JP2017187472A - 疲労評価方法及び試験装置、試験方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】繰り返し荷重が構造物に作用した場合に構造物に生じる疲労損傷を高い精度で評価することができる。【解決手段】試験体の解析モデルを作成するステップと、解析モデルの各部材に対して材料構成則を設定するステップと、材料構成則を設定した解析モデルに対して繰り返し荷重を作用させたシミュレーションを実行するステップと、試験体の試験結果を取得するステップと、試験体の試験結果とシミュレーションの結果とを比較し、収束条件を満たすか判定し、収束条件を満たさない場合、解析モデルを作成するステップまたは材料構成則を設定するステップに戻し、シミュレーションの条件を調整させ、収束条件を満たす場合、シミュレーションの条件を確定するステップと、確定したシミュレーションの条件を用いて、解析対象のモデルを作成し、繰り返し荷重を作用させたシミュレーションを実行し、解析対象の疲労損傷を評価するステップと、を有する。【選択図】図8

Description

本発明は、疲労評価方法及び試験装置、試験方法に関するものである。
構造物の耐久性等を評価するために構造物に対する機械的な負荷を評価する方法がある。特許文献1には、使用状況状態のデータから応力分布解析により構造部材の応力分布領域を区分して応力区分領域を設定し、この設定した区分領域の亀裂長さを画像入力し、この画像から亀裂長さを計測して区分領域内の最大亀裂長さを決定し、区分領域の最大亀裂長さを基に予め作成されるマスターカーブから求めた構造部材の疲労寿命基準値としての破損繰返し数比を決定し、この決定した破損繰返し数比に将来の運転・停止運転回数を加味して将来の構造物の亀裂長さの進展を予測し、この予測された構造物の亀裂長さと構造物の破損に至らしめる限界亀裂長さとを対比してその差分から構造物が将来、何回の起動・停止運転回数が可能であるかを判定する構造部材の疲労寿命予測方法が記載されている。
また、機械的負荷を試験する装置としては、特許文献2に取付部の形をした受動手段と、取付部とパネルとの間で、通常の使用時にパネルを囲む部分によって発生する応力に相当する応力を幾何学的に印加するインターフェース手段と、を備える構造パネル用試験装置が記載されている。
特開平10−160646号公報 特許第5306339号公報
構造物にかかる負荷としては、繰り返し荷重も想定される。このような繰り返し荷重は、数値解析で繰り返し荷重を負荷した解析を行う場合があるが、実際の挙動とのずれが生じる恐れがある。
また、構造物としては、凹部に凸部が挿入された構造物があるが、一般的な試験装置で機械的な特性を評価することが難しい。
そこで、本発明は、繰り返し荷重が構造物に作用した場合に構造物に生じる疲労損傷を高い精度で評価することができる疲労評価方法及び凹部に凸部が挿入された構造物への負荷を評価することができる試験装置、試験方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、試験体の解析モデルを作成するステップと、前記解析モデルの各部材に対して材料構成則を設定するステップと、前記材料構成則を設定した前記解析モデルに対して繰り返し荷重を作用させたシミュレーションを実行するステップと、試験体の試験結果を取得するステップと、前記試験体の試験結果とシミュレーションの結果とを比較し、収束条件を満たすか判定し、前記収束条件を満たさない場合、前記解析モデルを作成するステップまたは前記材料構成則を設定するステップに戻し、シミュレーションの条件を調整させ、前記収束条件を満たす場合、シミュレーションの条件を確定するステップと、確定したシミュレーションの条件を用いて、解析対象のモデルを作成し、繰り返し荷重を作用させたシミュレーションを実行し、解析対象の疲労損傷を評価するステップと、を有することを特徴とする。
前記試験結果は、繰り返し荷重を作用させて生じる応力とひずみのヒステリシスループを含み、前記ヒステリシスループは、繰り返し荷重の繰り返し回数に応じて、応力とひずみの関係が変化し、前記収束条件は、繰り返し荷重の繰り返し回数ごとに前記試験結果のヒステリシスループと、試験体の解析モデルのシミュレーションのヒステリシスループと、の差が設定した範囲内であるかを含むことが好ましい。
また、ヒステリシスループのひずみが最も大きくなる位置での応力値で比較を行うことが好ましい。
また、前記試験結果は、繰り返し荷重の繰り返し回数ごとの降伏応力の値を含み、前記収束条件は、繰り返し荷重の繰り返し回数ごとに前記試験結果の降伏応力と、試験体の解析モデルのシミュレーションの降伏応力と、の差が設定した範囲内であるか含むことが好ましい。
また、前記試験体は、凸部が設けられた第1部材と前記凸部が挿入された凹部を有する第2部材とを有する構造物であることが好ましい。
また、前記試験結果は、前記第1部材に固定された第1支持部材と、前記第2部材に固定された第2支持部材と、前記第1支持部材と前記第2支持部材との一方を固定し、他方に前記凸部の突出方向と直交する方向に負荷を加える負荷機構と、前記第1部材及び前記第2部材の少なくとも一方の機械的負荷を検出する負荷検出装置と、を有する試験装置を用い、前記負荷機構により前記凸部の突出方向と直交する方向に負荷の方向を所定時間で反転させる繰り返し荷重で加え、前記負荷検出装置で計測した結果であることが好ましい。
上記課題を解決するために、本発明は、凸部が設けられた第1部材と前記凸部が挿入された凹部を有する第2部材に生じる機械的負荷を計測する試験装置であって、前記第1部材に固定された第1支持部材と、前記第2部材に固定された第2支持部材と、前記第1支持部材と前記第2支持部材との一方を固定し、他方に前記凸部の突出方向と直交する方向に負荷を加える負荷機構と、前記第1部材及び前記第2部材の少なくとも一方の機械的負荷を検出する負荷検出装置と、を有することを特徴とする。
また、前記負荷機構は、前記凸部の突出方向と直交する方向に負荷の方向を所定時間で反転させる繰り返し荷重で加えることが好ましい。
また、前記負荷検出装置は、前記凸部の基端のひずみを計測することが好ましい。
また、前記第1支持部材は、前記凸部の突出方向への前記第1部材の移動を規制する第1反力冶具を備え、前記第2支持部材は、前記凸部の突出方向への前記第2部材の移動を規制する第2反力冶具を備えることが好ましい。
