JP2017185450A - Crystallization classifier - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、医療、食品、工業関係における中間製品や最終製品を得るために適用される晶析分級装置に関する。 The present invention relates to a crystallization classifier applied to obtain intermediate products and final products in medical, food and industrial fields.
従来から、複数の原料を反応槽にて混合し、析出した粒子を小粒径と大粒径粒子に分級する晶析分級装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。 2. Description of the Related Art Conventionally, there is known a crystallization classifier that mixes a plurality of raw materials in a reaction tank and classifies the precipitated particles into small and large particle diameters (see, for example, Patent Document 1).
特許文献1に記載された装置で生成する粒子径は、原料の反応速度(粒子径の成長スピード)と、反応槽の容量と反応槽への原料供給から生成粒子が排出されるまでの時間で決まる滞留時間に基づいて予想されていた。この場合、平均粒子径はある程度予想できるものの、槽内の滞留時間にばらつきがあるため粒子径にも分布(ばらつき)が生じ、その結果、目的粒子径を下回る小径粒子も存在することになる。この小径粒子については、目的粒子径以上の粒子へ成長させる必要があり、反応槽から排出した後、篩装置などで目的粒子径を下回る小径粒子を回収し、スラリー化させ、再び反応槽へ供給する必要があった。 The particle size generated by the apparatus described in Patent Document 1 is the reaction rate of raw materials (growth speed of particle size), the capacity of the reaction tank, and the time from the supply of the raw material to the reaction tank until the generated particles are discharged. Expected based on the determined residence time. In this case, although the average particle diameter can be predicted to some extent, the residence time in the tank varies, so that the distribution (variation) in the particle diameter also occurs, and as a result, there are also small particles that are smaller than the target particle diameter. About this small particle, it is necessary to grow to a particle larger than the target particle size, and after discharging from the reaction tank, the small particle smaller than the target particle diameter is recovered with a sieve device, etc., slurried, and supplied to the reaction tank again There was a need to do.
一方、分級の対象となる目的粒子径に達した固体粒子については、反応槽内の循環流から逸脱させて反応槽の底部に堆積させ、迅速かつ高精度に分級することが好ましい。 On the other hand, solid particles that have reached the target particle size to be classified are preferably separated from the circulating flow in the reaction tank and deposited on the bottom of the reaction tank, and classified quickly and with high accuracy.
しかしながら、特許文献1に記載された晶析分級装置では、目的とする粒子径に到達した固体粒子を精度よく分級するのは困難であり、回収したスラリーには、製品となりうる目的粒子径以上の大径粒子も含まれている。上述のように、目的粒子径に到達した大型粒子は、小径粒子とは迅速に分離して堆積させ、分級することが好ましいが、特許文献1に記載の構成では、大径粒子が小径粒子のスラリーに混在し易く、高精度な分級が困難であるという問題があった。 However, in the crystallization classifier described in Patent Document 1, it is difficult to classify the solid particles that have reached the target particle size with high accuracy, and the recovered slurry has a particle size larger than the target particle size that can be a product. Large particles are also included. As described above, the large particles that have reached the target particle size are preferably separated from the small particles quickly and deposited and classified, but in the configuration described in Patent Document 1, the large particles are small particles. There existed a problem that it was easy to mix in a slurry and high-precision classification was difficult.
そこで、本発明は、連続式の反応槽を有する晶析分級装置において、ドラフトチューブにて分級された小径粒子を多く含むスラリーから、目的粒子径に到達した固体粒子を高精度に分級することを可能とする晶析分級装置を提供することを目的とする。 Therefore, the present invention is to classify the solid particles having reached the target particle size with high accuracy from the slurry containing many small-sized particles classified by the draft tube in the crystallization classifier having a continuous reaction tank. An object of the present invention is to provide a crystallizing and classifying apparatus that can be used.
