JP2017184308A - 記憶媒体ホルダ - Google Patents

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Abstract

【課題】省電力化を実現した記憶媒体ホルダを提供する。【解決手段】記憶媒体ホルダ10は、記憶媒体30が装着可能なホルダ本体100と、ホルダ本体100に装着された記憶媒体30との間で通信を行う第1通信部11と、外部機器20との間で通信を行う第2通信部12と、電池から出力された電力を第1通信部11及び第2通信部12に供給する電源部14とを備える記憶媒体ホルダ10であって、電源部14は、前記電池から出力された電力を第1通信部11及び第2通信部12に供給する電源ラインに前記電池の電圧低下を補間するためのコンデンサを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、記憶媒体を保持可能な記憶媒体ホルダに関する。
従来、特定の近距離通信システムに対応した記憶媒体と、通信規格の異なる他の近距離通信システムに対応したノート型パソコンとの間でデータの送受信を可能とした携帯型の通信端末が提案されている(特許文献1参照)。
上述した携帯型の通信端末の代わりに、記憶媒体を装着可能なホルダ(以下、「記憶媒体ホルダ」ともいう)に、記憶媒体からデータを読み取るリーダライタ等を内蔵して、通信規格の異なる近距離通信システム間でデータの送受信を行うことも考えられている。このような記憶媒体ホルダによれば、例えば、装着された記憶媒体(例えば、ICカード)に記憶されたデータを、NFC(Near Field Communication)に対応したリーダライタにより読み出し、このデータを通信規格の異なるブルートゥース(登録商標)に対応した通信システムにより外部機器に送信することができる。
特開2015−023450号公報
上述した記憶媒体ホルダでは、記憶媒体からデータを読み出すリーダライタのほか、外部機器との間でデータを送受信する回路等において多くの電力が消費される。また、この種の記憶媒体ホルダには、小型化及び軽量化のため、小さなボタン型電池が使用されている。このような小さなボタン型電池は、電池容量が低下しやすいため、省電力化が求められている。
本発明の目的は、省電力化を実現した記憶媒体ホルダを提供することにある。
本発明は、以下のような解決手段により課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜に改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
・第1の発明は、記憶媒体(30)が装着可能なホルダ本体(100)と、前記ホルダ本体に装着された前記記憶媒体との間で通信を行う第1通信部(11)と、外部機器(20)との間で通信を行う第2通信部(12)と、電池(141)から出力された電力を前記第1通信部及び前記第2通信部に供給する電源部(14)とを備える記憶媒体ホルダ(10)であって、前記電源部は、前記電池から出力された電力を前記第1通信部及び前記第2通信部に供給する電源ライン(L1)に前記電池の電圧低下を補間するためのコンデンサ(143)を備える。
・第2の発明は、第1の発明の記憶媒体ホルダ(10)であって、前記電源ライン(L1)と前記コンデンサ(143)との間を、導通又は非導通のいずれかに切り替えるスイッチ(144)と、前記第1通信部(11)と前記記憶媒体(30)との間又は前記第2通信部(12)と前記外部機器(20)との間で通信を開始する場合、前記電源ラインと前記コンデンサとの間が導通するように前記スイッチを切り替え、前記第1通信部と前記記憶媒体との間又は前記第2通信部と前記外部機器との間の通信を終了する場合、前記電源ラインと前記コンデンサとの間が非導通となるように前記スイッチを切り替える制御部(16)とを備えることを特徴とする。
・第3の発明は、第1の発明の記憶媒体ホルダ(10)であって、前記電池(141)の電圧を検出する電圧検出部(16)と、前記電源ライン(L1)と前記コンデンサ(143)との間を、導通又は非導通のいずれかに切り替えるスイッチ(144)と、前記電圧検出部で検出された前記電池の電圧が予め設定された電圧値未満の場合、前記電源ラインと前記コンデンサとの間が導通するように前記スイッチを切り替え、前記電圧検出部で検出された前記電池の電圧が予め設定された電圧値以上の場合、前記電源ラインと前記コンデンサとの間が非導通となるように前記スイッチを切り替える制御部(16)とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、省電力化を実現した記憶媒体ホルダを提供することができる。
第1実施形態における入室管理システム1の全体構成を示すブロック図である。 ICカード30が挿入されたカードホルダ10の外観図である。 ICカード30とカードホルダ10とを示す斜視図である。 電源部14の回路構成を示す説明図である。 電池141の端子電圧と降圧コンバータ142の出力電圧との関係を示すグラフである。 入室管理システム1Aの全体構成図である。 入室管理システム1Bの全体構成図である。 カードホルダ10の端末側制御部16により実行されるID情報更新処理(1)の手順を示すフローチャートである。 カードホルダ10の端末側制御部16により実行されるID情報更新処理(2)の手順を示すフローチャートである。 カードホルダ10の端末側制御部16により実行されるID情報送信処理の手順を示すフローチャートである。 カードホルダ10の端末側制御部16により実行される内部スイッチ切り替え処理(1)の手順を示すフローチャートである。 カードホルダ10の端末側制御部16により実行される内部スイッチ切り替え処理(2)の手順を示すフローチャートである。 第2実施形態のカードホルダ10Cの端末側制御部16Cにより実行される内部スイッチ切り替え処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る記憶媒体ホルダの実施形態について説明する。ここでは、本発明に係る記憶媒体ホルダの実施形態として、ICカード(記憶媒体)を保持可能なカードホルダ及びこのカードホルダを用いた入室管理システムについて説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態における入室管理システム1の全体構成を示すブロック図である。図2は、ICカード30が挿入されたカードホルダ10の外観図である。図3は、ICカード30とカードホルダ10とを示す斜視図である。図4は、電源部14(カードホルダ10)の回路構成を示す説明図である。