また、前記第1部材および前記第2部材を含み前記第1支持部材および前記第2支持部材を囲む内部を加熱する加熱槽と、前記第1部材および前記第2部材を前記凸部の突出方向で挟むように前記第1支持部材と前記第2支持部材との一方に前記第1支持部材と前記第2支持部材との他方における前記反力冶具を締結する締結部、前記締結部における締結力を計測する締結力計測部、および前記締結部における締結力を調整する締結力調整部を有する締結機構と、前記第1支持部と前記第2支持部との少なくとも一方を前記凸部の突出方向に移動可能に支持する可動支持部と、を備えることが好ましい。
また、前記可動支持部は、前記第1支持部材と前記第2支持部材との他方と、前記負荷機構との間に設けられることが好ましい。
また、前記可動支持部は、前記第1支持部材と前記第2支持部材との一方と、これを固定する固定部との間に設けられることが好ましい。
また、前記第1支持部材の前記凸部の突出方向への変位を計測する第1変位計測部と、前記第2支持部材の前記凸部の突出方向への変位を計測する第2変位計測部と、を備えることが好ましい。
また、前記第1支持部材に設けられて前記凸部を保持する保持部を備えることが好ましい。
上記課題を解決するために、本発明は、上記の試験装置において前記第1部材および前記第2部材を設置するステップと、次に、前記加熱槽の内部を加熱するステップと、次に、加熱による変形に応じて前記締結部における締結力を前記締結機構により調整しつつ、前記可動支持部により前記第1支持部材と前記第2支持部材との少なくとも一方を前記凸部の突出方向に移動させて前記負荷機構における負荷方向の傾きを補正するステップと、次に、上記の疲労評価方法を実行するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の疲労評価方法は、繰り返し荷重が構造物に作用した場合に構造物に生じる疲労損傷を高い精度で評価することができる。本発明の試験装置は、凹部に凸部が挿入された構造物への負荷を評価することができる。
図1は、解析対象物の一例の概略構成図である。 図2は、構造物評価システムの概略構成を示すブロック図である。 図3は、試験装置の一例を示す概略構成図である。 図4は、試験体の周辺部を拡大して示す概略構成図である。 図5は、試験体の周辺部を拡大して示す概略構成図である。 図6は、試験体の第1部材を示す概略構成図である。 図7は、試験体の第2部材を示す概略構成図である。 図8は、解析装置の処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、解析装置の処理で実行する疲労評価方法の一例を説明するための説明図である。 図10は、解析装置の処理で実行する疲労評価方法の一例を説明するための説明図である。 図11は、解析装置の処理で実行する疲労評価方法の一例を説明するための説明図である。 図12は、解析装置の処理で実行する疲労評価方法の一例を説明するための説明図である。 図13は、解析装置の処理で実行する疲労評価方法の一例を説明するための説明図である。 図14は、解析装置の処理で実行する疲労評価方法の一例を説明するための説明図である。 図15は、試験装置の他の例を示す概略構成図である。 図16は、試験装置の他の例における試験体の周辺部を拡大して示す概略構成図である。 図17は、試験装置の他の例における試験体の周辺部を拡大して示す概略構成図である。 図18は、図16におけるA−A断面拡大図である。 図19は、図16におけるB−B断面拡大図である。 図20は、試験方法の一例を示すフローチャートである。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
まず、図1を用いて、解析の対象となる構造物について説明する。図1は、解析対象物の一例の概略構成図である。解析対象物は、繰り返し荷重が加わる種々の部材とすることができる。図1に示す解析対象物10は、第1構造物12と、第2構造物14と、第1部材16と、第2部材18、とを有する。第1構造物12と、第2構造物14と、は対面して配置されている。第1部材16は、第1構造物12の第2構造物14と対面する位置に配置されている。第1部材16は、支持金物22と凸部24とを有する。支持金物22は、挿入部26が第1構造物12に挿入され、第1構造物12に固定される。凸部24は、支持金物22の第2構造物14側の面に形成され、第2構造物14に向かって突出している。第2部材18は、支持金物32と凹部34とを有する。支持金物32は、第2構造物14に固定される。凹部34は、支持金物32の第1構造物12側の面に形成され、第2構造物14に向かって凹んでいる。第1部材16と第2部材18とは、凸部24が凹部34に挿入されている。第1部材16と第2部材18とは、凸部24の突出方向に平行な方向36に直交する方向である矢印38の方向への第1構造物12と第2構造物14との相対移動を規制する。解析対象物10は、第1部材16と第2部材18とのように凹部と凸部で相対移動を規制するキー構造を備える構造物を対象とすることができる。
図2は、構造物評価システムの概略構成を示すブロック図である。構造物評価システム40は、解析装置(疲労評価装置)42と、試験装置44と、を有する。解析装置42は、解析モデルを作成し、作成した解析モデルを解析する各種条件を設定し、設定した条件で解析モデルに作用する機械的負荷のシミュレーションを行う。解析装置42は、演算部50と、記憶部52と、入力部54と、表示部56と、を有する。
演算部50は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)と、記憶手段であるメモリ、例えばRAM(Random Access Memory)とを備え、これらのハードウェア資源を用いてプログラムを実行することによって各種の機能を実現する。具体的には、演算部50は、記憶部52に記憶されているプログラムを読み出してメモリに展開し、メモリに展開されたプログラムに含まれる命令をCPUに実行させる。そして、演算部50は、CPUによる命令の実行結果に応じて、メモリ及び記憶部52に対してデータの読み書きを行ったり、通信部等の動作を制御したりする。
記憶部52は、磁気記憶装置や半導体記憶装置等の不揮発性を有する記憶装置からなり、各種のプログラムやデータを記憶する。記憶部52に記憶されるプログラムには、解析対象物及び試験体のモデルを作成し、繰り返し負荷が作用した場合の疲労損傷を解析する解析プログラムと、解析に用いる解析モデルを作成するモデル作成プログラムと、が含まれる。記憶部52に記憶されるデータには、条件テーブルも含まれる。条件テーブルは、解析プログラムの解析処理で用いる境界条件や材料構成則、演算式等が記憶されている。また、条件テーブルには、モデルを作成するための条件、各要素の関係、大きさ等の情報も記憶されている。なお、記憶部52が記憶することとしているプログラム及びデータの一部または全ては、通信部がネットワークを介して通信可能な他の装置に記憶され、必要に応じて通信部にダウンロードされることとしてもよい。また、記憶部52が記憶することとしているプログラム及びデータの一部または全ては、記憶媒体に記憶され、必要に応じて媒体読取部によって読み取られることとしてもよい。
