JP2017176584A - 手術用処置具 - Google Patents

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Abstract

【課題】先端部の開閉操作の操作性が良い手術用処置具を提供する。【解決手段】手術用処置具1は、その一端に開閉自在な先端部2(一対の処置片2A,2B)を有し、持ち手部4に設けられた操作部7のスライド操作によって先端部2を開閉する。操作部7のスライド操作によって発生する進退操作力は、駆動シャフト5へ伝達され、操作部7と駆動シャフト5の間には歯車9が設けられている。操作部7の駆動シャフト5に対するスライド操作を契機として進退操作力を発生させ、操作部7から駆動シャフト5への進退操作力は歯車9による回転力によって伝達される。【選択図】図1

Description

本発明は、外科手術で用いる鉗子、持針器及びクリップ等の手術用処置具に関する。
外科手術(腹腔鏡下手術、眼科手術等)では、血管、腸管、神経などの組織や臓器を把持・牽引する把持鉗子、組織間を繋いでいる周辺の膜状組織や管状組織を剥離・除去する剥離鉗子、針や組織を切断するハサミ鉗子、血管などを縛って止血する結紮用クリップ、手術針や糸を把持する持針器など、様々な用途に合わせて種々の処置具が使用される。
これらの処置具は腹腔鏡下手術においては単孔又は複孔から体内に挿入されるが、主にピストル型の持ち手を有する処置具が使用される。例えば、図17に示すピストル型ハンドルは、ジョーアセンブリを収容する管状支持体41に連結され、ハンドルの水平軸から下方へ伸びる弓状部42を有する。手術で使用する際には、弓状部42に指を掛けて操作することでジョーの開閉を行う(特許文献1)。
また、図18に示す鉗子装置は、インナーケーブル43を操作するスライド部44を有する操作部45を備え、スライド部44のスライド操作によって鉗子片46、47の開閉操作を可能にしている(特許文献2)。
また、眼科手術においては指先で摘むことによって操作可能な眼科用手術器具が存在し、左右の板ばねを挟めることで、セッシの開閉が行われるようになっている(特許文献3)。
特表2003−507118号公報(図1,図2) 特開2014−76227号公報(図1,図2) 解開2009−72221号公報(図1,段落[0022])
しかしながら、特許文献1のピストル型ハンドルは、ピストル部分の空間占有率が大きいため、操作の際に持ち手部分で手元がぶつかり合い(干渉し)、手術が制限されることが多く、操作性が良くない。一方、特許文献2の鉗子装置によれば、スライド部のスライド操作によって操作可能であることから持ち手部分で手元がぶつかり合うことは少なくなるものの、スライド部とインナーケーブルとが直接接続され、スライド部のストローク量がそのままインナーケーブルに伝達されることから、操作性が良くない。
また、特許文献3の眼科用手術器具は、左右の板バネを挟めることでクランクが回転することから、上下左右の操作力を作用せしめることになる。すなわち、操作者としては挟むという一動作を行っているものの、上下方向及び左右方向の二つの操作力が働いて複雑な動きとなることから、動きが不安定で操作ブレが起こりやすい。特に、手術用途によって器具の大小があることから、大小に比例して上下方向及び左右方向のストローク量が大きくなるほど操作ブレの影響は看過できなくなる。
そこで、本発明は、先端部の開閉を操作する操作機構を改善し、単純な操作力を伝達可能で、先端部の開閉操作の操作性が良い手術用処置具を提供する。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のものを提供する。