図1に示すように、入室管理システム1は、カードホルダ10と、認証装置(外部機器)20と、から構成される。
まず、カードホルダ10の構成について説明する。
カードホルダ10は、入室管理システム1の利用者が保持する携帯端末である。カードホルダ10は、図2に示すように、箱枠形状の筐体(ホルダ本体)100を備えており、内部に後述するリーダライタ11等の電子部品が配置されている。また、筐体100は、ICカード30(後述)を保持可能なカード保持面101を有する。
筐体100において、カード保持面101の外周域には、挿入されたICカード30の側面を保持する複数の保持片103が設けられている。カードホルダ10の利用者は、図3に示すように、ICカード30を筐体100の一端側からカード保持面101に沿って矢印方向に挿入することにより、ICカード30をカードホルダ10に保持させることができる。なお、筐体100のカード保持面101には、スイッチ15(後述)の可動片15aが突出している。この可動片15aは、ICカード30をカードホルダ10に挿入すると、ICカード30により押圧され、カード保持面101の内側に埋没する。
ICカード30は、ループアンテナ、ICチップ等(いずれも不図示)が内蔵されたICタグである。本実施形態において、ループアンテナは、NFC規格帯の電磁波により情報を送受信可能なアンテナである。ICチップは、ループアンテナを介して、筐体100に内蔵されたリーダライタ11(後述)との間で情報の送受信を行う。ICチップは、CPU、メモリ等(いずれも不図示)により構成される。ICチップのメモリには、ICカード30の利用者を識別するためのID情報(認証情報)が記憶されている。
ICカード30とリーダライタ11との間の通信は、例えば、NFC規格(ISO/IEC1802(NFC IP−1)、ISO/IEC1481(NFC IP−2))に基づいて、13.56MHzの電磁波を利用して行われる。ICカード30とリーダライタ11との間の通信は、数mmから数十mm程度の距離で可能となる。ICカード30がカードホルダ10に保持されると、ICカード30とリーダライタ11との距離は、数mm程度となる。
カードホルダ10は、図1に示すように、リーダライタ11(第1通信部)と、端末側通信部12(第2通信部)と、記憶部13と、電源部14と、スイッチ15と、端末側制御部16と、を備える。
リーダライタ11は、ICカード30との間で非接触により情報を送受信可能なNFC規格に対応したリーダライタである。ICカード30がカードホルダ10に保持されると、ICカード30とリーダライタ11との間で電磁波による情報の送受信が行われ、ICカード30のメモリに記憶されたID情報がリーダライタ11で読み取られる。リーダライタ11で読み取られたID情報は、記憶部13(後述)に記憶される。
端末側通信部12は、認証装置20との間で近距離無線通信により情報を送受信する。本実施形態において、端末側通信部12は、ブルートゥース規格に対応した通信システムとして構成されている。端末側通信部12と認証装置20との間の通信は、2.4GHz帯の電波を利用して行われ、例えば、数mから数十m程度の距離で可能となる。この距離において、端末側通信部12は、認証装置20との間でID情報を含む情報の通信を行うことができる。端末側通信部12は、不図示の通信I/F(インターフェース)、通信制御ドライバ等により構成される。このうち、通信I/Fは、認証装置20から送信される通信開始信号を検知する機能を有する。
記憶部13は、リーダライタ11を介してICカード30から読み取ったID情報、端末側制御部16で実行される各種のアプリケーションソフト等を記憶する。記憶部13には、アプリケーションソフトとして、例えば、携帯端末用プログラムが記憶される。
携帯端末用プログラムは、コンピュータとしての端末側制御部16を、認証装置20との間でID情報の送信を含む通信を行う場合、ICカード30に記憶されたID情報と同じID情報(記憶部13に記憶されたID情報)を、端末側通信部12を介して認証装置20に送信させ、認証装置20との間でID情報の送信を含む通信が終了した場合、スリープ状態へ移行すると共に、スリープ状態の間に、端末側通信部12において通信開始信号を受信した場合、スリープ状態から復帰して、端末側通信部12を介して認証装置20との間でID情報の送信を含む通信を開始させる制御手段として機能させるためのプログラムである。
電源部14は、端末側制御部16を介して、リーダライタ11、端末側通信部12、記憶部13等に電力を供給する。電源部14は、図4に示すように、電池141、降圧コンバータ142、コンデンサ143、内部スイッチ144及び出力端子145を備える。
電池141は、カードホルダ10の駆動用電源であり、例えば、交換可能なボタン型電池が用いられる。本実施形態において、電池141は、6.2Vを定格電圧とする酸化銀電池である。なお、電池141は、カードホルダ10に装着可能であって且つ必要な電圧を出力することができれば、どのような種類の電池であってもよい。
降圧コンバータ142は、電池141から出力された電圧を降圧して出力する電子部品である。本実施形態において、降圧コンバータ142は、電池141から出力された6.2Vの電圧を2.6Vに降圧して出力する定電圧源として機能する。
コンデンサ143は、電池141の電圧低下を補間するための電子部品である。本実施形態において、コンデンサ143は、電気二重層コンデンサである。コンデンサ143は、降圧コンバータ142の後段であって、電源ラインL1及びGNDラインL2の間に並列に接続されている。コンデンサ143の作用については後述する。
内部スイッチ144は、降圧コンバータ142と電源ラインL1との間を、導通又は非導通のいずれかに切り替える電子部品である。本実施形態において、内部スイッチ144は、トランジスタ、抵抗素子等(不図示)により構成される。図示していないが、内部スイッチ144を構成するトランジスタのベース端子は、端末側制御部16と信号線により接続されている。
