる開閉弁85と、によって構成されている。
The chlorine gas recovery and
また、ピストン82は、図示しないアクチュエータを介して駆動されるようになっている。また、塩素ガス投入管84の先端(下端)は、洗濯槽2(外槽21と内槽22との間)の底部まで延びている。
The
水素ガス回収投入機構90は、電気分解槽71におけるNaCl水溶液の電気分解によって生成された水素(H2)ガスを回収するとともに、回収した水素ガスを洗濯槽2内に投入する装置である。
The hydrogen gas recovery and
また、水素ガス回収投入機構90は、水素ガスを貯留するシリンダ91と、このシリンダ91に進退自在に挿入されるピストン92と、電気分解槽71内の水素ガスをシリンダ91内に回収する水素ガス回収管93と、シリンダ91内の水素ガスを洗濯槽2に投入する水素ガス投入管94と、水素ガス投入管94に設けられる開閉弁95と、によって構成されている。
The hydrogen gas recovery and
また、ピストン92は、図示しないアクチュエータを介して駆動されるようになっている。また、水素ガス投入管94の先端(下端)は、洗濯槽2(外槽21と内槽22との間)の底部まで延びている。
The
制御装置5Cは、排水弁23、開閉弁33、給水電磁弁42および開閉弁85,95を開閉制御する。また、制御装置5Cは、駆動装置25のモータの回転速度および回転方向を制御するとともに、電源66を介して正電極板64および負電極板65を通電制御する。また、制御装置5Cは、pHセンサ4で測定された洗濯槽2の液性(pH)、水位センサ43で測定された洗濯槽2の水位(WL)、pHセンサ4aで測定された電気分解槽71の液性(pH)、水位センサ43aで測定された洗濯槽2の水位を取得する。
The
このように構成された洗濯機1Cでは、容器50B内のNaCl水溶液が電気分解槽71に投入されると、電源66を介して正電極板64と負電極板65が通電され、電気分解が開始される。正電極板64(陽極)では、酸化反応によって、塩化物イオンが分解され、塩素が発生し、負電極板65(陰極)では、還元反応によって、水が分解され、水素が発生し、また同時に水溶液中においてNaOHが生成される。電気分解槽71には、正電極板64と負電極板65との間に仕切板74が設けられているので、正電極板64で生成された塩素ガスは、シリンダ81に回収され、負電極板65で生成された水素ガスは、シリンダ91に回収される。
In the washing machine 1 </ b> C configured as described above, when the NaCl aqueous solution in the
電気分解槽71内の水溶液の液性(pH)は、11以下に制御することが好ましい。pHが11を超えると生成した塩素ガスとNaOH(水酸化ナトリウム)が反応し、次亜塩素酸ナトリウムが促進して生成されるので、電流投入量に対するNaOHの生成率が低下する。そのため、電気分解における電解水のpHは11以下に制御するのが好ましい。
The liquidity (pH) of the aqueous solution in the
電気分解槽71で生成されたNaOH水溶液は、洗い工程において開閉弁73が開弁されることで洗濯槽2内に導入される。これにより、洗い水の液性が塩基性の方向に移行する(例えば、塩基性にシフトする)。
The aqueous NaOH solution generated in the
図12は、第3実施形態の洗濯機の動作を示すフローチャートである。
図12に示すように、制御装置5Cは、ステップS11のすすぎ工程において、ステップS7の電気分解でシリンダ81内に回収された塩素ガスを、開閉弁85を開弁するとともに、ピストン82を図示しないアクチュエータを介して駆動することですすぎ水の中に投入する。このように塩素ガスによって、すすぎ水の殺菌に用いることが可能になる。
FIG. 12 is a flowchart showing the operation of the washing machine of the third embodiment.
As shown in FIG. 12, in the rinsing process of step S11, the
また、制御装置5Cは、ステップS7の洗い工程において、電気分解でシリンダ91内に回収された水素ガスを、開閉弁95を開弁するとともに、ピストン92を図示しないアクチュエータを介して駆動することで、水素ガスを洗い水の中に投入する。このように水素ガスによって、洗剤による発泡をアシストすることができる。
In addition, the
このように構成された第3実施形態では、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第3実施形態では、電気分解槽71を設けることにより塩素ガスを回収することが可能になり、これをすすぎ水に投入することで、すすぎ水の殺菌に用いることができる。また、電気分解槽71への添加量を制御する際、溶液であれば液体のため流量を検知しバルブの開閉で、添加量を細かく制御できるので、粉体や個体に比べて好ましい。
In the third embodiment configured as described above, the same effect as in the first embodiment can be obtained. Moreover, in 3rd Embodiment, it becomes possible to collect | recover chlorine gas by providing the
(第4実施形態)
図13は、第4実施形態の洗濯機を示す構成図である。
図13に示すように、第4実施形態の洗濯機1Dは、第3実施形態におけるNaCl水溶液Q2が充填された容器50Bに替えて、粉状またはペレット状の塩化ナトリウムを用いた構成である。
(Fourth embodiment)
FIG. 13 is a configuration diagram illustrating a washing machine according to the fourth embodiment.