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る晶析分級装置は、晶析原料を保持する反応槽と、
上下方向に延びる回転軸と、該回転軸に設けられた撹拌翼とを備えた撹拌手段と、
前記撹拌翼の周囲を囲むように設けられた第1のドラフトチューブと、
該第1のドラフトチューブよりも大きな径を有し、上端が該第1のドラフトチューブの上端よりも高く、下端が該第1のドラフトチューブの上端よりも低くなるように該第1のドラフトチューブの一部を囲むとともに離間して設けられた第2のドラフトチューブと、を有する。
In order to achieve the above object, a crystallization classifying apparatus according to one embodiment of the present invention includes a reaction tank holding a crystallization raw material,
A stirring means comprising a rotary shaft extending in the vertical direction and a stirring blade provided on the rotary shaft;
A first draft tube provided so as to surround the periphery of the stirring blade;
The first draft tube has a larger diameter than the first draft tube, the upper end is higher than the upper end of the first draft tube, and the lower end is lower than the upper end of the first draft tube. And a second draft tube that surrounds and is spaced apart.
本発明によれば、分級対象とする大径粒子を含まない、小径粒子のみを含んだスラリーを回収することが可能となる。 According to the present invention, it is possible to recover a slurry containing only small-sized particles that does not include large-sized particles to be classified.
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行う。 DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, embodiments for carrying out the present invention will be described with reference to the drawings.
図1は、本発明の実施形態に係る晶析分級装置の一例を示した図である。本発明の実施形態に係る晶析分級装置は、反応槽10と、攪拌機20と、ドラフトチューブ30と、ドラフトチューブ固定治具35、36と、邪魔板40と、小径粒子スラリー抜出口50と、晶析原料供給器60と、分級出口70とを有する。なお、ドラフトチューブ30は、上段ドラフトチューブ31と、下段ドラフトチューブ32とを有し、2段構成となっている。上方に設けられた上段ドラフトチューブ31の方が、下方に設けられた下段ドラフトチューブ32よりも直径が大きく、上段ドラフトチューブ31の下端側と下段ドラフトチューブ32の上端側の一部の領域が互いに重なるように配置されている。
FIG. 1 is a diagram showing an example of a crystallization classifying apparatus according to an embodiment of the present invention. The crystallization classifier according to the embodiment of the present invention includes a
以下、個々の構成要素について説明する。 Hereinafter, each component will be described.
反応槽10は、晶析原料110を槽内に保持するための手段であり、槽内に保持した晶析原料110を撹拌して晶析反応を発生及び促進させるための手段である。晶析原料110は、原料投入時は液体の状態又は液体と微粒子からなるスラリー状態であるが、晶析反応が進行するにつれて、固体粒子111が発生すると共に固体粒子111の粒径が大きくなっていく。よって、反応槽10は、通常、液体と固体粒子111が混合した晶析原料110を槽内に保持する。