この信号線を介して、端末側制御部16からトランジスタ(ベース端子)に閾値電圧以上の電圧が印加されると、内部スイッチ144は導通状態となり、コンデンサ143と電源ラインL1とが電気的に接続される。これにより、コンデンサ143に蓄積されていた電荷が電源ラインL1に放電可能な状態となる。また、端末側制御部16からトランジスタへの電圧の印加が停止すると、内部スイッチ144は非導通状態となり、コンデンサ143と電源ラインL1との電気的な接続が遮断される。後述するように、端末側制御部16は、ID情報更新処理及びID情報送信処理を実行する場合に、内部スイッチ144を導通状態とする。また、端末側制御部16は、上記処理が終了した場合に、内部スイッチ144を非導通状態とする。
出力端子145は、端末側制御部16の電源端子(不図示)と接続される電子部品であり、電源ラインL1及びGNDラインL2と接続されている。
なお、コンデンサ143の後段において、電源ラインL1に保護回路(不図示)を接続してもよい。保護回路は、短絡等により発生する過電流から電源部14を保護するための回路であり、例えば、ヒューズにより構成される。
再び、図1〜図3を参照しながらカードホルダ10の他の構成について説明する。
スイッチ15は、カードホルダ10にICカード30が挿入されたことを検知する電子部品である。本実施形態において、スイッチ15は、プッシュスイッチにより構成される。スイッチ15は、可動片15aを備える。可動片15aは、筐体100の厚さ方向に移動自在に支持され、スイッチ15の電極接点(不図示)と連動している。
可動片15aは、図3に示すように、筐体100にICカード30が挿入されていない状態では、バネ(不図示)の付勢力により、カード保持面101から突出する。この状態で、可動片15aと連動する電極接点は、非導通状態となる。一方、可動片15aは、図2に示すように、筐体100にICカード30が挿入された状態では、ICカード30により押圧されるため、バネの付勢力に抗してカード保持面101に埋没する。この状態で、可動片15aと連動する電極接点は、導通状態となる。なお、可動片15aがカード保持面101から突出する状態で、可動片15aと連動する電極接点が導通状態となり、可動片15aがカード保持面101に埋没する状態で、可動片15aと連動する電極接点が非導通状態となる構成でもよい。
スイッチ15は、非導通状態又は導通状態に対応した検知信号を、端末側制御部16へ出力する。例えば、スイッチ15が非導通状態の場合、端末側制御部16へ出力される検知信号はH(High)レベルとなる。また、スイッチ15が導通状態の場合、端末側制御部16へ出力される検知信号はL(Low)レベルとなる。
端末側制御部16は、各ハードウェアと協働して、カードホルダ10の動作を統括的に制御する。端末側制御部16は、CPU、メモリ等により構成される。
また、端末側制御部16には、時間の計測を管理するタイマユニット(不図示)が組み込まれている。タイマユニットは、予め設定された時間(以下、「規定時間」という)を計測する。タイマユニットは、後述するID情報更新処理(1)において、時間の計測が規定時間に達したときに、端末側制御部16に対してタイマ割り込みを発生させる。タイマ割り込みの発生は、端末側制御部16により、時間の計測が停止されるまでの間、繰り返し実行される。
端末側制御部16は、記憶部13に記憶された携帯端末用プログラム等のアプリケーションプログラムに基づいて、後述するID情報更新処理、ID情報送信処理、内部スイッチ切り替え処理等を実行する。端末側制御部16において実行されるID情報更新処理、ID情報送信処理及び内部スイッチ切り替え処理の概要は、以下の通りである。
(ID情報更新処理)
端末側制御部16は、カードホルダ10にICカード30が挿入されると、リーダライタ11を介してICカード30からID情報の読み出しを実行し、読み出したID情報を記憶部13に記憶させる。その後、端末側制御部16は、スリープ状態へ移行する。また、端末側制御部16は、カードホルダ10からICカード30が抜き取られると、スリープ状態から復帰して、記憶部13に記憶されているID情報を削除させる。
なお、リーダライタ11において、ICカード30からID情報を読み出す必要が生じるのは、上述したICカード30の挿入又は抜き取りが検知された場合のほか、後述するタイマ17によるタイマ割り込みが発生した場合である。
また、スリープ状態とは、電源部14からカードホルダ10を構成する各部への電力の供給が実質的に停止した状態をいう。ただし、スリープ状態においても、端末側制御部16は、スイッチ15から送信される検知信号の受信及びタイマユニットによるタイマ割り込みの検知を行うことができる。また、スリープ状態においても、端末側通信部12は、認証装置20から送信された通信開始信号を受信することができる。
(ID情報送信処理)
端末側制御部16は、端末側通信部12において、認証装置20から送信された通信開始信号を受信した場合、スリープ状態から復帰し、端末側通信部12を介して認証装置20との間でID情報の送信を含む通信を開始させる。本実施形態において、端末側制御部16は、認証装置20との間でID情報の送信を含む通信を行う場合に、記憶部13から読み出したID情報を、端末側通信部12を介して認証装置20に送信させる。
端末側制御部16は、認証装置20との間で通信が終了した場合、スリープ状態へ移行し、端末側通信部12において通信開始信号を受信するまで、スリープ状態を維持する。
(内部スイッチ切り替え処理)
端末側制御部16は、上述したID情報更新処理において、ICカード30からID情報を読み出す必要が生じた場合、電源部14の内部スイッチ144を導通状態とする。そして、端末側制御部16は、ICカード30からID情報の読み出しが終了すると、電源部14の内部スイッチ144を非導通状態とする。
また、端末側制御部16は、上述したID情報送信処理において、端末側通信部12で通信開始信号を受信した場合、電源部14の内部スイッチ144を導通状態とする。そして、端末側制御部16は、認証装置20との間でID情報の送信を含む通信が終了した場合、電源部14の内部スイッチ144を非導通状態とする。
ここで、上述した内部スイッチ切り替え処理によるコンデンサ143の作用について説明する。図5は、電池141の端子電圧と降圧コンバータ142の出力電圧(電源ラインL1の電圧)との関係を示すグラフである。図5において、横軸は経過時間(ms)を示し、縦軸は電圧値(V)を示す。
