JP2017177072A - 破砕機 - Google Patents
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Abstract
【課題】固定歯及び動歯の交換時期を予測できる破砕機を提供すること。【解決手段】固定歯板32aに動歯板33aを接触させたときの固定歯支持部35に対する動歯支持部37の位置情報を取得する取得部83と、取得部83で取得された動歯支持部37の位置を取得時間と関連付けて記憶する記憶部84と、記憶部84に記憶された位置に対応する動歯支持部37の第1の位置情報及びそれと時間差を持って記憶された第2の位置情報の差分から、固定歯板32a及び動歯板33aの摩耗量を演算する演算部85と、演算部85で演算された固定歯板32a及び動歯板33aの摩耗量と、記憶部84に記憶された第1の位置情報及び第2の位置情報の各取得時間とに基づき、固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期を予測する予測部86と、予測部86で予測された固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期を通知する通知装置92とを備えることを特徴とする。【選択図】図6
Description
本発明は、被破砕物を破砕するジョークラッシャを備えた破砕機に関する。
廃棄物等を処理してリサイクル商品(製品又は半製品)とする環境機械の一種にジョークラッシャを備える破砕機がある。ジョークラッシャは、対向配置された固定歯と動歯の間に形成される破砕室に投入された被破砕物(岩石、建設廃材等)を固定歯に対する動歯の揺動運動により破砕する形式の破砕装置である。この種の破砕機では、被破砕物は固定歯と動歯の歯先隙間で規定される大きさに粉砕されるため、歯先隙間を調整する調整装置を備える破砕機が提唱されている(特許文献1等を参照)。
昨今、建設機械の分野では、建設機械の構成部品の交換時期に適切に対応すべく、建設機械の稼動状況に関する情報とともに構成部品の状態(摩耗量、劣化度等)に関する情報を記録し、記録した情報に基づいて構成部品の交換時期を予測することが行われつつある。
しかし、環境機械の分野では、構成部品の交換時期を予測するようなことはされていない。特許文献1の破砕機も固定歯及び動歯の摩耗に応じて歯先隙間を調整するに過ぎず、固定歯及び動歯の交換時期の予測には及んでいない。そのため、固定歯及び動歯の交換時期に備えて適時に替えの固定歯及び動歯を準備しておくことが必ずしもできない。替えの固定歯及び動歯が調達できないまま固定歯及び動歯の摩耗量が制限値を超えてしまうと、破砕機を停止させざるを得ない場合もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、固定歯及び動歯の交換時期を予測できる破砕機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、破砕装置フレームと、前記破砕装置フレームに固定された固定歯支持部と、前記固定歯支持部に取り付けられた固定歯板と、前記固定歯支持部に対向して配置された動歯支持部と、前記動歯支持部に取り付けられた動歯板とを備えた破砕機において、前記固定歯板に前記動歯板を接触させたときの前記固定歯支持部に対する前記動歯支持部の位置情報を取得する取得部と、前記取得部で取得された前記動歯支持部の位置を取得時間と関連付けて記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記位置に対応する前記動歯支持部の第1の位置情報及びそれと時間差を持って記憶された第2の位置情報の差分から、前記固定歯板及び前記動歯板の摩耗量を演算する演算部と、前記演算部で演算された前記固定歯板及び前記動歯板の摩耗量と、前記記憶部に記憶された前記第1の位置情報及び第2の位置情報の各取得時間とに基づき、前記固定歯板及び前記動歯板の交換時期を予測する予測部と、前記予測部で予測された前記固定歯板及び前記動歯板の交換時期を通知する通知装置と
を備えることを特徴とする。
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、固定歯及び動歯の交換時期を予測できる破砕機を提供することができる。
(構成)
1.破砕機
図1は本実施形態に係る破砕機の全体構造を表す側面図、図2はその平面図である。以下の説明において、図1中の右左を破砕機の前後とする。
1.破砕機
図1は本実施形態に係る破砕機の全体構造を表す側面図、図2はその平面図である。以下の説明において、図1中の右左を破砕機の前後とする。
図1及び図2に示す破砕機は、例えば、ビル解体時に搬出されるコンクリート塊や道路補修時に排出されるアスファルト塊等の建設現場で発生する大小様々な建設廃材、産業廃棄物、又は岩石採掘現場や切羽で採掘される岩石・自然石等を破砕対象とし、これらを被破砕物として受け入れて破砕するものである。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る破砕機100は、走行体1、及び走行体1に搭載された破砕機能構成部2を備えている。本実施形態では、走行体1によって自力走行可能な自走式の破砕機の場合を例に挙げて説明するが、牽引走行可能な牽引式の破砕機や定置式の破砕機にも本発明は適用可能である。
図1に示すように、走行体1は、左右の走行装置3、及び走行装置3の上部に破砕機100の前後方向に延在して設けられた本体フレーム4を備えている。走行装置3は、破砕機100を自力走行させるためのものである。走行装置3は、トラックフレーム5、従動輪6、駆動輪7、履帯8及び走行用駆動装置9を備えている。トラックフレーム5は、破砕機100の前後方向に延在している。トラックフレーム5の左右両側における前後の端部に従動輪6及び駆動輪7が設けられている。履帯8は、従動輪6及び駆動輪7に掛け回されている。走行用駆動装置9は、出力軸が駆動輪7に連結している。