As shown in FIG. 13, the
洗濯機1Dは、洗濯槽2と、アルカリ金属水酸化物導入装置(以下、導入装置と略記)3D、pHセンサ(液性測定装置)4と、制御装置5Dと、を備えて構成されている。
The
導入装置3Dは、塩化ナトリウム(NaCl)を添加する塩化ナトリウム(NaCl)添加部と、NaCl添加部のNaClを水に溶解してNaCl水溶液を生成する塩化ナトリウム水溶液生成部(NaCl水溶液生成部)100と、NaCl水溶液を電気分解し、アルカリ金属の水酸化物としてNaOHを含有した水溶液を生成する水酸化ナトリウム水溶液生成投入部70と、を備えて構成されている。
The
NaCl水溶液生成部100は、受け皿34(塩化ナトリウム添加部)、投入管35、給水分岐管41a、導入管44および開閉弁45によって構成されている。
The NaCl aqueous
受け皿34は、略円錐形状であり、NaClを添加することができるように構成されている。投入管35の一端(上端)は、受け皿34の下端に接続され、投入管35の他端(下端)は、電気分解槽71内に延びている。給水分岐管41aは、給水管41から分岐して接続され、開閉弁45を介して導入管44と接続されている。導入管44は、受け皿34の内壁面を水がらせん状に流れるように構成されている。これにより、CaClを少しずつ溶解できる。
The
このように構成された第4実施形態では、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第4実施形態では、塩化ナトリウムを水溶液ではなくバルク(粉状、ペレット状)で使えるので、台所等に保管している食塩をそのまま用いることが可能となる。 In the fourth embodiment configured as described above, the same effect as in the first embodiment can be obtained. Further, in the fourth embodiment, sodium chloride can be used in bulk (powder, pellet) instead of an aqueous solution, so that salt stored in a kitchen or the like can be used as it is.
(第5実施形態)
図14は、第5実施形態の洗濯機における槽洗浄機構を示す構成図、図15は、第5実施形態の洗濯機の他の槽洗浄機構を示す構成図、図16は、第5実施形態の洗濯機の動作を示すフローチャートである。
図14に示すように、第5実施形態の洗濯機1Eは、外槽21の上端に外槽カバー29が設けられ、外槽カバー29の周縁部の下面に水路部材110(槽洗浄部材)が設けられている。この水路部材110は、リング状に形成され、周方向に延びて配置されている。また、水路部材110は、内槽22の上端に設けられたバランスリング28の上面28aと対向する位置に配置されている。また、水路部材110の下面110aには、洗浄水(清水)が散水される散水孔110bが形成されている。なお、散水孔110bは、周方向に間隔を空けて複数箇所に形成されている。
(Fifth embodiment)
FIG. 14 is a block diagram showing a tank cleaning mechanism in the washing machine of the fifth embodiment, FIG. 15 is a block diagram showing another tank cleaning mechanism of the washing machine of the fifth embodiment, and FIG. 16 is a fifth embodiment. It is a flowchart which shows operation | movement of this washing machine.