入力部54は、キーボード、マウス、タッチパネル等、ユーザ、オペレータが操作を入力する機器である。表示部56は、文字や図形等の各種情報を表示する機器である。表示部56は、液晶パネルや有機EL(Organic Electro−Luminescence)パネル、プロジェクタ等の表示装置である。
試験装置44は、解析対象物の特徴部分を模擬した試験体に対して繰り返し荷重を加える試験を行い、試験体に生じる変化、具体的にはひずみや亀裂の発生を計測する。以下、図3から図7を用いて、試験装置44の概略構成を説明する。図3は、試験装置の一例を示す概略構成図である。図4は、試験体の周辺部を拡大して示す概略構成図である。図5は、試験体の周辺部を拡大して示す概略構成図である。図6は、試験体の第1部材を示す概略構成図である。図7は、試験体の第2部材を示す概略構成図である。
試験装置44は、試験装置本体62と、制御装置63とを有する。試験装置44は、試験体64に対して、機械的負荷を加えて、試験体64の状態を計測する。制御装置63は、試験装置本体62の各部の動作を制御し、各部で取得した情報に基づいて試験結果を出力する。
試験装置44の説明の前に、試験体64の構造について説明する。試験体64は、解析対象物の第1部材16と第2部材18を模擬した構造物である。試験体64は、図4、図6及び図7に示すように、第1部材100と第2部材102とを有する。
第1部材100は、基部112と凸部114とを有する。基部112は、板状の部材である。凸部114は、基部112の表面に設けられており、設けられている面から離れる方向に突出している。凸部114は、突出方向に平行な側面116が設けられている。基端118は、側面116と基部112との接続である。基端118は、盛り上がった形状となっており、本実施形態では曲面形状となっている。また、第1部材100は、基部112を試験装置44に取り付けるためのねじ穴119が設けられている。なお、本実施形態で試験装置44に取り付けるための機構としてねじ穴119を設けたが、第1部材100を試験装置44に取り付ける機構はネジ穴とねじに限定されず、種々の機構を用いることができる。
第2部材102は、基部122と凹部124とを有する。基部122は、板状の部材である。凹部124は、基部122の表面に設けられており、設けられている面に形成されたくぼみである。凹部124は、表面に直交する側面126が設けられている。凹部124は、深さが凸部114の高さよりも深い。基端128は、凹部124の基端であり、側面126と基部122との接続である。基端128は、面取り形状となっており、本実施形態で直線面となっている。また、第2部材102は、基部122に試験装置44に取り付けるためのねじ穴129が設けられている。
試験体64は、図4に示すように、第1部材100の凸部114が、第2部材102の凹部124に挿入された状態で配置される。試験体64は、凸部114の側面116と凹部124の側面126とが対面する。側面116と側面126とは、隙間があっても接していてもよい。
試験装置本体62は、第1支持部材70と、第2支持部材72と、土台(固定部)74と、案内棒76と、駆動部(負荷機構)78と、ロードセル80と、負荷計測部(負荷検出装置)82と、を有する。
第1支持部材70は、土台74に固定され、試験体64の第1部材100が固定されている。第1支持部材70は、図4及び図5に示すように、第1固定治具90と、第1反力冶具92と、支持部94と、を有する。第1固定治具90は、第1部材100を固定する。第1固定治具90は、第1部材100の基部112を埋め込む凹部が設けられており、第1部材100は、ねじ穴119に挿入されたねじが第1固定治具90に締結されることで、第1固定治具90に固定される。第1部材100は、凸部114が露出した状態で、第1固定治具90に固定される。第1反力冶具92は、第1固定治具90の第1部材100が配置されている面とは反対側の面に配置されている。第1反力冶具92は、第1固定治具90から離れる方向に延びて支持部94に固定された部材であり、第1固定治具90の表面に直交する面に変形しにくい構造となっている。第1反力冶具92は、第1固定治具90を支持することで、第1固定治具90が第1反力冶具92側に移動することを規制する。支持部94は、土台74に固定されている。支持部94は、第1固定治具90と、第1反力冶具92とが固定されている。第1反力冶具92は、複数設けられることが好ましい。ここで、支持部94は、土台74に対して位置調整可能な構造、例えば、ボルトが挿入される穴を長穴として、位置を調整できる構造とすることが好ましい。これにより、試験体の形状に合わせて、位置を調整することができる。
第2支持部材72は、駆動部78に固定され、試験体64の第2部材102が固定されている。第2支持部材72は、第1支持部材70の第1部材100が固定されている面と対面して配置されている。第2支持部材72は、図4に示すように、第2固定治具96と、第2反力冶具98と、を有する。第2固定治具96は、第2部材102を固定する。第2固定治具96は、第2部材102の基部122を埋め込む凹部が設けられており、第2部材102は、ねじ穴129に挿入されたねじが第2固定治具96に締結されることで、第2固定治具96に固定される。第2固定治具96は、第2部材102が設置されている面と直交する面(本実施形態では鉛直方向上側の面)が駆動部78に固定されている。第2反力冶具98は、第2固定治具96の第2部材102が配置されている面とは反対側の面に配置されている。第2反力冶具98は、第1固定治具90にボルトによる締結によって固定されており、第2固定治具96の表面に直交する面に変形しにくい構造となっている。第2反力冶具98は、第2固定治具96が第2反力冶具98側に移動することを規制する。また、第2反力部材98と第2固定治具96との間には、案内棒76の軸方向への相対移動時の摩擦抵抗を低減する機構、例えば、硬度の高い耐摩耗材、ベアリング式ガイド構造を設けることが好ましい。また、第1固定治具90と第2固定治具96との間にも摩擦を低減する機構を設けてもよい。