第1に、本発明の手術用処置具は、開閉自在な先端部が接続された操作管部と、前記先端部の開閉を操作する操作機構と、前記操作機構による進退操作力を前記先端部に伝達する駆動シャフトを内設し、前記駆動シャフトに対する進退移動を可能にする操作部を有する持ち手部と、を備え、前記操作機構は、前記操作部の前記駆動シャフトに対するスライド操作を契機として進退操作力を発生させ、前記操作部から前記駆動シャフトへの進退操作力は回転力又は引張力によって伝達されることを特徴とする。
本発明によれば、指先による操作部のスライド操作によって先端部の開閉操作が可能となることから、スライド操作という単純な操作による操作性の良い手術用処置具を提供することができる。また、操作部のスライド操作によって発生した進退操作力をそのまま駆動シャフトへ伝達するのではなく、回転力又は引張力等の別方向のベクトルに変換して伝達することから、変換過程においてラチェット機構やラックピニオン機構等の付加を容易にでき、より操作性の良い手術用処置具を提供することができる。
特に、操作部のスライド操作による進退操作力をそのまま駆動シャフトへ伝達すると先端部の開閉具合のコントルールが難しい場合もあることから、先端部の開閉の操作性の良さをも実現できる手術用処置具として有用である。
なお、第1の発明に係る手術用処置具は、前記操作部を前記持ち手部に対して前記駆動シャフトの軸方向に往復スライドさせるもの及び/又は前記操作部を前記持ち手部に対して円周方向に回転スライドさせるものと、前記操作部と前記駆動シャフトとの対向域には、少なくとも一方のラックに掛合する位置に歯車が設けられ、前記歯車の回転力によって前記操作部から前記駆動シャフトへの進退操作力が伝達されるものと、前記操作部と前記駆動シャフトとは可動プーリを介して掛架されたワイヤで接続され、前記ワイヤの引張力によって前記操作部から前記駆動シャフトへの進退操作力が伝達されるものとを包含する。
第2に、本発明の手術用処置具は、開閉自在な先端部が接続された操作管部と、前記先端部の開閉を操作する操作機構と、前記操作機構による進退操作力を前記先端部に伝達する駆動シャフトを内包し、前記駆動シャフトに対する進退移動を可能にする操作部を有する持ち手部と、を備え、前記操作機構は、前記操作部の前記駆動シャフトに対する押圧操作を契機として進退操作力を発生させ、前記操作部から前記駆動シャフトへの進退操作力は回転力、引張力又は押圧力のいずれかによって伝達されることを特徴とする。
本発明によれば、指先による操作部の押圧操作によって先端部の開閉操作が可能となることから、押圧操作という単純な操作による操作性の良い手術用処置具を提供することができる。また、操作部の押圧操作を別方向の進退操作力に変換して伝達することから、スライド操作に必要なストローク量を気にすることなく、操作部の押圧という単純な動作で先端部の開閉操作を行うことができ、先端部の開閉の操作性の良さをも実現できる手術用処置具として有用である。
また、操作部の押圧操作を別方向の進退操作力に変換する変換過程においてラチェット機構やラックピニオン機構等の付加を容易にでき、より操作性の良い手術用処置具を提供することができる。
なお、第2の発明に係る手術用処置具は、前記操作部と前記駆動シャフトとの対向域には、少なくとも一方のラックに掛合する位置に歯車が設けられ、前記歯車の回転力によって前記操作部から前記駆動シャフトへの進退操作力が伝達されるものと、前記操作部と前記駆動シャフトとはリンクバーによって連結され、前記リンクバーによる引張力によって前記操作部から前記駆動シャフトへの進退操作力が伝達されるものと、前記操作部の下部に楔型の突起部が設けられ、前記駆動シャフトに前記突起部と当接する当接部が設けられており、前記操作部と前記駆動シャフトとは前記突起部の傾斜面と前記当接部とによる押圧力によって前記操作部から前記駆動シャフトへの進退操作力が伝達されるものとを包含する。
また、前記操作部の前記突起部の斜面形状が異なることによって、押圧時における駆動シャフトへの進退操作力の伝達ストロークの量や速さを変えることができ、より操作性の良い手術用処置具を提供することができる。