2.破砕機能構成部
破砕機能構成部2は、ホッパ10、振動フィーダ20、ジョークラッシャ30、コンベヤ40及び動力装置(パワーユニット)50を備えている。
破砕機能構成部2は、ホッパ10、振動フィーダ20、ジョークラッシャ30、コンベヤ40及び動力装置(パワーユニット)50を備えている。
ホッパ10は、上方に向かって拡開した枠状の部材であり、破砕対象(被破砕物)を受け入れるものである。ホッパ10は、本体フレーム4の後方部分の上部に設けられた支持部材11に支持ポスト12,13を介して固定されている。図2に示すように、ホッパ10は、振動フィーダ20の上部の左右両側部及び後部を囲う一方で、振動フィーダ20の前部、すなわちジョークラッシャ30との対向部を開放している。
振動フィーダ20は、ホッパ10に受け入れられた被破砕物を粒度に応じて選別し、ジョークラッシャ30に供給するものである。本実施形態では、振動フィーダ20はグリズリフィーダである。図1に示すように、振動フィーダ20は、ホッパ10の下方でジョークラッシャ30の後方に位置していて、その枠型の本体(フィーダ本体)21がホッパ10とは別個にスプリング22を介して支持部材11に支持されている。図2に示すように、フィーダ本体21の内部には、投入される被破砕物を受け止めるためのパンデッキ23が後側部分に、被破砕物を粒度選別する櫛歯状の篩部材(グリズリ)24,25が前側部分に設けられている。図1に示すように、フィーダ本体21の下部には、フィーダ本体21を振動させる加振機(フィーダ用駆動装置)26が固定されている。篩部材24,25の下方には、篩部材24,25で篩い落とされた細粒分をコンベヤ40上に導くシュート29が設けられている。
ジョークラッシャ30は、振動フィーダ20から供給された被破砕物を破砕する破砕装置である。ジョークラッシャ30は、ホッパ10及び振動フィーダ20の前方に位置し、本体フレーム4の前後方向の中央部に支持されている。ジョークラッシャ30の詳細は、後述する。
コンベヤ40は、ジョークラッシャ30で破砕された破砕物等を機外に搬出するためのものである。コンベヤ40は、本体フレーム4等に吊り下げられたコンベアフレーム41、コンベアフレーム41の両端に設けられた従動輪及び駆動輪(ともに不図示)、従動輪及び駆動輪に掛け回されたコンベアベルト44(図2を参照)、及び駆動輪を回転駆動するコンベヤ用駆動装置(不図示)等を備えている。コンベヤ用駆動装置によって駆動輪が回転駆動されると、従動輪との間に掛け回されたコンベアベルト44が循環駆動される。コンベヤ40は、左右のトラックフレーム5の間でシュート29及びジョークラッシャ30の下方位置(履帯8の後端部付近)から前方に延び、動力装置50の下方位置(履帯8の前端部付近)で屈曲して斜めに立ち上がり、その傾斜角度を保ったまま動力装置50の前端下部付近を通って機体の全高付近まで延在している。
コンベヤ40の上方には、排出する破砕物中の鉄筋等の磁性異物を除去する磁選機45が設けられている。磁選機45は、動力装置50の前部に設けられたアーム部材46から吊り下げられており、駆動輪及び従動輪(ともに不図示)と、駆動輪及び従動輪に巻き回されてコンベヤ40の延在方向と直交する方向(左右方向)に循環駆動する磁選機ベルト49と、駆動輪及び従動輪の間の磁選機ベルト49に覆われた空間に設けられた磁力発生手段(不図示)とを備えている。
動力装置50は、機体各所に搭載した作動装置の動力源等を内蔵するものである。動力装置50は、本体フレーム4の前側部分の上部に支持されており、ジョークラッシャ30よりも前方側に位置している。動力装置50内には、破砕機100の動力源となるエンジン、ジョークラッシャ30の駆動に関する油圧回路システム(後述する)等が備えられている。
3.ジョークラッシャ
図3及び図4はジョークラッシャ30の内部構造を表す側断面図で、図3は固定歯と動歯が閉じた状態、図4は固定歯と動歯が開いた状態をそれぞれ表している。
図3及び図4はジョークラッシャ30の内部構造を表す側断面図で、図3は固定歯と動歯が閉じた状態、図4は固定歯と動歯が開いた状態をそれぞれ表している。
図3及び図4に示すように、ジョークラッシャ30は、破砕装置フレーム(クラッシャフレーム)31と、固定歯32と、動歯33と、トグルプレート34とを備えている。
破砕装置フレーム31は、本体フレーム4(図1を参照)に固定されたフレーム部材である。固定歯32は、破砕装置フレーム31に固定された固定歯支持部35と、固定歯支持部35の前面(動歯33側)に取り付けられた固定歯板32aとを備えている。動歯33は、フライホイール(図示せず)の偏心軸36を介して破砕装置フレーム31に揺動自在に取り付けられ、固定歯支持部35に対向して配置された動歯支持部(スイングジョー)37と、動歯支持部37の固定歯32との対向面に取り付けられた動歯板33aとを備えている。ジョークラッシャ30では、フライホイールにジョークラッシャ用駆動装置(不図示)の回転動力が伝達されると、フライホイールの回転運動が動歯33の揺動運動に変換され、これにより固定歯32に対して概略前後方向に動歯33が揺動する。本実施形態では、固定歯板32a及び動歯板33aは、固定歯支持部35及び動歯支持部37に対する嵌め合い構造が中心点について点対称になっていて、固定歯支持部35及び動歯支持部37に対して上下反転させて取り付けられるように形成されている。トグルプレート34は、動歯33の下部側を支持するプレート部材である。