土台74は、試験装置本体62が設置される面に固定される。土台74は、第1支持部材70と、第2支持部材72と、案内棒76と、駆動部78と、ロードセル80と、負荷計測部82と、を直接または間接的に支持する。案内棒76は、土台74に固定されている。案内棒76は、試験時に機械的負荷を作用させる方向が軸方向となる向きで配置されている。案内棒76は、複数配置されている。駆動部78は、案内棒76に挿入されている。駆動部78は、第2支持部材72を案内棒76に沿って移動させる。具体的には、駆動部78は、第1支持部材70と第2支持部材72とが対面している面に平行な方向に第2支持部材72を移動させる。駆動部78は、油圧等で作動し、荷重負荷を生じさせる。
ロードセル80は、駆動部78と第2支持部材72との間に配置されている。ロードセル80は、駆動部78が第2支持部材72を移動させることで、試験体64に加わる力を検出する。負荷計測部82は、試験体64に設けられ、試験体64に作用する機械的負荷、具体的には、ひずみを計測する。負荷計測部82は、計測点84a、84b、84cのひずみを計測する。計測点84aは、第1部材100の基部112である。なお、本実施形態では、計測点84aを基部112に設けたが凸部114に設けてもよい。計測点84bは、第2部材102の基部122である。計測点84cは、凸部114の基端118である。負荷計測部82は、計測点84a、84bで第1部材100と第2部材102の相対変位を計測することできる。負荷計測部82は、計測点84a、84bのひずみをカンチレバー式の変位計を用いて計測することができる。負荷計測部82は、計測点84cで凸部114の基端118の局所ひずみを計測することができる。計測点84cは、ひずみゲージで計測することができる。なお計測点は、本実施形態に限定されず、凹部と凸部の種々の部分を計測対象とすることができる。
試験装置44は、試験体64を設置し、駆動部78で第2支持部材72を第1支持部材70に対して移動させることで、凸部114の突出方向に直交する方向に試験体64の第1部材100と第2部材102とが相対移動する力を付与する。これにより、凸部114の側面116と凹部124の側面126とが接触し、側面116、126に直交する方向の力が加わる。試験装置44は、駆動部78で力が作用する向きを一定時間で切り換えることで、凸部114と凹部124に対して、力が加わる方向変化する繰り返し荷重を付加することができる。試験装置44は、ロードセル80で試験体64に係る力を検出し、負荷計測部82により各部で生じるひずみを計測する。試験装置44は、以上のようにして、試験体64に対して繰り返し荷重が付与した場合の応力とひずみの関係の時間変化を計測する。また、試験装置44は、力が加わる方向変化する繰り返し荷重を付加する試験時に、試験体64を一時的に取り出し、計測を行うことで、疲労き裂の発生寿命を測定することもできる。
次に、図8から図14を用いて、構造物評価システム40で実行する疲労評価方法の一例について説明する。図8は、解析装置の処理の一例を示すフローチャートである。図9は、解析装置の処理で実行する疲労評価方法の一例を説明するための説明図である。図10は、解析装置の処理で実行する疲労評価方法の一例を説明するための説明図である。図11は、解析装置の処理で実行する疲労評価方法の一例を説明するための説明図である。図12は、解析装置の処理で実行する疲労評価方法の一例を説明するための説明図である。図13は、解析装置の処理で実行する疲労評価方法の一例を説明するための説明図である。図14は、解析装置の処理で実行する疲労評価方法の一例を説明するための説明図である。図8に示す処理は、解析装置42が、解析対象物に基づいて作成した試験体のモデルを解析し、試験装置44で取得した結果との比較を行い、特性を特定し、特定した特性に基づいて解析対象物のモデルの解析を実行することで、解析対象物の疲労損傷を評価する。
解析装置42は、試験体の解析モデルを作成する(ステップS12)。具体的には、試験装置44で試験する試験体の形状、材料に基づいてモデルを作成する。また、試験体は、第1部材の凸部が第2部材の凹部に挿入された構造物である。具体的には、図9に示すように、複数のメッシュに分割したモデルを作成する。図9に示す解析モデルは、凸部114と凹部124の一部である。
解析装置42は、作成した試験体の解析モデルに対して、材料構成則を設定する(ステップS14)。ここで、材料構成則は、材料の繰り返し硬化とひずみ硬化を考慮した材料構成則である。具体的には、材料構成則は、材料への繰返しの応力の負荷により、応力ひずみ特性が変化する規則、具体的には、材料への繰返しの応力の負荷の回数によって、応力ひずみ履歴が増減する特性である。
解析装置42は、材料構成則を設定したら、試験体の解析モデルを用いてシミュレーションを実行する(ステップS16)。シミュレーションは、有限要素法(FEM)を用いた解析である。したがってモデルも有限要素法のモデルである。シミュレーションは、試験体の解析モデルに弾性領域を超える繰り返し荷重が作用した場合に試験体に生じるひずみを解析する。
解析装置42は、シミュレーションを実行したら、試験結果を取得する(ステップS18)。試験結果は、試験装置44で解析モデルの元となった試験体を用いて実行した試験の結果である。解析装置42は、繰り返し処理で、試験結果を取得済みの場合、ステップS18の処理を実行しなくてもよい。
解析装置42は、試験結果を取得したら、収束条件を満たすかを判定する(ステップS20)。具体的には、シミュレーションの結果と、試験結果とを比較し、シミュレーションの結果と、試験結果との関係が予め設定されている収束条件を満たすかを判定する。
例えば、本実施形態は繰り返し荷重を付加するため、試験結果及びシミュレーション結果は、ともに繰り返し荷重を作用させて生じる応力とひずみのヒステリシスループを導き出せる。ここで、ヒステリシスループは、材料構成則を用いているため、繰り返し荷重の繰り返し回数に応じて、応力とひずみの関係が変化する。解析装置42は、図10に示すように、試験結果のヒステリシスループ140と、シミュレーションのヒステリシスループ142と、を比較する。この場合、繰り返し荷重の繰り返し回数ごとに試験結果のヒステリシスループと、試験体の解析モデルのシミュレーションのヒステリシスループと、の差が設定した範囲内であるかを収束条件に設定することができる。ここで、解析装置42は、ヒステリシスループのひずみが最も大きくなる位置144での応力値で比較を行うことが好ましい。ヒステリシスループのひずみが最も大きくなる位置つまりピークを比較することで、比較を簡単に行うことができる。