The
反応槽10は、鏡底を有する円筒形に構成されることが好ましい。前記の形状を有することにより、上下に循環する循環流を形成し易くなる。なお、循環流の具体的な説明については後述する。
The
晶析原料110は、晶析対象及び用途に応じて種々の原料が選択されてよいが、例えば、Niの固体粒子111を晶析させるための晶析原料110が用いられてもよい。
As the crystallization
攪拌機20は、反応槽10内で晶析原料110を撹拌するための撹拌手段である。撹拌機20は、回転軸21と、撹拌翼支持部22と、撹拌翼23と、モータ24とを有する。回転軸21は、反応槽10内の任意の位置に設けられてよいが、一般的には、反応槽10の中心付近に設けられ、撹拌翼23を回転させることにより、回転軸を中心として反応槽10内で左右対称な流れを発生させることができるように設置される。回転軸21は、上下方向に延在して設けられ、撹拌翼23を水平に回転させる。
The
撹拌翼支持部22は、撹拌翼23を支持するための支持手段である。撹拌翼支持部22は、回転軸21に固定されて設けられ、回転軸21の回転を撹拌翼23に伝達する役割を果たす。
The stirring
撹拌翼23は、用途に応じて種々の形状を有して構成されてよいが、例えば、晶析原料110の上下方向の流れを形成すべく、水平方向又は鉛直方向に対して傾斜を有して設けられたプロペラ型や傾斜パドル型の撹拌翼23が好適に用いられる。傾斜を有して設けられることにより、上下に晶析原料110を押し出す上下方向の流れを形成することができる。
The stirring
撹拌翼23は、回転軸21を中心として、水平方向(左右方向)に延びる形状を有することが好ましい。これにより、回転軸21の回転をロス無く効率的に晶析原料110に伝達できるとともに、回転軸21に対して左右対称な流れを形成することができる。
The
撹拌翼23は、撹拌翼支持部22の周囲に1本以上設けられる。回転軸21を中心として、左右に延びた撹拌翼23を1本とカウントした場合、撹拌翼23は最低1本設けられ、更に用途や反応槽10の長さに応じて反応槽10内の循環流が維持できる程度に複数本設けられてよい。本実施形態においては、撹拌翼23は、下段ドラフトチューブ32内の上部と下部に各々1本ずつ設けられた例を挙げて説明する。
One or more
本実施形態においては、撹拌翼23は、下段ドラフトチューブ32内にのみ設けられることが好ましい。撹拌翼23は、一般的には、上下流のうち、上昇流をドラフトチューブ30内に形成するように構成される。よって、効果的に上昇流を形成するためには、ドラフトチューブ30内の上方よりも、下方に撹拌翼23を設けることが好ましい。また、撹拌翼23は、ドラフトチューブ30と協働して均一な晶析原料110の流れを形成するように設けられることが好ましい。ドラフトチューブ30が、上下に亘り一定の直径を有する1個の円筒形状であれば、ドラフトチューブ30全体の上下に1個ずつ撹拌翼23を配置する構成とし、均一な上昇流を形成することができるが、本実施形態では、下段ドラフトチューブ32と上段ドラフトチューブ31の直径が異なっている。よって、下段ドラフトチューブ32と上段ドラフトチューブ31に分散して(例えば、各々1個ずつ)撹拌翼23を設けると、ドラフトチューブ30内で均一な上昇流を形成することが困難となる。よって、本実施形態に係る晶析分級装置においては、一定の直径を有し、かつ反応槽10内の下方に設けられている下段ドラフトチューブ32内にのみ撹拌翼23を2個上下に設けている。
In the present embodiment, the
上述のように、撹拌翼支持部22及び撹拌翼23は、下段ドラフトチューブ32内の上下方向において複数段設けられてもよい。図1においては、撹拌翼支持部22及び撹拌翼23は、下段ドラフトチューブ32内の上段及び下段に1ユニットずつ設けられている。反応槽10の長さが長くなると、1段だけでは、十分な晶析原料110の流れを作るのが困難になってくるので、反応槽10が縦長の場合は、撹拌翼支持部22及び撹拌翼23は、上段及び下段に1ユニットずつ設けられる場合が多い。即ち、本実施形態において、下段ドラフトチューブ32自体は反応槽10の半分程度の長さで短いが、上段ドラフトチューブ31も含めたドラフトチューブ30全体の長さは長く、下段ドラフトチューブ32内の撹拌翼23でドラフトチューブ30及び反応槽10の全体を循環する晶析原料110の流れを作る必要がある。よって、本実施形態においては、下段ドラフトチューブ32内に撹拌翼支持部22及び撹拌翼23が上段及び下段に1ユニットずつ設けられた例を挙げて説明する。