図5(a)〜(c)に示すグラフは、降圧コンバータ142の後段で負荷変動を発生させた場合に、各電圧値に生じた変化を記録したものである。ここでは、負荷変動として、記録開始から20〜120msまでの間に、ID情報更新処理(ICカード30からのID情報の読み出し)を行っている。この負荷変動により、降圧コンバータ142に接続する電源ラインL1では、負荷電流が増大する。
図5(a)は、電池141が初期状態のときにリーダライタ11がICカード30からID情報の読み出しを行った場合のグラフである。図5(a)に示すように、電池141は、初期状態では電池容量が十分にあるため、負荷電流が増大しても、放電による電圧低下は少ない。そのため、降圧コンバータ142は、2.6V以上の電圧を安定して出力することができる。
図5(b)は、電池141の電池容量が低下したときにリーダライタ11がICカード30からID情報の読み出しを行った場合のグラフである。図5(b)では、電源部14の内部スイッチ144(図4参照)が非導通状態にある。図5(b)に示すように、電池141の電池容量が低下した場合、負荷電流が増大すると、放電による電圧低下が大きくなる。その電圧低下によって、図5(b)に示すように、電池141の端子電圧が降圧コンバータ142の出力電圧2.6Vを下回ると、降圧コンバータ142は、動作が不安定となり、出力電圧2.6Vを維持できなくなる。このような状況では、リーダライタ11において、ID情報の読み出しが一時的にできなくなることが考えられる。
図5(c)は、電池141の電池容量が低下したときにリーダライタ11がICカード30からID情報の読み出しを行った場合のグラフである。図5(c)では、電源部14の内部スイッチ144が導通状態にある。図5(c)に示すように、電池141の電池容量が低下して、負荷電流が増大すると、放電による電圧低下が大きくなる。しかし、電源部14の内部スイッチ144が導通状態にある場合、電池141の端子電圧が降圧コンバータ142の出力電圧2.6V近くまで低下すると、コンデンサ143に蓄積された電荷が電源ラインL1に放電されるため、電源ラインL1において、降圧コンバータ142の出力電圧2.6Vを維持することができる。そして、リーダライタ11によるID情報の読み出しが終了し、負荷電流が減少すると、電池141は、放電による電圧低下が少なくなるため、端子電圧が降圧コンバータ142の出力電圧2.6V以上となる。これにより、コンデンサ143から電源ラインL1への放電が停止する。
以上のように、本実施形態の電源部14においては、電池141の電池容量が低下した状態でID情報更新処理が実行され、放電による電圧低下が大きくなっても、コンデンサ143から補助的な放電が行われるため、電源ラインL1において、降圧コンバータ142の出力電圧2.6Vを維持することができる。したがって、本実施形態のカードホルダ10は、電池141の電池容量が低下した場合のID情報更新処理において、リーダライタ11によるICカード30からのID情報の読み出しを、より確実に行うことができる。また、本実施形態のカードホルダ10は、電池141の電池容量が低下した状態でID情報送信処理が実行された場合においても、コンデンサ143から補助的な放電が行われるため、端末側通信部12と認証装置20との間でID情報を含む情報の通信を、より確実に行うことができる。
次に、認証装置20について説明する。
認証装置20は、カードホルダ10から取得したID情報に基づいて、ドアDの開錠、施錠を制御する。認証装置20は、図1に示すように、認証側通信部21と、記憶部22と、認証側制御部23と、ドア施錠管理部24と、を備える。
認証側通信部21は、利用者の保持するカードホルダ10(端末側通信部12)との間で非接触により情報を送受信する。本実施形態において、認証側通信部21は、ブルートゥース規格に対応した通信システムとして構成されている。後述するように、カードホルダ10を保持した利用者が入室しようとするドアの前に近づくと、認証側通信部21のアンテナ(不図示)を介して、認証側通信部21とカードホルダ10(端末側通信部12)との間で近距離無線通信による情報の送受信が開始される。
記憶部22は、ID情報を認証する際に参照するID情報テーブルのほか、認証側制御部23で実行されるオペレーティングシステム(OS)、アプリケーションプログラム、各種データ等を記憶する。
認証側制御部23は、各ハードウェアと協働して、認証装置20の動作を統括的に制御する。認証側制御部23は、CPU、メモリ等(いずれも不図示)により構成される。認証側制御部23は、記憶部22に記憶されたオペレーティングシステム(OS)、アプリケーションプログラム等に基づいて、後述するID情報の認証に関する処理を実行する。
認証側制御部23は、認証側通信部21を介して、定期的に通信開始信号を送信させる。通信開始信号とは、携帯端末であるカードホルダ10に対して、ID情報の送信を要求する信号である。
認証側制御部23は、認証側通信部21から受信したID情報の認証(正当性の検証)を行い、入室可と判定した場合には、ドアを開錠するための開錠信号をドア施錠管理部24に送信する。
ドア施錠管理部24は、ドアの開錠、施錠を管理する。ドア施錠管理部24は、認証側制御部23から開錠信号を受信すると、施錠されているドアの錠を解除する。
次に、入室管理システム1の具体例について説明する。
ここでは、カードホルダ10の端末側通信部12からID情報を取得する入室管理システム1Aと、カードホルダ10に保持されたICカード30からID情報を取得する入室管理システム1Bについて説明する。これらの入室管理システムは、室内へ入室しようとする者の入室の可否を管理するシステムである。なお、以下の説明において、カードホルダ10は、筐体100にICカード30が挿入された状態で使用されるものとする。
まず、カードホルダ10の端末側通信部12からID情報を取得する入室管理システム1Aについて説明する。
図6は、入室管理システム1Aの全体構成図である。
入室管理システム1Aは、図6に示すように、利用者Pが保持するカードホルダ10と、認証装置20Aと、から構成される。本実施形態における認証装置20Aの構成は、図1に示す認証装置20と同じである。