さらに、本発明の手術用処置具は、スライド操作又は押圧操作の操作状態を保持するラチェット機構、前記操作部から前記駆動シャフトへの進退操作力を減量して伝達するラックピニオン機構を有する。
本発明によれば、ラチェット機構によってスライド操作又は押圧操作の操作状態を保持し、ひいては先端部の開閉状態を保持することができ、また、ラックピニオン機構によって操作部から駆動シャフトへの進退操作力を減量して伝達し、ひいては先端部の開閉状態を細かくコントロールすることができることから、先端部の開閉の操作性の良さをも実現できる手術用処置具として有用である。
本発明の手術用処置具は、先端部の開閉を操作する操作部の操作機構を、スライド操作又は押圧操作という単純な操作に応じて単純な操作力を伝達可能で、操作部の操作とは別方向のベクトルに変換して駆動シャフトに伝達するように構成して改善を加えることで、操作ブレを抑制でき、操作性が良いという効果がある。
本発明の実施の形態に係る手術用処置具を示す図。 操作機構の一例を示す断面模式図。 操作機構の一例を示す断面模式図。 操作機構の一例を示す断面模式図。 操作機構の一例を示す断面模式図。 持ち手部の一例を示す部分斜視図。 操作機構の一例を示す断面模式図。 操作機構の一例を示す断面模式図。 操作機構の一例を示す断面模式図。 操作機構の一例を示す断面模式図。 操作機構の一例を示す断面模式図。 操作部の突起部の態様を示す部分拡大図。 持ち手部の一例を示す部分斜視図。 操作機構の一例を示す断面模式図。 操作機構の一例を示す断面模式図。 持ち手部の部分組立図。 従来例を示す図。 従来例を示す図。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る手術用処置具1を示す図であり、長手棒状の手術用処置具1の断面を模式的に表している。手術用処置具1は、その一端に開閉自在な先端部2を有し、一対の処置片2A,2Bを連結する開閉軸2Cを支点としたパンタグラフ機構によって開閉駆動する操作機構を有する。
先端部2と接続する操作管部3の基端には持ち手部4が接続され、操作管部3及び持ち手部4には駆動シャフト5が直線上に延伸して内設されている。駆動シャフト5は、進退操作力を開閉軸2Cを介して先端部2に伝達する。ワイヤなど線材料を用いる屈曲力伝達では伸びや切断の影響が懸念されるが、高剛性で耐摩耗性に優れたパイプ型の駆動シャフトにより先端部2を駆動することで、このような懸念を低減している。
また、持ち手部4には高周波電源端子6が設けられ、一対の処置片2A,2Bの少なくとも一方に高周波電流を通電可能としている。なお、患部以外の体腔内に高周波電流が流れないようにするため、操作管部3及び持ち手部4は絶縁性の樹脂等で被膜されている。
持ち手部4の外側には、持ち手部4に対する相対的な移動を可能とする操作部7が設けられ、操作部7をスライド操作してスライド移動させることで、駆動シャフト5に対する進退移動を可能にしている。操作部7のスライド操作によって発生する進退操作力は、駆動シャフト5へ伝達される。
図2は、操作機構の一例を示す断面模式図であり、操作部7をスライド操作することで駆動シャフト5の進退移動を可能にした例である。操作部7の内側対向面に操作側ラック8Aが、駆動シャフト5に駆動シャフト側ラック8Bが設けられ、操作側ラック8A及び駆動シャフト側ラック8Bは歯車9と対向して掛合している。図3に示すように、歯車9が1つの場合は、操作部7のスライド量と等倍の進退操作力が駆動シャフト5に伝達されるとともに、操作部7を矢印方向にスライド移動させることで歯車9が右回転して、駆動シャフト5は矢印方向に移動する。一方、図2に示すように、歯車9として小さい歯車9Aを操作側ラック8Aと掛合し、大きい歯車9Bを駆動シャフト側ラック8Bと掛合し、歯車9Aと歯車9Bとを連動することで、操作部7のスライド量が減量された進退操作力が駆動シャフト5に伝達されるとともに、操作部7を矢印方向にスライド移動させることで歯車9Aが右回転し歯車9Bが左回転して、駆動シャフト5は矢印方向に移動する。よって、操作部7のスライド方向とシャフト5の駆動方向とが異なる構造を採用することで、使用者が所望する操作性を実現可能としている。