また、試験結果及びシミュレーション結果は、繰り返し荷重の繰り返し回数ごとの降伏応力の値を含む。降伏応力は、図11に示すように、応力とひずみの関係に基づいて算出することができる。ここで、材料構成則を用いているため、図12に示すように、繰り返し荷重の繰り返し回数に応じて、降伏応力の値が変化する。解析装置42は、繰り返し荷重の繰り返し回数ごとに試験結果の降伏応力と、試験体の解析モデルのシミュレーションの降伏応力と、の差が設定した範囲内であるかを収束条件に含めることができる。
また、試験結果及びシミュレーション結果は、図13及び図14に示すように、繰り返し荷重の繰り返し回数ごとの各方向のひずみ量の値を含む。ひずみの方向は、試験体の亀裂が生じる方向を基準に設定してもよいし、凸部の方向と荷重をかける方向とに基づいて設定してもよい。ひずみの量は、繰り返し荷重の繰り返し回数ごとに変化する。解析装置42は、繰り返し荷重の繰り返し回数ごとに試験結果のひずみ範囲と、試験体の解析モデルのシミュレーションのひずみ範囲と、の差が設定した範囲内であるかを収束条件に含めることができる。
解析装置42は、収束条件を満たさない(ステップS20でNo)と判定した場合、ステップS12に戻り、解析モデル及び材料構成則の少なくとも一方を変化させ、再び、ステップS12からステップS20の処理を行う。
解析装置42は、収束条件を満たす(ステップS20でYes)と判定した場合、解析対象のモデルを用いて、シミュレーションを実行する(ステップS22)。解析装置42は、収束条件を満たしたシミュレーションの条件に基づいて、解析対象物のモデルを作成し、材料構成則を含む各種条件を設定する。ここで、材料構成則は、試験体モデルと同材料で実施した繰返し疲労試験結果より応力ひずみ履歴が合うよう、解析対象物の解析にも適用する。解析装置42は、設定した条件に基づいて、解析対象物のシミュレーションを実行する。解析対象物のシミュレーションも、繰り返し荷重、具体的には、降伏応力点を超える繰り返し荷重が作用した場合に解析対象物に生じるひずみを解析する。
解析装置42は、シミュレーションを実行したら、解析結果を評価する(ステップS24)。解析結果に基づいて、解析対象物の疲労損傷を評価する。
解析装置42は、試験体の試験の結果とシミュレーションの結果に基づいて、対象物質の材料構成則を同定し、同定した材料構成則を用いて、解析対象物のシミュレーションを行うことで、非線形弾性解析を高い精度で実行することができる。つまり、試験体を用いて試験結果との比較を行うことで、解析による材料構成則の妥当性を高くした状態で解析対象物10の解析を行うことができる。これにより、繰り返し荷重が付加された場合の解析対象物の変化を解析することができ、解析対象物の疲労損傷を高い精度で評価することができる。
また、構造物評価システム40は、凹部に凸部が挿入された解析対象物の凸部の基端118をひずみの解析対象とし、基端118のひずみを計測することで、基端118の疲労損傷を評価することができる。
本実施形態の構造物評価システム40は、試験装置44以外の試験装置で繰り返し荷重により生じる試験体の機械的負荷を計測してもよい。
ここで、本実施形態の構造物評価システム40は、試験装置44で試験体の試験を行うことで、より高い精度で、試験体の凸部に直交する方向の繰り返し荷重により生じる試験体の機械的負荷を計測することができる。試験装置44は、任意の回数の繰返し、荷重または変位を試験体に作用させ、評価部位のき裂の発生状況を非破壊検査、レプリカ法などの転写方法で確認させることで、凹部と凸部が組み合わされたキー型構造物の疲労損傷や疲労寿命を直接評価することも可能となる。
試験装置44は、第1反力冶具92と第2反力冶具98との距離を調整可能とすることで、任意のせん断応力と曲げ応力の比率での試験が可能となる。ここで、試験体の基端の構造は、解析対象物の基端と同じ大きさとすることが好ましい。
なお、本実施形態の試験装置44は、繰り返し荷重の試験以外の試験にも用いることができる。具体的には、試験体64のように凹部に凸部が挿入された構造物の凸部の突出方向に直交する方向に機械的な負荷を作用させ、構造物の特性を検出する各種試験に用いることができる。例えば、試験装置44は、試験体64の破断試験を行うこともできる。
以下、本実施形態の試験装置44の他の例について説明する。図15は、試験装置の他の例を示す概略構成図である。図16は、試験装置の他の例における試験体の周辺部を拡大して示す概略構成図である。図17は、試験装置の他の例における試験体の周辺部を拡大して示す概略構成図(図16におけるH−H断面図)である。図18は、図16におけるA−A断面拡大図である。図19は、図16におけるB−B断面拡大図である。
試験体64の実際の使用環境が室温である場合は、室温環境下で上述したように破断試験を行うことで疲労損傷を高い精度で評価することができる。一方、試験体64の実際の使用環境が高温環境(例えば、300℃から350℃)である場合は、当該高温環境下にて破断試験を行うことが望ましい。ただし、試験装置44全体を高温環境下にすると、設備が大がかりになるため、図15に示すように、試験体64を含み、第1支持部材70、第2支持部材72、および負荷計測部82を局所的に高温環境下とする。しかし、高温環境下において、温度の変化(線膨張)により各冶具に変形が生じると、第1支持部材70の第1固定治具90と第2反力冶具98とのボルト締結部の締結力低下や、試験体64である第1部材100および第2部材102の固定位置と荷重線(試験時に機械的負荷を作用させる軸方向)とのずれが生じ、これらにより繰り返し荷重が均等に加わらなくなり疲労損傷の評価の精度が低下するおそれがある。
このため、本実施形態では、以下に説明するような工夫を講じている。なお、以下の説明において、上述した試験装置44と同等部分には同一の符号を付して説明を省略する。
試験装置44は、上述した構成に加えて、図16および図17に示すように、加熱槽150と、締結機構152と、可動支持部154と、変位計測部156と、を有する。
加熱槽150は、試験体64を含み、第1支持部材70、第2支持部材72、および負荷計測部82を局所的に高温環境下とするためのものである。加熱槽150は、第1部材100および第2部材102を含み第1支持部材70および第2支持部材72を耐熱性の断熱材で囲み、その内部を加熱する。加熱槽150は、例えば、恒温槽や電気炉を適用することができる。加熱槽150は、窓部150Aを有している。窓部150Aは、図16に示すように、締結機構152や変位計測部156や配線類(図示せず)を内部から外部に引き出すための開口穴として形成されている。また、窓部150Aは、図17に示すように、開口部が耐火ガラス150Bにより閉じられた確認窓として形成されている。なお、窓部150Aは、開口部が耐火ガラス150Bに限らずガラスや樹脂などの透明材により閉じられていてもよく、または開口部が何にも閉じられず開口したままとされていてもよい。