図6に示すように、カードホルダ10を保持した利用者PがドアDに近づくと、認証装置20Aの認証側通信部21から発せられた通信開始信号が、近距離無線通信によりカードホルダ10へ送信される。これにより、ドアDの近傍に設けられた認証側通信部21とカードホルダ10(端末側通信部12)との間で、ID情報の送信を含む通信が開始される。なお、図6では、認証装置20Aのうち、認証側通信部21及び認証側制御部23のみを図示する。
認証側制御部23は、カードホルダ10から受信したID情報と、記憶部22に記憶されているID情報テーブルとを参照して、受信したID情報の認証を行う。認証側制御部23は、受信したID情報がID情報テーブルに登録されている場合には、入室可と判定する。一方、認証側制御部23は、受信したID情報がID情報テーブルに登録されていない場合には、入室不可と判定する。
認証側制御部23は、受信したID情報について、入室可と判定した場合には、ドアDを開錠するための開錠信号をドア施錠管理部24に送信する。ドア施錠管理部24は、認証側制御部23から開錠信号を受信すると、施錠されているドアDの錠を解除する。これにより、利用者Pは、開錠されたドアDを開けて、室内に入ることができる。また、ドア施錠管理部24は、認証側制御部23から開錠信号を受信しない場合には、ドアDの錠を解除することなく、施錠された状態を維持する。この場合、認証側制御部23は、利用者Pに対して、例えば、ブザー等の警告音により報知する。
次に、カードホルダ10に保持されたICカード30からID情報を取得する入室管理システム1Bについて説明する。入室管理システム1Bは、カードホルダ10と認証側通信部21との間の通信が、電磁波による非接触の近距離無線通信である点において、入室管理システム1Aと異なる。
図7は、入室管理システム1Bの全体構成図である。
入室管理システム1Bは、図7に示すように、利用者Pが保持するカードホルダ10と、認証装置20Bと、から構成される。
入室管理システム1Bにおいて、認証装置20Bの基本的な構成は、図1に示す認証装置20と同じである。入室管理システム1Bでは、認証側通信部21Bが、電磁波により情報の送受信を行うリーダライタである点において、図1に示す認証装置20の認証側通信部21と異なる。
本実施形態の入室管理システム1Bにおいて、認証側通信部21Bは、利用者Pの保持するカードホルダ10のICカード30との間で電磁波により情報の送受信を行うリーダライタである。認証側通信部21Bで受信したID情報は、認証側制御部23へ送信される。認証側制御部23及びドア施錠管理部24におけるドアDの開錠、施錠の管理については説明を省略する。なお、図7では、認証装置20Bのうち、認証側通信部21B及び認証側制御部23のみを図示する。
図7に示すように、利用者Pが、カードホルダ10をドアDの前に配置された認証側通信部21Bにかざすと、カードホルダ10に挿入されたICカード30と認証側通信部21Bとの間で電磁波による情報の送受信が行われ、ICカード30のICチップ(メモリ)に記憶されたID情報が認証側通信部21Bに読み取られる。以後の処理は、入室管理システム1Aと同じであるため、説明を省略する。
以上のように、ICカード30が挿入されたカードホルダ10は、端末側通信部12から送信されたID情報に基づいて認証を行う入室管理システム1A及びICカード30から送信されたID情報に基づいて認証を行う入室管理システム1Bの両方に使用することができる。
次に、カードホルダ10の端末側制御部16により実行されるID情報更新処理(1)について説明する。
図8は、カードホルダ10の端末側制御部16により実行されるID情報更新処理(1)の手順を示すフローチャートである。
ID情報更新処理(1)は、カードホルダ10の端末側制御部16において、検知信号(スイッチ15)の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジが検出される度、即ち、カードホルダ10において、ICカード30の挿入又は抜き取りが行われる度に実行される。
図8に示すステップS(以下「S」という)101において、端末側制御部16は、カードホルダ10にICカード30が挿入されたか否かを判定する。具体的には、端末側制御部16は、スイッチ15から出力される検知信号がLレベル(導通状態)か否かを判定する。S101の判定がYESであれば、処理はS102へ移行する。また、S101の判定がNOであれば、処理はS107へ移行する。
S102(S101:YES)において、端末側制御部16は、リーダライタ11を介してICカード30からID情報の読み出しを実行する。
S103において、端末側制御部16は、ICカード30からID情報の読み出しに成功したか否かを判定する。S103の判定がYESであれば、処理はS104へ移行する。また、S103の判定がNOであれば、処理はS106へ移行する。
S104(S103:YES)において、端末側制御部16は、ICカード30から読み出したID情報を、記憶部13に記憶させる。
S105において、端末側制御部16は、タイマユニット(不図示)を起動して、時間の計測を開始させる。
S106において、端末側制御部16は、電源部14を制御してスリープ状態へ移行し、本フローチャートの処理を終了する。
S107(S101:NO)において、端末側制御部16は、カードホルダ10からICカード30が抜き取られたか否かを判定する。具体的には、端末側制御部16は、スイッチ15から出力される検知信号がHレベル(非導通状態)か否かを判定する。S107の判定がYESであれば、処理はS108へ移行する。また、S107の判定がNOであれば、処理はS101へ戻る。
S108(S107:YES)において、端末側制御部16は、スリープ状態から復帰する。
S109において、端末側制御部16は、記憶部13に記憶されているID情報を削除する。
S110において、端末側制御部16は、タイマユニットを制御して、時間の計測を停止させる。端末側制御部16は、S110の処理を実行した後、本フローチャートの処理を終了する。
図8に示すID情報更新処理(1)によれば、カードホルダ10へICカード30が挿入されると、ICカード30から読み出されたID情報が記憶部13に記憶されると共に、タイマユニットにおいて時間の計測が開始される。また、カードホルダ10からICカード30が抜き取られると、記憶部13に記憶されているID情報が削除されると共に、タイマユニットにおいて時間の計測が停止される。
次に、カードホルダ10の端末側制御部16により実行されるID情報更新処理(2)について説明する。