As shown in FIG. 14, in the washing machine 1 </ b> E of the fifth embodiment, an
このように構成された洗濯機1Eでは、給水管41から分岐した洗浄水供給管41bを介して水路部材110に洗浄水が供給されると、散水孔110bからバランスリング28の上面28aから内槽22の外周壁面22aを伝って下方へ流れ落ちることで、内槽22の外周壁面22aが清浄化される。また、内槽22の回転時に、散水孔110bからバランスリング28の上面28aに散水されることで、洗浄水が遠心力によって外槽21の内周壁面21aに吹き飛ばされ、その後、内周壁面21aを伝って下方へ流れ落ちることで、外槽21の内周壁面21aが清浄化される。
In the
また、図15の洗濯機1Fに示すように、水路部材110の外側面110cに散水孔110dを設けるようにしてもよい。これにより、散水孔110dから散水された洗浄水は、外槽21の内周壁面21aに当たり、内周壁面21aを伝って下方へ流れ落ちることで、内周壁面21aが清浄化される。また、散水孔110dから内周壁面21aに衝突した洗浄水は、内槽22の外周壁面22aに跳ね飛ばされ、外周壁面22aを伝って下方に流れ落ちることで、外周壁面22aが清浄化される。
Further, as shown in the
図16に示すように、制御装置は、ステップS11のすすぎ工程が終了した後、ステップ槽洗浄工程を実行する。槽洗浄工程では、前記したように、洗濯槽2(外槽21および内槽22)の洗浄が実行され、洗濯槽2にカビ等の付着を抑制できる。
As shown in FIG. 16, the control device executes a step bath cleaning process after the rinsing process in step S11 is completed. In the tank washing step, as described above, washing of the washing tub 2 (the
本発明は、前記した各実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、アルカリ金属水酸化物導入装置3Aと、NaCl水溶液が充填された容器50Bを保持する容器保持部31およびNaCl水溶液を投入する塩化ナトリウム投入機構からなる導入装置と、をそれぞれ別個に備えて、洗い時に制御装置を制御して開閉弁を開弁してNaOH水溶液を洗濯槽2に投入し、すすぎ工程の後や槽洗浄工程の後に制御装置を制御して開閉弁を開弁してNaCl水溶液を洗濯槽2に投入して排出するようにしてもよい。これにより、電気分解の機構が不要になって構成が簡素化されるとともに、細菌の増殖を抑制することができ、細菌由来の悪臭の発生を抑制することが可能になる。
The present invention is not limited to the embodiments described above, and includes various modifications. For example, the alkali metal
1A,1B,1C,1D,1E,1F 洗濯機
2 洗濯槽
3A,3B,3C,3D アルカリ金属水酸化物導入装置
4 pHセンサ(液性測定装置)
5A,5B,5C,5D 制御装置
10 汚れ
11 汚れ
12 水素結合
13 汚れ
14 水素結合
15 汚れ
16 汚れの会合体
21 外槽
22 内槽
25 駆動装置
31 容器保持部
32 投入管(水酸化ナトリウム投入機構、塩化ナトリウム投入機構)
33 開閉弁(水酸化ナトリウム投入機構、塩化ナトリウム投入機構)
34 受け皿(塩化ナトリウム添加部)
35 投入管
41 給水管
42 給水電磁弁
43 水位センサ
S1 水酸化ナトリウム水溶液
S2 塩化ナトリウム水溶液
50A 水酸化ナトリウム水溶液の容器
50B 塩化ナトリウム水溶液の容器
53 パッキン
54 薄膜部材
60 水酸化ナトリウム水溶液生成部
61 正電極(電極)
62 負電極(電極)
63 電源
64 正電極
65 負電極
66 電源
70 水酸化ナトリウム水溶液生成投入部
80 塩素ガス回収投入機構
81 シリンダ(塩素ガス回収部)
82 ピストン(塩素ガス回収部)
83 塩素ガス回収管(塩素ガス回収部)
84 投入管(塩素ガス投入機構)
85 開閉弁(塩素ガス投入機構)
90 水素ガス回収投入機構
100 塩化ナトリウム水溶液生成部
110 水路部材(槽洗浄部材)
1A, 1B, 1C, 1D, 1E,
5A, 5B, 5C,
33 On-off valve (sodium hydroxide charging mechanism, sodium chloride charging mechanism)
34 saucer (sodium chloride addition part)
35
62 Negative electrode (electrode)
63
82 Piston (Chlorine gas recovery part)
83 Chlorine gas recovery pipe (chlorine gas recovery section)
84 Input pipe (chlorine gas input mechanism)
85 On-off valve (chlorine gas input mechanism)
90 Hydrogen gas recovery and
Claims (14)
アルカリ金属の水酸化物を前記洗濯槽に導入するアルカリ金属水酸化物導入装置と、
前記洗濯槽内の洗い水の液性を測定する液性測定装置と、
前記アルカリ金属水酸化物導入装置を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記液性測定装置によって測定された前記液性に基づいて前記洗い水の液性が塩基性の方向に移行するように前記アルカリ金属水酸化物導入装置を制御することを特徴とする洗濯機。 A washing tub,
An alkali metal hydroxide introducing device for introducing an alkali metal hydroxide into the washing tub;
A liquid property measuring device for measuring the liquid property of the washing water in the washing tub;
A control device for controlling the alkali metal hydroxide introduction device,
The control device controls the alkali metal hydroxide introduction device so that the wash water is shifted in a basic direction based on the liquid property measured by the liquid property measurement device. And a washing machine.