固定歯32と動歯33は、固定歯板32aと動歯板33aが向かい合うように対向配置され、固定歯板32aと動歯板33aの間には左右方向から見て下方に向かって縮径するV字状の破砕室38が形成されている。この破砕室38に供給された被破砕物は、動歯33の揺動運動により固定歯32及び動歯33によって噛み砕かれるようにして破砕される。ジョークラッシャ30から排出される破砕物の粒度は、破砕室38の排出間口、つまり固定歯板32aと動歯板33aの間の最小間隙(歯先隙間)により規定される。なお、図3及び図4では図示していないが、クラッシャフレーム31にはチークプレートが交換可能に取り付けられており、このチークプレートが破砕室38の左右の側壁を構成している。
動歯33の破砕室38と反対側(図3,4中の右側)の空間には、例えば、破砕室38で異物の噛み込み等が起こり過負荷が生じた場合に、トグルプレート34等の部材を過大な荷重から保護する過負荷保護装置70が設置されている。過負荷保護装置70は、動歯支持部37に作用する破砕反力が設定範囲を超えた場合、図3の作業状態から図4のように縮退し過大な破砕反力を逃がすシリンダ71を備えている。
シリンダ71は、動歯33における破砕室38の出口側である下側部分を背面から支えるジャッキであり、クラッシャフレーム31に固定されている。シリンダ71のロッド72の先端部と動歯支持部37の前面下部とには、それぞれトグルシート73,74が設けられている。トグルシート73,74には、それらの間に介設されたトグルプレート34の両端が当接しており、油圧シリンダ75(図4を参照、図3では図示省略)によって動歯支持部37の下端部がシリンダ71側に付勢されることでトグルプレート34がトグルシート73,74間に挟み込まれて保持される。油圧シリンダ75の両端は、シリンダ71の下部と動歯支持部37の前面下端部近傍部分に回動可能に連結されている。なお、本実施形態では、油圧シリンダ75によって動歯支持部37をシリンダ71側に付勢する構成を採ったが、例えば、油圧シリンダ75に代えてスプリングによって動歯支持部37をシリンダ71側に付勢する構成としても良い。
4.油圧回路システム
図5は、本実施形態に係る破砕機の油圧駆動装置のうちシリンダ71の駆動に関する部分の概要を抽出して表す油圧回路図である。
図5は、本実施形態に係る破砕機の油圧駆動装置のうちシリンダ71の駆動に関する部分の概要を抽出して表す油圧回路図である。
図5に示すように、本実施形態に係る油圧駆動装置は、エンジン(不図示)により駆動される油圧ポンプ63と、油圧ポンプ63からシリンダ71への圧油の流れを制御する制御弁64とを備えている。
制御弁64は、両端のばねの付勢力によって通常はニュートラルポジション64Cにあり、油圧ポンプ63とシリンダ71との間の油路を遮断している。制御弁64は、制御装置80(後述する)からの指令信号をソレノイド駆動部64a又は64bに受けるとポジション64A又は64Bに切り換わり、油圧ポンプ63からシリンダ71への圧油の供給方向を切り換え、シリンダ71を伸縮させるようになっている。例えば、オペレータが破砕機100の機体に設けられた図示しない操作盤(又は、有線又は無線のリモコン)の操作スイッチを「閉位置」に入れると、制御弁64のソレノイド駆動部64aが励磁され、制御弁64がポジション64Aに切り換わる。制御弁64がポジション64Aに切り換わると、油圧ポンプ63とシリンダ71のボトム側油室71aとが連通し、油圧ポンプ63から吐出された圧油によってシリンダ71のボトム側油室71aが加圧されて、ロッド72が押し出されシリンダ71が伸びる。シリンダ71が伸びると、トグルプレート34により動歯支持部37が固定歯支持部35側に押し込まれる。このとき、油圧シリンダ75は、トグルプレート34をトグルシート73,74間に保持する程度の付勢を維持しつつ、シリンダ71に追従して伸長する。反対に、操作盤の操作スイッチを「開位置」に入れると、制御弁64のソレノイド駆動部64bが励磁され、制御弁64がポジション64Bに切り換わる。制御弁64がポジション64Bに切り換わると、油圧ポンプ63とシリンダ71のロッド側油室71bとが連通し、油圧ポンプ63から吐出された圧油によってシリンダ71のロッド側油室71bが加圧されて、ロッド72が引き込まれシリンダ71が縮む。シリンダ71が縮むと、動歯支持部37はトグルプレート34を押しながら自重によりシリンダ71側に開く。このとき、油圧シリンダ75もトグルプレート34をトグルシート73,74間に保持する程度の付勢を維持しつつシリンダ71とともに縮んでいく。
シリンダ71のボトム側油室71aに接続する圧油の供給管路65には、この供給管路65内の圧油の圧力を検出する圧力検出器66が設けられている。圧力検出器66の検出信号は、制御装置80に出力される。なお、本実施形態では、圧力検出器66で供給管路65の圧力を検出する構成としたが、例えば、シリンダ71のボトム側油室71aの圧力を検出する構成としても良い。
特に図示していないが、供給管路65には、リリーフ弁が設けられている。リリーフ弁は、供給管路65の圧力の最大値をばねの付勢力によって規定し、被破砕物から動歯33に作用する破砕反力を受けて上昇する供給管路65の圧力が規定した最大圧力を超えた場合に供給管路65を作動油タンクに連通させてシリンダ71を縮める役割を果たしており、シリンダ71とともに前述した過負荷保護装置70を構成している。
シリンダ71のロッド72には、ロッド72のストローク量(又はストローク位置)を検出するストロークセンサ(検出器)76が設けられている。ストロークセンサ76の検出信号は、制御装置80に出力される。
5.制御装置
図6は、本実施形態に係る破砕機が備える制御装置のブロック図である。図6に示すように、制御装置80は、デジタル入力部81、アナログ入力部82、取得部83、記憶部84、演算部85、予測部86、通知部87、判定部88、送信部89、指令部90及びデジタル出力部91を備えている。
図6は、本実施形態に係る破砕機が備える制御装置のブロック図である。図6に示すように、制御装置80は、デジタル入力部81、アナログ入力部82、取得部83、記憶部84、演算部85、予測部86、通知部87、判定部88、送信部89、指令部90及びデジタル出力部91を備えている。