締結機構152は、締結部152Aと、締結力計測部152Bと、締結力調整部152Cと、を有する。
締結部152Aは、第1部材100および第2部材102を凸部114の突出方向(図16および図17に示す矢印36方向)で挟むように土台74側に固定される固定側である第1支持部材70の第1固定治具90に対し駆動部78により負荷が加えられる側に設けられる第2支持部材72の第2反力冶具98を締結するものである。具体的に、締結部152Aは、凸部114の突出方向に延在する雄ネジ部材152Aaを主としている。雄ネジ部材152Aaは、第2反力冶具98に凸部114の突出方向で貫通されている。雄ネジ部材152Aaは、先端側が、第1固定治具90において第1部材100が固定されている面に形成された雌ネジ穴152Abに螺合されて固定されている。雄ネジ部材152Aaは、第1固定治具90の雌ネジ穴152Abに螺合される先端側に、第1固定治具90において第1部材100が固定されている面に当接する当接部材152Acが設けられている。雄ネジ部材152Aaは、先端側が雌ネジ穴152Abに螺合され、当接部材152Acが第1固定治具90に当接することで第1固定治具90に固定される。なお、当接部材152Acは、第2固定冶具96を置いて第2反力冶具98に当接しない長さ(図16および図17に示す矢印36方向)に形成されている。また、雄ネジ部材152Aaは、第2反力冶具98に凸部114の突出方向で貫通された基端側が、筒部材152Adに挿通され、かつ筒部材152Adと共に窓部150Aを通して加熱槽150の外部に至り延在して設けられている。筒部材152Adは、加熱槽150の内部側の端部が第2反力冶具98に当接する。筒部材152Adは、加熱槽150の外部側に延在した端部に締結力計測部152Bが設けられて、当該締結力計測部152Bに当接する。また、雄ネジ部材152Aaは、第2反力冶具98に凸部114の突出方向で貫通された基端側が、筒部材152Adよりも長く突出し、かつ締結力計測部152Bに貫通してさらに延在し、ナット152Aeが螺着される。従って、締結部152Aは、ナット152Aeを雄ネジ部材152Aaに対して締め付けることで、締結力計測部152Bおよび筒部材152Adを介在しつつ第2反力冶具98を第2固定冶具96側に押圧する。このため、第2固定冶具96は、第1固定治具90に押し付けられ、第2固定冶具96と第1固定治具90との間で第2部材102と第1部材100とを凹部124に凸部114が挿入される方向に相対的に移動させる。一方、締結部152Aは、ナット152Aeを雄ネジ部材152Aaに対して緩めることで、締結力計測部152Bおよび筒部材152Adを第2反力冶具98から離れさせる。このため、第2固定冶具96は、第1固定治具90への押し付け力が弱まり、第2固定冶具96と第1固定治具90との間で第2部材102と第1部材100とを凹部124から凸部114が抜ける方向に相対的に移動可能とする。
締結力計測部152Bは、例えば、ロードセルからなり、上述したように締結部152Aにおいて雄ネジ部材152Aaが貫通して筒部材152Adとナット152Aeとの間に設けられている。従って、締結力計測部152Bは、筒部材152Adを介して第2固定冶具96と第1固定治具90との間で第2部材102と第1部材100とを挟む締結力を計測することができる。
締結力調整部152Cは、例えば、ステッピングモータからなり、締結部152Aのナット152Aeを保持して当該ナット152Aeを回転させる。従って、締結力調整部152Cは、ナット152Aeを雄ネジ部材152Aaに対して締め付けたり緩めたりするように回転させることで筒部材152Adを介して第2固定冶具96と第1固定治具90との間で第2部材102と第1部材100とを挟む締結力を調整することができる。
締結機構152は、締結部152Aと、締結力計測部152Bと、締結力調整部152Cと、一体に有しており、この締結機構152が第1部材100の凸部114と第2部材102の凹部124とが嵌め合う位置の上下位置となる少なくとも鉛直方向の2箇所(本実施形態では鉛直方向および水平方向に2箇所ずつの計4箇所)に配置されている。これにより、第1部材100の凸部114と第2部材102の凹部124とが嵌め合う位置の上下位置において、第1部材100と第2部材102とを挟むように締結し、その締結力を計測し、その締結力を調整する。
可動支持部154は、第1支持部材70と第2支持部材72との少なくとも一方を凸部114の突出方向(図16および図17に示す矢印36方向)に移動可能に支持するものである。
可動支持部154は、第2支持部材72を凸部114の突出方向に移動可能に支持する場合、駆動部78と、駆動部78により負荷が加えられる側に設けられる第2支持部材72との間に設けられる。具体的に、図16および図18に示すように、駆動部78側と第2支持部材72側との間に、相互を接続する接続フランジ160が設けられている。接続フランジ160は、鉛直方向の上の駆動部側フランジ160Aと、鉛直方向の下の第2支持部材側フランジ160Bとで構成され、駆動部側フランジ160Aの下面と第2支持部材側フランジ160Bの上面とが合わさって互いに接続される。駆動部側フランジ160A側に駆動部78が固定され、第2支持部材側フランジ160B側に第2支持部材72の第2固定冶具96が固定される。可動支持部154は、この接続フランジ160に設けられ、図18に示すように、駆動部側フランジ160Aの下面に突出して設けられたキー154aと、第2支持部材側フランジ160Bの上面に窪んで設けられたキー溝154bとで構成される。キー154aおよびキー溝154bは、凸部114の突出方向(図16および図17に示す矢印36方向)において延在して設けられて同方向にスライド移動することで互いに嵌め合わさり、その他の方向には移動が規制されて嵌め合い状態を維持する。従って、可動支持部154は、第2支持部材72を凸部114の突出方向に移動可能に支持する。