As described above, the stirring
モータ24は、撹拌翼23を、撹拌翼支持部22を介して回転させるための駆動手段であり、撹拌翼23を適切な速度及びトルクで回転させることができれば、種々のモータ24を用いてよい。
The
ドラフトチューブ30は、反応槽10内の流れを整えるために設けられ、整流部材として機能する。上述のように、本実施形態に係る晶析分級装置においては、上段ドラフトチューブ31と、下段ドラフトチューブ32とからなる2段構成のドラフトチューブ30が設けられる。
The
下段ドラフトチューブ32は、円筒形状を有し、撹拌翼23の周囲を囲むように設けられる。下段ドラフトチューブ32は、撹拌翼23により形成された晶析原料110の上下方向の流れをその内周面に沿わせ、ドラフトチューブ30内に上下方向の一方向の流れ、具体的には上昇流を形成する役割を果たす。
The
上段ドラフトチューブ31は、下段ドラフトチューブ32よりも大きな直径を有し、下段ドラフトチューブ32と離間して設けられる。上段ドラフトチューブ31を下段ドラフトチューブ32よりも大径にすることにより、下段ドラフトチューブ32で生成された上昇流の上昇速度を低減させることが可能となる。即ち、図1に示されるように、下段ドラフトチューブ32で速度v1の上昇流が形成されたときに、上昇流が上段ドラフトチューブ31で囲まれている上方の領域に移動すると、速度v2に低下する(v2<v1)。これにより、所定の粒径以上の固体粒子111が更に上昇移動することを抑制することができる。
The
そして、上段ドラフトチューブ31の内周面は、下段ドラフトチューブ32の外周面と水平方向において離間し、間隔Dを有して設けられているので、撹拌翼23により下段ドラフトチューブ32から上昇した固体粒子111が、上段ドラフトチューブ31と下段ドラフトチューブ32との間の間隔Dを下降して反応槽10の底面に再び堆積することが可能となる。これにより、所定の粒径以上の固体粒子、つまり分級対象となる固体粒子は、一旦撹拌翼23により巻き上げられ、かつ流速が低下して上段ドラフトチューブ31の上端を超えられなかった場合でも、上端ドラフトチューブ32の内周面と下段ドラフトチューブ32の外周面との間の間隔Dを通過して反応槽10の底面上に堆積することができ、晶析原料110の流れの中で何度も巻き上げられることを防止することができる。よって、上段ドラフトチューブ31と下段ドラフトチューブ32との間の間隔Dは、分級対象とする固体粒子111の直径よりも広くなるように構成される。
Since the inner peripheral surface of the
なお、上段ドラフトチューブ31と下段ドラフトチューブ32は、全体としては反応槽10内の上下に延在する大きなドラフトチューブ30を構成するので、上段ドラフトチューブ31の下端部と下段ドラフトチューブ32の上端部は、高さ方向における一部の領域で互いに重なり、上段ドラフトチューブ31が下段ドラフトチューブ32の一部を囲む又は覆うように構成される。即ち、上段ドラフトチューブ31の下端が、下段ドラフトチューブ32の上端よりも低くなるように構成される。また、上段ドラフトチューブ31の上端は、下段ドラフトチューブ32の上端よりも当然に高くなるように構成される。これにより、全体としては長いドラフトチューブ30を構成することができ、ドラフトチューブ30の内部と外部において、晶析原料110の循環流を反応槽10内に形成することができる。また、下段ドラフトチューブ32と上段ドラフトチューブ31の重なり領域は、流れを複雑にせず、コストを低減する観点から、あまり長く(広く)構成せず、下段ドラフトチュー31の高さの1/3以下、かつ上段ドラフトチューブ31の高さの1/3以下となるように構成してもよい。また、反応槽10の中心軸に関して対称な流れを形成する観点から、上段ドラフトチューブ31は、下段ドラフトチューブ32と同軸で設けられることが好ましい。
The
なお、ドラフトチューブ30は晶析粒子の性状に影響を与えない材料であれば、種々の材料により構成することができ、例えば、ステンレス鋼から構成されてもよい。
The
かかる構成を有するドラフトチューブ30を用いて分級を行う際、分級の対象とならない小径粒子は、上段ドラフトチューブ31の上端を超えて上段ドラフトチューブ31の外側に流れて下降するが、その際、小径粒子スラリー抜出口50を開口することにより排出される。
When performing classification using the
小径粒子スラリー抜出口50は、分級対象となる所定の粒径未満の小径粒子スラリーを排出するための抜出口であり、必要に応じて設けられる。小径粒子スラリー抜出口50は、所定の粒径未満の小径粒子スラリーを反応槽10の外部に排出できれば、種々の箇所に設けることが可能であるが、例えば、反応槽10の側面に設けるようにしてもよい。上段ドラフトチューブ31の上端を超えた小径粒子スラリーを含む晶析原料100は、図1に示されるように、上段ドラフトチューブ31の外側に出てから反応槽10の内周面に沿って下降する流れを形成するので、反応槽10の側面に小径粒子スラリー抜出口50を設けることにより、効率的に小径粒子スラリーを捕獲して排出することができる。