デジタル入力部81は、操作盤からの操作信号等を入力するものである。本実施形態では、操作信号には、ゼロ点補正の実行に関する信号、固定歯板32a及び動歯板33aの反転に関する信号等が含まれる。ゼロ点補正は、固定歯板32aと動歯板33aの歯先隙間を調整するための動作を言い、動歯支持部37を固定歯支持部35に接近させて、固定歯板32aと動歯板33aが接触したときの固定歯支持部35に対する動歯支持部37の位置(ゼロ点)を歯先隙間の調整のための基準値として更新する手順である。ゼロ点補正の実行の要否は、破砕物の粒度に基づき決定されるが、例えば、所定の期間が経過する毎に実行するようにしても良い。
アナログ入力部(A/D変換器)82は、圧力検出器66の検出信号、ストロークセンサ76の検出信号等を入力し、デジタル信号に変換するものである。
取得部83は、固定歯板32aに動歯板33aを接触させたときの固定歯支持部35に対する動歯支持部37の位置情報を取得するものである。本実施形態では、取得部83は、アナログ入力部82に入力された圧力検出器66の検出信号及びストロークセンサ76の検出信号を入力し、圧力検出器66で検出された圧力値Pが設定値Psを超えたときに動歯板33aが固定歯板32aに接触したと判断して、そのときのストロークセンサ76で検出されたストローク量を固定歯支持部35に対する動歯支持部37の位置情報として取得する。
記憶部84は、取得部83で取得された動歯支持部37の位置情報と取得時間(取得部83で取得した日時)とを関連付けて記憶している。また、記憶部84は、固定歯板32a及び動歯板33aの摩耗量を演算するための演算式を固定歯板32a及び動歯板33aの反転パターン(後述する)に関連付けて複数記憶している。更に、記憶部84は、デジタル入力部81に入力された固定歯板32a又は動歯板33aの反転に関する信号(反転信号)を入力し、記憶している。本実施形態では、固定歯板32a又は動歯板33aを反転させる毎にオペレータが操作盤の反転スイッチを「反転位置」に入れることで、デジタル入力部81を介して記憶部84に反転信号が出力される。
判定部88は、固定歯板32a及び動歯板33aがそれぞれ反転前であるか反転後であるかの情報、つまり記憶部84に記憶された反転信号に基づき、固定歯板32a及び動歯板33aの反転パターンを判定するものである。本実施形態では、判定部88は、記憶部84に記憶された反転信号を読み込み、反転フラグ(固定歯板32a及び動歯板33aを既に一度反転させて使用しているか否かを判断するためのフラグ)を設定する。具体的に、判定部88は、固定歯板32aが反転して使用されていると判定したときは反転フラグを「0」に設定し、固定歯板32aが未反転で使用されていると判定したときは反転フラグを「1」に設定する。つまり、反転フラグが「0」に設定されるケースには、固定歯板32a及び動歯板33aが未反転の場合、固定歯板32aが未反転かつ動歯板33aが反転している場合が含まれる。反転フラグが「1」に設定されるケースには、固定歯板32aが未反転かつ動歯板33aが反転している場合、固定歯板32a及び動歯板33aが反転している場合が含まれる。そして、判定部88は、予め格納された固定歯板32a及び動歯板33aの反転パターンのテーブルに基づき、固定歯板32a及び動歯板33aの反転パターンを判定する。本実施形態では、反転パターンとして、固定歯板32a及び動歯板33aが反転している第1の反転パターン、固定歯板32aが反転しておらずかつ動歯板33aが反転している第2の反転パターン、固定歯板32aが反転しておりかつ動歯板33aが反転していない第3の反転パターン、並びに固定歯板32a及び動歯板33aが反転していない第4の反転パターンがある。
また、判定部88は、記憶部84に記憶されている動歯支持部37の位置情報の数に基づき、歯先隙間の調整動作が何回目であるのかを判定する。
演算部85は、記憶部84に記憶された取得部83で取得された位置に対応する動歯支持部37の位置情報(第1の位置情報)及び第1の位置情報と時間差を持って記憶された第1の位置情報と異なる位置情報(第2の位置情報)を記憶部84から読み込み、第1の位置情報と第2の位置情報との差分から固定歯板32a及び動歯板33aの摩耗量を演算するものである。本実施形態では、演算部85は、判定部88により判定された第1−4の反転パターンに応じて記憶部84から選択した演算式に基づき、固定歯板32aの摩耗量及び動歯板33aの摩耗量を演算する。
予測部86は、演算部85で演算された固定歯板32a及び動歯板33aの摩耗量と、記憶部84に記憶された第1の位置情報及び第2の位置情報の各取得時間とに基づき、固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期を予測するものである。本実施形態では、予測部86は、固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期の年月日を予測する。また、予測部86は、判定部88で判定された第1−4の反転パターンを入力し、固定歯板32a及び動歯板33aの交換方法(固定歯板32a及び動歯板33aを反転させる必要があるのか、替えの固定歯板32a及び動歯板33aと取り換える必要があるのか)を予測する。
通知部87は、予測部86で予測された固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期及び方法に関する情報を入力し、通知装置92に出力するものである。通知装置92は、例えば、操作盤やリモコンに設けられており、通知部87に電気的に接続している。通知装置92は、予測部86で予測された固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期及び方法を通知する機能を有している。通知装置92としては、固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期及び方法を表示する表示装置、印刷する印刷装置、又は音声で通知する音声装置等がある。