一方、可動支持部154は、第1支持部材70を凸部114の突出方向に移動可能に支持する場合、固定部である土台74と、土台74側に固定される固定側である第1支持部材70との間に設けられる。具体的に、図16および図19に示すように、第1支持部材70を土台74に固定する支持部94は、鉛直方向の上の第1支持部材側支持部94Aと、鉛直方向の下の土台側支持部94Bとで構成され、第1支持部材側支持部94Aの下面と土台側支持部94Bの上面とが合わさって互いに接続される。第1支持部材側支持部94A側に第1支持部材70が固定され、土台側支持部94B側が土台74に固定される。可動支持部154は、この支持部94に設けられ、図19に示すように、第1支持部材側支持部94Aの下面に突出して設けられたキー154aと、土台側支持部94Bの上面に窪んで設けられたキー溝154bとで構成される。キー154aおよびキー溝154bは、凸部114の突出方向(図16および図17に示す矢印36方向)において延在して設けられて同方向にスライド移動することで互いに嵌め合わさり、その他の方向には移動が規制されて嵌め合い状態を維持する。従って、可動支持部154は、第1支持部材70を凸部114の突出方向に移動可能に支持する。
可動支持部154は、少なくとも第2支持部を凸部114の突出方向に移動可能に支持するものが設けられていればよい。
変位計測部156は、第1支持部材70の凸部114の突出方向への変位を計測する第1変位計測部156Aと、第2支持部材72の凸部114の突出方向への変位を計測する第2変位計測部156Bと、を有する。第1変位計測部156Aは、第1支持部材70に接続されて窓部150Aを通して加熱槽150の外部に至り延在して設けられた一対の歪みセンサを有し、この歪みセンサにより第1支持部材70の凸部114の突出方向への変位が計測される。歪みセンサは、例えば、耐熱性の石英ガラスなどからなる。第2変位計測部156Bは、第2支持部材72に接続されて窓部150Aを通して加熱槽150の外部に至り延在して設けられた一対の歪みセンサを有し、この歪みセンサにより第2支持部材72の凸部114の突出方向への変位が計測される。歪みセンサは、例えば、耐熱性の石英ガラスなどからなる。
そして、上述した構成の試験装置44では、図15に示すように、締結機構152において、締結力計測部152Bの計測結果(計測信号)が制御装置63に出力される。制御装置63では、締結力計測部152Bの計測結果に基づいて締結力調整部152Cの動作を制御する。具体的に、加熱槽150により加熱された高温環境下において、第1支持部材70および第2支持部材72の各冶具に変形が生じた場合、この変形により締結部152Aの締結力に変化が生じる。制御装置63は、この締結力の変化を締結力計測部152Bによる計測結果として入力する。そして、制御装置63は、第1部材100の凸部114と第2部材102の凹部124との嵌め合いが上述した評価試験に影響がない状態とするように、締結力調整部152Cの動作を制御して締結力を調整する。
さらに、上述した構成の試験装置44では、図15に示すように、変位計測部156により計測された計測結果(計測信号)が制御装置63に出力される。本実施形態では、変位計測部156の計測結果に基づき、可動支持部154を可動させる。可動支持部154の可動は、オペレータが行うか、アクチュエータ(図示せず)を制御装置63が制御することにより行う。この結果、第1支持部材70の凸部114の突出方向への変位や、第2支持部材72の凸部114の突出方向への変位がキャンセルされ、駆動部78の作動によって、第2支持部材72を案内棒76に沿って鉛直方向に移動させることが可能になる。即ち、試験装置44では、駆動部(負荷機構)78の作動によって第2支持部材72を案内棒76に沿って鉛直方向に移動させることで第1部材100および第2部材102に対して鉛直方向(負荷方向)に負荷を加えるが、上述した締結力の調整に伴い、駆動部78の作動により第1部材100および第2部材102に加わる負荷方向が鉛直方向に対して傾いてしまう。このため、本実施形態の試験装置44では、締結力の調整に基づいて第1支持部材70と第2支持部材72との少なくとも一方を凸部114の突出方向に移動させることで、駆動部78の作動により第1部材100および第2部材102に加わる負荷方向が鉛直方向に補正される。なお、可動支持部154は、第1支持部材70の凸部114の突出方向への変位や、第2支持部材72の凸部114の突出方向への変位に追従して滑り可動する構成であってもよい。
また、本実施形態の試験装置44は、図16および図17に示すように、第1支持部材70において、第1部材100が固定される第1固定治具90に保持部158が設けられている。保持部158は、第1固定治具90に第1部材100まで貫通して設けられたボルト穴に第1固定治具90の外部から螺込まれるボルトである。そして、保持部158は、螺込んだ状態で第1部材100に当接することで第1部材100を保持する。このため、加熱槽150により加熱された高温環境下において、第1支持部材70および第2支持部材72の各冶具に変形が生じた場合であっても、第1部材100の位置を保持することができる。保持部158は、1箇所であってもよいが、複数箇所に設けることで保持力を増すことができる。
図20は、試験方法の一例を示すフローチャートである。図20に示すように、本実施形態の試験方法は、試験装置44を設置する(ステップS22)。ステップS22では、試験装置44において第1部材100および第2部材102を設置すると共に、加熱槽150を設置する。この試験装置44の設置後において、駆動部78により一定負荷を加えて負荷荷重を計測することで、第1支持部材70と第2支持部材72との間に摩擦による負荷損失が生じていないかを確認し、損失が生じている場合は締結部152Aにおける締結力を締結力調整部152Cにより調整する。次に、加熱を行う(ステップS24)。ステップS24では、加熱槽150の内部を加熱する。次に、調整を行う(ステップS26)。ステップS26では、加熱による各冶具の変形に応じて締結部152Aにおける締結力を締結力調整部152Cにより調整しつつ、可動支持部154により第1支持部材70と第2支持部材72との少なくとも一方を凸部114の突出方向に移動させて駆動部78における負荷方向の傾きを補正する。次に、評価を行う(ステップS28)。ステップS28では、上述した疲労評価方法を実行する。従って、この試験方法によれば、高温環境下の試験結果の精度を向上し、疲労損傷を高い精度で評価することができる。
10 解析対象物
12 第1構造物
14 第2構造物
16 第1部材
18 第2部材
22 支持金物
24 凸部
26 挿入部
32 支持金物
34 凹部
40 構造物評価システム
42 解析装置(疲労評価装置)
44 試験装置
50 演算部
52 記憶部
54 入力部
56 表示部
62 試験装置本体
63 制御装置
64 試験体
70 第1支持部材
72 第2支持部材
74 土台
76 案内棒
78 駆動部
80 ロードセル
82 負荷計測部
84a、84b、84c 計測点
90 第1固定治具