The small diameter
小径粒子スラリー抜出口50は、用途に応じて、反応槽10の側面の種々の位置に設けてよいが、粒径の大きい固体粒子111と分級するため、下方よりも上方に設けられることが好ましい。具体的には、上段ドラフトチューブ31の下端よりは高い位置に設けられ、上段ドラフトチューブ31の上端付近であることがより好ましく、上段ドラフトチューブ31の上端よりも高いことが更に好ましい。なお、小径粒子スラリー抜出口50が設けられる上限は、晶析原料110の液面であり、これよりは低い位置に設けられる。
The small-diameter
上段ドラフトチューブ固定治具35は、上段ドラフトチューブ31を固定するための治具である。図1においては、上段ドラフトチューブ固定治具35が邪魔板40に固定され、ドラフトチューブ固定治具35が更に内側の上段ドラフトチューブ31を固定している構成が示されているが、ドラフトチューブ固定治具35は、上段ドラフトチューブ31を適切な位置に固定できれば、種々の構成を有してよい。
The upper draft
同様に下段ドラフトチューブ固定治具36は、下段ドラフトチューブ32を固定するための治具であり、上段ドラフトチューブ固定治具35と同様に、邪魔板40に固定され、上段ドラフトチューブ固定治具35よりも下方の位置で、上段ドラフトチューブ固定治具35よりも更に内側に延びて、下段ドラフトチューブ32を固定している。
Similarly, the lower draft
図1では、ドラフトチューブ固定治具35、36が、邪魔板40に固定されている例を示したが、ドラフトチューブ固定治具35、36は、反応槽10の内周壁面に固定されてもよい。また、ドラフトチューブ固定治具35、36は、水平に横に延びる構成ではなく、上方からドラフトチューブ31、32を吊り下げ支持するような構成であってもよい。このように、ドラフトチューブ固定治具35、36は、ドラフトチューブ31、32を固定できれば、用途に応じて種々の構成を有してよい。
FIG. 1 shows an example in which the draft
邪魔板40は、晶析原料110の横方向、斜め方向の流れを上下方向又は軸流方向に変換するための整流板であり、反応槽1の内周側面に沿って上下方向に延在するとともに、反応槽10の中心、即ち回転軸21に向かって突出するように設けられる。具体的には、邪魔板40は、ドラフトチューブ30の外周側面と反応槽10の内周側面の間に、晶析原料110の上下方向の流れを形成する役割を果たす。上述のように、ドラフトチューブ30の内部で上昇流を形成した場合には、晶析原料110は、上段ドラフトチューブ31の上端を超えた後、上段ドラフトチューブ31と反応槽10との間で、下降流を形成する。これにより、晶析原料110は、全体としてはドラフトチューブ30の内側と外側で上下に循環する循環流を形成することができ、晶析反応を促進させ、かつ晶析した固体粒子111を粒径によって効率的に上下に振り分けることができる。即ち、所定の粒径に達していない固体粒子111及び小径粒子スラリーは、上昇流により上昇させることができるとともに、所定の粒径に達した固体粒子111については、上段ドラフトチューブ31と下段ドラフトチューブ32との間の間隔Dからの落下と、上段ドラフトチューブ31と反応槽10との間の下降流により、速やかに反応槽10の底部上に堆積させることができる。なお、小径粒子スラリーは、そのような所定の粒径に達した固体粒子111が堆積しない反応槽10の側面上部にて、必要に応じて設けられる小径粒子スラリー出口50から抜き出される。または、小径粒子スラリー出口50が存在しない場合には、反応槽10内を循環して晶析反応を継続する。
The
邪魔板40は、ドラフトチューブ30を両側から挟むように、つまり対をなすようにして設けられる。例えば、邪魔板40は、ドラフトチューブ30を左右から挟むように一対のみ設けられてもよいし、四方向から挟むように、二対設けられてもよい。または、必要に応じて、それ以上に多く設けられてもよい。このように、邪魔板40の数は、用途に応じて適宜定めてよい。なお、邪魔板40は、バッフル40と呼んでもよい。
The
図2は、邪魔板40を反応槽10内に2対設けた例を示した図である。このように、十字をなすようにして、邪魔板40を設けてもよい。また、図2には、下段ドラフトチューブ32内の撹拌翼23の構成がより詳細に示されている。図2に示されるように、撹拌翼23は、回転軸21の左右で反対側に傾斜する傾斜パドルを用いてもよい。撹拌翼23に傾斜パドルを用い、その周囲を円筒形状の下段ドラフトチューブ32で囲むことにより、短い下段ドラフトチューブ32内で、流速の速い上昇流を形成することができる。