図1乃至図3では、操作部7のスライド操作によって駆動シャフト5に進退操作力を伝達するようにしたが、スライド操作の前に操作部7を駆動シャフト5側に軽く押し込むことで操作側ラック8Aと歯車9とが掛合し、操作部7のスライド操作によって駆動シャフト5に進退操作力を伝達するような2ステップ操作としてもよい。この場合、操作部7の駆動シャフト5側への押圧及び離反をなすバネ等の軸方向付勢部により操作側ラック8Aと歯車9との掛合を構成することで、離反状態において操作部7をスライド操作しても進退操作力が伝達されないことから、スライド操作ミスを防ぐことができる。また、操作部7のスライド方向にもスライド量を解除するバネ等のスライド方向付勢部を設けることとし、軸方向付勢部及びスライド方向付勢部の押圧及び離反作用を繰り返すことにより、細かく小さなスライド量で大きなストロークを確保することができる。例えば、操作部7から駆動シャフト5への進退操作力を段階的に減量して伝達する場合、細かい進退操作力の伝達を容易に行うことができる。なお、軸方向付勢部及びスライド方向付勢部を一体として構成して、軸方向及びスライド方向への押圧及び離反を同時に作用させることもできる(図4)。
図5は、操作機構の一例を示す断面模式図であり、操作部7をスライド操作することで駆動シャフト5の進退移動を可能にした例である。操作部7のワイヤ固定端11にはワイヤ10の一端が固定され、持ち手部の内筒部分に固定された固定プーリ13A,13Bと駆動シャフト5を進退移動可能にする可動プーリ14とを掛架されたワイヤ10は、持ち手部内筒部分のワイヤ固定端12にその他端が固定されている。操作部7をスライド操作すると、ワイヤ10の引張は可動プーリ14の可動によって駆動シャフト5を進退移動して、先端部2を開閉する開閉用圧縮バネ15を伸縮する。伸びきった開閉用圧縮バネ15は、持ち手部4の先端に設けられたストッパー16近傍に到達し、先端部2を開いた状態にすることができる。一方、開閉用圧縮バネ15が縮んでいる場合は、先端部2を閉じた状態にすることができる。なお、ストッパー16は持ち手部4の開口端を覆う蓋としても機能する。
図6は、持ち手部4の一例を示す部分斜視図であり、操作部7には、持ち手部4に対して往復スライド可能なスライド機構7aと持ち手部4に対して円周方向に回転スライド可能なスライド機構7bとが設けられている。スライド機構7a,7bは円筒体の持ち手部4の外周面に設けられ、スライド機構7aを矢印方向に往復スライド操作するか又はスライド機構7bを矢印方向に回転スライド操作することで、図示しない駆動シャフトの進退移動を図2乃至図5に示す操作機構によって実現している。なお、図6では操作部が略円形の横断面を呈しているが、略半円形の横断面を呈する場合は、円周面側にスライド機構7bが設けられ、平坦な他面側にスライド機構7aが設けられる。
図7及び図8は、操作機構の一例を示す断面模式図であり、操作部7を押圧操作することで駆動シャフト5の進退移動を可能にした例である。操作部7と駆動シャフト5とはリンクバー17によって連結され、図7は単一の操作部7の押圧によってリンクバー17を介して進退操作力を伝達し、図8は複数の操作部7の押圧によって一対のリンクバー17を介して進退操作力を伝達しており、操作部7を上下方向に押圧及び離反することでリンクバー17を介した駆動シャフト5の進退移動を可能としている。操作部7を押圧操作すると、リンクバー17の可動によって引張された駆動シャフト5を進退移動して、開閉用圧縮バネ15を伸縮する。伸びきった開閉用圧縮バネ15は、持ち手部4の先端に設けられたストッパー16近傍に到達し、先端部2を開いた状態にすることができる。一方、開閉用圧縮バネ15が縮んでいる場合は、先端部2を閉じた状態にすることができる。