送信部89は、予測部86で予測された固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期及び方法に関する情報を入力し、外部の通信装置101(後述する)に送信するものである。
指令部90は、デジタル入力部81からの操作信号(例えば、ゼロ点補正の実行に関する信号)を入力し、制御弁64のソレノイド駆動部64a又は64bを駆動するための信号(指令信号)をデジタル出力部91に出力するものである。
デジタル出力部(D/A変換器)91は、指令部90からの指令信号等を入力してアナログ信号に変換し、指令値として制御弁64のソレノイド駆動部64a又は64b等に出力するものである。
図7は、本実施形態に係る破砕機を用いたネットワークシステムの概念図である。図7に示すように、本実施形態に係る破砕機100は、先に触れた外部の通信装置(本実施形態では、通信衛星)101を介して情報センタ102の端末103に通信可能に構成されており、破砕機100に関する情報(例えば、予測部86で予測された固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期及び方法に関する情報)を情報センタ102の端末103に送信することができる。情報センタ102の端末103は、例えば、顧客施設104の端末105に通信可能に構成されており、通信装置101を介して情報センタ102に送信された破砕機100に関する情報を顧客施設104の端末105に送信することができる。情報センタ102の端末103への通信は、ネット等で代用することができる。また、情報センタ102の端末103と顧客施設104の端末105との通信は、インターネット等で代用することができる。
(動作)
図8は、本実施形態に係る破砕機の歯先隙間を調整する手順を示したフローチャートである。図8に示すように、本実施形態では、破砕機100の歯先隙間を調整する手順と併せて固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期及び方法を予測する手順を実行している。なお、以下の説明では、固定歯板32a及び動歯板33aの摩耗限界値(設定値)を同一とし、固定歯板32aの摩耗速度を動歯板33aの2倍(つまり、固定歯板32aの摩耗量は動歯板33aの2倍)であるものとして説明する。
図8は、本実施形態に係る破砕機の歯先隙間を調整する手順を示したフローチャートである。図8に示すように、本実施形態では、破砕機100の歯先隙間を調整する手順と併せて固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期及び方法を予測する手順を実行している。なお、以下の説明では、固定歯板32a及び動歯板33aの摩耗限界値(設定値)を同一とし、固定歯板32aの摩耗速度を動歯板33aの2倍(つまり、固定歯板32aの摩耗量は動歯板33aの2倍)であるものとして説明する。
制御装置80は、デジタル入力部81がゼロ点補正の実行に関する信号を入力したか否かを判断する(ステップS1)。デジタル入力部81がゼロ点補正の実行に関する信号を入力したと判断した場合(Yes)、制御装置80は、制御弁64に指令信号を出力し制御弁64をポジション64Aに切り換えて、シリンダ71を伸ばす(ステップS2)。反対に、デジタル入力部81がゼロ点補正の実行に関する信号を入力していないと判断した場合(No)、制御装置80は、デジタル入力部81がゼロ点補正の実行に関する信号を入力するまでステップS1を繰り返す。
続いて、取得部83は、圧力検出器66で検出された圧力値Pが設定値Psを超えたか否かを判断する(ステップS3)。取得部83が圧力値Pが設定値Psを超えていると判断した場合(Yes)、制御装置80は、動歯板33aが固定歯板32aに接触したと判断し、制御弁64に指令信号を出力し制御弁64をニュートラルポジション64Cに切り換えて、シリンダ71を停止させる(ステップS4)。反対に、取得部83が圧力値Pが設定値Psを超えていないと判断した場合(No)、制御装置80は、動歯板33aが固定歯板32aに接触していないと判断してステップS2に手順を戻し、取得部83が圧力値Pが設定値Psを超えていると判断するまでステップS2,S3を繰り返す。
ステップS4において、シリンダ71が停止した後、取得部83は、ストロークセンサ76で検出されたストローク量を取得し、取得時間と関連付けて記憶部84に出力して記憶させる(ステップS5)。
続いて、判定部88は、記憶部84に記憶された反転信号を入力し、反転フラグが「0」に設定されているか否かを判定する(ステップS6)。判定部88が反転フラグが「0」に設定されていると判定した場合(Yes)、制御装置80は、ステップS6からステップS7に手順を移す。反対に、判定部88が反転フラグが「0」に設定されていない(反転フラグが「1」に設定されている)と判定した場合(No)、制御装置80は、ステップS6からステップS18に手順を移す。判定部88は、反転フラグが「0」に設定されているか否かを判定する際、予め格納された反転パターンのテーブルに基づき固定歯板32a及び動歯板33aの反転パターンについても判定し記憶部84に記憶させる。
ステップS6において、反転フラグが「0」に設定されていると判定した場合、判定部88は、歯先隙間の調整作業が1回目であるか否かを判定する(ステップS7)。判定部88が歯先隙間の調整作業が1回目であると判定した場合(Yes)、制御装置80は、ステップS7からステップS8に手順を移す。反対に、判定部88が歯先隙間の調整作業が1回目でない(2回目以上)と判定した場合(No)、制御装置80は、ステップS7からステップS14に手順を移す。