FIG. 2 is a view showing an example in which two pairs of
なお、説明の便宜上、図2においては、ドラフトチューブ固定治具35、36は省略されている。
For convenience of explanation, the draft
図1の説明に戻る。このように、下段ドラフトチューブ32は、ドラフトチューブ30内に上昇流を形成するため円筒形状に形成されるが、上段ドラフトチューブ31は、下段ドラフトチューブ32の外周面との間隔Dを保ち、全体が略円筒形状を有していれば、下端部又は上端部付近にテーパー形状を有するような構成であってもよい。また、上段ドラフトチューブ31と下段ドラフトチューブ32とが重なり合う領域を狭くすることは必須ではなく、下段ドラフトチューブ32の下端よりは上方にある範囲で、上段ドラフトチューブ31の下端を下方に更に延ばし、下段ドラフトチューブ32の側面を覆うような構成としてもよい。
Returning to the description of FIG. Thus, the
晶析原料投入器60は、晶析原料110を反応槽10内に投入するための手段であり、晶析原料タンク61と、晶析原料投入口62とを備える。晶析原料タンク61は、晶析原料110を蓄積するためのタンクであり、例えば、スラリー状の晶析原料110が蓄えられる。晶析原料投入口62は、晶析原料タンク61に蓄積された晶析原料110を反応槽10内に投入又は供給するための原料投入口又は原料供給口である。
The crystallization raw
分級出口70は、所定の粒径以上の固定粒子を反応槽10から排出するための製品取り出し口であり、反応槽10の底部に接続されて設けられる。これにより、分級された所望の粒径を有する固体粒子111を得ることができる。
The
かかる構成を有する晶析分級装置において、スラリーの比重ならびにスラリー濃度に応じた必要な動力を有する攪拌機20を設け、撹拌翼23を所定の動力で回転させることによって、目的とする粒子径以下の小径粒子をドラフトチューブ30内の上方に流動させることが可能となる。
In the crystallization classifier having such a configuration, a
即ち、図1に示されるように、下段ドラフトチューブ32内を速度v1で上方に流動してきた、目的粒子径を下回る小径粒子を多く含んだスラリーは、目的粒子径以上の大径粒子の沈降速度より小さい速度v2になるように拡大された上段ドラフトチューブ31にてさらに分級され、大径粒子は反応槽下方へ沈降してゆく。このように、下段ドラフトチューブ32よりも大径の上段ドラフトチューブ31を設けることにより、速やかに分級対象となる大径粒子を反応槽10の底部に堆積させ、高精度で分級を行うことが可能となる。
That is, as shown in FIG. 1, the slurry containing a large amount of small particles smaller than the target particle diameter that has flowed upward in the
一方、小径粒子スラリーは、速度v2で反応槽上方へ流動しつづけ、小粒径スラリー抜出口50からの抜き出しが可能となる。
On the other hand, the small-diameter particle slurry continues to flow upward at the velocity v2 and can be extracted from the small-
反応槽10の上部より抜き出された小径粒子スラリーは、径が拡大された上段ドラフトチューブ31が無ければ、製品となりうる大径粒子を含むこととなり、次工程で分級を行わなければならないが、径が拡大された上段ドラフトチューブ31を用いることにより、精度よく分級できるため、次工程で分級を行う必要が無くなることになる。
The small-diameter particle slurry extracted from the upper part of the
このように、本実施形態に係る晶析分級装置によれば、晶析原料110が下段ドラフトチューブ32内を流動しているときは、目的とする粒子径を下回る小径粒子を多く含んだスラリーが流動しており、この中には精度よく分級できないが、拡大した径を有する上段ドラフトチューブ31では、晶析原料110の循環流の流速を低下させることにより、目的する、製品となりうる大径の固体粒子111を反応槽10の底部に堆積させ、速やかかつ高精度に分級を行うことができる。