92 第1反力冶具
96 第2固定治具
98 第2反力冶具
100 第1部材
102 第2部材
114 凸部
124 凹部
150 加熱槽
152 締結機構
152A 締結部
152B 締結力計測部
152C 締結力調整部
154 可動支持部
156A 第1変位計測部
156B 第2変位計測部

Claims (16)

  1. 試験体の解析モデルを作成するステップと、
    前記解析モデルの各部材に対して材料構成則を設定するステップと、
    前記材料構成則を設定した前記解析モデルに対して繰り返し荷重を作用させたシミュレーションを実行するステップと、
    試験体の試験結果を取得するステップと、
    前記試験体の試験結果とシミュレーションの結果とを比較し、収束条件を満たすか判定し、前記収束条件を満たさない場合、前記解析モデルを作成するステップまたは前記材料構成則を設定するステップに戻し、シミュレーションの条件を調整させ、前記収束条件を満たす場合、シミュレーションの条件を確定するステップと、
    確定したシミュレーションの条件を用いて、解析対象のモデルを作成し、繰り返し荷重を作用させたシミュレーションを実行し、解析対象の疲労損傷を評価するステップと、を有することを特徴とする疲労評価方法。
  2. 前記試験結果は、繰り返し荷重を作用させて生じる応力とひずみのヒステリシスループを含み、
    前記ヒステリシスループは、繰り返し荷重の繰り返し回数に応じて、応力とひずみの関係が変化し、
    前記収束条件は、繰り返し荷重の繰り返し回数ごとに前記試験結果のヒステリシスループと、試験体の解析モデルのシミュレーションのヒステリシスループと、の差が設定した範囲内であるかを含むことを特徴とする請求項1に記載の疲労評価方法。
  3. 前記収束条件は、ヒステリシスループのひずみが最も大きくなる位置での応力値で比較を行うことを特徴とする請求項2に記載の疲労評価方法。
  4. 前記試験結果は、繰り返し荷重の繰り返し回数ごとの降伏応力の値を含み、
    前記収束条件は、繰り返し荷重の繰り返し回数ごとに前記試験結果の降伏応力と、試験体の解析モデルのシミュレーションの降伏応力と、の差が設定した範囲内であるか含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の疲労評価方法。
  5. 前記試験体は、凸部が設けられた第1部材と前記凸部が挿入された凹部を有する第2部材とを有する構造物であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の疲労評価方法。
  6. 前記試験結果は、前記第1部材に固定された第1支持部材と、前記第2部材に固定された第2支持部材と、前記第1支持部材と前記第2支持部材との一方を固定し、他方に前記凸部の突出方向と直交する方向に負荷を加える負荷機構と、前記第1部材及び前記第2部材の少なくとも一方の機械的負荷を検出する負荷検出装置と、を有する試験装置を用い、前記負荷機構により前記凸部の突出方向と直交する方向に負荷の方向を所定時間で反転させる繰り返し荷重で加え、前記負荷検出装置で計測した結果であることを特徴とする請求項5に記載の疲労評価方法。
  7. 凸部が設けられた第1部材と前記凸部が挿入された凹部を有する第2部材に生じる機械的負荷を計測する試験装置であって、
    前記第1部材に固定された第1支持部材と、
    前記第2部材に固定された第2支持部材と、
    前記第1支持部材と前記第2支持部材との一方を固定し、他方に前記凸部の突出方向と直交する方向に負荷を加える負荷機構と、
    前記第1部材及び前記第2部材の少なくとも一方の機械的負荷を検出する負荷検出装置と、を有することを特徴とする試験装置。
  8. 前記負荷機構は、前記凸部の突出方向と直交する方向に負荷の方向を所定時間で反転させる繰り返し荷重で加えることを特徴とする請求項7に記載の試験装置。
  9. 前記負荷検出装置は、前記凸部の基端のひずみを計測することを特徴とする請求項7または8に記載の試験装置。
  10. 前記第1支持部材は、前記凸部の突出方向への前記第1部材の移動を規制する第1反力冶具を備え、
    前記第2支持部材は、前記凸部の突出方向への前記第2部材の移動を規制する第2反力冶具を備えることを特徴とする請求項7から9のいずれか一項に記載の試験装置。
  11. 前記第1部材および前記第2部材を含み前記第1支持部材および前記第2支持部材を囲む内部を加熱する加熱槽と、
    前記第1部材および前記第2部材を前記凸部の突出方向で挟むように前記第1支持部材と前記第2支持部材との一方に前記第1支持部材と前記第2支持部材との他方における前記反力冶具を締結する締結部、前記締結部における締結力を計測する締結力計測部、および前記締結部における締結力を調整する締結力調整部を有する締結機構と、
    前記第1支持部と前記第2支持部との少なくとも一方を前記凸部の突出方向に移動可能に支持する可動支持部と、
    を備えることを特徴とする請求項10に記載の試験装置。
  12. 前記可動支持部は、前記第1支持部材と前記第2支持部材との他方と、前記負荷機構との間に設けられることを特徴とする請求項11に記載の試験装置。
  13. 前記可動支持部は、前記第1支持部材と前記第2支持部材との一方と、これを固定する固定部との間に設けられることを特徴とする請求項11に記載の試験装置。
  14. 前記第1支持部材の前記凸部の突出方向への変位を計測する第1変位計測部と、
    前記第2支持部材の前記凸部の突出方向への変位を計測する第2変位計測部と、
    を備えることを特徴とする請求項10から13のいずれか一項に記載の試験装置。
  15. 前記第1支持部材に設けられて前記凸部を保持する保持部を備えることを特徴とする請求項10から14のいずれか一項に記載の試験装置。
  16. 請求項11から15のいずれか一項に記載の試験装置において前記第1部材および前記第2部材を設置するステップと、
    次に、前記加熱槽の内部を加熱するステップと、
    次に、加熱による変形に応じて前記締結部における締結力を前記締結機構により調整しつつ、前記可動支持部により前記第1支持部材と前記第2支持部材との少なくとも一方を前記凸部の突出方向に移動させて前記負荷機構における負荷方向の傾きを補正するステップと、
    次に、請求項1から6のいずれか一項に記載の疲労評価方法を実行するステップと、
    を含むことを特徴とする試験方法。
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