ステップS7において、判定部88が歯先隙間の調整作業が1回目であると判定した場合、制御装置80は、固定歯板32a及び動歯板33aの摩耗量を0とし(ステップS8)、記憶部84に記憶する。また、制御装置80は、通知装置92を介して「固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期及び方法を予測するための情報が不足している」旨を通知する(ステップS9)。
続いて、制御装置80は、記憶部84に記憶された所望の歯先隙間(設定値)をセットする(ステップS10)。そして、制御装置80は、制御弁64に指令信号を出力し制御弁64をポジション64Bに切り換えて、シリンダ71を縮める(ステップS11)。
続いて、制御装置80は、歯先隙間が所望値に達したか否かを判断する(ステップS12)。本実施形態において、「所望値」とは被破砕物を既定の粒度とするために設定される歯先隙間の前後方向の距離(長さ)を言う。歯先隙間が所望値に達したか否かの判断は、例えば、ストロークセンサ76の検出信号に基づき行うことができる。歯先隙間が所望値に達したと判断した場合(Yes)、制御装置80は、制御弁64に指令信号を出力し制御弁64をニュートラルポジション64Cに切り換えて、シリンダ71を停止させ(ステップS13)、歯先隙間の調整作業を終了する。反対に、歯先隙間が所望値に達していないと判断した場合(No)、制御装置80は、ステップS11に手順を戻し、歯先隙間が所望値に達するまでステップS11,S12を繰り返す。
ステップS7において、判定部88が歯先隙間の調整作業が1回目でない(2回目以上)と判断した場合、演算部85は、記憶部84に記憶された第1の位置情報(例えば、前回の検出値)及び第2の位置情報(例えば、今回の検出値)の差分から、第1の位置情報を取得したときから第2の位置情報を取得したときまでの固定歯板32a及び動歯板33aの摩耗量を演算する(ステップS14)。そして、演算部85は、判定部88で判定された第1−4の反転パターンに応じて記憶部84から選択した演算式に基づき、固定歯板32aの摩耗量及び動歯板33aの摩耗量を演算する(ステップS15)。具体的に、演算部85は、式(1),(2)に基づき、固定歯板32aの摩耗量Af及び動歯板33aの摩耗量Amを演算する。
Af=A×2/3・・・式(1)
Am=A×1/3・・・式(2)
但し、Aは合計摩耗量、つまりステップS14で演算された固定歯板32a及び動歯板33aの摩耗量である。
Am=A×1/3・・・式(2)
但し、Aは合計摩耗量、つまりステップS14で演算された固定歯板32a及び動歯板33aの摩耗量である。
ステップS15において、演算部85が固定歯板32aの摩耗量Af及び動歯板33aの摩耗量Amを演算した後、予測部86は、固定歯板32aの摩耗量Af及び動歯板33aの摩耗量Am、記憶部84に記憶された第1の位置情報及び第2の位置情報の各取得時間に基づき、固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期及び方法を予測する(ステップS16)。具体的に、予測部86は、第2の位置情報の取得時間までの固定歯板32aの摩耗量の積算値と摩耗限界値との差分と、固定歯板32aの摩耗量Afとから固定歯板32aの交換時期を予測する。同様に、予測部86は、第2の位置情報の取得時間までの動歯板33aの摩耗量の積算値と摩耗限界値との差分と、動歯板33aの摩耗量Amとから動歯板33aの交換時期を予測する。
また、予測部86は、判定部88で判定された第1−4の反転パターンを入力し、固定歯板32a及び動歯板33aの交換方法を予測する。具体的に、予測部86は、判定部88で判定された反転パターンが第1の反転パターンの場合、固定歯板32a及び動歯板33aを取り換える必要があると予測し、第3の反転パターンの場合、固定歯板32aを取り換えて、動歯板33aを反転させる必要があると予測する。
続いて、制御装置80は、予測した固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期及び交換方法を通知する(ステップS17)。そして、制御装置80は、ステップS10に手順を移す。
ステップS6において、反転フラグが「0」に設定されていないと判定した場合、判定部88は、歯先隙間の調整作業が1回目であるか否かを判定する(ステップS18)。歯先隙間の調整作業が1回目であると判定した場合(Yes)、制御装置80は、ステップS18からステップS19に手順を移す。反対に、歯先隙間の調整作業が1回目でないと判定した場合(No)、制御装置80は、ステップS18からステップS21に手順を移す。
ステップS18において、歯先隙間の調整作業が1回目であると判定した場合、制御装置80は、固定歯板32a及び動歯板33aの摩耗量を0とし(ステップS19)、記憶部84に記憶する。また、制御装置80は、通知装置92を介して「固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期及び方法を予測するための情報が不足している」旨を通知する(ステップS20)。そして、制御装置80は、ステップS10に手順を移す。
ステップS18において、判定部88が歯先隙間の調整作業が1回目でないと判断した場合、演算部85は、ステップS14と同様の方法で、第1の位置情報を取得したときから第2の位置情報を取得したときまでの固定歯板32a及び動歯板33aの摩耗量を演算する(ステップS21)。そして、演算部85は、判定部88で判定された第1−4の反転パターンに応じて記憶部84から選択した演算式に基づき、固定歯板32aの摩耗量及び動歯板33aの摩耗量を演算する(ステップS22)。具体的に、演算部85は、デジタル入力部81にゼロ点補正の実行に関する信号が入力された時の動歯板33aの摩耗量Am’を式(3)に基づき演算する。
Am’=A×1/3・・・(3)