前記制御装置は、前記洗い水の液性を、6.8以上9.5以下の液性制御領域に制御することを特徴とする洗濯機。 The washing machine according to claim 1,
The said control apparatus controls the liquid property of the said washing water to the liquid property control area | region of 6.8 or more and 9.5 or less.
前記制御装置は、前記洗い水の液性が前記液性制御領域未満に低下したと判定した場合、前記アルカリ金属水酸化物導入装置を制御することで前記アルカリ金属の水酸化物を前記洗い水に追加し、前記液性制御領域に戻す制御を実行することを特徴とする洗濯機。 The washing machine according to claim 2,
When it is determined that the liquidity of the washing water has decreased below the liquidity control region, the control device controls the alkali metal hydroxide introduction device to remove the alkali metal hydroxide from the washing water. The washing machine is characterized in that the control for returning to the liquid property control area is executed.
前記アルカリ金属水酸化物導入装置は、
前記アルカリ金属の水酸化物として水酸化ナトリウム水溶液が充填された容器を保持する容器保持部と、
前記容器保持部に保持された前記容器内の前記水酸化ナトリウム水溶液を前記洗濯槽内に投入する水酸化ナトリウム投入機構と、
を備えることを特徴とする洗濯機。 In the washing machine according to claim 2 or claim 3,
The alkali metal hydroxide introducing device is:
A container holding unit for holding a container filled with an aqueous sodium hydroxide solution as the alkali metal hydroxide;
A sodium hydroxide charging mechanism for charging the sodium hydroxide aqueous solution in the container held in the container holding part into the washing tub;
A washing machine comprising:
前記アルカリ金属水酸化物導入装置は、
塩化ナトリウム水溶液が充填された容器を保持する容器保持部と、
前記容器保持部に保持された前記容器内の前記塩化ナトリウム水溶液を前記洗濯槽内に投入する塩化ナトリウム投入機構と、
前記塩化ナトリウム投入機構によって投入された前記塩化ナトリウム水溶液を電気分解し、前記アルカリ金属の水酸化物として水酸化ナトリウムを含有した水溶液を生成する水酸化ナトリウム水溶液生成部と、
を備えることを特徴とする洗濯機。 In the washing machine according to claim 2 or claim 3,
The alkali metal hydroxide introducing device is:
A container holder for holding a container filled with an aqueous sodium chloride solution;
A sodium chloride charging mechanism for charging the sodium chloride aqueous solution in the container held in the container holding part into the washing tub;
A sodium hydroxide aqueous solution generation unit that electrolyzes the sodium chloride aqueous solution introduced by the sodium chloride charging mechanism and generates an aqueous solution containing sodium hydroxide as the alkali metal hydroxide;
A washing machine comprising:
前記洗濯槽は、外槽と、この外槽内で回転可能に配置される内槽と、を備え、
前記外槽には、前記塩化ナトリウム水溶液を電気分解する電極が設けられていることを特徴とする洗濯機。 The washing machine according to claim 5,
The washing tub includes an outer tub and an inner tub disposed rotatably in the outer tub.
The washing machine, wherein the outer tub is provided with an electrode for electrolyzing the aqueous sodium chloride solution.
前記制御装置は、前記洗い水の液性が前記液性制御領域未満に低下したと判定した場合、前記電極に電流を流して電気分解を実行することで水酸化ナトリウムを生成し、前記液性制御領域まで戻す制御を実行することを特徴とする洗濯機。 The washing machine according to claim 6,
When the controller determines that the wash water has fallen below the liquid control region, the controller generates sodium hydroxide by performing electrolysis by passing an electric current through the electrode, A washing machine that performs control to return to a control area.