図9は、カードホルダ10の端末側制御部16により実行されるID情報更新処理(2)の手順を示すフローチャートである。
ID情報更新処理(2)は、カードホルダ10において、タイマ割り込みが発生したときに実行される処理である。即ち、図7のS105において、タイマユニットによる時間の計測が開始された後、その計測が規定時間に達したときに実行される。なお、タイマユニットによる時間の計測が規定時間に達する前に、例えば、カードホルダ10からICカード30が抜き取られた場合、タイマ割り込みは発生しない。
図9に示すS201において、端末側制御部16は、タイマ割り込みが発生したか否かを判定する。S201の判定がYESであれば、処理はS202へ移行する。また、S201の判定がNOであれば、処理はS201へ戻る。
S202(S201:YES)において、端末側制御部16は、スリープ状態から復帰する。
S203において、端末側制御部16は、リーダライタ11を介してICカード30からID情報の読み出しを実行する。
S204において、端末側制御部16は、ICカード30からID情報の読み出しに成功したか否かを判定する。S204の判定がYESであれば、処理はS205へ移行する。また、S204の判定がNOであれば、処理はS207へ移行する。
S205(S204:YES)において、端末側制御部16は、ICカード30から読み出したID情報と、記憶部13に記憶されているID情報とが一致するか否かを判定する。S205の判定がYESであれば、処理はS206へ移行する。また、S205の判定がNOであれば、処理はS208へ移行する。
S206(S205:YES)において、端末側制御部16は、電源部14を制御してスリープ状態へ移行し、本フローチャートの処理を終了する。
S207(S204:NO)において、端末側制御部16は、記憶部13に記憶されているID情報を削除する。端末側制御部16は、S207の処理を実行した後、本フローチャートの処理を終了する。
S208(S205:NO)において、端末側制御部16は、記憶部13に記憶されているID情報を、ICカード30から読み出したID情報で上書きする。S208の後、処理はS206(前述)へ移行する。
図9に示すID情報更新処理(2)によれば、カードホルダ10において、タイマ割り込みが発生した場合、ICカード30からID情報の読み出しが実行され、記憶部13に記憶されているID情報が読み出せない場合には、記憶部13に記憶されているID情報が更新(上書き、削除)される。
次に、カードホルダ10の端末側制御部16により実行されるID情報送信処理について説明する。
図10は、カードホルダ10の端末側制御部16により実行されるID情報送信処理の手順を示すフローチャートである。図10に示すID情報送信処理は、認証装置20から通信開始信号を受信する度に実行される。
図10に示すS301において、端末側制御部16は、認証装置20から送信された通信開始信号を受信したか否かを判定する。S301の判定がYESであれば、処理はS302へ移行する。また、S301の判定がNOであれば、処理はS301へ戻る。
S302(S301:YES)において、端末側制御部16は、電源部14を制御してスリープ状態から復帰する。
S303において、端末側制御部16は、記憶部13に記憶されているID情報を読み出す。
S304において、端末側制御部16は、認証装置20との間でID情報の送信を含む通信を開始する。この後、カードホルダ10と認証装置20との間でID情報の送信を含む各種メッセージ信号の送受信が行われる。
S305において、端末側制御部16は、認証装置20との間で通信が終了したか否かを判定する。S305の判定がYESであれば、処理はS306へ移行する。また、S305の判定がNOであれば、処理はS305へ戻る。
S306において、端末側制御部16は、電源部14を制御してスリープ状態へ移行し、本フローチャートの処理を終了する。
図10に示すID情報送信処理によれば、認証装置20から通信開始信号を受信する度に、リーダライタ11を起動することなしに、記憶部13から読み出されたID情報が認証装置20へ送信される。
上述した第1実施形態のカードホルダ10によれば、リーダライタ11を介してICカード30から読み出されたID情報は、記憶部13に一時的に記憶される。そして、カードホルダ10において、認証装置20へID情報を送信する必要が生じた場合、ID情報は、記憶部13から読み出され、認証装置20へ送信される。そのため、認証装置20へID情報を送信する必要が生じる度に、ID情報をICカードからリーダライタ11を介して読み出す場合に比べて、ID情報をより速やかに認証装置20へ送信することができるだけでなく、省電力化を実現することができる。
カードホルダ10にICカード30が挿入された場合、端末側制御部16は、リーダライタ11を介してICカード30から読み出したID情報を記憶部13に記憶する。そのため、利用者は、カードホルダ10にICカード30を挿入するだけで、ID情報をカードホルダ10に記憶させることができる。
カードホルダ10からICカード30が抜き取られた場合、端末側制御部16は、記憶部13に記憶されているID情報を削除する。そのため、カードホルダ10からICカード30が抜き取られた場合に、カードホルダ10の内部にID情報が残らないため、セキュリティ性を高めることができる。
カードホルダ10からICカード30が抜き取られた際に、スイッチ15が正常に動作しないまま、他のID情報を有するICカードが挿入されたとしても、タイマ割り込みが発生した時点で、ICカードからID情報の読み出しが実行される。端末側制御部16は、その時点において、ICカードから読み出したID情報が記憶部13に記憶されているID情報と異なる場合には、記憶部13に記憶されているID情報を、読み出したID情報で上書きする。そのため、利用者は、新たなID情報を記憶させることなしに、カードホルダ10を使用することができる。
また、カードホルダ10からICカード30が抜き取られた際に、スイッチ15が正常に動作しないまま、ICカード30が挿入されない状態が続いたとしも、タイマ割り込みが発生した時点で、ICカード30からID情報の読み出しが実行される。端末側制御部16は、その時点において、ICカード30からID情報が読み出せなければ、記憶部13に記憶されているID情報を削除する。そのため、カードホルダ10のセキュリティ性をより向上させることができる。