そして、演算部85は、式(3)及び式(4),(5)に基づき、固定歯板32aの摩耗量Af及び動歯板33aの摩耗量Amを演算する。
そして、演算部85は、式(3)及び式(4),(5)に基づき、固定歯板32aの摩耗量Af及び動歯板33aの摩耗量Amを演算する。
Af=(A−Am’)×2/3・・・式(4)
Am=(A−Am’)×1/3・・・式(5)
ステップS22において、演算部85が固定歯板32aの摩耗量Af及び動歯板33aの摩耗量Amを演算した後、予測部86は、固定歯板32aの摩耗量Af及び動歯板3aの摩耗量Am、記憶部84に記憶された第1の位置情報及び第2の位置情報の各取得時間に基づき、固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期を予測する(ステップS23)。固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期を予測する方法は、ステップS16で説明した方法と同様である。また、予測部86は、判定部88で判定された反転パターンが第2の反転パターンの場合、固定歯板32aを反転させ、動歯板33aを取り換える必要があると予測し、第4の反転パターンの場合、固定歯板32a及び動歯板33aを反転させる必要があると予測する。
Am=(A−Am’)×1/3・・・式(5)
ステップS22において、演算部85が固定歯板32aの摩耗量Af及び動歯板33aの摩耗量Amを演算した後、予測部86は、固定歯板32aの摩耗量Af及び動歯板3aの摩耗量Am、記憶部84に記憶された第1の位置情報及び第2の位置情報の各取得時間に基づき、固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期を予測する(ステップS23)。固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期を予測する方法は、ステップS16で説明した方法と同様である。また、予測部86は、判定部88で判定された反転パターンが第2の反転パターンの場合、固定歯板32aを反転させ、動歯板33aを取り換える必要があると予測し、第4の反転パターンの場合、固定歯板32a及び動歯板33aを反転させる必要があると予測する。
続いて、制御装置80は、予測した固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期及び方法を通知する(ステップS24)。そして、制御装置80は、ステップS10に手順を移す。
(効果)
(1)本実施形態に係る破砕機100によれば、固定歯板32aに動歯板33aを接触させたときの固定歯支持部35に対する動歯支持部37の位置情報から固定歯板32a及び動歯板33aの摩耗量を演算し、演算した固定歯板32a及び動歯板33aの摩耗量と動歯支持部37の位置情報を取得した時間とに基づき、固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期を予測することができる。そのため、固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期に備えて適時に替えの固定歯板32a及び動歯板33aを準備しておくことができる。これにより、固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期に替えの固定歯板及び動歯板を調達することができず破砕機100を停止させざるを得ないような事態が生じることを抑制することができ、作業効率を向上させることができる。
(1)本実施形態に係る破砕機100によれば、固定歯板32aに動歯板33aを接触させたときの固定歯支持部35に対する動歯支持部37の位置情報から固定歯板32a及び動歯板33aの摩耗量を演算し、演算した固定歯板32a及び動歯板33aの摩耗量と動歯支持部37の位置情報を取得した時間とに基づき、固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期を予測することができる。そのため、固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期に備えて適時に替えの固定歯板32a及び動歯板33aを準備しておくことができる。これにより、固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期に替えの固定歯板及び動歯板を調達することができず破砕機100を停止させざるを得ないような事態が生じることを抑制することができ、作業効率を向上させることができる。
(2)本実施形態に係る破砕機100では、固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期を通知装置92を介して通知する。そのため、作業現場のオペレータが、固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期を容易に知ることができる。
(3)本実施形態では、固定歯板32a及び動歯板33aの反転パターンを第1−4の反転パターンに分類し、摩耗量を演算している。そのため、固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期の予測と併せて、固定歯板32a及び動歯板33aの交換方法、つまり固定歯板32a及び動歯板33aを反転させる必要があるのか取り換える必要があるのかを予測することができる。これにより、固定歯板32a及び動歯板33aの使用態様(既に反転させて使用しているのか等)に応じて替えの固定歯板32a及び動歯板33aを準備しておくことができる。