図9及び図10は、操作機構の一例を示す断面模式図であり、操作部7を押圧操作することで駆動シャフト5の進退移動を可能にした例である。操作部7と駆動シャフト5とは歯車9A,9Bによって連動され、図9は単一の操作部7の押圧によって歯車9の回転と連動した駆動シャフト5に進退操作力を伝達し、図10は複数の操作部7の押圧によって各々の歯車9の回転と連動した駆動シャフト5に進退操作力を伝達しており、操作部7を上下方向に押圧及び離反することで歯車9を介した駆動シャフト5の進退移動を可能としている。
操作部7に設けられた操作側ラック8Aは歯車9Aと掛合し、駆動シャフト5に設けられた駆動シャフト側ラック8Bは歯車9Bと掛合し、歯車9Aと歯車9Bとが掛合しており、歯車9として小さい歯車9Aを操作側ラック8Aと掛合し、大きい歯車9Bを駆動シャフト側ラック8Bと掛合し、歯車9Aと歯車9Bとを連動することで、操作部7のスライド量が減量された進退操作力が駆動シャフト5に伝達される。
なお、図7乃至図10において、図7及び図9は単数の操作部7が、図8及び図10は対向する複数の操作部7が設けられている。駆動シャフト5を駆動するための進退操作力は、単数よりも複数の操作部7による方が力の合成作用によって軽い操作で発生させやすくなり、また、親指又は人差指で単数の操作部7をプッシュして押圧するよりも、親指及び人差指で複数の操作部7を摘んで押圧する方が操作性は良くなる場合もある。或いは、先端部2に方向性があったり角度がついたりして手術用処置具1の向きを変えることができない場合に、単数よりも複数の操作部7の方が状況に応じたいずれかの操作部7の操作が可能となり操作性は良い。
図11は、操作機構の一例を示す断面模式図であり、操作部7を押圧操作することで駆動シャフト5の進退移動を可能にした例である。操作部7の下部には楔型の突起部18が設けられ、駆動シャフト5にはこの突起部を貫通可能な貫通孔19が設けられており、操作部7を押圧して突起部18の傾斜面とこの傾斜面に当接する貫通孔19側面の当接部との当接具合によって、駆動シャフト5の進退移動を可能としている。なお、操作部7には戻り用圧縮バネ20が設けられ、操作部7の付勢状態を解除した際の操作部7の戻りを可能としている。操作部7を押圧操作すると、突起部18の傾斜面と当接部との当接具合によって駆動シャフト5を進退移動して、開閉用圧縮バネ15を伸縮する。伸びきった開閉用圧縮バネ15は、持ち手部4の先端に設けられたストッパー16近傍に到達し、先端部2を開いた状態にすることができる。一方、開閉用圧縮バネ15が縮んでいる場合は、先端部2を閉じた状態にすることができる。
図12は、操作部の突起部18の態様を示す部分拡大図であり、一例として3つの態様を示している。楔型の突起部18の斜面形状について、45度の斜辺の場合は操作部7の押圧操作に対する駆動シャフト5のストロークは1:1であり(図12(a))、45度未満の斜辺の場合は操作部7の押圧操作に対する駆動シャフト5のストロークは小さく(図12(b))、円弧状曲線の斜辺の場合は操作部7の一定量の押圧操作に対する駆動シャフト5のストロークは速さが変化し、最初は速く、押し込む程遅くなる(図12(c))。図11の操作部7を着脱自在に構成して操作部7を交換可能であったり、図13に示す連設タイプの操作部を用いることで、突起部18の斜面形状を異ならせ、術部位に合わせてストロークの量や速さを調整することができる。