カードホルダ10にICカード30が挿入されると、端末側制御部16は、タイマユニットにおいて時間の計測を開始させる。そのため、タイマユニットにおける時間の計測を、より正確なタイミングで開始させることができる。
カードホルダ10からICカード30が抜き取られると、端末側制御部16は、タイマユニットにおいて時間の計測を停止させる。そのため、タイマユニットの省電力化を実現することができる。
次に、カードホルダ10の端末側制御部16により実行される内部スイッチ切り替え処理について説明する。
図11は、カードホルダ10の端末側制御部16により実行される内部スイッチ切り替え処理(1)の手順を示すフローチャートである。
内部スイッチ切り替え処理(1)は、端末側制御部16において、ICカード30からID情報の読み出しが行われる度に実行される。ICカード30からのID情報の読み出しは、カードホルダ10にICカード30が挿入された場合(図8のS102)、タイマ割り込みが発生した場合(図9のS203)において実行される。即ち、内部スイッチ切り替え処理(1)は、ID情報更新処理と連動して実行される。
図11に示すS401において、端末側制御部16は、リーダライタ11を介してICカード30からID情報の読み出しを実行するか否かを判定する。S401の判定がYESであれば、処理はS402へ移行する。また、S401の判定がNOであれば、処理はS401へ戻る。
S402(S401:YES)において、端末側制御部16は、内部スイッチ144に閾値電圧以上の電圧を印加して、内部スイッチ144を導通状態に切り替える。これにより、降圧コンバータ142と電源ラインL1との間が導通する。
S403において、端末側制御部16は、リーダライタ11によるICカード30からのID情報の読み出しが終了したか否かを判定する。S403の判定がYESであれば、処理はS404へ移行する。また、S403の判定がNOであれば、処理はS403へ戻る。
S404(S403:YES)において、端末側制御部16は、内部スイッチ144への電圧の印加を停止して、内部スイッチ144を非導通状態に切り替える。これにより、降圧コンバータ142と電源ラインL1との間が非導通となる。S404の処理を実行した後、端末側制御部16は、本フローチャートの処理を終了する。
図12は、カードホルダ10の端末側制御部16により実行される内部スイッチ切り替え処理(2)の手順を示すフローチャートである。内部スイッチ切り替え処理(2)は、端末側通信部12において、認証装置20から送信された通信開始信号を受信した場合に実行される。即ち、内部スイッチ切り替え処理(2)は、ID情報送信処理と連動して実行される。
図12に示すS501において、端末側制御部16は、端末側通信部12において通信開始信号を受信したか否かを判定する。S501の判定がYESであれば、処理はS502へ移行する。また、S501の判定がNOであれば、処理はS501へ戻る。
S502(S501:YES)において、端末側制御部16は、内部スイッチ144に閾値電圧以上の電圧を印加して、内部スイッチ144を導通状態に切り替える。これにより、降圧コンバータ142と電源ラインL1との間が導通する。
S503において、端末側制御部16は、認証装置20との間で通信が終了したか否かを判定する。S503の判定がYESであれば、処理はS504へ移行する。また、S503の判定がNOであれば、処理はS503へ戻る。
S504(S503:YES)において、端末側制御部16は、内部スイッチ144への電圧の印加を停止して、内部スイッチ144を非導通状態に切り替える。これにより、降圧コンバータ142と電源ラインL1との間が非導通となる。端末側制御部16は、S504の処理を実行した後、本フローチャートの処理を終了する。
上述した第1実施形態のカードホルダ10においては、ICカード30からのID情報の読み出しを行う場合及び認証装置20からの通信開始信号を受信した場合、内部スイッチ144が導通状態に切り替えられる。これによれば、電池141の電池容量が低下した状態において、ID情報更新処理又はID情報送信処理が実行された場合に、コンデンサ143から補助的な放電が行われるため、電源部14から出力される電圧を適切な電圧値に維持することができる。そのため、電池141の電池容量が低下した状態でも、ID情報更新処理及びID情報送信処理における情報の通信をより確実に行うことができる。また、内部スイッチ切り替え処理が実行されることにより、カードホルダ10は、電池141の電池容量が低下した状態でも、長期間に亘って通信機能を維持することができるため、電池141の交換時期をより長くすることができる。
また、上述した第1実施形態のカードホルダ10においては、ICカード30からのID情報の読み出しを行う場合及び認証装置20からの通信開始信号を受信した場合以外において、内部スイッチ144が非導通状態に切り替えられる。これによれば、コンデンサ143が電源ラインL1と導通している間において、コンデンサ143から電源ラインL1へ流れるリーク電流を抑制することができる。そのため、カードホルダ10は、コンデンサ143による補助的な放電をより長期間に亘って維持することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の入室管理システム1Cについて説明する。第2実施形態の入室管理システム1Cの基本的な構成は、上述した第1実施形態(図1参照)と同じであるため、共通する構成を備えた部位には同一符号を付して、適宜に説明を省略する。
第2実施形態のカードホルダ10Cは、端末側制御部16Cにより実行される内部スイッチ切り替え処理が第1実施形態と相違する。
本実施形態の端末側制御部16Cは、電源部14に接続された電池141の電圧を検出する電圧検出部としての機能を備えている。端末側制御部16Cは、内部スイッチ切り替え処理として、定期的に電池141の電圧値を検出する。そして、端末側制御部16Cは、電池141の電圧が予め設定された電圧値(以下、「基準電圧値」ともいう)未満の場合、電源部14の内部スイッチ144を導通状態とする。また、端末側制御部16Cは、電池141の電圧が基準電圧値以上の場に、電源部14の内部スイッチ144を非導通状態とする。
図13は、第2実施形態のカードホルダ10Cの端末側制御部16Cにより実行される内部スイッチ切り替え処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、所定の制御周期(例えば、100ms)毎に実行される。