Thus, according to the crystallization classification apparatus according to the present embodiment, when the crystallization
また、小径粒子スラリー出口50を設けた場合には、目的径に到達した大径粒子を含まない、小径粒子のみを含んだスラリーを回収することが可能となる。
In addition, when the small-diameter
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説したが、本発明は、上述した実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。 The preferred embodiments of the present invention have been described in detail above, but the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications and substitutions can be made to the above-described embodiments without departing from the scope of the present invention. Can be added.
10 反応槽
20 攪拌機
21 回転軸
22 撹拌翼支持部
23 撹拌翼
24 モータ
30 ドラフトチューブ
31 上段ドラフトチューブ
32 下段ドラフトチューブ
35、36 ドラフトチューブ固定治具
40 邪魔板
50 小径粒子スラリー抜出口
60 晶析原料供給器
61 晶析原料タンク
62 晶析原料投入口
70 分級出口
110 晶析原料
111 固体粒子
DESCRIPTION OF
Claims (10)
上下方向に延びる回転軸と、該回転軸に設けられた撹拌翼とを備えた撹拌手段と、
前記撹拌翼の周囲を囲むように設けられた第1のドラフトチューブと、
該第1のドラフトチューブよりも大きな径を有し、上端が該第1のドラフトチューブの上端よりも高く、下端が該第1のドラフトチューブの上端よりも低くなるように該第1のドラフトチューブの一部を囲むとともに離間して設けられた第2のドラフトチューブと、を有する晶析分級装置。 A reaction vessel holding the crystallization raw material,
A stirring means comprising a rotary shaft extending in the vertical direction and a stirring blade provided on the rotary shaft;
A first draft tube provided so as to surround the periphery of the stirring blade;
The first draft tube has a larger diameter than the first draft tube, the upper end is higher than the upper end of the first draft tube, and the lower end is lower than the upper end of the first draft tube. And a second draft tube that surrounds and part of the crystallization classifier.
前記反応槽の底部に設けられ、所定の粒径以上の固体粒子を排出するための分級出口と、を更に有する請求項1乃至9のいずれか一項に記載の晶析分級装置。 A crystallization raw material inlet for supplying the crystallization raw material to the reaction vessel;
The crystallization classification apparatus according to any one of claims 1 to 9, further comprising a classification outlet provided at the bottom of the reaction tank and for discharging solid particles having a predetermined particle diameter or more.
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