図13は、持ち手部4の一例を示す部分斜視図であり、持ち手部4の長手方向には、突起部(図12参照)の斜面形状が異なる操作部7a,7b,7cを複数並設している。図13では、操作部7a,7b,7cのそれぞれの高さHa,Hb,Hcに関して、Ha>Hb>Hcとして先端側ほど高くしている。これにより、先端側に位置する操作部7aの操作時には手元側に位置する操作部7cが障壁とならない。また、図13では、操作部7a,7b,7cのそれぞれの幅(径)Ra,Rb,Rcに関して、Ra<Rb<Rcとして手元側ほど広くしている。先端側では操作部7に指の腹を位置させて指の腹全体で押圧操作すればよいことから、幅(径)が小さくても押圧に十分な接触面積は確保できる。一方、手元側では操作部7に指先を位置させて指先で押圧操作すればよいが、指先による接触面積は指の腹による場合に比べて小さく、幅(径)が小さいと操作部7から指先が外れて操作性が悪い。Ra<Rb<Rcとすることで、指の腹で操作したり指先だけで操作したりと指の角度を変えるだけで操作でき、また、その際の操作性も向上している。
図14は、操作機構の一例を示す断面模式図であり、操作部7を押圧操作することで駆動シャフト5の進退移動を可能にした例である。操作部7は手術用処置具1の先端に向かって大きく開放する一対のつまみ構造となっている。操作部7と駆動シャフト5とは歯車9(歯車9A,9B)によって連動され、操作部7の押圧(つまみ)によって歯車9の回転と連動した駆動シャフト5に進退操作力を伝達して歯車9を介した駆動シャフト5の進退移動を可能としている。
操作部7の基端には歯車9Aが一体形成され、駆動シャフト5に設けられた駆動シャフト側ラック8Bは歯車9Bと掛合し、歯車9Aと歯車9Bとが掛合しており、大きい歯車9Bを駆動シャフト側ラック8Bと掛合し、歯車9Aと歯車9Bとを連動することで、操作部7のスライド量が減量された進退操作力が駆動シャフト5に伝達される。なお、図14では、歯車9A,9Bを用いた例を示しているが、歯車9Aだけを用いて駆動シャフト側ラック8Bに歯車9Aを掛合することも可能であり、いずれの場合でも持ち手部7の操作による歯車9及び駆動シャフト5の動きや作用機能は既述した通りである。
図15は、ラチェット機構の一例を示す断面模式図である。操作部30にはラチェットON/OFF用ボタン31が設けられ、板バネ32の作用によりラチェット爪33がラチェットラック34に係合するという、一般的な公知手法を採用することができる。
図16は、持ち手部4の部分組立図である。中空円筒状の筐体31の両端側32には左右各々の駆動シャフト5を挿通する挿通孔33が形成され、筐体31の中央は挿通香33と連通する大きな空隙部34が形成されている。空隙部34は、筐体31の側面に歯車9A,歯車9Bの回転軸が、操作側ラック8Aと一体化した操作部7を収容して上面を突出させた基台30がネジ等により固定され、両端側から駆動シャフト5が挿通されて両端のネジ孔で螺合した駆動シャフト側ラック8Bが歯車9Bと掛合した状態で、筐体31と蓋材35とを着装する。
このように構成により、操作部7の上下方向への押圧操作によって駆動シャフト5の進退移動を可能にしている。操作部7の操作ボタンの外周を上下方向以外への動作を規制する外枠体(基台30)で覆っていることから、操作部7の上下方向への操作ブレを回避している。
本発明に係る手術用処置具は、指先のスライド操作や押圧操作による開閉操作を操作性良く実現することができ、医療現場における処置時間の短縮化や効率化を図るものとして有用である。
1 手術用処置具
2 先端部
2A,2B 処置片
2C 開閉軸
3 操作管部
4 持ち手部
5 駆動シャフト
6 高周波電源端子
7 操作部
7A,7B スライド機構
8A 操作側ラック
8B 駆動シャフト側ラック
9,9A,9B 歯車
10 ワイヤ
11,12 ワイヤ固定端
13A,13B 固定プーリ
14 可動プーリ
15 開閉用圧縮バネ
16 ストッパー
17 リンクバー
18 突起部
19 貫通孔
21 当接部
30 基台
31 筐体
32 両端側
33 挿通孔
34 空隙部
35 蓋材

Claims (13)

  1. 開閉自在な先端部が接続された操作管部と、
    前記先端部の開閉を操作する操作機構と、