前記アルカリ金属水酸化物導入装置は、
塩化ナトリウム水溶液が充填された容器を保持する容器保持部と、
前記容器保持部に保持された前記容器内の前記塩化ナトリウム水溶液を電気分解し、前記アルカリ金属の水酸化物として水酸化ナトリウムを含有した水溶液を生成して前記洗濯槽に投入する水酸化ナトリウム水溶液生成投入部と、
を備えることを特徴とする洗濯機。 In the washing machine according to claim 2 or claim 3,
The alkali metal hydroxide introducing device is:
A container holder for holding a container filled with an aqueous sodium chloride solution;
The sodium chloride aqueous solution in the container held in the container holding part is electrolyzed to produce an aqueous solution containing sodium hydroxide as the alkali metal hydroxide and put into the washing tub. Generation input part;
A washing machine comprising:
前記アルカリ金属水酸化物導入装置は、
塩化ナトリウムを添加する塩化ナトリウム添加部と、
前記塩化ナトリウム添加部の前記塩化ナトリウムを水に溶解して塩化ナトリウム水溶液を生成する塩化ナトリウム水溶液生成部と、
前記塩化ナトリウム水溶液を電気分解し、前記アルカリ金属の水酸化物として水酸化ナトリウムを含有した水溶液を生成する水酸化ナトリウム水溶液生成部と、
を備えることを特徴とする洗濯機。 In the washing machine according to claim 2 or claim 3,
The alkali metal hydroxide introducing device is:
A sodium chloride addition part for adding sodium chloride,
A sodium chloride aqueous solution generation part for dissolving the sodium chloride of the sodium chloride addition part in water to generate a sodium chloride aqueous solution;
Electrolyzing the sodium chloride aqueous solution to produce an aqueous solution containing sodium hydroxide as the alkali metal hydroxide;
A washing machine comprising:
前記洗濯槽は、外槽と、この外槽内で回転可能に配置される内槽と、を備え、
前記内槽および前記外槽とは別に、前記塩化ナトリウム水溶液を電気分解する電気分解槽を備えることを特徴とする洗濯機。 The washing machine according to claim 8 or 9,
The washing tub includes an outer tub and an inner tub disposed rotatably in the outer tub.
Separately from the inner tub and the outer tub, a washing machine comprising an electrolysis tub for electrolyzing the sodium chloride aqueous solution.
前記電気分解槽は、電気分解で発生した塩素ガスを回収する塩素ガス回収部と、
回収した前記塩素ガスを、すすぎ工程において、すすぎ水に投入する塩素ガス投入機構と、を備えることを特徴とする洗濯機。 The washing machine according to claim 10,
The electrolysis tank includes a chlorine gas recovery unit that recovers chlorine gas generated by electrolysis,
A washing machine comprising: a chlorine gas charging mechanism for charging the recovered chlorine gas into rinse water in a rinsing step.
前記制御装置は、前記洗い水の液性が前記液性制御領域未満に低下したと判定した場合、前記電気分解槽で電気分解を実行して水酸化ナトリウムを含有した水溶液を前記洗い水に追加して前記液性制御領域まで戻す制御を実行することを特徴とする洗濯機。 The washing machine according to claim 10 or 11,
When the controller determines that the washing liquid has fallen below the liquidity control region, the controller performs electrolysis in the electrolysis tank and adds an aqueous solution containing sodium hydroxide to the washing water. Then, the washing machine is configured to execute control to return to the liquid property control region.
前記制御装置は、すすぎ工程を実行した後、前記洗濯槽に前記塩化ナトリウム水溶液を投入して排出する排出工程を実行することを特徴とする洗濯機。 The washing machine according to any one of claims 5 to 12,
The said control apparatus performs the discharge process which throws in and discharges | emits the said sodium chloride aqueous solution to the said washing tub after performing a rinse process.
前記洗濯槽を洗浄する槽洗浄部材を備え、
前記制御装置は、前記槽洗浄部材によって前記洗濯槽を洗浄する槽洗浄工程を実行した後、前記洗濯槽に前記塩化ナトリウム水溶液を投入して排出する排出工程を実行することを特徴とする洗濯機。 The washing machine according to any one of claims 5 to 12,
A tank cleaning member for cleaning the washing tank;
The control device performs a draining process of charging and discharging the sodium chloride aqueous solution into the washing tub after performing a tank cleaning process of cleaning the washing tub with the tank cleaning member. .
Priority Applications (1)
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JP2016084933A JP2017192576A (en) | 2016-04-21 | 2016-04-21 | Washing machine |
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JP2016084933A JP2017192576A (en) | 2016-04-21 | 2016-04-21 | Washing machine |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019150411A (en) * | 2018-03-06 | 2019-09-12 | 健太郎 高梨 | Laundry system, and laundry equipment |
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2016
- 2016-04-21 JP JP2016084933A patent/JP2017192576A/en active Pending
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JP7034774B2 (en) | 2018-03-06 | 2022-03-14 | 健太郎 高梨 | Laundry system, laundry equipment |
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