図13に示すS601において、電圧検出部としての端末側制御部16Cは、電池141の電圧値Vを検出する。
S602において、端末側制御部16Cは、検出した電圧値Vが基準電圧値Vth未満か否かを判定する。S602の判定がYESであれば、処理はS603へ移行する。また、S602の判定がNOであれば、処理はS604へ移行する。
S603(S602:YES)において、端末側制御部16Cは、内部スイッチ144に閾値電圧以上の電圧を印加して、内部スイッチ144を導通状態に切り替える。これにより、降圧コンバータ142と電源ラインL1との間が導通する。
S604(S602:NO)において、端末側制御部16Cは、内部スイッチ144への電圧の印加を停止して、内部スイッチ144を非導通状態に切り替える。これにより、降圧コンバータ142と電源ラインL1との間が非導通となる。
端末側制御部16Cは、S603又はS604の処理を実行した後、本フローチャートの処理を終了する。
上述した第2実施形態のカードホルダ10Cにおいては、電池141の電圧が基準電圧値Vth未満である場合、内部スイッチ144が導通状態に切り替えられる。これによれば、第1実施形態で説明したID情報更新処理又はID情報送信処理が実行される場合だけでなく、カードホルダ10Cにおいて電力を消費する他の動作が行われた場合においても、電源部14から出力される電圧を適切な電圧値に維持することができる。そのため、電池141の電池容量が低下した状態でも、ID情報更新処理及びID情報送信処理における情報の通信だけでなく、カードホルダ10Cにおいて実行される多くの動作をより確実に行うことができる。
また、第2実施形態のカードホルダ10Cにおいても、第1実施形態と同様に、内部スイッチ144が導通状態に切り替えられることにより、コンデンサ143が電源ラインL1と導通している間、コンデンサ143から電源ラインL1へ流れるリーク電流を抑制することができる。そのため、第2実施形態のカードホルダ10Cは、コンデンサ143による補助的な放電をより長期間に亘って維持することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、実施形態に記載した効果に限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態の構成は、適宜に組み合わせることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
上述した実施形態のカードホルダ10において、定期的に電池141の電圧値を検出し、電池141の電圧が基準電圧値未満となった場合に、内部スイッチ切り替え処理(1)及び(2)を実行するようにしてもよい。また、カードホルダ10において、電源部14に内部スイッチ144を設けずに、降圧コンバータ142と電源ラインL1との間を常に導通させる構成としてもよい。
上述した実施形態のカードホルダ10において、スイッチ15を、筐体100の複数箇所に設けてもよい。また、実施形態では、スイッチ15として、プッシュスイッチを用いた例について説明した。これに限らず、スイッチ15は、ICカード30を検知することができ、且つ筐体100に実装可能なものであれば、どのような構造のスイッチを用いてもよい。
上述した実施形態のカードホルダ10において、記憶媒体は、磁気カードであってもよい。この場合、カードホルダ10に挿入された磁気カード(磁気ストライプ)と、カードホルダ10に内蔵された磁気カードリーダの磁気ヘッドとを接触させることにより、磁気カードからID情報を読み取ることができる。
上述した実施形態のカードホルダ10は、商業施設、公共施設、特定管理施設等において、入場者の施設内への立ち入りを管理するシステムにも適用することができる。また、オフィスにおいて、従業員にカードホルダ10を携帯させると共に、オフィス内のOA機器(例えば、複合機)の近傍に送受信部を設置することにより、従業員によるOA機器の使用を管理することができる。
10 カードホルダ
11 リーダライタ
12 端末側通信部
14 電源部
16 端末側制御部
100 筐体
143 コンデンサ
144 内部スイッチ
L1 電源ライン

Claims (3)

  1. 記憶媒体が装着可能なホルダ本体と、
    前記ホルダ本体に装着された前記記憶媒体との間で通信を行う第1通信部と、
    外部機器との間で通信を行う第2通信部と、
    電池から出力された電力を前記第1通信部及び前記第2通信部に供給する電源部と、を備える記憶媒体ホルダであって、
    前記電源部は、前記電池から出力された電力を前記第1通信部及び前記第2通信部に供給する電源ラインに前記電池の電圧低下を補間するためのコンデンサを備えること、
    を特徴とする記憶媒体ホルダ。
  2. 請求項1に記載の記憶媒体ホルダであって、
    前記電源ラインと前記コンデンサとの間を、導通又は非導通のいずれかに切り替えるスイッチと、
    前記第1通信部と前記記憶媒体との間又は前記第2通信部と前記外部機器との間で通信を開始する場合、前記電源ラインと前記コンデンサとの間が導通するように前記スイッチを切り替え、前記第1通信部と前記記憶媒体との間又は前記第2通信部と前記外部機器との間の通信を終了する場合、前記電源ラインと前記コンデンサとの間が非導通となるように前記スイッチを切り替える制御部と、
    を備えることを特徴とする記憶媒体ホルダ。
  3. 請求項1に記載の記憶媒体ホルダであって、
    前記電池の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電源ラインと前記コンデンサとの間を、導通又は非導通のいずれかに切り替えるスイッチと、
    前記電圧検出部で検出された前記電池の電圧が予め設定された電圧値未満の場合、前記電源ラインと前記コンデンサとの間が導通するように前記スイッチを切り替え、前記電圧検出部で検出された前記電池の電圧が予め設定された電圧値以上の場合、前記電源ラインと前記コンデンサとの間が非導通となるように前記スイッチを切り替える制御部と、
    を備えることを特徴とする記憶媒体ホルダ。
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