(4)本実施形態に係る破砕機100では、予測した固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期に関する情報を外部の通信装置101に送信し、顧客施設104に情報を送信することができる。従って、ネットワークにより固定歯板32a及び動歯板33aの交換時期を取得することができ、管理の利便性を向上させることができる。
(その他)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態の構成の一部を削除及び置換することも可能である。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態の構成の一部を削除及び置換することも可能である。
上述した実施形態では、ストロークセンサ76でロッド72のストローク量を検出する構成を例示した。しかしながら、本発明の本質的効果は、固定歯及び動歯の交換時期を予測できる破砕機を提供することであり、この本質的効果を得る限りにおいては、必ずしもこの構成に限定されない。例えば、固定歯支持部35及び動歯支持部37に光学センサを設け、固定歯支持部35に対する動歯支持部37のストローク量を検出する構成としても良い。また、動歯支持部37に角度センサを取り付け、動歯支持部37の傾斜角度を測定することにより、固定歯支持部35に対する動歯支持部37のストローク量を検出する構成としても良い。
31:破砕装置フレーム、35:固定歯支持部、32a:固定歯板、37:動歯支持部、33a:動歯板、100:破砕機、83:取得部、84:記憶部、85:演算部、86:予測部、92:通知装置、71:シリンダ、76:ストロークセンサ(検出器)、88:判定部、101:通信装置
Claims (4)
- 破砕装置フレームと、前記破砕装置フレームに固定された固定歯支持部と、前記固定歯支持部に取り付けられた固定歯板と、前記固定歯支持部に対向して配置された動歯支持部と、前記動歯支持部に取り付けられた動歯板とを備えた破砕機において、
前記固定歯板に前記動歯板を接触させたときの前記固定歯支持部に対する前記動歯支持部の位置情報を取得する取得部と、
前記取得部で取得された前記動歯支持部の位置を取得時間と関連付けて記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記位置に対応する前記動歯支持部の第1の位置情報及びそれと時間差を持って記憶された第2の位置情報の差分から、前記固定歯板及び前記動歯板の摩耗量を演算する演算部と、
前記演算部で演算された前記固定歯板及び前記動歯板の摩耗量と、前記記憶部に記憶された前記第1の位置情報及び第2の位置情報の各取得時間とに基づき、前記固定歯板及び前記動歯板の交換時期を予測する予測部と、
前記予測部で予測された前記固定歯板及び前記動歯板の交換時期を通知する通知装置と
を備えることを特徴とする破砕機。 - 請求項1に記載の破砕機において、
前記動歯支持部に連結し、前記固定歯支持部に対して前記動歯支持部を進退させるシリンダと、
前記シリンダの伸び量を検出する検出器と
を備え、
前記取得部は、前記検出器で検出された前記伸び量に基づき、前記動歯支持部の位置を取得することを特徴とする破砕機。 - 請求項1に記載の破砕機において、
前記固定歯板及び前記動歯板は、前記固定歯支持部及び前記動歯支持部に上下反転させて取り付けられるように形成されており、
前記固定歯板及び前記動歯板がそれぞれ反転前であるか反転後であるかの情報に基づき、前記固定歯板及び前記動歯板の反転パターンとして、前記固定歯板及び前記動歯板が反転している第1の反転パターン、前記固定歯板が反転しておらずかつ前記動歯板が反転している第2の反転パターン、前記固定歯板が反転しておりかつ前記動歯板が反転していない第3の反転パターン、並びに前記固定歯板及び前記動歯板が反転していない第4の反転パターンのいずれであるかを判定する判定部を備え、
前記記憶部は、前記第1から第4の反転パターンに対応する演算式を記憶しており、
前記演算部は、前記判定部により判定された反転パターンに応じて前記記憶部から選択した演算式に基づき前記固定歯板及び前記動歯板の摩耗量を演算することを特徴とする破砕機。 - 請求項1に記載の破砕機において、
前記予測部で予測された前記固定歯板及び前記動歯板の交換時期に関する情報を外部の通信装置に送信する送信部を備えることを特徴とする破砕機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016072466A JP2017177072A (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 破砕機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016072466A JP2017177072A (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 破砕機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017177072A true JP2017177072A (ja) | 2017-10-05 |
Family
ID=60009127
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2016072466A Pending JP2017177072A (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 破砕機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017177072A (ja) |
-
2016
- 2016-03-31 JP JP2016072466A patent/JP2017177072A/ja active Pending
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