    前記操作機構による進退操作力を前記先端部に伝達する駆動シャフトを内設し、前記駆動シャフトに対する進退移動を可能にする操作部を有する持ち手部と、
    を備える手術用処置具において、
    前記操作機構は、前記操作部の前記駆動シャフトに対するスライド操作を契機として進退操作力を発生させ、前記操作部から前記駆動シャフトへの進退操作力は回転力又は引張力によって伝達されることを特徴とする手術用処置具。
  2. 前記スライド操作は、前記操作部を前記持ち手部に対して前記駆動シャフトの軸方向に往復スライドさせることを特徴とする請求項1記載の手術用処置具。
  3. 前記持ち手部は、略円形又は略半円形の横断面を呈する操作部を有しており、
    前記スライド操作は、前記操作部を前記持ち手部に対して円周方向に回転スライドさせることを特徴とする請求項1又は2記載の手術用処置具。
  4. 前記操作部と前記駆動シャフトとの対向域には、対向する少なくとも一方のラックに掛合する位置に歯車が設けられ、前記歯車の回転力によって前記操作部から前記駆動シャフトへの進退操作力が伝達されることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載の手術用処置具。
  5. 前記操作部と前記駆動シャフトとは可動プーリを介して掛架されたワイヤで接続され、前記ワイヤの引張力によって前記操作部から前記駆動シャフトへの進退操作力が伝達されることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載の手術用処置具。
  6. 開閉自在な先端部が接続された操作管部と、
    前記先端部の開閉を操作する操作機構と、
    前記操作機構による進退操作力を前記先端部に伝達する駆動シャフトを内包し、前記駆動シャフトに対する進退移動を可能にする操作部を有する持ち手部と、
    を備える手術用処置具において、
    前記操作機構は、前記操作部の前記駆動シャフトに対する押圧操作を契機として進退操作力を発生させ、前記操作部から前記駆動シャフトへの進退操作力は回転力、引張力又は押圧力のいずれかによって伝達されることを特徴とする手術用処置具。
  7. 前記操作部と前記駆動シャフトとの対向域には、対向する少なくとも一方のラックに掛合する位置に歯車が設けられ、前記歯車の回転力によって前記操作部から前記駆動シャフトへの進退操作力が伝達されることを特徴とする請求項6記載の手術用処置具。
  8. 前記操作部と前記駆動シャフトとはリンクバーによって連結され、前記リンクバーによる引張力によって前記操作部から前記駆動シャフトへの進退操作力が伝達されることを特徴とする請求項6記載の手術用処置具。
  9. 前記操作部の下部に楔型の突起部が設けられ、前記駆動シャフトに前記突起部と当接する当接部が設けられており、
    前記操作部と前記駆動シャフトとは、前記突起部の傾斜面と前記当接部とによる押圧力によって前記操作部から前記駆動シャフトへの進退操作力が伝達されることを特徴とする請求項6記載の手術用処置具。
  10. 前記操作部は前記持ち手部に対して着脱自在であって、
    前記突起部の斜面形状が異なる操作部に交換可能であることを特徴とする請求項9記載の手術用処置具。
  11. 前記持ち手部の長手方向には、前記突起部の斜面形状が異なる操作部を複数並設していることを特徴とする請求項9記載の手術用処置具。
  12. 前記操作機構は、スライド操作又は押圧操作の操作状態を保持するラチェット機構を有することを特徴とする請求項1から11のいずれか記載の手術用処置具。
  13. 前記操作機構は、前記操作部から前記駆動シャフトへの進退操作力を減量して伝達するラックピニオン機構を有することを特徴とする請求項1から11のいずれか記載の手術用処置具。
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